JP3828619B2 - プリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタに関し、特に本体ケースの上面側に2つの給紙トレイユニットを設けて給紙可能に構成したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタには、プリントする用紙を順々に給紙する固定型の給紙トレイや着脱型の給紙トレイ(通常、給紙カセットという)が設けられている。プリンタの場合、複写機とは違って比較コンパクトに構成する要請もあり、プリンタ内部の用紙搬送機構とプリント機構との連動も必要であるため、従来のプリンタでは、プリント時に給紙可能な給紙トレイとして1つの固定型又は着脱型の給紙トレイしか装備していなかった。それ故、プリントの際1種類の用紙しか給紙することができなかった。尤も、着脱型の給紙トレイを適用する場合には、サイズの異なる用紙を収容した複数の給紙トレイのうちの1つを選択的に装着するようになっていた。
【0003】
尚、参考までに、特公平2−53340号公報に記載された複写機の給紙装置においては、複数の着脱型の給紙トレイを本体ケースに装着可能に構成し、それら給紙トレイに対応する給紙ローラを本体ケース側に設け、それら複数の給紙トレイから択一的に給紙可能に構成してあるが、複数の給紙トレイ装着部を複数段に設けるため、本体ケースの全高が大きくなっている。
【0004】
従来の固定型の給紙トレイは、多数の用紙を受けて案内する用紙受け部と、用紙幅を規制するスライダとを有する。従来の着脱型の給紙トレイは、箱状のカセットケースと、その底部に設けられた用紙を受ける用紙受け板と、その用紙受け板と、カセットケースの上面に着脱自在に装着される蓋板等からなり、この着脱型の給紙トレイには、給紙ローラが装備されていない。そして、従来のプリンタでは、1組の給紙ローラを含む用紙搬送機構が本体ケース側に固定的に装備されていた。また、従来の着脱型の給紙トレイは、プリンタの本体ケースの前面側又は後面側の装着部に水平姿勢に装着され、給紙トレイの約半分の長さ部分は本体ケースからはみ出す状態に装着されるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のプリンタでは、1つの給紙トレイしか装備していなかったため、サイズの異なる用紙にプリントする場合に頻繁に用紙又は着脱式給紙トレイを交換しなければならなかったのでその作業が煩雑であり、また、給紙トレイに収容できる用紙の枚数も制約されるため、用紙補給の頻度も高くなっていた。
また、着脱型の給紙トレイはプリンタの本体ケースの前面側又は後面側の装着部に水平姿勢に装着され、給紙トレイの約半分の長さ部分は本体ケースからはみ出す状態に装着されるため、プリンタの前後方向長さが大きくなり、プリンタの占有スペースが大きくなる。
【0006】
従来のプリンタでは、1組の給紙ローラを含む用紙搬送機構が本体ケース側に固定的に装備されているだけであるので、複数の給紙トレイを装備することが困難であった。即ち、給紙トレイから給紙する為には、給紙トレイの一端部を給紙ローラの近くに配置しなければならないため、複数の給紙トレイから1組の給紙ローラで給紙するように構成することは到底不可能である。そして、給紙トレイから給紙された用紙を搬送する用紙搬送路は紙詰まりの際にその用紙を除去できるような構造であることが必要であるので、用紙搬送路の構造上の制約からも、複数の給紙トレイから給紙可能に構成することは難しかった。
【0007】
本発明の目的は、用紙を給紙可能な給紙トレイを2つ装備して用紙の収容枚数を増したり或いは2種類のサイズの用紙を択一的に給紙可能にすること、プリンタの全長を小さくすること、2つの給紙トレイを装備してもプリンタの本体ケースの全高が増加しないようにすること、紙詰まりした用紙を容易に除去可能にすること、1つの給紙トレイを着脱可能にすること、着脱可能にした給紙トレイから給紙可能にすること、給紙トレイへの用紙の補給を容易にすること等である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1のプリンタは、プリンタの本体ケースの後部の上面側に、複数の用紙を後方上がり傾斜状に収容して給紙可能な第1給紙トレイユニットを設け、前記本体ケースのうちの第1給紙トレイユニットの前側の部位に、複数の用紙を後方上がり傾斜状に収容して給紙可能な第2給紙トレイユニットを着脱可能に設け、前記第1給紙トレイユニットから給紙されレジストレーションされるまでの用紙の搬送路は、前記本体ケースに装着された第2給紙トレイユニットの下面に沿って延びる下面側搬送路が大部分を含むように構成され、
