JP4459340B2 - ポリマー溶液からポリマーを回収する方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶剤、未反応モノマー及び/又は副生成物からなる揮発成分を含有するポリマー溶液からポリマーを分離・回収する方法及び装置に関するものである。
詳しくは、特定の構成をした2軸ベント押出機に関するものであり、更に該2軸ベント押出機を用いて、該ポリマーを特定の条件下で該ポリマー成分と該揮発分からなるポリマー溶液中から効率良く分離・回収する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリマーを得るには、塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合等の重合法が用いられている。一般にスチレン系樹脂は塊状連続重合又は溶液連続重合法により生産されているが、これらの方法では重合終了時に、モノマーあるいは二量体等の副生成物、及び/または溶媒が含まれている。また、溶液重合の場合には、ポリマー溶液中にモノマー、二量体等の複生成物、及び溶剤等の揮発性物質が多く含まれている場合が多い。従って、これらの重合法で最終的に目的のポリマーを得るには、ポリマーをポリマー溶液から分離・回収しなければならないという課題がある。
【0003】
そしてこれらの溶剤及びモノマー等揮発成分を含むポリマー溶液から、揮発性物質を分離・回収あるいは除去する方法、すなわち脱揮工程としては、スチームストリッピングによる方法、脱揮押出機による方法、あらかじめポリマー溶液を予熱してからフラッシュ濃縮させる方法、フラッシュ濃縮を二段階又は三段階以上に分けて脱揮を行う方法やフラッシュ濃縮した後にベント押出機でさらに脱揮をする方法等が用いられる。
【0004】
これらの方法の中でスチームストリッピングは、大量の蒸気を使用し、かつその後に乾燥工程が必要であり、ランニングコストがかかるという問題点がある。
重合により得られたポリマー溶液を1段または2段以上のフラッシュ濃縮のみにより脱揮する方法は、脱揮工程での滞留時間が長くなったり、ポリマー液の流れが悪い箇所が発生しやすく、ポリマーの熱劣化によるブツの発生や色相不良といった問題を生じやすく、特に香族ビニル−共役ジエン系共重合体においては顕著である。また、得られたポリマー中の揮発成分の含有量も比較的多い。
【0005】
また、重合により得られたポリマー溶液を直接脱揮押出機によって脱揮する方法や、フラッシュ濃縮した後にベント押出機でさらに脱揮をする方法等様々な方法が提案されている。特開昭63−284203号公報、特開平9−38969号公報、特開平9−124728号公報等では脱揮押出機に多段のベントを有するセルフクリーニング性のある2軸押出機を使用し、水を少量添加することで脱揮を促進させる方法が提案されているが、この方法によっても残存揮発成分は1,000ppm程度であり十分に揮発成分とポリマーが分離されたとは言い難い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記に記載したような従来のポリマー溶液からポリマーを分離・回収するにあたり、ポリマーを熱劣化させずに効率的にポリマー中の揮発成分の残存量を少なくする方法及び装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決する手段】
そこで、溶剤、未反応モノマー及び/又は副生成物からなる揮発成分を含有するポリマー溶液からポリマーを分離・回収するにあたり、ポリマーを熱劣化させずにポリマー中の揮発成分の残存量を少なくする方法及び装置装置について鋭意検討を重ねた結果、特定の構成をした2軸ベント押出機を用いて、特定の条件下で該ポリマー成分と該揮発分からなるポリマー溶液中から効率良く分離・回収できることを見いだし、本発明をなすに至ったものである。
【0008】
更に詳しくは、少なくとも2個のベント部をもつ、ポリマーを回収するための2軸ベント押出機であって、少なくとも1個のベント部(上流ベント部)におけるスクリューのネジがスクリューの長手方向との角度αが13度以上であり、上流ベント部の下流に位置する少なくとも1個のベント部(下流ベント部)におけるネジが、スクリューとの長手方向との角度αが13度以下であって、かつ、下流ベント部の上流側に水を添加する場所を有し、ベント部は減圧手段を有することを特徴とする2軸ベント押出機に関するものであり、更にこの2軸ベント押出機を用い、溶剤、未反応モノマー及び/又は副生成物からなる揮発成分を含有するポリマー溶液からポリマーを回収するにあたり、
