JPH08297403A - 画像形成装置のトナーカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で容易にシャッタ部材の開閉を可
能とする画像形成装置のトナーカートリッジを提供す
る。 【構成】 画像形成装置のトナーカートリッジは、内部
にトナーを収納する容器本体と、容器本体のトナー排出
口を開閉する方向に摺動可能に取り付けられるシャッタ
部材と、シャッタ部材に係合する係合溝５５を有する作
動レバー５３と、この作動レバー５３をシャッタ部材の
開閉方向に移動するための操作レバー５４とよりなる駆
動レバー機構５２とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、静電式複写機、ファク
シミリ及びレーザビームプリンタ等の画像形成装置のト
ナーカートリッジに関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機等の画像形成装置においては、一
般に露光部によって原稿を読み取り、感光体ドラム上に
静電潜像を形成する。感光体ドラム周囲には、トナー画
像を形成するための現像装置が設けられており、感光体
ドラム上にトナー像を形成する。現像装置には、トナー
を供給するためのトナーホッパが設けられている。トナ
ーホッパには、トナーカートリッジが着脱自在に装着さ
れ、トナー補給はこのトナーカートリッジを交換するこ
とにより行われる。

【０００３】トナーカートリッジは内部にトナーを収納
する容器本体と、容器本体のトナー排出口を閉塞するシ
ール部材とを有しているものがある。この場合、トナー
カートリッジを現像装置に装着して、シール部材を剥離
する必要があるが、このとき、トナーが飛散するという
問題がある。そこで、トナーカートリッジ下面のトナー
排出口を開閉するシャッタ機構を設けたものが提案され
ている。たとえば、トナーカートリッジのトナー排出口
を開閉するシャッタ部材を摺動可能に設け、トナー排出
口を閉塞する方向に付勢しておく。現像装置側には、ト
ナーカートリッジをスライドさせるためのガイドが設け
られている。トナーカートリッジをこのガイドに沿って
スライドさせ、所定位置に装着する。このとき、現像装
置側に設けられる位置規制部材にシャッタ部材が当接
し、トナーカートリッジの移動に伴ってシャッタ部材が
開放される。このことにより、トナーカートリッジが所
定位置に装着されると同時に、シャッタ部材が開放さ
れ、現像装置側にトナーの補給が行われる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述のようなトナーカ
ートリッジでは、シャッタ部材を開閉するためにトナー
カートリッジを移動させる必要があり、現像装置側にト
ナーカートリッジを案内するためのガイドを設ける必要
がある。また、大型のトナーカートリッジの場合、ガイ
ドに沿って移動させるのが困難となる。さらに、画像形
成装置本体内に、トナーカートリッジを移動させるスペ
ースを確保する必要があり、大型のトナーカートリッジ
の場合このスペースを設けることが困難となる。

【０００５】また、現像装置側にトナーカートリッジの
抜け止めを設ける必要があり、構造が複雑で部品点数も
多くなるという問題を内包している。本発明の目的は、
簡単な構成で容易にシャッタ部材の開閉を可能とする画
像形成装置のトナーカートリッジの提供にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る画像形成装
置のトナーカートリッジは、容器本体と、シャッタ部材
と、駆動レバー機構とを備えている。容器本体は内部に
トナーを収納し、トナー排出口を有する。シャッタ部材
は、トナー排出口を開閉する方向に摺動可能に取り付け
られる。駆動レバー機構は、トナー排出口を開放する方
向へシャッタ部材を移動させる。

【０００７】ここで駆動レバー機構が、トナー排出口を
開放する操作を行うための操作レバーを備える構成とす
ることが可能である。また、操作レバーの操作方向がシ
ャッタ部材の開閉方向と異なるように構成することもで
きる。駆動レバー機構は、シャッタ部材に係合可能であ
るとともにシャッタ部材の開閉方向に移動可能な作動レ
バーを有し、操作レバーの操作に基づいてシャッタ部材
を開閉するように作動レバーと操作レバーが関係付けら
れる構成とすることも可能である。

【０００８】さらに、シャッタ部材がトナー排出口を閉
塞する方向に付勢されている構成とすることもできる。
また、駆動レバー機構は画像形成装置本体側に設けられ
る構成とすることもできる。

