JP7329679B2 - 基板処理装置、半導体装置の製造方法およびプログラム - Google Patents

基板処理装置、半導体装置の製造方法およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、基板処理装置、半導体装置の製造方法およびプログラムに関する。
半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、処理室内に収容された基板上に膜を形成する処理が行われることがある。形成される膜としては、例えば、金属酸化膜等の膜が挙げられる(たとえば、特許文献1参照)。
特開2019-173062号公報
上記のような膜を形成する際、液体原料を気化して気化ガスとして使用することがあるが、処理室内に気化ガスを供給した後に排気する際、排気管内で熱分解して排気管内に副生成物が堆積したり、気化ガスが再液化して排気管内に詰まりが発生したりする場合がある。
液体原料を反応室へ供給後、配管に残っている気化した原料は熱分解、経時変化、再液化し、それに伴い異物が発生して膜の表面に付着したり、成膜速度が所望の値から変化してしまったり、膜質が変動してしまう可能性がある。
本開示の目的は、液体原料を気化して気化ガスとして使用して基板に膜を形成する際、排気管内における気化ガスの熱分解および再液化を抑制して安定して成膜を行える技術を提供することにある。
本開示に一態様によれば、
基板を処理する処理室と、
前記処理室と前記処理室の内部を排気する真空ポンプとを接続する排気管を備えた排気部と、
前記処理室の内部に原料ガスを供給する原料ガス供給部と、
前記処理室の内部に第1の不活性ガスを供給する不活性ガス供給部と、
前記原料ガス供給部と前記真空排気部の排気管とを接続するバイパス配管と、を備え、
前記原料ガス供給部は、液体金属原料タンクと、前記液体金属原料タンクと前記処理室とを接続する第1のガス供給管と、前記第1のガス供給管の途中にあって前記液体金属原料タンクに近い側に配置された第1のバルブと、前記第1のガス供給管の途中にあって前記第1のバルブよりも前記処理室に近い側に配置された第2のバルブとを備え、
前記バイパス配管は、前記原料ガス供給部の前記第1のガス供給管に対して、前記第1のバルブと前記第2のバルブとの間で接続し、前記第1のガス供給管を前記排気管と接続する技術が提供される。
本開示によれば、液体原料を気化して気化ガスとして使用して基板に膜を形成する際、排気管内における気化ガスの熱分解および再液化を抑制して安定して成膜を行える技術を提供することが可能となる。
本開示の実施形態で好適に用いられる基板処理装置の処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を縦断面図で示す図である。 図1のA-A線断面図である。 図1に示す基板処理装置の配管関係を示す概略図である。 図1に示す基板処理装置が有するコントローラの構成を示すブロック図である。 本開示の一実施形態における基板処理工程を示すフローチャートである。 本開示の一実施形態における成膜工程の複数のガスの供給を切り替えの例を示すタイムチャートである。 本開示の一実施形態における成膜工程の複数のガスの供給を切り替えの第1の別の例を示すタイムチャートである。 本開示の一実施形態における成膜工程の複数のガスの供給を切り替えの第2の別の例を示すタイムチャートである。 本開示の一実施形態における成膜工程の複数のガスの供給を切り替えの第3の別の例を示すタイムチャートである。 本開示の一実施形態の変形例における基板処理装置の液体原料タンクの周りの配管関係を示す概略図である。
近年では、成膜処理の低温化が求められているが、液体原料を気化して気化ガス(原料ガスとも称する)として使用する際、処理室内に気化ガスを供給した後に排気するときに、排気管内で熱分解して排気管内に副生成物が堆積したり、気化ガスが再液化して排気管内に詰まりが発生したりする場合がある。
液体原料のうち、特に自己分解温度が低い液体原料である有機系原料(有機化合物)を気化して得られた気化ガスは、低温であっても熱分解して副生成物を生成しやすい。また、液体原料のうち、特に蒸気圧が低い液体原料は、低温になるほど再液化しやすい。
また、排気管は、細長く曲げがあるので圧損により局所的に圧力が上がるため、排気管内は、気化ガスが再液化しやすく、再液化した液体原料は排気管やAPCバルブ(後述)等で詰まりの原因になりやすい。
そこで、本件開示者らは、成膜処理を実施後又は配管使用ごとに配管内をパージすることにより気化した原料をパージアウトすることで変動リスクを減らすことにより、安定成膜を実現した。本技術について、以下に詳細を説明する。
<本開示の一実施形態>
以下に、本開示の好ましい実施の形態について図を参照してより詳細に説明する。なお、以下の説明において用いられる図面は、いずれも模式的なものであり、図面に示される、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実のものとは必ずしも一致していない。また、複数の図面の相互間においても、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は必ずしも一致していない。
基板処理装置の構成
基板処理装置10の構成を、図1乃至4を用いて説明する。
図1に示すように、基板処理装置10は、加熱手段(加熱機構、加熱系)としてのヒータ207が設けられた処理炉202を備える。ヒータ207は円筒形状であり、保持板としてのヒータベース(図示せず)に支持されることにより垂直に据え付けられている。
ヒータ207の内側には、ヒータ207と同心円状に反応管203が配設されている。反応管203は、例えば石英(SiO)または炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料により構成され、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されている。反応管203の下方には、反応管203と同心円状に、マニホールド209が配設されている。マニホールド209は、例えばステンレス(SUS)等の金属により構成され、上端および下端が開口した円筒形状に形成されている。
