JP7184857B2 - 気化装置、基板処理装置、クリーニング方法、半導体装置の製造方法、プログラム、および基板処理方法 - Google Patents

気化装置、基板処理装置、クリーニング方法、半導体装置の製造方法、プログラム、および基板処理方法 Download PDF

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Description

本開示は、気化装置、基板処理装置、クリーニング方法、半導体装置の製造方法、およびプログラムに関する。
半導体デバイスに用いられる薄膜を形成するため、基板上に原料ガスを供給することがある。また、薄膜の形成に伴い処理室内等に堆積した膜を除去するために、クリーニングガスを処理室内等に供給してガスクリーニングを行うことがある。これらの原料ガスやクリーニングガスを生成するために、気化装置によって液体原料(液体ガス源)を気化させることが一般的に行われている。(例えば、特許文献1)。
国際公開第2009/037991号パンフレット
液体原料を気化させて原料ガスやクリーニングガス等のガスを生成する場合、液体原料を気化させることにより液体原料の温度が急激に低下し、ガスの流量低下が発生してしま
う可能性がある。
本開示の目的は、液体原料を気化させて生成するガスの流量を安定化させることが可能な技術を提供することにある。
本開示の一態様によれば、
液体原料を貯留する原料容器と、
前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料を加熱する第1の加熱部と、
前記原料容器を加熱する第2の加熱部と、
前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料の温度を測定する第1の温度センサと、
前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料の温度を測定する第2の温度センサと、
前記第1の温度センサにより測定された温度に基づき前記第1の加熱部を制御するとともに、前記第2の温度センサにより測定された温度に基づき前記第2の加熱部を制御するように構成される制御部と、
を有する技術が提供される。
液体原料を気化させて生成するガスの流量を安定化させることが可能な技術を提供することができる。
本開示の一実施形態で好適に用いられる基板処理装置の縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を縦断面図で示す図である。 本開示の一実施形態で好適に用いられる基板処理装置の縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を図1のA-A線断面図で示す図である。 本開示の一実施形態で好適に用いられる基板処理装置のコントローラの概略構成図であり、コントローラの制御系をブロック図で示す図である。 本開示の一実施形態で好適に用いられる基板処理装置に備えられた気化装置の概略構成を鉛直断面で示す図である。 本開示の一実施形態で好適に用いられる基板処理装置に備えられた気化装置の概略構成を水平断面で示す図である。 本開示の一実施形態におけるウエハに成膜を行う場合の成膜シーケンス図である。 本開示の他の実施形態で好適に用いられる基板処理装置に備えられた気化装置の概略構成を鉛直断面で示す図である。 本開示の他の実施形態で好適に用いられる基板処理装置に備えられた気化装置の概略構成を鉛直断面で示す図である。 本開示の他の実施形態で好適に用いられる基板処理装置に備えられた気化装置の概略構成を鉛直断面で示す図である。
<本開示の一実施形態>
以下、本開示の一実施形態について、図1~5を参照しながら説明する。
(1)処理炉の構成
処理炉202は、加熱手段(加熱機構、加熱系)としてのヒータ207が有する。ヒー
タ207は円筒形状であり、ヒータベースに支持されることにより垂直に据え付けられている。
ヒータ207の内側には、ヒータ207と同心円状に反応容器(処理容器)を構成する
反応管203が配設されている。反応起案203は、耐熱性材料(例えば石英(SiO
)、炭化シリコン(SiC)等)により構成され、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状
に形成されている。反応管203の下方には、反応管203と同心円状に、マニホールド
(インレットフランジ)209が配設されている。マニホールド209は、例えばステン
レス(SUS)等の金属により構成され、上端および下端が開口した円筒形状に形成され
ている。マニホールド209の上端部と、反応管203との間には、シール部材としての
Oリング220aが設けられている。マニホールド209がヒータベースに支持されるこ
とにより、反応管203は垂直に据え付けられた状態となる。処理容器の筒中空部には処
理室201が形成されている。
処理室201は、基板としてのウエハ200を後述するボート217によって水平姿勢
で鉛直方向に多段に配列した状態で収容可能に構成されている。
処理室201内には、ノズル410,420,430がマニホールド209の側壁を貫
通するように設けられている。ノズル410,420,430には、ガス供給管310,
320,330が、それぞれ接続されている。
ガス供給管310,320,330には上流側から順に流量制御器(流量制御部)であ
るマスフローコントローラ(MFC)512,522、523および開閉弁であるバルブ
314,324,334が設けられている。ガス供給管310,320,330のバルブ
314,324,334の下流側には、不活性ガスを供給するガス供給管510,520
,530がそれぞれ接続されている。ガス供給管510,520,530には、上流側か
ら順に、流量制御器(流量制御部)であるMFC512,522,523および開閉弁で
あるバルブ514,524,534がそれぞれ設けられている。
ノズル410,420,430は、L字型のノズルとして構成されており、その水平部
はマニホールド209の側壁を貫通するように設けられている。ノズル410,420,
430の垂直部は、反応管203の内壁とウエハ200との間に形成される円環状の空間
に、反応管203の内壁に沿って上方(ウエハ200の配列方向上方)に向かって立ち上
がるように(つまりウエハ配列領域の一端側から他端側に向かって立ち上がるように)設
けられている。すなわち、ノズル410,420,430は、ウエハ200が配列されるウエハ配列領域の側方の、ウエハ配列領域の水平に取り囲む領域に、ウエハ配列領域に沿うように設けられている。
ノズル410,420,430の側面には、ガスを供給するガス供給口410a,42
0a,430aがウエハ200の配列方向に沿って、ウエハ200が配列された基板配列
領域に対応するように設けられている。ガス供給口410a,420a,430aは反応
管203の中心向くように開口している。このガス供給口410a,420a,430a
は、反応管203の下部から上部にわたって複数設けられ、それぞれ同一の開口面積を有
し、さらに同じ開口プッチで設けられている。ただし、ガス供給口410a,420a,
430aは上述の形態に限定されない。例えば、反応管203の下部から上部に向かって
開口面積を徐々に大きくしてもよい。これにより、ガス供給口410a,420a,43
0aから供給されるガスの流量を均一化することが可能となる。
ガス供給管310からは、処理ガスとして原料ガス(プリカーサ)が、MFC312、バルブ314、ノズル410を介して処理室201に供給される。原料ガスとしては、例えば、常温常圧下で液体状態である液体原料(液体ガス源)を気化することで生成されるガスであって、金属元素であるアルミニウム(Al)を含む金属含有ガス(Al含有原料ガス、Al含有ガス)であるトリメチルアルミニウム(Al(CH、略称:TMA)が用いられる。TMAは有機系原料であり、アルミニウムにリガンドとしてアルキル基が結合したアルキルアルミニウムである。
ガス供給管310から所定温度で自己分解する原料ガスを供給する場合、主に、ガス供
給管310、MFC312、及びバルブ314により、原料ガス供給系が構成される。ノ
ズル410を原料ガス供給系に含めて考えてもよい。原料ガス供給系を原料供給系と称す
