JP4452784B2 - ガス検知器 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス警報器等のガス検知器に関し、特に、被検知ガス成分に感応して電気抵抗が変化するガス検知素子と、ガス検知素子を加熱するヒータと、ガス検知素子の電気抵抗の変化に応じて変化するセンサ出力電圧に基づいて被検知ガス成分の有無または濃度を判定するガス検知部と、ヒータの加熱制御を行う加熱制御部と、センサ出力電圧に基づいてヒータまたはその周辺回路の故障を検出するヒータ故障検出部を備えてなるガス検知器に関する。
都市ガス、プロパンガス、及び、ガス機器の不完全燃焼に伴う不完全燃焼ガスのガス成分を検知して、ガス漏れ状態や不完全燃焼状態を報知するガス警報器がある。かかるガス警報器では、1つのガス検知素子を用いて、ガス漏れ状態を示す被検知ガス成分としてメタンを、不完全燃焼状態示す被検知ガス成分として一酸化炭素(CO)を、その動作温度を夫々の高感度温度域に制御して各別に検出する工夫がなされている。
図7に、上記ガス警報器で一般的に用いられる半導体式ガス検知素子の温度特性例を示す。図7より明らかなように、半導体式ガス検知素子は、被検知ガス成分のメタンやCOの濃度によって、その電気抵抗(センサ抵抗)が変化するとともに、当該センサ抵抗は半導体式ガス検知素子の動作温度に依存して大きく変化する。メタンの場合、清浄空気中(メタン濃度0)とメタン濃度1000ppmを比較すると、高温時(例えば420℃)でセンサ抵抗に大きな差が生じ、高感度でメタン検出可能なことが分かる。また、COの場合は、清浄空気中(CO濃度0)とCO濃度100ppmを比較すると、低温時(例えば80℃)でセンサ抵抗に大きな差が生じ、高感度でCO検出可能なことが分かる。
従って、かかるガス警報器では、ガス検知素子の動作温度を適正温度に制御するためのヒータが設けられているが、そのヒータが断線等すると、動作温度が正常に変化しなくなって、所期のガス検知機能を発揮できないことになる。
そこで、ヒータの断線等のヒータまたはその周辺回路の故障を検出、報知可能にすることで、所期のガス検知機能が発揮されることを担保したガス警報器がある。ガス検知素子のセンサ出力電圧に基づいてヒータまたはその周辺回路の故障を検出する機能を備えたガス検知器の一例として、下記の特許文献1に開示されている「ガス漏れ警報器」がある。
この特許文献1に開示されたヒータ等の故障検出方法では、ガス検知素子の動作温度が高温時と低温時の2つの異なる温度でのセンサ出力電圧を比較することにより、その電圧差が大きい場合は、ガス検知素子の動作温度が正常に制御されており、逆に当該電圧差が小さい場合は、ヒータの断線等の理由でガス検知素子の動作温度が正常に制御されずに一定となっていると判断する。
特開2000−221151号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたヒータまたはその周辺回路の故障を検出する方法では、以下にしめすような不具合の生じる虞がある。
第1に、1回のセンサ出力電圧の比較だけでは、2つの異なる温度での各センサ出力電圧の電圧差が、或る時点で所定の閾値電圧を超え、別の時点で超えないということが起こり得る。つまり、ヒータ等の故障以外の原因で当該電圧差が一時的に小さくなった場合等において、ヒータ等の故障が誤検出される可能性がある。
第2に、上記第1の問題点の一例として、図7に示す温度特性を備える半導体式ガス検知素子の場合、図7に示すように、水素500ppmの雰囲気中では、ガス検知素子の動作温度の変化に拘わらずセンサ抵抗が略一定となるため、2つの異なる温度での各センサ出力電圧の電圧差が小さいだけでは、その原因が、ヒータ等の故障によるものか、水素500ppmの雰囲気中によるものかを識別できないため、ヒータ等の故障が誤検出される可能性がある。
第3に、財団法人日本ガス機器検定協会で規定されているガス警報器の形式検査時における誤発報の問題がある。つまり、当該形式検査の1項目として、水素500ppmの雰囲気中でガス検知動作を行い、15分間のテスト動作中にガス検知せず誤発報しないことが合格条件となっている。従って、上記第2の問題点で指摘したように、水素500ppmの雰囲気中では、メタンやCOを誤検出しない正常品であっても、ヒータ等の故障を誤って検出して誤発報に至るため、当該形式検査で不合格となる虞がある。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記問題点を解消し、ガス検知素子の加熱制御用のヒータまたはその周辺回路の故障を高精度に検出可能な故障検出機能を備えたガス検知器を提供することにある。
