JP2018021863A - ガス検知装置及びガス検知方法 - Google Patents

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稔貴 古田
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Abstract

【課題】誤検知を抑制しつつ、消費電力を低減することが可能なガス検知装置を提供すること。【解決手段】検知対象ガスと非検知対象ガスとを含むガスの濃度に応じて電気的特性が変化する感知層と、前記感知層を加熱するヒータ層と、を含むガスセンサと、前記感知層の電気的特性に基づいて、前記検知対象ガスを検知するガス検知部と、前記ヒータ層に通電し、前記感知層を、前記検知対象ガス及び前記非検知対象ガスを検知可能な第1の温度に制御する予備検知駆動と、前記ヒータ層に通電し、前記感知層を、前記第1の温度よりも高く、前記検知対象ガスを検知可能な第2の温度に制御する本検知駆動と、を切り替えるヒータ制御部と、を有し、前記ヒータ制御部は、前記予備検知駆動しているときに前記ガス検知部により前記検知対象ガス及び前記非検知対象ガスの少なくともいずれかが検知された場合、前記本検知駆動に切り替えることを特徴とするガス検知装置により上記課題を解決する。【選択図】図6

Description

本発明は、ガス検知装置及びガス検知方法に関する。
ガスを検知するときのみセンサを高温に加熱し、残りの時間を休止させる間欠駆動を行うガス検知装置が知られている。このガス検知装置では、常時センサを高温に加熱するガス検知装置と比較して消費電力を低減することができる。
しかしながら、間欠駆動を行うガス検知装置を用いる場合、ガスの種類によってはガスを検知する時間、即ち、センサを高温に加熱する時間が短いと、誤検知が生じる虞がある。
そこで従来、ガスを検知する時間、即ち、センサを高温に加熱する時間を長くすることで、誤検知の発生を抑制している(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−283583号公報
しかしながら、センサを高温に加熱する時間を長くすると、消費電力が増加する。
そこで、本発明の一態様では、誤検知を抑制しつつ、消費電力を低減することが可能なガス検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るガス検知装置は、検知対象ガスと非検知対象ガスとを含むガスの濃度に応じて電気的特性が変化する感知層と、前記感知層を加熱するヒータ層と、を含むガスセンサと、前記感知層の電気的特性に基づいて、前記検知対象ガスを検知するガス検知部と、前記ヒータ層に通電し、前記感知層を、前記検知対象ガス及び前記非検知対象ガスを検知可能な第1の温度に制御する予備検知駆動と、前記ヒータ層に通電し、前記感知層を、前記第1の温度よりも高く、前記検知対象ガスを検知可能な第2の温度に制御する本検知駆動と、を切り替えるヒータ制御部と、を有し、前記ヒータ制御部は、前記予備検知駆動しているときに前記ガス検知部により前記検知対象ガス及び前記非検知対象ガスの少なくともいずれかが検知された場合、前記本検知駆動に切り替えることを特徴とする。
開示のガス検知装置によれば、誤検知を抑制しつつ、消費電力を低減することができる。
一実施形態のガス検知装置のブロック図 一実施形態のガスセンサの概略断面図 一実施形態の制御装置の機能構成図 予備検知駆動での通電時の感知層の抵抗値の変化を示す図 本検知駆動での通電時の感知層の抵抗値の変化を示す図 第1の実施形態のガス検知処理の一例を説明するためのフローチャート 第1の実施形態のガス検知処理を行ったときの時間とヒータ層の温度との関係を説明するための図(1) 第1の実施形態のガス検知処理を行ったときの時間とヒータ層の温度との関係を説明するための図(2) 第2の実施形態のガス検知処理の一例を説明するためのフローチャート 第2の実施形態のガス検知処理を行ったときの時間とヒータ層の温度との関係を説明するための図
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することによって重複した説明を省く。
(ガス検知装置)
本発明の一実施形態のガス検知装置は、予備検知駆動しているときの感知層の電気的特性に基づいて、予備検知駆動から本検知駆動へ切り替える。なお、予備検知駆動は、感知層を、検知対象ガス及び非検知対象ガスを検知可能な第1の温度に制御する駆動である。本検知駆動は、感知層を、第1の温度よりも高く、検知対象ガスが検知可能な第2の温度に制御する駆動である。これにより、ガス検知装置は、検知対象ガス及び非検知対象ガスのいずれも検知していない場合、本検知駆動よりも消費電力の低い予備検知駆動で動作する。このため、ガス検知装置の消費電力を低減することができる。
また、本発明の一実施形態のガス検知装置は、検知対象ガス及び非検知対象ガスのいずれかを検知した場合、本検知駆動で動作し、検知対象ガスと非検知対象ガスとを区別して検知する。このため、誤検知を抑制することができる。
本発明の一実施形態のガス検知装置は、例えば商用電源で駆動するガス検知装置、電池で駆動するガス検知装置(電池式ガス検知装置)等の種々の用途に利用することができるが、低い消費電力であるという特性から電池式ガス検知装置として好適に利用できる。電池式ガス検知装置では、コードレス化が可能であるため、設置場所の制約が少なくなる。
