JP6309374B2 - ガス検知装置、該ガス検知装置における水分蓄積検知方法 - Google Patents

ガス検知装置、該ガス検知装置における水分蓄積検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガス検知装置において、雰囲気内にメタンガス以外のガス(以下では、これを単に“雑ガス”と称する。)の影響を考慮しつつ水分が蓄積したことを検知し、検知した場合には蓄積された水分を排除する回復処理を行う技術に関する。
最近では、電池駆動式ガス警報器向けに超省電力のメタンセンサが相当数開発されている。これらのセンサは消費電力を抑制するために、パルス加熱駆動(間欠駆動)を行っている。
上記超省電力のメタンセンサの一例として薄膜マイクロセンサが知られている。しかしながら薄膜マイクロセンサは、30sec〜60secの周期で実施されるパルス加熱駆動の加熱時間はわずか数10〜数100ms、より具体的には、50〜200msのみのパルス加熱(400℃加熱)を行ってガス検知を行っている。非加熱時に大気中の湿度の影響でセンサ(触媒層)に水分が蓄積され、加熱時に蒸発させているが、この場合、高湿雰囲気に長時間さらされると、非加熱時間に吸着した水分が加熱した際に脱離しきらなくなってゆく。すると、加熱時の熱エネルギーが吸着水分の蒸発潜熱に利用され、経時的に加熱時の到達温度が当初想定していた温度(400℃)よりも低くなり、ガス感度が低下してしまう。
ところで下記特許文献1には、ガス検知層が結露による水分の影響を受けることで電導性が増す、すなわち抵抗が低くなる、ことにより、センサが鋭敏化して誤検出してしまうことの対策として結露しているか否かを検出してセンサ出力への結露による水分の影響を無くす提案がなされている。
図10は、下記特許文献1に開示されているガス検知装置において用いられるセンサ素子である薄膜マイクロセンサ1の構成概要を示す断面図である。図10において薄膜ガスセンサ1は、Si基板2と、熱絶縁支持層3と、ヒータ層4と、電気絶縁層5と、ガス検知層6とを備えて構成されている。Si基板2には、貫通孔2aが設けられている。熱絶縁支持層3は、熱酸化SiO層3aと、CVD−Si層3bと、CVD−SiO層3cとを備えている。ガス検知層6は、接合層6aと、感知層電極6bと、感知層6cと、選択燃焼層6dとを備えている。なお、Si基板2はシリコンウェハーから構成され、ヒータ層4はガス検知層6を加熱可能に構成し、ガス検知層6は、例えば、CO(一酸化炭素)、CH(メタン)などに対して選択的に感応した場合に電気的特性が変化するよう構成されている。
このような薄膜ガスセンサ1は、まずSi基板2の表面および裏面に、熱酸化SiO層3aが形成される。次に、熱酸化SiO層3a上に、CVD−Si層3bと、CVD−SiO層3cとが順次プラズマCVD法により形成される。さらに、ヒータ層4と、SiOから成る電気絶縁層5とが順次スパッタ法により形成される。
次に、ガス検知層6を形成するため、電気絶縁層5の上に、接合層6aと、感知層電極6bと、SbをドープしたSnOから成る感知層6cとが順次スパッタ法により形成される。スパッタ法による成膜には、RFマグネトロンスパッタリング装置が用いられる。
感知層6cを十分に覆うように、選択燃焼層6dをスクリーン印刷法により塗布し、その後、500℃の温度下で1時間以上焼成が行われる。選択燃焼層6dは、AlにPdを触媒として担持した焼結材から構成されている。次に、Si基板2の裏面からエッチングによりシリコンを除去し、貫通孔2aを形成する。
WO 2012/105639 A1
上述のように従来例における薄膜マイクロセンサは、30sec〜60secの周期で50〜200msのみのパルス加熱(400℃加熱)を行ってガス検知を行っている。非加熱時に大気中の湿度の影響でセンサ(触媒層)に水分が蓄積され、加熱時に蒸発させているが、高湿中に長期間暴露される場合には、水分が飛びきらない。すると、加熱時に400℃に加熱しても、400℃まで上昇せずに、メタン感度が低下するという課題があった。
そこで本発明は、蓄積された水分の影響でセンサ検知層が結露するほどでなく、加熱時の到達温度が想定温度よりも若干低下する程度であってもセンサ出力が鈍化(ガス感度が低下)することに対処し且つ雑ガスの影響を考慮してセンサに水分が蓄積したかを検知できるようにすることを目的とするものである。また本発明は、上記で水分が蓄積されたと検知された場合には、蓄積された水分を排除する回復処理を施し、センサをより長期間使用可能にすることを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、ガスとの接触により電気的特性が変化するガス検知層、および、該ガス検知層を加熱可能なヒータ層を有するセンサ素子と、
