JP4573275B2 - 外気温測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設けられ、外気温を測定する外気温測定装置に関する。
従来、自動車に設けられ外気温を検出する外気温検出手段と、外気温検出手段により検出された検出温度を測定値とする制御手段とを備える外気温測定装置が知られている。この外気温測定装置により求められた測定値は、例えば、車内に設けられた表示装置に出力され外気温として表示される(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の外気温測定装置は、自動車の速度を検出する速度検出手段と、測定値を記憶するメモリとを備える。そして、制御手段は、速度検出手段により検出された検出速度が20km/h以上である場合には、外気温検出手段の検出温度とメモリに記憶された測定値とを比較し、検出温度が測定値よりも高い場合には測定値を1℃増加させてメモリに記憶させる処理を行い、逆に、検出温度が測定値よりも低い場合には測定値を1℃減少させてメモリに記憶させる処理を行う。
そして、制御手段は、速度検出手段により検出された速度が20km/h未満である場合には、検出温度が測定値よりも高い場合であっても測定値を増加させることを禁止する増加禁止処理を行う。これにより、渋滞等による低速走行中のような場合にラジエータの輻射熱などにより、外気温検出手段により検出される検出温度が実際の外気温(実外気温)よりも高くなってしまい、誤った温度を表示装置に表示させることを防止することができる。
ここで、車両に取り付けられる外気温検出手段は、車両の前方部に取り付けられ、ラジエータを冷却するためにフロントグリルから取り入れられる空気の温度を検出する。そして、外気温検出手段は、飛び石やラジエータの輻射熱等による熱ひずみ等による特性の変化を防ぐために保護カバーを備えているため、熱の伝達に時間がかかる。
よって、上記構成の外気温測定装置においては、速度検出手段により検出された自動車の速度が20km/h未満である状態から20km/h以上である状態となりラジエータの輻射熱等が外気温検出手段の検出温度に影響を与えない状態となった後も、外気温検出手段が十分に放熱し実外気温を適切に検出することができる状態となるまでに時間がかかる。
このため、従来の外気温測定装置では、速度検出手段により検出された自動車の速度が20km/h未満である状態から20km/h以上である状態となったときに、実外気温がメモリに記憶された測定値よりも低い場合であっても、外気温検出手段により検出された検出温度はラジエータの輻射熱等の影響により長時間高い温度となるため、その間、測定値を増加させる処理を行ってしまい、実外気温と測定値との間に大きなずれが生じてしまうという問題があった。時間の経過と共に外気温検出手段による検出温度は実外気温に近づいていくため、いずれは測定値も実外気温に近づき適切な外気温を測定できるようになるが、それまでに時間が掛り過ぎる。
特開平1−212637号公報
本発明は、以上の点に鑑み、検出温度と実外気温とのずれが大きくなる状態においても、速やかに適切な外気温を測定することができる外気温測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、車両に設けられ、外気温を検出する外気温検出手段と、該外気温検出手段により検出された検出温度に基づいて測定値を求める第1測定処理を実行する第1測定処理部を有する制御手段とを備える外気温測定装置において、前記車両の速度を検出する速度検出手段を備え、前記制御手段は、前記外気温検出手段により検出される検出温度の変化に基づいて実際の外気温を予測し、予測された温度に基づいて測定値を求める第2測定処理を実行する第2測定処理部を有し、前記速度検出手段により検出される速度が所定速度未満である状態から前記所定速度以上である状態に移行した際に、前記外気温検出手段により検出される検出温度の増減に関わらず、前記第1測定処理部による第1測定処理を実行する前に、前記外気温検出手段が適切に前記外気温を検出できる状態となるまでに十分な時間である所定時間の間、前記第2測定処理部による第2測定処理を実行し、前記所定時間の経過後に前記第2測定処理部による第2測定処理を終了するとともに、前記速度検出手段により検出される速度が所定速度以上である間、前記第1測定処理部による第1測定処理を実行することを特徴とする。
