JPH08151165A - 給紙搬送装置及び該給紙搬送装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙搬送装置及び該給紙搬送装置を備えた画像形成装置

Info

Publication number
JPH08151165A
JPH08151165A JP6294781A JP29478194A JPH08151165A JP H08151165 A JPH08151165 A JP H08151165A JP 6294781 A JP6294781 A JP 6294781A JP 29478194 A JP29478194 A JP 29478194A JP H08151165 A JPH08151165 A JP H08151165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feeding
sheet
conveying
image forming
separating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6294781A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Hamada
達雄 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP6294781A priority Critical patent/JPH08151165A/ja
Publication of JPH08151165A publication Critical patent/JPH08151165A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ジャム処理を容易化することができる給紙搬送
装置を提供する。 【構成】ジャムが生じた場合、中板2を給送手段4,5
側から所定量離間させると、中板2が摩擦分離手段3を
給送手段4,5から離間させ、摩擦分離手段3が加圧ア
ーム11を押し下げ、一対の搬送手段(搬送ローラ10
と従動ローラ12)同士を離間させる。これにより、給
送手段4,5と摩擦分離手段3及び一対の搬送手段1
0,12のニップを解放し、ジャム処理が容易に行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームプリンタ
(以下LBPと略す)、ファクシミリ、複写機等の画像
形成装置に使用される給紙搬送装置及び該給紙搬送装置
を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置、とりわけ電子写真
装置のデュプロ方式給紙搬送装置は、図17のように、
回転可能に支持された軸6に給紙ローラ4及び従動コロ
5を取り付けてあり、そのシート搬送方向下流側に搬送
ローラ対10、12が設けられている。そして、前記給
紙ローラ4及び従動コロ5と、これに対向して押圧され
る中板2及び摩擦分離手段3とが、共働してトレイ上の
紙(シート)をピックアップすると共に、その紙を一枚
づつに分離して給送する。そして、その給紙ローラ4側
から給送される紙を搬送ローラ対10、12で搬送する
構成になっている。なお、中板2、摩擦分離手段3及び
搬送ローラ対10、12は、常に対向物に対して付勢さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、例えば、電子写真装置本体内で何らかの不具
合が生じ、ジャムとして本体が緊急停止した場合、給紙
ローラ4及び従動コロ5と摩擦分離手段3や、搬送ロー
ラ対10、12同士の間に紙を挟み込んだままとなって
しまう。
【0004】その結果、従来の給紙搬送装置は、ジャム
処理時、給紙ローラ4及び従動コロ5と摩擦分離手段3
や、搬送ローラ対10、12同士の間のニップ部に挟み
込まれた紙を取り除くために、各ニップ部の挟圧力に負
けないような強い力で引き抜く必要があるばかりでな
く、最悪の場合、ジャム紙が押圧ニップ部で破れ、その
破れた紙が装置本体内に残留してしまうといったよう
な、ジャム処理性の悪い構成であった。
【0005】この対策としてカムを用いて給紙動作の一
時期のみ中板を付勢し、それ以外は給紙ローラから離間
させる方法や、ジャム処理時に開けられる電子写真装置
の開閉カバーに連動させて搬送ローラ対10、12のニ
ップ部を離間させる方法が用いられてきたが、依然とし
て給紙ローラ4及び従動ローラ5と摩擦分離手段3との
離間を行うことができず、ジャム処理性を完全に改良し
ているわけではなかった。
【0006】そこで、本発明は、ジャム処理をより一層
容易にできる給紙搬送装置及び該給紙搬送装置を備えた
画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出されたものであり、シートを積載する
シート積載手段(1)と、該シート積載手段(1)上の
シートを給送する給送手段(4,5)と、該給送手段
(4,5)側に向けて付勢され、前記シート積載手段
(1)上のシート(P)を前記給送手段(4,5)側に
押圧する給送力付与手段(2)と、前記給送手段(4,
5)に対して接離可能に弾性支持され、前記給送手段
(4,5)と共働してシートを一枚づつに分離する分離
手段(3)と、該分離手段(3)及び前記給送手段
(4,5)のシート搬送方向下流側のシート搬送路に対
向するように一対配置され、前記給送手段(4,5)か
ら給送されるシートをシート搬送方向下流側に搬送する
搬送手段(10,12)と、該一対の搬送手段(10,
12)を接離可能に弾性支持する支持手段(11)と、
を備え、前記給送力付与手段(2)を前記給送手段
(4,5)側から離間する方向に所定量変位させると、
該給送力付与手段(2)が前記分離手段(3)を前記給
送手段(4,5)から離間させ、前記分離手段(3)が
前記一対の搬送手段(10,12)同士を離間させるよ
うに、前記給送力付与手段(2)と前記分離手段(3)
を隣接配置すると共に、前記分離手段(3)と前記支持
手段(11)をもって隣接配置したことを特徴としてい
る。
【0008】又、本発明の給紙搬送装置は、前記給送力
付与手段(3)に前記分離手段(3)側に伸びる突起
(2d)を形成して、該突起(2d)が前記分離手段
(3)に対して所定の隙間を形成するように前記給送力
付与手段(2)と前記分離手段(3)を隣接配置し、前
記分離手段(3)に前記支持手段(11)側に伸びる腕
部(3g)を形成する一方、前記支持手段(11)に前
記分離手段(3)側に伸びる腕部(11c)を形成し
て、前記分離手段(3)の腕部(3g)と前記支持手段
(11)の腕部(11c)とが所定の隙間を形成するよ
うに前記分離手段(3)と前記支持手段(11)を隣接
配置したことを特徴としている。
【0009】又、本発明の給紙搬送装置は、例えば、図
5〜図16に示すように、前記支持手段(11)が前記
一対の搬送手段(10,12)を離間させる方向に所定
量変位させられると、該支持手段(11)が前記分離手
段(3)を前記給送手段(4,5)から離間させるよう
に、前記分離手段(3)の腕部(3g)と前記支持手段
(11)の腕部(11c)の少なくとも一方に、前記分