前記ガス検知層を加熱するために、前記ヒータ層に所定の周期で間欠的に電圧を印加して所定の温度になるように通電するヒータ制御手段と、
前記ヒータ層により加熱された前記ガス検知層の電気的特性に基づいてガスを検知するガス検知手段と、
前記ヒータ層にガス検知のための所定の温度より低い温度で通電した際の前記ガス検知層の電気的特性に基づいて、前記ガス検知層の水分蓄積を検知する水分蓄積検知手段と、
該水分蓄積検知手段が前記ガス検知層の水分蓄積を検知した後に、雑ガスの影響の有無を判定する雑ガス影響判定手段と、を有することを特徴とする
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記水分蓄積を検知する温度が、室温〜150℃の間に設定されていることを特徴とする。
また請求項3に記載の発明は、ガスとの接触により電気的特性が変化するガス検知層、および、該ガス検知層を加熱可能なヒータ層を有するセンサ素子と、
前記ガス検知層を加熱するために、前記ヒータ層に所定の周期で間欠的に電圧を印加して所定の温度になるように通電するヒータ制御手段と、
前記ヒータ層により加熱された前記ガス検知層の電気的特性に基づいてガスを検知するガス検知手段と、
前記ガス検知層の水分蓄積を検知するための水分蓄積検知手段と、
該水分蓄積検知手段が前記ガス検知層の水分蓄積を検知した後に、雑ガスの影響の有無を判定する雑ガス影響判定手段と、を有し、
前記雑ガス影響判定手段は、水分検知駆動時に水分蓄積を検知した場合にはその直後の通常加熱に要する通電時間の略1/4通電した後にガス検知層の抵抗値を測定し、測定した抵抗値と予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値とを比較し、予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値が大きい場合には雑ガスの影響があると判定することを特徴とする。
また請求項に記載の発明は、ガスとの接触により電気的特性が変化するガス検知層、および、該ガス検知層を加熱可能なヒータ層を有するセンサ素子と、
前記ガス検知層を加熱するために、前記ヒータ層に所定の周期で間欠的に電圧を印加して所定の温度になるように通電するヒータ制御手段と、
前記ヒータ層により加熱された前記ガス検知層の電気的特性に基づいてガスを検知するガス検知手段と、
前記ガス検知層の水分蓄積を検知するための水分蓄積検知手段と、
該水分蓄積検知手段が前記ガス検知層の水分蓄積を検知した後に、雑ガスの影響の有無を判定する雑ガス影響判定手段と、を有し、
前記雑ガス影響判定手段は、水分検知駆動時に水分蓄積を検知した場合にはその直後の通常加熱に要する通電時間の略1/4通電した後にガス検知層の抵抗値を測定し、測定した抵抗値と予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値とを比較し、予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値が小さい場合には、改めて水分検知駆動時に水分蓄積を検知した場合の直後の通常加熱に要する通電時間におけるガス検知層の抵抗値を測定し、それでも予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値が大きい場合には雑ガスの影響があると判定することを特徴とする。
また請求項に記載の発明は、上記請求項1ないしのいずれか一項に記載の発明において、水分蓄積回復手段をさらに有し、前記水分蓄積検知手段が前記ガス検知層の水分蓄積を検知した場合であって、前記雑ガス影響判定手段による判定で雑ガスの影響が無かった場合は、前記水分蓄積回復手段が蓄積した水分を排除する回復処理を行うことを特徴とする。
また請求項に記載の発明は、上記請求項に記載の発明において、前記水分蓄積回復手段が、前記ヒータ層への通電時間を前記所定の通電時間より長くするよう制御することを特徴とする。
また請求項に記載の発明は、上記請求項に記載の発明において、前記水分蓄積回復手段が、前記ヒータ層への通電する周期を前記所定の周期より短くするよう制御することを特徴とする。
また請求項に記載の発明は、上記請求項に記載の発明において、前記水分蓄積回復手段が、前記回復処理時だけ所定のヒータ温度より高くするよう制御することを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項に記載の発明は、ガスとの接触により電気的特性が変化するガス検知層、および、該ガス検知層を加熱可能なヒータ層を有するセンサ素子と、
前記ガス検知層を加熱するために、前記ヒータ層に所定の周期で間欠的に電圧を印加して所定の温度になるように通電するヒータ制御手段と、