【０００９】

【作用】本発明に係る画像形成装置のトナーカートリッ
ジは、トナーを収納する容器本体を画像形成装置本体側
の所定の位置に装着する。このとき、シャッタ部材は容
器本体のトナー排出口を閉塞している。この状態で、駆
動レバー機構を操作すると、シャッタ部材が移動し、容
器本体のトナー排出口を開放してトナーの補給が行われ
る。

【００１０】駆動レバー機構に操作レバーを設けた場合
には、この操作レバーを操作することにより、シャッタ
部材の開閉を行うことができる。この操作レバーの移動
方向は、シャッタ部材の開閉方向と異なるように設定で
き、操作が容易となるように操作レバーを取り付けるこ
とが可能である。これは、操作レバーと作動レバーとが
シャッタ部材の開閉方向に移動するように関係付けられ
ている構成とすることでさらに容易に実現することがで
きる。シャッタ部材が、トナー排出口を閉塞する方向に
付勢されている場合には、駆動レバー機構はこの付勢に
抗してシャッタ部材を移動することとなる。

【００１１】さらに駆動レバー機構が画像形成装置本体
側に設けられている場合には、トナーカートリッジを簡
単な構成とすることができる。

【００１２】

【実施例】本発明の一実施例が採用される複写機を図１
に示す。複写機１は、上部に原稿読み取りのための露光
部５が設けられている。露光部５は、光源，ミラー，レ
ンズユニット等から構成されている。また、複写機１の
中央部には、読み取った原稿のトナー画像を形成するた
めの画像形成部６が設けられている。画像形成部６は、
表面に静電潜像が形成される感光体ドラム７を有してい
る。感光体ドラム７の周囲には、帯電装置８と現像装置
９と転写分離装置１０とクリーニング装置１１とが配置
されている。

【００１３】複写機１の下部には、給紙部１２が設けら
れている。給紙部１２は、複写機１の図１右側に設けら
れたバイパステーブル１３と、複写機１の下部に上下に
並べて配置された３つの給紙カセット１４，１５，１６
と、大型給紙カセット１７と、バイパステーブル１３ま
たは給紙カセット１４〜１７に収納された用紙を画像形
成部６に搬送するための用紙送り出し装置１８とから構
成されている。各給紙カセット１４〜１７の給紙側先端
には、図示しないセンサが設けられており、各給紙カセ
ットから搬送される用紙の枚数をこのセンサによって検
出することが可能となっている。

【００１４】画像形成部６の用紙搬送方向下流側には、
用紙を装置の図１左側に搬送するための排紙搬送路１９
と用紙上のトナー画像を溶融定着する定着装置２０と、
定着後の用紙を排出するための排出ローラ２１と、用紙
を受けるための排紙トレイ２２とが設けられている。ま
た、複写機１の上面には、入力キー部及び表示部等を含
む操作パネル２３が配置されている。

【００１５】現像装置９には、トナーを供給するための
トナーホッパ２４が取り付けられている。トナーホッパ
２４には着脱自在にトナーカートリッジ２５が装着され
る。トナーカートリッジ２５の一例を図２〜図４に示
す。トナーカートリッジ２５は、主に内部にトナーを収
納する筐体である容器本体３０で構成される。容器本体
３０の内部には、図示しない攪拌棒及びスパイラルが配
置される。容器本体３０には、攪拌棒用軸受３１，スパ
イラル用軸受３２が設けられている。攪拌棒及びスパイ
ラルは、それぞれ回転軸が攪拌棒用軸受３１，スパイラ
ル用軸受３２に軸支されるとともに，容器本体３０の外
部に延設されており、図示しない駆動手段により回転駆
動される。

【００１６】また、トナーカートリッジ２５には、容器
本体３０の下方に向けて、トナーを排出するための排出
部３３が設けられている。排出部３３は、容器本体３０
の内部と連接するトナー排出口３４を有している。排出
部３３は後述するシャッタ部材を移動方向に案内するシ
ャッタガイド３５，３５を有している。シャッタガイド
３５の一方には、段部３６が構成されている。