この目的を達成するための本発明に係るガス検知器は、被検知ガス成分に感応して電気抵抗が変化するガス検知素子と、前記ガス検知素子を加熱するヒータと、前記ガス検知素子の電気抵抗の変化に応じて変化するセンサ出力電圧に基づいて前記被検知ガス成分の有無または濃度を判定するガス検知部と、前記ヒータの加熱制御を行う加熱制御部と、前記センサ出力電圧に基づいて、前記ヒータまたはその周辺回路の故障を検出するヒータ故障検出部と、を備えてなるガス検知器であって、前記加熱制御部は、少なくとも2つの異なる温度状態を周期的に繰り返す加熱制御を行い、前記ヒータ故障検出部は、前記周期的な加熱制御による前記ガス検知素子の2つの異なる温度状態での前記センサ出力電圧の電圧差が所定の故障電圧範囲にあるか否かを複数周期に亘って夫々検出し、前記電圧差が前記故障電圧範囲にあると連続して検出される回数、或いは、一定期間内に検出される回数が、所定の基準回数に達する場合に、前記ヒータまたはその周辺回路が故障であると故障判定することを第1の特徴とする。
上記第1の特徴によれば、ヒータ故障検出部は、ヒータまたはその周辺回路が故障である場合を精度良く検出できる。つまり、ヒータ故障検出部は、2つの異なる温度状態間でのセンサ出力電圧の電圧差が所定の故障電圧範囲にある状態が再現性よく繰り返される場合にのみ、ヒータまたはその周辺回路が故障であると判定するため、一時的な原因でセンサ出力電圧の電圧差が所定の故障電圧範囲内になって誤判定されるのを回避できる。
一方、上記第1の特徴によっても、図7に示す温度特性を備える半導体式ガス検知素子の場合、水素500ppmの雰囲気中に長時間存在した場合に、ヒータまたはその周辺回路が故障であると誤判定することは回避できないが、現実的なガス検知器の使用環境において、水素500ppmの雰囲気が一時的に実現する可能性はあっても、その状態が長時間持続する可能性は極めて低いと考えられるため、実用上の問題は発生しない。
また、水素500ppm雰囲気中での形式検査は、人為的に当該テスト雰囲気が設定されるが、予め判定時間(15分間)が規定されているため、周期的な加熱制御の周期や基準回数を適切に設定することで、当該形式検査で不合格となることは回避できる。
上記第1の特徴のガス検知器は、更に、前記ヒータ故障検出部が、前記周期的な加熱制御による前記ガス検知素子の2つの異なる温度状態での前記センサ出力電圧の電圧差が所定の復帰電圧範囲にあるか否かを複数周期に亘って夫々検出し、前記電圧差が前記復帰電圧範囲にあると連続して検出される回数、或いは、一定期間内に検出される回数が、所定の基準回数に達する場合に、前記ヒータまたはその周辺回路が故障から復帰していると復帰判定することを第2の特徴とする。
上記第2の特徴のガス検知器によれば、一旦ヒータまたはその周辺回路が故障であると判定された後に、何らかの理由で当該故障状態から復帰していると復帰判定する場合に、正確な復帰判定が可能となる。つまり、ヒータ故障検出部は、2つの異なる温度状態間でのセンサ出力電圧の電圧差が所定の復帰電圧範囲にある状態が再現性よく繰り返される場合にのみ、ヒータまたはその周辺回路が故障から復帰していると判定するため、一時的な原因でセンサ出力電圧の電圧差が所定の復帰電圧範囲内になって誤って復帰判定されるのを回避できる。
上記第1または第2の特徴のガス検知器は、更に、前記ヒータ故障検出部は、前記ガス検知部がガス検知に使用する前記センサ出力電圧と同じタイミングでサンプリングされた前記センサ出力電圧を使用することを第3の特徴とする。
上記第3の特徴のガス検知器によれば、ガス検知部とヒータ故障検出部が同じタイミングでサンプリングされたセンサ出力電圧を共通に使用することができる。つまり、本発明に係るガス検知器では、特にヒータ故障検出部で使用するセンサ出力電圧の取得タイミングをガス検知部で使用するものと異ならせずとも高精度の故障判定が可能となる。
本発明に係るガス検知器(以下、適宜「本発明装置」という。)の実施の形態につき、図面に基づいて説明する。
〈第1実施形態〉
図1に、本発明装置1の概略の回路構成を示す。本発明装置1は、図1に示すように、被検知ガス成分に感応して電気抵抗が変化するガス検知素子11とガス検知素子11を加熱するヒータ12を備え、ガス検知素子11の電気抵抗の変化を電圧値に変換して出力するセンサ回路部10と、ヒータ12の加熱制御を行う加熱制御部20と、センサ出力電圧Vsを所定の時間間隔でサンプル・ホールドして検知し、ディジタル化されたセンサ出力電圧Vdを当該時間間隔で出力するセンサ出力検出部21と、センサ出力検出部21の出力するセンサ出力電圧Vdに基づいて被検知ガス成分の有無または濃度を判定するガス検知部22と、センサ回路部10のヒータ12またはヒータ12を駆動するヒータ駆動回路13の故障を検出する故障検出回路部30と、ガス検知部22及び故障検出回路部30で検出された検出結果を外部に報知するための警報手段41,42を制御する警報装置制御部40を備えて構成される。