前記下面側搬送路には、前記第1給紙トレイユニットから供給された用紙の先端を検出する検出子が設けられており、前記下面側搬送路における前記第2給紙トレイユニットの前側付近位置に配設され、前記第1給紙トレイユニットから供給されて前記下面側搬送路を通る用紙と前記第2給紙トレイユニットから供給される用紙とをレジストレーションする一対のレジストローラを備え、前記下面側搬送路が前記第2給紙トレイユニットを取り外した状態で、前記下面側搬送路に紙詰まりした用紙を除去することができるように外部に開放されることを特徴とするものである。
【0009】
前記第1給紙トレイユニットは、プリンタの本体ケースに固定的に設けてもよく、着脱可能に設けてもよい。第1,第2給紙トレイユニットに同種の用紙を収容した場合にはその合計収容枚数を多くすることができるし、第1,第2給紙トレイユニットに異なるサイズの用紙を収容する場合には、異なるサイズの用紙を択一的に給紙することができる。尚、第1,第2給紙トレイユニットに夫々専用の給紙ローラを設けることが望ましい。後方上がり傾斜状に用紙を収容する第1給紙トレイユニットが本体ケースの後部の上面側に設けられ、本体ケースのうちの第1給紙トレイユニットの前側の部位に後方上がり傾斜状に用紙を収容する第2給紙トレイユニットが設けられているので、第1給紙トレイユニットの本体ケースの後端外への突出長さが小さくなり、プリンタの全長が小さくなり、プリンタの占有面積が小さくなる。
【0010】
第1,第2給紙トレイユニットを本体ケースの上面部に設けるため、本体ケースの全高を大きくする必要もない。第2給紙トレイユニットを着脱可能に設けたので、第2給紙トレイユニットを取り外すことで、第2給紙トレイユニットの下面側を開放できるから、第1給紙トレイユニットの為の用紙搬送路を構成する上で有利である。
そして、第1給紙トレイユニットから給紙されレジストレーションされるまでの用紙の搬送路は、本体ケースに装着された第2給紙トレイユニットの下面に沿って延びる下面側搬送路が大部分を含むように構成され、下面側搬送路には、第1給紙トレイユニットから供給された用紙の先端を検出する検出子が設けられており、下面側搬送路における第2給紙トレイユニットの前側付近位置に配設され、第1給紙トレイユニットから供給されて下面側搬送路を通る用紙と第2給紙トレイユニットから供給される用紙とをレジストレーションする一対のレジストローラを備えるので、第1,第2給紙トレイユニットから給紙された用紙をレジストローラでレジスト後に、プリント機構部へ搬送することが可能になる。前記下面側搬送路に紙詰まりが発生したときには、第2供給トレイユニットを取り外せば、その下面側搬送路が外部に開放されるため、下面搬送路において紙詰まりした用紙を簡単に除去することができる。
【0011】
請求項1のプリンタは、前記第1給紙トレイユニットは、前記本体ケースの後部に固定的に設けられるとともに、収容した用紙の下面側を受け給紙ローラ側へ付勢された用紙受け板と、この用紙受け板の前側に対向し用紙補給時に下端付近の枢支部を中心に回動して前方へ所定角度開かれるトレイカバーと、トレイカバーの開作動時に用紙受け板を付勢力に抗してリリースさせる第1リリース機構とを備え、前記第1リリース機構は、トレイカバーの側端下部から後方へ延びるアームと、用紙受け板の側端から前方へ延びる従動板と、第1給紙トレイユニットのトレイケースの側壁部に水平ピンにて枢支された下端部と前記従動板の摺接面に摺接する上端部とアームの先端が係合する係合部とを有するリリースレバーとを備え、トレイカバーの開作動時にアームの先端の移動量をリリースレバーを介して増幅して従動板に伝達するように構成されたことを特徴とするものである。
前記用紙受け板とトレイカバーとリリース機構を設けたので、第1給紙トレイユニットを本体ケースに固定したまま用紙の補給が容易になり、用紙受け板に邪魔されずに用紙を円滑に補給することができる。更に、このリリース機構は、トレイカバーの側端下部から後方へ延びるアームと、用紙受け板の側端から前方へ延びる従動板と、第1給紙トレイユニットのトレイケースの側壁部に水平ピンにて枢支された下端部と前記従動板の摺接面に摺接する上端部とアームの先端が係合する係合部とを有するリリースレバーと備え、トレイカバーの開作動時にアームの先端の移動量をリリースレバーを介して増幅して従動板に伝達するので、トレイカバーが開くときの回動角度を小さくしても、リリース機構を確実にリリース作動させることができる。その結果、第1給紙トレイユニットと第2給紙トレイユニット間の間隔を小さくすることができる。
【0012】
