JP4239690B2 - 用紙搬送装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙搬送装置および画像形成装置に関し、詳しくは、用紙の搬送経路を収容する外装カバーの位置決めとジャム処理を連動させたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、用紙を搬送経路内に通紙して搬送する用紙搬送装置を搭載することにより、装置本体の処理位置に用紙を自動供給することが行われており、このような用紙搬送装置は、例えば、搬送用紙に文字等の画像を形成する画像形成装置などに搭載されている。
【0003】
この種の画像形成装置に搭載されている用紙搬送装置は、一般に、画像形成位置に用紙を搬送して搬出する搬送経路を外装カバー内に収容することにより、画像を用紙に形成する各種手段などと共に、不用意に手などが触れてしまわないように保護されている。
【0004】
この外装カバーは、適正に閉止状態にしてロックする必要があり、開閉動作を行う2以上の部材が設けられている場合には、それぞれの位置を検知するインターロック機構を設けることにより、確実に閉止・ロックさせるように各種工夫がなされている。
【0005】
例えば、上面カバーの閉止を制限するロック用レバーを備えたインターロック機構を設けることにより、側面カバーを閉止してそのロック用レバーをロック解除位置に移動させない限り、上面カバーを閉止しようとしてもそのロック用レバーに衝止させて閉止不能にすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、それぞれ独立して開閉動作するフロントカバーと上部ユニットの一方にスイッチ本体を配設するとともに他方にそのスイッチをON/OFFするレバーを配設するインターロックスイッチを設けることにより、双方が閉止状態にならない限り、閉止信号を出力できないようにすることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−152724号公報(特許第3341113号)
【特許文献2】
実開平3−100853号公報(実用新案登録第2514666号)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の外装カバーのインターロックにあっては、開閉動作を行う2部材を位置決めして閉止状態にロックする機構は、それぞれ別個に配設しているために、構造が複雑になってコスト高になっていた。
【0009】
また、開閉動作を行う2部材を順序正しく操作しない限り適正な閉止状態にできなくしたり(上記文献1参照)、2部材の双方が閉止状態であるか否かを判別可能にする(上記文献2参照)ことは可能であるが、搬送用紙のジャム処理を行う場合には外装カバーの開閉操作と共にローラのニップ圧の開放操作を行う必要があって、その操作が煩雑である。このため、ローラのニップ圧の開放操作を忘れてしまうと、無理に滞留する用紙を取り除こうとして、ローラを損傷させてしまったり、用紙を破いて搬送経路内に残留させてしまう虞があった。
【0010】
そこで、本発明は、用紙の搬送経路を収容する外装カバーを簡易な構成で位置決めロックするとともに、その外装カバーの開閉順序と用紙のジャム処理を連動させることにより、容易に搬送用紙のジャム処理を行うことができる安価な用紙搬送装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する用紙搬送装置の第1の発明は、用紙を搬送するように装置本体内に画成された搬送経路と、該搬送経路内の用紙を挟持して搬送する定着ローラと、前記搬送経路と前記定着ローラを装置本体内に収容する外装カバーとを備え、該外装カバーが互いの先端部を近接・離隔して開閉する一組の第1カバーおよび第2カバーを有する用紙搬送装置であって、
前記第2カバーを回動させて前記第1カバーの先端部に前記第2カバーの先端部を近接させて突き合わせたときに前記第2カバー側により前記第1カバーを開放不能にするとともに前記第1カバーを規定位置に位置決め係合させる位置決め係合機構と、前記第2カバーの開放動作に連動して前記搬送経路内の用紙を挟持する前記定着ローラのニップ圧を開放する連動機構と、を設け、
前記連動機構は,前記装置本体と前記第2カバーとを連結し,前記第2カバーの回動範囲を規定する連結板と,この連結板の一端に形成されたカム面と,このカム面に連結されるとともに引っ張りバネにより牽引されている回動レバーとを有し,前記第2カバーの回動に伴う前記連結板の回動を,前記カム面と,前記引っ張りバネで牽引される回動レバーとの連結で制限することで,前記第2カバーの回動を制限する連動機構であることを特徴とするものである。
【0012】
この発明では、外装カバーを閉止する場合には、第1カバーに続けて第2カバーの閉止操作を行って互いの先端部を近接させるだけで、第2カバーが第1カバーを規定位置に位置決めするとともに開放不能に係合(ロック)することができる。また、外装カバーを開放する場合には、第2カバーの開放操作を行うだけで、ローラのニップ圧を開放するとともに、第1カバーの位置決め係合を解除して開放することができる。したがって、第1カバーと第2カバーを1つの機構で位置決めすることができるとともに、外装カバーの開放操作を第2カバーから行わせて搬送経路内の用紙を挟持するローラのニップ圧を確実に開放することができる。
【0017】
上記課題を解決する用紙搬送装置の第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記第1カバーおよび第2カバーは、搬送経路の少なくとも一面側を画成するガイドと連結されて、互いの先端部を近接・離隔する開閉動作に伴って、当該ガイドを移動させて搬送経路を画成・開放することを特徴とするものである。
【0018】
この発明では、第1カバーと第2カバーの開閉操作で用紙の搬送経路を開閉することができる。したがって、第1カバーと第2カバーを開放する操作により搬送経路を全開放することができる。
上記課題を解決する用紙搬送装置の第3の発明は、上記第2の発明の特定事項に加え、前記第2カバーの開放に伴って、前記ガイドが前記第2カバーの内面から離隔するようにポップアップされることを特徴とするものである。
上記課題を解決する用紙搬送装置の第4の発明は、上記第1から第3のいずれかの発明の特定事項に加え、前記位置決め係合機構は,スプリングの弾性力により前記第1カバーを,前記ローラのニップ圧を発生させる位置に付勢しかつ位置決めする押圧レバーを有していることを特徴とするものである。
