JP4467266B2 - 基板加熱装置および基板加熱方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板を加熱する基板加熱装置および基板加熱方法に関する。
半導体ウェハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示装置用ガラス基板および光ディスク用ガラス基板等の各種基板の処理工程においては、基板を加熱する加熱処理が行われる。
基板に加熱処理を行う基板加熱装置は、例えば、次のような構成を有する。図8は従来の基板加熱装置の一例を示す模式図である。
図8において、基板加熱装置90は、ホットプレートHP、チャンバCHおよびエアシリンダ70を備える。
ホットプレートHP上には処理対象となる基板が載置される。そこで、ホットプレートHPの温度が調整されることにより基板Wの熱処理が行われる。
基板WのホットプレートHP上への載置時には、外部から搬送装置の搬送アーム(図示せず)等により基板加熱装置90内に搬入される基板Wが、予めホットプレートHPから突出した昇降ピン71の上端に受け渡される。その後、昇降ピン71が下降することにより、基板WがホットプレートHP上に載置される。
加熱処理が施された基板Wは、ホットプレートHPの内部から上方に突出可能に設けられた昇降ピン71により持ち上げられ、上記の搬送アームに受け渡され、他の処理装置へ搬送される。
基板Wの上昇時および下降時には、チャンバCHが昇降ピン71の動作に連動して上下する(矢印Zの方向)。昇降ピン71およびチャンバCHの上下動作はエアシリンダ70により行われる。
図8のチャンバCHは、パージボックス91および外部ケーシング92から構成されている。
パージボックス91は、ガス導入空間91Sを有するとともに、ホットプレートHP側に複数の微細孔91Hを有する。ガス導入空間91Sは複数の微細孔91Hを介して外部(ホットプレートHP上の空間)と連通している。さらに、パージボックス91は配管91Lを介して図示しないガスユーティリティに接続されている。
パージボックス91の外部には、パージボックス91の外表面と所定の間隔を保った状態で、ホットプレートHP側が開口した外部ケーシング92が設けられている。これにより、パージボックス91の外表面と外部ケーシング92の内表面との間にガス導入路92Sが形成されている。さらに、外部ケーシング92は配管92Lを介して図示しない工場の排気設備に接続されている。
基板の加熱処理時において、パージボックス91内部のガス導入空間91Sには、上記のガスユーティリティにより配管91Lを通じて所定のガスが供給される。ガス導入空間91Sに供給された所定のガスは、複数の微細孔91Hから基板W表面に向かって噴出される。一方、基板の加熱処理時においては、ホットプレートHP上の雰囲気がガス導入路92Sおよび配管92Lを通じて外部に排出される。
これにより、チャンバCH内には気体の流れが発生する。すなわち、図8に示すように、基板W上部の雰囲気が回り込むようにガス導入路92Sから排気される。それにより、基板W上部の雰囲気が、常に複数の微細孔91Hから噴出される所定のガスによりパージされるので、所望の雰囲気で基板Wの加熱処理を行うことが可能となる。また、所定のガスが複数の微細孔91Hにより基板W上に均一に噴出されるので、基板W表面の均一な加熱処理が行われる。
ここで、上記の所定のガスは、加熱処理の目的に応じて異なる。例えば、プリベーク工程では窒素(N2 )ガス等の不活性ガスが用いられ、PEB(ポストエクスポージャーベーク)工程では加湿エア等が用いられる。なお、上記のガス導入路92Sから排気される基板W上部の雰囲気(以下、排気ガスと呼ぶ。)は、基板Wに塗布された薬液が蒸発する際に発生されるガス、基板Wに塗布された薬液が昇華することにより発生する昇華物および複数の微細孔91Hより噴出される所定のガス等を含む。
上記の他、対象となる基板の処理温度の面内均一性を得るために、ホットプレートの表面内に外枠を設けることにより基板の周囲に空気が入るのを抑えて基板の外側の温度が低下することを防止する加熱処理ユニットがある(例えば、特許文献1参照)。
この加熱処理ユニットでは、基板を載置するホットプレート上に排気カバーが設けられ、ホットプレートの周辺にシャッタが設けられている。排気カバーとシャッタとの間には隙間が形成されている。
そして、ホットプレートの側面側に沿って流れる側面気流と、上記の隙間を介してホットプレート上の基板の処理空間内に流れる供給気流とを調整することにより基板の処理温度の面内均一性を向上させている。
特開平11−204428号公報
ところで、近年、基板上のパターンの微細化にともない、基板W上にBARC(ボトムアンチリフレクションコーティング)等の反射防止膜を設ける場合がある。
BARC等の反射防止膜塗布後の加熱処理は、反射防止膜として用いられる薬液または樹脂成分が気化または昇華する温度以上の高温で行わなければならない。
しかしながら、このような加熱処理を行った場合、排気ガスの含む昇華物が排気中に析出する場合がある。これは、昇華物を含む排気ガスが、ガス導入路92Sおよび配管92Lを通じて排気される際に温度低下を起こすためである。
