JP4455451B2 - 締結構造の締結解放装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被締結部材同士を締結する締結部を備え、締結部による締結状態を解放する締結解放部を備えた締結構造の締結解放装置に関する。
例えば、自動車などの組立体は、複数の部材がボルト・ナットやリベットなどの締結解放装置で締結されている。
この組立体の構成部材には、再利用可能な部材が使用されており、組立体を廃棄処分する際に、組立体を解体して再利用可能な部材を取り出している。
ここで、組立体を解体して再利用可能な部材を取り出すためには、組立体の構成部材から締結部材を外す必要がある。
しかし、組立体の構成部材から締結部材を外す作業に手間がかかり、組立体から再利用可能な部材を簡単に取り出すことが難しいという不具合があった。
この不具合を解消する締結構造として、低融点物質をヒータで加熱して溶解することで、締結構造の締結状態を解除するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−27119号公報
この締結構造によれば、低融点物質で介在体を形成し、この介在体でナットをハウジング内に保持し、ナットに分離ボルトをねじ結合して分離ボルトとハウジングとで連結板に取付板を締結する。
連結板から取付板を分離するときには、介在体をヒータで加熱して介在体を溶解する。介在体を溶解してナットの保持を解除することで、連結板から取付板を分離する。
ところで、あってはならないことであるが、自動車の車室が変形した状態で、変形した車室内から乗員が外に出られないことが考えられる。
この場合、例えば、解放可能な締結構造を用いてシートなどの部材を車体に締結しておけば、シートなどの部材を締結状態から簡単に解放することが可能になる。
これにより、車室内から外に出られない乗員を、時間をかけないで車室内から外に出すことができる。
この締結構造はヒータを加熱して締結状態を解放するものである。ヒータを加熱する装置として、ヒータと電源との間に操作スイッチを介在させた締結解放装置が考えられる。
この締結解放装置で、締結構造の締結状態を解放する際には、操作スイッチの操作で、ヒータを電源に接続した状態に切り換える。
そして、この操作スイッチは、通常の状態においては、乗員が不用意に操作できないようにすることが要求される。
乗員が不用意に操作できないようにする設備としては、例えば、遊園地の娯楽用乗物装置に備えた乗客保護装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−233711号公報
この乗客保護装置は、娯楽用乗物装置のシートに乗員を拘束するシートベルトのバックル装置を乗員が解除できないようにしたものである。
具体的には、乗客保護装置は、シートベルトのバックル装置を保護カバーで覆い、この保護カバー内にプッシャ部を設け、このプッシャ部をプランジャーで遠隔操作可能に構成し、プランジャーを操作するロック解除スイッチを運転操作室内に備える。
バックル装置のロック状態を解除する場合は、運転室内の運転係員がロック解除スイッチを操作する。
これにより、プランジャーに通電してプランジャーが作動する。プランジャーが作動すると、プッシャ部が押し下げられ、シートベルトのバックル装置のロック状態を解放する。
一方、シートベルトのバックル装置を保護カバーで覆うことで、バックル装置のロック状態を乗員が解除することを防止する。
特許文献2の乗客保護装置を前記締結解放装置に適用して、締結解放装置の操作スイッチを保護カバーで覆うことで、乗員が操作スイッチを不用意に操作することを防ぐことは可能である。
しかし、操作スイッチは保護カバーで覆われているので、万が一、車室内から乗員が外に出られない場合になっても操作スイッチを操作することはできない。
本発明は、通常時において不用意の操作を抑止し、かつ、必要な場合に操作可能にできる締結構造の締結解放装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、被締結部材同士を締結する締結部を備えるとともに、締結部による締結状態を解放する締結解放部を備えた締結構造の締結解放装置であって、前記締結部による締結状態を解放するために、前記締結解放部を作動させるスイッチ手段と、このスイッチ手段の操作を常時抑止し、必要に応じてスイッチ手段を露出させて前記スイッチ手段の操作を可能とするスイッチ操作抑止手段と、前記締結状態を解放する必要が生じた際に伝えられる緊急信号として、エアバッグ展開用の信号に基づく第1緊急信号、および加速度センサ、変位センサを用いた自己診断用の信号に基づく第2緊急信号を用い、前記第1緊急信号に基づいて、前記スイッチ手段の操作を可能とする操作可能信号を前記スイッチ操作抑止手段に伝達可能で、なおかつ、前記第2緊急信号に基づいて、前記スイッチ手段の操作を可能とする操作可能信号を前記スイッチ操作抑止手段に伝達可能な制御部と、を備え、前記操作可能信号に基づいて、前記スイッチ操作抑止手段を前記スイッチ手段の操作を可能とする状態に保持するように構成したことを特徴とする。
