JPH0788206A - エンジンフードのロック装置及びそれを作動させる車両消火システム - Google Patents

エンジンフードのロック装置及びそれを作動させる車両消火システム

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JPH0788206A
JPH0788206A JP30304393A JP30304393A JPH0788206A JP H0788206 A JPH0788206 A JP H0788206A JP 30304393 A JP30304393 A JP 30304393A JP 30304393 A JP30304393 A JP 30304393A JP H0788206 A JPH0788206 A JP H0788206A
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JP
Japan
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lock
actuator
vehicle
fire
engine hood
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Pending
Application number
JP30304393A
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English (en)
Inventor
Katsuo Suzuki
勝雄 鈴木
Junji Yamamoto
順二 山本
Hiroyuki Mizushima
宏之 水島
Yoshikatsu Furuya
好勝 古谷
Naoji Sakakibara
直次 榊原
Tsukasa Fujimoto
宰 藤本
Yoshito Hori
義人 堀
Masahiro Miyaji
正広 宮治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ドアロックが施錠状態で車室ハンドルが使えな
い条件でも、車外から容易にエンジンフードを開けるこ
とができるようにした。 【構成】エンジンルーム内の火災現象に関し検知機能を
もつセンサ手段を包含したプライマリロック自動解除手
段eを設け、火災検知時にプライマリロック自動解除手
段eが作動するようにして、エンジンフードをプライマ
リロック状態に保持した第1ロック手段bを自動解除
し、エンジンフードをセカンダリロック状態に保持する
第2ロック手段dを車外での手動解除操作可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンフードのプラ
イマリロック状態を車室内のハンドルによらず解除可能
とするエンジンフードのロック解除装置に関し、エンジ
ンルーム内の火災を初期段階で確実に消火するためのシ
ステムを提供する。
【0002】
【従来の技術】エンジンフードで火災が発生した場合の
最も確実な消火方法は、エンジンフードを開け、用意し
た外部消火器を用いて消火状況を人が確認しつつ行うも
のであるが、エンジンフードは、図9に示すように、第
1ロック手段bによって走行中の閉塞状態(以下、プラ
イマリロック状態)が保持されており、この第1ロック
手段bは、プライマリロック手動解除レバーとしての室
内ハンドルaを操作しなければ解除されないようになっ
ている。
【0003】従って、車両での火災発生時、ドアロック
が施錠されている場合や、車室内に煙が侵入して室内ハ
ンドルaを操作できないような場合等の状況を考慮する
と、エンジンフードを車外から開け得ることが要求され
る。一方、車両に消火器を搭載し、かつ、警告手段を設
けて、警告を受けた運転者の判断で消火器(以下、搭載
消火器という)を作動させる方式(例えば実開昭57−
187543号公報参照)や、電子制御ユニットの判断
で搭載消火器を遠隔操作する方式(例えば特開昭57−
983号公報参照)の消火システムが提案されている。
【0004】しかし、これらの方式では、エンジンフー
ドを開け、消火状況を人が確認しつつ行われるものでな
いため、消火剤を消費し尽くしたりすると、消火を失敗
するおそれがあり、従って、遠隔操作可能な搭載消火器
を備えた車両においても、更に確実な消火作業や消火状
況の確認或いは各部点検等のために、エンジンフードを
車外から開け得ることが要求される。
【0005】しかしながら、上記搭載消火器を装備して
いる車両においては、例えば警告により搭載消火器を作
動させるべく操作を行った場合でも、車外からの消火も
予定して不用意に運転者がエンジンフードのプライマリ
ロック状態を解除することが考えられ、この場合、かえ
って火災を助長したり消火能力が落ちるおそれがある。
なぜなら、エンジンフードは、図9に示すように、走行
中、誤って室内ハンドルaが操作されて第1ロック手段
bが解除されても、風力によりエンジンフードが持ち上
がって視界を遮らないように、第2ロック手段dによっ
てセカンダリロック状態に保持されており、このセカン
ダリロック状態では、第2ロック手段dを手動解除する
ためのセカンダリロック手動解除レバーcを、車外から
操作できるように、エンジンフードとラジエータサポー
トとの間又はエンジンフードとラジエータグリルの下端
との間に間隙が生じるようになっている。従って、この
セカンダリロック状態で生じる間隙よりエンジンルーム
内に噴射された消火剤が飛散したり、空気がエンジンフ
ード側からも供給されたりして、効果的な消火を行うこ
とができない。
【0006】このように搭載消火器を備えた車両と備え
ていない車両では、エンジンフードに求められるプライ
マリロック解除の条件が異なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術に鑑
