JPH0722454Y2 - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

車両用盗難防止装置

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JPH0722454Y2
JPH0722454Y2 JP12068288U JP12068288U JPH0722454Y2 JP H0722454 Y2 JPH0722454 Y2 JP H0722454Y2 JP 12068288 U JP12068288 U JP 12068288U JP 12068288 U JP12068288 U JP 12068288U JP H0722454 Y2 JPH0722454 Y2 JP H0722454Y2
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洋治 伊藤
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、乗用自動車等の車両の盗難を防止するための
装置に関する。
[従来の技術] 自動車用のドアには、車体のドア開口部に固着されたス
トライカと協働してドアを閉鎖位置に係止するドアラッ
チ部が設けられているが、一般によく知られているよう
に、ドアを完全なラッチ状態にするためには、ある程度
の押し付け力(普通の乗用自動車のドアでは30kgf前
後)が必要であり、通常、ドアの慣性重量を利用してあ
る回動速度を与えて閉じている。
しかし、ドアの閉方向回動速度が速すぎると、不快な騒
音を発生し、遅すぎると不完全なラッチ状態、いわゆる
半ドア状態になってしまう。ある標準的な乗用自動車の
ドアの場合、実験によると、上記閉方向回動速度が1.0m
/sec以上では、完全なラッチ状態になるが騒音が大き
く、また0.5〜1.0m/secの速度では、騒音の点では問題
ないが、不完全なラッチ状態になり、0.5m/sec以下では
閉扉しない、という結果が得られた。
そこで、ドアの閉操作時に、ドア内部に設けられたラッ
チが、車両側のドア開口部に固着されたストライカに当
接してわずかに回動した時にリミットスイッチ(ハーフ
ラッチスイッチ)を作動させて、専用の小型モータもし
くはパワーウインドウ用モータ(ラッチ駆動手段)によ
り、ラッチに駆動力を作用させてこのラッチを完全ラッ
チ方向に駆動し、ドアを全閉位置へ強制的に移動させる
ようにしたものが提案されている。
上述のようにラッチに駆動力を作用させてドアを自動的
に閉鎖させる機構において、ドアの閉鎖後にラッチに作
用する駆動力を保持したままであると、ドアを開放する
ためにドアハンドルを引いてもラッチが回転しない(ラ
ッチロック状態)。このため、ドアの閉鎖後のドア開操
作に際しラッチが回動してドアを開放することができる
ように、ドアを全閉位置へ強制的に移動させた後に、小
型モータもしくはパワーウインドウ用モータを逆転する
などして、ラッチに駆動力が作用していないラッチフリ
ー状態に戻している。
[考案が解決しようとする課題] ところで、従来より、自動車等の車両の盗難を防止する
ために、ドアロック時に不正な手段でドアが解錠された
場合に警報を発する装置が種々提案されている。ここで
いう不正な解錠手段としては、一般的には、ドライバ等
によりラッチを回動させてドアロック状態を解除するこ
とが多い。このような手段によりドアが解錠され警報が
発せられても、一旦ドアが開放されてしまうと、車両自
体が盗難されたり車室内の物品が盗難されたりするおそ
れがある。従って、盗難を警報するよりも前に、より確
実にドアが不正な解錠手段にて解錠されないようにする
ことが望まれている。
また、ラッチが回転しないラッチロック状態は、前述し
たように、ラッチに駆動力を作用させることで従来より
実現されているが、このようなラッチロック状態を車両
の盗難防止に利用するという思想は従来なかった。
本考案は、上述のような課題を解決しようとするもの
で、ドアロック時にはラッチロック状態を保持すること
でラッチの回動を禁止し、ドアが不正な解錠操作によっ
ても開放されないようにして、車両の盗難を確実に防止
できる車両用盗難防止装置を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] このため、本考案の車両用盗難防止装置は、車体側に固
着されたストライカと協働してドアを閉位置に係止する
ラッチを有するドアラッチ部と、上記ラッチに駆動力を
作用させて上記ドアを強制的に閉位置に移動させうるラ
ッチ駆動手段とをそなえるとともに、ドアロック操作が
行なわれたことを検知するドアロック操作検知手段と、
上記ドアのロック状態を検知するドアロック検知手段
と、上記ドアロック操作検知手段により上記所定のドア
ロック操作を検知した後に上記ドアロック検知手段によ
り上記ドアのロック状態を検知した場合に上記ラッチ駆
動手段の駆動力を上記ラッチに作用させて同ラッチの回
動を禁止するラッチロック状態を所定の解除条件が発生
するまで保持するラッチロック制御手段と、正規のキー
操作によらない不正解錠動作を検知する不正解錠動作検
知手段と、警報を発生する警報手段と、上記ラッチがラ
ッチロック状態になってから上記解除条件が発生するま
での間に上記不正解錠動作検知手段により上記不正解錠
動作を検知すると上記警報手段を作動させる盗難警報制
御手段とをそなえたことを特徴としている。
[作用] 上述の本考案の車両用盗難防止装置では、所定のドアロ
ック操作がなされ、これがドアロック操作検知手段によ
り検知されてから、ドアロック検知手段によりドアがロ
ック状態になったことが検出されると、ラッチロック制
御手段により、ラッチ駆動手段の駆動力をラッチに作用
させ、このラッチの回動を強制的に禁止したラッチロッ
ク状態が保持される。このラッチロック状態は、所定の
解除条件(正規のアンロック操作等)が発生するまで保