締結構造の締結解放部を作動させるスイッチ手段を備え、このスイッチ手段の操作を常時抑止し、必要に応じてスイッチ手段の操作を可能とするスイッチ操作抑止手段を備えた。
これにより、通常の状態においては、スイッチ操作抑止手段でスイッチ手段の操作を抑止することができる。
一方、締結構造の締結状態を解放する必要が生じた際には、緊急信号に基づいて、スイッチ手段の操作を可能とする操作可能信号をスイッチ操作抑止手段に伝える。
この操作可能信号に基づいてスイッチ操作抑止手段を作動することで、スイッチ操作抑止手段をスイッチ手段の操作を可能とする状態に保持することができる。
すなわち、操作可能信号に基づいて、スイッチ手段を操作可能にすることができる。
また、請求項は、締結状態を解放する必要が生じた際に伝えられる緊急信号として、エアバッグ展開用の信号に基づく第1緊急信号、および加速度センサ、変位センサを用いた自己診断用の信号に基づく第2緊急信号を用いるようにした。
締結状態を解放する必要が生じた際に伝えられる緊急信号として、エアバッグを展開する信号、および加速度センサ、変位センサを用いた自己診断用の信号を利用する。
このように、既存の設備を緊急信号を伝える手段として兼用することで、緊急信号を伝える手段を新たに設ける必要がない。
請求項1に係る発明では、通常の状態においてスイッチ手段の操作を抑止することで、スイッチ手段を不用意に操作することを抑止できるという利点がある。
さらに、請求項1に係る発明では、操作可能信号に基づいてスイッチ手段を操作可能にすることで、スイッチ手段を必要な場合に操作することができるという利点がある。
さらに、請求項に係る発明では、緊急信号を伝える手段を新たに設ける必要がないので、設備費の簡素化を図ることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る締結構造の締結解放装置(第1実施の形態)を示すブロック図である。
締結構造の締結解放装置10は、締結構造12の締結状態を解放するスイッチ手段14と、スイッチ手段14の操作を常時抑止するスイッチ操作抑止手段16と、抑止状態を解放する信号をスイッチ操作抑止手段16に伝える制御部18と、スイッチ手段14、スイッチ操作抑止手段16および制御部18を駆動するための電源20とを備える。
制御部18は、自動車の車室がある程度以上変形した状態であると認識した際に、スイッチ手段の操作を可能にする必要があると判断する。
ここで、「自動車の車室がある程度以上変形した状態」を、一例として、エアバッグ展開用の検知信号、あるいは、加速度センサ(Gセンサ)、変位センサなどを用いた自己診断用の診断信号に基づいて判断するものとする。
加速度センサは、例えば、衝撃の程度、方向を検知するセンサーである。
変位センサは、例えば、変形の程度、方向を検知するセンサーである。
具体的には、制御部18は、エアバッグ用の第1緊急信号に基づいて、スイッチ手段14の操作を可能とする操作可能信号をスイッチ操作抑止手段16に伝え、さらに、自己診断用の第2緊急信号に基づいて、スイッチ手段14の操作を可能とする操作可能信号をスイッチ操作抑止手段16に伝えるものである。
この制御部18は、図5に示すように、一例として、インストルメントパネル22の中央22aに設けられている。
エアバッグ用の第1緊急信号は、エアバッグ用の衝撃検知部(衝撃検知センサー)24が、しきい値以上の衝撃を検知した際に、主制御部25を介して制御部18に伝えられる信号である。
なお、衝撃検知部24から主制御部25に第1緊急信号が伝えられたとき、主制御部25からエアバッグ26に展開信号が伝えられる。この展開信号に基づいてエアバッグ26が展開する。
自己診断用の第2緊急信号は、自動車の自己診断検知部(加速度センサ、変位センサなど)27が、しきい値以上の不具合を検知した際に、主制御部25を介して制御部18に伝えられる信号である。
締結状態を解放する必要が生じた際に伝えられる第1緊急信号として、エアバッグ26を展開する信号を利用する。
さらに、締結状態を解放する必要が生じた際に伝えられる第2緊急信号として、自己診断用の信号を利用する。
このように、既存の設備を、第1、第2の緊急信号を伝える手段として兼用することで、第1、第2の緊急信号を伝える手段を新たに設ける必要がない。
電源20は、例えば、キャパシタが用いられる。キャパシタのなかには、充電回数を多く確保することで寿命を長くしたものがある。なお、電源20の充電は、既存のバッテリと同様におこなう。
電源20として、長寿命のキャパシタを使用することで、締結構造の締結解放装置10の信頼性を高めることができる。
第1、第2の緊急信号が制御部18に伝えられたとき、制御部18からスイッチ操作抑止手段16のソレノイド(リッド開放手段)31に、スイッチ手段14の操作を可能とする操作可能信号を伝える。
締結構造の締結解放装置10は、既存の主制御部25から独立させて専用の制御部18を個別に備え、さらに、既存の電源(バッテリ)から独立させて専用の電源20を個別に備えた。
