JP5092886B2 - 反射防止フィルム - Google Patents
反射防止フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5092886B2 JP5092886B2 JP2008129428A JP2008129428A JP5092886B2 JP 5092886 B2 JP5092886 B2 JP 5092886B2 JP 2008129428 A JP2008129428 A JP 2008129428A JP 2008129428 A JP2008129428 A JP 2008129428A JP 5092886 B2 JP5092886 B2 JP 5092886B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hard coat
- antireflection film
- film
- coat layer
- particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Description
(1)少なくとも一方の面に凹凸構造が形成された基材フィルムと、この基材フィルムにおける前記凹凸構造が形成された面に設けられるハードコート層と、このハードコート層における前記基材フィルムとは反対側の面に設けられる反射防止層とを備える反射防止フィルムであって、前記基材フィルムにおける前記凹凸構造側の面は、算術平均粗さ(Ra)が0.05〜0.5μmであって、かつ平均周期(Sm)が10〜200μmであり、前記ハードコート層は、主成分であるハードコート材料と、数平均粒径が400〜700nmである光拡散剤とを含む組成物により構成され、
前記組成物は、前記ハードコート材料100重量部に対して、5〜25重量部の前記光拡散剤を含む反射防止フィルム。
(2)前記光拡散剤は、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、二酸化ケイ素、及びアクリル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種からなる粒子である前記反射防止フィルム。
(3)前記組成物は、数平均粒経が20〜100nmである密着性付与剤をさらに含む前記反射防止フィルム。
(4)前記光拡散剤は、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、及びアクリル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種からなる粒子であり、前記組成物は、前記ハードコート材料100重量部に対して、10〜80重量部の前記密着性付与剤を含む前記反射防止フィルム。
(5)前記密着性付与剤は、二酸化ケイ素からなる粒子である前記反射防止フィルム。
(6)前記基材フィルムは、熱可塑性アクリル樹脂と数平均粒径2.0μm以下の弾性体粒子と含む組成物からなる第1の樹脂層と、前記弾性体粒子を含まない熱可塑性樹脂からなる第2の樹脂層とを備え、共押出法により形成される平均厚さ100μm未満の多層フィルムである前記反射防止フィルム。
図1は、本発明に係る反射防止フィルムの構成を示す模式図である。図1に示すように、反射防止フィルム1は、少なくとも一方の面に凹凸構造が形成された基材フィルム10と、基材フィルム10における凹凸構造が形成された面に設けられるハードコート層20と、ハードコート層20における基材フィルム10とは反対側の面に設けられる反射防止層30とを備えている。
本発明に用いる基材フィルムは、少なくとも一方の面に凹凸構造12が形成された、透明な樹脂フィルムである。本実施形態では、基材フィルム10の一方の面のみに凹凸構造12が形成されている。ただし、本発明は、本実施の形態の構成には限定されず、基材フィルムの両面に凹凸構造を形成してもよく、この場合には、両表面における算術表面粗さ(Ra)および平均周期(Sm)は同じでもよいし、異なっていてもよい。
は、マトリックスとなる熱可塑性アクリル樹脂の波長380nm〜780nmにおける屈折率nb(λ)との間に、|na(λ)−nb(λ)| ≦ 0.05の関係を満たすことが好ましい。特に、|na(λ)−nb(λ)| ≦ 0.045であることがより好ましい。なお、na(λ)及びnb(λ)は、波長λにおける主屈折率の平均値である。|na(λ)−nb(λ)|の値が上記値を超える場合には、界面での屈折率差によって生じる界面反射により、透明性を損なうおそれがある。
