JP4461610B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置、詳しくは、定着装置における加熱ローラと加圧ローラとの間の圧接の解除を、開閉カバーの開閉に連動させる機構を備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザプリンタなどの画像形成装置では、通常、感光ドラムと転写ローラとの間を通過するときに用紙に転写されたトナーを定着させるための定着装置が備えられている。
【0003】
このような定着装置は、通常、用紙の搬送方向におけるプロセスカートリッジの下流側に配設され、加熱ローラと、その加熱ローラを押圧するための加圧ローラとを備えており、加熱ローラと加圧ローラとが、互いに圧接された状態で対向配置され、用紙が加熱ローラと加圧ローラとの間を通過する間に、用紙上に転写されたトナーを熱定着させるように構成されている。
【0004】
しかるに、加熱ローラと加圧ローラとの間において、用紙のジャムが発生した場合には、加熱ローラと加圧ローラとが圧接状態にあることから、これらを離間させて、ジャムとなった用紙を取り除く必要があり、そのため、たとえば、装置本体に対して開閉される開閉カバーの開動作に連動させて、加熱ローラと加圧ローラとの間の圧接を解除する機構を備えるものが、種々提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような開閉カバーの開動作と、加熱ローラと加圧ローラとの間の圧接の解除とを連動させる機構は、通常、カム部材やリンク部材を採用しているが、いずれも、加熱ローラと加圧ローラとの間の圧接時または解除時に生じる荷重が、開閉カバーに伝達される構成となっている。そのため、開閉カバーの強度を高める必要があり、不要なコストの上昇を招くとともに、開閉カバーの開閉にも、そのような荷重に相当する力を要するため、開閉操作を簡易に行なうことができないという不具合を生じる。
【0006】
本発明は、このような不具合に鑑みなされたもので、その目的とするところは、開閉カバーの開閉動作と、定着装置の2つのローラ間の圧接および解除とを連動させることができながら、開閉カバーに、連動により生じる荷重が伝達されることが少なく、開閉カバーのコストダウンを図ることができるとともに、少ない力で簡易な開閉動作を達成することのできる、画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、装置本体に対して開閉される開閉カバーと、互いに対向配置される2つのローラを有する定着装置とを備え、前記開閉カバーの開閉に連動させて、一方の前記ローラを他方の前記ローラに対して圧接および解除させる連動機構を備える画像形成装置において、前記連動機構は、常には、一方の前記ローラが他方の前記ローラに向けて圧接されるように付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力によって、一方の前記ローラが他方の前記ローラに圧接される圧接位置と、前記付勢手段の付勢力に抗して、一方の前記ローラが他方の前記ローラから離間方向に移動されて圧接が解除される圧接解除位置とに、一方の前記ローラを選択的に移動させる移動部材と、前記移動部材と係合して、前記移動部材を移動させるとともに、前記付勢手段の付勢力によってその移動部材に伝わる荷重を受け止める支持部材と、前記開閉カバーと前記支持部材との間を連結し、前記開閉カバーの開閉に連動して、前記支持部材を移動させる連結部材と、を備え、前記移動部材は、一方の前記ローラのローラ軸と平行に延びる第1支持軸を介して、その一端部が前記装置本体に揺動可能に支持されるローラ支持部材と、前記ローラ支持部材に対して上方に所定の間隔を隔てて対向状に配置され、前記第1支持軸と平行に設けられる第2支持軸を介して、前記装置本体に揺動可能に支持されるリンク部材と、前記ローラ支持部材と前記リンク部材との間において、上下方向にスライド自在に設けられる直動ロッドとを含み、前記ローラ支持部材は、前記一端部と反対側の他端部が上下方向に移動するように、前記第1支持軸を中心に揺動可能に設けられ、前記一端部と前記他端部との間の途中部において、一方の前記ローラの前記ローラ軸を回転可能に支持し、前記付勢手段は、前記ローラ支持部材の前記他端部と前記途中部との間に接続され、前記他端部が上方に引上げられる方向に前記ローラ支持部材を付勢し、前記直動ロッドは、その下端部が前記ローラ支持部材の前記他端部に対して上方から対向するように配置され、前記リンク部材は、一端部が前記直動ロッドの上方に配置され、板状をなし、その長手方向途中の上部側が前記第2支持軸を介して前記装置本体に揺動可能に支持され、前記リンク部材には、前記第2支持軸と前記一端部と反対側の他端部との間に前記リンク部材の長手方向に延びるガイド溝が形成されており、前記支持部材の前記一端部には、前記ガイド溝に係合される係合突部が形成されており、前記支持部材の前記一端部と反対側の他端部は、前記ガイド溝の上方において、前記第2支持軸と平行に延びる第3支持軸を介して前記装置本体に揺動可能に支持され、前記連結部材は、前記支持部材に対して前記第2支持軸と反対側において、前記支持部材とV字状をなすように設けられ、その一端が開閉カバーに回動可能に取り付けられるとともに、その他端が前記支持部材の前記一端部側に回動可能に取り付けられ、前記開閉カバーの閉状態において、前記支持部材は、前記ガイド溝が延びる方向に対して、略直交する方向に延びるように配置され、前記開閉カバーの開動作に伴って、前記連結部材により、前記支持部材の前記一端部に対して前記連結部材の一端に向かう力が加えられ、前記係合突部が前記ガイド溝を移動するとともに、前記リンク部材の前記一端部が下方に下がり、前記ガイド溝が上方に移動するように前記リンク部材が回動することを特徴としている。
【0008】