マニホールド209の上端部と、反応管203との間には、シール部材としてのOリング220が設けられている。マニホールド209がヒータベースに支持されることにより、反応管203はヒータ207と垂直に据え付けられている。主に、反応管203とマニホールド209とにより処理容器(反応容器)が構成される。処理容器の筒中空部には処理室201が形成されている。処理室201は、基板としてのウエハ200を後述するボート217によって水平姿勢で鉛直方向に多段に配列した状態で収容可能に構成されている。
処理室201内には、ノズル410,420(図2参照)が、マニホールド209の側壁を貫通するように設けられている。ノズル410,420には、ガス供給管335,516が、それぞれ接続されている。ガス供給管335,516はガス供給ラインとして機能する。ノズル410,420をガス供給ラインに含めて考えてもよい。本実施形態の処理炉202は上述の形態に限定されない。ノズル等の数は、必要に応じて、適宜変更される。
反応管203には、処理室201内の雰囲気を排気する排気流路としての排気管241が設けられている。排気管241には、処理室201内の圧力を検出する圧力検出器(圧力検出部)としての圧力センサ245および排気バルブ(圧力調整部)としてのAPC(Auto Pressure Controller)バルブ242が接続されている。
APCバルブ242は、排気管243を介して真空ポンプ244に接続されている。APCバルブ242は、真空ポンプ244を作動させた状態で弁を開閉することで、処理室201内の真空排気および真空排気停止を行うことができ、更に、真空ポンプ244を作動させた状態で、圧力センサ245により検出された圧力情報に基づいて弁開度を調節することで、処理室201内の圧力を調整することができるように構成されている。主に、排気管241と243、APCバルブ242、圧力センサ245により、排気系が構成される。真空ポンプ244を排気系に含めて考えてもよい。
マニホールド209の下方には、マニホールド209の下端開口を気密に閉塞可能な炉口蓋体としてのシールキャップ219が設けられている。シールキャップ219の上面には、マニホールド209の下端と当接するシール部材としてのOリング220が設けられている。シールキャップ219の処理室201と反対側には、後述するボート217を回転させる回転機構267が設置されている。
回転機構267の回転軸255は、シールキャップ219を貫通してボート217に接続され、ボート217を回転させることでウエハ200を回転させるように構成されている。シールキャップ219は、反応管203の外部に垂直に設置された昇降機構としてのボートエレベータ115によって垂直方向に昇降されるように構成されている。
ボートエレベータ115は、シールキャップ219を昇降させることで、ボート217を処理室201内外に搬入および搬出することが可能なように構成されている。ボートエレベータ115は、ボート217すなわちウエハ200を、処理室201内外に搬送する搬送装置(搬送機構)として構成されている。
基板支持具としてのボート217は、複数枚、例えば25~200枚のウエハ200を、水平姿勢で、かつ、互いに中心を揃えた状態で垂直方向に整列させて多段に支持するように、すなわち、間隔を空けて装填(配列、載置)させるように構成されている。ボート217は、例えば石英やSiC等の耐熱性材料により構成される。
図1における反応管203とヒータ207のA-A断面を、図2に示す。図2に示すように、反応管203内には、温度検出器としての温度センサ263が設置されている。温度センサ263により検出された温度情報に基づきヒータ207への通電具合を調整することで、処理室201内の温度が所望の温度分布となる。温度センサ263は、ノズル410,420と同様にL字型に構成されており、反応管203の内壁に沿って設けられている。
反応管203の内部の処理室201にガスを供給するガス供給系の構成を、図3に示す。図3において、ガス供給管516は、処理室201に原料ガスを供給するに原料ガス供給系である。一方、ガス供給管335は,処理室201に反応ガスを供給する反応ガス供給系である。
原料ガス供給系は、液体金属原料301を収容する液体金属原料タンク(液体原料気化タンク、液体原料気化容器)310を備えている。この液体金属原料タンク310には、キャリアガスを供給するガス供給系として、図示していないガス供給源からキャリアガス(不活性ガス)を通すガス供給管311、ガス供給管311を通るキャリアガスの流量を調整する流量制御器であるマスフローコントローラ(MFC)312、ガス供給管311を通るキャリアガスの流れをオン・オフするバルブ313が接続されている。
一方、液体金属原料タンク310から発生した液体金属原料301を含むガス(以下、原料ガスと記す)の排出系として、発生した原料ガスを通すガス供給管315が接続されており、液体金属原料タンク310に近い順にガス供給管315の原料ガスの流れをオン・オフするバルブ314、更にバルブ318が取り付けられている。ガス供給管315は、ガス供給管516と接続している。
また、液体金属原料タンク310に対してバルブ313及びバルブ314よりも外側には、ガス供給管311とガス供給管315を接続するガス供給管316が設けられており、ガス供給管316の途中には、ガス供給管316を通るキャリアガスの流れをオン・オフするバルブ317が設置されている。
さらに、ガス供給管315と排気系の排気管243とを接続するバイパス配管320が設けられ、バイパス配管320のガス供給管315に近い側に配置されたバルブ321、バイパス配管320の排気管243に近い側に配置されたバルブ322が取り付けられている。バイパス配管320は、ガス供給管315に対してバルブ318とバルブ314との間で接続している。
ガス供給管516には、図示していないガス供給源から供給された不活性ガスを供給するガス供給管510も接続している。ガス供給管510には、図示していないガス供給源から供給された不活性ガスの流量を調整するMFC512と、不活性ガスの流れをオン・オフするバルブ514が接続されている。
反応ガス供給系は、液体原料302を収容する液体原料タンク330を備えている。この液体原料タンク330には、キャリアガスを供給するガス供給系として、図示していないガス供給源からキャリアガス(不活性ガス)を通すガス供給管331、ガス供給管331を通るキャリアガスの流量を調整するマスフローコントローラ(MFC)332、ガス供給管311を通るキャリアガスの流れをオン・オフするバルブ333が接続されている。
