JP5274213B2 - 基板処理装置および半導体装置の製造方法、温度制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板処理装置および半導体装置の製造方法、温度制御方法に関するものである。
従来、基板処理装置、半導体製造装置では、炉内の温度を適切な温度に維持し若しくは炉内を指定した温度変化に追従させる必要があるため、予め設定した目標温度の温度変化パターンに基づいて制御装置がヒータの制御を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
WO2006/070552号公報
従来技術では炉内の温度を適切な温度に維持もしくは炉内を指定した温度変化に追従させる必要があるため、予め設定した演算パラメータに基づいて制御装置が温度制御を行っている。しかし反応容器の内壁へ付着する膜の累積等を要因とした要因温度特性変化に対応できず、温度安定時間が遅延するという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、炉内温度特性の変化に対応し、熱処理時間の短縮および装置稼動率の向上に寄与することのできる基板処理装置および半導体装置の製造方法、温度制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る基板処理装置は、少なくとも製品基板及び補充基板を収容する反応容器と、該反応容器内を加熱する加熱装置と、該加熱装置内の温度を検出する温度検出器と、設定温度と前記温度検出器の検出する温度との偏差及び少なくとも1つの演算パラメータを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御する制御装置とを有し、前記制御装置は、前記演算パラメータを決定する演算パラメータ設定器を有し、該演算パラメータ設定器は、前記反応容器に累積する膜厚に基づき第一演算パラメータ補正値を決定する第一演算パラメータ設定器と、前記補充基板に累積する膜厚に基づき第二演算パラメータ補正値を決定する第二演算パラメータ設定器と、前記補充基板の枚数に基づき第三演算パラメータ補正値を決定する第三演算パラメータ設定器と、少なくとも前記第一演算パラメータ補正値と第二演算パラメータ補正値と前記第三演算パラメータ補正値とを用いて前記演算パラメータを算出する演算パラメータ算出器と、を有する基板処理装置である。
又、本発明に係る半導体装置の製造方法は、演算パラメータ算出器が、第一演算パラメータ設定器が反応容器に累積する膜厚に基づき決定した第一演算パラメータ補正値と、第二演算パラメータ設定器が補充基板に累積する膜厚に基づき決定した第二演算パラメータ補正値と、第三演算パラメータ設定器が前記補充基板の枚数に基づき決定した第三演算パラメータ補正値とを少なくとも用いて演算パラメータを算出する工程と、少なくとも前記算出された演算パラメータと、設定温度と温度検出器が加熱装置内の温度を検出する温度との偏差とを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御しつつ、前記反応容器内に製品基板及び前記補充基板を収容し前記製品基板及び補充基板を熱処理する工程とを有する半導体装置の製造方法である。
又、本発明に係る温度制御方法は、演算パラメータ算出器が、反応容器に累積する膜の膜厚値に基づき決定した第一演算パラメータ補正値と、補充基板に累積する膜厚に基づき決定した第二演算パラメータ補正値と、前記補充基板の枚数に基づき求めた第三演算パラメータ補正値とを少なくとも用いて演算パラメータを算出し、設定温度と温度検出器が加熱装置内の温度を検出する温度との偏差及び少なくとも前記算出された演算パラメータを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御する温度制御方法である。
以上に詳述したように本発明によれば、熱処理時間の短縮および装置稼動率の向上に寄与することのできる基板処理装置および半導体装置の製造方法、温度制御方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施の形態による熱処理装置における処理炉周辺の構成の詳細について説明するための縦断面図である。
図1に示されているように、処理炉202は加熱機構としてのヒータ207を有する。ヒータ207は円筒形状であり、保持板としてのヒータベース251に支持されることにより垂直に据え付けられている。
ヒータ207の内側には、ヒータ207と同心円状に反応管としてのプロセスチューブ203が配設されている。プロセスチューブ203は内部反応管としてのインナーチューブ204と、その外側に設けられた外部反応管としてのアウターチューブ205とから構成されている。インナーチューブ204は、例えば石英(SiO )または炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料から構成されている。インナーチューブ204は、上端および下端が開口した円筒形状に形成されている。インナーチューブ204の筒中空部には処理室201が形成されている。処理室201は、基板としてのウエハ200を後述するボート217によって水平姿勢で垂直方向に多段に整列した状態で収容可能に構成されている。アウターチューブ205は、例えば石英または炭化シリコン等の耐熱性材料から構成されている。アウターチューブ205の内径がインナーチューブ204の外径よりも大きく上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されており、インナーチューブ204と同心円状に設けられている。
アウターチューブ205の下方には、アウターチューブ205と同心円状にマニホールド209が配設されている。マニホールド209は、例えばステンレス等から構成され、上端および下端が開口した円筒形状に形成されている。マニホールド209は、インナーチューブ204とアウターチューブ205に係合しており、これらを支持するように設けられている。なお、マニホールド209とアウターチューブ205との間にはシール部材としてのOリング220aが設けられている。マニホールド209がヒータベース251に支持されることにより、プロセスチューブ203は垂直に据え付けられた状態となっている。プロセスチューブ203とマニホールド209により反応容器が形成される。
後述するシールキャップ219にはガス導入部としてのノズル230が処理室201内に連通するように接続されており、ノズル230にはガス供給管232が接続されている。ガス供給管232のノズル230との接続側と反対側である上流側には、ガス流量制御器としてのMFC(マスフローコントローラ)241を介して図示しない処理ガス供給源や不活性ガス供給源が接続されている。MFC241には、ガス流量制御部122が電気的に接続されており、供給するガスの流量が所望の量となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
マニホールド209には、処理室201内の雰囲気を排気する排気管231が設けられている。排気管231は、インナーチューブ204とアウターチューブ205との隙間によって形成される筒状空間250の下端部に配置されており、筒状空間250に連通している。排気管231のマニホールド209との接続側と反対側である下流側には圧力検出器としての圧力センサ245および圧力調整装置242を介して真空ポンプ等の真空排気装置246が接続されており、処理室201内の圧力が所定の圧力(真空度)となるよう真空排気し得るように構成されている。圧力調整装置242および圧力センサ245には、圧力制御部123が電気的に接続されており、圧力制御部123は圧力センサ245により検出された圧力に基づいて圧力調整装置242により処理室201内の圧力が所望の圧力となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
マニホールド209の下方には、マニホールド209の下端開口を気密に閉塞可能な炉口蓋体としてのシールキャップ219が設けられている。シールキャップ219はマニホールド209の下端に垂直方向下側から当接される。シールキャップ219は例えばステンレス等の金属から構成され、円盤状に形成されている。シールキャップ219の上面にはマニホールド209の下端と当接するシール部材としてのOリング220bが設けられる。シールキャップ219の処理室201と反対側には、ボートを回転させる回転機構254が設置されている。回転機構254の回転軸255はシールキャップ219を貫通して、後述するボート217に接続されており、ボート217を回転させることでウエハ200を回転させるように構成されている。シールキャップ219はプロセスチューブ203の外部に垂直に設備された昇降機構としてのボートエレベータ225によって垂直方向に昇降されるように構成されており、これによりボート217を処理室201に対し搬入搬出することが可能となっている。回転機構254及びボートエレベータ225には、駆動制御部124が電気的に接続されており、所望の動作をするよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
