JP4445642B2 - 車両用空調装置における空調制御方法及び車両用空調装置における外気温度処理方法並びに車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置における空調制御方法及び車両用空調装置における外気温度処理方法並びに車両用空調装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4445642B2 JP4445642B2 JP2000130200A JP2000130200A JP4445642B2 JP 4445642 B2 JP4445642 B2 JP 4445642B2 JP 2000130200 A JP2000130200 A JP 2000130200A JP 2000130200 A JP2000130200 A JP 2000130200A JP 4445642 B2 JP4445642 B2 JP 4445642B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- temperature
- outside air
- air
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に係り、特に、空調制御の快適性の向上を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置としては、従来から種々のものが提案されている(例えば特開平2−77313号公報等参照)。
これらの従来装置では、通常、いわゆるアイドリングストップ時には、空調装置もエンジンの停止と同時に運転停止状態となるように構成されている。
また、車両用空調装置においては、その空調制御の1つの要素として外気温度を用いることが行われているが、この外気温度を検出するための外気温度センサは、アイドリング時や渋滞走行状態等において、エンジンの放熱による影響を受け易く、そのため、このような影響を抑圧して空調制御に適した外気温度データを得るため、従来から外気温度センサの検出出力に対する種々の処理が提案されている(例えば、特開昭63−182534号公報等参照)。
例えば、特開昭63−182534号公報においては、車両の走行中の間のみ外気温度を所定時間毎に更新するようにしたものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
いわゆるアイドリングストップ時に、エンジンの停止と同時に空調装置が運転停止状態となるように構成されているものにあっては、アイドリングストップの状態がある程度継続されると、特に、夏季には冷房能力の低下による空調フィーリングの悪化を生じる一方、冬季においては除湿能力の低下による結露を招きかねないという問題があった。
また、外気温度データを、車両の走行中の間のみ所定時間毎に更新するようにしたものにあっては、車両が所定以上の車速で走行状態となっても、外気温度センサに対するエンジンからの熱的影響は直ぐには無くならないので、車両が走行状態となってから外気温度センサの検出値が落ち着くまでは、一時的に誤った外気温データが空調制御に用いられることになり、一時的に不快な空調状態が生じてしまうという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、エンジン停止状態にあっても空調フィーリングの極端な悪化を招くことがなく、また、結露の発生を極力抑圧することのできる空調制御方法及び車両用空調装置を提供するものである。
また、本発明の他の目的は、停車状態から走行状態へ移った際において、適切な外気温度データを得ることのできる外気温度処理方法及び車両用空調装置を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、車速とその継続時間とに応じて適切な外気温度データを得ることのできる外気温度処理方法及び車両用空調装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記発明の目的を達成するため、本発明に係る車両用空調装置は、
空調ダクトの上流側において、前記空調ダクトへの内気導入量と外気導入量とが可変可能に構成されると共に、当該導入された空気の温度調節がなされて車室内へ吹き出し可能に構成されてなる車両用空調装置であって、
車両の運転状態を判定する車両運転状態判定手段と、
前記車両用空調装置の起動の有無を判定する起動状態判定手段と、
前記車両用空調装置による空調制御の状態を判定する空調状態判定手段と、
車室内の温度を検出する車室内温度検出手段と、
エバポレータの実質的温度を検出するエバポレータ温度検出手段と、
エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段と、
前記車両運転状態判定手段により、車両がアイドリング停止状態であると判定され、前記起動状態判定手段により、前記車両用空調装置が起動された状態にあると判定され、かつ、前記空調状態判定手段により、暖房モードと判定された場合にあって、前記車室内温度検出手段の検出値が所定の車室内温度を下回ったと判定され、前記エバポレータ温度検出手段により、前記エバポレータの実質的温度が所定値を越えたと判定され、かつ、前記冷却水温度検出手段により、エンジン冷却水温度が所定値を下回ったと判定された際には、前記エンジン冷却水の温度低下に伴いインテークドアによる内気導入量を増加せしめる一方、
前記車両運転状態判定手段により、車両がアイドリング停止状態であると判定され、前記起動状態判定手段により、前記車両用空調装置が起動された状態にあると判定され、かつ、前記空調状態判定手段により、冷房モードと判定された場合にあって、前記車室内温度検出手段の検出値が所定の車室内温度を越えたと判定され、かつ、前記エバポレータ温度検出手段により、前記エバポレータの実質的温度が所定値を下回ったと判定された際には、車室内温度の上昇に伴い前記インテークドアによる内気導入量を増加せしめるインテークドア制御手段と、を具備してなるものである。
【0005】
かかる構成においては、インテークドア制御手段により、エンジン停止後においても、それまで空調された空気を、インテークドアの開度を制御しつつ循環させることで、エンジン停止に伴う空調フィーリングの低下が可能な限り抑圧されることとなると共に、特に、冬季には、結露の発生が極力抑えられることとなるものである。
【0006】
また、本発明の目的を達成するため、本発明に係る車両用空調装置は、
外気温度を含む種々の環境要素を基に、車室内の熱負荷が算出されて、当該算出された熱負荷に応じて車室内への吹き出し空気の温度が調節されるよう構成されてなる車両用空調装置であって、
車両の運転状態を判定する車両運転状態判定手段と、
車速を検出する車速検出手段と、
外気温度を検出する外気温度検出手段と、
前記車両運転状態判定手段により、車両がアイドリング状態であると判定され、前記車速検出手段の検出結果から停車状態から走行状態となったと判定され、かつ、前記外気温度検出手段の検出値が上昇していると判定された場合に、
前記外気温度手段の検出値の変化量と前記車速検出手段により検出された車速とに基づいて前記外気温度検出手段の検出値を補正し、当該補正値によって外気温度の更新を行う外気温度更新手段と、を具備してなるものである。
【0007】
かかる構成においては、車両が停止状態から走行状態となった際に、外気温度検出手段の検出値が外気温度更新手段により補正されるので、停車状態から走行状態となった直後において、外気温度検出手段が車両の走行による熱的な影響を受けて検出値をそのまま用いることができないような状態にあっても、熱負荷の演算に用いることができる値を得ることができ、その結果、適切な空調制御が実現できることとなるものである。
【0008】
さらに、本発明の目的を達成するため、本発明に係る車両用空調装置は、
外気温度を含む種々の環境要素を基に、車室内の熱負荷が算出されて、当該算出された熱負荷に応じて車室内への吹き出し空気の温度が調節されるよう構成されてなる車両用空調装置であって、
外気温度を検出する外気温度検出手段と、
車速を検出する車速検出手段と、
前記車速検出手段の検出値が所定値を越えた場合、その継続時間を計測する計時手段と、