かかる構成によれば、前記所定速度未満の状態から前記所定速度以上の状態となったときに、前記外気温検出手段の検出温度が実際の外気温(実外気温)と大きくずれている場合(例えば、検出温度が実外気温よりも著しく高い場合)であっても、前記外気温検出手段が適切に外気温を検出できる状態となるまで待つことなく、速やかに実外気温に鑑みて適切な測定値を得ることができる。
前記第2測定処理としては、例えば、前記外気温検出手段により検出される検出温度の変化の大小に基づいて収束温度を求め、求められた収束温度に基づいて測定値を求める処理を用いることができる。
前記車両に設けられる前記外気温検出手段は飛び石やラジエータの輻射熱等による熱ひずみ等による特性の変化を防ぐ保護カバーを備える。このため、前記外気温検出手段は遅れ応答し、前記外気温検出手段の検出温度は実外気温と大きくずれている場合には時間の経過と共に次第に実外気温に収束していく。収束温度は、前記外気温検出手段により検出される検出温度の変化の大小に基づいて予測することができる。従って、上記の如く構成すれば、収束温度を求めて、より適切な外気温を測定することができる。
前記収束温度Tは、例えば、前記速度検出手段により検出される速度が所定速度未満の状態から前記所定速度以上の状態となったとき又はそのときから一定時間経過後の所定時点における前記外気温検出手段により検出された検出温度を基準温度Tとし、該基準温度Tと、前記所定時点から所定時間t経過後の前記外気温検出手段の検出温度Tとに基づいて次式(1)からを求めることができる。
=(T×exp(t/τ)−T)/(exp(t/τ)−1)・・・(1)
但し、τは外気温検出手段の時定数。
外気温検出手段は1次遅れ応答するため、現在の検出温度Tは、初期温度(基準温度)Tと収束温度Tから次式(2)で求められる。
=(T−T)exp(−t/τ)+T・・・(2)
但し、τは外気温検出手段の時定数。
式(2)から収束温度Tを求めることにより式(1)が得られる。
式(1)から求められた前記収束温度Tを測定値とすることにより、より適切な外気温を測定することができる。
本発明の実施形態を図1から図4を参照して説明する。図1は本発明の外気温測定装置の実施形態を示すブロック図、図2は実施形態の外気温測定装置の制御手段の処理を示すフローチャート、図3は実施形態の外気温測定装置の第2測定処理を示すフローチャート、図4は実施形態の外気温測定装置を用いた際の検出温度と測定値と実外気温との関係を例示したグラフである。
本発明の実施形態の外気温測定装置1は、車両としての自動車(図示省略)に設けられるものであり、車内に配置された表示装置2に外気温を表示させるものである。
外気温表示装置1は、自動車の前方部、具体的にはフロントバンパー(図示省略)の内側に設けられフロントグリルから取り入れられるラジエータ冷却用空気の温度を外気温として検出する外気温検出手段3(外気温センサ)と、自動車の速度を検出する速度検出手段4(車速度センサ)と、エンジン水温(エンジンを冷却する冷媒(クーラント液)の温度)を検出する水温検出手段5(水温計)と、測定値を求める制御手段6と、制御手段6により求められた測定値を記憶するEEPROM7(記憶装置)と、測定値を表示装置2に出力する出力手段8と、タイマ9とからなる。
外気温検出手段3は、飛び石やラジエータの輻射熱等による熱ひずみ等による特性の変化を防ぐために保護カバーを備えている。
制御手段6は、外気温検出手段3により検出された検出温度に基づいて測定値を求める第1測定処理部61と、水温検出手段5により検出された水温が所定温度(例えば、60℃)以上であり、且つ速度検出手段4により検出された自動車の速度が、所定速度V未満である場合には、EEPROM7に記憶された測定値よりも高い温度を測定値とする測定値の増加を禁止する増加禁止処理部62とを有する。