離手段(3)の腕部(3g)と前記支持手段(11)の
腕部(11c)のいずれか他方に所定の隙間をもって係
合するフック部(3h)を形成してなることを特徴とし
ている。
【0010】又、本発明の給紙搬送装置は、例えば、図
7〜図16に示すように、前記一対の搬送手段(10,
12)が離間するように、前記支持手段(33)を変位
させる操作手段(L)を備えたことを特徴としている。
【0011】又、本発明の給紙搬送装置は、例えば、図
7〜図16に示すように、前記操作手段(L)と前記支
持手段(33)の少なくとも一方に、該支持手段(3
3)が一対の搬送手段(10,12)を所定量離間させ
るように変位した位置で該支持手段(33)を保持する
ロック機構(32a,33a,37a,41a,43
a,45a)を備えたことを特徴としている。
【0012】又、本発明の給紙搬送装置は、例えば、図
7〜図16に示すように、前記ロック機構が、前記操作
手段(L)に形成した突起(32a,37a,41a,
43a,45a)と、該突起(32a,37a,41
a,43a,45a)に係合するように前記支持手段
(33)に形成された溝(33a)と、で構成されるこ
とを特徴としている。
【0013】又、本発明の給紙搬送装置は、例えば、図
11〜図12に示すように、前記操作手段(L)にロッ
ク解除レバー(41b)を形成すると共に、前記給送手
段(4,5)による給送動作開始前に前記ロック解除レ
バー(41a)を押圧して、前記ロック機構(33a,
41a)のロック状態を解除するカム(40)を備えて
なることを特徴としている。
【0014】又、本発明の画像形成装置は、例えば、図
1に示すように、上記給紙搬送装置と、該給紙搬送装置
から供給されるシートに所望の画像を形成する画像形成
手段(13a)と、を備えたことを特徴としている。
【0015】又、本発明の画像形成装置は、例えば、図
7〜図10、図13〜図16に示すように、上記給紙搬
送装置と、該給紙搬送装置のロック機構(32a,33
a,37a,43a,45a)を解除するロック解除手
段(13,18,44)と、前記給紙搬送装置から給送
されるシートに所望の画像を形成する画像形成手段(1
3a)と、を備えたことを特徴としている。
【0016】又、本発明の画像形成装置は、例えば、図
9〜図10に示すように、前記ロック解除手段が、画像
形成装置本体に脱着可能に取り付けられて、画像形成装
置本体への装着時に前記ロック機構のロック状態を解除
するユニット(13)であることを特徴としている。
【0017】又、本発明の画像形成装置は、例えば、図
13〜図14に示すように、前記ロック解除手段が、画
像形成装置本体の開口部に開閉可能に取り付けられ、閉
扉時に前記ロック機構のロック状態を解除するカバー
(18)であることを特徴としている。
【0018】又、本発明の画像形成装置は、例えば、図
15〜図16に示すように、画像形成装置本体に開閉可
能に取り付けられたカバー(18)と、上記給紙搬送装
置と、を備え、該給紙搬送装置の操作手段(L)と前記
カバー(18)とを、該カバー(18)の開扉時にロッ
ク機構(33a,43a)によるロック状態を生じさせ
る一方、該カバー(18)の閉扉時にロック機構(33
a,43a)のロック状態を解除するリンク機構(4
4)で連結したことを特徴としている。
【0019】更に、本発明の給紙搬送装置は、シートを
積載するシート積載手段(1)と、該シート積載手段
(1)上のシートを給送する給送手段(4,5)と、前
記給送手段(4,5)に対して接離可能に弾性支持さ
れ、前記給送手段(4,5)と共働してシートを一枚づ
つに分離する分離手段(3)と、該分離手段(3)及び
前記給送手段(4,5)のシート搬送方向下流側のシー
ト搬送路に対向するように一対配置され、前記給送手段
(4,5)から給送されるシートをシート搬送方向下流
側に搬送する搬送手段(10,12)と、該一対の搬送
手段(10,12)を接離可能に弾性支持する支持手段
(11)と、を備え、前記支持手段(11)を前記一対
の搬送手段(10,12)が離間する方向に所定量変位
させると、該支持手段(11)が前記分離手段(3)を
前記給送手段(4,5)から離間させるように、前記支
持手段(11)と前記分離手段(4,5)を隣接配置し
たことを特徴としている。
【0020】更に、又、本発明の画像形成装置は、上記
給紙搬送装置と、該給紙搬送装置から供給されるシート
に所望の画像を形成する画像形成手段(13a)と、を
備えたことを特徴としている。
【0021】
【作用】本発明によれば、シート積載手段(1)上に積
載されたシートが給送手段(4,5)により給送され、
給送手段(4,5)と分離手段(3)との間、又は一対
の搬送手段(10,12)の間でジャムを生じた場合、
給送力付与手段(2)を給送手段(4,5)側から所定
量離間させると、給送力付与手段(2)が分離手段
(3)を給送手段(4,5)から離間させ、分離手段
(3)が一対の搬送手段(10,12)同士を離間させ
るように支持手段(11)を押圧する。これによって、
給送手段(4,5)と分離手段(3)の間及び一対の搬
送手段(10,12)同士の間に隙間が生じ(図4参
照)、これらの間に挟み込まれたシートを無理なく容易
に取り出せる。
【0022】又、本発明は、例えば、図5に示すよう
に、一対の搬送手段(10,12)同士が離間する方向
に支持手段(11)を所定量変位させると、分離手段
(3)の腕部(3g)に形成したフック部(3h)が支
持手段(11)の腕部(11c)に当接し、支持手段
(11)が分離手段(3)を給送手段(4,5)から離
間する方向に変位させる。これにより、例えば、図6に
示すように、給送手段(4,5)と分離手段(3)との
間及び一対の搬送手段(10,12)同士の間に隙間が
生じ、ジャム処理が容易に行われる。
【0023】ジャムが生じない通常のシート給送搬送状
態の場合、給送力付与手段(2)と分離手段(3)及び
分離手段(3)と支持手段(11)との間に所定の隙間
が形成されている。そのため、給送手段(4,5)及び
分離手段(3)と一対の搬送手段(10,12)とがそ
れぞれ独立に作動して、給送手段(4,5)及び分離手
段(3)によりシート積載手段(1)上のシートを一枚
づつ分離・給送する。又、一対の搬送手段(10,1
2)が、給送手段(4,5)側から給送されるシートを
所定方向に搬送する。
【0024】又、本発明は、例えば、図7〜図8に示す
ように、支持手段(33)を変位させるための操作手段
(L)を備えた場合、該操作手段(L)を操作すること
により、一対の搬送手段(10,12)及び給送手段
(4,5)と分離手段(3)とを容易に離間させ、ジャ
ム処理が容易に行われる。
【0025】又、本発明は、例えば、図7〜図16に示
すように、操作手段(L)と支持手段(33)の少なく
とも一方に、ロック機構(32a,33a,37a,4
1a,43a,45a)を備えているため、ジャム処理
時、一対の搬送手段(10,12)同士及び給送手段
(4,5)と分離手段(3)とが離間した状態でロック
機構により保持される。その結果、作業者は、両手が自
由になり、より一層容易にジャム処理を行える。
【0026】又、本発明は、例えば、図11〜図12に
示すように、操作手段(L)に形成したロック解除レバ
