JP5415971B2 - ガス警報器およびガス検出方法 - Google Patents
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Description
このような事情から、警報器の普及率の向上を図るため、設置性の向上、即ち電池駆動とコードレス化することが望まれている。
警報器の電池駆動を実現するために最も重要なことは低消費電力化である。そのため電池駆動の警報器は、検出周期に合わせて間欠駆動を行うことで低消費電力化が図られている。
具体的に例えば図7のような構造の薄膜ガスセンサが設けられたガス警報器について説明する。薄膜ガスセンサは、薄膜上の熱絶縁支持膜2の外周または両端部をSi基板1により支持し、外周部または両端部が厚く、中央部が薄く形成されたダイアフラムの支持基板上に薄膜のヒータ層5を形成する。そして、このヒータ層5を電気絶縁膜3で覆い、その上にガス検出用の電極6を形成した後、さらに半導体薄膜によってガス検出層4を形成して薄膜ガスセンサとしたものである。
このような構造の薄膜ガスセンサを用いたガス警報器は、例えば20秒周期で間欠駆動される(例えば、特許文献1を参照)。詳しくは図8に示す駆動パターンによってヒータが間欠駆動される。ここに図8(a)は、ヒータ層に印加する電圧パターンであり、縦軸はヒータ層に印加する電圧(Vh)、横軸は時間(t)である。また図8(b)はセンサ抵抗を検出するための電圧印加パターンであり、縦軸はガス検出層に印加する電圧(Vc)、横軸は時間(t)である。
このガス警報器は、メタンや水素並びに一酸化炭素を区別して検出するため、まずセンサを高温状態(High)で5秒間加熱し、センサ表面のクリーニングを実施してセンサを初期状態にすると同時にメタンガスを検出する。次にセンサを低温状態(Low)に下げ、例えば低温状態に移行した1秒後にセンサ抵抗を測定して水素ガスを検出した後、15秒間維持される低温状態の最後に一酸化炭素ガスの検出を行うという、いわゆるHigh―Low駆動を行っている。
本発明は、このような課題を解決するべくなされたもので、その目的とするところは低い消費電力でメタン、水素並びに一酸化炭素を選択的に検出することができるガス警報器およびガス検出方法を提供することにある。
前記ガス計測手段は、清浄空気中において前記ヒータ制御手段による通電加熱中、前記ガス検出層が所定の第一の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第一基準抵抗値と、更に前記ガス検出層の温度が上昇して所定の第二の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第二基準抵抗値と、更に前記ガス検出層の温度が上昇して略一定の所定の第三の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第三基準抵抗値とをそれぞれ予め保持し、前記第一の抵抗値が前記第一基準抵抗値よりも小さく、かつ前記第三の抵抗値が前記第三基準抵抗値よりも小さいとき、ガス種を水素ガスと判定し、前記第二の抵抗値から水素ガス濃度を求め、この水素ガス濃度が所定の濃度を超えていると判定したとき、前記警報部から水素ガス検出警報を出力することを特徴としている。
また本発明のガス警報器は、抵抗値の変化を利用してガスを検出するガス検出層およびこのガス検出層を加熱するヒータ層を有する薄膜ガスセンサと、前記ヒータ層に所定の周期で間欠的に通電するヒータ制御手段と、前記ガス検出層の抵抗値を計測してガス濃度を求めるガス計測手段と、このガス計測手段が所定のガス濃度を超えていると判断したとき警報を出力する警報部とを備え、
前記ガス計測手段は、清浄空気中において前記ヒータ制御手段による通電加熱中、前記ガス検出層が所定の第一の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第一基準抵抗値と、更に前記ガス検出層の温度が上昇して所定の第二の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第二基準抵抗値と、更に前記ガス検出層の温度が上昇して略一定の所定の第三の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第三基準抵抗値とをそれぞれ予め保持し、前記第一の抵抗値が前記第一基準抵抗値よりも小さく、かつ前記第三の抵抗値が第三基準抵抗値よりも大きいとき、ガス種を一酸化炭素ガスと判定し、前記第二の抵抗値から一酸化炭素ガス濃度を求め、この一酸化炭素ガス濃度が所定の濃度を超えていると判定したとき、前記警報部から一酸化炭素ガス検出警報を出力することを特徴としている。