(a)上流ベント部において、該ポリマー溶液中のポリマー濃度が95重量%以上となるように揮発成分を蒸発せしめた後、
(b)下流ベント部で該ベント部の上流でポリマー100重量部に対して0.2〜3重量部の水を注入し、
(c)該ベント部での圧力を50mmHg以下
(d)該2軸ベント押出機のスクリューの回転数が式1の範囲であることからなる条件下で、ポリマー溶液からポリマーを回収する方法に関するものである。
103×K1×(Q/D3)1/2≧NS≧104×K2×(Q/D3) (式1)
(ここで、K1、K2は定数であり、それぞれK1=12、K2=34の値をもち、Qはポリマーの処理量[kg/hr]、Dはスクリュー外径[mm]、NSはスクリュー回転数[rpm]を表す。)。該ポリマーがスチレン系単量体と共役ジエン系単量体とを炭化水素溶媒中でリビングアニオン重合して得られたブロック共重合体である場合には、2軸押出機のシリンダー温度を100〜230℃とするとポリマーの熱劣化を抑制でき、その効果は顕著である。
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の方法及び装置は、ポリマーを主成分とし、溶剤、未反応モノマー及び/又は副生成物の揮発成分を含有し、ポリマー濃度が90重量%以下のポリマー溶液に適用できるものある。詳しくは、溶剤中にてモノマー等の(共)重合を行い、重合終了時にポリマーを主成分とし、溶剤、未反応モノマー及び/又は副生成物の揮発成分を含有するポリマー溶液であればよい。(共)重合反応の型式はラジカル重合、リビングアニオン重合及び配位重合があげられるがこの限りではなく、更にはこれらの混合物でも良い。例えば、有機溶剤、ビニル芳香族炭化水素、ビニル系化合物、共役ジエン、ゴム状重合体、重合開始剤、連鎖移動剤、安定剤等を使用して塊状重合、溶液重合等を行って得たポリマー溶液に適用される。
【0010】
本発明に利用される有機溶剤としては、ブタン、ペンタン、ヘキサン、イソペンタン、ヘプタン、イソオクタン等の脂肪族炭化水素、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環式炭化水素、或いはベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素等が使用できるが、この限りではない。
【0011】
芳香族ビニル炭化水素としては、スチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、α―メチルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等があるが、特に一般的なものとしてはスチレンが挙げられる。
【0012】
ビニル系化合物としては、アクリロニトリル、メチルメタアクリレートあるいはエチレン等が挙げられるがこの限りではない。
【0013】
共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン等であるが、特に一般的なものは、1,3−ブタジエン、イソプレン等がある。
【0014】
ゴム状重合体としては、室温においてゴム状を呈しておればよく、例えばポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、ブロックスチレン−ブタジエン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン系共重合体ゴム、アクリル系ゴム、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体ゴム等が挙げられ、これらは1種あるいは2種以上の組み合わせで用いられる。
【0015】