前記外気温度検出手段の検出値が上昇していると判定され、かつ、前記車速検出手段の検出値が所定値を越えたと判定された場合、前記外気温度検出手段の検出値を用いた前記熱負荷の演算に用いられる外気温度の更新の間隔を、前記計時手段により計測された前記所定値を越える車速の継続時間に応じた時間間隔で行う外気温度更新手段と、を具備してなるものである。
【0009】
かかる構成においては、外気温度更新手段により、熱負荷の演算に用いられる外気温度の更新が、車速の継続時間に応じた時間間隔で行われるため、外気温度の更新条件を単に車速だけとしたような従来のものに比して、より実際の外気温度に近い値を得て熱負荷が演算されることとなり、従来に比してより快適な空調制御が実現されることとなるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図6を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における車両用空調装置の構成について、図1を参照しつつ説明する。
この車両用空調装置は、空調ダクト1の最上流端が、外気導入口2と、内気導入口3とに分岐されており、この分岐部分には空調ダクト1へ導入する空気を選択するためのインテークドア4が設けられている。
このインテークドア4は、アクチュエータ16により、その位置が変えられるようになっており、アクチュエータ16は、後述するコントロールユニット18により動作制御されるようになっているものである。
【0011】
そして、空調ダクト1の後流側には、ブロア5、エバポレータ6、ヒータコア7が順次配置されている。なお、エバポレータ6は、図示されないコンプレッサ等と共に、いわゆる冷房サイクルを構成するようになっているものである。
ヒータコア7は、空調ダクト1の一方側に偏って設けられており、空調ダクト1の他方の側壁とヒータコア7との間にバイパス通路8が形成されると共に、ヒータコア7の前方には、ヒータコア7を通過する空気量と、バイパス通路8を通過する空気量とを調節するためのエアミックスドア9が設けられている。
【0012】
さらに、空調ダクト1の下流側は、ベント吹出口10、デフロスト吹出口11及び足元吹出口12に分かれて図示されない車室内に開口するように形成されていると共に、それぞれの吹出口には、モードドア13a,13b,13cがそれぞれ設けられている。
上述したエアミックスドア9及びモードドア13a,13b,13cは、いずれも、例えばステッピングモータ(図示せず)等のモータを用いてなるモータアクチュエータによりその回動位置が変えられるようになっている。すなわち、エアミックスドア9は、ミックスドアアクチュエータ14により、モードドア13a,13b,13cは、モードアクチュエータ15により、それぞれ駆動されるようになっている。
また、ブロア5に取着されたブロアモータ5aは、ブロア駆動回路17により駆動され、ブロア5を回転せしめるようになっている。
【0013】
コントロールユニット18は、各種センサや、空調状態の設定等のスイッチ入力等の入力信号に基づいて空調装置の動作制御、すなわち、ブロア駆動回路17、ミックスドアアクチュエータ14、モードアクチュエータ15等の動作を制御するようになっているものである(詳細は後述)。
また、この車両用空調装置においては、エバポレータ6の実質的な温度Teを検出するエバポレータ温度センサ19、外気温度Taを検出する外気温センサ20、車室内への日射量TSを検出する日射センサ21、エアミックスドア9の実際の開度ΘAを検出する開度センサ22、車室内の温度Trを検出する車室内温度センサ23、エンジン冷却水の温度Twを検出する冷却水センサ24、そして、車両の速度Spを検出する車速センサ25が設けられており、これらセンサの出力信号並びに図示されない車室内温度設定器による車室内設定温度Tstが、車室内の熱負荷に影響する環境要素としてコントロールユニット18に入力されるようになっている。
なお、エバポレータ温度センサ19は、エバポレータ6の実質的な温度を検出すればよく、そのためには、例えばエバポレータ6の直近に設けるか、また、エバポレータ6の適宜な面に直に接合させるようにすればよい。
さらに、コントロールユニット18には、車両用空調装置のオン・オフを行うためのエアコンスイッチ26及びイグニッションスイッチ27の開閉成の情報が入力されると共に、エンジン(図示せず)の動作状態を示す情報が入力されるようになっている。ここで、エンジンの動作状態を示す情報は、例えば図示されないエンジン制御部における情報を流用するようにすればよく、新たにそのためのセンサ等を設ける必要はない。
【0014】
次に、上記構成において、コントロールユニット18によって行われる空調制御の手順について図2に示されたフローチャートを参照しつつ説明する。
空調制御が開始されると、最初に、各種センサ等により検出された各種データのコントロールユニット18への読み込みが行われる(図2のステップ100参照)。
次いで、上述のステップ100で読み込まれた各種データを基に、車室内の熱負荷に対応する総合信号が所定の式によって演算される(図2のステップ200参照)。ここで、総合信号Tを求める所定式は、例えば、下記するような形式のものである。
【0015】
T=KR・Tr+KA・TaD+KS・TS−KE・Te+Kst・Tst+C
【0016】
この式において、KR,KA,KS,KE,Kstは、利得定数であり、Cは、演算定数である。また、TaDは、制御用外気温度であり、後述するように外気温度Taを基に所定の処理により求められた値である。
【0017】
上述のようにして総合信号が求められた後は、総合信号の大きさとモードドア設定との予め設定された関係に基づいて各モードドア13a〜13cの設定位置が決定されて、決定された吹き出しモードとなるようにモードアクチュエータ15を介してのモードドア13a〜13cのドア位置制御が行われる(図2のステップ300参照)。
次いで、ステップ200で求められた総合信号の大きさと、ブロアモータ5aの回転速度との予め設定された関係に基づいてブロアモータ5aの回転数が設定され、その設定された回転数となるようにブロア駆動回路17によりブロアモータ5aの駆動が行われることとなる(図2のステップ400参照)。ここで、ブロアモータ5aの回転速度は、予め定められた式を用いて演算により求めるようしても、また、コントロールユニット18に予め記憶されたテーブルを参照して求めるようにしても、いずれでもよい。
【0018】
続いて、エバポレータ6等と共に冷房サイクルを構成するコンプレッサ(図示せず)の動作制御が総合信号の大きさに応じて、先のモードドア13a〜13cやブロアモータ5aの制御と同様にして行われる(図2のステップ500参照)。
次に、総合信号の大きさとエアミックスドア開度との予め設定された関係に基づいてエアミックスドア9の開度が決定され、その開度となるようにコントロールユニット18によりミックスドアアクチュエータ14が駆動されることとなる(図2のステップ600参照)。
ここで、エアミックスドア開度の決定は、予め定められた所定の式を、このステップ600の実行の度毎に演算して求めるようにしても、また、総合信号の大きさとエアミックスドア開度との関係をいわゆるテーブル化してコントロールユニット18の所定の記憶領域に記憶させておき、ステップ600の実行の度毎に、そのテーブルを参照することで、エアミックスドア開度を求めるようにしてもいずれでもよい。
最後に、インテークドア4の開度制御が、総合信号の大きさに応じて、先のエアミックスドア9やブロアモータ5aの制御と同様にして行われ(図2のステップ700参照)、その後、先のステップ100へ戻り、上述した処理が繰り返されるようになっている。
【0019】
次に、アイドリングストップ時におけるインテークドア切換制御による空調制御について、図3を参照しつつ説明する。
この一連の制御は、先に説明した車両用空調装置の基本的な制御手順に加えて特に、アイドリングストップ時に実行されるもので、例えば、先に図2を参照しつつ説明したインテークドア制御(図2のステップ700参照)における1つのサブルーチンとして実行されるようにして設けられるものである。
以下、図3を参照しつつ具体的に説明すれば、まず、このサブルーチンの制御が開始されると、車両がアイドリングストップ(図3のステップ702においは「IDL 停止」と表記)の状態にあるか否かが判定され(図3のステップ702参照)、アイドリングストップ状態にあると判定された場合(YESの場合)は、次述するステップ704の処理へ進む一方、アイドリングストップ状態にはないと判定された場合(NOの場合)は、以後の一連の処理が不要であるとしてメインルーチンへ戻ることとなる。