前記ガス計測手段は、清浄空気中において前記ヒータ制御手段による通電加熱中、前記ガス検出層が所定の第一の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第一基準抵抗値と、更に前記ガス検出層の温度が上昇して所定の第二の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第二基準抵抗値と、更に前記ガス検出層の温度が上昇して略一定の所定の第三の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第三基準抵抗値とをそれぞれ予め保持し、前記第一基準抵抗値が前記第一の抵抗値よりも小さく、かつ第三基準抵抗値が前記第三の抵抗値よりも大きいとき、ガス種をメタンガスと判定し、前記第三の抵抗値からメタンガス濃度を求め、このメタンガス濃度が所定の濃度を超えていると判定したとき、前記警報部からメタンガス検出警報を出力することを特徴としている。
特に本発明のガス警報器における前記ヒータ制御手段は、250℃を超え、430℃未満に前記ガス検出層を加熱するものとして提供される。
また本発明は、メタンガス、水素ガスまたは一酸化炭素ガスの少なくとも一つ以上のガス種を検出して警報を出力するガス警報器を提供するものである。
清浄空気中において前記ヒータ制御手段による通電加熱中、前記ガス検出層が所定の第一の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第一基準抵抗値と、更に前記ガス検出層の温度が上昇して所定の第二の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第二基準抵抗値と、更に前記ガス検出層の温度が上昇して略一定の所定の第三の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第三基準抵抗値とを予め計測しておき、
前記薄膜ガスセンサがガス雰囲気中にあるとき、前記ヒータ制御手段によって前記ヒータ層を通電加熱して前記ガス検出層が所定の第一の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第一の抵抗値と、この第一の抵抗値を測定した後、更に前記ガス検出層の温度が上昇して所定の第二の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第二の抵抗値と、この第二の抵抗値を測定した後、前記ガス検出層の温度が更に上昇して略一定の所定の第三の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第三の抵抗値とをそれぞれ計測し、前記第一の抵抗値と前記第一基準抵抗値および前記第三の抵抗値と前記第三基準抵抗値との相関からガス種を水素ガスまたは一酸化炭素ガスを判定し、前記第二の抵抗値から判定したガス種の濃度を求めることを特徴としている。
また本発明のガス検出方法であって、前記第一の抵抗値が前記第一基準抵抗値よりも小さく、かつ前記第三の抵抗値が第三基準抵抗値よりも大きいとき、ガス種を一酸化炭素ガスと判定し、前記第二の抵抗値から一酸化炭素ガス濃度を求めることを特徴としている。
更に本発明のガス検出方法は、前記第一の抵抗値が前記第一基準抵抗値よりも大きく、かつ前記第三の抵抗値が前記第三基準抵抗値よりも小さいとき、ガス種をメタンガスと判定し、前記第三の抵抗値からメタンガス濃度を求めることを特徴としている。
また本発明のガス検出方法であって、前記第一の抵抗値が前記第一基準抵抗値より大きく、かつ第三の抵抗値が前記第三基準抵抗値よりも大きいとき、清浄空気中であると判定することを特徴としている。
本発明のガス検出方法における前記ヒータ制御手段は、250℃を超え、430℃未満に前記ガス検出層を加熱することを特徴としている。
さて、上述した薄膜ガスセンサを備えた本発明のガス警報器の構成について説明する。
図1は、本発明に係るガス検出手段を適用したガス警報器の概略構成を示すブロック図である。この図を参照すればガス警報器には、例えばマイクロコンピュータ等を利用した主制御回路(以下、マイコン制御回路10と称する)が設けられている。このマイコン制御回路10は、ガス警報器全体の制御を司る役割を担う。またガス警報器には、薄膜ガスセンサのヒータ層5に接続されるヒータ制御回路11が設けられている。このヒータ制御回路11は、マイコン制御回路10のヒータ制御手段24に接続される。
マイコン制御回路10およびヒータ制御回路11には、作動用の電力が供給される電源回路12が接続されている。この電源回路12には、例えば乾電池や充電池などの電池が用いられる。あるいは電源回路12の他の例としては、特に図示しないが商用電源から警報器作動用の電力を生成する定電圧回路等によって構成してもよい。
なお、詳細は後述するがヒータ制御回路11は、薄膜ガスセンサのヒータ層5を加熱するためのヒータ層電圧と、ガス検出層の電気抵抗値を検出するためのセンサ抵抗検出電圧を図2に示したように所定の周期でそれぞれ間欠的に生成する。
またガス警報器には、ガスを検出した場合、使用者等に警報を発する警報出力回路17が設けられている。警報出力回路17は、ランプやブザーなどを備えて構成される。この警報出力回路17は、マイコン制御回路10に含まれる表示制御手段18や警報音出力制御手段19に接続されている。更にガス警報器には、ガスを検出した場合に聴覚的に警報を出力するための警報音出力回路20が設けられている。この警報音出力回路20は、マイコン制御回路10に含まれる警報音出力制御手段19に接続されてスピーカなどから警報を音声として出力する。
