JP2644276B2 - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

車両用盗難防止装置

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JP2644276B2 JP11769388A JP11769388A JP2644276B2 JP 2644276 B2 JP2644276 B2 JP 2644276B2 JP 11769388 A JP11769388 A JP 11769388A JP 11769388 A JP11769388 A JP 11769388A JP 2644276 B2 JP2644276 B2 JP 2644276B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両用盗難防止装置に係り、詳しくは、キー
レスエントリシステムが設けられた車両に装備される車
両用盗難防止装置に関する。
(従来の技術) 車両から乗員が離れる場合、ドアその他の開閉体を閉
状態で旋錠していても、その旋錠部や窓ガラスを壊して
強引に旋錠状態を解き、ドアを開けて車室内の品物を持
ち去ったり、あるいは、イグニッションスイッチを金具
等で操作してエンジンを始動し、車両そのものを盗むな
どの盗難にあうことがある。このような盗難を防止する
ために、車両の各開閉体を閉じて順次旋錠してゆき、最
後のドアを送信機から送信される固有信号によってキー
なしで閉状態に旋錠(キーレスロック)すると、警戒セ
ット状態となり、その後そのドアやその他の開閉体をキ
ーなしで無理に解錠したり、開けたり、さらにはイグニ
ッションスイッチをオンにすると警報が出たり、車両を
走行不能にする盗難防止装置は知られている。
しかし、かかる装置の場合、乗員が車両を警戒セット
状態としても車両内の品物を取出す等のためにキーを用
いてバックドア等を開けると、警戒セット状態がキャン
セルされ、その後バックドア等を閉めてもキャンセル状
態のままとなり不用心であった。そこで、車両を警戒セ
ット状態にした後、バックドア等をキーで開けると警戒
セット状態がすべて一旦キャンセルされるが、そのバッ
クドア等を閉じると再び警戒セット状態となるようにし
た盗難防止装置が特開昭60−50052号公報に記載されて
いる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記した従来の盗難防止装置は、例えば特
開昭60−159268号公報に記載されているような、送信機
を用いてキーレスでドアのロック又はアンロックをおこ
なうキーレスエントリシステムが設けられている車両に
対して、そのまま適用することはできない。それは、運
転者等がキーレスでドアをアンロックさせた場合にも盗
難防止装置が作動して警報を発したりするからである。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、キーレス
エントリシステムと併設できる車両用盗難防止装置を提
供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本発明の解決手段は、所
定の固有信号を送信する送信手段と、車両に設けられた
該送信手段からの固有信号を受信する受信手段とを備
え、上記車両に設けられた開閉体の少なくとも1つをキ
ーレスでロック又はアンロック可能としたキーレスエン
トリシステムが設けられた車両に装備される車両用盗難
防止装置を前提とする。そして、少なとも上記開閉体の
開閉状態を検出することで車両が盗難に遭っていること
を検出する盗難状態検出手段と、所定の操作によって車
両の警戒状態をセットする警戒状態セット手段と、上記
警戒状態セット手段による車両の警戒状態セット下にお
いて、上記盗難状態検出手段が車両が盗難に遭っている
ことを検出したときに警報手段を作動させる警報作動手
段とを備える。更に、上記キーレスエントリシステムか
らの信号を受信するキーレス信号受信手段と、上記警戒
状態セット手段による車両の警戒状態セット下におい
て、上記キーレス信号受信手段がキレスアンロック信号
を受信したときに上記警戒状態セット手段によりセット
された警戒状態をキャンセルするセット状態解除手段
と、上記警報作動手段による警報手段の作動時におい
て、上記キーレス信号受信手段がキーレスアンロック信
