JP4479465B2 - 水温センサの異常診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水温センサの異常診断装置に関するものである。
内燃機関の冷却水温を検出する水温センサには、断線やショートといった継続的な異常だけでなく、正常状態と異常状態とが繰り返されるような断続的な異常も生じることがあり、こうした断続的な異常が発生しているか否かを判断できるようにすることが望まれている。このため、特許文献1に示されるように、水温センサの異常時に同センサの検出値が急変することに着目し、そうした検出値の急変に基づき水温センサに断続的な異常が発生している旨判断することが考えられる。
しかし、水温センサの断続的な異常時に、いつも上記検出値の急変が生じるとは限らず、上記断続的な異常の種類によっては、水温センサの検出値の推移が実際の冷却水温の変化に伴って徐々には行われるものの実際の冷却水温の推移とは異なるというかたちで、異常の影響が現れることもある。こうした状況では、異常に伴う水温センサの検出値の急変は生じないため、特許文献1のような水温センサの異常診断を行ったとしても、同センサに上記断続的な異常が発生していると判断することはできない。
また、水温センサの異常診断として、機関始動開始後、暖機完了に必要な時間が経過した時点での水温センサの検出値が所定の基準値に達していないことに基づき、水温センサに異常が生じている旨判断するという異常診断も知られている(特許文献2参照)。
この異常診断では、水温センサの出力特性が適正状態から僅かに外れるといった微少な異常であっても、その異常が発生している旨判断できるよう、暖機完了に必要な時間という比較的長い時間が確保されている。従って、水温センサに上記断続的な異常が生じているときには、上記暖機に必要な時間が経過した時点での水温センサの検出値に、同異常による影響が顕著に現れる。即ち、上記異常に起因して水温センサの検出値が基準値よりも低くなる。このため、水温センサの検出値が急変しないような種類の異常が発生しているときにも、上記暖機に必要な時間が経過した時点での水温センサの検出値が基準値よりも低くなることに基づき、同異常が発生しているとの判断を行うことができる。
特開平11−173149公報(段落番号[0051]、[0053]) 特開平11−200940公報(段落番号[0006])
しかしながら、特許文献2の異常診断では、機関始動開始後、暖機完了に必要な時間が経過するまでという比較的長い時間を確保する必要があることから、その時間が経過するまでは、水温センサに異常が発生しているか否かを判断することができず、その判断を行うのに時間がかかる。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、水温センサの断続的な異常であって、且つ、同センサの検出値が急変しないような種類の異常が生じているとき、機関始動開始後に短時間で、同異常が発生していると正確に判断することのできる水温センサの異常診断装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、内燃機関の冷却水温を検出する水温センサの異常診断装置において、内燃機関の始動開始後、水温センサの検出値が始動開始時の値よりも低い値になることに基づき、前記水温センサに異常が生じている旨判断する判断手段を備えた。
水温センサには、断続的な異常であって、且つ、同センサの検出値が急変しないような種類の異常が生じることがある。こうした異常が生じているときの水温センサの検出値の推移の一つとして、内燃機関の始動開始後であって暖機が進んでいるのに、水温センサの検出値が低くなるという推移があげられる。上記構成によれば、機関始動開始後に水温センサの検出値が上記のように推移して始動開始時の値未満に低下した場合、そのことに基づき直ちに水温センサに上記異常が生じている旨判断される。従って、水温センサの断続的な異常であって、且つ、同センサの検出値が急変しないような種類の異常が生じているとき、機関始動開始後の短時間で、当該異常が発生していると正確に判断することができる。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記判断手段による異常判断は、内燃機関の吸気温の変化が少ない状況に限って行われるものとした。
始動後に内燃機関の周囲の温度が急激に低下して吸気温が急激に低下するといった特殊な状況下では、水温センサに異常が生じていなくても、内燃機関の始動開始後であって暖機が進んでいるのに、水温センサの検出値が低くなるということがあり得る。上記構成によれば、吸気温の変化が少ない状況に限って、即ち上記のような特殊な状況ではない場合に限って、判断手段による異常判断が行われる。このため、こうした特殊な状況下で当該異常判断が行われ、水温センサに異常が発生しているとの誤った判断がなされるのを回避することができる。
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の発明において、前記判断手段は、内燃機関の始動開始後、水温センサの検出値が始動開始時の値よりも高い値のとき、水温センサの検出値が吸気温よりも低い値になることに基づき、前記水温センサに異常が生じている旨判断するものとした。
水温センサには、断続的な異常であって、且つ、同センサの検出値が急変しないような種類の異常が生じることがある。こうした異常が生じているときの水温センサの検出値の推移の一つとして、内燃機関の始動開始後、水温センサの検出値がそのときの吸気温よりも低い値になるというような推移があげられる。ここで、内燃機関は周囲の空気を吸入して燃料と共に燃焼させていることから、通常、内燃機関の冷却水温が吸気温よりも低い値になることはなく、水温センサが正常であれば上記のような検出値の推移が見られることはない。上記構成によれば、内燃機関の始動開始後に水温センサの検出値が上記のように推移し、機関始動開始後に水温センサの検出値がそのときの吸気温よりも低い値になっている場合、そのことに基づき直ちに水温センサに上記異常が生じている旨判断される。従って、水温センサの断続的な異常であって、且つ、同センサの検出値が急変しないような種類の異常が生じているとき、機関始動開始後に短時間で、当該異常が発生していると正確に判断することができる。
請求項4記載の発明では、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、内燃機関の始動開始後、水温センサの検出値が始動開始時の値よりも高い値のとき、且つ水温センサの検出値が吸気温よりも高い値のとき、単位時間当たりの水温センサの検出値の変化量が所定の負の値以下になることに基づき、前記水温センサに異常が生じている旨判断するものとした。
水温センサには、断続的な異常であって、且つ、同センサの検出値が急変しないような種類の異常が生じることがある。こうした異常が生じているときの水温センサの検出値の推移の一つとして、内燃機関の始動開始後であって暖機が進んでいるのに、水温センサの検出値が低くなるという推移があげられる。上記構成によれば、機関始動開始後に水温センサの検出値が上記のように推移して、同検出値の単位時間当たりの変化量(負の値)が上記所定の負の値以下になった場合、そのことに基づき直ちに水温センサに上記異常が生じている旨判断される。従って、水温センサの断続的な異常であって、且つ、同センサの検出値が急変しないような種類の異常が生じているとき、機関始動開始後に短時間で、当該異常が発生していると正確に判断することができる。
請求項5記載の発明では、請求項4記載の発明において、前記所定の負の値については、前記単位時間当たりの水温センサの検出値の変化量が吸気温の低下による冷却水温の低下時にとり得る値の最小値と比較して、その最小値よりも更に小さい値に設定されていることを要旨とした。
始動後に内燃機関の周囲の温度が急激に低下して吸気温が急激に低下するといった特殊な状況下では、水温センサに異常が生じていなくても、内燃機関の始動開始後であって暖機が進んでいるのに、水温センサの検出値が低くなるということがあり得る。しかし、上述したように所定の負の値を設定することで、上記特殊な状況に起因して暖機促進中に水温センサの検出値が低下したとしても、その検出値の変化量(負の値)が上記所定の負の値を越えて小さくなることはなくなる。従って、その際に水温センサに異常が発生していると誤って判断されるのを回避することができる。一方、異常によって水温センサの検出値が暖機が進んでいる最中に小さくなった場合は、その検出値の変化量(負の値)が上記所定の負の値を越えて小さくなったとき、水温センサに異常が発生している旨判断されるようになる。
請求項6記載の発明では、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発明において、前記水温センサの検出値の急変に基づき、前記水温センサに異常が生じている旨判断する別の判断手段を更に備えるものとした。
上記構成によれば、水温センサの断続的な異常であって、且つ、同センサの検出値が急変しないような種類の異常については、判断手段による異常診断を通じて、上記異常が水温センサにて生じているか否かを判断することができる。また、水温センサの検出値が急変するような種類の異常については、別の判断手段による異常診断を通じて、上記異常が水温センサにて生じているか否かを判断することができる。従って、水温センサの断続的な異常のうち、同センサの検出値が急変しないような種類の異常であれ、同センサの検出値が急変するような種類の異常であれ、機関始動開始後に短時間で、それら異常が発生しているか否かを正確に判断することができる。
以下、本発明を自動車用エンジンにおける水温センサの異常診断装置に具体化した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1に示されるエンジン1においては、吸気通路2に設けられたスロットルバルブ12の開度制御を通じて燃焼室3に吸入される空気の量(吸入空気量)が調節され、その吸入空気量に対応した量の燃料が燃料噴射弁4から噴射される。そして、燃焼室3内にて上記燃料と空気とからなる混合気に対し点火が行われると、同混合気が燃焼してエンジン1が駆動され、クランクシャフト6が回転するようになる。
こうしたエンジン1の各種制御は、自動車に搭載された電子制御装置9によって実施される。電子制御装置9は、エンジン1の制御にかかる各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUの演算結果が一時的に記憶されるRAM、外部との間で信号を入・出力するための入・出力ポート等を備えて構成されている。
電子制御装置9の入力ポートには、以下に示す各種センサが接続されている。
・自動車の運転者によって踏み込み操作されるアクセルペダル10の踏み込み量(アクセル踏込量)を検出するアクセルポジションセンサ11。
・スロットルバルブ12の開度(スロットル開度)を検出するスロットルポジションセンサ13。
・吸気通路2を通じて燃焼室3に吸入される空気の量を検出するエアフローメータ14。
・クランクシャフト6の回転に対応する信号を出力し、エンジン回転速度の算出等に用いられるクランクポジションセンサ15。
・エンジン1の冷却水温を検出する水温センサ16。
・吸気通路2を通じて燃焼室3に吸入される空気の温度(吸気温)を検出する吸気温センサ17。
一方、電子制御装置9の出力ポートには、燃料噴射弁4、及び、スロットルバルブ12の駆動回路が接続されている。
そして、電子制御装置9は、上記各センサから入力した検出信号に基づき把握されるエンジン運転状態を検知し、そのエンジン運転状態に応じて上記出力ポートに接続された各種駆動回路に指令信号を出力する。こうして燃料噴射弁4からの燃料噴射量の制御、及び、スロットルバルブ12の開度制御が電子制御装置9を通じて実施される。
エンジン1の燃料噴射量制御については、1サイクル中に吸気通路2から燃焼室3内に吸入される空気の量に対応した燃料を燃料噴射弁4から噴射させるよう、当該空気の量を表すパラメータである空気充填効率等に基づき燃料噴射弁4を駆動制御することによって実現される。例えば、エンジン1のアイドル運転時には、上記燃料噴射量制御を通じて混合気の空燃比が理論空燃比となるように燃料噴射弁4からの燃料噴射が行われる。
なお、上記燃料噴射量制御で用いられる空気充填効率とは、燃焼室3の最大容積に対する1サイクル中に吸気通路2から燃焼室3内に吸入される空気の体積の割合のことである。この空気充填効率は、エンジン1の吸入空気量、スロットル開度、及びアクセル踏込量など、1サイクル中に吸気通路2から燃焼室3内に吸入される空気の量に影響を及ぼすパラメータ、及び、エンジン回転速度に基づき算出される。
スロットルバルブ12の開度制御は、吸気通路2の空気流通面積を変更して、エンジン1の吸入空気量、より詳しくは上記空気充填効率を調節するためのものである。そして、こうしたスロットルバルブ12の開度制御として、エンジン1のアイドル運転中には、エンジン回転速度を予め定められた目標アイドル回転速度に収束させるべくスロットル開度を調節するアイドルスピードコントロール(ISC)が行われる。なお、スロットル開度の調節を通じてエンジン回転速度を変化させることができるのは以下の理由による。即ち、エンジン1において、スロットル開度の変更を通じて空気充填効率を調整すると、そのときの空気充填効率に対応した量の燃料が噴射供給され、燃焼室3内に充填される空気と燃料とからなる混合気の量が変化する。このため、同混合気の燃焼エネルギにより駆動されるエンジン1のエンジン回転速度が変化するようになる。
上記アイドルスピードコントロールでは、ISC補正量を用いてスロットル開度を調整し、アイドル運転時にエンジン回転速度を目標アイドル回転速度に保持するのに必要な空気充填効率が得られるようにする。上記ISC補正量は、冷却水温などエンジン運転状態及びエンジン回転速度に基づき増減され、それによってスロットル開度を閉じ側または開き側に調整するための値である。
そして、アイドル運転中、エンジン回転速度を目標アイドル回転速度に向けて上昇させる際には、上記ISC補正量が大きくされてスロットル開度が開き側に調整され、それによってエンジン1の空気充填効率が高められる。更に、空気充填効率が高められると、燃料噴射量が増量され、燃焼室3に充填される混合気の量が多くなって、エンジン回転速度が上昇するようになる。また、エンジン回転速度を目標アイドル回転速度に向けて下降させる際には、上記ISC補正量が小さくされてスロットル開度が閉じ側に調整され、それによってエンジン1の空気充填効率が低減される。更に、空気充填効率が低減されると、燃料噴射量が減量され、燃焼室3に充填される混合気の量が少なくなって、エンジン回転速度が低下するようになる。
なお、ISC補正量は、アイドル運転中の冷却水温に応じても増減され、例えば水温センサ16の検出値(冷却水温)が低くなるほど大きい値とされる。これは、冷却水温が低くなるほど、安定した運転を行うのに必要な混合気の量が多くなり、その要求を満たすためには冷却水温が低くなるほどスロットル開度を開き側に制御する必要があるためである。また、アイドルスピードコントロール中、ISC補正量が冷却水温によって変わることから、空気充填効率に応じて燃料噴射量を増減する際の増量及び減量も冷却水温によって変わってくる。
次に、水温センサ16の異常診断手順について、水温センサ異常診断ルーチンを示す図2及び図3のフローチャートを参照して説明する。この水温センサ異常診断ルーチンは、電子制御装置9を通じて例えば所定時間毎の時間割り込みにて実行される。
同ルーチンにおいては、まず水温センサ16の異常診断が行われる診断期間中であるか否かが判断される(S101:図2)。こうした診断期間としては、例えばエンジン1の始動開始から暖機完了に必要とされる最長時間が経過するまでの期間に設定される。そして、現在、診断期間中である旨判断されると(S101:YES)、始動開始からの経過時間を表す暖機カウンタCがインクリメントされる(S102)。なお、この暖機カウンタCは、エンジン1の始動開始後の経過時間を計測するためのものであって、エンジン1の停止時には「0」にリセットされるものである。その後、水温センサ16の検出値に基づき冷却水温の検出が行われる(S103)。
続くステップS104の処理は、水温センサ16において、正常状態と異常状態とが交互に繰り返されるような断続的な異常が生じているか否かを判断するためのものである。こうした断続的な異常が生じている場合、水温センサ16の検出値(冷却水温)が例えば図4に示されるような態様で急変するという現象が確認されている。このことから、ステップS104では、上記断続的な異常が生じているか否かを判断するに際し、水温センサ16によって検出された冷却水温が急変したか否かの判断が行われる。具体的には、以下の式(1)が成立しているか否かに基づいて上記判断が行われる。
ΔTHW/Δt≧C1 …(1)
ここで、「ΔTHW」は今回のステップS103の処理で検出された冷却水温THW1と前回のステップS103の処理で検出された冷却水温THW2との差の絶対値であり、Δtは水温センサ異常診断ルーチンの実行間隔に対応した時間である。従って、式(1)の左辺「ΔTHW/Δt」は、単位時間当たりの冷却水温(水温センサ16の検出値)の変化量を表している。そして、この変化量(「ΔTHW/Δt」)が所定値C1以上であるとき、水温センサ16の検出値が急変したと判断される(S104:YES)。なお、所定値C1としては、例えば水温センサ16の検出値の単位時間当たりの変化量が通常とり得ない大きい値に設定されている。
ステップS104で肯定判定がなされると、水温センサ16に異常が生じているとの判断がなされる(S108)。なお、こうした判断がなされたときには、水温センサ16での異常発生への対処として、例えば、電子制御装置9に設けられた不揮発性のRAMの所定領域に上記異常の有無に対応したフラグとして「1(異常有り)」が記憶されるとともに、警告灯の点灯等により上記異常の発生が自動車の運転者に対して警告される。
また、水温センサ16の異常時、同センサ16の検出値が例えば適正な値よりも低くなると、その分だけISC補正量が余分に大きくされてスロットル開度が過度に開き側の値となる。その結果、エンジン回転速度を目標アイドル回転速度に向けて上昇させようとするとき、エンジン1の空気充填効率が過剰に高められて燃料噴射量の増量が過度に行われ、エンジン回転速度が目標アイドル回転速度よりも高い値になるおそれがある。ステップS109では、こうしたエンジン回転速度の上昇を抑制するためのフェイルセーフが実行される。
上記フェイルセーフとしては、例えば以下のようなものが考えられる。
・アイドルスピードコントロールに用いられるISC補正量を所定値C2以下の大きさに制限するとともに、同アイドルスピードコントロールによりエンジン回転速度を目標アイドル回転速度に向けて上昇させる際の燃料噴射量の増量を所定値C3以下に制限する。なお、所定値C2,C3は、上述したエンジン回転速度の上昇を抑制するのに適した値として予め実験等によって定められた値である。
・暖機カウンタC、エンジン始動開始時の冷却水温、及び、吸気温等から推定した適正な冷却水温を推定し、この推定された冷却水温に基づきアイドルスピードコントロールでのISC補正量、及び、燃料噴射量の増量を決定する。
ところで、水温センサ16に上記断続的な異常が生じているとき、いつも検出値の急変が生じるとは限らない。即ち、上記断続的な異常の種類によっては、エンジン1の始動開始後における水温センサ16の検出値の推移が冷却水温の上昇に伴って徐々に行われるものの、その検出値の推移が適正な推移とは異なるものとなるというかたちで、上記異常の影響が現れることもある。こうした状況では、異常に伴う水温センサ16の検出値の急変は生じないため、ステップS104で肯定判定がなされることはなく、水温センサ16に異常が発生している旨の判断を行うことができない。
そこで、ステップS104で否定判定がなされたときには、水温センサ16の断続的な異常であって、且つ、同センサ16の検出値が急変しないような種類の異常の有無を判断するためのステップS105〜S107(図2)、及び、ステップS110,S111(図3)の処理が実行される。この一連の処理では、エンジン1の始動開始後であること、即ち暖機カウンタが所定値a以上であること(S105:YES)を条件に、以下の[1]〜[3]に示される判断が行われる。
[1]エンジン1の吸気温の変化が少ない状況下において、水温センサ16の検出値が始動開始時の値よりも低い値になっているか否か(S106、S107)。
[2]水温センサ16によって検出される冷却水温が吸気温よりも低い値になっているか否か(S110)。
[3]単位時間当たりの冷却水温の変化量が所定の負の値g以下であるか否か(S111)。
そして、これら[1]〜[3]の判断のうち、いずれか一つでも肯定である場合には、直ちに水温センサ16に異常が発生している旨判断され(S108)、続いてフェイルセーフが実行されることとなる(S109)。以上の処理により、水温センサ16の断続的な異常であって、且つ、同センサ16の検出値が急変しないような種類の異常が生じているとき、エンジン始動開始後に短期間で、当該異常が発生していると正確に判断することができるとともに、同異常の対策としてフェイルセーフを実行することができる。
次に、上記[1]〜[3]のうちのいずれかの判断で肯定されることに基づき、水温センサ16に上記のような異常が生じている旨判断できる理由について、[1]〜[3]の各判断毎に個別に説明する。
・[1]の判断について
水温センサ16に上記のような異常が生じている場合の同センサ16の検出値の推移の一つとして、エンジン1の始動開始後であって暖機が進んでいるのに、水温センサ16の検出値が低くなるという推移があげられる。図5(c)において実線L1,L2は、こうした水温センサ16の検出値の推移の例を示している。同図において、実線L1と実線L2とのいずれもの検出値の推移の例でも、エンジン始動開始後に同検出値が低下し続けている。
水温センサ16の検出値が上記のように推移する場合、エンジン始動開始後であって暖機カウンタCが図5(a)に示される所定値aに達した時点では、水温センサ16の検出値が始動開始時の値よりも低くなる可能性が高い。従って、この時点での冷却水温(水温センサ16の検出値)がエンジン始動開始時の値よりも低い場合には、水温センサ16に上記のような異常が生じている旨判断することができる。なお、上記所定値aについては、例えば、エンジン1の始動開始後に実際の冷却水温に変化が現れるのに必要な時間に対応する値として、予め実験等によって求められた値が採用される。このため、エンジン始動開始から暖機カウンタCが所定値aに達するまでの時間は、エンジン始動開始から暖機完了までの時間などに比べて極めて短い時間となる。
以上のことから、水温センサ異常診断ルーチンのステップS107では、水温センサ16での上記異常発生の有無を判断するために、水温センサ16の検出値(冷却水温)がエンジン始動時の値よりも所定値eだけ低いか否かを判断している。そして、ここで肯定判定がなされた場合には、水温センサ16に断続的な異常であって、且つ、同センサ16の検出値が急変しないような種類の異常が発生していと判断することができる。なお、上記所定値eは「0」以上の任意の値であって、予め実験等に基づき上記判断を行う上で最適な値となるよう設定されている。そして、ステップS107で肯定判定がなされた場合には、直ちに、S108にて水温センサ16に異常が発生している旨判断され、続くステップS109ではフェイルセーフが実行される。
ただし、冬季において自動車を車庫から出す場合のように、始動後にエンジン1の周囲の温度が急激に低下し、吸気温も図5(b)に破線で示されるように急激に低下するといった特殊な状況下では、水温センサ16が正常であっても同センサ16の検出値の推移が図5(c)の実線L1,L2で示されるような推移となることもあり得る。こうした特殊な状況下で、ステップS107の処理が実行されると、水温センサ16が正常であるのに上記のような異常が発生していると誤って判断されるおそれがある。
このような誤判断を回避するため、水温センサ異常診断ルーチンでは、ステップS107の処理を実行するに先立ち、ステップS106の処理を実行するようにしている。このステップS106では、エンジン始動開始からの吸気温の変化が少ない状況であるか否か、より具体的には同吸気温の変化が例えば図5(b)に実線で示されるように所定値d以下であるか否かが判断される。なお、上記所定値dとしては、例えば、上記のような特殊な状況下で吸気温が低下したときの吸気温のエンジン始動開始からの変化量に比べて、極めて小さい値が採用される。そして、ステップS106で肯定判定である場合、言い換えれば上記のような特殊な状況下でない場合に限って、ステップS107の判断処理が実行されることになる。
以上により、上記特殊な状況下でステップS107の判断処理が実行されることはなくなり、こうした状況下で当該判断処理が実行されることに伴い、上述した異常発生との誤判断が生じるのを回避することができる。
・[2]の判断について
水温センサ16に、断続的な異常であって、且つ、同センサ16の検出値が急変しないような種類の異常が生じている場合の同センサ16の検出値の推移の一つとしては、エンジン1の始動開始後であって暖機が進んでいるのに、水温センサ16の検出値がそのときの吸気温よりも低くなるというような推移もあげられる。ここで、エンジン1は周囲の空気を吸入して燃料と共に燃焼させていることから、通常、エンジン1の冷却水温が吸気温よりも低くなることはなく、水温センサ16が正常であれば上記のような検出値の推移が見られることはない。
図6において、実線L3は、上記異常時における水温センサ16の検出値の推移の例を示している。なお、同図において、実線L4は、吸気温(正確には吸気温センサ17の検出値)の推移であって、エンジン始動開始後の変化量が少ない場合の推移を表している。更に、同図の破線L5は、同じく吸気温の推移であって、上記[1]で説明したようにエンジン始動開始後に冷えた空気が吸入されて吸気温が急激に低下した場合の推移を示している。
上記異常により水温センサ16の検出値が実線L3で示されるように推移すると、吸気温が実線L4で示されるように推移する場合であれ、破線L5で示されるように推移する場合であれ、いずれは水温センサ16の検出値が吸気温よりも低くなる。従って、水温センサ16の検出値が吸気温よりも低くなった場合には、水温センサ16に上記のような異常が生じている旨判断することができる。
以上のことから、水温センサ異常診断ルーチンにおいて、ステップS106,S107のいずれかで否定判定がなされた場合に実行されるステップS110(図3)では、水温センサ16での上記異常発生の有無を判断するために、水温センサ16の検出値(冷却水温)が吸気温よりも所定値fだけ低いか否かを判断している。そして、ここで肯定判定がなされた場合には、水温センサ16に断続的な異常であって、且つ、同センサ16の検出値が急変しないような種類の異常が発生していと判断することができる。なお、上記所定値fは、「0」以上の任意の値であって、予め実験等に基づき上記判断を行う上で最適な値となるよう設定されている。そして、ステップS110で肯定判定がなされた場合には、直ちに、S108にて水温センサ16に異常が発生している旨判断され、続くステップS109でフェイルセーフが実行される。
・[3]の判断について
水温センサ16に、断続的な異常であって、且つ、同センサ16の検出値が急変しないような種類の異常が生じている場合の同センサ16の検出値の推移の一つとしては、エンジン1の始動開始後であって暖機が進んでいるのに、水温センサ16の検出値が低くなるという推移があげられることは、上記[1]にも記載した。図7において、実線L6は、こうした水温センサ16の検出値の推移の例を示している。
水温センサ16の検出値が上記のように推移する場合、同検出値の単位時間当たりの変化量は負の値になる。従って、単位時間当たりの水温センサ16の検出値の変化量が負の値になっている場合には、水温センサ16に上記のような異常が生じている旨判断することができる。
このため、水温センサ異常診断ルーチンにおいて、ステップS110で否定判定がなされた場合に実行されるステップS111(図3)では、水温センサ16での上記異常発生の有無を判断するために、単位時間当たりの水温センサ16の検出値(冷却水温)の変化量が所定の負の値g以下であるか否かを判断している。そして、ここで肯定判定がなされた場合には、水温センサ16に断続的な異常であって、且つ、同センサ16の検出値が急変しないような種類の異常が発生していと判断することができる。従って、ステップS111で肯定判定がなされた場合には、直ちに、S108にて水温センサ16に異常が発生している旨判断される。そして、続くステップS109ではフェイルセーフが実行される。
ただし、上記[1]にも記載した特殊な状況下では、吸気温の低下に伴い冷却水温が低下するため、水温センサ16が正常であっても同センサ16の検出値がエンジン1の暖機促進中であるのに低くなるということがあり得る。なお、図7において、破線L7は、上記特殊な状況での水温センサ16の検出値の推移を示している。こうした特殊な状況下では、水温センサ16に異常がないのにステップS111の判断処理で肯定判定がなされ、ステップS108(図2)にて水温センサ16に異常が発生していると誤って判断されるおそれがある。
このような誤判断を回避するため、ステップS111で用いられる負の値gについては、単位時間当たりの水温センサ16の検出値の変化量(負の値)が上記吸気温の低下時にとり得る値の最小値と比較して、その最小値よりも更に小さい値に設定されている。今、水温センサ16が正常状態にあって、上記吸気温の低下に伴い冷却水温が最大限低下するとき、同センサ16の検出値が例えば図7に破線L7で示されるように推移したとする。この場合、単位時間当たりの水温センサ16の検出値の変化量ΔTHW1(負の値)は、上記吸気温の低下時にとり得る最小値ということになる。ステップS111(図3)で用いられる負の値gは、上記変化量ΔTHW1よりも更に小さい値に設定される。なお、この負の値gの絶対値は、ステップS104の判断処理で用いられる式(1)の所定値C1よりも小さい値とされる。
従って、上記特殊な状況に起因して暖機促進中に水温センサ16の検出値が低下したとしても、そのときの検出値の変化量が負の値gを越えて小さくなることはない。このため、その際にステップS111で肯定判定がなされ、ステップS108(図2)にて水温センサ16に上記のような異常が発生していると誤って判断されるのを回避することができる。
一方、水温センサ16に上記のような異常が発生して、暖機促進中に同センサ16の検出値の変化量が小さくなった場合には、その検出値の変化量が上記負の値gを越えて小さくなったとき、ステップS111(図3)で肯定判定がなされる。その結果、ステップS108(図2)にて、水温センサ16に上記のような異常が発生している旨の判断が行われることとなる。なお、水温センサ16の検出値の変化量が上記負の値gを越えて小さくなる場合の一例としては、同検出値が図7に実線L6で示されるように推移し、同検出値の変化量が「ΔTHW(≦g)」になる場合があげられる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)エンジン始動開始後、上記[1]〜[3]の判断のいずれか一つで肯定である場合、即ちステップS107,S110,S111のいずれか一つで肯定判定がなされる場合には、直ちに、ステップS108にて水温センサ16に異常が発生している旨判断される。従って、水温センサ16の断続的な異常であって、且つ、同センサ16の検出値が急変しないような種類の異常が生じているとき、エンジン始動開始後に短期間で、当該異常が発生していると正確に判断することができる。
(2)上記[1]の判断において、当該[1]に記載した特殊な状況下では、吸気温の低下に伴い冷却水温が低下するため、水温センサ16が正常であっても同センサ16の検出値がエンジン1の暖機促進中であるのに低くなるということがあり得る。しかし、当該[1]の判断では、エンジン始動開始からの吸気温の変化量が少ない状況(S106:YES)のもとで、水温センサ16の検出値がエンジン始動開始時よりも低いか否かの判断(S107)が行われる。このため、上記特殊な状況下でステップS107の判断が行われることはない。従って、上記特殊な状況下でステップS107の判断が行われ、水温センサ16に上記異常が発生しているとの誤った判断がなされるのを回避することができる。
(3)上記[3]の判断において、上記特殊な状況下では、吸気温の低下に伴い冷却水温が低下するため、水温センサ16が正常であっても同センサ16の検出値がエンジン1の暖機促進中に低くなり、単位時間当たりの水温センサ16の検出値(冷却水温)の変化量が負の値になる可能性がある。この場合、ステップS111の判断処理、即ち単位時間当たりの水温センサ16の検出値(冷却水温)の変化量が所定の負の値g以下であるか否かの判断で肯定判定がなされ、水温センサ16に上記異常が発生していると誤って判断されるおそれがある。しかし、上記所定の負の値gについては、単位時間当たりの水温センサ16の検出値の変化量(負の値)が上記吸気温の低下時にとり得る値の最小値と比較して、その最小値よりも更に小さい値に設定されている。このため、上記特殊な状況に起因して暖機促進中に水温センサ16の検出値が低下したとしても、単位時間当たりの同検出値の変化量が所定の負の値gを越えて小さくなることはない。従って、その際に水温センサ16に上記異常が発生していると誤って判断されるのを回避することができる。
(4)水温センサ16の断続的な異常であって、且つ、同センサの検出値が急変するような種類の異常については、ステップS104の判断処理等を通じて、上記異常が水温センサ16に生じているか否かを判断することができる。そして、こうしたステップS104の判断処理を通じて判断できない異常、即ち同センサ16の検出値が急変しないような異常については、ステップS105〜S107、及び、ステップS110,S110の判断処理等を通じて、上記異常が水温センサ16に生じているか否かを判断することができる。従って、水温センサ16の断続的な異常のうち、同センサ16の検出値が急変するような種類の異常であれ、同センサ16の検出値が急変しないような種類の異常であれ、エンジン始動開始後に短期間で、それら異常が発生しているか否かを正確に判断することができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・ステップS104の判断処理については必ずしも行う必要はない。
・ステップS109のフェイルセーフ実行処理については必ずしも行う必要はない。
・上記[1]〜[3]の判断を全て行う必要はなく、それらのうちのいずれか一つ或いは二つを行ってもよい。
・上記[1]に記載した特殊な状況が生じるのは希であることから、[1]の判断においてステップS106の処理を省略してもよい。
・また、上記[1]に記載した特殊な状況が生じるのは希であることを考慮し、上記[3]の判断において、所定の負の値gを上記実施形態の値よりも大きい値、例えば「0」や、より「0」に近い負の値としてもよい。
・アイドルスピードコントロールとしてスロットルバルブ12の開度を調節するエンジン1に本発明を適用したが、スロットルバルブとは別にアイドルスピードコントロールバルブを備え、アイドルスピードコントロールとして同バルブの開度を調節するエンジンに本発明を適用してもよい。
・吸入空気量を調整してアイドル時のエンジン回転速度を制御するエンジン1に本発明を適用したが、ディーゼルエンジンなど燃料噴射量を調整してアイドル時のエンジン回転速度を制御するエンジンに本発明を適用してもよい。
本実施形態における水温センサの異常診断装置が適用されるエンジン全体を示す略図。 水温センサの異常診断手順を示すフローチャート。 水温センサの異常診断手順を示すフローチャート。 水温センサに、断続的な異常であって、且つ、同センサの検出値が急変するような種類の異常が発生している場合、水温センサの検出値がどようように推移するかを示すグラフ。 (a)〜(c)は、上記水温センサの異常時において、時間経過に伴い、暖機カウンタ、吸気温、及び、冷却水温(水温センサの検出値)がどのように推移するかを示すタイムチャート。 上記水温センサの異常時、時間経過に伴い、吸気温、及び、冷却水温(水温センサの検出値)がどのように推移するかを示すタイムチャート。 上記水温センサの異常時、及び、吸気温の急な低下時、時間経過に伴い、冷却水温(水温センサの検出値)がどのように推移するかを示すタイムチャート。
符号の説明
1…エンジン、2…吸気通路、3…燃焼室、4…燃料噴射弁、6…クランクシャフト
9…電子制御装置(判断手段、別の判断手段)、10…アクセルペダル、11…アクセルポジションセンサ、12…スロットルバルブ、13…スロットルポジションセンサ、14…エアフローメータ、15…クランクポジションセンサ、16…水温センサ、17…吸気温センサ。

Claims (6)

  1. 内燃機関の冷却水温を検出する水温センサの異常診断装置において、
    内燃機関の始動開始後、水温センサの検出値が始動開始時の値よりも低い値になることに基づき、前記水温センサに異常が生じている旨判断する判断手段を備える
    ことを特徴とする水温センサの異常診断装置。
  2. 前記判断手段による異常判断は、内燃機関の吸気温の変化が少ない状況に限って行われる
    請求項1記載の水温センサの異常診断装置。
  3. 前記判断手段は、内燃機関の始動開始後、水温センサの検出値が始動開始時の値よりも高い値のとき、水温センサの検出値が吸気温よりも低い値になることに基づき、前記水温センサに異常が生じている旨判断する
    請求項1又は2記載の水温センサの異常診断装置。
  4. 前記判断手段は、内燃機関の始動開始後、水温センサの検出値が始動開始時の値よりも高い値のとき、且つ水温センサの検出値が吸気温よりも高い値のとき、単位時間当たりの水温センサの検出値の変化量が所定の負の値以下になることに基づき、前記水温センサに異常が生じている旨判断する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の水温センサの異常診断装置。
  5. 前記所定の負の値については、前記単位時間当たりの水温センサの検出値の変化量が吸気温の低下による冷却水温の低下時にとり得る値の最小値と比較して、その最小値よりも更に小さい値に設定されている
    請求項4記載の水温センサの異常診断装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の水温センサの異常診断装置において、
    前記水温センサの検出値の急変に基づき、前記水温センサに異常が生じている旨判断する別の判断手段を更に備える
    ことを特徴とする水温センサの異常診断装置。
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