【0020】
ステップ704においては、エアコンスイッチ26がオン状態(車両用空調装置が動作状態とされた状態)であるか否かが判定され、オン状態であると判定された場合(YESの場合)は、次述するステップ706の処理へ進む一方、オン状態ではないと判定された場合(NOの場合)は、以後の一連の処理が不要であるとしてメインルーチンへ戻ることとなる。
ステップ706においては、空調状態が暖房モード(暖房状態)か否かが判定されることとなる。そして、空調状態が暖房モード(暖房状態)であると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップ708の処理へ進む一方、空調状態が暖房モード(暖房状態)ではないと判定された場合(NOの場合)には、冷房状態であるとして後述するステップ722へ進むこととなる。
【0021】
ステップ708においては、車室内温度Trが所定値Trs1(第1の所定値)を下回るか否かが判定されることとなる。そして、車室内温度Trが所定値Trs1を下回ると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップ710の処理へ進む一方、車室内温度Trが所定値Trs1を下回らないと判定された場合(NOの場合)には、未だ以後の処理を行う必要がない状態であるので先のステップ706の処理へ戻ることとなる。なお、所定値Trs1は、車室の大きさや、車両用空調装置の冷暖房能力等を考慮して定められるべきものであり、一概には言えないが、例えば、25℃程度の値が考えられる。
ステップ710においては、エバポレータ6の温度Teが所定値Tes1(第2の所定値)を越えているか否かが判定され、所定値Tes1を越えていると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップ712の処理へ進む一方、所定値Tes1を越えていないと判定された場合(NOの場合)には、後述するステップ714の処理へ進む。ここで、エバポレータ6の温度Teを判定するのは、エバポーレタ6の温度がある程度低い場合には、エバポレータ6が濡れている状態にあると考えられため、それを考慮して、エバポレータ6の温度Teが所定値Tes1を越える否かで以後の処理の切り分けを行うようにするためである。なお、ここで、所定値Tes1は、エバポレータ6の容量等を考慮して設定されるべきものである。
【0022】
まず、ステップ712においては、エンジン冷却水の温度Twが所定値Tws(第3の所定値)を下回っているか否かが判定され、所定値Twsを下回っていると判定された場合(YESの場合)には、ヒータコア7の温度が低下してきている状態を意味することから、外気の導入量を抑えるべく、インテークドア4のドア位置が、より内気導入量の増加する方向とされることとなる(図3のステップ718参照)。なお、ここでのドア位置の変更量は、例えば、予め実験やシュミレーション等により、エンジン冷却水の温度と最適な内気導入量との相関関係を求め、それによりエンジン冷却水の温度に対するインテークドア4のドア位置を決定する関係式又はエンジン冷却水の温度に対するインテークドア4のドア位置を決定するテーブルを定め、この関係式を毎回演算して求めるか、また、テーブルにより決定するようにすると好適である。
【0023】
上述のようにインテークドア4の内気導入量の増加がなされた後は、そのインテークドア4の内気導入量の増加に応じたモード調整が行われることとなる(図3のステップ720参照)。すなわち、インテークドア4による内気導入量が増加されたことに伴い、その増加量に応じてデフロスト吹出口11からの吹き出し量を増加すべく、先に説明した総合信号T(図2のステップ200参照)が、例えばT´=T+αとして補正されることとなる。ここで、「α」は、補正項であり、インテークドア4による内気導入量の増加量に応じて決定される値であり、その決定の仕方は、先にインテークドア4の内気導入量の増加量を定める場合について例示したように、予め定められた演算式やテーブル等によって決定されるようにすると好適である。また、T´は、補正後の総合信号であるとする。
このようにして得られた総合信号T´は、このサブルーチンの一連の処理が終了されて、先に説明したメインルーチン(図2参照)へ戻った後、モードドア制御(図2のステップ300参照)において新たな総合信号として用いられ、それによって上述のようなデフロスト吹出口11の吹き出し量の調整がなされることとなる。
【0024】
一方、先のステップ710において、エバポレータ6の温度Teが所定値Tes1を越えていないと判定された場合(NOの場合)には、エバポレータ6が吸湿状態で比較的濡れた状態にあると考えられることから、アイドリングストップの状態となってから所定時間経過したか否かが判定されることとなる(図3のステップ714参照)。
すなわち、このステップ714において、所定時間が経過したと判定された場合(YESの場合)には、エバポレータ6の温度Teが十分所定値Tes1を越えたとみなして、先に説明したステップ712の処理へ進む一方、未だ所定時間経過していないと判定された場合(NOの場合)には、エバポレータ6の温度Teが未だ十分所定値Tes1を越えた状態ではないとして、インテークドア4が、外気導入位置とされて、外気導入状態とされることとなり(図3のステップ716参照)、その後、先のステップ706へ戻り再び一連の処理が繰り返されることとなる。
【0025】
また一方、先のステップ706において、空調状態が暖房モード(暖房状態)ではないと判定され、ステップ722へ進んだ場合には、冷房モードであるとみなして車室内温度Trが所定値Trs2(第4の所定値)を越えているか否かが判定されることとなる。なお、ここで、所定値Trs2の値は、例えば、先のステップ708における所定値Trs1と同一としてもよく、また、所定値Trs1と異なる値としてもいずれでもよい。
そして、車室内温度Trが所定値Trs2(第4の所定値)を越えていないと判定された場合(NOの場合)には、以後の処理を行う程には冷房状態が悪化していないとして先のステップ706へ戻ることとなる。一方、ステップ722において、車室内温度Trが所定値Trs2(第4の所定値)を越えていると判定された場合(YESの場合)には、エバポレータ6の温度Teが所定値Tes2(第5の所定値)を越えているか否かが判定されることとなる(図3のステップ724参照)。
ステップ724においては、エバポレータ6の温度Teが所定値Tes2(第5の所定値)を越えていると判定された場合(YESの場合)には、車室内温度Trが外気温度Taを越えているか否かが判定されることとなる(図3のステップ726参照)一方、エバポレータ6の温度Teが所定値Tes2(第5の所定値)を越えていないと判定された場合(NOの場合)には、後述するステップ730の処理へ進むこととなる。なお、ここで、所定値Tes2は、先のステップ710における所定値Tes1と同一としてもよく、また、異なる値としてもいずれでもよいものである。
【0026】
ステップ726において、車室内温度Trが外気温度Taを越えていると判定された場合(YESの場合)、冷房モードが要求されている状態において車室内よりも車外の空気の方が低いことに鑑みて、インテークドア4位置が外気導入位置とされることとなる(図3のステップ728参照)。
次いで、いわゆるゆらぎ信号の発生が行われることとなる(図3のステップ734参照)。ここで、ゆらぎ信号は、例えば1/fゆらぎと称されるもの等の公知・周知の発生方法によるものでよく、特定の形態ものに限定される必要はない。
次に、ステップ734で発生されたゆらぎ信号とファン信号との信号合成が行われることとなる(図3のステップ736参照)。
すなわち、まず、ファン信号は、ブロアモータ5aに印加される電圧信号であり、ブロア制御のサブルーチン処理(図2のステップ400参照)において、総合信号の大きさに応じて設定されるものである。
信号合成は、この時点で求められているファン信号と、ゆらぎ信号との信号合成を行うもので、例えば、図4に示されたように、ファン信号が直流電圧の7vと求められており、一方、ゆらぎ信号が振幅αの正弦波である場合、その信号合成結果は(以下この信号合成結果を「ゆらぎファン信号」と言う)、7vを中心にその上下に振幅αで変化する正弦波として求められることとなる。なお、図4に示されたファン信号の電圧は、あくまでも一例であり、実際には、使用するモータの大きさ等を考慮して決定されるべきものである。また、ゆらぎ信号の振幅αの大きさも、使用されるブロアモータ5aの大きさ等を考慮して決定されるべきものである。