【0019】
上記課題を解決する画像形成装置の第5の発明は、上記第1から第4のいずれかの発明の用紙搬送装置を備えて、画像を形成する位置に用紙を搬送して搬出する搬送経路を有することを特徴とするものである。
【0020】
この発明では、画像の形成位置前後に搬送経路を有する画像形成装置においても上記発明による作用効果を得ることができる。したがって、外装カバーを位置決め閉止する一方、その外装カバーの開放操作に連動させて画像形成位置に搬送する用紙を挟持するニップ圧を開放することや、同時にその第2カバーを自動開放することが簡易かつ安価な構成により実現することができ、また、第1カバーと第2カバーの開放操作により搬送経路を全開放することもできる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。図1〜図16は本発明に係る用紙搬送装置を搭載する画像形成装置の一実施形態を示す図である。
【0022】
図1において、画像形成装置100は、文字等の画像を作成・出力するパーソナルコンピュータなどの外部装置に接続して利用するものであり、この画像形成装置100は、記録用紙(搬送用紙)の一面側または両面側に受け取った文字等の画像データを電子写真方式により記録形成する画像記録装置10と、積載する複数枚の記録用紙(カット紙)をこの画像記録装置10に搬送するとともに画像を記録形成されたその記録用紙を装置外に搬出して積載する用紙搬送装置20とを備えている。
【0023】
画像記録装置10は、画像データに基づいてレーザ光を走査するレーザ光走査装置11と、このレーザ走査装置11からのレーザ光を照射・走査されて画像データに基づく静電潜像を表面に形成される感光体ドラム12と、この感光体ドラム12上の静電潜像をイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(K)のトナーにより現像する各色毎の現像器を収容された現像ロータリーユニット13と、感光体ドラム12上に残留するトナーを回収して貯留する廃トナータンク14と、感光体ドラム12上に作像されたトナー像を受け取って記録用紙上に転写記録可能なトナー画像(モノクロ画像あるいはカラー画像)を形成する転写ベルト15と、この転写ベルト15との間で挟むように圧接(ニップ)して挟持搬送する記録用紙にそのトナー画像を転写させる転写ローラ16と、トナー画像を転写されて搬送されてきた記録用紙を加熱圧接することによりそのトナー画像を定着させるとともにその記録用紙をさらに下流側へと挟持搬送する定着ローラ対17a、17bと、を備えている。すなわち、転写ベルト15および転写ローラ16は転写部を、定着ローラ対17a、17bは定着部を構成し、これら転写ベルト15、転写ローラ16および定着ローラ対17a、17bは用紙搬送装置20における搬送手段をも構成している。
【0024】
この画像記録装置10は、転写ベルト15と転写ローラ16による画像の記録形成位置に記録用紙を挟持搬送して供給されることにより、その記録用紙の一面側や両面側に受け取った画像データを記録形成する。
【0025】
用紙搬送装置20は、画像を記録形成する複数枚の記録用紙をセットして1枚づつ搬送経路f(後述するf1〜f6)に分離給送する給送部21と、給送されてきた記録用紙を搬送経路fに通紙して画像記録装置10に搬送する搬送部22と、画像記録装置10による画像の記録形成済みの記録用紙を装置外に排紙する排紙部23と、一面側に画像を記録形成された記録用紙を反転再搬送する再搬送経路r(後述するr1、r2)に通紙して画像記録装置10の上流側の搬送経路fに再度通紙する反転部24とを備えている。
【0026】
給送部21は、複数枚の記録用紙を積載セットする昇降板25aを備えて装置本体下部に着脱可能に取り付けられている用紙カセット25と、昇降板25aにより上昇された記録用紙束に圧接して回転することにより記録用紙を引き出すピックアップローラ26と、このピックアップローラ26を一定の圧力で押圧しつつ引き出されてきた記録用紙に摺接してその記録用紙が下流へと送り出されるのを制限する分離パッド27とを有している。
【0027】
この給送部21は、用紙カセット25内から引き出される最上位の記録用紙にはピックアップローラ26が圧接する一方、下位に位置する記録用紙にはさらに下位に位置する記録用紙や分離パッド27が摺接することにより、これらのピックアップローラ26、分離パッド27および記録用紙の互いの摩擦係数の差を利用して、ピップアップローラ26が圧接する最上の記録用紙のみをその回転に伴って引き出すことができ、その1枚の記録用紙を分離して搬送部22の搬送経路fに通紙し下流へと給送することができる。
【0028】
搬送部22は、画像記録装置10の転写ベルト15、転写ローラ16および定着ローラ対17a、17bに加えて、給送部21のピックアップローラ26が搬送経路f内に給送する記録用紙を受け取ってさらに下流へと挟持搬送する中継ローラ対28a、28bと、この中継ローラ対28a、28bが搬送経路f内を搬送する記録用紙を受け取って画像記録装置10の転写ベルト15および転写ローラ16による画像の記録形成位置に挟持搬送するレジストローラ対29a、29bと、画像記録装置10の定着ローラ対17a、17bから送り出される搬送経路f内の画像形成済みの記録用紙を受け取ってさらに下流へと挟持搬送する中継ローラ対30a、30bと、を有している。
【0029】
この搬送部22は、給送部21から送られてきて搬送経路f内に通紙する記録用紙を、レジストローラ対29a、29bが画像記録装置10の駆動に同期するように、転写ベルト15および転写ローラ16による画像の記録形成位置に挟持搬送して、この後には、定着ローラ対17a、17bによる定着位置を経由するように挟持搬送する。これにより、記録用紙は、一面側を画像の記録形成面として、画像記録装置10による画像の記録形成位置に供給される。
【0030】
排紙部23は、搬送部22の中継ローラ対30a、30bが搬送経路f内を搬送する記録用紙を受け取って排紙テーブル23a上に搬出して積載する排紙ローラ対31a、31bを有しており、この排紙部23は、搬送部22から送られてきた画像の記録形成済みの記録用紙を受け取って装置外に排紙する。
【0031】
