JP3294477B2 - 巻上機の制御装置 - Google Patents
巻上機の制御装置Info
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- JP3294477B2 JP3294477B2 JP16889595A JP16889595A JP3294477B2 JP 3294477 B2 JP3294477 B2 JP 3294477B2 JP 16889595 A JP16889595 A JP 16889595A JP 16889595 A JP16889595 A JP 16889595A JP 3294477 B2 JP3294477 B2 JP 3294477B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電動巻上機に係り、特に
供給電源の相の誤接続および電極溶着に起因する事故の
発生を防止する巻上機の制御装置に関する。
供給電源の相の誤接続および電極溶着に起因する事故の
発生を防止する巻上機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から一般に採用されている巻上機の
制御装置を電気チェンブロックを例にとって説明する。
図6は従来技術による電気チェンブロックの展開接続図
であり、図7は図6の実態接続図である。
制御装置を電気チェンブロックを例にとって説明する。
図6は従来技術による電気チェンブロックの展開接続図
であり、図7は図6の実態接続図である。
【0003】これらの図において電気チェンブロック
は、電源を供給する給電ケーブル1、巻き上げ、あるい
は巻き下げの制御をおこなう電磁スイッチ2、巻き上げ
過ぎ、あるいは巻き下げ過ぎを防止するリミットスイッ
チ3、駆動源となる電動機4、制御装置のブレーキ5、
操作回路の電圧を下げるためのトランス6、供給電源の
接続が逆相である場合に運転を停止する逆相防止リレー
7、および巻き上げあるいは巻き下げ運転の操作指令を
おこなう押しボタンスイッチ8で構成される。
は、電源を供給する給電ケーブル1、巻き上げ、あるい
は巻き下げの制御をおこなう電磁スイッチ2、巻き上げ
過ぎ、あるいは巻き下げ過ぎを防止するリミットスイッ
チ3、駆動源となる電動機4、制御装置のブレーキ5、
操作回路の電圧を下げるためのトランス6、供給電源の
接続が逆相である場合に運転を停止する逆相防止リレー
7、および巻き上げあるいは巻き下げ運転の操作指令を
おこなう押しボタンスイッチ8で構成される。
【0004】給電ケーブル1のR,S,Tの3相にはそ
れぞれ巻き上げ用接点16と巻き上げ主回路用接点17
を介して電動機4に給電可能に結線され、また、巻き下
げ用接点21と巻き下げ主回路用接点22を介して給電
可能に結線されている。逆相防止リレー7は、前記給電
ケーブル1からのT,S,Rの各3相とそれぞれ一端が
接続され、他端で結線されたコンデンサ9、抵抗10お
よびリレー11と、トランス6の2次側の一端を介して
巻き上げ用コイル15および巻き下げ用コイル20の一
端とそれぞれと結線されたリレー接点12とからなる。
巻き上げ用コイル15の他端はトランスの2次側の他端
と巻き上げ用ボタン13と巻き上げ操作回路用接点14
を介して接続され、巻き下げ用コイル20の他端はトラ
ンスの2次側の他端と巻き下げ用ボタン18と巻き下げ
操作回路用接点19を介して接続されている。また、ブ
レーキ5は給電ケーブル1のS相と電動機4のU相間に
接続されている。
れぞれ巻き上げ用接点16と巻き上げ主回路用接点17
を介して電動機4に給電可能に結線され、また、巻き下
げ用接点21と巻き下げ主回路用接点22を介して給電
可能に結線されている。逆相防止リレー7は、前記給電
ケーブル1からのT,S,Rの各3相とそれぞれ一端が
接続され、他端で結線されたコンデンサ9、抵抗10お
よびリレー11と、トランス6の2次側の一端を介して
巻き上げ用コイル15および巻き下げ用コイル20の一
端とそれぞれと結線されたリレー接点12とからなる。
巻き上げ用コイル15の他端はトランスの2次側の他端
と巻き上げ用ボタン13と巻き上げ操作回路用接点14
を介して接続され、巻き下げ用コイル20の他端はトラ
ンスの2次側の他端と巻き下げ用ボタン18と巻き下げ
操作回路用接点19を介して接続されている。また、ブ
レーキ5は給電ケーブル1のS相と電動機4のU相間に
接続されている。
【0005】まず、上記の回路において供給電源の接続
が正相の場合について説明する。
が正相の場合について説明する。
【0006】供給電源が正相の場合は、コンデンサ9と
抵抗10を組み合わせたリレー11により構成される逆
相防止リレー7が動作してリレー接点12が閉じること
により操作回路が構成される。
抵抗10を組み合わせたリレー11により構成される逆
相防止リレー7が動作してリレー接点12が閉じること
により操作回路が構成される。
【0007】巻き上げ運転をおこなう場合は、押しボタ
ンスイッチ8の巻き上げ用ボタン13を押すことによ
り、リミットスイッチ3の巻き上げ操作回路用接点14
を介して電磁スイッチ2の巻き上げ用コイル15が励磁
され、巻き上げ用接点16が閉じ、リミットスイッチ3
の巻き上げ主回路用接点17を介して電動機4に給電さ
れ、同時にブレーキ5にも給電されて開放し、電動機4
が回転する。このとき供給電源のR・S・T相は、それ
ぞれ電動機4のU・V・W相に接続されて正転する。巻
き下げ運転をおこなう場合は、押しボタンスイッチ8の
巻き下げ用ボタン18を押すことにより、リミットスイ
ッチ3の巻き下げ操作回路用接点19を介して電磁スイ
ッチ2の巻き下げ用コイル20が励磁され、巻き下げ用
接点21が閉じ、ここで供給電源のR・S・T相が反転
してT・S・R相となり、リミットスイッチ3の巻き下
げ主回路用接点22を介して電動機4に給電され、同時
にブレーキ5にも給電されて開放し、電動機4が回転す