第1測定処理部61の第1測定処理では、外気温検出手段3により検出された検出温度が実際の外気温(実外気温)とずれている場合があるため、このずれを予め求めておき一定の補正値で増減させる処理を行う。ずれがなければ補正値は0となる。尚、この補正値をユーザー側で設定・変更できるようにしてもよい。
又、制御手段6は、水温検出手段5により検出された水温が所定温度以上であり、且つ、速度検出手段4により検出される速度が所定速度V未満である状態から所定速度V以上である状態に移行した際に、外気温検出手段3により検出される検出温度の変化の大小に基づいて収束温度Tを求める1次遅れフィルタ処理である第2測定処理を実行する第2測定処理部63を有する。第2測定処理部63による第2測定処理は、求められた収束温度Tに基づいて測定値を求める。
具体的には、速度検出手段4により検出される速度が、所定速度V未満である状態から所定速度V以上である状態となったときから一定時間(例えば30秒)経過した所定時点tにおける外気温検出手段3により検出された検出温度を基準温度Tとし、所定時点tから所定時間t経過後の外気温検出手段3により検出された検出温度Tとに基づいて次式(3)から収束温度Tを求める。
=(T×exp(t/τ)−T)/(exp(t/τ)−1)・・・(3)
但し、τは外気温検出手段3の時定数。
外気温検出手段3は1次遅れ応答するため、現在の検出温度Tは、初期温度(基準温度)Tと収束温度Tから次式(4)で求められる。
=(T−T)exp(−t/τ)+T・・・(4)
但し、τは外気温検出手段3の時定数。
式(4)から収束温度Tを求めることにより式(3)が得られる。尚、予め「exp(t/τ)」の値をデータテーブルとしてEEPROM7等に記憶させ、所定時間tの「exp(t/τ)」の値をデータテーブルから引き出すように構成すれば、演算処理の負荷軽減を図ることができる。
又、所定時点tとして、所定速度V未満である状態から所定速度V以上である状態に移行したときから30秒経過した時点を例示したが、所定時点tはこれに限られず、例えば、所定速度V未満である状態から所定速度V以上である状態となったときを所定時点tとしてもよい。
次に、図2及び図3を参照して、制御手段6の処理を説明する。
STEP1で、イグニッションがONになると、STEP2でイグニッションがOFFにされたか否かを確認する。イグニッションがOFFにされた場合は処理を終了する。STEP2でイグニッションがOFFにされていない場合は、STEP3に分岐し、制御手段6は水温検出手段5から出力されるエンジン水温が所定温度(例えば、60℃)以上であるか否かを確認する。
エンジン水温が所定温度(例えば、60℃)未満である場合には、外気温検出手段3がラジエータ等の輻射熱の影響を受け難いと考えられるため、STEP9に分岐し、制御手段6は第1測定処理部61により第1測定処理を実行して、外気温検出手段3の検出温度に基づいて測定値を求める。測定値は、EEPROM7に記憶され、表示装置2に出力し表示される。そして、STEP2に戻り、イグニッションがOFFにされたか否かを確認する。
STEP3で水温検出手段5により検出されたエンジン水温が所定温度(例えば、60℃)以上である場合には、STEP4に進み、制御手段6は増加禁止処理部62により測定値の増加を禁止させる増加禁止処理を実行する。
増加禁止処理では、EEPROM7に記憶された測定値と、外気温検出手段3で検出された検出温度から求められた測定値とを比較し、EEPROM7に記憶された測定値よりも検出温度から求められた測定値の方が高ければ、測定値の更新を禁止する。これにより、外気温検出手段3がラジエータの輻射熱等により実際の外気温(実外気温)よりも高い温度を検出してしまい、測定値が異常に高くなることを防止することができる。EEPROM7に記憶された測定値よりも検出温度から求められた測定値が低ければ、検出温度から求められた測定値をEEPROM7に記憶させる測定値の更新を行う。
次いで、STEP5に進み、速度検出手段4により検出された速度が所定速度V以上であるか否かを確認する。所定速度V未満である場合には、STEP2に戻り、イグニッショッンがOFFにされたか否かを確認する。STEP5で所定速度V以上である場合では、STEP6に進み、制御手段6は第2測定処理部63により第2測定処理を実行する。