この排紙部23の排紙ローラ対31a、31bは、排紙テーブル23a上に記録用紙を排紙する回転駆動(排紙機能)に加えて、処理する画像の記録形成モードに従って逆方向に回転駆動可能に構成されており、画像を記録用紙の両面に記録形成する両面モードが指示されている場合に、排紙テーブル23a上に搬出した記録用紙の後端部を挟持する位置で一時停止した後に逆転駆動することにより、一面側に画像の記録形成済みの記録用紙を再搬送経路rに送り出す。すなわち、この排紙ローラ対31a、31bは、反転部24にも兼用される。
【0032】
反転部24は、排紙部23の排紙ローラ対31a、31bに加えて、この排紙ローラ対31a、31bと搬送部22の中継ローラ対30a、30bとの間に配設されて記録用紙を通紙可能な経路を搬送経路fまたは再搬送経路rのいずれかに切り換える切換ガイド32と、その排紙ローラ対31a、31bが再搬送経路rに通紙する記録用紙を受け取ってさらに下流へと挟持搬送する中継ローラ対30a、30c、34a、34bと、この中継ローラ対34a、34bが再搬送経路r内を搬送する記録用紙を受け取って搬送部22のレジストローラ対29a、29bの上流側の搬送経路f内に送り出す中継ローラ対35a、35bとを有している。なお、切換ガイド32は、図2(a)に示すように、自重により記録用紙の通紙経路として再搬送経路rを開口するように設計されており、定着ローラ対17a、17bを経由して中継ローラ対30a、30bが挟持搬送する記録紙は、図2(b)に示すように、その切換ガイド32を押し上げるようにして排紙部23の排紙ローラ対31a、31bに受け渡される。また、中継ローラ対30a、30bと中継ローラ対30a、30cは、駆動側の中継ローラ30aを共通に従動側の中継ローラ30b、30cを圧接させて構成されており、中継ローラ対30a、30bは搬送経路f内の記録用紙を挟持搬送する一方、中継ローラ対30a、30cは再搬送経路r内の記録用紙を挟持搬送する。
【0033】
この反転部24は、中継ローラ対30a、30bにより搬送経路fを挟持搬送されてきた記録用紙が、切換ガイド32を押し上げて排紙部23の排紙ローラ対31a、31bに受け渡されてその切換ガイド32の下面から抜けた後に、両面モードが指示されている場合に、排紙部23の排紙ローラ対31a、31bが逆転駆動する。このとき、切換ガイド32は自重により記録用紙の通紙経路として再搬送経路rを開口しているので、排紙ローラ対31a、31bは一面側に画像を記録形成された記録用紙をその再搬送経路rに通紙して中継ローラ対30a、30c、34a、34b、35a、35bに挟持搬送させることにより、表裏を反転させた記録用紙を搬送経路fに再度通紙して搬送部22のレジストローラ対29a、29bに受け渡す。これにより、記録用紙は、他面側(画像の記録形成されていない一面側)を画像の記録形成面として、画像記録装置10による画像の記録形成位置に再度搬送されて供給される。
【0034】
そして、この用紙搬送装置20は、装置本体(画像形成装置100)を操作する正面側(図中左側)の外装カバーとして、装置本体下部のカセットカバー41と、このカセットカバー41の上部に取り付けられたフロントカバー(第2カバー)42と、このフロントカバー42に連続する装置本体上面に取り付けられた上面カバー(第1カバー)43とが開閉可能に取り付けられており、フロントカバー42は上部に配設されている後述のロック機構44の係合・解除により上面カバー43を位置決めしつつ開閉するようになっている。これらカバー41〜43の内部には、記録用紙を搬送する搬送経路f1〜f6や再搬送経路r1、r2などを画成する各種ガイド部材が収納されており、これらカバー41〜43の開閉動作に連動させてガイド部材を回動などさせることにより、搬送経路f1〜f6や再搬送経路r1、r2などを開閉(開放・画成)するとともに、転写ローラ16などのニップ圧を解放するように構築されている。なお、この画像形成装置100は、フロントカバー42が側面側になるように設置してもよいことはいうまでもない。
【0035】
カセットカバー41は、用紙カセット25を手前にスライドさせて引き出すことができるように、把持する引出用フック41aを形成されてその用紙カセット25の前面に取り付けられている。このカセットカバー41内には、用紙カセット25の上部に位置するようにガイド部材45が装置本体側に取り付けられており、このカセットカバー41の上部とガイド部材45の下部が互いに対面したときに、ピックアップローラ26が用紙カセット25内から上方に引き出した記録用紙を通紙して搬送経路f1に供給する供給経路sを画成する。そして、ガイド部材45(装置本体)側にはピックアップローラ26が回転自在に軸支されているとともに駆動側の中継ローラ28aが軸支されており、カセットカバー41(用紙カセット25)側には分離パッド27が取り付けられるとともに従動側の中継ローラ28bが軸支されている。
【0036】
これにより、カセットカバー41を開放したときには、用紙カセット25を装置本体下部から引き出した状態になって、供給経路sを開放するとともに、ピックアップローラ26から分離パッド27を、また、駆動中継ローラ28aから従動中継ローラ28bを離隔させることができ、供給途中の記録用紙が挟持されていた場合には、そのままその記録用紙を回収・除去することができる。なお、この供給経路sは用紙カセット25とカセットカバー41の下部との間にも連続して形成されており、この用紙カセット25を図13などに示すように多段に積載することができるようになっている。
【0037】
ここで、中継ローラ対28a、28bは、用紙カセット25やそのスライド機構などの複数の部材を介して位置決めされて互いに圧接するように構成されており、中継ローラ対28a、28bの記録用紙への圧接力は、他のローラ対などとは異なって、ローラ28a、28b間に複数の位置決め部材が介在することにより加工精度や組付け精度が大きく影響する機構になっている。このことから、中継ローラ対28a、28bは、短尺のコロ形状に分割形成されてそれぞれ別個のローラ軸に軸支されているとともに、従動側の中継ローラ28bを駆動側の中継ローラ28aに圧接させる圧縮バネもそれぞれ別個に配設されている。この圧縮バネには、バネ定数の小さいストローク長の長いものが選択されており、圧接時に大きく変位させることにより互いの圧接状態を形成するように設計されている。このため、中継ローラ対28a、28bは、圧縮バネの変位による弾性力の変動が小さくなるように設計されており、複数の位置決め部材が介在して圧縮バネの変位量がばらついても安定した圧接力を得ることができ、確実かつ高精度に記録用紙を挟持搬送して下流側へと受け渡すことができる。
【0038】