なお、ゆらぎ信号の発生、信号合成の具体的な構成としては、例えば、コントロールユニット18において、いわゆるソフトウェア的にファン信号とゆらぎ信号との合成を行い、その合成結果に応じた制御信号をブロア駆動回路17へ出力し、ブロア駆動回路17においては、その制御信号に応じてゆらぎファン信号(図4参照)としての電圧信号を発生してブロアモータ5aへ印加するようにするな構成が考えられる。
また、コントロールユニット18からブロア駆動回路17へ対してファン信号発生のための制御信号とゆらぎ信号発生のための制御信号を出力するようにし、ブロア駆動回路17において、ファン信号とゆらぎ信号とを発生させると共に信号合成を行い、ゆらぎファン信号としての電圧信号をブロアモータ5aへ出力するような構成としても良い。
【0027】
上述のようにして信号合成によりゆらぎファン信号が求められた後は、ステップ738へ進み、ゆらぎファン信号によるブロアモータ5a回転のゆらぎ制御が行われ、メインルーチンへ戻ることとなる。すなわち、先に図4に示されたようなゆらぎファン信号がブロアモータ5aに印加され、その結果、ブロアモータ5aは、この図4に示された例で言えば、直流電圧7vに対応する回転数を中心にして、その電圧が上下に振幅αで変化されるに伴い回転数が変化、換言すれば、回転数のゆらぎが行われることとなる。
【0028】
一方、ステップ726において、車室内温度Trが外気温度Taを越えていないと判定された場合(NOの場合)は、ステップ730へ進み、車室内の方が車外より涼しめであることを考慮して、インテークドア4のドア位置が、より内気導入量の増加する方向とされることとなる。なお、このインテークドア4における内気導入量は、例えば、実験やシュミレーション等により決定された所定値を用いたり、また、車室内温度及び外気温度をパラメータとして内気導入量を決定するため実験やシュミレーション等により設定された式や、テーブル等に基づいて決定するようにすると好適である。
ステップ730の処理が行われた後は、ステップ732において、モード調整が行われることとなる。すなわち、このモード調整は、先にステップ720で説明したものと基本的に同様に、インテークドア4による内気導入量が増加されたことに伴い、その増加量に応じて先に説明した総合信号T(図2のステップ200参照)が、例えばT´=T+βとして補正されることとなる。この総合信号の補正によって、この場合には、ベント吹出口10からの吹き出し量の増加がなされることとなる。そして、このようにモード調整が行われた後は、メインルーチンへ戻ることとなる
【0029】
上述した第1の発明に係る車両用空調装置においては、図3に示されたステップ702の実行により車両運転状態判定手段が、同じくステップ704の実行により起動状態判定手段が、同じくステップ706の実行により空調状態判定手段が、それぞれ実現されたものとなっている。
また、車室内温度センサ23により車室内温度検出手段が、エバポレータ温度センサ19によりエバポレータ温度検出手段が、冷却水センサ24により、冷却水温度検出手段が、それぞれ実現されたものとなっている。
さらに、図3のステップ716,718,728,728の実行によりインテークドア制御手段が、同じくステップ720,732の実行によりモード調整手段が、それぞれ実現されたものとなっている。
またさらに、図2のステップ400の実行により回転設定手段が実現され、ブロアモータ5a、ブロア駆動回路17及びコントロールユニット18並びに図2のステップ400の実行により回転制御手段が実現されたものとなっている。
また、図3のステップ734,736,738の実行によりゆらぎ制御手段が実現されたものとなっている。
【0030】
次に、図1に示された車両用空調装置において実行される外気温度の処理方法の第1の例について、図5を参照しつつ説明する。
まず、先に、図2を参照しつつ説明したように総合信号の算出には、外気温度が用いられるが、通常、この総合信号の演算に用いられる外気温度は、外気温センサ20で検出された値が即座にそのまま用いられるのではなく、所定の処理が施されたものが外気温度として用いられるようになっている。すなわち、外気温センサ20により検出される温度は、車両が停車状態から走行状態となった場合や、逆に、走行状態から停車状態となった場合、その後暫くの間は下降又は上昇を続けた後、安定した状態となる。このため、通常、上述のように車両の走行状態に変化が生じた場合、所定時間の間、外気温センサ20の検出信号をそのまま総合信号に演算に用いないようにするような処理が行われている。
以下に説明する外気温度の処理方法は、特に、車両が停車状態から走行状態となった場合に、エンジンの熱の影響が即座に無くならず、外気温度センサが正確な温度を検出できないことに鑑みて、かかる不都合を解消して、総合信号の演算により適切な温度データの取得を可能とするものである。
【0031】
以下、図5を参照しつつ具体的に説明すれば、まず、この一連の制御は、例えば先に図2を参照しつつ説明したメインルーチンの中の総合信号演算処理(図2のステップ200参照)の中で、1つのサブルーチンとして実行されるものである。
このサブルーチンの制御が開始されると、最初に、イグニッションスイッチ27の投入(オン)が初回であるか否かが判定され(図5のステップ202参照)、イグニッションスイッチ27の投入が初回であると判定された場合(YESの場合)には、次述するステップ204の処理へ進む一方、イグニッションスイッチ27の投入は初回ではないと判定された場合(NOの場合)には、後述するステップ210の処理へ進むこととなる。
ステップ204においては、エンジン冷却水の温度Twが所定値(例えば50℃)より高いか否かが判定され、所定値より高いと判定された場合(YESの場合)には、車両が再起動された状態であることを意味することから、制御用外気温度TaDとして、制御用外気温メモリ値TaDMの値が用いられるよう、制御用外気温メモリ値TaDMの値が制御用外気温度TaDとされて、メインルーチンへ戻ることとなる(図5のステップ206参照)。ここで、制御用外気温メモリ値TaDMは、予めコントロールユニット18内の記憶領域に記憶されている所定値である。ここで、この制御用外気温メモリ値TaDMを、制御用外気温度TaDとして用いるようにしたのは、ステップ202における判定により、イグニッションスイッチ27の投入が初回であり、かつ、ステップ204における判定により、エンジン冷却水の温度Twが所定値より高いと判定された場合には、車両が再起動された状態であり、外気温センサ20による外気温度の検出は、エンジン(図示せず)の余熱の影響を受け易い状態にあり、外気温センサ20の検出値を総合信号の演算にそのまま用いることが適さないためである。
なお、制御用外気温度TaDの値は、メインルーチンの総合信号演算処理(図2のステップ200参照)において、先に示した総合信号の演算式に用いられることとなる。
【0032】
一方、ステップ204において、エンジン冷却水の温度Twが所定値より高くないと判定された場合(NOの場合)には、エンジンの熱気による外気温センサ20の影響がごく小さい状態であるから、外気温センサ20により検出された外気温度Taを制御用外気温度TaDとして用いるべく、外気温度Taの値が制御用外気温度TaDとされて、メインルーチンへ戻ることとなる(図5のステップ208参照)。
【0033】
一方、ステップ210においては、制御用外気温度TaDと外気温センサ20により検出された外気温度Taとが一致するか否かが判定され、一致すると判定された場合(YESの場合)には、外気温度を総合信号の演算にそのまま用いても不都合はないのでメインルーチンへ戻ることとなる。
また、ステップ210において、制御用外気温度TaDと外気温度Taとが一致しないと判定された場合(NOの場合)には、次のステップ212へ進み、外気温度Taが制御用外気温度TaDより高いか否かが判定されることとなる。