これにより、締結構造の締結解放装置10をユニット化することが可能になり、締結解放装置10の信頼性を一層高めることができる。
図2は第1実施の形態に係る締結構造を示す側面図であり、図3は第1実施の形態に係る締結構造を示す断面図である。
締結構造12は、車体33およびシート34(具体的には、シート34のベース35)を締結する締結部36を備え、かつ、締結部36による締結状態を解放する締結解放部38を備える。
この締結構造12…で、車体33にシート34のベース35を締結する。
シート34およびベース35は、それぞれ被締結部材の一例である。
締結部36は、車体33およびベース35の貫通孔33a,35aにボルト41を貫通するとともに、ボルト41の頭部41aとベース35との間に皿ばねワッシャ(スプリングワッシャ)42を配置し、貫通孔33aから突出したボルト41のねじ部41bに保持駒部材43を嵌め込み、保持駒部材43から突出したねじ部41bにナットユニット45をねじ結合することで、車体33およびベース35を一体に締結する。
締結解放部38は、保持駒部材43で車体33に保持する筒状フィッチング部48を備え、筒状フィッチング部48の外周にヒータ部51を備え、ヒータ部51の外周に筒状カバー52を備え、筒状フィッチング部48の下端部にキャップ53を備え、キャップ53内にプッシャ部および圧縮ばねを備える。
図4は第1実施の形態に係る締結構造を示す分解斜視図である。
締結部36の保持駒部材43は、上端部43aから下端部43bに向けて外径が漸次縮径するように円錐台状に形成された部材で、外周が傾斜面43cに形成されている。
この保持駒部材43は、上端部43aに段部43dを備え、中央に貫通孔43eを備える。
段部43dは、筒状フィッチング部48のフランジ部49を受け入れるための部位である。段部43dの高さH(図3参照)は、保持駒部材43の上端部43aを車体33に当接した際に、段部43dと車体33とでフランジ部49を挟持するように決められている。
ナットユニット45は、一対の分割ナット46,46を備え、それぞれの分割ナット46,46の外周に筒状連結部材47を備えることで、一対の分割ナット46,46を一体に保持したものである。
一対の分割ナット46,46は、一例として、筒状のナットを2分割したものである。
分割ナット46は、上端部を上傾斜面46aに形成するとともに、下端部を下傾斜面46bに形成し、内周に雌ねじ部46cを形成したものである。
さらに、一対の分割ナット46,46は、それぞれ外周部に受入凹部46d,46dが形成されている。
上傾斜面46aは、分割ナット46の外周から内周に向けて下り勾配に形成されている。この上傾斜面46aは、保持駒部材43の傾斜面43cに面接触する。
下傾斜面46bは、分割ナット46の外周から内周に向けて上り勾配に形成されている。この下傾斜面46bは、頭部55bの傾斜面55cに面接触する。
頭部55bは、プッシャ部55の上部に形成された部位である。
なお、プッシャ部55については、同図において後述する。
一対の分割ナット46,46を筒状連結部材47で一体に保持する。
筒状連結部材47は、低融点金属製の材料で筒状に形成され、頂部に一対の切欠47a,47aが形成された筒状部材である。
筒状連結部材47を製造する低融点金属としては、例えば、錫合金が用いられる。
この筒状連結部材47を分割ナット46,46に嵌合することで、一対の分割ナット46,46を一体に保持する。
筒状連結部材47で一対の分割ナット46,46を一体に保持した際に、一対の切欠47a,47aを受入凹部46d,46dに臨む位置に配置する。
一対の分割ナット46,46を一体に保持することで、一対の分割ナット46,46を、ボルト41のねじ部41bにねじ結合することが可能になる。
一対の分割ナット46,46を、ボルト41のねじ部41bにねじ結合することで、上傾斜面46a,46aが保持駒部材43の傾斜面43cに面接触する。
筒状連結部材47を低融点金属製の材料で形成したので、筒状連結部材47を低融点金属の融点まで加熱することで溶解することができる。
筒状連結部材47を溶解することで、一体化した分割ナット46,46を、それぞれ個別に切り離すことができる。
締結解放部38の筒状フィッチング48は、筒状連結部材47の外周に嵌合可能に筒状に形成された筒体48aを備える。
さらに、筒状フィッチング48は、筒体48aの上端部にフランジ部49を備え、筒体48aの下端部外周に雄ねじ部48bを備え、筒体48aの内周に一対の突起48c,48cを備える。
フランジ部49は、内周部49aが筒体48aから内側に張り出すとともに、外周部49bが筒体48aから外側に張り出している。フランジ部49の内周部49aが、保持駒部材43の段部43dに配置される。
一対の突起48c,48cは、図3に示すように、筒状連結部材47および一対の分割ナット46,46を筒体48a内に収納した状態において、受入凹部46d,46dおよび一対の切欠47a,47aに配置される。
