JP4869315B2 - ブロックヒータの稼働判定装置 - Google Patents

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Description

内燃機関に備えられたブロックヒータが稼働したかどうかを判定する装置に関する。
例えば氷点下30度のような低温時におけるエンジンの始動を確実にするために、エンジン本体を加熱するためのブロックヒータをエンジンに備える場合がある。駐車時にブロックヒータはユーザによって外部の電源に接続される。エンジンの温度が、例えば−25℃程度より低いと、ブロックヒータは通電され発熱して、エンジン温度を上昇させる。本明細書では、ブロックヒータが通電され発熱することを、ブロックヒータが稼働するという。
ブロックヒータの稼働を判定する手法として、現在の吸気温と始動時の吸気温との差に基づいて判定する手法が知られている。ブロックヒータが稼動する場合には、外気温は低く、始動前に吸気管内の空気はブロックヒータにより暖められている。この場合に、エンジンを始動すると、冷たい外気が吸気管に入り込み吸気温を低下させる。そのため、吸気温の低下量を判定することで、ブロックヒータが稼働したかどうかを判定することができる。また特許文献1には、エンジン冷却水温がエンジン始動後に低下することに基づいて、ブロックヒータの稼働を判定する手法が記載されている。
特開2007−192045
風のある状態に車両を駐車している場合は吸気管に外気が入り込むため、ブロックヒータの稼働時にも吸気管内の空気の温度が上昇しない場合がある。係る場合には吸気温の低下量は少なくなり、ブロックヒータが稼働しているにも関わらず非稼働であると誤判定される場合があった。また、日射量が多くボンネット内の上層部のみ温度が上昇するような場合には、ブロックヒータが稼働していなくても吸気管内の空気の温度が上昇してしまう場合があった。係る場合には吸気温の低下量は大きくなり、ブロックヒータが稼働していないにも関わらず稼働していると誤判定される場合があった。
また、吸気温の低下量に基づいてブロックヒータの稼働判定を行う場合は、エンジンが始動してから低下量が確認できる程度に、外気を吸気管内に取り入れる必要がある。そのため、吸気温の低下量が確認できないようなエンジン始動の初期に判定を行うことが困難な場合があった。特許文献1についても、エンジン始動後に低下するエンジン冷却水温の量に基づいて判定していたため、エンジン冷却水温の低下が確認できないようなエンジン始動の初期にブロックヒータの稼働判定を行うことが困難な場合があった。
したがって、ブロックヒータの稼働をより精度良く判定することのできる装置が望まれている。
この発明の一実施形態によると、内燃機関に備えられたブロックヒータの稼働判定装置であって、内燃機関冷却水温を検出する機関水温検出手段と、外気温を検出する温度センサまたはソーク状態において前記外気温に関係する温度を検出する温度センサを用いてソーク状態の外気温を検出する外気温検出手段と、ソーク時間を測定する手段と、を備える。この稼働判定装置は、ソーク時間が所定時間を超えた場合に、機関冷却水温と外気温との偏差に応じて、ブロックヒータの稼働の有無を判定する。
この発明によると、機関冷却水温と外気温を用いてブロックヒータの稼働を判定している。機関冷却水温および外気温は、吸気温と比べて風などの外部の影響を大きく受けないので、判定の精度をより向上させることができる。また、機関冷却水温と外気温との偏差に応じてブロックヒータの稼働判定をしているので、イグニッションスイッチオンなどのエンジン始動の初期においてもブロックヒータの稼働判定をすることができる。
この発明の一実施形態によると、外気温に関係する温度を検出する温度センサが、ラジエータ冷却水温を検出するラジエータ水温検出手段である。
この発明によると、ラジエータ水温検出手段に基づいて外気温を求めることができるので、外気温を検出する温度センサをさらに備える必要がなく、より効率的に判定を行うことができる。
この発明の一実施形態によると、吸気温を検出する吸気温検出手段をさらに備え、現在の吸気温から始動時の吸気管内の空気の温度を引いて得た温度変動値と、始動時の吸気管内の空気の温度と外気温との偏差に応じて求められるしきい値と比較し、該温度変動値が該しきい値より大きい場合にブロックヒータの稼働判定の結果を取り消す。
この発明によると、該しきい値に、始動時の吸気管内の空気の温度および外気温との偏差に応じて適した値が設定されるので、ブロックヒータの稼働判定の結果を取り消す精度をより向上させることができる。
この発明の一実施形態によると、前述の比較結果に応じて、外気温検出手段の故障を判定する。
この発明によると、外気温センサの故障を検出することができるので、システム全体の信頼性を高めることができる。
この発明の一実施形態によると、内燃機関の吸入空気量を算出する手段をさらに備え、吸入空気量または吸入空気量を内燃機関が始動した時点から積算して求めた吸入空気量の積算値に基づいて、前述のしきい値を持ち替える。