フロントカバー42は、カセットカバー41の上部に近接する位置(装置本体下部)を回動支点42aとして、装置本体から離隔する方向に回動可能に支持されており、その回動支点42aよりも装置本体の内部側のガイド面42bをガイド部材45の上部に対面させて、カセットカバー41と同様に、中継ローラ対28a、28bが挟持搬送して供給経路sから送り出す記録用紙を通紙する搬送経路f1を画成している。
【0039】
これにより、フロントカバー42は、図3に示すように、回動支点42aを中心に回動させることにより搬送経路f1を開放することができ、用紙カセット25からの供給途中の記録用紙が覗いている場合にはカセットカバー41を多少引き出して中継ローラ対28a、28b間のニップ圧を開放して、回収・除去することができる。したがって、滞留する記録用紙を無理に引っ張って中継ローラ対28a、28bを損傷させたり、記録用紙を破いて残留させてしまうことなく、その記録用紙を回収・除去することができる。
【0040】
また、フロントカバー42内には、装置本体内の内側に配置されたそのフロントカバー42と略平行な搬送経路f1〜f5と、装置本体内の外側に配置されたそのフロントカバー42と略平行な再搬送経路r2とがガイド部材46〜52により画成されている。すなわち、用紙搬送装置20は、記録用紙をこれら搬送経路f1〜f5や再搬送経路r2内に通紙して上下方向に挟持搬送するように縦型に構築されている。
【0041】
ガイド部材46は、ガイド部材45の上側に連続するように装置本体の内部側に取り付けられており、このガイド部材46に対面するようにガイド部材47、48が装置本体内の外側に取り付けられている。また、ガイド部材46は、従動側のレジストローラ29bを軸支しており、この従動レジストローラ29bに圧接する駆動側のレジストローラ29aは装置本体に取り付けられて、この駆動レジストローラ29aの上下にガイド部材47、48が配置されている。すなわち、ガイド部材46、47とガイド部材46、48のそれぞれの間には、搬送経路f1に連続する搬送経路f2、f3が画成されており、中継ローラ対28a、28bが挟持搬送してレジストローラ対29a、29bに受け渡す記録用紙は、搬送経路f1から搬送経路f2、f3に通紙される。
【0042】
また、ガイド部材48は、フロントカバー42と同様に、駆動レジストローラ29aに近接する下部側を回動支点48aとして、装置本体から離隔する方向に回動可能に支持されている。このガイド部材48は、装置本体の内部側の中間部(ガイド部材46の上側に対応する位置)に、転写ベルト15に圧接させる転写ローラ16を軸支しており、その転写ローラ16の下側をガイド部材46に対面させて搬送経路f3を画成している。また、このガイド部材48は、装置本体の内部側の中間部(転写ローラ16)の上側では、記録用紙をさらに下流の定着ローラ対17a、17bに案内する片側開放の搬送経路f4を画成しており、転写ベルト15と転写ローラ16により一面側に画像を転写した定着前の記録用紙の他面側に接触して、その画像品質を低下させないように定着ローラ対17a、17bへと案内する。
【0043】
これにより、ガイド部材48は、図3に示すように、回動支点48aを中心に回動させることにより搬送経路f3、f4を開放することができ、転写ベルト15に圧接する転写ローラ16を離隔させて記録用紙を挟持するニップ圧を開放することができる。したがって、搬送途中の記録用紙が覗いている場合には、その記録用紙を無理に引っ張って転写ベルト15や転写ローラ16を損傷させたり、記録用紙を破いて残留させてしまうことなく、その記録用紙を回収・除去することができる。
【0044】
ガイド部材49〜51は、装置本体に固定されており、ガイド部材49はフロントカバー42を閉止している際にガイド部材48に連続して搬送経路f4を画成する一方、ガイド部材50、51は定着ローラ対17a、17bと中継ローラ対30a、30bの間の搬送経路f5を画成する。これにより、画像を転写形成された記録用紙を定着ローラ対17a、17bを経由させて定着させた後に中継ローラ対30a、30bに受け渡してさらに下流側へと搬送することができる。
【0045】
ガイド部材52は、フロントカバー42のガイド面42bの上部に近接する側を回動支点52aとして、そのフロントカバー42に回動可能に支持されており、
ガイド部材48とフロントカバー42本体の間に位置して、フロントカバー42と共に装置本体から離隔する方向に回動するのと同時にそのフロントカバー42から離隔する方向にも回動することができる。このガイド部材52は、フロントカバー42の内面に対面して、中継ローラ対34a、34b、35a、35bが挟持搬送する記録用紙の再搬送経路r2を画成するようになっており、ガイド部材52側には駆動側の中継ローラ34a、35aが軸支される一方、フロントカバー42側には従動側の中継ローラ34b、35bが軸支されている。
【0046】
また、このガイド部材52には、ガイド部材48に対面する位置に、スプリングなどの弾性部材を内装して連結機構を構成する付勢機構61が取り付けられており、この付勢機構61は、ガイド部材52の背面側をフロントカバー42側に押さえられた状態でガイド部材48を伸長方向に付勢することにより、そのガイド部材48を位置決めするとともに転写ローラ16を転写ベルト15に圧接させて記録用紙を挟持するニップ圧を発生させる一方、そのフロントカバー42をガイド部材52と共に開放方向に常時付勢している。
【0047】
さらに、ガイド部材52の上部には、回動レバー63が回動可能に取り付けられており、この回動レバー63は、ねじりバネ62がフロントカバー42方向に回動させるように付勢している。このため、ガイド部材52は、図3に示すように、フロントカバー42の開放時にはその回動レバー63の回動によりそのフロントカバー42の内面から離隔するようにポップアップされる。
【0048】
これにより、ガイド部材52は、図3に示すように、フロントカバー42の回動に伴って、そのフロントカバー42の内面から離隔する方向に回動レバー63によりポップアップされて再搬送経路r2を拡開・開放することができるとともに、中継ローラ対34a、34b、35a、35bのニップ圧を開放することができる。したがって、搬送途中の記録用紙が覗いている場合には、その記録用紙を無理に引っ張って中継ローラ対34a〜35bを損傷させたり、記録用紙を破いて残留させてしまうことなく、その記録用紙を回収・除去することができる。また、このガイド部材52は、図4に示すように、フロントカバー42の内面から離隔するように手動で回動させることもできるので、搬送途中の記録用紙をより容易に回収・除去することができる。このとき、ガイド部材48は、ガイド部材52の回動(フロントカバー42の回動)に伴って、付勢機構61による付勢が解除されて回動支点48aを中心に回動するので、開放した搬送経路f3、f4からも記録用紙を容易に回収・除去することができる。