請求項2のプリンタは、請求項1の発明において、前記第2給紙トレイユニットは、収容した用紙の下面側を受け給紙ローラ側へ付勢された用紙受け板と、この用紙受け板の前側に対向し用紙補給時に下端付近部の枢支部を中心に回動して前方へ所定角度開かれるトレイカバーと、トレイカバーの開作動時に用紙受け板を付勢力に抗してリリースさせる第2リリース機構とを備え、前記第2リリース機構は、トレイカバーに形成されたアームと、用紙受け板の側端から前方へ延びて形成されアームの先端が摺接する摺接面を有する従動板とからなることを特徴とするものである。第2給紙トレイユニットに用紙を補給する際に、トレイカバーを所定角度回動させて開くと、リリース機構により用紙受け板が付勢力に抗してリリースされるので、用紙の補給が容易になり、用紙受け板に邪魔されずに用紙を円滑に補給することができる。その補給後にトレイカバーを閉じると、リリース機構が不作動状態となる。その他、請求項1と同様の作用を奏する。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態はレーザープリンタに本発明を適用した場合の一例である。
図1〜図3に示すように、レーザープリンタ1は、本体ケース2、本体ケース2の後部の上面側に設けられた第1,第2給紙トレイユニット3,4と、本体ケース2内に設けられた用紙搬送機構5、スキャナユニット6と、プロセスユニット7、定着ユニット8、後述の第1,第2給紙機構3,4と用紙搬送機構5とプロセスユニット7と定着ユニット8等を駆動する駆動ユニット(図示略)であって本体ケース2の左端側部分に収容された駆動ユニット等を有する。本体ケース2の前部上面部にはプリント機構部の上面側を開放可能なトップカバー10と排紙トレイ11とが設けられている。この排紙トレイ11は、図3に示す閉位置と鎖線で示す開位置へ切換え自在であり開位置のときプリント済みの用紙を受けるトレイとして機能する。
【0020】
ここで、スキャナユニット6とプロセスユニット7と定着ユニット8等がプリント機構部に相当する。プロセスユニット7は、ケーシング24内に感光ドラム25、帯電器26、現像ローラ27、転写ローラ28、クリーニングローラ29等を収容して本体ケース2内の所定部位に着脱可能なカートリッジ構造になっている。第1給紙トレイユニット3は、本体ケース2の後端付近部分の上面部に固定的に設けられており、第2給紙トレイユニット4は、本体ケース2のうちの第1給紙トレイユニット3の前側の上面部に着脱可能に設けられている。
【0021】
前記用紙搬送機構5は、第1,第2給紙トレイユニット3,4から択一的に給紙された用紙をプロセスユニット7へ搬送する為のもので、第1給紙トレイユニット3の下端側に設けられた1対の送りローラ12a,12bと、第2給紙トレイユニット4の下端前側に設けられた1対のレジストローラ13a,13bとを有する。送りローラ12aは駆動側ローラ、送りローラ12bは従動ローラである。レジストローラ13aは駆動側ローラ、レジストローラ13bは従動ローラである。第1給紙トレイユニット3からレジストローラ13a,13bに至る用紙搬送路14は、第2給紙トレイユニット4の下面に沿って延びる下面側搬送路14aを含み、第2給紙トレイユニット4を本体ケース2から取り外した状態では、下面側搬送路14aが外部に開放状態になる。
【0022】
第1給紙トレイユニット3から給紙された用紙は、1対の送りローラ12a,12bで送り駆動されて下面側搬送路14aを通ってレジストローラ13a,13bに達し、レジスト後に送り駆動されてプロセスユニット7へ搬送される。第2給紙トレイユニット4から給紙された用紙は、レジストローラ13a,13bに達し、レジスト後に送り駆動されてプロセスユニット7に搬送される。
【0023】
前記スキャナユニット6は、プロセスユニット7の下側に配設され、レーザー発光部(図示略)、ポリゴンミラー20、反射鏡21,23、レンズ22等を有し、レーザー発光部からのレーザービームを鎖線で図示のようにポリゴンミラー20、反射鏡21、レンズ22、反射鏡23を介してプロセスユニット7の帯電された回転中の感光体ドラム25の外周部に高速走査にて照射し露光することで感光体ドラム25の表面に静電潜像が形成される。
【0024】
前記プロセスユニット7は、ケーシング24内に感光体ドラム25、スコロトロン型帯電器26、現像ローラ27、転写ローラ28、クリーニングローラ29、トナーボックス30、トナー供給ローラ31等を内蔵したもので、このプロセスユニット7を本体ケース2から取り外した状態でトナーボックス30にトナーを補給するようになっている。前記トナーボックス30内のトナーは攪拌体32で攪拌されて放出された後、トナー供給ローラ31を介して現像ローラ27に供給され、ブレード33により一定厚さのトナー層として現像ローラ27に担持されて、感光体ドラム25に供給される。
【0025】