以下、ガス検知装置の具体的な構成の一例について、図1に基づき説明する。図1は、一実施形態のガス検知装置のブロック図である。
図1に示されるように、ガス検知装置1は、ガスセンサ100と、制御装置200と、電源300と、表示器400と、警報器500と、外部インタフェース600とを有する。
ガスセンサ100は、例えば半導体式ガスセンサであり、ガス検知装置1が設置されている雰囲気中の検知対象ガスを検知する。検知対象ガスは、例えばメタン(CH)ガス、一酸化炭素(CO)ガス、プロパン(C)ガス、メタノール(CHOH)である。ガスセンサ100の詳細について後述する。
制御装置200は、マイクロコンピュータ等のCPU及びその周辺回路によって構成されている。制御装置200は、ガスセンサ100、表示器400、警報器500及び外部インタフェース600と接続されており、これらの各部の動作を制御する。
電源300は、ガスセンサ100及び制御装置200と接続されている。電源300は、ガスセンサ100及び制御装置200に電力を供給する。電源300は、例えば一次電池、二次電池等の電池により構成されている。また、電源300は、AC100V等の商用電源と定電圧回路により構成されていてもよい。
表示器400は、制御装置200と接続されている。表示器400は、ガスセンサ100により検知対象ガスが検知された場合、検知対象ガスの種類、濃度等の検知情報を表示する。
警報器500は、制御装置200と接続されている。警報器500は、ガスセンサ100により検知対象ガスが検知された場合、警報音を発する。また、警報器500は、ガス検知装置1の異常を検知した場合にも、警報音を発してもよい。
外部インタフェース600は、制御装置200と接続されている。外部インタフェース600は、ガスセンサ100により検知対象ガスが検知された場合、所定の電圧等の電気信号を外部に出力する。また、外部インタフェース600は、ガス検知装置1の異常を検知した場合にも、所定の電圧等の電気信号を外部に出力してもよい。
(ガスセンサ)
ガスセンサ100の一例について、図2に基づき説明する。図2は、一実施形態のガスセンサの概略断面図である。
図2に示されるように、ガスセンサ100は、ダイアフラム構造を有する半導体式ガスセンサである。ガスセンサ100は、基板10と、熱絶縁支持層20と、ヒータ層30と、絶縁層40と、ガス検知層50とを有する。
基板10は、半導体材料により形成される部材であり、例えばシリコン(Si)により形成されている。基板10の中央部分には、基板10を貫通する貫通孔11が形成されている。
熱絶縁支持層20は、基板10の上に形成されており、ダイアフラム構造を有する。熱絶縁支持層20は、熱酸化膜21と、支持膜22と、熱絶縁膜23とを有する。
熱酸化膜21は、基板10の上に形成されており、例えば熱酸化SiO膜により形成されている。熱酸化膜21は、ヒータ層30で発生する熱が基板10側へ熱伝導しないように熱容量を小さくするものである。また、熱酸化膜21は、基板10に対して高いエッチング選択性を有する。
支持膜22は、熱酸化膜21の上に形成されており、例えばCVD−Si膜により形成されている。支持膜22は、ダイアフラム構造の支持膜として機能する。
熱絶縁膜23は、支持膜22の上に形成されており、例えばCVD−SiO膜により形成されている。熱絶縁膜23は、ヒータ層30との間に高い密着性を有すると共に、基板10とヒータ層30とを電気的に絶縁する。
ヒータ層30は、熱絶縁支持層20の上に、平面視において貫通孔11が形成されている位置の中央部分に形成されている。これにより、ヒータ層30は、基板10と熱的に分離されている。また、ヒータ層30は、電源300(図1参照)から電力が供給されることにより発熱し、感知層53及び選択燃焼層54を加熱する。このとき、ヒータ層30が基板10と熱的に分離されているので、ヒータ層30において発生した熱は、ほとんど周囲に拡散することはない。このため、ガス検知層50を効率的に昇温させることができる。ヒータ層30は、例えば白金(Pt)とタングステン(W)との合金膜(以下「Pt−W膜」ともいう。)、ニッケル(Ni)とクロム(Cr)との合金膜(以下「Ni−Cr膜」ともいう。)により形成されている。
絶縁層40は、熱絶縁支持層20の上に、ヒータ層30を覆うように形成されており、例えばスパッタSiO膜により形成されている。絶縁層40は、ヒータ層30とガス検知層50とを電気的に絶縁する。また、絶縁層40は、ガス検知層50との間に高い密着性を有する。
ガス検知層50は、絶縁層40の上に、平面視において貫通孔11が形成されている位置の中央部分に形成されている。即ち、ガス検知層50は、絶縁層40の上に、平面視においてヒータ層30が形成されている位置と対応するように形成されている。ガス検知層50は、接合層51と、電極層52と、感知層53と、選択燃焼層54とを有する。
接合層51は、絶縁層40の上に、平面視において感知層53の両端に形成される一対の電極層52が配置される部分に形成されており、例えばタンタル(Ta)膜、チタン(Ti)膜により形成されている。接合層51は、絶縁層40及び電極層52との間に高い密着性を有する。接合層51の膜厚は、例えば500Åとすることができる。
電極層52は、接合層51の上に、平面視において感知層53の両端に形成される一対の金属膜であり、例えば白金(Pt)膜、金(Au)膜により形成されている。電極層52の膜厚は、例えば2000Åとすることができる。