また、加熱制御部20、センサ出力検出部21、ガス検知部22、及び、故障検出回路部30は、本発明装置1に搭載されるA/Dコンバータ内蔵のマイクロコンピュータ(マイコン)2のハードウェアとその上で実行されるソフトウェアで実現される。
センサ回路部10は、ガス検知素子11、ヒータ12、ヒータ駆動回路13、及び、ガス検知素子11の電気抵抗の変化を電圧値に変換するセンサ出力回路14を備えて構成される。ガス検知素子11は、例えば、図7に示すような温度特性を有する半導体式ガス検知素子で、COとメタンを被検知ガス成分とし、低い動作温度(例えば80℃)でCOに高感度で感応し、高い動作温度(例えば420℃)でメタンに高感度で感応する特性を有する。
ヒータ駆動回路13は、公知のヒータ駆動回路を用いて、加熱制御部21からの温度制御信号Stによってヒータ12を流れる電流量を制御してヒータ12の加熱温度を低温と高温に制御可能に構成されている。また、センサ出力回路14は、例えば、電源電圧と接地電圧の間にガス検知素子11と負荷抵抗(図示せず)を直列に接続して設け、ガス検知素子11と負荷抵抗の抵抗値によって電源電圧を分圧してセンサ出力電圧Vsを生成する。尚、ヒータ駆動回路13及びセンサ出力回路14としては、種々の回路構成が考えられ、適切なものを使用すれば良い。
加熱制御部20は、図2に示すように、ヒータ駆動回路13に対して周期的な加熱制御を行い、一定周期T(例えば、15秒周期)で、ガス検知素子11の動作温度を高温(例えば420℃)に加熱する高温駆動期間と低温(例えば80℃)に加熱する低温駆動期間を交互に繰り返す。高温駆動期間と低温駆動期間は、一例として、15秒周期の場合は夫々5秒と10秒に振り分けられる。
センサ出力検出部21は、マイコン2のA/Dコンバータ部を用いて形成され、センサ回路部10のセンサ出力電圧Vs(アナログ値)を所定のタイミングでサンプル・ホールドして検出する。また、センサ出力電圧Vsはマイコン2のアナログ入力端子に入力される。センサ出力検出部21は入力したセンサ出力電圧VsをA/D変換し、ディジタル化されたセンサ出力電圧Vdを、ガス検知部22と故障検出回路部30に上記タイミングで出力する。センサ出力電圧Vsのサンプリングタイミングは、図2に示す加熱制御部20によるヒータ駆動タイミングにおいて、高温駆動期間から低温駆動期間へ移行する直前のタイミングt1と低温駆動期間から高温駆動期間へ移行する直前のタイミングt2の2ヶ所で、加熱制御部20によるヒータ駆動制御(加熱制御)の各周期で2回、センサ出力電圧Vsの検出処理が実行される。ここで、後の説明の便宜上、タイミングt1で検出され出力されるセンサ出力電圧VdをVd1、タイミングt2で検出され出力されるセンサ出力電圧VdをVd2とする。
ガス検知部22は、センサ出力検出部21で検出された2つの異なるガス検知素子11の動作温度でのセンサ出力電圧Vd1,Vd2と、図7に例示するガス検知素子11の被検知ガス成分に対する感応特性(温度特性)に基づいて、所定のガス検知処理手順に則って、被検知ガス成分の有無または濃度を判定する。また、被検知ガス成分が検知されると、ガス検知部22は警報装置制御部40に対してガス検知信号S4を出力する。尚、ガス検知部22でのガス検知処理手順は、マイコン2によるソフトウェア処理によって実行されるが、その具体的な処理手順は、本発明の本旨ではないので、詳細な説明は割愛する。
故障検出回路部30は、図1に示すように、故障判定部31、復帰判定部32、故障表示出力部33を備えて構成される。
故障判定部31は、センサ出力検出部21で検出された2つの異なるガス検知素子11の動作温度でのセンサ出力電圧Vd1,Vd2の入力を受け付け、その電圧差ΔV(=|Vd1−Vd2|)が後述する故障電圧範囲内にある場合が後述する判定条件で生じると、ヒータ12またはその周辺回路(ヒータ駆動回路13)が故障であると故障判定し、復帰判定部32と故障表示出力部33に対して故障判定信号S1を出力する。
復帰判定部32は、故障判定部31で故障判定された後に、センサ出力電圧Vd1,Vd2の入力を受け付け、その電圧差ΔV(=|Vd1−Vd2|)が後述する復帰電圧範囲内にある場合が後述する判定条件で生じると、ヒータ12またはその周辺回路(ヒータ駆動回路13)が故障から復帰していると復帰判定し、故障表示出力部33に対して復帰判定信号S2を出力する。