前記感光体ドラム25の表面に形成された静電潜像は、現像ローラ27からトナーを付着させて顕像化され、用紙が感光体ドラム25と転写ローラ28との間を通る間に用紙に転写され、その用紙は定着ユニット8内へ送られて定着される。尚、感光体ドラム25の表面に残ったトナーは、クリーニングローラ29で一時的に回収された後、所定のタイミングで感光体ドラム25を介して現像ローラ27に回収される。定着ユニット8は、用紙にトナーを熱定着させるもので、加熱ローラ34、その加熱ローラ34に押圧された押圧ローラ35、これらローラ34,35の下流側に設けられ用紙を本体ケース2の外部へ排出する1対の排出ローラ15a,15bを有する。
【0026】
図4、図5に示すように、第1給紙トレイユニット3は、複数の用紙Pを後方上り傾斜状に収容可能なトレイケース36と、トレイケース36の底部に設けられ用紙の下面側を受ける用紙受け板37と、用紙受け板37を前方へ付勢する圧縮コイルスプリング38と、用紙受け板37の前側に対向し且つトレイケース36に下端付近において回動可能に枢着されて所定角度開閉可能なトレイカバー39と、トレイカバー39の開作動に連動する用紙受け板37を付勢力に抗して後方へリリースさせるリリース機構40と、給紙ローラ41とその軸端の給紙用間欠ギヤ42とを含む第1給紙機構43等を有する。その第1給紙機構43は、給紙ローラ41に押圧される押圧体43aとこの押圧体43aを付勢するスプリング43bを有する。尚、トレイケース36は例えばA4サイズの用紙の高さの半分程の高さのものであるが、トレイケース36の上端部に針金製の用紙受け部材(図示略)を着脱可能に装着でき、その用紙受け部材によりトレイケース36からはみ出した部分を支持するようになっている。
【0027】
前記用紙受け板37の左右の側壁部45の上端の枢支部46が、トレイケース36の左右の側壁部47に水平方向向きの枢支ピン48にて回動自在に夫々枢着されている。トレイカバー39は左右1対の側壁部49とその左右1対の側壁部49の下側に後方へ突出状に一体形成された左右1対のアーム50とを有し、左右1対のアーム50を左右の側壁部47に水平方向向きの枢支ピン51にて回動可能に枢着することにより、トレイカバー39はその下端付近を回動中心としてトレイケース36に枢着されている。第1給紙トレイユニット3に用紙を補給する際には、トレイカバー39が前方へ所定角度開いた開位置(図5参照)に切換えられ、用紙の補給後には再び閉位置(図4参照)に切換えられる。
【0028】
前記リリース機構40について説明すると、トレイケース36の左右の側壁部47の下部の内面側にはリリースレバー52が夫々配設され、各リリースレバー52の下端部が枢支ピン53にて側壁部47に回動自在に枢着されている。このリリースレバー52の下半部の前面には対応するアーム50の後端の係合部50aを案内する案内面52aが形成され、リリースレバー52の中段部の前面部には、その係合部50aを係合させる切欠き部52bが形成されており、リリースレバー52の上端の後端部には押動部52cが形成されている。用紙受け板37の左右の側壁部45の下端部分が従動板54とされ、各従動板54の下端部には、押動部52cが摺接する円弧状の摺接面54aと、押動部52cを受け止める係合部54bとが形成されている。
【0029】
前記トレイカバー39が閉位置のときには、図4に示すようにリリースレバー52の押動部52cが摺接面54aに当接しており、トレイカバー39を開位置に切換える際にはトレイカバー39の左右両側において、左右のアーム50の係合部50aが後方且つ上方へ移動して、リリースレバー52の案内面52aで案内されて切欠き部52bに係合してリリースレバー52を後方へ押すため、リリースレバー52の押動部52cが摺接面54aを後方へ押して用紙受け板37を後方へ回動させ、トレイカバー39が開位置に切換わり、用紙受け板37がリリース状態になると押動部52cが係合部54bに係合して安定した状態になる。
【0030】
このとき、リリースレバー52のテコの原理により、リリースレバー52を介して、アーム50の係合部50aの移動量を大きく増幅して従動板54に伝達するようになっている。このようにテコの原理を活用したので、用紙受け板37をリリース作動させるのに必要なトレイカバー39の回動角が小さくて済む。その結果、第1,第2給紙トレイユニット3,4間の間隔を小さく設定して、2つの給紙トレイユニット3,4をコンパクトに配置することができる。
【0031】
図6、図7に示すように、第2給紙トレイユニット4は、複数の用紙Pを後方上り傾斜状に収容可能なトレイケース56と、トレイケース56の底部に設けられ用紙の下面側を受ける用紙受け板57と、用紙受け板57を前方へ付勢する圧縮コイルスプリング58と、用紙受け板57の前側に対向し且つトレイケース56に下端付近において回動可能に枢着されて所定角度開閉可能なトレイカバー59と、トレイカバー59の開作動に連動した用紙受け板57を付勢力に抗して後方へリリースさせるリリース機構60と、給紙ローラ61とその軸端の給紙用間欠ギヤ62とを含む第2給紙機構63等を有する。尚、トレイケース56は例えばA4サイズの用紙の高さの半分程の高さのものであるが、トレイケース56の上端部に針金製の用紙受け部材(図示略)を着脱可能に装着でき、その用紙受け部材によりトレイケース56からはみ出した部分を支持するようになっている。
