JP4441247B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Description

この発明はエレベータの制御装置に関するものである。
従来のエレベータの制御装置においては、エレベータ装置の待機電力を低減するために、エレベータの待機中は電力源から電力変換器及び制御電源回路への電力供給を遮断し、エレベータを動作すべき指令があった場合にはその指令に連動してそれらに電力を供給するリレー回路手段を備えたものがある（例えば、特許文献１参照）。
特開２００１−２３３５号公報
従来のエレベータの制御装置では、電源制御回路をリレー回路で構成しているために、各乗場とかごの呼び釦にコイルを励磁できるだけの接点容量を持つスイッチが必要となり、コスト及び信頼性の面で問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、待機電力を低減するために乗場及びかごの呼びを制御する装置専用の制御電源を設けることにより、その他の機器の電源を遮断することを可能にしたエレベータの制御装置を提供するものである。
この発明に係るエレベータの制御装置においては、メインブレーカーを介して商用電源からの電源供給を受けて、エレベータ制御回路、インバータ駆動回路及びドア駆動回路に制御電源を供給する第１の制御電源と、メインブレーカーを介して商用電源からの電源供給を受けて、エレベータの待機中も乗場及びかご呼びを制御する乗場及びかご呼び制御装置に制御電源を供給する第２の制御電源と、商用電源から第１の制御電源とコンバータに供給する電源を遮断するための遮断装置とを備え、エレベータ制御回路は、かごが停止後一定時間以上呼びがない場合、エレベータを待機モードに移行させることを判断するとともに、乗場及びかご呼び制御装置に遮断装置をＯＦＦする指令を出し、乗場及びかご呼び制御装置は、エレベータ制御回路からの指令を受けると、遮断装置をＯＦＦし第１の制御電源とコンバータに供給する電源を遮断するようにしたものである。
この発明は、エレベータ制御回路がエレベータを待機モードに移行させると判断したとき、乗場及びかご呼び制御装置が遮断装置を動作させて、第１の制御電源とコンバータに供給する電源を遮断するようにしたので、待機電力を大幅に削減することができる。
実施の形態１
以下、この発明の実施の形態１を図面に基づいて説明する。
図１は、この発明の実施の形態１に係るエレベータの制御装置を示す構成図である。
図中、１はエレベータのメインブレーカー、２は商用電源からの電源供給を遮断するための電磁接触器、３はエレベータの安全回路を構成している電磁接触器であり、非常時にコンバータ４への電力供給を遮断する。４はコンバータ、５は平滑コンデンサ、６はインバータ、７はモータ、８はエレベータの巻上機、９は第１の制御電源であり、エレベータ制御回路１０、インバータ駆動回路１１、及びかごドア駆動回路（図示せず）に制御用電源を供給する。エレベータ制御回路１０は、かごが停止後ある一定時間以上呼びがない場合は、エレベータを待機モードに移行させることを判断するとともに、後述する乗場及びかご呼び制御装置１４に電磁接触器２をＯＦＦするように指令を出す。１２はエレベータの釣合いおもり、１３はメインブレーカー１を介して商用電源からの電源供給を受ける第２の制御電源であり、エレベータの待機中も乗場及びかご呼びを制御する乗場及びかご呼び制御装置１４に制御用電源を供給している。乗場及びかご呼び制御装置１４は、エレベータ制御回路１０からの指令を受けると、電磁接触器２をＯＦＦし、コンバータ４及び第１の制御電源９に供給する電源を遮断する。１５は乗場呼び釦、１６はかごの呼び釦、１７はエレベータのかごである。
次に動作について説明する。かご１７が停止後ある一定時間以上呼びがない場合は、エレベータ制御回路１０がエレベータを待機モードに移行させることを判断し、乗場及びかご呼び制御装置１４に電磁接触器２をＯＦＦするように指令を出す。乗場及びかご呼び制御装置１４はこの指令を受けて電磁接触器２をＯＦＦし、コンバータ４及び第１の制御電源９に供給する電源を遮断する。これにより大幅な待機電力を削減することが可能となる。乗場またはかごからの呼びが発生した場合は、乗場及びかご呼び制御装置１４が呼びの信号を受けて電磁接触器２を〇Ｎし、コンバータ４及び第１の制御電源９に電力が供給され、通常のエレベータの運転制御に戻る。
実施の形態２
図２は、この発明の実施の形態２に係るエレベータの制御装置を示す構成図である。
図２を用いてこの発明の実施の形態２について説明する。
この実施の形態２では、実施の形態１と比較して、商用電源からの電源供給を遮断するための電磁接触器２がない構成である。９は例えば直流安定化電源等で構成される第１の制御電源であり、エレベータ制御回路１０、インバータ駆動回路１１、及びかごドア駆動回路（図示せず）に制御用電源を供給する。エレベータ制御回路１０は、かごが停止後ある一定時間以上呼びがない場合は、エレベータを待機モードに移行させることを判断するとともに、乗場及びかご呼び制御装置１４に第１の電源９を遮断するように指令を出す。第１の制御電源９は、発振を止める等の手段で容易に遮断することができる。乗場及びかご呼び制御装置１４は、エレベータ制御回路１０からの指令を受けると、第１の電源９を遮断するが、これにより電磁接触器３を駆動する電源も遮断されるため、コンバータ４への電源供給も遮断される。
次に動作について説明する。実施の形態１の説明と同様、かご１７が停止後ある一定時間以上呼びがなく、エレベータ制御回路１０がエレベータ待機モードに移行させることを判断した場合は、乗場及びかご呼び制御装置１４に第１の制御電源９を遮断するように指令を出す。第１の制御電源９は例えば直流安定化電源等で構成することにより、発振を止める等の手段で容易に遮断できる。指令を受けた乗場及びかご呼び制御装置１４は、第１の制御電源９を遮断するが、これにより電磁接触器３を駆動する電源も遮断されるため、コンバータ４への電源供給も遮断される。これにより、実施の形態１よりも安価な構成で待機電力の削減を図ることができる。乗場またはかごからの呼びが発生した場合は、乗場及びかご呼び制御装置１４が呼びの信号を受けて第１の制御電源９を０Ｎし、エレベータ制御回路１０に電力を供給することにより通常のエレベータの運転制御に戻る。なお、第１の制御電源９の遮断はエレベータ制御回路１０が行っても同様の機能を実現することができる。
実施の形態３
この実施の形態３では、例えば乗場の表示器を点滅させることにより、エレベータの利用者に対し、エレベータが待機モードに移行していることを認知させるようにしたものである。
これにより、エレベータの利用者にエレベータ起動時間の遅れに対する違和感を少しでも緩和させることができる。
この発明の実施の形態１に係るエレベータの制御装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態２に係るエレベータの制御装置を示す構成図である。
符号の説明
１ メインブレーカー
２、３ 電磁接触器
４ コンバータ
５ 平滑コンデンサ
６ インバータ
７ モータ
８ エレベータの巻上機
９ 第１の制御電源
１０ エレベータ制御回路
１１ インバータ駆動回路
１２ 釣合いおもり
１３ 第２の制御電源
１４ 乗場及びかご呼び制御装置
１５ 乗場呼び釦
１６ かごの呼び釦
１７ エレベータのかご

Claims (3)

  1. メインブレーカーを介して商用電源からの電源供給を受けて、エレベータ制御回路、インバータ駆動回路及びドア駆動回路に制御電源を供給する第１の制御電源と、
    メインブレーカーを介して商用電源からの電源供給を受けて、エレベータの待機中も乗場及びかご呼びを制御する乗場及びかご呼び制御装置に制御電源を供給する第２の制御電源と、
    商用電源から前記第１の制御電源とコンバータに供給する電源を遮断するための遮断装置とを備え、
    前記エレベータ制御回路は、かごが停止後一定時間以上呼びがない場合、エレベータを待機モードに移行させることを判断するとともに、前記乗場及びかご呼び制御装置に前記遮断装置をＯＦＦする指令を出し、前記乗場及びかご呼び制御装置は、前記エレベータ制御回路からの指令を受けると、前記遮断装置をＯＦＦし前記第１の制御電源とコンバータに供給する電源を遮断することを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. メインブレーカーを介して商用電源からの電源供給を受けて、エレベータ制御回路、インバータ駆動回路及びドア駆動回路に制御電源を供給するとともに、発振停止手段で遮断されるとコンバータへの電源供給を遮断する第１の制御電源と、
    メインブレーカーを介して商用電源からの電源供給を受けて、エレベータの待機中も乗場及びかご呼びを制御する乗場及びかご呼び制御装置に制御電源を供給する第２の制御電源と、
    前記エレベータ制御回路は、かごが停止後一定時間以上呼びがない場合、エレベータを待機モードに移行させることを判断するとともに、前記乗場及びかご呼び制御装置に前記第１の制御電源を遮断する指令を出し、前記乗場及びかご呼び制御装置は、前記エレベータ制御回路からの指令を受けると、前記第１の制御電源を遮断して、前記コンバータへの電源供給を遮断することを特徴とするエレベータの制御装置。
  3. エレベータの待機モード中に、乗場及びかご呼びを制御する乗場及びかご呼び制御装置が乗場の表示器を点滅させ、利用者に待機モード中であることを認知させることを特徴とする請求項１又は請求項２記載のエレベータの制御装置。
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