み、本発明が解決しようとする第1の課題は、車室内の
プライマリロック解除用の室内ハンドルを操作できない
状況においても、車外からのエンジンフードの開操作を
可能とすることにある。本発明が解決しようとする第2
の課題は、遠隔操作可能な搭載消火器を備えた車両にお
いて、外部消火器による消火と搭載消火器による消火の
両方に整合したエンジンフードのプライマリロック解除
方式を提供することにある。
【0008】本発明が解決しようとする第3の課題は、
遠隔操作可能な搭載消火器を備えた車両において、搭載
消火器による消火を妨げる操作が不用意に行われないよ
うにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明は、エンジンフ
ードを車室内での手動解除操作が可能なプライマリロッ
ク状態に保持する第1ロック手段と、該第1ロック手段
の解除状態でエンジンフードを車外での手動解除操作可
能なセカンダリロック状態に保持する第2ロック手段
と、エンジンルーム内に設置され、該エンジンルーム内
の火災現象に関し検知機能をもつセンサ手段を包含し、
該センサ手段の作動に基づいて前記第1ロック手段を解
除するプライマリロック自動解除手段とを具備する。
【0010】第2発明は、エンジンフードを車室内での
手動解除操作が可能なプライマリロック状態に保持する
第1ロック手段と、該第1ロック手段の解除状態でエン
ジンフードを車外での手動解除操作可能なセカンダリロ
ック状態に保持する第2ロック手段と、前記第1ロック
手段を解除状態に駆動可能な電気制御式アクチュエータ
と、エンジンルーム内へ消火剤を噴射すべく構成された
搭載消火器と、該搭載消火器を動作させる消火器起動ア
クチュエータと、エンジンルーム内の火災現象に関し検
知機能をもつセンサ手段と、該センサ手段サの検知動作
に基づく前記消火器起動アクチュエータの作動の後、前
記電気制御式アクチュエータを作動させる制御手段とを
具備する。
【0011】第1発明における請求項2のプライマリロ
ック自動解除手段は、エンジンルーム内に設置され、該
エンジンルーム内の異常温度に感応して上記第1ロック
手段を自動解除する感熱アクチュエータを採用する。第
1発明における請求項3のプライマリロック自動解除手
段は、エンジンルーム内に設置され、該エンジンルーム
内の火災現象に関し検知機能をもち電気信号化して出力
を発する電気式センサと、該電気式センサの出力を解読
してエンジンルーム内の異常を判断する中央処理手段
と、該中央処理手段からの指令によって上記第1ロック
手段を解除する電気制御式アクチュエータとからなる態
様を採る。
【0012】第1発明における請求項4のプライマリロ
ック自動解除手段は、車体外に一端部を突出して上記第
2ロック手段を手動解除可能とする飛出式解除レバーを
前記第1ロック手段と連動するようにした。第2発明に
おける請求項6記載の制御手段は、前記消火器起動アク
チュエータの作動の後、予め設定した時間の経過前は、
前記電気制御式アクチュエータの作動を禁止し、同時間
が経過時、前記電気制御式アクチュエータを作動させる
ようになっている。
【0013】第2発明における請求項7記載の制御手段
は、前記センサ手段が温度に関し検知機能をもつ車両消
火システムにおいて、前記消火器起動アクチュエータの
作動の後、エンジンルーム内の温度が前記センサ手段に
より予め設定した温度以下に低下しないとされる間は、
前記電気制御式アクチュエータの作動を禁止し、同エン
ジンルーム内の温度が予め設定した温度以下に低下した
とされる時、前記電気制御式アクチュエータを作動させ
るようになっている。
【0014】第2発明における請求項8の電気制御式ア
クチュエータは、前記第2ロック手段を手動解除可能に
車体外に一端部が突出する飛出式解除レバーを前記第1
ロック手段と連動させるようになっている。第2発明に
おける請求項9は、前記消火器起動アクチュエータの作
動の後、予め設定した時間の経過前又は前記センサ手段
の検知温度が予め設定した温度以下に低下しない間、前
記第1ロック手段を手動解除するための室内ハンドルの
操作を不可とする手段を有している。
【0015】ここで、第1,第2発明のセンサ手段は、
温度センサ、炎センサ、煙センサ、赤外線センサ等の電
気信号の形態で火災検知を出力する電気式センサ、又は
サーモワックス、形状記憶合金等の相変位物質、半田等
の物質を用いた機械式センサを含む。また、第2発明の
電気制御式アクチュエータは、モータ,ソレノイド等の
電磁アクチュエータ単体又は機械式アクチュエータと組
合せられる電磁アクチュエータを用いることができる。
【0016】また、第2発明の前記第1ロック手段を手
動解除するための室内ハンドルの操作を不可とする手段
は、室内ハンドルの作動を直接に阻止し又は室内ハンド
ルと第1ロック手段とを連結した部材の動作を阻止する
アクチュエータ又は室内ハンドルを隠蔽する可動蓋を用
いることができる。
【0017】
【作用】第1発明に係る請求項1は、エンジンルームの
例えば異常温度に感応してセンサ手段が作動すると、第
1ロック手段が自動解除されてエンジンフードをセカン
ダリロック状態に移行する。これにより、車外からエジ
ンフードを開操作可能なセカンダリロック手動解除レバ
ーを操作でき、室内ハンドルが操作できないような条件
でも、車外からエンジンフードを開操作することができ
る。
【0018】第1発明に係る請求項2の感熱アクチュエ
ータによるプライマリロック自動解除手段は、サーモワ
ックス、形状記憶合金、半田等の熱による変位物質の作
動によって、第1ロック手段を自動解除する。第1発明
に係る請求項3の電気式センサ、中央処理手段及び電気
式制御アクチュエータからなるプライマリロック自動解
除手段の構成は、上記感熱アクチュエータと同様の自動