【0049】
ここで、ガイド部材52は、図6に示すように、回動支点52aの反対側の回動先端側に複数の開口穴52bを形成してもよく、その開口穴52bは、再搬送経路r2の記録用紙の搬送範囲内に位置するように形成する。この場合には、図7に示すように、再搬送経路r2内で滞留する記録用紙Pは、ガイド部材52の開口穴52bを通して視認することができ、ガイド部材52がフロントカバー42からポップアップして拡開する再搬送経路r2を覗くようにして記録用紙Pの有無を確認する必要がない。
【0050】
上面カバー43は、装置本体上面の内側を回動支点43aとして、前面側がフロントカバー42上部から離隔する方向に回動可能に支持されており、この上面カバー43内には、装置本体内内側の搬送経路f1〜f5からの記録用紙を通紙する搬送経路f6と、その搬送経路f6から画像の記録形成位置に反転再搬送する記録用紙を通紙する再搬送経路r1とがガイド部材53、54により画成されている。
【0051】
ガイド部材53は、定着ローラ17aの下流側の搬送経路f5を画成するガイド部材50に連続するように装置本体側に取り付けられて、上面カバー43の内面に対面することにより搬送経路f6を画成しており、このガイド部材53には、従動側の中継ローラ30bおよび排紙ローラ31bが軸支されている。ガイド部材54は、再搬送経路r2を画成するガイド部材52の上部に連続するように上面カバー43側に取り付けられて、その上面カバー43の内面に対面することにより再搬送経路r1を画成しており、このガイド部材54には、駆動側の中継ローラ30aおよび排紙ローラ31aが軸支されるとともに、その中継ローラ30aに圧接させる従動側の中継ローラ30cも軸支されている。また、このガイド部材54は、切換ガイド32が揺動可能に取り付けられている。
【0052】
これにより、上面カバー43は、図5に示すように、回動支点43aを中心に回動させることにより搬送経路f6や再搬送経路r1、r2の連結部分を開放することができるとともに、中継ローラ対30a、30bや排紙ローラ対31a、31bのニップ圧を開放することができる。したがって、搬送途中の記録用紙が覗いている場合には、その記録用紙を無理に引っ張って中継ローラ対30a、30bや排紙ローラ対31a、31bを損傷させたり、記録用紙を破いて残留させてしまうことなく、その記録用紙を回収・除去することができる。
【0053】
さらに、この用紙搬送装置20は、図8に示すように、フロントカバー42の回動支点42a上部の紙幅方向両側方に、連結板72、73と回動レバー74、75からなるリンク機構71が取り付けられており、フロントカバー42が無制限に回動落下してしまうことを制限するとともに、その回動を調整可能にしている。
【0054】
リンク機構71は、連結板72の基端部72aが装置本体側に回動可能に取り付けられているとともに、フロントカバー42側には連結板73の基端部73aが回動可能に取り付けられており、これら連結板72、73の回動先端部72b、73bが互いに相対回動可能に連結されることにより、装置本体側がフロントカバー42を吊り下げ支持することができる。これにより、フロントカバー42は、連結板72、73を折り畳んだ状態で閉止することができ、開放する際には、図9に示すように、連結板72、73が基端部72a、73aを離隔させるように回動することにより、設定されている開放(回動)角度に保持される。
【0055】
このリンク機構71は、図8に戻って、連結板72の基端部72aの外周面がカム面72cに形成されており、このカム面72cに回動レバー列74、75を連結させて連結板72、73の回動を制限することによりフロントカバー42の回動(開放)を調整している。
【0056】
詳細には、回動レバー74は、定着ローラ17bの回転軸17cを軸支するとともに、その回転軸17cの上部を回動支点74aとして、回動可能に装置本体に取り付けられており、その回動支点74aから回転軸17cよりも下方に離隔する先端部に、その定着ローラ17bを定着ローラ17aに近接させる方向に付勢して圧接力を与える引っ張りバネ76が取り付けられている。回動レバー75は、中間部を回動支点75aとして、回動可能に装置本体に取り付けられており、この回動レバー75の一端部75bが引っ張りバネ76により牽引されている回動レバー74先端部のピン74bに当接しているとともに、その他端部75cは連結板72のカム面72cに摺接している。
【0057】
そして、この連結板72のカム面72cは、連結板72の回動に伴って、回動レバー75の他端部75cが摺接する位置と回動支点の基端部72aとの間隔を変化させて、その回動レバー75を回動させるように形成されており、フロントカバー42の閉止時には、引っ張りバネ76が定着ローラ17bを定着ローラ17aに圧接させる方向に回動レバー74を回動することを許容する一方、フロントカバー42を開放する際には、引っ張りバネ76の付勢力(弾性力)に抗して定着ローラ17bを定着ローラ17aから離隔させる方向に回動レバー74を回動させて、その定着ローラ対17a、17bの圧接状態を解除して記録用紙を挟持するニップ圧を開放する。なお、フロントカバー42は、引っ張りバネ76の付勢力が自重による回動力に勝って開放状態から閉止方向に自然に戻ってしまうことはない。
【0058】
これにより、フロントカバー42は、図10に示すように、ロック機構44によるロック解除時には、ガイド部材48を押さえる付勢機構61の付勢力(反力)によりガイド部材52と共に開放方向に押されて回動されるが、図8に戻って、連結板72のカム面72cに連結されるとともに引っ張りバネ76により牽引されている回動レバー74、75によって、その連結板72、73が回動しようとするのが制限されて、その回動位置で保持される。したがって、フロントカバー42は、上部を多少開放する位置まで自動回動した状態で保持され、急激に図9に示す完全開放状態まで回動落下してリンク機構71を損傷してしまったり、衝突音を発生させてしまうことを防止することができる。
【0059】