そして、析出した昇華物は、チャンバCHの内面または配管92L内に付着し、堆積する。したがって、昇華物の付着および堆積を防止するためには定期的に配管洗浄または配管の交換等をする必要がある。一方で、このようなメンテナンスをしない場合、析出した昇華物により配管92Lが詰まり、排気不足による加熱処理の異常が生じたり、析出した昇華物による基板Wのパーティクル汚染の問題が生じたりする。
本発明の目的は、昇華物の付着および堆積を十分に低減することができる基板加熱装置および基板加熱方法を提供することである。
第1の発明に係る基板加熱装置は、基板を加熱する基板載置台と、基板載置台に載置された基板上に基板加熱空間を形成するチャンバと、基板加熱空間へ置換ガスを供給する供給系と、基板加熱空間の雰囲気を排気ガスとして排出するための排気管と、排気管の温度を調整する第1の温度調整手段と、排気管の温度を検出する第1の温度検出手段と、第1の温度検出手段により検出された排気管の温度に基づいて第1の温度調整手段を制御する第1の制御手段とを備えたものである。
第1の発明に係る基板加熱装置においては、チャンバにより基板加熱空間が形成され、基板載置台により基板が加熱される。基板加熱空間には置換ガス供給系から置換ガスが供給され、基板加熱空間の雰囲気が排気ガスとして排気管から排出される。この場合、排気管の温度は第1の温度調整手段により調整される。
これにより、排気ガスが排気管で冷却されることにより排気ガス中の昇華物が析出することが防止される。その結果、析出した昇華物が排気管内へ付着および堆積することが防止される。
また、第1の温度検出手段により排気管の温度が検出され、検出された排気管の温度に基づいて第1の制御手段により第1の温度調整手段が制御される。これにより、排気管の温度を昇華物の析出を防止可能な温度に正確に調整することができる。
排気管は、排気ガスが流れる流体チューブと流体チューブを被覆する断熱チューブとを含み、第1の温度調整手段は、断熱チューブの内側で流体チューブに巻回された発熱体であり、第1の温度検出手段は、流体チューブの温度を計測できるように設けられ、第1の制御手段は、第1の温度検出手段により計測される流体チューブの温度に基づいて発熱体を制御してもよい。
この場合、第1の温度検出手段により流体チューブの温度が計測される。計測された流体チューブの温度に基づいて発熱体が制御される。
第1の制御手段は、排気管の温度が所定の温度以上に維持されるように、第1の温度調整手段を制御してもよい。
これにより、排気管の温度を昇華物の析出を防止可能な温度に維持することができる。その結果、排気管への昇華物の付着および堆積を常時防止することができる。
排気管の下流に設けられ、排気ガスを冷却する排気ガス冷却手段をさらに備えてもよい。
この場合、排気管を通過した排気ガスが排気ガス冷却手段により冷却される。これにより、排気ガスに含まれる昇華物が強制的に析出され、排気ガス冷却手段において付着および堆積する。したがって、昇華物が排気ガス冷却手段に集中的に付着および堆積するので、昇華物の除去作業が容易となる。
供給系により基板加熱空間へ供給される置換ガスの温度を調整する第2の温度調整手段をさらに備えてもよい。
この場合、第2の温度調整手段により基板加熱空間へ供給される置換ガスの温度が調整される。これにより、基板加熱空間へ冷たい置換ガスが供給されることにより基板加熱空間の雰囲気に含まれる昇華物が析出することが防止される。その結果、析出した昇華物が基板加熱空間および排気管内に付着および堆積することが防止される。
供給系により基板加熱空間へ供給される置換ガスの温度を検出する第2の温度検出手段と、第2の温度検出手段により検出された置換ガスの温度に基づいて第2の温度調整手段を制御する第2の制御手段とをさらに備えてもよい。
この場合、供給系により基板加熱空間へ供給される置換ガスの温度が第2の温度検出手段により検出され、検出された置換ガスの温度に基づいて第2の制御手段により第2の温度調整手段が制御される。これにより、基板加熱空間に供給される置換ガスの温度を昇華物の析出を防止可能な温度に正確に調整することができる。
第2の制御手段は、基板載置台による処理温度に基づいて供給系により基板加熱空間へ供給される置換ガスの温度を制御してもよい。
この場合、第2の制御手段により基板載置台による処理温度に基づいて置換ガスの温度が制御されるので、基板加熱空間に供給される置換ガスの温度を基板載置台による処理温度と連動して正確に調整することができる。それにより、基板載置台による処理温度に応じて、基板加熱空間の雰囲気に含まれる昇華物が析出することが防止される。
基板載置台による基板の加熱処理時ならびに供給系および排気管による基板加熱空間の雰囲気の置換時に応じて、排気管を流れる排気ガスの流量および供給系により供給される置換ガスの流量のうち少なくとも排気ガスの流量を制御する流量制御手段をさらに備えてもよい。
この場合、排気管を流れる排気ガスの流量および供給系により供給される置換ガスの流量のうち少なくとも排気ガスの流量が、流量制御手段により基板の加熱処理時ならびに供給系および排気管による基板加熱空間の雰囲気の置換時に応じて制御される。
これにより、基板の加熱処理時に基板加熱空間の雰囲気を均一に保ちつつ昇華物の析出を防止し、基板加熱空間の雰囲気の置換時に雰囲気の温度低下による昇華物の析出を十分に防止することができる。