基材フィルムが、熱可塑性アクリル樹脂と数平均粒径2.0μm以下の弾性体粒子とからなる組成物を用いて形成される多層の樹脂層からなる場合、熱可塑性アクリル樹脂と数平均粒径2.0μm以下の弾性体粒子とからなる層の厚みの合計は60μm以下であることが好ましく、20μm以上60μm以下であることが好ましい。また、弾性体粒子を含まない熱可塑性アクリル樹脂層の厚みの合計は20μm以上であることが好ましく、20μm以上60μm以下であることが好ましい。 弾性体粒子を含まない熱可塑性アクリル樹脂層の厚みの合計が20μm未満であると耐熱性及び強度が不足し、熱可塑性アクリル樹脂と数平均粒径2.0μm以下の弾性体粒子からなる層の厚みの合計が20μm未満であると可撓性が不十分となる。
y−1以下であることが好ましい。基材フィルムの透湿度を上記好適な範囲とすることにより、基材フィルムに積層する層との密着性を向上できる。透湿度は、40℃、90%RHの環境下で、24時間放置する試験条件で、JIS Z 0208に記載のカップ法により測定できる。
基材フィルムの表面には、凹凸構造が形成されている。基材フィルムの表面に凹凸構造を付与する方法としては、凹凸の無い基材フィルムに対して、凹凸を有する賦型ロールを用いたニップ成形法や、凹凸を有するフィルムを用いたサンドイッチラミネート法、ブラスト法などを適用できる。これらの中でも凹凸を有する賦型ロールを用いたニップ形成法が好ましく、鏡面ロールと凹凸を有する賦型ロールを用いて、基材フィルムを挟圧することが好ましい。それぞれのロールの表面材質は、金属、ゴム、樹脂などを挙げることができる。賦型ロールの硬さは、賦型の転写状況から選ばれるが、鏡面ロールの硬さ以上であることが好ましい。また、前記条件を満たすために、例えば、鏡面ロール上に別系統のウェブを導入し、鏡面ロールと同等の表面性を持つ賦型ロールより軟らかい樹脂フィルムなどを介して狭圧させても良い。
ハードコート層は、本発明の反射防止フィルムの表面硬度を高める機能を有する層であり、JIS K5600−5−4で示す鉛筆硬度試験(試験板はガラス板を用いる)でHまたはそれより硬い硬度を示すことが好ましい。このようなハードコート層が設けられた反射防止フィルムは、その鉛筆硬度が4Hまたはそれより硬い硬度になることが好ましい。ハードコート層の平均厚みは、通常0.3〜20μm、好ましくは0.8〜10μmであり、より好ましくは1.0〜5.0μmである。
ハードコート材料としては、熱や光で硬化する材料であることが好ましく、例えば、有機シリコーン系、メラミン系、エポキシ系、アクリル系、ウレタンアクリレート系などの有機ハードコート材料;二酸化ケイ素などの無機ハードコート材料;などを挙げることができる。これらの中でも、接着力が良好であり、生産性に優れる観点から、ウレタンアクリレート系および多官能アクリレート系のハードコート材料が好ましい。
比抵抗値(Ω・cm)= 電気抵抗値(Ω)×{ 試料の断面積(cm2)/試料の厚さ(cm)}
反射防止層は、外光の移りこみを防止するための層であり、反射防止フィルムの表面(外部に露出する面)に直接または間接的に積層される層である。本発明の反射防止フィルムは、入射角5°、波長430〜700nmにおける反射率が2.0%以下であることが好ましく、波長550nmにおける反射率が1.0%以下であることが好ましい。
本発明の反射防止フィルムを得る方法に格別な限定はなく、各層の形成に一般的な例えば、ディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法などの方法を挙げることができる。
本発明の光学フィルムは、液晶表示装置(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)、陰極管表示装置(CRT)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、電子ペーパー,タッチパネルなどの表示装置の表面保護フィルムとして、直接に貼合することにより、または偏光板保護フィルム、前面板など表示装置に組み込まれる表面部材と置き換えることにより用いることができる。
<フィルムの膜厚>
各フィルムをエポキシ樹脂に包埋したのち、ミクロトーム(大和工業社製、製品名「RUB−2100」)を用いてスライスし、走査電子顕微鏡を用いて断面を観察し、測定した。
<基材フィルムの屈折率>
凹凸構造を設けていない基材フィルムを用意し、このフィルムをプリズムカプラー(Metricon社製、製品名「model2010」)を用いて、波長633nm,温度20℃±2℃、湿度60±5%の条件下で測定した。
<ハードコート層および反射防止層の屈折率>
高速分光エリプソメトリ(J.A.Woollam社製、製品名「M−2000U」)を用い,入射角度をそれぞれ55,60,65度、温度20℃±2℃、湿度60±5%の条件下で測定した場合の、波長領域400〜1000nmのスペクトルから算出した。
<鉛筆硬度>
荷重を500gにした以外はJIS K 5600−5−4に従って、鉛筆で、反射防止フィルムの表面(反射防止層表面)の5箇所について、5mm程度引っかき、傷の付き具合を確認した。
<耐擦傷性>
スチールウール#0000に荷重0.025MPaをかけた状態で、反射防止フィルムの低屈折率層の表面を10往復させ、往復させた後の表面状態を目視で観測した。
○:傷が認められない。
△:スジ傷が3本以上ある。
×:スジ傷が8本以上ある。
<ヘイズ>
濁度計(日本電色社製、製品名「NDM 2000」)を用いて測定した。反射防止フィルムのヘイズは10%超の場合には、画像が白っぽく濁って見えるため、ヘイズは10%以下であると良好である。
<最小反射率>
分光光度計(日本分光社製、製品名「V−550」)を用いて、波長430〜700nmにおける入射角5度での反射率を測定し(測定波長間隔は1nm)、前記波長域における最小反射率を算出した。最小反射率は、1%以下である場合に良好である。
<Ra、Sm測定>
表面粗さ計(ミツトヨ社製、製品名「SJ400」)を用い、JIS B 0601:1994に基づき測定を行った。Sm(凹凸の平均間隔)とは、測定される断面曲線から、カットオフ値λcの高域フィルタによって長波長成分を遮断して得られた輪郭曲線(粗さ曲線)を求め、粗さ曲線の平均線に対して基準長さ(L)を抜き取り、基準長さ上の隣り合う山と谷の長さ(Xsi)の平均値のことである。Ra(算術平均粗さ)とは、前記したような方法で粗さ曲線を求め、その曲線の基準長さにおける高さ(平均線から測定曲線までの距離)の絶対値の平均値のことである。
<干渉ムラ>
反射防止フィルムの裏面に黒ビニールテープ(日東電工社製、No.21)を貼り、暗室内で3波長の光源下に置き、反射防止フィルムの法線方向から方位角30〜60°の範囲で観察し、干渉ムラの有り無しを目視検査する。
<写像鮮明性>
JIS K 7105に準じ、写像鮮明性測定装置(スガ試験機社製)により、0.5mm幅の光学くしで測定した。数値が高いほど鮮明性が高いことを意味する。写像鮮明性は、試料からの透過光を移動する光学クシを通して測定し、その値を計算によって求めるものである。試料がボケを生じるものの場合、光学クシ上に結像されるスリットの像は、そのボケの影響で太くなるため、透過部の位置ではスリット像の両端が不透明部にかかり、100%あった光量が減少する。また、不透明部の位置ではスリット像の両端は不透明部から光が漏れて、0%の光量が増加する。鮮明性の値は、光学クシの透明部の透過光最大値Mと、不透明部の最小値mから次式によって定義される。写像鮮明性は、下記値Cが95(%)以上の場合に良好であると判断できる。
写像鮮明性の値 C(%)=[(M−m)/(M+m)] × 100
2種3層の多層共押出装置を使用して、両表面層を構成する、弾性体を含むポリメチルメタクリレート樹脂(住友化学社製、商品名「スミペックスHT20Y」)、中間層を構成し、弾性体を含まない耐熱性の高いポリメチルメタクリレート樹脂(住友化学社製、商品名「スミペックスMH」)をそれぞれ、20kg/hr、10kg/hrの押出量でT型ダイスより吐出させ、これを直後に線圧12kN/m、ロール速度20m/minで、表面温度90℃に加熱したSmが25μmの凹凸を有する賦形ロールと、表面温度90℃に加熱した鏡面ロールでニップし、凹凸をフィルムに転写したのち、冷却を行い、3層構成の基材フィルムS1を得た。
アクリロイル基を含有するオリゴマー(日本合成化学工業社製、商品名「UV−1700B」)の100部に、導電性微粒子であるSb2O5粒子(触媒化成工業社製、数平均粒径30nm)250部と、光拡散剤であるSiO2粒子(シーアイ化成社製、数平均粒径300nm)3部と、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名「IRGACURE184」)2部とを加え、メタクリル変性ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製、商品名「X−22−164A」)を1部加え、攪拌機にて2000rpmで5分間攪拌することにより、ハードコート層形成用組成物H1を得た。
光拡散剤であるSiO2粒子の添加量を15部に変更した以外は、前記製造例2と同様に実施してハードコート層形成用組成物H2を得た。
光拡散剤であるSiO2粒子の添加量を40部に変更した以外は、前記製造例2と同様に実施してハードコート層形成用組成物H3を得た。
光拡散剤をSiO2粒子(シーアイ化成社製、数平均粒径500nm)3部に変更した以外は、前記製造例2と同様に実施してハードコート層形成用組成物H4を得た。
アクリロイル基を含有するオリゴマー(日本合成化学工業社製、商品名「UV−1700B」)の100部に、導電性微粒子であるSb2O5粒子(触媒化成工業社製、数平均粒径30nm)250部と、光拡散剤であるSiO2粒子(シーアイ化成社製、数平均粒径500nm)15部と、密着性付与剤であるSiO2粒子(日本アエロジル社製、数平均粒径30nm)15部と、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名「IRGACURE184」)2部とを加え、メタクリル変性ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製、商品名「X−22−164A」)を1部加え、攪拌機にて2000rpmで5分間攪拌することにより、ハードコート層形成用組成物H5を得た。
密着性付与剤であるSiO2粒子の添加量を60部に変更した以外は、製造例6と同様に実施してハードコート層形成用組成物H6を得た。
アクリロイル基を含有するオリゴマー(日本合成化学工業社製、商品名「UV−1700B」)の100部に、導電性微粒子であるSb2O5粒子(触媒化成工業社製、数平均粒径30nm)250部と、光拡散剤であるSiO2粒子(シーアイ化成社製、数平均粒径500nm)15部と、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名「IRGACURE184」)2部とを加え、メタクリル変性ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製、商品名「X−22−164A」)を1部加え、攪拌機にて2000rpmで5分間攪拌することにより、ハードコート層形成用組成物H7を得た。
アクリロイル基を含有するオリゴマー(日本合成化学工業社製、商品名「UV−1700B」)の100部に、導電性微粒子であるSb2O5粒子(触媒化成工業社製、数平均粒径30nm)250部と、光拡散剤であるSiO2粒子(シーアイ化成社製、数平均粒径500nm)40部と、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名「IRGACURE184」)2部とを加え、メタクリル変性ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製、商品名「X−22−164A」)を1部加え、攪拌機にて2000rpmで5分間攪拌することにより、ハードコート層形成用組成物H8を得た。
アクリロイル基を含有するオリゴマー(日本合成化学工業社製、商品名「UV−1700B」)の100部に、導電性微粒子であるSb2O5粒子(触媒化成工業社製、数平均粒径30nm)250部と、光拡散剤である酸化アルミニウム(シーアイ化成社製、数平均粒径500nm)15部と、密着性付与剤であるSiO2粒子(日本アエロジル社製、数平均粒径30nm)15部と、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名「IRGACURE184」)2部とを加え、メタクリル変性ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製、商品名「X−22−164A」)を1部加え、攪拌機にて2000rpmで5分間攪拌することにより、ハードコート層形成用組成物H9を得た。
アクリロイル基を含有するオリゴマー(日本合成化学工業社製、商品名「UV−1700B」)の100部に、導電性微粒子であるSb2O5粒子(触媒化成工業社製、数平均粒径30nm)250部と、光拡散剤である酸化アルミニウム(シーアイ化成製、数平均粒径500nm)15部と、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名「IRGACURE184」)2部とを加え、メタクリル変性ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製、商品名「X−22−164A」)を1部加え、攪拌機にて2000rpmで5分間攪拌することにより、ハードコート層形成用組成物H10を得た。
アクリロイル基を含有するオリゴマー(日本合成化学工業社製、商品名「UV−1700B」)の100部に、導電性微粒子であるSb2O5粒子(触媒化成工業社製、数平均粒径30nm)250部と、光拡散剤であるアクリル樹脂(総研化学社製、数平均粒径500nm)15部と、密着性付与剤であるSiO2粒子(日本アエロジル社製、数平均粒径30nm)15部と、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名「IRGACURE184」)2部とを加え、メタクリル変性ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製、商品名「X−22−164A」)を1部加え、攪拌機にて2000rpmで5分間攪拌することにより、ハードコート層形成用組成物H11を得た。
アクリロイル基を含有するオリゴマー(日本合成化学工業社製、商品名「UV−1700B」)の100部に、導電性微粒子であるSb2O5粒子(触媒化成工業社製、数平均粒径30nm)250部と、光拡散剤であるSiO2粒子(シーアイ化成社製、数平均粒径1μm)3部と、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名「IRGACURE184」)2部とを加え、メタクリル変性ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製、商品名「X−22−164A」)を1部加え、攪拌機にて2000rpmで5分間攪拌することにより、ハードコート層形成用組成物H12を得た。
光拡散剤であるSiO2粒子(シーアイ化成社製、数平均粒径1μm)の添加量を15部に変更した以外は、前記製造例13と同様に実施してハードコート層形成用組成物H13を得た。
光拡散剤であるSiO2粒子(シーアイ化成社製、数平均粒径1μm)の添加量を25部に変更した以外は、前記製造例13と同様に実施してハードコート層形成用組成物H14を得た。
アクリロイル基を含有するオリゴマー(日本合成化学工業社製、商品名「UV−1700B」)の100部に、導電性微粒子であるSb2O5粒子(触媒化成工業社製、数平均粒径30nm)250部と、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名「IRGACURE184」)2部とを加え、メタクリル変性ジメチルシリコーンオイル(信越化学工業社製、商品名「X−22−164A」)を1部加え、攪拌機にて2000rpmで5分間攪拌することにより、ハードコート層形成用組成物H15を得た。
還流管を備えつけた4つ口反応フラスコにエタノール200部を投入し、撹拌下にこのエタノールに蓚酸120部を少量ずつ添加することにより、蓚酸のエタノール溶液を調製した。次いでこの溶液をその還流温度まで加熱し、還流下のこの溶液中にテトラエトキシシラン20部とトリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン(GE東芝シリコーン社製、商品名「TSL8257」)4部の混合物を滴下した。滴下終了後も、還流下に加熱を5時間続けた後冷却し、メタノールにて固形分が1重量%になるように希釈することにより液1を調製した。次に、中空シリカ微粒子(数平均粒子径30nm、屈折率1.29)を前記液1の固形分に対し80重量%になるように添加し、低屈折率層形成用組成物L1を調製した。
製造例1で得られた透明フィルムS1の凹凸構造が形成された面に、製造例2で得られたハードコート層形成用組成物H5をバーコーターで塗布した後、紫外線照射機を用いて波長300〜390nmの範囲において積算光量200mJ/cm2となるように紫外線照射を行い硬化させ、厚み3μmのハードコート層を形成させて、透明フィルム/ハードコート層となる積層体を得た。ハードコート層の屈折率は1.62であった。次に、ハードコート層の上に、製造例17で得られた反射防止層形成用組成物L1をバーコーターで塗布し、得られた塗膜を、乾燥炉内にて10m/s以上の熱風により60℃で1分間乾燥・硬化させ、厚み100nmの反射防止層を形成し、本発明の反射防止フィルム1を得た。反射防止フィルム1について、干渉ムラの有無、反射防止層側表面の算術平均粗さRa(nm)、ヘイズ(%)、写像鮮明性(%)、最小反射率(%)、鉛筆硬度、耐擦傷性を評価した。反射防止フィルム1の評価結果を表1に示す。なお、以下の反射防止フィルムも同様の項目を評価し、その結果を表1に示す。
ハードコート層形成用組成物H5を、製造例8で得られたハードコート層形成用組成物H7に変えた以外は、実施例1と同様に実施して反射防止フィルム2を得た。反射防止フィルム2の評価結果を表1に示す。
ハードコート層形成用組成物H5を、製造例10で得られたハードコート層形成用組成物H9に変えた以外は、実施例1と同様に実施して反射防止フィルム3を得た。反射防止フィルム2の評価結果を表1に示す。
ハードコート層形成用組成物H5を、製造例12で得られたハードコート層形成用組成物H11に変えた以外は、実施例1と同様に実施して反射防止フィルム4を得た。反射防止フィルム4の評価結果を表1に示す。
ハードコート層形成用組成物H5を、製造例2で得られたハードコート層形成用組成物H1に変えた以外は、実施例1と同様に実施して反射防止フィルム11を得た。反射防止フィルム11の評価結果を表1に示す。
ハードコート層形成用組成物H5を、製造例3で得られたハードコート層形成用組成物H2に変えた以外は、実施例1と同様に実施して反射防止フィルム12を得た。反射防止フィルム12の評価結果を表1に示す。
ハードコート層形成用組成物H5を、製造例4で得られたハードコート層形成用組成物H3に変えた以外は、実施例1と同様に実施して反射防止フィルム13を得た。反射防止フィルム13の評価結果を表1に示す。