例えば、ブロックヒータが稼働している場合は吸入空気量が多いほど外部から冷たい空気が多く入り込むため吸気温の低下量が大きくなる。このため、吸入空気量に応じて上記温度変動値は変化する。この発明によると、吸入空気量または吸入空気量の積算値に基づいて、前述のしきい値を持ち替えるため、ブロックヒータの稼働判定の結果を取り消すかどうかの判定をより精度良く行うことができる。
次に図面を参照して、本発明に係る各実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、この発明の一実施形態に従う、ブロックヒータの稼働判定装置1の全体的な構成図である。内燃機関(以下、エンジンという)2は、たとえば4気筒を有するエンジンである。エンジン2には、ブロックヒータ3が備えられている。ブロックヒータ3は、前述の通り、低温時に稼働しエンジン温度を上昇させるために用いる。ブロックヒータ3は抜き差し可能な接続プラグ14を有しており、駐車場等に備えられたコンセントに接続して、電力を供給される。
エンジン2の冷却系は、冷却水の熱を放熱させるラジエータ5と、エンジン2の冷却水をラジエータ5に循環させる冷却水通路6と、冷却水通路6内の冷却水温に応じて冷却水通路6を開閉するサーモスタット7と、エンジン2の本体に設けられた冷却水通路(図示せず)とを備えている。エンジン本体の冷却水通路は、冷却水通路6を介してラジエータ5に接続されており、水ポンプ(図示せず)によりエンジン本体とラジエータ5との間で冷却水が循環するように構成されている。サーモスタット7は、冷却水温が低いエンジン始動時は閉弁して冷却水がエンジン2とラジエータ5との間を循環しないようにし、冷却水温が上昇すると開弁して冷却水を循環させ、冷却水温を低下させるように動作する。
ラジエータ5の冷却水温度TWRを検出する冷却水温センサ(以下、TWRセンサという)11が、ラジエータ5に設けられている。また、エンジン本体に設けられた冷却水通路内の冷却水温(以下、エンジン冷却水温という)TWEを検出するエンジン冷却水温センサ(以下、TWEセンサという)12がエンジン2の本体に装着されている。さらに、エンジン2の吸気管8には、吸気温TAを検出する吸気温センサ(以下、TAセンサという)13が設けられている。TWRセンサ11、TWEセンサ12およびTAセンサ13の検出信号は、電子制御ユニット(以下、「ECU」)という)4に供給される。
イグニッションスイッチ15は、オンにするとエンジン2が始動し、オフにするとエンジン2が停止する。イグニッションスイッチ15はECU4に接続されており、該オンオフ信号がECU4に供給される。本実施形態では、イグニッションスイッチ15がオフにされた後も、TWRセンサ11,TWEセンサ12、TAセンサ13、及びECU4に電力が供給される。
ECU4は、中央演算処理装置(CPU)と、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)を有するメモリを備えるコンピュータである。ROMには、車両の様々な制御を実現するためのコンピュータ・プログラムおよび該プログラムの実施に必要なデータ(マップを含む)を格納することができる。ECU4は、車両の各部から信号を受取ると共に、該メモリに記憶されたデータおよびプログラムに従って演算を行い、車両の各部を制御するための制御信号を生成する。また、本実施形態ではブロックヒータ稼働判定を行う。
図2は本発明の一実施形態に係る、ブロックヒータ稼働判定装置を表すブロック図である。図2のブロックは、前述の通り、ECU4により実現される。
ソーク時間測定部21は、イグニッションスイッチ15をオフにしてエンジンが停止した時点からの経過時間であるソーク時間SOAKTIMEを、例えばタイマを用いて測定する。
ソーク時間判定部22は、ソーク時間測定部21で求められたソーク時間SOAKTIMEが所定時間を超えているか判定する。ここで所定時間は、エンジンが停止した時点からラジエータ冷却水温度TWRが外気温とほぼ等しくなるのに必要な時間であり、例えば8時間程度に設定される。ソーク時間SOAKTIMEが所定時間を超えている場合には、ソーク状態であるのでブロックヒータ稼働判定部23に進む。ソーク状態とは、ラジエータ冷却水温度TWRが外気温とほぼ等しくなるまでエンジンを停止して放置した状態である。
ブロックヒータ稼働判定部23では、エンジン冷却水温TWEと外気温AMBの差を第1稼働判定値JUHBH(例えば25℃)と比較する。本実施形態では前述の通りソーク状態において判定を行うので、エンジン始動後の最初のラジエータ冷却水温度TWR(ラジエータ冷却水温TWRの初期値)が外気温AMBとほぼ等しくなる。そのため、TWRセンサの検出値であるラジエータ冷却水温TWRの初期値を外気温AMBとして扱う。エンジン冷却水温TWEと外気温AMB(ラジエータ冷却水温TWRの初期値)との差が、第1稼働判定値JUHBHより小さい場合には、ブロックヒータ3が稼働しなかったとして稼働フラグF_BHに0をセットする。一方、該差が第1稼働判定値JUHBHより大きいより場合は、ブロックヒータ3が稼働したとして稼働フラグF_BHに1をセットする。