第2測定処理では、図3に示すように、STEP20でタイマ9をスタートさせる。そして、STEP21に進み、タイマ9が所定時点t(例えば30秒)経過したか否かを確認する。STEP21で所定時点t経過している場合には、STEP22に進み、基準温度Tに外気温検出手段3により検出された検出温度を代入する。
そして、STEP23に進み、nに1を代入すると共に、タイマ9をリスタートさせる。そして、STEP24に進み、制御手段6はタイマ9が所定時間t(t。但しtは予め定められた時間。)経過しているか否かを確認する。所定時間t(t)経過している場合には、STEP25に進み、タイマ9の所定時間t(t)における外気温検出手段3の検出温度T(t)をTに代入する。
そして、STEP26で、制御手段6は、式(3)から収束温度T(予測された外気温)を算出し、算出された収束温度Tに基づいて測定値を求め、求められた測定値は、EEPROM7に記憶されると共に、出力手段8から表示装置2に出力され表示される。
そして、STEP27に進み、制御手段6は速度検出手段4から検出された検出速度が所定速度V以上であるか否かを確認する。検出速度が所定速度V未満である場合には、図2のSTEP2に戻り、制御手段6はイグニッションがOFFにされたか否かを確認する。
STEP27で、速度検出手段4により所定速度V以上の速度が検出されている場合には、STEP28に進み、タイマ9が所定時間t経過しているか否かを確認する。所定時間tは、外気温検出手段3が適切に外気温を検出できる状態となるまでに十分な時間に設定する。タイマ9が所定時間t経過している場合には、第2測定処理部63による第2測定処理を終了し、図2のSTEP7に進み、外気温検出手段3の検出温度に基づいて測定値を求め、求められた測定値をEEPROM7に記憶させると共に、表示装置2に出力する第1測定処理部61による第1測定処理を実行する。
STEP28でタイマ9が所定時間t経過していない場合には、STEP29に分岐し、tn+1に「t+Δt」(但し、Δtは予め定められた一定の時間。)を代入すると共に、nに「n+1」を代入する。そして、STEP24に戻り、制御手段6はタイマ9が所定時間t経過しているか否かを確認する。即ち、実施形態の外気温測定装置1の第2測定処理では、一定時間Δtごとに測定値を更新している。
所定時間t経過している場合には、STEP25に進み、タイマ9の所定時間tにおける外気温検出手段3の検出温度T(t)をTに代入する。そして、STEP26で制御手段6は、式(3)から収束温度Tを算出し、算出された収束温度Tに基づいて測定値を求め、求められた測定値はEEPROM7に記憶されると共に出力手段8から表示装置2に出力され表示される。
STEP28でタイマ9が所定時間t経過している場合には、第2測定処理部63による第2測定処理を終了し、図2に示すSTEP7へ進み、制御手段6は第1測定処理部61による第1測定処理を実行する。そして、STEP8に進み、速度検出手段4により検出される検出速度が所定速度V以上であるか否かを確認する。検出速度が所定速度V未満である場合には、STEP2に戻り、イグニッションがOFFにされたか否かを確認する。検出速度が所定速度V以上である場合には、STEP7に戻り、制御手段6は第1測定処理部61による第1測定処理を実行する。
実施形態の外気温測定装置1によれば、エンジン水温が所定温度(例えば、60℃)以上である場合において、自動車の速度が所定速度V未満である状態から所定速度V以上である状態に遷移した際に、外気温検出手段3が十分に放熱して外気温を適切に検出できる状態となるまでの間、外気温検出手段3の検出温度の変化から実外気温を予測し、予測した外気温(収束温度T)に基づいて測定値を求める。
外気温検出手段3は走行中の風を受けられるようにラジエータの近傍に設置されるため、ラジエータの輻射熱の影響を受けやすい。自動車の走行状態が所定速度V以上での走行を長時間維持された状態である場合には、ラジエータが走行中の風により十分に冷却されるため、外気温検出手段3はラジエータの輻射熱の影響を受けずに外気温を適切に検出することができる。
