JP3967292B2 - 油中水型乳化組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、安定性に優れ、しかも使用感が良好な油中水型乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
油中水型乳化組成物は、皮膚への親和性が良く、また皮膚の表面に被膜を形成して水分の蒸散を防ぐことにより、皮膚を乾燥から保護したり、トリートメント効果を付与する等の特徴を有するため、広く化粧料に使用されている。特に、油性成分として粘度の高い油剤や固形の油剤を用いると、皮膚の保護効果を高めることができる反面、べたつきのある使用感を伴うという欠点が生じる。
【0003】
一般に、油中水型乳化組成物の特性を具備したまま、さっぱりとした感触を得るためには、水分量を増やしたり、油剤としてシリコーン油を用いたり、さっぱりとした使用感を呈する粉体を用いることなどが行なわれている。しかしながら、特に粘度の高い油剤や固体脂を含む油性成分を乳化する場合、乳化剤として使用できる界面活性剤が限られたり、また界面活性剤を多量に配合する必要が生じるなど、肌への親和性が損なわれたり、人によっては皮膚に刺激を感じる場合があり好ましくない。更に、このような油剤は、水分量を増やしたり、シリコーン油を用いる等、さっぱりとした使用感を得るような配合系での乳化を困難にする要因である。
【0004】
そこで、水の多い系で使用感が良く安定な油中水型乳化組成物を得るために、さまざまな検討が行なわれている。例えば、特許文献1には、融点が0〜50℃のアミド化合物をHLBが8未満の非イオン界面活性剤で乳化した油中水型乳化化粧料が記載されている。しかし、良好な使用感と乳化物の安定性を両立させる点では十分でなかった。
【0005】
また、特許文献2には、スフィンゴシン類と炭素数1〜17の有機酸からなる塩であって、その融点がもとのスフィンゴシン類の融点より低いものを含有する化粧料が記載されている。ここでは、結晶性の高いスフィンゴシン類の配合性を向上させるため、炭素数1〜17の有機酸によりカチオン塩化して融点を下げ、化粧料に配合しやすい物質としている。しかしながら、その融点を下げたスフィンゴシン塩を乳化組成物に配合する場合には、界面活性剤を用いて乳化する必要があり、良好な使用感と安定性の両立の点では十分満足できるものではなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−139651号公報
【特許文献2】
特開2000−191496号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、安定性に優れ、しかも使用感が良好な油中水型乳化組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、油性成分を乳化するにあたり、皮膚に本来存在するスフィンゴシン類と脂肪酸を用いることにより、経時安定性に優れ、べたつきや肌への違和感が少なく、使用感が良好な油中水型乳化組成物が得られることを見出した。
【0009】
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類
【0010】
【化2】
Figure 0003967292
【0011】
(式中、R1はヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Yはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し;X1、X2、及びX3は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Yがメチン基のとき、X1とX2のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X4がオキソ基を形成するとき、X3は存在しない。);R2及びR3は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し;a個のRは各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;aは2又は3の数を示し;破線部は不飽和結合であってもよいことを示す)、
(B)炭素数12〜30の脂肪酸、
(C)固体または半固体の油性成分を含む油性成分
を含有し、成分(A)〜(C)を加熱溶解した後、水を添加して乳化することにより製造される油中水型乳化組成物を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の油中水型乳化組成物によると、一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類のアミン基と炭素数12〜30の脂肪酸とが、酸−塩基の中和反応により塩を形成し、スフィンゴシン類がカチオン化されて良好な界面活性能が生じ、安定な乳化状態を得ることができると考えられる。また、一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類と中鎖の脂肪酸が活性剤的な働きをするため、実質的に乳化剤としての界面活性剤を含まなくても良い。
【0013】
本発明で用いる成分(A)のスフィンゴシン類は、前記一般式(1)で表わされるものである。
式中、R1は、ヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30、好ましくはヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基である。特に、炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、Y側末端にヒドロキシル基を持つ炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基で、分岐鎖アルキル基の場合は分岐鎖がメチル分岐のもの等が好ましい。具体的には、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、1−ヒドロキシトリデシル基、1−ヒドロキシペンタデシル基、イソヘキサデシル基、イソステアリル基が好ましい。
【0014】
Yはメチレン基(CH2)、メチン基(CH)又は酸素原子のいずれかを示す。
1、X2、及びX3は、各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、X4は水素原子、アセチル基、グリセリル基、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成する置換基を示す。特に、X1、X2、及びX3のうち0〜1個がヒドロキシル基で、残余が水素原子、及びX4が水素原子であるものが好ましい。なお、Yがメチン基のとき、X1とX2のいずれか一方のみが水素原子であり、他方は存在しない。また、X4がオキソ基を形成するとき、X3は存在しない。
【0015】
2及びR3は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、特にR3は水素原子であることが好ましい。
【0016】
また、aは2又は3の数を示し、aが2のときRはR4及びR5を示し、aが3のときRはR4、R5及びR6を示す。
【0017】
4、R5及びR6は、各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す。ここで炭化水素基に置換し得るヒドロキシアルコキシ基としては炭素数1〜7の直鎖又は分岐鎖のヒドロキシアルコキシ基が好ましい。またアルコキシ基としては炭素数1〜7の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基が好ましい。R4、R5及びR6としては、例えば水素原子;メチル、エチル、プロピル、2−エチルへキシル、イソプロピル等の直鎖又は分岐鎖アルキル基;ビニル、アリル等のアルケニル基;アミジノ基;ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシへキシル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、2−メトキシエチル、1−メチル−2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、3−メトキシプロピル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル等のヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基から選ばれる1〜6個が置換した総炭素数1〜8の炭化水素基が挙げられる。
【0018】
特に水素原子、又はメチル基、2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル等のヒドロキシル基及びヒドロキシアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換していてもよいアルキル基が好ましい。
【0019】
一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類としては、次の一般式(3)で表わされる天然又は天然型スフィンゴシン類、及びその誘導体(以下、天然型スフィンゴシンと記載する。)又は一般式(4)で表わされるスフィンゴシン構造を有する擬似型スフィンゴシン類(以下、擬似型スフィンゴシンと記載する。)が好ましい。
(I)一般式(3)で表わされる天然型スフィンゴシン。
【0020】
【化3】
Figure 0003967292
【0021】
(式中、R12はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Y1はメチレン基又はメチン基を示し;X8、X9及びX10は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、X11は水素原子を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Y1がメチン基のとき、X8とX9のいずれか一方が水素原子を示し、他方は存在しない。X11がオキソ基を形成するとき、X10は存在しない。);R13はヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し;a個のR1は各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和炭化水素基を示し;aは2又は3の数を示し;破線部は不飽和結合があってもよいことを示す)
【0022】
ここでR12としては、炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基が好ましく、特に炭素数13〜15の直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基が好ましい。aは2が好ましく、R1は各々独立して水素原子、又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐のアルキル基が好ましい。
【0023】
一般式(3)で表わされる天然型スフィンゴシンとしては、具体的には、天然のスフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、スフィンガジエニン、デヒドロスフィンゴシン、デヒドロフィトスフィンゴシン、及びこれらのN−アルキル体(例えばN−メチル体)等が挙げられる。
これらのスフィンゴシンは天然型(D(+)体)の光学活性体を用いても、非天然型(L(−)体)の光学活性体を用いても、更に天然型と非天然型の混合物を用いてもよい。上記化合物の相対立体配置は、天然型の立体配置のものでも、それ以外の非天然型の立体配置のものでも良く、また、これらの混合物によるものでもよい。
特に、PHYTOSPHINGOSINE(INCI名;8th Edition)及び次式で表わされるものが好ましい。
【0024】
【化4】
Figure 0003967292
【0025】
これらは、天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
天然型スフィンゴシンの市販のものとしては、例えば、D-Sphingosine(4-Sphingenine) (SIGMA-ALDRICH社)、DS-phytosphingosine (DOOSAN社)、phytosphingosine(コスモファーム社)が挙げられる。
【0026】
(II)一般式(4)で表わされる擬似型スフィンゴシン。
【0027】
【化5】
Figure 0003967292
【0028】
(式中、R17はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;a個のR2は各々独立して水素原子又はアミジノ基を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、aは2又は3の数を示す)
【0029】
ここでR17としては、炭素数14〜20のイソ分岐アルキル基が好ましく、特にイソステアリル基が好ましい。イソステアリル基は、動植物油由来の脂肪酸を用いたダイマー酸製造時の副生成物由来のイソステアルアルコールを原料油として得られるイソステアリル基がもっとも好ましい。
また、aが2のときR2はR18及びR19を示し、aが3のときR2はR18、R19及びR20である。
【0030】
18、R19及びR20は、例えば水素原子;メチル、エチル、プロピル、2−エチルへキシル、イソプロピル等の直鎖又は分岐鎖のアルキル基;ビニル、アリル等のアルケニル基;アミジノ基;ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシへキシル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、2−メトキシエチル、1−メチル−2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、3−メトキシプロピル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル等のヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基から選ばれる置換基を有する総炭素数1〜8のアルキル基が挙げられる。
特に、R18及びR19のいずれか1つが水素原子で、他方が2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルである2級アミンが好ましい。
【0031】
擬似型スフィンゴシンとしては、R17がイソステアリル基、X4は水素原子で、R18が水素原子、R19が2−ヒドロキシエチル基、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル基、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル基、又は2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル基等のヒドロキシル基及びヒドロキシアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換したアルキル基であるものが好ましい。
擬似型スフィンゴシンの具体例としては、次の擬似型スフィンゴシン(i)〜(iv)が挙げられる。
【0032】
【化6】
Figure 0003967292
【0033】
成分(A)は2種以上を併用してもよい。本発明の組成物中の成分(A)の含有量は、0.001〜10質量%、特に0.005〜3質量%、更に0.01〜3質量%であるのが好ましい。
【0034】
本発明で用いる成分(B)の脂肪酸は、スフィンゴシン類のアミン基と酸−塩基の中和反応により塩を形成し、スフィンゴシン類がカチオン化され、活性剤的な働きをするようになると考えられる。スフィンゴシン類の塩は、例えば、通常化合物の構造を特定するために用いられる、赤外吸収分光法やプロトン核磁気共鳴分光法等を用いて確認することができる。
また、脂肪酸の鎖長は乳化する油性成分の種類、乳化組成物の粘度により選択される。例えば、比較的粘度が低い乳液状の乳化組成物の場合には鎖長の短いものを、粘度が高くクリーム状の乳化組成物の場合には、鎖長の長いものを用いることにより、安定な乳化状態が得られる。
【0035】
成分(B)の脂肪酸は、炭素数12〜30であることが必要であり、乳化組成物の安定性や使用感の点から、特に炭素数12〜22の飽和又は不飽和の脂肪酸が好ましい。炭素数12〜30のものであると、複数の油性成分の混合型であっても、安定な油中水型乳化組成物を得ることができる。具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、エイコサン酸、ドコサン酸等の飽和脂肪酸;オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等の不飽和脂肪酸が含まれる。
これらのうち、炭素数12〜18の飽和脂肪酸、特にミリスチン酸、パルミチン酸が、良好な使用感の点から好ましい。
【0036】
成分(B)の脂肪酸は、2種以上を併用してもよい。本発明の組成物中の成分(B)の含有量は、0.001〜10質量%、特に0.005〜6質量%、更に0.01〜3質量%であるのが好ましい。
また、成分(B)は、成分(A)のスフィンゴシン類のアミン基部分をカチオン化するために、成分(A)1モルに対して0.3モル以上、特に0.3〜5モル、更に0.5〜3モル含有するのが、乳化性の向上のために好ましい。
【0037】
本発明で用いる成分(C)の油性成分としては、通常化粧料に使用される、25℃で固体、半固体又は液状の、合成及び天然由来の油性成分を含むことができる。油性成分は、乳化組成物中で連続相を形成するものであり、経時的な乳化安定性の点から、非極性の液状油を主成分とするのが好ましい。
【0038】
非極性の液状油(25℃)としては、例えばホホバ油等の植物油;液状ラノリン等の動物油;流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素油;ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油などが挙げられる。非極性油の含有量は、油性成分全体の50質量%以上、特に70質量%以上、更に90質量%以上であるのが好ましい。
【0039】
非極性油以外の液状の油性成分としては、例えばリンゴ酸ジイソステアリル、乳酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等の脂肪酸エステル;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の脂肪酸とアルコールとからなるエステル油;アミノ酸誘導体等のエステル油などが挙げられる。
【0040】
固体又は半固体の油性成分としては、例えばホホバワックス等の植物油;グリセリンモノステアリルエーテル、グリセリンモノセチルエーテル等のアルキルグリセリルエーテル;ワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のワックス;セラミド及びその誘導体、コレステロール及びその誘導体、炭素数12〜18の脂肪酸等の細胞間脂質に分類されるものなどが挙げられる。
【0041】
本発明においては、特に乳化組成物としての使用感の点から、油性成分として、セラミド及びその誘導体、コレステロール及びその誘導体、炭素数12〜18の脂肪酸等の細胞間脂質を含むことが好ましい。セラミド及びその誘導体としては、一般式(2)で表わされるセラミド類を含むことが好ましい。
【0042】
【化7】
Figure 0003967292
【0043】
(式中、R7はヒドロキシル基、カルボニル基若しくはアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基又は水素原子を示し;Zはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し;X5、X6及びX7は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Zがメチン基のとき、X5とX6のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X4がオキソ基を形成するとき、X7は存在しない。);R8及びR9は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し;R10はヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5〜60の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;R11は水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し(但し、R7が水素原子、Zが酸素原子のときR11は総炭素数10〜30の炭化水素基であり、R7が炭化水素基のときR11は総炭素数1〜8の炭化水素基である);破線部は不飽和結合であってもよいことを示す)
【0044】
式中、R7は、ヒドロキシル基、カルボニル基若しくはアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30の、好ましくはヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜22の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基又は水素原子である。
Zはメチレン基、メチン基又は酸素原子のいずれかを示す。
【0045】
5、X6及びX7は、各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示す。特にX5、X6、及びX7のうち0〜1個がヒドロキシル基で、残余が水素原子であるのが好ましい。Zがメチン基のとき、X5とX6のいずれか一方のみが水素原子であり、他方は存在しない。また、X4は水素原子かグリセリル基であるのが好ましい。
8及びR9は、水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、好ましいR8は水素原子又はヒドロキシメチル基であり、好ましいR9は水素原子である。
【0046】
10は、ヒドロキシル基、カルボキシ基又はアミノ基が置換していてもよい、主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5〜60の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す。好ましくは、ヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5〜35の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基、又は該炭化水素基のω位に、ヒドロキシル基が置換してもよい炭素数8〜22の直鎖、分岐又は環状の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合又はアミド結合したものが挙げられる。結合する脂肪酸としては、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸又はリノール酸が好ましい。
【0047】
11は、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基である。R7が水素原子、Zが酸素原子のときR11は総炭素数10〜30の炭化水素基である。また、R7が炭化水素基のときR11は総炭素数1〜8の炭化水素基である。特に、水素原子あるいは、ヒドロキシル基及びヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換していてもよい総炭素数1〜8の炭化水素基が好ましい。ここで、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基としては炭素数1〜7のものが好ましい。
【0048】
一般式(2)で表わされるセラミド類としては、特に次の一般式(5)又は(6)で表わされるセラミド類であることが好ましい。
(I)一般式(5)で表わされる天然又は天然型セラミド類、及びその誘導体(以下、天然型セラミドと記載する。)。
【0049】
【化8】
Figure 0003967292
【0050】
(式中、R21はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Z1はメチレン基又はメチン基を示し;X12、X13、及びX14は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し;X15は水素原子を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Z1がメチン基のとき、X12とX13のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X15がオキソ基を形成するとき、X14は存在しない。);R22はヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し;R23は水素原子を示すか、炭素数1〜4のアルキル基を示し;R24はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数5〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該アルキル基のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。)
【0051】
好ましくは、R21が炭素数7〜19、更に好ましくは炭素数13〜15の直鎖アルキル基;R24がヒドロキシル基が置換しても良い炭素数9〜27の直鎖アルキル基又はリノール酸がエステル結合した炭素数9〜27の直鎖アルキル基である化合物が挙げられる。また、X15は水素原子を示すか、酸素原子とともにオキソ基を形成するのが好ましい。特に、R24としては、トリコシル、1−ヒドロキシペンタデシル、1−ヒドロキシトリコシル、ヘプタデシル、1−ヒドロキシウンデシル、ω位にリノール酸がエステル結合したノナコシル基が好ましい。
【0052】
天然型セラミドの具体的な例示として、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン又はスフィンガジエニンがアミド化されたセラミドType1〜7(例えば、J. Lipid Res., 24:759(1983)の図2、及びJ. Lipid. Res.,35:2069(1994)の図4記載のブタ及びヒトのセラミド類)が挙げられる。
【0053】
更にこれらのN−アルキル体(例えばN−メチル体)も含まれる。
これらのセラミドは天然型(D(−)体)の光学活性体を用いても、非天然型(L(+)体)の光学活性体を用いても、更に天然型と非天然型の混合物を用いてもよい。上記化合物の相対立体配置は、天然型の立体配置のものでも、それ以外の非天然型の立体配置のものでも良く、また、これらの混合物によるものでもよい。特にCERAMIDE1、CERAMIDE2、CERAMIDE3、CERAMIDE5、CERAMIDE6IIの化合物(以上、INCI、8th Edition)及び次式で表わされるものが好ましい。
【0054】
【化9】
Figure 0003967292
【0055】
これらは天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
このような天然型セラミドの市販のものとしては、Ceramide I、Ceramide III、Ceramide IIIA、Ceramide IIIB、Ceramide IIIC、Ceramide VI(以上、コスモファーム社)、Ceramide TIC-001(高砂香料社)、CERAMIDE II(Quest International社)、DS-Ceramide VI、DS-CLA-Phytoceramide、C6-Phytoceramide、DS-ceramide Y3S(DOOSAN社)、CERAMIDE2(セダーマ社)が挙げられる。
【0056】
【化10】
Figure 0003967292
【0057】
(II)一般式(6)で表わされる擬似型セラミド。
【0058】
【化11】
Figure 0003967292
【0059】
(式中、R25は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10〜22の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基又は水素原子を示し;X16は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;R26はヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該炭化水素基のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;R27は水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1〜30のアルキル基を示す。)
【0060】
26としては、特にノニル、トリデシル、ペンタデシル、ω位にリノール酸がエステル結合したウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位に12−ヒドロキシステアリン酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位にメチル分岐イソステアリン酸がアミド結合したウンデシル基が好ましい。
【0061】
27は、R25が水素原子の場合は、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数10〜30の、好ましくは総炭素数12〜20のアルキル基であり、R25がヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基である場合には、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1〜8のアルキル基を示すのものが好ましい。R27のヒドロキシアルコキシ基又はアルコキシ基としては炭素数1〜7のものが好ましい。
【0062】
【化12】
Figure 0003967292
【0063】
一般式(6)としては、R25がヘキサデシル基、X16が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がヒドロキシエチル基のもの;R25がヘキサデシル基、X16が水素原子、R26がノニル基、R27がヒドロキシエチル基のもの;又はR25がヘキサデシル基、X16がグリセリル基、R26がトリデシル基、R27が3−メトキシプロピル基の擬似型セラミド類が好ましく、一般式(6)のR25がヘキサデシル基、X16が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がヒドロキシエチル基のものが特に好ましい。
【0064】
【化13】
Figure 0003967292
【0065】
セラミド類は、油性成分中に0.0001〜50質量%、特に0.001〜20質量%、更に0.01〜15質量%含有されるのが好ましい。
【0066】
成分(C)は2種以上を併用してもよい。本発明の組成物中の成分(C)の含有量は、20〜99質量%、特に30〜93質量%、更に40〜85質量%であるのが好ましい。
【0067】
本発明の油中水型乳化組成物に含まれる水の量は、全組成中に1〜80質量%、特に7〜70質量%、更に15〜60質量%であるのが好ましい。
【0068】
本発明の油中水型乳化組成物には、上記成分以外に、通常の化粧料で使用される成分、例えば1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マルチトール、ポリエチレングリコール、グリシンベタイン、キシリトール、トレハロース、尿素、アミノ酸等の保湿剤;キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルグアガム等の水溶性増粘剤;アラントイン、酢酸トコフェロール等の薬効剤;セルロースパウダー、ナイロンパウダー、架橋型シリコーン末、架橋型メチルポリシロキサン、多孔質セルロースパウダー、多孔質ナイロンパウダー等の有機粉体;無水シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機粉体;メントール、カンファー等の清涼剤;pH緩衝剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、香料、殺菌剤、色素などを含有させることができる。
【0069】
本発明の油中水型乳化組成物は、成分(A)〜(C)を加熱溶解した後、水を添加して乳化することにより製造される。
【0070】
本発明の油中水型乳化組成物は、化粧品、医薬品等として適用でき、特に化粧料、例えば乳液、クリーム、ファンデーション、ヘアクリーム等として、特に形態がクリーム状の化粧料に使用するのが好ましい。
【0071】
【実施例】
実施例1〜、比較例1〜4、参考例1
表1及び表2に示す組成の油中水型乳化組成物を下記方法により製造した。得られた乳化組成物について、安定性及び使用感(のびのよさ、べたつきのなさ)を評価した。結果を表1及び表2に併せて示す。
【0072】
(製造方法)
油相成分(成分(A)〜(C)、その他)を80〜90℃で加熱撹拌して溶解させ、均一に撹拌しながら、水相成分を添加した。更に撹拌した後、室温まで冷却して、油中水型乳化組成物を得た。
【0073】
(評価方法)
(1)安定性:
各乳化組成物を、50℃、室温(25℃)、−5℃の3条件下で、それぞれ1週間静置した後、以下の基準により外観を目視にて評価した。
◎;乳化分離が認められず、外観上の変化もない。
○;乳化分離は認められないが、外観がわずかに変化。
×;乳化の分離を認め、外観が大きく変化した。
【0074】
(2)使用感:
10名の専門パネラーにより、各乳化組成物を使用したときの「のびのよさ」及び「べたつきのなさ」を官能評価し、次の基準により判定した。
◎:9名以上が良好(良い)と評価した。
○:7〜8名が良好(良い)と評価した。
×:6名以下が良好(良い)と評価した。
【0075】
【表1】
Figure 0003967292
【0076】
【表2】
Figure 0003967292
【0077】
実施例(クリーム)
表3に示す組成のクリームを下記方法により製造した。得られたクリームは、安定性及び使用感(のびのよさ、べたつきのなさ)が良好であった。
【0078】
(製法)
成分(1)〜(7)を80℃で溶解させ均一になるよう攪拌し、油相を調製する。別に、成分(8)〜(11)を80℃で溶解させ、均一に攪拌して水相を調製する。油相に水相を添加し、80℃で均一に攪拌し、室温まで冷却して、クリームを得た。
【0079】
【表3】
Figure 0003967292
【0080】
実施例(クリーム)
表4に示す組成のクリームを下記方法により製造した。得られたクリームは、安定性及び使用感(のびのよさ、べたつきのなさ)が良好であった。
【0081】
(製法)
成分(1)〜(9)を80℃で溶解させ均一になるよう攪拌し、油相を調製する。別に、成分(10)〜(13)を80℃で溶解させ、均一に攪拌して水相を調製する。油相に水相を添加し、80℃で均一に攪拌し、室温まで冷却しながら途中で成分(14)〜(16)を加え、クリームを得た。
【0082】
【表4】
Figure 0003967292
【0083】
実施例1(クリーム)
表5に示す組成のクリームを下記方法により製造した。得られたクリームは、安定性及び使用感(のびのよさ、べたつきのなさ)が良好であった。
【0084】
(製法)
成分(1)〜(9)を80℃で溶解させ均一になるよう攪拌し、油相を調製する。別に、成分(10)〜(13)を80℃で溶解させ、均一に攪拌して水相を調製する。油相に水相を添加し、80℃で均一に攪拌し、室温まで冷却して、クリームを得た。
【0085】
【表5】
Figure 0003967292
【0086】
【発明の効果】
本発明の油中水型乳化組成物は、安定性に優れ、使用感も良好である。

Claims (1)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類
    Figure 0003967292
    (式中、R1はヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;Yはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し;X1、X2、及びX3は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、X4は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、隣接する酸素原子と一緒になってオキソ基を形成し(但し、Yがメチン基のとき、X1とX2のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X4がオキソ基を形成するとき、X3は存在しない。);R2及びR3は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し;a個のRは各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;aは2又は3の数を示し;破線部は不飽和結合であってもよいことを示す)、
    (B)炭素数12〜30の脂肪酸、
    (C)固体または半固体の油性成分を含む油性成分
    を含有し、成分(A)〜(C)を加熱溶解した後、水を添加して乳化することにより製造される油中水型乳化組成物。
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