またガス警報器には、ガスを検出した場合に外部に電気的な出力をするための外部出力回路21が設けられている。この外部出力回路21は、外部の機器に電気的な出力信号を送ることができるように構成されている。また外部出力回路21は、マイコン制御回路10に含まれる外部出力制御手段22に接続される。
このように構成されたガス警報器に適用されるガス検出方法について説明する。図2は本発明におけるガス警報器の駆動パターンを示す図である。図2(a)は薄膜ガスセンサのヒータ層に印加する電圧パターンであり、縦軸は印加電圧(Vh)、横軸は時間(t)を示す。図2(b)は、センサ抵抗を検出するための電圧印加パターンであり、縦軸はガス検出層4に印加する電圧(Vc)、横軸は時間である。
これらの図から明らかなように本発明の特徴とするところは、図8に示される従来の駆動パターンと比べてセンサ抵抗検出電圧を高温状態内の3ヶ所に設け、低温状態の期間をヒータ層オフ状態に変更したHigh―Low駆動とした点にある。
このような特徴を備えた本発明において、図3は、350℃のHigh印加状態における各種ガス中におけるセンサ抵抗の時間応答を示したグラフである。この図3(a)はメタン、図3(b)はCO(一酸化炭素)、図3(c)は水素であり、それぞれの横軸には時間が示され、また縦軸にはセンサ抵抗値の対数を取った値が示されている。これらのグラフは、実線、太い破線、細い破線、太い一点鎖線、細い一点鎖線の順にガス濃度が高いことを示している。
このことから、例えば時刻T1と時刻T3でセンサ抵抗値が105Ω未満であれば水素ガス、時刻T1で105Ω未満かつ時刻T3で105Ω以上であればCO(一酸化炭素)ガス、時刻T1で105Ω以上かつ時刻T3で105Ω未満であればメタンガス、時刻T1と時刻T3で105Ω以上であれば清浄空気であるとの判断ができる。
また、ガス濃度に対する検出精度も必要である。図3を参照すれば、例えばCO(一酸化炭素)ガスと水素ガスに関してはHigh印加後0.03sの点(以下、時刻T2と称する)、メタンガスに関してはHigh印加後0.19sの点(時刻T3)でそれぞれのガス濃度に対してセンサ抵抗値の差が出ていることから、これらの点で濃度の判別を行えばよい。
次に図4は、本発明のガス警報器およびガス検出方法を実施する際のフローチャートである。ガスの検出動作に先立ち、時刻T1でのセンサ抵抗値の判断基準抵抗値R0(T1)、時刻T2での判断基準抵抗値R0(T2) 、時刻T3での判断基準抵抗値R0(T3)を記憶回路23に予め保持させておく。
ガス検知回路13は、ステップS3でR0(T1)>Rg(T1)であり、かつステップS5でR0(T3)>Rg(T3)であれば水素ガスを検知したと判断し、Rg(T2)の検出値によって濃度を判定して(ステップS6)、水素検知手段16に信号を送り警報等を発する。
ステップS3でR0(T1)>Rg(T1)、かつステップS4でR0(T3)<Rg(T3)であればガス検知回路13は、CO(一酸化炭素)ガスを検知したと判断し、Rg(T2)の検出値によって濃度を判定してCO(一酸化炭素)検知手段15に信号を送り警報等を発する(ステップS7)。
あるいはステップS3でR0(T1)<Rg(T1)、かつステップS5でR0(T3)>Rg(T3)であればガス検知回路13は、メタンガスを検知したと判断し、Rg(T3)の検出値によって濃度を判定してメタンガス検知手段14に信号を送り警報等を発する(ステップS7)。
ここで、図3から時刻T1が0.01sよりも短いとCO(一酸化炭素)ガス雰囲気および水素ガス雰囲気中のセンサ抵抗値は105Ω以上となり、0.015sよりも長いとメタンガス雰囲気中のセンサ抵抗値は105Ω以下となってしまい、CO(一酸化炭素)ガスおよび水素ガス雰囲気中の抵抗値とメタンガス雰囲気中のセンサ抵抗値との区別ができない。したがって、時刻T1は0.01〜0.015sの範囲が望ましい。
一方、時刻T3が0.15sよりも短いと、CO(一酸化炭素)ガス雰囲気中におけるセンサ抵抗値は105Ω以下となってしまい、メタン雰囲気中におけるセンサ抵抗値または水素ガス雰囲気中のセンサ抵抗値との区別ができないため、時刻T1は0.15sの範囲が望ましい。
また時刻T2が0.02〜0.05sの範囲外ではCO(一酸化炭素)濃度300ppm中でのセンサ抵抗値と500ppm中におけるセンサ抵抗値がほぼ等しく、ガス濃度の判別ができない。したがって、時刻T2は0.02〜0.05sの範囲が望ましい。
なお、Highの温度が250℃、430℃でのセンサ抵抗値の時間応答を図5、図6に示す。High温度が250℃になるとHigh印加後0.19sの点でCO(一酸化炭素)ガス雰囲気中におけるセンサ抵抗値も低下する。また、430℃ではHigh印加後0.19sの点で水素ガス雰囲気中におけるセンサ抵抗値が上昇してしまうことから、上記フローチャートではガス種の区別ができない。従って本発明におけるHighの温度は250℃より大きく、430℃より小さい範囲が望ましい。