解除を電気的に行う。
【0019】第1発明に係る請求項4のプライマリロッ
ク自動解除手段は、飛出式解除レバーと連動されている
ので、飛出量の大きなレバーを用いることができ、この
飛出量だけ車両のエンジンルームより離れた位置からエ
ンジンフードの開操作が可能となる。第2発明に係る請
求項5は、エンジンルーム内の例えば温度が異常に高温
になると、そのときの電気式センサの出力を解読した制
御手段が、例えば警告を発するので、この警告を受けた
運転者によって搭載消火器が車室から遠隔操作される。
これにより、エンジンルーム内に消火剤が噴射される。
また、上記搭載消火器を動作させた後は、制御手段によ
り電気制御式アクチュエータも作動されるので、エンジ
ンフードのプライマリロック状態が自動解除される。
【0020】請求項6の制御手段は、消火器起動アクチ
ュエータにより搭載消火器の作動の後、予め設定した時
間、例えば搭載消火器が消火剤を使い尽くす間、電気制
御式アクチュエータの動作を禁止して第1ロック手段の
解除動作を阻止する。そして、上記時間の経過後、制御
手段は、電気制御式アクチュエータを作動して第1ロッ
ク手段を駆動し、エンジンフードのプライマリロック状
態を解除する。
【0021】請求項7の制御手段は、前記消火器起動ア
クチュエータの作動の後、温度に関し検知機能をもつセ
ンサ手段の検知温度が予め設定した温度以下に低下しな
い間、電気制御式アクチュエータの動作を禁止して第1
ロック手段の解除動作を阻止する。そして、上記センサ
手段による検知温度が予め設定した温度以下に低下した
時、前記電気制御式アクチュエータを作動させ、第1ロ
ック手段を解除する。
【0022】請求項8の電気制御式アクチュエータは、
第1ロック手段を解除動作させると、該第1ロック手段
に連動して、飛出式解除レバーを車体外(ラジエータグ
リル)に突出される。請求項9の車両消火システムで
は、前記制御手段が、前記消火器起動アクチュエータの
作動の後、予め設定した時間の経過前又は前記電気式セ
ンサの検知温度が予め設定した温度以下に低下しない
間、前記第1ロック手段を手動解除するための室内ハン
ドルが、操作を不可とされる。
【0023】
【発明の効果】請求項1に記載された第1発明によれ
ば、ドアロック状態等室内ハンドルが操作できないよう
な条件でも、エンジンルームの異常時には、プライマリ
ロック状態が自動的に解除されて車外からエンジンフー
ドを開操作することができるよになり、第1の課題を解
決し、外部消火器による消火作業を迅速に行うことがで
きる。
【0024】請求項2乃至4は上記第1発明と同様の効
果を奏するとともに、以下のような効果がある。請求項
2によれば、感熱アクチュエータによりプライマリロッ
ク状態を解除するので、プライマリロック状態の解除動
作が確実に行われる。請求項3によれば、電気制御式ア
クチュエータによりプライマリロック状態を解除するの
で、可逆的に何度も使用可能となる。
【0025】請求項4によれば、飛出式解除レバーと連
動され、飛出量の大きなレバーを用いることができるの
で、この飛出量だけ車両のエンジンルームより離れてエ
ンジンフードをセカンダリロック解除状態に操作でき
る。請求項5に記載された第2発明によれば、搭載消火
器による消火を行った後、外部消火器による消火が可能
となるので、搭載消火器による消火の不確実性を担保
し、第2の課題を解決してより確実な消火体制が実現す
る。
【0026】請求項6乃至9は上記第2発明と同様の効
果を奏するとともに、以下のような効果がある。請求項
6によれば、搭載消火器の作動の後、予め設定した時
間、例えば搭載消火器が消火剤を使い尽くして消火動作
が完了したと予想される時間が経過するまでは、エンジ
ンフードをプライマリロック状態に確保して、消火剤が
エンジンルームの外に飛散したり空気が侵入しないよう
にできるので、搭載消火器による消火を充分に行うこと
ができる。
【0027】請求項7によれば、搭載消火器の作動の
後、センサ手段によりエンジンルーム内の温度が予め設
定した温度以下に低下せず火災の再発のおそれがあると
予想される間は、エンジンフードをプライマリロック状
態に確保でき、請求項6と同様に、搭載消火器による消
火を充分に行うことができる。請求項8によれば、飛出
式解除レバーの飛出量を大きくすれば、それだけ車両の
エンジンルームより離れてセカンダリロック状態を解除
できる。
【0028】請求項9によれば、搭載消火器を備えた車
両において、第3の課題を解決し、搭載消火器を操作し
て運転者が車両から離れようとする場合に、搭載消火器
による消火を妨げるようなプライマリロック解除の状態
に室内ハンドルの操作が誤ってされることが防止され
る。
【0029】
【実施例】以下、本発明に係るエンジンフードのロック
解除装置の一実施例を図1〜図4に基づいて詳細に説明
する。図1は本実施例を概念的に示したブロック図であ
る。プライマリロック手動解除レバーとしての室内ハン
ドルaと、本発明によるプライマリロック自動解除手段
を構成する感熱アクチュエータeは、係合手段fによっ
て選択的に第1ロック手段bを解除操作可能になってい
る。この係合手段fは、第1ロック手段bを解除動作可
能に該第1ロック手段bとリンクされている。また、第
1ロック手段bを解除動作に連動してレバー飛出機構g
が作動されるようになっている。そして、レバー飛出機
構gは飛出式解除レバーhとリンクし、例えばラジエー
タグリルよりセカンダリロック手動解除レバーとしての
飛出式解除レバーhを一部突出させる。この飛出式解除
レバーhの車外への突出により第2ロック手段dが解除
可能となる。係合手段fと第1ロック手段bのリンク媒
体はケーブルであり、飛出式解除レバーhと第2ロック
手段dとのリンク媒体はロッドである。
【0030】上記構成の具体的な一例を図2〜図4に示
