JP4449688B2 - アクリル積層フィルム - Google Patents
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Description
ゴム粒子をメタクリル樹脂と混合してフィルム化し、得られたフィルムを適当な大きさに切り出し、切片を0.5%四酸化ルテニウム水溶液に室温で15時間浸漬し、ゴム粒子部分(架橋弾性重合体部分)を染色した。さらに、ミクロトームを用いて約80nmの厚さにサンプルを切断した後、透過型電子顕微鏡で写真撮影を行った。この写真から無作為に100個の染色されたゴム粒子部を選択し、その各々の粒子径を算出した後、その数平均値を平均粒子径とした。
メタクリル酸メチル97.8%及びアクリル酸メチル2.2%のモノマー組成から、バルク重合法により得られた樹脂ペレット。
内層がメタクリル酸メチルに少量のメタクリル酸アリルを用いて重合された硬質重合体、中間層がアクリル酸ブチルを主成分としてさらにスチレン及び少量のメタクリル酸アリルを用いて重合された架橋弾性共重合体、外層がメタクリル酸メチルに少量のアクリル酸エチルを用いて重合された硬質重合体からなる球形3層構造であり、架橋弾性重合体層の平均粒子径が220nmの粒子。
内層がメタクリル酸メチルに少量のメタクリル酸アリルを用いて重合された硬質重合体、中間層がアクリル酸ブチルを主成分としてさらにスチレン及び少量のメタクリル酸アリルを用いて重合された架橋弾性共重合体、外層がメタクリル酸メチルに少量のアクリル酸エチルを用いて重合された硬質重合体からなる球形3層構造であり、架橋弾性重合体層の平均粒子径が180nmの粒子。
内層がアクリル酸ブチルを主成分としてさらにスチレン及び少量のメタクリル酸アリルを用いて重合された架橋弾性共重合体、外層がメタクリル酸メチルに少量のアクリル酸エチルを用いて重合された硬質重合体からなる球形2層構造であり、架橋弾性重合体層の平均粒子径が70nmの粒子。
〔アクリル材料(A)の調製〕
メタクリル樹脂70部と3層構造アクリルゴム粒子(1)30部とをスーパーミキサーで混合し、二軸押出機で溶融混錬して、アクリル材料(A)のペレットとした。このアクリル材料(A)のJIS K 7206に従って測定されるビカット軟化温度〔以下、VST(a)と記す〕は94.3℃であった。
2層構造アクリルゴム粒子90部とO−アセチルトリブチルシトレート(表中、ATBCと記す)10部とを二軸押出機で溶融混錬して、アクリル系樹脂(B)のペレットとした。このアクリル材料(B)のJIS K 7206に従って測定されるビカット軟化温度は65.8℃〔以下、VST(b)と記す〕であった。
上で得たアクリル材料(A)及び(B)を、それぞれ65mmφ一軸押出機〔東芝機械(株)製〕及び45mm一軸押出機〔東芝機械(株)製〕に投入し、溶融させた。この溶融したアクリル材料(A)及び(B)を、フィードブロック方式にて積層し、設定温度275℃のT型ダイスを介して押し出し、ポリシングロールに両面が完全に接するようにして冷却し、積層フィルムを作製した。この時、アクリル材料(A)からなる第1層の厚さが110μmになり、アクリル材料(B)からなる第2層の厚さが20μmになり、積層フィルム全体の厚さが130μmになるように、各押出機の回転数とポリシングロールの間隔を調整した。
アクリル材料(B)として、2層構造アクリルゴム粒子90部とジイソノニルアジペート(表中、DINAと記す)10部とを二軸押出機で溶融混錬して得たペレットを使用した以外は、実施例1と同様の操作を行った。VST(b)は69.1℃であった。
アクリル材料(B)として、2層構造アクリルゴム粒子97部とO−アセチルトリブチルシトレート3部とを二軸押出機で溶融混錬して得たペレットを使用した以外は、実施例1と同様の操作を行った。VST(b)は82.2℃であった。
アクリル材料(B)として、2層構造アクリルゴム粒子を二軸押出機で溶融混錬して得たペレットを使用した以外は、実施例1と同様の操作を行った。VST(b)は87.5℃であった。
アクリル材料(B)として、実施例4同様、2層構造アクリルゴム粒子を二軸押出機で溶融混錬して得たペレットを使用し、かつ、アクリル材料(A)からなる第1層の厚さが200μmになり、アクリル材料(B)からなる第2層の厚さが50μmになり、積層フィルム全体の厚さが250μmになるようにした以外は、実施例1と同様の操作を行った。
アクリル材料(B)として、3層構造アクリルゴム粒子(2)を二軸押出機で溶融混錬して得たペレットを使用した以外は、実施例1と同様の操作を行った。VST(b)は90.2℃であった。
アクリル材料(A)として、メタクリル樹脂40部と3層構造アクリルゴム粒子(1)60部とをスーパーミキサーで混合し、二軸押出機で溶融混錬して得たペレットを使用し、かつ、アクリル材料(B)として、実施例4同様、2層構造アクリルゴム粒子を二軸押出機で溶融混錬して得たペレットを使用した以外は、実施例1と同様の操作を行った。VST(a)は91.3℃であった。
各例における積層フィルムの作製の過程で、5時間以上フィルムの破断なく製膜が可能であったものを○、5時間で数回のフィルム破断が発生したものを△、5時間の間にフィルム破断が頻発し、収率が極めて低くなったものを×とした。
JIS K 5400に従って、第1層の表面の鉛筆引っかき値を測定した。
基材としてメタクリル樹脂板〔住友化学工業(株)製のスミペックスE〕を用い、この基材を予め100℃に加熱した後、ロール温度を100℃乃至110℃に設定したロール(ゴムロール、ニップ線圧3000N/m)に、積層フィルムの第2層と基材とが接するようにに挿入し、貼合した。室温まで冷却後、カッターナイフにより1mm間隔で100マスの碁盤目の切り込みを入れ、セロハンテープ〔ニチバン(株)製〕で剥がれ性を確認した。マスが全く剥がれない場合を○、数個のマスが剥がれる場合を△、10個以上のマスが剥がれる場合を×とした。
Claims (7)
- メタクリル樹脂を50重量%以上含有し、さらに平均粒子径が180〜500nmであるアクリルゴム粒子を含有するアクリル材料(A)からなる第1層と、平均粒子径が10〜150nmであるアクリルゴム粒子を含有し、アクリル材料(A)よりビカット軟化温度が少なくとも5℃低いアクリル材料(B)からなる第2層とから構成され、第1層及び第2層の厚さがそれぞれ10〜500μm及び1〜100μmであり、第1層の厚さが第2層の厚さより大きいことを特徴とする積層フィルム。
- アクリル材料(A)が、10重量%以上40重量%以下のアクリルゴム粒子を含有する請求項1に記載の積層樹脂フィルム。
- アクリル材料(A)に含有されるアクリルゴム粒子が、少なくとも3層の多層構造を有する請求項1又は2に記載の積層フィルム。
- アクリル材料(B)に含有されるアクリルゴム粒子が、単層構造又は2層構造を有する請求項1〜3のいずれかに記載の積層フィルム。
- アクリル材料(B)が、さらに可塑剤を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の積層フィルム。
- アクリル材料(B)に含有される可塑剤が、アルキル基の炭素数が4以上であるアルキルオキシカルボニル基を分子内に少なくとも2個有する化合物である請求項5に記載の積層フィルム。
- アクリル材料(B)からなる第2層が成形品に貼合される請求項1〜6のいずれかに記載の積層フィルム。
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