る。このとき反転された供給電源のT・S・R相がそれ
ぞれ電動機4のU・V・W相に接続されて逆相となる。
巻き上げ過ぎ運転時は、リミットスイッチ3の巻き上げ
操作回路用接点14、および巻き上げ主回路用接点17
が開き、操作回路および主回路の電源が遮断されて停止
する。これは巻き下げ過ぎ運転の場合も同様である。
ンスイッチ8の巻き上げ用ボタン13を押すことによ
り、リミットスイッチ3の巻き上げ操作回路用接点14
を介して電磁スイッチ2の巻き上げ用コイル15が励磁
され、巻き上げ用接点16が閉じ、リミットスイッチ3
の巻き上げ主回路用接点17を介して電動機4に給電さ
れ、同時にブレーキ5にも給電されて開放し、電動機4
が回転する。このとき供給電源のR・S・T相は、それ
ぞれ電動機4のU・V・W相に接続されて正転する。巻
き下げ運転をおこなう場合は、押しボタンスイッチ8の
巻き下げ用ボタン18を押すことにより、リミットスイ
ッチ3の巻き下げ操作回路用接点19を介して電磁スイ
ッチ2の巻き下げ用コイル20が励磁され、巻き下げ用
接点21が閉じ、ここで供給電源のR・S・T相が反転
してT・S・R相となり、リミットスイッチ3の巻き下
げ主回路用接点22を介して電動機4に給電され、同時
にブレーキ5にも給電されて開放し、電動機4が回転す
る。このとき反転された供給電源のT・S・R相がそれ
ぞれ電動機4のU・V・W相に接続されて逆相となる。
巻き上げ過ぎ運転時は、リミットスイッチ3の巻き上げ
操作回路用接点14、および巻き上げ主回路用接点17
が開き、操作回路および主回路の電源が遮断されて停止
する。これは巻き下げ過ぎ運転の場合も同様である。
【0008】次に、供給電源の接続が逆相の場合につい
て説明する。
て説明する。
【0009】供給電源が逆相の場合は、逆相防止リレー
7の中のリレー11の端子電圧が低く、リレー11が動
作できないためにリレー接点12は閉じることができ
ず、従って操作回路が構成されず運転不可の状態が保持
される。そこで、運転不可時の対応として、供給電源の
R・S・T相の接続が逆相であることから、R・S・T
相の3本中の2本を入れ換えて正相に接続換えする旨、
銘板、取扱説明書等に明記して作業指導する方法がとら
れている。
7の中のリレー11の端子電圧が低く、リレー11が動
作できないためにリレー接点12は閉じることができ
ず、従って操作回路が構成されず運転不可の状態が保持
される。そこで、運転不可時の対応として、供給電源の
R・S・T相の接続が逆相であることから、R・S・T
相の3本中の2本を入れ換えて正相に接続換えする旨、
銘板、取扱説明書等に明記して作業指導する方法がとら
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用者
が銘板、取扱説明書等に記載した作業指導を見落とした
場合は、供給電源の接続が逆相であることが原因で作動
不良が生じているにもかかわらず、運転ができないため
欠陥等の製品不良に誤認され、その誤認に基づいてクレ
ームがつくと、単に使用者側の誤結線に起因する本来必
要としないクレーム処理を行わなければならない。
が銘板、取扱説明書等に記載した作業指導を見落とした
場合は、供給電源の接続が逆相であることが原因で作動
不良が生じているにもかかわらず、運転ができないため
欠陥等の製品不良に誤認され、その誤認に基づいてクレ
ームがつくと、単に使用者側の誤結線に起因する本来必
要としないクレーム処理を行わなければならない。
【0011】また、供給電源の接続は製品から引き出さ
れたケーブルを配電盤等に接続しておこなうが、その接
続場所が遠かったり、高所である場合、あるいは、クレ
ーン設備の関係で容易に立ち入ることができない場所で
ある等の理由で、使用者が供給電源の接続が逆相である
ことを認識した状態で、手元にある押しボタンスイッチ
の内部配線を入れ換え、とにかく、巻き上げ用押しボタ
ンを押すと巻き上げ運転がなされ、巻き下げ用押しボタ
ンを押すと巻き下げ運転がなされるようにして使用する
ケースがある。このような場合には、前述の通り過巻き
防止装置が失効し、言い換えれば回路的に過巻き防止装
置が機能しなくなり、これによって部品の破損、荷物の
落下等危険な状態となる。
れたケーブルを配電盤等に接続しておこなうが、その接
続場所が遠かったり、高所である場合、あるいは、クレ
ーン設備の関係で容易に立ち入ることができない場所で
ある等の理由で、使用者が供給電源の接続が逆相である
ことを認識した状態で、手元にある押しボタンスイッチ
の内部配線を入れ換え、とにかく、巻き上げ用押しボタ
ンを押すと巻き上げ運転がなされ、巻き下げ用押しボタ
ンを押すと巻き下げ運転がなされるようにして使用する
ケースがある。このような場合には、前述の通り過巻き
防止装置が失効し、言い換えれば回路的に過巻き防止装
置が機能しなくなり、これによって部品の破損、荷物の
落下等危険な状態となる。
【0012】さらに、電磁スイッチ、リレーあるいはリ
ミットスイッチが溶着するという異常事態が発生する
と、制御不能の状態を招来するので運転上不都合が生じ
るだけでなく、この不都合が事故に結びつくおそれがあ
る。特に、現実的に発生しやすいのは電磁スイッチの溶
着である。これは、リレーの接点の場合には、接点が閉
じてから通電が開始されることから投入電流がなく、通
電電流と遮断電流のみを負担し、また、リミットスイッ
チの接点の場合には、操作回路用接点が動作不可時のみ
主回路用接点が動作するので操作回路電流が小さいから
である。これに対し、電磁スイッチの場合には、投入、
通電、遮断の全ての電流を負担することから、接点溶着
現象の発生確率が高くなる。
ミットスイッチが溶着するという異常事態が発生する
と、制御不能の状態を招来するので運転上不都合が生じ
るだけでなく、この不都合が事故に結びつくおそれがあ
る。特に、現実的に発生しやすいのは電磁スイッチの溶
着である。これは、リレーの接点の場合には、接点が閉