第2の発明に係る基板加熱方法は、基板載置台に載置された基板上に基板加熱空間を形成するステップと、基板載置台により基板を加熱するステップと、基板加熱空間に供給系により置換ガスを供給するステップと、基板加熱空間の雰囲気を排気管を通して排気ガスとして排出するステップと、排気管の温度を検出するステップと、検出された温度に基づいて排気管の温度を調整するステップとを備えたものである。
第2の発明に係る基板加熱方法においては、基板載置台に載置された基板上に基板加熱空間が形成され、基板載置台により基板が加熱され、基板加熱空間に供給系により置換ガスが供給される。また、基板加熱空間の雰囲気が排気管を通して排気ガスとして排出される。さらに、排気管の温度が検出され、検出された温度に基づいて排気管の温度が調整される。
これにより、排気ガスが排気管で冷却されることにより排気ガス中の昇華物が析出することが防止される。その結果、析出した昇華物が排気管内へ付着および堆積することが防止される。
本発明に係る基板加熱装置においては、チャンバにより基板加熱空間が形成され、基板載置台により基板が加熱される。基板加熱空間には置換ガス供給系から置換ガスが供給され、基板加熱空間の雰囲気が排気ガスとして排気管から排出される。この場合、排気管の温度は第1の温度調整手段により調整される。
これにより、排気ガスが排気管で冷却されることにより排気ガス中の昇華物が析出することが防止される。その結果、析出した昇華物が排気管内へ付着および堆積することが防止される。
以下、本発明の一実施の形態に係る基板加熱装置について図1〜図7に基づき説明する。
以下の説明において、基板とは、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレイパネル)用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等をいう。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る基板加熱装置の一例を示す模式図である。第1の実施の形態に係る基板加熱装置100Aは、CPU(中央演算処理装置)10、メモリ20、プレート温度調整器30、ヒータ温度調整器40、昇華物回収装置60、エアシリンダ70、ホットプレートHP、チャンバCH、ヒートホースHT1,HT2およびマスフローコントローラMF1,MF2を備える。
CPU10は、予め定められた基板Wの加熱処理条件および後述の各種温度センサにより得られる温度測定値等に応じて、プレート温度調整器30、ヒータ温度調整器40、エアシリンダ70、ヒートホースHT1,HT2およびマスフローコントローラMF1,MF2等の動作を制御する。メモリ20には、上記の加熱処理条件等が記録されている。
プレート温度調整器30は、CPU10からの指令信号に基づいてホットプレートHPの温度を調整する。ヒータ温度調整器40は、CPU10からの指令信号に基づいてヒートホースHT1,HT2の温度を調整する。また、プレート温度調整器30は、ヒートホースHT1,HT2の各々に取り付けられた温度センサS1,S2から得られる温度測定値をCPU10へ出力する。プレート温度調整器30およびヒータ温度調整器40の動作の詳細については後述する。
エアシリンダ70は、CPU10からの指令信号に基づいて動作する。これにより、ホットプレートHPの内部から上方に突出可能に設けられた昇降ピン71およびチャンバCH本体が連動して上下動作する(矢印Zの方向)。
チャンバCHは、パージボックス91および外部ケーシング92から構成されている。チャンバCHには、所定の位置に温度センサS3が取り付けられている。
パージボックス91は、ガス導入空間91Sを有するとともに、ホットプレートHP側に複数の微細孔91Hを有する。ガス導入空間91Sは複数の微細孔91Hを介して外部(ホットプレートHP上の空間)と連通している。
さらに、パージボックス91は、ヒートホースHT1を介してマスフローコントローラMF1と接続されている。パージボックス91の外部には、パージボックス91の外表面と所定の間隔を保った状態で、ホットプレートHP側が開口した外部ケーシング92が設けられている。これにより、パージボックス91の外表面と外部ケーシング92の内表面との間にガス導入路92Sが形成されている。さらに、外部ケーシング92は、ヒートホースHT2を介してマスフローコントローラMF2と接続されている。
ヒートホースHT1,HT2は例えば図2の構成を有する。図2は、図1のヒートホースHT1,HT2の構成の一例を示す切り欠き断面図である。
図2において、ヒートホースHT1,HT2は流体チューブ50、発熱体51および断熱チューブ52から構成されている。ヒートホースHT1,HT2において、流体チューブ50には2本の発熱体51がスパイラル状に巻回されており、発熱体51が巻回された流体チューブ50に断熱チューブ52が被覆されている。発熱体51は上述のヒータ温度調整器40に接続されている。
流体チューブ50は、ヒートホースHT1,HT2を流れる流体の温度に応じてシリコンゴムまたはフッ素樹脂等の樹脂製のチューブを用いてもよいし、アルミニウム(Al)またはステンレス(SUS)等の金属製のチューブを用いてもよい。なお、流体チューブ50に樹脂製のチューブを用いた場合、フレキシブル性を得ることができる。
図1に示すように、ヒートホースHT1,HT2には、それぞれ温度センサS1,S2が設けられている。温度センサS1,S2により得られる温度測定値は、図示しないケーブルによりヒータ温度調整器40に送られる。
ヒータ温度調整器40は、得られた温度測定値をCPU10に出力するとともに、CPU10からの指令信号を受け、ヒートホースHT1,HT2のそれぞれの温度を調整する。
マスフローコントローラMF1,MF2はCPU10からの指令信号に基づいて動作する。これにより、マスフローコントローラMF1は、供給配管U1からチャンバCHへ供給される後述のN2 ガスの流量を調整する。また、マスフローコントローラMF2は、チャンバCHから排気される後述の排気ガスの流量を調整する。マスフローコントローラMF2は、ヒートホースHT2に接続されるとともに、昇華物回収装置60に接続されている。
供給配管U1は図示しない工場のガスユーティリティに接続されている。ガスユーティリティは、供給配管U1を通じてチャンバCHへ後述のN2 ガスを供給する。
昇華物回収装置60は、冷却ボックス61、昇華物回収媒体62、冷却チューブ63およびケーシング64から構成されている。ケーシング64の内部には略円筒形状の冷却ボックス61が設けられている。さらに冷却ボックス61の内部には昇華物回収媒体62が設けられている。冷却ボックス61の内部空間はヒートホースHT2を通じてガス導入路92Sと連通するとともに、排気配管U2を通じて図示しない工場の排気設備に接続されている。
冷却ボックス61の外周面には冷却チューブ63がスパイラル状に巻回されている。冷却チューブ63に冷却水が供給されることにより冷却ボックス61内部の雰囲気が冷却される。なお、冷却ボックス61は略円筒形状であるとしているが、冷却ボックス61の形状に特に限定はない。冷却チューブ63は、図示しない工場の冷却水ユーティリティに接続されている。
続いて、図1の基板加熱装置100Aの動作について、チャンバCH内に発生する流体の流れとともに説明する。
基板Wの加熱処理は、ホットプレートHP上に基板Wが載置されることにより行われる。ホットプレートHP上への基板Wの載置は次のように行われる。
初めに、基板加熱装置100Aの外部から、図示しない搬送装置の搬送アーム等によりホットプレートHPの上方に突出した昇降ピン71の上端に基板Wが受け渡される。その後、昇降ピン71が下降することにより基板WがホットプレートHP上に載置される。
昇降ピン71の上下動作はエアシリンダ70により行われる。したがって、チャンバCHは昇降ピン71の上下動作に連動する。それにより、基板WのホットプレートHPへの載置時においては、チャンバCHはホットプレートHPの上面近傍に位置する。
一方、ホットプレートHPにより加熱処理の施された基板Wは、昇降ピン71が上昇することにより、昇降ピン71により持ち上げられ、図示しない搬送装置の搬送アーム等により受け渡され、他の処理装置へ搬送される。
この場合、チャンバCHは上述のように昇降ピン71の上下動作に連動し、ホットプレートHPの上面から離れた場所に位置する。これにより、基板Wの受け渡しが円滑に行われる。
図3は、第1の実施の形態において基板Wの加熱処理時にチャンバCH内に発生する流体の流れを説明するための模式図である。
基板Wの加熱処理時において、パージボックス91のガス供給空間91Sには、ヒートホースHT1により所定の温度に加熱されたN2 ガス(不活性ガス)が供給される。ガス導入空間91SにN2 ガスが充満されることにより、パージボックス91のホットプレートHP側に設けられた複数の微細孔91HからN2 ガスが噴出される。これにより、基板W上の雰囲気が所定の温度のN2 ガスによりパージされる。
一方、基板W上の雰囲気が排気ガスとして上述のガス導入路92SからヒートホースHT2、昇華物回収装置60、排気配管U2および図示しない工場の排気設備を通じて外部に排出される。この排気ガスは複数の微細孔91Hから噴出されるN2 ガス、基板Wに予め塗布された薬液または樹脂成分が蒸発する際に発生されるガスおよび基板Wに塗布された薬液または樹脂成分が昇華した際に発生する昇華物等を含む。
このように、本実施の形態では基板Wの加熱処理時に基板W上の雰囲気が加熱されたN2 ガスによりパージされるので、冷たいN2 ガスが供給されることにより基板W上の雰囲気に含まれる昇華物が析出することが防止される。その結果、析出した昇華物がチャンバCHに付着および堆積することが防止される。
また、所定の温度に加熱されたN2 ガスが、パージボックス91の複数の微細孔91Hから基板Wの全面に対して噴出されるので、基板W上の雰囲気が全面に渡って均一に保たれる。したがって、基板Wの加熱処理の均一性が向上する。
上記の所定の温度は、予め基板Wに塗布される薬液または樹脂成分が気化または昇華する温度に応じて決定される。このように、微細孔91Hから噴出されるN2 ガスが所定の温度に加熱されていることにより、基板Wの加熱処理時に基板W上の雰囲気の温度低下が防止される。
その結果、予め基板Wに塗布される薬液または樹脂成分がホットプレートHPの加熱処理により蒸発または昇華した場合であっても、基板W上の温度が薬液または樹脂成分が気化または昇華する温度以上の高温に保たれているので昇華物等の析出が常時防止される。すなわち、チャンバCH内部での昇華物の付着および堆積が低減される。
ところで、本実施の形態では、ガス導入路92Sを介してヒートホースHT2から排出される排気ガスは、ヒートホースHT2により所定の温度に保たれる。ここで、ヒートホースHT2内での排気ガスの所定の温度とは、例えば、予め基板Wに塗布される薬液または樹脂成分がホットプレートHPの加熱処理により蒸発または昇華される温度である。
これにより、昇華物等の成分が含まれる排気ガスの排気時の温度低下が防止されるので、ヒートホースHT2内部での析出した昇華物の付着および堆積が防止される。
上記説明において、ヒートホースHT2によりチャンバCHから排気される排気ガスは、図1の昇華物回収装置60へ送られる。昇華物回収装置60において、ヒートホースHT2により所定の温度に加熱された排気ガスは冷却ボックス61内部に送られる。
上述のように冷却ボックス61内の雰囲気は、外周面に巻回された冷却チューブ63により冷却されている。したがって、冷却ボックス61に送られる排気ガスに含まれる昇華物は、冷却ボックス61内で析出する。そして、析出した昇華物は網等で形成された昇華物回収媒体62に付着し、堆積する。一方、昇華物の成分が取り除かれた排気ガスは排気配管U2および図示しない工場の排気設備を通じて外部に放出される。
このように、本実施の形態に係る基板加熱装置100Aでは、チャンバCHにより基板W周辺の雰囲気をパージした結果発生する排気ガスのうち、昇華物の成分が昇華物回収装置60の昇華物回収媒体62に集中して付着および堆積される。したがって、使用者は、定期的に昇華物回収媒体62に付着および堆積する昇華物を洗浄したり、昇華物回収媒体62そのものを取り替えるだけで昇華物の除去を行うことができる。したがって、昇華物の除去作業が容易となる。
本実施の形態において、チャンバCHのガス導入路92SおよびヒートホースHT2を排気系と呼ぶ。
排気系での排気ガスに含まれる昇華物の付着および堆積をより低減するために、図1のCPU10は、例えば、次のようにチャンバCHへのN2 ガスの供給およびチャンバCHからの排気ガスの排出を制御することが望ましい。
図4および図5は、図1のヒートホースHT1を流れるN2 ガスの流量とヒートホースHT2を流れる排気ガスの流量との関係の一例を示す図である。図4および図5において、(a)は基板Wの処理状態を示し、(b)はチャンバCHへのN2 ガスの流量の変化を示し、(c)は排気ガスの流量を示す。なお、ここでは、温度変化にともなうN2 ガスおよび排気ガスの体積変化については無視する。
なお、以下の説明において、CPU10はマスフローコントローラMF1,MF2の動作を制御することによりヒートホースHT1を流れるN2 ガスの流量およびヒートホースHT2を流れる排気ガスの流量を制御する。
例えば、図4に示すように、CPU10は、基板Wの加熱処理時にはN2 ガスの流量と排気ガスの流量とをf1に設定する。
その後、基板Wの加熱処理が終了し、基板WおよびチャンバCH本体が上昇する際、CPU10は、N2 ガスの流量と排気ガスの流量とを上記のf1より高いf2に設定する。これにより、基板Wの加熱処理終了時ではホットプレートHP上の雰囲気が多量のN2 ガスにより希釈され、排気される。
そして、基板Wの受け渡し時点では、CPU10はチャンバCHへのN2 ガスの供給およびチャンバCHからの排気ガスの排出を停止する。
この場合、上述のように基板Wの加熱処理が終了した時点でも多量のN2 ガスによるホットプレートHP上の雰囲気のパージが行われる。それにより、チャンバCHが上昇した場合に周辺の加熱されていない雰囲気が排気ガスに混合されても、排気ガス中に含まれる単位体積あたりの昇華物の量が低減される(昇華物濃度が低くなる)ので、排気系に発生する昇華物の付着および堆積を十分に低減することが可能となる。
また、例えば、図5に示すように、CPU10は基板Wの加熱処理時にはN2 ガスの流量と排気ガスの流量とをf1に設定する。
その後、基板Wの加熱処理が終了し、基板WおよびチャンバCH本体が上昇する際、CPU10はN2 ガスの流量をf1に保ち、排気ガスの流量を0に設定する。
この場合、ホットプレートHP上に継続して所定量(f1)のN2 ガスが供給され、ホットプレートHP上の雰囲気が排気されないので、排気系には昇華物を含む排気ガスが流れない。
そして、基板Wの受け渡し時点では、CPU10はチャンバCHへのN2 ガスの供給およびチャンバCHからの排気ガスの排出を停止する。
この場合、上述のように基板Wの加熱処理が終了した時点で、排気ガスの温度低下等が防止されるとともに、排気系に排気ガスが流れないので排気系に発生する昇華物の付着および堆積を十分に低減することが可能となる。そして、チャンバCH周辺の雰囲気が継続して供給されるN2 ガスにより充填される。その結果、チャンバCH周辺の温度が上昇するとともに、昇華物の量が低減される(昇華物濃度が低くなる)。したがって、昇華物の析出によるチャンバCH等への付着および堆積が低減される。
上記のように、CPU10は、基板Wの加熱処理時および基板Wの加熱終了時に応じて排気系を流れる流量を制御する。これにより、基板Wの加熱処理時に基板W上の雰囲気が均一に保たれるとともに、昇華物の析出が防止される。また、基板Wの加熱終了時に基板W上の雰囲気の温度低下による昇華物の析出が十分に防止される。
なお、図5に示すようなチャンバCHへのN2 ガスの供給およびチャンバCHからの排気ガスの排出を行う場合、チャンバCH周辺で昇華物を収集する装置を設けることが望ましい。これにより、昇華物の除去作業が容易となる。
上記の他、チャンバCHへのN2 ガスの供給およびチャンバCHからの排気ガスの排出は、所定の流量により常に継続するように設定されてもよい。
以上、第1の実施の形態では、排気ガスの排気時に排気系で排気ガスが加熱されるので、排気ガス中の昇華物が析出することが防止される。その結果、排気系での昇華物の付着および堆積が十分に低減される。
さらに、所定の温度に加熱されたN2 ガスが、パージボックス91の複数の微細孔91Hから基板Wの全面に対して噴出されるので、基板W上の雰囲気が全面に渡って均一に保たれる。したがって、基板Wの加熱処理の均一性が向上する。
複数の微細孔91Hから噴出される不活性ガスとして、本実施の形態ではN2 ガスを用いているが、これに限らず、基板Wの加熱処理時に基板Wの化学反応を防止できるものであれば、アルゴン(Ar)ガス等の他の不活性ガスを用いてもよい。
上記説明において、N2 ガスの流量および排気ガスの流量の温度変化にともなう体積変化は無視しているが、メモリ20はこの体積変化に関するデータを記録していてもよい。
この場合、CPU10は、温度センサS1,S2,S3により得られる温度測定値および予めメモリ20内に記録されたデータに基づいて、N2 ガスの流量および排気ガスの流量を制御することができる。
温度センサS1はヒートホースHT1内部を流れる流体の温度を計測できるように設けられることが望ましく、温度センサS2はヒートホースHT2の流体チューブ50の温度を計測できるように設けられることが望ましい。
この場合、温度センサS1により基板W上に供給されるN2 ガスの温度を直接的に把握することができるので、より正確に基板Wの熱処理を行うことができる。また、温度センサS2によりヒートホースHT2の流体チューブ50の温度が把握できるので、排気ガスによる昇華物の付着および堆積を防止できるようにヒートホースHT2の温度調整を行うことが可能となる。
CPU10は、温度センサS3により得られる温度測定値に基づいてプレート温度調整器30に指令信号を出力することによりホットプレートHPの温度を制御してもよい。この場合、温度センサS3はガス導入路92S内の排気ガスの温度、ガス導入空間91S内の温度または外部ケーシング92の温度のいずれかを計測できるように設けられることが望ましい。
CPU10は、基板W上に供給されるN2 ガスの温度がホットプレートHPにより暖められる基板W上の雰囲気と同程度の温度となるようにヒートホースHT1を制御することが望ましい。基板Wの加熱処理が全面にわたって均一に行われる。
マスフローコントローラMF1,MF2は、内部流体の流量を変化させることができるのであれば、これらに代えて、定流量弁、流量調整弁およびバイパス管を用いた加速ライン等を用いてもよい。
以上、第1実施の形態において、チャンバCHおよびホットプレートHPにより形成される空間は基板加熱空間に相当し、ホットプレートHPは基板載置台に相当し、基板Wは基板に相当し、ヒートホースHT1は供給系に相当し、ヒートホースHT2は排気管に相当する。
また、ヒータ温度調整器40およびヒートホースHT2は第1の温度調整手段に相当し、温度センサS2は第1の温度検出手段に相当し、CPU10は第1の制御手段に相当し、昇華物回収装置60は排気ガス冷却手段に相当する。
さらに、ヒータ温度調整器40およびヒートホースHT1は第2の温度調整手段に相当し、温度センサS1は第2の温度検出手段に相当し、CPU10は第2の制御手段に相当し、CPU10およびマスフローコントローラMF1,MF2は流量制御手段に相当する。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る基板加熱装置は以下の点を除き、第1の実施の形態に係る基板加熱装置100Aと同様の構成および動作を有する。
図6は、第2の実施の形態に係る基板加熱装置の一例を示す模式図である。図6に示すように、ヒートホースHT1はパージボックス91とマスフローコントローラMF2とを接続し、ヒートホースHT2は外部ケーシング92とマスフローコントローラMF1とを接続している。
これにより、第2の実施の形態に係る基板加熱装置100Bでは、供給配管U1から供給されるN2 ガスが、マスフローコントローラMF1、ヒートホースHT2およびガス導入路92Sを通じて基板W上に噴出される。
一方、基板W上の雰囲気が排気ガスとして複数の微細孔91H、ガス導入空間91S、ヒートホースHT1、マスフローコントローラMF2、昇華物回収装置60、排気配管U2および図示しない工場の排気設備を通じて排気される。
図7は、第2の実施の形態において基板Wの加熱処理時にチャンバCH内に発生する流体の流れを説明するための模式図である。
基板Wの加熱処理時において、チャンバCHのガス導入路92Sには、ヒートホースHT2により所定の温度に加熱されたN2 ガス(不活性ガス)が供給される。
一方、基板W上の雰囲気が排気ガスとして、パージボックス91のホットプレートHP側に設けられた複数の微細孔91Hからガス導入空間91S、ヒートホースHT1、昇華物回収装置60、排気配管U2および図示しない工場の排気設備を通じて外部に排出される。これにより、基板W上の雰囲気が所定の温度のN2 ガスによりパージされる。