【0032】
前記用紙受け板57をトレイケース56に枢支する機構、トレイカバー57をトレイケース56に枢支する機構は前記第1給紙トレイユニット3と同様であるが、リリース機構60は、トレイカバー59の左右1対のアーム65の先端の押動部65aにより用紙受け板57の左右の側壁部66(従動板)の前端の摺接面66aを夫々直接押動して用紙受け板57をリリース位置に切換えてから係合部66bに係合するように構成してある。第2給紙トレイユニット4の前側には障害物が無いため、トレイカバー59を開位置に開くときの回動角度が制約されないから、前記リリース機構40のリリースレバー52による増幅機能のような増幅機能を持つ必要がない。
【0033】
ここで、第2給紙トレイユニット4は本体ケース2に着脱可能に装着されるものであり、第2給紙トレイユニット4を本体ケース2に上方から装着する際に本体ケース2に対して位置決めし固定する為の構造について説明する。
図7に示すように、トレイケース56の左右両端部における下端部の前端付近には、左右1対の係合穴70が下面開放状の凹部として形成されている。第2給紙トレイユニット4が装着される本体ケース2の部位には、左右1対の係合穴70に夫々係合する左右1対の突起状の係合部71が形成されている。各係合部71の頂部には、係合穴70の後縁の当接部70aを案内する案内面71aと、係合穴70の左右両側縁の当接部を案内する案内する案内面71bと、係合穴70の前縁を案内する案内面71cとが形成されている。
【0034】
更に、図7、図8に示すように、トレイケース56の後壁72の下端部の左右両端部に対応する本体ケース2の部位には、左右の1対の前下がり傾斜状の係合受け面73が形成され、トレイケース56の後壁72の下端部には左右1対の係合受け面73で夫々受け止められる左右1対の当接部74が形成されている。前記左右1対の係合部71と左右1対の係合穴70とを夫々係合させると、第2給紙トレイユニット4の前後左右方向の位置が決まり、各係合部71が係合穴70の上壁に当接するため、第2給紙トレイユニット4の前端部の上下方向の位置が決まる。その後左右1対の当接部74が左右1対の係合受け面73で夫々受け止められるため、第2給紙トレイユニット4の後端部の上下方向の位置が決まる。
【0035】
しかも、図2に示すように、第2給紙トレイユニット4を本体ケース2に装着した状態においては、トレイケース56の左右の側壁部56aの下端は本体ケース2の左右の側壁部の受け部2aで夫々受止められ、左右の側壁部56aの後端の下半部は本体ケース2の左右の側壁部の受け部2bで夫々受止められる。
【0036】
一方、図7に示すように、第2給紙トレイユニット4のトレイケース56の後壁72の下端部には、左右1対の被係止部75と被係止用穴76が形成され、第2給紙トレイユニット4が装着される本体ケース2の部位のうちの後端部には、左右1対の弾性のある係止部77が左右1対の被係止部75と被係止用穴76に対応する位置に設けられている。各係止部77は、腕部78の上端部に形成され、腕部78は前後方向に弾性変形可能であり、係止部77の前端には前下がり状の案内面77aが形成され、その係止部77が被係止用穴76に突入して被係止用穴76の下端の被係止部75を係止するようになっている。
【0037】
第2給紙トレイユニット4を上方から下降させていって本体ケース2に装着する際に、左右の係合部71を左右の係合穴70に夫々係合させて下方へ押動させると、トレイケース56の底部の角部72aが左右の係止部77の案内面77aを押し、腕部78の弾性変形を介して左右の係止部77が左右の被係止用穴76に夫々係合して、左右の被係止部75が左右の係止部77で夫々係止される。 第2給紙トレイユニット4を本体ケース2から取り外す際には、トレイケース56を上方へ引っ張ると、左右の被係止部75が係止部77から容易に外れ、左右の係合穴70が係合部71から容易に外れるので、第2給紙トレイユニット4を簡単に取り外すことができる。
【0038】