しかしながら、渋滞などにより所定速度V以下の走行状態が続くと、ラジエータが適度な風を受けられないため十分に冷却されず、ラジエータの輻射熱により外気温検出手段3の検出温度は実外気温よりも大幅に上昇してしまう。このため、外気温検出手段3はラジエータの輻射熱により熱ひずみが発生しないように保護カバーを備えている。
これにより、外気温検出手段3は時定数が大きくなり、所定速度V未満の走行状態から所定速度V以上の走行状態に遷移しても、ラジエータの輻射熱により加熱された外気温検出手段3が、十分に放熱し適切な外気温を検出できる状態となるまでに時間がかかる。
この間、外気温検出手段3により検出された検出温度に基づいて測定値を求めてしまうと、測定値は実外気温よりも大幅に高い温度となり、表示装置2に表示される外気温も実外気温よりも同様に高い温度となってしまう。
又、外気温検出手段3が十分に放熱し適切な外気温を検出することができる状態となるまで測定値を増加させない増加禁止処理を持続させることも考えられるが、表示装置2にはEEPROM7に記憶された過去の検出温度に基づく温度が長時間表示され続け、実際の外気温(実外気温)が変化している状態であっても、適切な外気温を表示させることができない。更に、自動車の運転手等が明らかに外気温が変化したと思えるような状況や、道路の路肩に設置された外気温表示と比較して表示装置2に表示された外気温と著しく差がある場合には、自動車の外気温検出手段3が故障していると運転手等が誤認してしまう虞もある。
実施形態の外気温測定装置1によれば、図4に示すように、自動車の走行状態が所定速度V未満の状態から所定速度V以上の状態に遷移した際に、第2測定処理部63により第2測定処理を実行し、外気温検出手段3の検出温度の変化に基づいて収束温度T(予測温度)を求め、収束温度Tに基づいて測定値を求めている。
このため、自動車の走行状態が所定速度V未満の状態であるときに実外気温が変化している場合であっても、自動車の走行状態が所定速度V未満の状態から所定速度V以上の状態に遷移した際に、速やかに適切な外気温を測定することができ、適切な外気温を表示装置2に表示させることができる。
尚、実施形態の外気温測定装置1では、第2測定処理部63による第2測定処理をタイマ9が所定時間t経過したときに終了し(図3のSTEP28)、第1測定処理部61による第1測定処理(図2のSTEP7)に移行するものを説明した。しかしながら、第2測定処理部63による第2測定処理から第1測定処理部61による第1測定処理に移行させる条件としてはこれに限られない。例えば、第2測定処理部63による第2測定処理の実行により予測された外気温と、外気温検出手段3の検出温度が等しくなった際に、第2測定処理部63による第2測定処理を終了し、第1測定処理部61による第1測定処理へ移行させるように制御してもよい。
又、実施形態の外気温測定手段3の時定数τは、一定値であってもよいし、速度検出手段4により検出される自動車の速度に応じて変化させてもよい。ここで、自動車の速度に応じて外気温検出手段3が受ける走行中の風量が変化するため、外気温検出手段3の放熱量も変化すると考えられる。この場合、外気温検出手段3の時定数τを速度検出手段4により検出される自動車の速度に応じて変化させれば、より正確な収束温度Tを算出することができる。
又、実施形態の外気温測定装置1においては、測定値を表示装置2に表示させるものを説明したが、これに限られず、例えば、外気温の低下により路面凍結の虞があることを報知する報知装置や、ナイトビジョンシステムにおける2値化処理の閾値を外気温測定装置により求められた測定値に基づいて決定する処理、オートエアコンシステム等にも、本発明の外気温測定装置1によって測定された外気温の測定値を用いることができる。
又、実施形態の図4においては、外気温検出手段3の検出温度の精度が粗いものを図示しているが、外気温検出手段3の検出精度を上げることにより滑らかな曲線を描くように温度を検出することができるようになる。外気温検出手段の検出精度を上げて、収束温度Tを演算すれば、より正確な収束温度Tを求めることができる。