感知層53は、絶縁層40の上に、一対の電極層52と接触するように形成されている。感知層53は、金属酸化物により形成されており、例えばアンチモン(Sb)を添加したSnO(Sb−SnO)により形成されている。感知層53は、選択燃焼層54を通過した検知対象ガスの濃度に応じて抵抗値等の電気的特性が変化するものである。また、感知層53は、検知対象ガスをCHガスとした場合に、検知対象ガス以外のガスであるCOガス、水素(H)ガス等の非検知対象ガスの濃度に応じても抵抗値等の電気的特性が変化する。なお、感知層53は、SnO以外の材料、例えばIn、WO、ZnO、TiO等の金属酸化物半導体を主成分とする材料により形成されていてもよい。また、本明細書における「主成分」とは、材料の成分として50%以上含有していることを意味する。
選択燃焼層54は、電極層52及び感知層53の上に、感知層53の表面を覆うように形成されており、検知対象ガス及び非検知対象ガスを吸着する。なお、選択燃焼層54は、感知層53の上面に、平面視における大きさが感知層53と同一となるように積層されていてもよい。選択燃焼層54は、所定の温度に加熱されることにより、吸着した非検知対象ガスを燃焼させる一方、検知対象ガスをほとんど燃焼させない。これにより、選択燃焼層54では、検知対象ガスに対して非検知対象ガスを選択的に燃焼させて除去することができる。このため、選択燃焼層54において、感知層53に到達する非検知対象ガスを減少させ、検知対象ガスを選択的に感知層53に到達させることができる。その結果、感知層53において検知対象ガスと非検知対象ガスとを区別して検知することができる。選択燃焼層54は、例えばパラジウム(Pd)の貴金属触媒を担持したAl焼結材(PdO−Al)により形成されている。なお、貴金属触媒として、パラジウム(Pd)以外にも、白金(Pt)を採用してもよい。
(制御装置)
制御装置200の機能構成の一例について、図3に基づき説明する。図3は、一実施形態の制御装置の機能構成図である。
図3に示されるように、制御装置200は、ヒータ制御部2と、ガス検知部3と、記憶部4と、表示制御部5と、警報制御部6と、出力制御部7とを有し、これらの機能は、例えばマイクロコンピュータ等のCPU及びその周辺回路により実現される。
ヒータ制御部2は、ガスセンサ100に供給する電力を制御する。具体的には、ヒータ制御部2は、電源300より供給される電力を、ガスセンサ100の駆動に対応するヒータ電圧の電力に変換し、ガスセンサ100のヒータ層30に間欠的に供給し、感知層53の温度を変化させる。
ヒータ制御部2は、ガス検知部3により検知対象ガス及び非検知対象ガスのいずれも検知されていない場合、ガス検知装置1を予備検知駆動で動作させる。また、ヒータ制御部2は、予備検知駆動で動作しているときに、ガス検知部3により検知対象ガス及び非検知対象ガスの少なくともいずれかが検知された場合、本検知駆動に切り替える。
予備検知駆動は、所定の周期ごとに第1の時間、ヒータ層30に通電し、感知層53を、検知対象ガス及び非検知対象ガスを検知可能な第1の温度に制御する駆動である。所定の周期としては例えば30秒とすることができ、第1の時間としては例えば0.05秒とすることができ、第1の温度としては例えば300℃とすることができる。なお、所定の周期は30秒に限定されるものではなく、第1の時間は0.05秒に限定されるものではなく、第1の温度は300℃に限定されるものではない。
本検知駆動は、所定の周期ごとに第1の時間よりも長い第2の時間、ヒータ層30に通電し、感知層53及び選択燃焼層54を、第1の温度よりも高く、検知対象ガスと非検知対象ガスとを区別して検知可能な第2の温度に制御する駆動である。所定の周期としては例えば30秒とすることができ、第2の時間としては例えば0.2秒とすることができる。第2の温度は、感知層53において検知対象ガスが検知可能であり、かつ、選択燃焼層54において検知対象ガスに対して非検知対象ガスを選択的に燃焼させて除去することができる温度であり、例えば450℃とすることができる。なお、所定の周期は30秒に限定されるものではなく、第2の時間は0.2秒に限定されるものではなく、第2の温度は450℃に限定されるものではない。
このように、予備検知駆動では、本検知駆動と比較して、ヒータ層30に通電する電力が小さく、ヒータ層30に通電する時間が短い。このため、予備検知駆動で動作しているときの消費電力は、本検知駆動で動作しているときの消費電力よりも小さくなる。
ガス検知部3は、電源300より供給される電力を、ガスセンサ100の駆動に対応するセンサ電圧の電力に変換し、ガスセンサ100の感知層53に供給する。
ガス検知部3は、予備検知駆動で動作しているときの感知層53の抵抗値等の電気的特性に基づいて、検知対象ガス及び非検知対象ガスの少なくともいずれかを検知する。具体的には、ガス検知部3は、予備検知駆動しているときであって、ヒータ層30に通電してから第1の時間が経過した時の感知層53の抵抗値が第1の閾値以下である場合、検知対象ガス及び非検知対象ガスの少なくともいずれかを検知したと判定する。第1の閾値は、例えば検知対象ガスの種類、非検知対象ガス種類、感知層53の材料に応じて定められる。例えば、検知対象ガスがメタン(CH)、非検知対象ガスが一酸化炭素(CO)及び水素(H)、感知層53がSb−SnOで、図4の特性を示す場合、第1の閾値としては、1×10Ωとすることができる。
