JPH06239241A

JPH06239241A - ステアリングホイール

Info

Publication number: JPH06239241A
Application number: JP5030552A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiro Kaneko; 和弘金子
Original assignee: Nihon Plast Co Ltd
Current assignee: Nihon Plast Co Ltd
Priority date: 1993-02-19
Filing date: 1993-02-19
Publication date: 1994-08-30
Anticipated expiration: 2012-05-14
Also published as: JP2610383B2

Abstract

(57)【要約】【目的】エアバッグを備えたステアリングホイールに
ホーンスイッチを取り付ける。【構成】ステアリングホイール本体11のボス部12に取
り付けたガス発生器33の上側をリテーナプレート42で覆
う。リテーナプレート42の上面を固定接点部44とする。
固定接点部44の上側に、スプリング体66を介してホーン
プレート61を弾性的に支持する。ホーンプレート61の上
側にエアバッグ75を折り畳んで収納する。エアバッグ75
の上側をカバー体81で覆う。カバー体81を押動すると、
エアバッグ75がホーンプレート61を押動し、このホーン
プレート61と固定接点部44とが接触導通して、ホーン機
構が作動する。【効果】ホーンスイッチ機構41がエアバッグ75および
カバー体81の展開に影響を与えない。カバー体81を容易
に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エアバッグ装置および
ホーンスイッチ機構を備えたステアリングホイールに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば特開平３−１４３７５２号
公報に記載されたステアリングホイールが知られてい
る。

【０００３】このステアリングホイールは、ステアリン
グホイール本体のボス部の乗員側にエアバッグ装置を備
えており、このエアバッグ装置は、ガス発生器（インフ
レータ）と、折り畳まれた状態で収納された袋状のエア
バッグと、このエアバッグを覆うカバー体となどから構
成されている。そして、衝撃センサが自動車の衝突など
の衝撃を検出した状態で、ガス発生器からエアバッグの
内部にガスが急激に噴射され、このエアバッグが急激に
膨脹する。さらに、このエアバッグの膨脹の圧力によ
り、カバー体が薄肉に形成された破断線（テアライン）
に沿って破断し、このカバー体が扉状に展開して、エア
バッグの突出口が形成されるようになっている。

【０００４】また、このステアリングホイールでは、エ
アバッグ装置のカバー体の内部に、平面状をなすホーン
スイッチ機構がインサート成形されており、カバー体を
押圧した状態で、ホーンスイッチ機構の接点が閉じられ
て、ホーン機構を作動させるようになっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、エアバッグ装置のカバー体の内部にホーン
スイッチ機構をインサート成形する場合には、カバー体
の強度が変化するため、エアバッグの膨脹によるカバー
体の展開時に、カバー体やホーンスイッチ機構が所定位
置以外で破損することのないように強度を設定する必要
があり、カバー体の製造工程が煩雑になるとの問題を有
している。

【０００６】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、エアバッグ装置およびホーンスイッチ機構を備え
つつ、カバー体を容易に製造できるステアリングホイー
ルを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のステアリングホ
イールは、ステアリングホイール本体に、エアバッグ装
置と、押動された状態でホーン機構を作動させるホーン
スイッチ機構とを備えたステアリングホイールにおい
て、前記エアバッグ装置は、ガス発生器と、このガス発
生器の乗員側に収納されたエアバッグと、このエアバッ
グを覆うカバー体とを備えるとともに、これらガス発生
器とエアバッグとの間に、前記ホーンスイッチ機構を備
えたものである。

【０００８】

【作用】本発明のステアリングホイールでは、カバー体
を押動すると、このカバー体および収納されたエアバッ
グを介してホーンスイッチ機構が押動され、ホーン機構
が作動する。また、ガス発生器からエアバッグ内部にガ
スを噴射すると、エアバッグが膨脹し、この膨脹の圧力
によりカバー体が所定位置にて破断して展開し、エアバ
ッグの突出口が形成されて、この突出口からエアバッグ
が突出して乗員を保護する。

【０００９】

【実施例】以下、本発明のステアリングホイールの一実
施例の構成を図面を参照して説明する。

【００１０】図３において、11は自動車のステアリング
ホイール本体で、このステアリングホイール本体11は、
中央部のボス部12と、円環状のリム部14と、これらのボ
ス部12およびリム部14を接続する複数のスポーク部15と
を備えている。

【００１１】また、図１に示すように、ボス部12の下部
（車体側）には、図示しないステアリングシャフトに嵌
着される金属製で略円筒状のボス21が設けられ、このボ
ス21の上部にボスプレート22が溶接などにより固着され
ている。そして、このボスプレート22の端縁部近傍の上
面には、スポーク部15の芯金15a が溶接などにより固着
されている。

【００１２】そして、このボス部12の上部（乗員側）に
は、エアバッグ装置25が取り付けられている。このエア
バッグ装置25は、図１および図２に示すように、平面略
四角形状をなすマウンティングプレート26を有してい
る。このマウンティングプレート26の略中央部には、ガ
ス発生器取付孔27が形成されているとともに、このガス
発生器取付孔27の周囲に、複数個の通孔28が形成されて
いる。また、このマウンティングプレート26の端部は下
方に折曲され、複数の通孔29が形成されたカバー体取付
部30が形成されている。

【００１３】さらに、このマウンティングプレート26の
下面には、図示しないブラケットが固着されており、こ
のブラケットによりマウンティングプレート26がボスプ
レート22の上面に固定されている。

【００１４】また、33はガス発生器（インフレータ）
で、このガス発生器33は、略円柱状をなす本体部34と、
この本体部34の外周面から突設されたフランジ部35とを
有している。そして、このフランジ部35をマウンティン
グプレート26の下面に密着した状態で、本体部34の上部
がマウンティングプレート26のガス発生器取付孔27を挿
通し、このマウンティングプレート26の上側に突出する
ようになっている。

【００１５】そして、このガス発生器33の本体部34の内
部には、例えば中央部に点火器が備えられ、この点火器
の周囲にガス発生剤（推進薬）が充填されている。そし
て、この本体部34の内部は、本体部34の外周面に複数形
成されたガス噴射口36を介して外部と連通されている。
また、ガス発生器33のフランジ部35には、マウンティン
グプレート26の各通孔28に連通する通孔37が形成されて
いるとともに、本体部34の下面からは、点火器に接続さ
れた電線38が導出されている。

【００１６】また、41はホーンスイッチ機構で、このホ
ーンスイッチ機構41は、ガス発生器33の上側を覆う導電
性のリテーナプレート42を有している。このリテーナプ
レート42には、ガス発生器33の周面を覆う略円筒状をな
す筒状部43と、この筒状部43の上端から若干凹設されて
ガス発生器33の上面を覆う固定接点部44と、筒状部43の
下端から突設されたリテーナ部45とが形成されている。

【００１７】そして、筒状部43には、ガス発生器33のガ
ス噴射口36に連通する連通孔46が複数形成されている。

【００１８】また、リテーナ部45には、マウンティング
プレート26の各通孔28と連通する複数個の通孔47が形成
されているとともに、このリテーナ部45の端縁部は上側
に折曲されて補強フランジ部48が形成されている。そし
て、このリテーナ部45の通孔47に上側から挿入固定した
ボルト51を、マウンティングプレート26の各通孔28およ
びガス発生器33のフランジ部35の各通孔37を挿通させた
状態で、このボルト51の下側部にナット52を螺合するこ
とにより、マウンティングプレート26にガス発生器33お
よびリテーナプレート42が固定されている。

【００１９】一方、リテーナプレート42の固定接点部44
の端部近傍には、複数のホーンプレート取付孔54が形成
されているとともに、固定接点部44の一端部には、ハー
ネス用切欠部55が形成されている。

【００２０】また、61は導電性を有するホーンプレート
で、このホーンプレート61は、略円板状をなし、リテー
ナプレート42の固定接点部44の上側に上下動可能に支持
されている。すなわち、このホーンプレート61には、固
定接点部44の各ホーンプレート取付孔54に対向して取付
孔62が形成されており、これらの取付孔62にそれぞれ上
下から絶縁性のインシュレータ63，64が嵌着されてい
る。各インシュレータ63，64は、それぞれ円筒状をなす
とともに、上端部からフランジ部63a ，64a が突設さ
れ、これらのフランジ部63a ，64a がホーンプレート61
の上下面に当接するようになっている。

【００２１】そして、下側のインシュレータ64とリテー
ナプレート42の固定接点部44との間にコイル状のスプリ
ング体66を配置した状態で、上側のインシュレータ63の
通孔に上側から取付ボルト67を挿入し、この取付ボルト
67をリテーナプレート42の固定接点部44のホーンプレー
ト取付孔54に螺合することにより、ホーンプレート61
が、リテーナプレート42から絶縁された状態で、弾性的
に上下動可能に支持されている。

【００２２】また、このホーンプレート61の端部の複数
箇所からは、下方に向かって可動接点部68が折曲形成さ
れているとともに、このホーンプレート61の略中央部か
らは、下方に向かって端子片取付部69が切り起こし形成
されている。そして、この端子片取付部69には、導電性
の端子片71が取り付けられており、この端子片71に接続
されたされたホーンハーネス72を介して、ホーンプレー
ト61が図示しないスリップリングに電気的に接続されて
いる。なお、ホーンハーネス72は、リテーナプレート42
のハーネス用切欠部55およびボルト51の軸心部に形成さ
れた通孔51a を介して、エアバッグ装置25の下側に導出
されているとともに、端子片71の近傍からボルト51の近
傍にかけて、管状のカバー体73により覆われている。

【００２３】さらに、75は袋状のエアバッグで、このエ
アバッグ75は、常時においては、ガス発生器33およびリ
テーナプレート42の上側を覆うようにして、マウンティ
ングプレート26の上側に折り畳まれた状態で収納されて
いる。

【００２４】また、このエアバッグ75は、マウンティン
グプレート26のガス発生器取付孔27とほぼ同形状に形成
された開口部76を有し、この開口部76をガス発生器取付
孔27に連通させた状態で、この開口部76の周辺部をマウ
ンティングプレート26の上面と、リテーナプレート42の
リテーナ部45との間に挾持され密着して取り付けられて
いる。

【００２５】さらに、81は下面を開口した略箱状のカバ
ー体で、このカバー体81は、ウレタンあるいはエラスト
マなどからなり、常時においてマウンティングプレート
26上に折り畳まれて収納されたエアバッグ75の上側を覆
っている。そして、乗員に対向する上面部82の裏面側の
端部近傍から、板状の取付片部83が下方に突設されてお
り、これらの取付片部83をマウンティングプレート26の
カバー体取付部30の外側に嵌合して当接した状態で、図
示しないリベットなどにより固定されている。さらに、
このカバー体81の上面部82の裏面側には、脆弱な破断線
85が平面略Ｈ字状に形成されている。

【００２６】なお、ステアリングホイール本体11のリム
部14、各スポーク部15、およびボス部12のカバー体81に
覆われていない部分は、軟質の合成樹脂などからなる表
皮材87により一体に覆われており、ボス部12の下側部
は、下部カバー88により覆われている。

【００２７】そして、上記の構成において、カバー体81
の上面部82の中央部を押動すると、このカバー体81およ
び折り畳まれて収納されたエアバッグ75を介してホーン
スイッチ機構41のホーンプレート61が下方に押動され
る。そして、このホーンプレート61の可動接点部68と、
リテーナプレート42の固定接点部44とが接触導通した状
態で、ホーン機構が作動し、ホーンが吹鳴される。

【００２８】また、自動車の衝突などの際には、図示し
ない衝撃センサが衝撃を検出し、ガス発生器33の点火器
を作動させる。そして、この点火器により、ガス発生剤
が点火されて燃焼し高温高圧の燃焼ガスを発生する。こ
の燃焼ガスは、ガス噴射口36からエアバッグ75内に噴射
され、このエアバッグ75を急激に膨脹させ展開させる。
そして、このエアバッグ75の膨脹の圧力により、カバー
体81の上面部82は破断線85に沿って破断され、この上面
部82が扉状に展開してエアバッグ75の突出口が形成され
る。そして、この突出口からエアバッグ75が突出し、乗
員を保護するようになっている。

【００２９】そして、本実施例のエアバッグ装置25によ
れば、固定接点部44および可動接点部68などからなるホ
ーンスイッチ機構41を、折り畳まれて収納されたエアバ
ッグ75と、ガス発生器33との間に配置したため、ホーン
スイッチ機構41がエアバッグ75およびカバー体81の展開
に影響を与えることがなく、カバー体81の製造を容易に
することができる。

【００３０】また、固定接点部44は、エアバッグ75を押
さえるリテーナプレート42と一体的に形成したため、部
品点数の増加を抑制することができる。

【００３１】なお、上記の実施例では、コイル状のスプ
リング体66によりホーンプレート61を弾性的に支持した
が、例えば板ばね材などの弾性体を用いてホーンプレー
ト61を支持することもできる。

【００３２】また、上記の各実施例では、スプリング体
66などを介して固定接点部44と可動接点部68とを対向さ
せて、ホーンスイッチ機構41を構成したが、このホーン
スイッチ機構41は、感圧スイッチあるいは歪みゲージな
どから構成することもできる。

【００３３】

【発明の効果】本発明のステアリングホイールによれ
ば、カバー体を押動することにより、このカバー体およ
び収納されたエアバッグを介してホーンスイッチ機構を
押動し、ホーン機構を作動させることができる。また、
ホーンスイッチ機構は、エアバッグとガス発生器との間
に配置されているため、エアバッグおよびカバー体の展
開に影響を与えることがなく、カバー体の製造を容易に
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のステアリングホイールの一実施例を示
す図３のＡ−Ａ断面図である。

【図２】同上エアバッグ装置の分解斜視図である。

【図３】同上ステアリングホイールの平面図である。

【符号の説明】

11 ステアリングホイール本体 25 エアバッグ装置 33 ガス発生器 41 ホーンスイッチ機構 75 エアバッグ 81 カバー体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ステアリングホイール本体に、エアバッ
グ装置と、押動された状態でホーン機構を作動させるホ
ーンスイッチ機構とを備えたステアリングホイールにお
いて、前記エアバッグ装置は、ガス発生器と、このガス発生器
の乗員側に収納されたエアバッグと、このエアバッグを
覆うカバー体とを備えるとともに、これらガス発生器と
エアバッグとの間に、前記ホーンスイッチ機構を備えた
ことを特徴とするステアリングホイール。