次に、第2給紙トレイユニット4に設けられた第2給紙機構63について説明する。図6〜図8に示すように、第2給紙トレイユニット4のトレイケース56の下部やや前方部位には、左右方向向きの水平なローラ軸を介して給紙ローラ61が回転自在に装着され、この給紙ローラ61のローラ軸の左端付近には給紙用間欠ギヤ62が固着されている。給紙ローラ61の下面に押圧される押圧体63aは付勢用スプリング63bで付勢されている。本体ケース2のうちの給紙用間欠ギヤ62に対応する部位には、第2給紙トレイユニット4を本体ケース2に装着した状態において給紙用間欠ギヤ62に噛合可能な駆動ギヤ64が設けられ、この駆動ギヤ64は、第2給紙トレイユニット4を本体ケース2から取り外した状態では外部に部分的に露出する状態に設けられている。給紙用間欠ギヤ62を係止可能な係止レバー67は、スプリング68で付勢され、その係止レバー67の入力部67aには、電磁アクチュエータ(図示略)の出力ロッドが係合しており、給紙用間欠ギヤ62は、給紙用間欠ギヤ62の突起62aと捩じりバネ69により図7にて反時計回り方向へ付勢されている。
【0039】
前記駆動ユニットは、本体ケース2の左端側部分内に組み込まれており、駆動ギヤ64は駆動ユニットのギヤ系で駆動される。第2給紙トレイユニット4から給紙する際には、図7の状態において電磁アクチュエータを瞬間的にオンして係止レバー67を解除作動させると、給紙用間欠ギヤ62は突起62aと捩じりバネ69により反時計回りに回動して回転駆動中の駆動ギヤ64に噛合して約1回転分回転し、給紙ローラ61を同角度回転させる。その結果、給紙ローラ61により第2給紙トレイユニット4に収容した用紙が1枚だけ給紙され、その給紙後には、再び図7と同じ状態になる。尚、第1給紙トレイユニット3に設けられた第1給紙機構43は本体ケース2に設けられているが、第2給紙機構63と同様の構造であるので、その説明を省略する。
【0040】
図1、図6に示すように、第2給紙トレイユニット4の前面部には、手差しにて用紙を1枚ずつ給紙する為の手差し用給紙口80が設けられ、その手差し用給紙口80に用紙を差し込んだ状態で第2給紙機構63が作動すると、その用紙が1対のレジストローラ13a,13bによりレジストレーションされてからプロセスユニット7へ供給される。尚、第1給紙トレイユニット3から給紙された用紙の先端を検出する検出子が下面側搬送路14aの前部に臨むように設けられ、第2給紙トレイユニット4から給紙された用紙の先端を検出する検出子が給紙ローラ61から延びる搬送路16に臨むように設けられている。
【0041】
次に、以上説明したレーザープリンタ1の作用と効果について説明する。
第1,第2給紙トレイユニット3,4を設けたので、これら両トレイユニット3,4に同種の用紙を収容する場合には用紙の合計収容枚数を格段に多くすることができるため、用紙補給の頻度が少なくなる。また、両トレイユニット3,4に異なるサイズの用紙を収容する場合には異なるサイズの用紙を択一的に給紙することができるから、用紙交換の為にトレイユニットを交換する頻度が少なくなる。後方上がり傾斜状に用紙を収容する第1,第2供給トレイユニット3,4を本体ケース2の後部の上面部に設けるため、第1給紙トレイユニット3が本体ケース2の後端外へ突出する突出長さが小さくなり、プリンタ1の全長が小さくなり、プリンタ1の占有面積が小さくなり、本体ケース2の全高を大きくする必要もない。
【0042】
第2給紙トレイユニット4を着脱可能に設けたので、第2給紙トレイユニット4を取り外すことで、第2給紙トレイユニット4の下面に沿って延びる下面側搬送路14aを開放できるから、第1給紙トレイユニット3から延びる搬送路14に紙詰まりした用紙を簡単に除去することができる。しかも、第2給紙トレイユニット4に給紙ローラ61と給紙用間欠ギヤ62を含む第2給紙機構63を設けたので、その第2給紙機構63を本体ケース2側に設ける場合と比較して、第2給紙トレイユニット4を本体ケース に装着する部分の構造が簡単化し、第2給紙トレイユニット4の着脱が容易になる。第2給紙トレイユニット4を装着したとき、給紙用間欠ギヤ62が本体ケース2側の駆動ギヤ64に噛合可能となるので、駆動ギヤ64から給紙用間欠ギヤ62に駆動力を伝達する伝達系を簡単化することができる。
【0043】
第1給紙トレイユニット3から給紙される用紙の搬送路14の大部分を、第2給紙トレイユニット4の下面に沿って延びる下面側搬送路14aで構成し、第2給紙トレイユニット4の前側付近位置に用紙搬送機構5のレジストローラ13a,13bを配設したので、第1,第2給紙トレイユニット3,4から択一的に給紙された用紙をプロセスユニット7へ搬送することが可能になる。
【0044】
第2給紙トレイユニット4を本体ケース2に装着する際には、第2給紙トレイユニット4のトレイケース56の左右1対の係合穴70を本体ケース2側の左右1対の係合部71に夫々係合させ、左右1対の当接部74を左右1対の係合受け止め面73に夫々当接させることで、第2給紙トレイユニット4を本体ケース2に簡単に正確に位置決めでき、トレイケース56の左右1対の被係止部75を本体ケース2側の左右1対の弾性のある係止部77で夫々係止することで、第2給紙トレイユニット4を本体ケース2に固定することができる。係止部77の腕部78が弾性変形可能であるため、第2給紙トレイユニット4を着脱する時に、腕部78の弾性変形を介して円滑に着脱することができる。