図4は、予備検知駆動での通電時の感知層の抵抗値の変化を示す図である。図4では、CH、CO、Hのいずれかのガスを所定の濃度で含む雰囲気又はCH、CO、Hのいずれのガスも含まない大気(air)雰囲気において、ヒータ層30に通電してから0.05秒経過するまでの感知層53の抵抗値の変化を示している。図4中、時間(秒)を横軸で示し、感知層53の抵抗値(Ω)を縦軸で示している。また、図4中、大気雰囲気における感知層53の抵抗値の変化を一点鎖線で示し、CHガスを4000ppmの濃度で含む雰囲気における感知層53の抵抗値の変化を太い実線で示している。さらに、COガスを500ppmの濃度で含む雰囲気における感知層53の抵抗値の変化を細い破線で示し、Hガスを4000ppmの濃度で含む雰囲気における感知層53の抵抗値の変化を太い破線で示している。
図4に示されるように、CHガス、COガス及びHガスのいずれかのガスを含む雰囲気では、時間の経過に伴って抵抗値が低下している。また、抵抗値の低下量は、大気雰囲気における抵抗値の低下量よりも大きい。よって、予備検知駆動では、ヒータ層30に約0.05秒間通電し、約0.05秒が経過した時点における感知層53の抵抗値を測定することにより、CHガス、COガス、Hガスのいずれかのガスが存在することを検知することができる。
また、ガス検知部3は、本検知駆動で動作しているときの感知層53の抵抗値等の電気的特性に基づいて、検知対象ガスを検知する。具体的には、ガス検知部3は、本検知駆動しているときであって、ヒータ層30に通電してから第2の時間が経過した時の感知層53の抵抗値が第2の閾値以下である場合、検知対象ガスを検知したと判定する。第2の閾値は、例えば検知対象ガスの種類、非検知対象ガスの種類、感知層53の材料に応じて定められる。例えば、検知対象ガスがCH、非検知対象ガスがCO及びH、感知層53がSb−SnOで、図5の特性を示す場合、第2の閾値としては、1×10Ωとすることができる。なお、第2の閾値は、第1の閾値と同じであってもよく、異なっていてもよい。
図5は、本検知駆動での通電時の感知層の抵抗値の変化を示す図である。図5では、CH、CO、Hのいずれかのガスを所定の濃度で含む雰囲気又はCH、CO、Hのいずれのガスも含まない大気(air)雰囲気において、ヒータ層30に通電してから0.2秒経過するまでの感知層53の抵抗値の変化を示している。図5中、時間(秒)を横軸で示し、感知層53の抵抗値(Ω)を縦軸で示している。また、図5中、大気雰囲気における感知層53の抵抗値の変化を一点鎖線で示している。また、CHガスを1000ppmの濃度で含む雰囲気における感知層53の抵抗値の変化を細い実線で示し、CHガスを4000ppmの濃度で含む雰囲気における感知層53の抵抗値の変化を太い実線で示している。さらに、COガスを500ppmの濃度で含む雰囲気における感知層53の抵抗値の変化を細い破線で示し、Hガスを4000ppmの濃度で含む雰囲気における感知層53の抵抗値の変化を太い破線で示している。
図5に示されるように、CHガスを含む雰囲気では、時間の経過に伴って抵抗値が低下し、約0.1秒の時間が経過した後、略一定の値で安定している。一方、COガスを含む雰囲気及びHガスを含む雰囲気では、時間の経過に伴って抵抗値が一旦低下し、その後、増加に転じ、徐々に大気雰囲気における抵抗値に近づくように変化している。よって、本検知駆動では、ヒータ層30に約0.2秒間通電し、約0.2秒が経過した時点における感知層53の抵抗値を測定することにより、CHガスと、それ以外のガス(例えばCOガス、Hガス)とを区別し、CHのみを正確に検知することができる。
記憶部4は、例えば各種の判定に用いられる閾値(例えば第1の閾値、第2の閾値)、本検知駆動及び予備検知駆動の条件、駆動を切り替える条件、ガス検知装置1が警報を発したときの状態データ等の履歴データを記憶する。
表示制御部5は、ガス検知部3から入力される信号に基づいて、表示器400が検知内容を表示するように制御する。
警報制御部6は、ガス検知部3から入力される信号に基づいて、警報器500が警報音を発するように制御する。
出力制御部7は、ガス検知部3から入力される信号に基づいて、外部インタフェース600が検知内容に応じた電圧等の電気信号を出力するように制御する。
(ガス検知処理)
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態のガス検知処理(ガス検知方法)について、図6に基づき説明する。図6は、第1の実施形態のガス検知処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図6に示されるように、最初に、ヒータ制御部2は、ガスセンサ100を予備検知駆動させる(ステップS1)。
続いて、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第1の時間が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第1の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS2)。具体的には、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第1の時間(例えば0.05秒)が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第1の閾値以下である場合、検知対象ガス(例えばCHガス)及び非検知対象ガス(例えばCOガス、Hガス)の少なくともいずれかが検知されたと判定する。これに対し、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第1の時間が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第1の閾値よりも大きい場合、検知対象ガス(例えばCHガス)及び非検知対象ガス(例えばCOガス、Hガス)のいずれも検知されていないと判定する。
