JP2011075530A - サーミスタ監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のサーミスタを切り換えるトランジスタの短絡故障を的確に判定することができるサーミスタ監視装置を提供する。
【解決手段】第1〜第3サーミスタを並列接続し、第1〜第3サーミスタ切換トランジスタのオン・オフによって測定対象のサーミスタを切り換え、第1〜第3サーミスタの両端電圧を順次取り込んで各サーミスタの温度を判定するサーミスタ監視装置が、測定対象のサーミスタを第1サーミスタから第2サーミスタへ切り換えるときに、第1サーミスタと第2サーミスタを同時にオンにして第1サーミスタと第2サーミスタの合成抵抗値を測定する合成値測定期間を設け、合成値測定期間における合成値よりも、その後に行う第2サーミスタの測定値が大きければ正常、合成値と第2サーミスタの測定値が同一であれば、第1サーミスタ切換トランジスタに短絡異常有りと判定する。
【選択図】図3
【解決手段】第1〜第3サーミスタを並列接続し、第1〜第3サーミスタ切換トランジスタのオン・オフによって測定対象のサーミスタを切り換え、第1〜第3サーミスタの両端電圧を順次取り込んで各サーミスタの温度を判定するサーミスタ監視装置が、測定対象のサーミスタを第1サーミスタから第2サーミスタへ切り換えるときに、第1サーミスタと第2サーミスタを同時にオンにして第1サーミスタと第2サーミスタの合成抵抗値を測定する合成値測定期間を設け、合成値測定期間における合成値よりも、その後に行う第2サーミスタの測定値が大きければ正常、合成値と第2サーミスタの測定値が同一であれば、第1サーミスタ切換トランジスタに短絡異常有りと判定する。
【選択図】図3
Description
本発明は、温度変化に伴って抵抗値が変化するサーミスタの両端電圧を測定することで温度を監視するサーミスタ監視装置において、サーミスタ監視装置の異常により正確な温度を監視出来なくなった場合に装置の異常を検出できる技術に関する。
従来、温度変化に対して抵抗値が変化する素子であるサーミスタは、給湯機等のガス燃焼機器や調理機器、その他の家電機器等において、水温や発熱体の温度を監視するために広く用いられている。負の特性係数を有するNTCサーミスタを一般にサーミスタと呼んでいる。
サーミスタの使用方法として、すでに実用化されている技術の一例は、サーミスタの一端をアースに、他端をプルアップ抵抗を介して電源に接続して分圧回路を構成し、サーミスタの両端電圧をマイコン等で構成した監視制御部で監視するものがある。すなわち、温度変化に伴うサーミスタの抵抗変化を電圧変化として監視制御部で測定し、そのサーミスタの温度特性から両端電圧に対応するサーミスタの温度を求めるのである。
負の温度係数を有するサーミスタは、低温領域では抵抗値が大きくなり、高温領域では抵抗値が小さくなる性質を有しており、低温領域ではプルアップ抵抗の抵抗値を大きく、高温領域ではプルアップ抵抗の抵抗値を小さくすることで、監視精度を向上させることができる。この原理を使い、低温領域と高温領域とでプルアップ抵抗の抵抗値を変化させることが可能なサーミスタ監視装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に記載のサーミスタ監視装置の概要を図4に示す。サーミスタ監視装置100は、監視制御部110と監視対象機器120に含まれる温度検出部とで構成される。監視対象機器120のサーミスタ121は一端をアースに、他端を第1プルアップ抵抗122aおよび第2プルアップ抵抗122bを介して電源Vccに接続されている。また、第2プルアップ抵抗122bの両端にはスイッチング用のトランジスタ123を接続し、このトランジスタ123がオンになるとプルアップ抵抗122bを短絡し、プルアップ抵抗の合成抵抗値を小さくすることができる。
上記のような監視対象機器120と接続される監視制御部110は、サーミスタ121の両端電圧を取り込むと、A/D変換手段111によりディジタル値に変換してサーミスタ温度判定手段112へ供給し、サーミスタ温度判定手段112はプルアップ抵抗切換制御手段113にトランジスタ123のオン・オフ制御を指令し、サーミスタ121の温度特性から温度を判定する。
すなわち、低温領域での温度計測時には、プルアップ抵抗切換制御手段113がトランジスタ123をオフにすることで、プルアップ抵抗の合成抵抗値を高くして、サーミスタ121の両端電圧を取り込み、高温領域での温度計測時には、プルアップ抵抗切換制御手段113がトランジスタ123をオンにすることで、プルアップ抵抗の合成抵抗値を低くして、サーミスタ121の両端電圧を取り込むことで、監視制御部110では、各温度領域に応じた高精度の温度計測が可能となるのである。
また、監視制御部110には、異常状態判定手段114を設けてあり、トランジスタ123がオフのときに取り込んだサーミスタ121の両端電圧値と、トランジスタ123がオンのときに取り込んだサーミスタ121の両端電圧値とが同じであれば、トランジスタ123のオン・オフ動作が正常に行われない異常な状態であると検出できる。
しかしながら、上記特許文献1に記載されたサーミスタ監視装置では、監視対象のサーミスタ1つにつき2つのポート(電圧値取り込み用のVTH1ポート、トランジスタのオン・オフ制御用のP01出力ポート)が必要となるため、監視対象機器に監視対象のサーミスタが複数設けられている場合には、監視制御部には多くのポートを用意しておかなければならない。例えば、現在市販されているガスコンロにおいては、安全性及び自動調理機能等から、全ての火口にサーミスタが取り付けられているので、特許文献1に記載されたサーミスタ監視装置で、このようなガスコンロを監視対象機器とする場合には、サーミスタ1つにつきポートが2つ必要となり、サーミスタの数(=火口の数)が増加するほど、監視制御部に要求されるポートの数が多くなってしまう。
なお、ポート数を削減する手段として、複数のサーミスタの一端を直接アースに接続するのではなく、スイッチング用のトランジスタを介してアースへ接続するようにし、また各サーミスタの他端は並列接続し、トランジスタを1つずつ順番にオンすることで各サーミスタの両端電圧を順番に測定していく方法がある。この接続構造であれば、サーミスタが2つ以上のとき、必要なポート数=n十2(nはサーミスタの数)となるため、サーミスタ3つ以上でポート数を削減できるメリットがある。
しかし、複数のサーミスタを並列に接続する構造の場合、各サーミスタを順番に切り換えて測定していくため、万が一トランジスタのいずれかが短絡故障すると、短絡故障したトランジスタと接続されているサーミスタと本来測定したいサーミスタとの合成抵抗値が測定されることとなり、正確な温度を測定できなくなってしまい、特許文献1に記載の発明が備える異常状態判定手段では、サーミスタ切換用のトランジスタの異常までは判定できない。例えば、サーミスタ監視装置を搭載している機器が給湯器で、サーミスタの用途が湯温を測定するものであれば、サーミスタ切換用のトランジスタが短絡故障したとき、お湯の温度が既に高いとサーミスタ温度判定手段が判定してしまうため、異常な温度制御動作を引き起こし、クレームにも繋がりかねない。
そこで、本発明は、高温領域から低温領域まで広範囲の温度を高精度で検出できる複数のサーミスタを効率良く監視し、且つ、異常を的確に判定することができるサーミスタ監視装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、温度変化に伴って抵抗値が変化するサーミスタの両端電圧を検出して、サーミスタの温度を監視するサーミスタ監視装置において、複数個のサーミスタを並列に接続し、各サーミスタの一端はスイッチング素子を介してアースに接続し、また、全てのサーミスタの他端は共通のプルアップ抵抗を介して電源に接続する構成と成し、前記スイッチング素子のオン・オフを切り替えることで、計測用のサーミスタを選択的に切り換えるサーミスタ切換制御手段と、並列接続されたサーミスタの両端電圧を測定して、サーミスタの温度を判定するサーミスタ温度判定手段と、前記サーミスタ切換制御手段により各サーミスタを単独でオンさせて測定したサーミスタ両端電圧と、サーミスタ切換制御手段により何れか2つのサーミスタを同時にオンさせて測定したサーミスタ両端電圧値との関係に基づいて、サーミスタ切換制御手段によるオン・オフ制御が適正に行われていないサーミスタを特定し、このサーミスタと接続されているスイッチング素子が短絡故障した可能性のある異常状態を判定する異常状態判定手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、複数個のサーミスタを並列に接続し、各サーミスタの一端はスイッチング素子を介してアースに接続し、また、全てのサーミスタの他端は共通のプルアップ抵抗を介して電源に接続する構成と成し、前記スイッチング素子のオン・オフを切り替えることで、計測用のサーミスタを選択的に切り換えるサーミスタ切換制御手段と、並列