一方、液体原料タンク330から発生した液体原料302としての酸素を含むガス(以下、反応ガスや酸素含有ガスと記す)の排出系として、発生した反応ガスを通す配管としてガス供給管335が接続されており、液体原料タンク330に近い順から、反応ガスの流れをオン・オフするバルブ334が取り付けられている。ガス供給管335は、ノズル410と接続している。
ノズル410は、図1に示すように、L字型のノズルとして構成されており、その水平部はマニホールド209の側壁および反応管203を貫通するように設けられている。ノズル410の垂直部は、図2に示すように、反応管203とウエハ200との間における平面視において円環状の空間に、反応管203の内壁の下部より上部に沿って、ウエハ200の積載方向上方に向かって立ち上がり、延在するように設けられている。ノズル420もノズル410と同様な形状に配置されている。
図1に示した構成において、ノズル410,420の側面のボート217に装填されたウエハ200と対応する高さ(ウエハ200の装填領域に対応する高さ)には、ガスを供給する複数のガス供給孔410a,420aがそれぞれ設けられている。ガス供給孔410a,420aは、反応管203の中心を向くように開口しており、ウエハ200に向けてガスを供給することが可能となっている。
ガス供給孔410a,420aは、反応管203の下部から上部にわたって複数設けられ、それぞれが同一の開口面積を有し、さらにボート217に装填されたウエハ200と対応するように同じ開口ピッチで設けられている。ただし、ガス供給孔410a,420aは上述の形態に限定されない。例えば、ノズル410,420の下部(上流側)から上部(下流側)に向かって開口面積を徐々に大きくしてもよい。これにより、ガス供給孔410a,420aから供給されるガスの流量をより均一化することが可能となる。
図3に示したガス供給系の構成において、ガス供給管516からは、処理ガス(原料ガス)として、例えば、金属元素を含み、かつCを含む(C含有)金属原料、すなわち、有機系原料(有機金属化合物、有機系チタン原料)である原料ガスが、ノズル420を介して反応管203の内部の処理室201内へ供給される。
有機系原料は、液体金属原料タンク310に液体金属原料301として、液体状態で収容されている。不活性ガスであるキャリアガスがガス供給管311から、MFC312およびバルブ313を介して液体金属原料タンク310内に供給される。また、液体金属原料タンク310の外側には当該液体金属原料タンク310の温度を調整する温度調整機構(例えば、ジャケットヒータによる加熱やペルチェ素子による冷却等)が設けれており、液体金属原料タンク310に供給された液体金属原料を温度調整機構により所定の温度にすること、またはキャリアガスとなる不活性ガスの供給流量を所定の流量とすること、もしくは温度調整機構と不活性ガスの供給流量の両方とを調整することにより、所定の流量で原料ガスがガス供給管315に流れるようにしている。本明細書において、「原料ガス」という言葉を用いた場合は、「液体状態である原料ガス」を意味する場合、「気体状態である原料ガス」を意味する場合、または、それらの両方を意味する場合がある。
ガス供給管335からは、処理ガス(反応ガス)として、例えば、酸素(O)含有ガスが、ノズル420を介して処理室201内へ供給される。酸素含有ガスは、液体原料302として液体原料タンク330に液体状態で収容されている。キャリアガスがガス供給管331から、MFC332およびバルブ333を介して液体原料タンク330内に供給されることにより液体原料302が気化される。そして、気化ガスとしての酸素含有ガスがガス供給管335へ供給される。本明細書において、反応ガス(酸素含有ガス)という言葉を用いた場合は、「液体状態である反応ガス(酸素含有ガス)」を意味する場合、「気体状態である反応ガス(酸素含有ガス)」を意味する場合、または、それらの両方を意味する場合がある。
ガス供給管510からは、不活性ガスが、MFC512バルブ514、ガス供給管516,ノズル420を介して反応管203の内部の処理室201内へ供給される。
制御部(制御手段)であるコントローラ121は、図4に示したように、CPU(Central Processing Unit)121a、RAM(Random Access Memory)121b、記憶装置121c、I/Oポート121dを備えたコンピュータとして構成されている。RAM121b、記憶装置121c、I/Oポート121dは、内部バス121eを介して、CPU121aとデータ交換可能なように構成されている。コントローラ121には、例えばタッチパネル等として構成された入出力装置122が接続されている。
記憶装置121cは、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。記憶装置121c内には、基板処理装置の動作を制御する制御プログラムや、後述する基板処理の手順や条件等が記載されたプロセスレシピ等が、読み出し可能に格納されている。
プロセスレシピは、後述する成膜処理における各手順をコントローラ121に実行させ、所定の結果を得ることが出来るように組み合わされたものであり、プログラムとして機能する。以下、このプロセスレシピや制御プログラム等を総称して、単に、プログラムともいう。また、プロセスレシピを、単に、レシピともいう。
本明細書においてプログラムという言葉を用いた場合は、プロセスレシピ単体のみを含む場合、制御プログラム単体のみを含む場合、または、それらの組み合わせを含む場合がある。RAM121bは、CPU121aによって読み出されたプログラムやデータ等が一時的に保持されるメモリ領域(ワークエリア)として構成されている。
I/Oポート121dは、上述のMFC312,332,512、バルブ313,314,317,318,321,322,333,334,514、圧力センサ245、APCバルブ242、真空ポンプ244、温度センサ263、ヒータ207、回転機構267、ボートエレベータ115、シャッタ開閉機構115s等に接続されている。
CPU121aは、記憶装置121cから制御プログラムを読み出して実行すると共に、入出力装置122からの操作コマンドの入力等に応じて記憶装置121cからレシピを読み出すように構成されている。