じてから通電が開始されることから投入電流がなく、通
電電流と遮断電流のみを負担し、また、リミットスイッ
チの接点の場合には、操作回路用接点が動作不可時のみ
主回路用接点が動作するので操作回路電流が小さいから
である。これに対し、電磁スイッチの場合には、投入、
通電、遮断の全ての電流を負担することから、接点溶着
現象の発生確率が高くなる。
【0013】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、供給電源のR・S・
T相の接続の仕方によらず、常に、操作指令に対し正し
い運転が行えるとともに、接点が溶着した場合において
も事故を招来するおそれのない巻上機の制御装置を提供
することにある。
みてなされたもので、その目的は、供給電源のR・S・
T相の接続の仕方によらず、常に、操作指令に対し正し
い運転が行えるとともに、接点が溶着した場合において
も事故を招来するおそれのない巻上機の制御装置を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、供給電源から電動機へ正相で電源を供給
する第1の電源回路と、供給電源から電動機へ逆相で電
源を供給する第2の電源回路と、巻き上げ運転か巻き下
げ運転かを指示する指示手段と、指示手段の巻き上げ側
指示出力に応じて第1の電源回路を断接する第1の開閉
手段と、指示手段の巻き下げ側指示出力に応じて第2の
電源回路を断接する第2の開閉手段と、巻き上げ状態の
最高位置と巻き下げ状態の最低位置を規定するリミット
スイッチとを備え、3相電源の相順を切り替えることに
よって電動機を正転あるいは逆転させて巻き上げ運転あ
るいは巻き下げ運転を行う巻上機の制御装置において、
供給電源と電動機とが逆相で接続されているときには作
動不能に設定されるとともに、前記第1の電源回路と前
記第2の電源回路との接続状態を変更し、供給する電源
の相を逆転させるリレーを備え、前記リレーは、前記供
給電源のR・S・Tの相順に応じてリレーの端子電圧を
変化させて作動し、供給電源に対して電動機が正相に接
続されているときには、操作手段によって上昇指示した
ときのみ上昇動作を可能とし、上昇動作は前記リミット
スイッチによって設定される最高位置までに制限され、
供給電源に対して電動機が逆相に接続されているときに
は、操作手段によって下降指示したときのみ下降動作を
可能とし、下降動作は前記リミットスイッチによって設
定される最低位置までに制限されるようにしたことを特
徴としている。。
め、本発明は、供給電源から電動機へ正相で電源を供給
する第1の電源回路と、供給電源から電動機へ逆相で電
源を供給する第2の電源回路と、巻き上げ運転か巻き下
げ運転かを指示する指示手段と、指示手段の巻き上げ側
指示出力に応じて第1の電源回路を断接する第1の開閉
手段と、指示手段の巻き下げ側指示出力に応じて第2の
電源回路を断接する第2の開閉手段と、巻き上げ状態の
最高位置と巻き下げ状態の最低位置を規定するリミット
スイッチとを備え、3相電源の相順を切り替えることに
よって電動機を正転あるいは逆転させて巻き上げ運転あ
るいは巻き下げ運転を行う巻上機の制御装置において、
供給電源と電動機とが逆相で接続されているときには作
動不能に設定されるとともに、前記第1の電源回路と前
記第2の電源回路との接続状態を変更し、供給する電源
の相を逆転させるリレーを備え、前記リレーは、前記供
給電源のR・S・Tの相順に応じてリレーの端子電圧を
変化させて作動し、供給電源に対して電動機が正相に接
続されているときには、操作手段によって上昇指示した
ときのみ上昇動作を可能とし、上昇動作は前記リミット
スイッチによって設定される最高位置までに制限され、
供給電源に対して電動機が逆相に接続されているときに
は、操作手段によって下降指示したときのみ下降動作を
可能とし、下降動作は前記リミットスイッチによって設
定される最低位置までに制限されるようにしたことを特
徴としている。。
【0015】
【0016】なお、後述の実施例において第1の電源回
路は接続回路33,34、A側接点26、巻き上げ主回
路用接点17を含むR・S・T相への接続回路に対応
し、第2の電源回路は接続回路35,36、B側接点2
9、巻き下げ主回路接点22を含むR・S・T相への接
続回路に対応し、指示手段は押しボタンスイッチ8に対
応し、第1の開閉手段はA側接点26に対応し、第2の
開閉手段はB側接点29に対応し、リミットスイッチは
17,22に対応し、リレーは逆転反転リレー23に対
応する。
路は接続回路33,34、A側接点26、巻き上げ主回
路用接点17を含むR・S・T相への接続回路に対応
し、第2の電源回路は接続回路35,36、B側接点2
9、巻き下げ主回路接点22を含むR・S・T相への接
続回路に対応し、指示手段は押しボタンスイッチ8に対
応し、第1の開閉手段はA側接点26に対応し、第2の
開閉手段はB側接点29に対応し、リミットスイッチは
17,22に対応し、リレーは逆転反転リレー23に対
応する。
【0017】
【作用】巻上機、例えば電気チェンブロックでは、小
形、軽量で移設・架設が容易であることから、供給電源
の接続作業頻度が高い。そのため、作業者が任意に接続
した供給電源のR・S・T相をとり込み、例えばコンデ
ンサと抵抗を組み合わせたリレーの端子電圧を正相の場
合と逆相の場合とで大きく変えることにより、正相であ
るか逆相であるかを検出し、逆相であってもリレー接点
を介して正相時の巻き上げ回路と巻き下げ回路を入れ換
えることにより、常に、巻き上げ指令時は電動機のU・
V・W相にはそれぞれ供給電源のR・S・T相が接続さ
れて電動機は正転し、巻き下げ指令時は電動機のU・V
・W相にはそれぞれ供給電源のT・S・R相が接続され
て電動機は逆転する。これによって、供給電源の接続換
えを必要とせず、しかも、過巻き防止装置も確実に動作
し、簡略な構造で高い信頼性を得ることができる。