ステップS2において、感知層53の抵抗値が第1の閾値よりも大きいと判定された場合、即ち、ガス検知部3が検知対象ガス及び非検知対象ガスのいずれも検知していないと判定した場合、ステップS1へ戻り、予備検知駆動を継続する。
ステップS2において、感知層53の抵抗値が第1の閾値以下であると判定された場合、即ち、ガス検知部3が検知対象ガス及び非検知対象ガスの少なくともいずれかを検知したと判定した場合、ヒータ制御部2は、予備検知駆動から本検知駆動へ切り替える(ステップS3)。
続いて、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第2の時間が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第2の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS4)。具体的には、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第2の時間(例えば0.2秒)が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第2の閾値以下である場合、検知対象ガス(例えばCH)が検知されたと判定する。これに対し、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第2の時間が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第2の閾値よりも大きい場合、検知対象ガス(CHガス)は検知されておらず、非検知対象ガス(例えばCOガス、Hガス)が検知されたと判定する。
ステップS4において、感知層53の抵抗値が第2の閾値以下であると判定された場合、即ち、ガス検知部3が検知対象ガスを検知したと判定した場合、ガス検知部3は、表示制御部5、警報制御部6、出力制御部7に検知対象ガスを検知したことを示す信号を送信する。そして、ガス検知部3からの信号を受信した表示制御部5は表示器400に検知情報を表示させ、警報制御部6は警報器500に警報を発報させ、出力制御部7は外部インタフェース600に電気信号を出力させる(ステップS5)。これらの警報の後、処理を終了する。
ステップS4において、感知層53の抵抗値が第2の閾値よりも大きいと判定された場合、即ち、ガス検知部3が検知対象ガスを検知していないと判定した場合、ステップS1へ戻る。なお、ステップS4において、感知層53の抵抗値が第2の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS1へ戻る前に、ガス検知部3は、記憶部4に記憶された第1の閾値を変更(例えば小さく)してもよい。
次に、第1の実施形態のガス検知処理を行ったときの時間とヒータ層30の温度との関係について、図7及び図8に基づき説明する。図7及び図8は、第1の実施形態のガス検知処理を行ったときの時間とヒータ層30の温度との関係を説明するための図である。図7及び図8中、時間を横軸で示し、ヒータ層30の温度を縦軸で示している。
図7に示されるように、予備検知駆動しているガスセンサ100では、所定の周期ごとに第1の時間t1、ヒータ層30の温度が第1の温度T1に昇温される。そして、ガスセンサ100が予備検知駆動しているときに、ヒータ層30に通電してから第1の時間t1が経過した時の感知層53の抵抗値が第1の閾値以下である場合、予備検知駆動から本検知駆動へ切り替わる。そして、本検知駆動においてヒータ層30に通電してから第2の時間t2が経過するまでヒータ層30の温度が第2の温度T2に昇温される。このとき、図7に示されるように、予備検知駆動においてヒータ層30に通電した状態からヒータ層30への通電を停止することなく本検知駆動におけるヒータ層30への通電を行ってよい。また、図8に示されるように、予備検知駆動から本検知駆動へ切り替わる際、予備検知駆動においてヒータ層30に通電した状態からヒータ層30への通電を一度停止し、所定の時間t11が経過した後、本検知駆動におけるヒータ層30への通電を行ってもよい。そして、ガスセンサ100が本検知駆動しているときに、ヒータ層30に通電してから第2の時間t2が経過した時の感知層53の抵抗値が第2の閾値よりも大きい場合、本検知駆動から予備検知駆動へ切り替わる。そして、再び、予備検知駆動しているガスセンサ100では、所定の周期ごとに第1の時間t1、ヒータ層30の温度が第1の温度T1に昇温される。そして、ガスセンサ100が予備検知駆動しているときに、ヒータ層30に通電してから第1の時間t1が経過した時の感知層53の抵抗値が第1の閾値以下である場合、予備検知駆動から本検知駆動へ切り替わる。そして、本検知駆動においてヒータ層30に通電してから第2の時間t2が経過するまでヒータ層30の温度が第2の温度T2に昇温される。そして、ガスセンサ100が本検知駆動しているときに、ヒータ層30に通電してから第2の時間t2が経過した時の感知層53の抵抗値が第2の閾値以下である場合、警報を発報し、動作を終了する。