前記ヒータ層により加熱された前記ガス検知層の電気的特性に基づいてガスを検知するガス検知手段と、
前記ガス検知層の水分蓄積を検知する水分蓄積検知手段と、
該水分蓄積検知手段が前記ガス検知層の水分蓄積を検知した後に、雑ガスの影響の有無を判定する雑ガス影響判定手段とを備えるガス検知装置における水分蓄積検知方法であって、
前記水分蓄積検知手段は、前記ヒータ層にガス検知のための所定の温度より低い温度で通電した際の前記ガス検知層の電気的特性に基づいて、前記ガス検知層の水分蓄積を検知するとともに前記水分蓄積検知手段が前記ガス検知層の水分蓄積を検知した場合には雑ガスの影響の有無を判定することを特徴とする。
また請求項10に記載の発明は、上記請求項に記載の発明において、前記水分蓄積を検知する温度が、室温〜150℃の間に設定されていることを特徴とする。
また請求項11に記載の発明は、上記請求項に記載の発明において、雑ガス影響判定手段は、水分検知駆動時に水分蓄積を検知した場合にはその直後の通常加熱に要する通電時間の略1/4通電した後にガス検知層の抵抗値を測定し、測定した抵抗値と予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値とを比較し、予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値が大きい場合には雑ガスの影響があると判定することを特徴とする。
また請求項12に記載の発明は、上記請求項に記載の発明において、雑ガス影響判定手段は、水分検知駆動時に水分蓄積を検知した場合にはその直後の通常加熱に要する通電時間の略1/4通電した後にガス検知層の抵抗値を測定し、測定した抵抗値と予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値とを比較し、予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値が小さい場合には、改めて水分検知駆動時に水分蓄積を検知した場合の直後の通常加熱に要する通電時間におけるガス検知層の抵抗値を測定し、それでも予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値が大きい場合には雑ガスの影響があると判定することを特徴とする。
また請求項13に記載の発明は、上記請求項ないし12のいずれか一項に記載の発明において、水分蓄積回復手段をさらに有し、前記水分蓄積検知手段が前記ガス検知層の水分蓄積を検知した場合であって、前記雑ガス影響判定手段による判定で雑ガスの影響が無かった場合は、前記水分蓄積回復手段が蓄積した水分を排除する回復処理を行うことを特徴とする。
また請求項14に記載の発明は、上記請求項13に記載の発明において、前記水分蓄積回復手段が、前記ヒータ層への通電時間を前記所定の通電時間より長くするよう制御することを特徴とする。
また請求項15に記載の発明は、上記請求項13に記載の発明において、前記水分蓄積回復手段が、前記ヒータ層への通電する周期を前記所定の周期より短くするよう制御することを特徴とする。
また請求項16に記載の発明は、上記請求項13に記載の発明において、前記水分蓄積回復手段が、前記回復処理時だけ所定のヒータ温度より高くするよう制御することを特徴とする。
本発明によれば、雑ガスの影響を考慮したうえで水分蓄積によるセンサ感度低下を検知することができ、性能低下したセンサを使い続けることなく、性能低下をいち早く検知して故障による交換を促すことが可能となる。
また本発明によれば、雑ガスの影響が無く水分蓄積によるセンサ感度低下を検知した場合には、蓄積された水分を排除する回復処理を行うことにより、センサをより長期間使用することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るガス検知装置の全体構成の概略を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るガス検知装置におけるヒータ層の温度を変えた時のガス検知層の温度変化を示す図である。 本発明の実施形態に係るガス検知装置におけるヒータ層の温度を変えた時のセンサ中の雰囲気ガスの抵抗値の変化を示す図である。 本発明の実施形態に係るガス検知装置における正常な状態での空気中およびセンサ中の雰囲気ガスの400℃加熱時(200ms)の抵抗変化を示す図である。 本発明の実施形態に係るガス検知装置における水分蓄積検知及び雑ガスの影響検知の処理フローを示す図である。 図5に示した雑ガスの影響検知処理の詳細を説明するためのフロー図である。 本発明の実施形態に係るガス検知装置における水分蓄積後の回復処理を説明するフローチャート(その1)である。 本発明の実施形態に係るガス検知装置における水分蓄積後の回復処理を説明するフローチャート(その2)である。 本発明の実施形態に係るガス検知装置における水分蓄積後の回復処理を説明するフローチャート(その3)である。 従来の薄膜マイクロセンサの構成概要を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るガス検知装置の全体構成の概略を示すブロック図である。図1に示すガス検知装置には、マイコン制御回路7が設けられており、マイコン制御回路7は、ガス検知装置の全体を制御するように構成されている。ガス検知装置には、薄膜ガスセンサ1のヒータ層4に接続されたヒータ制御回路8が設けられ、ヒータ制御回路8はマイコン制御回路7に接続されている。なお薄膜ガスセンサ1の構成概要は図10に示した従来例のものと同様であるためその詳細構成については図示省略している。
また図1に示すガス検知装置には、マイコン制御回路7およびヒータ制御回路8に接続された電源回路9が設けられており、ガス検知装置は電源回路9からの電圧供給によって動作するように構成されている。電源回路9は、主に乾電池や充電池などの消耗電池が用いられるが、商用電源および定電圧回路を用いて構成してもよい。
そしてヒータ制御回路8は、電源回路9から供給される電圧が、薄膜ガスセンサ1全体を駆動するためのセンサ電圧とヒータ層4を加熱するためのヒータ電圧とに変換するように構成している。マイコン制御回路7に含まれるヒータ制御手段7aは、ヒータ層4の温度を上げてガス検知層6を加熱するように、時間tの周期で、例えば30sec〜60secの周期で、時間tの間、例えば50〜200msの間、ヒータ層4に電圧Vを印加して加熱することを繰り返し、ヒータ層4は間欠的に通電されることになる。
また図1に示すガス検知装置には、薄膜ガスセンサ1のガス検知層6に接続された水分蓄積検知回路10が設けられ、水分蓄積検知回路10はマイコン制御回路7に接続され、薄膜ガスセンサ1、特にガス検知層6に水分が蓄積された場合、マイコン制御回路7に含まれる水分蓄積検知手段7bによって水分蓄積が検知される構成となっている。ここでは一例として、水分蓄積検知回路10がガス検知層6に接続されたシャント抵抗(図示せず)を備えており、水分蓄積検知手段7bが前記シャント抵抗の両端電圧を測定するよう構成されている。水分蓄積検知回路10には、シャント抵抗の両端電圧に関するアナログ信号をデジタル信号に変換して水分蓄積検知手段7bに送るために、A/D変換回路(図示せず)が設けられている。マイコン制御回路7において、水分蓄積検知手段7bから水分蓄積回復手段7hに信号が送られ、蓄積された水分を排除する回復処理が実施される。蓄積された水分を排除する回復処理の詳細については後述されている。蓄積された水分を排除する回復処理が施される場合には、水分蓄積回復手段7hからヒータ制御手段7aに蓄積された水分を排除する回復処理を行うための指示がなされるように構成されている。そして水分蓄積回復手段7hから数次に亘る回復処理の指示でも蓄積された水分が飛ばない場合には、センサ故障が表示・警報制御手段7e〜7gに通知されるようになっている。
ここで水分蓄積検知回路10により測定されたガス検知層6の抵抗の抵抗値をRとした場合、ガス検知層6について所定の温度範囲(例えば室温〜150℃)内に設定した所定の温度T1におけるガス検知層6の抵抗の抵抗値Rと、測定された抵抗値Rとを比較して、下記式(1)の条件を満たすか否かによって水分蓄積の状態を判定することができる。
R<R・・・・・・・(式1)
すなわち、上記式(1)を満たせば、水分が蓄積状態にあると判定し、上記式(1)を満たしていなければ、水分が蓄積状態になっていないと判定する。上記における所定の抵抗値Rの設定については後述する。
上記式(1)によって水分蓄積状態であることを判定できるのは、検知対象ガスであるメタンガス以外の雑ガスの影響が無いときであれば簡単に判定できるが、実際は雑ガスの影響によっても上記式(1)を満たすようになるため雑ガスの有無を判定する必要がある。これについては後述する。
図2は、本発明の実施形態に係るガス検知装置におけるヒータ層の温度を変えた時のガス検知層の温度変化を示す図である。また図3は、本発明の実施形態に係るガス検知装置におけるヒータ層の温度を変えた時のセンサ中の雰囲気ガスの抵抗値の変化を示す図である。
図2において、たとえばガス検知のための検知温度を400℃とした場合、水分蓄積が起こっていないガス検知層6のAir中の抵抗値に対して、CH4ガス中の抵抗は約1/10となり、CH4ガスに対する感度を発現していることが分かる。
一方、ガス検知層6が水分蓄積により鈍化した場合のAir中の抵抗特性は、図3に示す太実線のように変化し、低温(例えば室温〜100℃)では水分が除去しきれず、上記した所定の抵抗Rを所定の温度範囲内(例えば室温〜150℃)の適当な値に設定することで、上記式1により抵抗値の大小関係を読み取ることができる。すなわち、図3に示した特性から所定の温度範囲内(例えば室温〜150℃)にガス検知層6の所定の抵抗値を設定することにより、上記式1で抵抗値の大小を比較して水分の影響を受けて鈍化した状態か否かを読取ることができる。
