JPH0736846Y2 - エアバッグドアの固定構造 - Google Patents

エアバッグドアの固定構造

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JPH0736846Y2
JPH0736846Y2 JP1987003150U JP315087U JPH0736846Y2 JP H0736846 Y2 JPH0736846 Y2 JP H0736846Y2 JP 1987003150 U JP1987003150 U JP 1987003150U JP 315087 U JP315087 U JP 315087U JP H0736846 Y2 JPH0736846 Y2 JP H0736846Y2
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/215Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は車両におけるパッセンジャ席用のエアバッグド
アの固定構造に関するものである。
従来の技術 エアバッグ装置は運転席の他、パッセンジャ席にも設置
されることがある。
実開昭53-108045号公報はパッセンジャ席に対応するイ
ンストルメントパネルの箇所にエアバッグ装置を設ける
技術について開示している。
ところがこの方式はバッグ展開用ガス発生器をエアバッ
グカバーで覆うものであって、エアバッグカバーはその
一端部がヒンジを介してインストルメントパネルに固定
されており、他端部がエアバッグドアに一体的に構成さ
れた切り欠きを有する舌片の切欠き部に、僅かに大径の
ピンを挿通するか、エアバッグドアから突出する首部を
ファスナーばねで係止することにより固定していた。こ
の構成のエアバッグドア固定構造は、エアバッグ膨張時
その圧力によりエアバッグドアの他端部に構成された舌
片の切欠き部がピンからすり抜けるか、首部がファスナ
ーばねから抜け出すことによりエアバッグドアが展開す
る。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、上記構成のエアバッグドア固定構造で
は、エアバッグドアの他端部の固定は、エアバッグドア
と一体の舌片または首部と、ピンまたはファスナーばね
との係合であり、エアバッグドアの材質による制約のた
め、温度による強度の変化,経時劣化等を避け難く、エ
アバッグドアの展開荷重の変化が大きく、安定した展開
荷重の維持ができない問題があるのみでなく、前記舌片
または首部とピンまたはファスナーばねとの係合部分の
位置,数の変更は、エアバッグドアそのものを設計変更
しない限り不可能であり、従ってエアバッグドアの設計
完了後には展開荷重の変更は不可能であり、設計の自由
度が小さい問題も有している。
また、上記構成のエアバッグドア固定構造では、エアバ
ッグドア側の舌片または首部とエアバッグ本体収納側の
部材のピンまたはファスナーばねとを互いに係合させ
て、エアバッグドアをエアバッグ本体収納側の部材に固
定させるため、舌片とピンとの係合または首部とファス
ナーばねとの係合が車両の振動等で外れて、エアバッグ
ドアがエアバッグ展開時以外に展開してしまうおそれ
や、乗員がエアバッグドアを強制的に展開させてしまう
おそれがある、という問題も有している。
課題を解決するための手段 従来技術が有する前記問題を解決するため、本考案で
は、パッセンジャ席用のエアバッグ装置において、エア
バッグドアの一端側がヒンジを介してエアバッグ本体収
納側の部材に固定されるとともに他端側がブレーカウェ
イ部材を介して前記エアバッグ本体収納側の部材に固定
されており、前記ブレーカウェイ部材は、二つの固定片
が脆弱部を介して連結された連結体であって、前記エア
バッグドアおよび前記エアバッグ本体収納側の部材とは
別体に形成され、一方の固定片が前記エアバッグドアに
固定され、他方の固定片が前記エアバッグ本体収納側の
部材に固定されている、という構成を採用している。
作用 エアバッグドアは、一端側がヒンジを介してエアバッグ
本体収納側の部材に固定され、他端側がブレーカウェイ
部材を介してエアバッグ本体収納側の部材に固定されて
いる。
そして、ブレーカウェイ部材は、二つの固定片が脆弱部
を介して連結された連結体であって、一方の固定片がエ
アバッグドアのに固定され、他方の固定片がエアバッグ
本体収納側の部材に固定されている。
このため、本考案では、車両緊急時のエアバッグの膨張
による膨張圧力でのみブレーカウェイ部材の脆弱部が破
断して、エアバッグドアが開くことになる。
従って、本考案では、車両の振動等エアバッグの膨張圧
力以外によるエアバッグドアの開放端側の固定の解除を
防止でき、また、乗員による意図的なエアバッグドアの
展開も防止できる。
ところで、エアバッグドアの展開荷重はブレーカウェイ
部材の脆弱部の破断強度で決定されるのであるが、ブレ
ーカウェイ部材は、エアバッグドアおよびエアバッグ本
体収納側の部材とは別体に形成されている。
従って、本考案では、ブレーカウェイ部材をエアバッグ
ドアと全く別の、温度による強度の変化、経時劣化等の
少ない材質のものとすることにより展開荷重を常時概ね
一定に維持でき、展開荷重の管理が容易となる。
またエアバッグ本体収納側とエアバッグドアとに対する
ブレーカウェイ部材の固定位置あるいはブレーカウェイ
部材の固定数の変更により、展開荷重の変更,調節が可
能であり、エアバッグ装置の設計の自由度が大となる。
実施例 以下、本考案の具体的な実施例について説明する。
第1図に本考案の好適な第1実施例を示す。
第1図において、符号1はエアバッグドアであって、そ
の上側端はヒンジ(図示省略)を介してインストルメン