このような構成によると、開閉カバーが開動作されると、この開動作に連動して、連結部材を介して支持部材が移動され、この支持部材の移動により、移動部材が移動され、これによって、付勢手段の付勢力に抗して、一方のローラが、他方のローラから離間方向に移動される圧接解除位置に移動される。そのため、開閉カバーの開動作に連動させて、簡易かつ確実に、一方のローラと他方のローラとの圧接を解除することができ、これらローラ間において、記録媒体のジャムが発生した場合には、簡易かつ確実に、そのジャムとなった記録媒体を取り除くことができる。
【0009】
また、開閉カバーが閉動作されると、この閉動作に連動して、連結部材を介して支持部材が逆方向に移動され、この支持部材の逆方向の移動により、移動部材が逆方向に移動され、これによって、付勢手段の付勢力により、一方のローラが、他方のローラに圧接される圧接位置に移動される。そのため、開閉カバーの閉動作に連動させて、簡易かつ確実に、一方のローラを他方のローラに圧接させることができ、良好な定着動作を達成することができる。
【0010】
そして、開動作時には、移動部材が、付勢手段の付勢力に抗して一方のローラを圧接解除位置に移動させるが、この付勢手段の付勢力によって移動部材に伝達される荷重は、その支持部材が受け止めるので、連結部材を介して連結される開閉カバーにこの荷重が伝達されることが少なく、また、閉動作時には、移動部材は付勢手段の付勢力に抗しないように移動されるので、移動部材には、付勢手段の付勢力が伝達されることがなく、開閉カバーに荷重が伝達されることもない。
【0011】
そのため、開閉カバーの開閉動作と、定着装置の2つのローラ間の圧接および解除とを連動させることができながら、開閉カバーに、連動により生じる荷重が伝達されることが少なく、開閉カバーを簡易かつ軽量に構成して、コストダウンを図ることができるとともに、少ない力で簡易な開閉動作を達成することができる。
【0012】
また、開閉カバーの開動作時に移動部材が揺動してガイド溝が支持部材の他端部(上方)に向けて移動するので、リンク部材に作用する荷重は、この支持部材によって確実に受け止めることができる。しかも、開閉カバーに連結される連結部材は、このガイド溝が移動する方向と交差する方向に延びるように配置されているので、リンク部材に伝達される荷重が、この連結部材を介して開閉カバーに伝達されることが非常に少なく、より一層、開閉カバーを簡易かつ軽量に構成して、コストダウンを図ることができるとともに、より少ない力で簡易な開閉動作を達成することができる。
【0013】
また、開閉カバーの開閉時には、その開閉動作に連動して、連結部材を介して支持部材が揺動され、その一端部に形成される係合突部が、リンク部材のガイド溝内で移動することにより、リンク部材が揺動される。そのため、支持部材とリンク部材をより確実に揺動させて、開閉カバーに、連動により生じる荷重が伝達されることを確実に防止しつつ、開閉カバーの開閉動作と、定着装置の2つのローラ間の圧接および解除との確実な連動動作を確保することができる。
【0014】
そして、支持部材は、リンク部材のガイド溝が延びる方向に対して、略直交する方向に延びるように配置されるので、開閉カバーの開動作時にリンク部材が揺動してガイド溝が移動する方向に支持部材を確実に配置することができる。そのため、リンク部材に伝達される荷重を、支持部材によってより一層確実に受け止めることができるとともに、連結部材を介して開閉カバーに伝達されることを、より一層少なくすることができる。
【0015】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記ガイド溝は、前記係合突部が移動可能な移動溝部と、前記移動溝部に対して、前記移動部材を揺動させるための力が低減する方向に屈曲形成され、前記開閉カバーの開状態において前記係合突部を受け入れて、その移動を規制するロック溝部とを備えていることを特徴としている。
【0016】
このような構成によると、開閉カバーの開動作時には、係合突部がガイド溝の移動溝部内を良好に移動して、開閉カバーが開状態になると、その係合突部がロック溝部に受け入れられて、その移動が規制される。そして、ロック溝部は、移動溝部に対してリンク部材を揺動させるための力が低減する方向に屈曲形成されているので、この開閉カバーの開状態においては、係合突部のロック溝部内での移動が確実に規制される。そのため、開閉カバーの開状態においては、付勢手段の付勢力に抗して、一方のローラを圧接解除位置において確実に保持することができる。
【0017】
また、閉動作時には、ロック溝部内で移動が規制されている係合突部を、そのロック溝部から移動溝部内に移動させるための力さえ付与すれば、係合突部がガイド溝の移動溝部内を良好に逆方向に移動して、開閉カバーを閉状態とすることができる。そのため、より少ない力で簡易かつ確実な開閉カバーの開閉動作を確保することができる。
【0018】
また、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記係合突部には、前記ガイド溝との間における摺動抵抗を低減するための、ころ部材が設けられていることを特徴としている。
【0019】
このような構成によると、係合突部は、ころ部材によって摺動抵抗が低減された状態で、ガイド溝内を移動することができる。そのため、より一層、少ない力で開閉カバーの開閉を行なうことができ、より一層、簡易かつ確実な開閉カバーの開閉動作を確保することができる。
【0020】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記ローラ支持部材を前記圧接解除位置に移動させるための操作レバーが、前記リンク部材および前記直動ロッドとは独立して設けられていることを特徴としている。
【0021】
このような構成によると、リンク部材および直動ロッドとは独立して設けられている操作レバーの操作によって、ローラ支持部材を圧接解除位置に移動させることができるので、定着装置のローラ間において、記録媒体のジャムが発生した場合には、開閉カバーを開動作せずとも、この操作レバーを操作するのみで、そのジャムとなった記録媒体を取り除くことができる。すなわち、この構成によると、定着装置のローラ間において、記録媒体のジャムが発生した場合には、開閉カバーを開動作させるか、あるいは、操作レバーを操作するかを選択して、ジャムとなった記録媒体を取り除くことができるので、より状況に適した操作性の向上を図ることができる。