持され、ドアロック中は常にラッチロック状態となって
いる。従って、ドライバ等を用いた不正解錠操作に際し
ラッチが回転しないため、ドアは解錠されず車両の盗難
が防止される。また、ラッチがラッチロック状態になっ
てから解除条件が発生するまでの間に、不正解錠動作検
知手段により不正解錠動作が検知されると、盗難警報制
御手段により警報手段が作動され、不正な解錠操作に対
して警報を発することができる。
[実施例] 以下、図面により本考案の一実施例としての車両用盗難
防止装置を説明すると、第1図はそのブロック図、第2
図はその装置の全体的な構成を示すブロック図、第3図
は本実施例の装置を施され車両用ドアの概略構成図、第
4図はその構成を詳細に示す構成図、第5図はその各ス
イッチ位置を説明するための車両の斜視図、第6図
(a),(b)はその動作を説明するためのフローチャ
ートである。
まず、第3,4図により本実施例の装置におけるドアロッ
ク機構に関わる構造について説明する。
第3図では、乗用自動車のドアDからドアトリムやドア
インナパネル1bを除去して本考案に直接関連した部分が
概略的に示されており、この第3図および第4図に示す
ように、ドアDのアウタドアパネル1aとインナドアパネ
ル1bとの間に、ドアラッチ部L,窓ガラスを上下に駆動す
るための可逆転のパワーウインドウ用モータ(ラッチ駆
動手段)16などが配設されている。
ドアラッチ部Lは、第4図に示すように、車体のドア開
口部に固着されたストライカ2と、このストライカ2と
協働してドアDを閉位置に係止するラッチ3とをそなえ
ている。ラッチ3は、回転軸3aによって回動可能にラッ
チケーシング3b上に枢着され、且つ、その外周にストラ
イカ2と係合してこれを保持するための凹部3cが形成さ
れている。また、ラッチケーシング3b上には、回転軸4a
によりポール4が回動自在に枢着され、このポール4
は、ラッチ3が図中実線で示した完全錠止位置にあると
き、その一端をラッチ3外周に突出形成された係止突起
3dに係合させることによって、ラッチ3の解錠方向への
回動を抑止できるようになっている。そして、ポール4
の他端には、ロッド5を介してアウタドアハンドル6が
連結され、車外からドアDを開放する際に、アウタドア
ハンドル6を図中反時計回り方向へ回動させることによ
って、ポール4と係止突起3dとの係合が解除され、ラッ
チ3の解錠位置への回動が許容されるようになってい
る。
また、ドアラッチ部Lには、ロッド7を介してドアロッ
クノブDLNが連結されており、ドアDの閉状態でドアロ
ックノブDLNを下ろすことでラッチ3が固定されドアD
がロックされるようになっている。なお、第3図に示す
ように、ドアロックノブDLNには、このドアロックノブD
LNのロック/アンロック状態を検知しうるドアロックス
イッチDLSWが接続されるとともに、ドアDの閉状態でド
アロックノブDLNを下方向へ駆動してドアDを自動的に
ロックしうるドアロックモータ20が接続されている。こ
のドアロックモータ20は、車室内のスイッチを操作する
ことで、もしくは、後述するコントローラCからの指令
を受けることにより作動するようになっている。また、
ドアDの近傍にはドアスイッチDSWが配置され、このド
アスイッチDSWによりドアDが閉鎖状態であるかを検知
できるようになっている。
さらに、ラッチケーシング3b上には、ハーフラッチスイ
ッチHLSW,フルラッチスイッチFLSWおよびオープンレバ
ースイッチOLSWが設けられている。ハーフラッチスイッ
チHLSWは、ドアDの閉操作時にラッチ3がストライカ2
に当接してわずかに回動した時(第4図に鎖線で示す状
態)にオンになって、このハーフラッチ状態を検知する
ものである。フルラッチスイッチFLSWは、ラッチ3が図
中実線で示した完全錠止位置まで回動するとオンになっ
て、フルラッチ状態を検知するものである。オープンレ
バースイッチOLSWは、ポール4の回動位置に応じてアウ
タドアハンドル6が操作者の手により引かれている場合
にオンになって、アウタドアハンドル6の引/離状態を
検知するものである。なお、ハーフラッチスイッチHLSW
およびフルラッチスイッチFLSWは、ラッチ3の外周面に
当接して作動するリミットスイッチとして構成されると
ともに、オープンレバースイッチOLSWは、ポール4の外
周面に当接して作動するリミットスイッチとして構成さ
れている。
ところで、ラッチ3は、ラッチケーシング3bに枢支され
たリンク10,11を介してケーブル12の一端に連結されて
いる。ケーブル12は、ラッチケーシング3bに枢支された
プーリ13に案内されてパワーウインドウ用モータ16側へ
導かれており、後述するごとくケーブル12を巻き取るこ
とによって、ラッチ3が錠止方向へ回転駆動されドアD
をハーフラッチ位置から閉位置へ強制的に移動させるこ
とができるようになっている。
また、第3,4図に示すように、パワーインドウ用モータ1
6はドアD内の前寄りに配設され、このモータ16の出力
軸にはウォーム17が取り付けられ、このウォーム17には
ウォームギヤ18が噛合している。また、ウォームギヤ18
と同軸上には、マグネットクラッチ19(第2図参照)を
介して接断されるケーブル駆動用歯車14aがそなえら
れ、マグネットクラッチ19をオンにしてウォームギヤ18
と歯車14aとを同軸的に接続すると、モータ16からの回
転駆動力が、ウォーム17,ウォームギヤ18から歯車14aへ
伝達されるとともに、さらに歯車14aに噛合するケーブ
ル駆動用歯車14bにも伝達されるようになっている。な
お、マグネットクラッチ19のオフ時には、ウォームギヤ
18と歯車14aとは切断され、ウォームギヤ18は図示しな
い窓ガラス駆動系に連結されて、モータ16からの回転駆
動力が、ウォーム17,ウォームギヤ18から窓ガラス駆動
系を介し窓ガラス(図示省略)へ伝達されるようになっ
ている。
そして、歯車14bの外周には、ケーブル取付金具15が固
着され、このケーブル取付金具15に、前述したケーブル
12の他端が接続されている。従って、マグネットクラッ
チ19のオン状態でモータ16の正転方向への回転駆動力に
より歯車14bを回転駆動することで、ケーブル12の巻取
が行なわれ、これに伴いラッチ3をハーフラッチ状態か
ら錠止方向へ駆動できるようになっている。
さらに、歯車14b外周の所定位置には、ギヤ先端スイッ
チGSWおよびギヤリターンストップスイッチRSSWが配置
されている。ギヤ先端スイッチGSWは、ケーブル12を限
界巻取位置(第4図中の実線位置)まで巻き取った場合
にこの状態を、ケーブル取付金具15と当接することでオ
ンになって検知するものである。また、ギヤリターンス
トップスイッチRSSWは、ケーブル12を巻き取っていない
状態を、ケーブル取付金具15と当接することでオンにな
って検知するものである。
次に、第2図により本実施例の装置の全体的な構成につ
いて説明する。なお、本実施例の装置では、本考案に基
づく盗難防止装置に、ドアがそのロック時に不正な手段
で解錠された場合に警報を発する盗難警報装置が組み合
わされて構成されている。第2図において、Cは本装置
を制御するコントローラであり、このコントローラC
は、後述する第6,7図に示すフローチャートに従って制
御を実行する。
第2図に示すように、コントローラCには、電力供給用
のバッテリ電源Bが接続されるとともに、イグニション
キースイッチ(図示せず)を“ACC"位置にするとACC信
号が、また同イグニションキースイッチを“IG"位置に
するとIG信号がオンとなって入力されるようになってい
る。
そして、第2,5図において、DLSW1〜DLSW4はいずれもド
アロックスイッチ(第1,3図のドアロックスイッチDLSW
に対応)で、ドアロックスイッチDLSW1,DLSW2は、それ
ぞれ運転席ドア,助手席ドア(以下、前席ドアという)
のロック状態を検知するとオフ状態(開放状態)になる
一方、アンロック状態を検知するとオン状態(閉成状
態)になるものであり、ドアロックスイッチDLSW3,DLSW
4は、それぞれ2つの後席ドアのロック状態を検知する
とオフ状態になる一方、アンロック状態を検知するとオ
ン状態になるものである。
また、DSW1〜DSW4はいずれもドアスイッチ(第1,3図の
ドアスイッチDSWに対応)で、これらのドアスイッチDSW
1〜DSW4は、それぞれ2つの前席ドアおよび2つの後席
ドアの閉鎖状態を検知するとオン状態からオフ状態にな
るものである。TRSW,FDSWはそれぞれトランクおよびフ
ードの閉鎖状態を検知するとオン状態からオフ状態にな
るトランクスイッチ,フードスイッチ、KULSW1,KULSW2
はそれぞれ2つの前席ドアのキーによる解錠を検知する
キーアンロックスイッチ、KULSW3はトランクのキーによ
る解錠を検知するキーアンロックスイッチであり、いず
れのスイッチKULSW1〜3も、アンロックされるとオフ状
態からオン状態になる。
なお、コントローラCには、前述したスイッチHLSW,FLS
W,GSW,OLSW,RSSWも接続されている。また、第2図にお
いて、これらの各スイッチ,モータ16,マグネットクラ
ッチ19およびドアロックモータ20は1個づつしか図示さ
れていないが、実際にはドアロックスイッチDLSWやドア
スイッチDSWと同様に前後4つの各ドアに1個づつそな
えられている。
一方、第2図において、22はホーンであり、このホーン
22にはホーンリレー23内のリレースイッチ23sを介して
バッテリ電源Bからの電力が供給される。また、ホーン
リレー23内のリレーコイル23lの一端はバッテリ電源B
に接続される一方、リレーコイル23lの他端は、ライン
aを介してコントローラCに接続されるとともに、ハン
ドル(図示せず)にそなえられるホーンスイッチHSWに
も接続されている。
24はヘッドライトであり、このヘッドライト24にはヘッ
ドライトリレー25内のリレースイッチ25sを介してバッ
テリ電源Bからの電力が供給される。また、ヘッドライ
トリレー25内のリレーコイル25lの一端はバッテリ電源
Bに接続される一方、リレーコイル25lの他端は、ライ
ンbを介してコントローラCに接続されるともに、ハン
ドル近傍のハンドルスイッチHDSWにも接続されている。
26はテールランプであり、このテールランプ26にはテー
ルランプリレー27内のリレースイッチ27sを介してバッ
テリ電源Bからの電力が供給される。また、テールラン
プリレー27内のリレーコイル27lの一端はバッテリ電源
Bに接続される一方、リレーコイル27lの他端は、ライ
ンcを介してコントローラCに接続されるとともに、ハ
ンドル近傍のテールランプスイッチTLSWにも接続されて
いる。
28は正規のキー操作によらない不正解錠動作を検知した
場合にスタータモータ29を強制的に始動させないように
するためのスタータインヒビットリレーで、このリレー
28のリレースイッチ28sの常閉接点28tはイグニションス
イッチスタートポジションST(IGSW)に接続され、リレ
ースイッチ28sの固定接点はスタータモータ29に接続さ
れる。また、リレー28のリレーコイル28lの一端はバッ
テリ電源Bに接続される一方、リレーコイル28lの他端
はラインdを介してコントローラCに接続されている。
30は警報スタンバイ状態になると点灯するインジケータ
ランプ30で、その一端はバッテリ電源Bに接続され、他
端はラインeを介してコントローラCに接続されてい
る。
さらに、31,32はそれぞれモータ16用の正転,逆転リレ
ーで、モータ16には、リレー31,32内のリレースイッチ3
1s,32sを介してそれぞれバッテリ電源Bからの電力が正
転方向,逆転方向で供給される。また、リレー31,32内
のリレーコイル31,32lの一端は、それぞれバッテリ電
源Bに接続される一方、各リレーコイル31,32lの他端
は、それぞれラインf,gを介してコントローラCに接続
されている。
なお、マグネットクラッチ19およびドアロックモータ20
も、それぞれ、一端をバッテリ電源Bに、他端をライン
h,iを介してコントローラCに接続されて、このコント
ローラCによりオン/オフされるようになっている。
さて、上述のように構成された本実施例の装置につい
て、本考案の特徴とする部分を第1図により具体的に説
明する。
第1図において、40はドアロック操作・ドアロック検知
手段であり、ドアDをロックするための所定のドアロッ
ク操作(本実施例ではキーを使用しないでドア付のドア
ロックノブDLNを操作することによりドアDをロックす
るキーレスロック操作)が行なわれたことを検知するド
アロック操作検知手段と、ドアDがロック状態になった
ことを検知するドアロック検知手段とを兼ねており、前
述したドアロックスイッチDLSWおよびドアスイッチDSW
から構成されている。つまり、ドアスイッチDSWがオン
状態(ドアDの開状態)のときにドアロックスイッチDL
SWがオン状態からオフ状態になると、キーレスロック操
作がなされたと判断される一方、ドアスイッチDSWがオ
フ状態(ドアDの閉状態)のときにドアロックスイッチ
DLSWがオフ状態になっていれば、ドアDがロック状態に
なったと判断される。
また、41は正規のキー操作によらない不正解錠動作を検
知しうる不正解錠動作検知手段であり、前述したドアス
イッチDSW(1〜4),トランクスイッチTRSWやフード
スイッチFDSW等から構成され、これらのスイッチが正規
のキー操作によらない解錠動作によりオン状態になった
場合に不正解錠動作の検知信号を出力するものである。
42は前述したスイッチHLSW,FLSW,GSW,OLSW,RSSWからの
信号を受けてモータ16の正転/逆転/停止およびマグネ
ットクラッチ19のオン/オフを制御するドア自動閉鎖制
御手段である。このドア自動閉鎖制御手段42は、ハーフ
ラッチスイッチHLSWがオン状態になると、マグネットク
ラッチ19をオン状態にしてモータ16の駆動力をケーブル
12,ラッチ3側へ伝達できるようにするとともに、モー
タ16を正転方向へ回転駆動しラッチ3に駆動力を作用さ
せてドアDを強制的に閉位置に移動させる一方、このよ
うなドアDの閉鎖駆動に伴いフルラッチスイッチFLSWも
しくはギヤ先端スイッチGSWがオン状態になると、ギヤ
リターンストップスイッチRSSWがオン状態になるまでモ
ータ16を逆転方向へ回転駆動しケーブル12を緩めて停止
させるように制御するものである。なお、このようなモ
ータ16の正転後の逆転制御は、ドアDの閉鎖後のドア開
操作に際しラッチ3が回動してドアDを開放することが
できるように従来より行なわれているもので、モータ16
を逆転してケーブル12を緩めることで、ラッチ3を駆動
力の作用しないラッチフリー状態に戻すことができる。
また、モータ16の正転動作中にアウタドアハンドル6を
引いたためにオープンレバースイッチOLSWがオン状態に
なると、直ちにドアDを開放できるように、ドア自動閉
鎖制御手段42によりモータ16は逆転駆動されケーブル12
が緩められるようになっている。
43はドアロックスイッチDLSWおよびドアスイッチDSW
(ドアロック操作・ドアロック検知手段40)からのオン
/オフ信号を受けてドアロックモータ20を制御して自動
的にドアロックする自動ドアロック制御手段である。こ
の自動ドアロック制御手段43は、キーレスロック操作を
行なった際にドアDが全閉状態になるまでアウタドアハ
ンドル6を引き続けなかったためにドアロックノブDLN
がオフ状態になる不具合があるのに対応して設けられた
もので、ドアロックスイッチDLSWおよびドアスイッチDS
Wによりキーレスロック操作が検知された場合には、ド
ア自動閉鎖制御手段42によりモータ16が駆動されてドア
Dが全閉位置まで駆動された後、ドアロックモータ20を
作動させてドアロックノブDLNを下降駆動してドアDを
ロック状態にするものである。
44は本考案の特徴部分といえるラッチロック制御手段
で、このラッチロック制御手段44は、ドアロックスイッ
チDLSWおよびドアスイッチDSWによりキーレスロック操
作(所定のドアロック操作)が検知された後に、同じく
ドアロックスイッチDLSWおよびドアスイッチDSWにより
ドアDがロック状態になったことが検知された場合に、
ドアロック後所定時間(本実施例では20秒)経過する
と、マグネットクラッチ19をオン状態としてモータ16の
駆動力をラッチ3に作用させて、ケーブル12を引張して
ラツチ3の回動を禁止するラッチロック状態を保持する
ものである。なお、このラッチロック状態は、所定のラ
ッチロック解除条件(正規のアンロック操作や後述する
盗難警報状態の解除条件)が発生するまで保持される。
さらに、45はドアロックスイッチDLSW,ドアスイッチDSW
および不正解錠動作検知手段41からの検知信号を受けて
警報手段46を制御する盗難警報制御手段であり、この盗
難警報制御手段45は、ドアロック操作・ドアロック検知
手段40によりキーレスロック操作が行なわれドアDのロ
ック状態が検知され、さらにラッチ3がラッチロック状
態になった後に、不正解錠動作検知手段41からの不正解
錠動作検知信号を受けた場合に、警報手段46により警報
を発するように制御するものである。ここで、警報手段
46は、前述したホーン22,ヘッドライト24,テールランプ
26からなり、各リレー23,25,27のリレーコイル23l,25l,
27lを励磁することによりホーン22を鳴動しヘッドライ
ト24およびテールランプ26を点滅させて警報を発するよ
うになっている。また、本実施例では、不正解錠動作が
検知されると、リレー28のリレーコイル28lを励磁する
ことによりリレースイッチ28sをオフすることで、スタ
ータモータ29がインターロックされるようになってい
る。
本考案の一実施例としての車両用盗難防止装置は上述の
ごとく構成されているので、ドアDの閉操作期間以外で
は、マグネットクラッチ19は励磁されておらず、ウォー
ムギヤ18は図示しない窓ガラス駆動系に同軸的に接続さ
れ、モータ16からの回転駆動力が、ウォーム17,ウォー
ムギヤ18から窓ガラス駆動系を介し窓ガラスへ伝達され
るようになっている。従って、図示しないパワーウイン
ドウ用のスイッチを操作してモータ16を正逆の何れかの
方向に駆動すると、その出力軸上のウォーム17がウォー
ムギヤ18を回転させ、窓ガラス駆動系を介して窓ガラス
が上昇駆動(閉窓)もしくは下降駆動(開窓)される。
また、アウタドアハンドル6を操作してドアDを開放す
る際には、ロック5を介してポール4が時計回り方向へ
回動し、その一端とラッチ3の係止突起3dとの係合が解
除される。そして、この状態で、ドアDに人力もしくは
タクシー等にそなえられる真空倍力装置による開扉力が
作用し、ストライカ2がラッチ3を回転させることと、
図示しないばねの力とによって、ラッチ3は、時計回り
方向に回動しストライカ2を解除する位置まで移動した
後、ストライカ2が完全にラッチ3から解除されると、
ドアDの開放は完了しラッチ3は第4図に実線で示す位
置に戻る。
さて、ドアDをキーレスロック操作して閉鎖・ドアロッ
クする場合、本実施例の装置のコントローラCは、第6
図(a),(b)に示すフローチャートに従って動作
し、その制御処理を実行する。
つまり、まず、イニシャライズを行なってから(ステッ
プS1)、前席ドアDが開いているか否かをドアスイッチ
DSW(1,2)からのオン/オフ信号に基づいて判定する
(ステップS2)。ここで、前席ドアが開いていると判定
された場合には、前席ドアDのドアロックノブDLNが下
げられたか否かをドアロックスイッチDLSW(1,2)から
のオン/オフ信号に基づいて判定する(ステップS3)。
つまり、これらのステップS2,S3により、キーレスロッ
ク操作(所定のドアロック操作)が行なわれたか否かが
判定される。そして、ステップS3にて、ドアロックノブ
DLNが下げられたと判定された場合には、所定のキーレ
スロック操作が行なわれたと判断してステップS4に進む
一方、ステップS2,S3にて“No"と判定された場合には、
ステップS2の処理に戻る。
このようにして、前席ドアDがキーレスロック操作され
たと判定されると、コントローラCにより、タイマ(図
示せず)の計時動作が開始されると同時に、ラインeを
通じてインジケータランプ30が点灯されて、本装置によ
る盗難警報システムがスタンバイ状態になったことが報
知される(ステップS4)。
このスタンバイ状態はタイマの動作により20秒間保持さ
れるもので(ステップS10)、そのスタンバイ状態にお
いて、盗難警報システムを解除する条件が発生した場合
にはこのシステムは解除される(ステップS5,S6)。こ
こで、システムの解除条件とは、ACC信号またはIG信号
がオンになった場合、前席ドアがアンロックされた場
合、ドアがロックされたまま開→閉→開と変化した場合
などである。
ところで、キーレスロック操作後、警報システムの解除
条件を発生させることなくドアDの閉操作を行なうと、
ドアDは緩やかに閉方向へ回動し、ストライカ2が、ラ
ッチ3に当接して、このラッチ3を第4図において反時
計回り方向へ回動させる。ラッチ3がわずかに回動し第
4図に鎖線で示すようなハーフラッチ位置に到達する
と、ハーフラッチスイッチHLSWがオン状態になる。
コントローラCでは、ラッチ3が上述したハーフラッチ
状態になったか否かをハーフラッチスイッチHLSWからの
信号に基づいて判定する(ステップS7)。このとき、キ
ーレスロック操作を行なってからドアDが完全閉鎖位置
に到達する前にアウタドアハンドル6を手から離したよ
うな場合には、ドアDがハーフラッチ位置になると同時
に、ドアロックノブDLNは上がってドアロックスイッチD
LSWはオフ状態になるため、このドアロックスイッチDLS
Wからの信号の変化を自動ドアロック制御手段43内に記
憶する。これにより、キーレスロック操作が行なわれた
にもかかわらず、アウタドアハンドル6を離したために
ドアロックを行なえない状態になったことが検知され記
憶・保持される。
コントローラCのドア自動閉鎖制御手段42は、ラッチ3
がハーフラッチ状態になれば、ラインhによりマグネッ
トクラッチ19をオン状態にすると同時に、ラインfによ
り正転リレー31をオン状態にしてモータ16を正転方向へ
作動させる。つまり、マグネットクラッチ19がオン状態
になると、ウォームギヤ18と歯車14aとが同軸的に接続
され、モータ16からの回転駆動力が、ウォーム17,ウォ
ームギヤ18から歯車14a,歯車14bへ伝達されるようにな
る。従って、モータ16が正転方向に回動してケーブル12
が巻き取られ、ラッチ3,リンク11,ケーブル取付金具15
等は第4図に鎖線で示す位置から実線で示す位置へ向か
って移動することになる。即ち、ラッチ3にモータ16の
駆動力が作用して、ラッチ3が、ハーフラッチ位置から
反時計回り方向へ回動することにより、ラッチ3の凹部
3c内にストライカ2が積極的に押し込まれることにな
り、実線で示す完全錠止状態になって、ドアDは全閉位
置へ強制的に移動することになる(ステップS8)。
ドアDの全閉に伴って、フルラッチスイッチFLSW,ギヤ
先端スイッチGSWが同時もしくはほぼ同時にオン状態に
なると、ドアロックスイッチDLSWからの信号の変化を記
憶した自動ドアロック制御手段43の制御動作により、ラ
インiを介してドアロックモータ20が所定時間だけ作動
状態になって、ドアロックノブDLNを下方向へ駆動して
ドアDをロックする(ステップS9)。
これにより、キーレスロック操作を行なうに際して、ド
アDが全閉状態になるまでアウタドアハンドル6を引き
続けなかったために、ドアロックノブDLNがオフ状態に
なったとしても、モータ16によるドアDの閉鎖駆動後
に、再度、ドアロックモータ20によりドアDは自動的に
ロックされる。
また、ドアDの全閉に伴ってフルラッチスイッチFLSW,
ギヤ先端スイッチGSWが同時もしくはほぼ同時にオン状
態になると、ドア自動閉鎖制御手段42は、ラインgによ
り逆転リレー32をオン状態にして、ギヤリターンストッ
プスイッチRSSWがケーブル取付金具15と当接してオン状
態になるまで、モータ16を逆転方向へ作動させる。この
ような逆転動作により、ケーブル12が緩められ、ラッチ
3はモータ16の駆動力を受けないラッチフリー状態にな
る(ステップS8)。
一方、ステップS7において、ラッチ3がハーフラッチ状
態ではないと判定された場合には、ラッチ3がフルラッ
チ状態になったか否かをフルラッチスイッチFLSWからの
信号に基づいて判定する(ステップS11)。フルラッチ
状態であればドアDは、大きな押し付け力で勢い良く閉
鎖されたために、ハーフラッチ状態を検知することなく
全閉・ロックされたと判断してステップS10へ進む一
方、フルラッチ状態でなければ、ドアDは閉操作されて
いないと判断してステップS5に戻る。
ところで、20秒間のスタンバイ状態において、解除条件
が発生せずドアロックが行なわれた場合には、ステップ
S12以降の処理に進む。即ち、コントローラCのラッチ
ロック制御手段44は、ラインhによりマグネットクラッ
チ19をオン状態にすると同時に、ラインfにより正転リ
レー31をオン状態にしてモータ16を正転方向へ作動さ
せ、ラッチ3に駆動力を作用させた状態(第4図に実線
で示す状態)、即ちラッチ3の回動を強制的に禁止した
ラッチロック状態を保持する(ステップS12)。このラ
ッチロック状態は、所定のラッチロック解除条件(正規
のアンロック操作,警報システムの解除条件,キーレス
エントリ装置によるアンロック操作等)が発生するまで
保持され、ドアロック中(つまり警報システムの警戒状
態中)は常にラッチロック状態となっている。
ついで、全てのドアDがロックされたか否かをドアロッ
クスイッチDLSW(1〜4)からのオン/オフ信号により
判定する(ステップS13)。そして、すべてのドアDが
ロックされたと判定されると、コントローラCの制御に
よりインジケータランプ20が消灯され、盗難警報システ
ムが警戒状態に入ったことが報知される(ステップS1
4)。
このようにして警戒状態に入った後で、ドアDやトラン
クが正規のキー操作によらないで不正に解錠されたこと
が不正解錠動作検知手段3により検知されると、盗難警
報制御手段45により警報手段46が警報状態に制御される
のであるが、その前にステップS15〜S18の判定処理が行
なわれる。つまり、既に警報したかを判定し(ステップ
S15)、未だ警報していない場合にはACC信号またはIG信
号がオン状態であるか判定される(ステップS16)。ACC
信号またはIG信号がオン状態であれば、システムの警戒
状態が解除されるとともに、ラッチロック制御手段44に
より逆転リレー32をオン状態にしてモータ16を逆転し、
ケーブル12を緩めてラッチ3をラッチフリー状態にして
(ステップS17)、ステップS2に戻る一方、ステップS16
においてACC信号またはIG信号はオン状態でないと判定
されると、全てのドアDが閉鎖状態であるか否かが、ド
アスイッチDSW(1〜4)からのオン/オフ信号に基づ
いて判定される(ステップS18)。なお、このステップS
18では、第2図の信号ラインlの信号レベルを検出して
判定を行なってもよい。
そして、ステップS18において全てのドアDが閉じられ
たと判定されると、ステップS19以降の判定により盗難
警報を行なう要因が発生した場合に警報を行なうように
している。つまり、ステップS14にて警戒状態になって
もすべてのドアDが閉じられるまでは実際の警報は開始
しないようにしている。
以降、ステップS19において、トランクがキーにより開
けられたか否かをトランクスイッチTRSWおよびトランク
のキーアンロックスイッチKULSW3からのオン/オフ信号
に基づいて判定する。例えば、運転手が降車した後にト
ランクから荷物等を取り出すためにトランクをキーによ
り開けるような場合があり、このような場合には警報を
行なわずに警戒状態を保持するのみとする。そして、ト
ランクがキーにより開けられた場合には、それ以後、ト
ランクが閉じたか否かをトランクスイッチTRSWからのオ
ン/オフ信号に基づいて判定し(ステップS20)、トラ
ンクが閉じられた場合にはステップS15に戻る一方、ト
ランクが閉じられない場合には、前席ドアがキーにより
アンロックされたか否かをキーアンロックスイッチKULS
W1および2からのオン/オフ信号に基づいて判定する
(ステップS21)。前席ドアがキーでアンロックされた
場合には、ステップ17と同様にして、システムが解除さ
れるとともにラッチ3がラッチフリー状態にされて(ス
テップS22)、ステップS2へ戻る一方、前席ドアがキー
でアンロックされない場合にはトランクが閉じられるま
で、ステップS20,S21の処理が循環して行なわれ、トラ
ンクが閉じられるとステップS15の処理に戻る。
ところで、ステップS19において、キーでトランクが開
けられていないと判定されると、前席ドアがキーで開け
られたか否かをキーアンロックスイッチKULSW1および2
からのオン/オフ信号に基づいて判定する(ステップS2
3)。前席ドアがキーで開けられた場合にはシステムが
解除されるとともにラッチ3がラッチフリー状態にされ
て(ステップS24)、ステップS2へ戻る。
一方、前席ドアがキーで開けられていない場合には、ド
ア,フード,トランクのうちのいずれかが、正規のキー
操作によらない解錠されて閉→開になっていないかを、
不正解錠動作検知手段41からの信号に基づいて判定する
(ステップS25)。この判定は、不正解錠動作検知手段4
1を構成するドアスイッチDSW(1〜4),フードスイッ
チFDSW,トランクスイッチTRSWからのオン/オフ信号を
検出することにより行なわれる。
このステップS25において、“No"と判定された場合には
ステップS15に戻る一方、“Yes"と判定された場合に
は、警報が開始される(ステップS26)。つまり、コン
トローラCの盗難警報制御手段45により、ヘッドライト
24およびテールランプ26が点灯され、ホーン22が鳴動さ
れるとともに、スタータモータ29がインターロックされ
る。即ち、コントローラCの制御により、ラインb,cを
所定時間間隔でハイ/ローレベルに交互に切り換えてリ
レーコイル25l,27lを励磁/非励磁にすることで、リレ
ースイッチ25s,27sを閉成/開放し、ヘッドライト24お
よびテールランプ26を点滅させる。また、ラインaをロ
ーレベルにしてリレーコイル23lを励磁することによ
り、リレースイッチ23sを閉成し、ホーン12を鳴動させ
る。さらに、ラインdをローレベルにしてリレーコイル
28lを励磁することにより、リレースイッチ28sを開放
し、イグニションキースイッチを“ST"位置にしてもス
タータモータ29が作動しないようにしている。
警報開始後、前席ドアまたはトランクがキーで開放され
たか否かをキーアンロックスイッチKULSW1〜3からのオ
ン/オフ信号に基づいて判定する(ステップS27)。こ
のステップS27において、正規のキー操作により前席ド
アまたはトランクが解錠されたと判定された場合には、
警報を解除した後(ステップS28)、盗難警報システム
を解除するとともにラッチ3をラッチフリー状態にする
(ステップS29)。
一方、警報開始後、前席ドアまたはトランクがキーで開
けられない場合には、警報が3分間継続され(ステップ
S30)、3分間経過後に一旦警報は停止され(ステップS
31)、再びステップS15の処理に戻る。また、3分間経
過する前において、ステップS25にて閉→開になったも
の以外のものが閉→開になったと判定された場合には
(ステップS32)、ステップS26に戻ってさらに3分間の
警報が開始される。なお、ステップS32において“No"と
判定された場合には、ステップS27の処理に戻る。
また、ステップS31の処理により警報が停止された後に
はステップS15の処理へ戻るが、このときには、ステッ
プS15により既に警報が行なわれていると判定され、ス
テップS33以降の処理が実行される。つまり、ステップS
27と同様に、前席ドアまたはトランクがキーで開放され
たか否かをキーアンロックスイッチKULSW1〜3からのオ
ン/オフ信号に基づいて判定する(ステップS33)。こ
のステップS33において、正規のキー操作により前席ド
アまたはトランクが解錠されたと判定された場合には、
盗難警報システムを解除するとともにラッチ3をラッチ
フリー状態にする(ステップS34)。一方、前席ドアま
たはトランクがキーで開けられない場合には、ドア,フ
ード,トランクのうちいずれかが閉→開かを判定する
(ステップS35)。そして、このステップS35において、
“Yes"と判定されるとステップS26に戻って再度警報が
開始され、“No"と判定された場合には、ステップS15の
処理に戻る。
このように、本実施例の装置によれば、ドアロック操作
・ドアロック検知手段40により、所定のキーレスロック
操作がなされたことが検知されてからドアDがロック状
態になったことが検知されると、ラッチロック制御手段
44により、モータ16の駆動力がラッチ3に作用され、こ
のラッチ3の回動を強制的に禁止したラッチロック状態
が保持される。そして、このラッチロック状態は、所定
のラッチロック解除条件(本実施例では、正規のアンロ
ック操作もしくは警報システムの解除条件)が発生する
まで保持されるので、ドアロック(警報システムの警戒
状態)中は常にラッチロック状態となっている。従っ
て、ドライバ等を用いた不正な解錠操作によってもラッ
チ3は回転しないために、ドアDは解錠・開放されず車
両の盗難が極めて確実に防止されるのである。また、ラ
ッチ3がラッチロック状態になってから所定のラッチロ
ック解除条件が発生するまでの間に、不正解錠動作検知
手段41により不正解錠動作が検知されると、盗難警報制
御手段45により警報手段46が作動されるので、仮に不正
な解錠操作によりドアDが解錠されたとしても、その不
正な解錠操作に対して警報を発することができ、警報に
より車両の盗難を未然に防止できる。つまり、本実施例
によれば、ラッチロックと警報との二重の作用により車
両の盗難を防止でき、盗難防止効果を大幅に高めること
ができるのである。
また、本実施例の装置によれば、キーレスロック操作を
行なった際にドアDが全閉状態になるまでアウタドアハ
ンドル6を引き続けなかったために、ドアロックノブDL
Nがオフ状態になったとしても、モータ16によりドアD
を全閉位置まで駆動した後、ドアロックモータ20により
自動的に且つ確実にドアDをロックすることができる。
さらに、ラッチ3を駆動する手段としてパワーウインド
ウ用モータ16を切換利用できるように構成したので、高
価なモータをラッチ駆動用に特設する必要がなくなるほ
か、元来構造の複雑なドアラッチ部L内にモータを組み
込む必要がなく構造の一層の複雑化を回避できる利点も
ある。
なお、上述した実施例では、本考案を乗用自動車用のド
アに適用した場合について説明したが、本考案は、これ
に限定されるものではなく、トラックその他の車両用ド
アにも広く適用される。
また、上記実施例では、ラッチ3をラッチロック状態に
するための条件としてキーレスロック操作を行なう場合
のみについて説明しているが、ラッチロックの駆動条件
としては、超音波ドップラまたはシートスイッチ等に
よる乗員無を検知してからドアロック操作する場合、
キーレスエントリ装置(テンキー,リモコン等)により
ドアロック操作する場合、キー操作によりドアDをロ
ック(キーロック操作)する場合、降車後盗難警報シ
ステムをセットしておきたい種々の場合などがあげられ
る。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案の車両用盗難防止装置によ
れば、車体側のストライカと協働してドアを閉位置に係
止するラッチを有するドアラッチ部と、上記ラッチに駆
動力を作用させて上記ドアを強制的に閉位置に移動させ
うるラッチ駆動手段と、ドアロック操作を検知するドア
ロック操作検知手段と、上記ドアのロック状態を検知す
るドアロック検知手段と、上記ドアロック操作検知手段
により上記所定のドアロック操作を検知した後に上記ド
アロック検知手段により上記ドアのロック状態を検知し
た場合に上記ラッチ駆動手段の駆動力を上記ラッチに作
用させラッチロック状態を所定の解除条件が発生するま
で保持するラッチロック制御手段と、正規のキー操作に
よらない不正解錠動作を検知する不正解錠動作検知手段
と、警報を発生する警報手段と、上記ラッチがラッチロ
ック状態になってから上記解除条件が発生するまでの間
に上記不正解錠動作検知手段により上記不正解錠動作を
検知すると上記警報手段を作動させる盗難警報制御手段
とをそなえるという極めて簡素な構成により、ドアロッ
ク中は常にラッチロック状態となっているので、ドライ
バ等を用いた不正な解錠操作によってもラッチが回動す
ることはなくドアを解錠・開放できず、仮に不正な解錠
操作によりドアが解錠されたとしても、その不正な解錠
操作に対して警報が発せられ、その警報により車両の盗
難を未然に防止できる。つまり、ラッチロックと警報と
により車両の盗難を確実に防止でき、盗難防止効果を大
幅に高めることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は本考案の一実施例としての車両用盗難防止
装置を示すもので、第1図はそのブロック図、第2図は
その装置の全体的な構成を示すブロック図、第3図は本
実施例の装置を施された車両用ドアの概略構成図、第4
図はその構成を詳細に示す構成図、第5図はその各スイ
ッチ位置を説明するための車両の斜視図、第6図
(a),(b)はその動作を説明するためのフローチャ
ートである。 1a……ドアアウタパネル、1b……ドアインナパネル、2
……ストライカ、3……ラッチ、3a……回転軸、3b……
ラッチケーシング、3c……凹部、3d……係止突起、4…
…ポール、4a……回転軸、5……ロッド、6……アウタ
ドアハンドル、7……ロッド、10,11……リンク、12…
…ケーブル、13……プーリ、14a,14b……ケーブル駆動
用歯車、15……ケーブル取付金具、16……パワーウイン
ドウ用モータ(ラッチ駆動手段)、17……ウォーム、18
……ウォームギヤ、19……マグネットクラッチ、20……
ドアロックモータ、22……ホーン、23……ホーンリレ
ー、24……ヘッドライト、25……ヘッドライトリレー、
26……テールランプ、27……テールランプリレー、28…
…スタータインヒビットリレー、29……スタータモー
タ、30……インジケータランプ、31……正転リレー、32
……逆転リレー、40……ドアロック操作・ドアロック検
知手段、41……不正解錠動作検知手段、42……ドア自動
閉鎖制御手段、43……自動ドアロック制御手段、44……
ラッチロック制御手段、45……盗難警報制御手段、46…
…警報手段、C……コントローラ、D……ドア、L……
ドアラッチ部、DLN……ドアロックノブ、HLSW……ハー
フラッチスイッチ、FLSW……フルラッチスイッチ、GSW
……ギア先端スイッチ、OLSW……オープンレバースイッ
チ、RSSW……ギアリターンストップスイッチ、DLSW,DLS
W1〜4……ドアロックスイッチ、DSW,DSW1〜4……ドア
スイッチ、FDSW……フードスイッチ、KULSW1〜3……キ
ーアンロックスイッチ、TRSW……トランクスイッチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側に固着されたストライカと協働して
    ドアを閉位置に係止するラッチを有するドアラッチ部
    と、上記ラッチに駆動力を作用させて上記ドアを強制的
    に閉位置に移動させうるラッチ駆動手段とがそなえられ
    るとともに、上記ドアをロックするための所定のドアロ
    ック操作が行なわれたことを検知するドアロック操作検
    知手段と、上記ドアがロック状態になったことを検知す
    るドアロック検知手段と、上記ドアロック操作検知手段
    により上記所定のドアロック操作を検知した後に上記ド
    アロック検知手段により上記ドアがロック状態になった
    ことを検知した場合に上記ラッチ駆動手段の駆動力を上
    記ラッチに作用させて同ラッチの回動を禁止するラッチ
    ロック状態を所定の解除条件が発生するまで保持するラ
    ッチロック制御手段と、正規のキー操作によらない不正
    解錠動作を検知する不正解錠動作検知手段と、警報を発
    生する警報手段と、上記ラッチがラッチロック状態にな
    ってから上記解除条件が発生するまでの間に上記不正解
    錠動作検知手段により上記不正解錠動作を検知すると上
    記警報手段を作動させる盗難警報制御手段とがそなえら
    れたことを特徴とする、車両用盗難防止装置。
JP12068288U 1988-09-14 1988-09-14 車両用盗難防止装置 Expired - Lifetime JPH0722454Y2 (ja)

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JPH0240877U JPH0240877U (ja) 1990-03-20
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