形、軽量で移設・架設が容易であることから、供給電源
の接続作業頻度が高い。そのため、作業者が任意に接続
した供給電源のR・S・T相をとり込み、例えばコンデ
ンサと抵抗を組み合わせたリレーの端子電圧を正相の場
合と逆相の場合とで大きく変えることにより、正相であ
るか逆相であるかを検出し、逆相であってもリレー接点
を介して正相時の巻き上げ回路と巻き下げ回路を入れ換
えることにより、常に、巻き上げ指令時は電動機のU・
V・W相にはそれぞれ供給電源のR・S・T相が接続さ
れて電動機は正転し、巻き下げ指令時は電動機のU・V
・W相にはそれぞれ供給電源のT・S・R相が接続され
て電動機は逆転する。これによって、供給電源の接続換
えを必要とせず、しかも、過巻き防止装置も確実に動作
し、簡略な構造で高い信頼性を得ることができる。
【0018】さらに、リレーを上述のように構成するこ
とによって、電磁スイッチの接点が溶着するという事故
が発生しても、正相に接続されている場合は上昇動作、
逆相に接続されている場合は下降動作のみしか行うこと
ができず、反転動作が発生することがないので、チェー
ン切れなどの重大な事故を招来することはない。
とによって、電磁スイッチの接点が溶着するという事故
が発生しても、正相に接続されている場合は上昇動作、
逆相に接続されている場合は下降動作のみしか行うこと
ができず、反転動作が発生することがないので、チェー
ン切れなどの重大な事故を招来することはない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る電気チェンブロ
ックについて図面を参照しながら説明する。
ックについて図面を参照しながら説明する。
【0020】図1は実施例に係る電気チェンブロックの
制御回路の展開接続図、図2は実施例に係るる電気チェ
ンブロックの内部構造を示す断面図、図3はその外観
図、図4は実施例に係る電気チェンブロックの動作手順
を示すフローチャートである。
制御回路の展開接続図、図2は実施例に係るる電気チェ
ンブロックの内部構造を示す断面図、図3はその外観
図、図4は実施例に係る電気チェンブロックの動作手順
を示すフローチャートである。
【0021】この実施例は図6および図7における逆相
防止リレー7のリレー接点12を操作回路用リレー接点
24と主回路用リレー接点27に置き換えたもので、そ
の他の各部は図6および図7に示した従来例と同等に構
成され、機械的な構成は図2および図3のようになって
おり、従来例および実施例に対応する各部には同一の参
照符号を付し、詳細な説明は省略する。
防止リレー7のリレー接点12を操作回路用リレー接点
24と主回路用リレー接点27に置き換えたもので、そ
の他の各部は図6および図7に示した従来例と同等に構
成され、機械的な構成は図2および図3のようになって
おり、従来例および実施例に対応する各部には同一の参
照符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0022】ここで、操作回路用リレー接点24は、巻
き上げ用コイル15と巻き上げ操作回路用接点との接続
ライン31、および巻き下げ用コイル19と巻き下げ用
コイル20との接続ライン32にそれぞれ設けられ、主
回路用リレー接点27は、電源供給側の巻き上げ用接点
16のR相と電動機4のU相との接続ライン33、同じ
くT相とW相との接続ライン34、電源供給側の巻き下
げ用接点21のR相と電動機4のW相との接続ライン3
5、 同じくT相とU相との接続ライン36にそれぞれ
設けられている。なお、図2および図3において、符号
41は電気チェンブロックを吊り下げるための上側のフ
ック、符号42はチェン、符号43はチェン42の下端
に設けられ、吊り上げ対象物を吊り下げる下側のフッ
ク、符号44は下端に押しボタンスイッチ8が備えられ
たケーブルである。
き上げ用コイル15と巻き上げ操作回路用接点との接続
ライン31、および巻き下げ用コイル19と巻き下げ用
コイル20との接続ライン32にそれぞれ設けられ、主
回路用リレー接点27は、電源供給側の巻き上げ用接点
16のR相と電動機4のU相との接続ライン33、同じ
くT相とW相との接続ライン34、電源供給側の巻き下
げ用接点21のR相と電動機4のW相との接続ライン3
5、 同じくT相とU相との接続ライン36にそれぞれ
設けられている。なお、図2および図3において、符号
41は電気チェンブロックを吊り下げるための上側のフ
ック、符号42はチェン、符号43はチェン42の下端
に設けられ、吊り上げ対象物を吊り下げる下側のフッ
ク、符号44は下端に押しボタンスイッチ8が備えられ
たケーブルである。
【0023】このように構成された実施例において供給
電源の接続が正相の場合には、以下のようになる。すな
わち、供給電源が正相の場合は、コンデンサ9と抵抗1
0を組み合わせたリレー30により構成される逆相反転
リレー23が動作して操作回路用リレー接点24が閉じ
ることにより操作回路が構成される。同時に主回路用リ
レー制御装置点27も閉じてa側に接続される。なお、
ここでは、逆相反転リレー23はコンデンサ9と抵抗1
0を組み合わせて、正相あるいは逆相を検出し、当該リ
レー23の動作により巻き上げ、あるいは巻き下げ回路
を選択するように構成しているが、コンパレータで正
相、逆相を判別し、スイッチング素子により供給電源を
入れ換える等の電子制御回路を使用することもできる。
電源の接続が正相の場合には、以下のようになる。すな
わち、供給電源が正相の場合は、コンデンサ9と抵抗1
0を組み合わせたリレー30により構成される逆相反転
リレー23が動作して操作回路用リレー接点24が閉じ
ることにより操作回路が構成される。同時に主回路用リ
レー制御装置点27も閉じてa側に接続される。なお、
ここでは、逆相反転リレー23はコンデンサ9と抵抗1
0を組み合わせて、正相あるいは逆相を検出し、当該リ
レー23の動作により巻き上げ、あるいは巻き下げ回路