基板保持体としてのボート217は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料から構成され、複数枚のウエハ200を水平姿勢でかつ互いに中心を揃えた状態で整列させて多段に保持するように構成されている。なおボート217の下部には、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料から構成される円板形状をした断熱部材としての断熱板216が水平姿勢で多段に複数枚配置されており、ヒータ207からの熱がマニホールド209側に伝わりにくくなるよう構成されている。
ヒータ207は、プロセスチューブ203内の温度をより高精度に制御するために複数の独立したゾーンを形成して、それぞれ独立して制御が可能なように構成されている。例えば、ヒータ207は、上部ゾーン(Uゾーン)、上部と中央部との間のゾーン(CUゾーン)、中央部ゾーン(Cゾーン)、下部と中央部との間のゾーン(CLゾーン)、下部ゾーン(Lゾーン)等のように分割されている。
プロセスチューブ203内には、プロセスチューブ203内の温度を検出するための温度検出器としての内部温度センサ263aが設けられている。内部温度センサ263aは、ヒータ207の複数のゾーンに対応するようにそれぞれのゾーンに応じた位置に検出点を有する。すなわち、内部温度センサ263aには、検出点が複数設けられている。
ヒータ207には、ヒータ207に設けられた発熱体の温度を検出するための温度検出器としての外部温度センサ263bが設けられている。外部温度センサ263bは、ヒータ207の複数のゾーンに対応するようにそれぞれのゾーンに応じた位置に設けられている。すなわち、外部温度センサ263bは、複数設けられている。
内部温度センサ263a及び外部温度センサ263b、ヒータ207の各制御ゾーンには、温度制御部121が電気的に接続されており、プロセスチューブ203内の温度を設定された温度にするよう内部温度センサ263a、外部温度センサ263bにより温度を検出し、温度制御部121によりヒータ121の出力を制御するように構成されている。すなわち、温度制御部121は、ヒータ207により構成される複数の加熱ゾーンに対する温度設定値と内部温度センサ263a、外部温度センサ263bからの検出値との偏差に基づいて、加熱ゾーン毎にヒータ207へのパワー制御信号が出力され、処理室201内の温度が所望の温度分布となるように所望のタイミングにて温度制御を行う。
尚、ここでは、内部温度センサ263aはインナーチューブ204内に設置されるように構成されているが、内部温度センサ263aはプロセスチューブ203内であれば、例えば、筒状空間250に配置しても良い。例えば、外部温度センサ263aよりウエハ200の近く、設置されるように構成されていれば良い。また、外部温度センサ263bはヒータ207に設置されるように構成されているが、外部温度センサ263bは内部温度センサ263aよりヒータ207の発熱体側に近く配置されればよい。
ガス流量制御部122、圧力制御部123、駆動制御部124、温度制御部121は、操作部、入出力部をも構成し、基板処理装置全体を制御する主制御部120に電気的に接続されている。これら、ガス流量制御部122、圧力制御部123、駆動制御部124、温度制御部121、主制御部120はコントローラ240として構成されている。
次に、上記構成に係る処理炉202を用いて、半導体デバイスの製造工程の一工程として、CVD法によりウエハ200上に薄膜を形成する方法について説明する。尚、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作はコントローラ240により制御される。
複数枚のウエハ200がボート217に装填(ウエハチャージ)されると、図示しない炉口ゲートバルブ(蓋体)を退避させるこことによって、マニホールド209の下端の開口を開く。図1に示されているように、複数枚のウエハ200を保持したボート217は、ボートエレベータ225によって持ち上げられて処理室201に搬入(ボートローディング)される。この状態で、シールキャップ219はOリング220bを介してマニホールド209の下端をシールした状態となる。
処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように真空排気装置246によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力に基づき圧力調節器242が、フィードバック制御される。また、処理室201内が所望の温度となるようにヒータ207によって加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように温度センサ263が検出した温度情報に基づきヒータ207への通電具合がフィードバック制御される。続いて、回転機構254により、ボート217が回転されることで、ウエハ200が回転される。
次いで、処理ガス供給源から供給され、MFC241にて所望の流量となるように制御されたガスは、ガス供給管232を流通してノズル230から処理室201内に導入される。導入されたガスは処理室201内を上昇し、インナーチューブ204の上端開口から筒状空間250に流出して排気管231から排気される。ガスは処理室201内を通過する際にウエハ200の表面と接触し、この際にノンプラズマ状態で熱CVD反応によってウエハ200の表面上に薄膜が堆積(デポジション)される。
予め設定された処理時間が経過すると、不活性ガス供給源から不活性ガスが供給され、処理室201内が不活性ガスに置換されるとともに、処理室201内の圧力が常圧に復帰される。
その後、ボートエレベータ225によりシールキャップ219が下降されて、マニホールド209の下端が開口されるとともに、処理済ウエハ200がボート217に保持された状態でマニホールド209の下端からプロセスチューブ203の外部に搬出(ボートアンローディング)される。その後、処理済ウエハ200はボート217より取出される(ウエハディスチャージ)。
なお、一例まで、本実施の形態の処理炉にてウエハを処理する際の処理条件としては、例えば、リンドープシリコン膜の成膜においては、処理温度500〜650℃、処理圧力13.3〜1330Pa、リン原子含有ガスとシリコン原子含有ガスを処理室内に供給する条件が例示され、それぞれの処理条件を、それぞれの範囲内のある値で一定に維持することでウエハに処理がなされる。
図2にウエハ200を処理室201で処理する際のボート217へのウエハ200の載置状態を例示する。図2に示す通り、ボート3の上部より下部にかけて、上側サイドダミーウエハ(S.D)200a、製品ウエハ(PRD)200b、補充用ダミーウエハ(F.D、以下、単に補充ウエハともいう)200c、下側サイドダミーウエハ(S.D)200dが載置されている。尚、上側サイドダミーウエハ(S.D)200a、製品ウエハ(PRD)200b、補充用ダミーウエハ(F.D)200c、下側サイドダミーウエハ(S.D)200dそれぞれの間にはモニターウエハが載置されている。
補充用ダミーウエハ200dは、処理すべき製品ウエハ200bの枚数がボート217における製品ウエハ200bの処理領域に載置可能な枚数より小さい場合に、製品ウエハ200bを載置しない領域に載置する。これにより、熱処理条件をボート217における製品ウエハ200bの処理領域に載置可能な枚数全てを載置したのとほぼ同じ処理条件下での処理が可能となり、製品ウエハ200bへのウエハ面内膜厚均一性及びウエハ面間膜厚均一性、バッチ間膜厚均一性等を向上させる。
図3は、図1で説明した熱処理装置の温度制御部121の一部となる制御装置26における機能ブロック図である。尚、温度制御部121は、前述の加熱ゾーンごとに、ヒータ207、内部温度センサ263a、外部温度センサ263bそれぞれに応じて制御するが、以下の説明では、特別説明のない限り、そのうちの1つの加熱ゾーンに対しての説明であるものとする。
図3に示すように、制御装置26は減算器21、24とPID演算器23、25と演算パラメータ設定器22から構成される。
減算器21は上位コントローラUcで設定される設定値Sと制御量Aを減算した結果を偏差Dとして算出し、PID演算器23へ出力するものである。
減算器24はPID演算器23で算出された結果Wと制御量Bを減算した結果を偏差Eとして算出し、PID演算器25へ出力するものである。
次にPID演算器23,25について、図4に沿って説明する。図4に示すように、PID演算器23,25は、加算器30と積分演算31と比例演算32と微分演算33とから構成される。
積分演算31は偏差Iを入力し、偏差Iを時間積分演算(I演算)した結果に予め設定されているパラメータKiを乗じた値を積分値Nとして出力するものである。ある特定の時間tにおける偏差IをI(t)、そのときの積分値NをN(t)で表すとすると、積分値Nは(1)式に従って求められる。


比例演算器32は偏差Iを入力し、予め設定されているパラメータKpを乗じた値を比例値Оとして出力するものである。ある特定時間tにおける偏差IをI(t)、そのときの比例値ОをО(t)で表すと、比例値Оは(2)式に従って求められる。



О(t) = Kp・I(t) ‥‥‥‥ (2)




微分演算器33は、偏差Iを入力し、偏差Iを時間微分演算(D演算)した結果に予め設定されているパラメータKdを乗じた値を微分値Rとして出力するものである。
ある特定の時間tにおける偏差IをI(t)、そのときの微分値RをR(t)で表すとすると、微分値Rは(3)式に従って求められる。



R(t) = Kd・dI(t)/dt ‥‥‥‥ (3)




加算器30は積分値Nと比例値Оと微分値Rを入力し、それらの総和を算出し操作量Mを出力するものである。ある特定の時間tにおける偏差IをI(t)、そのときの操作量MをM(t)で表すとすると、前述した(1)式、(2)式、(3)式から操作量Mは(4)式に従って求められる。これらをPID演算と呼ぶ。



次に図3に示す上位コントローラUcに接続され、PID演算器23に演算パラメータHを指示する演算パラメータ設定器22について、図5に基づき説明する。
図5に示すように演算パラメータ設定器22は、StepID判定器41、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算パラメータ設定器44、演算パラメータ算出器45によって構成される。演算パラメータ設定器22は、PID演算器23がPID演算に使用する演算パラメータHを決定する。
まず、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42について説明する。
Doped−POLY膜やSi3N4膜等特定の成膜処理を複数回バッチ実施し続けると、反応容器内、特にプロセスチューブ203の内壁に膜が累積していく。これにより、プロセスチューブ203の熱吸収率、反射率、透過率が変化し、仮にヒータ207に同じ操作量を与えたとしても反応容器内の温度上昇率が変化する。これら熱吸収率等が変化することで特に製品ウエハ200b、あるいは内部温度センサ263aの温度検出具合に熱的影響を及ぼすことが多い。この問題を是正すべく、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42は、特に影響の大きいプロセスチューブ203に累積する膜の膜厚値を管理する。
反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42には、プロセスチューブ203に付着する付着物の反応管累積膜厚範囲と、該反応管累積膜厚範囲に対応する反応管演算パラメータ補正値とを設定及び記憶可能に構成されている。
反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42は、実際にプロセスチューブ203に付着する付着物の累積膜厚等上位コントローラUcから指示された反応管累積膜厚が、反応管累積膜厚演算パラメータ設定値42に記憶された反応管累積膜厚範囲内のときに、演算パラメータを補正すべく、該反応管累積膜厚範囲に対応する反応管演算パラメータ補正値を選択し、演算パラメータ算出器45に伝達する。
反応管に付着する付着物の反応管累積膜厚範囲と、該反応管累積膜厚範囲に対応する演算パラメータ補正値との関連付けは、オペレータの入力により、設定、変更することができる。
好ましくは、予め取得したデータや実験データ、統計データ等に基づいて、設定、変更すると良い。
好ましくは、反応管累積膜厚範囲を、異なる範囲で複数設定可能とし、それぞれに関連付けて演算パラメータ補正値を設定可能なように構成する。これにより、さらに正確な制御が可能になる。
好ましくは、前記反応管累積膜厚範囲を、異なる範囲で複数設定可能とし、該複数の反応管累積膜厚範囲それぞれに関連付けてヒータ207の複数ある制御ゾーンごとに反応管演算パラメータ補正値を設定可能なように構成する。これにより、さらに正確な制御が可能になる。
次に補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43について説明する。
Doped−POLY膜やSi3N4膜等特定の成膜処理を複数回バッチ実施し続けると、前述の反応管同様に補充ウエハ200cにも膜累積が発生し、熱吸収率が変化することで特に製品ウエハ200bや、内部温度センサ263aの温度検出具合に熱的影響を及ぼす。
この問題を是正すべく、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43では、1回の成膜処理毎に補充ウエハ200cへ累積する膜厚を管理する。
補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43には、補充ウエハ200cに付着する付着物の補充ウエハ累積膜厚範囲と、該補充ウエハ累積膜厚範囲に対応する補充ウエハ演算パラメータ補正値とを設定及び記憶可能に構成されている。
補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43は、実際に補充ウエハ200cに付着する付着物の累積膜厚等上位コントローラUcから指示された累積膜厚が、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43に記憶された補充ウエハ累積膜厚範囲内のときに、演算パラメータを補正すべく、該補充ウエハ累積膜厚範囲に対応する補充ウエハ演算パラメータ補正値を選択し、演算パラメータ算出器45に伝達する。
補充ウエハ200cに付着する付着物の補充ウエハ累積膜厚範囲と、該補充ウエハ累積膜厚範囲に対応する補充ウエハ演算パラメータ補正値との関連付けは、オペレータの入力により、設定、変更することができる。
好ましくは、予め取得したデータや実験データ、統計データ等に基づいて、設定、変更すると良い。
また、複数の補充ウエハ200cを用いて成膜処理する場合、補充ウエハ200cごとに、使用回数や使用された成膜処理条件が異なる場合があり、この場合、補充ウエハ200cごとに、堆積された膜厚が異なることになる。好ましくは、次回の基板処理に使用すべくボート217に載置された全ての補充ウエハ200cの中から累積膜厚値が最大となる値を選択するようにすると良い。累積膜厚値の最大値の特定が難しい場合、好ましくは、上位コントローラUc若しくは主制御部120で、補充ウエハ200cごとに、使用回数や使用された成膜処理条件等の使用履歴や累積膜厚値を管理し、該管理された累積膜厚値の中から最大累積膜厚値を選択すると良い。これは、補充ウエハ200cでは、累積膜厚値が多いほど温度上昇が大きくなるため、累積膜厚値の最大値を選択することにより、累積膜厚値の平均値を選択するのに比べて、処理室の設定温度に対するオーバーシュートが軽減されることになり、温度制御性の点で優れるためである。尚、処理室の設定温度に対するオーバーシュートの問題がない場合は、成膜処理に使用すべくボート217に載置された全ての補充ウエハ200cの累積膜厚値の平均値を選択しても良い。
また、好ましくは、前記補充ウエハ累積膜厚範囲を、異なる範囲で複数設定可能とし、それぞれに関連付けて補充ウエハ演算パラメータ補正値を設定可能なように構成する。これにより、さらに正確な制御が可能になる。
さらに好ましくは、前記補充ウエハ累積膜厚範囲を、異なる範囲で複数設定可能とし、該複数の補充ウエハ累積膜厚範囲それぞれに関連付けてヒータ207の複数ある制御ゾーンごとに補充ウエハ演算パラメータ補正値を設定可能なように構成する。これにより、さらに正確な制御が可能になる。
次に補充ウエハ枚数演算係数設定器44について説明する。
前述の通り、補充ウエハ200cの累積膜厚は製品ウエハ200b、内部温度センサ263aの温度検出具合に熱的影響を与えるが、補充ウエハ200cの枚数によって影響の程度が変化することが考えられる。例えば前述の演算パラメータ補正値Yを検出したとしても補充ウエハが1枚だけの場合と50枚ある場合では製品ウエハ200b、内部温度センサ263aに対する熱的影響は大きく変化する。
そこで、補充ウエハ枚数演算係数設定器44では、次回の基板処理に使用すべくボート217に載置された全ての補充ウエハ200cの枚数と、該補充ウエハ200cの枚数に対応する補充ウエハ演算係数とを設定及び記憶可能に構成されている。
補充ウエハ枚数演算係数設定器44は、次回の基板処理に使用すべくボート217に載置された全ての補充ウエハ200cの枚数等、上位コントローラUcから指示された補充ウエハ200cの枚数が、補充ウエハ枚数演算係数設定器44に記憶された補充ウエハ枚数範囲内のときに、補充ウエハ演算パラメータを補正すべく、該補充ウエハ枚数範囲に対応する補充ウエハ演算係数を選択し、演算パラメータ算出器45に伝達する。
好ましくは、予め取得したデータや実験データ、統計データ等に基づいて、設定、変更すると良い。
好ましくは、前記補充ウエハ枚数範囲を、異なる範囲で複数設定可能とし、それぞれに関連付けて該補充ウエハ枚数範囲に対応する演算係数を設定可能なように構成する。これにより、さらに正確な制御が可能になる。
好ましくは、前記補充ウエハ枚数範囲を、異なる範囲で複数設定可能とし、該複数の補充ウエハ枚数範囲それぞれに関連付けてヒータ207の複数ある制御ゾーンごとに補充ウエハ演算パラメータ補正値を補正する演算係数を設定可能なように構成する。これにより、さらに正確な制御が可能になる。
次に演算パラメータ算出器45について説明する。
演算パラメータ設定値45では反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44それぞれから入力される反応管演算パラメータ補正値P1、補充ウエハ演算パラメータ補正値P2、補充ウエハ枚数演算係数P3から演算パラメータ補正値Pを算出し、上位コントローラUcより指示される演算パラメータFに反映させ、PID演算に使用する演算パラメータHを決定する。ここで、演算パラメータHは、例えば、上述したKp(比例ゲイン)を例にすると、比例帯と呼ばれ、Kpとの関係は、100から演算パラメータHを除算した値がKpとして表される。すなわち、(5)式に従って算出される。
