JP4453514B2 - 車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 - Google Patents

車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 Download PDF

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Description

本発明は、運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
従来の振動体を備えた運転座席によるリスク報知装置としては、車両周囲のリスク状況を検出し、リスクの発生する方向に対応した振動体を振動させて運転者に警報を与えるものが知られている(例えば特許文献1参照)。この運転座席は、ヘッドレスト、背もたれ部および座部の表面付近に複数の振動体を内設し、リスクの発生方向に対応する振動体を振動させてリスクの高い方向を運転者に報知する。
これに対し本出願人は、レーンマーカに対する自車両の位置を触覚情報として運転者に知らせる装置を提案している(例えば特許文献2参照)。この装置は、自車両のレーン内横位置に基づいてシートの各部位に設置されたアクチュエータを駆動し、運転者に押圧力を与える。自車両がレーンマーカに接近する場合は、接近度合に応じてシートの低い位置から高い位置、およびシートの内側から外側へと押圧力の発生部位を変化させている。
本願発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2001−199296号公報 特願2004−032467号公報
上述した装置は、レーンマーカに対する自車両の位置を、シートからの押圧力として運転者に認識させることができる。ただし、車両用運転操作補助装置にあっては、レーンマーカに対する自車両の位置だけでなく自車両の走行に関する複数の情報を、それぞれ運転者にわかりやすく伝えることが望まれている。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両の前後方向の走行に関する情報を検出する前後方向情報検出手段と、自車両の左右方向に関する環境情報を検出する左右方向情報検出手段と、前後方向情報検出手段によって検出される前後方向の情報と、左右方向情報検出手段によって検出される左右方向の環境情報を、運転座席から発生する異なる触覚情報として運転者に伝達する情報伝達手段とを備え、左右方向情報検出手段は、左右方向の環境情報として、自車線内における自車両の左右方向位置を検出し、前後方向情報検出手段は、前後方向の情報として、自車速に関する車速情報を検出し、車速情報は、自車両が走行する道路の制限車速に基づいて推奨される基準車速に対し、自車速がどれほど超過しているかを表す超過車速、もしくは自車速であり、情報伝達手段は、前後方向情報検出手段によって検出された車速情報を伝達する際に、運転者に実際の自車速よりも速いと感じさせるように設定された触覚情報を、運転座席から発生する。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両の前後方向の走行に関する情報を検出する前後方向情報検出手段と、自車両の左右方向に関する環境情報を検出する左右方向情報検出手段と、前後方向情報検出手段によって検出される前後方向の情報と、左右方向情報検出手段によって検出される左右方向の環境情報を、運転座席から発生する異なる触覚情報として運転者に伝達する情報伝達手段とを備え、左右方向情報検出手段は、左右方向の環境情報として、自車線内における自車両の左右方向位置を検出し、前後方向情報検出手段は、自車速、および自車両と先行車との車間距離を検出し、前後方向の情報として、自車速と車間距離とに基づいて自車両の先行車に対するリスクポテンシャルを算出し、情報伝達手段は、前後方向情報検出手段によって算出されたリスクポテンシャルを伝達する際に、運転者に実際の自車速よりも速いと感じさせるように設定された触覚情報を、運転座席から発生する。
運転座席から発生する異なる触覚情報を用いて前後方向の環境情報と左右方向の環境情報を伝達することにより、自車両の走行に必要な複数の情報をそれぞれ分離して運転者にわかりやすく伝えることができる。
《第1の実施の形態》
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の構成を示すシステム図であり、図2は、車両用運転操作補助装置1を搭載した車両の構成図である。
まず、車両用運転操作補助装置1の構成を説明する。
前方カメラ10は、フロントウィンドウ上部に取り付けられた小型のCCDカメラ、またはCMOSカメラ等であり、前方道路の状況を画像として検出し、コントローラ50へと出力する。前方カメラ10による検知領域は車両の前後方向中心線に対して水平方向に±30deg程度であり、この領域に含まれる前方道路風景が画像として取り込まれる。
車速センサ20は、車輪の回転数や変速機の出力側の回転数を計測することにより自車両の車速を検出し、検出した自車速をコントローラ50に出力する。ナビゲーションシステム30は、GPS受信機(不図示)を介して自車両の現在位置を検出する。そして、自車両の現在位置とデータベース(不図示)に格納された地図情報や道路情報から、自車両が走行する道路に関する情報を取得してコントローラ50に出力する。
コントローラ50は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品とから構成され、車両用運転操作補助装置1全体の制御を行う。コントローラ50は、例えばCPUのソフトウェア形態により、レーンマーカ検出部51,レーン内横位置算出部52,基準車速算出部53,超過車速算出部54およびシート作動量算出部55とを構成する。
レーンマーカ検出部51は、前方カメラ10から入力される車両前方の画像情報に画像処理を施し、自車線の車線識別線(レーンマーカ)を検出する。レーン内横位置算出部52は、レーンマーカ検出部51からの信号に基づいて自車線における自車両のレーン内横位置を算出する。
基準車速算出部53は、ナビゲーションシステム30から入力される情報に基づいて、自車両が現在走行する道路の基準車速を算出する。ここでは、自車両が走行する道路の制限車速、道路曲率、車速センサ20の誤差、および燃費等を考慮したときに自車速として推奨される車速を、基準車速とする。超過車速算出部54は、車速センサ20によって検出される自車両の現在の自車速が、基準車速算出部53で算出された基準車速をどれだけ超過しているか(超過車速)を算出する。
シート作動量算出部55は、レーン内横位置算出部52で算出したレーン内横位置、および超過車速算出部54で算出した超過車速に基づいて、運転者用シートの各部位を駆動するシート駆動機構70の作動量を算出する。具体的には、シートバック部の左右サイド部をそれぞれ駆動するアクチュエータの作動量、およびシートバック部の中央付近を駆動するアクチュエータの作動量をそれぞれ算出する。コントローラ50は、シート作動量算出部55で算出した各アクチュエータの作動量を、シート駆動機構70に出力する。このようにコントローラ50は、レーンマーカに対する接近度合、および自車両の車速に関する情報を、それぞれシートから発生する押圧力として運転者に伝達するよう制御を行う。
シート駆動機構70は、コントローラ50からの指令に応じて、レーンマーカに対する接近の度合、および自車速に関する情報をシートからの押圧力としてそれぞれ運転者に伝達するために、シートの複数の部位を個別に駆動する。図3(a)(b)に、車両用運転操作補助装置1を備えた車両に搭載され、シート駆動機構70によって駆動される運転者用シート71の構成を示す。
図3(a)に示すように、シート71は、クッション部72,シートバック部73,およびヘッドレスト74から構成される。第1の実施の形態においては、シート駆動機構70によってシートバック部73の左右サイド部73a,73bおよび中央部73cをそれぞれ駆動することによって運転者に押圧力を与える。以下に、シート駆動機構70の構成を説明する。
シート駆動機構70は、シートバック部73の右サイド部73aを駆動する右サイド部アクチュエータ710、シートバック部73の左サイド部73bを駆動する左サイド部アクチュエータ720、およびシートバック部73の中央部を駆動する中央部アクチュエータ730を備えている。これらのアクチュエータはそれぞれシートバック部73に内蔵されている。
図3(b)は、図3(a)のA−A断面図、すなわちシートバック部73の下部の断面図を示している。図3(b)に示すように、右サイド部アクチュエータ710は、シートバックフレーム73dの右端部に設けられたモータ711と、モータ711によって駆動されるサイドフレーム712とから構成される。左サイド部アクチュエータ720は、シートバックフレーム73dの左端部に設けられたモータ721と、モータ721によって駆動されるサイドフレーム722とから構成される。また、中央部アクチュエータ730は、シートバックフレーム73dに取り付けられたモータ731と、アーム733を介してモータ731によって駆動されるシートバックプレート732とから構成される。
右サイド部アクチュエータ710のモータ711が回転するとサイドフレーム712が矢印方向、すなわちシートバック部73の内側に回動し、サイドフレーム712がウレタンパッド73fを介して運転者の右脇腹に押しつけられる。左サイド部アクチュエータ720のモータ721が回転するとサイドフレーム722が矢印方向、すなわちシートバック部73の内側に回動し、サイドフレーム722が運転者の左脇腹に押し付けられる。さらに、中央部アクチュエータ730のモータ731が回転すると、アーム733を介してシートバックプレート732が前後方向に移動して運転者の腰(腰椎に対応する位置)に押し付けられる。なお、中央部アクチュエータ730として既存のランバーサポートを用いることも可能である。
つぎに、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作を説明する。まず、その概要を説明する。
車両用運転操作補助装置1においては、自車両が走行するために必要な複数の情報を、シート71からの押圧力(触覚情報)としてそれぞれ運転者にわかりやすく伝達する。そこで、自車両の前後方向および左右方向に関する情報に基づいて、図4に示すように、シート71の各部位をそれぞれ個別に駆動する。具体的には、自車両の左右方向の情報は自車両のレーンマーカへの接近度合であり、レーンマーカへの接近度合に応じてシートバック部73の左右サイド部73a、73bを駆動する。また、自車両の前後方向の情報は自車両の超過車速であり、超過車速に基づいてシートバック部73の中央部73cを駆動する。
左右サイド部アクチュエータ710,720は、左右サイド部73a,73bを運転者に押し付け、自車両の左右方向から押圧力を与えることにより、レーンマーカに対する自車両の接近度合を運転者に伝達する。中央部アクチュエータ730は、中央部73cを運転者に押し付け、自車両の前後方向から押圧力を与えることにより、自車両の超過車速情報を運転者に伝達する。
以下に、車両用運転操作補助装置1の動作を図5を用いて詳細に説明する。図5は、第1の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。
ステップS101では、レーンマーカ検出部51において、自車両が走行する車線のレーンマーカを検出する。具体的には、前方カメラ10によって検出される自車両前方領域の画像信号に画像処理を施し、自車線のレーンマーカを認識する。
ステップS102では、レーン内横位置算出部52において、ステップS101で認識したレーンマーカと自車両との相対位置関係を算出する。具体的には、自車両前方領域の画像情報に基づいてレーン内における自車両の横位置RP_Sを算出する。ここでは図6に示すように、自車両の所定距離L前方における、自車線のレーン中央から自車両の中心までの距離をレーン内横位置RP_Sとする。レーン内横位置RP_Sは、自車両のヨー角θと、自車線のレーン中央から現在位置での自車両の中心までの距離Xpを用いて以下の(式1)から算出する。
RP_S=L・sinθ+Xp ・・・(式1)
レーン内横位置RP_Sは、自車線のレーン中央を0として、右方向を正の値で表す。
一方、ステップS111では、基準車速算出部53において、自車両が走行する道路の基準車速を算出する。具体的には、ナビゲーションシステム30から得られる自車両の現在位置と自車両が走行する道路の道路情報等から、基準車速Vsを算出する。ステップS112では、超過車速算出部54において、超過車速RP_Hを算出する。具体的には、車速センサ20で検出される自車速Vから、ステップS111で算出した基準車速Vsを引いた値を、超過車速RP_Hとして算出する(RP_H=V-Vs,RP_H≧0)。
続くステップS113では、シート作動量算出部55において、シートバック部73の中央部73cを駆動する中央部アクチュエータ730の作動量L_Sを算出する。作動量L_Sは、シートバックプレート732の押し出し量であり、超過車速RP_Hを用いて以下の(式2)から算出できる。