ー(41b)を、給送手段(4,5)による給送動作開
始前にカム(40)が押圧し、カム(40)でロック機
構(31a,41a)のロック状態を解除する。したが
って、ジャム処理後、給送動作開始時には、給送手段
(4,5)及び分離手段(3)と一対の搬送手段(1
0,12)とが給紙搬送可能な状態に自動的に復帰す
る。
【0027】又、本発明の画像形成装置は、例えば、図
7〜図8に示すように、画像形成装置本体に着脱可能な
ユニット(13)を画像形成装置本体から取り外した
後、操作手段(L)を操作し、一対の搬送手段(10,
12)同士及び給送手段(4,5)と分離手段(3)と
を離間させ、ロック機構(32a,33a)でその状態
を保持する。ジャム処理後、ユニット(13)を画像形
成装置本体に装着すると、ユニット(13)が操作手段
(L)を押圧して、ロック機構(32a,33a)のロ
ック状態がユニット(13)により解除される。従っ
て、ジャム処理後、給送動作開始時には、給送手段
(4,5)及び分離手段(3)と一対の搬送手段(1
0,12)とが給紙搬送可能な状態に自動的に復帰す
る。
【0028】又、本発明の画像形成装置は、例えば、図
9〜図10に示すように、画像形成装置本体に開閉可能
に取り付けたカバー(18)を開いた後、操作手段
(L)を操作し、一対の搬送手段(10、12)同士及
び給送手段(4、5)と分離手段(3)とを離間させ、
ロック機構(33a,37a)でその状態を保持する。
ジャム処理後、カバー(18)を閉じると、カバー(1
8)が操作手段(L)を押圧して、ロック機構(33
a,37a)のロック状態がカバー(18)により解除
される。従って、ジャム処理後、給送動作開始時には、
給送手段(4,5)及び分離手段(3)と一対の搬送手
段(10,12)とが給紙搬送可能な状態に自動的に復
帰する。
【0029】又、本発明の画像形成装置は、例えば、図
14に示すように、カバー(18)を開くと、リンク機
構(44)が操作手段(L)を作動させて、該操作手段
(L)により支持手段(33)が変位させられると共
に、ロック機構(33a,43a)により支持手段(3
3)がその位置で保持される。その結果、一対の搬送手
段(10,12)及び給送手段(4,5)と分離手段
(3)とが離間し、ジャム処理が容易に行われる。ジャ
ム処理後、例えば、図13に示すように、カバー(1
8)を閉めると、リンク機構(44)が操作手段(L)
を作動させると共に、ロック機構(33a,37a)を
解除させる。その結果、ジャム処理後、給送動作開始時
には、給送手段(4,5)及び分離手段(3)と一対の
搬送手段(10,12)とが給紙搬送可能な状態に自動
的に復帰する。
【0030】又、本発明の画像形成装置は、例えば、図
15に示すように、ユニット(13)を画像形成装置本
体に装着している場合、ユニット(13)が操作手段
(L)を押圧することによりロック機構(33a,45
a)を解除している。一方、図16に示すように、ユニ
ット(13)を画像形成装置本体から取り外した場合、
ばね(48)が操作手段(L)を作動させて、一対の搬
送手段(10,12)同士を離間させる方向に支持手段
(33)を変位させると共に、該支持手段(33)をロ
ック機構(33a,45a)でその位置に保持する。そ
の結果、作業者は、両手が自由となり、容易にジャム処
理が行われる。
【0031】尚、上記括弧内の符号は、図面と対照する
ためのものであり、何等本発明の構成を限定するもので
はない。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。 〈実施例1〉図1は、本発明の給紙搬送装置を備えた画
像形成装置の一実施例を示すものである。
【0033】この図1に示すように、給紙搬送装置は、
75°の角度で立った給紙トレイ(シート積載手段)1
に収納された紙(シート)Pを画像形成部(画像形成手
段としての感光ドラム13a)へ給送すると共に、定着
部16を通過させて排出部(排紙トレイ210)へと搬
送するものである。すなわち、給紙トレイ1に紙Pを搭
載して給送を開始すると、トレイ内の紙Pを回転する給
紙ローラ4と摩擦分離手段とにより一枚づつに分離して
給送する。給送された紙Pは、一対の搬送手段(搬送ロ
ーラ10、コロ12)と、フレームFと一体に設けられ
たガイド部等かなる第1湾曲パスR1 を経て、画像形成
装置内の前方約20°下方へ送られる。
【0034】そして、紙Pは、感光ドラム13aと転写
ローラ14との圧接ニップ(感光ドラム13aと転写ロ
ーラ14との接触部)へ搬送され、ドラム13a面に形
成されるトナー像の転写を受ける。トナー像の転写を受
けた紙Pは、フレームFと一体に設けられたガイドリブ
15でガイドされて定着部16へ至り、そこでトナー像
が定着される。
【0035】そして、定着部16を通過した後の紙P
は、第1排紙ローラ対17を経て、第2湾曲パスR2
至る。この第2湾曲パスR2 の通過時、紙Pは、表裏反
転され、走査光学装置22及び画像形成装置本体に脱着
可能に装着されたプロセスカートリッジ13の上方へ第
2排紙ローラ対20により排出され、次いで排紙トレイ
210に排出される。排紙トレイ210は、開閉カバー
21の傾斜面21aと排紙サブトレイ21bとにより形
成され、65°の傾斜角となるように画像形成装置本体
に取り付けられている。
【0036】ここで給紙トレイ1と排紙トレイ210
は、図1中右側に傾くようにそれぞれ75°と65°の
傾斜角を持っているため、紙Pが立った状態で積載され
ているにもかかわらず、前面(図1中左側)に倒れるこ
とがなく、紙の整列性に優れている。
【0037】さらに、奥側に位置する給紙トレイ1の方
が排紙トレイ210より高い位置にあるため、紙Pを積
載するときの操作性に優れている。
【0038】なお、図1に示すように、記録媒体として
の紙Pの搬送経路には、レジストセンサS1と排紙セン
サS2が設けられ、紙Pの有無を検知している。レジス
トセンサS1は、センサレバーとフォトインタラプタで
構成され、給紙トレイ1から転写ローラ14へ搬送され
てくる紙Pの先端検出を行い、走査光学装置22におい
てレーザの書き込みをくるためのタイミングを取ると共
に、画像形成装置本体起動時の残留紙有無検知を行う。
排紙センサS2は、やはりレバー部とフォトインタラプ
タで構成され、定着部21を通過した紙Pの先端到達及
び後端の通過を検出すると共に、画像形成装置起動時の
残留紙有無検知を行う。
【0039】例えば、画像形成装置本体内にジャムが発
生した場合、画像形成装置本体の制御部(CPU22
0)が給送タイミングとセンサS1,S2との信号関係
により、ジャムの発生を検出して、画像形成装置本体の
駆動を緊急停止すると共に、ジャム発生の表示を行う。
【0040】また、紙PがレジストセンサS1を通過し
た後、排紙センサS2に到達しなかった場合、制御部2
20は、給送タイミングからの時間をカウントし、排紙
センサS2に紙Pが到達すべき時間が経過しても、排紙
センサS2が紙Pの到達を検出できないので、定着部1
6での巻き付きジャムと判断し、画像形成装置の駆動を
緊急停止させる。
【0041】なお、本実施例は、給紙トレイ1上の紙有
無センサが設けられていない。これは、給紙トレイ1が
外部に突出しているため、紙Pの有無を目視でき、コス