【0045】
第2給紙トレイユニット4に、用紙受け板57と、トレイカバー59と、用紙受け板57をリリースさせるリリース機構60とを設けたので、用紙の補給が容易になり、用紙受け板57に邪魔されずに用紙を円滑に補給することができる。 第2給紙トレイユニット4の前面部には、手差し用給紙口80を設けたので、第1,第2給紙トレイユニット3,4に収容した用紙と異なる種類の用紙を1枚ずつ給紙してプリントすることができる。
【0046】
前記と同様に、第1給紙トレイユニット3に用紙受け板37とトレイカバー39とリリース機構40を設けたので、用紙の補給が容易になり、用紙受け板37に邪魔されずに用紙を円滑に補給できる。また、そのリリース機構40は、トレイカバー39の開作動時にアーム50の先端の係合部50aの移動量をリリースレバー52を介して増幅して従動板54に伝達するので、トレイカバー59の開き角度を小さくしても、用紙受け板37を確実にリリース作動させ得るから、第1,第2給紙トレイユニット3,4の間の間隔を小さく設定できる。
【0047】
前記実施形態を部分的に変更する例について説明する。1)前記実施形態のように第1給紙トレイユニット3を本体ケース2に固定的に設けてもよいが、第1給紙トレイユニット3を第2給紙トレイユニット4と同様に本体ケース2に着脱可能に設けることもできる。その場合、第1給紙トレイユニット3と第2給紙トレイユニット4とを同一構造に構成すれば、製作コスト的に有利である。2)前記実施形態はレーザープリンタ1に本発明を適用した場合を例として説明したが、レーザープリンタ1以外のプリンタ(例えば、インクジェットプリンタ、サーマルプリンタ、その他種々のプリンタ)にも本発明を同様に適用することができる。
【0048】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、プリンタの本体ケースの後部の上面側に、複数の用紙を後方上がり傾斜状に収容して給紙可能な第1給紙トレイユニットを設け、前記本体ケースのうちの第1給紙トレイユニットの前側の部位に、複数の用紙を後方上がり傾斜状に収容して給紙可能な第2給紙トレイユニットを着脱可能に設けたので、用紙の合計収容枚数を多くしたり、異なるサイズの用紙を択一的に給紙したりすることが可能になる。
【0049】
そして、後方上がり傾斜状に用紙を収容する第1,第2供給トレイユニットを本体ケースの上面部に設けるため、第1給紙トレイユニットの本体ケースの後端外への突出長さが小さくなり、プリンタの全長が小さくなり、プリンタの占有面積が小さくなり、本体ケースの全高を大きくする必要もない。第2給紙トレイユニットを着脱可能に設けたので、第2給紙トレイユニットを取り外すことで、第2給紙トレイユニットの下面側を開放できるから、第1給紙トレイユニットの為の用紙搬送路を構成する上で有利である。
第1給紙トレイユニットから給紙されレジストレーションされるまでの用紙の搬送路は、本体ケースに装着された第2給紙トレイユニットの下面に沿って延びる下面側搬送路が大部分を含むように構成され、下面側搬送路には、第1給紙トレイユニットから供給された用紙の先端を検出する検出子が設けられており、下面側搬送路における第2給紙トレイユニットの前側付近位置に配設され、第1給紙トレイユニットから供給されて下面側搬送路を通る用紙と第2給紙トレイユニットから供給される用紙とをレジストレーションする一対のレジストローラを備えたので、第1,第2給紙トレイユニットから給紙された用紙をレジストローラでレジスト後に、プリント機構部へ搬送することが可能になる。また、側搬送路に紙詰まりが発生したときには、第2供給トレイユニットを取り外せば、その下面側搬送路が外部に開放されるため、下面搬送路において紙詰まりした用紙を簡単に除去することができる。
【0050】
請求項1の発明によれば、前記用紙受け板とトレイカバーとリリース機構を設けたので、第1給紙トレイユニットを本体ケースに固定したまま用紙の補給が容易になり、用紙受け板に邪魔されずに用紙を円滑に補給することができる。更に、このリリース機構は、トレイカバーの側端下部から後方へ延びるアームと、用紙受け板の側端から前方へ延びる従動板と、第1給紙トレイユニットのトレイケースの側壁部に水平ピンにて枢支された下端部と前記従動板の摺接面に摺接する上端部とアームの先端が係合する係合部とを有するリリースレバーと備え、トレイカバーの開作動時にアームの先端の移動量をリリースレバーを介して増幅して従動板に伝達するので、トレイカバーが開くときの回動角度を小さくしても、リリース機構を確実にリリース作動させることができる。その結果、第1給紙トレイユニットと第2給紙トレイユニット間の間隔を小さくすることができる。