L_S=Kh・RP_H ・・・(式2)
(式2)において、Khは超過車速RP_Hを作動量L_Sに変換するための係数であり、予め適切な値に設定しておく。このように、中央部アクチュエータ730の作動量L_Sは、図7に示すように超過車速RP_Hが大きくなるほど大きくなる。これにより、自車速Vが基準車速Vsを大きく上回るほど、シートバックプレート732の押し出し量が大きくなり、運転者の腰椎部分に大きな押圧力が与えられる。
ステップS103では、シート作動量算出部55において、左右サイド部アクチュエータ720,730の作動量θS_R,θS_Lの算出に用いる係数Ksを算出する。係数Ksは、超過車速RP_Hに基づいて、以下の(式3)から算出される。
Ks=(1+Kh2・RP_H) ・・・(式3)
ここで、Kh2は定数である。このように、係数Ksは、超過車速RP_Hが大きくなるほど大きくなる。
続くステップS104では、シートバック部73の右サイド部73aを駆動する右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_Rと、左サイド部73bを駆動する左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_Lをそれぞれ算出する。作動量θS_R,θS_Lは、左右サイドフレーム712、722の回転角であり、レーン内横位置RP_Sの関数として表される。
図8に、レーン内横位置RP_Sと作動量θS_R,θS_Lとの関係を示す。レーン内横位置RP_Sが正値である場合、すなわち自車両が自車線の右側領域を走行している場合は、右サイド部アクチュエータ710が作動する。一方、レーン内横位置RP_Sが負値である場合、すなわち自車両が自車線の左側領域を走行している場合は、左サイド部アクチュエータ720が作動する。図8においては、左右サイド部アクチュエータ710,720の作動量θS_R,θS_LをまとめてθSと表す。レーン内横位置RP_Sがレーン中央を含む所定の範囲(−a≦RP_S≦a)においては、作動量θSは以下の(式4)で算出される。
θS=Ks・|RP_S| ・・・(式4)
(式4)において、係数KsはステップS103で超過車速RP_Hに基づいて算出した値である。レーン内横位置RP_Sが所定値±aを超えて自車両がレーン端に接近すると、作動量θSは固定される。
このように、左右サイド部アクチュエータ710、720の作動量θSは、図8に示すようにレーン内横位置|RP_S|が大きくなるほど大きくなる。また、レーン内横位置RP_Sが所定値±aを超えるレーン端近傍では、所定値±aに対応する値に固定される。これにより、自車両がレーン中央から離れてレーン端に接近するほど、自車両が接近するレーンマーカ側のサイド部の回転角が大きくなり、運転者の脇腹に大きな押圧力が与えられる。
ステップS105では、ステップS102で算出したレーン内横位置RP_Sの符号を判定する。レーン内横位置RP_Sが正の値である場合(RP_S≧0)、すなわち自車両が自車線の右側領域を走行している場合は、ステップS106へ進んでステップS104で算出した作動量θS_Rを右サイド部アクチュエータ710へ出力する。一方、レーン内横位置RP_Sが負の値である場合(RP<0)、すなわち自車両が自車線の左側領域を走行している場合は、ステップS107へ進んでステップS104で算出した作動量θS_Lを左サイド部アクチュエータ720へ出力する。
また、ステップS114では、ステップS113で算出した作動量L_Sを中央部アクチュエータ730へ出力する。左右サイド部アクチュエータ710、720は、コントローラ50からの指令値に応じて左右サイドフレーム712,722を回転し、右サイド部73aまたは左サイド部73bを運転者に押し付ける。中央部アクチュエータ730は、コントローラ50からの指令値に応じてシートバックプレート732を押し出し、中央部73cを運転者に押し付ける。これにより、今回の処理を終了する。
なお、左右サイド部アクチュエータ710、720の作動量θS_R,θS_Lを算出する際に、係数Ksを超過車速RP_Hに基づいて算出せずに、固定値とすることももちろん可能である。ただし、超過車速RP_Hに基づく係数Ksを用いて作動量θS_R,θS_Lを算出することにより、前後/左右方向の情報をシート71からの押圧力として運転者に安定して伝えることができる。また、中央部アクチュエータ730の作動により運転者が前方に押し出されて左右サイド部73a,73bの接触面積が小さくなると、運転者が左右サイド部73a,73bからの押圧力を小さく感じることがあるので、係数Ksは、前後/左右方向の情報をシート71からの押圧力として確実に運転者に伝えるために最適な値となるように設定することが望ましい。
このように、以上説明した第1の実施の形態においては以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用運転操作補助装置1は、自車両の前後方向に関する環境情報、および自車両の左右方向に関する環境情報をそれぞれ検出し、前後方向の環境情報および左右方向の環境情報をそれぞれシート(運転座席)71から発生する異なる触覚情報として運転者に伝達する。シート71からの異なる触覚情報を用いることにより、自車両の走行に必要な複数の情報をそれぞれ分離して運転者にわかりやすく伝えることができる。
(2)左右方向の環境情報として車線内における自車両の左右方向位置(レーン内横位置)RP_Sを検出する。レーン内横位置RP_Sを運転者に伝えることにより、自車両のレーンマーカへの接近度合という必要最低限の左右方向の情報を運転者に伝えて、運転者の運転操作を補助することができる。
(3)前後方向の環境情報として、自車速に関する車速情報である超過車速RP_Hを検出する。超過車速RP_Hを運転者に伝えることにより、将来的なリスクの高まりを直感的に運転者に知らせ、運転者の運転操作を適切な方向に誘導することが可能となる。
(4)車両用運転操作補助装置1においては、実際の走行環境を実際よりも運転者に強く体感させるように設定された触覚情報(押圧力)をシート71から発生する。運転者は、例えばシートバック部73の中央部73cによって腰椎部分を押されることにより、自車速Vが実際よりも高いように感じる。運転者は走行環境を増幅して体感することにより、将来的に必要な運転操作、すなわち将来的なリスクを回避するための運転操作を速やかに行うことができる。
(5)シート駆動機構70は、シート71の複数の部位から個々に運転者に押圧力を与えるものであり、超過車速RP_Hとレーン内横位置RP_Sをそれぞれシート71の異なる部位からの押圧力として運転者に伝達する。これにより、前後方向情報と左右方向情報をそれぞれわかりやすく運転者に伝えることができる。
(6)コントローラ50は、超過車速RP_Hに基づいて、レーン内横位置RP_Sを伝達するシート71の部位からの押圧力を補正する。具体的には、上述した(式3)に示すように超過車速RP_Hに基づいて、レーン内横位置RP_Sに応じた作動量θSを算出する際の係数Ksを算出する。その結果、超過車速RP_Hが大きくなるほどレーン内横位置RP_Sに応じた作動量θSが大きくなり、超過車速RP_Hが大きく将来的なリスクが高いと予測される場合に、自車両周囲の情報をより強調して運転者に伝えることができる。
《第2の実施の形態》
以下に、本発明の第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置の基本構成は、図1および図2に示した第1の実施の形態と同様である。ただし、第2の実施の形態によるシート駆動機構70は、図9に示すようクッション部72の前部72aを駆動するため、中央部アクチュエータ730の代わりにクッション前部アクチュエータを備えている。クッション前部アクチュエータは、例えばクッション部72に内蔵された空気袋内の圧力を調整することにより、運転者に与える押圧力を調整する。
コントローラ50は、超過車速RP_Hに基づいてクッション前部アクチュエータの作動量、すなわち空気袋の内圧を算出する。ここでは、超過車速RP_Hが大きくなるほどクッション前部アクチュエータの作動量が大きくなるように設定する。これにより、超過車速RP_Hが大きくなるほど、運転者の大腿部裏側から運転者に与えられる押圧力が大きくなる。このように、大腿部裏側から運転者に押圧力を与えることにより、アクセルペダル操作に近似する情報であることを運転者に直感的に認識させることができる。運転者は、大腿部裏側に与えられる押圧力から車速超過していることを認識し、速やかな減速操作を行うことができる。
なお、左右サイド部アクチュエータ710,720の作動量θS_R,θS_Lは、上述した第1の実施の形態と同様に自車両のレーン内横位置RP_Sに基づいて算出される。これにより、図10に示すように、自車両の前後方向の情報、すなわち超過車速RP_Hは大腿部裏側からの押圧力として運転者に伝えられ、自車両の左右方向の情報、すなわちレーン内横位置RP_Sは自車両が接近しているレーンマーカ側から脇腹に与えられる押圧力として運転者に伝えられる。
以上説明したように、クッション部72の前部72aから押圧力を発生することによっても、上述した第1の実施の形態と同様に自車両の前後方向の情報を運転者にわかりやすく伝えることができる。
《第3の実施の形態》
以下に、本発明の第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置の基本構成は、図1および図2に示した第1の実施の形態と同様である。ただし、第3の実施の形態によるシート駆動機構70は、中央部アクチュエータ730を備えておらず、右サイド部アクチュエータ710および左サイド部アクチュエータ720の駆動により、自車両の前後方向の情報および左右方向の情報をそれぞれ運転者に伝達する。
具体的には、左右方向の情報である自車両のレーン内横位置RP_Sに応じて右サイド部73aまたは左サイド部73bを回転し、運転者の脇腹に押圧力を与える。また、前後方向の情報である自車両の超過車速RP_Hに応じて右サイド部73aおよび左サイド部73bをともに回転し、運転者の脇腹を両側から押す。
以下に、第3の実施の形態における車両用運転操作補助装置の動作を、図11を用いて説明する。図11は、第3の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。ステップS201,S202,S211およびS212での処理は、図5に示したフローチャートのステップS101,S102,S111およびS112での処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS203では、ステップS202で算出したレーン内横位置RP_Sに基づいて、作動量θS1を算出する。作動量θS1は、以下の(式5)から算出する。
θS1=Ks・|RP_S| ・・・(式5)
ここで、係数Ksは予め適切な値を設定しておく。なお、上述した第1の実施の形態と同様に、超過車速RP_Hに基づいて係数Ksを設定することもできる。また、作動量θS1は、レーン内横位置RP_Sが所定値±aを越えてレーン端に接近すると、固定値に設定される。
また、ステップS213では、ステップS212で算出した超過車速RP_Hに基づいて、作動量θS2を算出する。作動量θS2は、以下の(式6)から算出する。
θS2=Kh・|RP_H| ・・・(式6)
ここで、係数Khは予め適切な値を設定しておく。
続くステップS204では、ステップS203で算出したレーン内横位置RP_Sに対応する作動量θS1と、ステップS213で算出した超過車速RP_Hに対応する作動量θS2とを用いて、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_Rと左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_Lをそれぞれ算出する。
自車両が右側のレーン端に接近している場合(RP_S≧0)、作動量θS_R,θS_Lは以下の(式7)から算出する。
θS_R=θS1+θS2
θS_L=θS2 ・・・(式7)
自車両が左側のレーン端に接近している場合(RP<0)、作動量θS_R,θS_Lは以下の(式8)から算出する。
θS_R=θS2
θS_L=θS1+θS2 ・・・(式8)
図12に、レーン内横位置RP_Sと、左右サイド部アクチュエータ710,720の作動量θS_R,θS_Lとの関係を示す。図12に示すように、自車両が自車線の右側領域を走行している場合(RP≧0)、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_RはθS1+θS2となり、左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_LはθS2となる。一方、自車両が自車線の左側領域を走行している場合(RP<0)、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_RはθS2となり、左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_LはθS1+θS2となる。
