JP4443621B2 - カーナビゲーション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、坂道を含む道路上を車両が走行した際の傾斜角、角速度、速度または加速度などの車体姿勢に関する運動量を計測するカーナビゲーション装置に関し、特にカーナビゲーション装置の筐体が、センサ検知軸が斜めになるように車体に取り付けられた場合であっても、センサの出力に作用する他軸の影響を補正して車体姿勢を高精度に計測する技術に関する。
従来、カーナビゲーション装置では、車両の現在位置および方位の検出精度を高めるために、水平面上の方位変化量および移動距離(速度)を、より正確に求める工夫がなされている。
例えば、特許文献1に開示された車両位置検出装置は、車両の旋回走行時に、左右方向の車体傾斜または横方向の道路傾斜がある場合には、角速度センサで検知されるヨーレートに誤差が生じるという問題を解消するために、ロール角を用いてヨーレートの誤差を推定し、それに伴う方位誤差を修正して車両の位置計算または方位誤差を考慮したマップマッチングを行う。この場合、ロール角は、角速度センサと距離センサを用いて所定の計算式で算出される。
また、特許文献2に開示された回転面保存型角速度センサは、車両の坂道走行時における車体進行方向の車体傾斜(ピッチ角)または道路傾斜がある場合には、角速度センサが検知するヨーレートが低下するという問題を解消するために、道路傾斜角を用いてヨーレートを補正する。この場合、道路傾斜角は、角速度センサと距離センサを用いて算出される。
また、特許文献3に開示された車載用ナビゲーション装置は、距離センサが車両の車輪回転数に応じたパルス信号を出力するので、坂道走行時のパルス信号から算出した移動距離(速度)は、水平面に投影した距離(速度)より長くなり、誤差が発生するという問題を解消するために、道路傾斜角を用いて水平面における移動距離(速度)を補正する。また、特許文献2に開示された技術と同様に、道路傾斜角を用いてヨーレートを補正する。この場合、道路傾斜角は、3軸加速度センサによって検知された各軸方向の加速度および距離センサで計測された車両の加速度から算出される。
また、特許文献4に開示された角速度補正装置は、車両が旋回しながら坂道を走行した場合には、加速度センサで検知された車体進行方向の加速度に車体左右方向の加速度成分が重畳されるという問題を解消するために、加速度センサで検知された加速度から車体左右方向の加速度成分を減算してピッチ角を演算し、そのピッチ角に基づいてヨーレートを補正する。この場合、車体左右方向の加速度成分は、速度とヨーレートとを用いて算出される。
さらに、特許文献5に開示された道路形状計測装置は、特許文献4に開示された技術と同様に、加速度センサで検知された車体進行方向の加速度に車体左右方向の加速度成分が重畳されるという問題を解消するために、加速度センサで検知された加速度から車体左右方向の加速度成分を除去して道路傾斜角および道路バンク角(道路横方向の傾斜角)を演算する。また、車体進行方向の加減速または車体左右方向の加速度の影響を受けて車体が進行方向または左右方向に傾斜する角度(ピッチ角、ロール角)を車高センサで検出し、純粋な道路傾斜角および車体バンク角を抽出する。この場合、遠心力は、距離センサで計測された速度、角速度センサで検知されたヨーレートおよび車体の回転中心と加速度センサの設置位置の間の距離を用いて算出される。
特開平05−018765号公報 特開平06−324066号公報 特開平09−42979号公報 特開2005−140627号公報 特許3576789号公報
図1は、車体の進行方向(XB軸)、左右方向(YB軸)およびXB−YB平面の垂直方向(ZB軸)の右手系直交3軸による車体に固定された座標系(Body Frame;B座標系)を表す。センサ検知軸がXB軸、YB軸およびZB軸のいずれかに一致するようにカーナビゲーション装置の筐体に取り付けられた角速度センサおよび加速度センサは、センサ検知軸周りの角速度(ロールレートωB-roll、ピッチレートωB-pitchおよびヨーレートωB-yaw)とセンサ検知軸方向の加速度(ABX、ABYおよびABZ)を検知する。なお、センサ検知軸周りの角速度は、右回転が正方向であり、単位は「rad/s」である。
図2は、水平面を基準にした座標系(Computer Frame;C座標系)を表す。例えば、車両が坂道を走行すると、水平面に対して車体が傾斜し、車体の姿勢角(特に車体ピッチ角θC-pitchと車体ロール角θC-roll)と呼ばれる角度だけセンサ検知軸が傾くので、センサが他軸の影響を受ける。特に、加速度センサについては、信号処理において、重力の影響だけでなく、運転操作(アクセル、ブレーキおよびハンドル操作)および遠心力の影響を考慮する必要がある。
図3は、ヨー方向のセンサ取付角δθyawおよびピッチ方向のセンサ取付角δθpitchと水平面基準の姿勢角の関係を説明するための図である。ヨー方向またはピッチ方向のセンサ取付角がゼロでない場合は、センサ検知軸が固定的に傾斜するので、他軸の影響を常に受ける。なお、添え字の「B」は、B座標系のパラメータを表し、同様に、添え字の「C」は、C座標系のパラメータを表す。
上述したことを考慮すると、車両の位置および方位の検出精度は、次の(1)〜(3)に対するセンサ信号処理能力によって決定される。
(1)水平面に対するセンサ検知軸の傾きの検出方法(特に加速度センサを用いる場合)
(2)水平面に対するセンサ検知軸の傾きがセンサ検知軸周りの角速度および加速度に作用する影響
(3)センサに生じるドリフト誤差の補正
これに対して、特許文献1から特許文献3に開示された技術では、上述した(1)および(2)に対して、道路傾斜に起因するセンサ検知軸の傾斜が及ぼす一面的なセンサ出力の影響に限定して、距離および角速度の補正ならびに測位計算を行うだけであり、車体左右方向の加速度の影響が考慮されていない。例えば、車両が旋回しながら坂道を走行した場合または水平面を高速旋回した場合は、車体左右方向の加速度の影響で変動した加速度センサの出力信号を道路傾斜角の影響として検出するため、車両の姿勢角(特にピッチ角)の計測誤差が大きくなる。このため、角速度センサによって検知されたヨーレートまたは距離センサによって検知された移動距離(速度)を誤修正する事態が発生し、車両の位置および方位の検出精度低下につながる可能性が高い。
また、特許文献4と特許文献5に開示された技術では、上述した(2)に対して、車体左右方向の加速度を考慮した傾斜角検出および角速度補正が行われ、特許文献1から特許文献3に開示された技術より多面的なセンサ出力の影響が考慮されている。しかしながら、上述した(1)が未考慮と思われるため、B座標系のいずれかの軸に対して、カーナビゲーション装置の筐体が回転するように車体に取り付けられた場合には、水平面を走行中であっても常にセンサ検知軸が傾斜した状態となる。例えば、ヨー方向に回転するようにカーナビゲーション装置の筐体が取り付けられると、XB軸の加速度センサは、XB軸加速度とYB軸加速度の合成加速度を出力するが、特許文献4および特許文献5に開示された技術ではこのことが考慮されていないため、旋回時にYB軸加速度によるXB軸加速度の変動分を道路傾斜角であると誤検出し、また、角速度センサが検知するヨーレートの誤補正が発生し、車両の位置および方位の検出精度低下につながる可能性が高い。