故障表示出力部33は、故障判定部31から故障判定信号S1を受信すると、本発明装置1内に設けられている警報装置制御部40に対して故障表示出力信号S3を出力する。また、故障表示出力部33は、故障表示出力信号S3の出力中に、復帰判定部32から復帰判定信号S2を受信すると、故障表示出力信号S3をリセットして非活性化する。
警報装置制御部40は、故障表示出力部33から出力される故障表示出力信号S3、または、ガス検知部22から出力されるガス検知信号S4に基づいて、所定の警報出力(故障判定表示出力またはガス検知表示出力)を、光出力によって行うLED等の光出力素子41や音声出力によって行うスピーカ等の音声出力素子42を制御する。本実施形態では、故障判定の表示出力を、光出力素子41や音声出力素子42を利用して実行する。尚、警報装置制御部40は、ガス検知部22から出力されるガス検知信号S4に基づいて他の警報出力(ガス検知表示出力)も行うため、当該ガス検知表示出力と故障判定表示出力の区別は、例えば、発光色や発光の点滅パターン、或いは、音声のメッセージ内容等によって実現する。従って、警報装置制御部40は、故障表示出力部33から故障表示出力信号S3を受信すると所定の故障報知用の光出力と音声出力がなされるように、光出力素子41と音声出力素子42を制御する。
次に、故障判定部31の故障判定の処理手順について、図3及び図4に示すフローチャート参照しながら説明する。
先ず、故障判定処理を開始すると(図3、図4中、故障判定処理の開始ポイントを「A」で表示)、既に故障判定されているか否かを判定し(#1)、既に故障判定されている場合は、図4に示す復帰判定部32による復帰判定処理(図3、図4中、復帰判定処理の開始ポイントを「B」で表示)に移行する。逆に、まだ故障判定されていない場合は、タイミングt1とt2で夫々センサ出力電圧Vd1とVd2の入力を受け付け(#2、#3)、その電圧差ΔV(=|Vd1−Vd2|)を算出する(#4)。次に、電圧差ΔVが故障判定用の閾値電圧Va以下(故障電圧範囲に相当)であるか否かを判定し(#5)、電圧差ΔVが故障判定用の閾値電圧Va以下である場合に、当該判定回数をカウントする変数Nを1だけカウントアップする(#6)。尚、変数Nは、予め故障判定部31の起動時または起動前に0にリセットされているものとする。また、閾値電圧Vaは正電圧で、例えば、正常時の清浄空気中における電圧差ΔVに基づいて予め設定される。正常時の清浄空気中における電圧差ΔVを仮に1Vとした場合、閾値電圧Vaは、20mV(2%)或いはその近傍値に設定するのが好ましい。
引き続き、変数Nが基準回数Nxに達したか(N=Nx)を判定し(#7)、変数Nが基準回数Nxに達していない場合は、図4に示す復帰判定部32による復帰判定処理Bに移行する。復帰判定処理Bに移行すると、既に故障判定されているか否かを判定するが(#11)、この場合、まだ故障判定されていないので、故障判定処理Aに戻って、上記ステップを繰り返す。ここで、ステップ#5で、Nx回連続して電圧差ΔVが閾値電圧Va以下であると判定されると、変数Nが基準回数Nxまでカウントアップされるので、変数Nが基準回数Nxに達し、故障判定がなされ、故障判定信号S1が復帰判定部32と故障表示出力部33に対して出力される(#8)。尚、ステップ#5で、電圧差ΔVが閾値電圧Va以下でないと判定されると、変数Nが0にリセットされ(#9)、図4に示す復帰判定部32による復帰判定処理Bに移行する。復帰判定処理Bに移行すると、既に故障判定されているか否かを判定するが(#11)、この場合も、まだ故障判定されていないので、故障判定処理Aに戻って、上記ステップ#1以降を変数Nがリセットされた状態から繰り返す。
ここで、ヒータ12の断線等のヒータ12またはその周辺回路の故障がある場合は、電圧差ΔVが閾値電圧Va以下であると1回目に判定されてから故障判定されるまでの故障判定に要する時間は、大体、加熱制御部20による加熱制御の周期Tと基準回数Nxの積(T×Nx)となるので、当該故障判定時間を例えば15分以上に設定する場合は、T=15秒では、Nxは61以上に設定する。これにより、形式検査における水素500ppmの雰囲気中でのガス検知動作で不合格となる誤発報を防止できる。
次に、復帰判定部32の復帰判定の処理手順について、図3及び図4に示すフローチャート参照しながら説明する。
先ず、復帰判定処理Bを開始すると(図4中の「B」)、既に故障判定されているか否かを判定し(#11)、まだ故障判定されていない場合は、図3に示す故障判定部31による故障判定処理Aに戻る。逆に、既に故障判定されている場合は、タイミングt1とt2で夫々センサ出力電圧Vd1とVd2の入力を受け付け(#12、#13)、その電圧差ΔV(=|Vd1−Vd2|)を算出する(#14)。次に、電圧差ΔVが復帰判定用の閾値電圧Vb以上(復帰電圧範囲に相当)であるか否かを判定し(#15)、電圧差ΔVが復帰判定用の閾値電圧Vb以上である場合に、当該判定回数をカウントする変数Mを1だけカウントアップする(#16)。尚、変数Mは、予め復帰判定部32の起動時または起動前に0にリセットされているものとする。また、閾値電圧Vbは閾値電圧Vaより大きい正電圧で、例えば、正常時の清浄空気中における電圧差ΔVに基づいて予め設定される。