本発明は重合開始剤を使用しない熱重合による重合方法にも適用できるが、ラジカル重合の場合の重合開始剤としては、メチルエチルケトンパーオキサイド、1,1−ビス(t−へキシルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−へキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、n−ブチル4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロへキシル)プロパン、α、α’−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3、トリス(t−ブチルパーオキシ)トリアジン、α、α’ビス(ネオデカノイルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(m−トルイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、ビス(t−ブチルパーオキシ)イソフタレート、ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサハイドロテレフタレート、ビス(t−ブチルパーオキシ)トリメチルアジぺート、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、1,6−ビス(t−ブチルパーオキシカーボニロキシ)ヘキサン、ジエチレングリコール−ビス(t−ブチルパーオキシカーボネート)、3,3’、4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニルベンゾフェノン等が挙げられるがこの限りではない。リビングアニオン重合の場合にはノルマルブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、オリゴスチルリチウム、オリゴブタジエニルリチウム、1,3−ビス(1−リシオ−1、3−ジメチルペンチル)ベンゼン、トリブチル錫リチウム、N−リチウムジへキシルアミド等が挙げられるがこの限りではない。配位重合の場合には、いわゆる不均一系Zieglar−Natta触媒、可溶性Zieglar−Natta触媒、メチルアルミノキサンや硼素化合物東で活性化された遷移金属化合物触媒(いわゆるメタロセン触媒やハーフメタロセン触媒、CGCT触媒等)が挙げられるがこの限りではない。
【0016】
これらの本発明の適用できる代表的なポリマー溶液の例としては、下記を挙げることができる。
たとえば、有機溶剤としてシクロヘキサン、ビニル芳香族炭化水素としてスチレンモノマー、共役ジエンとしてブタジエン、及び重合開始剤としてノルマルブチルリチウムを使用してリビングアニオン重合することによりスチレン−ブタジエンブロック共重合体を主成分としたポリマー溶液が挙げられる。このポリマー溶液を本発明の方法でポリマーを分離・回収する際には、公知の方法により事前に水やアルコールを添加しリビングポリマーを不活性化させた上に炭酸ガス等の無機酸やステアリン酸等の有機酸を単独または2種以上を併用して使用した重合触媒残渣の中和処理を施すか、または多量の水等を用い重合触媒残渣を抽出した後、抽出水を分離しておくことが望ましい。
【0017】
または、ゴム状弾性体としてポリブタジエンの存在下又は非存在下で、モノマーとしてスチレン、溶剤としてエチルベンゼン、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイドを用いて、塊状重合を行うと、HIPS(耐衝撃性性ポリスチレン)を主成分としたポリマー溶液が得られる。例えば約7重量部のポリブタジエンを約75重量部のスチレンモノマーと約25重量部のエチルベンゼン溶剤に溶解し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイドを0.01重量部添加した後、塊状重合を行うと、HIPSを主成分としたポリマー溶液が得られる。
【0018】
あるいは、モノマーとしてスチレンを用い、溶剤の存在下又は非存在下で、熱重合又は重合開始剤による塊状重合を行うと、ポリスチレンを主成分としたポリマー溶液が得られる。ゴム状弾性体としてポリブタジエンの存在下で、モノマーとしてスチレンを用い、溶剤の存在下又は非存在下で、熱重合又は重合開始剤による塊状重合を行うと、HIPSを主成分としたポリマー溶液が得られる。
例えば約7重量部のポリブタジエンを約75重量部のスチレンモノマーと約25重量部のエチルベンゼン溶剤に溶解し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイドを0.01重量部添加した後、70〜180℃の範囲で塊状重合を行うとHIPSを主成分としたポリマー溶液が得られる。
【0019】