また、特許文献1から特許文献5のいずれについても、上述した(3)に対しては、特に加速度センサのドリフト補正が的確に行われていないので、ドリフト発生時には、車両の姿勢角(特に、ピッチ角とロール角)の検出誤差が大きくなり、車両の位置および方位の検出精度低下につながる可能性が高い。
この発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、その課題は、車両の位置および方位を高精度で測定できるカーナビゲーション装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明に係るカーナビゲーション装置は、車両の移動距離に応じたパルス信号を出力する距離センサと、筐体の垂直方向をセンサ検知軸とする角速度に応じた信号を出力する角速度センサと、筐体の水平面前後方向をセンサ検知軸とする加速度に応じた信号を出力する加速度センサと、距離センサから送られてくるパルス信号に基づき車体進行方向速度および車体進行方向加速度を計測する車体速度・加速度計測手段と、角速度センサから出力される信号に基づき角速度を計測する角速度計測手段と、車体速度・加速度計測手段で計測された車体進行方向速度と角速度計測手段で計測された角速度とに基づき車体ロール角を推定する車体ロール角推定手段と、筐体がヨー方向に回転されて車体に取り付けられた場合の加速度センサの出力信号をヨー方向の所定角度毎に推定する加速度センサ出力推定手段と、加速度センサ出力推定手段で推定された推定値の中で、加速度センサから出力される信号から該信号のオフセット成分を差し引くことにより得られた値に最も一致する推定値が得られた場合の角度を筐体のヨー方向車体取付角として特定するヨー方向車体取付角検出手段とを備えている。
この発明に係るカーナビゲーション装置によれば、筐体のヨー方向車体取付角を特定することができるので、このヨー方向車体取付角を用いて車体姿勢を補正することが可能になり、車両の位置および方位を高精度で測定することができる。
車体の右手系直交3軸に生じる角速度を説明するための図である。 水平面を基準にした各軸の角速度と姿勢角を説明するための図である。 ヨー方向とピッチ方向の取付角と水平面基準の姿勢角の関係を説明するための図である。 この発明の実施の形態1に係るカーナビゲーション装置の構成を、車体姿勢計測に係る部分を中心に示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るカーナビゲーション装置の動作を、車体姿勢計測処理を中心に示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係るカーナビゲーション装置の構成を、車体姿勢計測に係る部分を中心に示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係るカーナビゲーション装置の動作を、車体姿勢計測処理を中心に示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係るカーナビゲーション装置の構成を、車体姿勢計測に係る部分を中心に示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係るカーナビゲーション装置の車体取付角を自動検出した結果および自動補正状況を画面にテロップ表示する例を示す図である。 この発明の実施の形態3に係るカーナビゲーション装置の車体取付角を自動検出した結果および車体取付角が位置精度に及ぼす影響を画面にテロップ表示する例を示す図である。 この発明の実施の形態3に係るカーナビゲーション装置の車体取付角の自動検出結果と自動補正状況に関する画面のテロップ表示および取付角の処置方法を選択するためのソフトボタンの表示例を示す図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図4は、この発明の実施の形態1に係るカーナビゲーション装置の構成を、車体姿勢計測に係る部分を中心に示すブロック図である。このカーナビゲーション装置は、角速度センサ1、距離センサ2、加速度センサ3および信号処理器4から構成されており、これらはカーナビゲーションの筐体に収容されている。
角速度センサ1は、例えばジャイロから構成されており、筐体の垂直方向をセンサ検知軸とする角速度であるヨーレートを所定周期毎に検出する。この角速度センサ1から出力される角速度(ヨーレート)に応じた信号は、信号処理器4に送られる。距離センサ2は、車両の移動距離に応じたパルス信号を出力する。この距離センサ2から出力されたパルス信号は、信号処理器4に送られる。加速度センサ3は、筐体の水平面前後方向をセンサ検知軸とする加速度を検出する。この加速度センサ3から出力される加速度に応じた信号は、信号処理器4に送られる。
信号処理器4は、例えばコンピュータから構成されており、予めメモリ(図示省略)に記憶された制御プログラムに従ってカーナビゲーションに必要な機能(位置検出、経路探索、経路案内など)を実現するための処理を実行する。この信号処理器4は、制御プログラムによって構成された角速度計測手段41、車体速度・加速度計測手段42、車体ロール角推定手段43、車体ローリング加速度信号成分推定手段44、加速度センサ出力推定手段45、ヨー方向車体取付角検出手段46、車体ピッチ角推定手段47、車体姿勢補正手段48および加速度センサオフセット補正手段49を備えている。
角速度計測手段41は、角速度センサ1から送られてくる信号に基づいて角速度を計測する。この角速度計測手段41で計測された角速度は、車体ロール角推定手段43、車体ローリング加速度信号成分推定手段44および車体姿勢補正手段48に送られる。
車体速度・加速度計測手段42は、距離センサ2から送られてくるパルス信号に基づき車体進行方向速度および車体進行方向加速度を計測する。この車体速度・加速度計測手段42で計測された車体進行方向速度は、車体ロール角推定手段43に送られ、車体進行方向加速度は、加速度センサ出力推定手段45、車体ピッチ角推定手段47および車体姿勢補正手段48に送られる。
車体ロール角推定手段43は、車体速度・加速度計測手段42から送られてくる車体進行方向速度と角速度計測手段41から送られてくる角速度(ヨーレート)とから車体ロール角を推定する。この車体ロール角推定手段43で推定された車体ロール角は、車体ローリング加速度信号成分推定手段44、加速度センサ出力推定手段45および車体ピッチ角推定手段47に送られる。
車体ローリング加速度信号成分推定手段44は、角速度計測手段41から送られてくる角速度と車体ロール角推定手段43から送られてくる車体ロール角とから、車体左右方向の加速度の影響で車体がローリングした際にセンサ検知軸が傾くことによって生じたピッチ角成分による加速度信号成分を推定する。この車体ローリング加速度信号成分推定手段44で推定された加速度信号成分は、車体ローリング加速度信号成分として車体ピッチ角推定手段47に送られる。
加速度センサ出力推定手段45は、車体速度・加速度計測手段42から送られてくる車体進行方向加速度と車体ロール角推定手段43から送られてくる車体ロール角および車体ローリング加速度信号成分推定手段44から送られてくる車体ローリングの影響で生じる車体ピッチ角とから、筐体がヨー方向に回転されて車体に取り付けられている場合の加速度センサ3の出力信号を所定角度毎に推定する。この加速度センサ出力推定手段45で推定された加速度センサ3の出力信号の推定値は、ヨー方向車体取付角検出手段46に送られる。
ヨー方向車体取付角検出手段46は、加速度センサ3から送られてくる信号からその信号のオフセット成分を差し引いた実測値と加速度センサ出力推定手段45から出力される推定値が最も一致するヨー方向の回転角を筐体のヨー方向車体取付角として特定する。このヨー方向車体取付角検出手段46で特定されたヨー方向車体取付角は、車体ピッチ角推定手段47に送られる。
車体ピッチ角推定手段47は、ヨー方向車体取付角検出手段46から送られてくるヨー方向車体取付角に基づいて、車体速度・加速度計測手段42から送られてくる車体進行方向加速度の加速度センサ信号成分と、車体ロール角推定手段43から送られてくる車体ロール角の加速度センサ信号成分とを合成し、加速度センサ3の出力信号から合成成分を引去った残りの信号から車体ピッチ角を算出する。この車体ピッチ角推定手段47で算出された車体ピッチ角は、車体姿勢補正手段48に送られる。
車体姿勢補正手段48は、車体ピッチ角推定手段47から送られてくる車体ピッチ角と車体ロール角推定手段43から送られてくる車体ロール角を用いて、センサ検知軸の角速度(ヨーレート)と車体進行方向の加速度、速度および距離を、鉛直軸周りの角速度(ヨーレート)と水平面進行方向における加速度、速度および距離とにそれぞれ変換する。
加速度センサオフセット補正手段49は、加速度センサ3の出力信号から車体ピッチ角推定手段47の出力信号推定値を差し引いた値(仮オフセット)が所定の範囲内に収まる状態が所定距離以上または所定角度以上継続する場合には、仮オフセットを用いて加速度センサ3のオフセットを補正する。
なお、加速度センサ出力推定手段45とヨー方向車体取付角検出手段46は、ヨー方向の車体取付角が未検出の場合に動作し、車体ピッチ角推定手段47、車体姿勢補正手段48および加速度センサオフセット補正手段49は、ヨー方向の車体取付角が検出済みである場合に動作する。
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態1に係るカーナビゲーション装置の動作を、車体姿勢計測処理を中心に、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。この車体姿勢計測処理は、所定周期で起動される。
車体姿勢計測処理では、まず、信号処理器4に組み込まれている制御プログラムを初期化する必要があるかどうかが調べられる(ステップST501)。車両のエンジンの始動によって電力がカーナビゲーション装置に供給され始めたときに初期化が必要になる。このステップST501において、初期化が必要であることが判断されると、初期化処理が行われる(ステップST502)。すなわち、信号処理器4に組み込まれている各制御プログラムが初期化される。上記ステップST501において、初期化が必要でないことが判断されると、ステップST502の処理はスキップされる。
次いで、角速度計測処理が行われる(ステップST503)。すなわち、角速度計測手段41は、角速度センサ1から所定周期毎に送られてくる角速度(ヨーレート)に応じた信号に基づきセンサ検知軸周りの角速度ωB-yawを計測し、車体ロール角推定手段43、車体ローリング加速度信号成分推定手段44および車体姿勢補正手段48に送る。
次いで、車体速度・加速度計測処理が行われる(ステップST504)。すなわち、車体速度・加速度計測手段42は、所定周期間に距離センサ2から送られてくるパルス信号に基づき車体進行方向速度VBXと車体進行方向加速度ABXを計測する。この車体速度・加速度計測手段42で計測された車体進行方向速度VBXは、車体ロール角推定手段43に送られ、車体進行方向加速度ABXは、加速度センサ出力推定手段45、車体ピッチ角推定手段47および車体姿勢補正手段48に送られる。
次いで、車体ロール角推定処理が行われる(ステップST505)。すなわち、車体ロール角推定手段43は、車体速度・加速度計測手段42から送られてくる車体進行方向速度VBXと角速度計測手段41から送られてくる角速度(ヨーレート)ωB-yawとを用いて、下記式(1)〜(3)を順次に実行することにより、車両の旋回半径R[m]、車体左右方向の加速度ABY[m/s2]および車体ロール角θC-roll[rad]を順次に算出する。この車体ロール角推定手段43で算出された車体ロール角θC-rollは、車体ローリング加速度信号成分推定手段44、加速度センサ出力推定手段45および車体ピッチ角推定手段47に送られる。
R=VBX/|ωB-yaw|…(1)

BY=ωB-yaw 2R ;(ωB-yaw≧0)
=−ωB-yaw 2R;(ωB-yaw<0)…(2)

θC-roll=sin-1(ABY/G)…(3)
ここで、Gは重力加速度[m/s2]である。
次いで、車体ローリング加速度信号成分推定処理が行われる(ステップST506)。すなわち、車体ローリング加速度信号成分推定手段44は、角速度計測手段41から送られてくる角速度(ヨーレート)ωB-yawと車体ロール角推定手段43から送られてくる車体ロール角θC-rollとを用い、下記式(4)にしたがって、車体ローリングの影響で生じる車体ピッチ角ΔθC-roll->pitch[rad]を計算し、車体ピッチ角推定手段47に送る。
ΔθC-roll->pitch=−2ωB-yawsin(θC-roll)…(4)
次いで、ヨー方向の車体取付角が未検出であるかどうかが調べられる(ステップST507)。このステップST507において、ヨー方向の車体取付角が未検出であることが判断されると、次いで、加速度センサ出力推定処理が行われる(ステップST508)。すなわち、加速度センサ出力推定手段45は、下記式(5)から式(7)を用いて、車体進行方向加速度ABXにより生じる加速度センサ出力信号成分ΔSC-drive[mV]、車体ローリングの影響で生じる車体ピッチ角ΔθC-roll->pitchにより生じる加速度センサ出力信号成分ΔSC-roll->pitch[mV]、加速度センサ3が90度回転されて車体ロール角を車体ピッチ角として検出した場合の加速度センサ3の出力信号ΔSC-roll[mV]を順に算出する。その後、筐体がヨー方向に回転されて車体に取り付けられている場合の加速度センサ3の出力信号の推定値ΔSprs-est[mV]を所定角度毎に、下記式(8)を用いて計算し、ヨー方向車体取付角検出手段46に送る。なお、上記のΔθC-roll->pitchとΔSC-roll->pitchは、車体ローリングの影響で生じる車体ピッチ角[deg]と加速度センサ出力信号成分[mV]であり、単位は異なるが同じ成分である。
ΔSC-drive=(ABX/G)SFprs…(5)

ΔSC-roll->pitch=−Gsin(ΔθC-roll->pitch)SFprs…(6)

ΔSC-roll=Gsin(θC-roll)SFprs…(7)

ΔSprs-est=(ΔSC-drive+ΔSpitch->roll)cos(δθC-yaw)+ΔSC-rollsin(δθC-yaw)…(8)
ここで、SFprsは、加速度センサ3のスケールファクタ[mV/G]である。
次いで、ヨー方向車体取付角検出処理が行われる(ステップST509)。すなわち、ヨー方向車体取付角検出手段46は、加速度センサ3から送られてくる信号からそのオフセット成分を差し引いた実測値ΔSprs-mes[mV]と、加速度センサ出力推定手段45において、式(8)を用いて計算された所定角度毎の推定値ΔSprs-est[mV]とを比較し、所定区間分の比較結果を所定角度毎に記録する。そして、所定区間分の比較結果が揃った場合は、実測値ΔSprs-mesと最も一致する推定値ΔSprs-estを算出した際に用いたヨー方向車体取付角δθC-yaw[rad]を特定し、その推定値ΔSprs-estとともに車体ピッチ角推定手段47に送る。そして、車体取付角は検出済みである旨を記憶した後に、車体姿勢計測処理を終了する。また、所定区間分の比較結果が揃っていない場合は、次回の比較のために、車体取付角は未検出である旨を記憶し、車体姿勢計測処理を終了する。
上記ステップST507において、ヨー方向の車体取付角を検出済みであることが判断されると、次いで、車体ピッチ角推定処理が行われる(ステップST510)。すなわち、車体ピッチ角推定手段47は、ヨー方向車体取付角検出手段46から送られてくる、上述した式(8)を用いて計算された加速度センサ3の出力信号の推定値ΔSprs-estと実測値ΔSprs-mesとを用い、下記式(9)によって車体ピッチ角θC-pitch[rad]を計算し、車体姿勢補正手段48に送る。
θC-pitch=sin-1{(ΔSprs-mes−ΔSprs-est)/SFprs}…(9)
次いで、車体姿勢補正処理が行われる(ステップST511)。すなわち、車体姿勢補正手段48は、角速度計測手段41から送られてくるセンサ検知軸の角速度(ヨーレート)ωB-yaw、車体ロール角推定手段43から送られてくる車体ロール角θC-rollおよび車体ピッチ角推定手段47から送られてくる車体ピッチ角θC-pitchを用いて、式(10)により鉛直軸周りの角速度ωC-yaw[rad]に変換し、式(11)により車体進行方向の速度VBXを水平面上の速度VCxに変換した後に外部に出力する。なお、式(10)において、Δtは所定周期[s]である。車体進行方向の距離または加速度を水平面上の距離または加速度に変換する場合は、式(11)と同様の式が用いられる。
ωC-yaw={(θC-pitch/Δt)sinθC-roll+ωB-yawcosθC-roll}/cosθC-pitch…(10)
Cx=VBXcosθC-pitch…(11)
次いで、加速度センサオフセット補正処理が行われる(ステップST512)。すなわち、加速度センサオフセット補正手段49は、加速度センサ3の出力信号から、車体ピッチ角推定手段47において式(8)を用いて計算された出力信号推定値を差し引いた値(仮オフセット)が所定の範囲内に収まる状態が所定距離以上または所定角度以上継続する場合には、坂道上の車体ピッチ角の影響は小さいとして、仮オフセットを用いて加速度センサのオフセットを補正した後で、車体姿勢計測処理を終了する。仮オフセットが所定の範囲内に収まらない場合、または所定範囲内に収まっている状態が所定距離未満または所定角度未満の場合には、加速度センサのオフセットを補正できないと判断して、車体姿勢計測処理を終了する。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るカーナビゲーション装置によれば、その筐体がヨー方向に回転されて車体に取り付けられた場合の車体進行方向の加速度センサの出力信号を既存のセンサ構成(距離センサ、角速度センサおよび加速度センサの組合せ)で推定できることから、加速度センサの出力信号について実測値と最も一致する推定値を探すことにより、ヨー方向車体取付角を自動的に特定できる。これにより、カーナビゲーション装置がヨー方向に回転されて車体に取り付けられた場合に、他軸の影響を受けたセンサ信号を用いて、角速度や加速度などの車体姿勢を誤計測するという従来の問題を解消できる。
また、筐体がヨー方向に回転されて車体に取り付けられることで、車体進行方向の加速度センサの出力信号に車体左右方向加速度成分が重畳し、または車体進行方向加速度成分が減衰しても、加速度センサの出力信号からピッチ角を適切に検出し、鉛直軸周りの角速度(ヨーレート)、ならびに、水平面進行方向の加速度、速度および距離を正確に検出できる。すなわち、カーナビゲーション装置のヨー方向車体取付角を自動検出した結果に基づいて、センサ検知軸の傾斜が車体姿勢に作用する影響を自動補正することができるので、カーナビゲーション装置がヨー方向に回転して車体に取り付けられた場合に、他軸の影響を受けたセンサ信号を用いて、角速度や加速度などの車体姿勢を誤計測するという従来の問題を解消できる。
また、遠心力により車体が横方向に傾斜しても、車体ローリングによる加速度信号成分を推定して車体ピッチ角を算出するので、車両が旋回しながら坂道を走行した場合、または水平面を高速旋回した場合に、車体ピッチ角を誤検出することがなくなり、車両の位置および方位の検出精度低下を防止できる。すなわち、加速度センサに作用する慣性力を原理に基づいて補正計算することで、車体姿勢をより正確に計測できるので、カーナビゲーション装置の車体取付角の影響を補正した上で、さらに車両が旋回しながら坂道を走行した場合、または水平面を高速旋回した場合に、車両の位置および方位の検出精度低下を起こす従来の問題を解消できる。
また、筐体の車体取付角の検出を完了した後は、加速度センサ出力信号から出力信号推定値を差し引いた値(仮オフセット)が所定の範囲内に収まる状態が所定距離以上または所定角度以上継続する場合に、仮オフセットを用いて加速度センサのオフセットを補正するので、加速度センサに生じたドリフトを常時検出および補正することが可能となり、車体の姿勢角、水平面上の移動距離および速度を精度良く計測できる。すなわち、水平面に対するセンサ検知軸の傾き状況をより的確に判断して、車両が走行中であっても、角速度センサまたは加速度センサの信号に重畳した慣性力の成分を除去することで、ドリフト誤差をより適切に抽出および補正し、車体姿勢の計測精度を向上するので、カーナビゲーション装置で使用する角速度センサまたは加速度センサに生じたドリフト誤差を十分に補正できない場合に、車体姿勢の計測精度の低下につながるという従来の問題を解消できる。
実施の形態2.
上述した実施の形態1に係るカーナビゲーション装置では、筐体がヨー方向に回転されて車体に取り付けられた場合の車体取付角の検出および車体姿勢補正を行うように構成したが、この実施の形態2に係るカーナビゲーション装置では、筐体がピッチ方向に傾斜されて車体に取り付けられた場合の車体取付角の検出および車体姿勢補正を行うようにしたものである。なお、以下では、実施の形態1と同一部分については説明を省略または簡略化し、異なる部分を中心に説明する。
図6は、この発明の実施の形態2に係るカーナビゲーション装置の構成を、車体姿勢計測に係る部分を中心に示すブロック図である。このカーナビゲーション装置は、実施の形態1に係るカーナビゲーション装置のヨー方向車体取付角検出手段46がピッチ方向車体取付角検出手段50に置き換えられて構成されている。
加速度センサ出力推定手段45とピッチ方向車体取付角検出手段50は、ピッチ方向の車体取付角が未検出の場合に動作する。車体ピッチ角推定手段47、車体姿勢補正手段48および加速度センサオフセット補正手段49は、ピッチ方向の車体取付角が検出済みの場合に動作する。
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態2に係るカーナビゲーション装置の動作を、車体姿勢計測処理を中心に、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。この車体姿勢計測処理は、所定周期で起動される。
車体姿勢計測処理では、まず、信号処理器4に組み込まれている制御プログラムを初期化する必要があるかどうかが調べられる(ステップST701)。このステップST701において、初期化が必要であることが判断されると、初期化処理が行われる(ステップST702)。上記ステップST701において、初期化が必要でないことが判断されると、ステップST702の処理はスキップされる。これらステップST701およびステップST702の処理は、図5に示したフローチャートのステップST501およびステップST502の処理と同じである。
次いで、角速度計測処理が行われる(ステップST703)。すなわち、角速度計測手段41は、角速度センサ1から所定周期毎に送られてくる角速度(ヨーレート)に応じた信号に基づきセンサ検知軸周りの角速度ωB-yawを計測し、さらに、角速度ωB-yawを時間積分して車体方位角θB-yawを計算する。
次いで、車体速度・加速度計測処理が行われる(ステップST704)。すなわち、車体速度・加速度計測手段42は、所定周期間に距離センサ2から送られてくるパルス信号に基づき、車体進行方向移動距離LBX、車体進行方向速度VBXおよび車体進行方向加速度ABXを計測する。
次いで、車体ロール角推定処理が行われる(ステップST705)。このステップST705の処理は、図5に示したフローチャートのステップST505の処理と同じである。次いで、車体ローリング加速度信号成分推定処理が行われる(ステップST706)。このステップST706の処理は、図5に示したフローチャートのステップST506の処理と同じである。
次いで、ピッチ方向の車体取付角が未検出であるかどうかが調べられる(ステップST707)。このステップST707において、ピッチ方向の車体取付角が未検出であることが判断されると、次いで、加速度センサ出力推定処理が行われる(ステップST708)。すなわち、加速度センサ出力推定手段45は、上記式(5)および式(6)を用いて、車体進行方向加速度ABXにより生じる加速度センサ出力信号成分ΔSC-drive[mV]および車体ローリングの影響で生じる車体ピッチ角ΔθC-roll->pitchにより生じる加速度センサ出力信号成分ΔSC-roll->pitch[mV]を順に算出した後に、筐体がピッチ方向に回転されて車体に取り付けられている場合の加速度センサ3の出力信号の推定値ΔSprs-est[mV]を所定角度毎に、下記式(12)を用いて計算し、ピッチ方向車体取付角検出手段50に送る。なお、上記のΔθC-roll->pitchとΔSC-roll->pitchは、車体ローリングの影響で生じる車体ピッチ角[deg]と加速度センサ出力信号成分[mV]であり、単位は異なるが同じ成分である。
ΔSprs-est=ΔSC-drive+ΔSpitch->roll…(12)
次いで、ピッチ方向車体取付角検出処理が行われる(ステップST709)。すなわち、ピッチ方向車体取付角検出手段50は、加速度センサ3から送られてくる信号からオフセット成分を差し引いた実測値ΔSprs-mes[mV]と、加速度センサ出力推定手段45において、式(12)を用いて計算された推定値ΔSprs-est[mV]の差異が所定の範囲に収まる場合は、次のデータ(加速度センサ3の出力信号、式(12)で計算された推定値ΔSprs-est、車体方位角θB-yaw、車体進行方向移動距離LBX、時間など)を1レコードとして履歴に保存する。
そして、履歴の複数レコードにおいて、所定距離以上または所定角度以上の車両移動があったことを確認でき、かつ、複数レコードにおける加速度センサ3の出力信号から、式(12)で計算された推定値ΔSprs-estの差(仮オフセット)が規定値以内である場合には、水平面を車両が走行し、ピッチ方向車体取付角を検出できると判断して、複数レコードにおけるオフセット基準値ΔSprs-of-typと仮オフセットΔSprs-of-kariの差異の平均から、筐体のピッチ方向車体取付角δθC-pitchを、下記式(13)にしたがって計算し、車体ピッチ角推定手段47に送った後に、車体姿勢計測処理を終了する。
δθC-pitch=asin-1{(ΔSprs-of-kari−ΔSprs-of-typ)/SFprs}…(13)
一方、実測値ΔSprs-mesと推定値ΔSprs-estの差異が所定の範囲内に収まらなかった場合は、履歴の複数レコードにおいて、所定距離以上または所定角度以上の車両移動があったことを確認できなかった場合、および、複数レコードにおける加速度センサ3の出力信号から推定値ΔSprs-estの差(仮オフセット)の範囲が規定値を超えた場合は、水平面を車両が走行したと判断できないので、車体姿勢計測処理を終了する。
上記ステップST707において、ピッチ方向の車体取付角が検出済みであることが判断されると、次いで、車体ピッチ角推定処理が行われる(ステップST710)。すなわち、車体ピッチ角推定手段47は、ピッチ方向車体取付角検出手段50から送られてくる、上述した式(8)を用いて計算された加速度センサ3の出力信号の推定値ΔSprs-estと、実測値ΔSprs-mesとを用い、下記式(14)によって車体ピッチ角θC-pitch[rad]を計算し、車体姿勢補正手段48に送る。
θC-pitch=sin-1{(ΔSprs-mes−ΔSprs-est)/SFprs}−δθC-pitch…(14)
次いで、車体姿勢補正処理が行われる(ステップST711)。このステップST711の処理は、図5に示したフローチャートのステップST511の処理と同じである。次いで、加速度センサオフセット補正処理が行われる(ステップST712)。このステップST712の処理は、図5に示したフローチャートのステップST512の処理と同じである。以上により、車体姿勢計測処理を終了する。
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係るカーナビゲーション装置によれば、その筐体がピッチ方向に傾斜されて車体に取り付けられた場合の車体進行方向の加速度センサの出力信号を既存のセンサ構成(距離センサ、角速度センサおよび加速度センサの組合せ)で抽出できるので、オフセット基準値と加速度センサの出力信号の差異から、ピッチ方向車体取付角を自動的に特定できる。これにより、カーナビゲーション装置がピッチ方向に傾斜して取り付けられた場合に、他軸の影響を受けたセンサ信号を用いて、角速度または加速度などの車体姿勢を誤計測するという従来の問題を解消できる。
また、筐体がピッチ方向に傾斜されて車体に取り付けられることで、加速度センサの出力信号に固定の誤差成分が重畳しても、車体進行方向加速度の加速度センサ信号成分と車体ロール角の加速度センサ信号成分を合成し、加速度センサの出力信号から合成加速度を引去った残りの成分から車体ピッチ角を算出し、鉛直軸周りの角速度(ヨーレート)、ならびに水平面進行方向の加速度、速度および距離を正確に検出できる。すなわち、カーナビゲーション装置のピッチ方向車体取付角を自動検出した結果に基づいて、センサ検知軸の傾斜が車体姿勢に作用する影響を自動補正することができるので、カーナビゲーション装置がピッチ方向に傾斜して車体に取り付けられた場合に、他軸の影響を受けたセンサ信号を用いて、角速度や加速度などの車体姿勢を誤計測するという従来の問題を解消できる。
また、遠心力により車体が横方向に傾斜しても、車体ローリングによる加速度信号成分を推定して車体ピッチ角を算出するので、車両が旋回しながら坂道を走行した場合、または水平面を高速旋回した場合に、車体ピッチ角を誤検出することがなくなり、車両の位置および方位の精度低下を防止できる。すなわち、加速度センサに作用する慣性力を原理に基づいて補正計算することで、車体姿勢をより正確に計測できるので、カーナビゲーション装置の車体取付角の影響を補正した上で、さらに車両が旋回しながら坂道を走行した場合、または水平面を高速旋回した場合に、車両の位置および方位の検出精度低下を起こす従来の問題を解消できる。
また、筐体の車体取付角の検出を完了した後は、加速度センサ出力信号から出力信号推定値を差し引いた値(仮オフセット)が所定の範囲内に収まる状態が所定距離以上または所定角度以上継続する場合に、仮オフセットを用いて加速度センサのオフセットを補正するので、加速度センサに生じたドリフトを常時検出および補正することが可能となり、車体の姿勢角、水平面上の移動距離および速度を精度良く計測できる。すなわち、水平面に対するセンサ検知軸の傾き状況をより的確に判断して、車両が走行中であっても、角速度センサまたは加速度センサの信号に重畳した慣性力の成分を除去することで、ドリフト誤差をより適切に抽出および補正し、車体姿勢の計測精度を向上するので、カーナビゲーション装置で使用する角速度センサまたは加速度センサに生じたドリフト誤差を十分に補正できない場合に、車体姿勢の計測精度の低下につながるという従来の問題を解消できる。
実施の形態3.
上述した実施の形態1に係るカーナビゲーション装置では、筐体がヨー方向に回転されて車体に取り付けられた場合の車体取付角の検出および車体姿勢補正を行い、実施の形態2に係るカーナビゲーション装置では、筐体がピッチ方向に傾斜されて車体に取り付けられた場合の車体取付角の検出および車体姿勢補正を行うように構成したが、この実施の形態3に係るカーナビゲーション装置では、筐体がヨー方向に回転されるとともにピッチ方向に傾斜されて車体に取り付けられた場合の車体取付角の検出および車体姿勢補正を行うようにしたものである。以下では、実施の形態1および実施の形態2と同一部分については説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図8は、この発明の実施の形態3に係るカーナビゲーション装置の構成を、車体姿勢計測に係る部分を中心に示すブロック図である。このカーナビゲーション装置は、実施の形態1に係るカーナビゲーション装置に報知手段5および操作入力手段6が追加されるとともに、実施の形態1に係るカーナビゲーション装置の信号処理器4に、ピッチ方向車体取付角検出手段50、車体取付角影響評価手段51および報知制御手段52が追加されて構成されている。
報知手段5は、例えばカーナビゲージョン装置のモニタから構成することができる。この報知手段5は、信号処理器4からの制御によりテロップおよびソフトボタンを表示する。操作入力手段6は、例えばカーナビゲーション装置のモニタの画面上に載置されたタッチパネルから構成することができ、モニタの画面上に形成されたソフトボタンにタッチすることにより入力が行われる。この操作入力手段6から入力されたデータは、信号処理器4に送られる。ピッチ方向車体取付角検出手段50は、実施の形態2に係るカーナビゲーション装置のそれと同じである。
車体取付角影響評価手段51は、ヨー方向車体取付角検出手段46からのヨー方向車体取付角δθC-yawおよびピッチ方向車体取付角検出手段50からのピッチ方向車体取付角δθC-pitchに基づいて車体取付角の影響を評価し、その評価結果を報知制御手段52に送る。報知制御手段52は、ヨー方向車体取付角検出手段46からのヨー方向車体取付角δθC-yaw、ピッチ方向車体取付角検出手段50からのピッチ方向車体取付角δθC-pitchおよび車体取付角影響評価手段51からの評価結果に基づいて、後述するテロップを生成し、報知手段5に送る。
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態3に係るカーナビゲーション装置の動作を、車体姿勢計測処理を中心に説明する。
実施の形態1または実施の形態2で説明したように、ヨー方向車体取付角検出手段46またはピッチ方向車体取付角検出手段50において、筐体の車体取付角が検出された場合には、車体取付角影響評価手段51は、車体ピッチ角推定手段47において、車体取付角の補正の有無による車体ピッチ角の差異および車体ピッチが及ぼす方位誤差の影響(右左折時、円周回走行、坂道走行など)を評価し、評価結果を報知制御手段52に送る。
この評価結果を受け取った報知制御手段52は、ヨー方向車体取付角検出手段46またはピッチ方向車体取付角検出手段50において、車体取付角の検出を開始してから検出が完了するまでの間に、図9から図11に示すいずれかのテロップ表示を報知手段5に要求し、報知手段5は所定時間だけ報知する。
図9は、カーナビゲーション装置の車体取付角を自動検出した結果および自動補正状況をモニタの画面にテロップ表示する例を示す図である。図10は、カーナビゲーション装置の車体取付角を自動検出した結果および車体取付角が位置精度に及ぼす影響をモニタの画面にテロップ表示する例を示す図である。図11は、カーナビゲーション装置の車体取付角を自動検出した結果および自動補正状況をモニタの画面にテロップ表示するとともに、取付角の処置方法を選択するためのソフトボタンの表示例を示す図である。
図11に示す画面において、いずれかのソフトボタンが押されると、操作入力手段6は、指定された処置方法を信号処理器4に送る。信号処理器4では、指定された処置方法が「すぐに補正」であれば、検出した車体取付角をそのまま用いて車体ピッチ角を算出する。指定された処置方法が「取消し」であれば、検出した車体取付角を用いずに、それまでに検出した車体取付角を用いて車体ピッチ角を算出する。指定された処置方法が「自動補正」であれば、検出した車体取付角を所定割合で用いて車体ピッチ角を算出する。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るカーナビゲーション装置によれば、筐体が車体に取り付けられた際の車体取付角とその影響について、カーナビゲーション装置が自動検出した結果と影響を報知するので、カーナビゲーション装置の車体取付に関する問題の有無、およびカーナビゲーション装置の処理状態を認識できる。また、カーナビゲーション装置の車体への取付を人の手によって変更することにより、カーナビゲーション装置の車体取付に起因する測位精度の低下を改善できる効果も期待できる。すなわち、カーナビゲーション装置の車体取付角を自動検出した結果、またはカーナビゲーション装置の車体取付角が及ぼすカーナビゲーション装置の位置精度などへの影響が報知されるので、カーナビゲーション装置が車体に傾斜して取り付けられた場合に、他軸の影響を受けたセンサ信号を用いて、角速度や加速度などの車体姿勢を誤計測するという従来の問題を解消できる。
また、ユーザがボタン操作または音声によって指定した処置方法に従って、ヨー方向車体取付角とピッチ方向車体取付角の使い方が決められるので、ユーザの意思で、車体取付の補正速度と精度を調整できる。これにより、ユーザは、車体取付角の検出精度が高いと判断したときは早く補正できるとともに、車体取付角の検出精度が低いと判断したときは補正をゆっくり行ったり、キャンセルしたりすることもできる。すなわち、カーナビゲーション装置の車体取付角を自動検出した結果または処置方法の選択肢がユーザに報知され、この報知に応答してユーザが指定した処置方法に基づいて、センサ検知軸の傾斜が車体姿勢に作用する影響を補正するように構成したので、カーナビゲーション装置が車体に傾斜して取り付けられ、水平面を基準にした車体の姿勢角がゼロでない場合に、他軸の影響を受けたセンサ信号を用いて、角速度や加速度などの車体姿勢を誤計測するという従来の問題を解消できる。
なお、上述した実施の形態3において、報知手段5として、カーナビゲージョン装置のモニタを採用してテロップ表示させるように構成した、音声合成装置を採用して発話させるように構成することもできる。この構成によってもテロップ表示させる場合と同様の効果を奏する。また、操作入力手段6として、モニタの画面上に載置されたタッチパネルを採用し、モニタの画面上に形成されたソフトボタンを用いて入力を行うように構成したが、音声認識装置を採用し、音声により入力するように構成することもできる。この構成によってもソフトボタンで入力する場合と同様の効果を奏する。
上述した実施の形態1から実施の形態3においては、角速度センサと加速度センサをそれぞれ1つずつ用いて車体姿勢角を計測するように構成したが、上述した各実施の形態で未設置の他軸にも角速度センサと加速度センサを取り付ければ、上述した各実施の形態において、推定した他軸の加速度または角速度の実測値が得られるので、車体姿勢をより高精度に計測できる。
以上のように、この発明に係るカーナビゲーション装置は、筐体の車体取付角を用いて車体姿勢を補正することで、車両の位置および方位を高精度で測定することのできるカーナビゲーション装置としたので、取付角を制限しないカーナビゲーション装置などに用いるのに適している。

Claims (9)

  1. 車両の移動距離に応じたパルス信号を出力する距離センサと、
    筐体の垂直方向をセンサ検知軸とする角速度に応じた信号を出力する角速度センサと、
    前記筐体の水平面前後方向をセンサ検知軸とする加速度に応じた信号を出力する加速度センサと、
    前記距離センサから送られてくるパルス信号に基づき車体進行方向速度および車体進行方向加速度を計測する車体速度・加速度計測手段と、
    前記角速度センサから出力される信号に基づき角速度を計測する角速度計測手段と、
    前記車体速度・加速度計測手段で計測された車体進行方向速度と前記角速度計測手段で計測された角速度とに基づき車体ロール角を推定する車体ロール角推定手段と、
    前記筐体がヨー方向に回転されて車体に取り付けられた場合の前記加速度センサの出力信号をヨー方向の所定角度毎に推定する加速度センサ出力推定手段と、
    前記加速度センサ出力推定手段で推定された推定値の中で、前記加速度センサから出力される信号から該信号のオフセット成分を差し引くことにより得られた値に最も一致する推定値が得られた場合の角度を筐体のヨー方向車体取付角として特定するヨー方向車体取付角検出手段
    とを備えたカーナビゲーション装置。
  2. 車両の移動距離に応じたパルス信号を出力する距離センサと、
    筐体の垂直方向をセンサ検知軸とする角速度に応じた信号を出力する角速度センサと、
    前記筐体の水平面前後方向をセンサ検知軸とする加速度に応じた信号を出力する加速度センサと、
    前記距離センサから送られてくるパルス信号に基づき車体進行方向速度および車体進行方向加速度を計測する車体速度・加速度計測手段と、
    前記角速度センサから出力される信号に基づき角速度を計測する角速度計測手段と、
    前記車体速度・加速度計測手段で計測された車体進行方向速度と前記角速度計測手段で計測された角速度に基づき車体ロール角を推定する車体ロール角推定手段と、
    車体速度・加速度計測手段で計測された車体進行方向加速度の加速度センサ信号成分と車体ロール角推定手段で推定された車体ロール角の加速度センサ信号成分とを合成した加速度センサ信号成分を推定する加速度センサ出力推定手段と、
    加速度センサから出力される信号から前記加速度センサ出力推定手段で推定された加速度センサ信号成分を差し引いた値である仮オフセットが所定の範囲内に収まる状態が所定距離以上または所定角度以上継続する場合に、オフセット基準値と仮オフセットの差異から、筐体のピッチ方向車体取付角を特定するピッチ方向車体取付角検出手段
    とを備えたことを特徴とするカーナビゲーション装置。
  3. ヨー方向車体取付角検出手段によって特定されたヨー方向車体取付角に基づいて、車体速度・加速度計測手段で計測された車体進行方向加速度の加速度センサ信号成分と車体ロール角推定手段で推定された車体ロール角の加速度センサ信号成分とを合成し、加速度センサから出力される信号から該合成により得られた信号成分を引去った残りの信号から車体ピッチ角を推定する車体ピッチ角推定手段と、
    前記車体ピッチ角推定手段で推定された車体ピッチ角と前記車体ロール角推定手段で推定された車体ロール角とを用いて、筐体の垂直方向をセンサ検知軸とする角速度と車体進行方向の加速度、速度および距離とを、鉛直軸周りの角速度と水平面進行方向における加速度、速度および距離とにそれぞれ変換する車体姿勢補正手段
    とを備えたことを特徴する請求項1記載のカーナビゲーション装置。
  4. 車体速度・加速度計測手段で計測された車体進行方向加速度の加速度センサ信号成分と車体ロール角推定手段で推定された車体ロール角の加速度センサ信号成分とを合成し、加速度センサから出力される信号から該合成により得られた信号成分を引去った残りの信号から車体ピッチ角を算出し、さらにピッチ方向車体取付角検出手段によって特定されたピッチ方向車体取付角を用いて算出した車体ピッチ角を補正する車体ピッチ角推定手段と、
    前記車体ピッチ角推定手段で推定された車体ピッチ角と前記車体ロール角推定手段で推定された車体ロール角とを用いて、筐体の垂直方向をセンサ検知軸とする角速度と車体進行方向の加速度、速度および距離を、鉛直軸周りの角速度と水平面進行方向における加速度、速度および距離とにそれぞれ変換する車体姿勢補正手段
    とを備えたことを特徴する請求項2記載のカーナビゲーション装置。
  5. 車体ロール角推定手段で推定された車体ロール角と角速度計測手段で計測された角速度とを用いて、加速度センサの車体ローリング加速度信号成分を計算する車体ローリング加速度信号成分推定手段を備え、
    車体ピッチ角推定手段は、前記車体ローリング加速度信号成分推定手段で計算された車体ローリング加速度信号成分をさらに用いて車体ピッチ角を算出する
    ことを特徴する請求項3記載のカーナビゲーション装置。
  6. 加速度センサ出力推定手段は、さらに、車体速度・加速度計測手段で計測された車体進行方向加速度の加速度センサ信号成分と車体ロール角推定手段で推定された車体ロール角の加速度センサ信号成分とを合成した加速度センサ信号成分を推定し、
    加速度センサから出力される信号から前記加速度センサ出力推定手段で推定された加速度センサ信号成分を差し引いた値である仮オフセットが所定の範囲内に収まる状態が所定距離以上または所定角度以上継続する場合に、オフセット基準値と仮オフセットの差異から、筐体のピッチ方向車体取付角を特定するピッチ方向車体取付角検出手段と、
    ヨー方向車体取付角検出手段によって特定されたヨー方向車体取付角および前記ピッチ方向車体取付角検出手段によって特定されたピッチ方向車体取付角が測位精度に作用する影響を評価する車体取付角影響評価手段と、
    前記ヨー方向車体取付角または前記ピッチ方向車体取付角の少なくとも1つと、前記車体取付角影響評価手段による評価結果を報知する報知手段
    とを備えたことを特徴する請求項1記載のカーナビゲーション装置。
  7. ヨー方向車体取付角検出手段によって特定されたヨー方向車体取付角に基づいて、車体速度・加速度計測手段で計測された車体進行方向加速度の加速度センサ信号成分と車体ロール角推定手段で推定された車体ロール角の加速度センサ信号成分とを合成し、加速度センサから出力される信号から該合成により得られた信号成分を引去った残りの信号から車体ピッチ角を推定し、または、車体速度・加速度計測手段で計測された車体進行方向加速度の加速度センサ信号成分と車体ロール角推定手段で推定された車体ロール角の加速度センサ信号成分とを合成し、加速度センサから出力される信号から該合成により得られた信号成分を引去った残りの信号から車体ピッチ角を算出し、さらにピッチ方向車体取付角検出手段によって特定されたピッチ方向車体取付角を用いて算出した車体ピッチ角を補正する車体ピッチ角推定手段と、
    前記車体ピッチ角推定手段で推定された車体ピッチ角と前記車体ロール角推定手段で推定された車体ロール角とを用いて、筐体の垂直方向をセンサ検知軸とする角速度と車体進行方向の加速度、速度および距離とを、鉛直軸周りの角速度と水平面進行方向における加速度、速度および距離とにそれぞれ変換する車体姿勢補正手段
    とを備えたことを特徴する請求項6記載のカーナビゲーション装置。
  8. 報知手段により報知された内容に対する応答を入力する操作入力手段を備え、
    車体姿勢補正手段は、前記操作入力手段からの入力に応じた変換を実行する
    ことを特徴とする請求項7記載のカーナビゲーション装置。
  9. 加速度センサから出力される信号から車体ピッチ角推定手段から出力される信号の推定値を差し引いた値が所定の範囲内に収まる状態が所定距離以上または所定角度以上継続する場合には、該値を用いて加速度センサのオフセットを補正する加速度センサオフセット補正手段
    を備えたことを特徴する請求項3記載のカーナビゲーション装置。
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