故障しきい値設定部24では、ブロックヒータ稼働判定部23で求めた稼働フラグF_BHに基づいて故障しきい値NGJUDを設定する。稼働フラグF_BHが0の場合は故障しきい値NGJUDを第1の設定値A(例えば25℃)に設定し、稼働フラグF_BHが1の場合には故障しきい値NGJUDを第2の設定値B(例えば60℃)に設定する。
センサ故障判定部25では、TWRセンサ11,TWEセンサ12およびTAセンサ13の故障の判定を行う。エンジン冷却水温TWEと外気温AMB(ラジエータ冷却水温TWRの初期値)の差の絶対値が、故障しきい値NGJUDより大きく、吸気温TAと外気温AMBの差の絶対値が、故障しきい値NGJUDより大きい場合は、TWRセンサ11の故障と判定する。また、エンジン冷却水温TWEと外気温AMBの差の絶対値が、故障しきい値NGJUDより大きく、吸気温TAと外気温AMBの差の絶対値が、故障しきい値NGJUDより小さい場合は、TWEセンサ12の故障と判定する。
さらに、エンジン冷却水温TWEと外気温AMBの差の絶対値が、故障しきい値NGJUDより小さく、吸気温TAと外気温AMBの差の絶対値が、故障しきい値NGJUDより大きい場合は、TAセンサ13の故障と判定する。最後に、エンジン冷却水温TWEと外気温AMBの差の絶対値が、故障しきい値NGJUDより小さく、吸気温TAと外気温AMBの差の絶対値が、故障しきい値NGJUDより小さい場合は、すべてのセンサが正常であると判定する。
こうして、ブロックヒータの稼働を判定し、該判定結果に基づいて故障しきい値NGJUDを設定し、故障しきい値NGJUDに基づいて各センサの故障を判定することができる。前述したように、従来は、吸気温の低下量を用いてブロックヒータの稼働を判定していたため、誤った判定が行われる場合があった。本実施形態で用いるエンジン冷却水温TWEおよび外気温AMB(ラジエータ冷却水温度TWRの初期値)は、吸気温と比べて風などの外部の影響を大きく受けないので、判定の精度をより向上させることができる。
また、前述したように、吸気温の低下量に基づいてブロックヒータの稼働判定を行う場合は、吸気温の低下量が確認できないようなエンジン始動の初期の段階でブロックヒータの稼働判定を行うことが困難な場合があった。特許文献1についても、エンジン始動後に低下するエンジン冷却水温の量に基づいて判定していたため、エンジン冷却水温の低下が確認できないようなエンジン始動の初期の段階で判定を行うことが困難な場合があった。本実施形態では、エンジン冷却水温TWEと外気温AMBとを用いてブロックヒータの稼働を判定しているので、エンジン始動の初期においてもブロックヒータの稼働判定をすることができる。
さらに本実施形態では、ブロックヒータ3の稼働判定をソーク状態で行っており、ラジエータ冷却水温度TWRの初期値が外気温AMBとほぼ等しいので、TWRセンサ11を外気温に関係する温度を検出する温度センサとして用いている。これによると、外気温AMBを検出するための温度センサをさらに備える必要がなく、より効率的に判定を行うことができる。
次に図3を参照して、本発明の一実施形態のブロックヒータ稼働判定装置のプロセスのフローを説明する。該プロセスは、エンジン始動後に所定時間間隔(例えば100ms)でECU4により実行される。
ステップS1では、ソーク時間SOAKTIMEを測定する。ソーク時間は前述の通り、イグニッションスイッチ15をオフにしてエンジンが停止した時点からの経過時間であって、例えばタイマを用いて測定する。
ステップS2では、ステップS1で求めたソーク時間SOAKTIMEが所定時間を超えているか判定する。所定時間は前述の通り、エンジンが停止した時点からラジエータ冷却水温度TWRが外気温とほぼ等しくなるのに必要な時間であって、例えば8時間程度に設定される。ステップS2では、ソーク時間が所定値より小さい場合には、ソーク状態ではないので該プロセスを終了する。一方、ソーク時間が所定値より大きい場合には、ソーク状態であるとして、ステップS3に進む。
ステップS3では、TWRセンサ11からラジエータ冷却水温度TWRを検出し,TWEセンサ12からエンジン冷却水温TWE検出し、TAセンサ13から吸気温TAを検出する。
ステップS4では、判定フラグF_ENDBHJUDに1がセットされているかを判定する。判定フラグF_ENDBHJUDは、エンジン始動後にブロックヒータの稼動を判定したかどうかを示すフラグである。判定フラグF_ENDBHJUDが1の場合は、ブロックヒータの稼動が判定されており、判定フラグF_ENDBHJUDが0の場合には、ブロックヒータの稼動が判定されていない。判定フラグF_ENDBHJUDは、エンジン始動時に0にセットされる。該プロセスはエンジン始動後に最初に実行されているので、まだブロックヒータの稼動は判定されていない。そのため、判定フラグF_ENDBHJUDは0であるので、ステップS5に進む。なお、判定フラグF_ENDBHJUDは、エンジン始動時ではなくエンジン停止時に0をセットするようにしてもよい。