CPU121aは、読み出したレシピの内容に沿うように、MFC312,332,512による各種ガスの流量調整動作、バルブ313、314,317,318、321,322、333、334、514の開閉動作、APCバルブ242の開閉動作および圧力センサ245に基づくAPCバルブ242による圧力調整動作、真空ポンプ244の起動および停止、温度センサ263に基づくヒータ207の温度調整動作、回転機構267によるボート217の回転および回転速度調節動作、ボートエレベータ115によるボート217の昇降動作等を制御するように構成されている。
コントローラ121は、外部記憶装置(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスク、CDやDVD等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク、USBメモリやメモリカード等の半導体メモリ)123に格納された上述のプログラムを、コンピュータにインストールすることにより構成することができる。
記憶装置121cや外部記憶装置123は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成されている。以下、これらを総称して、単に、記録媒体ともいう。本明細書において記録媒体という言葉を用いた場合は、記憶装置121c単体のみを含む場合、外部記憶装置123単体のみを含む場合、または、それらの両方を含む場合がある。なお、コンピュータへのプログラムの提供は、外部記憶装置123を用いず、インターネットや専用回線等の通信手段を用いて行ってもよい。
(2)基板処理工程(成膜工程)
次に、図1乃至図4を用いて説明した基板処理装置を用いた半導体装置(デバイス)の製造工程の一工程として、基板上に、金属酸化膜を形成する工程の一例について説明する
。金属酸化膜を形成する工程は、上述した基板処理装置10の処理炉202を用いて実行される。以下の説明において、基板処理装置10を構成する各部の動作はコントローラ121により制御される。
なお、本明細書において「ウエハ」という言葉を用いた場合は、「ウエハそのもの」を意味する場合や、「ウエハとその表面に形成された所定の層や膜等との積層体(集合体)」を意味する場合(すなわち、表面に形成された所定の層や膜等を含めてウエハと称する場合)がある。また、本明細書において「ウエハの表面」という言葉を用いた場合は、「ウエハそのものの表面(露出面)」を意味する場合や、「ウエハ上に形成された所定の層や膜等の表面、すなわち、積層体としてのウエハの最表面」を意味する場合がある。なお、本明細書において「基板」という言葉を用いた場合も、「ウエハ」という言葉を用いた場合と同義である。
以下、本実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図5に示したフロー図及び図6のタイムチャートを参照して、詳細に説明する。
(プロセス条件設定):S501
まず、コントローラ121のCPU121aは、記憶装置121cに格納されているプロセスレシピ及び関連するデータベースを読み込んで、プロセス条件を設定する。
(ウエハ搬入):S502
複数枚のウエハ200を処理室201内に搬入(ボートロード)する。具体的には、複数枚のウエハ200がボート217に装填(ウエハチャージ)されると、図1に示されているように、複数枚のウエハ200を支持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201内に搬入される。この状態で、シールキャップ219はOリング220を介して反応管203の下端開口を閉塞した状態となる。
(圧力・温度調整):S503
処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように真空ポンプ244によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力情報に基づき、APCバルブ242がフィードバック制御される(圧力調整)。真空ポンプ244は、少なくともウエハ200に対する処理が完了するまでの間は常時作動させた状態を維持する。
また、処理室201内が所望の温度となるようにヒータ207によって加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように、温度センサ263が検出した温度情報に基づきヒータ207への通電量がフィードバック制御される(温度調整)。ヒータ207による処理室201内の加熱は、少なくともウエハ200に対する処理が完了するまでの間は継続して行われる。
(成膜ステップ):S504
その後、原料ガス供給ステップ、残留ガス除去ステップ、反応ガス供給ステップ、残留ガス除去ステップをこの順で所定回数行う。各ステップにおけるガスの供給のタイミングについて、図6のタイミングチャートを用いて説明する。
(原料ガス供給ステップ):S5041
バルブ313を開いてMFCで流量が制御されたキャリアガスをガス供給管311から液体金属原料301を収容している液体金属原料タンク310の内部に供給する。これにより液体金属原料タンク310の内部で発生した原料ガスを、バルブ314,318を開き、ガス供給管315内に流す。原料ガスは、気化しにくく、分解しやすい特性を有している。
ガス供給管315内を流れた原料ガスは、ガス供給管516を通ってノズル420に達し、ノズル410のガス供給孔410aから処理室201内へ流出する(図6の1stサイクルにおける原料ガスがオンの601に対応)。処理室201内へ流出した原料ガスは、ボート217に積載されたウエハ200の間を通って排気管241の側に流れることにより、ウエハ200に対して原料ガスが供給される。
このときAPCバルブ242を適正に調整して、処理室201内の圧力を、例えば1~1200Pa、好ましくは10~100Pa、より好ましくは40~60Paの範囲内の(所定の)圧力に設定する。圧力が1200Paより高いと後述する残留ガス除去が十分に行われない場合があり、圧力が1Paより低いと、原料ガスの反応速度を十分に得られない可能性がある。なお、本明細書では、数値の範囲として、例えば1~1200Paと記載した場合は、下限値および上限値がその範囲に含まれることを意味しており、1Pa以上1200Pa以下を意味する。圧力のみならず、本明細書に記載される他の全ての数値についても同様である。