これにより、一対の分割ナット46,46にボルト41をねじ結合する際に、一対の分割ナット46,46が回転することを突起48c,48cで防ぐ。
ヒータ部51は、筒状フィッチング部の外周に嵌合可能に筒状に形成され、ワイヤーハーネス58で電源20(図1参照)に接続されている。
ヒータ部51を筒状フィッチング部48の筒体48aに嵌合させて、ヒータ部51の上端部51aをフランジ部49に当接することで、ヒータ部51の下端部51bが雄ねじ部48bの上方に配置する。
筒状カバー52は、ヒータ部51の外周に嵌合するように、断熱材で筒状に形成された部材である。
筒状カバー52をヒータ部51に嵌合させて、筒状カバー52の上端部52aをフランジ部49に当接することで、筒状カバー52の下端部52bが雄ねじ部48bの上方に配置する。
筒状カバー52の下端部52bは、ヒータ部51の下端部51bと面一の状態になる。
筒状カバー52をヒータ部51に嵌合することで、ヒータ部51の熱を外部に逃がさないようにする。
これにより、ヒータ部51の熱を筒状連結部材47に効率よく伝えることができる。
キャップ53は、有底筒状に形成され、上端部に雌ねじ部53aを備え、底部54に貫通孔54a(図3参照)を備える。
雌ねじ部53aを、筒状フィッチング48の雄ねじ部48bにねじ結合することで、筒状フィッチング48の下端部にキャップ53を備える。
キャップ53の上端部53bは、筒状カバー52の下端部52b、およびヒータ部51の下端部51bに当接する。
プッシャ部55は、図3に示すように、キャップ53内から貫通孔54aを通してキャップ53の外部まで延びたロッド部55aを備え、ロッド部55aの上端部に頭部55bを備える。
頭部55bは、上端部から下端部に向けて外径が漸次拡径するように円錐台状に形成された部材で、外周が傾斜面55cに形成されている。
この傾斜面55cは、前述した分割ナット46,46の下傾斜面46b,46bに接触する。
頭部55bと底部54との間に、付勢手段として圧縮ばね56を圧縮させた状態で備える。圧縮ばね56の上端部56aが頭部55bに当接し、圧縮ばね56の下端部56bが底部54に当接する。
この状態で、頭部55bの傾斜面55cが分割ナット46,46の下傾斜面46b,46bに面接触する。
図5(a),(b)は第1実施の形態に係る締結構造の締結解放装置を示す斜視図である。
締結解放装置10のスイッチ手段14は、インストルメントパネル22の中央22aに収納凹部23を形成し、収納凹部23にプッシュスイッチ61を備え、プッシュスイッチ61でオン/オフ制御するリレースイッチ62(図1参照)を備える。
プッシュスイッチ61は、押ボタン61aを押し込むことによりスイッチがオンになる。スイッチがオンになることで、電源20からリレースイッチ62に操作用の電圧が印可される。
一方、プッシュスイッチ61は、押ボタン61aから押込力を解除することにより、復帰用ばね(図示せず)のばね力で押し込む前の状態に復帰し、スイッチがオフになる。
スイッチがオフになることで、電源20からリレースイッチ62への操作用の電圧印可を停止する。
図1に示す、リレースイッチ62は、プッシュスイッチ61がオフの状態において、電源20からリレースイッチ62への操作用の電圧印可が停止されることでオフに保持される。
これにより、電源20と、締結構造12のヒータ部51(図3参照)との接続を断ち、ヒータ部51を加熱しない状態に保持する。
一方、リレースイッチ62は、プッシュスイッチ61がオンの状態において、電源20からリレースイッチ62に操作用の電圧が印可されることでオンに保持される。
これにより、締結構造12のヒータ部51に電源20から電圧を印可して、ヒータ部51を加熱する。ヒータ部51を加熱することで、締結解放部38(図3参照)を作動させ、締結部36による締結状態を解放する。
電源20は、一例として、インストルメントパネル22の中央22a(すなわち、制御部18の近傍)に設けられている。
締結解放装置10のスイッチ操作抑止手段16は、収納凹部23を開閉するリッド64を備え、リッド64を閉位置P1に保持するリッド開放手段31を備える。
リッド64は、収納凹部23の上部に支持ピン67を介して上端部が回動自在に設けられている。これにより、リッド64は、閉位置P1と開位置P2との間で支持ピン67を軸にしてスイング自在に支持されている。
支持ピン67に捩りばね68が設けられ、捩りばね68の一端部68aを収納凹部23に取り付け、捩りばね68の他端部68bをリッド64の裏面64aに当接する。
捩りばね68は、リッド64を開位置P2に向けて、すなわち、リッド64を開放する方向に向けて付勢するばねである。
リッド64の下端部のうち、裏面64aに突片71を突出し、突片71にロック孔71aを形成する。
一方、収納凹部23の下端部に、壁面72から一定間隔を置いて固定突片73を突出し、固定突片73に第1固定ロック孔73aを形成する。
固定突片73に臨む壁面72に、第2固定ロック孔72aを形成する。第2固定ロック孔72aは、第1固定ロック孔73aと同軸上に配置されている。
固定突片73に臨ませてリッド開放手段31を備える。リッド開放手段31は、一例として、ソレノイドを用いる。このソレノイド31は、ソレノイド本体31aを取付ブラケット76で収納凹部23に取り付け、ソレノイド31のプランジャ31bを第1、第2の固定ロック孔73a,72aと同軸上に配置する。
プランジャ31bを後退させた状態、すなわち、ソレノイド31がオンの状態において、プランジャ31bの先端部が第1固定ロック孔73aに僅かに差し込まれた状態を保つ。
プランジャ31bを進出させた状態、すなわち、ソレノイド31がオフの状態において、プランジャ31bの先端部が第2固定ロック孔72aに差し込まれた状態を保つ。
ここで、リッド64を閉位置P1に配置して、収納凹部23をリッド64で覆った際に、リッド64の突片71は、固定突片73と壁面72との間に配置される。
加えて、突片71のロック孔71aは、固定突片73の第1固定ロック孔73aおよび壁面72の第2固定ロック孔72aに対して同軸上に配置される。
この状態で、ソレノイド31をオフにする。プランジャ31bが第1固定ロック孔73aからロック孔71aを通過して第2固定ロック孔72aに差し込まれる。これにより、リッド64を捩りばね68のばね力に抗して、閉位置P1に保持することができる。
リッド64を閉位置P1に保持することで、プッシュスイッチ61をリッド64で覆うことができ、スイッチ手段14の操作を常時抑止することができる。
一方、スイッチ手段14の操作を可能にする場合には、制御部18からソレノイド31に、スイッチ手段14の操作を可能とする操作可能信号(オン信号)を伝える。
これにより、ソレノイド31がオンになり、ソレノイド31のプランジャ31bが後退して第1固定ロック孔72aおよびロック孔71aから抜け出す。
よって、リッド64が捩りばね68のばね力で、閉位置P1から開位置P2までスイング移動する。リッド64を開位置P2に保持することで、プッシュスイッチ61の押ボタン61aを押し込むことができる。
このように、スイッチ手段14を操作したい状態になった場合には、制御部18からソレノイド31にオン信号(操作可能信号)を伝えてリッド64を開放することで、スイッチ手段14の操作を必要に応じて可能とすることができる。
なお、リッド64の裏面64aに、表示シート77を貼り付けることで、リッド64を開放した際に、プッシュスイッチ61の位置を明示することが可能である。
表示シート77は、例えば、背景色を赤色、文字「PUSH」77aや矢印77bを黄色にすることで、プッシュスイッチ61の位置を一層容易に認識させることができる。
図1〜図5で説明したように、締結構造の締結解放装置10は、締結部36による締結状態を解放するために、締結解放部38を作動させるスイッチ手段14と、スイッチ手段14の操作を常時抑止し、必要に応じてスイッチ手段14の操作を可能とするスイッチ操作抑止手段16と、締結状態を解放する必要が生じた際に伝えられる緊急信号に基づいて、スイッチ手段14の操作を可能とする操作可能信号をスイッチ操作抑止手段16に伝える制御部18とを備え、操作可能信号に基づいて、スイッチ操作抑止手段16をスイッチ手段14の操作を可能とする状態に保持するように構成したものである。
このように、スイッチ手段14の操作を常時抑止するスイッチ操作抑止手段16を備えることで、スイッチ操作抑止手段16でスイッチ手段14の操作を常時抑止することができる。
よって、通常の状態においては、スイッチ手段14を不用意に操作することを確実に防ぐことができる。
一方、締結構造12の締結状態を解放する必要が生じた際には、緊急信号に基づいて、スイッチ手段14の操作を可能とする操作可能信号をスイッチ操作抑止手段16に伝える。
この操作可能信号に基づいて、スイッチ操作抑止手段16を、スイッチ手段14の操作が可能な状態に保持することができる。
これにより、スイッチ手段14を操作して締結構造12の締結解放部38を作動させることが可能になる。
締結解放部38を作動させることで、締結部36による車体33およびベース35の締結状態を簡単に解放することができる。
したがって、万が一、自動車の車室内から乗員が外に出られない場合に、乗員を、時間をかけないで車室内から外に出すことができる。
つぎに、締結構造の締結解放装置10の動作を図1のブロック図および図6のフローチャートに基づいて説明する。
図6は第1実施の形態に係る締結構造の締結解放装置の動作を説明するフローチャートであり、図中ST××はステップ番号を示す。
ST01;エアバッグ用の衝撃検知部24から主制御部25を介して伝えられた信号を読み取る。
ST02;主制御部25から伝えられた信号が第1緊急信号であるか否かを判断する。第1緊急信号のときST03に進み、第1緊急信号でないときST04に進む。
この第1緊急信号は、エアバッグ用の衝撃検知部24が、しきい値以上の衝撃を検知した際に、主制御部25を介して制御部18に伝えられる信号である。
ST03;ソレノイド31にオン信号(操作可能信号)を伝える。