そして、外気温度Taが制御用外気温度TaDより高いと判定された場合(YESの場合)には、それ以前より外気温度Taが上昇していることを意味しているので、次述するステップ214の処理へ進む一方、外気温度Taが制御用外気温度TaDより高くはないと判定された場合(NOの場合)には、検出された外気温度を総合信号の演算にそのまま用いても不都合がない状態であるとして、先に説明したステップ208の処理へ進むこととなる。
【0034】
ステップ214においては、車速センサ25により検出された車速Spが、第1の所定車速(例えば10km/h)以下であるか、或いは、第2の所定車速(例えば20km/h)以上であるかが判定されることとなる。このようにここで車速を判定するのは、先のステップ212の処理により外気温度Taが制御用外気温度TaDより高いと判定された場合というのは、上述したように外気温度Taが上昇していることを意味するが、外気温度Taが上昇する場合には、実際に外気温度が上昇している場合と、実際の外気温度は上昇していないが車両が停車状態又はそれに近い走行状態にあることにより外気温度センサ20が熱的影響を受けて、その検出値が見掛け上、上昇する場合とがあり、これらのいずれであるかを判定するためのである。なお、車速Spの判断値を2つ設けて、いわゆるヒステリシスが生ずるようにしているのは、動作の安定性を確保するためである。
【0035】
そして、車速Spが、第1の所定車速(例えば10km/h)以下である(この状態を便宜的に「B状態」とする)と判定された場合には、次述するステップ228の処理へ進む一方、第2の所定車速(例えば20km/h)以上である(この状態を便宜的に「A状態」とする)と判定された場合には後述するステップ216の処理へ進むこととなる。なお、車速が第1の所定車速と第2の所定車速との間にある場合には、便宜的にB状態にあるとされるようにしてある。
ステップ228においては、制御用外気温度TaDの値が、この時点における値に固定されてメインルーチンへ戻ることとなる。ここで、制御用外気温度TaDの値を固定するのは、このステップ228が実行されるのは、先のステップ214において、B状態であると判定された場合、換言すれば、車両の停車状態であるとみなされる場合であるが、このような場合には、外気温度センサ20による検出温度はエンジンの熱放射の影響を受けている可能性が大であり、実際の外気温度を検出している状態ではないと考えられるので、その検出温度を総合信号の演算に用いるには適さないためである。
【0036】
次に、ステップ216においては、車速Spが、先のB状態からA状態へ変化したのが初回であるか否かについて判定され、初回であると判定された場合(YESの場合)には、後述するステップ218の処理へ進む一方、初回ではないと判定された場合(NOの場合)には、ステップ230の処理へ進むこととなる。ここで、B状態からA状態への変化が初回か否かで処理を分けるようにしたのは、次述するような理由によるものである。すなわち、B状態からA状態への変化は、車両が停車状態(又停車状態に近い状態)から走行状態に移ったと捉えることができ、外気温センサ20の検出値Taが上昇している状態(ステップ212において、YESと判定された状態)において、車両が停車状態から走行状態となった場合には、例えば渋滞等により停車と走行とが複数回繰り返されている場合に比して、外気温センサ20がエンジンの余熱の影響を受け易く、そのため温度上昇が生じており、この場合の外気温センサ20による検出値を総合信号の演算に用いるには不適当であるため、以下述べるように処理(ステップ218〜226参照)された温度を制御用外気温度TaDとするようにしたものである。
【0037】
ステップ230においては、制御用外気温度TaDの更新が所定の更新間隔で行われることとなりメインルーチンへ戻ることとなる。すなわち、先のステップ216でB状態からA状態への変化が初回ではないと判定されたことは、停車状態から走行状態となることが複数回生ずることを意味するが、このような状態においては、外気温度センサ20は、ほぼ実際の外気温度を検出していると考えられることから、この発明の実施の形態においては、制御用外気温度TaDの値を、外気温度センサ20の検出値へ向けて、15秒毎に0.3℃づつ更新されることとした。
【0038】
一方、ステップ218においては、予め設定された所定時間tsにおける車速Spの測定が行われる。
次いで、所定時間tsにおける外気温センサ20により検出される外気温度の変化ΔTが測定される(図5のステップ220参照)。
そして、先のステップ218における測定データを用いて平均車速Spaveが下記する式により算出されることとなる。
【0039】
Spave=(Δt×Spt)/ts
【0040】
ここで、Δtは、車速Spがコントロールユニット18内へ取り込まれる時間間隔、すなわちサンプリング時間(秒)であり、Sptは、サンプリングされた車速である。
次いで、後述するステップ226の処理において用いられる時定数αが、α=K1×Spaveとして求められる(図5のステップ224参照)。ここで、K1は、演算定数である。
そして、これらの演算結果に基づいて、制御用外気温度TaDが次式により更新され、メインルーチンへ戻ることとなる(図5のステップ226参照)。なお、メインルーチンの総合信号の演算においては、次式により算出された制御用外気温度TaDが外気温度として用いられることとなる。
【0041】
TaD=Ta−(K2×ΔT)/EXP(−α×Δt)
【0042】
ここで、K2は、演算定数であり、EXPは指数関数の意味である。
このようして求められた値を制御用外気温度TaDとするのは、車両の走行による外気温度センサ20の検出値が変化する場合、指数関数的に増減することを考慮したことによるものである。
上述したステップ218からステップ226の処理は、停車状態から走行状態になった際に、外気温度センサ20が受ける熱的影響を考慮した制御用外気温度の補正処理或いは推定値を求めて、それを制御用外気温度とする処理であると言うことができるものである。
【0043】
上述した第2の発明に係る車両用空調装置においては、図5のステップ202の実行により車両運転状態判定手段が、車速センサ25により車速検出手段が、外気温度センサ20により外気温度検出手段が、それぞれ実現されたものとなっている。
また、図5のステップ208,210,212,214,216,218,220,222,224,226,228の実行により外気温度更新手段が実現されたものとなっている。
【0044】
次に、図1に示された車両用空調装置において実行される外気温度の処理方法の第2の例について図6を参照しつつ説明する。
この外気温度処理方法は、外気温センサ20の検出値に対して遅延処理を施すもので、この種の遅延処理は種々のものが従来から提案されているが、より正確な遅延処理を提供するものである。
図6に示された一連の処理は、先の図5の場合と同様に、メインルーチンにおける総合信号演算処理(図2のステップ200参照)の中で、総合信号の演算が行われる前に、1つのサブルーチンとして実行されるものである。
サブルーチンの制御が開始されると、最初に、外気温センサ20により検出された外気温度Taが、この時点における制御用外気温度TaDの値と一致するか否かが判定され(図6のステップ230参照)、一致していると判定された場合(YESの場合)には外気温度の変動がないので、以下の処理が不要となるため、メインルーチンへ戻ることとなる。
【0045】
一方、ステップ230において、外気温度Taと制御用外気温度TaDとが一致していないと判定された場合(NOの場合)には、外気温度Taが制御用外気温度TaDより大であるか否かが判定され(図6のステップ232参照)、外気温度Taは制御用外気温度TaDより大きくないと判定された場合(NOの場合)には、外気温度Taが下降しているとして、制御用外気温度TaDの値を最も早い第1の所定の更新間隔で下降更新させることが開始されてメインルーチンへ戻ることとなる(図6のステップ238)。ここで、第1の所定の更新間隔としては、例えば、コントロールユニット18内部では、制御用外気温度TaD等の各種のデータは、ディジタル値で処理されるので、そのディジタル値の変化で表せば、1bit/5sec程度、すなわち、5秒間隔で、1bit分の温度を下げるような更新間隔とするのが好適である。
【0046】