原料ガスの供給流量は、例えば0.008~0.3slmの範囲内の(所定の)流量とする。MFC522で制御するキャリアガスの供給流量は、例えば0.1~40slmの範囲内の(所定の)流量とする。原料ガスをウエハ200に対して供給するガス供給時間(照射時間)は、例えば0.1~60秒の範囲内の(所定の)時間とする。
このときのヒータ207の温度は、ウエハ200の温度(第1の温度)が、例えば55~250℃、好ましくは55~130℃、より好ましくは70~100℃の範囲内の(所定の)温度となるような温度に設定する。温度が130℃より高いと原料ガスが熱分解して粉化し、粉化した副生成物を膜中に取り込みやすくなる可能性があり、その他のプロセス条件との兼ね合いにもよるが、温度が250℃より高いと液体状態の原料ガスであっても分解してしまう可能性がある。処理室201に原料ガスを供給するガス供給管510を液体金属原料タンク310の温度(例えば40℃)よりも高くするようにしてもよい。このようにすることで、ガス供給管510内で原料ガスの液化を防止することが可能となる。
このとき処理室201内に流しているガスは、原料ガスである。原料ガスの供給により、ウエハ200上に金属を含む金属含有層が形成される。
(原料ガス除去ステップ):S5042
一定の時間原料ガスを処理室201の内部に供給した後、バルブ318を閉じて原料ガスの供給を停止する。このとき、排気管241のAPCバルブ242は開いたままとして、真空ポンプ244により処理室201内を真空排気し、処理室201内に残留する未反応又は上記した金属含有層の形成に寄与した後の原料ガスを処理室201内から排除する。
また、バルブ318を閉じた後にバルブ514を開き、ガス供給管510内に不活性ガスを流す。ガス供給管510内を流れる不活性ガスは、MFC512により流量を調整される。流量調整された不活性ガスは、ガス供給管516を通ってノズル420に達し、ノズル420のガス供給孔420aから処理室201内へ供給され(図6の1stサイクルにおける不活性ガス(処理室201)がオンの611に対応)、排気管241から排気される。
不活性ガスはパージガスとして作用し、これにより、処理室201内に残留する未反応又は上記した金属含有層の形成に寄与した後の原料ガスを処理室201内から排除する効果を高めることができる。
さらに、バルブ318を閉じた後、バルブ313と314とを閉じてバルブ317を開き、更にバイパス配管320のバルブ321と322とを開く。これにより、ガス供給管311から供給された不活性ガスが、MFC312で流量が調整された状態でガス供給管316を通ってガス供給管315からバイパス配管320に流れ、排気管243から真空ポンプ244によって排気される(図6の1stサイクルにおける不活性ガス(ガス供給管315-バイパス配管320)がオンの621の状態に対応)。
このようにガス供給管311から供給された不活性ガスをバイパス配管320を通して排気することにより、ガス供給管315の内部に残留した原料ガスの成分も一緒にバイパス配管320を通して排気し除去することができる。これにより、原料ガス供給ステップ(S5041)を終えた段階においてガス供給管315の内部でバルブ314と318との間に残留した原料ガス成分が、次のサイクルで原料ガスを供給するときに再液化・熱分解することにより処理室201内に運ばれて微粒子(パーティクル)となってウエハ200の表面に付着するのを防止することができる。なお、ガス供給管315からバイパス配管320に供給される不活性ガス流量を所定時間経過後(例えば、ガス供給時間の30~70%)に少なくするようにしてもよい。このようにすることで、不活性ガス流量差をつけることで、差圧を作りガス供給管315の内部に残留した原料ガスの除去効率を向上させることが可能となる。
なお、ガス供給管315からバイパス配管320に供給される不活性ガス流量を所定時間経過後に不活性ガスの流量を異ならせるようにすればよい。ガス供給管315からバイパス配管320に供給される不活性ガス流量を所定時間経過後に不活性ガスの流量を多くしてもよい。この場合にも差圧を作りガス供給管315の内部に残留した原料ガスの除去効率を向上させることが可能となる。
ここで、MFC312により調整するバイパス配管320を通って排気する不活性ガスの流量は0.1~10slmの範囲であり、MFC512により調整するガス供給管516を通ってノズル420から処理室201内へ供給する不活性ガスの流量0.5~30slmよりも少なく設定する。すなわち、バイパス配管320へ供給する不活性ガスの流量を、処理室201へ供給する不活性ガスの流量よりも少なくする。これにより、バイパス配管320を通って排気する不活性ガスが処理室201内へ回り込んで、処理室201に残留する原料ガスの排出を阻害するのを防止することが可能となる。また、処理室201に残留する原料ガスがバイパス配管320に逆流するのを防止することが可能となる。
(反応ガス供給ステップ):S5043
次に、MFC312と512により不活性ガスを所定の時間流した後、バルブ317と514とを閉じてバルブ333と324を開く。
バルブ333を開くことにより、図示していないガス供給源からガス供給管331を通
って不活性ガスが流れ、MFC332で流量が調整された状態で、液体原料302が収容されている液体原料タンク330に供給される。
液体原料タンク330にキャリアガスを供給する事により液体原料302であから発生した反応ガスである酸素含有ガスは、バルブ334を通ってガス供給管335からノズル410に達し、ノズル410のガス供給孔410aから処理室201内に供給される(図6の1stサイクルにおける酸素含有ガスがオンの631の状態に対応)。
酸素含有ガスを流すときは、APCバルブ242を適正に調整して、処理室201内の圧力を、例えば1~1200Pa、好ましくは10~100Pa、より好ましくは30~50Paの範囲内の(所定の)圧力とする。圧力1200Paより高いと後述する残留ガス除去が十分に行われない場合があり、圧力が1Paより低いと、十分な成膜レートが得られない可能性がある。
酸素ガスの供給流量は、例えば1~80slm、好ましくは5~40slm、より好ましくは10~30slmの範囲内の(所定の)流量とする。流量は多いほど原料ガスに由来する不純物の金属酸化膜中への取り込みを減らすことができるため好ましいが、40slmより多いと後述する残留ガス除去が十分に行われない場合がある。