す。図2は室内ハンドルaの構成を示す。室内ハンドル
aは、車体31を基準に設けられた支点31aを中心に
回動自在のレリーズレバー1により構成される。該レリ
ーズレバー1の中間点には、ワイヤー2の一端が接続さ
れている。係合手段fは、図3に示すように、略扇状の
原動プーリ3及び略同形の従動プーリ4と、後述する感
熱アクチュエータ10の作用を従動プーリ4に伝達する
くの字状のリンク5とが同一軸上に並設された構成とな
っており、原動プーリ3の一端はワイヤー2に接続さ
れ、従動プーリ4の一端は第1ロック手段bの解除用ワ
イヤー6に接続され、リンク5の一端は感熱アクチュエ
ータ10からのワイヤー12に接続されている。そし
て、各ワイヤー2,12から伝達される解除用の力は、
それぞれ原動プーリ3又はリンク5を介して従動プーリ
4に伝達されるようなっている。なお、原動プーリ3
は、図示しないトーションスプリングによって図で時計
方向に付勢されされており、その回動原位置は、ストッ
パ13によって規定されている。
【0031】ここで、感熱アクチュエータ10は、本発
明のセンサ手段をなすサーモワックス7を充填したチュ
ーブ9と、該チューブ9に挿入されサーモワックス7の
可逆的な体積膨張縮小変位により軸方向に移動するロッ
ド8とをハウジング10a内に収納したもので、ロッド
8の移動は、車体等の固定部に固定されたブラケット2
3をハウジング10a内に延在してチューブ9の一端部
分を該ブラケット23により支持することで、ハウシン
グ10aの全体変位として取得されるようになってい
る。なお、ハウジング10aには、通気孔10bが形成
されるとともに、ハウジング10aはロッド8の軸方向
のコンプレッション(ガタ止め用の)スプリング11に
よって固定部に支持されている。
【0032】次に、第1ロック手段bは、図4(A)に
示すように、エンジンフード17の下面に取付けられた
ストライカ18と、プラマリロック状態において上記ス
トライカ18を保持したラッチ15と、該ラッチ15に
係合されたポール14と、該ポール14とラッチ15と
を係合状態に保持するポップアップスプリング16とか
ら構成され、ポール14には従動プーリ4からのワイヤ
ー6が接続されている。このような構成では、ワイヤー
6が図で左矢視方向に引張され、ポール14とラッチ1
5との係合状態が解除されると、エンジンフード17は
ポップアップスプリング16の力でTだけ上方に押し上
げられる。図4(B)は、ラッチ15とストライカ18
のラッチ状態を示している。24は車体側に固定された
ベースである。
【0033】一方、第2ロック手段dは、図4(C)に
示すように、エンジン側車体に止着されたオグジリアリ
キャッチ21を主に構成されている。また、レバー飛出
機構gは、上記オグジリアリキャッチ21にカム面19
bが当接されたロッド状のフック19を主に構成されて
いる。フック19は、捩じりばね19cによって常時反
時計方向、すなわち、車両正面から見て前傾する方向に
付勢されている。フック19とオグジリアリキャッチ2
1とは、プライマリロック状態においては、実線にて示
すように、フック19の中間部分の凹状のカム面19b
にオグジリアリキャッチ21が係合するようになってお
り、セカンダリロック状態においては、19′に示すよ
うになる。すなわち、セカンダリロック状態において
は、オグジリアリキャッチ21は、エンジンフード17
の上動に応じて相対的にフック19を下降し、下端側の
拘止面19aに係合する。従って、第2ロック手段dを
解除するためには、拘止面19aとオグジリアリキャッ
チ21との係合を解けばよい。
【0034】次に、飛出式解除レバーhは、フック19
の下端からラジエータグリル22に対向して伸びたレバ
ー20によって構成される。該レバー20は、エンジン
フード17と一体のラジエータグリル22より突出する
ようなっている。以上のように構成されたエンジンフー
ドのロック解除装置は、以下のようにして室内ハンドル
a(レリースレバー1)によらないエンジンフードの開
操作が可能となる。
【0035】今、エンジン内で火災が発生して、内部温
度が例えば感熱アクチュエータ10の作動温度以上(例
えば130°〜150°)に上昇すると、感熱アクチュ
エータ10は、チューブ9内のサーモワックス7が体積
膨張し、ロッド8とブラケット23との距離が短くなる
ため、ハウジング10aが矢視C方向に変位する。この
ためワイヤー12が同C方向に引かれ、リンク5が矢視
E方向に回動される。リンク5は、端部5cで従動プー
リ4の軸方向突起4dと当接し、従動プーリ4を矢視F
方向に回動される。これによって、ワイヤー6がポール
14を矢視G方向に回動させることになり、ポール14
とラッチ15との係合が解かれ、ラッチ15は、ポップ
アップスプリング16の力により矢視B方向に回動され
る。ラッチ15の回動力は、ストライカ18を持ち上げ
て、エンジンフード17をTに示す若干量、押し上げ
る。こうして、エンジンフード17とラジエータグリル
22とは上動する。
【0036】エンジンフード17及びラジエータグリル
22が上動すると、オグジリアリキャッチ21は、フッ
ク19に対し相対的に下降して拘止面19aに係合す
る。かくしてエンジンフード17は、第1ロック手段d
が解除されたセカンダリロック状態に移行する。この状
態では、ラジエータグリル22の下端とパンパとの間に
間隙(図示略)が生じる。
【0037】セカンダリロック状態のフック19は、前
傾姿勢から下端側が前方に回動したほぼ直立の状態にな
る。飛出式解除レバーhを構成するレバー20は、フッ
ク19の下端側に取付けられているため、フック19が
前傾姿勢から直立姿勢に変わる動作によって、ラジエー
タグリル22から突出することになる。この状態を符号
20′で示す。