を選択するように構成しているが、コンパレータで正
相、逆相を判別し、スイッチング素子により供給電源を
入れ換える等の電子制御回路を使用することもできる。
【0024】巻き上げ運転を行う場合は、押しボタンス
イッチ8の巻き上げ用ボタン13を押すことにより(ス
テップ401)、リミットスイッチ3の巻き上げ操作回
路用接点14、および操作回路用リレー接点24を介し
て電磁スイッチ2のA側コイル25が励磁され(ステッ
プ402、403)、A側接点26が閉じ(ステップ4
04)、主回路用リレー接点27、およびリミットスイ
ッチ3の巻き上げ主回路用接点17を介して電動機4に
給電され(ステップ407)、同時にブレーキ5にも給
電されて開放し、電動機4が回転する(ステップ40
8)。このとき供給電源のR・S・T相は、それぞれ電
動機4のU・V・W相に接続されて正転する。。
イッチ8の巻き上げ用ボタン13を押すことにより(ス
テップ401)、リミットスイッチ3の巻き上げ操作回
路用接点14、および操作回路用リレー接点24を介し
て電磁スイッチ2のA側コイル25が励磁され(ステッ
プ402、403)、A側接点26が閉じ(ステップ4
04)、主回路用リレー接点27、およびリミットスイ
ッチ3の巻き上げ主回路用接点17を介して電動機4に
給電され(ステップ407)、同時にブレーキ5にも給
電されて開放し、電動機4が回転する(ステップ40
8)。このとき供給電源のR・S・T相は、それぞれ電
動機4のU・V・W相に接続されて正転する。。
【0025】巻き下げ運転をおこなう場合は、押しボタ
ンスイッチ8の巻き下げ用ボタン18を押すことにより
(ステップ411)、操作回路用リレー接点24、およ
びリミットスイッチ3の巻き下げ操作回路用接点19を
介して電磁スイッチ2のB側コイル28が励磁され(ス
テップ412、413)、B側接点29が閉じ(ステッ
プ414)、ここで供給電源のR・S・T相が反転して
T・S・R相となり、主回路用リレー接点27、および
リミットスイッチ3の巻き下げ主回路用接点22を介し
て電動機4に給電され(ステップ417)、同時にブレ
ーキ5にも給電されて開放し、電動機4が回転する(ス
テップ418)。このとき反転された供給電源のT・S
・R相がそれぞれ電動機4のU・V・W相に接続されて
逆転する。
ンスイッチ8の巻き下げ用ボタン18を押すことにより
(ステップ411)、操作回路用リレー接点24、およ
びリミットスイッチ3の巻き下げ操作回路用接点19を
介して電磁スイッチ2のB側コイル28が励磁され(ス
テップ412、413)、B側接点29が閉じ(ステッ
プ414)、ここで供給電源のR・S・T相が反転して
T・S・R相となり、主回路用リレー接点27、および
リミットスイッチ3の巻き下げ主回路用接点22を介し
て電動機4に給電され(ステップ417)、同時にブレ
ーキ5にも給電されて開放し、電動機4が回転する(ス
テップ418)。このとき反転された供給電源のT・S
・R相がそれぞれ電動機4のU・V・W相に接続されて
逆転する。
【0026】従って、巻き上げ過ぎ運転時は、リミット
スイッチ3の巻き上げ操作回路用接点14、および巻き
上げ主回路用接点17が開き、操作回路及び主回路の電
源が遮断されて停止し、巻き下げ過ぎ運転の場合は、リ
ミットスイッチ3の操作回路用接点19、および巻き下
げ主回路用接点22が開き、操作回路及び主回路の電源
が遮断されて停止する。
スイッチ3の巻き上げ操作回路用接点14、および巻き
上げ主回路用接点17が開き、操作回路及び主回路の電
源が遮断されて停止し、巻き下げ過ぎ運転の場合は、リ
ミットスイッチ3の操作回路用接点19、および巻き下
げ主回路用接点22が開き、操作回路及び主回路の電源
が遮断されて停止する。
【0027】次に、供給電源が逆相の場合について説明
する。
する。
【0028】供給電源の接続が逆相の場合は、逆相反転
リレー23の中のリレー30の端子電圧が低く、リレー
30が動作できないために操作回路用リレー接点24、
主回路用リレー接点27は図示右側の接点と接続された
状態を保ち、従って、b接点側の回路構成となる。
リレー23の中のリレー30の端子電圧が低く、リレー
30が動作できないために操作回路用リレー接点24、
主回路用リレー接点27は図示右側の接点と接続された
状態を保ち、従って、b接点側の回路構成となる。
【0029】巻き上げ運転を行う場合は、押しボタンス
イッチ8の巻き上げ用ボタン13を押すと(ステップ4
01)、逆相なので操作回路用リレー接点14および主
回路用リレー接点27は励磁されず(ステップ402、
405)、リミットスイッチ3の巻き上げ操作回路用接
点14を介して、リレー30の操作回路用リレー接点2
4のb接点により反転され、電磁スイッチ2のB側コイ
ル28が励磁され、B側接点29が閉じ(ステップ40
6)、リレー30の主回路用リレー接点27のb接点に
よりリミットスイッチ3の巻き上げ主回路用接点17に
反転して接続される(ステップ407)。そのため、供
給電源のT・S・R相の相順が、電動機4のU・V・W
相に接続される時はそれぞれR・S・T相に反転され、
電動機4は正転し(ステップ408)、巻き上げ運転と
なる。
イッチ8の巻き上げ用ボタン13を押すと(ステップ4
01)、逆相なので操作回路用リレー接点14および主
回路用リレー接点27は励磁されず(ステップ402、
405)、リミットスイッチ3の巻き上げ操作回路用接
点14を介して、リレー30の操作回路用リレー接点2
4のb接点により反転され、電磁スイッチ2のB側コイ
ル28が励磁され、B側接点29が閉じ(ステップ40
6)、リレー30の主回路用リレー接点27のb接点に
よりリミットスイッチ3の巻き上げ主回路用接点17に
反転して接続される(ステップ407)。そのため、供
給電源のT・S・R相の相順が、電動機4のU・V・W
相に接続される時はそれぞれR・S・T相に反転され、
電動機4は正転し(ステップ408)、巻き上げ運転と