このとき処理室201内に流しているガスは、酸素含有ガスである。酸素含有ガスは、原料ガス供給ステップでウエハ200上に形成された金属含有層と反応し、ウエハ200上に金属と酸素とを含む金属酸化層が形成される。
(反応ガス除去ステップ):S5044
金属酸化層が形成された後、バルブ333と334を閉じて、酸素含有ガスの供給を停止する。
次に、バルブ514を開いて、図示していないガス供給源から供給される不活性ガスをガス供給管510を通し、MFC512で流量を調整した状態でガス供給管516を通ってノズル420に送り、ノズル410のガス供給孔410aから処理室201内へ供給する(図6の1stサイクルにおける不活性ガス(処理室201)ガスがオンの612に対応)。この供給された不活性ガスと一緒に、処理室201内に残留する未反応もしくは金属酸化層形成に寄与した後の酸素含有ガスを処理室201内から排除する。
(所定回数実施):S5045
上記した原料ガス供給ステップ(S5041)、原料ガス除去ステップ(S5042)、反応ガス供給ステップ(S5043)、反応ガス供給ステップ(S5044)を順に行うサイクルを1回以上(所定回数)行うことにより(S5045)、すなわちS5041からS5044までの処理を1サイクルとして、これらの処理をn1サイクル(n1は1以上の整数)だけ実行することにより、ウエハ200上に、所定の厚さ(例えば0.05~100nm)の金属酸化膜を形成する。
(パージおよび大気圧復帰):S505
バルブ317,318、514を開き、ガス供給管516から不活性ガスを処理室201内へ供給し、排気管241から排気する。不活性ガスはパージガスとして作用し、これにより処理室201内が不活性ガスでパージされ、処理室201内に残留するガスや副生成物が処理室201内から除去される(パージ)。その後、処理室201内の雰囲気が不活性ガスに置換され(不活性ガス置換)、処理室201内の圧力が常圧に復帰される(大気圧復帰)。
(基板搬出):S506
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、反応管203の下端が開口される。そして、処理済のウエハ200がボート217に支持された状態で反応管203の下端から反応管203の外部に搬出(ボートアンロード)される。その後、処理済のウエハ200は、ボート217より取り出される(ウエハディスチャージ)。
上記した例では、図6のタイムチャートに示したように、ガス供給管315とバイパス配管320との間に不活性ガスを供給してガス供給管315の内部に残留した原料ガスの成分を除去する621の処理を各サイクルごとに行っていたが、これを、図7のタイムチャートの721に示すように、nサイクルごとに行うようにしてもよい。nサイクルは、金属酸化膜の形成途中であってもよく、また、金属酸化膜の形成が終わった後であってもよい。
また、図6のタイムチャートに示した例においては、ガス供給管315とバイパス配管320との間に不活性ガスを供給してガス供給管315の内部に残留した原料ガスの成分を除去する621の処理を原料ガスの供給601の後にだけ行っていたが、これを、図8のタイムチャートの841に示すように、酸素含有ガスの供給631の後にも行うようにしてもよい。
ただし、これを実現するためには、図10に示すように、液体原料タンク330に対してバルブ333よりも外側でバルブ334の内側に、ガス供給管331とガス供給管335を接続するガス供給管337を設け、ガス供給管337の途中にガス供給管337を通る不活性ガスの流れをオン・オフするバルブ338が設置されているとともに、ガス供給管335の液体原料タンク330とバルブ334との間において、バイパス配管336を接続し、バイパス配管336を通る不活性ガスの流れをオン・オフするバルブ339を設ける構成とすることが必要になる。
ここで、MFC332により調整するバイパス配管336を通って排気する不活性ガスの流量は0.1~10slmの範囲であり、MFC512により調整するガス供給管516を通ってノズル420から処理室201内へ供給する不活性ガスの流量0.5~30slmよりも少なく設定する。すなわち、バイパス配管336へ供給する不活性ガスの流量を、処理室201へ供給する不活性ガスの流量よりも少なくする。これにより、バイパス配管336を通って排気する不活性ガスが処理室201内へ回り込んで、処理室201に残留する反応ガスの排出を阻害するのを防止することが可能となる。また、処理室201に残留する反応ガスがバイパス配管336に逆流するのを防止することが可能となる。
さらに、図10に示したような構成を備えたうえで、図9のタイムチャートに示すように、原料ガスの供給601の後に、ガス供給管315とバイパス配管320との間に不活性ガスを供給してガス供給管315の内部に残留した原料ガスの成分を除去する処理921と、酸素含有ガスの供給631の後にもガス供給管335とバイパス配管336との間に不活性ガスを供給してガス供給管335の内部に残留した酸素含有ガスの成分を除去する処理941とを、nサイクルごとに行うようにしてもよい。nサイクルは、金属酸化膜の形成途中であってもよく、また、金属酸化膜の形成が終わった後であってもよい。なお、処理941も図8のタイムチャートに示す処理841と同様に、バイパス配管336へ供給する不活性ガスの流量を、処理室201へ供給する不活性ガスの流量よりも少なくする。
また、1サイクルのステップ内における原料ガス供給ステップで、原料ガスの供給と除去を交互に複数回行ってもよい(分割フロー)。1サイクル内に供給する原料ガスの総量を変えずに、分割して供給することにより、金属含有層へ取り込まれる不純物の量を低減することができる。また、1サイクルのステップ内における反応ガス供給ステップで、酸素含有ガスの供給と除去を交互に複数回行ってもよい(分割フロー)。1サイクル内に供給する酸素含有ガスの総量を変えずに、分割して供給することにより、金属含有層との反応を促進することが可能となる。
(3)本実施形態による効果
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
(a)残留ガス除去ステップで、真空排気と不活性ガスパージとを交互に行うことで、残留ガスの除去効率を向上させることが可能となる。
(b)1サイクルのステップ内における原料ガス供給ステップで、原料ガスの供給と除去