また、ステップ232において、外気温度Taは制御用外気温度TaDより大きいと判定された場合(YESの場合)には、外気温度が上昇している状態であると考えられるので、制御用外気温度TaDの値を高い値に更新する必要があるが、車速とその継続時間とによって、その更新の際の変化量を違えるようにするため、まず、車速センサ26により検出された車速が所定車速(例えば20km/h)より大か否かが判定されることとなる(図6のステップ234参照)。
そして、車速センサ26により検出された車速が所定車速より大であると判定された場合(YESの場合)には、その車速が所定時間(例えば5分)を越えて継続されている状態か否かが判定され(図6のステップ236参照)、所定時間(例えば5分)を越えて継続されていると判定された場合(YESの場合)には、外気温センサ20の検出値はほぼ実際の外気温度とみなせるとして、制御用外気温度TaDの値を比較的早い第2の所定の更新間隔(例えば1bit/15sec)で上昇更新させることが開始されてメインルーチンへ戻ることとなる(図6のステップ240参照)。
【0047】
一方、先のステップ234において、車速センサ26により検出された車速が所定車速より大きくないと判定された場合(NOの場合)には、低速走行状態(例えば渋滞の場合等)か又は停車状態であると考えられ、エンジン(図示せず)からの熱放射の影響により外気温センサ20の温度が上昇している状態と考えられるため、制御用外気温度TaDの値を現時点のものに固定(HOLD)して更新を止めて、メインルーチンへ戻ることとなる(図6のステップ242参照)。
また、先のステップ236において、検出された車速が所定時間を超えて継続されている状態ではないと判定された場合(NOの場合)には、渋滞やアイドルストップが生じて、外気温度センサ20に対するエンジンの発熱の影響があると考えられるので、制御用外気温度TaDの値を最も長い第3の所定の更新間隔(例えば1bit/120sec)で上昇させることが開始されてメインルーチンへ戻ることとなる(図6のステップ244参照)。
【0048】
なお、上述した2つの外気温度処理方法のいずれかを、先のインテークドア切換制御と併用してもよく、また、インテークドア切換制御のみとしてもよい。さらに、先のインテークドア切換制御を行わず、上述した2つの外気温度処理方法のいずれかを行うようにしてもよい。
【0049】
上述した第3の発明に係る車両用空調装置においては、外気温度センサ20により外気温度検出手段が、車速センサ25により車速検出手段が、それぞれ実現されたものとなっている。
また、図6のステップ234,236の実行により計時手段が、同じくステップ240,244の実行により外気温度更新手段が、それぞれ実現されたものとなっている。
【0050】
【発明の効果】
以上、述べたように、第1の発明によれば、エンジン停止後においても、それまで空調された空気を、暖房モードか冷房モードかを考慮しつつインテークドアの開度を変えつつ循環させるようにしたので、エンジン停止に伴う空調フィーリングの低下が可能な限り抑圧されることとなると共に、特に、冬季には、結露の発生が極力抑えられることとなるものである。また、従来の構成を有してなる車両用空調装置において、特別ないわゆるハードウェアの追加を要することなく、いわゆるソフトウェアを変更することで実現でき、費用対効果の高い装置が実現できるという効果を奏するものである。
また、第2の発明によれば、外気温度手段の検出値の変化量と前記車速検出手段により検出された車速とに基づいて外気温度検出手段の検出値を補正するようにしたので、外気温度手段が熱的な影響を受けているような場合にあっても、熱負荷の演算に必要な適切な外気温度データを得ることができ、そのため、適切な空調制御が実現できることとなるものである。また、従来の構成を有してなる車両用空調装置において、特別ないわゆるハードウェアの追加を要することなく、いわゆるソフトウェアを変更することで実現でき、費用対効果の高い装置が実現できるという効果を奏するものである。
さらに、第3の発明によれば、熱負荷の演算に用いられる外気温度の更新を、車速の継続時間に応じた時間間隔で行われるようにしたので、外気温度の更新条件を単に車速だけとしたような従来装置に比して、より実際の外気温度に近い値を得て熱負荷が演算されることとなり、従来に比してより快適な空調制御が実現されるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において用いられる車両用空調装置の構成例を示す構成図である。
【図2】図1に示された車両用空調装置における空調制御の手順を示すメインフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態におけるインテークドア切換制御の手順を示すサブルーチンフローチャートである。
【図4】ゆらぎ信号とファン信号の信号合成の概念を説明する説明図である。
【図5】本発明の実施の形態における第1の外気温度処理方法の手順を示すサブルーチンフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態における第2の外気温度処理方法の手順を示すサブルーチンフローチャートである。
【符号の説明】
2…外気導入口
3…内気導入口
4…インテークドア
6…エバポレータ
10…ベント吹出口
11…デフロスト吹出口
12…足元吹出口
13a〜13c…モードドア
18…コントロールユニット
Claims (19)
- 空調ダクトの上流側において、前記空調ダクトへの内気導入量と外気導入量とが可変可能に構成されると共に、当該導入された空気の温度調節がなされて車室内へ吹き出し可能に構成されてなる車両用空調装置における空調制御方法であって、
車両がアイドリング停止状態とされ、かつ、前記車両用空調装置が動作状態とされて、前記空調装置が暖房モードの状態にあって、車室内の温度が第1の所定値を下回る場合には、
エバポレータの実質的温度が第1の所定値を越えるまで、又は車両がアイドリング停止状態とされ、かつ、前記車両用空調装置が動作状態とされてから所定時間経過するまでは、インテークドアを外気導入とする一方、
前記所定時間経過するか又は前記エバポレータの実質的温度が第1の所定値を越え、かつ、エンジン冷却水の温度が第3の所定値を下回った後は、前記エンジン冷却水の温度の低下に応じてインテークドアによる内気導入量を増加させると共に、前記内気導入量の増加に応じて、デフロスト吹出口からの吹き出し空気量を増加させることを特徴とする車両用空調装置における空調制御方法。 - 車両がアイドリング停止状態とされ、かつ、前記車両用空調装置が動作状態とされて、前記空調装置が冷房モードの状態にあって、車室内の温度が第4の所定値を越える場合には、
エバポレータの実質的温度が第5の所定値を下回る間、又は前記エバポレータの実質的温度が第5の所定値を越えて、かつ、車室内温度が外気温度を下回る間は、前記車室内温度に応じてインテークドアによる内気導入量を増加させると共に、前記内気導入量の増加に応じて、ベント吹出口からの吹き出し空気量を増加させる一方、
前記エバポレータの実質的温度が第5の所定値を越えて、かつ、車室内温度が外気温度を越えた際には、前記インテークドアを外気導入位置とすることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置における空調制御方法。 - 空調装置が冷房モードの状態にあって、エバポレータの実質的温度が第5の所定値を越え、かつ、車室内温度が外気温度を越えて、前記インテークドアを外気導入位置とした場合に、
ゆらぎ信号を発生させ、当該ゆらぎ信号に応じて車室内への吹き出し空気の量を制御することを特徴とする請求項2記載の車両用空調装置における空調制御方法。 - 外気温度を含む種々の環境要素を基に、車室内の熱負荷が算出されて、当該算出された熱負荷に応じて車室内への吹き出し空気の温度が調節されるよう構成されてなる車両用空調装置における前記熱負荷の算出に用いられる外気温度の処理方法であって、
外気温度センサの検出値の上昇が生じ、かつ、車両が停車状態にある場合には、前記熱負荷の演算に用いられる外気温度の更新を停止する一方、
外気温度センサの検出値の上昇が生じ、かつ、車両が起動後、最初に停車状態から走行状態となった場合には、外気温度センサの検出値の変化量と車速とに基づいて前記外気温度センサの検出値を補正し、当該補正値によって外気温度の更新を行うことを特徴とする車両用空調装置における外気温度処理方法。 - 外気温度の下降が生じた場合には、外気温度センサの検出値よって外気温度の更新を行うことを特徴とする請求項4記載の車両用空調装置における外気温度処理方法。