なる。
【0030】巻き下げ運転を行う場合は、押しボタンス
イッチ8の巻き下げ用ボタン18を押すことにより(ス
テップ411)、逆相なので操作回路用リレー接点14
および主回路用リレー接点27は励磁されず(ステップ
412、415)、リミットスイッチ3の巻き下げ操作
回路用接点19を介して、リレー30の操作回路用リレ
ー接点24のb接点により反転されて電磁スイッチ2の
A側コイル25が励磁され、A側接点が閉じ(ステップ
416)、リレー30の主回路用リレー接点27のb接
点により反転してリミットスイッチ3の巻き下げ主回路
用接点に接続される(ステップ417)。そのため、供
給電源のT・S・R相の相順が、電動機4のU・V・W
相にそのまま接続され、電動機4は逆転し(ステップ4
18)、巻き下げ運転となる。
イッチ8の巻き下げ用ボタン18を押すことにより(ス
テップ411)、逆相なので操作回路用リレー接点14
および主回路用リレー接点27は励磁されず(ステップ
412、415)、リミットスイッチ3の巻き下げ操作
回路用接点19を介して、リレー30の操作回路用リレ
ー接点24のb接点により反転されて電磁スイッチ2の
A側コイル25が励磁され、A側接点が閉じ(ステップ
416)、リレー30の主回路用リレー接点27のb接
点により反転してリミットスイッチ3の巻き下げ主回路
用接点に接続される(ステップ417)。そのため、供
給電源のT・S・R相の相順が、電動機4のU・V・W
相にそのまま接続され、電動機4は逆転し(ステップ4
18)、巻き下げ運転となる。
【0031】このように構成すると、過巻き防止装置の
リミットスイッチ3は、供給電源の接続が正相であって
も逆相であっても、常に、巻き上げ、あるいは巻き下げ
指令に応じて、それぞれ巻き上げ、あるいは巻き下げ制
御回路を正しく遮断し、確実に安全装置として機能す
る。
リミットスイッチ3は、供給電源の接続が正相であって
も逆相であっても、常に、巻き上げ、あるいは巻き下げ
指令に応じて、それぞれ巻き上げ、あるいは巻き下げ制
御回路を正しく遮断し、確実に安全装置として機能す
る。
【0032】この実施例では、電源回路に接続したとき
の相が正相であっても逆相であっても正常に機能するこ
とができるが、電磁リレー2のA側接点26が溶着した
ときの動作については、図5のフローチャートのように
なる。
の相が正相であっても逆相であっても正常に機能するこ
とができるが、電磁リレー2のA側接点26が溶着した
ときの動作については、図5のフローチャートのように
なる。
【0033】まず、正相の場合に、巻き上げ運転を行う
場合は、押しボタンスイッチ8の巻き上げ用ボタン13
を押すと(ステップ501)、正相ならばリミットスイ
ッチ3の巻き上げ操作回路用接点14、および操作回路
用リレー接点24を介して電磁スイッチ2のA側コイル
25が励磁され(ステップ502、503)、A側接点
26が閉じ(ステップ504)、巻き上げ用主回路用接
点17が閉じ(ステップ505)、電動機4は正転し巻
き上げ運転が行われる。ここで電磁スイッチ2のA側接
点26が溶着すると、そのまま巻き上げ運転が持続され
る。そして、リミットスイッチ3の接点、言い換えれば
巻き上げ用主回路用接点17の接点がOFFになって電
動機4の正転運転が停止し(ステップ506)、この状
態が維持される。すなわち、リミットスイッチ3が作動
するまで上昇して上昇運転が停止し、その状態が維持さ
れる。なお、ステップ504で電磁スイッチ2のA側接
点が溶着した後、押しボタン8を下げ方向に操作し(ス
テップ511)、リレー30を励磁したとしても(ステ
ップ513)、電磁スイッチ2のA側接点26は溶着し
ているので、電磁スイッチ2のB側接点29は前記A側
接点とのインターロックによって作動不可能である(ス
テップ514)。これにより巻き下げ運転は不可能な状
態となり、いずれにしても最上位置まで上がって停止す
る。
場合は、押しボタンスイッチ8の巻き上げ用ボタン13
を押すと(ステップ501)、正相ならばリミットスイ
ッチ3の巻き上げ操作回路用接点14、および操作回路
用リレー接点24を介して電磁スイッチ2のA側コイル
25が励磁され(ステップ502、503)、A側接点
26が閉じ(ステップ504)、巻き上げ用主回路用接
点17が閉じ(ステップ505)、電動機4は正転し巻
き上げ運転が行われる。ここで電磁スイッチ2のA側接
点26が溶着すると、そのまま巻き上げ運転が持続され
る。そして、リミットスイッチ3の接点、言い換えれば
巻き上げ用主回路用接点17の接点がOFFになって電
動機4の正転運転が停止し(ステップ506)、この状
態が維持される。すなわち、リミットスイッチ3が作動
するまで上昇して上昇運転が停止し、その状態が維持さ
れる。なお、ステップ504で電磁スイッチ2のA側接
点が溶着した後、押しボタン8を下げ方向に操作し(ス
テップ511)、リレー30を励磁したとしても(ステ
ップ513)、電磁スイッチ2のA側接点26は溶着し
ているので、電磁スイッチ2のB側接点29は前記A側
接点とのインターロックによって作動不可能である(ス
テップ514)。これにより巻き下げ運転は不可能な状
態となり、いずれにしても最上位置まで上がって停止す
る。
【0034】一方、巻き下げ運転をおこなう場合は、押
しボタンスイッチ8の巻き下げ用ボタン18を押し(ス
テップ511)、正相ならば、操作回路用リレー接点2
4、およびリミットスイッチ3の巻き下げ操作回路用接
点19を介して電磁スイッチ2のB側コイル28が励磁
されるが(ステップ512、513)、前述のように電
磁スイッチ2のA側接点26で溶着していると電磁スイ
ッチ2のB側接点29はインターロックされた状態にな
っており、ON動作不可能であり、上述のように巻き下
げ運転はできない。
しボタンスイッチ8の巻き下げ用ボタン18を押し(ス
テップ511)、正相ならば、操作回路用リレー接点2
4、およびリミットスイッチ3の巻き下げ操作回路用接