以上に説明したように、第1の実施形態では、ガス検知装置1は、予備検知駆動しているときの感知層53の抵抗値に基づいて、予備検知駆動から本検知駆動へ切り替える。これにより、ガス検知装置1は、検知対象ガス及び非検知対象ガスのいずれも検知していない場合、本検知駆動よりも消費電力の低い予備検知駆動で動作する。このため、ガス検知装置1の消費電力を低減することができる。また、ガス検知装置1は、検知対象ガス及び非検知対象ガスのいずれかを検知した場合、本検知駆動で動作し、検知対象ガスと非検知対象ガスとを区別して検知する。このため、誤検知を抑制することができる。
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態のガス検知処理(ガス検知方法)について、図9に基づき説明する。図9は、第2の実施形態のガス検知処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図9に示されるように、最初に、ヒータ制御部2は、ガスセンサ100を予備検知駆動させる(ステップS21)。
続いて、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第1の時間が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第1の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS22)。具体的には、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第1の時間(例えば0.05秒)が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第1の閾値以下である場合、検知対象ガス(例えばCHガス)及び非検知対象ガス(例えばCOガス、Hガス)の少なくともいずれかが検知されたと判定する。これに対し、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第1の時間が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第1の閾値より大きい場合、検知対象ガス(例えばCHガス)及び非検知対象ガス(例えばCOガス、Hガス)のいずれも検知されていないと判定する。
ステップS22において、感知層53の抵抗値が第1の閾値よりも大きいと判定された場合、即ち、ガス検知部3が検知対象ガス及び非検知対象ガスのいずれも検知していないと判定した場合、ステップS21へ戻り、予備検知駆動を継続する。
ステップS22において、感知層53の抵抗値が第1の閾値以下であると判定された場合、即ち、ガス検知部3が検知対象ガス及び非検知対象ガスの少なくともいずれかを検知したと判定した場合、ヒータ制御部2は、予備検知駆動から本検知駆動へ切り替える(ステップS23)。
続いて、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第3の時間が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第2の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS24)。具体的には、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第3の時間(例えば0.1秒)が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第2の閾値以下である場合、検知対象ガス(例えばCH)が検知された可能性が高いと判定する。これに対し、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第3の時間が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第2の閾値より大きい場合、検知対象ガス(CHガス)は検知されておらず、非検知対象ガス(例えばCOガス、Hガス)が検知されたと判定する。
ステップS24において、感知層53の抵抗値が第2の閾値よりも大きいと判定された場合、即ち、ガス検知部3が非検知対象ガスを検知した可能性が高いと判定した場合、ステップS21へ戻り、予備検知駆動を継続する。なお、ステップS24において、感知層53の抵抗値が第2の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS21へ戻る前に、ガス検知部3は、記憶部4に記憶された第1の閾値を変更(例えば小さく)してもよい。