【0038】第2ロック手段dの解除は、上記のように
ラジエータグリル22から突出したレバー20を更に引
き出せばよい。すなわち、レバー20を更に、20″の
位置に引くと、オグジリアリキャッチ21と拘止面19
aとの係合が解かれ、エンジンフード17は、容易に開
操作することができる。こうしてエンジンフード17が
開状態とされれば、外部消火器の消火剤を発火源に噴射
する消火作業が可能となる。こうして、請求項1,2の
効果が達成される。
【0039】また、エンジンフード17を開操作しなく
とも、レバー20が20′の位置に飛び出したセカンダ
リロック状態で、ラジエータグリル22の下端とパンパ
との間に生じる間隙を大きく設定することで、上記間隙
から消火剤を噴射してもよい。そして、火災がある程度
小規模となった段階で、エンジンフード17を開操作し
て本格的な消火作業を行う。このようにラジエータグリ
ル22の下端とパンパとの間に生じる間隙を大きく設定
するためには、閉状態にあるエンジンフード17によっ
て圧縮されるばねを設けたり、図4(A)に示すラッチ
15がストライカ18を押し上げる量が大きくなるよう
に、ラッチ15の形状を変更し、かつ、図4(C)に示
すオグジリアリキャッチ21の位置を高くして、エンジ
ンフード17が開いたときフック19を拘止する位置を
高くすればよい。
【0040】なお、車室内のレリースレバー1は、図2
においてワイヤー2を引き出す方向に操作されると、原
動プーリ3及び従動プーリ4が図3上左回転して、ワイ
ヤー6が図4(A)の矢印方向に引かれ、感熱アクチュ
エータ10の場合と同様に、飛出式解除レバーh(レバ
ー20)をラジエータグリル22から引き出すことがで
きる。
【0041】(第2実施例)図5に示す第2実施例は、
車室内のレリースレバー1(室内ハンドルa)によりプ
ライマリロック状態が解除されたとき、エンジンフード
17だけが上動する形式の車両に適用される。このた
め、図1の実施例と異なり、隠蔽式解除レバーcと飛出
式解除レバーhとを係合手段kで選択できるようにして
いる。係合手段kは、図3で説明したものを用いること
ができる。
【0042】つまり、図5の実施例では、通常の点検
時、室内ハンドルaにより第1ロック手段aが解除操作
された場合、飛出式解除レバーhはラジエータグリル2
2より突出しない。その代わり、エンジンフード17と
ラジエータサポート(ラジエータグリル22の上端部)
との間に生じた間隙に隠蔽式解除レバーcが操作可能に
臨むので、該間隙に手を差し入れて隠蔽式解除レバーc
を操作し、第2ロック手段dを解除してエンジンフード
17を開く。
【0043】火災時に感熱アクチュエータeにより第1
ロック手段aが自動解除された場合は、飛出式解除レバ
ーhがラジエータグリル22より突出するので、この飛
出式解除レバーhにより第2ロック手段dを解除しエン
ジンフード17を開く。この場合は、飛出式解除レバー
hの飛出量を大きく設定することができる。具体的に
は、フック19の前傾量を大きくし、レバー20を長く
する。このことは、火災発生時、車両のエンジンルーム
部分より飛出量だけ離れた位置からの操作が可能とな
り、隠蔽式解除レバーcによりエンジンフードを開く場
合より、セカンダリロック状態の解除操作を車体からよ
り離れて行うことができ、請求項4の効果を達成する。
【0044】感熱アクチュエータ10としては、サーモ
ワックス式アクチュエータ以外に、形状記憶合金等の相
変位する物質を用いた可逆的アクチュエータや、半田の
溶融を利用した不可逆的アクチュエータを用いることが
できる。可逆的アクチュエータは、図1で隠蔽式解除レ
バーcを用いた場合に適し、不可逆的アクチュエータは
図5の実施例に適する。不可逆的アクチュエータを用い
る利点は、動作の確実性にあり、請求項2の効果を達成
する。
【0045】(第3実施例)更に第3実施例として、プ
ライマリロック自動解除手段は、エンジンルーム内に設
置され、炎、煙、赤外線又は温度等の火災に関連した発
生物又は変化の検知機能をもち電気信号化して出力する
電気式センサと、該電気式センサの出力を解読してエン
ジンルーム内の異常を判断するマイクロコンピュータ等
の中央処理手段と、該中央処理手段からの指令によって
作動される電気制御式アクチュエータとから構成し、電
気制御式アクチュエータをワイヤ12に接続することに
よっても、上記実施例と同様に、火災時に第1ロック手
段aを自動解除することができる。電気式センサの具体
例は、温度センサ、炎センサ、煙センサ、赤外線センサ
等を用いる。
【0046】この電気的なプライマリロック自動解除手
段は、第2実施例における感熱アクチュエータ10とし
て可逆的アクチュエータを用いた場合と比べると、動作
の俊敏性及び信頼性が劣るが、センサ部とアクチュエー
タ部が別体であり、繰り返し使用可能という利点がある
(請求項3の効果)。更に、消火器がトランクルームに
備えられる車両の場合、プライマリロック自動解除手段
により、トランクルームも開動するように構成すること
は容易であり、トランクルームの消火器を容易に取出す
ことができる。
【0047】(第4実施例)次に、第2発明を実現する
実施例を図6及び図7を参照して説明する。これらの図
において、図1と共通な要素には同一の符号を付す。本
実施例が適用される車両は、図7に示すように、車室か
ら遠隔操作可能な搭載消火器61が備えられる場合であ
る。
【0048】図7において、二点鎖線で区画された各ブ
ロックは、それそれエンジンルームブロック40,車室
ブロック50及びトランクルームブロック60を示す。
本発明の車両消火システムの構成要素は、これら各ブロ
ック40乃至60にそれぞれ以下のように配設されてい
る。先ず、エンジンルーム内の火災を検出するため、例
えばエンジンフードの裏面プレートにはセンサ手段を構
成する複数の温度センサ41a〜41eと、ガスセンサ
42a,42bとが発火源に対応して分散配置されてい
る。これら温度センサ41a〜41e及びガスセンサ4
2a,42bは、温度又はガスを電気信号化して出力す
る電気式センサであり、その出力方式は、連続的に電気
信号を出力するアナログタイプでも、あるしきい値を超
えると出力するタイプでもかまわない。アナログタイプ
では、後の電子制御ユニットで構成される制御手段62
におけるマイクロコンピュータの処理が複雑となる。温
度センサ41a〜41e及びガスセンサ42a,42b
の出力は、エンジンフードブロック40から車室ブロッ
ク50へと配設されたハーネス51を介してインターフ
ェース52に入力される。インターフェース52は、増
幅器或いはアナログデジタル変換器にて構成され、増幅
或いはデジタル化された信号を制御手段62に入力する
ようなっている。
【0049】制御手段62は、インターフェース52か
らの信号を処理して、その出力に基づきエンジンルーム
が火災か否かを判断することができる。そして、火災と
判断した場合には、後述するタイミングで係合手段fを
操作する電気制御式アクチュエータiを駆動するように
構成されている。制御手段62とインターフェース52
とは、イグニッションスイッチがアクセサリポジョン以
上のときに電源電圧が供給されるようになっている。
【0050】また、制御手段62には、運転席正面のイ
ンストルメントパネル部分に配設される表示ユニット5
3とインターフェースされている。表示ユニット53
は、デイスプレイ処理機能を有した集積回路53aを有
し、該集積回路53aには、警報音を発する警報器53
b、警報音の発生を意味する表示を行う警報ランプ53
c及び警報メッセージの表示を行う表示器53dが接続
されている。従って、制御手段62から火災と判断した
ことを示す信号が集積回路53aに入力されると、集積
回路53aは上記警報器53b、警報ランプ53c及び
表示器53dを一斉に動作させる。
【0051】また、車室ブロック50において、インス
トルメントパネルには、消火器起動スイッチ54が設け
られている。消火器起動スイッチ54は、エンジンルー
ムが火災であることを知らせる上記警報器53b等の警
告を受けた運転者等により手動により操作するものであ
り、トランクルームブロック60におけるリレー63と
接続されている。リレー63は、消火器起動アクチュエ
ータ64を駆動するように構成され、イグニッションス
イッチがいずれのポジションでもバッテリ等からの電源
電圧+Bが供給されるようになっている。リレー63は
電力半導体素子でもかまわない。
【0052】消火器起動アクチュエータ64は、トラン
クルームブロック60に設けられ、例えば直流モータを
用いることができ、同じくトランクルームブロック60
に設けられた搭載消火器61の操作レバー61aを例え
ばねじ棒等のリンク手段を介して可動できるようになっ
ている。上記搭載消火器61のノズル部61bは、配管
65と接続された状態で消火剤の通路が大径に保持され
ており、噴射する消火剤が充分吐出されるようにしてい
る。配管65は、エンジンルームブロック40に延在さ
れ、同ブロック40内の配管43と接続されている。そ
して、配管43の発火源に対応する各位置には、ノズル
44a,44b取付けられている。
【0053】次に、図6に示す電気制御式アクチュエー
タiは、制御手段62からの信号62aによって駆動さ
れ、係合手段fを操作して第1ロック手段b及びレバー
飛出機構gを動作させるように構成されている。電気制
御式アクチュエータiは、例えばモータ,ソレノイド等
の電磁アクチュエータ単体又は機械式アクチュエータと
組合せられる電磁アクチュエータを用いることができ
る。係合手段fは、図3に示す軸部材26を共通の支持
軸とする原動プーリ3と従動プーリ4の構成を用いるこ
とができる。この場合、電気制御式アクチュエータi
は、モータを用い、その出力軸を軸部材26に結合す
る。そして、軸部材26は、原動プーリ3を非拘束であ
り、従動プーリ4を拘束、即ち、連動して回転するよう
に固着している。
【0054】なお、第1ロック手段b、レバー飛出機構
g及び第2ロック手段dの構成は、図4と同様に構成で
きる。このような構成によれば、温度センサ41a〜4
1eとガスセンサ42a,42bのうち例えば少なくと
もいずれか一つ、例えば図8(A)に示すフローチャー
トで、例えばいずれかの温度センサの出力が異常高温を
検出してエンジンルームでの火災を指示する検出出力を
発すると(ステップS1)、制御手段62は、集積回路
53aに信号を出力して警報器53b、警報ランプ53
c及び表示器53dを一斉に動作させる(ステップS
2)。これにより火災の警告を受けた運転者は、消火器
起動スイッチ54を操作することになる(ステップS
3)。
【0055】消火器起動スイッチ54が操作されると、
リレー63が作動し、該リレー63により消火器起動ア
クチュエータ64が駆動される。搭載消火器61は、上
記消火器起動アクチュエータ64が駆動されることによ
り、操作レバー61aが遠隔操作されて、配管65、4
3を通して各ノズル44a,44bより消火剤を噴射す
る(ステップS4)。
【0056】ステップS2の警告後、制御手段62は、
図8(B)に示すように、タイマースタート(ステップ
S5)させる。このタイマー動作の設定時間は、例えば
搭載消火器61が消火剤を使用し尽くす予定の時間であ
る。この時間が経過しない間は、電気制御式アクチュエ
ータiへの信号62aの出力を待機している(ステップ
S6)。
【0057】従って、エンジンフード17は、制御手段
62が信号62aの出力を待機している間、プライマリ
ロック状態に保持され、消火剤がラジエータグリルの下
端とパンパとの間隙より飛散したり空気が侵入しないよ
うにでき、搭載消火器61による消火を充分に行うこと
ができるという請求項6による効果を奏する。次に、制
御手段62は、搭載消火器61の作動の後、上述した予
定の時間が経過すると、信号62aを電気制御式アクチ
ュエータiに出力して第1ロック手段b及びレバー飛出
機構gを駆動する(ステップS7)。これによりエンジ
ンフード17のプライマリロック状態が解除され、車内
ハンドルaを操作することなく、エンジンフード17を
開操作可能となる。こうして、消火の確認、各部の点検
或いは外部消火器による消火作業を行い得る。
【0058】また、請求項7を実現する実施例として、
図8(C)に示すように、火災を指示したセンサの出力
が通常のレベルに戻るまでは、信号62aの出力を待機
するようにしてもよい。このようなフローチャートによ
っても、搭載消火器61による消火を充分に行うことが
でき、請求項7の効果を奏する。また、図8(B)と
(C)を組合せ、図8(D)に示すように、予定の時間
が経過しても異常高温を指示した温度センサが通常のレ
ベルに戻らない場合に、プライマリロック状態を解除す
るようにしてもよい。
【0059】この場合、第1実施例でも説明したよう
に、プライマリロック解除の状態では、ラジエータグリ
ルの下端とバンパとの間に間隙が生じるので、この間隙
より搭載消火器61による消火状況を確認し、消火が充
分でない場合は、上記間隙より外部消火器の消火剤を噴
射しつつセカンダリロック状態を解除してエンジンフー
ド17を開くという確実な消火過程を採ることができ
る。また、本実施例において、飛出式解除レバーhは、
飛出量を大きくすることができ、それだけエンジンルー
ムより離れてセカンダリロック状態を解除できるという
請求項8の効果を奏する。
【0060】上記第4実施例では、制御手段62による
警告で人が消火器起動用スイッチ54を操作して搭載消
火器61を動作させるものであるが、本発明は、制御手
段62による火災の判定があったら、自動的にリレー6
3を作動させるシステムへの適用を妨げるものではな
い。この場合、消火器起動スイッチ54が省略される。
更に、センサ手段としてサーモワックス、形状記憶合金
等の相変位物質、半田等の物質を用いた機械式センサを
用いる場合、異常温度に作動したセンサ手段で消火器起
動アクチュエータ64を直接に駆動する構成を採ること
もできる。例えば、図3に示す感熱アクチュエータ10
を用いる場合は、該感熱アクチュエータ10に接続され
たワイヤ12を消火器起動用アクチュエータ64にも接
続する。このような構成によれば、消火器起動スイッチ
54が省略されるとともに、リレー63を介さず消火器
起動用アクチュエータ64を作動させることができ、火
災検知と消火動作の連動性が良好となる。
【0061】(第5実施例)次に、上記搭載消火器61
を備えた車両において、制御手段62による警告後、搭
載消火器61が消火剤を使用し尽くす予定の時間が経過
しない間又は火災を指示したセンサの出力が通常のレベ
ルに戻るまでの間、室内ハンドルaの操作を不可とする
ことができる。
【0062】このための態様は、第1ロック手段bの手
動解除用の室内ハンドルaに対し電気制御式ハンドルス
トッパを設ける。このような電気制御式ハンドルストッ
パは、例えば図2におけるレリーズレバー1の動作域に
可動部材を侵入させてレリーズレバー1の動作を阻止す
ることができる。他の態様は、原動プーリ3の回動を阻
止する構成、或いはレリーズレバー1を電動可動蓋で隠
蔽する構成を用いることができる。
【0063】これによれば、消火器起動スイッチ54を
操作して運転者が車両から離れる場合に、車外からの消
火も予定してプライマリロック状態を解除してしまうこ
とが防止され、搭載消火器による消火を確実に行わしめ
るという請求項9の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンフードのロック解除装置の一
実施例の基本構成を概念的に示すブロック図である。
【図2】車室ハンドルの具体的一例を示す構成図であ
る。
【図3】本発明に用いた感熱アクチュエータと車室ハン
ドルとの関係を示す構成図である。
【図4】第1ロック手段と第2ロック手段の関係を示す
構成図である。
【図5】本発明の第2実施例の基本構成を示すブロック
図である。
【図6】本発明の第4実施例の基本構成を示すブロック
図である。
【図7】上記第4実施例の車両消火システムの部分を示
すブロック図である。
【図8】上記第4実施例の動作を説明し、(A)は消火
剤を噴射するまでの動作を、(B)は請求項6に対応し
た動作を、(C)は請求項7に対応した動作を、(D)
は(B)と(C)を組合わせた動作をそれぞれ示すフロ
ーチャートである。
【図9】従来のエンジンフードのロック解除装置を概念
的に示すブロック図である。
【符号の説明】
a…室内ハンドル、b…第1ロック手段、c…隠蔽式解
除レバー、d…第2ロック手段、e…感熱アクチュエー
タ(プライマリロック自動解除手段)、g…レバー飛出
機構、h…飛出式解除レバー、i…電気制御式アクチュ
エータ。 1…レリーズレバー(室内ハンドル)、10…感熱アク
チュエータ、14…ポール、15…ラッチ、16…ポッ
プアップスプリング、17…エンジンフード、18…ス
トライカ、21…オグジリアリキャッチ、19…フッ
ク、20…レバー(飛出式解除レバー)。 41a〜41e…温度センサ、42a,42b…ガスセ
ンサ、53…表示ユニット、54…消火器起動スイッ
チ、61…搭載消火器、62…制御手段、64…消火器
起動アクチュエータ。
フロントページの続き (72)発明者 水島 宏之 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 古谷 好勝 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 榊原 直次 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 藤本 宰 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 堀 義人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 宮治 正広 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンフードを車室内での手動解除操作
    が可能なプライマリロック状態に保持する第1ロック手
    段と、該第1ロック手段の解除状態でエンジンフードを
    車外での手動解除操作可能なセカンダリロック状態に保
    持する第2ロック手段と、エンジンルーム内に設置さ
    れ、該エンジンルーム内の火災現象に関し検知機能をも
    つセンサ手段を包含し、該センサ手段の作動に基づいて
    前記第1ロック手段を解除するプライマリロック自動解
    除手段とを具備したエンジンフードのロック装置。
  2. 【請求項2】上記プライマリロック自動解除手段は、エ
    ンジンルーム内に設置され、該エンジンルーム内の異常
    温度に感応して上記第1ロック手段を解除する感熱アク
    チュエータを用いたことを特徴とする請求項1記載のエ
    ンジンフードのロック装置。
  3. 【請求項3】上記プライマリロック自動解除手段は、エ
    ンジンルーム内に設置され、該エンジンルーム内の火災
    現象に関し検知機能をもち電気信号化して出力を発する
    電気式センサと、該電気式センサの出力を解読してエン
    ジンルーム内の異常を判断する中央処理手段と、該中央
    処理手段からの指令によって上記第1ロック手段を駆動
    する電気制御式アクチュエータとからなることを特徴と
    する請求項1記載のエンジンフードのロック装置。
  4. 【請求項4】上記プライマリロック自動解除手段は、車
    体外に一端部が突出して前記第2ロック手段を車外から
    手動解除可能とする飛出式解除レバーを前記第1ロック
    手段と連動して作動させることを特徴とする請求項1,
    2又は3記載のエンジンフードのロック装置。
  5. 【請求項5】エンジンフードを車室内での手動解除操作
    が可能なプライマリロック状態に保持する第1ロック手
    段と、 該第1ロック手段の解除状態でエンジンフードを車外で
    の手動解除操作可能なセカンダリロック状態に保持する
    第2ロック手段と、 前記第1ロック手段を解除状態に駆動可能な電気制御式
    アクチュエータと、 エンジンルーム内へ消火剤を噴射すべく構成された搭載
    消火器と、 該搭載消火器を動作させる消火器起動アクチュエータ
    と、 エンジンルーム内に設置され、該エンジンルーム内の火
    災現象に関し検知機能をもつセンサ手段と、 該センサ手段の検知動作に基づく前記消火器起動アクチ
    ュエータの作動の後、前記電気制御式アクチュエータを
    作動させる制御手段と、 を具備した車両消火システム。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、前記消火器起動アクチュ
    エータの作動の後、予め設定した時間の経過前は、前記
    電気制御式アクチュエータの作動を禁止し、同時間の経
    過時、前記電気制御式アクチュエータを作動させること
    を特徴とする請求項5記載の車両消火システム。
  7. 【請求項7】前記センサ手段が温度に関し検知機能をも
    つ請求項5記載の車両消火システムにおいて、前記制御
    手段は、前記消火器起動アクチュエータの作動の後、エ
    ンジンルーム内の温度が前記センサ手段により予め設定
    した温度以下に低下しないとされる間は、前記電気制御
    式アクチュエータの作動を禁止し、同エンジンルーム内
    の温度が予め設定した温度以下に低下したとされる時、
    前記電気制御式アクチュエータを作動させることを特徴
    とする請求項5記載の車両消火システム。
  8. 【請求項8】前記電気制御式アクチュエータは、車体外
    に一端部が突出して前記第2ロック手段を車外から手動
    解除可能とする飛出式解除レバーを前記第1ロック手段
    と連動して作動させることを特徴とする請求項5乃至7
    記載の車両消火システム。
  9. 【請求項9】前記第1ロック手段を手動解除するための
    室内ハンドルは、前記消火器起動アクチュエータの作動
    の後、予め設定した時間の経過前又は前記センサ手段の
    検知温度が予め設定した温度以下に低下しない間、操作
    を不可とされる手段を有することを特徴とする請求項5
    乃至8記載の車両消火システム。
JP30304393A 1993-07-30 1993-12-02 エンジンフードのロック装置及びそれを作動させる車両消火システム Pending JPH0788206A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030018097A (ko) * 2001-08-27 2003-03-06 현대자동차주식회사 엔진룸 소화장치
KR20180076596A (ko) * 2016-12-28 2018-07-06 주식회사 성우하이텍 비상용 후드 릴리즈 장치
CN109173116A (zh) * 2018-09-21 2019-01-11 山东交通学院 汽车发动机舱灭火装置及其灭火方法

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