トダウンできるという理由からである。
【0042】さて、紙Pを給紙トレイ1に搭載しないで
給紙開始信号が入った場合、給紙ローラ4は一回転する
だけである。その際、制御部220は、給紙開始信号か
らの時間をカンウトし、レジストセンサS1に到達すべ
き時間を経過してもレジストセンサS1が紙Pの先端を
検出できなかった場合、給紙不良と同じ扱いとして検知
する。この場合、前に給送されている紙が定着部16の
付近でまだ搬送されているので、この紙が排出されてか
ら画像形成装置の駆動を停止させるようになっている。
【0043】次に、紙Pを給紙トレイ1から搬送するた
めの給紙部について説明する。
【0044】給紙部は、図1〜図2に示すように、紙P
を給紙ローラ4側へ押圧する中板(給送力付与手段)2
と、給紙ローラ4側に押圧され、その摩擦力により紙を
一枚づつ分離する(摩擦)分離手段3と、軸6に取り付
けられる給紙ローラ4及び従動コロ5からなる給送手段
と、同じく軸に取り付けられるカム7と、図外のバネク
ラッチと、一対の搬送手段(搬送ローラ10と従動ロー
ラ12)からなっている。
【0045】中板2は、フレームFのピン2aを中心に
揺動し、常時給紙ローラ4側に付勢するバネ2bを備え
ている。摩擦分離手段3は、ホルダ部3cとゴム部3d
とを備え、フレームFのピン3aを中心に揺動し、常時
給紙ローラ4側に付勢するバネ3bをも備えている。中
板2は、摩擦分離手段3の上側(図2中左側)に位置し
ている。そして、バネ2dは、ホルダ部3cに設けられ
た穴3eを貫通して、フレームの座へ到達している。
【0046】軸6は、上記したように、給紙ローラ4、
従動コロ5a・5b、カム7c・7b及び図外のソレノ
イドにより駆動を制御される図外のバネクラッチが取り
付けられるようになっており、本体フレームFに不図示
の軸受により回転可能に支持される。給紙ローラ4と従
動コロ5a・5bは、各々前記分離手段3のゴム部3d
と当接し、紙搬送方向の中心部(搬送される紙の幅方向
略中心部)に位置している。
【0047】なお、給紙ローラ4及びカム7a・7b
は、軸6に対して平行ピン(キー)にて固定されてお
り、軸6と一体回動する。
【0048】次に各部の動きについて説明する。
【0049】給紙待機時、図外のソレノイド及びバネク
ラッチにより、画像形成装置本体の駆動側から軸6への
動力伝達が遮断される。その際、カム7は、中板2の両
側の凸部2cと当接し、中板2を押し下げている。又、
給紙ローラ4も摩擦分離手段3と反対側に退避している
ので、給紙トレイ1への紙Pの補給を容易にできる。給
紙開始信号が入力されると、図外のソレノイドが一瞬O
Nされ、図外のバネクラッチにより駆動がかわり、軸6
が回転する。そして、この軸6が回転すると、カム7
は、中板凸部2cから退避し、中板2が紙Pを従動コロ
5に押し付ける。
【0050】その後、給紙ローラ4が紙Pに当接し、従
動コロ5と摩擦分離手段3の接触部(ニップ)に紙Pが
送り込まれる。ここで、2枚以上の紙Pが送り込まれた
時、余分な紙の裏面に摩擦分離力が働き、送られるべき
紙の表面には給紙ローラ4の搬送力が働くので、紙の重
送が防止される。
【0051】一回転した軸6は、図外のバネクラッチと
ソレノイドとにより駆動を断たれて停止し、再び待機状
態に戻り、次の給紙開始信号が入るまでその状態を保持
する。ここで、軸6が一回転した後も紙はまだ搬送され
ているが、その際、紙Pは従動コロ5と摩擦分離手段3
とに挟まれながら搬送されるので、ここで紙のもつれ送
り重送が防止される。なお、幅約30mmの給紙ローラ
4を始めとする給紙部は、幅方向でレター紙の中央に位
置するので、給紙トレイ1の両側幅スライド(不図示)
を調整することで、名刺からレターサイズまでの全紙種
を給送することが可能である。
【0052】摩擦分離手段3の下流には搬送部(一対の
搬送手段10、12)が設けられ、給紙された紙を転写
部へ送り込む。搬送ローラ10は、フレームFの裏面の
支軸11aを中心に揺動する加圧アーム(支持手段)1
1に回転可能に支持され、バネ11bにより対向する従
動コロ12に付勢される。搬送ローラ10の軸10aの
一端は、支軸11aを中心に揺動できるように、画像形
成装置本体の駆動軸に継手で連繋されている。
【0053】ここで、本実施例を図1乃至図4に基づい
てさらに詳細に説明する。
【0054】図3に示すように、支軸2aを中心に揺動
する中板2は、紙Pが積載されるプレート部2eと、給
紙カム7と当接する凸部2cと(図2参照)、該凸部2
cを給紙カム7側に付勢するバネ2bと、を備えてい
る。そして、中板2の先端(図中下端)の裏面には突起
2dが形成されている。
【0055】この中板2のシート搬送方向下流側には、
支軸3aを中心に揺動する摩擦分離手段3が配置されて
いる。この摩擦分離手段3は、ホルダ部3cと、摩擦部
材3dと、該摩擦部材を従動ころ5側に付勢するバネ3
bと、を備えている。そして、この摩擦分離手段3は、
中板2の突起2dと対向する位置に突き当て部3fが設
けられ、中板2が給紙カム7により押し下げられている
状態(スタンバイ状態)において、両者(2d,3f)
の隙間が1〜2mm程度となるように構成されている。
また、摩擦分離手段3は、ホルダ部3cの後端(図2中
左端)に腕部3gが形成されている。
【0056】摩擦分離手段3の下流側には、支軸11a
を中心に揺動する加圧アーム(支持手段)11により支
持される搬送ローラ10と、画像形成装置本体に回転可
能に支持される従動コロ12とが配置されている。そし
て、搬送ローラ10と従動コロ12とで搬送手段を構成
している。このうち、搬送ローラ10は、加圧バネ11
bにより加圧アーム11を介して受動コロ12側に付勢
される。また、加圧アーム11は、その前端(図中右
端)の摩擦分離手段3の腕部3gと対向する位置に腕部
11cが設けられ、両者(3g,11c)の隙間が1〜
2mm程度になるように構成されている。
【0057】このような通常の場合(給送搬送状態の場
合)、中板2、摩擦分離手段3及び搬送ローラ10は、
それぞれ隣接する部材に隙間があるため、それぞれが独
立して作動し、所望の給紙・搬送機能を発揮する。
【0058】一方、画像形成装置本体内で何ならかの原
因によりジャムが発生し、本体が停止した場合、画像形
成装置本体内に存在するジャム紙を取り除かなくてはな
らない。この場合、図4に示すように、中板2を手で矢
印A方向へ押すと、中板2の突起2dが摩擦分離手段3
の突き当て部3fに当接し、中板2が摩擦分離手段3全
体を下方(矢印B方向)へ押し下げ、摩擦分離手段3を
従動コロ5から離間させる。さらに中板2を押し込む
と、次いで、摩擦分離手段3の腕部3gが搬送ローラ1
0を支持している加圧アーム11の腕部11cを押し込
むため、搬送ローラ10が矢印C方向へ下がり、搬送ロ
ーラ10が対向するコロ12から離間する。このよう
に、中板2を押すだけでジャム処理時に負荷となる圧接
ニップが解放される。また、中板2から手をはなせば、
各々の付勢バネ2b,3b,11bにより、中板2、摩
擦分離手段3及び支持手段が図3に示すような通常の状
態に戻る。
【0059】以上のように本実施例によれば、画像形成
装置本体内でジャムが発生した場合、中板2を給送手段