11 ヒータ制御回路
12 電源回路
13 ガス検知回路
14 メタンガス検知手段
15 検知手段
16 水素検知手段
17 警報出力回路
18 表示制御手段
19 警報音出力制御手段
20 警報音出力回路
21 外部出力回路
22 外部出力制御手段
23 記憶回路
24 ヒータ制御手段
Claims (11)
- 抵抗値の変化を利用してガスを検出するガス検出層およびこのガス検出層を加熱するヒータ層を有する薄膜ガスセンサと、
前記ヒータ層に所定の周期で間欠的に通電するヒータ制御手段と、
前記ガス検出層の抵抗値を計測してガス濃度を求めるガス計測手段と、
このガス計測手段が所定のガス濃度を超えていると判断したとき警報を出力する警報部と
を備えたガス警報器であって、
前記ガス計測手段は、清浄空気中において前記ヒータ制御手段による通電加熱中、前記ガス検出層が所定の第一の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第一基準抵抗値と、
更に前記ガス検出層の温度が上昇して所定の第二の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第二基準抵抗値と、
更に前記ガス検出層の温度が上昇して略一定の所定の第三の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第三基準抵抗値とをそれぞれ予め保持し、
前記第一の抵抗値が前記第一基準抵抗値よりも小さく、かつ前記第三の抵抗値が前記第三基準抵抗値よりも小さいとき、ガス種を水素ガスと判定し、前記第二の抵抗値から水素ガス濃度を求め、この水素ガス濃度が所定の濃度を超えていると判定したとき、前記警報部から水素ガス検出警報を出力することを特徴とするガス警報器。 - 抵抗値の変化を利用してガスを検出するガス検出層およびこのガス検出層を加熱するヒータ層を有する薄膜ガスセンサと、
前記ヒータ層に所定の周期で間欠的に通電するヒータ制御手段と、
前記ガス検出層の抵抗値を計測してガス濃度を求めるガス計測手段と、
このガス計測手段が所定のガス濃度を超えていると判断したとき警報を出力する警報部と
を備えたガス警報器であって、
前記ガス計測手段は、清浄空気中において前記ヒータ制御手段による通電加熱中、前記ガス検出層が所定の第一の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第一基準抵抗値と、
更に前記ガス検出層の温度が上昇して所定の第二の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第二基準抵抗値と、
更に前記ガス検出層の温度が上昇して略一定の所定の第三の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第三基準抵抗値とをそれぞれ予め保持し、
前記第一の抵抗値が前記第一基準抵抗値よりも小さく、かつ前記第三の抵抗値が第三基準抵抗値よりも大きいとき、ガス種を一酸化炭素ガスと判定し、前記第二の抵抗値から一酸化炭素ガス濃度を求め、このCO(一酸化炭素)ガス濃度が所定の濃度を超えていると判定したとき、前記警報部から一酸化炭素ガス検出警報を出力することを特徴とするガス警報器。 - 抵抗値の変化を利用してガスを検出するガス検出層およびこのガス検出層を加熱するヒータ層を有する薄膜ガスセンサと、
前記ヒータ層に所定の周期で間欠的に通電するヒータ制御手段と、
前記ガス検出層の抵抗値を計測してガス濃度を求めるガス計測手段と、
このガス計測手段が所定のガス濃度を超えていると判断したとき警報を出力する警報部と
を備えたガス警報器であって、
前記ガス計測手段は、清浄空気中において前記ヒータ制御手段による通電加熱中、前記ガス検出層が所定の第一の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第一基準抵抗値と、
更に前記ガス検出層の温度が上昇して所定の第二の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第二基準抵抗値と、
更に前記ガス検出層の温度が上昇して略一定の所定の第三の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第三基準抵抗値とをそれぞれ予め保持し、
前記第一基準抵抗値が前記第一の抵抗値よりも小さく、かつ第三基準抵抗値が前記第三の抵抗値よりも大きいとき、ガス種をメタンガスと判定し、前記第三の抵抗値からメタンガス濃度を求め、このメタンガス濃度が所定の濃度を超えていると判定したとき、前記警報部からメタンガス検出警報を出力することを特徴とするガス警報器。 - 前記ヒータ制御手段は、250℃を超え、430℃未満に前記ガス検出層を加熱するものである請求項1〜3のいずれかに記載のガス警報器。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のガス警報器であって、