号を受信したときに上記警報手段の作動をキャンセルす
る警報状態解除手段とを備えたものとする。
(作用) これにより、本発明では、キーレスエントリシステム
からのキーレスアンロック信号によって、警戒状態セッ
ト手段によりセットされた警戒状態と共に警報手段の作
動状態もキャンセルされるので、例えば警戒状態にセッ
トされた車両用盗難防止装置が誤作動を起こして警報手
段が作動したときに、キーレスエントリシステムの送信
手段を持った操作者がこの警報手段の作動状態のキーレ
スを行う際、直ちに迅速に行うことができる。しかも、
警戒状態セット手段の警戒状態のキャンセルと同じ方法
でキャンセルできるため、操作者にとって分りやすく、
また警報手段の作動状態を素早くキャンセルさせなけれ
ばならないという、操作者にとって慌てるような状況下
でも確実に素早くキャンセルすることができる。
(発明の効果) 以上のように、本発明では、キーレスエントリシステ
ムからのキーレスアンロック信号によって、車両の警戒
状態及び警報手段の作動状態を共にキャンセルできるの
で、警戒状態セット下における警報手段の作動状態のキ
ャンセルを迅速に、かつ確実に素早く行うことができ
る。よって、キーレスエントリシステムが設けられた車
両に対して警報システムを好便に併設することができ
る。
(実施例) 以下、本発明の実施例に基づいて詳細に説明する。
本実施例を示す車両用盗難防止装置は、キーレスでド
アのロック及びアンロック操作を行い得るキーレスエン
トリシステムが設けられた車両に装備されるもので、以
下のように構成される。
装置の主要な構成を表わす第1図において、破線で囲
まれた部分よりなるキーレスエントリシステム1には、
運転者によって所持され、所定の固有のロック信号又は
アンロック信号を送信する送信手段2と、車両に設けら
れ、該送信手段2のロック信号又はアンロック信号を受
信する受信手段3と、マイクロコンピュータよりなるコ
ントローラ4内に設けられ、上記受信手段3からの信号
によりドアロック等の制御を行うロック制御ユニット5
と、該ロック制御ユニット5からの信号によりドアロッ
ク等の動作を行うロック手段6とが設けられている。
一方、警戒システム7は、破線で囲まれていない部分
よりなり、ドア等の開閉体の開閉状態を検出する開閉検
出手段8〜10と、上記開閉体の中の第1開閉体の旋錠部
へのキーの使用を検出する第1キー検出手段11と、上記
開閉体の中の第2開閉体の旋錠部へのキーの使用を検出
する第2キー検出手段12と、第1開閉体のロックを検出
するロック検出手段13とが設けられている。
そして、コントローラ4内の警戒制御ユニット14に
は、第1開閉体を除く各開閉体の閉信号を受けた状態で
第1開閉体についてキー検出信号を受けずに閉信号とロ
ック信号を受けたとき警報手段15が各開閉体の開信号と
エンジンのイグニッション信号に感応する第1警戒状態
をつくる第1警戒設定手段16と、第2開閉体のキー検出
信号を受けたとき警報手段15が第2開閉体の開信号に感
応しない第2警戒状態をつくる第2警戒設定手段17と、
第2開閉体の閉信号を受けて第2警戒状態から第1警戒
状態にもどす復帰手段18と、前記キーレスエントリシス
テム1より第1開閉体又は第2開閉体がアンロックされ
たときには、第1警戒設定手段16による第1警戒状態又
は第2警戒設定手段17による第2警戒状態を解除する警
報解除手段19とが設けられている。
次いで、第2図に基づいて、本装置の車両における配
置等について説明する。図にて、20は本装置が装備され
る,左ハンドルで三ドアのハッチバックタイプの車両
で、21は第1開閉体である左ドア、22は第1開閉体であ
る右ドア、23は第2開閉体であるバックドア、24は第3
開閉体であるボンネットである。
キーレスエントリシステム1について説明すると、送
信手段2は機式キー25の頭部にコンパクトに収納形成さ
れた送信機であって、電池、水晶発振器及び制御回路等
を内蔵し、押ボタン操作によって固有信号を送信するロ
ック信号送信部及びアンロック信号送信部を有してい
る。
受信手段3は、各ドアに対応して設けられており、右
ドア受信機27と左ドア受信機28とが車室前部の天井部中
央に各ドアに向けて背中合わせに一体的に配置され、バ
ックドア受信機29がトランクルーム内に設けられてい
る。この受信手段3にはアンテナ、受信回路及び制御回
路等が設けられ、制御回路では、受信された電波が予め