第1の実施の形態と同様に、この排気ガスはガス導入路92Sから噴出されるN2 ガス、基板Wに予め塗布された薬液または樹脂成分が蒸発する際に発生されるガスおよび基板Wに塗布された薬液または樹脂成分が昇華した際に発生する昇華物等を含む。
このように、本実施の形態では基板Wの加熱処理時に基板W上の雰囲気が加熱されたN2 ガスによりパージされるので、冷たいN2 ガスが供給されることにより基板W上の雰囲気に含まれる昇華物が析出することが防止される。その結果、析出した昇華物がチャンバCHに付着および堆積することが防止される。
上記の所定の温度は、予め基板Wに塗布される薬液または樹脂成分が気化または昇華する温度に応じて決定される。このように、微細孔91Hから噴出されるN2 ガスが所定の温度に加熱されていることにより、基板Wの加熱処理時に基板W上の雰囲気の温度低下が防止される。
その結果、予め基板Wに塗布される薬液または樹脂成分がホットプレートHPの加熱処理により蒸発または昇華した場合であっても、基板W上の温度が薬液または樹脂成分が気化または昇華する温度以上の高温に保たれているので昇華物等の析出が防止される。すなわち、チャンバCH内部での昇華物の付着および堆積が低減される。
加熱された流体がガス導入路92Sを流れる場合、その流体はガス導入路92Sが外気に接触する外部ケーシング92により温度低下を起こすときがある。
しかしながら、本実施の形態では、N2 ガスがヒートホースHT2から基板W上に噴出されるまでの過程で温度低下しても、N2 ガスの供給時には昇華物がガス導入路92S内に入り込まないのでガス導入路92S内での昇華物の付着および堆積は生じない。
ガス導入路92Sから噴出されるN2 ガスはホットプレートHPにより加熱されるが、予めガス導入路92S内での温度低下を想定してN2 ガスを加熱しておくことが望ましい。
この場合、ガス導入路92Sより噴出されるN2 ガスがチャンバ端部E(図7の破線部)で外気により若干温度低下した場合であっても、予め高温のN2 ガスを供給することにより基板W上の熱雰囲気が保たれ、チャンバCHへの昇華物の付着および堆積が防止される。
また、ガス導入路92Sより噴出されるN2 ガスの流れにより、チャンバ端部E周辺の外気が基板W上の雰囲気への侵入することが防止される。それにより、外気が基板W上の雰囲気へ侵入することによる基板W上の雰囲気の温度低下が防止される。その結果、昇華物の析出が防止され、チャンバCHへの昇華物の付着および堆積が防止される。
さらに、基板W上の雰囲気は、ホットプレートHPにより常に加熱されるので、複数の微細孔91Hから排気される排気ガスの昇華物が温度低下することによりチャンバCH内に付着および堆積することが防止される。
ガス導入空間91SからヒートホースHT1を通じて排気される排気ガスは、ヒートホースHT1により所定の温度に保たれる。ここで、ヒートホースHT1内での排気ガスの所定の温度とは、例えば、予め基板Wに塗布される薬液または樹脂成分がホットプレートHPの加熱処理により蒸発または昇華される温度である。
これにより、昇華物等の成分が含まれる排気ガスの排気時の温度低下が防止されるので、ヒートホースHT1内部で析出した昇華物の付着および堆積が防止される。
ヒートホースHT1によりチャンバCHから排気される排気ガスは、マスフローコントローラMF2を介して図6の昇華物回収装置60へ送られる。昇華物回収装置60において、ヒートホースHT1により所定の温度に加熱された排気ガスは冷却ボックス61内部に送られる。
第1の実施の形態と同様に、冷却ボックス61に送られた排気ガスは冷却される。それにより、昇華物が昇華物回収媒体62により回収される。昇華物の成分が取り除かれた排気ガスは排気配管U2および図示しない工場の排気設備を通じて外部に放出される。
本実施の形態において、チャンバCHの複数の微細孔91H、ガス導入空間91SおよびヒートホースHT1を排気系と呼ぶ。
本実施の形態において、温度センサS1は流体チューブ50の温度を計測できるように設けられることが望ましく、温度センサS2はヒートホースHT2内部を流れる流体の温度を計測できるように設けられることが望ましい。
この場合、温度センサS1によりヒートホースHT1の流体チューブ50の温度が把握できるので、排気ガスによる昇華物の付着および堆積を防止できるようにヒートホースHT1の温度調整を行うことが可能となる。また、温度センサS2により基板W上に供給されるN2 ガスの温度を直接的に把握することができるので、より正確に基板Wの熱処理を行うことができる。
CPU10は、基板W上に供給されるN2 ガスの温度がホットプレートHPにより暖められる基板W上の雰囲気と同程度の温度となるようにヒートホースHT2を制御することが望ましい。これにより、基板Wの加熱処理が全面にわたって均一に行われる。
マスフローコントローラMF1,MF2は、内部流体の流量を変化させることができるのであれば、これらに代えて、定流量弁、流量調整弁およびバイパス管を用いた加速ライン等を用いてもよい。
以上、第2実施の形態において、チャンバCHおよびホットプレートHPにより形成される空間は基板加熱空間に相当し、ホットプレートHPは基板載置台に相当し、基板Wは基板に相当し、ヒートホースHT2は供給系に相当し、ヒートホースHT1は排気管に相当する。
また、ヒータ温度調整器40およびヒートホースHT1は第1の温度調整手段に相当し、温度センサS1は第1の温度検出手段に相当し、CPU10は第1の制御手段に相当し、昇華物回収装置60は排気ガス冷却手段に相当する。
さらに、ヒータ温度調整器40およびヒートホースHT2は第2の温度調整手段に相当し、温度センサS2は第2の温度検出手段に相当し、CPU10は第2の制御手段に相当し、CPU10およびマスフローコントローラMF1,MF2は流量制御手段に相当する。
本発明は、予め所定の薬液または樹脂等により表面処理の施された基板を加熱するとともに基板上の雰囲気をパージする基板加熱装置および基板加熱方法として有用である。
第1の実施の形態に係る基板加熱装置の一例を示す模式図である。 図1のヒートホースの構成の一例を示す切り欠き断面図である。 第1の実施の形態において基板の加熱処理時にチャンバ内に発生する流体の流れを説明するための模式図である。 図1のヒートホースを流れるN2 ガスの流量とヒートホースを流れる排気ガスの流量との関係の一例を示す図である。 図1のヒートホースを流れるN2 ガスの流量とヒートホースを流れる排気ガスの流量との関係の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る基板加熱装置の一例を示す模式図である。 第2の実施の形態において基板の加熱処理時にチャンバ内に発生する流体の流れを説明するための模式図である。 従来の基板加熱装置の一例を示す模式図である。
符号の説明
10 CPU
20 メモリ
30 プレート温度調整器
40 ヒータ温度調整器
60 昇華物回収装置
61 冷却ボックス
70 エアシリンダ
91 パージボックス
91H 微細孔
92 外部ケーシング
92S ガス導入路
HP ホットプレート
CH チャンバ
HT1,HT2 ヒートホース
MF1,MF2 マスフローコントローラ

Claims (9)

  1. 基板を加熱する基板載置台と、
    前記基板載置台に載置された基板上に基板加熱空間を形成するチャンバと、
    前記基板加熱空間へ置換ガスを供給する供給系と、
    前記基板加熱空間の雰囲気を排気ガスとして排出するための排気管と、
    前記排気管の温度を調整する第1の温度調整手段と、
    前記排気管の温度を検出する第1の温度検出手段と、
    前記第1の温度検出手段により検出された前記排気管の温度に基づいて前記第1の温度調整手段を制御する第1の制御手段とを備えたことを特徴とする基板加熱装置。
  2. 前記排気管は、前記排気ガスが流れる流体チューブと前記流体チューブを被覆する断熱チューブとを含み、
    前記第1の温度調整手段は、前記断熱チューブの内側で前記流体チューブに巻回された発熱体であり、
    前記第1の温度検出手段は、前記流体チューブの温度を計測できるように設けられ、
    前記第1の制御手段は、前記第1の温度検出手段により計測される前記流体チューブの温度に基づいて前記発熱体を制御することを特徴とする請求項1記載の基板加熱装置。
  3. 前記第1の制御手段は、前記排気管の温度が所定の温度以上に維持されるように、前記第1の温度調整手段を制御することを特徴とする請求項1または2記載の基板加熱装置。
  4. 前記排気管の下流に設けられ、前記排気ガスを冷却する排気ガス冷却手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基板加熱装置。
  5. 前記供給系により前記基板加熱空間へ供給される置換ガスの温度を調整する第2の温度調整手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板加熱装置。
  6. 前記供給系により前記基板加熱空間へ供給される置換ガスの温度を検出する第2の温度検出手段と、
    前記第2の温度検出手段により検出された置換ガスの温度に基づいて前記第2の温度調整手段を制御する第2の制御手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項5記載の基板加熱装置。
  7. 前記第2の制御手段は、
    前記基板載置台による処理温度に基づいて前記供給系により前記基板加熱空間へ供給される置換ガスの温度を制御することを特徴とする請求項6記載の基板加熱装置。
  8. 前記基板載置台による基板の加熱処理時ならびに前記供給系および前記排気管による前記基板加熱空間の雰囲気の置換時に応じて、前記排気管を流れる排気ガスの流量および前記供給系により供給される置換ガスの流量のうち少なくとも排気ガスの流量を制御する流量制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の基板加熱装置。
  9. 基板載置台に載置された基板上に基板加熱空間を形成するステップと、
    前記基板載置台により基板を加熱するステップと、
    前記基板加熱空間に供給系により置換ガスを供給するステップと、
    前記基板加熱空間の雰囲気を排気管を通して排気ガスとして排出するステップと
    前記排気管の温度を検出するステップと、
    検出された温度に基づいて前記排気管の温度を調整するステップとを備えたことを特徴とする基板加熱方法。
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