または、モノマーとしてスチレンとアクリロニトリル、溶剤としてエチルベンゼンを用い、熱重合を行うことでAS(アクリロニトリス−スチレン共重合体)を主成分としたポリマー溶液が得られる。例えば、モノマーとして約60重量部のスチレンと約20重量部のアクリロニトリル、及び溶剤として約20重量部のエチルベンゼンをバッチ式重合缶に仕込み、熱重合を行うことでアクリロニトリス−スチレン共重合体を主成分としたポリマー溶液が得られる。
【0020】
本発明は、上記の方法によって得られるポリマー溶液のみに限定されるものでななく、溶剤、未反応モノマー及び/又は副生成物の揮発成分を含有するポリマー溶液であれば適用されるものである。
【0021】
本発明で用いられるポリマー溶液には必要に応じて各種の添加剤を配合することができる。揮発成分から分離されたポリマーが成形やシート化等の各種の加熱処理を受ける場合や、その成型品等が酸化性雰囲気や紫外線等の照射下にて使用され物性が劣化することに対処するため、また使用目的に適した物性を更に付与するために、例えば安定剤、滑剤、加工助剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、防曇剤、耐候性向上剤、軟化剤、可塑剤、顔料、染料等の添加剤を添加でき、これらは単独で使用しても良く、または2種以上併用しても良い。これら添加剤の添加場所はどこでも良い。例えば揮発分を分離・回収する前のポリマー溶液に混合しても良く、二軸脱揮押出機の途中や先端で混合しても良く、複数箇所で添加する事も可能である。
【0022】
本発明で添加できる添加剤のうち安定剤としては、例えば2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレート、2−tert−ブチル−6−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートや2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール等のフェノール系酸化防止剤、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルフォスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−フォスファイト等のリン系酸化防止剤が挙げられる。
【0023】
滑剤、加工助剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、防曇剤としては、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等の飽和脂肪酸、パルミチン酸オクチル、ステアリン酸オクチル等の脂肪酸エステルやペンタエリスリトール脂肪酸エステル、更にエルカ酸アマイド、オレイン酸アマイド、ステアリン酸アマイド等の脂肪酸アマイドや、エチレンビスステアリン酸アマイド、またグリセリン−モノ−脂肪酸エステル、グリセリン−ジ−脂肪酸エステル、その他にソルビタン−モノ−パルミチン酸エステル、ソルビタン−モノ−ステアリン酸エステル等のソルビタン酸エステル、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール等に代表される高級アルコール等が挙げられる。
【0024】
更に耐候性向上剤としては、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系や2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート等のサリシエート系、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、また、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−プペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート等のヒンダードアミン型耐候性向上剤が例として挙げられる。更にホワイトオイルやシリコーンオイル等も添加することができる。
【0025】
上述の添加剤は一例を示すものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の2軸ベント押出機は、2個以上のベント部をもっていることが肝要であり、各ベントの開口部の長さLb[mm]は、スクリュー外径D[mm]との比Lb/Dは1.5以上が推奨され、好ましくは2.0〜7.0、更に好ましくは3.0〜5.0の範囲にあることが推奨され、各々のベント開口部の長さは一致していなくとも良い。そのうちの1個のベントは特開昭63−284203号公報に示されるようなポリマー溶液供給口の後方に位置するいわゆるリアベントであることが好ましい。各々のベントで異なった圧力で操作することを可能とするため各ベント間にはスクリューにシーリング部材が設置されていることが必要である。このシーリング部材は一般に逆回転のネジ部材で構成されるが、ポリマー溶液の搬送能力のない複数のディスクを張り合わせた構成のニーディングディスクでも良い。また、スクリューのかみ合い機構についてはセルフクリーニング性のあるかみ合い型が好ましい。2本のスクリューの回転方向については異方向、同方向いずれでも良い。
【0027】
本発明の2軸ベント押出機のスクリューとしては、2条または3条のネジを用いることができるが、発熱を抑制する点で2条のネジを持つスクリューであることが望ましい。さらに、該2軸ベント押出機の少なくとも1個以上の上流側のベント部においてスクリューのネジがスクリューの長手方向との角度αが13度以上となるように具備されたスクリューを用い、少なくとも1個以上の下流側のベント部では、スクリューのネジがスクリューの長手方向との角度αが13度以下となるように具備されたスクリューを用いる必要がある。スクリューのネジとスクリューの長手方向との角度α[度]は、スクリュー外径をD[mm]とし、スクリューのネジのリード(スクリューのネジが1回転した場合の進む距離)をS[mm]とした場合に次式のように表される。
α=tan-1{S/(π×D)}
【0028】
本発明のポリマー溶液からポリマーを回収する方法を実施するにあたっては、上記の2軸ベント押出機を使用し、
(a)上流ベント部において、該ポリマー溶液中のポリマー濃度が95重量%以上となるように揮発成分を蒸発せしめた後、
(b)下流ベント部で該ベント部の上流でポリマー100重量部に対して0.2〜3重量部の水を注入し、
(c)該ベント部での圧力を50mmHg以下
(d)該2軸ベント押出機のスクリューの回転数が式1の範囲であることからなる条件とすることが必要である。
103×K1×(Q/D3)1/2≧NS≧104×K2×(Q/D3) (式1)
(ここで、K1、K2は定数であり、それぞれK1=12、K2=34の値をもち、Qはポリマーの処理量[kg/hr]、Dはスクリュー外径[mm]、NSはスクリュー回転数[rpm]を表す。)
【0029】
上流ベント部でのスクリューのネジとスクリューの長手方向との角度αが13度以下であると揮発分を多量に含んだポリマー溶液を搬送させるためにはスクリュー回転数を高くする必要があり、特に押出機下流側での発熱が大きくなりポリマーの熱劣化を引き起こしやすい。下流ベント部でのスクリューのネジとスクリューの長手方向との角度αが13度を超える場合には、ベント部でのポリマーの存在時間が短いためか残存揮発分を少なくするという本発明の目的を達成できない。この角度αが13度以下のスクリューは、95重量%以上のポリマー濃度とした後に、少なくとも一個のベントに設置する必要があり、合計で一つのベントの開口部の軸方向の長さの半分以上を占める必要がある。
【0030】
該2軸ベント押出機へ供給するポリマー溶液中のポリマー濃度は特に制限はないが、好ましくは10〜90重量%、更に好ましくは30〜80重量%、最も好ましくは50〜70重量%である。ポリマー濃度が10重量%未満であると押出機の脱揮負荷が大きくなるため非常に大型の装置が必要となり経済上好ましくない。50重量%未満のポリマー溶液を供給する場合は、予めフラッシュ濃縮等公知の方法でポリマー濃度を50重量%以上にすることが好ましい。一般に溶液重合によって得られるポリマー溶液のポリマー濃度は20〜60重量%であり、塊状/溶液連続重合で得られるポリマー溶液中のポリマー濃度は60〜90重量%である。そのため供給するポリマー溶液中のポリマー濃度が90重量%を超える場合は予めフラッシュ濃縮等の公知の方法で濃縮する必要があるが、90重量%を超えるポリマー溶液は粘度が高い場合が多く、濃縮工程の段階で滞留部を形成しポリマーの熱劣化を促進することがあるため好ましくない。
【0031】
ポリマー溶液の供給温度は特に制限はないが、特にリアベントをもつ2軸ベント押出機を用いる場合は、熱交換器の利用等の公知の方法にて130〜200℃の範囲にすることが好ましく、更に好ましくは150〜180℃である。
【0032】