ソレノイド31がオンになりリッド64が開く。これにより、プッシュスイッチ61の押ボタン61aを露出し、プッシュスイッチ61を操作可能とする状態に保持する。
ST04;自己診断検知部27から主制御部25を介して伝えられた信号を読み取る。
ST05;主制御部25から伝えられた信号が第2緊急信号であるか否かを判断する。第2緊急信号のときST03に進み、第2緊急信号でないときST01に戻る。
第2緊急信号は、自動車の自己診断検知部27が、しきい値以上の不具合を検知した際に、主制御部25を介して制御部18に伝えられる信号である。
つぎに、図6のフローチャートで説明した各ステップを図7〜図10に基づいて詳しく説明する。
図7(a),(b)は第1実施の形態に係る締結構造の締結解放装置のリッドを閉じた状態を説明する図である。
(a)において、ST01で第1緊急信号が制御部18に伝えられていないと判断し、かつ、ST04で第2緊急信号が制御部18に伝えられていないと判断した場合、ソレノイド31をオフに保つ。ソレノイド31のプランジャ31bがリッド64を閉位置P1に保持する。
リッド64を閉位置P1に保持することで、プッシュスイッチ61をリッド64で覆い、スイッチ手段14の操作を常時抑止する。
ST01で第1緊急信号が制御部18に伝えられたと判断し、あるいは、ST04で第2緊急信号が制御部18に伝えられたと判断した場合、ソレノイド31にオン信号を伝える。
ソレノイド31がオンになり、ソレノイド31のプランジャ31bが後退して第1固定ロック孔72aおよびロック孔71a(図7(b)参照)から抜け出す。
リッド64が捩りばね68のばね力で、閉位置P1から開位置P2まで矢印Aの如くスイング移動する。
(b)において、リッド64が捩りばね68のばね力で開位置P2までスイング移動した後、リッド64を開位置P2に保持する。プッシュスイッチ61の押ボタン61aが露出された状態になる。
よって、押ボタン61aに指を当て、指で押ボタン61aを矢印Bの如く押し込むことができる。
プッシュスイッチ61がオンの状態になり、リレースイッチ62がオンになる。
図8(a),(b)は第1実施の形態に係る締結解放装置で締結構造の筒状連結部材を溶解する状態を説明する図である。
(a)において、リレースイッチ62がオンになることで、電源20の電圧を締結構造12のヒータ部51に印可してヒータ部51を加熱する。
(b)において、ヒータ部51を加熱することで、筒状連結部材47を低融点金属の融点まで加熱する。これにより、筒状連結部材47が溶解する。
圧縮ばね56のばね力でプッシャ部55を矢印Cの如く押し上げる。プッシャ部55の頭部55bから分割ナット46,46に矢印Dの如く押圧力が伝わる。
分割ナット46,46が矢印Eの如く移動する。
図9(a),(b)は第1実施の形態に係る締結解放装置で締結構造の締結を解放した状態を説明する図である。
(a)において、分割ナット46,46を、それぞれ個別に切り離す。分割ナット46,46の雌ねじ部46c,46cが、ボルト41のねじ部41bから離れる。
皿ばねワッシャ42のばね力でボルト41を矢印Fの如く跳ね上げる。
(b)において、ボルト41が、車体33の貫通孔33a、およびベース35の貫通孔35aから抜け出す。
これにより、締結構造12による締結状態が解放され、車体33およびベース35との締結を解除する。
図10(a),(b)は第1実施の形態に係る締結解放装置で締結構造の締結を解放することで車体からシートを外した状態を説明する図である。
(a)において、締結構造12による締結状態が解放されることで、締結構造12が車体33およびベース35から外れる。
(b)において、締結構造12が車体33およびベース35から外れることで、車体33からシート34を外すことができる。
第2実施の形態
第2実施の形態を図11〜図12に基づいて説明する。なお、第2実施の形態において、第1実施の形態と同一類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図11は本発明に係る締結構造(第2実施の形態)を示す断面図である。
第2実施の形態の締結構造82は、車体33およびベース35を締結する締結部83を備え、かつ、締結部83による締結状態を解放する締結解放部84を備える。
締結部83は、車体33およびベース35の貫通孔33a,35aにボルト86を貫通するとともに、ボルト86の頭部86aとベース35との間に平ワッシャ87を配置し、貫通孔33aから突出したロッド86bの先端部にねじ部86cが形成され、ねじ部86cにナット88をねじ結合したものである。
ボルト86は、ロッド86bの略中央に脆弱部86dを備える。脆弱部86dは、ロッド86bの周面に環状の溝部を形成することで小径に形成された部位である。
ロッド86bの直径D1と、脆弱部86dの直径D2との関係は、D1>D2である。
締結解放部84は、貫通孔33aから突出したロッド86bに嵌合させるとともに、車体33とナット88との間に挟持されたものである。