【0051】
請求項2の発明によれば、第2給紙トレイユニットに用紙を補給する際に、トレイカバーを所定角度回動させて開くと、リリース機構により用紙受け板が付勢力に抗してリリースされるので、用紙の補給が容易になり、用紙受け板に邪魔されずに用紙を円滑に補給することができる。その補給後にトレイカバーを閉じると、リリース機構が不作動状態となる。その他、請求項1と同様の作用を奏する。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るレーザープリンタの斜視図である。
【図2】図1のプリンタの側面図である。
【図3】図1のプリンタの縦断側面図である。
【図4】第1給紙トレイユニット(トレイカバー閉)の縦断側面図である。
【図5】第1給紙トレイユニット(トレイカバー開)の縦断側面図である。
【図6】第2給紙トレイユニット(トレイカバー閉)の縦断側面図である。
【図7】第2給紙トレイユニットと本体ケース要部の部分縦断側面図である。
【図8】本発明ケース側の要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 レーザープリンタ
2 本体ケース
3 第1給紙トレイユニット
4 第2給紙トレイユニット
14 搬送路
14a 下面側搬送路
36 トレイケース
37 用紙受け板
38 スプリング
39 トレイカバー
40 リリース機構
50 アーム
52 リリースレバー
54 従動板
56 トレイケース
57 用紙受け板
58 スプリング
59 トレイカバー
60 リリース機構
61 給紙ローラ
62 給紙用間欠ギヤ
63 第2給紙機構
64 駆動ギヤ
65 アーム
70 係合穴
71 係合部
75 被係止部
77 係止部
80 手差し用給紙口
Claims (2)
- プリンタの本体ケースの後部の上面側に、複数の用紙を後方上がり傾斜状に収容して給紙可能な第1給紙トレイユニットを設け、
前記本体ケースのうちの第1給紙トレイユニットの前側の部位に、複数の用紙を後方上がり傾斜状に収容して給紙可能な第2給紙トレイユニットを着脱可能に設け、
前記第1給紙トレイユニットから給紙されレジストレーションされるまでの用紙の搬送路は、前記本体ケースに装着された第2給紙トレイユニットの下面に沿って延びる下面側搬送路が大部分を含むように構成され、
前記下面側搬送路には、前記第1給紙トレイユニットから供給された用紙の先端を検出する検出子が設けられており、
前記下面側搬送路における前記第2給紙トレイユニットの前側付近位置に配設され、前記第1給紙トレイユニットから供給されて前記下面側搬送路を通る用紙と前記第2給紙トレイユニットから供給される用紙とをレジストレーションする一対のレジストローラを備え、
前記第1給紙トレイユニットは、前記本体ケースの後部に固定的に設けられるとともに、収容した用紙の下面側を受け給紙ローラ側へ付勢された用紙受け板と、この用紙受け板の前側に対向し用紙補給時に下端付近の枢支部を中心に回動して前方へ所定角度開かれるトレイカバーと、トレイカバーの開作動時に用紙受け板を付勢力に抗してリリースさせる第1リリース機構とを備え、
前記第1リリース機構は、トレイカバーの側端下部から後方へ延びるアームと、用紙受け板の側端から前方へ延びる従動板と、第1給紙トレイユニットのトレイケースの側壁部に水平ピンにて枢支された下端部と前記従動板の摺接面に摺接する上端部とアームの先端が係合する係合部とを有するリリースレバーとを備え、
トレイカバーの開作動時にアームの先端の移動量をリリースレバーを介して増幅して従動板に伝達するように構成され、
前記下面側搬送路が前記第2給紙トレイユニットを取り外した状態で、前記下面側搬送路に紙詰まりした用紙を除去することができるように外部に開放されることを特徴とするプリンタ。 - 前記第2給紙トレイユニットは、収容した用紙の下面側を受け給紙ローラ側へ付勢された用紙受け板と、この用紙受け板の前側に対向し用紙補給時に下端付近部の枢支部を中心に回動して前方へ所定角度開かれるトレイカバーと、トレイカバーの開作動時に用紙受け板を付勢力に抗してリリースさせる第2リリース機構とを備え、
前記第2リリース機構は、トレイカバーに形成されたアームと、用紙受け板の側端から前方へ延びて形成されアームの先端が摺接する摺接面を有する従動板とからなることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
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