4,5側から所定量離間させると、中板2が摩擦分離手
段3を給送手段(給送ローラ4,従動コロ5)から離間
させ、摩擦分離手段3が一対の搬送手段(搬送ローラ1
0,従動コロ12)同士を離間させるように加圧アーム
11を押圧するため、給送手段4,5と摩擦分離手段3
の間及び一対の搬送手段10,12同士の間に隙間が生
じ、これらの間に挟み込まれたシートを無理なく容易に
取り出すことができ、ジャム処理性を向上することがで
きる。〈実施例1の応用例〉また、図5のように、摩擦
分離手段3の腕部3gの下部に第2の突起(フック部)
3hを設けると、さらに、操作性が改善される。この場
合、腕部3gとフック部3hにより加圧アームの腕部1
1cを挟み込み、各々の隙間が1〜2mm程度確保され
るように、腕部3g,フック部3h及び腕部11cを構
成する。
【0060】この応用例は、中板2を矢印Dのように押
し込んだ場合、摩擦分離手段3と加圧アーム11が図3
の場合(第1の実施例)と全く同一に作動する。
【0061】さらに、この応用例は、矢印Fのように搬
送ローラ10側(加圧アーム11側)を押し込んでも、
又、矢印Eのように摩擦分離手段3側を押し込んでも、
従動コロ5と摩擦分離手段3及び搬送ローラ10と従動
コロ12の各々のニップ(接触部)が解放されるので、
前記実施例1よりもより一層ジャム処理が容易になり、
設計上の自由度も大きくなる。尚、この場合、搬送ロー
ラ10側あるいは摩擦分離手段3側の少なくとも一方に
押し込み用ボタンを設けると、より一層ジャム処理性が
向上する。 〈実施例2〉図7〜図8は、本発明の第2の実施例を示
すものである。
【0062】これらの図に示すように、本実施例は、前
記第1実施例の機構に加え、画像形成装置本体に脱着可
能なユニット(カートリッジ13)を取り出した後に手
動操作できるレバー部材31を非通紙部に配置してあ
る。そして、レバー部材31と一体あるいは連動するカ
ム部材32により加圧アーム(支持手段)33を押し下
げ、次いで加圧アーム33により摩擦分離手段34を押
し下げて、全てのニップを解放する(ニップ間に隙間を
生じさせる)ものである。尚、レバー部材31とカム部
材32により操作手段Lが構成される。
【0063】ここで、図8に示すように、操作手段Lを
手動操作して、カム部材32に形成された突起32aが
加圧アーム33に形成された溝33aに係合すると、加
圧アーム11を所定量変位させた位置で保持した状態
(ロック状態)となり、各ニップが解放された状態で保
持されるため、作業者は両手でジャム処理を行うことが
でき、前記各実施例よりも一層ジャム処理性が向上す
る。尚、カム部材32の突起32aと加圧アーム33の
溝33aによりロック機構が構成される。
【0064】ジャム処理終了後、レバー部材31を戻し
忘れても、カートリッジ13を挿入した際、レバー部材
31がカートリッジ13に押され、上記ロック機構32
a,33aのロック状態が自動的に解除され、搬送ロー
ラ10を従動ローラ12側に加圧するバネ35のバネ力
によりカム部材32が図中時計回り方向に付勢され、レ
バー部材31がカートリッジ13から退避した位置(図
8の位置から図7に示す位置)に戻り、通常の使用状態
(給紙搬送状態)となる。尚、ユニット13は、上記し
たように、ロック機構のロック解除手段として機能す
る。 〈実施例3〉図9〜図10は、本発明の第3の実施例を
示すものである。
【0065】本実施例は、前記各実施例と基本的構成が
同一であるため、重複した説明を省略し、前記各実施例
と異なる構成を詳述する。
【0066】本実施例は、図10に示すように、画像形
成装置本体に開閉可能に取り付けられたカバー18を開
くことにより、操作手段Lのレバー部材37を図9に示
す状態から図10に示す状態に手動操作する。その結
果、前記実施例2と同様に、材ロック機構を構成する突
起37aが加圧アーム33の溝33aに係合し、ロック
機構がロック状態となる。従って、本実施例は、前記第
2実施例と同様に、ジャム処理時に作業者が両手で作業
でき、一層容易にジャム処理を行うことができる。
【0067】この図10に示す状態において、カバー1
8を閉めると、カバー18の突起18aがニップ開放状
態のままロックされたレバー部材37を図10の時計回
り方向に押し込み、図9に示す状態に至り、自動的にロ
ック機構33a,37aのロック状態が解除され、各ニ
ップの開放状態が解除されて、給紙搬送可能な状態とな
る。尚、開閉カバー36を完全に閉じると、レバー部材
37はカバー18の突起18aから退避した状態とな
る。尚、上記したように、カバー18は、ロック機構の
ロック解除手段として機能する。 〈実施例4〉図11〜図12は、本発明の第4の実施例
を示すものである。
【0068】本実施例は、前記各実施例と基本的構成が
同一であるため、重複した説明を省略し、前記各実施例
と異なる構成を詳述する。
【0069】本実施例は、操作手段Lを構成するレバー
部材41に腕部41が一体形成されている。また、一回
転制御される給紙軸38の両端には、中板39を給紙動
作時を除き押し下げておくカム40が固定されている。
【0070】そして、ニップ解放状態のまま引き起こさ
れて、ロック機構41a,33aでロックされたレバー
部材41の腕部41aをカム40で押し込むことによ
り、ロック機構41a,33aのロック状態を自動的に
解除し、ニップ解放状態を自動的に解除するものであ
り、図12の状態から図11の状態に移行して、給送搬
送可能な状態となる。その状態(図11の状態)におい
て、レバー部材41の腕部41aはカム40の軌跡から
退避した位置にある。その他の機構、動作は第2実施例
と同様であるが、ニップ解放状態を解除するタイミング
は少なくとも給紙動作が開始される直前でなければなら
ない。
【0071】なお、第2〜第4実施例において、レバー
部材31,37,41に一体形成されるか又は連動する
ように構成されたカム部材は、加圧アーム33に直接当
接するように構成されていたが、摩擦分離手段3あるい
は中板2を押圧するように構成してもよい。 〈実施例5〉図13〜図14は、本発明の第5の実施例
を示すものである。
【0072】本実施例は、前記各実施例と基本的構成が
同一であるため、重複した説明を省略し、前記各実施例
と異なる構成を詳述する。
【0073】本実施例は、操作手段Lを構成するレバー
部材43と開閉カバー18とがリンク機構44で連結さ
れている。
【0074】リンク機構44は、レバー部材43の一端
搬に取り付けられたレバー44aと、該レバー44aの
端部に固定されたピン44b及び該ピン44bがスライ
ドできるように係合される溝44cで構成されている。
尚、溝44cは、カバー18の突起42に形成されてい
る。又、ロック機構は、レバー部材43に一体的に形成
されるか、又は、連動するように形成されたカムの突起
43aと、加圧アーム33に形成された溝33aとで構
成されている。
【0075】このように構成された本実施例は、図13
に示すカバー18ば閉じられた状態から図14に示すカ
バー18が開かれた状態に移行すると、リンク機構44
のピン44bが溝44cをスライドして、レバー部材4
3を反時計回り方向に回動させる。その結果、レバー部
材43が加圧アーム33を押し下げ、突起43aが溝3