点19を介して電磁スイッチ2のB側コイル28が励磁
されるが(ステップ512、513)、前述のように電
磁スイッチ2のA側接点26で溶着していると電磁スイ
ッチ2のB側接点29はインターロックされた状態にな
っており、ON動作不可能であり、上述のように巻き下
げ運転はできない。
【0035】供給電源の接続が逆相の場合は、前述のよ
うに逆相反転リレー23の中のリレー30の端子電圧が
低く、リレー30が動作できないために操作回路用リレ
ー接点24、主回路用リレー接点27は図示右側の接点
と接続された状態を保ち、b接点の回路構成となる。
うに逆相反転リレー23の中のリレー30の端子電圧が
低く、リレー30が動作できないために操作回路用リレ
ー接点24、主回路用リレー接点27は図示右側の接点
と接続された状態を保ち、b接点の回路構成となる。
【0036】巻き上げ運転をおこなう場合は、押しボタ
ンスイッチ8の巻き上げ用ボタン13を押すと(ステッ
プ501)、逆相なので操作回路用リレー接点14およ
び主回路用リレー接点27は励磁されず(ステップ50
2、507)、リミットスイッチ3の巻き上げ操作回路
用接点14を介して、リレー30の操作回路用リレー接
点24のb接点により反転され、電磁スイッチ2のB側
コイル28が励磁されるが、A側接点26が溶着してい
るので当該A側接点29とのインターロックによりON
動作は不可能になり、巻き上げ運転を行うことはできな
い。
ンスイッチ8の巻き上げ用ボタン13を押すと(ステッ
プ501)、逆相なので操作回路用リレー接点14およ
び主回路用リレー接点27は励磁されず(ステップ50
2、507)、リミットスイッチ3の巻き上げ操作回路
用接点14を介して、リレー30の操作回路用リレー接
点24のb接点により反転され、電磁スイッチ2のB側
コイル28が励磁されるが、A側接点26が溶着してい
るので当該A側接点29とのインターロックによりON
動作は不可能になり、巻き上げ運転を行うことはできな
い。
【0037】巻き下げ運転をおこなう場合は、押しボタ
ンスイッチ8の巻き下げ用ボタン18を押しても(ステ
ップ511)、逆相なので操作回路用リレー接点14お
よび主回路用リレー接点27は励磁されず(ステップ5
12、515)、リミットスイッチ3の巻き下げ操作回
路用接点19を介して、リレー30の操作回路用リレー
接点24のb接点により反転されて電磁スイッチ2のA
側コイル25が励磁され、A側接点が閉じ(ステップ4
16)、リレー30の主回路用リレー接点27のb接点
によりリミットスイッチ3の巻き下げ主回路用接点に反
転して接続される(ステップ517)。そのため、供給
電源のT・S・R相の相順が、電動機4のU・V・W相
にはそのまま接続され、電動機4は逆転し、巻き下げ運
転となる。そして、巻き下げ運転が持続し、リミットス
イッチ3の接点、言い換えれば巻き下げ用主回路用接点
22の接点がOFFになり、電動機4の逆転運転が停止
し(ステップ518)、この状態が維持される。すなわ
ち、リミットスイッチ3が作動するまで下降して、下降
運転が停止し、その状態が維持される。なお、ステップ
516で電磁スイッチ2のA側接点が溶着した後、押し
ボタン8を上げ方向に操作しても(ステップ501)、
リレー30は励磁されず(ステップ507)、電磁スイ
ッチ2のA側接点26は溶着しているので、電磁スイッ
チ2のB側接点29はA側接点26とのインターロック
によって作動不可能である(ステップ508)。これに
より巻き上げ運転は不可能な状態となり、いずれにして
も最下位置まで下がって停止する。
ンスイッチ8の巻き下げ用ボタン18を押しても(ステ
ップ511)、逆相なので操作回路用リレー接点14お
よび主回路用リレー接点27は励磁されず(ステップ5
12、515)、リミットスイッチ3の巻き下げ操作回
路用接点19を介して、リレー30の操作回路用リレー
接点24のb接点により反転されて電磁スイッチ2のA
側コイル25が励磁され、A側接点が閉じ(ステップ4
16)、リレー30の主回路用リレー接点27のb接点
によりリミットスイッチ3の巻き下げ主回路用接点に反
転して接続される(ステップ517)。そのため、供給
電源のT・S・R相の相順が、電動機4のU・V・W相
にはそのまま接続され、電動機4は逆転し、巻き下げ運
転となる。そして、巻き下げ運転が持続し、リミットス
イッチ3の接点、言い換えれば巻き下げ用主回路用接点
22の接点がOFFになり、電動機4の逆転運転が停止
し(ステップ518)、この状態が維持される。すなわ
ち、リミットスイッチ3が作動するまで下降して、下降
運転が停止し、その状態が維持される。なお、ステップ
516で電磁スイッチ2のA側接点が溶着した後、押し
ボタン8を上げ方向に操作しても(ステップ501)、
リレー30は励磁されず(ステップ507)、電磁スイ
ッチ2のA側接点26は溶着しているので、電磁スイッ
チ2のB側接点29はA側接点26とのインターロック
によって作動不可能である(ステップ508)。これに
より巻き上げ運転は不可能な状態となり、いずれにして
も最下位置まで下がって停止する。
【0038】このように電磁スイッチ2のA側接点26
が溶着すると、溶着したときに上昇運転を行っていれば
リミットスイッチ3が作動するまで上昇し、下降運転を
行っていればリミットスイッチ3が作動するまで下降し
てそれぞれ停止し、その後、溶着した電磁スイッチ2を
交換するまでチェンブロックを駆動することはできな
い。すなわち、電磁スイッチ2が溶着したときには事故
が発生しない状態で停止させておくことが可能となる。
が溶着すると、溶着したときに上昇運転を行っていれば
リミットスイッチ3が作動するまで上昇し、下降運転を
行っていればリミットスイッチ3が作動するまで下降し
てそれぞれ停止し、その後、溶着した電磁スイッチ2を
交換するまでチェンブロックを駆動することはできな
い。すなわち、電磁スイッチ2が溶着したときには事故