ステップS5では、ステップS3で求めたラジエータ冷却水温度TWRを外気温AMBとしてセットする。前述の通り、該プロセスはソーク状態において実行されるので、エンジン始動後の最初のフローで検出されたラジエータ冷却水温TWR(ラジエータ冷却水温TWRの初期値)が外気温AMBとほぼ等しくなる。そのため、ラジエータ冷却水温TWRの初期値を外気温AMBとして扱う。
ステップS6では、ブロックヒータ3の稼動判定を行う。ブロックヒータ3の稼動判定は、図4を参照して詳しく説明する。ステップS41では、エンジン冷却水温TWEと外気温AMB(ラジエータ冷却水温TWRの初期値)との差を、第1稼働判定値JUHBH(例えば25℃)と比較する。ブロックヒータ3が稼動している場合には、外気温AMBは低く、エンジン冷却水温TWEはブロックヒータにより暖められ高くなる。そのため、ブロックヒータ3が稼動する場合は、稼動しない場合に比べて、エンジン冷却水温TWEと外気温AMBとの差は大きくなる。
エンジン冷却水温TWEと外気温AMBが第1稼働判定値JUHBHより小さい場合には、ブロックヒータ3が稼働しなかったとして稼働フラグF_BHに0をセットする(ステップ42)。一方、エンジン冷却水温TWEと外気温AMBとの差が第1稼働判定値JUHBH大きいより場合は、ブロックヒータ3が稼働したとして稼働フラグF_BHに1をセットする(ステップS43)。
ステップ44では、エンジン始動後にブロックヒータの稼動判定を行ったことを示すために、判定フラグF_ENDBHJUDに1をセットする。
本実施形態によると、吸気温と比べて外部の影響を受けにくいエンジン冷却水温TWEとラジエータ冷却水温TWRの初期値(外気温AMB)を用いてブロックヒータの稼働を判定しているので、判定の精度をより向上させることができる。また、エンジン冷却水温TWEと外気温AMBとの差に応じてブロックヒータの稼働判定をするので、エンジン始動の初期においてもブロックヒータの稼働判定をすることができる。さらに、TWRセンサ11に基づいて外気温を求めることができるので、外気温を検出する温度センサをさらに備える必要がなく、効率的にブロックヒータの稼働判定を行うことができる。
図3に戻り、ステップS7では、ステップS6で求めた稼働フラグF_BHに応じて、故障しきい値NGJUDを設定する。稼働フラグF_BHが0の場合はブロックヒータが稼動していないので、故障しきい値NGJUDを第1の設定値A(例えば25℃)に設定する(ステップS8)。一方、稼働フラグF_BHが1の場合にはブロックヒータは稼動しているので、故障しきい値NGJUDを第2の設定値B(例えば60℃)に設定する(ステップS9)。
ステップS10では、TWRセンサ11,TWEセンサ12およびTAセンサ13の故障の判定を行う。該故障判定は、図5を参照して詳しく説明する。ステップS51では、エンジン冷却水温TWEと外気温AMB(ラジエータ冷却水温TWRの初期値)の差の絶対値と故障しきい値NGJUDを比較する。該差の絶対値が故障しきい値NGJUDより大きい場合は、ステップS52に進み、吸気温TAと外気温AMBの差の絶対値と故障しきい値NGJUDを比較する。
ステップS52で、吸気温TAと外気温AMBの差の絶対値が故障しきい値NGJUDより大きい場合は、ステップS54に進み、TWRセンサ11を異常と判定しTWRセンサ故障フラグF_TWRNGに1をセットし、TAセンサ13およびTWEセンサ12を正常と判定しTAセンサ故障フラグF_TANGおよびTWEセンサ故障フラグF_TWENGに0をセットする。一方、ステップS52で、吸気温TAと外気温AMBの差の絶対値が故障しきい値NGJUDより小さい場合は、ステップS55に進み、TWEセンサ12を異常と判定しTWEセンサ故障フラグF_TWENGに1をセットし、TAセンサ13およびTWRセンサ11を正常と判定しTAセンサ故障フラグF_TANGおよびTWRセンサ故障フラグF_TWRNGに0をセットする。
一方、ステップS51に戻り、エンジン冷却水温TWEと外気温AMBの差の絶対値が、故障しきい値NGJUDより小さい場合は、ステップS53に進み、吸気温TAと外気温AMBの差の絶対値と故障しきい値NGJUDを比較する。
ステップS53で、吸気温TAと外気温AMBの差の絶対値が故障しきい値NGJUDより大きい場合は、ステップS56に進み、TAセンサ13を異常と判定しTAセンサ故障フラグF_TANGに1をセットし、TWEセンサ12およびTWRセンサ11を正常と判定しTWEセンサ故障フラグF_TWENGおよびTWRセンサ故障フラグF_TWRNGに0をセットする。一方、ステップS53で、吸気温TAと外気温AMBの差の絶対値が故障しきい値NGJUDより小さい場合は、ステップS57に進み、TAセンサ13、TWEセンサ12およびTWRセンサ11を正常と判定し、TAセンサ故障フラグF_TANG、TWEセンサ故障フラグF_TWENGおよびTWRセンサ故障フラグF_TWRNGに0をセットする。
本実施形態では、故障判定に用いられる故障しきい値NGJUDを、ブロックヒータが稼動したかどうかに応じて異なる値を設定するので、故障判定の精度をより向上させることができる。
なお上記実施形態では、外気温を検出する温度センサの代わりTWRセンサ11を用いたが、外気温センサを用いてもよい。また、上記実施形態ではエンジン冷却水温TWEと外気温AMB(ラジエータ冷却水温TWRの初期値)との差を第1稼働判定値JUHBHと比較してブロックヒータの稼働を判定したが、該差のサンプル値をいくつか用いて偏差を求めて、第1稼働判定値JUHBHと比較しても良い。
(第2実施形態)
図6は、車両を駐車してブロックヒータを稼働させ、該車両に風量の異なる風(強風、中風、無風)を与えた場合の、エンジン冷却水温TWE61、吸気温TA62(62−1(無風)、62−2(中風),62−3(強風))および、ラジエータ冷却水温度TWR63がどのように変化するのかを示した図である。エンジン始動点64はエンジンが始動した時点を示し、エンジン始動点64以前はソーク状態における各温度を示している。ここで、エンジン冷却水温TWE61およびラジエータ冷却水温度TWR63は風の影響を受けにくく、どの環境(強風、中風、無風)においてもほぼ等しい温度を示す。そのため、図6ではエンジン冷却水温TWE61およびラジエータ冷却水温度TWR63は、それぞれ1つのライン61および63で示している。
これに対し、吸気温TA62は風などの外部環境の変化の影響を受けやすいので、同様にブロックヒータが稼働した場合でも温度に変化がみられる。エンジン始動時の吸気管内の空気の温度TA62(エンジン始動点64の時点の吸気温TA)とラジエータ冷却水温度TWR63(外気温)との差が大きいほど、エンジン始動時の吸気管内の空気の温度とエンジン始動後の吸気温との変化量(低下量)が大きいことがわかる。すなわち、吸気温TA62−1の吸気温の低下量が、吸気温TA62−2および吸気温TA62−3の吸気温の低下量に比べて大きくなる。なお、ラジエータ冷却水温度TWR63はエンジン始動点64以前においてソーク状態であるので、前述の通り外気温とほぼ等しい。
第2実施形態では、上述の点を考慮して、ブロックヒータの稼働判定結果を、現在の吸気温から始動時の吸気管内の空気の温度を引いて得られる値(以下、吸気温の温度変動値という)と、エンジン始動時の吸気管内の空気の温度と外気温(ラジエータ冷却水温度TWR63)との差から求められるしきい値とを比較し、該比較結果に基づき前述のブロックヒータの稼働判定の結果をキャンセルする。これにより、該判定の精度をより向上させる。第2実施形態では、第1実施形態と異なる構成のみを説明し、同一の構成については同一の符号を付し説明を簡略または省略する。
図7は、本発明の一実施形態に係る、ブロックヒータ稼働判定装置を表すブロック図である。第1実施形態とは、キャンセル実行設定部71を有する点で異なる。キャンセル実行設定部71では、最初にブロックヒータが稼働しているかを判定する。前述の通り、ブロックヒータが稼働している場合に、吸気温の低下が確認できるからである。
次に、吸気温TAと外気温AMB(ラジエータ冷却水温TWRの初期値)の差を第2稼働判定値JUHBH2(例えば20℃)と比較する。前述の通り、ラジエータ冷却水温TWRの初期値が外気温AMBとほぼ等しくなるので、ラジエータ冷却水温TWRの初期値を外気温AMBとして扱う。吸気温TAと外気温AMBとの差が、第2稼働判定値JUHBH2より小さい場合には、キャンセル実行フラグGO_JUDBHCHANCELに0をセットする。一方、該差が第2稼働判定値JUHBH2より大きいより場合は、キャンセル実行フラグGO_JUDBHCHANCELに1をセットする。キャンセル実行フラグGO_JUDBHCHANCELに1がセットされると、ブロックヒータ稼働判定部23で求めた判定をキャンセルするかどうかを判定する、キャンセル判定を実行する。
図8は、キャンセル判定を表すブロック図である。該ブロックは、ECU4により実現される。キャンセル実行判定部81では、キャンセル実行フラグGO_JUDBHCHANCELに1がセットされているか判定する。キャンセル実行フラグGO_JUDBHCHANCELに1がセットされている場合には、キャンセル判定を実行するので、運転状態判定部82に進む。
運転状態判定部82では、キャンセル判定を実行するために、エンジン始動時間TMASTまたは吸入空気量の積算値SUMGAIRが所定の条件を満たしているかを判定する。エンジン始動時間TMASTは、イグニッションスイッチ15をオンにしてエンジンが始動した時点からの経過時間であり、例えばタイマを用いて測定する。
吸入空気量の積算値SUMGAIRは、エンジン始動時からのエンジン2の吸入空気量を積算することにより求められる。吸入空気量は、スロットル開度、吸気管内の圧力およびエンジン回転数等によって求められる。エンジン始動時間TMASTまたは吸入空気量の積算値SUMGAIRが、所定値より大きい場合には、キャンセル判定を実行するための条件が成立していると判定する。
キャンセルしきい値設定部83では、キャンセルしきい値JUDBHCHANCELを設定する。ECU4には、図9に示すような、始動時の吸気管内の空気温度TASTと外気温AMBとの差と、キャンセルしきい値JUDBHCHANCEL91の関係を示すマップが格納されている。始動時の吸気管内の空気温度TASTは、エンジンの始動時に最初にTAセンサ13から取得した吸気温TAである。図9を参照して、始動時の吸気管内の空気温度TASTと外気温AMB(ラジエータ冷却水温TWRの初期値)との差からキャンセルしきい値JUDBHCHANCELを求める。
キャンセル判定部84では、吸気温の温度変動値とキャンセルしきい値JUDBHCHANCELを比較する。本実施形態では、吸気温の温度変動値は、現在の吸気温TAから始動時の吸気管内の空気の温度TASTを引いた値であり、負の値になる。つまり、吸気温の低下量が大きくなるほど、温度変動値は負の方向に大きくなるので、温度変動値は小さな値となる。そのため、吸気温の温度変動値がキャンセルしきい値JUDBHCHANCELより小さい場合は、ブロックヒータ3が稼働していると判定される。これより、ブロックヒータ3の稼働判定の結果は維持される。
一方、吸気温の温度変動値がキャンセルしきい値JUDBHCHANCELより大きい場合(図9に示す、キャンセル領域92)には、ブロックヒータ3が稼働していなかったと判定される。これより、ブロックヒータ3が稼働したという判定結果はキャンセルされる。
具体的には、例えば、キャンセルしきい値JUDBHCHANCELが−2℃、始動時の吸気管内の空気の温度TASTが40℃の場合に、現在の吸気温TAが35℃であるとすると、吸気温の温度変動値は−5℃(35℃−40℃)となり、−2℃(キャンセルしきい値JUDBHCHANCEL)より小さいので、ブロックヒータ3が稼働していると判定され、稼働判定の結果は維持される。
また、現在の吸気温TAが39℃であるとすると、吸気温の温度変動値は−1℃(39℃−40℃)となり、−2℃(キャンセルしきい値JUDBHCHANCEL)より大きいので、ブロックヒータ3が稼働していなかったと判定され、判定結果はキャンセルされる。さらに、現在の吸気温TAが41℃であるとすると、吸気温の温度変動値は1℃(41℃−40℃)となり、−2℃(キャンセルしきい値JUDBHCHANCEL)より大きいので、ブロックヒータ3が稼働していなかったと判定され、判定結果はキャンセルされる。
TWRセンサ故障判定部85では、キャンセル判定部84でブロックヒータの稼働判定をキャンセルした場合にTWRセンサ11が故障していると判定する。こうして、吸気温の温度変動値と、吸気温TAとラジエータ冷却水温度TWR(外気温)との差に基づいて求められるしきい値とを比較し、該比較結果に基づきブロックヒータの稼働判定の結果をキャンセルすることができる。
本実施形態によると、キャンセル判定に用いる、吸気温の温度変動値と比較するしきい値を、エンジン始動時の吸気管内の空気の温度と外気温AMBとの差に応じて適した値を設定するので、よりキャンセル判定の精度を向上させることができる。また、本実施形態によると、キャンセル判定部84でブロックヒータの稼働判定がキャンセルされた場合は、TWRセンサ11が故障していると判定することができるので、システム全体の信頼性を高めることができる。
次に図10を参照して、本発明の一実施形態のブロックヒータ稼働判定装置のプロセスのフローを説明する。ステップS101では、前述の通り、ステップS3で求めたラジエータ冷却水温度TWRを外気温AMBとしてセットする。また、ステップS3で求めた吸気温TAを始動時の吸気管内の空気温度TASTとしてセットする。始動時の吸気管内の空気温度TASTは、前述の通り、エンジンの始動時に最初にTAセンサ13から取得した吸気温TAである。
ステップS102では、ブロックヒータが稼働しているかを判定する。稼働フラグF_BHが0の場合は、ブロックヒータが稼働していないと判定されているのでステップS10に進む。一方、稼働フラグF_BHが1の場合は、ブロックヒータが稼働していると判定されているのでステップS103に進む。
ステップS103では、キャンセル判定を実行するかどうかを判定するため、吸気温TAと外気温AMBの差を第2稼働判定値JUHBH2(例えば20℃)と比較する。吸気温TAと外気温AMBとの差が、第2稼働判定値JUHBH2より小さい場合には、キャンセル実行フラグGO_JUDBHCHANCELに0をセットする(S104)。一方、該差が第2稼働判定値JUHBH2より大きいより場合は、キャンセル実行フラグGO_JUDBHCHANCELに1をセットする(S105)。
図11は、本発明の一実施形態のブロックヒータ稼働判定装置のキャンセル判定のプロセスのフローである。該プロセスは、図10に示すフローと並行してエンジン始動後に所定時間間隔(例えば100ms)でECU4により実行される。
ステップS111では、キャンセル実行フラグGO_JUDBHCHANCELに1がセットされているかを判定する。キャンセル実行フラグGO_JUDBHCHANCELに0がセットされている場合は、キャンセル判定を行わないため該プロセスを終了する。一方、キャンセル実行フラグGO_JUDBHCHANCELに1がセットされていると、ブロックヒータ稼働判定の結果をキャンセルするかどうかを判定するため、S112へ進む。
ステップS112では、エンジン始動時間TMASTおよび吸入空気量の積算値SUMGAIRを取得する。エンジン始動時間TMASTは、前述の通り、イグニッションスイッチ15をオンにしてエンジンが始動した時点からの経過時間であり、例えばタイマを用いて測定する。
吸入空気量の積算値SUMGAIRは、本プロセスとは別に、エンジン始動時から所定の時間間隔(例えば100ms)で吸入された空気量すなわち吸入空気量を取得して、吸入空気量の積分値(初期値はゼロである)の前回値に、今回取得した吸入空気量を加算し、吸入空気量の積分値の今回値を算出する。これより、吸入空気量の積算値SUMGAIRが求められる。
ステップS113では、エンジン始動時間TMASTがしきい値TJUDBHCANCELより大きい場合は、キャンセル判定を実行するための条件が成立していると判定されるのでステップS115に進む。一方、エンジン始動時間TMASTがしきい値TJUDBHCANCELより小さい場合には、吸入空気量の積算値SUMGAIRが所定の条件を満たしているかを判定するため、ステップS114に進む。
ステップS114では、吸入空気量の積算値SUMGAIRがしきい値GAIRJUDBHCANCELより大きい場合は、キャンセル判定を実行するための条件が成立していると判定されるのでステップS115に進む。一方、吸入空気量の積算値SUMGAIRがしきい値GAIRJUDBHCANCELより小さい場合には、キャンセル判定を実行するための条件が成立していないと判定し、該プロセスを終了する。
ステップS115では、キャンセルしきい値JUDBHCHANCELを設定する。前述のように、ECU4には、図9に示す、始動時の吸気管内の空気温度TASTと外気温AMBとの差と、キャンセルしきい値JUDBHCHANCEL91の関係を示すマップが格納されている。図9を参照して、始動時の吸気管内の空気温度TASTと外気温AMB(ラジエータ冷却水温TWRの初期値)との差からキャンセルしきい値JUDBHCHANCELを求める。
本実施形態によると、キャンセルしきい値JUDBHCHANCELを、始動時の吸気管内の空気温度と外気温AMBとの差が大きい場合には、吸気温の低下量が大きくなるように設定するので、よりキャンセル判定の精度を向上させることができる。
ステップS116では、吸気温の温度変動値とキャンセルしきい値JUDBHCHANCELを比較する。前述の通り、吸気温の温度変動値(現在の吸気温TA−始動時の吸気管内の空気の温度TAST)は負の値になるので、吸気温の温度変動値がキャンセルしきい値JUDBHCHANCELより小さい場合は、ブロックヒータ3が稼働していると判定する。すなわち、充分な吸気の低下が確認できたとして、図10のステップS6で求めたブロックヒータ3の稼働判定の結果を維持する。
一方、吸気温の温度変動値がキャンセルしきい値JUDBHCHANCELより大きい場合(図9に示す、キャンセル領域92)には、ブロックヒータ3が稼働していなかったと判定する。すなわち、充分な吸気温の低下が確認できなかったとして、ブロックヒータ3が稼働したという判定をキャンセルする(S117)。
ステップS118では、ステップS117でブロックヒータの稼働判定をキャンセルした場合にTWRセンサ11が故障していると判定する。
本実施形態によると、ステップS117でブロックヒータの稼働判定をキャンセルされた場合は、TWRセンサ11が故障していると判定することができるので、システム全体の信頼性を高めることができる。
以上に、この発明の特定の実施形態について説明したが、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含むものである。
他の実施形態では、キャンセルしきい値JUDBHCHANCELを吸入空気量GAIRや吸入空気量の積算値SUMGAIRに応じて、持ち替えてもよい。
図12は、ブロックヒータが稼働している場合における、吸入空気量GAIRと吸気温の低下の関係を示す。図12を参照すると、吸入空気量GAIRが大きい場合を示す点122の方が、吸入空気量GAIRが小さい場合を示す点121に比べて、吸気温の低下量が大きいことがわかる。ブロックヒータが稼働していると、吸入空気量が多いほど外部から冷たい空気が多く入り込むため吸気温の低下量が大きくなるからである。
図13のキャンセルしきい値JUDBHCHANCEL91は、図12の点121に対応している。図12の点121および点122から求められる、吸入空気量GAIRの差によって生じる吸気温の低下量Δを、図13のキャンセルしきい値JUDBHCHANCEL91に適応すると、図12の点122に対応するキャンセルしきい値JUDBHCHANCEL131を求めることができる。
こうして、図12に示すような、吸入空気量GAIRと吸気温の低下量の関係を事前に取得しておくことによって、図13に示すように、吸入空気量GAIRに応じてキャンセルしきい値JUDBHCHANCELを持ち替えることができる。なお、吸入空気量GAIRに基づいてキャンセルしきい値JUDBHCHANCELを持ち替えたが、吸入空気量の積算値SUMGAIRに基づいてキャンセルしきい値JUDBHCHANCELを持ち替えてもよい。
本実施形態によると、吸入空気量や吸入空気量の積算値に応じて、キャンセルしきい値JUDBHCHANCELを持ち替えるので、ブロックヒータの稼働判定の結果をキャンセルするかの判定をより精度良く行うことができる。
本発明の一実施形態に従う、ブロックヒータ稼働判定装置を概略的に示す図。 本発明の第1実施形態に係る、ブロックヒータ稼働判定装置を表すブロック図。 本発明の一実施形態に係る、ブロックヒータ稼働判定装置のプロセスを表すフローチャート。 本発明の一実施形態に係る、ブロックヒータ稼働判定装置のブロックヒータ稼働判定のプロセスを表すフローチャート。 本発明の一実施形態に係る、ブロックヒータ稼働判定装置の故障判定のプロセスを表すフローチャート。 ブロックヒータを稼働させ異なる外部環境を与えた場合における各温度センサの変化を示す図。 本発明の第2実施形態に係る、ブロックヒータ稼働判定装置を表すブロック図。 本発明の一実施形態に係る、ブロックヒータ稼働判定装置のキャンセル判定を表すブロック図。 本発明の一実施形態に係る、エンジン始動時の吸気管内の空気温度と外気温との差と、キャンセルしきい値の関係を示すマップ。 本発明の一実施形態に係る、ブロックヒータ稼働判定装置のプロセスを表すフローチャート。 本発明の一実施形態に係る、ブロックヒータ稼働判定装置のキャンセル判定のプロセスを表すフローチャート。 本発明の一実施形態に係る、ブロックヒータが稼働している場合における、吸入空気量GAIRと吸気温の低下量の関係を示す図。 本発明の一実施形態に係る、エンジン始動時の吸気管内の空気温度と外気温との差と、キャンセルしきい値の関係を示すマップ。
符号の説明
1 稼働判定装置
2 内燃機関
3 ブロックヒータ
4 電子制御ユニット
5 ラジエータ
11 ラジエータ水温検出手段(外気温検出手段)
12 機関水温検出手段
13 吸気温検出手段

Claims (4)

  1. 内燃機関に備えられたブロックヒータの稼働判定装置であって、
    前記内燃機関冷却水温を検出する機関水温検出手段と、
    外気温を検出する温度センサ、またはソーク状態において前記外気温に関係する温度を検出する温度センサを用いてソーク状態の外気温を検出する外気温検出手段と、
    ソーク時間を測定する手段と、
    吸気温を検出する吸気温検出手段と、
    を備え、
    前記ソーク時間が所定時間を超えた場合に、前記機関冷却水温と前記外気温との偏差に応じて、前記ブロックヒータの稼働の有無を判定すると共に、
    前記ブロックヒータが稼働しているものと判定したことを条件として、現在の吸気温からエンジン始動時の吸気管内の空気の温度を引いて得た温度変動値と、前記エンジン始動時の吸気管内の空気の温度と前記外気温との差に応じて求められるしきい値とを比較し、前記温度変動値が前記しきい値より大きいときは前記ブロックヒータが稼働しているとの判定結果を取り消すよう構成された、稼働判定装置。
  2. 前記外気温に関係する温度を検出する温度センサが、ラジエータ冷却水温を検出するラジエータ水温検出手段である、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記比較結果に応じて、前記外気温検出手段の故障を判定するよう構成された、請求項1又は2のいずれかに記載の装置。
  4. 前記内燃機関の吸入空気量を算出する手段をさらに備え、
    前記吸入空気量または前記吸入空気量を前記内燃機関が始動した時点から積算して求め
    た吸入空気量の積算値に基づいて、前記しきい値を持ち替えるよう構成された、請求項1乃至3のいずれかに記載の装置。
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