を交互に複数回行うことで、形成される層へ取り込まれる不純物の量を低減することが可
能となる。
(c)1サイクルのステップ内における反応ガス供給ステップで、反応ガスの供給と除去
を交互に複数回行うことで、原料ガスの供給により形成された層との反応を促進すること
が可能となる。
(d)残留ガス除去ステップで、不活性ガスの流量差をつけることで差圧を作り残留ガスの除去効率を向上させることが可能となる。
<本開示の他の実施形態>
上述の各実施形態は、適宜組み合わせて用いることができる。さらに、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
上述の実施形態では、金属元素を用いて金属酸化膜を形成する場合について述べたが、有機系原料を使用して形成する膜であれば、他の膜にも適用可能である。例えば、ジルコニウム酸化膜(ZrO)、ハフニウム酸化膜(HfO)、アルミニウム酸化膜(Al)、タングステン酸化膜(WO)、タンタル酸化膜(Ta)、チタン酸化膜(TiO)等が挙げられる。
有機系原料ガスとしては、例えば、クロロトリ(N-エチルメチルアミノ)チタン(Ti[N(CH)CHCHCl、略称TIA)、テトラキスジエチルアミノチタン(Ti[N(CHCH、略称TDEAT)、テトラキスジメチルアミノチタン(Ti[N(CH、略称TDMAT)、テトラキスエチルメチルアミノジルコニウム(Zr[N(CH)CHCH、略称TEMAZ)、テトラキスエチルメチルアミノハフニウム(Hf[N(CH)CHCH、略称TEMAH)、トリメチルアルミニウム((CHAl)、略称TMA)、ビス(ターシャリブチルイミノ)ビス(ターシャリブチルアミノ)タングステン((CNH)W(CN))、タングステンヘキサカルボニル(W(CO))、ペンタエトキシタンタル(Ta(OC、略称PET)、トリエチルメチルアミノターシャリーブチルイミノタンタル(Ta[NC(CH][N(C)CH、略称TBTEMT)等を用いることも可能である。
反応ガスとしては、酸素含有ガスとして、例えば、プラズマ励起した酸素(O)、オゾン(O)水蒸気(HO)、過酸化水素(H)、亜酸化窒素(NO)、プラズマ励起したO+Hの混合ガス等を用いることも可能である。
また、上述の実施形態では、不活性ガスとしては、Nガスや、Arガス、Heガス、Neガス、Xeガス等の希ガスを用いてもよい。
また、金属酸化膜を形成する下地膜としては、適宜、選択可能だが、例えば、アルミニウム(Al)膜等が挙げられる。
上述の実施の形態では、一度に複数枚の基板を処理するバッチ式の縦型装置である基板処理装置であって、1つの反応管内に処理ガスを供給するノズルが立設され、反応管の下部に排気口が設けられた構造を有する処理炉を用いて成膜する例について説明したが、他の構造を有する処理炉を用いて成膜する場合にも本開示を適用可能である。
例えば、同心円状の断面を有する2つの反応管(外側の反応管をアウタチューブ、内側の反応管をインナチューブと称する)を有し、インナチューブ内に立設されたノズルから、アウタチューブの側壁であって基板を挟んでノズルと対向する位置(線対称の位置)に開口する排気口へ処理ガスが流れる構造を有する処理炉を用いて成膜する場合にも本開示を適用可能である。
また、処理ガスはインナチューブ内に立設されたノズルから供給されるのではなく、インナチューブの側壁に開口するガス供給口から供給されるようにしてもよい。このとき、アウタチューブに開口する排気口は、処理室内に多段に支持(積載)して収容された複数枚の基板が存在する高さに応じて開口していてもよい。また、排気口の形状は穴形状であってもよいし、スリット形状であってもよい。
成膜処理やクリーニング処理に用いられるレシピ(処理手順や処理条件等が記載されたプログラム)は、処理内容(形成、或いは、除去する膜の種類、組成比、膜質、膜厚、処理手順、処理条件等)に応じて個別に用意し、電気通信回線や外部記憶装置123を介して記憶装置121c内に格納しておくことが好ましい。そして、処理を開始する際、CPU121aが、記憶装置121c内に格納された複数のレシピの中から、処理内容に応じて適正なレシピを適宜選択することが好ましい。これにより、1台の基板処理装置で様々な膜種、組成比、膜質、膜厚の膜を、再現性よく形成することができるようになり、それぞれの場合に適正な処理を行うことができるようになる。また、オペレータの負担(処理手順や処理条件等の入力負担等)を低減でき、操作ミスを回避しつつ、処理を迅速に開始できるようになる。
上述のレシピは、新たに作成する場合に限らず、例えば、基板処理装置に既にインストールされていた既存のレシピを変更することで用意してもよい。レシピを変更する場合は、変更後のレシピを、電気通信回線や当該レシピを記録した記録媒体を介して、基板処理装置にインストールしてもよい。また、既存の基板処理装置が備える入出力装置122を操作し、基板処理装置に既にインストールされていた既存のレシピを直接変更するようにしてもよい。
上述の実施形態では、一度に複数枚の基板を処理するバッチ式の基板処理装置を用いて膜を形成する例について説明した。本開示は上述の実施形態に限定されず、例えば、一度に1枚または数枚の基板を処理する枚葉式の基板処理装置を用いて膜を形成する場合にも、好適に適用できる。また、上述の実施形態では、ホットウォール型の処理炉を有する基板処理装置を用いて膜を形成する例について説明した。本開示は上述の実施形態に限定されず、コールドウォール型の処理炉を有する基板処理装置を用いて膜を形成する場合にも、好適に適用できる。これらの場合においても、処理手順、処理条件は、例えば上述の実施形態と同様な処理手順、処理条件とすることができる。_
10 基板処理装置
121 コントローラ
200 ウエハ
201 処理室
202 処理炉
203 反応管
207 ヒータ
241、243 排気管
244 真空ポンプ
310 液体金属原料タンク
311,315,316,335,510,516 ガス供給管
312,332,512 MFC
313,314,317,318,321,322、333,334,514 バルブ
320,336 バイパス配管
330 液体原料タンク

Claims (17)

  1. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室と前記処理室の内部を排気するポンプとを接続する排気管を備えた排気部と、
    前記処理室内に原料ガスを供給する原料ガス供給部と、