ステップS205ではステップS204で算出した作動量θS_Rを右サイド部アクチュエータ710に出力し、ステップS206ではステップS204で算出した作動量θS_Lを左サイド部アクチュエータ720に出力する。左右サイド部アクチュエータ710,720は、コントローラ50からの指令値に応じて左右サイドフレーム711,712を回転し、自車両の前後方向および左右方向の情報を左右サイド部73a,73bからの押圧力として運転者に伝える。これにより、今回の処理を終了する。
図13に示すように、自車両の前後方向の情報、すなわち超過車速RP_Hはシートバック部73の左右両側のサイド部73a,73bからの押圧力(締め付け力)として運転者に伝えられる。また、自車両の左右方向の情報、すなわちレーン内横位置RP_Sは自車両が接近しているレーンマーカ側のサイド部から脇腹に与えられる押圧力として運転者に伝えられる。超過車速RP_Hに応じて左右両側のサイド部73a,73bは運転者に押し付けられているが、レーン内横位置RP_Sに応じて片側のサイド部を回転することにより、左右サイド部73a,73bの圧力差により、レーンマーカへの接近度合を運転者に伝えることができる。
−第3の実施の形態の変形例−
ここでは、自車両の超過車速RP_Hが小さい場合に、レーン中央付近では自車両の前後方向の情報のみを運転者に伝達するようにする。そして、自車両の超過車速RP_Hが大きい場合は、レーン中央付近でも自車両の前後方向および左右方向の情報を運転者に伝達する。
以下に、左右サイド部アクチュエータ710,720の作動量θS_R,θS_Lをどのように設定するかを説明する。
まず、自車両のレーン内横位置RP_Sに対応した作動量θS1と、自車両の超過車速RP_Hに対応した作動量θS2を、上述した(式5)および(式6)からそれぞれ算出する。そして、レーン中央付近において左右方向の情報、すなわちレーン内横位置RP_Sを運転者に伝えない範囲RP_S0を、以下の(式9)から算出する。
RP_S0=Kh・(1-Kh3・RP_H) ・・・(式9)
ここで、係数Kh3は、超過車速RP_Hの最大値RP_Hmaxをかけたときに1となるような値に設定する(Kh3・RP_Hmax=1)。レーン内横位置RP_Sの範囲RP_S0は、超過車速RP_Hが大きくなるほど小さくなる。
図14に、レーン内横位置RP_Sと左右サイド部アクチュエータ710,720の作動量θS_R,θS_Lとの関係を示す。自車両の超過車速RP_Hが最大値RP_Hmaxの場合、範囲RP_S0=0となるので、作動量θS_R,θS_Lは図14に実線で示すように変化する。すなわち、自車両が自車線の右側領域を走行している場合(RP≧0)、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_RはθS1+θS2となり、左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_LはθS2となる。一方、自車両が自車線の左側領域を走行している場合(RP<0)、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_RはθS2となり、左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_LはθS1+θS2となる。
また、自車両の超過車速RP_Hが最大値RP_Hmaxよりも小さい場合は、図14に一点鎖線で示すようにレーン内横位置RP_Sが範囲RP_S0を超えると(RP_S>RP_S0/2またはRP_S<-RP_S0/2)作動量θS_R,θS_Lが増加し始める。なお、このときも超過車速RP_Hに応じた作動量θS2と、レーン内横位置RP_Sに応じた作動量θS1とから、左右サイド部アクチュエータ710、720の作動量θS_R,θS_Lがそれぞれ算出される。
このように、以上説明した第3の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
(1)シート駆動機構70は、シート71の複数の部位から個々に運転者に押圧力を与えるものであり、超過車速RP_Hとレーン内横位置RP_Sを、シート71の同一部位からの異なる大きさの押圧力として運転者に伝達する。具体的には、超過車速RP_Hとレーン内横位置RP_Sを、シートバック部73の左右サイド部73a,73bからの押圧力により運転者に知らせる。図12に示すようにレーン内横位置RP_Sに応じた作動量θS1と超過車速RP_Hに応じた作動量θS2とから、左右サイド部アクチュエータ710,720の作動量θS_R,θS_Lを決定する。これにより、超過車速RP_Hは左右両側のサイド部73a,73bからの締め付け力として、また、レーン内横位置RP_Sは自車両が接近するレーンマーカ側のサイド部からの押圧力として運転者に伝達されるので、複数の異なる情報を運転者にわかりやすく伝えることができる。
(2)超過車速RP_Hが所定値(RP_Hmax)以下の場合には、自車両の左右方向において車線中央を含む範囲に、レーン内横位置RP_Sの伝達を制限する範囲を設定することもできる。具体的には、図14に示すように超過車速RP_Hに応じて幅が変化する範囲RP_S0を設定し、この範囲内ではレーン内横位置RP_Sに応じて作動量θS1が変化しないように設定する。このように、超過車速RP_Hが所定値RP_Hmaxに達するまではレーン中央付近で左右方向情報の伝達を制限することにより、走行状況に応じて運転者に伝達すべき情報に適正な重みをつけ、運転者にわずらわしさを与えることなく、前後方向および左右方向の情報をわかりやすく運転者に伝えることができる。
《第4の実施の形態》
以下に、本発明の第4の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第4の実施の形態による車両用運転操作補助装置の基本構成は、図1および図2に示した第1の実施の形態と同様である。ただし、第4の実施の形態によるシート駆動機構70は、中央部アクチュエータ730の代わりにクッション部72の前部72aを駆動するアクチュエータを備えている(図9参照)。クッション前部アクチュエータは、例えば上述した第2の実施の形態と同様に、クッション部72に内蔵された空気袋内の圧力を調整することにより、運転者に与える押圧力を調整する。
第4の実施の形態においては、自車両の前後方向の情報をシートバック部73の左右両側のサイド部73a,73bの締め付けおよびクッション前部72aからの押圧力により、運転者に伝える。また、自車両の左右方向の情報をシートバック部73の左右サイド部73a,73bからの押圧力として運転者に伝える。
第4の実施の形態による車両用運転操作補助装置の動作を、図15を用いて説明する。図15は、第4の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。ステップS301,S302,S311およびS312での処理は、図5に示したフローチャートのステップS101,S102,S111およびS112での処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS303では、ステップS302で算出したレーン内横位置RP_Sに基づいて、上述した(式5)から作動量θS1を算出する。ステップS313では、ステップS312で算出した超過車速RP_Hに基づいて、上述した(式6)から作動量θS2を算出する。ただし、作動量θS2は、図16に示すように超過車速RP_Hが所定値RP_H0を超えると固定値に設定される。
ステップS304では、ステップS303で算出したレーン内横位置RP_Sに応じた作動量θS1と、ステップS313で算出した超過車速RP_Hに応じた作動量θS2とを用いて、左右サイド部アクチュエータ710,720の作動量θS_R,θS_Lをそれぞれ算出する。図17に示すように、自車両が自車線の右側領域を走行している場合(RP≧0)、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_Rは、θS1+θS2となり、左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_Lは、θS2となる。一方、自車両が自車線の左側領域を走行している場合(RP<0)、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_Rは、θS1となり、左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_Lは、θS1+θS2となる。
ステップS314では、ステップS312で算出した超過車速RP_Hに基づいて、クッション前部アクチュエータの作動量Lc(空気袋の内圧)を算出する。図18に示すように、クッション前部アクチュエータの作動量Lcは、超過車速RP_Hが所定値RP_H0以下のときは0となり、所定値RP_H0を超えると超過車速RP_Hが大きくなるほど大きくなる。
ステップS305では、ステップS304で算出した作動量θS_Rを右サイド部アクチュエータ710へ出力する。ステップS306では、ステップS304で算出した作動量θS_Lを左サイド部アクチュエータ720へ出力する。ステップS315では、ステップS314で算出した作動量Lcをクッション前部アクチュエータへ出力する。これにより、今回の処理を終了する。
これにより、図19に示すように、自車両の前後方向の情報、すなわち超過車速RP_Hはシートバック部73の左右両側のサイド部73a,73bからの締め付け、および大腿部裏側からの押圧力として運転者に伝えられる。また、自車両の左右方向の情報、すなわちレーン内横位置RP_Sは自車両が接近しているレーンマーカ側から脇腹に与えられる押圧力として運転者に伝えられる。超過車速RP_Hに応じて左右両側のサイド部73a,73bは運転者に押し付けられているが、レーン内横位置RP_Sに応じて片側のサイド部を回転することにより、左右サイド部73a,73bの圧力差により、レーンマーカへの接近度合を運転者に伝えることができる
以上説明したように、第4の実施の形態においては、超過車速RP_Hに応じて、超過車速RP_Hを伝達するシート71の部位を変化させる。具体的には、超過車速RP_Hが所定値RP_H0以下の場合は、シートバック部73の左右両側のサイド部73a,73bからの押圧力として超過車速RP_Hを伝達し、所定値RP_H0を超えると左右サイド部73a,73bに加えてクッション前部72aからも超過車速RP_Hに応じた押圧力を発生する。これにより、超過車速RP_Hが小さい場合は前後方向情報および左右方向情報をともに左右サイド部73a,73bからの押圧力として運転者に伝えることができる。超過車速RP_Hが大きくなると、運転者の大腿部裏側からも押圧力を与えることによりアクセルペダル操作が必要であることを運転者に直感的に知らせることができる。
なお、上述した第1〜第4の実施の形態において、自車両の前後方向の情報として超過車速RP_Hの代わりに自車速Vを運転者に知らせることもできる。すなわち、自車両の前後方向の情報として、自車両の車速に関する情報を伝達するようにする。
シート71において押圧力を発生させる部位は、上述した第1から第4の実施の形態には限定されない。例えば、シートバック部73の左右サイド部73a,73bを運転者の肩に対応するような高い位置に設定することもできる。また、クッション部72の左右サイド部から押圧力を発生させることも可能である。また、第2の実施の形態において、クッション部72の前部に、押圧力を発生する2つ以上の空気袋を並列に配置することもできる。すなわち、シート71において押圧力を発生させる部位は、自車両の走行環境を運転者に強調して体感させることができれば上述した第1から第4の実施の形態には限定されない。
以上説明した第1から第4の実施の形態においては、前後方向情報検出手段として車速センサ20、ナビゲーションシステム30および超過車速算出部54を用い、左右方向情報検出手段として前方カメラ10およびレーン内横位置算出部52を用い、情報伝達手段としてコントローラ50およびシート駆動機構70を用いた。また、シート圧力補正手段および左右方向情報制限範囲設定手段としてシート作動量算出部55を用いた。
《第5の実施の形態》
以下に、本発明の第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。図20に、第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置2の構成を示すシステム図を示す。図20において、図1及び図2に示した第1の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
レーザレーダ40は、車両の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられ、水平方向に赤外光パルスを照射して車両前方領域を走査する。レーザレーダ40は、前方にある複数の反射物(通常、先行車の後端)で反射された赤外光パルスの反射波を計測し、反射波の到達時間より、自車両と先行車との車間距離および相対速度を検出する。検出した車間距離及び相対速度はコントローラ50Aへ出力される。レーザレーダ40によりスキャンされる前方の領域は、自車正面に対して±6deg程度であり、この範囲内に存在する前方物体が検出される。