接続されたサーミスタの両端電圧を測定して、サーミスタの温度を判定するサーミスタ温度判定手段と、前記サーミスタ切換制御手段により各サーミスタを単独でオンさせて測定したサーミスタ両端電圧と、サーミスタ切換制御手段により何れか2つのサーミスタを同時にオンさせて測定したサーミスタ両端電圧値との関係に基づいて、サーミスタ切換制御手段によるオン・オフ制御が適正に行われていないサーミスタを特定し、このサーミスタと接続されているスイッチング素子が短絡故障した可能性のある異常状態を判定する異常状態判定手段と、を備えるものとしたので、監視対象のサーミスタが増えても、そのサーミスタのオン・オフを制御するスイッチング素子の制御用端子を1つ増やせば良いことから、複数のサーミスタを効率良く監視できるし、サーミスタと接続されているスイッチング素子が短絡故障した可能性のある異常状態を的確に判定でき、装置の信頼性を高めることができる。
次に、添付図面に基づいて、本発明に係るサーミスタ監視装置の実施形態を詳細に説明する。
図1に示すのは、サーミスタ監視装置1の概略構成を示すものである。サーミスタ監視装置1には、マイコン等で構成した監視制御部10を設け、この監視制御部10が監視対象とする第1サーミスタ21a,第2サーミスタ21b,第3サーミスタ21cは一端をそれぞれスイッチング素子である第1サーミスタ切換トランジスタ24a,第2サーミスタ切換トランジスタ24b,第3サーミスタ切換トランジスタ24cを介してアースに接続し、第1〜第3サーミスタ21a〜21cの他端は並列接続し、また、高温・低温領域の監視精度を切り換える第1プルアップ抵抗22aおよび第2プルアップ抵抗22bを介して電源Vccに接続してある。
そして、第2プルアップ抵抗22bの両端に接続したスイッチング素子であるトランジスタ23をオンすることで第2プルアップ抵抗22bを短絡し、プルアップ抵抗の合成抵抗値を小さくすることができる。すなわち、低温領域での温度計測時には、トランジスタ23をオフにしてプルアップ抵抗の合成抵抗値を高く設定し、高温領域での温度計測時には、トランジスタ123をオンにしてプルアップ抵抗の合成抵抗値を低く設定することで、各温度領域に応じた高精度の温度計測が可能となるのである。
一方、監視制御部11は、第1〜第3サーミスタ21a〜21cの両端電圧を取り込んでディジタル値に変換するA/D変換手段11と、この値からサーミスタの温度を判定するサーミスタ温度判定手段12と、サーミスタ温度判定手段12からの指令によりトランジスタ23のオン・オフを切り換えるプルアップ抵抗切換制御手段13と、サーミスタ温度判定手段12からの検出情報から異常の有無を判定する異常状態判定手段14と、サーミスタ温度判定手段12からの指令により第1〜第3サーミスタ切換トランジスタ24a〜24cのオン・オフを切換制御するサーミスタ切換制御手段15を有する。
サーミスタ切換制御手段15が第1〜第3サーミスタ切換トランジスタ24a〜24cのいずれか1つをオンすることで、オンにしたトランジスタと直列に接続されている第1〜第3サーミスタ21a〜21cのうち何れかの両端電圧を測定することができる。
なお、並列接続した複数のサーミスタを、各サーミスタに直列接続したスイッチング素子によって切り換えることで計測対象のサーミスタを切り換えるようにした接続構造自体は、従来より知られているものであるが、本実施形態に係るサーミスタ監視装置1では、サーミスタ温度判定手段12によるサーミスタ切換制御と異常状態判定手段による異常状態の判定手法に特徴が存する。
本発明の実施形態を説明する前に、従来の計測手法を図2に基づき説明する。計測に際して、サーミスタ切換制御手段15によって、第1〜第3サーミスタ切換トランジスタ24a〜24cを一定時間毎に順に切り換えてゆく。例えば、第1サーミスタ切換トランジスタ24a→第2サーミスタ切換トランジスタ24b→第3サーミスタ切換トランジスタ24c→第1サーミスタ切換トランジスタ24a→…の順で1つのサーミスタ切換トランジスタをオンしたら、その他の全てのサーミスタ切換トランジスタをオフにする。
第1〜第3サーミスタ21a〜21cは、各々別の場所に配されていれば、当然、その検出温度が異なるので、監視制御部10にVTH1端子より取り込まれたサーミスタ両端電圧値も異なる。サーミスタ監視装置1が正常な時、各サーミスタの両端電圧が図2中の実線で示す正常時VTH1のように変化したと仮定する。
次に、第1サーミスタ切換トランジスタ24aが短絡故障していた場合を考えると、第1サーミスタ切換トランジスタ24aが常時オンしている状態(図2中、一点鎖線で示す)となるため、第1サーミスタ測定から第2サーミスタ測定に切り換えて第2サーミスタ切換トランジスタ24bをオンにすると、実質的に第1,第2サーミスタ切換トランジスタ24a,24bが共にオンになった状態であるため、第1サーミスタ21aと第2サーミスタ21bが並列に接続された状態になってしまい、正常時の第2サーミスタ測定における測定値とは異なる両端電圧の値となる(図2中、一点鎖線で示す)。同様に、第3サーミスタ測定に切り換えて第3サーミスタ切換トランジスタ24cをオンにした場合も、第1サーミスタ21aと第3サーミスタ21cが並列接続された状態となるため、正常時の第3サーミスタ測定における測定値とは異なる両端電圧の値となる。
このようなサーミスタ切換トランジスタの短絡異常による異常値を異常と認識できなければ、サーミスタ監視装置1を搭載した機器は、正しい制御ができなくなるため安全上大きな問題を起こしかねない。しかしながら、第1〜第3サーミスタ21a〜21cは、各々異なる環境で異なる温度となるため、VTH1端子から取り込んだ値が正常か異常かを判断することは困難である。
これに対して、本発明の実施形態に係るサーミスタ監視装置1によれば、VTH1端子から取り込んだ値に基づいて、その値が正常か異常かを判断することが可能である。以下、図3に基づいて本発明での計測手法を説明する。なお、プルアップ抵抗切換用のトランジスタ23の短絡異常は、従来手法と同様であるから、以下では第1〜第3サーミスタ切換トランジスタ24a〜24cの短絡異常の検出手法についてのみ説明する。
第1〜第3サーミスタ21a〜21cの測定は、第1サーミスタ21a→第2サーミスタ21b→第3サーミスタ21c→第1サーミスタ21a→…の順に行うものとし、第1〜第3サーミスタ切換トランジスタ24a〜24cのオン・オフを切り換えてゆくのであるが、前述した従来手法と異なるのは、何れかのサーミスタ切換トランジスタをオフにする前に次のサーミスタ切換トランジスタをオンにした合成値測定期間を設けることである。すなわち、第1サーミスタ切換トランジスタ24aのみをオンにした第1サーミスタ測定期間の後には、第1サーミスタ切換トランジスタ24aと第2サーミスタ切換トランジスタ24bが同時にオンになって第1サーミスタ21aと第2サーミスタ21bの合成抵抗値が測定される期間を設け、その後に第1サーミスタ切換トランジスタ24aをオフにすることで第2サーミスタ切換トランジスタ24bのみをオンにした第2サーミスタ測定期間となるように、サーミスタ切換制御手段15は第1〜第3サーミスタ切換トランジスタ24a〜24cへのオン・オフ制御を行うのである。
このように、2つのサーミスタ切換トランジスタをオンにして2つのサーミスタを並列接続した状態でサーミスタ両端電圧を測定し、サーミスタ単独状態で測定した両端電圧と比較すれば、サーミスタ監視装置の故障を判定できるのである。
図3に示すように、まず、第1〜第3サーミスタ切換トランジスタ24a〜24cのいずれも故障しておらず、正常動作している場合(図3中、実線で示す)、第1サーミスタ切換トランジスタ24aが単独でオンしている状態1にあるとき、第1サーミスタ21aの両端電圧を測定することで、監視制御部10のサーミスタ温度判定手段12では第1サーミスタ21aの温度を判定できる。
続いて、第2サーミスタ21bの両端電圧を測定する前に、第1サーミスタ切換トランジスタ24aがオンしている状態で第2サーミスタ切換トランジスタ24bをオンにする。これにより、第1サーミスタ21aと第2サーミスタ21bが並列接続された状態2となり、第1サーミスタ21aと第2サーミスタ21bの合成抵抗値がVTH1より取り込まれ、第1サーミスタ63a単独時に測定した両端電圧よりも低い電圧値になる。この状態2における電圧値をV1とする。
続いて、第1サーミスタ切換トランジスタ24aはオフにし、第2サーミスタ切換トランジスタ24bはオンのままにした状態3にあるとき、第2サーミスタ21bの両端電圧を測定することで、監視制御部10のサーミスタ温度判定手段12は第2サーミスタ21bの温度を判定する。この状態3のときに取得した電圧をV2とすると、必ずV1<V2となる。
一方、第1サーミスタ切換トランジスタ24aが短絡故障をした場合(図3中、一点鎖線で示す)、状態1においては、サーミスタ切換制御手段15が第1サーミスタ切換トランジスタ24aをオンするが、すでにサーミスタ切換トランジスタ24aはオンした(短絡した)状態である。そして、その他の第2,第3サーミスタ切換トランジスタ24b,24cがオフであるから、第1サーミスタ21aの両端電圧が正しく測定され、短絡故障の判定はできない。
次に、状態2として、第1サーミスタ切換トランジスク21aをオンに保持したまま第2サーミスタ切換トランジスタ21bをオンすると、第1サーミスタ21aと第2サーミスタ21bが並列の状態となっているため、サーミスタ切換トランジスタ24aのみオンした状態よりも低い両端電圧となる。この短絡故障時における状態2の電圧をV1′とする。電圧V1′=V1であり、この時点では第1サーミスタ切換トランジスタ24aが短絡故障していない状態と同じ結果となっており、短絡故障の判定はできない。
続いて、第2サーミスタ21b単独の測定を行う状態3においては、第1サーミスタ切換トランジスタ24aをオフにするようサーミスタ切換制御手段15が指示するものの、第1サーミスタ切換トランジスタ24aは短絡故障しているためオフにはできず、依然として第1サーミスタ21aと第2サーミスタ21bの合成抵抗値が測定されることとなってしまう。すなわち、短絡故障時における状態3の電圧V2′=V1′となる。
このように、第1サーミスタ切換トランジスタ24aが短絡故障していない場合には、V1<V2が満たされるべき絶対条件であったが、第1サーミスタ切換トランジスタ24aが短絡故障していると、V1′=V2′となることから、第1サーミスタ切換トランジスタ24aの短絡故障を異常状態判定手段14によって判定できるのである。
なお、第2サーミスタ切換トランジスタ24bや第3サーミスタ切換トランジスタ24cに短絡異常が生じていた場合でも、同様の判定手法により、短絡異常を判定できる。また、本実施形態では、3つのサーミスタを備えるものとしたが、サーミスタが2つ以上であれば本発明を適用できる。また、サーミスタ切換トランジスタをオンにする順番や時間は特に限定されるものではなく、2つのサーミスタを同時にオンにする合成値測定期間を設けて電圧測定できれば良い。
以上、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではなく、公知既存の等価な技術手段を転用することにより実施しても構わない。
1 サーミスタ監視装置
10 監視制御部
11 A/D変換手段
12 サーミスタ温度判定手段
13 プルアップ抵抗切換手段
14 異常得状態判定手段
15 サーミスタ切換制御手段
21a 第1サーミスタ
21b 第2サーミスタ
21c 第3サーミスタ
22a 第1プルアップ抵抗
22b 第2プルアップ抵抗
23 トランジスタ
24a 第1サーミスタ切換トランジスタ
24b 第2サーミスタ切換トランジスタ
24c 第3サーミスタ切換トランジスタ
10 監視制御部
11 A/D変換手段
12 サーミスタ温度判定手段
13 プルアップ抵抗切換手段
14 異常得状態判定手段
15 サーミスタ切換制御手段
21a 第1サーミスタ
21b 第2サーミスタ
21c 第3サーミスタ
22a 第1プルアップ抵抗
22b 第2プルアップ抵抗
23 トランジスタ
24a 第1サーミスタ切換トランジスタ
24b 第2サーミスタ切換トランジスタ
24c 第3サーミスタ切換トランジスタ
Claims (1)
- 温度変化に伴って抵抗値が変化するサーミスタの両端電圧を検出して、サーミスタの温度を監視するサーミスタ監視装置において、
複数個のサーミスタを並列に接続し、各サーミスタの一端はスイッチング素子を介してアースに接続し、また、全てのサーミスタの他端は共通のプルアップ抵抗を介して電源に接続する構成と成し、
前記スイッチング素子のオン・オフを切り替えることで、計測用のサーミスタを選択的に切り換えるサーミスタ切換制御手段と、
並列接続されたサーミスタの両端電圧を測定して、サーミスタの温度を判定するサーミスタ温度判定手段と、
前記サーミスタ切換制御手段により各サーミスタを単独でオンさせて測定したサーミスタ両端電圧と、サーミスタ切換制御手段により何れか2つのサーミスタを同時にオンさせて測定したサーミスタ両端電圧値との関係に基づいて、サーミスタ切換制御手段によるオン・オフ制御が適正に行われていないサーミスタを特定し、このサーミスタと接続されているスイッチング素子が短絡故障した可能性のある異常状態を判定する異常状態判定手段と、
を備えることを特徴とするサーミスタ監視装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20121204 |