    前記処理室内に第1の不活性ガスを供給する不活性ガス供給部と、
    前記原料ガス供給部と前記排気部の排気管とを接続するバイパス配管と、を備え、
    前記原料ガス供給部は、液体原料タンクと、前記液体原料タンクと前記処理室とを接続する第1のガス供給管と、前記第1のガス供給管の途中にあって前記液体原料タンクに近い側に配置された第1のバルブと、前記第1のガス供給管の途中にあって前記第1のバルブよりも前記処理室に近い側に配置された第2のバルブと、前記液体原料タンクにキャリアガスとしての第2の不活性ガスを第2のガス供給管を通して供給するキャリアガス供給部と、を備え、
    前記バイパス配管は、前記原料ガス供給部の前記第1のガス供給管に対して、前記第1のバルブと前記第2のバルブとの間で接続し、前記第1のガス供給管を前記排気管と接続し、
    前記第1の不活性ガスの流量を調整する第1の流量調整部と、
    前記第2の不活性ガスの流量を調整する第2の流量調整部と、
    前記第2の不活性ガスの流量を、前記第1の不活性ガスの流量より少なくなるように前記第1の流量調整部と前記第2の流量調整部とを制御することが可能なように構成される制御部を更に備える基板処理装置。
  2. 前記排気部は、前記処理室の内部の圧力を調整する圧力調整部を前記排気管の途中に備え、前記バイパス配管は、前記圧力調整部と前記ポンプとの間で前記排気管と接続する請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記バイパス配管は、前記原料ガス供給部の前記第のガス供給管に近い側に第3のバルブを備え、前記排気部の前記排気管に近い側に第4のバルブを備える請求項1又は2に記載の基板処理装置。
  4. 前記第2のガス供給管と前記第1のガス供給管とを接続して第5のバルブを備えた第3のガス供給管を更に備える請求項に記載の基板処理装置。
  5. 前記第のガス供給管に配置された前記第1のバルブは前記第のガス供給管が前記第3のガス供給管と接続する部分よりも前記液体原料タンクに近い側に配置され、前記第2のガス供給管は、前記第2のガス供給管が前記第3のガス供給管と接続する部分よりも前記液体原料タンクに近い側に第6のバルブと、を備える請求項に記載の基板処理装置。
  6. 前記第1のガス供給管は、前記第2のバルブよりも前記処理室に近い側で、前記処理室に不活性ガスを供給する第4のガス供給管と接続し、前記第4のガス供給管は前記第1のガス供給管と接続する部分に近い側に第7のバルブと、を備える請求項に記載の基板処理装置。
  7. 前記処理室に反応ガスを供給する反応ガス供給部と、前記反応ガス供給部と前記排気部の前記排気管とを接続する第2のバイパス配管と、更に備え
    前記反応ガス供給部は、液体原料タンクと、前記液体原料タンクと前記処理室とを接続する第5のガス供給管と、前記第5のガス供給管の途中に配置された第8のバルブを備える請求項1に記載の基板処理装置。
  8. 前記反応ガス供給部は、前記液体原料タンクにキャリアガスとしての第3の不活性ガスを第6のガス供給管を通して供給する第2のキャリアガス供給部を備え、前記第6のガス供給管と前記第5のガス供給管とを接続して前記第8のバルブを備えた第7のガス供給管を更に備える請求項に記載の基板処理装置。
  9. 前記制御部は、前記第2の不活性ガスの流量を所定時間経過後に流量を異ならせるように前記第2の流量調整部を制御することが可能である請求項に記載の基板処理装置。
  10. 前記制御部は、前記第2の不活性ガスの流量を所定時間経過後に流量を少なくするように前記第2の流量調整部を制御することが可能である請求項に記載の基板処理装置。
  11. 前記制御部は、前記第2の不活性ガスの流量を所定時間経過後に流量を多くするように前記第2の流量調整部を制御することが可能である請求項に記載の基板処理装置。
  12. 前記第1の不活性ガスの流量を調整する第1の流量調整部と、
    前記第3の不活性ガスの流量を制御する第3の流量調整部と、を備え、
    前記第3の不活性ガスの流量を、前記第1の不活性ガスの流量より少なくなるように前記第1の流量調整部と前記第3の流量調整部とを制御することが可能なように構成される請求項に記載の基板処理装置。
  13. 前記原料ガスは有機系原料ガスであり、前記反応ガスは酸素含有ガスである請求項又はに記載の基板処理装置。
  14. 前記原料ガス供給部から前記原料ガスが前記処理室に供給されたのちに、前記第1の不活性ガスを前記処理室を介して前記排気部に排気し、
    前記第2の不活性ガスを前記キャリアガス供給部及び前記バイパス配管を介して前記排気部に排気するように前記不活性ガス供給部と前記キャリアガス供給部とを制御することが可能な制御部を備えている請求項に記載の基板処理装置。
  15. 前記基板は、鉛直方向に多段に支持されて前記処理室内に収容される請求項1に記載の基板処理装置。
  16. 基板を処理する処理室内に原料ガスを供給する第1の工程と、
    前記処理室内への前記原料ガスの供給を停止して前記処理室内へ第1の流量調整部により流量を調整して第1の不活性ガスを供給しながら前記処理室の内部をポンプで排気する第2の工程と、
    前記処理室内に前記原料ガスを供給する配管に、第2の流量調整部により前記第1の不活性ガスの流量より少ない流量に調整して第2の不活性ガスを供給し、前記原料ガスを供給する配管と、前記処理室と前記ポンプを接続する排気管とを接続するバイパス配管を通して前記原料ガスを供給する配管を排気する第3の工程を行う半導体装置の製造方法。
  17. 基板を処理する基板処理装置の処理室内に原料ガスを供給する第1の手順と、
    前記処理室内への前記原料ガスの供給を停止して前記処理室内へ第1の流量調整部により流量を調整して第1の不活性ガスを供給しながら前記処理室の内部をポンプで排気する第2の手順と、
    前記処理室内に前記原料ガスを供給する配管に前記第1の不活性ガスの流量より少ない流量の第2の不活性ガスを供給し、前記原料ガスを供給する配管と前記処理室と前記ポンプを接続する排気管とを接続するバイパス配管を通して前記原料ガスを供給する配管を排気する第3の手順をコンピュータによって前記基板処理装置に実行させるプログラム。
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