引き続き、変数Mが基準回数Mxに達したか(M=Mx)を判定し(#17)、変数Mが基準回数Mxに達していない場合は、ステップ#11に戻る。ステップ#11に戻ると、既に故障判定されているか否かを再度判定するが(#11)、この場合、既に故障判定されているので、ステップ#12以降を繰り返す。ここで、ステップ#15で、Mx回連続して電圧差ΔVが閾値電圧Vb以上であると判定されると、変数Mが基準回数Mxまでカウントアップされるので、変数Mが基準回数Mxに達し、復帰判定がなされ、復帰判定信号S2が故障表示出力部33に対して出力される(#18)。尚、ステップ#15で、電圧差ΔVが閾値電圧Vb以上でないと判定されると、変数Mが0にリセットされ(#19)、ステップ#11に戻る。ステップ#11に戻ると、既に故障判定されているか否かを再度判定するが(#11)、この場合も、既に故障判定されているので、上記ステップ#12以降を変数Mがリセットされた状態から繰り返す。
ここで、復帰判定用の基準回数Mxを、例えば、故障判定用の基準回数Nxより大きく設定することで、復帰判定を故障判定に対してより厳しい条件で実行できる。
〈第2実施形態〉
次に、本発明装置1の第2実施形態について説明する。本発明装置1の回路構成は第1実施形態のものと基本的に同じである。故障検出回路部30の故障判定部31と復帰判定部32が実行する故障判定処理と復帰判定処理のアルゴリズム(処理手順)が、第1実施形態のものと相違する。
第1実施形態では、基準回数Nx回連続して電圧差ΔVが閾値電圧Va以下であると判定されると故障判定され、また、基準回数Mx回連続して電圧差ΔVが閾値電圧Vb以上であると判定されると復帰判定されるアルゴリズムであった。これに対し、第2実施形態では、一定時間内で、電圧差ΔVが故障判定用の第1閾値電圧Va以下と判定される回数が基準回数Nxに達するか、或いは、電圧差ΔVが故障判定用の第2閾値電圧Vc(但し、Vc<Va)以下と判定される回数が基準回数Lx(但し、Lx<Nx)に達した場合に故障判定し、一定時間内で、電圧差ΔVが復帰判定用の第3閾値電圧Vb以上と判定される回数が基準回数Mxに達するか、或いは、電圧差ΔVが復帰判定用の第4閾値電圧Ve(但し、Ve>Vb)以上と判定される回数が基準回数Kx(但し、Kx<Mx)に達した場合に復帰判定するアルゴリズムを採用する。
次に、故障判定部31の第2実施形態における故障判定の処理手順について、図5及び図6に示すフローチャート参照しながら説明する。
先ず、故障判定処理を開始すると(図5、図6中、故障判定処理の開始ポイントを「A」で表示)、既に故障判定されているか否かを判定し(#21)、既に故障判定されている場合は、図6に示す復帰判定部32による復帰判定処理(図5、図6中、復帰判定処理の開始ポイントを「B」で表示)に移行する。逆に、まだ故障判定されていない場合は、タイミングt1とt2で夫々センサ出力電圧Vd1とVd2の入力を受け付け(#22、#23)、その電圧差ΔV(=|Vd1−Vd2|)を算出する(#24)。次に、電圧差ΔVが故障判定用の第1閾値電圧Va以下(故障電圧範囲に相当)であるか否かを判定し(#25)、電圧差ΔVが故障判定用の第1閾値電圧Va以下である場合に、当該判定回数をカウントする変数Nを1だけカウントアップし、計時用の変数tも同時に1だけカウントアップする(#26)。尚、変数N及び変数tは、予め故障判定部31の起動時または起動前に0にリセットされているものとする。また、第1閾値電圧Vaは第1実施形態の閾値電圧Vaと同様に設定される。
次に、電圧差ΔVが故障判定用の第2閾値電圧Vc以下(第2の故障電圧範囲に相当)であるか否かを判定し(#27)、電圧差ΔVが故障判定用の第2閾値電圧Vc以下である場合に、当該判定回数をカウントする変数Lを1だけカウントアップして(#28)、ステップ#30に移行する。逆に、電圧差ΔVが故障判定用の第2閾値電圧Vc以下でない場合は、変数Lのカウントアップを行わずにステップ#30に移行する。尚、変数Lは、予め故障判定部31の起動時または起動前に0にリセットされているものとする。また、第2閾値電圧Vcは第1閾値電圧Vaより低く設定されている。例えば、第1閾値電圧Vaが20mVの場合、第2閾値電圧Vcは10mV〜15mV程度に設定される。