- 外気温度センサの検出値の補正は、
所定時間tsの間に、所定のサンプリング時間Δtで車速を計測し、当該計測された車速をSptとすると共に、前記所定時間tsの間における外気温度センサの検出値の変化量を計測し、当該計測値をΔTとし、
前記サンプリング時間Δt、計測された車速Spt及所定時間tsから平均車速Spaveを、Spave=(Δt×Spave)/tsとして求め、
次いで、時定数をα、第1の演算定数をK1として、α=K1×Spaveとして求め、
さらに、外気温度センサの検出値をTa、第2の演算定数をK2として、
補正値=Ta−(K2×ΔT)/EXP(−α×Δt)
とされるものであることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の車両用空調装置における外気温度処理方法。 - 外気温度を含む種々の環境要素を基に、車室内の熱負荷が算出されて、当該算出された熱負荷に応じて車室内への吹き出し空気の温度が調節されるよう構成されてなる車両用空調装置における前記熱負荷の算出に用いられる外気温度の処理方法であって、
外気温度センサの検出値の上昇が生じ、かつ、車両が走行状態にある場合、
その走行状態の継続時間に応じて、異なる更新速度で前記外気温度の更新を行うことを特徴とする車両用空調装置における外気温度処理方法。 - 継続時間が所定値を越える場合には、継続時間が所定値を下回る場合に比して早い更新速度で外気温度の更新を行うことを特徴とする請求項7記載の車両用空調装置における外気温度処理方法。
- 空調ダクトの上流側において、前記空調ダクトへの内気導入量と外気導入量とが可変可能に構成されると共に、当該導入された空気の温度調節がなされて車室内へ吹き出し可能に構成されてなる車両用空調装置であって、
車両の運転状態を判定する車両運転状態判定手段と、
前記車両用空調装置の起動の有無を判定する起動状態判定手段と、
前記車両用空調装置による空調制御の状態を判定する空調状態判定手段と、
車室内の温度を検出する車室内温度検出手段と、
エバポレータの実質的温度を検出するエバポレータ温度検出手段と、
エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段と、
前記車両運転状態判定手段により、車両がアイドリング停止状態であると判定され、前記起動状態判定手段により、前記車両用空調装置が起動された状態にあると判定され、かつ、前記空調状態判定手段により、暖房モードと判定された場合にあって、前記車室内温度検出手段の検出値が所定の車室内温度を下回ったと判定され、前記エバポレータ温度検出手段により、前記エバポレータの実質的温度が所定値を越えたと判定され、かつ、前記冷却水温度検出手段により、エンジン冷却水温度が所定値を下回ったと判定された際には、前記エンジン冷却水の温度低下に伴いインテークドアによる内気導入量を増加せしめる一方、
前記車両運転状態判定手段により、車両がアイドリング停止状態であると判定され、前記起動状態判定手段により、前記車両用空調装置が起動された状態にあると判定され、かつ、前記空調状態判定手段により、冷房モードと判定された場合にあって、前記車室内温度検出手段の検出値が所定の車室内温度を越えたと判定され、かつ、前記エバポレータ温度検出手段により、前記エバポレータの実質的温度が所定値を下回ったと判定された際には、車室内温度の上昇に伴い前記インテークドアによる内気導入量を増加せしめるインテークドア制御手段と、
を具備したことを特徴とする車両用空調装置。 - インテークドア制御手段は、車両運転状態判定手段により、車両がアイドリング停止状態であると判定され、起動状態判定手段により、車両用空調装置が起動された状態にあると判定され、かつ、空調状態判定手段により、暖房モードと判定された場合にあって、エバポレータ温度検出手段により、エバポレータの実質的温度が所定値を下回っていると判定された際には、車両運転状態判定手段により、車両がアイドリング停止状態であると判定され、かつ、起動状態判定手段により、車両用空調装置が起動された状態にあると判定されてから所定時間経過するまでの間、インテークドアを外気導入位置とすることを特徴とする請求項9記載の車両用空調装置。
- 外気温度を検出する外気温度検出手段を具備すると共に、インテークドア制御手段は、車両運転状態判定手段により、車両がアイドリング停止状態であると判定され、起動状態判定手段により、車両用空調装置が起動された状態にあると判定され、かつ、空調状態判定手段により、冷房モードと判定された場合にあって、エバポレータ温度検出手段により、前記エバポレータの実質的温度が所定値を越えると判定され、かつ、車室内温度検出手段により検出された車室内温度が、前記外気温度検出手段により検出された外気温度より高いと判定された際に、インテークドアを外気導入位置とすることを特徴とする請求項10記載の車両用空調装置。
- 空調状態判定手段により、冷房モードと判定されて、インテークドア制御手段により、インテークドアによる内気導入量が増加された場合、当該内気導入量の増加に応じて、吹き出しモードの調整を行うモード調整手段を具備してなることを特徴とする請求項11記載の車両用空調装置。
- エバポレータの上流側に設けられたブロアと、
車室内の熱負荷に応じて前記ブロアの回転状態を決定する回転設定手段と、
前記回転設定手段により設定された前記ブロアの回転状態に応じて前記ブロアを回転せしめる回転制御手段と、
空調状態判定手段により、冷房モードと判定されて、インテークドア制御手段により、インテークドアが外気導入位置に設定された場合、ゆらぎ信号を発生すると共に、当該ゆらぎ信号に応じて前記回転制御手段による前記ブロアの回転を、前記回転設定手段により設定された回転状態を中心にして変化せしめるゆらぎ制御手段と、
を具備してなることを特徴とする請求項12記載の車両用空調装置。 - 外気温度を含む種々の環境要素を基に、車室内の熱負荷が算出されて、当該算出された熱負荷に応じて車室内への吹き出し空気の温度が調節されるよう構成されてなる車両用空調装置であって、
車両の運転状態を判定する車両運転状態判定手段と、
車速を検出する車速検出手段と、
外気温度を検出する外気温度検出手段と、
前記車両運転状態判定手段により、車両がアイドリング状態であると判定され、前記車速検出手段の検出結果から停車状態から走行状態となったと判定され、かつ、前記外気温度検出手段の検出値が上昇していると判定された場合に、
前記外気温度手段の検出値の変化量と前記車速検出手段により検出された車速とに基づいて前記外気温度検出手段の検出値を補正し、当該補正値によって外気温度の更新を行う外気温度更新手段と、
を具備してなることを特徴とする車両用空調装置。 - 外気温度更新手段における外気温度検出手段の検出値の補正は、
車速検出手段の出力を、所定時間tsの間に所定のサンプリング時間Δt毎に入力すると共に、前記所定時間tsにおける外気温度検出手段の出力値の変化量ΔTを算出し、前記サンプリング時間Δt毎に入力された車速の1つの値をSptとし、平均車速SpaveをSpave=Δt×Spt/Tsとして求め、次いで、時定数をα、予め設定された第1の演算定数をK1として、時定数αをα=K1×Spaveとして求め、前記外気温度検出手段の検出値をTa、予め設定された第2の演算定数をK2とし、Ta−K2×ΔT/EXP(−α×Δt)として求められた値を補正値とするものであることを特徴とする請求項14記載の車両用空調装置。 - 外気温度更新手段は、車速検出手段の検出値を基に停車状態であると判定され、かつ、外気温度検出手段の検出値が上昇していると判定された場合に、熱負荷の演算に用いられる外気温度の更新を中止することを特徴とする請求項15記載の車両用空調装置。
- 外気温度更新手段は、外気温度検出手段の検出値が下降していると判定された場合に、外気温度検出手段の検出値を熱負荷の演算に用いられる外気温度として更新を行うことを特徴とする請求項16記載の車両用空調装置。
- 外気温度を含む種々の環境要素を基に、車室内の熱負荷が算出されて、当該算出された熱負荷に応じて車室内への吹き出し空気の温度が調節されるよう構成されてなる車両用空調装置であって、
外気温度を検出する外気温度検出手段と、
車速を検出する車速検出手段と、
前記車速検出手段の検出値が所定値を越えた場合、その継続時間を計測する計時手段と、