Kp=100/H・・・・・・・(5)
演算パラメータPは、(6)式に示されるように補充ウエハ演算パラメータ補正値P2と演算係数P3との乗算値と反応管演算パラメータ補正値P1と加算によって算出される。
PID演算に使用される演算パラメータHは(7)式に従って算出される。Fは上位コントローラから入力されたP定数Fであり、(6)式にて算出された演算パラメータPとP定数Fとの加算によって演算パラメータHは算出される。
P = P1 + P2・P3 ‥‥‥‥ (6)
H = F + P ‥‥‥‥ (7)
次にステップID判定器41について説明する。
プロセスレシピは、複数のステップから構成される。この複数のステップは、各々のステップ毎に、温度設定、圧力設定等を設定し、複数のステップを順次実行していくことで、成膜処理を行っていく。このステップ毎に、ステップIDを予め、主制御部120に登録しておく。そして、ステップIDのうち、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44を用いるべきステップIDを、予め主制御部120若しくは制御装置26に設定しておく。
ステップID判定器41は、予め設定された特定のステップIDを実施しているか否かを判定する。
ステップID判定器41が特定のステップIDであると判断した場合は、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44を用いる。一方、ステップID判定器41が特定のステップIDではないと判断した場合は、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44を用いない。すなわち、ステップID判定器41を設けることにより、ステップIDごとに、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44を用いるか否かを設定可能としている。
特定のステップID実施時のみ反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44を有効にすることで、例えば、膜累積が大きく影響しないステップ、またはウエハが処理室に無いステップにおいては、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44を用いなくても、処理の再現性が確保できるため、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44をオフすることができる。
ステップID判定器41を設けることによって、特定の膜が累積するようなプロセスに対してのみ反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44を有効(オン)し、それ以外のプロセスでは、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44を無効(オフ)することで、複雑な演算を用いることなく、累積膜厚の影響有無に関わらず再現性が確保できるため、一台の基板処理装置で異なる熱処理、成膜処理等、マルチなプロセスを実施することが可能となる。
すなわち、上位コントローラUcより取得したこれから実施するステップIDが設定されたステップIDと一致した場合、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44を有効にし、前述した演算パラメータ算出処理を実行する。
ステップIDが一致しない場合は、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44を用いず、上位コントローラUcから指示された演算パラメータFでPID演算を実施する。
次に図3、図5で示すブロック図に従って、主に制御装置26及びヒータ207部分における作用について、説明する。
上位コントローラUcから制御装置26内の減算器21へ目標値Sが入力される。また、内部温度センサ263aから検出された検出値に基づき、得られた制御量Aが減算器21へ入力される。減算器21では目標値Sから制御量Aを減算し、偏差Dを出力する。
また、上位コントローラUcから制御装置26内の演算パラメータ設定器22へステップIDとベースP定数Fが入力される。ベースP定数Fは、演算パラメータ設定器22内の演算パラメータ算出器45に入力される。ステップIDは、演算パラメータ設定器22内のステップID判定器41に入力される。
ステップID判定器41では、入力されたステップIDが予め設定された特定のIDであるか否かの判断を行う。
ステップID判定器41で特定のIDであると判断された場合には、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44が、それぞれ、反応管演算パラメータ補正値P1、補充ウエハ演算パラメータ補正値P2、補充ウエハ枚数演算係数P3を決定する。
決定された反応管演算パラメータ補正値P1、補充ウエハ演算パラメータ補正値P2、補充ウエハ枚数演算係数P3は演算パラメータ算出器45に入力される。
演算パラメータ算出器45では、ベースP定数Fと反応管演算パラメータ補正値P1、補充ウエハ演算パラメータ補正値P2、補充ウエハ枚数演算係数P3と上述した(6)式(7)式の演算式により、演算パラメータHを決定する。
演算パラメータHは、上述した(5)式の演算式により、比例ゲインKp1に変換され、PID演算器21の比例ゲインKpが、比例ゲインKp1に置き換えられる。
PID演算器21では、比例ゲインKp1に置き換えられたPID演算式により、減算器21から出力された偏差Dを用いてPID演算を行い、操作量Xを決定する。この操作量Xは目標値Wに変換され、減算器24へ入力される。また、外部温度センサ263bから検出された検出値に基づき、制御量Bが減算器24に入力される。減算器24では目標値Wから制御量Bを減算し、偏差Eを出力する。PID演算器25では、減算器24から出力された偏差Eを用いてPID演算を行い、操作量Zを決定する。この操作量Zが制御装置26から出力され、ヒータ207に入力される。そしてヒータ207から出力された制御量A、Bは再び制御装置26に帰還される。このように制御装置26から出力される操作量Zを、目標値Sと制御量Aとの偏差Dが零になるように時々刻々と変化させる。
一方、ステップID判定器41で特定のIDでないと判断された場合には、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44を用いない。反応管演算パラメータ補正値P1、補充ウエハ演算パラメータ補正値P2、補充ウエハ枚数演算係数P3それぞれ零指令(P1=0、P2=0、P3=0)を行い、ベースP定数Fを演算パラメータ算出器45に入力される。また、ベースP定数Fが、演算パラメータ算出器45に入力される。演算パラメータ算出器45では、演算パラメータ算出器45では、ベースP定数Fと反応管演算パラメータ補正値P1、補充ウエハ演算パラメータ補正値P2、補充ウエハ枚数演算係数P3と上述した(6)式(7)式の演算式により、演算パラメータHを決定する。すなわち、ベースP定数Fがそのまま、演算パラメータHとして用いられることになる。
演算パラメータHは、上述した(5)式の演算式により、比例ゲインKp1に変換され、PID演算器21の比例ゲインKpが、比例ゲインKp1に置き換えられる。なお、比例ゲインKp=Kp1である場合、置き換えることなく、制御しても良い。
PID演算器21では、比例ゲインKp1に置き換えられたPID演算式により、減算器21から出力された偏差Dを用いてPID演算を行い、操作量Xを決定する。この操作量Xは目標値Wに変換され、減算器24へ入力される。また、外部温度センサ263bから検出された検出値に基づき、制御量Bが減算器24に入力される。減算器24では目標値Wから制御量Bを減算し、偏差Eを出力する。PID演算器25では、減算器24から出力された偏差Eを用いてPID演算を行い、操作量Zを決定する。この操作量Zが制御装置26から出力され、ヒータ207に入力される。そしてヒータ207から出力された制御量A、Bは再び制御装置26に帰還される。このように制御装置26から出力される操作量Zを、目標値Sと制御量Aとの偏差Dが零になるように時々刻々と変化させる。
(実験例)
図6は、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44を用いずに、反応管内壁に付着した付着物の累積膜厚毎の基板を載置した状態でのボートを反応管内へ搬入する(以下、ボートロードという)際の製品ウエハが載置される領域であるCゾーンに配置された内部温度センサが検出した温度波形グラフである。尚、比例帯P定数は50%で固定し制御している。
尚、図6の左側縦軸を設定温度に対する温度偏差値(℃)、横軸を経過時間(min)で示している。
Cゾーンにおける反応管内壁に付着した累積膜厚として、1.4マイクロメートル(C1.4μ)、1.7マイクロメートル(C1.7μ)、2.5マイクロメートル(C2.5μ)、3.0マイクロメートル(C3.0μ)、3.6マイクロメートル(C3.6μ)、4.8マイクロメートル(C4.8μ)、6.6マイクロメートル(C6.6μ)、7.8マイクロメートル(C7.8μ)時の内部温度センサ263aが検出した温度波形を示す。ヒータ207の設定温度は530℃となっており、ボートアップステップを開始(0min)から終了(60min)までの前記温度波形を示している。尚、1マイクロメートルを、換算すると1000ナノメートルとなる。
ここで上述したボートアップステップにあわせて図6を説明する。
プロセスチューブ203の下端を閉塞していた図示しない蓋体を移動させることでプロセスチューブ203の下端を開く。この時、反応管の下端の開口から放熱するため、内部温度センサ263aが検出する温度が下がり、また、ウエハ4aを載置したボート4がプロセスチューブ203内に搬入されることでもウエハ4a及びボート4の熱吸収により温度が下がる(0〜7min)。ボート4が反応管内に搬入され、再び、内部温度センサ263aの検出する温度が上昇する(7〜20min)。その後、設定温度である530℃に安定するようにヒータ207を制御装置が制御する(20〜60min)。
図7は、図6における530℃付近の温度波形を拡大したグラフである。
図7を見てわかるように、特に、ボートアップステップ開始後50分経過するまで内部温度センサ263aが検出する温度は設定温度からの誤差1℃以内に安定せず、また、累積する付着物の膜厚が増加するほど、内部温度センサ263aの検出する温度が低下していることがわかる。
図8は、図7のボートロード後30分経過後の内部温度センサ263aが検出する温度とCゾーンにおける反応管内壁に付着した付着物の累積膜厚との関係を示す図である。縦軸は設定温度に対する温度偏差値(℃)、横軸は膜厚(μm)である。図8からわかる通り、1.4μm以上3μm以下までは一定の第一の勾配で0.8℃程度まで温度低下している。3μmより厚く7.8μm以下では、第一の勾配より小さい勾配でさらに0.2℃温度低下し、1.0℃程度で収束していることがわかる。
図9は、基板を載置した状態でのボートを反応管内へ搬入する(以下、ボートロードという)際の製品ウエハが載置される領域であるCゾーンに配置された状況下において、ベースP定数に対し、P定数補正値を加えて、制御した時の内部温度センサ263aが検出した温度波形グラフである。尚、反応管内壁に付着した付着物の累積膜厚0.8マイクロメートルで固定している。尚、図9は、左側縦軸を設定温度に対する温度偏差値(℃)、横軸を経過時間(min)で示している。
図9を見てわかるように、CゾーンにおけるP定数として、50%(C−C−0.8u−P50)、60%(C−C−0.8u−P60)、70%(C−C−0.8u−P70)、80%(C−C−0.8u−P80)、90%(C−C−0.8u−P90)、100%(C−C−0.8u−P100)時の内部温度センサ263aが検出した温度波形を示す。ヒータ207の設定温度は530℃となっており、ボートアップステップを開始(0min)から終了(60min)までの前記温度波形を示している。
図10は、図9における530℃付近の温度波形を拡大したグラフである。
図10を見てわかるように、特に、ボートアップステップ開始後40分経過で内部温度センサ263aが検出する温度は設定温度からの誤差1℃以内に安定している。
図11は、図10のボートロード後30分経過後の内部温度センサ263aが検出する温度とCゾーンにおけるP定数との関係を示す図である。縦軸は設定温度に対する温度偏差値(℃)、横軸は百分率(%)である。図11からわかる通り、P定数を大きくすると、内部温度センサ263aが検出する温度波形は、小さくなる。すなわち、P定数を大きくすると、処理室201の温度は低下する。逆説すると、P定数を小さくすると、内部温度センサ263aが検出する温度波形は、大きくなる。P定数を小さくすると、処理室201の温度は上昇する。
具体的に図11を見ると、P定数が50%の時は、設定値に対し2.5℃大きく、P定数が90の時は、設定値に対し0.5℃大きくなっていることがわかり、P定数が10%増加すると、約0.5℃温度が低下し、P定数が10%減少すると、約0.5℃温度が上昇することがわかる。
演算パラメータ値について、前述した図7、図8から反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42における補正値を算出した結果を、図12に示す。
図12ではベースとなるP定数ベースとなる定数Pを決定しておき、反応管内壁に付着した累積膜厚に対応して、Pの補正値を設定しておく。ここでは、ベースP定数を50%として設定してある。なお、ベースP定数を50%として設定した理由は、補正値を設定する際に、上下いずれにおいても変更量を最大にするためである。
図11にて上述したように、演算パラメータP値10%増加によって、0.5℃温度低下が起こるので、反応管内壁に付着した膜厚が0マイクロメートルより大きい値から1.5マイクロメートル未満では、補正値を20%とする。1.5マイクロメートル以上から3.0マイクロメートル未満では、補正値を10%とする。1.5マイクロメートル以上から3.0マイクロメートル未満では、補正値を0%とする。尚、3マイクロメートル以降は、 補正値0%とする。
これらをCゾーンのみならず、CUゾーン、CLゾーンにおいても同様に補正値を設定し、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42に設定・記憶させる。尚、Uゾーン、Lゾーンで補正値が0%となっているのはUゾーン、Lゾーンは、製品ウエハ載置範囲ではなく、補正する必要性に乏しいためであるが、Uゾーン、LゾーンにおいてもCゾーン同様に補正値を設定しても良い。
図13は、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43、補充ウエハ枚数演算係数設定器44を用いずに、補充ウエハに付着した付着物の累積膜厚毎の基板を載置した状態でのボートロード時の製品ウエハが載置される領域であるCゾーンに配置された内部温度センサが検出した温度波形をグラフで示す。左側縦軸を設定温度に対する温度偏差値(℃)、横軸を経過時間(min)で示す。Cゾーンにおける反応管内壁に付着した累積膜厚として、200ナノメートル(C200n)、360ナノメートル(C360n)、610ナノメートル(C610n)、820ナノメートル(C820n)、1200ナノメートル(C1200n)時の内部温度センサ263aが検出した温度波形を示す。ヒータ207の設定温度は530℃となっており、ボートアップステップを開始(0min)から終了(60min)までの前記温度波形を示している。
図14は、図13における530℃付近の温度波形を拡大したグラフである。
図14を見てわかるように、特に、ボートアップステップ開始後55分経過するまで内部温度センサ263aが検出する温度は設定温度からの誤差1℃以内に安定せず、また、累積する付着物の膜厚が増加するほど、内部温度センサ263aの検出する温度が上昇していることがわかる。
図15は、図14のボートロード後30分経過後の内部温度センサ263aが検出する温度とCゾーンにおける補充ウエハに付着した付着物の累積膜厚との関係を示す図である。縦軸は設定温度に対する温度偏差値(℃)、横軸は膜厚(μm)である。図15を見てわかる通り、1200ナノメートルまで一定の第一の勾配で−0.5℃程度まで温度上昇していることがわかる。
演算パラメータ値は、図14、図15から補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43における補正値を算出した結果を、図16に示す。
図16ではベースとなるP定数ベースとなる定数Pを決定しておき、補充ウエハに付着した累積膜厚に対応して、Pの補正値を設定しておく。ここでは、ベースP定数を50%として設定してある。なお、ベースP定数を50%として設定した理由は、補正値を設定する際に、上下いずれにおいても変更量を最大にするためである。
図11にて上述したように、演算パラメータP値10%増加によって、0.5℃温度低下が起こるので補充ウエハに付着した膜厚が0ナノメートルより大きい値から150ナノメートル未満では、補正値を0%とする。150ナノメートル以上から300ナノメートル未満では、補正値を10%とする。300ナノメートル以上から500ナノメートル未満では、補正値を20%とする。500ナノメートル以上から800ナノメートル未満では、補正値を30%とする。800ナノメートル以上から1200ナノメートル未満では、補正値を40%とする。これらをCゾーンのみならず、CUゾーン、CLゾーンにおいても同様に補正値を設定し、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43に設定・記憶させる。尚、Uゾーン、Lゾーンで補正値が0%となっているのはUゾーン、Lゾーンは、製品ウエハ載置範囲ではなく、補正する必要性に乏しいためであるが、Uゾーン、LゾーンにおいてもCゾーン同様に補正値を設定しても良い。
補充ウェハ枚数演算係数について、図14、図15から補充ウェハ枚数演算係数設定器44における補充ウェハ枚数演算係数を算出した結果を、図17に示す。ここで補充ウェハ枚数演算係数の単位は百分率%である。補充ウエハ枚数が1枚以上25枚未満であれば、補正係数を0%とする。補充ウエハ枚数が25枚以上50枚未満であれば、補正係数を50%とする。補充ウエハ枚数が50枚以上75枚未満であれば、補正係数を75%とする。補充ウエハ枚数が75枚以上100枚未満であれば、補正係数を100%とする。これらをCゾーンのみならず、CUゾーン、CLゾーンにおいても同様に補正値を設定し、補充ウェハ枚数演算係数設定器44に設定・記憶させる。尚、Uゾーン、Lゾーンで補正値が0%となっているのはUゾーン、Lゾーンは、製品ウエハ載置範囲ではなく、補正する必要性に乏しいためであるが、Uゾーン、LゾーンにおいてもCゾーン同様に補正値を設定しても良い。
また、補充ウエハ200cは、ボート217上での製品ウエハ200bを載置すべき箇所に製品ウエハ200bを載置しない時に補充として設けられる補充のウエハのため、成膜処理プロセスの種類、1回で処理したい製品ウエハの枚数等様々な条件下において、処理時の枚数が異なりがちである。一方、補充ウエハの枚数が1枚程度増減したとしても熱的影響が大きく作用することもない。そのため、好ましくは、上述したように所定枚数範囲に対応する補正係数を設定するとより容易な制御を可能とすることができる。
なお、図11の補充ウエハ枚数が50枚と75枚のときのCUゾーンにおける補正係数がCゾーンとCLゾーンと異なるように設定されているのは、ボート217における製品ウエハ載置範囲のうち最下部(ボトム)位置から詰めて補充ウエハが載置されていると仮定しており、例えば、補充ウエハの枚数が75枚の場合は、C、CLゾーンでは75%、CUゾーンは50%とし、周辺にある補充ウエハの枚数に応じて補正係数を異ならせるように設定する。
本実施の形態によれば、少なくとも以下の1つ以上の効果を有する。
(1)製品ウエハと異なり、サイドダミーウエハや補充ウエハは、複数回のバッチ処理に用いられるため、付着物が累積しやすい。特に補充ウエハは、サイドダミーウエハより製品ウエハの近傍に載置されるため、製品ウエハへの温度影響具合が大きくなる。本実施の形態を適用することにより、特に補充ウエハに付着した付着物の温度影響具合を反応管内の温度制御に反映することができ、ボート上の異なる位置に配置されるウエハへの処理(ウエハ間)を、均一な温度特性で行うことができ、より均一な膜厚、膜質を実現することができる。
(2)補充ウエハへ付着した付着物による製品ウエハへの温度影響具合は、補充ウエハの枚数に応じて異なる。本実施の形態を適用することにより、特に付着物のある補充ウエハの枚数による温度影響具合を反応管内の温度制御に反映することができ、ボート上の異なる位置に配置されるウエハへの処理(ウエハ間)を、均一な温度特性で行うことができ、より均一な膜厚、膜質を実現することができる。
(3)反応管内の温度特性への影響具合は、上述したように反応管内壁に付着した付着物と補充ウエハに付着した付着物とではその影響具合が異なる。本実施の形態を適用することにより、特に反応管内壁に付着した付着物と補充ウエハに付着した付着物とのそれぞれの温度影響具合を設定することで、設定された設定値に応じて、温度制御に反映させることができ、複数回繰り返される異なるウエハへの処理(バッチ間)を、均一な温度特性で行うことができ、より均一な膜厚、膜質を実現することができる。
(4)付着物が累積したことに伴う反応管内での熱吸収率、透過率、反射率の変化により、反応管内の温度特性が変化する。これらの付着物の累積による反応管内の温度特性の変化をヒータの設定温度を変更することで加熱具合を調整すると反応管内の温度が安定した際には、反応管内が設定温度で安定することになり、理想的にウエハ熱処理を行うべき、処理温度との間に偏差が生じてしまうため、バッチ間での膜厚や膜質に変化が生じてしまうが、演算に用いられる定数、例えばP定数を変化させることで、ウエハ熱処理する際の温度は、理想的にウエハ熱処理を行うべき、処理温度との間に偏差が生じさせることなく、ウエハへの熱処理を行うことができる。
(5)反応管内への付着物累積による温度安定性の悪化を軽減することができる。
(6)反応管内への付着物累積によるセルフクリーニング等のメンテナンス周期を遅らすことができ、熱処理装置の稼働率を向上させることができる。
(第2の実施形態)
図18に基づき、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態で、第1の実施形態と異なる点は、演算パラメータ設定器に反応管累積膜厚演算パラメータ設定器を設けていない点であり、その他については第1の実施形態と同様である。この場合、演算パラメータ設定器222は、図18に示すように、StepID判定器412、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器432、補充ウエハ枚数演算パラメータ設定器442、演算パラメータ算出器452によって構成される。
次に演算パラメータ算出器452について説明する。
演算パラメータ設定値452では補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器432、補充ウエハ枚数演算係数設定器442それぞれから入力される補充ウエハ演算パラメータ補正値P22、補充ウエハ枚数演算係数P32から演算パラメータ補正値PAを算出し、上位コントローラUc2より指示される演算パラメータF2に反映させ、PID演算に使用する演算パラメータH2を決定する。
演算パラメータPは、(8)式に示されるように補充ウエハ演算パラメータ補正値P22と演算係数P32との乗算値によって算出される。
PID演算に使用される演算パラメータH2は(9)式に従って算出される。F2は上位コントローラから入力されたP定数F2であり、(8)式にて算出された演算パラメータPAとP定数F2との加算によって演算パラメータH2は算出される。
PA =P22・P32 ‥‥‥‥ (8)
H2 = F2 + PA ‥‥‥‥ (9)
本実施の形態によれば、第1の実施形態に比べて、反応管に付着した付着物による反応管内への温度影響具合を調整することはできないものの、その他の点では第1の実施形態と同等の効果を奏する。
(変形例)
上述した第2の実施形態では、成膜処理以外、すなわち膜が反応管内に累積しない熱処理に用いる熱処理装置、例えば、アニール装置においても、補演算パラメータ算出器452を用いても良い。この場合、例えば、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器432から出力される補充ウエハ演算パラメータ補正値P22を熱処理回数に関わらず、見掛け上、補充ウエハ200cに膜が堆積していることにして制御を行うと良い。具体的には、補充ウエハ演算パラメータ補正値P22を、固定値、例えば、補正値0%とし、ベースP定数を50%とする。換言すると、補充基板の有無により演算パラメータ補正値を決定することになる。一方、補充ウエハ枚数演算係数設定器442から出力される補充ウエハ枚数演算係数P32は、上述した第2の実施形態同様に補充ウエハ200cの枚数に応じて変化するように設定する。このように設定することにより、補充ウエハ200cへの累積膜厚値や熱処理回数に関与せずとも、補充ウエハの熱容量、並びに補充ウエハの枚数による反応管内への熱影響を是正することができる。
(その他の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態における演算パラメータ設定器のうち、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器を設けていない形態を説明したが、例えば、第1の実施形態における演算パラメータ設定器のうち、反応管累積膜厚演算パラメータ設定器を設け、補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器、補充ウエハ枚数演算パラメータ設定器を設けないようにしても良い。この場合、補充ウエハに付着した付着物による反応管内への温度影響具合を調整することはできないものの、その他の点では第1の実施形態と同等の効果を奏する。
上述した実施の形態における演算パラメータ設定器は、特にPID演算器23で使用されるP演算パラメータに適用すると効果的である。これは累積膜厚による温度特性変化は特に熱吸収が大きく影響している為、温度過渡期に大きく現れ、逆に温度安定期には顕著には現れない。温度過渡期では設定値と内部温度センサ26aが示す値との温度偏差による比例動作が支配的である為、本発明をP演算パラメータの補正に適用することが有効である。
しかし、I動作あるいはD動作に本実施の形態を適用しても良く、一定の効果は見込める。
また、PID演算器25で使用される演算パラメータに適用しても良く、一定の効果は見込める。
上述した実施の形態における演算パラメータ設定器は、PID演算器23、PID演算器25ともに用いる形態で説明したが、特にPID演算器を2つ用いることなくいずれか一方を用いるようにしても適用可能である。また、PID演算器以外の演算器に適用することも可能である。
さらに内部温度センサと外部温度センサの二つを用いる形態にて、説明したが、いずれか一方のみの温度センサを設ける形態にも適用可能である。
また、上述した実施形態では、プロセスチューブ203はインナーチューブ204とアウターチューブ25の二重管で形成インナーチューブ204を設けずにアウターチューブ205のみを設ける等一重管であっても良いし、三重管以上設けても良い。また、反応容器は、プロセスチューブ203とマニホールド209により形成されるように説明したが、プロセスチューブ203とマニホールド209を一体化して形成しても良い。