水素ガス、CO(一酸化炭素)ガスまたはメタンガスの少なくとも一つ以上のガス種を検出して警報を出力するものであるガス警報器。 - 抵抗値の変化を利用してガスを検出するガス検出層およびこのガス検出層を加熱するヒータ層を有する薄膜ガスセンサと、
前記ヒータ層に所定の周期で間欠的に通電するヒータ制御手段とを有するガス検出方法であって、
清浄空気中において前記ヒータ制御手段による通電加熱中、前記ガス検出層が所定の第一の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第一基準抵抗値と、
更に前記ガス検出層の温度が上昇して所定の第二の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第二基準抵抗値と、
更に前記ガス検出層の温度が上昇して略一定の所定の第三の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第三基準抵抗値とを予め計測しておき、
前記薄膜ガスセンサがガス雰囲気中にあるとき、前記ヒータ制御手段によって前記ヒータ層を通電加熱して前記ガス検出層が所定の第一の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第一の抵抗値と、
この第一の抵抗値を測定した後、更に前記ガス検出層の温度が上昇して所定の第二の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第二の抵抗値と、
この第二の抵抗値を測定した後、前記ガス検出層の温度が更に上昇して略一定の所定の第三の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第三の抵抗値とをそれぞれ計測し、
前記第一の抵抗値と前記第一基準抵抗値および前記第三の抵抗値と前記第三基準抵抗値との相関からガス種を水素ガスまたは一酸化炭素ガスと判定し、
前記第二の抵抗値から判定したガス種の濃度を求めることを特徴とするガス検出方法。 - 請求項6に記載のガス検出方法であって、前記第一の抵抗値が前記第一基準抵抗値よりも小さく、かつ前記第三の抵抗値が前記第三基準抵抗値よりも小さいとき、ガス種を水素ガスと判定し、前記第二の抵抗値から水素ガス濃度を求めるものであるガス検出方法。
- 請求項6に記載のガス検出方法であって、前記第一の抵抗値が前記第一基準抵抗値よりも小さく、かつ前記第三の抵抗値が第三基準抵抗値よりも大きいとき、ガス種を一酸化炭素ガスと判定し、前記第二の抵抗値から一酸化炭素ガス濃度を求めるものであるガス検出方法。
- 抵抗値の変化を利用してガスを検出するガス検出層およびこのガス検出層を加熱するヒータ層を有する薄膜ガスセンサと、
前記ヒータ層に所定の周期で間欠的に通電するヒータ制御手段とを有するガス検出方法であって、
清浄空気中において前記ヒータ制御手段による通電加熱中、前記ガス検出層が所定の第一の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第一基準抵抗値と、
更に前記ガス検出層の温度が上昇して所定の第二の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第二基準抵抗値と、
更に前記ガス検出層の温度が上昇して略一定の所定の第三の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第三基準抵抗値とを予め計測しておき、
前記薄膜ガスセンサがガス雰囲気中にあるとき、前記ヒータ制御手段によって前記ヒータ層を通電加熱して前記ガス検出層が所定の第一の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第一の抵抗値と、
この第一の抵抗値を測定した後、更に前記ガス検出層の温度が上昇して所定の第二の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第二の抵抗値と、
この第二の抵抗値を測定した後、前記ガス検出層の温度が更に上昇して略一定の所定の第三の温度に到達したときにおける前記ガス検出層の第三の抵抗値とをそれぞれ計測し、
前記第一の抵抗値が前記第一基準抵抗値よりも大きく、かつ前記第三の抵抗値が前記第三基準抵抗値よりも小さいとき、ガス種をメタンガスと判定し、前記第三の抵抗値からメタンガス濃度を求めるものであるガス検出方法。 - 請求項6に記載のガス検出方法であって、前記第一の抵抗値が前記第一基準抵抗値より大きく、かつ第三の抵抗値が前記第三基準抵抗値よりも大きいとき、清浄空気中であると判定するものであるガス検出方法。
- 前記ヒータ制御手段は、250℃を超え、430℃未満に前記ガス検出層を加熱するものである請求項6〜10のいずれかに記載のガス検出方法。
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