再び図1を参照すると、ガス検知装置には、薄膜ガスセンサ1のガス検知層6に接続されたガス検知回路11が設けられている。ガス検知回路11は、マイコン制御回路7に含まれる都市ガス検知手段7cとCOガス検知手段7dとにそれぞれ接続されている。都市ガス検知手段7cは、ガス検知層6の電気的特性に基づいて、都市ガスを構成するCH(メタンガス)などを検知可能に構成されている(図2、図3参照)。COガス検知手段7dもまた、ガス検知層6の電気的特性に基づいて、CO(一酸化炭素)を検知可能に構成されている(図2、図3参照)。図示はしていないが、Hガス検知手段を設け、上記COガス検知と同様にガス検知層6の電気的特性に基づいて、H(水素)を検知可能に構成することもできる。このようにしてガス検知層6によりガスが検知された場合、ガス検知層6から発せられる信号はアナログ信号となっている。そのため、ガス検知回路11には、このアナログ信号をデジタル信号に変換して、都市ガス検知手段7cおよびCOガス検知手段7d(不図示のHガス検知手段)に送るために、A/D変換回路(図示せず)が設けられている。
さらに図1に示すガス検知装置には、ガスを検知した場合に視覚的に警報を表示するための警報表示回路12が設けられており、警報表示回路12は、ランプなどの警報表示手段(図示せず)を備えている。この警報表示回路12は、マイコン制御回路7に含まれる表示制御手段7eに接続されている。またガス検知装置には、ガスを検知した場合に聴覚的に警報を出力するための警報音出力回路13が設けられており、警報音出力回路13は、スピーカなどの警報を音声として出力する警報音出力手段(図示せず)を備えている。この警報音出力回路13は、マイコン制御回路7に含まれる警報音制御手段7fに接続されている。
また図1に示すガス検知装置には、ガスを検知した場合に電気的な外部出力をするための外部出力回路14が設けられており、外部出力回路14は、外部の機器に信号などの電気的な外部出力を送出することができるように構成されている。外部出力回路14は、マイコン制御回路7に含まれる外部出力制御手段7gに接続されている。
また図1に示すガス検知装置には、マイコン制御回路7に接続された外部記憶回路15が設けられている。外部記憶回路15には、水分蓄積を判定するために用いる判定値、蓄積された水分の排除の為の操作値およびガス検知に用いられる閾値および設定値、並びに、ガスを検知して警報を発したときのデータなどの履歴を記憶可能に構成されている。
なお、マイコン制御回路7は、マイクロコンピュータなどのCPUおよびその周辺回路によって構成されている。ヒータ制御手段7aと、水分蓄積検知手段7bと、都市ガス検知手段7cと、COガス検知手段7dと、表示制御手段7eと、警報音制御手段7fと、外部出力制御手段7gとは、ハードウェアまたはソフトウェアによって構成されている。
図4は、本発明の実施形態に係るガス検知装置における正常な状態での空気中およびセンサ中の雰囲気ガスの400℃加熱時(200ms)の抵抗変化を示す図である。図4に示されるように、ヒータ層4に対する通電時のガス検知層6の電気抵抗値の変化状態を用いて、雰囲気中に検知対象ガスおよび検知対象ガス以外の雑ガス(例えば、COガス、Hガス)の有無を判定するので、検出対象ガスであるメタンガスが存在するのか、メタンガス以外のガス、すなわち雑ガス、が存在するのかを判定することができる。
例えば、図4に示すように、メタンガスの場合には、ヒータ層通電時における通電時間と電気抵抗値との関係は、時間が経過するにつれ電気抵抗値が漸次減少し、所定の値に近づいて安定化する軌跡を描く。
一方、メタンガス以外のガス(雑ガス)の場合には、例えば、図4に示すように、ヒータ層通電時における通電時間と電気抵抗値との関係は、時間が経過するにつれ電気抵抗値が漸次減少し、所定の極小値を経て緩やかに増加に転じる軌跡を描く。この漸次減少は、センサ素子のガス検知層などに吸着したガス(COガス、Hガス)が、ヒータ層4への通電が行われてガス検知層6の温度が上昇する際に燃焼されることにより生じるものと考えられる。したがって、ヒータ層通電時における通電時間と電気抵抗値との軌跡が、どのような軌跡を描くかを調べることにより、ガス検知層6の雰囲気中のガスがメタンガス(都市ガス)なのか、メタンガス以外のガス(雑ガス)なのかを区別することができる。
図5は、本発明の実施形態に係るガス検知装置における水分蓄積検知及び雑ガスの影響検知の処理フローを示す図である。図5において、水分の蓄積によるガス感度の低下を検知するために、定期的(たとえば1時間に1回の割合で)にセンサの温度が50〜100℃になる程度の通電時間t2でパルス加熱駆動を行い(ステップS1)、その時のガス検知層6の抵抗値Rを測定(ステップS2)し、当該抵抗値Rと予め設定した温度(例えば100℃)における所定の抵抗値Rとを比較し、抵抗値Rが所定の抵抗値Rより低い場合(ステップS3)には水分の蓄積がおこっていると判断する。
そして、水分蓄積が起こっていると判断された場合(ステップS3:Yes)には、ステップS4に進み、雑ガスの影響有りか否かを判定する(ステップS5)。雑ガスの影響が無ければステップS6に進み、蓄積された水分を排除する回復処理を行う。なお、雑ガスの影響とは、上記したように都市ガス(CH(メタン)ガス)以外のガスを想定しており、一例として図2〜図4に示されている、COガス、Hガスを挙げることができる。蓄積された水分を排除する回復処理を行った後は、ステップS1に戻り、次の水分蓄積検知処理を行う。なお、蓄積された水分を排除する回復処理については後述する。
一方、ステップS4で雑ガスの影響が有ればステップS5に進み、雑ガスの影響が検知されたことの警報報知を行って、処理を終了する。警報報知は、図1で説明したのでここでは再説しない。
図6は、図5に示した雑ガスの影響検知処理の詳細を説明するためのフロー図である。図6に示すフローにおいて、あらかじめ前回の水分検知駆動直後の加熱(通常の400℃加熱)を通電時間200msとして加熱する(ステップS11)。そしてその時のガス検知層6の抵抗を測定しその値をRpとして記憶する(ステップS12)。
つぎに水分検知駆動時に水分蓄積を検知した場合、その直後の加熱(通常の400℃加熱)を通電時間30〜50msとして加熱する(ステップS13)。そしてガス検知層6の抵抗値を測定し、その値を抵抗値Rとする(ステップS14)。
ステップS15において、ステップS12の処理で記憶した抵抗値RpとステップS14の処理で測定した抵抗値Rとを比較する(ステップS15)。比較した結果、抵抗値Rpの方が抵抗値Rよりも大きかった場合(ステップS15:Yes)には、雑ガスの影響が有ると判定する(ステップS16)。
一方、ステップS15における比較結果で、抵抗値Rpの方が抵抗値Rよりも小さかった場合(ステップS15:No)には、ステップS17に進み、ステップS17において、200ms加熱したときの抵抗値を測定し、その値をRnとして記憶する(ステップS17)。そしてステップS18において、ステップS12の処理で記憶した抵抗値RpとステップS17の処理で測定した抵抗値Rnとを比較する(ステップS18)。比較した結果、抵抗値Rpの方が抵抗値Rnよりも大きかった場合(ステップS18:Yes)には、雑ガスの影響が有ると判定する(ステップS19)。一方、ステップS18における比較結果で、抵抗値Rpの方が抵抗値Rnよりも小さかった場合(ステップS18:No)には、ステップS20に進み、ステップS20において雑ガスの影響は無く、水分蓄積の影響であると判定する。
図7は、本発明の実施形態に係るガス検知装置における水分蓄積後の回復処理を説明するフローチャート(その1)である。図7では、図5に示した水分蓄積検知の診断手法により異常を検知し、水分蓄積を検知した後、蓄積された水分を排除する回復処理として、水分蓄積回復手段7hがヒータ制御手段7aに回復処理のための信号を送り、ヒータ制御手段7aが加熱温度を一時的に、通常のパルス加熱(400℃加熱)から+50℃上がるようにパルス加熱操作(ステップS31)を行って450℃加熱にし、ガス検知層6の抵抗を測定し(ステップS32)、蓄積した水分を飛ばす操作を実行する(ステップS33)。
その後、同様の水分蓄積診断(異常検知)を行い、上記操作で回復したかを確認する。回復しなければ(ステップS33:No)、回復処理を所定回数(例えば10回)連続して実行し、回復したかを確認する(ステップS34)。所定回数連続して実行しても回復しない場合には、センサ故障と判定する(ステップS35)。
図8は、本発明の実施形態に係るガス検知装置における水分蓄積後の回復処理を説明するフローチャート(その2)である。図8では、図5に示した水分蓄積検知の診断手法により異常を検知し、水分蓄積を検知した後、蓄積された水分を排除する回復処理として、水分蓄積回復手段7hがヒータ制御手段7aに回復処理のための信号を送り、ヒータ制御手段7aが加熱温度を一時的に、通常のパルス加熱(400℃加熱)から+10℃上がるようにパルス加熱操作(ステップS41)を行って410℃加熱にし、ガス検知層6の抵抗を測定し(ステップS42)、蓄積した水分を飛ばす操作を実行する(ステップS43)。
その後、同様の水分蓄積診断(異常検知)を行い、上記操作で回復したかを確認する。この操作で回復せずに、その後、再度異常を検知した場合には、さらに+10℃上昇させることを繰り返し、所定の温度(たとえば450℃)まで上昇させた後に(ステップS44)、回復せずに異常が検知された場合には、センサ故障と判定する(ステップS45)。
図9は、本発明の実施形態に係るガス検知装置における水分蓄積後の回復処理を説明するフローチャート(その3)である。図9では、図5に示した水分蓄積検知の診断手法により異常を検知し、水分蓄積を検知した後、蓄積された水分を排除する回復処理として、水分蓄積回復手段7hがヒータ制御手段7aに回復処理のための信号を送り、ヒータ制御手段7aが、ヒータ層4への通電時間を前記所定の通電時間より長くするよう制御するか、又は、水分蓄積回復手段7hが、ヒータ層4へ通電する周期を前記所定の通電周期より短くするよう制御する(ステップS51)ものである。その後で再度の回復処理を行うか否かについては上記した図7と同様であるのでその説明を割愛する。
1 薄膜ガスセンサ
4 ヒータ層
6 ガス検知層
7 マイコン制御回路
7a ヒータ制御手段
7b 水分蓄積検知手段
7c 都市ガス検知手段
7d COガス検知手段
7e 表示制御手段
7f 警報音出力制御手段
7g 外部出力制御手段
7h 水分蓄積回復手段
8 ヒータ制御回路
9 電源回路
10 水分蓄積検知回路
11 ガス検知回路
12 警報表示回路
13 警報音出力回路
14 外部出力回路
15 記憶回路

Claims (16)

  1. ガスとの接触により電気的特性が変化するガス検知層、および、該ガス検知層を加熱可能なヒータ層を有するセンサ素子と、
    前記ガス検知層を加熱するために、前記ヒータ層に所定の周期で間欠的に電圧を印加して所定の温度になるように通電するヒータ制御手段と、
    前記ヒータ層により加熱された前記ガス検知層の電気的特性に基づいてガスを検知するガス検知手段と、
    前記ヒータ層にガス検知のための所定の温度より低い温度で通電した際の前記ガス検知層の電気的特性に基づいて、前記ガス検知層の水分蓄積を検知する水分蓄積検知手段と、
    該水分蓄積検知手段が前記ガス検知層の水分蓄積を検知した後に、雑ガスの影響の有無を判定する雑ガス影響判定手段と、
    を有することを特徴とするガス検知装置
  2. 前記水分蓄積を検知する温度が、室温〜150℃の間に設定されていることを特徴とする請求項に記載のガス検知装置。
  3. ガスとの接触により電気的特性が変化するガス検知層、および、該ガス検知層を加熱可能なヒータ層を有するセンサ素子と、
    前記ガス検知層を加熱するために、前記ヒータ層に所定の周期で間欠的に電圧を印加して所定の温度になるように通電するヒータ制御手段と、
    前記ヒータ層により加熱された前記ガス検知層の電気的特性に基づいてガスを検知するガス検知手段と、
    前記ガス検知層の水分蓄積を検知するための水分蓄積検知手段と、
    該水分蓄積検知手段が前記ガス検知層の水分蓄積を検知した後に、雑ガスの影響の有無を判定する雑ガス影響判定手段と、
    を有し、
    前記雑ガス影響判定手段は、水分検知駆動時に水分蓄積を検知した場合にはその直後の通常加熱に要する通電時間の略1/4通電した後にガス検知層の抵抗値を測定し、測定した抵抗値と予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値とを比較し、予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値が大きい場合には雑ガスの影響があると判定する
    ことを特徴とするガス検知装置
  4. ガスとの接触により電気的特性が変化するガス検知層、および、該ガス検知層を加熱可能なヒータ層を有するセンサ素子と、
    前記ガス検知層を加熱するために、前記ヒータ層に所定の周期で間欠的に電圧を印加して所定の温度になるように通電するヒータ制御手段と、
    前記ヒータ層により加熱された前記ガス検知層の電気的特性に基づいてガスを検知するガス検知手段と、
    前記ガス検知層の水分蓄積を検知するための水分蓄積検知手段と、
    該水分蓄積検知手段が前記ガス検知層の水分蓄積を検知した後に、雑ガスの影響の有無を判定する雑ガス影響判定手段と、
    を有し、
    前記雑ガス影響判定手段は、水分検知駆動時に水分蓄積を検知した場合にはその直後の通常加熱に要する通電時間の略1/4通電した後にガス検知層の抵抗値を測定し、測定した抵抗値と予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値とを比較し、予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値が小さい場合には、改めて水分検知駆動時に水分蓄積を検知した場合の直後の通常加熱に要する通電時間におけるガス検知層の抵抗値を測定し、それでも予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値が大きい場合には雑ガスの影響があると判定する
    ことを特徴とするガス検知装置
  5. 水分蓄積回復手段をさらに有し、
    前記水分蓄積検知手段が前記ガス検知層の水分蓄積を検知した場合であって、前記雑ガス影響判定手段による判定で雑ガスの影響が無かった場合は、前記水分蓄積回復手段が蓄積した水分を排除する回復処理を行うことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のガス検知装置。
  6. 前記水分蓄積回復手段が、前記ヒータ層への通電時間を前記所定の通電時間より長くするよう制御することを特徴とする請求項に記載のガス検知装置。
  7. 前記水分蓄積回復手段が、前記ヒータ層への通電する周期を前記所定の周期より短くするよう制御することを特徴とする請求項に記載のガス検知装置。
  8. 前記水分蓄積回復手段が、前記回復処理時だけ所定のヒータ温度より高くするよう制御することを特徴とする請求項に記載のガス検知装置。
  9. ガスとの接触により電気的特性が変化するガス検知層、および、該ガス検知層を加熱可能なヒータ層を有するセンサ素子と、
    前記ガス検知層を加熱するために、前記ヒータ層に所定の周期で間欠的に電圧を印加して所定の温度になるように通電するヒータ制御手段と、
    前記ヒータ層により加熱された前記ガス検知層の電気的特性に基づいてガスを検知するガス検知手段と、
    前記ガス検知層の水分蓄積を検知する水分蓄積検知手段と、
    該水分蓄積検知手段が前記ガス検知層の水分蓄積を検知した後に、雑ガスの影響の有無を判定する雑ガス影響判定手段とを備えるガス検知装置における水分蓄積検知方法であって、
    前記水分蓄積検知手段は、前記ヒータ層にガス検知のための所定の温度より低い温度で通電した際の前記ガス検知層の電気的特性に基づいて、前記ガス検知層の水分蓄積を検知するとともに前記水分蓄積検知手段が前記ガス検知層の水分蓄積を検知した場合には雑ガスの影響の有無を判定することを特徴とする水分蓄積検知方法。
  10. 前記水分蓄積を検知する温度が、室温〜150℃の間に設定されていることを特徴とする請求項に記載の水分蓄積検知方法。
  11. 雑ガス影響判定手段は、水分検知駆動時に水分蓄積を検知した場合にはその直後の通常加熱に要する通電時間の略1/4通電した後にガス検知層の抵抗値を測定し、測定した抵抗値と予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値とを比較し、予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値が大きい場合には雑ガスの影響があると判定することを特徴とする請求項に記載の水分蓄積検知方法。
  12. 雑ガス影響判定手段は、水分検知駆動時に水分蓄積を検知した場合にはその直後の通常加熱に要する通電時間の略1/4通電した後にガス検知層の抵抗値を測定し、測定した抵抗値と予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値とを比較し、予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値が小さい場合には、改めて水分検知駆動時に水分蓄積を検知した場合の直後の通常加熱に要する通電時間におけるガス検知層の抵抗値を測定し、それでも予め記憶させておいた前回の水分検知駆動直後の通常加熱に要する通電時間後に測定したガス検知層の抵抗値が大きい場合には雑ガスの影響があると判定することを特徴とする請求項に記載の水分蓄積検知方法。
  13. 水分蓄積回復手段をさらに有し、
    前記水分蓄積検知手段が前記ガス検知層の水分蓄積を検知した場合であって、前記雑ガス影響判定手段による判定で雑ガスの影響が無かった場合は、前記水分蓄積回復手段が蓄積した水分を排除する回復処理を行うことを特徴とする請求項ないし12のいずれか1項に記載の水分蓄積検知方法。
  14. 前記水分蓄積回復手段が、前記ヒータ層への通電時間を前記所定の通電時間より長くするよう制御することを特徴とする請求項13に記載の水分蓄積検知方法。
  15. 前記水分蓄積回復手段が、前記ヒータ層への通電する周期を前記所定の周期より短くするよう制御することを特徴とする請求項13に記載の水分蓄積検知方法。
  16. 前記水分蓄積回復手段が、前記回復処理時だけ所定のヒータ温度より高くするよう制御することを特徴とする請求項13に記載の水分蓄積検知方法。
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