3aに係合して、ロック機構がロック状態となり、搬送
ローラ10と従動ローラ12及び従動ローラ5と摩擦分
離手段3のニップが解放され、ジャム処理が容易に行わ
れる。
【0076】一方、カバー18を閉じると、リンク機構
44のピン44bが溝44c内をスライドして、レバー
部材43を時計回り方向に回動させる。その結果、ロッ
ク機構43a,33aのロック状態が解除され、搬送ロ
ーラ10と従動ローラ12及び従動ローラ5と摩擦分離
手段3との間のニップが自動的に確保され、給紙搬送可
能な状態となる。尚、上記したように、リンク機構44
は、ロック機構のロック解除手段として機能する。 〈実施例6〉図15〜図16は、本発明の第6の実施例
を示すものである。
【0077】本実施例は、前記各実施例、とりわけ第2
の実施例と基本的構成が同一であるため、重複した説明
を省略し、前記各実施例と異なる構成を詳述する。
【0078】本実施例は、操作手段Lを構成するレバー
部材45と図外の画像形成装置本体側とをばね48で連
繋し、プロセスカートリッジ(ユニット)13を画像形
成装置本体から取り外した場合、ばね48でレバー部材
45を引き起こし(時計回り方向に回動させ)、ロック
機構を構成するカム部材の突起45aが加圧アーム33
の溝33aに係合した状態で保持する。
【0079】これにより、加圧アーム33は、レバー部
材45で押し下げられ、搬送ローラ10と従動ローラ1
2及び従動ローラ5と摩擦分離手段3との間のニップが
解放され、ジャム処理を容易に行うことができる。
【0080】一方、プロセスカートリッジ13の装着
時、レバー部材45がばね48のばね力に抗してプロセ
スカートリッジ13で反時計回り方向に回動させられ、
ロック機構45a,33aのロック状態が自動的に解除
され、各ニップが自動的に確保され、給紙搬送可能な状
態となる。
【0081】なお、以上の各実施例に設けられたレバー
部材、リンク機構及び各バネ等は、通紙部(給紙搬送)
の妨げにならないように配置されている。また、レバー
部材は、例えば、図15に示すように、支軸25で画像
形成装置本体側に支持され、該支軸25を中心に回動で
きるようになっている。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、シート積載手段上に積載されたシートが給送手段に
より給送され、給送手段と分離手段との間、又は一対の
搬送手段の間でジャムを生じた場合、給送力付与手段を
給送手段側から所定量離間させると、給送力付与手段が
分離手段を給送手段から離間させ、分離手段が一対の搬
送手段同士を離間させるように支持手段を押圧するた
め、給送手段と分離手段の間及び一対の搬送手段同士の
間に隙間が生じ、これらの間に挟み込まれたシートを無
理なく容易に取り出すことができ、ジャム処理性を向上
することができる。
【0083】又、本発明は、一対の搬送手段同士が離間
する方向に支持手段を所定量変位させると、支持手段の
腕又は分離手段の腕の少なくとも一方に形成したフック
部が他方の腕に当接し、支持手段が分離手段を給送手段
から離間する方向に変位させることができ、給送手段と
分離手段の間及び一対の搬送手段同士の間に隙間が生
じ、これらの間に挟み込まれたシートを無理なく容易に
取り出すことができ、ジャム処理性を向上することがで
きる。
【0084】又、本発明は、支持手段を変位させるため
の操作手段を備えているため、該操作手段を操作するこ
とにより、一対の搬送手段及び給送手段と分離手段とを
容易に離間させ、ジャム処理を容易に行うことができ
る。
【0085】又、本発明は、操作手段と支持手段の少な
くとも一方に、ロック機構を備えており、ジャム処理
時、一対の搬送手段同士及び給送手段と分離手段とが離
間した状態でロック機構により保持されるため、作業者
は、両手が自由になり、より一層容易にジャム処理を行
うことができる。
【0086】又、本発明は、操作手段に形成したロック
機構解除レバーを、給送手段による給送動作開始前にカ
ムが押圧し、カムでロック機構のロック状態を解除する
ようになっているため、ジャム処理後、給送動作開始時
には、分離手段と一対の搬送手段とが給紙搬送可能な状
態に自動的に復帰する。
【0087】又、本発明の画像形成装置は、画像形成装
置本体に着脱可能なユニットを画像形成装置本体から取
り外した後、操作手段を操作し、一対の搬送手段同士及
び給送手段と分離手段とを離間させ、ロック機構でその
状態を保持する一方、ジャム処理後、ユニットを画像形
成装置本体に装着すると、ユニットが操作手段を押圧し
て、ロック機構のロック状態がユニットにより解除され
るようになっているため、ジャム処理後、給送動作開始
時には、分離手段と一対の搬送手段とが給紙搬送可能な
状態に自動的に復帰する。
【0088】又、本発明の画像形成装置は、画像形成装
置本体に開閉可能なカバーを開いた後、操作手段を操作
し、一対の搬送手段同士及び給送手段と分離手段とを離
間させ、ロック機構でその状態を保持する一方、ジャム
処理後カバーを閉じると、カバーが操作手段を押圧し
て、ロック機構のロック状態がカバーにより解除される
ようになっているため、ジャム処理後、給送動作開始時
には、分離手段と一対の搬送手段とが給紙搬送可能な状
態に自動的に復帰する。
【0089】又、本発明の画像形成装置は、カバーを開
くと、リンク機構が操作手段を作動させて、該操作手段
により支持手段が変位させられると共に、ロック機構に
より支持手段がその位置で保持される一方、ジャム処理
後カバーを閉めると、リンク機構が操作手段を作動させ
ると共に、ロック機構を解除させるため、ジャム処理後
給送動作開始時、分離手段と一対の搬送手段とが給紙搬
送可能な状態に自動的に復帰する。
【0090】又、本発明の画像形成装置は、ユニットを
画像形成装置本体に装着している場合、ユニットが操作
手段を押圧し、ロック機構を解除する一方、ユニットを
画像形成装置本体から取り外した場合、ばねが操作手段
を作動させて、一対の搬送手段同士を離間させる方向に
支持手段を変位させると共に、該支持手段をロック機構
でその位置に保持するため、作業者の両手が自由とな
り、容易にジャム処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る給紙搬送装置を備え
た画像形成装置(電子写真装置)の断面図。
【図2】本発明の給紙搬送装置の第1実施例に係る要部
説明図。
【図3】同第1実施例を示す第1の作動状態図(通常状
態の要部断面図)。
【図4】同第1実施例を示す第2の作動状態図(ニップ
開放状態の要部断面図)。
【図5】同第1実施例の応用例を示す第1の作動状態図
(通常状態の要部断面図)。
【図6】同第1実施例の応用例を示す第2の作動状態図
(ニップ開放状態の要部断面図)。
【図7】同第2実施例を示す第1の作動状態図(通常状
態の要部断面図)。
【図8】同第2実施例を示す第2の作動状態図(ニップ
開放状態の要部断面図)。
【図9】同第3実施例を示す第1の作動状態図(通常状
態の要部断面図)。
【図10】同第3実施例を示す第2の作動状態図(ニッ
プ開放状態の要部断面図)。
【図11】同第4実施例を示す第1の作動状態図(通常
状態の要部断面図)。
【図12】同第4実施例を示す第2の作動状態図(ニッ
プ開放状態の要部断面図)。
【図13】同第5実施例を示す第1の作動状態図(通常
状態の要部断面図)。
【図14】同第5実施例を示す第2の作動状態図(ニッ
プ開放状態の要部断面図)。
【図15】同第6実施例を示す第1の作動状態図(通常
状態の要部断面図)。
【図16】同第6実施例を示す第2の作動状態図(ニッ
プ開放状態の要部断面図)。
【図17】従来の給紙搬送装置の要部断面図。
【符号の説明】
1 給紙トレイ(シート積載手段) 2 中板(給送力付与手段) 2d 突起 3 摩擦分離手段(分離手段) 3g 腕部 3h 第2突起(フック部) 4 給紙ローラ(給送手段) 5 従動コロ(給送手段) 10 搬送ローラ(搬送手段) 11 加圧アーム(支持手段) 11c 腕部 12 従動コロ(搬送手段) 13 カートリッジ(ユニット,ロック解除手
段) 13a ドラム(画像形成手段) 18 カバー(ロック解除手段) 32a 突起(ロック機構) 33a 溝(ロック機構) 37a 突起(ロック機構) 40 カム 41a 突起(ロック機構) 41b ロック解除レバー 43a 突起(ロック機構) 44 リンク機構(ロック解除手段) 45a 突起(ロック機構) L 操作手段

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートを積載するシート積載手段と、 該シート積載手段上のシートを給送する給送手段と、 該給送手段側に向けて付勢され、前記シート積載手段上
    のシートを前記給送手段側に押圧する給送力付与手段
    と、 前記給送手段に対して接離可能に弾性支持され、前記給
    送手段と共働してシートを一枚づつに分離する分離手段
    と、 該分離手段及び前記給送手段のシート搬送方向下流側の
    シート搬送路に対向するように一対配置され、前記給送
    手段から給送されるシートをシート搬送方向下流側に搬
    送する搬送手段と、 該一対の搬送手段を接離可能に弾性支持する支持手段
    と、を備え、 前記給送力付与手段を前記給送手段側から離間する方向
    に所定量変位させると、該給送力付与手段が前記分離手
    段を前記給送手段から離間させ、前記分離手段が前記一
    対の搬送手段同士を離間させるように、前記給送力付与
    手段と前記分離手段を隣接配置すると共に、前記分離手
    段と前記支持手段を隣接配置したことを特徴とする給紙
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記給送力付与手段に前記分離手段側に
    伸びる突起を形成して、該突起が前記分離手段に対して
    所定の隙間を形成するように前記給送力付与手段と前記
    分離手段を隣接配置し、 前記分離手段に前記支持手段側に伸びる腕部を形成する
    一方、前記支持手段に前記分離手段側に伸びる腕部を形
    成して、前記分離手段の腕部と前記支持手段の腕部とが
    所定の隙間を形成するように前記分離手段と前記支持手
    段を隣接配置したことを特徴とする請求項1記載の給紙
    搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記支持手段が前記一対の搬送手段を離
    間させる方向に所定量変位させられると、該支持手段が
    前記分離手段を前記給送手段から離間させるように、前
    記分離手段の腕部と前記支持手段の腕部の少なくとも一
    方に、前記分離手段の腕部と前記支持手段の腕部のいず
    れか他方に所定の隙間をもって係合するフック部を形成
    してなることを特徴とする請求項2記載の給紙搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記一対の搬送手段が離間するように、
    前記支持手段を変位させる操作手段を備えたことを特徴
    とする請求項3記載の給紙搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記操作手段と前記支持手段の少なくと
    も一方に、該支持手段が一対の搬送手段同士を所定量離
    間させるように変位した位置で該支持手段を保持するロ
    ック機構を備えたことを特徴とする請求項4記載の給紙
    搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記ロック機構が、前記操作手段に形成
    した突起と、該突起に係合するように前記支持手段に形
    成された溝と、で構成されることを特徴とする請求項5
    記載の給紙搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記操作手段にロック解除レバーを形成
    すると共に、前記給送手段による給送動作開始前に前記
    ロック解除レバーを押圧して、前記ロック機構のロック
    状態を解除するカムを備えてなることを特徴とする請求
    項5乃至請求項6のいずれか1項に記載の給紙搬送装
    置。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至請求項7のいずれか1
    項に記載の給紙搬送装置と、該給紙搬送装置から供給さ
    れるシートに所望の画像を形成する画像形成手段と、を
    備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項5乃至請求項6のいずれか1
    項に記載の給紙搬送装置と、該給紙搬送装置のロック機
    構を解除するロック解除手段と、前記給紙搬送装置から
    給送されるシートに所望の画像を形成する画像形成手段
    と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記ロック解除手段が、画像形成装置本
    体に脱着可能に取り付けられて、画像形成装置本体への
    装着時に前記操作手段に当接して前記ロック機構のロッ
    ク状態を解除するユニットであることを特徴とする請求
    項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】前記ロック解除手段が、画像形成装置本
    体の開口部に開閉可能に取り付けられ、閉扉時に前記操
    作手段に当接して前記ロック機構のロック状態を解除す
    るカバーであることを特徴とする請求項9記載の画像形
    成装置。
  12. 【請求項12】画像形成装置本体に開閉可能に取り付け
    られたカバーと、前記請求項5乃至請求項6のいずれか
    1項に記載の給紙搬送装置と、を備え、 該給紙搬送装置の操作手段と前記カバーとを、該カバー
    の開扉時にロック機構によるロック状態を生じさせる一
    方、該カバーの閉扉時にロック機構のロック状態を解除
    するリンク機構で連結したことを特徴とする画像形成装
    置。
  13. 【請求項13】前記操作手段を一定方向に付勢し、ロッ
    ク機構のロック状態を保持するばねと、前記請求項10
    乃至請求項11のいずれか1項に記載の給紙搬送装置
