JP4445043B2 - 化粧品組成物の使用 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、乾皮症状態の治療のための、脂質成分、選択される有機酸及び美容上受け入れ得る賦形剤から成る、皮膚外用化粧品組成物の使用に関する。
【0002】
【発明の背景及び先行技術】
角質の細胞間脂質ラメラ内に存在するセラミドは皮膚の透水性の障壁の発生と保持に重要な役割を演じることが一般に理解されている。セラミド、又はそれと密接な関係のある物質が皮膚保護剤組成物の成分として広く開示されている。
【0003】
たとえばEP 0 097 059号中でUnilever社は皮膚の水障壁にω−リノレオイルセラミドの演じる大きな役割を開示し、このようなω置換セラミドの皮膚保護剤の合成と応用について記載している。
【0004】
同様に、花王はGB 2 178 312号とGB 2 213 723号の中で、皮膚から抽出した天然セラミドの外用製品での使用を開示し、EPO 227 994号では、セラミドの合成類似体を開示している。
【0005】
これらの細胞間脂質ラメラには、ステロールや脂肪酸のような他の脂質を含有することも知られている。乾皮症の原因の1つはこれらの細胞間脂質ラメラ内に含有される脂質の量の減少であると考えられる。従って、外用経路を介してこれらの枯渇した脂質を取り戻すことに成功し得ることが望ましい。
【0006】
しかしながら、ラメラは静的構造でなくて、それぞれ別個の層内の個々の脂質の相当な移動性を有して動態である。これらの層の相対的移動性又は流動性は、皮膚の終極の状態と状況にとって基本的に重要な要因である。
【0007】
Unilever社内の最近の研究により、膜又は二重層流動性の変化は、乾燥症、ふけ、しみ及びにきびのような皮膚障害の病因の一因となり得ることが示唆されている。
【0008】
従って、二重の問題が存在することになり、第1にこれらの枯渇した脂質を取戻すことに成功し得ることが望ましく、これにはこれらの脂質を効果的に脂質ラメラに給送するために適当な方法を工夫することを必要とし、第2に、これらの層の所要の移動性を再確保することも望ましい。
【0009】
本発明者はここに、乾皮症の治療のために
(i)選択された脂質成分
(ii)選択された有機酸
(iii )適当な化粧品賦形剤
から成る、皮膚、毛髪又は爪に外用するための化粧品組成物によりこの問題を解決した。
【0010】
ヒドロキシ酸のような有機酸は、広範囲の皮膚障害に有効であることが以前に開示されている。その上、EP 273 202号(Van Scott )には、美容剤及び医薬剤の経皮透過又は治療効力を強化するための特定のヒドロキシカルボン酸の使用を開示している。
【0011】
本発明者は、特定の有機酸が角質の脂質ラメラの移動性又は相特性に著しい影響を及ぼすことを予想外にも明らかにした。更に本発明者は、ヒドロキシ酸と特定の脂質成分の両方から成る化粧品組成物の使用により脂質成分を脂質ラメラに供給し、かつこれらのラメラの流動性を再確保し、その結果乾皮症を軽減することができることを示した。
【0012】
発明の概要
従って、本発明は、
(i)セラミド、プソイドセラミド、ポリオール脂肪酸ポリエステル、燐脂質、ガラクトシルジアセチルグリセロール、スフィンゴ糖脂質、コハク酸誘導体及びそれらの混合物から選択される脂質成分、
(ii)ヒドロキシカルボン酸、ケトカルボン酸、それらのエステル及びそれらの混合物、並びに
(iii )美容上受け入れ得る賦形剤
から成る、乾皮症の治療及び/又は軽減のための、皮膚、毛髪又は爪に外用する組成物の使用を提供する。
【0013】
発明の開示
脂質成分
脂質成分はセラミド、プソイドセラミド、ポリオール脂肪酸ポリエステル、ステロール、燐脂質、ガラクトシルジアシルグリセロール、スフィンゴ糖脂質、脂肪酸、それらのエステル及びそれらの混合物から選択される。
【0014】
セラミド
セラミドは一般構造(1)
【0015】
【化12】
【0016】
を有するセラミドから選択されるのが好ましい。式中、Aは−CH2 −、−CHOR5 −、−CH=CH−又は−CHOY−を表わし、
Rは1〜49個の炭素原子を有する、線状もしくは分岐の、飽和もしくは不飽和の、ヒドロキシル化されたもしくはヒドロキシル化されていない脂肪族炭化水素基又は下位基(2)
【0017】
【化13】
【0018】
を表わし、
R1 は8〜28個の炭素原子を有する、線状又は分岐の、飽和又は不飽和のヒドロキシル化された又はヒドロキシル化されていない脂肪族炭化水素基を表わし、
R2 ,R3 及びR5 は個々にH、燐酸塩残基又は硫酸塩残基を表わし、
R4 はH、燐酸塩残基、硫酸塩残基又は糖残基であり、
aは7〜49の整数であり、
bは10〜98の整数であり、
mは0又は1であり、
YはH又は一般式(3)
【0019】
【化14】
【0020】
[ここにZは−OH又はエポキシ酸素であり、
xは12〜20の整数であり、
yは20〜40の整数であって、
zは0又は1〜4の整数である。]
を有するC14-22 脂肪酸の残基を表わす。
【0021】
一般構造(1)を有するセラミドは天然に生じて、適当な植物源とか、豚の皮又神経組織のような動物組織とかから単離することができる。
【0022】
セラミドの特に好ましい例はセラミド−1とセラミド−2である。
【0023】
プソイドセラミド
プソイドセラミドは一般構造(4)
【0024】
【化15】
【0025】
を有するプソイドセラミド(即ち、合成セラミド類似構造)から選択されるのが好ましい。式中、Bは−OCH2 −又はCHOHを表わす。
【0026】
R6 は1〜49個の炭素原子を有する線状もしくは分岐の、飽和もしくは不飽和のヒドロキシル化されたもしくはヒドロキシル化されていない脂肪族炭化水素基又は下位基(2)を表わす。
【0027】
R7 は8〜28個の炭素原子を有する、線状又は分岐の、飽和又は不飽和のヒドロキシル化された又はヒドロキシル化されていない炭化水素基を表わす。
【0028】
R8 はH、又は下位基−(CH2 )c COOH[ここにcは1〜6の整数である。]もしくは構造(5)
【0029】
【化16】
【0030】
[ここに、X1 ,X2 及びX3 は各個にH、C1-5 アルキル又はC1-5 ヒドロキシルアルキルを表わし、
dは0又は1〜4の整数であり、
eは0又は1であり、
nは0又は1であって、
pは0又は1である。]
を有する下位基を表わし、
R9 はH、燐酸塩残基、硫酸塩残基又は糖残基を表わす。
【0031】
ポリオール脂肪酸ポリエステル
ポリオール脂肪酸ポリエステルとは少くとも4個の遊離ヒドロキシル基を有する脂肪族又は芳香族ポリオールから誘導される脂肪酸ポリエステルであって、その4個の基のこれらの遊離ヒドロキシル基の少くとも60%は次いで8〜22個の炭素原子を有する1個以上の脂肪酸を用いてエステル化される。
【0032】
ポリオール脂肪酸ポリエステルが誘導されるポリオールは、単糖、二糖及び多糖から成る糖ポリオールから選択されるのが好ましい。
【0033】
単糖糖ポリオールの好ましい例には下記が挙げられる。
【0034】
ペントース糖ポリオール、たとえばD−リボース、D−アラビノース、D−キシロース、D−リキソース、D−リブロース及びD−キシルロース。
【0035】
ヘキソース糖ポリオール、たとえばD−アロース、D−アルトロース、D−グリコース、D−マンノース、D−グロース、D−イドース、D−ガラクトース、D−タロース、D−フルクトース、D−ソルボース及びD−タガトース。
【0036】
ヘプトース糖ポリオール、たとえばD−マンノヘプツロース及びセドヘプツロース。
【0037】
ポリ脂肪酸ポリエステルが誘導されるポリオールは下記から選択することもできる。
【0038】
二糖、たとえばマルトース、ラクトース、セロビオース、スクロース、トレハロース、ゲンチオビオース、メリビオース及びプリメベロース、
三糖、たとえばゲンチアノース及びラフィノース、
糖アルコール、たとえばD−マンニトール、D−ソルビトール、D−リビトール、D−エリトリトール、D−ラクチトール及びD−キシリトール、及び
糖の誘導体たとえばα−メチルグルコシド及びイノシトール。
【0039】
好ましい糖ポリオールはスクロースである。
【0040】
本発明のポリオール脂肪酸ポリエステルを形成するために使用される脂肪酸は、脂肪酸分子に8〜22個の炭素原子を有する個々の遊離脂肪酸とすることができる。
【0041】
これらの脂肪酸は、飽和又は不飽和の、線状又は分岐鎖の脂肪酸とすることができる。
【0042】
ポリオール脂肪酸ポリエステルを形成するための脂肪酸の好ましい起源は、脂肪酸残基のブレンドの起源を提供する天然産油脂であって、その選択によりそれから得られるポリオール脂肪酸ポリエステルの物理的及び化学的性質を幅広く変えることができる。
【0043】
これらの天然産油脂は、自然の状態から得られたままか又は完全なもしくは部分的な水素化、エステル置換、エステル相互交換又は分別に続いて使用することができる。
【0044】
これらの脂肪酸残基の適当な天然起源は、牛脂、ラノリン油、タラ肝油、ハリバ肝油、池の魚油、やし油、パーム核油、パーム油、乳脂肪、大豆油、サフラワー油、綿実油、菜種油、けしの実油、とうもろこし油、ひまわり油、落花生油及びそれらの混合物のような動物、海生又は植物起源であり得る。好ましい脂肪酸源はパーム油、部分水素化パーム油、パーム核油、場合により部分水素化した大豆油及び部分水素化した魚油である。
【0045】
ポリオール脂肪酸ポリエステルを合成する場合、脂肪酸又は前記例示のような1つ以上の天然産油の混合物を使用することにより、エステル基の混合物が単一ポリオール分子に存在するポリオール脂肪酸ポリエステルを提供することが可能である。このようにして、こうして形成されるポリオール脂肪酸ポリエステルの融解特性を所望のように変えることが可能である。
【0046】
特に好ましいポリオール脂肪酸ポリエステルはスクロース脂肪酸ポリエステルであって、その場合エステルはラウリン酸又は天然油、たとえばパーム油、パーム核油、大豆油、やし油、魚油及びそれらの混合物から誘導される。
【0047】
コハク酸誘導体
適当なコハク酸誘導体は一般構造(6)を有する。
【0048】
【化17】
【0049】
式中、R1 は6〜22個の炭素原子を有するアルキル、アルケニル、モノ−もしくはジ−ヒドロキシアルキル又はヒドロキシアルケニル基を表わし、
R2 及びR3 は個々にH又は12〜22個の炭素原子を有するアルキルもしくはアルケニル基を表わし、R2 がHである場合、R3 はアルキル又はアルケニル基であって、R3 がHである場合、R2 はアルキル又はアルケニル基であることを条件とし、
R4 は水素、6〜22個の炭素原子を有するアルキル、アルケニル、モノ−もしくはジヒドロキシアルキルもしくはヒドロキシアルケニル基、又は基(7):
【0050】
【化18】
【0051】
[nは2〜3の整数である。]を表わし、
x及びyは平均アルコキシ化度であって、即ちxは0〜20であり、yは1〜20である。
【0052】
構造(6)中、基R4 はHを表わすのが好ましく、基R1 は好ましくは16〜22個、もっとも好ましくは20〜22個の炭素原子を有するアルキル基を表わす。
【0053】
更に構造(6)を参照して、n及びmは好ましくは2であって、(x+y)は1〜20が好ましい。
【0054】
これらのコハク酸誘導体の特定的の例は構造(8)〜(12)を有するものである。
【0055】
【化19】
【0056】
本発明組成物は構造(6)を有するコハク酸誘導体を1個以上含有し得る。特に、少くとも2個の誘導体を組込み、その1つの誘導体では、R1 及びR2 /R3 の少くとも1つがアルケニル又はヒドロキシアルケニル基であって、第2の誘導体では、R1 とR2 /R3 が両方ともアルキル又はヒドロキシアルキル基であることが有利であり得る。このような組成の特に好ましい例は構造(8)と構造(10)から成る組成である。
【0057】
これらのコハク酸誘導体を合成する適当な方法は、GB特許出願番号9223578.7 号に開示されている。
【0058】
脂質成分(i)は構造(1)を有するセラミド、構造(4)を有するプソイドセラミド、燐脂質、ポリオール脂肪酸ポリエステル、構造(6)を有するコハク酸誘導体及びそれらの混合物から選択される。
【0059】
本発明組成物に存在する脂質成分(i)の量は、好ましくは 0.00001〜50重量%、更に好ましくは0.0001〜20重量%、もっとも好ましくは 0.1〜10重量%である。
【0060】
有機酸成分
有機酸成分はヒドロキシカルボン酸及びケトカルボン酸、それらのエステル並びにそれらの混合物から選択される。
【0061】
ヒドロキシ酸は、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸、他のヒドロキシカルボン酸及びそれらの混合物から選択することができる。
【0062】
好ましくはヒドロキシ酸(ii)は、一般構造(13)
【0063】
【化20】
【0064】
[式中、XはH−又はCH3 (Cf Hg )h −であり、
fは1〜27の整数であり、
gは2〜54の整数であって、
hは0又は1である。]
を有するα−ヒドロキシ酸、一般構造(14)
【0065】
【化21】
【0066】
[式中、R10及びR11は個々にH又は1〜25個の炭素原子を有する、飽和、不飽和、分岐鎖もしくは非分岐鎖又は環状形態のアルキル、アラルキルもしくはアリール基であって、
qは1〜9の整数であって、
rは0又は1〜23の整数である。]
を有するヒドロキシモノカルボン酸、一般式(15)
【0067】
【化22】
【0068】
[式中、qは1〜9の整数であって、
rは0又は1〜23の整数である。]
を有するヒドロキシカルボン酸、一般構造(16)
【0069】
【化23】
【0070】
[式中、q及びsは個々に1〜9の整数であって、
R12はH、1〜25個の炭素原子を有する飽和もしくは不飽和の、直鎖もしくは分岐鎖又は環状形態のアルキル、アラルキル又はアリール基である。]
を有するヒドロキシカルボン酸、
及びそれらの混合物から選択される。
【0071】
更に好ましくは、有機酸化合物(ii)は一般構造(13)を有するα−ヒドロキシ酸である。ヒドロキシ酸が2−ヒドロキシオクタン酸、乳酸及びグリコール酸、並びにそれらの混合物から選択されるはその上更に好ましい。
【0072】
ケト酸はα−ケト酸、β−ケト酸及びそれらの混合物から選択することができる。
【0073】
特に好ましいα−ケト酸は2−ケトオクタン酸である。
【0074】
本発明組成物中に存在する有機酸成分の量は0.01〜20重量%が好ましく、更に好ましくは0.05〜10重量%、もっとも好ましくは 0.1〜2重量%である。
【0075】
ステロール
美容上組成物にはステロールを追加して含むことが好ましい。
【0076】
ステロールは、コレステロール、プロビタミンD3 、カンペステロール、スチグマスタノール、スチグマステロール、5−ジヒドロコレステロール、α−スピナステロール、パリステロール、クリオナステロール、γ−シトステロール、スチグマステノール、サルガステロール、アベナステロール、エルゴスタノール、シトステロール、コルビステロール、コンドリラステロール、ポリフェラステロール、ハリクロナステロール、ネオスポンゴステロール、フコステロール、アプトスタノール、エルゴスタジエノール、エルゴステロール、22−ジヒドロエルゴマテロール、ブラシカステロール、24−メチレンコレステロール、5−ジヒドロエルゴステロール、デヒドロエルゴステロール、フンギステロール、コレスタノール、コプロスタノール、ジモステロール、7−ヘトコレステロール、ラトステロール、22−デヒドロコレステロール、β−シトステロール、コレスタトリエン−3β−オール、コプロスタノール、コレスタノール、エルゴスチロール、7−デヒドオロコレステロール、24−デヒドロコレスタジオン−3β−オール、エキレニン、エキリン、エストロン、17β−エストラジオール、アンドロスト−4−エン−3β、17β−ジオール、デヒドロエピアンドロステロン及びそれらの混合物から選択されるのが好ましい。
【0077】
更に好ましくはステロールはコレステロール、植物ステロール、プロビタミンD3 、5−ジヒドロコレステロール及びそれらの混合物から選択される。
【0078】
ステロールがコレステロールであることは更になお好ましい。
【0079】
脂肪酸
化粧品組成物が脂肪酸を追加して含むことが好ましい。
【0080】
脂肪酸はリノール酸、γ−リノレン酸、Fモ−γ−リノレン酸、コルンビン酸、エイコサ−(n−6,9,13)−トリエン酸、アラキドン酸、α−リノレン酸、チムノドン酸、ヘキサエン酸から選択される必須脂肪酸とそれらの混合物が好ましい。
【0081】
非必須脂肪酸を必須脂肪酸に追加し又は代って使用することもでき、その例は、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びイソステアリン酸とそれらの混合物から選択される。
【0082】
化粧品組成物は脂肪酸とステロールの両方を追加して含むことがもっとも好ましい。
【0083】
化粧品上受け入れ得る賦形剤
本発明組成物には、脂質成分(i)及びヒドロキシ酸(ii)に対する希釈剤、分散剤又は担体として作用し、組成物が皮膚、毛髪及び/又は爪に使用される場合その分布を容易にするように、化粧品上受け入れ得る水性又は非水性賦形剤をも含む。
【0084】
水以外の賦形剤には液体又は固体の皮膚緩和剤、溶媒、保湿剤、増粘剤及び粉末剤を含有させることができる。これらの型のそれぞれの賦形剤の例は、単独か又は1つ以上の賦形剤の混合物として使用することができ、下記の通りである。
【0085】
皮膚緩和剤、たとえばステアリルアルコール、モノリシノール酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、ミンク油、セチルアルコール、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸、パルミチン酸イソブチル、ステアリン酸イソセチル、オレイルアルコール、ラウリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、オクタデカン−2−オール、イソセチルアルコール、エイコサニルアルコール、ベヘニルアルコール、パルミチン酸セチル、ジメチルポリシロキサンのような揮発性又は不揮発性シリコーン油、セバシン酸ジ−n−ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ポリエチレングリコール、トリエチレングリコール、ラノリン、カカオバター、トウモロコシ油、綿実油、牛脂、豚脂、オリブ油、パーム核油、菜種油、紅花種子油、マツヨイグサ油、大豆油、ひまわり油、パッションフラワー油、アボカド油、オリゴ油、胡麻油、椰子油、落花生油、ひまし油、アセチル化ラノリンアルコール、ペトロラタム、鉱油、ミリスチン酸ブチル、イソステアリン酸、パルミチン酸、リノール酸イソプロピル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、プロペラント、たとえば、空気、プロパン、ブタン、イソブタン、ジメチルエーテル、二酸化炭素、亜酸化窒素。
【0086】
溶媒たとえば、エチルアルコール、塩化メチレン、イソプロパノール、アセトン、スクアレン、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ブチレングリコール、テトラヒドロフラン、粉末剤、たとえば、胡粉、タルク、フラー土、カオリン、澱粉、ゴム質、コロイド珪酸、ポリアクリル酸ナトリウム、テトラアルキル及び/又はトリアルキルアリールアンモニウムスヌクタイト、化学改質モンモリロン石粘度、水和珪酸アルミニウム、熱分解法シリカ、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチレングリコールモノステアラート。
【0087】
化粧品上受け入れ得る賦形剤は、普通は乳剤の10〜99.9重量%、好ましくは50〜99重量%を形成し、他の美容佐剤の存在しない場合、組成物の不足分を形成することができる。
【0088】
任意的な皮膚保護材料及び美容佐剤
本発明組成物は水性又は非水性にすることができるけれども、特に便利な形態は乳剤であって、その場合使用される乳化剤の平均親水親油バランス(HLB)に大きく依存して、油中水滴型エマルション、水中油滴型エマルション又は複雑なエマルションを提供する乳化剤と一緒に油剤又は油性材料が存在するのが普通である。
【0089】
油剤又は油性材料
本発明の組成物は、場合により1つ以上の油剤又は油の性質を有する他の材料を含むことができる。
【0090】
適当な油剤の例には、鉱油及び植物油、並びに油剤材料、たとえば皮膚緩和剤として本書に既に提示したものが挙げられる。他の油剤又は油性材料として、揮発性と不揮発性の両方のシリコーン油、たとえばポリジメチルシロキサンが挙げられる。
【0091】
油剤又は油性材料は、乳剤を形成する目的で存在する場合、通常は組成物の90体積%まで、好ましくは10〜80体積%を形成する。
【0092】
乳化剤
本発明の組成物は場合により1つ以上の乳化剤を含むこともでき、その選択により油中水滴型、水中油滴型かのどちらの乳剤が形成されるのが決定されるのが普通である。
【0093】
油中水滴型エマルションが要求される場合、選択される1つ以上の乳化剤は1〜6の平均HLB値を有しなければならない。水中油滴型エマルションが要求される場合、選択される1つ以上の乳化剤は>6の平均HLB値を有しなければならない。
【0094】
適当な乳化剤の例を表1に下記し、購入し得る商品名の例と平均HLB値と併せて乳化剤の化学名を示す。
【0095】
【表1】
【0096】
【表2】
【0097】
乳化剤の前記表は、本発明による使用に適する乳化剤を選択を限定する目的ではなく、単に例示するに過ぎない。
【0098】
所望により2つ以上の乳剤を使用できることは明らかである。
【0099】
本発明の組成物に混和される乳化剤又はその混合物の量は、好適な場合、組成物の1〜50重量%、好ましくは2〜20重量%、もっとも好ましくは2〜10重量%である。
【0100】
水
本発明組成物は、無水にすることができるけれども、普通98体積%まで、好ましくは5〜80体積%の水を含むこともできる。
【0101】
シリコーン界面活性剤
本発明組成物は場合により高分子量シリコーン界面活性剤をも含むことができ、それは既に言及した任意的乳化剤に代って、又は追加して乳化剤として作用することもできる。
【0102】
シリコーン界面活性剤は、10,000〜50,000の分子量を示し、ポリオキシエチレン及び/又はポリオキシプロピレン側鎖を有するジメチルポリシロキサンの高分子量ポリマーであって構造:
【0103】
【化24】
【0104】
[式中、基R13及びR14はそれぞれ−H,C1-8 アルキル及び
【0105】
【化25】
【0106】
から選択され、
tは9〜115 の値を有し、
uは0〜50の値を有し、
vは 133〜673 の値を有し、
wは25〜0.25の値を有する。]
を有する。
【0107】
好ましくは、ジメチルポリシロキサンポリマーは、
tが10〜114 の値を有し、
uが0〜49の値を有し、
vが 388〜402 の値を有し、
wが15〜0.75の値を有する
ポリマーであり、基R13及びR14の1方がラウリルであって、他方が1000〜5000の分子量を有するものである。
【0108】
特に好ましいジメチルポリシロキサンポリマーは、
tが14の値を有し、
uが13の値を有し、
vが249 の値を有し、
wが1.25の値を有する
ポリマーである。
【0109】
ジメチルポリシロキサンポリマーは、揮発性シロキサン中の分散物として提供されるのが便利であり、その分散物は、たとえば1〜20体積%のポリマーと80〜99体積%の揮発性シロキサンから成る。理想的には、分散物は揮発性シロキサンに分散した10体積%のポリマーから成る。
【0110】
ポリシロキサニンポリマーを中に分散することができる揮発性シロキサンの例には、ポリジメチルシロキサン(五量体及び/又は六量体)が挙げられる。
【0111】
特に好ましいシリコーン界面活性剤はシクロメチコーン及びジメチコーンコポリオール、たとえばDOW CORNING 社から入手し得る DC 3225C 製品化助剤である。もう1つはやはりDow Corning 社から入手し得る DC Q2-5200 のようなラウリルメチコーンである。
【0112】
シリコーン界面活性剤の量は、製品中に存在する場合、乳剤の通常25%まで、好ましくは 0.5〜15重量%である。
【0113】
他の佐剤
場合により使用できる慣用の佐剤の例には、保存剤、たとえばp−ヒドロキシ安息香酸エステル、酸化防止剤たとえばα−トコフェロール、保湿剤たとえばグリセロール、ソルビトール、2−ピロリドン−5−カルボン酸エステル、フタル酸ジブチル、ゼラチン、ポリエチレン、グリコール、好ましくはPEG 200 〜600 、緩衝剤、たとえばトリエタノールアミン又は水酸化ナトリウムのような塩基と併用する乳酸、界面活性剤、たとえばグリセロールエーテル、ろう、たとえば蜜ろう、オゾケライトろう、パラフィンろう、植物抽出物たとえばバルバドスアロエ、ヤグルマギク、アメリカマンサク、ニワトコの花、キュウリ、増粘剤、活性増進剤、着色料、香料、並びに日焼け止め材料たとえば超微粒二酸化チタン及びp−アミノ安息香酸とそのエステル、p−メトキシ珪皮酸エチルヘキシル、p−メトキシ珪皮酸2−エトキシエチル及びブチルメトキシベンゾイルメタンのような有機日焼け止め、並びに皮膚保護剤、たとえばレチノイン酸、レチノール、レチノールエステル、抗炎症剤、たとえばサリチル酸、皮膚漂白剤たとえばアルブチンとその混合物が挙げられる。
【0114】
美容佐剤により組成物の残部調整を形成することができる。
【0115】
組成物の使用
本発明の組成物は乾皮障害の治療及び/又は軽減のためヒト皮膚に局所適用するための製品を元来目的とし、とりわけ皮膚に乾燥又は傷害のある場合、水分減を低減して、皮膚の質を一般的に向上するために、皮膚を通して水の透過性を低下する薬剤を特に目的とする。組成物は毛髪と爪にも適用することができる。
【0116】
使用の場合、組成物の少量、たとえば 0.2〜5mlを適当な容器又は塗布器から皮膚の露出区域に塗布し、要すればそれから広げ、及び/又は手もしくは指又は適当な器具を使用して皮膚にすり込む。
【0117】
治療の方法
本発明は乾皮症状態の治療及び/又は軽減のための方法をも提供し、その方法は
(i)セラミド、プソイドセラミド、ポリオール脂肪酸ポリエステル、焼脂質、ガラクトシルジアシルグリセロール、スフィンゴ糖脂質、コハク酸誘導体及びそれらの混合物
(ii)ヒドロキシカルボン酸、ケトカルボン酸、それらのエステル及びそれらの混合物から選択される有機酸成分、並びに
(iii )化粧品上受け入れ得る賦形剤
から成る化粧品組成物を皮膚に局所適用することを含む。
【0118】
製品形態及び包装
本発明の局所皮膚、毛髪又は爪治療組成物は、 4,000〜10,000mPasの粘度を有するローション剤、10,000〜20,000mPasの粘度を有する流動性クリーム剤又は20,000〜100,000mPas もしくはそれ以上の粘度を有するクリーム剤として製剤化することができる。代りの製品形態には液体、マイクロエマルジョン、漿液、ムース及びゲルが挙げられる。
【0119】
組成物は、その粘度と消費者の意図する使用に適するように適当な容器に包装することができる。たとえば、ローション剤もしくは流動性クリーム剤、又は代りの製品形態は、ボトルとかロールボールアプリケーターとか噴射剤押出しエアゾル装置とか指の操作に適するポンプを取付けた容器に包装することができる。組成物がクリーム剤である場合変形性のないボトル又は管もしくは蓋をしたジャーのような絞り出し容器にして簡単に貯蔵することができる。
【0120】
従って本発明は本書の定義と同じ美容上受け入れ得る組成物を含有する密閉した容器をも提供する。
【0121】
【実施例】
本発明を以下の実施例により説明する。
【0122】
実施例1
本実施例は日除けクリーム剤について説明する。
【0123】
成分 % w/w
2−ヒドロキシ−n−オクタン酸 1
セラミド−1 0.01
シリコーン油 200 cts 7.5
モノステアリン酸グリセリン 3
セトステリルアルコール 1.6
ポリオキシエチレン−(20)−セチルアルコール 1.4
キサンタンガム 0.5
Parsol 1789 1.5
メトキシ珪皮酸オクチル(PARSOL MCX) 7
香料 適量
色素 適量
水 100にする。
【0124】
実施例2
本実施例は非水性皮膚保護組成物について説明する。
【0125】
成分 % w/w
シリコーンガムSE−301 10
シリコーン油 3452 20
シリコーン油 3443 55.79
スクアレン 10
セラミド 0.01
リノール酸 0.01
コレステロール 0.03
2−ヒドロキシ−n−オクタン酸 0.7
ビタンミンA パルミチン酸エステル 0.5
ビタンミンE リノール酸エステル 0.5
薬草油 0.5
エタノール 2
1 少くとも50,000の分子量と25℃で少くとも10,000センチストークスの粘度を有するジメチルシリコーンポリマー、GECより入手可能。
【0126】
2 ジメチルシロキサン環状五量体、Dow Corning 社より入手可能。
【0127】
3 ジメチルシロキサン四量体、Dow Corning 社より入手可能。
【0128】
実施例3
本実施例は日焼けローション剤について説明する。
【0129】
成分 % w/w
2−ケトオクタン酸 0.2
セラミド−2 0.02
Acetulan(酢酸セチル及びアセチル化ラノリンアルコール) 4
プロピレングリコール 3
ステアリン酸 2
Dow Corning 556 流動体(フェニルジメチルコーン) 1Veegum(改質珪酸マグネシウムアルミニウム) 1
セチルアルコール 0.5
トリエタノールアミン 0.5
メトキシ珪皮酸オクチル 1
オキシベンゼン 1
保存剤 適量
水 100とする。
【0130】
実施例4及び5:比較例A〜D
生体内効力試験
脂質とα−ヒドロキシ酸の配合剤の生体内の有効性を確認するため、冬季に1週間の期間中、石鹸洗浄を用いて被験者に乾燥薄片状皮膚状態を先ず誘発させた。乾皮症を発生していた場合、脂質とα−ヒドロキシ酸を含有するローションを用いて1日2回、被験者を治療した。毎日、増加する乾燥状態について1〜5の目盛で、熟練した試験者による皮膚の視覚による等級づけによって被験者の皮膚状態を評価した。脂質プラスα−ヒドロキシ酸混合物の効力は、脂質しか含まないローションとα−ヒドロキシ酸しか含まないローションと対比して皮膚状態の回復の向上により例証された。このことは向上百分率により示され、0%は回復がないことを意味し、 100%は完全な回復を意味する。それぞれの治療手段について、10人の被験者が参加した。結果を表1に示す。
【0131】
実施例
4 脂質成分[セラミドII、コレステロール及びステアリン酸(1:2:1 w/w)]4%、グリセロール1%、グリコール酸8%。
【0132】
5 脂質成分[燐脂質、コレステロール、ステアリン酸(1:2:1 w/w)]4%、ヒドロキシカプリル酸 0.7%。
【0133】
A グリコール酸8%のみ。
【0134】
B 脂質4%のみ[セラミドII、コレステロール、ステアリン酸(1:2:1w/w)]。
【0135】
C ヒドロキシカプリル酸8%のみ。
【0136】
D 脂質成分4%のみ[燐脂質、コレステロール及びステアリン酸(1:2:1 w/w)]。
【0137】
【表3】
Claims (7)
- (i)一般構造(1)
Rは1〜49個の炭素原子を有する線状若しくは分岐の、飽和若しくは不飽和の、ヒドロキシル化された若しくはヒドロキシル化されていない脂肪族炭化水素基又は構造(2)
R1は8〜28個の炭素原子を有する、線状又は分岐の、飽和又は不飽和の、ヒドロキシル化された又はヒドロキシル化されていない脂肪族炭化水素基を表わし、
R2、R3及びR5は個々にH、燐酸塩残基又は硫酸塩残基を表わし、
R4はH、燐酸塩残基又は硫酸塩残基を表わし、
aは7〜49の整数であり、
bは10〜98の整数であり、
mは0又は1であり、
YはH,又は一般構造(3)
xは12〜20の整数であり、
yは20〜40の整数であり、
zは0又は1〜4の整数である。)
を有するC14−22脂肪酸の残基を表わす。]を有するセラミドから選択される脂質成分、
(ii)α−ヒドロキシカルボン酸、β−ヒドロキシカルボン酸、α−ケトカルボン酸、β−ケトカルボン酸、それらのエステル及びそれらの混合物から選択される少なくとも0.2重量%の有機酸成分、及び
(iii)化粧品上受け入れ得る賦形剤
から成る、皮膚の乾皮症状態の治療のための組成物。 - 組成物が0.00001〜50重量%の脂質成分(i)を含む、請求項1に記載の組成物。
- 有機酸成分(ii)が一般構造(13):
fは1〜27の整数であり、
gは2〜54の整数であって、
hは0又は1である。]
を有するα−ヒドロキシ酸、
一般構造(14)
を有する、ヒドロキシモノカルボン酸、
一般式(15):
を有するヒドロキシジカルボン酸、
一般構造(16)
R12はH、あるいは1〜25個の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和の、直鎖若しくは分岐の、鎖若しくは環状形態のアルキル、アラルキル又はアリール基である。]
を有するヒドロキシカルボン酸、及び
それらの混合物から選択される、前記請求項のいずれかに記載の組成物。 - 有機酸成分(ii)が2−ヒドロキシオクタン酸、グリコール酸、乳酸及びそれらの混合物から選択される、請求項1に記載の組成物。
- 組成物が脂肪酸を更に含む、請求項1に記載の組成物。
- 組成物がステロールを更に含む、請求項1に記載の組成物。
- セラミドが、セラミド−1およびセラミド−2から選択される、請求項1に記載の組成物。
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