コントローラ50Aは、レーンマーカ検出部51、レーン内横位置算出部52、先行車検出部56、リスクポテンシャル(RP)算出部57、およびシート作動量算出部55を備えている。先行車検出部56は、前方カメラ10およびレーザレーダ40からの信号に基づいて自車両の前方に存在する先行車を検出する。リスクポテンシャル算出部57は、先行車検出部56で検出した先行車に対する自車両のリスクを表すリスクポテンシャルを、自車両の前後方向に関する情報として算出する。
シート作動量算出部55は、レーン内横位置算出部52で算出したレーン内横位置、およびリスクポテンシャル算出部57で算出した先行車に対するリスクポテンシャルに基づいて、シート駆動機構70の作動量を算出する。図20および図21に示すようにシート駆動機構70は、中央部アクチュエータ730を備えておらず、右サイド部アクチュエータ710および左サイド部アクチュエータ720の駆動により、自車両の前後方向の情報および左右方向の情報を運転者に伝達する。
第5の実施の形態において、自車両の左右方向に関する情報は、上述した第1の実施の形態と同様に自車両のレーンマーカへの接近度合であり、自車両の前後方向に関する情報は、先行車に対する自車両のリスクポテンシャルである。そこで、左右方向の情報である自車両のレーン内横位置RP_Sに応じてシートバック部73の右サイド部73aまたは左サイド部73bを回転し、運転者の脇腹に押圧力を与える。また、前後方向の情報である先行車に対するリスクの度合を表すリスクポテンシャルRP_Vに応じて、右サイド部73aおよび左サイド部73bの両方を回転し、運転者の脇腹を両側から押す(締め付ける)。
以下に、第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置の動作を、図22を用いて説明する。図22は、第5の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msecごとに連続的に行われる。
ステップS501では、レーンマーカ検出部51において、自車両が走行する車線のレーンマーカを検出する。ステップS502では、レーン内横位置算出部52において、ステップS501で認識したレーンマーカと自車両との相対位置関係、すなわちレーン内における自車両の横位置RP_Sを算出する。レーン内横位置RP_Sは、自車両のヨー角θと、自車線のレーン中央から現在位置での自車両の中心までの距離Xpを用いて以下の(式10)から算出する。
RP_S=L・sinθ+Xp ・・・(式10)
なお、レーン内横位置RP_Sは、自車線のレーン中央を0として右方向を正の値で表す。
ステップS503では、ステップ502で算出したレーン内横位置RP_Sに基づいて、作動量θS1を算出する。作動量θS1は、以下の(式11)から算出する。
θS1=Ks・|RP_S| ・・・(式11)
ここで、係数Ksは予め適切な値を設定しておく。作動量θS1は、レーン内横位置RP_Sが所定値±aを超えてレーン端に接近すると、固定値に設定される。
一方、ステップS511では、先行車検出部56において、前方カメラ10およびレーザレーダ40から入力される信号に基づいて自車両の前方に存在する先行車を検出する。具体的には、前方カメラ10で検出される自車両前方領域の画像信号に画像処理を施して先行車を認識するとともに、レーザレーダ40の検出信号から自車両と先行車との車間距離Dおよび相対車速Vrを検出する。
ステップS512では、リスクポテンシャル算出部57において、ステップS511で検出した先行車に対する自車両のリスクポテンシャルRP_Vを算出する。リスクポテンシャルRP_Vを算出するために、まず先行車に対する余裕時間TTCと車間時間THWとを算出する。
余裕時間TTCは、先行車に対する現在の自車両の接近度合を示す物理量である。余裕時間TTCは、現在の走行状況が継続した場合、つまり自車速Vおよび相対車速Vrが一定の場合に、何秒後に車間距離Dがゼロとなり自車両と先行車両とが接触するかを示す値である。余裕時間TTCは、以下の(式12)により求められる。
TTC=D/Vr ・・・(式12)
車間時間THWは、自車両が先行車に追従走行している場合に、想定される将来の先行車の車速変化による余裕時間TTCへの影響度合、つまり相対車速Vrが変化すると仮定したときの影響度合を示す物理量である。車間時間THWは、以下の(式13)で表される。
THW=D/V ・・・(式13)
車間時間THWは、車間距離Dを自車速Vで除したものであり、先行車の現在位置に自車両が到達するまでの時間を表す。この車間時間THWが大きいほど、周囲の環境変化に対する予測影響度合が小さくなる。つまり、車間時間THWが大きい場合には、もしも将来に先行車の車速が変化しても、先行車までの接近度合には大きな影響を与えず、余裕時間TTCはあまり大きく変化しないことを示す。なお、自車両が先行車に追従し、自車速=先行車速である場合は、(式13)において自車速Vの代わりに先行車速を用いて車間時間THWを算出することもできる。
つぎに、算出した車間時間THWと余裕時間TTCとを用いて、先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vを算出する。リスクポテンシャルRP_Vは、以下の(式14)で算出することができる。
RP=a/THW+b/TTC ・・・(式14)
ここで、a、bは、車間時間THWおよび余裕時間TTCにそれぞれ適切な重み付けをするための定数であり、予め適切な値を設定しておく。定数a、bは、例えばa=1,b=8(a<b)に設定する。
ステップS513では、ステップS512で算出した先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに基づいて、作動量θS3を算出する。作動量θS3は、以下の(式15)から算出する。
θS3=Kv・RP_V ・・・(式15)
ここで、係数Kvは、予め適切な値を設定しておく。
ステップS504では、ステップS503で算出したレーン内横位置RP_Sに対応する作動量θS1と、ステップS513で算出したリスクポテンシャルRP_Vに対応する作動量θS3とを用いて、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_Rと左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_Lをそれぞれ算出する。
自車両が右側のレーン端に接近している場合(RP_S≧0)、作動量θS_R,θS_Lは以下の(式16)から算出する。
θS_R=θS1+θS3
θS_L=θS3 ・・・(式16)
自車両が左側のレーン端に接近している場合(RP<0)、作動量θS_R,θS_Lは以下の(式17)から算出する。
θS_R=θS3
θS_L=θS1+θS3 ・・・(式17)
図23に、レーン内横位置RP_Sと、左右サイド部アクチュエータ710,720の作動量θS_R,θS_Lとの関係を示す。図23に示すように、自車両が自車線の右側領域を走行している場合(RP≧0)、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_RはθS1+θS3となり、左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_LはθS3となる。一方、自車両が自車線の左側領域を走行している場合(RP<0)、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_RはθS3となり、左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_LはθS1+θS3となる。
ステップS505ではステップS504で算出した作動量θS_Rを右サイド部アクチュエータ710に出力し、ステップS506ではステップS504で算出した作動量θS_Lを左サイド部アクチュエータ720に出力する。左右サイド部アクチュエータ710,720は、コントローラ50Aからの指令値に応じて左右サイドフレーム712,722を回転し、自車両の前後方向および左右方向の情報を左右サイド部73a,73bからの押圧力として運転者に伝える。これにより、今回の処理を終了する。
図24に示すように、自車両の前後方向の情報、すなわち先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vはシートバック部73の左右両側のサイド部73a,73bからの押圧力(締め付け力)として運転者に伝えられる。また、自車両の左右方向の情報、すなわちレーン内横位置RP_Sは自車両が接近しているレーンマーカ側のサイド部から脇腹に与えられる押圧力として運転者に伝えられる。リスクポテンシャルRP_Vに応じて左右両側のサイド部73a,73bは運転者に押し付けられているが、レーン内横位置RP_Sに応じて片側のサイド部を回転することにより、左右サイド部73a,73bの圧力差により、レーンマーカへの接近度合を運転者に伝えることができる。
このように、以上説明した第5の実施の形態においては、第1の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
このように、以上説明した第1の実施の形態においては以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用運転操作補助装置2は、自車両の前後方向に関する環境情報として、自車両の先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vを算出する。自車両と先行車との車間距離D,相対速度Vr,および自車速Vを用いて算出されるリスクポテンシャルRP_Vを、シート71を介した触覚情報として運転者に伝達することにより、自車両の走行状況を運転者に直感的に知らせることができる。
(2)先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vと自車両のレーン内横位置RP_Sを、シート71の同一部位からの異なる大きさの押圧力として運転者に伝える。このように、シート71の同一部位、具体的にはシートバック部73の左右サイド部73a,73bを情報伝達のために用いることにより、情報伝達機構の構造を複雑にすることなく、前後方向および左右方向に関する情報を運転者に伝えることができる。運転者は、左右両側のサイド部73a,73bから発生する締め付け力によって先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vを知覚し、左右サイド部73a,73bからそれぞれ発生する押圧力の差によってレーンへの接近度合を知覚することができる。
《第6の実施の形態》
以下に、本発明の第6の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第6の実施の形態による車両用運転操作補助装置の基本構成は、図20に示した第5の実施の形態と同様である。ここでは、第5の実施の形態との相違点を主に説明する。
第6の実施の形態においては、車両前後方向の情報である先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに応じて、シートバック部73の左右両側のサイド部73a,73bから振動を発生させる。また、車両左右方向の情報である自車両のレーン内横位置RP_Sに応じて右サイド部73aまたは左サイド部73bを回転する。ここでは、左右サイド部アクチュエータ710,720のモータ711,721の駆動によりサイドフレーム712,722を小刻みに回動することにより、左右サイド部73a,73bに振動を発生させる。
以下に、第6の実施の形態による車両用運転操作補助装置の動作を、図25を用いて説明する。図25は、第6の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msecごとに連続的に行われる。ステップS601〜S603、S611およびS612での処理は、図22に示したフローチャートのS501〜S503、S511およびS512での処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS613では、ステップS612で算出した先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに基づいて、左右両側のサイド部73a,73bから発生させる振動の振動量f1を算出する。具体的には、振動の振幅を算出する。図26に、先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vと振動量f1との関係を示す。図26に示すように、リスクポテンシャルRP_Vが所定値RP_V0を超えると、振動量f1が徐々に大きくなる。
ステップS604では、ステップS603で算出したレーン内横位置RP_Sに対応する作動量θS1と、ステップS613で算出したリスクポテンシャルRP_Vに応じた振動量f1とを用いて、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_Rと左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_Lをそれぞれ算出する。
自車両が右側のレーン端に接近している場合(RP_S≧0)、作動量θS_R,θS_Lは以下の(式18)から算出する。
θS_R=θS1+f1
θS_L=f1 ・・・(式18)
自車両が左側のレーン端に接近している場合(RP<0)、作動量θS_R,θS_Lは以下の(式19)から算出する。
θS_R=f1
θS_L=θS1+f1 ・・・(式19)
図27に、レーン内横位置RP_Sと、左右サイド部アクチュエータ710,720の作動量θS_R,θS_Lとの関係を示す。自車両が自車線の右側領域を走行している場合(RP≧0)、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_RはθS1+f1(押圧力+振動)となり、左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_Lはf1(振動のみ)となる。一方、自車両が自車線の左側領域を走行している場合(RP<0)、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_Rはf1(振動のみ)となり、左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_LはθS1+f1(押圧力+振動)となる。すなわち、右サイド部73aまたは左サイド部73bからレーン内横位置RP_Sに対応した押圧力が発生するとともに、左右両側のサイド部73a,73bからリスクポテンシャルRP_Vに応じた大きさの振動が発生する。
ステップS605ではステップS604で算出した作動量θS_Rを右サイド部アクチュエータ710に出力し、ステップS606ではステップS604で算出した作動量θS_Lを左サイド部アクチュエータ720に出力する。左右サイド部アクチュエータ710,720は、コントローラ50Aからの指令値に応じて左右サイドフレーム712,722を駆動し、左右方向の情報を左右サイド部73a,73bからの押圧力として、また自車両の前後方向の情報を左右サイド部73a、73bからの振動として運転者に伝える。これにより、今回の処理を終了する。
図28に示すように、自車両の前後方向の情報、すなわち先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vはシートバック部73の左右両側のサイド部73a,73bからの振動として運転者に伝えられる。また、自車両の左右方向の情報、すなわちレーン内横位置RP_Sは自車両が接近しているレーンマーカ側のサイド部から脇腹に与えられる押圧力として運転者に伝えられる。先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vの大きさを振動の大きさとして運転者に伝え、レーンマーカへの接近度合を左右サイド部73a,73bの圧力差により運転者に伝えることができる。
このように、以上説明した第6の実施の形態においては、上述した第5の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vと自車両のレーン内横位置RP_Sを、シート71の同一部位からの異なる形態の刺激として運転者に伝える。具体的には、シートバック部73の左右両側のサイド部73a,73bから、先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに応じた大きさの振動を発生させるとともに、自車両が接近しているレーン端の方向にある右サイド部73aまたは左サイド部73bから、レーン内横位置RP_Sに応じた押圧力を発生する。このように、シート71の同一部位から、押圧力と振動という異なる形態の刺激により、前後方向および左右方向に関する情報をそれぞれわかりやすく伝えることができる。運転者は、左右両側のサイド部73a,73bから発生する振動の大きさによって先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vを知覚し、左右サイド部73a,73bからそれぞれ発生する押圧力の差によってレーンへの接近度合を知覚することができる。
《第7の実施の形態》
以下に、本発明の第7の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第7の実施の形態による車両用運転操作補助装置の基本構成は、図20に示した第5の実施の形態と同様である。ここでは、第5の実施の形態との相違点を主に説明する。ただし、第7の実施の形態によるシート駆動機構70は、図29に示すようにクッション前部アクチュエータ740をさらに備えている。クッション前部アクチュエータ740は、例えば運転者の右大腿部に対応するクッション部72の右側領域に内蔵された空気袋内の圧力を調整することにより、運転者に与える押圧力を調整する。
第7の実施の形態においては、車両前後方向の情報である先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに応じて、クッション部72の右前部から押圧力を発生させる。また、車両左右方向の情報である自車両のレーン内横位置RP_Sに応じて右サイド部73aまたは左サイド部73bを回転する。
以下に、第7の実施の形態による車両用運転操作補助装置の動作を、図30を用いて説明する。図30は、第7の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msecごとに連続的に行われる。ステップS701、S702、S711およびS712での処理は、図22に示したフローチャートのS501、S502、S511およびS512での処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS703では、ステップS702で算出したレーン内横位置RP_Sに基づいて右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_Rと左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_Lをそれぞれ算出する。
図31に、レーン内横位置RP_Sと、左右サイド部アクチュエータ710,720の作動量θS_R,θS_Lとの関係を示す。図31では、作動量θS_R,θS_LをまとめてθSと表す。 作動量θSは、予め設定した係数Ksを用いて以下の(式20)で算出される。
θS=Ks・|RP_S| ・・・(式20)
ステップS704では、ステップS702で算出したレーン内横位置RP_Sの符号を判定する。レーン内横位置RP_Sが正の値である場合(RP_S≧0)、すなわち自車両が自車線の右側領域を走行している場合は、ステップS705へ進んでステップS703で算出した作動量θS_Rを右サイド部アクチュエータ710に出力する。一方、レーン内横位置RP_Sが負の値である場合(RP<0)、すなわち自車両が自車線の左側領域を走行している場合は、ステップS706へ進んでステップS703で算出した作動量θS_Lを左サイド部アクチュエータ720へ出力する。
また、ステップS713では、ステップS712で算出した先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに基づいて、クッション前部アクチュエータ740の作動量Lh,すなわち空気袋の内圧を算出する。図32に、先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vと作動量Lhとの関係を示す。図32に示すように、リスクポテンシャルRP_Vが所定値RP_V0を超えると作動量Lhが徐々に大きくなる。ステップS714では、ステップS713で算出した作動量Lhをクッション前部アクチュエータ740に出力する。
このように、左右サイド部アクチュエータ710,720は、コントローラ50Aからの指令値に応じて左右サイドフレーム712,722を駆動し、左右方向の情報を左右サイド部73a,73bからの押圧力として運転者に伝える。また、自車両の前後方向の情報をクッション部72の右前部からの押圧力として運転者に伝える。これにより、今回の処理を終了する。
図33に示すように、自車両の前後方向の情報である先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vは運転者の右脚の大腿部裏側からの押圧力として運転者に伝えられる。また、自車両の左右方向の情報であるレーン内横位置RP_Sは自車両が接近しているレーンマーカ側から脇腹に与えられる押圧力として運転者に伝えられる。
このように、以上説明した第7の実施の形態においては、上述した第5の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vと自車両のレーン内横位置RP_Sを、シート71の異なる部位からの押圧力として運転者に伝える。具体的には、自車両が接近しているレーン端の方向にある右サイド部73aまたは左サイド部73bから、レーン内横位置RP_Sに応じた押圧力を発生するとともに、クッション部72の右前部から、先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに応じた押圧力を発生させる。このように、前後方向の情報と左右方向の情報をシート71のそれぞれ独立した部位からの触覚情報として伝達することにより、運転者はそれぞれの情報を分離して容易に理解することが可能となる。また、クッション部72の右前部からの押圧力を増加することにより、運転者の右脚の大腿部裏側に刺激を与えることができる。アクセルペダル操作を行う運転者の右脚に刺激を与えることにより、アクセルペダル操作に近い情報、すなわちアクセルペダル操作に関連する情報としてリスクポテンシャルRP_Vを伝達することができる。すなわち、リスクポテンシャルRP_Vの増大に伴って大腿部裏側への押圧力が増加し、アクセルペダルを戻す(解放する)必要があるということを運転者に直感的に認識させることが可能となる。
《第8の実施の形態》
以下に、本発明の第8の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第8の実施の形態による車両用運転操作補助装置の基本構成は、図20に示した第5の実施の形態と同様である。ただし、第8の実施の形態によるシート駆動機構70は、上述した第1の実施の形態と同様に、シートバック部73の中央部73cを駆動する中央部アクチュエータ730をさらに備えている。ここでは、第7の実施の形態との相違点を主に説明する。
第8の実施の形態においては、車両前後方向の情報である先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに応じて、シートバック部73の中央部73cから押圧力を発生させる。また、車両左右方向の情報である自車両のレーン内横位置RP_Sに応じて右サイド部73aまたは左サイド部73bを回転する。
図34に、前後方向の情報である先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vと、中央部アクチュエータ730の作動量L_S、すなわちシートバックプレート732(図3(b)参照)の押し出し量との関係を示す。図34に示すように、作動量L_Sは、リスクポテンシャルRP_Vが所定値RP_V0を超えると徐々に大きくなる。なお、左右方向の情報であるレーン内横位置RP_Sと、左右サイド部アクチュエータ710,720の作動量θS_R,θS_Lとの関係は、上述した図31と同様である。
図35に示すように、自車両の前後方向の情報である先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vは運転者の腰椎部分からの押圧力として運転者に伝えられる。また、自車両の左右方向の情報であるレーン内横位置RP_Sは自車両が接近しているレーンマーカ側から脇腹に与えられる押圧力として運転者に伝えられる。
このように、シートバック部73の中央部73cから先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに応じた押圧力を発生することによっても、上述した第7の実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、運転者はシートバック部73の中央部73cによって腰椎部分を押されることにより、自車速Vが実際よりも高いように感じる。運転者は走行環境を増幅して体感することにより、将来的に必要な運転操作、すなわち将来的なリスクを回避するための運転操作を速やかに行うことができる。
《第9の実施の形態》
以下に、本発明の第9の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第9の実施の形態による車両用運転操作補助装置の基本構成は、図20に示した第5の実施の形態と同様である。ただし、第9の実施の形態によるシート駆動機構70は、上述した第1の実施の形態と同様に、シートバック部73の中央部73cを駆動する中央部アクチュエータ730をさらに備えている。ここでは、第8の実施の形態との相違点を主に説明する。
上述した第8の実施の形態においては、車両前後方向の情報である先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに応じて、シートバック部73の中央部73cから押圧力を発生させた。第9の実施の形態においては、先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに応じて、シートバック部73の中央部から振動を発生させる。例えば中央部アクチュエータ730の駆動により、シートバックプレート732を小刻みに作動させて振動させる。なお、車両左右方向の情報である自車両のレーン内横位置RP_Sは、シートバック部73の右サイド部73aまたは左サイド部73bからの押圧力として運転者に伝達する。
以下に、第9の実施の形態による車両用運転操作補助装置の動作を、図36を用いて説明する。図36は、第9の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msecごとに連続的に行われる。ステップS901、S902、S911およびS912での処理は、図22に示したフローチャートのS501、S502、S511およびS512での処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS903では、上述した(式20)を用いて、ステップS902で算出したレーン内横位置RP_Sに基づいて右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_Rと左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_Lをそれぞれ算出する。ステップS904では、ステップS902で算出したレーン内横位置RP_Sの符号を判定する。レーン内横位置RP_Sが正の値である場合(RP_S≧0)、すなわち自車両が自車線の右側領域を走行している場合は、ステップS905へ進んでステップS903で算出した作動量θS_Rを右サイド部アクチュエータ710に出力する。一方、レーン内横位置RP_Sが負の値である場合(RP<0)、すなわち自車両が自車線の左側領域を走行している場合は、ステップS906へ進んでステップS903で算出した作動量θS_Lを左サイド部アクチュエータ720へ出力する。
また、ステップS913では、ステップS912で算出した先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに基づいて、シートバック部73の中央部73cから発生させる振動の振動量f2を算出する。具体的には、振動の振幅を算出する。図37に、先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vと振動量f2との関係を示す。図37に示すように、リスクポテンシャルRP_Vが所定値RP_V0を超えると、振動量f2が徐々に大きくなる。ステップS914では、ステップS913で算出した振動量f2を中央部アクチュエータ730へ出力する。
このように、左右サイド部アクチュエータ710,720は、コントローラ50Aからの指令値に応じて左右サイドフレーム712,722を駆動し、左右方向の情報を左右サイド部73a,73bからの押圧力として運転者に伝える。また、自車両の前後方向の情報をシートバック部73の中央部73cの振動として運転者に伝える。これにより、今回の処理を終了する。
図38に示すように、自車両の前後方向の情報である先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vは運転者の腰椎部分からの振動として運転者に伝えられる。また、自車両の左右方向の情報であるレーン内横位置RP_Sは自車両が接近しているレーンマーカ側から脇腹に与えられる押圧力として運転者に伝えられる。
このように、以上説明した第9の実施の形態においては、上述した第5の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vと自車両のレーン内横位置RP_Sを、シート71の異なる部位からの異なる形態の刺激として運転者に伝える。具体的には、自車両が接近しているレーン端の方向にある右サイド部73aまたは左サイド部73bから、レーン内横位置RP_Sに応じた押圧力を発生するとともに、シートバック部73の中央部73cから、先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに応じた大きさの振動を発生させる。このように、前後方向の情報と左右方向の情報をシート71のそれぞれ独立した部位からの異なる触覚刺激、すなわち押圧力と振動として伝達することにより、運転者はそれぞれの情報を分離して容易に理解することが可能となる。
《第10の実施の形態》
以下に、本発明の第10の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。図39に、第10の実施の形態による車両用運転操作補助装置3の構成を示すシステム図を示す。図39において、図20に示した第5の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、第5の実施の形態との相違点を主に説明する。
車両用運転操作補助装置3のコントローラ50Bは、レーンマーカ検出部51、レーン内横位置算出部52、シート作動量算出部55、先行車検出部56、リスクポテンシャル算出部57およびペダル反力算出部58を備えている。リスクポテンシャル算出部57は、上述した(式12)から求められる余裕時間TTCの逆数と、(式13)から求められる車間時間THWの逆数を、それぞれ先行車に対する第1のリスクポテンシャルRP_Vttc、および第2のリスクポテンシャルRP_Vthwとして算出する。すなわち、RP_Vttc=1/TTC、RP_Vthw=1/THWとする。なお、第1のリスクポテンシャルRP_Vttcは、自車両と先行車との走行状況の過渡的な変化によるリスクを表す値であり、第2のリスクポテンシャルRP_Vthwは、現在の走行状況から算出される定常的なリスクを表す値であるといえる。
ペダル反力算出部58は、リスクポテンシャル算出部57で算出した先行車に対するリスクポテンシャルに基づいて、運転者がアクセルペダル(不図示)を操作する際に発生させるアクセルペダル反力を算出する。アクセルペダル反力制御装置(反力制御手段)80は、例えばアクセルペダルのリンク機構に組み込まれたサーボモータを備えており、コントローラ50Bからの指令に応じてサーボモータを駆動させることにより、アクセルペダルで発生させる反力を制御する。
第10の実施の形態においては、自車両の左右方向の情報である自車両のレーン内横位置RP_Sに応じてシートバック部73の右サイド部73aまたは左サイド部73bを回転し、運転者の脇腹に押圧力を与える。また、前後方向の情報である先行車に対するリスクポテンシャル、具体的には第2のリスクポテンシャルRP_Vthwに応じて、右サイド部73aおよび左サイド部73bの両方を回転し、運転者の脇腹を両側から締め付ける。さらに、先行車に対するリスクポテンシャル、具体的には第1のリスクポテンシャルRP_Vttcに応じて、アクセルペダルから反力を発生させる。
以下に、第10の実施の形態による車両用運転操作補助装置の動作を、図40を用いて説明する。図40は、第10の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msecごとに連続的に行われる。図40において、ステップS1001〜S1003、およびS1011での処理は、図5に示したステップS501〜S503、およびS511での処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS1012では、先行車に対する第1のリスクポテンシャルRP_Vttcおよび第2のリスクポテンシャルRP_Vthwとして、上述した(式12)および(式13)を用いて余裕時間TTCおよび車間時間THWをそれぞれ算出する。
ステップS1013では、ステップS1012で算出した第2のリスクポテンシャルRP_Vthwに基づいて、作動量θS4を算出する。作動量θS4は、以下の(式21)から算出される。
θS4=Kw・RP_Vthw−C1 ・・・(式21)
(式21)において、係数Kwおよび定数C1は予め適切な値を設定しておく。
図41に、第2のリスクポテンシャルRP_Vthwと作動量θS4との関係を示す。第2のリスクポテンシャルRP_Vthwが所定値RP_Vthw0を超えると、作動量θS4は徐々に大きくなる。
ステップS1004では、ステップS1003で算出したレーン内横位置RP_Sに対応する作動量θS1と、ステップS1013で算出した第2のリスクポテンシャルRP_Vthwに対応する作動量θS4とを用いて、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_Rと左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_Lをそれぞれ算出する。
自車両が右側のレーン端に接近している場合(RP_S≧0)、作動量θS_R,θS_Lは以下の(式22)から算出する。
θS_R=θS1+θS4
θS_L=θS4 ・・・(式22)
自車両が左側のレーン端に接近している場合(RP<0)、作動量θS_R,θS_Lは以下の(式23)から算出する。
θS_R=θS4
θS_L=θS1+θS4 ・・・(式23)
図42に、レーン内横位置RP_Sと、左右サイド部アクチュエータ710,720の作動量θS_R,θS_Lとの関係を示す。図42に示すように、自車両が自車線の右側領域を走行している場合(RP≧0)、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_RはθS1+θS4となり、左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_LはθS4となる。一方、自車両が自車線の左側領域を走行している場合(RP<0)、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_RはθS4となり、左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_LはθS1+θS4となる。
ステップS1005ではステップS1004で算出した作動量θS_Rを右サイド部アクチュエータ710に出力し、ステップS1006ではステップS1004で算出した作動量θS_Lを左サイド部アクチュエータ720に出力する。左右サイド部アクチュエータ710,720は、コントローラ50Bからの指令値に応じて左右サイドフレーム712,722を回転し、自車両の前後方向および左右方向の情報を左右サイド部73a,73bからの押圧力として運転者に伝える。
一方、ステップS1014では、ステップS1012で算出した第1のリスクポテンシャルRP_Vttcに基づいて、アクセルペダル反力制御量Ltを算出する。アクセルペダル反力制御量Ltは、以下の(式24)から算出される。
Lt=Kt・RP_Vttc−C2 ・・・(式24)
(式24)において、係数Ktおよび定数C2は予め適切な値を設定しておく。
図43に、第1のリスクポテンシャルRP_Vttcとアクセルペダル反力制御量Ltとの関係を示す。図43に示すように、第1のリスクポテンシャルRP_Vttcが所定値RP_Vttc0を超えると反力制御量Ltが徐々に大きくなる。
ステップS1015では、ステップS1014で算出したアクセルペダル反力制御量Ltをアクセルペダル反力制御装置80に出力する。アクセルペダル反力制御装置80は、コントローラ50Bからの指令に応じてサーボモータを駆動し、車両前後方向の情報を伝達するようにアクセルペダルに発生する反力を制御する。これにより、今回の処理を終了する。
図44に示すように、自車両の左右方向の情報、すなわちレーン内横位置RP_Sは自車両が接近しているレーンマーカ側のサイド部から脇腹に与えられる押圧力として運転者に伝えられる。また、自車両の前後方向の情報、すなわち先行車に対するリスクポテンシャルのうち、定常的なリスクである第2のリスクポテンシャルRP_Vthwは、シートバック部73の左右両側のサイド部73a,73bからの押圧力(締め付け力)として運転者に伝えられる。さらに、過渡的なリスクである第1のリスクポテンシャルRP_Vttcが所定値RP_Vttc0を超えると、アクセルペダル反力を増加してリスクポテンシャルが増加していることを運転者に伝達する。
このように、以上説明した第10の実施の形態においては、上述した第5の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
車両用運転操作補助装置3は、アクセルペダルを操作する際の発生する反力を制御するアクセルペダル反力制御装置80をさらに備えている。車両用運転操作補助装置3は、先行車に対するリスクポテンシャルのうち、定常的なリスクを表す第2のリスクポテンシャルRP_Vthwと自車両のレーン内横位置RP_Sを、シート71の同一の部位からの異なる大きさの押圧力として運転者に伝える。また、先行車に対するリスクポテンシャルのうち、過渡的なリスクを表す第1のリスクポテンシャルRP_Vttcを、アクセルペダルから発生する操作反力として運転者に伝達する。このように、前後方向および左右方向に関する情報を、シート71およびアクセルペダルから分離して伝達することにより、運転者は異なる情報を容易に理解することが可能となる。また、車両前後方向に関する情報をアクセルペダル反力として伝えることにより、運転者は伝えられる情報がアクセルペダル操作に関するものであることを直感的に認識し、先行車に対するリスクポテンシャルに応じた操作を速やかに行うことができる。
上述した第10の実施の形態においては、先行車に対する第2のリスクポテンシャルRP_Vthwを左右両側のサイド部73a,73bからの締め付け力として運転者に伝達した。しかし、これには限定されず、シート71においてレーン内横位置RP_Sを伝達する左右サイド部73a,73bとは異なる部位、例えばシートバック部73の中央部73cまたはクッション部72の前部から発生する押圧力または振動として第2のリスクポテンシャルRP_Vthwを伝達することもできる。
《第11の実施の形態》
以下に、本発明の第11の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第11の実施の形態による車両用運転操作補助装置の基本構成は、図20に示した第5の実施の形態と同様である。ただし、第11の実施の形態によるシート駆動機構70は、上述した第7の実施の形態と同様に、クッション部72の右前部から押圧力を発生するクッション前部アクチュエータ740をさらに備えている(図29参照)。
第11の実施の形態においては、車両前後方向の情報として先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vを算出し、左右方向の情報としてレーン内横位置RP_Sと、自車両の左右方向領域に存在する障害物に対するリスクを検出する。そして、車両前後方向の情報である先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに応じて、クッション部72の右前部から押圧力を発生させ、車両左右方向の情報である自車両のレーン内横位置RP_Sに応じて右サイド部73aまたは左サイド部73bを回転する。さらに、レーン内横位置RP_Sとは別の車両左右方向の情報、具体的には後側方車両、または自車両の左右方向に存在するガードレールや隣接車両等の障害物に対するリスクに基づいて、右サイド部73aまたは左サイド部73bから振動を発生させる。
そこで、第11の実施の形態による車両用運転操作補助装置は、自車両の左右方向領域に存在する障害物を検出するための左右方向カメラ(不図示)をさらに備えている。左右方向カメラは、前方カメラ10と同等の性能を有しており、例えば自車両のリアウィンドウ上部の左右両端に取り付けられている。左右方向カメラで撮像された左右方向領域の画像情報は、コントローラ50Aに入力される。ここで、自車両の左右方向領域は、自車両の左右方向および斜め後方の領域を含んでおり、この領域に存在する運転者が視認しづらい障害物を検出する。
以下に、第11の実施の形態による車両用運転操作補助装置の動作を、図45を用いて説明する。図45は、第11の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msecごとに連続的に行われる。ステップS1101〜S1103、S1111およびS1112での処理は、図22に示したフローチャートのS501〜S503、S511およびS512での処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS1113では、ステップS1112で算出した先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vに基づいて、クッション前部アクチュエータ740の作動量Lh,すなわち空気袋の内圧を算出する。図46に、先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vと作動量Lhとの関係を示す。図46に示すように、リスクポテンシャルRP_Vが所定値RP_V0を超えると作動量Lhが徐々に大きくなる。
ステップS1121では、左右方向カメラから入力される自車両の左右方向領域の画像情報に画像処理を施し、後側方車両や隣接車両、ガードレールといった自車両の左右方向領域に存在する障害物を検出する。ステップS1122では、ステップS1121で検出した左右方向領域の障害物に対する自車両のリスクを表す左右方向リスクポテンシャルRP_Uを算出する。
隣接車両やガードレール等、自車両の横に存在する障害物に対する左右方向リスクポテンシャルRP_Uは、自車両と障害物との左右方向距離の逆数として表される。また、後側方車両に対する左右方向リスクポテンシャルRP_Uは、自車両と後側方車両との余裕時間TTCおよび車間時間THWの逆数にそれぞれ適切な重みを付けて足し合わせた値(余裕時間TTCおよび車間時間THWの重み付け和)として表される。なお、隣接車両と後側方車両が存在する場合は、各車両に対するリスクポテンシャルを加算して左右方向のリスクポテンシャルRP_Uとする。左右方向リスクポテンシャルRP_Uは、自車両の右側領域に存在する障害物に対しては正の値で表され、自車両の左側領域に存在する障害物に対しては負の値で表される。
ステップS1123では、ステップS1122で算出した左右方向リスクポテンシャルRP_Uに基づいて、左右両側のサイド部73a,73bから発生させる振動の振動量f3を算出する。具体的には、振動の振幅を算出する。図47に、左右方向リスクポテンシャルRP_Uと振動量f3との関係を示す。図47に示すように、左右方向リスクポテンシャルRP_Uが所定値|RP_U0|を超えると、振動量f3が所定値f30に設定される。
ステップS1104では、ステップS1103で算出したレーン内横位置RP_Sに対応する作動量θS1と、ステップS1123で算出した左右方向リスクポテンシャルRP_Uに応じた振動量f3とを用いて、右サイド部アクチュエータ710の作動量θS_Rと左サイド部アクチュエータ720の作動量θS_Lをそれぞれ算出する。図48に、レーン内横位置RP_Sと、左右サイド部アクチュエータ710,720の作動量θS_R,θS_Lとの関係を示す。
自車両が自車線の右側領域を走行している場合(RP≧0)、作動量θS_R,θS_Lは以下の(式25)(式26)から算出する。
自車両の左右方向リスクポテンシャルRP_Uが所定値RP_Uを超えている場合
θS_R=θS1+f3
θS_L=0 ・・・(式25)
左右方向リスクポテンシャルRP_Uが所定値−RP_Uを超えている場合
θS_R=θS1
θS_L=f3 ・・・(式26)
一方、自車両が自車線の左側領域を走行している場合(RP<0)、作動量θS_R、θS_Lは以下の(式27)(式28)から算出する。
自車両の左右方向リスクポテンシャルRP_Uが所定値−RP_Uを超えている場合
θS_R=0
θS_L=θS1+f3 ・・・(式27)
左右方向リスクポテンシャルRP_Uが所定値RP_Uを超えている場合
θS_R=f3
θS_L=θS1 ・・・(式28)
すなわち、右サイド部73aまたは左サイド部73bからレーン内横位置RP_Sに対応した押圧力が発生するとともに、右サイド部73aまたは左サイド部73bからから左右方向リスクポテンシャルRP_Uに応じて振動が発生する。なお、左右方向リスクポテンシャルRP_Uが、−RP_U0≦RP_U≦RP_Uの場合は、振動量f3=0となり、振動は発生しない。
ステップS1105ではステップS1104で算出した作動量θS_Rを右サイド部アクチュエータ710に出力し、ステップS1106ではステップS1104で算出した作動量θS_Lを左サイド部アクチュエータ720に出力する。また、ステップS1114では、ステップS1113で算出した作動量Lhをクッション前部アクチュエータ740に出力する。左右サイド部アクチュエータ710,720は、コントローラ50Aからの指令値に応じて左右サイドフレーム712,722を駆動し、左右方向の情報を左右サイド部73a,73bからの押圧力および振動として運転者に伝える。さらに、クッション前部アクチュエータ740はコントローラ50Aからの指令値に応じて空気袋の内圧を制御し、前後方向の情報をクッション部72の右前部からの押圧力として運転者に伝える。これにより、今回の処理を終了する。
図49に示すように、自車両の前後方向の情報である先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vは運転者の右脚の大腿部裏側からの押圧力として運転者に伝えられる。また、自車両の左右方向の情報であるレーン内横位置RP_Sは自車両が接近しているレーンマーカ側から脇腹に与えられる押圧力として運転者に伝えられる。さらに、自車両の左右方向の情報である左右方向リスクポテンシャルRP_Uは、リスクの発生する側のサイド部73aまたは73bからの振動として運転者に伝えられる。
このように、以上説明した第11の実施の形態においては、上述した第5の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
コントローラ50Aは、左右方向の環境情報として、自車両のレーン内横位置RP_Sに加えて、自車両の左右方向に存在する障害物に対する左右方向リスクポテンシャルRP_Uを検出する。そして、先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vとレーン内横位置RP_Sを、それぞれシート71の異なる部位、すなわちクッション部72の右前部および左右サイド部73a,73bからの押圧力として運転者に伝達し、左右方向リスクポテンシャルRP_Uを、レーン内横位置RP_Sを伝達する部位と同一の部位、すなわち左右サイド部73a,73bからの異なる刺激として運転者に伝達する。これにより、先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vおよびレーン内横位置RP_Sに加えて、運転者が視認しづらい左右方向領域の障害物に対する左右方向リスクポテンシャルRP_Uを、左右サイド部73a,73bからの振動として運転者にわかりやすく伝達することができる。
第7の実施の形態においては、クッション部72の右前部から押圧力を発生するようにしたが、これには限定されず、クッション部72の左側領域も含めた前部から押圧力を発生することもできる。クッション部72の前部から押圧力を発生しても上述した第7の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、クッション部72の前部から発生する押圧力により運転者の脚を持ち上げると、実際の走行環境を実際よりも強く運転者に体感させる効果を得ることも期待できる。
上述した第8の実施の形態においては、図34に示すように先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vが所定値RP_V0を超えてから中央部作動量L_Sが増加するように設定したが、これには限定されず、リスクポテンシャルRP_Vが0から大きくなるに従って、中央部作動量L_Sも増加するように設定することもできる。また、図43に示す第1のリスクポテンシャルRP_Vttcとアクセルペダル反力制御量Ltとの関係を、第1のリスクポテンシャルRP_Vttcが0から大きくなるに従って、反力制御量Ltが増加するように設定することも可能である。
上述した第5〜第11の実施の形態においては、自車両と先行車との余裕時間TTCおよび車間時間THWとから、先行車に対するリスクポテンシャルRP_Vを算出した。ただし、これには限定されず、例えば余裕時間TTCの逆数、または車間時間THWの逆数を、リスクポテンシャルRP_Vとして算出することもできる。すなわち、リスクポテンシャルRP_Vは、先行車に対する自車両のリスクに関する情報である。
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 図1に示す車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図。 (a)(b)シート駆動機構の構成を示す図。 第1の実施の形態における情報伝達を説明する図。 第1の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャート。 自車両のレーン内横位置を示す図。 超過車速とシートバック中央部作動量との関係を示す図。 レーン内横位置とシートバック左右サイド部作動量との関係を示す図。 第2の実施の形態におけるシート駆動機構の構成を示す図。 第2の実施の形態における情報伝達を説明する図。 第3の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャート。 レーン内横位置とシートバック左右サイド部作動量との関係を示す図。 第3の実施の形態における情報伝達を説明する図。 第3の実施の形態の変形例におけるレーン内横位置とシートバック左右サイド部作動量との関係を示す図。 第4の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャート。 超過車速と超過車速対応作動量との関係を示す図。 レーン内横位置とシートバック左右サイド部作動量との関係を示す図。 超過車速とクッション前部作動量との関係を示す図。 第4の実施の形態における情報伝達を説明する図。 第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 第5の実施の形態におけるシート駆動機構の構成を示す図。 第5の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャート。 レーン内横位置とシートバック左右サイド部作動量との関係を示す図。 第5の実施の形態における情報伝達を説明する図。 第6の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャート。 先行車に対するリスクポテンシャルと左右サイド部の振幅との関係を示す図。 レーン内横位置とシートバック左右サイド部作動量との関係を示す図。 第6の実施の形態における情報伝達を説明する図。 第7の実施の形態におけるシート駆動機構の構成を示す図。 第7の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャート。 レーン内横位置とシートバック左右サイド部作動量との関係を示す図。 先行車に対するリスクポテンシャルとクッション前部作動量との関係を示す図。 第7の実施の形態における情報伝達を説明する図。 先行車に対するリスクポテンシャルと中央部作動量との関係を示す図。 第8の実施の形態における情報伝達を説明する図。 第9の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャート。 先行車に対するリスクポテンシャルと中央部振動量との関係を示す図。 第9の実施の形態における情報伝達を説明する図。 第10の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 第10の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャート。 先行車に対するリスクポテンシャルとリスク対応作動量との関係を示す図。 レーン内横位置とシートバック左右サイド部作動量との関係を示す図。 先行車に対するリスクポテンシャルとペダル反力制御量との関係を示す図。 第10の実施の形態における情報伝達を説明する図。 第11の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャート。 先行車に対するリスクポテンシャルとクッション前部作動量との関係を示す図。 左右方向リスクポテンシャルと左右サイド部振動量との関係を示す図。 レーン内横位置とシートバック左右サイド部作動量との関係を示す図。 第11の実施の形態における情報伝達を説明する図。
符号の説明
10:前方カメラ
20:車速センサ
30:ナビゲーションシステム
50:コントローラ
70:シート駆動機構
40:レーザレーダ
50A,50B:コントローラ
80:アクセルペダル反力制御装置

Claims (14)

  1. 自車両の前後方向の走行に関する情報を検出する前後方向情報検出手段と、
    前記自車両の左右方向に関する環境情報を検出する左右方向情報検出手段と、
    前記前後方向情報検出手段によって検出される前後方向の情報と、前記左右方向情報検出手段によって検出される左右方向の環境情報を、運転座席から発生する異なる触覚情報として運転者に伝達する情報伝達手段とを備え、
    前記左右方向情報検出手段は、前記左右方向の環境情報として、自車線内における前記自車両の左右方向位置を検出し、
    前記前後方向情報検出手段は、前記前後方向の情報として、自車速に関する車速情報を検出し、前記車速情報は、前記自車両が走行する道路の制限車速に基づいて推奨される基準車速に対し、前記自車速がどれほど超過しているかを表す超過車速、もしくは前記自車速であり、
    前記情報伝達手段は、前記前後方向情報検出手段によって検出された前記車速情報を伝達する際に、運転者に実際の自車速よりも速いと感じさせるように設定された触覚情報を、前記運転座席から発生することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  2. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記情報伝達手段は、前記運転座席の複数の部位から個々に運転者に押圧力を与えるシート圧力発生手段を含み、前記シート圧力発生手段は、前記車速情報と前記自車両の左右方向位置を、それぞれ前記運転座席の異なる部位からの押圧力として運転者に伝達することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  3. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記情報伝達手段は、前記運転座席の右サイド部および左サイド部を含む複数の部位を駆動するシート駆動手段を含み、前記シート駆動手段は、前記自車両の左右方向位置を前記左サイド部および右サイド部のうちの対応する一方向からの押圧力として、前記車速情報を前記右サイド部および左サイド部の両方からの押圧力として、運転者に伝達するように前記複数の部位を駆動することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  4. 請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記車速情報に基づいて、前記車速情報が大きくなるほど、前記自車両の左右方向位置を伝達する前記運転座席の部位からの押圧力が大きくなるように前記押圧力を補正するシート圧力補正手段をさらに備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  5. 請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記シート圧力発生手段は、前記車速情報の大きさに応じて、前記車速情報を伝達する前記運転座席の部位を変化させることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  6. 請求項3に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記車速情報が所定値以下の場合に、前記自車線の中央部付近において前記自車両の左右方向位置の伝達を制限する情報伝達制限手段と、
    前記情報伝達制限手段によって前記自車両の左右方向位置の伝達を制限する範囲を設定する左右方向情報制限範囲設定手段とをさらに備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  7. 自車両の前後方向の走行に関する情報を検出する前後方向情報検出手段と、
    前記自車両の左右方向に関する環境情報を検出する左右方向情報検出手段と、
    前記前後方向情報検出手段によって検出される前後方向の情報と、前記左右方向情報検出手段によって検出される左右方向の環境情報を、運転座席から発生する異なる触覚情報として運転者に伝達する情報伝達手段とを備え、
    前記左右方向情報検出手段は、前記左右方向の環境情報として、自車線内における前記自車両の左右方向位置を検出し、
    前記前後方向情報検出手段は、自車速、および前記自車両と先行車との車間距離を検出し、前記前後方向の情報として、前記自車速と前記車間距離とに基づいて前記自車両の先行車に対するリスクポテンシャルを算出し、
    前記情報伝達手段は、前記前後方向情報検出手段によって算出された前記リスクポテンシャルを伝達する際に、運転者に実際の自車速よりも速いと感じさせるように設定された触覚情報を、前記運転座席から発生することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  8. 請求項7に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記情報伝達手段は、前記運転座席の右サイド部および左サイド部を含む複数の部位を駆動するシート駆動手段を含み、前記シート駆動手段は、前記自車両の左右方向位置を前記左サイド部および右サイド部のうちの対応する一方向からの押圧力として、前記先行車に対するリスクポテンシャルを前記右サイド部および左サイド部の両方からの押圧力として、運転者に伝達するように前記複数の部位を駆動することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  9. 請求項7に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記情報伝達手段は、前記運転座席の右サイド部および左サイド部を含む複数の部位を駆動するシート駆動手段を含み、前記シート駆動手段は、前記自車両の左右方向位置を前記左サイド部および右サイド部のうちの対応する一方向からの押圧力として、前記先行車に対するリスクポテンシャルを前記右サイド部および左サイド部の両方からの振動として、運転者に伝達するように前記複数の部位を駆動することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  10. 請求項7に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記情報伝達手段は、前記運転座席の複数の部位から個々に運転者に押圧力を与えるシート圧力発生手段を含み、前記シート圧力発生手段は、前記先行車に対するリスクポテンシャルと前記自車両の左右方向位置を、それぞれ前記運転座席の異なる部位からの押圧力として運転者に伝達することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  11. 請求項7に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記情報伝達手段は、前記運転座席の右サイド部および左サイド部を含む複数の部位を駆動するシート駆動手段を含み、前記シート駆動手段は、前記自車両の左右方向位置を前記左サイド部および右サイド部のうちの対応する一方向からの押圧力として、前記先行車に対するリスクポテンシャルを前記右サイド部および左サイド部以外の部位からの振動として、運転者に伝達するように前記複数の部位を駆動することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  12. 請求項7に記載の車両用運転操作補助装置において、
    アクセルペダルを操作する際に発生する反力を制御する反力制御手段をさらに備え、
    前記情報伝達手段は、前記運転座席の右サイド部および左サイド部を含む複数の部位を駆動するシート駆動手段を含み、前記シート駆動手段は、前記自車両の左右方向位置を前記左サイド部および右サイド部のうちの対応する一方向からの押圧力として、前記先行車に対するリスクポテンシャルを前記右サイド部および左サイド部の両方からの押圧力として、運転者に伝達するように前記複数の部位を駆動し、
    前記反力制御手段は、前記先行車に対するリスクポテンシャルを、前記アクセルペダルから発生する前記反力として前記運転者に伝達することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  13. 請求項7に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記左右方向情報検出手段は、前記左右方向の環境情報として、前記自車両の左右方向位置に加えて、前記自車両の左右方向に存在する障害物に対する左右方向リスクポテンシャルを検出し、
    前記情報伝達手段は、前記運転座席の右サイド部および左サイド部を含む複数の部位を駆動するシート駆動手段を含み、前記シート駆動手段は、前記自車両の左右方向位置を前記左サイド部および右サイド部のうちの対応する一方向からの押圧力として、前記先行車に対するリスクポテンシャルを前記右サイド部および左サイド部以外の部位からの押圧力として運転者に伝達し、前記左右方向リスクポテンシャルを、前記自車両の左右方向位置を伝達する部位と同一の部位からの振動として運転者に伝達することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の車両用運転操作補助装置を備えることを特徴とする車両。
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