ステップS24において、感知層53の抵抗値が第2の閾値以下であると判定された場合、即ち、ガス検知部3が検知対象ガスを検知した可能性が高いと判定した場合、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第4の時間が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第2の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS25)。具体的には、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第4の時間(例えば0.2秒)が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第2の閾値以下である場合、検知対象ガス(例えばCH)が検知されたと判定する。これに対し、ガス検知部3は、ヒータ層30に通電してから第4の時間が経過した時の感知層53の抵抗値が記憶部4に記憶された第2の閾値よりも大きい場合、検知対象ガス(CHガス)は検知されておらず、非検知対象ガス(例えばCOガス、Hガス)が検知されたと判定する。
ステップS25において、感知層53の抵抗値が第2の閾値以下であると判定された場合、即ち、ガス検知部3が検知対象ガスを検知したと判定した場合、ガス検知部3は、表示制御部5、警報制御部6、出力制御部7に検知対象ガスを検知したことを示す信号を送信する。そして、ガス検知部3からの信号を受信した表示制御部5は表示器400に検知情報を表示させ、警報制御部6は警報器500に警報を発報させ、出力制御部7は外部インタフェース600に電気信号を出力させる(ステップS26)。これらの警報の後、処理を終了する。
ステップS25において、感知層53の抵抗値が第2の閾値よりも大きいと判定された場合、即ち、ガス検知部3が検知対象ガスを検知していないと判定した場合、ステップS21へ戻る。なお、ステップS25において、感知層53の抵抗値が第2の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS21へ戻る前に、ガス検知部3は、記憶部4に記憶された第1の閾値を変更(例えば小さく)してもよい。
なお、第2の実施形態のガス検知処理では、本検知駆動においてヒータ層30に通電してから2つの時刻(第3の時間及び第4の時間が経過した時)の感知層53の抵抗値に基づいて、検知対象ガスが検知されたか否かを判定したが、これに限定されない。本検知駆動において、例えばヒータ層30に通電してから3つ以上の異なる時刻の感知層53の抵抗値に基づいて、検知対象ガスが検知されたか否かを判定してもよい。
具体的には、本検知駆動では、ガス検知部3が、本検知駆動の通電時間中にM回(Mは2以上の整数)、感知層53の抵抗値が第2の閾値以下であるか否かの判定を行う。そして、(n−1)回目(nは2以上M以下の整数)の判定において、ガス検知部3が感知層53の抵抗値が第2の閾値よりも大きいと判定した場合、ヒータ制御部2は、本検知駆動から予備検知駆動に切り替える。一方、(n−1)回目の判定において、ガス検知部3が感知層53の抵抗値が第2の閾値以下であると判定した場合、ガス検知部3はn回目の判定を行う。また、M回目の判定において、ガス検知部3が感知層53の抵抗値が第2の閾値以下であると判定した場合、ガス検知部3は、検知対象ガスを検知したと判定する。一方、M回目の判定において、ガス検知部3が感知層53の抵抗値が第2の閾値よりも大きいと判定した場合、ヒータ制御部2は、本検知駆動から予備検知駆動に切り替える。
次に、第2の実施形態のガス検知処理を行ったときの時間とヒータ層30の温度との関係について、図10に基づき説明する。図10は、第2の実施形態のガス検知処理を行ったときの時間とヒータ層30の温度との関係を説明するための図である。図10中、時間を横軸で示し、ヒータ層30の温度を縦軸で示している。
図10に示されるように、予備検知駆動しているガスセンサ100では、所定の周期ごとに第1の時間t1、ヒータ層30の温度が第1の温度T1に昇温される。そして、ガスセンサ100が予備検知駆動しているときに、ヒータ層30に通電してから第1の時間t1が経過した時の感知層53の抵抗値が第1の閾値以下である場合、予備検知駆動から本検知駆動へ切り替わる。そして、本検知駆動においてヒータ層30に通電してから第3の時間t3が経過するまでヒータ層30の温度が第2の温度T2に昇温される。このとき、図10に示されるように、予備検知駆動においてヒータ層30に通電した状態からヒータ層30への通電を停止することなく本検知駆動におけるヒータ層30への通電を行ってよい。また、予備検知駆動から本検知駆動へ切り替わる際、予備検知駆動においてヒータ層30に通電した状態からヒータ層30への通電を一度停止し、所定の時間が経過した後、本検知駆動におけるヒータ層30への通電を行ってもよい。そして、ガスセンサ100が本検知駆動しているときに、ヒータ層30に通電してから第3の時間t3が経過した時の感知層53の抵抗値が第2の閾値よりも大きい場合、本検知駆動から予備検知駆動へ切り替わる。そして、再び、予備検知駆動しているガスセンサ100では、所定の周期ごとに第1の時間t1、ヒータ層30の温度が第1の温度T1に昇温される。そして、ガスセンサ100が予備検知駆動しているときに、ヒータ層30に通電してから第1の時間t1が経過した時の感知層53の抵抗値が第1の閾値以下である場合、予備検知駆動から本検知駆動へ切り替わる。そして、ヒータ層30に通電してから第3の時間t3が経過するまでヒータ層30の温度が第2の温度T2に昇温される。そして、ガスセンサ100が本検知駆動しているときに、ヒータ層30に通電してから第3の時間t3が経過した時の感知層53の抵抗値が第2の閾値以下である場合、ヒータ層30に通電してから第4の時間t4が経過するまでヒータ層30の温度が第2の温度T2に昇温される。そして、ガスセンサ100が本検知駆動しているときに、ヒータ層30に通電してから第4の時間t4が経過した時の感知層53の抵抗値が第2の閾値以下である場合、警報を発報し、動作を終了する。なお、第3の時間t3は、第1の実施形態における第2の時間t2よりも短い時間である。また、第4の時間t4は、第3の時間t3よりも長い時間であり、第1の実施形態における第2の時間t2と同じ時間であってもよく、異なる時間であってもよい。