ハードコート層形成用組成物H5を、製造例5で得られたハードコート層形成用組成物H4に変えた以外は、実施例1と同様に実施して反射防止フィルム14を得た。反射防止フィルム14の評価結果を表1に示す。
ハードコート層形成用組成物H5を、製造例9で得られたハードコート層形成用組成物H8に変えた以外は、実施例1と同様に実施して反射防止フィルム15を得た。反射防止フィルム15の評価結果を表1に示す。
ハードコート層形成用組成物H5を、製造例13で得られたハードコート層形成用組成物H12に変えた以外は、実施例1と同様に実施して反射防止フィルム16を得た。反射防止フィルム16の評価結果を表1に示す。
ハードコート層形成用組成物H5を、製造例14で得られたハードコート層形成用組成物H13に変えた以外は、実施例1と同様に実施して反射防止フィルム17を得た。反射防止フィルム17の評価結果を表1に示す。
ハードコート層形成用組成物H5を、製造例15で得られたハードコート層形成用組成物H14に変えた以外は、実施例1と同様に実施して反射防止フィルム18を得た。反射防止フィルム18の評価結果を表1に示す。
10 基材フィルム
12 凹凸構造
20 ハードコート層
30 反射防止層
Claims (5)
- 少なくとも一方の面に凹凸構造が形成された基材フィルムと、この基材フィルムにおける前記凹凸構造が形成された面に設けられるハードコート層と、このハードコート層における前記基材フィルムとは反対側の面に設けられる反射防止層とを備える反射防止フィルムであって、
前記基材フィルムにおける前記凹凸構造側の面は、算術平均粗さ(Ra)が0.05〜0.5μmであって、かつ平均周期(Sm)が10〜200μmであり、
前記ハードコート層は、主成分であるハードコート材料と、数平均粒径が400〜700nmである光拡散剤とを含む組成物により構成され、
前記組成物は、前記ハードコート材料100重量部に対して、5〜25重量部の前記光拡散剤を含み、
前記組成物は、数平均粒径が20〜100nmである密着性付与剤をさらに含む反射防止フィルム。 - 請求項1に記載の反射防止フィルムにおいて、
前記光拡散剤は、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、二酸化ケイ素、及びアクリル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種からなる粒子である反射防止フィルム。 - 請求項1に記載の反射防止フィルムにおいて、
前記光拡散剤は、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、及びアクリル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種からなる粒子であり、
前記組成物は、前記ハードコート材料100重量部に対して、10〜80重量部の前記密着性付与剤を含む反射防止フィルム。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の反射防止フィルムにおいて、
前記密着性付与剤は、二酸化ケイ素からなる粒子である反射防止フィルム。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の反射防止フィルムにおいて、
前記基材フィルムは、熱可塑性アクリル樹脂と数平均粒径2.0μm以下の弾性体粒子と含む組成物からなる第1の樹脂層と、前記弾性体粒子を含まない熱可塑性樹脂からなる第2の樹脂層とを備え、共押出法により形成される平均厚さ100μm未満の多層フィルムである反射防止フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008129428A JP5092886B2 (ja) | 2008-05-16 | 2008-05-16 | 反射防止フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008129428A JP5092886B2 (ja) | 2008-05-16 | 2008-05-16 | 反射防止フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009276658A JP2009276658A (ja) | 2009-11-26 |
JP5092886B2 true JP5092886B2 (ja) | 2012-12-05 |
Family
ID=41442141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008129428A Expired - Fee Related JP5092886B2 (ja) | 2008-05-16 | 2008-05-16 | 反射防止フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5092886B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5663868B2 (ja) * | 2009-12-11 | 2015-02-04 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | 積層体 |
JP2015140416A (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-03 | 凸版印刷株式会社 | 透明アンチブロッキング樹脂組成物、フィルム積層体およびロール状フィルム積層体 |
KR101951864B1 (ko) | 2016-03-14 | 2019-02-25 | 주식회사 엘지화학 | 반사 방지 필름 및 디스플레이 장치 |
KR101951863B1 (ko) * | 2016-03-14 | 2019-02-25 | 주식회사 엘지화학 | 반사 방지 필름 및 디스플레이 장치 |
KR101948821B1 (ko) | 2016-03-14 | 2019-02-15 | 주식회사 엘지화학 | 반사 방지 필름 및 디스플레이 장치 |
JP7140134B2 (ja) * | 2017-10-10 | 2022-09-21 | Agc株式会社 | カバー部材 |
WO2019216384A1 (ja) * | 2018-05-11 | 2019-11-14 | デクセリアルズ株式会社 | 積層体、及びその製造方法、並びにフレネルミラー、及びその製造方法 |
JP2019200409A (ja) * | 2018-05-11 | 2019-11-21 | デクセリアルズ株式会社 | 積層体、及びその製造方法、並びにフレネルミラー、及びその製造方法 |
CN115427842A (zh) * | 2020-04-10 | 2022-12-02 | 富士胶片株式会社 | 防眩膜、及防眩膜的制造方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4701492B2 (ja) * | 2000-11-21 | 2011-06-15 | Jsr株式会社 | 構造体 |
JP2003034761A (ja) * | 2001-04-27 | 2003-02-07 | Nippon Arc Co Ltd | ハードコート組成物およびハードコート製品 |
JP4011911B2 (ja) * | 2001-12-27 | 2007-11-21 | 富士フイルム株式会社 | 偏光板の製造方法 |
JP4878796B2 (ja) * | 2004-09-06 | 2012-02-15 | 富士フイルム株式会社 | 光学フィルムの製造方法 |
JP4449688B2 (ja) * | 2004-10-12 | 2010-04-14 | 住友化学株式会社 | アクリル積層フィルム |
JP4819464B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2011-11-24 | 富士フイルム株式会社 | 塗布方法、並びに光学フィルム及び反射防止フィルムの製造方法 |
JP2007240707A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Konica Minolta Opto Inc | 防眩性反射防止フィルムの製造方法、防眩性反射防止フィルム及び画像表示装置 |
JP2008003426A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-01-10 | Nippon Zeon Co Ltd | 偏光板 |
JP2008087279A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Dainippon Printing Co Ltd | ハードコートフィルム又はシート |
-
2008
- 2008-05-16 JP JP2008129428A patent/JP5092886B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009276658A (ja) | 2009-11-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5092886B2 (ja) | 反射防止フィルム | |
US7645502B2 (en) | Anti-dazzling film | |
US7813038B2 (en) | Light-scattering film, polarizing plate and image display | |