ることもできる。ガス供給管310から金属含有ガスを供給する場合、原料ガス供給系を
金属含有ガス供給系と称することもできる。
金属含有ガスとしてアルミニウム含有原料を用いる場合、金属含有ガス供給系をアルミニウム含有原料供給系と称することもできる。アルミニウム含有原料としてTMAを用いる場合、アルミニウム含有原料供給系をTMA供給系と称することもできる。
ガス供給管320から反応ガス(リアクタント)を供給する場合、主に、ガス供給管3
20、MFC322、バルブ324により、反応ガス供給系(リアクタント供給系)が構
成される。ノズル420を反応ガス供給系に含めて考えてもよい。反応ガスとして酸素含
有ガス(酸化ガス、酸化剤)を供給する場合、反応ガス供給系を、酸素含有ガス(酸化ガ
ス、酸化剤)供給系と称することもできる。酸素含有ガスとしてOを用いる場合、酸素
含有ガス供給系をO供給系と称することもできる。ノズル420から反応ガスを流す場
合、ノズル420を反応ガスノズルと称してもよい。
ガス供給管330からは、処理ガスとして、クリーニングガス(エッチングガス)が、
MFC332、バルブ334、ノズル430を介して処理室201内に供給される。クリーニングガスとしては、例えば、常温常圧下で液体状態である液体原料(液体ガス源)を気化することで生成されるガスである、塩化水素(HCl)、四塩化ケイ素(SiCl)、塩化チオニル(SOCl)、三臭化ホウ素(BBr)、四臭化ケイ素(SiBr)および臭素(Br)の群から選択される一種以上のガスが用いられる。
主に、ガス供給管330、MFC332、バルブ334により、クリーニングガス供給系が構成される。ノズル430をクリーニングガス供給系に含めて考えてもよい。
さらに、ガス供給管510,520,530からは、不活性ガスが、MFC512,5
22,532、バルブ514,524,534、及びノズル410,420,430を介
して処理室201へ供給されようになっている不活性ガスとして、例えば、Nガスが用
いられる。
主に、ガス供給管510,520,530、MFC512,522,532、及びバル
ブ514,524,534により、不活性ガス供給系が構成される。
一方、マニホールド209の壁面には、処理室201の雰囲気を排気する排気流路とし
ての排気管231の一端が接続されている。排気管231には、処理室201の圧力を検
出する圧力検出器(圧力検出部)としての圧力センサ245および排気バルブ(圧力調整
部)としてのAPC(Auto Pressure Controller)バルブ24
3が取り付けられ、排気管231の端部には、真空排気装置としての真空ポンプ246が
取り付けられている。
APCバルブ243は、真空ポンプ246を作動させた状態で弁を開閉することで、処
理室201の真空排気および真空排気停止を行うことができ、さらに、真空ポンプ246
を作動させた状態で、圧力センサ245により検出された圧力情報に基づいて弁開度を調
節することで、処理室201の圧力を調整することができるように構成されているバルブ
である。主に、排気管231、APCバルブ243、及び圧力センサ245により、排気
系が構成される。真空ポンプ246を排気系に含めて考えてもよい。排気管231は、処
理管203に設ける場合に限らず、ノズル410,420,430と同様にマニホールド
209に設けてもよい。
マニホールド209の下方には、マニホールド209の下端開口を気密に閉塞可能な炉
口蓋体としてのシールキャップ219が設けられている。シールキャップ219は、例えばSUS等の金属から形成され、円盤状とされている。シールキャップ219の上面には、マニホールド209の下端と当接するシール部材としてのOリング220が設けられている。シールキャップ219に対して処理室201の反対側には、後述するボート217を回転させる回転機構267が設置されている。回転機構267の回転軸255は、シールキャップ219を貫通してボート217に接続されている。
シールキャップ219は、処理管203の外部に鉛直に設置された昇降機構としてのボ
ートエレベータ115によって鉛直方向に昇降されるように構成されている。ボートエレ
ベータ115は、シールキャップ219を昇降させることで、ボート217を処理室20
1内外に搬入および搬出することが可能なように構成されている。ボートエレベータ11
5は、ボート217すなわちウエハ200を、処理室201内外に搬送する搬送装置(搬
送機構)として構成されている。
基板支持具としてのボート217は、複数枚、例えば25~200枚のウエハ200を
、水平姿勢で、かつ、互いに中心を揃えた状態で垂直方向に整列させて多段に支持するよ
うに、すなわち、間隔を空けて配列させるように構成されている。ボート217の天頂部
には、天板215が設けられている。ボート217および天板215は、例えば石英やS
iC等の耐熱性材料により構成される。ボート217の下部である断熱領域には、例えば
石英やSiC等の耐熱性材料により構成される断熱板218が水平姿勢で多段に支持され
ている。この構成により、ヒータ207からの熱がシールキャップ219側に伝わりにく
くなっている。ただし、本実施形態は上述の形態に限定されない。例えば、ボート217
の下部に断熱板218を設けずに、石英やSiC等の耐熱性材料により構成される筒状の
部材として構成された断熱筒を設けてもよい。
また、処理室201には、図2に示されるように、温度検出器としての温度センサ26
3が配設されている。温度センサ263により検出された温度情報に基づきヒータ207
への通電具合を調整することで、処理室201の温度が所望の温度分布となるようになっ
ている。温度センサ263は、ノズル410,420と同様に処理管203の内壁に沿っ
て設けられている。
図3に示されるように、制御部(制御手段)であるコントローラ121は、CPU(Central Processing Unit)121a,RAM(Random Access Memory)121b,記憶装置121c,I/Oポート121dを備えたコンピュータとして構成されている。RAM121b,記憶装置121c,I/Oポート121dは、内部バスを介して、CPU121aとデータ交換可能なように構成されている。コントローラ121には、例えばタッチパネル等として構成された入出力装置122が接続されている。
記憶装置121cは、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Dri
ve)等で構成されている。記憶装置121c内には、液体原料の温度を制御する制御プ
ログラム、基板処理装置の動作を制御する制御プログラム、後述する半導体装置の製造方
法の手順や条件などが記載されたプロセスレシピ、などの少なくともいずれかが、読み出
し可能に格納されている。プロセスレシピは、後述する半導体装置の製造方法における各
工程(各ステップ)をコントローラ121に実行させ、所定の結果を得ることができるよ
うに組み合わされたものであり、プログラムとして機能する。以下、このプロセスレシピ
、制御プログラム等を総称して、単に、プログラムともいう。本明細書においてプログラ
ムという言葉を用いた場合は、プロセスレシピ単体のみを含む場合、制御プログラム単体
のみを含む場合、または、プロセスレシピおよび制御プログラムの組み合わせを含む場合
がある。RAM121bは、CPU121aによって読み出されたプログラムやデータ等
が一時的に保持されるメモリ領域(ワークエリア)として構成されている。
I/Oポート280dは、上述のMFC312,322,332,512,522,5
32、バルブ314,324,334,344,514,524,534、圧力センサ2
45、APCバルブ243、真空ポンプ246、ヒータ207、温度センサ263、回転
機構267、ボートエレベータ115、後述する気化装置(気化ガス供給システム)に設けられる内部ヒータ610、外部ヒータ620、第1の温度センサ630、第2の温度センサ640、液面検知センサ660等の少なくともいずれかに接続されている。
なお、内部ヒータ610と外部ヒータ620とを制御する制御部(不図示)と、基板処理装置10を制御する制御部121は、別々に構成しても良い。別々に構成する場合は、内部ヒータ610と外部ヒータ620とを制御する制御部は気化装置を構成する。また、別々に構成する場合は、内部ヒータ610と外部ヒータ620とを制御する制御部は、基板処理装置10を制御する制御部121に接続される様に構成しても良い。
