JP4476697B2 - 情報記録再生装置 - Google Patents
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Description
ビデオデータ以外のファイルデータを再生する場合は、ファイルデータが光ディスク上の複数の箇所に散らばっていることもあり、1つのファイルを再生するときにもシークが複数回必要となることがある。
その場合は、回転速度が小さいほど読み出しに時間がかかることもあり、再生速度を大きくする必要があった。
仮に、情報記録再生装置が保有しているDVDディスクの最大記録速度が4XCLV、最大再生速度が10XCAVであった場合、DVDディスクに対して記録と再生を交互に行うとその都度変速が入ってしまい、記録再生パフォーマンスが低下し、上述したTVからのデータを記録しながら過去のデータを再生する機能に支障をきたすことになるという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、記録媒体に対して情報の記録と再生を交互に行うときの記録と再生の両パフォーマンスを低下させないようにすることを目的とする。
また、上記のような情報記録再生装置において、再生中に再生エラーが発生した場合、再生対象の情報がビデオデータであるときには再生速度を変えずに再生を行い、上記再生対象の情報がビデオデータでないときには再生速度を減速させて再生を行うようにするとよい。
図1は、この発明の一実施形態であるCD/DVD再生記録ドライブ装置の構成を示すブロック図である。
このCD/DVD再生記録ドライブ装置は、CD−Rディスク,CD−RWディスク,DVD−Rディスク,DVD−RWディスク,DVD+Rディスク,DVD+RWディスク,DVD−RAMディスク等の光ディスクに対する情報(データ)の記録と再生が可能な情報記録再生装置である。
ATAPIコントローラ2は、ホストコンピュータ12とこのCD/DVD再生記録ドライブ装置との間のデータ通信を司るLSIである。
フラッシュROM3は、CPU1が消去,書き換え可能な不揮発性メモリであり、このCD/DVD再生記録ドライブ装置の全体の制御プログラム及びこの情報記録再生の手順を実行させるためのプログラム等からなるファームウェアプログラムが格納されている。
RAM5は、ホストコンピュータ12から転送されるデータ及び光ディスクから読み出したデータを一時格納するメモリである。
DVDエンコーダ6は、光ディスクにDVDデータを書く(記録する)前にデータ変調するLSIである。DVDデコーダ7は、光ディスクから読み出した(再生した)DVDデータを復調するLSIである。
CDエンコーダ8は、光ディスクにCDデータを書く前にデータ変調するLSIである。CDデコーダ9は、光ディスクから再生したCDデータを復調するLSIである。
ホストコンピュータ(Host Computer)12は、CPU,ROM及びRAM等からなるマイクロコンピュータを備えたパーソナルコンピュータなどの情報処理装置であり、ホストインタフェース(Host I/F)11を介してCD/DVD再生記録ドライブ装置に記録命令,再生命令等の各種の命令(コマンド)を送信する装置である。
このCD/DVD再生記録ドライブ装置は、ビデオデータの追っかけ再生(光ディスクにデータを記録しながらその記録したデータを再生する機能)を実施する場合、記録再生パフォーマンスを低下させないように、記録再生間の回転速度の変更を実施しないようにするものである。
つまり、TVからのデータ記録に間に合わない、もしくは再生時に動画再生がスムーズに流れないなどの不具合になってしまう。
そこで、このCD/DVD再生記録ドライブ装置では、光ディスクにデータを記録しながらその記録したデータを再生する場合、記録再生を交互に実施ときの記録速度と再生速度の変速を発生させないようにして、記録再生の両パフォーマンスを低下させないようにしている。
図2は、図1に示したCD/DVD再生記録ドライブ装置における第1の再生処理を示すフローチャート図である。
CPU1は、光ディスクに対してデータの記録と再生を交互に行う場合、ステップ(図中「S」で示す)1でホストコンピュータからデータの再生命令を受信したとき、ステップ2でデータの記録終了後か否かを判断する。
つまり、この再生における再生速度を変更しないで、例えば記録速度の4XCLVで再生するように設定する。そして、ステップ4でその設定した速度で再生処理を実施し、この処理を終了する。
このようにして、データ記録後の再生速度を記録速度と同じ設定にするので、追っかけ再生等の記録再生を交互に行うような機能においての記録及び再生の動作のパフォーマンス低下を防ぐことができる。
そこで、このCD/DVD再生記録ドライブ装置において、再生時に再生エラーが発生したときに再生速度を変速して再生するときの第2の再生処理について説明する。
図3は、図1に示したCD/DVD再生記録ドライブ装置における第2の再生処理を示すフローチャート図である。
また、ステップ11で再生エラーと判断した場合は、ステップ16でそのままホストコンピュータに対して読み出したデータの転送を行う。さらに、ステップ12でリトライオーバーでないと判断した場合は、ステップ15で再生速度の回転速度を変更せず(4XCLV)、その回転速度で再生処理を実行し、ステップ16でその再生したデータをホストコンピュータへデータ転送してこの処理を終了する。
特に、ビデオデータ以外のデータにおいては再生パフォーマンスが要求されることもあり、高速で再生させてホストコンピュータ12でのデータ処理効率を向上させる必要がある。ビデオデータの場合は、ディスプレイ上に動画を再生させるためのデータ転送レートをホストコンピュータもしくはデコーダ側で調整するので、記録速度で再生していても直接再生パフォーマンスには影響しない(再生要求の間隔を伸ばしたりして、上位側でビデオデータ再生のパフォーマンスをコントロールしているためである)。
図4は、図1に示したCD/DVD再生記録ドライブ装置における第3の再生処理を示すフローチャート図である。
また、ステップ23で、光ディスクに記録されているデータがビデオデータであると判断した場合は、ステップ25で記録速度と同じ再生速度(4XCLV)で再生処理を実施し、この処理を終了する。
こうして、データの再生を開始してから所定時間以上経過してもホストコンピュータ12からのデータの記録命令を受信しないとき、再生速度を最高速度に変速して再生する。
このようにして、再生速度の変速をビデオデータ以外の再生に限定しており、その後の再生パフォーマンスが向上し、ホストコンピュータ上でのデータ処理効率を向上させることができる。
このCD/DVD再生記録ドライブ装置は、CPU1がホストコンピュータ12からの命令に基づいてデータの記録を開始する前にビデオデータの記録かビデオデータ以外のデータの記録かを認識する。
このセット・データ・モード・コマンドでは、5バイト(Byte)の0ビット(Bit)に割り当てられたビデオモード(VideoMode:VM)ビット20の値が“1”に設定されたコマンドを受信した場合は、光ディスク上に記録する、もしくは記録されているデータがビデオデータであることを示している。
CPU1は、ホストコンピュータ12からの記録データをそのまま記録するだけなので、ビデオデータが記録されているのか否かの判断がつかない。そこで、記録前もしくは記録後にホストコンピュータ12から発行された上記のようなセット・データ・モード・コマンドを受信し、そのセット・データ・モード・コマンドのVMビット20を参照することによってビデオデータの記録かビデオデータ以外のデータの記録かを認識する。
図6は、リード12コマンドのフォーマットを示す図である。
このリード12コマンドの10バイト(Byte)の7ビット(Bit)目に割り当てられたストリーミング(Streaming)ビット21が設定されたホストコンピュータから発行された場合は、Videoデータ再生であると判断する。
CPU1は、記録前もしくは記録後にホストコンピュータ12から発行された上記のようなリード12コマンドを受信し、そのリード12コマンドにストリーミングビット21が設定されていることを確認することによってビデオデータの記録かビデオデータ以外のデータの記録かを認識する。
このようにして、光ディスクにどのような種類のデータを記録するのかを予め記録前に認識することができる。
なお、上記ホストコンピュータ12は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置の場合を示したが、上記CD/DVD再生記録ドライブ装置のバックエンドのような機器内に組み込まれた制御部にしてもよい。
Claims (2)
- 記録媒体に対して情報の記録と再生を行う記録再生手段を備えた情報記録再生装置であって、
前記記録媒体に情報を記録しながらその記録した情報の再生を行う場合、再生開始から所定時間までは再生速度を直前の記録時における記録速度と同じ速度で再生を行い、再生開始から前記所定時間以上記録要求が来ない場合、前記情報がビデオデータか否かを判断し、前記情報がビデオデータ以外の情報の場合は再生速度を前記情報記録再生装置の最高速度で再生を行い、前記情報がビデオデータの場合は再生速度を前記記録速度と同じ速度で再生を行うことを特徴とする情報記録再生装置。 - 再生中に再生エラーが発生した場合、再生対象の情報がビデオデータであるときには再生速度を変えずに再生を行い、前記再生対象の情報がビデオデータでないときには再生速度を減速させて再生を行うことを特徴とする請求項1記載の情報記録再生装置。
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