水は揮発分の蒸発を促進するためにポリマー100重量部に対し0.2〜3.0重量部の範囲で添加すると共にベント部での圧力を50mmHg以下、好ましくは20mmHg以下、更に好ましくは10mmHg以下、最も好ましくは5mmHg以下とする必要がある。水の添加場所は水の混合を充分に行うためにベント部上流側に配したシーリング部材の上流側に添加することが望ましい。水の添加量が0.2重量部未満であると揮発分の蒸発促進効果が低く、3.0重量部を超える場合は、水の蒸発に伴うポリマー温度の低下を引き起こし却って揮発分を減少させる効果が少なくなる。更に、ベント開口部からポリマーが盛り上がってくる現象いわゆるベントアップを起こしやすくなる。
【0033】
本発明を実施するにあたってのスクリュー回転数NS[rpm]は、ポリマー処理量をQ[kg/hr]としたとき、次式1の範囲にする必要がある。
103×K1×(Q/D3)1/2≧NS≧104×K2×(Q/D3) (式1)
ここで式1中のK1及びK2は定数であり、それぞれ12、34である。更にはそれぞれ11、36であることが好ましく、それぞれ10、38であることが最も好ましい。K1が12を超える場合は、スクリュー発熱によりポリマーの温度が高くなりすぎポリマーの熱劣化を引き起こしてしまい、K2が34未満であると残存揮発分を少なくするという本発明の目的を達成できず、また、スクリューによる搬送能力が小さくなりすぎ、ベント部でポリマーが滞留してしまい、連続運転が不可能になったり、長時間滞留によるポリマーの熱劣化を引き起こすこともある。
【0034】
更に鋭意検討を重ねた結果、該ポリマーがスチレン系単量体と共役ジエン系単量体とを炭化水素溶媒中でリビングアニオン重合して得られたブロック共重合体である場合には、本発明を実施するにあたっての該2軸押出機のシリンダー温度は100〜230℃、好ましくは120〜220℃、更に好ましくは130〜210℃、最も好ましくは140〜200℃の範囲で調整すると該ブロック共重合体の熱劣化防止に対して良好な結果が得られることが見いだされた。シリンダー温度が100℃未満であると、シリンダー内部への樹脂付着が多くなり長時間滞留によるポリマーの熱劣化を引き起こすことになり、230℃を超える場合にはポリマー全体の温度が高くなりすぎポリマーの熱劣化を引き起こすことになる。
【0035】
【実施例】
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例によってなんら制限を受けるものではない。
【0036】
実施例1
(ポリスチレンを主成分としたポリマー溶液の調製)
スチレンモノマー90重量部とエチルベンゼン10重量部及び1,1−ビス(t−へキシルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサンを0.01重量部を混合した混合液を原料とし、内部の液温が各々130℃、150℃となるよう制御した直列に接続した完全混合槽2基に連続的に供給し、スチレンの連続溶液重合を行った。完全混合槽群の出口でのポリマー濃度は70重量%であった。この重合液を連続的に抜き出し熱交換器に通し、圧力が0.5MPa以下にならないように熱交換器出口のフラッシュバルブで調製しながら170℃まで加熱し、連続的に次の2軸ベント押出機での分離・回収濃縮操作を行った。
【0037】
(2軸ベント押出機によるポリマーの分離・回収操作)
2軸ベント押出機として1個のリアベントと3個の前方ベントを具備しスクリュー全長2.7mのWERNER&PFLEIDERER社製ZSK−57を使用した。ベント部でのスクリューネジとスクリューの長手方向との角度αは、後方から順に24度、18.5度、18.5度、12.6度となるように構成した。スクリュー先端とダイの間には100メッシュのスクリーンを取り付け、ダイには7個の4.5mm径のダイホールが設置されているものを使用し、ダイホールからストランド状に出てきたポリマーを水槽で冷却した後ペレタイザーで約3mmの長さにカッティングしペレットを得た。運転条件としては、各ベントでの圧力は後方から順に800mmHg、400mmHg、50mmHg、5mmHgとし、シリンダーの温度は210℃に設定し、スクリュー回転数は160rpmとした。ポリマー処理量に対し0.7重量部の水をプランジャーポンプで前方第3ベントの上流に連続的に添加した。尚、ポリマーの処理量は56kg/hrであった。得られたペレットの残存スチレンモノマー量及びエチルベンゼン量を測定したところ残存スチレンモノマー量は50ppm、残存エチルベンゼン量は10ppm以下であった。