上述した上位コントローラUc、Uc2は、基板処理装置外に個別に設けても良いし、主制御部120、温度制御部121内に設けても良い。
上述した実施の形態における補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43と補充ウエハ枚数演算係数設定器44は、補充ウエハ200cのみに適用されるように説明したが、上側サイドダミーウエハ200a若しくは下側サイドダミーウエハ200d、または、上側サイドダミーウエハ200a及び下側サイドダミーウエハ200dに付着した付着物が補充ウエハ200c同様に製品ウエハ200bへの温度影響具合が大きい場合、必要に応じて、補充ウエハ200cのみならず、上側サイドダミーウエハ200a若しくは下側サイドダミーウエハ200d、または、上側サイドダミーウエハ200a及び下側サイドダミーウエハ200dも補充ウエハ200cと見立て、上側サイドダミーウエハ200a若しくは下側サイドダミーウエハ200d、または、上側サイドダミーウエハ200a及び下側サイドダミーウエハ200dの枚数や累積膜厚値を補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43と補充ウエハ枚数演算係数設定器44の制御対象としても良い。この場合、上側サイドダミーウエハ200a若しくは下側サイドダミーウエハ200d、または、上側サイドダミーウエハ200a及び下側サイドダミーウエハ200dは、上述した実施の形態上、実質的に補充ウエハ200cと同等となる。
上述した実施の形態におけるステップID判定器41を設けなくても良い。この場合、予め設定されたステップIDに応じて反応管累積膜厚演算パラメータ設定器42と補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器43と補充ウエハ枚数演算係数設定器44を用いるか否かを判定できなくなる分劣ることになるが、その他については、ステップID判定器41を設ける場合と同等の効果を奏することができる。
また、上述のような構成の温度制御方法を、数回繰り返し実行することにより最適な操作量に自動調整するようにしてもよい。この他、上述のような構成の温度制御方法を、プログラム化し計算機上に実装するようにしてもよいことは言うまでもない。
なお、上述の各実施の形態では、本発明を縦型装置に対して適用した例を示したが、これに限られるものではなく、枚葉装置、横型装置としての熱処理装置に対しても適用可能であることは言うまでもない。
本発明は少なくとも以下の実施形態を含む。
[付記1]
少なくとも製品基板及び補充基板を収容する反応容器と、該反応容器内を加熱する加熱装置と、該加熱装置内の温度を検出する温度検出器と、設定温度と前記温度検出器の検出する温度との偏差及び少なくとも1つの演算パラメータを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御する制御装置とを有し、前記制御装置は、前記演算パラメータを決定する演算パラメータ設定器を有し、該演算パラメータ設定器は、前記反応容器に累積する膜厚に基づき第一演算パラメータ補正値を決定する第一演算パラメータ設定器と、前記補充基板に累積する膜厚に基づき第二演算パラメータ補正値を決定する第二演算パラメータ設定器と、前記補充基板の枚数に基づき第三演算パラメータ補正値を決定する第三演算パラメータ設定器と、少なくとも前記第一演算パラメータ補正値と第二演算パラメータ補正値と前記第三演算パラメータ補正値とを用いて前記演算パラメータを算出する演算パラメータ算出器と、を有する基板処理装置。
[付記2]
前記制御装置は、PID演算器により前記演算結果を演算している付記1の基板処理装置。
[付記3]
前記設定温度は、前記反応容器に少なくとも前記製品基板及び補充基板を前記反応容器内に収容する際の前記反応容器内の温度である付記1の基板処理装置。
[付記4]
前記演算パラメータ算出器は、少なくとも前記第二演算パラメータ補正値と前記第三演算パラメータ補正値とを乗算して前記演算パラメータを算出する付記1の基板処理装置。
[付記5]
前記第一演算パラメータ設定器には、前記反応容器への累積膜厚の厚さに応じて複数の膜厚範囲に区分けされ、該複数の膜厚範囲それぞれに対応する補正値が予め設定されている付記1の基板処理装置。
[付記6]
前記第二演算パラメータ設定器には、前記補充基板への累積膜厚の厚さに応じて複数の膜厚範囲に区分けされ、該複数の膜厚範囲それぞれに対応する補正値が予め設定されている付記1の基板処理装置。
[付記7]
前記第三演算パラメータ設定器には、前記補充基板の枚数に応じて複数の枚数範囲に区分けされ、該複数の枚数範囲それぞれに対応する補正値が予め設定されている付記1の基板処理装置。
[付記8]
前記第一演算パラメータ設定器には、前記反応容器への累積膜厚の厚さに応じて複数の膜厚範囲に区分けされ、該複数の膜厚範囲それぞれに対応する補正値が、前記膜厚範囲が厚さの大きい範囲になるに従って、大きくなるように予め設定されている付記1の基板処理装置。
[付記9]
前記第二演算パラメータ設定器には、前記補充基板への累積膜厚の厚さに応じて複数の膜厚範囲に区分けされ、該複数の膜厚範囲それぞれに対応する補正値が、前記膜厚範囲が厚さの大きい範囲になるに従って、小さくなるように予め設定されている付記1の基板処理装置。
[付記10]
前記第三演算パラメータ設定器には、前記補充基板の枚数に応じて複数の枚数範囲に区分けされ、該複数の枚数範囲それぞれに対応する補正値が、前記枚数範囲が大きい範囲になるに従って、大きくなるように予め設定されている付記1の基板処理装置。
[付記11]
少なくとも製品基板及び補充基板を収容する反応容器と、該反応容器内を加熱する加熱装置と、該加熱装置の温度を検出する第一の温度検出器と、該第一の温度検出器より前記製品基板及び補充基板の近くに配置され前記反応容器内の温度を検出する第二の温度検出器と、設定温度と前記第二の温度検出器の検出する温度との第一偏差及び少なくとも1つの第一演算パラメータを用いて第一の演算を行い、該第一の演算結果と前記第一の温度検出器の検出する温度との第二偏差及び少なくとも1つの第二演算パラメータを用いて第二の演算を行い、該第二の演算結果により前記加熱装置を制御する制御装置とを有し、前記制御装置は、前記第一演算パラメータを決定する演算パラメータ設定器を有し、該演算パラメータ設定器は、前記反応容器に累積する膜厚に基づき第一演算パラメータ補正値を決定する第一演算パラメータ設定器と、前記補充基板に累積する膜厚に基づき第二演算パラメータ補正値を決定する第二演算パラメータ設定器と、前記補充基板の枚数に基づき第三演算パラメータ補正値を決定する第三演算パラメータ設定器と、少なくとも前記第一演算パラメータ補正値と第二演算パラメータ補正値と前記第三演算パラメータ補正値とを用いて前記第一演算パラメータを算出する演算パラメータ算出器と、を有する基板処理装置。
[付記12]
少なくとも製品基板及び補充基板を収容する反応容器と、該反応容器内を加熱する加熱装置と、該加熱装置内の温度を検出する温度検出器と、設定温度と前記温度検出器の検出する温度との偏差及び少なくとも1つの演算パラメータとを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御する制御装置とを有し、前記制御装置は、前記演算パラメータを決定する演算パラメータ設定器を有し、該演算パラメータ設定器は、少なくとも補充基板に累積する膜厚に基づき演算パラメータ補正値を決定する補充基板用演算パラメータ設定器と、補充基板の枚数に基づき演算係数を決定する演算係数設定器と、少なくとも前記演算パラメータ補正値と前記演算係数を用いて前記演算パラメータを算出する演算パラメータ算出器と、を有する基板処理装置。
[付記13]
少なくとも製品基板及び補充基板を収容する反応容器と、該反応容器内を加熱する加熱装置と、該加熱装置内の温度を検出する温度検出器と、設定温度と前記温度検出器の検出する温度との偏差及び少なくとも1つの演算パラメータとを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御する制御装置とを有し、前記制御装置は、前記演算パラメータを決定する演算パラメータ設定器を有し、該演算パラメータ設定器は、少なくとも補充基板の有無により演算パラメータ補正値を決定する補充基板用演算パラメータ設定器と、補充基板の枚数に基づき演算係数を決定する演算係数設定器と、少なくとも前記演算パラメータ補正値と前記演算係数を用いて前記演算パラメータを算出する演算パラメータ算出器と、を有する基板処理装置。
[付記14]
演算パラメータ算出器が、第一演算パラメータ設定器が反応容器に累積する膜厚に基づき決定した第一演算パラメータ補正値と、第二演算パラメータ設定器が補充基板に累積する膜厚に基づき決定した第二演算パラメータ補正値と、第三演算パラメータ設定器が前記補充基板の枚数に基づき決定した第三演算パラメータ補正値とを少なくとも用いて演算パラメータを算出する工程と、
少なくとも前記算出された演算パラメータと、設定温度と温度検出器が加熱装置内の温度を検出する温度との偏差とを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御しつつ、前記反応容器内に製品基板及び前記補充基板を収容し前記製品基板及び補充基板を熱処理する工程とを有する半導体装置の製造方法。
[付記15]
演算パラメータ算出器が、補充基板用演算パラメータ設定器が補充基板に累積する膜厚に基づき決定した演算パラメータ補正値と、演算係数設定器が前記補充基板の枚数に基づき決定した演算係数とを少なくとも用いて演算パラメータを算出する工程と、
設定温度と温度検出器が加熱装置内の温度を検出する温度との偏差及び少なくとも前記算出された演算パラメータを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御しつつ、前記反応容器内に製品基板及び前記補充基板を収容し前記製品基板及び補充基板を熱処理する工程とを有する半導体装置の製造方法。
[付記16]
演算パラメータ算出器が、補充基板用演算パラメータ設定器が補充基板の有無に基づき決定した演算パラメータ補正値と、演算係数設定器が前記補充基板の枚数に基づき決定した演算係数とを少なくとも用いて演算パラメータを算出する工程と、
設定温度と温度検出器が加熱装置内の温度を検出する温度との偏差及び少なくとも前記算出された演算パラメータを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御しつつ、前記反応容器内に製品基板及び前記補充基板を収容し前記製品基板及び補充基板を熱処理する工程とを有する半導体装置の製造方法。
[付記17]
演算パラメータ算出器が、反応容器に累積する膜の膜厚値に基づき決定した第一演算パラメータ補正値と、補充基板に累積する膜厚に基づき決定した第二演算パラメータ補正値と、前記補充基板の枚数に基づき求めた第三演算パラメータ補正値とを少なくとも用いて演算パラメータを算出し、設定温度と温度検出器が加熱装置内の温度を検出する温度との偏差及び少なくとも前記算出された演算パラメータを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御する温度制御方法。
[付記18]
演算パラメータ算出器が、反応容器に累積する膜の膜厚値に基づき決定した第一演算パラメータ補正値と、補充基板に累積する膜厚に基づき決定した第二演算パラメータ補正値と、前記補充基板の枚数に基づき求めた第三演算パラメータ補正値とを少なくとも用いて演算パラメータを算出する工程と、
設定温度と温度検出器が加熱装置内の温度を検出する温度との偏差及び少なくとも前記算出された演算パラメータを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御しつつ、前記反応容器内に製品基板及び前記補充基板を収容し前記製品基板及び補充基板を熱処理する工程とを有する半導体装置の製造方法。
[付記19]
演算パラメータ算出器が、補充基板に累積する膜厚に基づき決定した第一演算パラメータ補正値と、前記補充基板の枚数に基づき求めた第二演算パラメータ補正値とを少なくとも用いて演算パラメータを算出する工程と、
設定温度と温度検出器が加熱装置内の温度を検出する温度との偏差及び少なくとも前記算出された演算パラメータを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御しつつ、前記反応容器内に製品基板及び前記補充基板を収容し前記製品基板及び補充基板を熱処理する工程とを有する半導体装置の製造方法。
第1の実施の形態における熱処理装置の反応管周辺の構成の詳細について説明するための図である。 第1の実施の形態における熱処理装置における処理室で基板を処理する際のボートへの基板の載置状態を例示した図である。 図1の熱処理装置の温度制御部の一部となる制御装置における機能ブロック図である。 PID演算器について、説明するための機能ブロック図である。 演算パラメータ設定器について、説明するための機能ブロック図である。 反応管への累積膜厚を変化させた際の、ボートロードの際の内部温度センサが検出した 温度波形グラフである。 図6における530℃付近の温度波形を拡大したグラフである。 図7のボートロード後30分経過後の内部温度センサが検出する温度と反応管内壁に付着した付着物の累積膜厚との関係を示す図である。 P定数に補正値を加えて制御した時の内部温度センサが検出した温度波形グラフである。 図9における530℃付近の温度波形を拡大したグラフである。 図10のボートロード後30分経過後の内部温度センサが検出する温度とP定数との関係を示す図である。 反応管累積膜厚演算パラメータ設定器における補正値を算出した結果等を示す表である。 補充ウエハへの累積膜厚を変化させた際の、ボートロードの際の内部温度センサが検 出した温度波形をグラフである。 図13における530℃付近の温度波形を拡大したグラフである。 図14のボートロード後30分経過後の内部温度センサが検出する温度と補充ウエハ に付着した付着物の累積膜厚との関係を示す図である。 補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器における補正値を算出した結果等を示す表である。 補充ウェハ枚数演算係数設定器における補充ウェハ枚数演算係数を算出した結果等を 示す表である。 第2の実施形態における演算パラメータ設定器について、説明するための機能ブロッ ク図である。
符号の説明
22 演算パラメータ設定器、41 StepID判定器、42 反応管累積膜厚演算パラメータ設定器、43 補充ウエハ累積膜厚演算パラメータ設定器、44 補充ウエハ枚数演算パラメータ設定器、45 演算パラメータ算出器、263a 内部温度センサ、263b 外部温度センサ




Claims (5)

  1. 少なくとも製品基板及び補充基板を収容する反応容器と、該反応容器内を加熱する加熱装置と、該加熱装置内の温度を検出する温度検出器と、設定温度と前記温度検出器の検出する温度との偏差及び少なくとも1つの演算パラメータを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御する制御装置とを有し、前記制御装置は、前記演算パラメータを決定する演算パラメータ設定器を有し、該演算パラメータ設定器は、前記反応容器に累積する膜厚に基づき第一演算パラメータ補正値を決定する第一演算パラメータ設定器と、前記補充基板に累積する膜厚に基づき第二演算パラメータ補正値を決定する第二演算パラメータ設定器と、前記補充基板の枚数に基づき第三演算パラメータ補正値を決定する第三演算パラメータ設定器と、少なくとも前記第一演算パラメータ補正値と第二演算パラメータ補正値と前記第三演算パラメータ補正値とを用いて前記演算パラメータを算出する演算パラメータ算出器と、を有する基板処理装置。
  2. 少なくとも製品基板及び補充基板を収容する反応容器と、該反応容器内を加熱する加熱装置と、該加熱装置内の温度を検出する温度検出器と、設定温度と前記温度検出器の検出する温度との偏差及び少なくとも1つの演算パラメータとを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御する制御装置とを有し、前記制御装置は、前記演算パラメータを決定する演算パラメータ設定器を有し、該演算パラメータ設定器は、少なくとも補充基板に累積する膜厚に基づき演算パラメータ補正値を決定する補充基板用演算パラメータ設定器と、補充基板の枚数に基づき演算係数を決定する演算係数設定器と、少なくとも前記演算パラメータ補正値と前記演算係数を用いて前記演算パラメータを算出する演算パラメータ算出器と、を有する基板処理装置。
  3. 演算パラメータ算出器が、第一演算パラメータ設定器が反応容器に累積する膜厚に基づき決定した第一演算パラメータ補正値と、第二演算パラメータ設定器が補充基板に累積する膜厚に基づき決定した第二演算パラメータ補正値と、第三演算パラメータ設定器が前記補充基板の枚数に基づき決定した第三演算パラメータ補正値とを少なくとも用いて演算パラメータを算出する工程と、
    少なくとも前記算出された演算パラメータと、設定温度と温度検出器が加熱装置内の温度を検出する温度との偏差とを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御しつつ、前記反応容器内に製品基板及び前記補充基板を収容し前記製品基板及び補充基板を熱処理する工程とを有する半導体装置の製造方法。
  4. 演算パラメータ算出器が、補充基板用演算パラメータ設定器が補充基板に累積する膜厚に基づき決定した演算パラメータ補正値と、演算係数設定器が前記補充基板の枚数に基づき決定した演算係数とを少なくとも用いて演算パラメータを算出する工程と、
    設定温度と温度検出器が加熱装置内の温度を検出する温度との偏差及び少なくとも前記算出された演算パラメータを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御しつつ、前記反応容器内に製品基板及び前記補充基板を収容し前記製品基板及び補充基板を熱処理する工程とを有する半導体装置の製造方法。
  5. 演算パラメータ算出器が、反応容器に累積する膜の膜厚値に基づき決定した第一演算パラメータ補正値と、補充基板に累積する膜厚に基づき決定した第二演算パラメータ補正値と、前記補充基板の枚数に基づき求めた第三演算パラメータ補正値とを少なくとも用いて演算パラメータを算出し、設定温度と温度検出器が加熱装置内の温度を検出する温度との偏差及び少なくとも前記算出された演算パラメータを用いて演算し該演算結果により前記加熱装置を制御する温度制御方法。
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