記憶されている固有信号と一致するかどうかが判別処理
され、固有信号が受信されるとインストルメントパネル
26内に設けられているコントローラ4内のロック制御ユ
ニット5にドアロックの制御開始の信号が出力される。
ロック制御ユニット5は、上記各受信機27〜29又はド
アロックノブ30に設けられるロックスイッチ31及びアン
ロックスイッチ32からの信号に基づいて、第1開閉体2
1,22及び第2開閉体23に設けられるロック手段6である
ドアロックアクチュエータのロック駆動部またはアンロ
ック駆動部に作動指令信号を出力し、ドアロックの制御
を行う。
ドアロックアクチュエータ6は、小型モータと減速装
置及び電磁クラッチ等よりなり、運転席側のドアロック
ノブ30を操作することにより助手席のドア22をもロック
又はアンロック操作できるパワードアロックシステムを
構成している。
警戒システム7については、車両の前部に、警報手段
としてのホーン15と、フラッシャライト33が設けられ、
エンジンルーム内にはスタータへの給電を停止させるた
めのカットスイッチ34が設けられ、これらが警戒作動手
段35を構成している。また、車室内への報知手段36とし
て報知ランプ37及びブザー38が設けられている。これら
の動作を制御する警戒制御ユニット14がロック制御ユニ
ット5とともにコントローラ4内に収納されている。
一方、警戒制御ユニット14の入力側に接続される検出
手段について説明すると、イグニッション39にはイグニ
ッションスイッチ39aと、エンジンキーの有無を検出す
るキースイッチ39bが設けられ、各開閉体21〜24には、
その開閉状態を検出する開閉検出手段8〜10が設けられ
ている。また、第1開閉体21,22と第2開閉体23にはロ
ックのためにキーシリンダにキーを挿入使用したか否か
を検出する第1キー検出手段11と、第2キー検出手段12
とが設けられ、キーの使用の有無によって運転者が車両
から離れるのか否かを判別するようにしている。第1開
閉体21,22にはさらにロック手段6に連係したドアロッ
クノブ30によるロック状態,アンロック状態を検出する
ためのロック検出手段13が設けられている。
次いで、第3図により、本装置の構成をさらに詳しく
説明すると、まず、警戒システム7はイグニッションス
イッチ39aとキースイッチ39bの少なくとも一方がオンと
なっているときは解除(非作動)状態にある。そして、
後述するように、警戒システム7はキーレスエントリシ
ステム1によってキーレスでいずれかのドア21,22又は2
3がアンロックされたときにも解除状態となり、キーレ
スエントリシステム1と警戒システム7とが互いに不具
合なく両立機能するような措置がとられている。
さて、警戒制御ユニット14は、警戒態勢に入るための
初期状態設定部41、第1警戒準備状態をつくる第1警戒
準備部42、実質的な警戒態勢へ入る第2警戒準備状態を
つくる第2警戒準備部43、第1警戒状態をつくる第1警
戒状態設定部44、第2警戒状態をつくる第2警戒設定手
段45、第2警戒状態から第1警戒状態への復帰をなす復
帰手段18、警戒作動手段35を作動せしめ第1作動状態と
第2作動状態をつくる作動制御手段50を備えている。上
記各状態の断続条件、移行条件および出力の内容は基本
的には、第1表及び第2表に示すとおりである。
以下、本装置警戒システム7におる各設定部ないし手
段について具体的に説明する。
まず、上記初期状態設定部41は、上記イグニッション
スイッチ39aとキースイッチ39bの双方のオフ信号と、第
1〜第3開閉検出手段8〜10の閉信号を受けて本装置を
初期状態とし、その後にイグニッションスイッチ39aと
キースイッチ39bの少なくとも一方からオン信号を受け
ると解除状態に戻す。
上記初期状態信号を受ける第1警戒準備部42は、第1
〜第3の開閉検出手段8〜10の少なくとも1つから開信
号を受けると本警戒システム7を第1警戒準備状態と
し、その後に第1〜第3の開閉検出手段8〜10から閉信
号を受けた際に次の第2警戒準備状態の条件が成立しな
いとき初期状態に戻す。また、この第1警戒準備部42
は、第1開閉検出手段8の開信号で第1警戒準備状態を
設定するとき、ブザー38を短時間鳴らす。
上記第1警戒準備の信号を受ける第2警戒準備部43と
第1警戒状態設定部44は第1警戒設定手段48を構成して
いる。すなわち、第2警戒準備部43は、第1警戒準備状