そして、この用紙搬送装置20(画像形成装置100)のロック機構44は、図11に示す係合ロック機構80と、図12に示す位置決めロック機構(位置決め係合機構)90とを備えており、図11に示すように、フロントカバー42上部のロック機構44のツマミ部44aを摘まんで係合ロック機構80による装置本体側との係合ロックを解除するとともに、図12に示すように、位置決めロック機構90がフロントカバー42側で上面カバー43を位置決めロックする状態を同時に解除することにより、フロントカバー42から外装カバーの開放操作を行うようになっている。
【0060】
具体的には、係合ロック機構80は、図11に示すように、フロントカバー42の上部(先端部)内にスライドバー81を内装して構築されており、このスライドバー81は、図11(a)に示すように、両端部に形成された係合フック82を装置本体側の係合段44bに係合させてフロントカバー42を閉止状態にロックするとともに、図11(b)、(c)に示すように、ツマミ部44aによりロック解除方向にスライドされたときにはその係合フック82の係合段44bとの係合を解消してフロントカバー42の開放方向への回動を許容する。
【0061】
ツマミ部44aは、フロントカバー42に一体成形されてそのフロントカバー42の上部上面に突出する第1突起80aと、スライドバー81に一体成形されて第1突起80aに隣接するようにフロントカバー42の上部上面に突出する第2突起80bとにより構成されており、この第1、第2突起80a、80bはフロントカバー42上部上面の中央部に突出するように配設されている。
【0062】
スライドバー81は、フロントカバー42の内面から装置本体側に突出する保持壁42cに対面壁83を対面させており、この保持壁42cと対面壁83との間にスプリング84を介装されて図11中右方向に付勢されている。
【0063】
このことから、スライドバー81は、フロントカバー42を閉止する際には、スプリング84により付勢されつつ係合フック82の先端部が装置本体側の係合段44bを乗り越えてその係合段44bに係合することにより、フロントカバー42を閉止状態にロックすることができる。また、フロントカバー42を開放する際には、ツマミ部44aの第1、第2突起80a、80bが互いを近接させるように摘まれたときに、スライドバー81は、スプリング84の弾性力に抗して、フロントカバー42(装置本体)に対して図11中左方向に相対移動することにより、係合フック82先端部の装置本体側の係合段44bとの係合を解消してフロントカバー42の開放方向(図11中下方向)への回動を可能にする。
【0064】
また、スライドバー81は、フロントカバー42の内面から装置本体側に突出する乗越壁42dに一端側端部85aが摺接して回動される解除レバー85を内装しており、この解除レバー85は、中間部を回動支点85bとして回動可能にスライドバー81に支持されている。
【0065】
解除レバー85は、他端側が第2突起80bに近接して中央に位置するようにスライドバー81に取り付けられており、この他端側には装置本体側の上面カバー43の側面(先端部)方向にスライドバー81の側面から突出する突片85cが形成されている。この解除レバー85は、一端側端部85aとスライドバー81の内面との間にスプリング86が介装されて、その突片85cを上面カバー43に近接させる回動方向に付勢されている。
【0066】
このことから、フロントカバー42を開放する際に、ツマミ部44aの第1、第2突起80a、80bが互いを近接させるように摘まれたときに、スライドバー81がフロントカバー42(装置本体)に対して図11(a)に示す状態から図中左方向に相対移動するので、図11(b)に示すように、解除レバー85の一端側端部85aがフロントカバー42内面の乗越壁42dを乗り越える。このとき、解除レバー85は、図11(c)に示すように、その一端側端部85aの後端面85dをフロントカバー42側の乗越壁42dに対面係合させてスプリング84の弾性力によりスライドバー81が図中右方向に戻ることを制限する。
【0067】
一方、上面カバー43の側面にフロントカバー42の上部を突き合わせて閉止する際には、解除レバー85の突片85cが上面カバー43の側面に当接することによりスプリング86の弾性力に抗してその解除レバー85が回動されて、その一端側端部85aの後端面85dが対面係合するフロントカバー42側の乗越壁42dから外れる。このとき、スライドバー81がスプリング84の弾性力により図中左方向に戻ることが許容される。
【0068】
したがって、フロントカバー42は、ロック機構44のツマミ部44aの第1、第2突起80a、80bを摘むだけで、スライドバー81をスライドさせて係合フック82と装置本体側の係合段44bとの係合ロックを解除することができ、フロントカバー42の開放操作を可能にすることができる。このとき、フロントカバー42は、スライドバー81が逆方向にスライドして係合フック82を装置本体側の係合段44bに係合可能に復帰することが解除レバー85により制限される。この状態のフロントカバー42は、上部中央付近の解除レバー85の突片85cを上面カバー43の側面に突き当てることにより、そのスライドバー81の係合フック82を装置本体側の係合段44bに係合ロック可能な方向にスライドして復帰することができる。すなわち、フロントカバー42は、上面カバー43が閉止されていない場合や、片側を支えて閉止方向に回動させたときに、上部辺が傾いて解除レバー85の突片85cを上面カバー43の側面に適正に当接させることができない場合には、スライドバー81を装置本体側に係合ロック可能な方向にスライドさせて復帰させることができない。これにより、フロントカバー42のみを閉止することはできず、また、フロントカバー42は、片側のみの装置本体側との係合であたかも閉止状態になったように見えてしまうことを回避することができる。
【0069】
また、位置決めロック機構90は、図12に示すように、フロントカバー42上部(先端部)のスライドバー81内に押圧レバー91を内装して構築されており、この押圧レバー91は、スライドバー81の両端部に配設されている係合フック82の内側近傍に配置されている。
【0070】
押圧レバー91は、図12(a)に示すように、上面カバー43方向に突出させて、その側面43bに開口する係合穴43c内に、傾斜面91dにより案内させて差し込む先端部91aを有しており、この押圧レバー91は、基端部側上部を回動支点91bとして、その先端部91aを上下方向に回動可能にフロントカバー42の内面側に支持されるとともに、基端部側下部に形成されたフランジ部91cをフロントカバー42の内面側に向かってスプリング92により付勢されている。