又、実施形態の外気温測定装置1においては、図2のSTEP3で水温検出手段5の検出温度が60℃以上であるか否かで、外気温検出手段3がラジエータの輻射熱の影響を受ける状態であるか否かを判別しているが、他の判別手段を用いてもよい。
又、ラジエータ以外に外気温検出手段3に適切な外気温の測定に影響を与えうる発熱装置(発熱手段)が存在する場合には、この発熱装置が外気温検出手段3の適切な外気温の測定に影響を与えるか否かを判別する判別手段を設ければよい。
又、ガレージに駐車していた自動車が走り始めた際に、ガレージ内の気温よりも外気温が大幅に高い場合には、外気温検出手段3は遅れ応答するため実外気温を適切に検出できるようになるまでに時間がかかる。このような状況下においても本発明の外気温測定装置を用いることにより、即座に適切な外気温を予測して測定値とし、表示装置2に表示させることができる。
この場合、実施形態の外気温測定装置1を、例えば、自動車がガレージから屋外に出たことを速度検出手段4の検出速度が所定速度以上であることにより制御手段6が検知した場合に、制御手段6が第2測定処理部63による第2測定処理を実行し、外気温検出手段3で検出される検出温度の変化に基づいて実外気温を予測して測定値とするように構成すればよい。
本発明の外気温測定装置の実施形態を示すブロック図。 実施形態の外気温測定装置の制御手段の処理を示すフローチャート。 実施形態の外気温測定装置の第2測定処理を示すフローチャート。 実施形態の外気温測定装置を用いた際の検出温度と測定値と実外気温との関係を例示したグラフ。
符号の説明
1…外気温測定装置、 2…表示装置、 3…外気温検出手段(外気温センサ)、 4…速度検出手段(車速度センサ)、 5…水温検出手段(水温計)、 6…制御手段、 61…第1測定処理部、 62…増加禁止処理部、 63…第2測定処理部、 7…EEPROM(記憶装置)、 8…出力手段、 9…タイマ。

Claims (3)

  1. 車両に設けられ、外気温を検出する外気温検出手段と、該外気温検出手段により検出された検出温度に基づいて測定値を求める第1測定処理を実行する第1測定処理部を有する制御手段とを備える外気温測定装置において、
    前記車両の速度を検出する速度検出手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記外気温検出手段により検出される検出温度の変化に基づいて実際の外気温を予測し、予測された温度に基づいて測定値を求める第2測定処理を実行する第2測定処理部を有し、
    前記速度検出手段により検出される速度が所定速度未満である状態から前記所定速度以上である状態に移行した際に前記外気温検出手段により検出される検出温度の増減に関わらず、前記第1測定処理部による第1測定処理を実行する前に、前記外気温検出手段が適切に前記外気温を検出できる状態となるまでに十分な時間である所定時間の間、前記第2測定処理部による第2測定処理を実行し、前記所定時間の経過後に前記第2測定処理部による第2測定処理を終了するとともに、前記速度検出手段により検出される速度が所定速度以上である間、前記第1測定処理部による第1測定処理を実行することを特徴とする外気温測定装置。
  2. 前記第2測定処理は、前記外気温検出手段により検出される検出温度の変化の大小に基づいて収束温度を求め、求められた収束温度に基づいて測定値を求めることを特徴とする請求項1記載の外気温測定装置。
  3. 前記収束温度Tは、前記速度検出手段により検出される速度が所定速度未満の状態から前記所定速度以上の状態となったとき又はそのときから一定時間経過後の所定時点における前記外気温検出手段により検出された検出温度を基準温度Tとし、該基準温度Tと、前記所定時点から所定時間t経過後の前記外気温検出手段により検出された検出温度Tとに基づいて次式(1)から求めることを特徴とする請求項2記載の外気温測定装置。
    =(T×exp(t/τ)−T)/(exp(t/τ)−1)・・・(1)
    但し、τは外気温検出手段の時定数。
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