【００１７】トナーカートリッジ２５の排出部３３に
は、図５に示すようなシャッタ部材４０が取り付けられ
る。シャッタ部材４０は、排出部３３のトナー排出口３
４を閉塞可能なシャッタ部４１を有している。さらに、
シャッタ部材４０にはシャッタガイド３５，３５に係合
可能なガイド溝４２，４２が形成されている。また、シ
ャッタ部材４０の一方のガイド溝４２の一端には、排出
部３３の段部３６に当接可能なストッパ４３が設けられ
ている。

【００１８】ホッパ２４は、図６に示すような構成とな
っている。ホッパ２４の上面には、トナー供給用の供給
口５０が設けられている。ホッパ２４の上面には、さら
に取付板５１が取り付けられる。取付板５１は、供給口
５０に対応して、開口部４９を有している。また、取付
板５１にはトナーカートリッジ２５のシャッタ部材４０
を開閉するための駆動レバー機構５２が設けられてい
る。駆動レバー機構５２は、取付板５１の上面に配置さ
れる作動レバー５３と、取付板５１の下面に配置される
操作レバー５４とを有している。

【００１９】作動レバー５３は、シャッタ部材４０に係
合する係合溝５５を有し、連結軸５６を介して操作レバ
ー５４と回動可能に連結されている。さらに、作動レバ
ー５３の後端部には、係合軸５７が固定されている。取
付板５１には、連結軸５６及び係合軸５７を係合して移
動方向に案内するための案内孔５８が穿設されている。
案内孔５８は、係合軸５７及び連結軸５６をシャッタ部
材４０の移動方向に案内する摺動孔５９と、係合軸５７
が摺動孔５９の一端にあるときに、係合軸５７を中心に
連結軸５６を回動する方向に案内する回動孔６０とを有
している。

【００２０】操作レバー５４の一端は、操作者による操
作が可能な操作部６１を構成しており、他端には長さ方
向に長孔６２が穿設されている。操作レバー５４の長孔
６２には、取付板５１の下方に突設される固定軸６３が
係合している。これより、操作レバー５４は、連結軸５
６が案内孔５８に案内される範囲であり、かつ長孔６２
が固定軸６３によって位置規制される範囲で移動可能と
なっている。

【００２１】この実施例においては、トナーカートリッ
ジ２５の排出部３３にシャッタ部材４０が取り付けられ
る。このとき、シャッタ部材４０のストッパ４３がシャ
ッタガイド３５の段部３６に突き当たるように、シャッ
タ部材４０を取り付けて固定することにより、シャッタ
部４１がトナー排出口３４を閉塞することとなる。ここ
では図示しないが、バネ等の付勢部材により、シャッタ
部材４０を図４左方向に付勢したり、シャッタ部材４０
がトナー排出口３４を閉塞した状態で、シール部材を貼
着する等して、トナー排出口３４の閉塞状態を維持する
ように構成することが好ましい。

【００２２】このトナーカートリッジ２５は、トナー排
出口３４がホッパ２４の供給口５０に位置するように取
り付けられる。シャッタ部材４０がシール部材により固
定されている場合には、これを除去してからトナーカー
トリッジ２５の取り付けを行う。駆動レバー機構５２の
動作を図７〜図９に示す。ここでは、便宜的にトナーカ
ートリッジ２５を省略してシャッタ部材４０のみを図示
する。

【００２３】駆動レバー機構５２は、通常位置では図７
に示すように、係合軸５７が摺動孔５９の一端に位置し
ており、連結軸５６が回動孔６０の先端に位置してい
る。このことにより、作動レバー５３の係合溝５５は、
シャッタ部材４０から離間している。この状態で、操作
レバー５４の操作部６１を図７右方向に移動しながら、
図７上方に押し込むと、連結軸５６が回動孔６０に案内
されて、摺動孔５９の中間位置に移動する。このとき、
作動レバー５３は、係合軸５７を中心に反時計回りに回
動し、図８に示すように、係合溝５５がシャッタ部材４
０に係合する。

【００２４】図８に示した状態では、作動レバー５３に
取り付けられている連結軸５６と係合軸５７とがともに
摺動孔５９内に位置しており、作動レバー５３が摺動孔
５９に沿って移動可能となっている。この摺動孔５９
は、シャッタ部材４０の開閉方向と同じ方向に設けられ
ている。したがって、図８の状態から操作レバー５４の
操作部６１を図右方向に移動させることにより、シャッ
タ部材４０を係合溝５５に係合した状態で、作動レバー
５３を右方向に移動できる。このとき、シャッタ部材４
０が、バネ等の付勢部材により付勢されている場合に
は、操作レバー５４の操作はこの付勢部材の付勢力に抗
して行われることとなる。