【0071】
このことから、押圧レバー91は、上面カバー43の側面43bにフロントカバー42の上部を突き合わせて閉止する際には、図12(b)に示すように、先端部91aが傾斜面91dを摺接させつつ案内されて上面カバー43側面43bの係合穴43c内に差し込まれる。この状態では、押圧レバー91は、上面カバー43が開放する方向に回動することを側面43bの係合穴43cに係合させた先端部91aにより制限することができる。また、この押圧レバー91は、その先端部91aが下方に回動するようにスプリング92の弾性力により付勢されているので、その上面カバー43を下方に付勢して再搬送経路r1を画成するとともに、中継ローラ対30a、30bや排紙ローラ対31a、31bを所望の圧接力で圧接させて記録用紙を挟持するニップ圧を発生させる位置に位置決めロックすることができる。一方、フロントカバー42を開放する際には、押圧レバー91の先端部91aは上面カバー43側面43bの係合穴43cから離脱するので、上面カバー43の位置決めロックが解除されて、上面カバー43の開放操作を行うことを可能な状態にすることができる。
【0072】
したがって、この用紙搬送装置20(画像形成装置100)の外装カバーを閉止する場合には、上面カバー43に続けてフロントカバー42の閉止操作を行うだけで、フロントカバー42側の押圧レバー91が上面カバー43を規定位置に位置決めしてその上面カバー43からは開放不能にロックするとともに、そのフロントカバー42自体も装置本体側の係合段44bにスライドバー81の係合フック82を係合させて閉止状態にロックすることができる。一方、このフロントカバー42や上面カバー43を開放する場合には、上述したようにフロントカバー42側のツマミ部44aを摘むだけでそのフロントカバー42の開放動作を開始させて上面カバー43の位置決めロックを解除することができる。このときには、フロントカバー42は、付勢機構61により付勢されて、ガイド部材48、52と共に回動方向に回動するので、搬送経路f1、f3、f4、f6や再搬送経路r2を開放するとともに、転写ベルト15と転写ローラ16、定着ローラ対17a、17b、中継ローラ対30a、30b、34a、34b、35a、35b、および、排紙ローラ対31a、31bが挟持搬送する記録用紙のニップ圧を開放することができる。
【0073】
このように構成することにより、用紙搬送装置20は、図13(a)に示すように、接続されている不図示のパーソナルコンピュータや操作パネル101に紙詰まりエラーが通知されて表示されたときに、フロントカバー42上部のロック機構44のツマミ部44aを摘まんで位置決めロックを解除することにより、上面カバー43の側面から離隔するようにフロントカバー42が自動的に回動して、再搬送経路r1、r2の間を拡開させて露出させる(図10参照)。これにより、一面側に画像記録済みの記録用紙がその再搬送経路r1、r2の間で滞留している際には、そのまま回収・除去することができる。
【0074】
そして、フロントカバー42をその位置からリンク機構71の引っ張りバネ76の弾性力に抗して手動で開放方向にさらに回動させたときには、図13(b)に示すように、フロントカバー42の開放に伴ってガイド部材52と共にガイド部材48が回動して、再搬送経路r1、r2の連結部分をさらに離隔させて搬送経路f3などを開放するのと同時に、転写ベルト15と転写ローラ16や、定着ローラ対17a、17bなどのニップ圧も開放する(図3参照)。これにより、記録用紙Pが再搬送経路r1側や搬送経路f3などに滞留している際にはそのまま回収・除去することができる。
【0075】
このとき、ガイド部材52は、フロントカバー42の開放に伴って、そのフロントカバー42の内面から離隔するようにポップアップしているので(図3参照)、再搬送経路r2に滞留する記録用紙を容易に視認することができ、図14(c)に示すように、そのガイド部材52を手動でフロントカバー42から離隔するようにさらに持ち上げて回動させることにより(図4参照)、図14(d)に示すように、その再搬送経路r2に滞留する記録用紙Pを容易に回収・除去することができる。また、この状態では、レジストローラ対29a、29bよりも上流側の搬送経路f1も開放されているので、その搬送経路f1や搬送経路f2などに滞留する記録用紙も容易に視認して回収・除去することができる。
【0076】
また、上面カバー43も、図15(e)に示すように、開放方向に回動させることにより、上部の搬送経路f6を開放することができる(図5参照)。これにより、図15(f)に示すように、記録用紙Pが搬送経路f6や再搬送経路r1、r2の間で滞留している際には、そのまま回収・除去することができる。なお、このとき、上面カバー43は、自重により中継ローラ対30a、30bなどを圧接させている状態になっており、搬送経路f6内の記録用紙を挟持するニップ圧を開放している。
【0077】
この後には、図16(g)に示すように、上面カバー43を閉止する方向に回動させた後に、フロントカバー42上部中央を支えるようにして閉止方向に持ち上げて、そのフロントカバー42をガイド部材52とガイド部材48と共に回動させて押し付けることにより、付勢機構61を圧縮して付勢力を発生させつつロック機構44の係合ロック機構80と位置決めロック機構90とを機能させて適切に閉止状態にすることができる。
【0078】
このように本実施形態においては、上面カバー43の側面43bに、フロントカバー42上部中央の解除レバー85の突片85cを突き当てて、そのフロントカバー42上部のスライドバー81の係合フック82を装置本体側の係合段44bに係合させて閉止状態にロックしたときに、初めて、フロントカバー42上部の押圧レバー91の先端部91aを上面カバー43側面43bの係合穴43c内に差し込んでその上面カバー43を開放不能に適正な位置に位置決めロックすることができる。
【0079】
したがって、フロントカバー42との間に設けられた1つの位置決めロック機構90により上面カバー43を開放不能に位置決めロックすることができ、この上面カバー43の開放順序を規制しつつ閉止状態にすることができる。また、フロントカバー42を開放する1回の操作に連動させて、上面カバー43の側面43bの係合穴43cから押圧レバー91の先端部91aを離脱させ、その上面カバー43の位置決めロックを解除することができる。このときには、フロントカバー42を付勢機構61の付勢力により開放して、装置本体内の搬送経路f1、f3、f4、f6や再搬送経路r2を全開放するとともに、滞留する記録用紙を挟持する転写ローラ16などのニップ圧も同時に開放することができる。