ステップ#25での判定で、電圧差ΔVが故障判定用の第1閾値電圧Va以下でない場合は、計時用の変数tを1だけカウントアップして(#29)、ステップ#30に移行する。ステップ#30では、計時用の変数tは基準値txに達したか否かを判定し(#30)、変数tが基準値txに達していない場合は、故障判定処理の最初(ステップ#21)に戻り、上述の処理を繰り返す。
変数tが基準値txに達している場合は、故障判定処理が予め設定された一定時間(T×tx)を経過したと判断し、変数Nが基準回数Nxに達したか(N=Nx)、或いは、変数Lが基準回数Lxに達したか(L=Lx)を判定し(#31)、変数Nも変数Lも夫々の基準回数NxとLxに達していない場合は、変数L、変数N、変数tを0にリセットし(#32)、故障判定処理の最初(ステップ#21)に戻り、上述の処理を繰り返す。
ステップ#31の判定で、変数Nが基準回数Nxに達したか(N=Nx)、或いは、変数Lが基準回数Lxに達した(L=Lx)場合、一定時間(T×tx)内で、電圧差ΔVが故障判定用の第1閾値電圧Va以下と判定される回数が基準回数Nxに達するか、或いは、電圧差ΔVが故障判定用の第2閾値電圧Vc(但し、Vc<Va)以下と判定される回数が基準回数Lx(但し、Lx<Nx)に達したと判断されて、故障判定がなされ、故障判定信号S1が復帰判定部32と故障表示出力部33に対して出力される(#33)。その後、変数L、変数N、変数tを0にリセットし(#34)、図6に示す復帰判定部32による復帰判定処理Bに移行する。
ここで、ヒータ12の断線等のヒータ12またはその周辺回路の故障の有無に拘わらず、1回の故障判定に要する時間は、加熱制御部20による加熱制御の周期Tと基準値txの積(T×tx)で算出される一定時間となるので、当該故障判定時間を例えば15分以上に設定する場合は、T=15秒では、txは61以上に設定する。これにより、少なくともtxを61以上に設定することで、形式検査における水素500ppmの雰囲気中でのガス検知動作で不合格となる誤発報を防止できる。また、変数tは、1周期毎に必ずカウントアップされるので、基準回数Nx、基準回数Lx、基準値txの関係は、Lx<Nx<txとなるので、当該関係を満足するように各基準回数及び基準値を適正に設定する必要がある。
次に、復帰判定部32の復帰判定の処理手順について、図5及び図6に示すフローチャート参照しながら説明する。
先ず、復帰判定処理Bを開始すると(図5中の「B」)、既に故障判定されているか否かを判定し(#41)、まだ故障判定されていない場合は、図5に示す故障判定部31による故障判定処理Aに戻る。逆に、既に故障判定されている場合は、タイミングt1とt2で夫々センサ出力電圧Vd1とVd2の入力を受け付け(#42、#43)、その電圧差ΔV(=|Vd1−Vd2|)を算出する(#44)。次に、電圧差ΔVが復帰判定用の第3閾値電圧Vb以上(復帰電圧範囲に相当)であるか否かを判定し(#45)、電圧差ΔVが復帰判定用の第3閾値電圧Vb以上である場合に、当該判定回数をカウントする変数Mを1だけカウントアップし、計時用の変数uも同時に1だけカウントアップする(#46)。尚、変数M及び変数uは、予め 復帰判定部32の起動時または起動前に0にリセットされているものとする。また、第3閾値電圧Vbは第1閾値電圧Vaより大きい正電圧で、第1実施形態の閾値電圧Vbと同様に設定される。
次に、電圧差ΔVが復帰判定用の第4閾値電圧Ve以上(第2の復帰電圧範囲に相当)であるか否かを判定し(#47)、電圧差ΔVが復帰判定用の第4閾値電圧Ve以上である場合に、当該判定回数をカウントする変数Kを1だけカウントアップして(#48)、ステップ#50に移行する。逆に、電圧差ΔVが復帰判定用の第4閾値電圧Ve以上でない場合は、変数Kのカウントアップを行わずにステップ#50に移行する。尚、変数Kは、予め復帰判定部32の起動時または起動前に0にリセットされているものとする。また、第4閾値電圧Veは第3閾値電圧Vbより高く設定されている。
ステップ#45での判定で、電圧差ΔVが復帰判定用の第3閾値電圧Vb以上でない場合は、計時用の変数uを1だけカウントアップして(#49)、ステップ#50に移行する。ステップ#50では、計時用の変数uは基準値uxに達したか否かを判定し(#50)、変数uが基準値uxに達していない場合は、復帰判定処理の最初(ステップ#41)に戻り、上述の処理を繰り返す。
変数uが基準値uxに達している場合は、復帰判定処理が予め設定された一定時間(T×ux)を経過したと判断し、変数Mが基準回数Mxに達したか(M=Mx)、或いは、変数Kが基準回数Kxに達したか(K=Kx)を判定し(#51)、変数Mも変数Kも夫々の基準回数MxとKxに達していない場合は、変数M、変数K、変数uを0にリセットし(#52)、復帰判定処理の最初(ステップ#41)に戻り、上述の処理を繰り返す。
ステップ#51の判定で、変数Mが基準回数Mxに達したか(M=Mx)、或いは、変数Kが基準回数Kxに達した(K=Kx)場合、一定時間(T×ux)内で、電圧差ΔVが復帰判定用の第3閾値電圧Vb以上と判定される回数が基準回数Mxに達するか、或いは、電圧差ΔVが復帰判定用の第4閾値電圧Ve(但し、Ve>Vb)以上と判定される回数が基準回数Kx(但し、Kx<Mx)に達したと判断されて、復帰判定がなされ、復帰判定信号S2が故障表示出力部33に対して出力される(#53)。その後、変数K、変数M、変数uを0にリセットし(#54)、図5に示す故障判定部31による故障判定処理Aに移行する。
ここで、ヒータ12またはその周辺回路の故障からの復帰判定の有無に拘わらず、1回の復帰判定に要する時間は、加熱制御部20による加熱制御の周期Tと基準値uxの積(T×ux)で算出される一定時間となる。また、変数uは、1周期毎に必ずカウントアップされるので、基準回数Mx、基準回数Kx、基準値uxの関係は、Kx<Mx<uxとなるので、当該関係を満足するように各基準回数及び基準値を適正に設定する必要がある。
以下に、別の実施形態につき説明する。
〈1〉上記各実施形態では、本発明装置1の故障検出回路部30は復帰判定部32を備えて構成される場合を説明したが、復帰判定部32を備えずに、故障判定だけを行う構成であっても構わない。この場合、図3及び図5に示す故障判定処理手順において、「B」で表示された復帰判定処理の開始ポイントは、故障判定処理の終了ポイントとなる。
〈2〉上記各実施形態において、故障判定部31の故障判定処理手順は、及び、復帰判定部32の復帰判定処理手順は、必ずしも図3と図4または図5と図6に例示した手順に限定されるものではない。これら故障判定及び復帰判定の処理手順は、本発明の趣旨に基づいて適宜変更可能である。
〈3〉上記第2実施形態では、故障判定用の閾値電圧として第1閾値電圧Vaと第2閾値電圧Vcの2種類を設定し、夫々に個別の基準回数NxとLxを設定したが、第1実施形態における故障判定用の閾値電圧Vaと同様に1種類であっても構わない。故障判定用の閾値電圧が1種類の場合は、図5に示す故障判定処理のステップ#27と#28が不要となり、ステップ#31の判定において、変数Lが基準回数Lxに達したか(L=Lx)否かの判定は不要となり、ステップ#32とステップ#34における変数Lのリセット処理も不要となる。
更に、上記第2実施形態では、復帰判定用の閾値電圧として第3閾値電圧Vbと第4閾値電圧Veの2種類を設定し、夫々に個別の基準回数MxとKxを設定したが、第1実施形態における復帰判定用の閾値電圧Vbと同様に1種類であっても構わない。復帰判定用の閾値電圧が1種類の場合は、図6に示す故障判定処理のステップ#47と#48が不要となり、ステップ#51の判定において、変数Kが基準回数Kxに達したか(K=Kx)否かの判定は不要となり、ステップ#52とステップ#54における変数Kのリセット処理も不要となる。
〈4〉上記各実施形態では、本発明装置1の加熱制御部20、センサ出力検出部21、ガス検知部22、及び、故障検出回路部30をA/Dコンバータ内蔵のマイコン2で構成したが、例えば、加熱制御部20、センサ出力検出部21、ガス検知部22、及び、故障検出回路部30を夫々の個別の回路で構成しても構わない。また、センサ出力検出部21を個別のA/Dコンバータで実現して、加熱制御部20、ガス検知部22、及び、故障検出回路部30をマイコン2で構成しても構わない。また、マイコン2は、プログラム格納用のROMを内蔵するマイクロコンピュータではなく、当該ROMを内蔵しないマイクロプロセッサであってもよい。更に、故障検出回路部30の故障表示出力部33の機能を警報装置制御部40側に内蔵し、警報装置制御部40が直接、故障判定部31からの故障判定信号S1と復帰判定部32からの復帰判定信号S2を受け取るようにしても構わない。
〈5〉上記各実施形態では、センサ出力検出部21は、加熱制御部20によるヒータ駆動タイミングにおいて、高温駆動期間から低温駆動期間へ移行する直前のタイミングt1と低温駆動期間から高温駆動期間へ移行する直前のタイミングt2の1周期当たり2ヶ所で、センサ出力電圧Vsの検知処理が実行され、各ディジタル化されたセンサ出力電圧Vd1,Vd2は、ガス検知部22と故障検出回路部30の両方に同時に供給され、ガス検知処理と故障判定及び復帰判定処理に使用される場合を説明したが、加熱制御1周期当たりのセンサ出力電圧Vsの検知タイミングは、上記タイミングt1とタイミングt2に限定されるものではない。故障判定及び復帰判定処理に使用されるセンサ出力電圧Vsの検知タイミングは、ガス検知処理に使用されるセンサ出力電圧Vsの検知タイミングと分離しても構わない。