内部ヒータ610と外部ヒータ620とを制御する制御部については、少なくとも、内部ヒータ610、外部ヒータ620、第1の温度センサ630、第2の温度センサ640、液面検出センサ660の少なくともいずれかが接続されていれば良い。
CPU121aは、記憶装置121cから制御プログラムを読み出して実行すると共に
、入出力装置122からの操作コマンドの入力等に応じて記憶装置121cからレシピ等
を読み出すように構成されている。CPU121aは、読み出したレシピの内容に沿うよ
うに、MFC312,322,332,512,522,532による各種ガスの流量調
整動作、バルブ314,324,334,514,524,534の開閉動作、APCバ
ルブ243の開閉動作およびAPCバルブ243による圧力センサ245に基づく圧力調
整動作、温度センサ263に基づくヒータ207の温度調整動作、真空ポンプ246の起
動および停止、回転機構267によるボート217の回転および回転速度調節動作、ボー
トエレベータ115によるボート217の昇降動作、ボート217へのウエハ200の収
容動作、第1の温度センサ630に基づく内部ヒータ610および第2の温度センサ64
0に基づく外部ヒータ620の液体原料の温度調整動作等を制御するように構成されてい
る。
コントローラ121は、外部記憶装置(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスクや
ハードディスク等の磁気ディスク、CDやDVD等の光ディスク、MO等の光磁気ディス
ク、USBメモリやメモリカード等の半導体メモリ)123に格納された上述のプログラ
ムを、コンピュータにインストールすることにより構成することができる。記憶装置121cや外部記憶装置123は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成されてい
る。以下、これらを総称して、単に、記録媒体ともいう。本明細書において記録媒体は、
記憶装置121c単体のみを含む場合、外部記憶装置123単体のみを含む場合、または
、それら両方を含む場合がある。なお、コンピュータへのプログラムの提供は、外部記憶
装置123を用いず、インターネットや専用回線等の通信手段を用いて行ってもよい。
(2)気化装置(気化ガス供給システム)の構成
次に、液体原料を貯留し、気化することでクリーニングガス等の処理ガスを生成する気化装置について説明する。
図4に示すように、原料容器600には処理室201内に処理ガスとしてクリーニングガスを供給するガス供給管330と、原料容器600内にクリーニングガスの液体原料を供給する液体原料供給管650とが接続されている。
原料容器600には、クリーニングガスの液体原料として、例えば、SiCl液が貯
留され、気化したクリーニングガスは、ガス供給管330に入り、このガス供給管330
、MFC332、バルブ334を介して、処理室201へと供給される。これにより、処
理室201内等に付着した膜をエッチングして処理室201内がクリーニングされる。
また、原料容器600内には、液体原料に浸漬して液体原料を加熱する第1の加熱装置(第1の加熱部)としての内部ヒータ610(例えば抵抗ヒータ)と、この内部ヒータ610を制御するために液体原料に浸漬して液体原料の温度を測定する第1の温度センサ630と、後述する外部ヒータ620を制御するために液体原料に浸漬して液体原料の温度を測定する第2の温度センサ640と、液体原料の液面の高さ(レベル)を検知する液面検知センサ660が設けられている。第1の温度センサ630及び第2の温度センサ640は、それぞれ例えば、熱電対(Themocoupe)により構成される。
内部ヒータ610には、電源(図示せず)が接続されており、第1の温度センサ630による測定温度に基づいて液体温度が所定の温度となるように内部ヒータ610の温度が調整される。より具体的には、例えば、第1の温度センサ630により測定された温度が所定の第1温度となるように、電源から内部ヒータ610に供給される電力の大きさがコントローラ121により制御される。
原料容器600は、原料容器600及びその内部の液体原料を加熱する第2の加熱装置
(第2の加熱部)としての外部ヒータ(例えば、ジャケットヒータ)620で覆われてい
る。外部ヒータ620には、電源が接続されており、第2の温度センサ640による測定温度に基づいて、液体温度が所定の温度となるように外部ヒータの温度が調整される。より具体的には、例えば、第2の温度センサ640により測定された温度が所定の第2温度となるように外部ヒータ620に供給される電力の大きさがコントローラ121により制御される。
所定の第1温度と第2温度には、共に、所望の液体原料の温度と同じ等しい値が設定されることが望ましい。ただし、原料容器600内の液体原料の温度分布などを考慮して、所定の第1温度と第2温度にそれぞれ異なる値を設定してもよい。
また、液面検知センサ660は、液体原料の液面の高さを検知し、検知される液面の高さが所定の高さよりも低くなった場合には、内部ヒータ610及び外部ヒータ620への電力供給を停止するように、もしくは液体原料供給管650から液体原料を供給するようにコントローラ121による制御が行われる。
気化装置の動作の一例を説明する。原料容器600からクリーニングガスが供給管330、MFC332、バルブ334、ノズル430aを介して処理室201へ供給する際、原料容器600内の液体原料の温度を、第1の温度センサ630および第2の温度センサ
640で測定する。ここで、気化ガスであるクリーニングガスの供給が開始されると、原料容器600内の液体原料の温度は、気化熱によって急激に低下する。そこで、第1の温度センサ630によって測定された液体原料の温度に基づいて液体原料の温度が所定の温度となるように内部ヒータ610の温度が調整され、また、第2の温度センサ640によって測定された液体原料の温度に基づいて液体原料の温度が所定の温度となるように外部ヒータ620の温度が調整される。このように、クリーニングガス供給後に急激に下がった液体原料の温度を、内部ヒータ610と外部ヒータ620により加熱することで短時間に所定の温度まで上げることが可能となる。
また、内部ヒータ610と外部ヒータ620とを個別に制御することで、コントローラ121による制御に対する液体原料の温度の応答性が良くなり、短時間で液体原料を所定の温度まで上げることが可能となる。また、短時間で液体原料を所定の温度まで上げることが可能となるため、クリーニングガスの供給時に気化熱による液体原料の温度低下による飽和蒸気圧の低下を防止することができ、液体原料に必要な蒸気圧を確保することができるため、クリーニングガスの流量低下を防止することができる。
また、本実施形態では、図4に示すように、第1の温度センサ630(より具体的には第1の温度センサ630の温度検出点)及び第2の温度センサ640(より具体的には第2の温度センサ640の温度検出点)は、それぞれ、原料容器600の底面の近傍に、同じ高さに位置するように配置されることが望ましい。より具体的には、各温度センサは、内部ヒータ610よりも低い位置に配置されることが望ましい。このように各温度センサを配置することにより、何らかの原因で液体原料の液面が通常の運用における高さよりも低下した場合であっても、液体原料の温度を測定し続けることができる。例えば、内部ヒータ610への給電を継続しているにもかかわらず、液体原料の温度が急速に低下することを検知した場合には、液体原料の液面が内部ヒータ610よりも下方まで低下している可能性があるため、内部ヒータ610への電力供給を停止する、等の制御を行うこともできる。