具体的には、締結解放部84は、筒状アクチュエータ91の外側にヒータ部92を嵌め込み、ヒータ部92の外側に筒状カバー93を嵌め込み、それぞれの端部に平ワッシャ94,95を配置したものである。
筒状アクチュエータ91の上端部91a、ヒータ部92の上端部92aおよび筒状カバー93の上端部93aが面一に配置されている。
また、筒状アクチュエータ91の下端部91b、ヒータ部92の下端部92bおよび筒状カバー93の下端部93bが面一に配置されている。
筒状アクチュエータ91は、形状記憶材料で形成され、中空部91cが設けられた筒体である。この筒状アクチュエータ91は、常温で全長L1に設定されている。
筒状アクチュエータ91を形成する形状記憶材料としては、熱(エネルギー)を加えたとき、伸長変形することにより元の形状に復元する部材である。
例えば、筒状アクチュエータ91は、熱(エネルギー)を加えたとき、全長がL1からL2に伸長する。
この形状記憶材料としては、例えば、Ti−Ni合金が用いられる。
ヒータ部92は、筒状アクチュエータ91の外周に嵌合され、ワイヤーハーネス97で電源20(図1参照)に接続されている。
筒状カバー93は、ヒータ部92の外周に嵌合するように、断熱材で筒状に形成された部材である。
筒状カバー93をヒータ部92に嵌合することで、ヒータ部92の熱を外部に逃がさないようにする。
これにより、ヒータ部92の熱を筒状アクチュエータ91に効率よく伝えることができる。
締結構造82によれば、ボルト86の頭部86aとベース35との間に平ワッシャ87を配置し、車体33およびベース35の貫通孔33a,35aにボルト86を貫通する。
貫通孔33aから突出したロッド86bに、筒状アクチュエータ91の中空部91cを嵌め込む。これにより、ロッド86bに、締結解放部84が嵌合される。
この状態で、中空部91cからロッド86bのねじ部86cが突出している。ねじ部86cにナット88をねじ結合することで、ナット88の締付力が平ワッシャ95、筒状アクチュエータ91および平ワッシャ94を介して車体33に伝わる。
これにより、車体33およびベース35を締結構造82で締結する。
つぎに、締結構造82の動作を図12に基づいて説明する。
図12(a),(b)は第2実施の形態に係る締結構造による締結を解放した状態を説明する図である。
(a)において、締結構造82(具体的には、ボルト86の頭部86aおよびナット88)で、車体33およびベース35が締結されている。この状態において、プッシュスイッチ61の押ボタン61aを押し込むことで、リレースイッチ62がオンになる。
リレースイッチ62がオンになることで、締結構造82のヒータ部92に電源20から電圧を印可して、ヒータ部92を加熱する。
ヒータ部92を加熱することで、筒状アクチュエータ91に熱(エネルギー)を加える。筒状アクチュエータ91は矢印Gの如く伸長変形して元の形状に復元しようとする。
筒状アクチュエータ91の復元力が、ボルト86の頭部86aおよびナット88に伝わり、ロッド86bの脆弱部86dに引張り応力が矢印Hの如く発生する。
(b)において、ロッド86bの脆弱部86dに引張り応力が集中することで脆弱部86dが破断する。
脆弱部86dが破断することで、ボルト86の頭部86aおよびナット88による車体33およびベース35の締結が解除される。
すなわち、締結構造82による締結状態が解放され、車体33およびベース35との締結を解除する。
以上説明したように、第2実施の形態によれば、第1実施の形態の締結解放装置10と同様の効果が得られる。
つぎに、第1〜第2の実施の形態の締結構造12,82の用途について説明する。
第1、第2の実施の形態において、締結構造12,82を、車両の組立体のうち、一例として、シート34を車体33に取り付ける締結手段に適用する例について説明したが、その他の例として、シートクッションにリクライニングを取り付ける箇所に適用しても同様の効果が得られる。
加えて、締結構造12,82を適用する他の部位として、「ドアまわり」、「シートベルト」や「ステアリング」などがある。
「ドアまわり」への適用箇所としては、ドアストライカを車体に取り付ける箇所、ドアヒンジを車体に取り付ける箇所やドアチェッカーを取り付ける箇所などがある。
「シートベルト」への適用箇所としては、アンカーを車体に取り付ける箇所などがある。
「ステアリング」への適用箇所としては、ステアリングホイールをステアリングシャフトに取り付ける箇所などがある。
締結構造12,82を「ドアまわり」、「シートベルト」や「ステアリング」などに適用した場合にも、締結構造12,82を、車体33にシート34を取り付ける手段として適用した場合と同様の効果が得られる。
なお、前記第1〜第2の実施の形態では、既存の主制御部25から独立させて専用の制御部18を個別に備えた例について説明したが、制御部18を用いないで、制御部18の役割を主制御部25に組み込むことも可能である。
また、前記第1〜第2の実施の形態では、既存の電源(バッテリ)から独立させて専用の電源20を個別に備えた例について説明したが、専用の電源20を用いないで、既存の電源(バッテリ)を締結構造の締結解放装置10に適用することも可能である。