US20110080643A1 (en) | Hard-coated antiglare film, polarizing plate and image display including the same, and method for evaluating the same | |
JP4225675B2 (ja) | 防眩性反射防止フィルムおよび液晶表示装置 | |
US9244205B2 (en) | Hard-coated antiglare film, polarizing plate and image display including the same, method for producing the same, and method for evaluating the same | |
JP5102958B2 (ja) | 反射防止フィルムの製造方法 | |
US20070298193A1 (en) | Method of Producing Light-Scattering Film, Polarizing Plate Comprising Light-Scattering Film and Liquid Crystal Display Device Comprising the Polarizing Plate | |
JP2007293303A (ja) | 光散乱フィルム、偏光板、及び画像表示装置 | |
JP7057864B2 (ja) | 反射防止フィルムおよび画像表示装置 | |
WO2009107536A1 (ja) | 防眩フィルム、防眩性偏光板および画像表示装置 | |
WO2012096400A1 (ja) | 反射防止フィルム、反射防止フィルムの製造方法、偏光板及び画像表示装置 | |
WO2006016592A1 (en) | Anti-reflection film | |
JP2010009007A (ja) | 防眩性ハードコートフィルム、それを用いた偏光板および画像表示装置、ならびに防眩性ハードコートフィルムの製造方法 | |
JP2007045142A (ja) | 防眩性フィルム、反射防止フィルム、その製造方法、該フィルムを用いた偏光板および該偏光板を用いた液晶表示装置 | |
JP6213804B2 (ja) | 光学フィルム用基材、光学フィルム、偏光板、液晶パネルおよび画像表示装置 | |
US20110080644A1 (en) | Hard-coated antiglare film, polarizing plate and image display including the same, method for producing the same, and method for evaluating the same | |
JP4895160B2 (ja) | 光学積層体 | |
JP5010813B2 (ja) | 防眩性反射防止フィルム、その製造方法、該防眩性反射防止フィルムを用いた偏光板および該偏光板を用いた液晶表示装置 | |
JP2007219110A (ja) | 偏光板および液晶表示装置 | |
TWI541532B (zh) | An optical laminate having a touch panel, a polarizing plate, an image display device, and a method of suppressing the generation of the Newton ring | |
JP2009175722A (ja) | 光学フィルム、偏光板、および画像表示装置 | |
JP6558007B2 (ja) | 反射防止フィルム、該反射防止フィルムを用いた表示装置、及び反射防止フィルムの選択方法 | |
JP2007057612A (ja) | 防眩性反射防止フィルム及びその製造方法、該防眩性反射防止フィルムを用いた偏光板、並びに該偏光板を用いた液晶表示装置及び液晶表示装置 | |
JP2010186020A (ja) | 防眩性反射防止フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110311 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20110411 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120301 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120821 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120903 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |