JP4445076B2 - 湾曲走行ベルトコンベヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、湾曲走行ベルトコンベヤ、特に改良されたベルト外周拘束具を備えた湾曲走行ベルトコンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
湾曲走行ベルトコンベヤは大別して180度湾曲走行型(図9参照)と90度湾曲走行型(図10参照)の2つのタイプがあり、いずれのタイプにおいても、主構成要素として、2本のテーパコーン型ローラa,aと該ローラa,a間に平面円弧状に張架された状態で往路b1と復路b2の間を循環湾曲走行する無端ベルトbを備えている。
無端ベルトbには、湾曲走行の結果として、内周側と外周側とで曲率半径に差が生じ、曲率半径の大きい外周側が曲率半径の小さい内周側に向かって引っ張られる傾向となるので、通常一般には、例えばベルト外周拘束具cを、復路b1と往路b2のそれぞれの外周部に沿って列をなすように多数配し、これら拘束具cの適用により無端ベルトb外周側の内方への移動を阻止するという対策をとっている。
【0003】
従来、ベルト外周部に対する拘束具cとして、例えば図11に概略的に示すような構成のものが提案されている。この従来構成の拘束具cは、上下一対のガイドベアリングd1,d2を備え、上ガイドベアリングd1を無端ベルトbの表面側の外周部に一体に備えられた耳桟eに、また下ガイドベアリングd2を同ベルトbの裏面にそれぞれ押し当て、これら上下ガイドベアリングd1,d2間で無端ベルトbの外周部を喰え込み拘束するようにしている。
【0004】
前記従来構成の拘束具cにおいては、上ガイドベアリングd1は、ブラケットfに支持された状態で、例えばコンベヤの外周側フレームgを基準に、ねじ(図示せず)の締め緩め操作により、水平方向(矢符Y1参照)に移動調整可能であり、また下ガイドベアリングは前記ブラケットfに支持された状態で、例えば縦長穴hに沿い垂直方向(Y2参照)に移動調整可能であり、これら上下ガイドベアリングd1,d2の移動調整によりベルトbの所定部位に対する押し当て具合を適宜調整できる構成になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来構成の拘束具cにおいては、上下ガイドベアリングd1,d2のベルト側への押し当て具合は上下ガイドベアリングd1,d2の水平方向及び上下方向への移動調整により行うことができるが、この移動調整は多数設置の拘束機構cごとに行わなければならず、しかも隣り合う拘束具c,c間では設置間隔にもよるがベルトbへの押し当て具合が微妙に影響し合うことがあり、時には再度の微調整を必要とし、移動調整に多大の手数と時間を要するという問題点があった。また押し当て具合の調整には、長年の経験が必要で熟練性が要求されるという調整作業面での不便さもあった。
【0006】
また、従来の拘束具cでは、耳桟部eの当たり部e1をフラットに形成し、該当たり部e1に対し上ガイドベアリングd1、例えばボールベアリングの外輪部の平坦外周面を面当たりさせるよう設計されており、設計通り面当たりさせるためには、図11に模式図的に追加して示すように、取り付け設定角度θは90度でなければならず、取り付け角度に厳しい制限を受ける。
【0007】
ところが、実際の作業現場においては、拘束具cは多数設置されているので、拘束具cのそれぞれについて取り付け角度を正確にチェックすることは困難であり、取り付け角度の多少の誤差やばらつきの発生はやむを得ない。このような取り付け角度誤差やばらつきの発生は、無端ベルトの蛇行原因になることがあり、好ましくない。また面当たり方式の場合には、耳桟部eの逃げがないために、無端ベルトbの外周部に過大な引っ張り力が作用した場合には、耳桟部eの根元付近に過大負荷がかかり亀裂が入りやすくなり、耳桟部bの耐久性が低下するという問題点もあった。
【0008】
また、通常一般に、テーパコーン型ローラaは、図12、13に示すように、丸棒状の芯金iとテーパコーン型のゴムライニング部jとから構成され、芯金iとゴムライニング部jとを接着剤(図示せず)を適用して固着することにより、芯金iからゴムライニング部jへのトルク伝達を可能にしている。
【0009】
このようなローラaは、例えば芯金i製作(第1工程)→芯金i表面上への接着剤塗布及び乾燥(約1日間)(第2工程)→芯金i上への円筒形未加硫ゴムライニング部巻き付け形成(第3工程)→ゴム加硫(第4工程)を順次経ることにより製造することができるが、製造工程、特に第2,3工程が煩雑でしかも円筒形未加硫ゴムライニング部の巻き付け形成には熟練性が要求されるという問題点があった。
【0010】
そこで、本発明の主たる目的は、拘束具に対する無端ベルト外周部の装着作業を押し当て具合の調整等の必要性なしに行うことができ、ベルト装着作業に要する手数と時間を大幅に低減できる湾曲走行ベルトコンベヤを提供することにある。
本発明の他の1つの目的は、無端ベルトの外周部に対する拘束具間の当たり具合のばらつきを低減できると共に無端ベルトの表面の外周部に備えられた耳桟部の耐久性を向上できる湾曲走行ベルトコンベヤを提供することにある。
更に本発明の他の1つの目的は、製造が容易なテーパコーン型ローラを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記課題を解決するための手段は、往路と復路の間を循環湾曲走行する無端ベルトの外周側の内方への移行を、該ベルトの往路と復路の外周部に沿って並列設置された多数の拘束具により阻止する湾曲走行ベルトコンベヤにおいて、拘束具が、前記ベルトの外周部の表面側に押し当てられる上ガイドベアリングと、同ベルトの外周部の裏面側に押し当てられる下ガイドベアリングを備え、これら上下ガイドベアリングを付勢部材により付勢した状態でベルト外周部の表裏両面の所定部位に押し当て、この押し当て状態において、上下ガイドベアリング間で前記ベルトの外周部を喰え込み拘束する構成になっていることを特徴とする湾曲走行ベルトコンベヤに係る(以下第1発明という)。
【0012】
第1発明の好ましい一実施形態においては、拘束具が、上下一対のガイドベアリングと、コンベヤの固定側部材上への設置位置において基端枢着部を支点として上下方向に揺動回転可能な上下一対の揺動部材を具備し、該揺動部材の先端部に前記ガイドベアリングがそれぞれ装着され、上下揺動部材の基端枢着部に備えられた捩ればねの付勢力によって上下ガイドベアリングのそれぞれが前記揺動部材を介し前記ベルトの表裏両面の所定部位に押し当てられる構成になっている。
【0013】
また、他の好ましい一実施形態によれば、拘束具が、上下一対のガイドベアリングと、コンベヤの固定側部材上への設置位置において基端枢着部を支点として上下方向に揺動回転可能な上下一対の揺動部材を具備し、上下揺動部材の先端部に上下ガイドベアリングがそれぞれ装着され、上下揺動部材は基端部に揺動支点を基準にそれより後方へ突出する上下梃子作用部を備え、該梃子作用部間に介装された圧縮ばねの付勢力により、上下ガイドベアリングが上下梃子作用部及び上下揺動部材を介し前記ベルトの表裏両面の所定部位に押し当てられる構成になっている。
【0014】
更にまた、他の好ましい一実施形態によれば、無端ベルトが表面側の外周部の全周に亘って耳桟部を備え、上ガイドベアリングが無端ベルトの表面側の外周部の耳桟部に、また下ガイドベアリングが同ベルトの裏面側の外周部に、それぞれ押し当てられる構成になっている。
【0015】
さらに、本発明は、往路と復路の間を循環湾曲走行する無端ベルトの外周側の内方への移行を、該ベルトの往路と復路の外周部に沿って並列設置された多数の拘束具により阻止する湾曲走行ベルトコンベヤにおいて、無端ベルトは表面側の外周部の全周に亘って耳桟部を備え、一方拘束具は、前記ベルトの表面側の外周部の耳桟部に押し当てられる上ガイドベアリングと、同ベルトの裏面側の外周部に押し当てられる下ガイドベアリングを備え、少なくとも上ガイドベアリングは外周面が平坦であり、また前記耳桟部の少なくとも当たり部は断面突湾曲状に形成されており、上ガイドベアリングの平坦外周面が耳桟部の突湾曲状当たり部に線状に押し当てられる構成になっていることを特徴とする湾曲走行ベルトコンベヤに係る(以下第2発明という)。
【0016】
第2発明の好ましい一実施形態において、上ガイドベアリングとしてボールベアリングが適用され、該ボールベアリングの外輪部の平坦外周面が、耳桟部の突湾曲状当たり部に線状に押し当てられる構成になっている。
【0017】
第1発明及び第2発明において、無端ベルトを往路と復路の間を循環湾曲走行させるために一対のテーパコーン型ローラとして、芯金と、該芯金上に中心部の貫通穴において嵌装されたテーパコーン型ゴムライニング部を備え、前記ゴムライニング部は、軸方向に複数個に分割されていて、各分割部は前記芯金に対し、非円形断面、好ましくは角形断面の嵌め合いにより回り止めされている、テーパコーン型ローラ(以下第3発明という)を適用できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を添付図面に基づき説明する。図1乃至図3は本発明の第1発明における拘束具1の一実施形態を示している。拘束具1は、上下一対のガイドベアリング2,3を備え、上ガイドベアリング2を無端ベルト4の表面側外周部に備えられた耳桟部5の当たり部5aに押し当て、下ガイドベアリング3を同ベルト4の裏面の外周部に押し当て、これらガイドベアリング2,3間でベルト外周部を喰え込み拘束するという基本的な構成は、先に述べた従来構成(図参照)のものと実質的に異なるところがない。
【0019】
本発明は、前記構成の拘束具1において、ガイドベアリング2,3を付勢部材6の付勢力を利用してベルト外周部の所定部位に所定の押し付け圧のもとに押し当てることができる構成にしたことを特徴としている。以下その具体的構成を、無端ベルト4の往路4a側に設置の拘束具1(図1の上段側参照)に基づき説明する。
【0020】
本発明において、拘束具1は、コンベヤの固定側部材上への設置位置、例えばコンベヤの外周フレーム7に支持部材8を介し支持固定された横軸9上において、基端枢着部10a,11aを支点として上下方向に揺動回転可能な上下一対の揺動部材10,11を備え、該上下揺動部材10,11の先端部に上下ガイドベアリング2,3がそれぞれ備えられている。
上下ガイドベアリング2,3は、図3に示すように、上下揺動部材10,11の揺動動作によってベルト外周部の所定部位に押し当てることができ、この押し当て状態のもとに、上下ガイドベアリング2,3間で無端ベルト4の外周部を喰え込むことができる。
【0021】
この喰え込み状態において、上下のガイドベアリング2,3をベルト側に所定の押し付け圧のもとに押し付けるために、横軸9上に付勢部材6例えば捩ればね6aが備えられている。
捩ればね6aの設置状態が図2に概略的に示され、捩りばね6aは横軸9上に卷装された状態で一端側が上揺動部材7の基端枢着部10aに、また他端側が下揺動部材3の基端枢着部11bに、それぞれ揺動方向に一体に結合されており、捩ればね6の捩れにより生ずる付勢力を揺動部材10,11を介し上下ガイドベアリング2,3にベルト所定部位に対する押し付け圧として伝達できる構成になっている。
【0022】
図1は、拘束具1のベルト外周部装着前の状況を示している。この状況下では捩ればね6aは通常状態に復元しており、捩れひいては付勢力は実質的に発生していない。
一方、上下ベアリング2,3もまた通常状態を保持し、上下ガイドベアリング2,3は互いに近接し上下間隔が閉じており、ガイドベアリング2,3間にベルト外周部4Aを挿入できない状態にある。
尚、上下ガイドベアリング2,3相互の押し当てによって捩ればね6aの付勢力を支えるような構成にしておけば、捩ればね6aに予め捩れを与えておき付勢力をある程度前もって発生させておくことができる。
【0023】
ベルト外周部の装着操作時には、図1に示す状態から、上下ガイドベアリング2,3が手動或いは適宜の拡開工具を適用して捩ればね6aに抗し強制的に離反方向に揺動部材10,11と共に移動される。
この移動でガイドベアリング2、3間の上下間隔が開かれ、拡開された上下間隔を通じ、上下ガイドベアリング2,3間に耳桟部5を備えた無端ベルト4の外周部が所定位置まで挿入される。
拡開操作によって、捩ればね6には捩れひいては付勢力が発生しているので、挿入操作後、上下ガイドベアリング2,3を強制拡開から解放すると、上下ガイドベアリング2,3は上下揺動部材10,11と共に捩ればね6aの付勢力を受けて上下間隔を閉じる方向に移動しベルト外周部の所定部位に強制的に押し当てられる。
【0024】
ベルト外周部に対するガイドベアリング2,3の強制的押し当て状況が図3に示され、上ガイドベアリング2はベルト表面側の耳桟部5の当たり部5aに、また下ガイドベアリング3はその直下においてベルト裏面の外周部に押し当てられている。
このときの押し付け圧は、概ね、捩ればね6のばねの強さ及び上下ガイドベアリングの捩ればね6aに抗する移動距離(図1から図3迄の移動距離)によって決まり、たとえば移動距離を一定とした場合には、ばねの強さを適宜選択することにより、所定の押し付け圧を確保することができる。
押し付け圧は、ベルト外周部の内方への引っ張り力よりも大きいことが必要であり、たとえば予想される引っ張り力が6Kg程度の場合には、安全をみて10乃至12kg程度に設定すればよい。
【0025】
このように本発明に係る改良された拘束具1においては、上下ガイドベアリング2,3を付勢部材6の付勢力によってベルト外周部の所定部位に強制的に押し当てる構成になっているので、押し当て具合の調整は不要となり、また調整が不要であるので熟練性も必要でなくなり、拘束具1に対するベルト外周部の装着作業に要する手数と時間を大幅に低減することが可能になり、ベルトコンベヤの組立に要する時間を大幅に短縮できる。
【0026】
尚、前記実施形態においては、往路4aに備えられた拘束具1について説明したが、復路4b側に備えられる拘束具1は、往路側とは天地逆に設置されている以外は、往路側の拘束具1と実質的に異なるところがない。
【0027】
図4は、第1発明の他の1つの実施形態を示し、先の実施形態の第3図に対応している。
本実施形態においては、付勢部材6として圧縮ばね6bが使用されており、それ以外の構成は、先の実施形態と実質的に異なるところがない。
本実施形態においては、上下揺動部材10,11の基端部に揺動支点より後方に向けて突出する梃子作用部12,13が上下位置を一致するように突設されており、梃子作用部12,13の間に圧縮ばね6bが介装され、該ばね6bの圧縮により生ずる付勢力を、梃子の原理を利用し、揺動部材10,11を介し上下ガイドベアリング2,3に伝達できる構成になっている。
【0028】
図示の実施形態においては、圧縮ばね6bは梃子作用部12,13間にフリーに嵌挿保持された支軸14上に卷装されており、支軸14と梃子作用部12,13との嵌め合いの部分は、支軸14上での梃子作用部12,13の軸方向への移動の障害となることがないように、遊嵌状態の嵌め合いになっている。
図4に示すように、本実施形態においても、圧縮ばね6bの付勢力を利用して上下ガイドベアリング2,3をベルト外周部の所定部位に所定の押し付け圧のもとに押し付けることができる。
【0029】
第1発明において、ガイドベアリング2,3としては、各種の構成のものを使用できるが、ベルト走行時におけるベルトとの摩擦抵抗を考慮し、回転型が好ましく、例えばボールベアリングが好適である。
ベルト外周部に備えられる耳桟部5としては、図示のように、ベルト外周部の表裏面の片側例えば表面側に設けるだけで充分であるが、場合によっては、表裏両面にそれぞれ設けるようにしてもよい。
表裏両面に設ける場合には、下ガイドベアリング3部分の構成を、上ガイドベアリング2の部分の構成と同一にすればよい。
【0030】
付勢部材6としては、実施形態で上げた捩ればね6a及び圧縮ばね6b、そのた各種のバネ材をその付勢力を上下ガイドベアリングの押し付け圧として作用させることができるような形態で適用することができる。
【0031】
図5は、本発明の第2発明の一実施形態を示している。
本実施形態においては、拘束具1は、上下一対のガイドベアリング2,3を備え、上ガイドベアリング2を無端ベルト4の表面側外周部に備えられた耳桟部5の当たり部5aに押し当て、下ガイドベアリング3を同ベルト2の裏面の外周部に押し当て、これらガイドベアリング2,3間でベルト外周部を喰え込み拘束するという基本的な構成は、先に述べた従来構成(図11参照)のものと実質的に異なるところがない。
【0032】
第2発明では、前記構成の拘束具1において、上ガイドベアリング2として外周面が平坦な例えばボールベアリングを適用し、一方該ベアリング2の平坦外周面2aが押し当てられる耳桟部5の当たり部5aを突湾曲状に形成し、上ベアリング2の平坦外周面2aを耳桟部5の突湾曲状当たり部5bに線状に押し当てる構成にしたことを特徴としている。
【0033】
図6は、上ガイドベアリング2を耳桟部5の突湾曲状当たり部5aに線状に押し当てた状況を概略的に示している。
上ガイドベアリング2の平坦外周面2aを耳桟部5の突湾曲状当たり部5aに線状に押し当てる構成にしておけば、耳桟部5との取り付け角度、例えば図5に模式図的に追加して示すように、突湾曲状当たり部5aとの線接触部(断面では点接触となる)を通る接線Lとのなす角度θ1が特に90度にならなくても該当たり部5aへの当たり具合には殆ど影響が無く、ベルトの蛇行原因になる恐れがある当たり具合のばらつきを一掃できる。
【0034】
また、無端ベルト4に過大な引っ張り力が作用した場合には、線接触部に過大負荷がかかるが、線接触の場合には、面接触の場合と異なり線接触部分での耳桟部5の多少の逃げが期待できることに加え、過大負荷を受ける面積が面接触の場合に比べ圧倒的に小さくなるので過大負荷の度合いが面接触の場合よりもかなり低減され、加えて、図示の実施形態のように耳桟部5を断面半円形に形成しておけば、図に仮想線L1で示すように過大負荷は耳桟部5の中心部にほぼ集中してかかることになるので、その分、面接触の場合よりも亀裂等が入り難くなり、耳桟部5の耐久性を向上できる。
【0035】
第2発明において、耳桟部5の突湾曲状当たり部5aに線接触される上ガイドベアリング2は外周面が平坦であることが必要であり、例えば外周面が平坦な外輪部を備えたボールベアリングが適当である。下ガイドベアリング3の構成は特に制限されず、例えば上ガイドベアリング2と同一の構成のものを使用できる。ベルト外周部に対する押し付け調整に必要な上下ガイドベアリング2,3の移動調整手段は各種の構成のものを適用でき、例えば図11に示す従来構成のものと同様の手段を適用したり或いは第1発明に示すような移動調整手段を適用することができる。
【0036】
図7は、本発明の第3発明における一実施形態を示している。本実施形態によれば、無端ベルト4の湾曲走行に適用されるテーパコーン型ローラ15は芯金16と該芯金16上に中心部の貫通穴17において嵌挿されたテーパコーン型のゴムライニング部18から構成されている。
【0037】
テーパコーン型ゴムライニング部18は複数個例えば3個に分割され、分割部18a,18b,18cのそれぞれは、図8に示すように、非円形、例えば角形の嵌め合いによって芯金16に対し回り止めされ、また軸方向への移動は、芯金16上に固設のカラー19,19によって防止されている。以上の構成によって、テーパコーン型ゴムライニング部18と芯金16間のトルク伝達が可能になり、従来品にみられるような芯金上への接着剤の塗布乾燥等の煩雑な作業工程は必要でなくなる。
【0038】
分割部18a,18b,18cは個別に成形され、例えば金型成形して得られた未加硫或いは半加硫のゴム円筒体を加硫処理した後、テーパ加工を施すことにより得られる。分割部と同形同大の未加硫又は半加硫のテーパゴム円筒体を加硫処理するようにすれば、外周部のテーパ加工を省略できる。
【0039】
分割部はこのように金型成形手段を適用して製造できるので、従来品にみられるような円筒型未加硫ゴムライニングの巻き付け形成等の煩雑で熟練性が要求される作業工程が必要でなくなる。
金型成形により得られた分割部18a,18b,18cは、個別に芯金16上に中心部の貫通穴17において嵌挿される。
この嵌挿は通常やや堅嵌め状態での嵌挿作業となり、挿入抵抗が比較的大きくなるが、分割部18a,18b,18cごとに個別に嵌挿作業を行えばよいので、嵌挿距離が短くなり、芯金16への嵌挿作業を容易に行うことができる。
前記構成のテーパコーン型ローラ1は製造が容易であり、製造コストを大幅に削減できる。
【0040】
【発明の効果】
本発明の第1発明によれば、拘束具に対する無端ベルト外周部の装着作業を押し当て具合の調整等の必要性なしに行うことができ、ベルト装着作業に要する手数と時間を大幅に低減できる湾曲走行ベルトコンベヤを提供できる。
【0041】
また、本発明の第2発明によれば、無端ベルトの外周部に対する拘束具間の当たり具合のばらつきを低減できると共に無端ベルトの表面の外周部に備えられた耳桟部の耐久性を向上できる湾曲走行ベルトコンベヤを提供できる。
【0042】
また、本発明の第3発明によれば、製造が容易で製造コストを大幅に削減できるテーパコーン型ローラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1発明における拘束具のベルト装着前の状況を示す側面図。
【図2】 同、捩ればねの設置状況を概略的に示す説明図。
【図3】 同、ベルト装着後の状況を示す側面図。
【図4】 同、他の実施形態を示す図3に対応する側面図。
【図5】 本発明の第2発明における拘束具の側面図。
【図6】 同、上ガイドベアリングの耳桟部への線接触状況を概略的に示す斜視図。
【図7】 本発明の第3発明の一実施形態を示す縦断面図。
【図8】 図7の8−8線に沿う断面図。
【図9】 180湾曲走行ベルトコンベヤの一例を示す概略的に示す斜視図。
【図10】 90湾曲走行コンベヤの一例を概略的に示す斜視図。
【図11】 従来の拘束具の一例を示す説明図。
【図12】 従来のテーパコーン型ローラの一例を示す縦断面図。
【図13】 図12の13−13線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…拘束具、2…上ガイドベアリング、3…下ガイドベアリング、4…無端ベルト、5…耳桟部、6…付勢部材、7…外周側フレーム、8…支持部材、9…横軸、10…上揺動部材、11…下揺動部材、12…上梃子作用部、13…下梃子作用部、14…支軸、15…テーパコーン型ローラ、16…芯金、17…貫通穴、18…ゴムライニング部

Claims (3)

  1. 往路と復路の間を循環湾曲走行する無端ベルトの外周側の内方への移行を、該ベルトの往路と復路の外周部に沿って並列設置された多数の拘束具により阻止する湾曲走行ベルトコンベヤにおいて、前記拘束具が、前記ベルトの外周部の表面側に押し当てられる上ガイドベアリングと、前記ベルトの外周部の裏面側に押し当てられる下ガイドベアリングを備え、これら上下ガイドベアリングを付勢部材により付勢した状態でベルト外周部の表裏両面の所定部位に押し当て、この押し当て状態において、上下ガイドベアリング間で前記ベルトの外周部を喰え込み拘束する構成になっており、しかも、前記拘束具が、上下一対のガイドベアリングと、コンベヤの固定側部材上への設置位置において基端枢着部を支点として上下方向に揺動回転可能な上下一対の揺動部材を具備し、上下揺動部材の先端部に上下ガイドベアリングがそれぞれ装着され、上下揺動部材は基端部に揺動支点を基準にそれより後方へ突出する上下梃子作用部を備え、前記梃子作用部間に介装された圧縮ばねの付勢力により、上下ガイドベアリングが上下梃子作用部及び上下揺動部材を介し前記ベルトの表裏両面の所定部位に押し当てられる構成になっていることを特徴とする湾曲走行ベルトコンベヤ。
  2. 無端ベルトが表面側の外周部の全周に亘って耳桟部を備え、上ガイドベアリングが無端ベルトの表面側の外周部の耳桟部に、また下ガイドベアリングが同ベルトの裏面側の外周部に、それぞれ押し当てられる構成になっていることを特徴とする請求項1に記載の湾曲走行ベルトコンベヤ。
  3. 無端ベルトを往路と復路の間を循環湾曲走行させるために一対のテーパコーン型ローラが適用され、該テーパコーン型ローラは、芯金と、該芯金上に中心部の貫通穴において嵌装されたテーパコーン型ゴムライニング部を備え、前記ゴムライニング部は、軸方向に複数個に分割されていて、各分割部は前記芯金に対し、非円形断面、好ましくは角形断面の嵌め合いにより回り止めされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の湾曲走行ベルトコンベヤ。
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