【0022】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記操作レバーは、前記リンク部材の前記一端部と、前記直動ロッドとの間において、揺動可能に設けられていることを特徴としている。
【0023】
このような構成によると、操作レバーの操作によって直動ロッドを押動させれば、ローラ支持部材を圧接解除位置に移動させることができる。そのため、簡易な構成によって、操作レバーを設けることができ、定着装置のローラ間において、記録媒体のジャムが発生した場合に、開閉カバーを開動作させるか、あるいは、操作レバーを操作するかを選択して、ジャムとなった記録媒体を取り除くための構成を、低コストで実現することができる。
【0024】
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の発明において、前記開閉カバーは、感光体を有するプロセスカートリッジを着脱するために開閉されるオープンカバーであることを特徴としている。
【0025】
このような構成によると、開閉カバーを開閉させることにより、プロセスカートリッジを容易に交換することができるとともに、そのプロセスカートリッジを取り外して、記録媒体のジャム処理を行なうことができる。そのため、より一層、簡易なジャム処理を実現することができる。
【0026】
また、請求項に記載の発明は、請求項ないしのいずれかに記載の発明において、前記装置本体に対して開閉可能なカバー部材が、前記開閉カバーとは別途設けられており、前記カバー部材の開動作により、前記操作レバーが外部に露出するように構成されていることを特徴としている。
【0027】
このような構成によると、カバー部材を開けば、外部から操作レバーの操作が可能となるので、操作レバーの操作性をより一層向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。図1において、レーザプリンタ1は、装置本体を構成する本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
【0029】
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パット9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側(以下、用紙3の搬送方向上流側または下流側を、単に、上流側または下流側という場合がある。)に設けられる搬送ローラ10および11と、搬送ローラ10および11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
【0030】
用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部を上下方向に移動可能とし、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ローラ8および給紙パット9は、互いに対向状に配設され、給紙パット9の裏側に配設されるばね13によって、給紙パット9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給紙された用紙3は、搬送ローラ10および11によってレジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対のローラから構成されており、用紙3を所定のレジスト後に、画像形成部5に送るようにしている。
【0031】
なお、このフィーダ部4は、さらに、マルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット15aとを備えており、マルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット15aは、互いに対向状に配設され、マルチパーパス側給紙パット15aの裏側に配設される図示しないばねによって、マルチパーパス側給紙パット15aがマルチパーパス側給紙ローラ15に向かって押圧されている。マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパーパス側給紙パット15aとで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
【0032】
画像形成部5は、スキャナユニット16、プロセスカートリッジ17、転写ローラ24および定着装置18などを備えている。
【0033】
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および21、反射鏡22などを備えており、レーザ発光部から発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22、レンズ21の順に通過あるいは反射させて、後述するプロセスカートリッジ17の感光ドラム23の表面上に高速走査にて照射させている。
【0034】
プロセスカートリッジ17は、スキャナユニット16の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されるように構成されている。このプロセスカートリッジ17は、感光ドラム23を備えるとともに、図示しない、スコロトロン型帯電器、現像ローラ、トナー収容部などを備えている。
【0035】
トナー収容部には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが充填されており、そのトナーが、現像ローラに一定厚さの薄層として担持される。一方、感光ドラム23は、現像ローラと対向状に回転可能に配設されており、ドラム本体が接地されるとともに、その表面がポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
【0036】
そして、感光ドラム23の表面は、感光ドラム23の回転に伴なって、スコロトロン型帯電器により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザービームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成され、その後、現像ローラと対向した時に、現像ローラ上に担持されかつ正帯電されているトナーが、その感光ドラム23の表面に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム23の表面のうち、レーザービームによって露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成される。
【0037】
転写ローラ24は、感光ドラム23の下方において、本体ケーシング2側において回転可能に支持された状態で、感光ドラム23と対向するように配置されている。この転写ローラ24は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、感光ドラム23に対して所定の転写バイアスが印加されている。そのため、感光ドラム23上に担持されたトナーからなる可視像は、用紙3が感光ドラム23と転写ローラ24との間を通る間に用紙3に転写される。可視像が転写された用紙3は、搬送ベルト25を介して、定着装置18に搬送される。
【0038】
定着装置18は、プロセスカートリッジ17の側方下流側に配設され、加熱ローラ26と、加熱ローラ26と用紙3を挟んで対向配置される加圧ローラ27とを備えている。加熱ローラ26は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、本体ケーシング2内において回転可能に支持固定されるローラ軸34に支持されている。また、加圧ローラ27は、後述するローラ支持部材36(図2参照)に回転可能に支持されるローラ軸35に支持されており、常には、後述するばね37(図2参照)の付勢力によって加熱ローラ26に向けて圧接されている。そして、この定着装置18においては、プロセスカートリッジ17において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ26と加圧ローラ27との間を通過する間に熱定着させるようにしている。
【0039】
定着装置18において定着された用紙3は、その後、定着装置18の下流側に設けられる搬送ローラ28および29によって、排紙ローラ30に搬送され、排紙ローラ30に送られた用紙3は、その排紙ローラ30によって排紙トレイ31上に排紙される。
【0040】
また、この本体ケーシング2には、プロセスカートリッジ17を着脱するために開閉される開閉カバーおよびオープンカバーとしてのトップカバー59が設けられている。このトップカバー59は、本体ケーシング2におけるプロセスカートリッジ17の上方において、その後端部(以下、本体ケーシング2において、マルチパーパストレイ14が設けられる側を前側、後述するリヤカバー58が設けられる側を後側とする。)が回動可能に支持されており、略水平方向に配置され本体ケーシング2を閉鎖する閉位置(この図1に示す状態)と、その前端部が上方向に配置され本体ケーシング2内を開放する開位置(図3に示すフルオープン状態)とに開閉自在に設けられている。このようなトップカバー59を設けて、このトップカバー59を開閉させることにより、プロセスカートリッジ17を容易に交換することができるとともに、そのプロセスカートリッジ17を取り外して、用紙3のジャム処理を容易に行なうことができる。また、このトップカバー59における後端部側には、次に述べる連動機構33の連結ロッド41を回動可能に支持するための取付板32が、下方に向かって突出形成されている。
【0041】
また、この本体ケーシング2の後部には、カバー部材としてのリヤカバー58が本体ケーシング2に対して開閉自在に設けられている。このリヤカバー58は、本体ケーシング2の後壁に沿うようにして、トップカバー59と別途形成されており、その下端部において揺動可能に支持されている。そして、このリヤカバー58を開く(仮想線で示す状態)ことにより、外部から後述する操作レバー46の操作を可能とし、操作レバー46の操作性をより一層向上させている。
【0042】
そして、このレーザプリンタ1には、このトップカバー59の開閉に連動させて、加圧ローラ27を加熱ローラ26に対して圧接および解除させるための連動機構33が設けられている。図2ないし図6は、この連動機構33の要部構成を示す側断面図である。これら図2ないし図6を参照して、以下、連動機構33について詳述する。
【0043】
図2ないし図6に示すように、この連動機構33は、ローラ支持部材36、付勢手段としてのばね37、進退部材としての直動ロッド38、操作レバー46、リンク部材39、支持部材としての支持板40および連結部材としての連結ロッド41を備えている。なお、連動機構33のこれら各部材において、直動ロッド38とリンク部材39とが押動部材を構成し、さらにこの押動部材とローラ支持部材36とが移動部材を構成する。また、連動機構33のこれら各部材は、本実施形態においては、本体ケーシング2の定着装置18の両側にそれぞれ設けられているが、以下の説明では、図2ないし図6に現れる一方側のみについて述べる。
【0044】
図4ないし図6において、ローラ支持部材36は、板状をなし、加熱ローラ26の下方であって加圧ローラ27の幅方向側方において、その前端部が、支持軸42を介して本体ケーシング2に揺動可能に支持されており、支持軸42の後方に設けられる軸受部43と、その軸受部43からさらに後方に向かって突出する杆状の当接杆44とが一体に形成されている。また、軸受部43には、加圧ローラ27のローラ軸35が回転可能に支持されている。
【0045】
また、ばね37は、その一端が、当接杆44の基端部45に取り付けられるとともに、その他端が、基端部45のほぼ真上において、本体ケーシング2に固定されており、当接杆44の基端部45を上方向に付勢している。
【0046】
そのため、図4に示すように、ローラ支持部材36は、常には、ばね37の付勢力によって、支持軸42を支点として上方向に揺動され、軸受部43において回転可能に支持されている加圧ローラ27を、加熱ローラ26に向けて圧接させている。
【0047】
直動ロッド38は、杆状をなし、ローラ支持部材36の当接杆44の上方において、略鉛直方向に配置されている。この直動ロッド38は、ローラ支持部材36の当接杆44に進退可能に当接できるように、本体ケーシング2において上下方向にスライド自在に支持されている。
【0048】
そのため、図4に示すように、この直動ロッド38が上方向に退避され、直動ロッド38の下端部がローラ支持部材36の当接杆44を押圧していないときには、上記したように、ばね37の付勢力によって、加圧ローラ27が加熱ローラ26に圧接される圧接位置に位置される一方、図5に示すように、この直動ロッド38が下方向に進出され、直動ロッド38の下端部がローラ支持部材36の当接杆44を押圧するときには、当接杆44が下方向に押動されるので、ローラ支持部材36は、ばね37の付勢力に抗して、支持軸42を支点として下方向に揺動され、加圧ローラ27が加熱ローラ26から離間方向に移動される圧接解除位置に位置される。つまり、この直動ロッド38の進退によるローラ支持部材36の揺動によって、加圧ローラ27を、加熱ローラ26に対して圧接位置と圧接解除位置とに選択的に移動させることができる。
【0049】
また、操作レバー46は、板状をなし、直動ロッド38の上端部の上方に配置され、直動ロッド38の上端部の前方側において、その前端部が、支持軸47を介して本体ケーシング2に揺動可能に支持されており、その後端部が、ユーザが手動で操作するための操作部48とされている。また、この支持軸47と操作部48との間の途中部分における下面には、直動ロッド38の上端部に当接させるための当接突部49が、下方に向かって突出形成されている。
【0050】
そして、図4に示すように、直動ロッド38は、常には、ローラ支持部材36の当接杆44を押圧しない退避状態にあるが、図5に示すように、この操作レバー46を、支持軸47を支点として下方向に揺動させれば、当接突部49が直動ロッド38の上端部を押動して、この直動ロッド38を下方向に進出させることができ、これによって、ローラ支持部材36を揺動させて、加圧ローラ27を圧接位置から圧接解除位置に移動させることができる。そのため、たとえば、この操作レバー46の操作部48を、ユーザが指で下方向に押圧すれば、加圧ローラ27を圧接解除位置に移動させることができる。
【0051】
また、リンク部材39は、板状をなし、ローラ支持部材36と上下方向において所定の間隔を隔てて対向状に配置されており、長手方向途中の上部側が、支持軸51を介して本体ケーシング2に揺動可能に支持されている。このリンク部材39は、その後端部下面に、操作レバー46の上面に当接され、操作レバー46を介して直動ロッド38を下方向に押動させるための押動部としての押動突部50が設けられるとともに、その長手方向途中から前端部までの間に、次に述べる支持板40の係合突部55が係合される係合部としてのガイド溝52が開口形成されている。
【0052】
このガイド溝52は、係合突部55を受け入れて、支持板40の揺動方向に沿う係合突部55の移動を許容するために、略L字状の長孔として形成されており、係合突部55が移動可能な移動溝部53と、トップカバー59の開状態において係合突部55を受け入れてその移動を規制するロック溝部54とが、連続して開口形成されている。より具体的には、移動溝部53は、係合突部55が移動可能なように長手方向に沿う長孔として形成されるとともに、ロック溝部54が、移動溝部53に対して、後述するトップカバー59の開動作時にリンク部材39を揺動させるための力が低減する方向(支持板40の揺動方向に沿ってガイド溝52を移動する係合突部55が支点越えする方向、より具体的には、移動溝部53の長孔の長手方向に対して斜め上方向)に屈曲形成されている。
【0053】
また、支持板40は、略矩形平板状をなし、略上下方向に配置され、その一端部には、リンク部材39のガイド溝52内に挿入される係合突部55が、そのガイド溝52内において移動可能に係合されるように突出形成されるとともに、その他端部が、リンク部材39のガイド溝52の上方であって、後述するトップカバー59の開動作時にリンク部材39が揺動することによりガイド溝52が移動する方向に配置されている支持軸56を介して、本体ケーシング2に揺動可能に支持されている。これによって、支持板40は、トップカバー59の閉状態において、リンク部材39のガイド溝52が延びる方向に対して、略直交する方向に延びるように配置され、後述する開動作時に、ばね37の付勢力によってリンク部材39に伝達される荷重を、受け止めることができるように構成されている。
【0054】
また、この係合突部55には、ガイド溝52との間における摺動抵抗を低減するための、ころ部材57が回転自在に設けられている。
【0055】
また、図2および図3に示すように、連結ロッド41は、杆状をなし、その一端が、トップカバー59の取付板32に回動可能に取り付けられるとともに、その他端が、支持板40における係合突部55が設けられている一端部側に、回動可能に取り付けられている。これによって、連結ロッド41は、後述するトップカバー59の開動作時にリンク部材39が揺動することによりガイド溝52が移動する方向と交差して、リンク部材39の揺動軌跡の外方に向かって延びように配置される。
【0056】
次に、このように構成される連動機構33の動作について説明する。
【0057】