〈6〉上記各実施形態では、本発明装置1は、COとメタンを被検知ガス成分とする半導体式ガス検知素子を備えた、都市ガスやプロパンガスのガス漏れ検知、及び、ガス機器の不完全燃焼検知を目的とするガス警報器に応用可能なガス検知器を想定して説明したが、本発明装置1の検知対象となるガス成分はCOとメタンに限定されるものではない。また、ガス検知器の形態として、例えば、一般家庭の厨房に据え付ける固定型のものや、ハンディタイプのものにも本発明装置は適用可能である。
本発明に係るガス検知器の一実施形態における回路構成例を示す回路ブロック図 本発明に係るガス検知器の第1実施形態におけるガス検知素子のセンサ出力電圧の検出タイミングとヒータ駆動制御パターンを示す波形図 本発明に係るガス検知器の第1実施形態における故障判定処理手順を示すフローチャート 本発明に係るガス検知器の第1実施形態における復帰判定処理手順を示すフローチャート 本発明に係るガス検知器の第2実施形態における故障判定処理手順を示すフローチャート 本発明に係るガス検知器の第2実施形態における復帰判定処理手順を示すフローチャート 半導体式ガス検知素子の電気抵抗の温度特性の一例を示す特性図
符号の説明
1: 本発明に係るガス検知器
2: A/Dコンバータ内蔵のマイクロコンピュータ
10: センサ回路部
11: ガス検知素子
12: ヒータ
13: ヒータ駆動回路
14: センサ出力回路
20: 加熱制御部
21: センサ出力検出部
22: ガス検知部
30: 故障検出回路部
31: 故障判定部
32: 復帰判定部
33: 故障表示出力部
40: 警報装置制御部
41: 光出力素子(警報手段)
42: 音声出力素子(警報手段)
A: 故障判定処理の開始ポイント
B: 復帰判定処理の開始ポイント
N,L,t: 故障判定処理で使用する変数
Nx,Lx: 故障判定処理で使用する変数N,変数Lに対する基準回数
tx: 故障判定処理で使用する変数tに対する基準値
M,K,u: 復帰判定処理で使用する変数
Mx,Kx: 復帰判定処理で使用する変数M,変数Kに対する基準回数
ux: 復帰判定処理で使用する変数uに対する基準値
S1: 故障判定信号
S2: 復帰判定信号
S3: 故障表示出力信号
S4: ガス検知信号
St: 温度制御信号
T: 加熱制御の周期
t1,t2: センサ出力電圧の検出タイミング
Va,Vc: 故障判定用の閾値電圧
Vb,Ve: 復帰判定用の閾値電圧
Vs: センサ出力電圧(アナログ値)
Vd: センサ出力電圧(ディジタル値)
Vd1: タイミングt1で検出したセンサ出力電圧(ディジタル値)
Vd2: タイミングt2で検出したセンサ出力電圧(ディジタル値)

Claims (2)

  1. 被検知ガス成分に感応して電気抵抗が変化するガス検知素子と、
    前記ガス検知素子を加熱するヒータと、
    前記ヒータを駆動するヒータ駆動回路と、
    前記ガス検知素子の電気抵抗の変化に応じて変化するセンサ出力電圧に基づいて前記被検知ガス成分の有無または濃度を判定するガス検知部と、
    前記ヒータの加熱制御を行う加熱制御部と、
    前記センサ出力電圧に基づいて、前記ヒータまたは前記ヒータ駆動回路の故障を検出するヒータ故障検出部と、を備えてなるガス検知器であって、
    前記加熱制御部は、少なくとも2つの異なる温度状態を周期的に繰り返す加熱制御を行い、
    前記ヒータ故障検出部は、
    前記周期的な加熱制御による前記ガス検知素子の2つの異なる温度状態での前記センサ出力電圧の電圧差が所定の故障電圧範囲にあるか否かを複数周期に亘って夫々検出し、前記電圧差が前記故障電圧範囲にあると連続して検出される回数、或いは、一定期間内に検出される回数が、所定の基準回数に達する場合に、前記ヒータまたは前記ヒータ駆動回路が故障であると故障判定し、
    前記周期的な加熱制御による前記ガス検知素子の2つの異なる温度状態での前記センサ出力電圧の電圧差が所定の復帰電圧範囲にあるか否かを複数周期に亘って夫々検出し、前記電圧差が前記復帰電圧範囲にあると連続して検出される回数、或いは、一定期間内に検出される回数が、所定の基準回数に達する場合に、前記ヒータまたは前記ヒータ駆動回路が故障から復帰していると復帰判定することを特徴とするガス検知器。
  2. 前記ヒータ故障検出部は、前記ガス検知部がガス検知に使用する前記センサ出力電圧と同じタイミングでサンプリングされた前記センサ出力電圧を使用することを特徴とする請求項1に記載のガス検知器。
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