さらに、前記第1〜第2の実施の形態では、スイッチ手段14としてプッシュスイッチ61およびリレースイッチ62を備え、リレースイッチ62のとき、リレースイッチ62を経て電源20から締結構造12,82のヒータ部に電圧を印可させるという内容について説明したが、これに限らないで、スイッチ手段14からリレースイッチ62を除去することも可能である。
すなわち、プッシュスイッチ61がオンのとき、プッシュスイッチ61を経て電源20から締結構造12,82のヒータ部に電圧を印可するように構成することも可能である。
また、前記第1〜第2の実施の形態では、リッド64を開放するリッド開放手段としてソレノイド31を用いた例について説明したが、これに限らないで、ラッチ機構やクランプ機構などのその他の手段を用いることも可能である。
さらに、前記第1〜第2の実施の形態では、スイッチ手段14として、押込み操作用のプッシュスイッチ61を用いた例について説明したが、これに限らないで、例えば、引く操作、たたく操作、触れる操作、回す操作、倒す操作などの操作でオン・オフ切換が可能なスイッチを用いることも可能である。
また、前記第1〜第2の実施の形態では、リッド64を支持ピン67を軸に開位置と閉位置とにスイング移動可能に設け、リッド64を閉じてプッシュスイッチ61を覆うように構成したが、その他の方法でプッシュスイッチ61を覆うことも可能である。
その他の例としては、リッド64に代えて、例えば上下方向にスライド自在なシャッターを用いることが可能である。
さらに、リッド64に代えて、例えばカバーを用いることも可能である。カバーを必要に応じて外す場合には、例えば、リッド開放手段による押圧力をカバーにかけて外すように構成することが可能である。
さらに、前記第1実施の形態では、頭部55bと底部54との間に、付勢手段として圧縮ばね56を用いた例を説明したが、その他の付勢手段として、例えば、複数枚の皿ばねと平ワッシャとを交互に組み合わせたものを用いることも可能である。
また、前記第1実施の形態では、締結構造12に用いた分割ナットとして、筒状のナットを2分割した一対の分割ナット46,46を例示したが、その他の例として、3分割や4分割などの分割ナットも考えられる。
本発明は、被締結部材同士を締結する締結部を備え、締結部による締結状態を解放する締結解放部を備えた締結構造の締結解放装置への適用に好適である。
本発明に係る締結構造の締結解放装置(第1実施の形態)を示すブロック図である。 第1実施の形態に係る締結構造を示す側面図である。 第1実施の形態に係る締結構造を示す断面図である。 第1実施の形態に係る締結構造を示す分解斜視図である。 第1実施の形態に係る締結構造の締結解放装置を示す斜視図である。 第1実施の形態に係る締結構造の締結解放装置の動作を説明するフローチャートである。 第1実施の形態に係る締結構造の締結解放装置のリッドを閉じた状態を説明する図である。 第1実施の形態に係る締結解放装置で締結構造の筒状連結部材を溶解する状態を説明する図である。 第1実施の形態に係る締結解放装置で締結構造の締結を解放した状態を説明する図である。 第1実施の形態に係る締結解放装置で締結構造の締結を解放することで車体からシートを外した状態を説明する図である。 本発明に係る締結構造(第2実施の形態)を示す断面図である。 第2実施の形態に係る締結構造による締結を解放した状態を説明する図である。
符号の説明
10…締結構造の締結解放装置、12,82…締結構造、14…スイッチ手段、16…スイッチ操作抑止手段、18…制御部、26…エアバッグ、33…車体(被締結部材)、35…ベース(被締結部材)、36,83…締結部、38,84…締結解放部。

Claims (1)

  1. 被締結部材同士を締結する締結部を備えるとともに、締結部による締結状態を解放する締結解放部を備えた締結構造の締結解放装置であって、
    前記締結部による締結状態を解放するために、前記締結解放部を作動させるスイッチ手段と、
    このスイッチ手段の操作を常時抑止し、必要に応じてスイッチ手段を露出させて前記スイッチ手段の操作を可能とするスイッチ操作抑止手段と、
    前記締結状態を解放する必要が生じた際に伝えられる緊急信号として、エアバッグ展開用の信号に基づく第1緊急信号、および加速度センサ、変位センサを用いた自己診断用の信号に基づく第2緊急信号を用い、
    前記第1緊急信号に基づいて、前記スイッチ手段の操作を可能とする操作可能信号を前記スイッチ操作抑止手段に伝達可能で、
    なおかつ、前記第2緊急信号に基づいて、前記スイッチ手段の操作を可能とする操作可能信号を前記スイッチ操作抑止手段に伝達可能な制御部と、
    を備え、
    前記操作可能信号に基づいて、前記スイッチ操作抑止手段を前記スイッチ手段の操作を可能とする状態に保持するように構成したことを特徴とする締結構造の締結解放装置。
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