トパネル2に連結され、下側端はブレーカウェイ部材3
を介してインストルメントパネルに連結されている。こ
のインストルメントパネル部分はフレーム部分4であ
り、エアバッグドア1の下側端に形成された凹部に対応
してナット5が溶接されている。一方凹部にはネジ孔6
が設けられている。
ブレーカウェイ部材3は中央に脆弱部であるくびれ部11
を有する合成樹脂で出来た略8字形部材であり、両側の
固定片14,15にそれぞれ孔7,8が形成されていて、それぞ
れ上記ネジ孔6およびナット5にスクリュ9,10で止着さ
れている。
これによりエアバッグ装置本体は通常時はエアバッグド
ア1によって隠蔽されており、作動時にはエアバッグの
展開力によりブレーカウェイ部材3がその脆弱部である
くびれ部11で破断し、従ってエアバッグドア1が開いて
エアバッグが乗員とフロントウィンドガラス等との間に
展開することとなる。
なお、符号12はグラブボックスのドアである。
第2図および第3図に本考案の好適は第2実施例を示
す。
第2図および第3図において符号30はブレーカウェイ部
材を示している。
このブレーカウェイ部材30は2つの固定片を脆弱部であ
る薄いインテグラルヒンジ33を介して連結されており、
一方の固定片は円形、他方の固定片は四角形に形成され
ている。
また、一方の固定片31にはその肉厚の中程に切込34が設
けられると共に中心部に孔35が設けられている。
一方の固定片31と連結されるエアバッグドア38の下側端
には略U字形の切欠39が設けられ、その部分の基材層40
には上記一方の固定片31の切込34内に差し込まれる端縁
41が形成されると共に上記他方の固定片32の溝36内に差
し込まれる端縁42が形成されている。
ブレーカウェイ部材30は上記U字形の切欠39内に全体と
して収まり、ボルト43が孔35,44に差し込まれることに
よって基材層40に固定される。
このため、ブレーカウェイ部材30はエアバッグドア38に
緊密に固定されることになり、従って振動が加えられた
としてもインテグラルヒンジ33の箇所に疲労を来し難く
することができる。
インストルメントパネルのフレームの補強部材45にはブ
レーカウェイ部材30の他方の固定片32と重なり合う突片
46が設けられ、該突片46にはナット47が溶接されてい
る。該突片46と上記固定片32とは第2図に示されるごと
く孔37中に挿通されたボルト48により締め付けられ一体
化されている。
この実施例の場合も車両緊急時には脆弱部であるインテ
グラルヒンジ33のところが破断し、エアバッグドア38が
開くこととなり、エアバッグドアの上方側のヒンジ(図
示省略)のところを支点に上方へ回動することとなる。
なお、本考案において、エアバッグドアの上側端のヒン
ジおよび下側端のブレーカウェイ部材はそれぞれインス
トルメントパネルに固定することに限定することはな
く、エアバッグ装置本体に直接取り付けてもよい。また
ブレーカウェイの形状も上記実施例のような形状に限定
することなく、二つの固定片を薄い脆弱部を介して連結
した連結体として形成されているものであればよい。
考案の効果 本考案は、以上のような構成および作用を有するもので
あって、車両の振動等エアバッグの膨張圧力以外による
エアバッグドアの開放端側の固定の解除を防止でき、ま
た、乗員による意図的なエアバッグドアの展開も防止で
きるので、エアバッグドアがエアバッグ展開時以外に展
開してしまうおそれや、乗員がエアバッグドアを強制的
に展開させてしまうおそれが無くなる効果を奏する。
また、本考案は、ブレーカウェイ部材が、エアバッグド
アおよびエアバッグ本体収納側の部材とは別体とされて
いるので、温度による伸縮,強度変化等の少ない材質の
もの、または経時劣化の少ない材質のものを選定してブ
レーカウェイ部材を製作することにより、脆弱部の破断
強度であるエアバッグドアの展開荷重を、常時概ね一定
に維持でき、かつ展開荷重も所要値に設定できるので、
展開荷重の管理が容易となる効果を奏する。
また、エアバッグ本体収納側およびエアバッグドアの設
計完了後においても、ブレーカウェイ部材の固定位置,
固定数等の変更により展開荷重の変化を容易に行いうる
効果を奏し、従って、エアバッグ装置の設計の自由度を
著しく大きくしうる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例の分解斜視図、第2図は
第2の実施例の要部の拡大縦断面図、第3図は第2の実
施例の分解斜視図である。 1:エアバッグドア、2:インストルメントパネル、3:ブレ
ーカウェイ部材、11:脆弱部たるくびれ部、14,15:固定
片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パッセンジャ席用のエアバッグ装置におい
    て、エアバックドアの一端側がヒンジを介してエアバッ
    グ本体収納側の部材に固定されるとともに他端側がブレ
    ーカウェイ部材を介して前記エアバッグ本体収納側の部
    材に固定されており、前記ブレーカウェイ部材は、二つ
    の固定辺が脆弱部を介して連結された連結体であって、
    前記エアバッグドアおよび前記エアバッグ本体収納側の
    部材とは別体に形成され、一方の固定片が前記エアバッ
    グドアに固定され、他方の固定片が前記エアバッグ本体
    収納側の部材に固定されていることを特徴とするエアバ
    ッグドアの固定構造。
JP1987003150U 1987-01-13 1987-01-13 エアバッグドアの固定構造 Expired - Lifetime JPH0736846Y2 (ja)

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