態において第2及び第3の開閉検出手段9,10の閉信号と
第1及び第2のキー検出手段11,12のオフ信号(キーが
挿入されていない)とを受け、その状態で第1キー検出
手段11からの信号がオフのまま第1開閉検出手段8の閉
信号とロック検出手段13のロック信号を受けると、本警
戒システム7と第2警戒準備状態とする。そして、第1
警戒状態設定部44は第2警戒準備状態から第1タイマー
49による設定時間T1(例えば15秒)を経過すると本警戒
システム7を第1警戒状態とする。
すなわち、上記作動制御手段50は、第1警戒信号を受
けると、第1〜第3の開閉検出手段8〜10の各開信号、
ロック検出手段13のロック解除信号多びイグニッション
スイッチ39aのオン信号のすべてに感応して警戒作動手
段35を作動せしめる第1警戒状態となる。つまり、これ
らの信号のすべてが警戒作動用のトリガとなる。
また、上記第2警戒準備部43は、上記設定時間T1が経
過するまでに第2警戒準備態の継続条件が満たされなく
なると、本警戒システム7の状態を初期状態設定部41の
判断に託す。また、第1警戒状態設定部44は、第1警戒
状態において第1キー検出手段11からオン信号がでる
(キャンセル条件A)か、キースイッチ39aからオン信
号がでてイグニッションスイッチ39aからオン信号がで
る(キャンセル条件B)と、各キーシリンダーと連動す
るキャンセルスイッチ回路の作動によって本警戒システ
ム7の状態を初期状態設定部41の判断に託す。
さらに、上記第2警戒準備部43は、第2警戒準備状態
の設定時間T1の前半では報知ランプ37を点灯し、後半で
は報知ランプ37を点滅させ、また、第1警戒準備状態へ
の移行時にブザー38を短時間鳴らす。一方、第1警戒状
態設定部44はこの第1警戒状態において報知ランプ37を
点滅せしめる。
次に、第2警戒設定手段45は、第1警戒状態において
第2キー検出手段12からオン信号を受けると、本警戒シ
ステム7を作動制御手段50が第2開閉検出手段9の開信
号に感応しない第2警戒状態とし、上記キャンセル条件
A又はBが成立すると、キャンセルスイッチ回路の作動
により本警戒システム7の状態を初期状態設定部41の判
断に託す。そして、復帰手段18は、第2警戒状態におい
て第2開閉検出手段9から開信号を一旦受けて閉信号を
受けると、本警戒システム7を第2警戒状態から第1警
戒状態に戻す。また、第2警戒設定手段45は、第2警戒
状態の設定中は報知ランプ37を点滅せしめる。
また、上記作動制御手段50は、警戒作動手段35のすべ
てを作動せしめる第1制御部と、カットスイッチ34のみ
を作動せしめる第2制御部とを備えている。すなわち、
第1制御部は、第1もしくは第2の警戒状態において、
作動用のトリガが入力されると、その時点から第2タイ
マー51により設定時間T2(例えば5分間)だけホーン1
5、カットスイッチ34及びフラッシャライト33のすべて
を作動せしめた第1警戒作動状態とする。この場合、作
動用トリガが一旦入力されると、その後のそのトリガが
入力されなくなっても設定時間T2は警戒作動手段35のす
べてが作動し、また、トリガが再入力される度にこの設
定時間T2のカウントが零から再開されるようになってい
る。
一方、第2制御部は、上記設定時間T2のカウント終了
後にホーン15及びフラッシャライト33の作動を解除して
カットスイッチ34のみを作動させた第2警戒作動状態と
する。また、この第2制御部が働いているときでも、上
記トリガが再入力されると作動制御手段50は第1制御部
による作動状態に移行することになる。
また、上記作動制御手段50は、第2開閉検出手段9か
ら閉信号がでて第2キー検出手段12からオン信号がでる
(キャンセル条件C)か、上記キャンセル条件Aが成立
すると、キャンセルスイッチ回路の作動により本警戒シ
ステム7の状態を初期状態設定部41の判断に託す。さら
に、この作動制御手段50は警戒作動手段35を作動せしめ
ているときは報知ランプ37を点滅せしめる。
なお、上記報知ランプ37は第1及び第2のキー検出手
段11,12の少なくとも一方からオン信号がでると、本警
戒システム7の状態の如何にかかわらず点灯するように
なっている。
そして、本実施例では、キーレスエントリシステム1
によりキーレスでサイドドア21,22又はバックドア23が
アンロックされたときには、そのドアにおけるキャンセ
ル条件A又はCが成立した場合と同様に、警戒不要と判