まず、トップカバー59の閉状態においては、図2および図4に示すように、そのトップカバー59に連動する連結ロッド41の支持板40側の端部が、より後方に移動されているので、支持板40が支持軸56を支点として後方(時計方向)に揺動された位置におり、係合突部55が、リンク部材39のガイド溝52における移動溝部53の後端に位置されている。この状態では、リンク部材39は、支持軸51を支点として、ガイド溝52側が下向き、押動突部50側が上向き(時計方向)に揺動された状態となっており、これによって、リンク部材39の押動突部50が操作レバー46の上面から離間された状態となっているので、操作レバー46は、直動ロッド38を押動しないフリー状態となっている。そのため、直動ロッド38は、ローラ支持部材36の当接杆44を押圧しない退避状態にあるので、上記したように、ばね37の付勢力によって、ローラ支持部材36が、加圧ローラ27を圧接位置に移動させるように(時計方向に)揺動された状態となっている。そのため、このトップカバー59の閉状態においては、加圧ローラ27が加熱ローラ26に対して圧接された状態となっている。
【0058】
一方、トップカバー59を、この閉状態から開動作させると、図6に示すように、そのトップカバー59に連動される連結ロッド41が、トップカバー59に引かれて、連結ロッド41の支持板40側の端部が、より前方に移動されるので、支持板40が支持軸56を支点して前方(反時計方向)に揺動される。そうすると、係合突部55が、ガイド溝52の移動溝部53を、支持板40の揺動方向に沿って、その長手方向前方側に移動するため、リンク部材39は、支持軸51を支点として、ガイド溝52側が上方向、すなわち、支持板40の支持軸56に向かう方向に、また、押動突部50側が下向きに(反時計方向に)揺動される。
【0059】
そうすると、リンク部材39の押動突部50が、操作レバー46の上面を押圧するので、操作レバー46は、支持軸47を支点として下方向(反時計方向)に揺動され、これによって、当接突部49が直動ロッド38の上端部に当接されて、直動ロッド38が下方向に進出される。そして、この直動ロッド38が下方向に進出されると、その直動ロッド38の下端部がローラ支持部材36の当接杆44を押圧するので、上記したように、ばね37の付勢力に抗して、ローラ支持部材36が、加圧ローラ27を圧接解除位置に移動させるように(反時計方向に)揺動される。
【0060】
そして、図3に示すように、トップカバー59が開状態(フルオープン状態)になると、図5に示すように、支持板40の係合突部55がガイド溝52のロック溝部54内に受け入れられて、その移動が確実に規制される。そのため、トップカバー59の開状態においては、ばね37の付勢力に抗して、加圧ローラ27が圧接解除位置において確実に保持されるようになる。
【0061】
また、トップカバー59を、この開状態から閉動作させると、上記した逆、すなわち、そのトップカバー59に連動する連結ロッド41が、トップカバー59に押されて、その支持板40側の端部がより後方に移動され、これによって、支持板40が支持軸56を支点して後方(時計方向)に揺動される。そして、係合突部55が、リンク部材39のガイド溝52におけるロック溝部54から抜け出して、移動溝部53を、支持板40の揺動方向に沿って、その長手方向後方側に移動するため、リンク部材39は、支持軸51を支点として、ガイド溝52側が下方向に、また、押動突部50側が上方向に(時計方向に)に揺動される。そうすると、リンク部材39の押動突部50の、操作レバー46の上面に対する押圧が解除されるので、トップカバー59の閉状態においては、上記したように、加圧ローラ27が加熱ローラ26に対して圧接されるようになる。
【0062】
そして、このような連動機構33によれば、トップカバー59の開動作に連動させて加熱ローラ26に対する加圧ローラ27の圧接を解除できるので、これら加圧ローラ27および加熱ローラ26の間において、用紙3のジャムが発生した場合には、トップカバー59の開動作させるのでみ、簡易かつ確実に、そのジャムとなった用紙3を取り除くことができる。また、ジャムとなった用紙3を取り除いた後、再びトップカバー59を閉動作させれば、その閉動作に連動させて、加圧ローラ27を加熱ローラ26に対して圧接させることができるので、簡易かつ確実に、良好な定着動作を達成することができる。
【0063】
そして、この連動機構33では、開動作時には、リンク部材39が操作レバー46を介して、ばね37の付勢力に抗して直動ロッド38を押動させるが、このばね37の付勢力によってリンク部材39に伝達される荷重は、そのリンク部材39の揺動方向、すなわち、リンク部材39のガイド溝52が移動する支持板40の支持軸56に向かう方向に伝達されるので、その荷重は、支持板40において確実に受け止められる。一方、トップカバー59に連結される連結ロッド41は、このリンク部材39のガイド溝52が移動する支持板40の支持軸56に向かう方向と交差する、リンク部材39の揺動軌跡の外側に向かう方向に延びるように配置されているので、このリンク部材39に伝達される荷重が、この連結ロッド41を介してトップカバー59に伝達されることが非常に少ない。また、トップカバー59の閉動作時においても、リンク部材39の直動ロッド38に対する押動が解除されるので、リンク部材39には荷重が伝達されることがなく、そのため、トップカバー59にも荷重が伝達されることがない。
【0064】
そのため、トップカバー59の開閉動作と、定着装置18の加圧ローラ27および加熱ローラ26の圧接および解除とを連動させることができながら、トップカバー59には、その連動により生じる荷重が伝達されることが少ないため、強度がそれほど必要とならず、そのため、トップカバー59を簡易かつ軽量に構成して、コストダウンを図ることができる。また、トップカバー59の開閉にも、そのような荷重に相当する力が不要であり、少ない力で簡易に開閉操作を行なうことができる。
【0065】
しかも、この連動機構33では、トップカバー59の開閉時には、その開閉動作に連動して支持板40が揺動され、係合突部55が、リンク部材39のガイド溝52内で移動することにより、リンク部材39をより確実に揺動させているので、トップカバー59に、連動により生じる荷重が伝達されることが、より確実に防止されている。
【0066】
さらに、この連動機構33では、トップカバー59の開動作時には、係合突部55がガイド溝52の移動溝部53内を良好に移動して、トップカバー59が開状態になると、その係合突部55がロック溝部54に受け入れられて、その係合突部55のロック溝部54内での移動が確実に規制されるので、トップカバー59の開状態においては、加圧ローラ27を圧接解除位置において確実に保持することができる。