前記外気温度検出手段の検出値が上昇していると判定され、かつ、前記車速検出手段の検出値が所定値を越えたと判定された場合、前記外気温度検出手段の検出値を用いた前記熱負荷の演算に用いられる外気温度の更新の間隔を、前記計時手段により計測された前記所定値を越える車速の継続時間に応じた時間間隔で行う外気温度更新手段と、
を具備してなることを特徴とする車両用空調装置。 - 外気温度更新手段は、計時手段により計測された継続時間が所定の継続時間を超える場合には、計時手段により計測された継続時間が前記所定の継続時間を下回る場合に比して、短い時間間隔で外気温度の更新を行うことを特徴とする請求項18記載の車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000130200A JP4445642B2 (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | 車両用空調装置における空調制御方法及び車両用空調装置における外気温度処理方法並びに車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000130200A JP4445642B2 (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | 車両用空調装置における空調制御方法及び車両用空調装置における外気温度処理方法並びに車両用空調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001310618A JP2001310618A (ja) | 2001-11-06 |
JP4445642B2 true JP4445642B2 (ja) | 2010-04-07 |
Family
ID=18639346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000130200A Expired - Fee Related JP4445642B2 (ja) | 2000-04-28 | 2000-04-28 | 車両用空調装置における空調制御方法及び車両用空調装置における外気温度処理方法並びに車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4445642B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101282854B1 (ko) | 2006-12-29 | 2013-07-05 | 한라비스테온공조 주식회사 | 공기조화장치의 온도 보상 제어방법 |
JP4573275B2 (ja) * | 2007-07-11 | 2010-11-04 | 本田技研工業株式会社 | 外気温測定装置 |
US7610143B1 (en) * | 2008-06-09 | 2009-10-27 | Ford Global Technologies, Llc | Engine autostop and autorestart control |
JP4784633B2 (ja) | 2008-10-15 | 2011-10-05 | 三菱自動車工業株式会社 | 電気自動車の空気調和機及び空気調和機の制御方法 |
KR101040793B1 (ko) | 2008-12-05 | 2011-06-13 | 주식회사 두원공조 | 스톱-스타트 시스템을 탑재한 차량의 공조장치 제어방법 |
JP2010221916A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Toyota Motor Corp | 車両用暖房装置 |
JP4784787B2 (ja) | 2009-04-20 | 2011-10-05 | 三菱自動車工業株式会社 | アイドリングストップ車両の空調装置 |
JP5492857B2 (ja) * | 2011-10-25 | 2014-05-14 | カルソニックカンセイ株式会社 | 車両用空調制御装置 |
JP6308043B2 (ja) * | 2014-06-19 | 2018-04-11 | 株式会社デンソー | 車両用空調装置 |
JP2017094959A (ja) * | 2015-11-25 | 2017-06-01 | ダイハツ工業株式会社 | 車両用制御装置 |
-
2000
- 2000-04-28 JP JP2000130200A patent/JP4445642B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001310618A (ja) | 2001-11-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001328416A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4445642B2 (ja) | 車両用空調装置における空調制御方法及び車両用空調装置における外気温度処理方法並びに車両用空調装置 | |
JP2004268855A (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH11348526A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3302483B2 (ja) | 車輌用空調装置の送風量制御方法 | |
JP2007131232A (ja) | 車両用空調制御装置 | |
JP4186377B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2003211932A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4410902B2 (ja) | 車両用空調制御装置 | |
JP5884682B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3480147B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4573151B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2006056450A (ja) | 車両用内外気切換装置 | |
JP2000118227A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2006281901A (ja) | 車両用冷却水温度推定装置、および車両用空調装置 | |
JPH07172139A (ja) | 車両用前後席独立温調制御装置 | |
JP2005014756A (ja) | 車両用空調制御装置 | |
JP3755386B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4048816B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH0126498Y2 (ja) | ||
JP2002036848A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3465344B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3021615B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH0661522U (ja) | 自動車用オートエアコン | |
KR20110064947A (ko) | 차량용 공조장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070406 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100112 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4445642 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140122 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |