JP7207163B2 - 異常検出装置、異常検出方法、異常検出プログラム - Google Patents

異常検出装置、異常検出方法、異常検出プログラム Download PDF

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Description

本開示は、車両に搭載されたセンサ系の異常を検出する技術に、関する。
従来、外界情報を取得するために車両には、例えばカメラ等の外界センサが搭載されている。また、内界情報を取得するために車両には、例えばジャイロ等の内界センサが搭載されている。こうした外界センサ及び内界センサの各々により取得された情報は、特許文献1に開示された自己位置標定のように、車両の運動推定において活用される。
特開2008-249639号公報
上記特許文献1に開示の技術は、外界センサ及び内界センサの各々に内在する誤差を、車両の運動推定に反映させている。しかし、これは、外界センサ及び内界センサのいずれにも異常が無い状態を、前提とした技術と考えられる。そのため、外界センサ及び内界センサのいずれかに異常が有る場合、当該異常が正しく検出されていないと、センサ誤差を反映させただけの運動推定では、精度の低下するおそれがある。
本開示の課題は、外界センサ及び内界センサを含んで車両に搭載されたセンサ系の異常を正しく検出する異常検出装置を、提供することにある。
本開示の別の課題は、外界センサ及び内界センサを含んで車両に搭載されたセンサ系の異常を正しく検出する異常検出方法を、提供することにある。
本開示のさらに別の課題は、外界センサ及び内界センサを含んで車両に搭載されたセンサ系の異常を正しく検出するための異常検出プログラムを、提供することにある。
以下、課題を解決するための本開示の技術的手段について、説明する。尚、特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
本開示の第一態様は、
外界情報を取得する第一外界センサ(221,2221)及び第二外界センサ(222)と共に、内界情報を取得する内界センサ(240,2240)を、含んで車両(3)に搭載されたセンサ系(2,2002)の異常を検出する異常検出装置(1,2001)であって、
特定の対比運動物理量として内界センサによる取得情報に基づいた内界運動物理量(γgy,Vwh)に生じる誤差(Bt,Kt)を、第一外界センサ及び第二外界センサの少なくとも一方による取得情報に基づき推定し、当該誤差を補正する補正ブロック(120,2120)と、
対比運動物理量として第一外界センサによる取得情報に基づいた第一外界運動物理量(γca,Vli)と、対比運動物理量として第二外界センサによる取得情報に基づいた第二外界運動物理量(γgn,Vgn)と、補正ブロックにより誤差の補正された内界運動物理量とを、互いに対比し、センサ系の異常有無を判定する判定ブロック(124,2124)と、を備え
補正ブロックにより誤差の補正された内界運動物理量の分散(σt,δt)に基づく許容範囲に、第一外界運動物理量及び第二外界運動物理量の各々と内界運動物理量との差分値が収まる場合に、判定ブロックは、センサ系に異常無との判定を下す
本開示の第二態様は、
外界情報を取得する第一外界センサ(221,2221)及び第二外界センサ(222)と共に、内界情報を取得する内界センサ(240,2240)を、含んで車両(3)に搭載されたセンサ系(2,2002)の異常を検出する異常検出方法であって、
特定の対比運動物理量として内界センサによる取得情報に基づいた内界運動物理量(γgy,Vwh)に生じる誤差(Bt,Kt)を、第一外界センサ及び第二外界センサの少なくとも一方による取得情報に基づき推定し、当該誤差を補正し(S102,S2102)、
対比運動物理量として第一外界センサによる取得情報に基づいた第一外界運動物理量(γca,Vli)と、対比運動物理量として第二外界センサによる取得情報に基づいた第二外界運動物理量(γgn,Vgn)と、補正ブロックにより誤差の補正された内界運動物理量とを、互いに対比し、センサ系の異常有無を判定する(S103,S2103)、ことを含み、
誤差の補正された内界運動物理量の分散(σt,δt)に基づく許容範囲に、第一外界運動物理量及び第二外界運動物理量の各々と内界運動物理量との差分値が収まる場合に、センサ系に異常無との判定を下す
本開示の第三態様は、
外界情報を取得する第一外界センサ(221,2221)及び第二外界センサ(222)と共に、内界情報を取得する内界センサ(240,2240)を、含んで車両(3)に搭載されたセンサ系(2,2002)の異常を検出するために記憶媒体に格納され、プロセッサに実行させる命令を含む異常検出プログラムであって、
命令は、
特定の対比運動物理量として内界センサによる取得情報に基づいた内界運動物理量(γgy,Vwh)に生じる誤差(Bt,Kt)を、第一外界センサ及び第二外界センサの少なくとも一方による取得情報に基づき推定させ、当該誤差を補正させ(S102,S2102)、
対比運動物理量として第一外界センサによる取得情報に基づいた第一外界運動物理量(γca,Vli)と、対比運動物理量として第二外界センサによる取得情報に基づいた第二外界運動物理量(γgn,Vgn)と、補正ブロックにより誤差の補正された内界運動物理量とを、互いに対比させ、センサ系の異常有無を判定させる(S103,S2103)、ことを含み、
誤差の補正された内界運動物理量の分散(σt,δt)に基づく許容範囲に、第一外界運動物理量及び第二外界運動物理量の各々と内界運動物理量との差分値が収まる場合に、センサ系に異常無との判定を下させる
これらの第一~第三態様において、内界センサによる取得情報に基づいた内界運動物理量の誤差は、第一及び第二外界センサの少なくとも一方による取得情報に基づくことで、正確に推定可能となる。しかも、この誤差が補正された内界運動物理量と共に、第一及び第二外界センサによる取得情報に基づいた第一及び第二外界運動物理量は、互いに対比される。これにより、単にセンサ系全体としての異常有無判定だけでなく、異常有センサと異常無センサとの正確な特定が可能となる。以上によれば、センサ系の異常を正しく検出することができる。
第一実施形態による異常検出装置の全体構成を示すブロック図である。 第一実施形態による異常検出装置の詳細構成を示すブロック図である。 第一実施形態による誤差補正を説明するためのグラフである。 第一実施形態による異常有無判定を説明するための表である。 第一実施形態による異常有無判定を説明するためのグラフである。 第一実施形態による異常有無判定を説明するためのグラフである。 第一実施形態による異常有無判定を説明するためのグラフである。 第一実施形態による異常検出方法を示すフローチャートである。 第二実施形態による異常検出装置の詳細構成を示すブロック図である。 第二実施形態による異常有無判定を説明するための表である。 第二実施形態による異常検出方法を示すフローチャートである。
以下、複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことで、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。
(第一実施形態)
図1に示すように、本発明の第一実施形態による異常検出装置1は、センサ系2と共に、車両3に搭載される。車両3のセンサ系2は、外界センサ22及び内界センサ24を含んで構成される。
外界センサ22は、車両3の周辺環境である外界から、車両3の運動推定に活用可能な情報を、外界情報として取得する。外界センサ22は、車両3の外界に存在する物体を検知することで、外界情報を取得してもよい。この検知タイプの外界センサ22は、例えばカメラ、LIDAR(Light Detection and Ranging / Laser Imaging Detection and Ranging)、レーダ、及びソナー等のうち、少なくとも一種類である。外界センサ22は、車両3の外界に存在するGNSS(Global Navigation Satellite System)の人工衛星又はITS(Intelligent Transport Systems)の路側機から信号を受信することで、外界情報を取得してもよい。この受信タイプの外界センサ22は、例えばGNSS受信機、及びテレマティクス受信機等のうち、少なくとも一種類である。
内界センサ24は、車両3の内部環境である内界から、車両3の運動推定に活用可能な情報を、内界情報として取得する。内界センサ24は、車両3の内界において特定の運動物理量を検知することで、内界情報を取得してもよい。この検知タイプの内界センサ24は、例えばジャイロ、車輪速センサ、及び加速度センサ等のうち、少なくとも一種類である。
図2に示すように第一実施形態では、センサ系2に少なくとも二つ必要な外界センサ22として、「第一外界センサ」であるカメラ221と、「第二外界センサ」であるGNSS受信機222とが、採用される。第一実施形態ではまた、センサ系2に少なくとも一つ必要な内界センサ24として、ジャイロ240が採用される。
図1に示すように第一実施形態の異常検出装置1は、例えばLAN(Local Area Network)、ワイヤハーネス、及び内部バス等のうち、少なくとも一種類を介して、センサ系2の各センサ22,24に接続されている。異常検出装置1は、少なくとも一つの制御ユニットから構成される。異常検出装置1は、車両3の自己位置を推定するロケータのECU(Electronic Control Unit)であってもよい。異常検出装置1は、車両3の高度運転支援又は自動運転を制御するECUであってもよい。異常検出装置1は、車両3と外界との間の通信を制御するECUであってもよい。
異常検出装置1は、メモリ10及びプロセッサ12を、少なくとも一つずつ含んで構成されるコンピュータである。メモリ10は、コンピュータにより読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する、例えば半導体メモリ、磁気媒体、及び光学媒体等のうち、少なくとも一種類の非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。プロセッサ12は、例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RISC(Reduced Instruction Set Computer)-CPU等のうち、少なくとも一種類をコアとして含む。プロセッサ12は、メモリ10に記憶された異常検出プログラムに含まれる複数の命令を、実行する。これにより異常検出装置1は、センサ系2の異常を検出するための複数の機能ブロックを、図2に示すように構築する。
異常検出装置1に構築される機能ブロックには、補正ブロック120及び判定ブロック124が含まれる。補正ブロック120は、センサ系2による取得情報に基づいた運動物理量に生じる誤差を、補正する。判定ブロック124は、センサ系2による取得情報に基づくと共に補正ブロック120によって誤差の補正された運動物理量を、対比してセンサ系2の異常有無を判定する。以下、これらの各ブロック120,124について、さらに詳細に説明する。
図2に示すように補正ブロック120は、搭載補正部121及び内界補正部122を有する。搭載補正部121は、センサ系2の各要素221,222,240間にて、車両3における搭載位置の違いに起因した誤差を、補正する。
具体的に、搭載補正部121のサブ補正部121caには、カメラ221の取得した画像情報に基づく画像処理により、車両3のヨー角速度γcaが入力される。サブ補正部121caは、ヨー角速度γcaに含まれる搭載位置起因の誤差を、例えば工場出荷時等の予設定情報に基づき補正する。サブ補正部121caは、誤差の補正されたヨー角速度γcaを、内界補正部122及び判定ブロック124の各々へ入力する。
搭載補正部121のサブ補正部121gnには、GNSS受信機222の取得した測位情報に基づく測位処理により、車両3のヨー角θgnが入力される。サブ補正部121gnは、ヨー角θgnに含まれる搭載位置起因の誤差を、例えば工場出荷時等の予設定情報に基づき補正する。サブ補正部121gnは、誤差の補正されたヨー角θgnを、内界補正部122へ入力する。サブ補正部121gnは、誤差の補正されたヨー角θgnの時間微分値をヨー角速度γgnとして、判定ブロック124へ入力する。
搭載補正部121のサブ補正部121gyには、ジャイロ240の取得した慣性情報に基づく信号処理により、車両3のヨー角速度γgyが入力される。サブ補正部121gyは、ヨー角速度γgyに含まれる搭載位置起因の誤差を、例えば工場出荷時等の予設定情報に基づき補正する。サブ補正部121gyは、誤差の補正されたヨー角速度γgyを、内界補正部122へ入力する。
内界補正部122は、ジャイロ240の取得情報に基づいたヨー角速度γgyに生じるバイアス誤差Btを推定し、同誤差Btをヨー角速度γgyに対して補正する。バイアス誤差Btは、車両3においてジャイロ240の温度変化によるゼロ点の変動量を表す誤差であり、ヨー角速度γgyの真値(即ち、後述にて推測されるγt)からの変動量として、推定且つ補正可能である。
そこで内界補正部122は、図2に示すようにカルマンフィルタを通すことで、バイアス誤差Btの推定及び補正を実行する。第一実施形態のカルマンフィルタでは、ジャイロ240に関する下記の予測式1~3が想定される。尚、後述する式のいずれにおいても、運動物理量等の変数に付されたサフィックスに該当する文字は、説明の理解を正確にするために便宜上、下付文字にて表示されている。
Figure 0007207163000001
具体的に予測式1は、今回時刻t及び前回時刻t-1に予測されるヨー角θt,θt-1と、今回時刻tに予測されるヨー角速度γtと、今回時刻t及び前回時刻t-1の時間間隔Δtと、システムノイズwθとを用いて、表される。予測式2は、今回時刻t及び前回時刻t-1に予測されるジャイロ240のバイアス誤差Bt,Bt-1と、システムノイズwbとを用いて、表される。予測式3は、今回時刻tに予測されるヨー角速度γtと、今回時刻tに観測されるジャイロ240の取得情報に基づいたヨー角速度γgyと、今回時刻tに予測されるバイアス誤差Btと、システムノイズwgyとを用いて表される。
第一実施形態のカルマンフィルタではまた、カメラ221及びGNSS受信機222の各々に関する下記の観測式4,5が想定される。
Figure 0007207163000002
具体的に観測式4は、今回時刻tに観測されるカメラ221の取得情報に基づいたヨー角速度γcaと、今回時刻tに予測されるヨー角速度γtと、観測ノイズwcaとを用いて、表される。観測式5は、今回時刻tに観測されるGNSS受信機222の取得情報に基づいたヨー角θgnと、今回時刻tに予測されるヨー角θtと、観測ノイズwgnとを用いて、表される。
第一実施形態のカルマンフィルタではさらに、予測式1~3を行列表現した行列式と、観測式4,5を行列表現した行列式とに基づく推定演算により、図2に示すθt,Bt,γt及びそれら運動物理量に関する共分散行列が導出される。これにより、バイアス誤差Bt及び同誤差Btの補正されたヨー角速度γgyとしてのヨー角速度γtが推定される。それと共に共分散行列からは、推定されたヨー角速度γtに対応する分散σtが、図2に示すように推定される。内界補正部122は、こうして推定されたヨー角速度γt及び分散σtを、判定ブロック124へ入力する。
判定ブロック124は、「第一外界運動物理量」としてのヨー角速度γcaと、「第二外界運動物理量」としてのヨー角速度γgnと、「内界運動物理量」としてのヨー角速度γtとを、互いに対比する。このように第一実施形態では、車両3の運動に関する物理量として異常有無判定時に対比する「特定の対比運動物理量」に、車両3のヨー軸まわりでの「角速度」であるヨー角速度γt,γca,γgnが、相当する。
そこで判定ブロック124は、ヨー角速度γt,γca,γgnをそれぞれ対比させる下記の対比式6~8に従って、センサ系2の異常有無を判定する。
Figure 0007207163000003
具体的に対比式6は、ヨー角速度γcaとヨー角速度γtとの差分値である左辺の絶対差が、右辺の閾値未満となる許容範囲に収まることで、成立する。対比式6において、σt,σcaはそれぞれ誤差補正後におけるヨー角速度γt,γcaの分散であり、nは許容範囲を決める標準偏差の倍数である。即ち対比式6では、ジャイロ240に関してバイアス誤差Btの補正されてなるヨー角速度γtの分散σtと、カメラ221に関するヨー角速度γcaの分散σcaとに基づき、許容範囲が設定されている。
対比式7は、ヨー角速度γgnとヨー角速度γtとの差分値である左辺の絶対差が、右辺の閾値未満となる許容範囲に収まることで、成立する。対比式7において、σt,σgnはそれぞれ誤差補正後におけるヨー角速度γt,γgnの分散であり、nは許容範囲を決める標準偏差の倍数である。即ち対比式7では、ジャイロ240に関してバイアス誤差Btの補正されてなるヨー角速度γtの分散σtと、GNSS受信機222に関するヨー角速度γgnの分散σgnとに基づき、許容範囲が設定されている。
対比式8は、ヨー角速度γcaとヨー角速度γgnの差分値である左辺の絶対差が、右辺の閾値未満となる許容範囲に収まることで、成立する。対比式8において、σca,σgnはそれぞれ誤差補正後におけるヨー角速度γca,γgnの分散であり、nは許容範囲を決める標準偏差の倍数である。即ち対比式8では、カメラ221及びGNSS受信機222に関するヨー角速度γca,γgnの各分散σca,σgnに基づき、許容範囲が設定されている。
図4に示すように判定ブロック124は、対比式6~8の全てが成立する場合(図5参照)に、センサ系2に異常無との判定を下す。即ち、ヨー角速度γca,γgnの各々に対するヨー角速度γtの差分値が許容範囲に収まると共に、ヨー角速度γca,γgn同士の差分値が許容範囲に収まる今回時刻tの判定は、センサ系2における要素221,222,240の全てに異常無と下される。尚、対比式6,7が成立する場合に対比式8が不成立となる可能性は、上述のカルマンフィルタを通じた推定下では極めて低い。そこで、対比式8の成立如何に拘わらず対比式6,7の成立のみをもって、センサ系2に異常無との判定が下されてもよい。
判定ブロック124は、対比式7,8が成立する一方で対比式6が不成立となる場合(図6参照)に、センサ系2のうちジャイロ240に特定して、異常有との判定を下す。即ち、ヨー角速度γgn,γt同士及びヨー角速度γca,γgn同士の各差分値は許容範囲に収まるが、ヨー角速度γca,γt同士の差分値が許容範囲から外れる今回時刻tの判定は、ジャイロ240に異常有且つ他の要素221,222に異常無と下される。
判定ブロック124は、対比式7が成立する一方で対比式6,8が不成立となる場合(図7参照)に、センサ系2のうちカメラ221に特定して、異常有との判定を下す。即ち、ヨー角速度γgn,γt同士の差分値は許容範囲に収まるが、ヨー角速度γca,γt同士及びヨー角速度γca,γgnの各差分値が許容範囲から外れる今回時刻tの判定は、カメラ221に異常有且つ他の要素222,240に異常無と下される。
判定ブロック124は、対比式6,8が成立する一方で対比式7が不成立となる場合に、センサ系2のうちジャイロ240に特定して、異常有との判定を下す。即ち、ヨー角速度γca,γt同士及びヨー角速度γca,γgn同士の各差分値は許容範囲に収まるが、ヨー角速度γgn,γt同士の差分値が許容範囲から外れる今回時刻tの判定は、ジャイロ240に異常有且つ他の要素221,222に異常無と下される。
判定ブロック124は、対比式6が成立する一方で対比式7,8が不成立となる場合に、センサ系2のうちGNSS受信機222に特定して、異常有との判定を下す。即ち、ヨー角速度γca,γt同士の差分値は許容範囲に収まるが、ヨー角速度γgn,γt同士及びヨー角速度γca,γgn同士の各差分値が許容範囲から外れる今回時刻tの判定は、GNSS受信機222に異常有且つ他の要素221,240に異常無と下される。
判定ブロック124は、対比式8が成立する一方で対比式6,7が不成立となる場合に、センサ系2のうちジャイロ240に特定して、異常有との判定を下す。即ち、ヨー角速度γca,γgn同士の差分値は許容範囲に収まるが、ヨー角速度γca,γt同士及びヨー角速度γgn,γt同士の各差分値が許容範囲から外れる今回時刻tの判定は、ジャイロ240に異常有且つ他の要素221,222に異常無と下される。
判定ブロック124は、対比式6~8の全てが不成立となる場合に、センサ系2のうち外界センサ22まで特定して、異常有との判定を下す。即ち、ヨー角速度γca,γgnの各々に対するヨー角速度γtの差分値が許容範囲から外れると共に、ヨー角速度γca,γgn同士の差分値も許容範囲から外れる今回時刻tの判定は、カメラ221及びGNSS受信機222の少なくとも一方である外界センサ22には異常有且つジャイロ240には異常無と下される。
判定ブロック124は、異常有の判定が上述の如く下される各条件(即ち、各場合)ではいずれも、対比式の不成立が設定時間以上に亘って継続すると、異常有の判定を確定する。これによれば、外乱に対する判定のロバスト性を高めることが可能となる。尚、確定された判定ブロック124の判定結果は、例えばセンサ系2のステータス情報等として、車両3内にて活用される。
ここまで説明した補正ブロック120及び判定ブロック124の共同により、異常検出装置1がセンサ系2の異常を検出する異常検出方法のフローを、図8に従って以下に説明する。尚、後述するフローにおいて「S」とは、異常検出プログラムに含まれた複数命令によって実行されるフローの複数ステップを、意味する。
S101では、センサ系2の搭載位置に起因して生じる誤差の補正を、補正ブロック120のうち搭載補正部121により実行する。このとき、搭載補正部121のサブ補正部121caは、カメラ221の取得情報に基づくヨー角速度γcaの誤差を補正する。搭載補正部121のサブ補正部121gnは、GNSS受信機222の取得情報に基づくヨー角θgnの誤差を補正すると共に、補正されたヨー角θgnの時間微分値をヨー角速度γgnとする。搭載補正部121のサブ補正部121gyは、ジャイロ240の取得情報に基づくヨー角速度γgyの誤差を補正する。
次にS102では、ジャイロ240の取得情報に基づいたヨー角速度γgyに生じるバイアス誤差Btの推定及び補正を、補正ブロック120のうち内界補正部122により実行する。このとき内界補正部122は、カメラ221及びGNSS受信機222の各取得情報に基づく運動物理量として、S101での誤差補正が施されたヨー角速度γca及びヨー角θgnを、カルマンフィルタの観測式4,5に用いる。内界補正部122は、これら観測式4,5と共に予測式1~3を想定したカルマンフィルタを通すことで、バイアス誤差Btと共に、ヨー角速度γgyに対して同誤差Btの補正されたヨー角速度γt及びその分散σtを推定する。
続くS103では、センサ系2の異常有無判定を、判定ブロック124により実行する。このとき判定ブロック124は、ジャイロ240の取得情報に基づく運動物理量として、S101,S102での誤差補正後のヨー角速度γtを、対比式6,7に用いる。判定ブロック124はまた、カメラ221及びGNSS受信機222の各取得情報に基づく運動物理量として、S101での誤差補正後のヨー角速度γca,γgnを、対比式6~8に用いる。判定ブロック124は、こうした対比式6~8に従うことで、センサ系2の要素221,222,240毎に異常有無を判定する。
今回時刻tにて要素221,222,240の全てが正常であることに応じて、S103では異常無との判定が下されると、S104へ移行する。S104では、判定ブロック124により判定フラグを「正常」に設定することで、異常有の判定を確定してから、S101へ戻る。
一方、今回時刻tにて要素221,222,240のいずれかが異常であることに応じて、S103では当該故障要素に異常有との判定が下されると、S105へ移行する。S105では、直近で判定フラグが「正常」から「異常」へ切り替わったタイミングから、設定時間が経過したか否かを、判定ブロック124により判定する。その結果、未経過との判定が下された場合にはS103へ戻る一方、経過との判定が下された場合にはS106へ移行する。S106では、判定ブロック124により判定フラグを「異常」に設定することで、センサ系2の異常が設定時間以上に亘って継続したとして、異常有の判定を確定してから、S101へ戻る。尚、S106での異常有判定の確定後に異常が軽減又は解消されるまでは、メモリ10に記憶された別プログラムの実行により、例えば自己位置推定等といった車両3の運動推定にてセンサ系2のステータス情報が活用されてもよい。
(作用効果)
以上説明した第一実施形態の作用効果を、以下に説明する。
第一実施形態において、ジャイロ240による取得情報に基づいたヨー角速度γgyのバイアス誤差Btは、カメラ221及びGNSS受信機222の各々による取得情報に基づくことで、正確に推定可能となる。しかも、このバイアス誤差Btが補正されたヨー角速度γgyとなるヨー角速度γtと共に、カメラ221及びGNSS受信機222の各々による取得情報に基づいたヨー角速度γca,γgnは、互いに対比される。これにより、単にセンサ系2全体としての異常有無判定だけでなく、異常有センサと異常無センサとの正確な特定が可能となる。以上によれば、センサ系2の異常を正しく検出することができる。
第一実施形態では、ヨー角速度γtの分散σtに基づく許容範囲に、ヨー角速度γca,γgnの各々とヨー角速度γtとの差分値が収まる場合が、想定される。この場合には、正確な推定されたバイアス誤差Btが補正されてなるヨー角速度γtの分散σtに基づくことから、センサ系2全体に異常無との判定を正しく下すことができる。
第一実施形態では、ヨー角速度γtの分散σtに基づく許容範囲から、ヨー角速度γca,γt同士の差分値が外れる場合、カメラ221及びジャイロ240のいずれかが異常有と予測される。そこでさらなる条件として、ヨー角速度γca,γgnの各々の分散σca,σgnに基づく許容範囲に、ヨー角速度γca,γgn同士の差分値が収まる場合が、想定される。この場合には、センサ系2のうちジャイロ240に正しく特定して、異常有との判定を下すことができる。一方でさらなる条件として、ヨー角速度γca,γgnの各々の分散σca,σgnに基づく許容範囲から、ヨー角速度γca,γgn同士の差分値が外れる場合が、想定される。この場合には、センサ系2のうちカメラ221に正しく特定して、異常有との判定を下すことができる。
第一実施形態では、ヨー角速度γtの分散σtに基づく許容範囲から、ヨー角速度γgn,γt同士の差分値が外れる場合、GNSS受信機222及びジャイロ240のいずれかが異常有と予測される。そこでさらなる条件として、ヨー角速度γca,γgnの各々の分散σca,σgnに基づく許容範囲に、ヨー角速度γca,γgn同士の差分値が収まる場合が、想定される。この場合には、センサ系2のうちジャイロ240に正しく特定して、異常有との判定を下すことができる。一方でさらなる条件として、ヨー角速度γca,γgnの各々の分散σca,σgnに基づく許容範囲から、ヨー角速度γca,γgn同士の差分値が外れる場合が、想定される。この場合には、センサ系2のうちGNSS受信機222に正しく特定して、異常有との判定を下すことができる。
第一実施形態では、バイアス誤差Btの推定及び補正が対象とし且つ異常有無の判定が基づく「内界運動物理量」と、異常有無の判定が基づく「第一及び第二外界運動物理量」とはいずれも、車両3の「角速度」のうち、ヨー角速度γgy,γt,γca,γgnである。このようにヨー角速度γgy,γt,γca,γgnという「特定の対比運動物理量」に着目したことで、バイアス誤差Btの推定及び補正から異常有無の判定までを正確に実行することが可能となる。
(第二実施形態)
図9に示すように第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態では、センサ系2002に少なくとも二つ必要な外界センサ2022として、「第一外界センサ」であるLIDAR2221が、「第二外界センサ」であるGNSS受信機222と共に、採用される。第一実施形態ではまた、センサ系2002に少なくとも一つ必要な内界センサ2024として、車輪速センサ2240が採用される。
第二実施形態の異常検出装置2001が構築する機能ブロックには、第一実施形態とは異なる構成のセンサ系2002に応じた補正ブロック2120及び判定ブロック2124が、含まれる。具体的に、第二実施形態の補正ブロック2120において搭載補正部2121は、センサ系2002の各要素2221,222,2240間にて、車両3における搭載位置の違いに起因した誤差を、補正する。
具体的に、搭載補正部2121のサブ補正部2121liには、LIDAR2221の取得した画像情報に基づく画像処理により、車両3の速度Vliが入力される。サブ補正部2121liは、速度Vliに含まれる搭載位置起因の誤差を、例えば工場出荷時等の予設定情報に基づき補正する。サブ補正部2121liは、誤差の補正された速度Vliを、内界補正部2122及び判定ブロック2124の各々へ入力する。
搭載補正部2121のサブ補正部2121gnには、GNSS受信機222の取得した測位情報に基づく測位処理により、車両3の速度Vgnが入力される。サブ補正部2121gnは、速度Vgnに含まれる搭載位置起因の誤差を、例えば工場出荷時等の予設定情報に基づき補正する。サブ補正部2121gnは、誤差の補正された速度Vgnを、内界補正部2122及び判定ブロック2124の各々へ入力する。
搭載補正部2121のサブ補正部2121whには、車輪速センサ2240の取得した車両3の車輪速情報に基づく変換処理により、車両3の速度Vwhが入力される。サブ補正部2121whは、速度Vwhに含まれる搭載位置起因の誤差を、例えば工場出荷時等の予設定情報に基づき補正する。サブ補正部2121whは、誤差の補正された速度Vwhを、内界補正部2122へ入力する。
第二実施形態の補正ブロック2120において内界補正部2122は、車輪速センサ2240の取得情報に基づいた速度Vwhに生じる感度誤差Ktとして、速度Vwhの真値(即ち、後述にて推測されるVt)からの変動量を推定し、同誤差Ktを速度Vwhに対して補正する。そこで内界補正部2122は、図9に示すようにカルマンフィルタを通すことで、感度誤差Ktの推定及び補正を実行する。第二実施形態のカルマンフィルタでは、車輪速センサ2240に関する下記の予測式9,10が想定される。
Figure 0007207163000004
具体的に予測式9は、今回時刻tに予測される速度Vtと、今回時刻tに予測される車輪速センサ2240の感度誤差Ktと、今回時刻tに観測される車輪速センサ2240の取得情報に基づいた速度Vwhと、システムノイズwvとを用いて、表される。予測式10は、今回時刻t及び前回時刻t-1に予測される感度誤差Kt,Kt-1と、システムノイズwkとを用いて、表される。
第二実施形態のカルマンフィルタではまた、LIDAR2221及びGNSS受信機222の各々に関する下記の観測式11,12が想定される。
Figure 0007207163000005
具体的に観測式11は、今回時刻tに観測されるLIDAR2221の取得情報に基づいた速度Vliと、今回時刻tに予測される速度Vtと、観測ノイズwliとを用いて、表される。観測式12は、今回時刻tに観測されるGNSS受信機222の取得情報に基づいた速度Vgnと、今回時刻tに予測される速度Vtと、観測ノイズwgn’とを用いて、表される。
第二実施形態のカルマンフィルタではさらに、予測式9,10を行列表現した行列式と、観測式11,12を行列表現した行列式とに基づく推定演算により、図9に示すVt,Kt及びそれら運動物理量に関する共分散行列が導出される。これにより、感度誤差Kt及び同誤差Ktの補正された速度Vwhとしての速度Vtが推定される。それと共に共分散行列からは、推定された速度Vtに対応する分散δtが、図9に示すように推定される。内界補正部2122は、こうして推定された速度Vt及び分散δtを、判定ブロック2124へ入力する。
第二実施形態の判定ブロック2124は、「第一外界運動物理量」としての速度Vliと、「第二外界運動物理量」としての速度Vgnと、「内界運動物理量」としての速度Vtとを、互いに対比する。このように第二実施形態では、車両3の運動に関する物理量として異常有無判定時に対比する「特定の対比運動物理量」に、車両3の速度Vt,Vli,Vgnが相当する。
そこで判定ブロック2124は、速度Vt,Vli,Vgnをそれぞれ対比させる下記の対比式13~15に従って、センサ系2002の異常有無を判定する。
Figure 0007207163000006
具体的に対比式13は、速度Vliと速度Vtとの差分値である左辺の絶対差が、右辺の閾値未満となる許容範囲に収まることで、成立する。対比式13において、δt,δliはそれぞれ誤差補正後における速度Vt,Vliの分散あり、mは許容範囲を決める標準偏差の倍数である。即ち対比式13では、車輪速センサ2240に関して感度誤差Ktの補正されてなる速度Vtの分散δtと、LIDAR2221に関する速度Vliの分散δliとに基づき、許容範囲が設定されている。
対比式14は、速度Vgnと速度Vtとの差分値である左辺の絶対差が、右辺の閾値未満となる許容範囲に収まることで、成立する。対比式14において、δt,δgnはそれぞれ誤差補正後における速度Vt,Vgnの分散であり、mは許容範囲を決める標準偏差の倍数である。即ち対比式14では、車輪速センサ2240に関して感度誤差Ktの補正されてなる速度Vtの分散δtと、GNSS受信機222に関する速度Vgnの分散δgnとに基づき、許容範囲が設定されている。
対比式15は、速度Vliと速度Vgnの差分値である左辺の絶対差が、右辺の閾値未満となる許容範囲に収まることで、成立する。対比式15において、δli,δgnはそれぞれ誤差補正後における速度Vli,Vgnの分散であり、mは許容範囲を決める標準偏差の倍数である。即ち対比式15では、LIDAR2221及びGNSS受信機222に関する速度Vli,Vgnの各分散δli,δgnに基づき、許容範囲が設定されている。
図10に示すように判定ブロック2124は、対比式13~15の全てが成立する場合に、センサ系2002に異常無との判定を下す。即ち、速度Vli,Vgnの各々に対する速度Vtの差分値が許容範囲に収まると共に、速度Vli,Vgn同士の差分値が許容範囲に収まる今回時刻tの判定は、センサ系2002における要素2221,222,2240の全てに異常無と下される。尚、対比式13,14が成立する場合に対比式15が不成立となる可能性は、上述のカルマンフィルタを通じた推定下では極めて低い。そこで、対比式15の成立如何に拘わらず対比式13,14の成立のみをもって、センサ系2002に異常無との判定が下されてもよい。
判定ブロック2124は、対比式14,15が成立する一方で対比式13が不成立となる場合に、センサ系2002のうち車輪速センサ2240に特定して、異常有との判定を下す。即ち、速度Vgn,Vt同士及び速度Vli,Vgn同士の各差分値は許容範囲に収まるが、速度Vli,Vt同士の差分値が許容範囲から外れる今回時刻tの判定は、車輪速センサ2240に異常有且つ他の要素2221,222に異常無と下される。
判定ブロック2124は、対比式14が成立する一方で対比式13,15が不成立となる場合に、センサ系2002のうちLIDAR2221に特定して、異常有との判定を下す。即ち、速度Vgn,Vt同士の差分値は許容範囲に収まるが、速度Vli,Vt同士及び速度Vli,Vgnの各差分値が許容範囲から外れる今回時刻tの判定は、LIDAR2221に異常有且つ他の要素222,2240に異常無と下される。
判定ブロック2124は、対比式13,15が成立する一方で対比式14が不成立となる場合に、センサ系2002のうち車輪速センサ2240に特定して、異常有との判定を下す。即ち、速度Vli,Vt同士及び速度Vli,Vgn同士の各差分値は許容範囲に収まるが、速度Vgn,Vt同士の差分値が許容範囲から外れる今回時刻tの判定は、車輪速センサ2240に異常有且つ他の要素2221,222に異常無と下される。
判定ブロック2124は、対比式13が成立する一方で対比式14,15が不成立となる場合に、センサ系2002のうちGNSS受信機222に特定して、異常有との判定を下す。即ち、速度Vli,Vt同士の差分値は許容範囲に収まるが、速度Vgn,Vt同士及び速度Vli,Vgn同士の各差分値が許容範囲から外れる今回時刻tの判定は、GNSS受信機222に異常有且つ他の要素2221,2240に異常無と下される。
判定ブロック2124は、対比式15が成立する一方で対比式13,14が不成立となる場合に、センサ系2002のうち車輪速センサ2240に特定して、異常有との判定を下す。即ち、速度Vli,Vgn同士の差分値は許容範囲に収まるが、速度Vli,Vt同士及び速度Vgn,Vt同士の各差分値が許容範囲から外れる今回時刻tの判定は、車輪速センサ2240に異常有且つ他の要素2221,222に異常無と下される。
判定ブロック2124は、対比式13~15の全てが不成立となる場合に、センサ系2002のうち外界センサ2022まで特定して、異常有との判定を下す。即ち、速度Vli,Vgnの各々に対する速度Vtの差分値が許容範囲から外れると共に、速度Vli,Vgn同士の差分値も許容範囲から外れる今回時刻tの判定は、LIDAR2221及びGNSS受信機222の少なくとも一方である外界センサ2022には異常有且つ車輪速センサ2240には異常無と下される。
第二実施形態の判定ブロック2124も、異常有の判定が上述の如く下される各条件ではいずれも、対比式の不成立が設定時間以上に亘って継続すると、異常有の判定を確定する。これによれば、外乱に対する判定のロバスト性を高めることが可能となる。尚、確定された判定ブロック2124の判定結果は、例えばセンサ系2002のステータス情報等として、車両3内にて活用される。
ここまで説明した補正ブロック2120及び判定ブロック2124の共同により、異常検出装置2001がセンサ系2002の異常を検出する異常検出方法のフローを、図11に従って以下に説明する。
S2101では、センサ系2002の搭載位置に起因して生じる誤差の補正を、補正ブロック2120のうち搭載補正部2121により実行する。このとき、搭載補正部2121のサブ補正部2121liは、LIDAR2221の取得情報に基づく速度Vliの誤差を補正する。搭載補正部2121のサブ補正部2121gnは、GNSS受信機222の取得情報に基づく速度Vgnの誤差を補正する。搭載補正部2121のサブ補正部2121whは、車輪速センサ2240の取得情報に基づく速度Vwhの誤差を補正する。
次にS2102では、車輪速センサ2240の取得情報に基づいた速度Vwhに生じる感度誤差Ktの推定及び補正を、補正ブロック2120のうち内界補正部2122により実行する。このとき内界補正部2122は、LIDAR2221及びGNSS受信機222の各取得情報に基づく運動物理量として、S2101での誤差補正が施された速度Vli及びVgnを、カルマンフィルタの観測式11,12に用いる。内界補正部2122は、これら観測式11,12と共に予測式9,10を想定したカルマンフィルタを通すことで、感度誤差Ktと共に、速度Vwhに対して同誤差Ktの補正された速度Vt及びその分散δtを推定する。
続くS2103では、センサ系2002の異常有無判定を、判定ブロック2124により実行する。このとき判定ブロック2124は、車輪速センサ2240の取得情報に基づく運動物理量として、S2101,S2102での誤差補正後の速度Vtを、対比式13,14に用いる。判定ブロック2124はまた、LIDAR2221及びGNSS受信機222の各取得情報に基づく運動物理量として、S2101での誤差補正後の速度Vli,Vgnを、対比式13~15に用いる。判定ブロック2124は、こうした対比式13~15に従うことで、センサ系2002の要素2221,222,2240毎に異常有無を判定する。
今回時刻tにて要素2221,222,2240の全てが正常であることに応じて、S2103では異常無との判定が下されると、第一実施形態のS104と同様なS2104へ移行する。一方、今回時刻tにて要素2221,222,2240のいずれかが異常であることに応じて、S2103では当該故障要素に異常有との判定が下されると、第一実施形態のS105と同様なS2105へ移行する。但し、第二実施形態のS2105では、未経過との判定が下されると、S2103へ戻る一方、経過との判定が下されると、第一実施形態のS106と同様なS2106へ移行する。
(作用効果)
以上説明した第二実施形態の作用効果を、以下に説明する。
第二実施形態において、車輪速センサ2240による取得情報に基づいた速度Vwhの感度誤差Ktは、LIDAR2221及びGNSS受信機222の各々による取得情報に基づくことで、正確に推定可能となる。しかも、この感度誤差Ktの補正された速度Vwhとなる速度Vtと共に、LIDAR2221及びGNSS受信機222の各々による取得情報に基づいた速度Vli,Vgnは、互いに対比される。これにより、単にセンサ系2002全体としての異常有無判定だけでなく、異常有センサと異常無センサとの正確な特定が可能となる。以上によれば、センサ系2002の異常を正しく検出することができる。
第二実施形態では、速度Vwhの分散δtに基づく許容範囲に、速度Vli,Vgnの各々と速度Vtとの差分値が収まる場合が、想定される。この場合には、正確な推定された感度誤差Ktが補正されてなる速度Vtの分散δtに基づくことから、センサ系2002全体に異常無との判定を正しく下すことができる。
第二実施形態では、速度Vwhの分散δtに基づく許容範囲から、速度Vli,Vt同士の差分値が外れる場合、LIDAR2221及び車輪速センサ2240のいずれかが異常有と予測される。そこでさらなる条件として、速度Vli,Vgnの各々の分散δli,σgnに基づく許容範囲に、速度Vli,Vgn同士の差分値が収まる場合が、想定される。この場合には、センサ系2002のうち車輪速センサ2240に正しく特定して、異常有との判定を下すことができる。一方でさらなる条件として、速度Vli,Vgnの各々の分散δli,σgnに基づく許容範囲から、速度Vli,Vgn同士の差分値が外れる場合が、想定される。この場合には、センサ系2002のうちLIDAR2221に正しく特定して、異常有との判定を下すことができる。
第二実施形態では、速度Vwhの分散δtに基づく許容範囲から、速度Vgn,Vt同士の差分値が外れる場合、GNSS受信機222及び車輪速センサ2240のいずれかが異常有と予測される。そこでさらなる条件として、速度Vli,Vgnの各々の分散δli,δgnに基づく許容範囲に、速度Vli,Vgn同士の差分値が収まる場合が、想定される。この場合には、センサ系2002のうち車輪速センサ2240に正しく特定して、異常有との判定を下すことができる。一方でさらなる条件として、速度Vli,Vgnの各々の分散δli,δgnに基づく許容範囲から、速度Vli,Vgn同士の差分値が外れる場合が、想定される。この場合には、センサ系2002のうちGNSS受信機222に正しく特定して、異常有との判定を下すことができる。
第二実施形態では、感度誤差Ktの推定及び補正が対象とし且つ異常有無の判定が基づく「内界運動物理量」と、異常有無の判定が基づく「第一及び第二外界運動物理量」とはいずれも、車両3の速度Vwh,Vt,Vli,Vgnである。このように速度Vwh,Vt,Vli,Vgnという特定の「対比運動物理量」に着目したことで、感度誤差Ktの推定及び補正から異常有無の判定までを正確に実行することが可能となる。
(他の実施形態)
以上、複数の実施形態について説明したが、本開示は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に、第一及び第二実施形態に関する変形例1では、対比式6~8,13~15において左辺の絶対差が右辺の閾値以下となる範囲に、許容範囲が想定されてもよい。第一及び第二実施形態に関する変形例2では、S101,S201が省略されることで、搭載補正部121,2121による誤差補正が実行されなくてもよい。
第一及び第二実施形態に関する変形例3では、S105,S2105が省略されることで、S103,S2103にて異常有の判定が確定されてもよい。この変形例3に関する変形例4では、さらにS104,S106,S2104,S2106が省略されてもよい。
第一実施形態に関する変形例5のカルマンフィルタでは、バイアス誤差Btの代わりに、第二実施形態に準じた感度誤差が推定及び補正されてもよい。第一実施形態に関する変形例6のカルマンフィルタでは、カメラ221及びGNSS受信機222の各取得情報に基づく観測式4,5の一方が想定されないことで、観測式4,5の他方と予測式1~3とから推定及び補正が実行されてもよい。第二実施形態に関する変形例7のカルマンフィルタでは、LIDAR2221及びGNSS受信機222の各取得情報に基づく観測式11,12の一方が想定されないことで、観測式11,12の他方と予測式9,10とから推定及び補正が実行されてもよい。
第一及び第二実施形態に関する変形例8の異常検出装置1,2001は、デジタル回路及びアナログ回路のうち少なくとも一方を、プロセッサとして含んで構成されるコンピュータであってもよい。ここで特にデジタル回路とは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、SOC(System on a Chip)、PGA(Programmable Gate Array)、及びCPLD(Complex Programmable Logic Device)等のうち、少なくとも一種類である。またこうしたデジタル回路は、プログラムを格納したメモリを、備えていてもよい。
以上の他、変形例9において少なくとも二つの外界センサ22と少なくとも一つの内界センサ24との組は、第一又は第二実施形態にて説明した組以外であっても勿論よく、その組に応じたカルマンフィルタが適宜用いられることになる。
1,2001 異常検出装置、2,2002 センサ系、3 車両、10 メモリ、12 プロセッサ、22,2022 外界センサ、24,2024 内界センサ、120,2120 補正ブロック、124,2124 判定ブロック、221 カメラ、222 GNSS受信機、240 ジャイロ、2221 LIDAR、2240 車輪速センサ、Bt バイアス誤差、Kt 感度誤差、γca,γgn,γgy,γt ヨー角速度、Vli,Vgn,Vwh,Vt 速度、σca,σgn,σt,δli,δgn,δt 分散

Claims (9)

  1. 外界情報を取得する第一外界センサ(221,2221)及び第二外界センサ(222)と共に、内界情報を取得する内界センサ(240,2240)を、含んで車両(3)に搭載されたセンサ系(2,2002)の異常を検出する異常検出装置(1,2001)であって、
    特定の対比運動物理量として前記内界センサによる取得情報に基づいた内界運動物理量(γgy,Vwh)に生じる誤差(Bt,Kt)を、前記第一外界センサ及び前記第二外界センサの少なくとも一方による取得情報に基づき推定し、当該誤差を補正する補正ブロック(120,2120)と、
    前記対比運動物理量として前記第一外界センサによる取得情報に基づいた第一外界運動物理量(γca,Vli)と、前記対比運動物理量として前記第二外界センサによる取得情報に基づいた第二外界運動物理量(γgn,Vgn)と、前記補正ブロックにより前記誤差の補正された前記内界運動物理量とを、互いに対比し、前記センサ系の異常有無を判定する判定ブロック(124,2124)と、を備え
    前記補正ブロックにより前記誤差の補正された前記内界運動物理量の分散(σt,δt)に基づく許容範囲に、前記第一外界運動物理量及び前記第二外界運動物理量の各々と前記内界運動物理量との差分値が収まる場合に、前記判定ブロックは、前記センサ系に異常無との判定を下す異常検出装置。
  2. 前記補正ブロックにより前記誤差の補正された前記内界運動物理量の分散(σt,δt)に基づく許容範囲から、前記第一外界運動物理量と前記内界運動物理量との差分値が外れると共に、前記第一外界運動物理量及び前記第二外界運動物理量の各々の分散(σca,σgn,δli,δgn)に基づく許容範囲に、前記第一外界運動物理量と前記第二外界運動物理量との差分値が収まる場合に、
    前記判定ブロックは、前記センサ系のうち前記内界センサに異常有との判定を下す請求項に記載の異常検出装置。
  3. 前記補正ブロックにより前記誤差の補正された前記内界運動物理量の分散(σt,δt)に基づく許容範囲から、前記第一外界運動物理量と前記内界運動物理量との差分値が外れると共に、前記第一外界運動物理量及び前記第二外界運動物理量の各々の分散(σca,σgn,δli,δgn)に基づく許容範囲から、前記第一外界運動物理量と前記第二外界運動物理量との差分値が外れる場合に、
    前記判定ブロックは、前記センサ系のうち前記第一外界センサに異常有との判定を下す請求項1又は2に記載の異常検出装置。
  4. 前記補正ブロックにより前記誤差の補正された前記内界運動物理量の分散(σt,δt)に基づく許容範囲から、前記第二外界運動物理量と前記内界運動物理量との差分値が外れると共に、前記第一外界運動物理量及び前記第二外界運動物理量の各々の分散(σca,σgn,δli,δgn)に基づく許容範囲に、前記第一外界運動物理量と前記第二外界運動物理量との差分値が収まる場合に、
    前記判定ブロックは、前記センサ系のうち前記内界センサに異常有との判定を下す請求項1~3のいずれか一項に記載の異常検出装置。
  5. 前記補正ブロックにより前記誤差の補正された前記内界運動物理量の分散(σt,δt)に基づく許容範囲から、前記第二外界運動物理量と前記内界運動物理量との差分値が外れると共に、前記第一外界運動物理量及び前記第二外界運動物理量の各々の分散(σca,σgn,δli,δgn)に基づく許容範囲から、前記第一外界運動物理量と前記第二外界運動物理量との差分値が外れる場合に、
    前記判定ブロックは、前記センサ系のうち前記第二外界センサに異常有との判定を下す請求項1~4のいずれか一項に記載の異常検出装置。
  6. 前記対比運動物理量は、前記車両の角速度である請求項1~のいずれか一項に記載の異常検出装置。
  7. 前記対比運動物理量は、前記車両の速度である請求項1~のいずれか一項に記載の異常検出装置。
  8. 外界情報を取得する第一外界センサ(221,2221)及び第二外界センサ(222)と共に、内界情報を取得する内界センサ(240,2240)を、含んで車両(3)に搭載されたセンサ系(2,2002)の異常を検出する異常検出方法であって、
    特定の対比運動物理量として前記内界センサによる取得情報に基づいた内界運動物理量(γgy,Vwh)に生じる誤差(Bt,Kt)を、前記第一外界センサ及び前記第二外界センサの少なくとも一方による取得情報に基づき推定し、当該誤差を補正し(S102,S2102)、
    前記対比運動物理量として前記第一外界センサによる取得情報に基づいた第一外界運動物理量(γca,Vli)と、前記対比運動物理量として前記第二外界センサによる取得情報に基づいた第二外界運動物理量(γgn,Vgn)と、前記誤差の補正された前記内界運動物理量とを、互いに対比し、前記センサ系の異常有無を判定する(S103,S2103)、ことを含み、
    前記誤差の補正された前記内界運動物理量の分散(σt,δt)に基づく許容範囲に、前記第一外界運動物理量及び前記第二外界運動物理量の各々と前記内界運動物理量との差分値が収まる場合に、前記センサ系に異常無との判定を下す異常検出方法。
  9. 外界情報を取得する第一外界センサ(221,2221)及び第二外界センサ(222)と共に、内界情報を取得する内界センサ(240,2240)を、含んで車両(3)に搭載されたセンサ系(2,2002)の異常を検出するために記憶媒体(10)に格納され、プロセッサ(12)に実行させる命令を含む異常検出プログラムであって、
    前記命令は、
    特定の対比運動物理量として前記内界センサによる取得情報に基づいた内界運動物理量(γgy,Vwh)に生じる誤差(Bt,Kt)を、前記第一外界センサ及び前記第二外界センサの少なくとも一方による取得情報に基づき推定させ、当該誤差を補正させ(S102,S2102)、
    前記対比運動物理量として前記第一外界センサによる取得情報に基づいた第一外界運動物理量(γca,Vli)と、前記対比運動物理量として前記第二外界センサによる取得情報に基づいた第二外界運動物理量(γgn,Vgn)と、前記誤差の補正された前記内界運動物理量とを、互いに対比させ、前記センサ系の異常有無を判定させる(S103,S2103)、ことを含み、
    前記誤差の補正された前記内界運動物理量の分散(σt,δt)に基づく許容範囲に、前記第一外界運動物理量及び前記第二外界運動物理量の各々と前記内界運動物理量との差分値が収まる場合に、前記センサ系に異常無との判定を下させる異常検出プログラム。
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