    と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】シートを積載するシート積載手段と、 該シート積載手段上のシートを給送する給送手段と、 前記給送手段に対して接離可能に弾性支持され、前記給
    送手段と共働してシートを一枚づつに分離する分離手段
    と、 該分離手段及び前記給送手段のシート搬送方向下流側の
    シート搬送路に対向するように一対配置され、前記給送
    手段から給送されるシートをシート搬送方向下流側に搬
    送する搬送手段と、 該一対の搬送手段を接離可能に弾性支持する支持手段
    と、を備え、 前記支持手段を前記一対の搬送手段が離間する方向に所
    定量変位させると、該支持手段が前記分離手段を前記給
    送手段から離間させるように、前記支持手段と前記分離
    手段を隣接配置したことを特徴とする給紙搬送装置。
  15. 【請求項15】前記請求項14に記載の給紙搬送装置
    と、該給紙搬送装置から供給されるシートに所望の画像
    を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする
    画像形成装置。
JP6294781A 1994-11-29 1994-11-29 給紙搬送装置及び該給紙搬送装置を備えた画像形成装置 Pending JPH08151165A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6294781A JPH08151165A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 給紙搬送装置及び該給紙搬送装置を備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6294781A JPH08151165A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 給紙搬送装置及び該給紙搬送装置を備えた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08151165A true JPH08151165A (ja) 1996-06-11

Family

ID=17812206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6294781A Pending JPH08151165A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 給紙搬送装置及び該給紙搬送装置を備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08151165A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005215104A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2008134301A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Canon Inc 画像形成装置
US9375954B2 (en) 2012-05-01 2016-06-28 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
US10108139B2 (en) 2016-11-22 2018-10-23 S-Printing Solution Co., Ltd. Moveable member to move a pressure roller in a direction away from a feeding roller according to an opening operation of a door

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005215104A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2008134301A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Canon Inc 画像形成装置
US9375954B2 (en) 2012-05-01 2016-06-28 Seiko Epson Corporation Recording apparatus
US10108139B2 (en) 2016-11-22 2018-10-23 S-Printing Solution Co., Ltd. Moveable member to move a pressure roller in a direction away from a feeding roller according to an opening operation of a door

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013184754A (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2005018011A (ja) 外装カバー、用紙搬送装置および画像形成装置
JP2000079739A (ja) 開閉カバーのロック装置および画像形成装置
JP3943840B2 (ja) 画像形成装置本体
JP4239690B2 (ja) 用紙搬送装置および画像形成装置
US7540492B2 (en) Image forming apparatus
JPH08151165A (ja) 給紙搬送装置及び該給紙搬送装置を備えた画像形成装置
JP3559695B2 (ja) 給紙装置
JPH07157132A (ja) シート搬送装置
JP3483418B2 (ja) ジャム処理機構及び画像形成装置
JP2007217178A (ja) 自動原稿給送装置、画像読取装置、及び画像形成装置
JP3788084B2 (ja) 画像形成装置
JP7062895B2 (ja) 可動ユニットのロック機構及びそれを備えたシート給送装置並びに画像形成装置
JP3527155B2 (ja) 画像形成装置
JP3108149B2 (ja) 画像形成装置
JPH09221247A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JPH10167502A (ja) 給紙装置
JP3619102B2 (ja) シート材搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JPH11268849A (ja) シート材処理装置及び画像形成装置
JP2002012336A (ja) 画像形成装置
JPH09236163A (ja) 駆動伝達機構及び給紙装置及び画像形成装置
JP2001039575A (ja) シート材搬送装置及び画像形成装置
JP3822414B2 (ja) 給紙装置
JPH10181947A (ja) シート材搬送装置及びこれを備える画像形成装置
JPH0723795Y2 (ja) 画像形成装置