断し、警報解除手段19を介して警戒制御ユニット14の警
戒状態を解除し、その後に行われるはずである運転等に
支障のないようにしている。
このような警戒解除動作は第4図に示すような回路に
よって行われる。図にて、各受信機27〜29(第1図参
照)の制御回路に入力端子を接続させたトランジスタよ
りなる警戒解除指令回路52がロック制御ユニット5内に
設けられ、そのトランジスタの出力端子に、いずれかの
開閉体、例えば左ドア21のキーシステムと連動するキャ
ンセルスイッチ回路を構成するリレー19の作動コイルが
接続されている。このような回路ではいずれかの受信機
27〜29によって送信機2からの固有のアンロック信号が
受信されると、受信機27〜29からの制御回路で判別処理
され、その制御回路からの信号で警戒解除指令回路52が
作動する。その警戒解除指令回路52からの信号で警戒解
除状態であるリレー19の作動コイルが励磁され、警戒制
御ユニット14に警戒解除信号が送出され、警戒状態が解
除されるようになっている。
このように、本実施例では、各ドアにすでに設けられ
ているキャンセルスイッチ回路19のうちの1つをアンロ
ック信号受信時の警報解除手段として用いることによっ
て、特に別部材を設けることなくキーレスエントリシス
テム1と警戒システム7とを不具合なく両立機能させて
いる。なお、上記したようなアンロック信号受信機の制
御動作に混乱がおこらないように、基本的には、第5図
のフローチャートに示すように、まず、警戒解除指令信
号が警報解除手段19に出力されて(ステップ2、以下S2
等という)警戒状態が解除されてから、キーレスエント
リシステム1にドアアンロック信号が出力されているよ
うになっている(S3)。
以下に、警戒システム7の制御動作を第6図に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。なお、第5図のフロ
ーチャートに示すステップ3の制御動作は簡単のため第
6図において省略する。
まず、エンジンのキースイッチ39bとイグニッション
(IG)スイッチ39aの少なくとも一方がオンならば解除
状態にあり、双方がオフで開閉体21〜24が全閉であれば
初期状態となり、その少なくとも1つが開ならば第1警
戒準備状態となる(S11,S12)。
次に、上記第1警戒準備状態において、第1開閉体21
又は22のロックノブ操作による開放があればブザー38が
鳴る(S13,S14)。つまり、解除状態から初期状態を経
て第1警戒準備状態へ移行した場合において、第1開閉
体21又は22の車室からの開放は乗員が車両20から離れる
ことを推定させるものであり、ブザー38の作動により乗
員に警戒態勢への移行操作を喚起することになる。そし
て、キースイッチ39b又はイグニッションスイッチ39aが
オンになっていないこと、第1開閉体21又は22の一方の
みが開放され、他の開閉体がすべて閉状態で旋錠ないし
はロックされていることが確認されて、この開放されて
いる第1開閉体21又は22について第1キー検出手段11が
オフのままロック検出手段13によるロック信号と第1開
閉検出手段8の閉信号があると、つまり、キーレスロッ
クがなされると第2警戒準備状態となる(S15〜S17)。
第2警戒準備状態においては、まず第1タイマー49及
び報知ランプ37の作動が開始される(S18,S19)。そし
て、第1タイマー49による設定時間T1において、キーレ
スアンロック信号を受信したか、あるいはエンジンキー
スイッチ39b、第1キー検出手段11及び第2キー検出手
段12の少なくとも1つがオン(キー検出)か、又は第1
〜第3開閉体21〜24の少なくとも1つが開ならば報知ラ
ンプ37を消灯後、初期状態へ戻り、そうでなければ、設
定時間T1の経過後にブザー38を鳴らして第1警戒状態へ
移る(S20〜S25)。
第1警戒状態においては、報知ランプ37を点滅し、作
動用トリガ(第1及び第2のキー検出手段11,12からの
オン信号なしでの第1〜第3開閉体21〜24の少なくとも
1つからの開信号、ロック解除信号あるいはイグニッシ
ョンスイッチ39aの信号)があれば、第2タイマー51の
作動を開始(オン)して第1警戒作動状態に入る(S26
〜S29)。すなわち、ホーン15の作動、カットスイッチ3
4の作動(スタータへの通電の遮断)及びフラッシャラ
イト33の作動を行う。
一方、上記ステップS27において作動用トリガの入力
がないときに、キーレスアンロック信号を受信していな
くて、第1キー検出手段11によるキー検出(キャンセル
条件A)がなく、キースイッチ39bによるエンジンキー
の検出後のイグニッションスイッチ39aのオン(キャン
セル条件B)がなく、第2キー検出手段12によるキー検
出があれば、第2開閉体23の開を確認して第2警戒状態
に入る(S30〜S34)。なお、キーレスアンロック信号を
受信したか、あるいは上記キャンセル条件A又はBが成
立するときは、報知ランプ37を消灯して(S35)初期状
態の判断系に戻り、ステップ33で第2キーの検出がなけ
れば、第1警戒状態に戻る。
上記第2警戒状態においては、第2開閉体23の閉信号
があれば第1警戒状態へ戻り(S36)、この閉信号がな
ければ、第2開閉体23についての信号を除く他の作動用
トリガの有無をみる(S37)。この作動用トリガがなけ
れば第2警戒状態を続行し、あれば第2タイマー51を作
動させて第1警戒作動状態に入る(S37→S28,S29)。
上記第1警戒作動状態において、キーレスアンロック
信号を受信したか、あるいはキャンセル条件A又はCの
成立、つまり、第1キー検出手段11によるキー検出があ
るか、あるいは第2開閉体23が閉でかつ第2キー検出手
段12によるキーの検出があれば、警戒作動手段35の作動
を停止し、報知ランプ37を消灯し初期状態の判断系に戻
る(S38〜S43,S35)。キーレスアンロック信号を受信せ
ず、あるいはキャンセル条件A又はCの成立がなけれ
ば、設定時間T2の経過をみて、その経過前に作動用トリ
ガの再入力があれば、第2タイマー51の作動を零から再
開して第1警戒作動状態を続け(S44,S45→S28,S29)、
設定時間T2が経過すれば第2警戒作動状態へ入る(S4
6)。
すなわち、ホーン15及びフラッシャライト33の作動を
停止し、カットスイッチ34のみ作動を続行せしめること
になる。
そして、上記第2警戒作動状態において、キーレスア
ンロック信号を受信したか(S47)、あるいはキャンセ
ル条件A(S48)又はC(S49,S50)が成立すれば、警戒
作動手段35及び報知ランプ37の作動を停止して初期状態
の判断系に戻り、上記キャンセル条件等が成立せずに作
動用トリガの再入力があれば、第2タイマー51の作動を
再開して第1警戒作動状態に移る(S51)。
従って、上記車両用盗難防止装置において、乗員がす
べての開閉体21〜24を閉状態にロックして車両20を離れ
る際に、第1開閉体21の一方を最後にキーレスロックに
よって閉じると第1警戒状態となるが、この状態で第2
開閉体23をキーの使用により開放しても第2警戒状態に
移るだけで警戒態勢自体は解除されないことになる。す
なわち、第2開閉体23を解除してもホーン15等は作動し
ないが、乗員が車両20から離れている間は他人が第2開
閉体23の開口部から車室へ侵入し、キーなしでエンジン
を始動させようとしても、イグニッションスイッチ39a
がオンになった際、ホーン15、フラッシャライト33およ
びカットスイッチ34が作動し、エンジンの始動が不能に
なるとともに、車室へ他人が侵入したことが周囲に警報
されることになる。
また、第1警戒状態にあるとき、他人が第2開閉体23
のキーシリンダを無理に抜き取り、第2キー検出手段12
をオンとして第2開閉体23を開けても第2警戒状態に移
るから、車両20は盗難から守られることになる。
また、乗員が自身で第2警戒状態としても、第2開閉
体23を閉じれば第1警戒状態に復帰するから、改めて警
戒状態とするためのキーレスロックをする必要がない。
そして、本実施例では、とくにキーレスエントリシス
テム1が併設されていることから、前述したように、乗
員が送信機2により、ロックされている第1開閉体21,2
2又は第2開閉体23のいずれかに対してアンロック信号
を送信し、その信号が受信機27,28又は29で受信される
と、その後に行われるであろう運転等に支障がないよう
に警戒作動が停止されるようになっている。
なお、上記実施例では第2開閉体としてハッチバック
車のバックドアを選んだが、トランクリッドであっても
よく、また、サイドドアの一方を第1開閉体,他方を第
2開閉体としたり、4ドアの場合はフロントドアを第1
開閉体、リヤドアを第2開閉体とするなど、車両の複数
の開閉体の中で第1と第2の開閉体を適宜選択すること
ができる。
また、上記実施例ではエンジンキーの抜取り盗難防止
装置が初期状態となるための1つの条件としたが、この
抜取りの代わりに車速が一定速度以下になることを上記
初期状態の条件とすることもできる。
第7図は異なる実施例を示し、ロック制御ユニット5
がアンロック信号を受信していることを判別し、かつア
ンロック信号受信時には所定電圧が印加される出力端子
を有する判別回路61を警報解除手段として警戒制御ユニ
ット14内に設け、その出力端子に、ホーン15及びフラッ
シャライト33に接続された常閉接点を有するリレー62,6
3の作動コイルを接続させたものである。このような回
路によって、第1開閉体21,22又は第2開閉体23がキー
レスでアンロックされたときには、ホーン15やフラッシ
ャライト33が作動しないようにすることができる。
第8図は別の実施例を示し、警報解除手段としてリレ
ー71を用い、その常閉接点を介して警戒制御ユニット14
の入力端子がバッテリー電源と接続される一方、リレー
71の作動コイルがロック制御ユニット5内で警戒解除指
令回路72を構成するトランジスタの出力側と接続されて
いる。トランジスタの入力側はキーレスエントリシステ
ム1の受信機27〜29の制御回路と接続され、受信機27〜
29のうちの1つが送信機2からのアンロック信号を受信
したときにリレー71の作動コイルが励磁されて常閉接点
を開き、警戒制御ユニット14への給電が停止されるよう
になっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の車両用盗難防止装置の一実施例におけ
る全体構成を示すブロック図、第2図は構成要素の配置
を示す斜視図、第3図は警戒システムの系統図、第4図
は警報解除手段の回路図、第5図はキーレスアンロック
信号を受信したときの基本的な警戒解除動作を説明する
ためのフローチャート、第6図は警戒システムの制御動
作を説明するためのフローチャート、第7図は異なる実
施例における警報解除手段の回路図、第8図は別の実施
例における警報解除手段の回路図である。 1……キーレスエントリシステム、2……送信手段(送
信機)、3……受信手段、5……ロック制御ユニット、
6……ロック手段、8……第1開閉検出手段、9……第
2開閉検出手段、10……第3開閉検出手段、11……第1
キー検出手段、12……第2キー検出手段、13……ロック
検出手段、14……警戒制御ユニット、15……警報手段
(ホーン)、16……第1警戒設定手段、19,61,71……警
報解除手段、20……車両、21……第1開閉体(左ド
ア)、22……第1開閉体(右ドア)、23……第2開閉体
(バックドア)、24……第3開閉体(ボンネット)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の固有信号を送信する送信手段と、車
    両に設けられ該送信手段からの固有信号を受信する受信
    手段とを備え、上記車両に設けられた開閉体の少なくと
    も1つをキーレスでロック又はアンロック可能としたキ
    ーレスエントリシステムが設けられた車両に装備される
    車両用盗難防止装置であって、 少なくとも上記開閉体の開閉状態を検出することで車両
    が盗難に遭っていることを検出する盗難状態検出手段
    と、 所定の操作によって車両の警戒状態をセットする警戒状
    態セット手段と、 上記警戒状態セット手段による車両の警戒状態セット下
    において、上記盗難状態検出手段が車両が盗難に遭って
    いることを検出したときに警報手段を作動させる警報作
    動手段と、 上記キーレスエントリシステムからの信号を受信するキ
    ーレス信号受信手段と、 上記警戒状態セット手段による車両の警戒状態セット下
    において、上記キーレス信号受信手段がキーレスアンロ
    ック信号を受信したときに上記警戒状態セット手段によ
    りセットされた警戒状態をキャンセルするセット状態解
    除手段と、 上記警報作動手段による警報手段の作動時において、上
    記キーレス信号受信手段がキーレスアンロック信号を受
    信したときに上記警報手段の作動をキャンセルする警報
    状態解除手段と を備えたことを特徴とする車両用盗難防止装置。
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