また、第1の温度センサ630は、加熱源である内部ヒータ610及び外部ヒータ620からできるだけ離れた位置に配置することが望ましい。第1の温度センサ630を加熱源から離れた位置に配置することによって、原料容器600内の液体原料の中で温度が相対的に低くなる部分の温度を測定し、その測定した温度に基づいて内部ヒータ610を制御することになるので、液体原料の全体を所望の温度以上となるように加熱することができる。例えば図5に示すように、第1の温度センサ630を、水平方向において、内部ヒータ610との距離(図中の距離D1)と外部ヒータ620との距離(例えば図中の距離D2)が等しくなる位置(即ち加熱源の間の中間位置)に配置する。また、第2の温度センサ640も同様に、加熱源である内部ヒータ610及び外部ヒータ620からできるだけ離れた位置に配置することが望ましい。例えば図5に示すように、第2の温度センサ640を、水平方向において、内部ヒータ610との距離(例えば図5中の距離D3)と外部ヒータ620との距離(例えば図5中の距離D4)が等しくなる位置(即ち加熱源の間の中間位置)に配置している。なお、水平方向に限らず、垂直方向における距離も考慮して、第1の温度センサ630及び/又は第2の温度センサ640を、内部ヒータ610と外部ヒータ620との距離が等しくなる位置に配置してもよい。なお、外部ヒータ620によって加熱された原料容器600の内壁面との距離を、原料容器600内における外部ヒータ620との距離とみなしてもよい。
なお、本実施形態では、クリーニングガスを生成するために本気化装置を用いる例について説明したが、クリーニングガス以外の処理ガスとしての原料ガスや反応ガスを生成するための気化装置として本気化装置を適用することもできる。
(2)基板処理工程
次に、本実施形態に係る半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、上述の基
板処理装置10を用い、基板上に膜を形成して半導体装置(デバイス)を製造する方法の
一例について説明する。以下の説明において、基板処理装置10を構成する各部の動作は
コントローラ280により制御される。
なお、本明細書において「ウエハ」という言葉を用いた場合は、「ウエハそのもの」を
意味する場合や、「ウエハとその表面に形成された所定の層や膜等との積層体(集合体)
」を意味する場合(すなわち、表面に形成された所定の層や膜等を含めてウエハと称する
場合)がある。また、本明細書において「ウエハの表面」という言葉を用いた場合は、「
ウエハそのものの表面(露出面)」を意味する場合や、「ウエハ上に形成された所定の層
や膜等の表面、すなわち、積層体としてのウエハの最表面」を意味する場合がある。なお
、本明細書において「基板」という言葉を用いた場合も、「ウエハ」という言葉を用いた
場合と同義である。
(A)成膜工程
基板処理装置10を用いて、ウエハ200に膜を形成するシーケンス図6を用いて説明
する。本実施形態では、複数のウエハ200が積載された状態で収容された処理室201
を所定温度で加熱する。そして、処理室201に、ノズル410の供給孔410aから原
料ガスとしてTMAガスを供給する原料ガス供給工程と、ノズル420の供給孔420a
から反応ガスを供給する反応ガス供給工程と、を所定回数(n回)行う。これにより、ウ
エハ200上に、AlおよびOを含む膜としてアルミニウム酸化膜(AlO膜)を形成す
る。
(ウエハ搬入)
複数枚のウエハ200を処理室201内に搬入する。具体的には、複数枚のウエハ200がボート217に装填されると、図1に示されているように、複数枚のウエハ200を支持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201内に搬入される。この状態で、シールキャップ219はOリング220を介してマニホールド209の下端開口を閉塞した状態となる。
(圧力調整および温度調整)
処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように真空ポンプ246によって真空排
気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定さ
れた圧力情報に基づき、APCバルブ231aがフィードバック制御される(圧力調整)
。真空ポンプ246は、少なくともウエハ200に対する処理が完了するまでの間は常時
作動させた状態を維持する。また、処理室201内が所望の温度となるようにヒータ20
7によって加熱される。ヒータ207による処理室201内の加熱は、少なくともウエハ200に対する処理が完了するまでの間は継続して行われる。
さらに、ボート217およびウエハ200が、回転機構267により回転する。回転機
構267によるボート217およびウエハ200の回転は少なくとも、ウエハ200に対
する処理が完了するまでの間は継続して行われる。
その後、原料ガス供給ステップ(第1ガス供給ステップ)、残留ガス除去ステップ、反
応ガス供給ステップ(第2ガス供給ステップ)残留ガス除去ステップをこの順で所定回数行う。
(原料ガス供給ステップ)
バルブ314を開き、ガス供給管310へ原料ガス(TMAガス)を流す。TMAガス
は、MFC312により流量調整され、ノズル410のガス供給孔410aから処理室2
01内へ供給される。このとき同時に、バルブ514を開き、ガス供給管510内にキャ
リアガス(Nガス)を流す。キャリアガスは、MFC512により流量調整され、原料
ガスと一緒にノズル410の供給孔410aから処理室201内に供給され、排気管23
1から排気される。さらに、ノズル420への原料ガスの侵入を防止(逆流を防止)する
ため、バルブ524を開き、ガス供給管520内へキャリアガスを流す。キャリアガスは
、ガス供給管520、ノズル420を介して処理室201へ供給され、排気管231から
排気される。
このとき、APCバルブ243を適正に調整して、処理室201の圧力を、例えば1~
1000Pa、好ましくは1~100Pa、より好みしくは10~50Paの範囲内の圧
力とする。なお、本明細書では、数値の範囲として、例えば1~1000Paと記載した場合は、1Pa以上1000Pa以下を意味する。すなわち、数値の範囲内には1Paおよび1000Paが含まれる。圧力のみならず、流量、時間、温度等、本明細書に記載される全ての数値について同様である。
MFC312で制御するTMAガスの供給流量は、例えば、10~2000sccm、
好ましくは50~1000sccm、より好ましくは100~500sccmの範囲内の
流量とする。
MFC512で制御するキャリアガスの供給流量は、例えば、1~30slmの範囲内
の流量とする。原料ガスをウエハ200に対して供給する時間は、例えば、1~60秒、好ましくは1~20秒、より好ましくは2~15秒の範囲内とする。
ヒータ207は、ウエハ200の温度が、例えば、200~600℃、好ましくは35
0℃~550℃、より好ましくは400~550℃の範囲内となるように加熱する。
前述の条件下で処理室201へTMAガスを供給することにより、ウエハ200の最表
面上に、Al含有層が形成される。Al含有層はAlの他、CおよびHを含み得る。Al
含有層は、ウエハ200の最表面に、TMAが物理吸着したり、TMAの一部が分解した
物質が化学吸着したり、TMAが熱分解することでAlが堆積したりすること等により形
成される。すなわち、Al含有層は、TMAやTMAの一部が分解した吸着層(物理吸着
層や化学吸着層)であってもよく、Al堆積層(Al層)であってもよい。
(残留ガス除去ステップ)
Al含有層が形成された後、バルブ314を閉じ、TMAガスの供給を停止する。この
とき、APCバルブ243は開いたままとして、真空ポンプ246により処理室201を
真空排気し、処理室201に残留する未反応又はAl含有層形成に寄与した後の原料ガス
を処理室201から排除する。バルブ514,524は開いた状態でキャリアガスの処理
室201への供給を維持する。
(反応ガス供給ステップ)
処理室201の残留ガスを除去した後、バルブ324を開き、ガス供給管320内に反
応ガス(Oガス)を流す。反応ガスは、MFC322により流量調整され、ノズル42
0の供給孔420aから処理室201内のウエハ200に対して供給され、排気管231
から排気される。すなわちウエハ200は反応ガスに暴露される。
このとき、バルブ524を開き、ガス供給管520内にキャリアガスを流す。キャリア
ガスは、MFC522により流量調整され、反応ガスと共に処理室201内に供給されて
、排気管231から排気される。このとき、ノズル410内への反応ガスの侵入を防止(
逆流を防止)するために、バルブ514を開き、ガス供給管510内へキャリアガスを流
す。キャリアガスは、ガス供給管510、ノズル410を介して処理室201内に供給さ
れ、排気管231から排気される。
このとき、APCバルブ243を適正に調整して、処理室201の圧力を、例えば1~
1000Paの範囲内の圧力とする。MFC322で制御する反応ガスの供給流量は、例
えば、5~40slm、好ましくは5~30slm、より好ましくは10~20slmの
範囲内の流量とする。反応ガスをウエハ200に対して供給する時間は、例えば、1~6
0秒の範囲内とする。その他の処理条件は、前述の原料ガス供給ステップと同様の処理条件とする。
このとき処理室201に流しているガスは、反応ガスと不活性ガス(Nガス)のみで
ある。反応ガスは、原料ガス供給ステップでウエハ200上に形成されたAl含有層の少なくとも一部と反応する。Al含有層は酸化され、金属酸化層としてAlとOとを含むアルミニウム酸化層(AlO層)が形成される。すなわちAl含有層はAlO層へと改質される。
(残留ガス除去ステップ)
AlO層が形成された後、バルブ324を閉じて、反応ガスの供給を停止する。そして
、原料ガス供給工程後の残留ガス除去ステップと同様の処理手順により、処理室201内に残留する未反応もしくはAlO層の形成に寄与した後の反応ガスや反応副生成物を処理室201内から排除する。
以上説明した原料ガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、反応ガス供給ステップ、残留ガス除去ステップを順に行うサイクルを予め決められた回数(1回以上)行う。このように、バッチ処理され(複数のステップが複数回行われ)ることで、ウエハ200上にAlO膜が形成される。
なお、バッチ処理とは、原料ガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、反応ガス供給ステップ、残留ガス除去ステップを順に行うサイクルを予め決められた回数行い、ウエハ200上にAlO膜を形成させる処理である。そして、1バッチで、ウエハ200上にAlO膜が形成させる。
(アフターパージおよび大気圧復帰)
ガス供給管510,520,530のそれぞれからNガスを処理室201内へ供給し
、排気管231から排気する。Nガスはパージガスとして作用し、これにより処理室2
01内が不活性ガスでパージされ、処理室201内に残留するガスや副生成物が処理室2
01内から除去される(アフターパージ)。その後、処理室201内の雰囲気が不活性ガ
スに置換され(不活性ガス置換)、処理室201内の圧力が常圧に復帰される(大気圧復
帰)。
(ウエハ搬出)
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、マニホー
ルド209の下端が開口される。そして、処理済ウエハ200がボート217に支持され
た状態で反応管203の下端から反応管203の外部に搬出される。その後、処理済のウエハ200は、ボート217より取り出される。
(B)エッチング(クリーニング)工程
次に、処理室201内等に付着した膜をエッチングする工程について説明する。
(ボート搬入)
ウエハ200を装填しない状態で、ボート217を処理室201内に搬入する。ボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201内に搬入される。この状態で、シールキャップ219はOリング220を介してマニホールド209の下端開口を閉塞した状態となる。
(圧力調整および温度調整)
処理室201内が所望の圧力となるように真空ポンプ246によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力情報に基づき、APCバルブ231aがフィードバック制御される(圧力調整)。真空ポンプ246は、少なくともエッチング処理が完了するまでの間は常時作動させた状態を維持する。また、処理室201内が所望の温度となるようにヒータ207によって加熱される。ヒータ207による処理室201内の加熱は、少なくともエッチング処理が完了するまでの間は継続して行われる。
(エッチング(クリーニング)ステップ)
処理室201内等に付着した膜をエッチングして処理室201内をクリーニングするス
テップを実行する。
本ステップでは、原料容器600において、液体原料のSiClが予め所定の温度(例えば100℃)まで加熱されている。バルブ334を開くことにより、原料容器600内にSiClの気化ガスが生成され、生成されたSiClガスをクリーニングガス(エッチングガス)としてガス供給管330内に流す。SiClガスは、MFC332により流量調整され、ノズル430のガス供給孔430aから処理室201内に供給され、排気管231から排気される。このとき同時にバルブ534を開き、ガス供給管530内にNガス等の不活性ガスを流す。ガス供給管530内を流れたNガスは、MFC532により流量調整され、SiClガスと一緒に処理室201内に供給され、排気管231から排気される。なお、このとき、ノズル410,420内へのSiClガスの侵入を防止するために、バルブ514,524を開き、ガス供給管510,520内にNガスを流す。Nガスは、ガス供給管310,320ノズル410,420を介して処理室201内に供給され、排気管231から排気される。
SiClガスの供給により、処理室201内に付着したAlO膜の少なくとも一部とS
iClガスとが反応して、処理室201から除去される。
このとき、コントローラ121によりヒータ207を制御して、処理室201内を例え
ば、200~800℃であって、好ましくは400~650℃の範囲内の所定温度に加熱
して、SiClガスを活性化させる。また、このとき、APCバルブ231aを閉じるか、処理に影響を及ぼさない程度に実質的に閉じ、SiClガスを処理室201内に封じ込める。そして、処理室201内の圧力を第1の圧力であって、例えば、1~40000Paであって、好ましくは10000~30000Pa、より好ましくは20000~30000Paの範囲内の所定圧力に維持する。MFC332で制御するSiClガスの供給流量は、例えば0.1~10slmであって、好ましくは3~5slmの範囲内の流量とする。SiClガスを処理室201に供給する時間(SiClガス供給時間)は、例えば60~600秒間の範囲内の時間とする。
(残留ガス除去ステップ)
所定時間、SiClガスを処理室201に供給した後、バルブ334を閉じて、Si
Clガスの供給を停止する。APCバルブ231aを閉じるか、処理に影響を及ぼさな
い程度に実質的に閉じていた場合は、APCバルブ231aを開ける。そして、TMAガ
ス供給ステップの残留ガス除去ステップと同様の処理手順により、処理室201内に残留
する未反応もしくはAlO層の除去に寄与した後のSiClガスを処理室201内から
排除する。
(表面酸化ステップ)
バルブ324を開き、ガス供給管320内にOガスを流す。Oガスは、MFC32
2により流量調整され、ノズル420のガス供給孔420aから処理室201内に供給さ
れ、排気管231から排気される。このとき同時にバルブ524を開き、ガス供給管52
0内にNガス等の不活性ガスを流す。ガス供給管520内を流れたNガスは、MFC
522により流量調整され、Oガスと一緒に処理室201内に供給され、排気管231
から排気される。なお、このとき、ノズル410,430内へのOガスの侵入を防止す
るために、バルブ514,534を開き、ガス供給管510,530内にNガスを流す
。Nガスは、ガス供給管310,330、ノズル410,430を介して処理室201
内に供給され、排気管231から排気される。
ガスを流すときは、APCバルブ231aを適正に調整して処理室201内の圧力
を、例えば50~1330Paの範囲内の圧力とする。MFC235b,235cで制御
するOガスの供給流量は、例えば5~40slmの範囲内の流量とする。Oガスに処理室201内壁等を晒す時間、すなわちガス供給時間(照射時間)は、例えば10~600秒間の範囲内の時間とする。このときのヒータユニット207の温度は、ステップS101と同様の温度とする。
ガスの供給により、処理室201内壁やボート217等の表面を酸化する。また、エッチングステップで生成された副生成物が再酸化される。例えば、AlClxのAl-Cl結合が切断され、Clとして除去されるとともに、AlOに再酸化される。さらに、AlO膜中に残留する有機物がOガスと反応して、処理室201から除去される。例えば、AlO膜中に残留する炭素(C)がOガスと反応して、COxとなり、処理室201から除去される。このとき、膜の最表面は、COxが脱離した後の炭素欠陥が存在するとともに、Al-OおよびAl-Alの弱い結合平衡状態が存在する。この状態は、エッチングに適した表面平衡状態であると考えられる。
(残留ガス除去ステップ)
所定時間、Oガスを供給した後、バルブ324を閉じ、Oガスの供給を停止する。そして、TMAガス供給ステップの残留ガス除去ステップと同様の処理手順により、処理
室201内に残留する未反応もしくはAlO膜と反応した後のOガスを処理室201内
から排除する。
(所定回数実施)
上記したステップを順に行うサイクルを1回以上(所定回数(m回)行うことにより、
処理室201内に付着したAlO膜を除去する。上述のサイクルは、複数回繰り返すのが
好ましい。
上述の実施形態では、エッチングしようとする高誘電率酸化膜としてAlO膜を例示しているが、これに限らず、例えば、高誘電率酸化物としてZrOy、HfOy、HfSixOy,HfAlxOy,ZrSiOy、ZrAlOy, TixOy,TaxOy(x及びyは0より大きい整数又は小数である。)が用いられた場合にも同様に適用可能である。すなわち、ジルコニウム酸化膜、ハフニウム酸化膜、チタン酸化膜、タンタル酸化膜およびそれらの複合膜にも適用可能である。
また、上述の実施形態では、原料ガスとして、有機系Al原料であるTMAを例示しているが、これに限らずその他の液体原料から得られるガスも適用可能である。例えば、テトラキスエチルメチルアミノハフニウム(Hf[N(CH)CHCH、TEMAH)等の有機系Hf原料、トリスジメチルアミノシラン(SiH(N(CH、TDMAS)等の有機系Si原料、テトラキスジメチルアミノチタン(Ti[N(CH、TDMAT)等の有機系Ti原料、ペンタキスジメチルアミノタンタル(Ta(N(CH、PDMAT)等の有機系Ta原料、等の液体原料から得られるガスも適用可能である。
また、上述の実施形態では、成膜工程で、Oガスを使用する例を示しているが、これ
に限らず、酸素含有ガスであれば、その他の原料も適用可能である。例えば、O、O
プラズマ、HO、H、NO等も適用可能である。
また、上述の実施形態では、表面酸化ステップで使用する酸化ガスとしてOを例示し
ているが、これに限らず、酸素含有ガスであって、かつエッチングガスに含まれるハロゲ
ン元素と反応する元素を含むガスであれば、他のガスを用いてもよい。例えば、HO、H等を用いることも可能である。
これらの各種薄膜の形成に用いられるプロセスレシピ(処理手順や処理条件等が記載さ
れたプログラム)は、基板処理、クリーニング処理等の内容(形成する薄膜の膜種、組成
比、膜質、膜厚、処理手順、処理条件等)に応じて、それぞれ個別に用意する(複数用意
する)ことが好ましい。そして、基板処理、クリーニング処理等を開始する際、基板処理
、クリーニング処理等の内容に応じて、複数のプロセスレシピ、クリーニングレシピ等の
中から、適正なプロセスレシピ、クリーニングレシピ等を適宜選択することが好ましい。
具体的には、基板処理、クリーニング処理等の内容に応じて個別に用意された複数のプロ
セスレシピ、クリーニングレシピ等を、電気通信回線や当該プロセスレシピ、クリーニン
グレシピ等を記録した記録媒体(外部記憶装置123)を介して、基板処理装置が備える
記憶装置121c内に予め格納(インストール)しておくことが好ましい。そして、基板
処理を開始する際、基板処理装置が備えるCPU121aが、記憶装置121c内に格納
された複数のプロセスレシピ、クリーニングレシピ等の中から、基板処理の内容に応じて
、適正なプロセスレシピ、クリーニングレシピ等を適宜選択することが好ましい。このよ
うに構成することで、1台の基板処理装置で様々な膜種、組成比、膜質、膜厚の薄膜を汎
用的に、かつ、再現性よく形成できるようになる。また、オペレータの操作負担(処理手
順や処理条件等の入力負担等)を低減でき、操作ミスを回避しつつ、基板処理を迅速に開
始できるようになる。
また、本開示は、例えば、既存の基板処理装置のプロセスレシピ、クリーニングレシピ
等を変更することでも実現できる。プロセスレシピ、クリーニングレシピ等を変更する場
合は、本開示に係るプロセスレシピ、クリーニングレシピ等を電気通信回線や当該プロセ
スレシピ、クリーニングレシピ等を記録した記録媒体を介して既存の基板処理装置にイン
ストールしたり、また、既存の基板処理装置の入出力装置を操作し、そのプロセスレシピ
、クリーニングレシピ等自体を本開示に係るプロセスレシピ、クリーニングレシピ等に変
更したりすることも可能である。
<本開示の他の実施形態1>
上述の実施形態にかかる気化装置では、図4に示すように、第1の温度センサ630及び第2の温度センサ640が、それぞれ原料容器600の底面の近傍に、同じ高さに位置するように配置されている。しかし、図7に示すように、第1の温度センサ630´及び第2の温度センサ640´は、それぞれ互いに異なる高さに位置するように配置されていてもよい。具体的には、第1の温度センサ630´は、液体原料の気化によって熱が局所的に多く奪われる液面の近傍に配置され、第2の温度センサ640´は、上述の実施形態と同様に、原料容器600の底面の近傍に配置することができる。(したがって、第1の温度センサ630´は、第2の温度センサ640´よりも上方に配置される。)
第1の温度センサ630´は、できるだけ液面に近い位置に配置されることが望ましいが、液面は気化装置の運用によって変動するため、少なくとも内部ヒータ610よりも上方に配置されることが望ましい。なお、本実施形態において、内部ヒータ610は常に液体原料の液面よりも下方に位置するように(内部ヒータ610の全体が液体原料に浸漬するように)配置される。内部ヒータ610が常に液体原料の液面よりも下方に位置するように、コントローラ121により液面の高さが制御されることが望ましい。
このように第1の温度センサ630´を配置することにより、気化によって局所的に温度が低下した液体原料の液面付近の温度を、内部ヒータ610によって素早く(応答性良く)所望の温度まで回復させることができる。
なお、第1の温度センサ630´は、常に液面下に位置している(即ち常に液体原料に浸漬している)ことが望ましい。したがって、液面は液体原料の気化や補充によって変動するものの、第1の温度センサ630´は、液面の高さの運用範囲よりも下方に位置するように配置されることが望ましい。例えばコントローラ121は、液面検知センサ660で検知される液面位置をモニタし、液面の高さが第1の温度センサ630´よりも上方に設定された所定の運用範囲内となるように、原料容器600内への液体原料の供給を制御することができる。また、例えばコントローラ121は、当該所定の運用範囲よりも液面が低くなったことを検知すると、入出力装置122を制御して、オペレータ等へ画面表示やアラーム発報などにより報知を行ってもよく、また、内部ヒータ610及び外部ヒータ620への電力供給を停止してもよい。したがって、少なくとも第1の温度センサ630´の高さ位置は、この所定の運用範囲よりも常に下方に位置するように運用される。
<本開示の他の実施形態2>
上述の実施形態にかかる気化装置では、内部ヒータ610を制御するために用いる第1の温度センサ630と、外部ヒータ620を制御するために用いる第2の温度センサ640とがそれぞれ個別に設けられている。しかし、図8に示すように、内部ヒータ610と外部ヒータ620とを、1つの共通する温度センサである第3の温度センサ670で測定された温度に基づいてそれぞれ制御してもよい。より具体的には、コントローラ121は、第3の温度センサ670で測定される温度が所定の温度となるように、内部ヒータ610と外部ヒータ620の両方を制御してもよい。本実施形態によれば、上述の実施形態に比べて簡素な構成により、液体原料の温度を所定の値となるように制御することができる。
また、さらに他の実施形態として、図9に示すように、加熱異常を検知するための第4の温度センサ680をさらに設けてもよい。コントローラ121は、第4の温度センサ680で測定された温度が所定の閾値を超えた場合、内部ヒータ610と外部ヒータ620への電力供給を停止する。このように第4の温度センサ680を設けることにより、第3の温度センサ670に異常が生じて液体原料が内部ヒータ610と外部ヒータ620により過剰に加熱される事態が発生したとしても、内部ヒータ610と外部ヒータ620を安全に停止させることができる。そのため、液体原料の過度な加熱やヒータの破損等の発生を防止することができる。
10…基板処理装置、121…コントローラ、200…ウエハ(基板)、201
…処理室、600…原料容器、610…内部ヒータ、620…外部ヒータ、630…第1
の温度センサ、640…第2の温度センサ

Claims (22)

  1. 液体原料を貯留する原料容器と、
    前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料を加熱する第1の加熱部と、
    前記原料容器を加熱する第2の加熱部と、
    前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記第1の加熱部との距離と、前記第2の加熱部との距離が等しい位置に配置され、前記液体原料の温度を測定する第1の温度センサと、
    前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料の温度を測定する第2の温度センサと、
    前記第1の温度センサにより測定された温度に基づき前記第1の加熱部を制御するとともに、前記第2の温度センサにより測定された温度に基づき前記第2の加熱部を制御するように構成される制御部と、
    を有する気化装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1の温度センサで測定された温度が所定の第1温度となるように前記第1の加熱部を制御すると共に、前記第2の温度センサで測定された温度が所定の第2温度となるように前記第2の加熱部を制御するよう構成される、請求項1に記載の気化装置。
  3. 前記第1温度と前記第2温度は等しい、請求項2に記載の気化装置。
  4. 前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサは、前記原料容器の底面の近傍に、同じ高さに位置するように配置される、請求項1に記載の気化装置。
  5. 前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサは、前記第1の加熱部よりも低い位置に配置される、請求項4に記載の気化装置。
  6. 液体原料を貯留する原料容器と、
    前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料を加熱する第1の加熱部と、
    前記原料容器を加熱する第2の加熱部と、
    前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料の温度を測定する第1の温度センサと、
    前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記第1の加熱部との距離と、前記第2の加熱部との距離が等しい位置に配置され、前記液体原料の温度を測定する第2の温度センサと、
    前記第1の温度センサにより測定された温度に基づき前記第1の加熱部を制御するとともに、前記第2の温度センサにより測定された温度に基づき前記第2の加熱部を制御するように構成される制御部と、
    を有する気化装置。
  7. 前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサは、それぞれ互いに異なる高さに配置される、請求項1に記載の気化装置。
  8. 前記第1の温度センサは、前記第2の温度センサよりも高い位置に配置される、請求項に記載の気化装置。
  9. 前記第1の温度センサは、前記第1の加熱部よりも高い位置に配置される、請求項又はに記載の気化装置。
  10. 前記第2の温度センサは、前記第1 の加熱部よりも低い位置に配置される、請求項に記載の気化装置。
  11. 前記原料容器内の液体原料の液面の高さを検知する液面検知センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記液面検知センサで検知される液面の位置が、前記第1の温度センサよりも上方に設定された所定の液面の範囲よりも低くなったことを検知すると、前記第1の加熱部及び前記第2の加熱部による加熱を停止させる、請求項1に記載の気化装置。
  12. 前記原料容器内の液体原料の液面の高さを検知する液面検知センサをさらに備え、前記制御部は、前記液面検知センサで検知される液面の位置が、前記第1の温度センサよりも上方に設定された所定の液面の範囲よりも低くなったことを検知すると、入出力装置を制御して報知を行う、請求項1に記載の気化装置。
  13. 基板を処理する処理室と、
    液体原料を貯留する原料容器と、
    前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料を加熱する第1の加熱部と、
    前記原料容器を加熱する第2の加熱部と、
    前記液体原料に浸漬され、前記第1の加熱部との距離と、前記第2の加熱部との距離が等しい距離に配置され、前記液体原料の温度を測定する第1の温度センサと、
    前記液体原料に浸漬され、前記液体原料の温度を測定する第2の温度センサと、
    を備えた気化装置と、
    前記第1の温度センサにより測定された温度により前記第1の加熱部を制御し、前記第2の温度センサにより測定された温度に基づき前記第2の加熱部を制御するよう構成される制御部と、
    前記気化装置で前記液体原料を気化することで得られたガスを前記処理室へ供給するガス供給系と、
    を有する基板処理装置。
  14. 基板を処理する処理室と、
    液体原料を貯留する原料容器と、
    前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料を加熱する第1の加熱部と、
    前記原料容器を加熱する第2の加熱部と、
    前記液体原料に浸漬され、前記液体原料の温度を測定する第1の温度センサと、
    前記液体原料に浸漬され、前記第1の加熱部との距離と、前記第2の加熱部との距離が等しい位置に配置され、前記液体原料の温度を測定する第2の温度センサと、
    を備えた気化装置と、
    前記第1の温度センサにより測定された温度により前記第1の加熱部を制御し、前記第2の温度センサにより測定された温度に基づき前記第2の加熱部を制御するよう構成される制御部と、
    前記気化装置で前記液体原料を気化することで得られたガスを前記処理室へ供給するガス供給系と、
    を有する基板処理装置。
  15. 液体原料を貯留する原料容器と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料を加熱する第1の加熱部と、前記原料容器を加熱する第2の加熱部と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記第1の加熱部との距離と、前記第2の加熱部との距離が等しい位置に配置され、前記液体原料の温度を測定する第1の温度センサと、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料の温度を測定する第2の温度センサと、を備える気化装置を用いて、
    前記第1の温度センサにより測定された温度に基づいて前記第1の加熱部を制御するとともに、前記第2の温度センサにより測定された温度に基づいて前記第2の加熱部を制御することにより前記液体原料を気化する工程と、
    前記液体原料を気化することで得たガスを、基板に対する処理が行われる処理室内へ供給することで、処理室内をクリーニングする工程と、
    を有するクリーニング方法。
  16. 液体原料を貯留する原料容器と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料を加熱する第1の加熱部と、前記原料容器を加熱する第2の加熱部と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料の温度を測定する第1の温度センサと、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記第1の加熱部との距離と、前記第2の加熱部との距離が等しい位置に配置され、前記液体原料の温度を測定する第2の温度センサと、を備える気化装置を用いて、