【0067】
また、このロック溝部54は、移動溝部53に対して、トップカバー59の開動作時にリンク部材39を揺動させるための力が低減する方向に、屈曲形成されているので、トップカバー59の開状態から閉動作する時には、ロック溝部54内の係合突部55を、このロック溝部54から移動溝部53内に移動させるための力(すなわち、図6に示す状態において、支点越えさせる力)さえ与えれば、係合突部55をガイド溝52の移動溝部53内に移動させることができ、これによって、より一層、少ない力でのトップカバー59の開閉動作を実現している。
【0068】
しかも、係合突部55には、ガイド溝52との間における摺動抵抗を低減するための、ころ部材57が回転自在に設けられているので、係合突部55は、ころ部材57によって摺動抵抗が低減された状態で、ガイド溝52内を移動される。そのため、これによっても、より一層、少ない力でのトップカバー59の開閉動作が実現されている。
【0069】
また、この連動機構33では、リンク部材39とは独立した部材として、操作レバー46が設けられているので、加圧ローラ27および加熱ローラ26の間において、用紙3のジャムが発生した場合には、トップカバー59を開動作せずとも、ユーザは、図1に示すように、リヤカバー58を開けて、この操作レバー46を指で下方に押動するのみで、加熱ローラ26に対する加圧ローラ27の圧接を解除して、そのジャムとなった用紙3を取り除くことができる。すなわち、この連動機構33では、定着装置18の加圧ローラ27および加熱ローラ26の間において、用紙3のジャムが発生した場合には、トップカバー59を開動作させるか、あるいは、操作レバー46を操作するかを選択して、ジャムとなった用紙3を取り除くことができるので、より状況に適した操作性の向上が図られている。
【0070】
しかも、この操作レバー46は、リンク部材39の押動突部50と、直動ロッド38との間において、揺動可能に設けられているので、操作レバー46の配設を、簡易な構成により低コストで実現している。
【0071】
なお、この実施形態では、操作レバー46を、リンク部材39の押動突部50と、直動ロッド38との間において揺動可能に設けているが、この操作レバー46を設けることなく、リンク部材39の押動突部50によって、直動ロッド38を直接押動させる構成としてもよい。
【0072】
また、そのような場合には、たとえば、リンク部材39と直動ロッド38とを一体的に形成して、これらリンク部材39および直動ロッド38を1つの押動部材として構成してもよく、さらには、リンク部材39および直動ロッド38から構成される押動部材とローラ支持部材36とを一体的に形成して、これらリンク部材39、直動ロッド38およびローラ支持部材36を1つの移動部材として構成してもよい。
【0073】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、開閉カバーの開閉動作と、定着装置の2つのローラ間の圧接および解除とを連動させることができながら、開閉カバーに、連動により生じる荷重が加わることが少なく、開閉カバーを簡易かつ軽量に構成して、コストダウンを図ることができるとともに、簡易な開閉動作を達成することができる。
【0074】
また、リンク部材に伝達される荷重を、支持部材によって確実に受け止めることができるとともに、連結部材を介して開閉カバーに伝達されることを非常に少なくすることができる。したがって、より一層、開閉カバーを簡易かつ軽量に構成して、コストダウンを図ることができるとともに、より少ない力で簡易な開閉動作を達成することができる。
【0075】
また、支持部材とリンク部材をより確実に揺動させて、開閉カバーに、連動により生じる荷重が伝達されることを確実に防止しつつ、開閉カバーの開閉動作と、定着装置の2つのローラ間の圧接および解除との確実な連動動作を確保することができる。
【0076】
請求項に記載の発明によれば、開閉カバーの開状態においては、付勢手段の付勢力に抗して、一方のローラを圧接解除位置において確実に保持することができ、かつ、より少ない力で簡易かつ確実な開閉カバーの開閉動作を確保することができる。
【0077】
請求項に記載の発明によれば、より一層、少ない力で開閉カバーの開閉を行なうことができ、より一層、簡易かつ確実な開閉カバーの開閉動作を確保することができる。
【0078】
請求項に記載の発明によれば、定着装置のローラ間において、記録媒体のジャムが発生した場合には、開閉カバーを開動作させるか、あるいは、操作レバーを操作するかを選択して、ジャムとなった記録媒体を取り除くことができるので、より状況に適した操作性の向上を図ることができる。
【0079】
請求項に記載の発明によれば、簡易な構成によって、操作レバーを設けることができ、定着装置のローラ間において、記録媒体のジャムが発生した場合に、開閉カバーを開動作させるか、あるいは、操作レバーを操作するかを選択して、ジャムとなった記録媒体を取り除くための構成を、低コストで実現することができる。
【0080】
請求項に記載の発明によれば、より一層、簡易なジャム処理を実現することができる。
【0081】
請求項に記載の発明によれば、操作レバーの操作性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置としての、レーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】 図1に示すレーザプリンタにおいて、連動機構の要部構成(トップカバーの閉状態)を示す側断面図である。
【図3】 図1に示すレーザプリンタにおいて、連動機構の要部構成(トップカバーの開状態)を示す側断面図である。
【図4】 図2における連動機構の要部構成(トップカバーの閉状態)の拡大側断面図である。
【図5】 図3における連動機構の要部構成(トップカバーの開状態)の拡大側断面図である。