以上に説明したように、第2の実施形態では、ガス検知装置1は、予備検知駆動しているときの感知層53の抵抗値に基づいて、予備検知駆動から本検知駆動へ切り替える。これにより、ガス検知装置1は、検知対象ガス及び非検知対象ガスのいずれも検知していない場合、本検知駆動よりも消費電力の低い予備検知駆動で動作する。このため、ガス検知装置1の消費電力を低減することができる。また、ガス検知装置1は、検知対象ガス及び非検知対象ガスのいずれかを検知した場合、本検知駆動で動作し、検知対象ガスと非検知対象ガスとを区別して検知する。このため、誤検知を抑制することができる。
特に、第2の実施形態では、本検知駆動において、ヒータ層30に通電してから第2の時間t2よりも短い第3の時間t3が経過した時の感知層53の抵抗値が第2の閾値よりも大きい場合、本検知駆動から予備検知駆動へ切り替わる。これにより、第1の実施形態よりもガスセンサ100が本検知駆動で動作する時間が短くなるので、第1の実施形態よりも消費電力を低減することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 ガス検知装置
2 ヒータ制御部
3 ガス検知部
4 記憶部
5 表示制御部
6 警報制御部
7 出力制御部
10 基板
11 貫通孔
20 熱絶縁支持層
30 ヒータ層
40 絶縁層
50 ガス検知層
51 接合層
52 電極層
53 感知層
54 選択燃焼層
100 ガスセンサ
200 制御装置
300 電源
400 表示器
500 警報器
600 外部インタフェース

Claims (6)

  1. 検知対象ガスと非検知対象ガスとを含むガスの濃度に応じて電気的特性が変化する感知層と、前記感知層を加熱するヒータ層と、を含むガスセンサと、
    前記感知層の電気的特性に基づいて、前記検知対象ガスを検知するガス検知部と、
    前記ヒータ層に通電し、前記感知層を、前記検知対象ガス及び前記非検知対象ガスを検知可能な第1の温度に制御する予備検知駆動と、前記ヒータ層に通電し、前記感知層を、前記第1の温度よりも高く、前記検知対象ガスを検知可能な第2の温度に制御する本検知駆動と、を切り替えるヒータ制御部と、
    を有し、
    前記ヒータ制御部は、前記予備検知駆動しているときに前記ガス検知部により前記検知対象ガス及び前記非検知対象ガスの少なくともいずれかが検知された場合、前記本検知駆動に切り替えることを特徴とするガス検知装置。
  2. 前記予備検知駆動の通電時間は、前記本検知駆動の通電時間より短いことを特徴とする請求項1に記載のガス検知装置。
  3. 前記ヒータ制御部は、前記予備検知駆動で前記感知層の電気的特性が第1の閾値以下の場合、前記検知対象ガス及び前記非検知対象ガスの少なくともいずれかを検知したと判定し、前記予備検知駆動に続けて前記本検知駆動を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のガス検知装置。
  4. 前記本検知駆動では、前記ガス検知部が、前記本検知駆動の通電時間中にM回(Mは2以上の整数)、前記感知層の電気的特性が第2の閾値以下か否かの判定を行い、
    (n−1)回目(nは2以上M以下の整数)の前記判定において、前記ガス検知部が前記感知層の電気的特性が前記第2の閾値よりも大きいと判定した場合、前記ヒータ制御部は、前記本検知駆動から前記予備検知駆動に切り替え、
    (n−1)回目の前記判定において、前記ガス検知部が前記感知層の電気的特性が前記第2の閾値以下と判定した場合、前記ガス検知部はn回目の前記判定を行い、
    M回目の前記判定において、前記ガス検知部が前記感知層の電気的特性が前記第2の閾値以下と判定した場合、前記ガス検知部は、前記検知対象ガスを検知したと判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のガス検知装置。
  5. 前記電気的特性は抵抗値であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のガス検知装置。
  6. 検知対象ガスと非検知対象ガスとを含むガスの濃度に応じて電気的特性が変化する感知層と、前記感知層を加熱するヒータ層と、を含むガスセンサを有するガス検知装置を用いたガス検知方法であって、
    前記感知層の電気的特性に基づいて、前記ヒータ層に通電し、前記感知層を、前記検知対象ガス及び前記非検知対象ガスの少なくともいずれかを検知可能な第1の温度に制御する予備検知駆動と、前記ヒータ層に通電し、前記感知層を、前記第1の温度よりも高く、前記検知対象ガスを検知可能な第2の温度に制御する本検知駆動と、を切り替えることを特徴とするガス検知方法。
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