【0080】
この結果、画像形成装置100(用紙搬送装置20)は、簡易で安価な構成により、容易かつ確実にフロントカバー42や上面カバー43を適正な順序で開閉させて、ジャムした記録用紙を容易に回収・除去することができる。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、第1カバーの先端部に第2カバーの先端部を突き合わせることによりその第1カバーを開放不能に第2カバーにより位置決め係合して外装カバーを閉止するので、第1カバーと第2カバーを1つの機構で開放順序を規制しつつ位置決めして閉止することができる。また、外装カバーの開放時には、第2カバーの開放操作に連動して第1カバーの位置決め係合を解除するとともにローラのニップ圧を開放するので、外装カバーの開放操作を第2カバーから行わせて、同時に搬送経路内の用紙を容易に回収・除去可能な状態にすることができる。したがって、簡易で安価な構成により容易かつ確実に外装カバーを位置決めロックして順序正しく開閉させるとともに、その開閉操作に連動させて容易にジャム処理を行うことができる。
【0082】
また、第2カバーは、例えば、ローラのニップ圧を発生させる機構を利用して開放方向に付勢しておくことにより、ロック解除で自動的に開放するとともに、ローラのニップ圧を開放することができ、簡易かつ安価な構成でより容易にジャム処理を行うことができる。
【0083】
さらに、第1カバーと第2カバーに搬送経路を画成するガイドを連結させることにより、外装カバーの第1、第2カバーを開放する操作により搬送経路を全開放することができ、より容易にジャム処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る用紙搬送装置を搭載する画像形成装置の一実施形態を示す図であり、その概略全体構成を示す透視側面図である。
【図2】その要部構成を示す一部拡大状態図である。
【図3】そのカバーの開放状態を示す透視側面図である。
【図4】そのカバーの開放状態を示す透視側面図である。
【図5】そのカバーの開放状態を示す透視側面図である。
【図6】その一部品の他の態様を示す平面図である。
【図7】その他の態様による作用効果を説明する平面図である。
【図8】そのカバーの開放機構の要部を示す透視側面図である。
【図9】そのカバーの開放状態を示す透視側面図である。
【図10】そのカバーの開放状態を示す透視側面図である。
【図11】その要部構成を示す一部断面平面図である。
【図12】その要部構成を示す一部拡大断面側面図である。
【図13】そのカバーの開閉操作を説明する斜視図である。
【図14】そのカバーの開閉操作を説明する斜視図である。
【図15】そのカバーの開閉操作を説明する斜視図である。
【図16】そのカバーの開閉操作を説明する斜視図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置
11 レーザ光走査装置
12 感光体ドラム
13 現像ロータリーユニット
14 廃トナータンク
15 転写ベルト
16 転写ローラ
17a、17b 定着ローラ
17c 回転軸
20 用紙搬送装置
21 給送部
22 搬送部
23 排紙部
24 反転部
25 用紙カセット
26 ピックアップローラ
27 分離パッド
28a、28b、30a〜30c、34a〜35b 中継ローラ
29a、29b レジストローラ
31a、31b 排紙ローラ
32 切換ガイド
41 カセットカバー
42 フロントカバー
43 上面カバー
43b 側面
43c 係合穴
44 ロック機構
44a ツマミ部
46〜54 ガイド部材
61 付勢機構
71 リンク機構
72、73 連結板
74、75 回動レバー
76 引っ張りバネ
80 係合ロック機構
80a、80b 突起
81 スライドバー
82 係合フック
84 スプリング
85 解除レバー
85c 突片
86 スプリング
90 位置決めロック機構
91 押圧レバー
92 スプリング
100 画像形成装置
f1〜f6 搬送経路
P 記録用紙
r1、r2 再搬送経路
Claims (5)
- 用紙を搬送するように装置本体内に画成された搬送経路と、該搬送経路内の用紙を挟持して搬送する定着ローラと、前記搬送経路と前記定着ローラを装置本体内に収容する外装カバーとを備え、該外装カバーが互いの先端部を近接・離隔して開閉する一組の第1カバーおよび第2カバーを有する用紙搬送装置であって、
前記第2カバーを回動させて前記第1カバーの先端部に前記第2カバーの先端部を近接させて突き合わせたときに前記第2カバー側により前記第1カバーを開放不能にするとともに前記第1カバーを規定位置に位置決め係合させる位置決め係合機構と、前記第2カバーの開放動作に連動して前記搬送経路内の用紙を挟持する前記定着ローラのニップ圧を開放する連動機構と、を設け、
前記連動機構は,前記装置本体と前記第2カバーとを連結し,前記第2カバーの回動範囲を規定する連結板と,この連結板の一端に形成されたカム面と,このカム面に連結されるとともに引っ張りバネにより牽引されている回動レバーとを有し,前記第2カバーの回動に伴う前記連結板の回動を,前記カム面と,前記引っ張りバネで牽引される回動レバーとの連結で制限することで,前記第2カバーの回動を制限する連動機構であることを特徴とする用紙搬送装置。 - 前記第1カバーおよび前記第2カバーは、前記搬送経路の少なくとも一面側を画成するガイドと連結されて、互いの先端部を近接・離隔する開閉動作に伴って、前記ガイドを移動させて前記搬送経路を画成・開放することを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
- 前記第2カバーの開放に伴って、前記ガイドが前記第2カバーの内面から離隔するようにポップアップされることを特徴とする請求項2に記載の用紙搬送装置。
- 前記位置決め係合機構は,スプリングの弾性力により前記第1カバーを,前記ローラのニップ圧を発生させる位置に付勢しかつ位置決めする押圧レバーを有していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の用紙搬送装置。
- 上記請求項1から4のいずれかに記載の用紙搬送装置を備えて、画像を形成する位置に用紙を搬送して搬出する搬送経路を有することを特徴とする画像形成装置。
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