    前記第1の温度センサにより測定された温度に基づいて前記第1の加熱部を制御するとともに、前記第2の温度センサにより測定された温度に基づいて前記第2の加熱部を制御することにより前記液体原料を気化する工程と、
    前記液体原料を気化することで得たガスを、基板に対する処理が行われる処理室内へ供給することで、処理室内をクリーニングする工程と、
    を有するクリーニング方法。
  17. 処理室内へ基板を搬入する工程と、
    前記基板を前記処理室内で処理する工程と、
    液体原料を貯留する原料容器と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料を加熱する第1の加熱部と、前記原料容器を加熱する第2の加熱部と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記第1の加熱部との距離と、前記第2の加熱部との距離が等しい位置に配置され、前記液体原料の温度を測定する第1の温度センサと、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料の温度を測定する第2の温度センサと、を備える気化装置を用いて、
    前記第1の温度センサにより測定された温度に基づいて前記第1の加熱部を制御するとともに、前記第2 の温度センサにより測定された温度に基づいて前記第2の加熱部を制御することにより前記液体原料を気化する工程と、
    前記液体原料を気化することで得たガスを、前記処理室内へ供給することで、処理室内をクリーニングする工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  18. 処理室内へ基板を搬入する工程と、
    前記基板を前記処理室内で処理する工程と、
    液体原料を貯留する原料容器と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料を加熱する第1の加熱部と、前記原料容器を加熱する第2の加熱部と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料の温度を測定する第1の温度センサと、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記第1の加熱部との距離と、前記第2の加熱部との距離が等しい位置に配置され、前記液体原料の温度を測定する第2の温度センサと、を備える気化装置を用いて、
    前記第1の温度センサにより測定された温度に基づいて前記第1の加熱部を制御するとともに、前記第2 の温度センサにより測定された温度に基づいて前記第2の加熱部を制御することにより前記液体原料を気化する工程と、
    前記液体原料を気化することで得たガスを、前記処理室内へ供給することで、処理室内をクリーニングする工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  19. 基板処理装置の処理室内へ基板を搬入する手順と、
    前記基板を前記処理室内で処理する手順と、
    液体原料を貯留する原料容器と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料を加熱する第1の加熱部と、前記原料容器を加熱する第2の加熱部と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記第1の加熱部との距離と、前記第2の加熱部との距離が等しい位置に配置され、前記液体原料の温度を測定する第1の温度センサと、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料の温度を測定する第2の温度センサと、を備える気化装置を用いて、
    前記第1の温度センサにより測定された温度に基づき前記第1の加熱部を制御するとともに、前記第2の温度センサにより測定された温度に基づき前記第2の加熱部を制御することにより前記液体原料を気化する手順と、
    前記液体原料を気化することで得たガスを、前記処理室内へ供給することで、処理室内をクリーニングする手順と、
    をコンピュータによって前記基板処理装置に実行させるプログラム。
  20. 基板処理装置の処理室内へ基板を搬入する手順と、
    前記基板を前記処理室内で処理する手順と、
    液体原料を貯留する原料容器と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料を加熱する第1の加熱部と、前記原料容器を加熱する第2の加熱部と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料の温度を測定する第1の温度センサと、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記第1の加熱部との距離と、前記第2の加熱部との距離が等しい位置に配置され、前記液体原料の温度を測定する第2の温度センサと、を備える気化装置を用いて、
    前記第1の温度センサにより測定された温度に基づき前記第1の加熱部を制御するとともに、前記第2の温度センサにより測定された温度に基づき前記第2の加熱部を制御することにより前記液体原料を気化する手順と、
    前記液体原料を気化することで得たガスを、前記処理室内へ供給することで、処理室内をクリーニングする手順と、
    をコンピュータによって前記基板処理装置に実行させるプログラム。
  21. 処理室内へ基板を搬入する工程と、
    前記基板を前記処理室内で処理する工程と、
    液体原料を貯留する原料容器と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料を加熱する第1の加熱部と、前記原料容器を加熱する第2の加熱部と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記第1の加熱部との距離と、前記第2の加熱部との距離が等しい位置に配置され、前記液体原料の温度を測定する第1の温度センサと、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料の温度を測定する第2の温度センサと、を備える気化装置を用いて、
    前記第1の温度センサにより測定された温度に基づいて前記第1の加熱部を制御するとともに、前記第2 の温度センサにより測定された温度に基づいて前記第2の加熱部を制御することにより前記液体原料を気化する工程と、
    前記液体原料を気化することで得たガスを、前記処理室内へ供給することで、処理室内をクリーニングする工程と、
    を有する基板処理方法。
  22. 処理室内へ基板を搬入する工程と、
    前記基板を前記処理室内で処理する工程と、
    液体原料を貯留する原料容器と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料を加熱する第1の加熱部と、前記原料容器を加熱する第2の加熱部と、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記液体原料の温度を測定する第1の温度センサと、前記原料容器に貯留された前記液体原料に浸漬され、前記第1の加熱部との距離と、前記第2の加熱部との距離が等しい位置に配置され、前記液体原料の温度を測定する第2の温度センサと、を備える気化装置を用いて、
    前記第1の温度センサにより測定された温度に基づいて前記第1の加熱部を制御するとともに、前記第2 の温度センサにより測定された温度に基づいて前記第2の加熱部を制御することにより前記液体原料を気化する工程と、
    前記液体原料を気化することで得たガスを、前記処理室内へ供給することで、処理室内をクリーニングする工程と、
    を有する基板処理方法。
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