【００２５】このようにして、作動レバー５３が移動さ
れるとともに、図９に示すように、シャッタ部材４０が
移動し、ホッパ２４の供給口５４とトナーカートリッジ
２５のトナー排出口３４とが連通することとなる。した
がって、トナーカートリッジ２５内のトナーがホッパ２
４に供給されることとなる。シャッタ部材４０を開放状
態に維持するためには、シャッタ部材４０の開放位置で
操作レバー５４または作動レバー５３をロックする機構
を設けることで実現可能である。

【００２６】この実施例においては、操作レバー５４を
操作するだけで、シャッタ部材４０を開閉可能であり、
トナーカートリッジ２５を複写機１内で移動させる必要
がなく、移動スペースを設ける必要がない。また、トナ
ーカートリッジ２５を移動させるためのレールを設ける
必要がなくなる。

【００２７】

【発明の効果】本発明に係る画像形成装置のトナーカー
トリッジは、駆動レバー機構を操作することにより、容
器本体に設けられるシャッタ部材を開閉することが可能
であり、トナー供給が容易となる。また、トナーカート
リッジが大型である場合にも、画像形成装置内において
トナーカートリッジを移動させるスペースを確保する必
要がなく、またトナーカートリッジを移動させるための
ガイドを設ける必要がなくなる。また、駆動レバー機構
によりトナーカートリッジの抜け止めを兼ねることが可
能であり、トナーカートリッジの抜け止め機構を特に設
ける必要がなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例が採用される複写機の縦断面
図。

【図２】トナーカートリッジの平面図。

【図３】トナーカートリッジの側面図。

【図４】トナーカートリッジの要部を示す底面図。

【図５】シャッタ部材の斜視図。

【図６】ホッパ及び駆動レバー機構を示す斜視図。

【図７】駆動レバー機構の動作を示す説明図。

【図８】駆動レバー機構の動作を示す説明図。

【図９】駆動レバー機構の動作を示す説明図。

【符号の説明】

２４ ホッパ ２５ トナーカートリッジ ３０ 容器本体 ３３ 排出部 ３４ トナー排出口 ３５ シャッタガイド ４０ シャッタ部材 ５０ 供給口 ５１ 取付板 ５２ 駆動レバー機構 ５３ 作動レバー ５４ 操作レバー ５５ 係合溝 ５６ 連結軸 ５７ 係合軸 ５８ 案内孔 ５９ 摺動孔 ６０ 回動孔 ６１ 操作部 ６２ 長孔

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】内部にトナーを収納し、トナー排出口を有
   する容器本体と、 前記トナー排出口を開閉する方向に摺動可能に取り付け
   られるシャッタ部材と、 前記トナー排出口を開放する方向へ前記シャッタ部材を
   移動させる駆動レバー機構と、を備える画像形成装置の
   トナーカートリッジ。
2. 【請求項２】前記駆動レバー機構は、前記トナー排出口
   を開放する操作を行うための操作レバーを備えてなる、
   請求項１に記載の画像形成装置のトナーカートリッジ。
3. 【請求項３】前記操作レバーの操作方向は、前記シャッ
   タ部材の開閉方向と異なる、請求項２に記載の画像形成
   装置のトナーカートリッジ。
4. 【請求項４】前記駆動レバー機構は、前記シャッタ部材
   に係合可能であるとともにシャッタ部材の開閉方向に移
   動可能な作動レバーを有し、前記操作レバーの操作に基
   づいて前記シャッタ部材を開閉するように前記作動レバ
   ーと操作レバーとが関係付けられてなる、請求項３に記
   載の画像形成装置のトナーカートリッジ。
5. 【請求項５】前記シャッタ部材は、前記トナー排出口を
   閉塞する方向に付勢されている、請求項１〜４のいずれ
   かに記載の画像形成装置のトナーカートリッジ。
6. 【請求項６】前記駆動レバー機構が、画像形成装置本体
   側に設けられている、請求項１〜５のいずれかに記載の
   画像形成装置のトナーカートリッジ。