【図6】 図2における連動機構の要部構成(トップカバーの開状態と閉状態との間の途中状態)の拡大側断面図である。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ
2 本体ケーシング
17 プロセスカートリッジ
18 定着装置
23 感光ドラム
26 加熱ローラ
27 加圧ローラ
33 連動機構
36 ローラ支持部材
37 ばね
38 直動ロッド
39 リンク部材
40 支持板
41 連結ロッド
46 操作レバー
50 押動突部
52 ガイド溝
55 係合突部
53 移動溝部
54 ロック溝部
57 ころ部材
58 リヤカバー
59 トップカバー

Claims (7)

  1. 装置本体に対して開閉される開閉カバーと、互いに対向配置される2つのローラを有する定着装置とを備え、前記開閉カバーの開閉に連動させて、一方の前記ローラを他方の前記ローラに対して圧接および解除させる連動機構を備える画像形成装置において、
    前記連動機構は、
    常には、一方の前記ローラが他方の前記ローラに向けて圧接されるように付勢する付勢手段と、
    記付勢手段の付勢力によって、一方の前記ローラが他方の前記ローラに圧接される圧接位置と、前記付勢手段の付勢力に抗して、一方の前記ローラが他方の前記ローラから離間方向に移動されて圧接が解除される圧接解除位置とに、一方の前記ローラを選択的に移動させる移動部材と、
    前記移動部材と係合して、前記移動部材を移動させるとともに、前記付勢手段の付勢力によってその移動部材に伝わる荷重を受け止める支持部材と、
    前記開閉カバーと前記支持部材との間を連結し、前記開閉カバーの開閉に連動して、前記支持部材を移動させる連結部材と、を備え、
    前記移動部材は、
    一方の前記ローラのローラ軸と平行に延びる第1支持軸を介して、その一端部が前記装置本体に揺動可能に支持されるローラ支持部材と、
    前記ローラ支持部材に対して上方に所定の間隔を隔てて対向状に配置され、前記第1支持軸と平行に設けられる第2支持軸を介して、前記装置本体に揺動可能に支持されるリンク部材と、
    前記ローラ支持部材と前記リンク部材との間において、上下方向にスライド自在に設けられる直動ロッドとを含み、
    前記ローラ支持部材は、前記一端部と反対側の他端部が上下方向に移動するように、前記第1支持軸を中心に揺動可能に設けられ、前記一端部と前記他端部との間の途中部において、一方の前記ローラの前記ローラ軸を回転可能に支持し、
    前記付勢手段は、前記ローラ支持部材の前記他端部と前記途中部との間に接続され、前記他端部が上方に引上げられる方向に前記ローラ支持部材を付勢し、
    前記直動ロッドは、その下端部が前記ローラ支持部材の前記他端部に対して上方から対向するように配置され、
    前記リンク部材は、一端部が前記直動ロッドの上方に配置され、板状をなし、その長手方向途中の上部側が前記第2支持軸を介して前記装置本体に揺動可能に支持され、
    前記リンク部材には、前記第2支持軸と前記一端部と反対側の他端部との間に前記リンク部材の長手方向に延びるガイド溝が形成されており、
    前記支持部材の前記一端部には、前記ガイド溝に係合される係合突部が形成されており、
    前記支持部材の前記一端部と反対側の他端部は、前記ガイド溝の上方において、前記第2支持軸と平行に延びる第3支持軸を介して前記装置本体に揺動可能に支持され、
    前記連結部材は、前記支持部材に対して前記第2支持軸と反対側において、前記支持部材とV字状をなすように設けられ、その一端が開閉カバーに回動可能に取り付けられるとともに、その他端が前記支持部材の前記一端部側に回動可能に取り付けられ、
    前記開閉カバーの閉状態において、前記支持部材は、前記ガイド溝が延びる方向に対して、略直交する方向に延びるように配置され、
    前記開閉カバーの開動作に伴って、前記連結部材により、前記支持部材の前記一端部に対して前記連結部材の一端に向かう力が加えられ、前記係合突部が前記ガイド溝を移動するとともに、前記リンク部材の前記一端部が下方に下がり、前記ガイド溝が上方に移動するように前記リンク部材が回動することを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記ガイド溝は、前記係合突部が移動可能な移動溝部と、前記移動溝部に対して、前記移動部材を揺動させるための力が低減する方向に屈曲形成され、前記開閉カバーの開状態において前記係合突部を受け入れて、その移動を規制するロック溝部とを備えていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記係合突部には、前記ガイド溝との間における摺動抵抗を低減するための、ころ部材が設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 記ローラ支持部材を前記圧接解除位置に移動させるための操作レバーが、前記リンク部材および前記直動ロッドとは独立して設けられていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 記操作レバーは、前記リンク部材の前記一端部と、前記直動ロッドとの間において、揺動可能に設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記開閉カバーは、感光体を有するプロセスカートリッジを着脱するために開閉されるオープンカバーであることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記装置本体に対して開閉可能なカバー部材が、前記開閉カバーとは別途設けられており、前記カバー部材の開動作により、前記操作レバーが外部に露出するように構成されていることを特徴とする、請求項4ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
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