【0038】
比較例1、2
比較例1では前方第1ベント、前方第2ベント、前方第3ベントのスクリュー角度を24度とした以外は実施例1と同様に行った。得られたペレットの残存スチレンモノマー量及びエチルベンゼン量を測定したところ残存スチレンモノマー量は80ppm、残存エチルベンゼン量は10ppm以下であった。比較例2では前方第3ベントの上流に水を添加しなかった以外は実施例1と同様に行った。得られたペレットの着色はなかったが、残存スチレンモノマー量は180ppm、残存エチルベンゼン量は10ppmであった。
【0039】
実施例2
(スチレン−ブタジエンブロック共重合体を主成分としたポリマー溶液の調製)
容量1200Lの反応器中に窒素ガス雰囲気下において150ppmのテトラヒドロフランを含むシクロヘキサン525kg及び72kgのスチレンモノマーを仕込み、n−ブチルリチウム(10%シクロヘキサン溶液)1kgを重合開始剤として加えて、撹拌しながら60℃で20分間重合した。その後ブタジエン45kg、スチレンモノマー108kgを順次添加し、90℃で60分間重合した。得られたポリマー溶液に投入重合触媒の5倍当量の水を加えて活性末端を失活させた。このポリマー溶液を別の容器に移送し、充分に炭酸ガスを加え重合触媒残渣の中和処理を施した。その後このポリマー100重量部に対し2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−tert−ペンチルフェニルアクリレートを0.4重量部及びオクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートを0.2重量部添加し良く撹拌してスチレン−ブタジエンブロック共重合体を30重量%含むポリマー溶液を得た。
【0040】
(予備濃縮操作)
このポリマー溶液を熱交換器に通し、圧力が1.0MPa以下にならないように熱交換器出口のフラッシュバルブで調製しながら170℃まで加熱し、連続的に0.1MPaに保たれた500Lのフラッシュドラムに200kg/hrで導入し予備濃縮をおこなった。フラッシュしたポリマー溶液を揮発分は蒸発しないように抜き出しポリマー濃度を測定したところ58重量%であった。次にこのフラッシュドラムの下方に設置したギヤポンプで連続的にポリマー溶液を抜き出し熱交換器に通し、圧力が1.0MPa以下にならないように熱交換器出口のフラッシュバルブで調製しながら170℃まで加熱し、連続的に実施例1の構成の2軸ベント押出機での分離・回収濃縮操作を行った。
【0041】
(2軸ベント押出機によるポリマーの分離・回収操作)
運転条件としては、各ベントでの圧力は後方から順に800mmHg、400mmHg、50mmHg、10mmHgとし、シリンダーの温度は165℃に設定し、スクリュー回転数は160rpmとした。ポリマー処理量に対し0.7重量部の水をプランジャーポンプで前方第3ベントの上流に連続的に添加した。尚、ポリマーの処理量は60kg/hrであった。また、リアベント及び前方第1ベントから蒸発されたシクロヘキサンの蒸気をコンデンサーで回収して前方第1ベント通過後のポリマー濃度を求めたところ98重量%であった。尚、103×K1×(Q/D3)1/2=NSとしたときのK1及び104×K2×(Q/D3)=NSとしたときのK2は各々8.9、49.4であった。
【0042】
(測定)
得られたペレット中の残存シクロヘキサン濃度をガスクロで測定すると400ppmであった。また、ペレット50gをトルエン200gに溶解し、直径70mmの濾紙(厚み:0.22mm、捕捉粒子径7μm、補集効率:75%)で吸引ろ過した後にズダンIIIで濾紙上に捕捉されたペレット中のゲル分を染色し、目視判断にて下記等級に分類し熱劣化の程度を評価した。その結果等級1であった。
〈ゲル等級〉
1:大ゲル0個、中ゲル0個、小ゲルが2個以下
2:大ゲル0個、中ゲル2個以下、小ゲル3〜10個
3:大ゲル0個、中ゲル3〜5個、小ゲル3〜10個又は大ゲル0個、中ゲル2個以下、小ゲル11〜20個
4:大ゲル0個、中ゲル6〜10個、小ゲル3〜10個、又は大ゲル0個、中ゲル3〜5個、小ゲル11〜20個又は大ゲル0個、中ゲル2個以下、小ゲル21〜50個、又は大ゲル1〜2個、中ゲル2個以下、小ゲル20個以下
5:ゲル等級1〜4以外
(ここで、大ゲルは直径0.5mm以上、中ゲルは直径0.2mm以上0.5mm未満、小ゲルは直径0.2mm未満のものをいう。)
この結果を表1に表した。
【0043】
実施例3〜5
実施例3ではスクリュー回転数を118rpmとした以外は実施例2と同様に行った。実施例4ではスクリュー回転数を200rpmとした以外は実施例2と同様に行った。実施例5では前方第3ベントの圧力を10mmHgとした以外は実施例4と同様に行った。結果を表1に表した。
【0044】
比較例3〜8
比較例3では前方第1ベント、前方第2ベント、前方第3ベントのスクリュー角度を24度とした以外は実施例3と同様に行った。比較例4では前方第3ベントの圧力を60mmHgとした以外は実施例2と同様に行った。比較例5及び比較例6ではそれぞれスクリュー回転数を230rpm、105rpmとした以外は実施例2と同様の行った。比較例7及び比較例8ではそれぞれシリンダー温度を240℃、95℃とした以外は実施例2と同様に行った。結果を表1に表した。
【0045】
【表1】
【0046】
実施例6、7
実施例2と同じポリマー溶液を用いポリマー処理量120kg/hr、スクリュー回転数を260rpmとして実施例6とした。尚、ダイには14個の4.5mm径のダイホールが設置されているものを使用した。実施例7では前方第3ベントの上流にポリマー処理量に対し1.5重量部の水を添加した以外は実施例6と同様に実施した。結果を表2に表した。
【0047】
比較例9〜11
比較例9では前方第1ベント、前方第2ベント、前方第3ベントのスクリュー角度を24度とした以外は実施例6と同様に行った。比較例10ではスクリュー回転数を150rpmとした以外は実施例6と同様に行ったが、前方第1ベントでベントアップ現象を起こし安定した運転ができずペレットを採取できなかった。比較例11では前方第3ベントの上流に水を添加しなかった以外は実施例6と同様に行った。得られたペレットはゲル化が進み黄色に着色しており、評価は実施しなかった。結果を表2に表した。
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】
本発明のポリマー溶液からポリマーを回収する方法及び装置を採用することにより、溶剤、未反応モノマー及び/又は副生成物からなる揮発成分を含有するポリマー溶液からポリマーを分離・回収するにあたり、従来の方法で起こっていたポリマーの熱劣化をさせずにポリマー中の揮発成分の残存量を少なくするという効果を有するものである。
Claims (2)
- スチレン系単量体と共役ジエン系単量体とを炭化水素溶媒中でリビングアニオン重合して得られたブロック共重合体を回収するための、少なくとも2個のベント部をもつ2軸ベント押出機であって、少なくとも1個のベント部(上流ベント部)におけるスクリューのネジがスクリューの長手方向との角度αが18.5度以上であり、上流ベント部の下流に位置する少なくとも1個のベント部(下流ベント部)におけるネジが、スクリューとの長手方向との角度αが12.8度以下であって、かつ、下流ベント部の上流側に水を添加する場所を有し、各ベント間にはスクリューにシーリング部材が設置され、ベント部は減圧手段を有することを特徴とする2軸ベント押出機。
- 溶剤、未反応モノマー及び/又は副生成物からなる揮発成分を含有するスチレン系単量体と共役ジエン系単量体とを炭化水素溶媒中でリビングアニオン重合して得られたブロック共重合体溶液からブロック共重合体を回収するにあたり、請求項1記載の2軸ベント押出機を用い、
(a)該2軸ベント押出機のシリンダー温度を100〜230℃とし、
(b)上流ベント部において、該ブロック共重合体溶液中のブロック共重合体濃度が95重量%以上となるように揮発成分を蒸発せしめた後、
(c)下流ベント部で該ベント部の上流でブロック共重合体100重量部に対して0.2〜3重量部の水を注入し、
(d)該ベント部での圧力を50mmHg以下
(e)該2軸ベント押出機のスクリューの回転数が式1の範囲であることからなる条件下で、ブロック共重合体溶液からブロック共重合体を回収する方法。
103×K1×(Q/D3)1/2≧NS≧104×K2×(Q/D3)(式1)
(ここで、K1、K2は、それぞれK1=6.6〜11.1、K2=36.4〜61.7の値をもち、Qはポリマーの処理量[kg/hr]、Dはスクリュー外径[mm]、NSはスクリュー回転数[rpm]を表す。)
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