が発生しない状態で停止させておくことが可能となる。
【0039】なお、この実施例では電磁スイッチ2のA
側接点26が溶着したときを例にとっているがB側接点
29が溶着したときにも同様に動作して事故を招来する
ことのないようになっている。
側接点26が溶着したときを例にとっているがB側接点
29が溶着したときにも同様に動作して事故を招来する
ことのないようになっている。
【0040】このように上記実施例によれば、供給電源
と電気チェンブロックを逆相で接続した場合において
も、正常に作動するとともに、電磁スイッチの接点が溶
着したときにおいても事故が発生するおそれはなくな
る。
と電気チェンブロックを逆相で接続した場合において
も、正常に作動するとともに、電磁スイッチの接点が溶
着したときにおいても事故が発生するおそれはなくな
る。
【0041】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、本発
明によれば、リレーを供給電源と電動機とが逆相で接続
されているときには作動不能に設定するとともに、第1
の電源回路と第2の電源回路との接続状態を変更し、供
給する電源の相を逆転させるので、供給電源が逆相に接
続されても正相時と同様に電動機は作動し、接続された
相の相違によって作動不良が生じることはない。さら
に、電磁スイッチの接点が溶着しても、上昇動作もしく
は下降動作のみを行って最大上昇位置、あるいは最下降
位置で停止し、再起動はできないので、接点溶着による
事故の発生を防止することができる。
明によれば、リレーを供給電源と電動機とが逆相で接続
されているときには作動不能に設定するとともに、第1
の電源回路と第2の電源回路との接続状態を変更し、供
給する電源の相を逆転させるので、供給電源が逆相に接
続されても正相時と同様に電動機は作動し、接続された
相の相違によって作動不良が生じることはない。さら
に、電磁スイッチの接点が溶着しても、上昇動作もしく
は下降動作のみを行って最大上昇位置、あるいは最下降
位置で停止し、再起動はできないので、接点溶着による
事故の発生を防止することができる。
【図1】本発明の実施例に係る巻上機の制御回路の展開
接続図である。
接続図である。
【図2】実施例に係る電気チェンブロックの構造を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】実施例に係る電気チェンブロックの外観図であ
る。
る。
【図4】実施例に係る電気チェンブロックの供給電源の
接続状態に対応した動作を示すフローチャートである。
接続状態に対応した動作を示すフローチャートである。
【図5】実施例に係る電気チェンブロックの電磁スイッ
チの接点溶着時の動作を示すフローチャートである。
チの接点溶着時の動作を示すフローチャートである。
【図6】従来技術による電気チェンブロックの制御回路
の展開接続図である。
の展開接続図である。
【図7】従来技術による電気チェンブロックの制御回路
の実態接続図である。
の実態接続図である。
1 給電ケーブル 2 電磁スイッチ 3 リミットスイッチ 4 電動機 8 押しボタンスイッチ 13 巻き上げ用ボタン 16 巻き上げ用接点 17 巻き上げ主回路用接点 18 巻き下げ用ボタン 21 巻き下げ用接点 22 巻き下げ主回路用接点 23 逆相反転リレー 24 操作回路側リレー接点 25 A側コイル 26 A側接点 27 主回路用リレー接点 28 B側コイル 29 B側接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66D 3/20 B66D 3/24
Claims (3)
- 【請求項1】 供給電源から電動機へ正相で電源を供給
する第1の電源回路と、供給電源から電動機へ逆相で電
源を供給する第2の電源回路と、巻き上げ運転か巻き下
げ運転かを指示する指示手段と、指示手段の巻き上げ側
指示出力に応じて第1の電源回路を断接する第1の開閉
手段と、指示手段の巻き下げ側指示出力に応じて第2の
電源回路を断接する第2の開閉手段と、巻き上げ状態の
最高位置と巻き下げ状態の最低位置を規定するリミット
スイッチとを備え、3相電源の相順を切り替えることに
よって電動機を正転あるいは逆転させて巻き上げ運転あ
るいは巻き下げ運転を行う巻上機の制御装置において、 前記供給電源と前記電動機とが逆相で接続されていると
きには作動不能に設定されるとともに、前記第1の電源
回路と前記第2の電源回路との接続状態を変更し、供給
する電源の相を逆転させるリレーを備え、 前記リレーは、供給電源に対して電動機が正相に接続さ
れているときに操作手段によって上昇指示したときのみ
上昇動作を可能とし、上昇動作は前記リミットスイッチ
によって設定される最高位置までに制限されている こと
を特徴とする巻上機の制御装置。 - 【請求項2】 供給電源から電動機へ正相で電源を供給
する第1の電源回路と、供給電源から電動機へ逆相で電
源を供給する第2の電源回路と、巻き上げ運転か巻き下
げ運転かを指示する指示手段と、指示手段の巻き上げ側
指示出力に応じて第1の電源回路を断接する第1の開閉
手段と、指示手段の巻き下げ側指示出力に応じて第2の
電源回路を断接する第2の開閉手段と、巻き上げ状態の
最高位置と巻き下げ状態の最低位置を規定するリミット
スイッチとを備え、3相電源の相順を切り替えることに
よって電動機を正転あるいは逆転させて巻き上げ運転あ
るいは巻き下げ運転を行う巻上機の制御装置において、 前記供給電源と前記電動機とが逆相で接続されていると
きには作動不能に設定されるとともに、前記第1の電源
回路と前記第2の電源回路との接続状態を変更し、供給
する電源の相を逆転させるリレーを備え、 前記リレーは、供給電源に対して電動機が逆相に接続さ
れているときに操作手段によって下降指示したときのみ
下降動作を可能とし、下降動作は前記リミット スイッチ
によって設定される最低位置までに制限されていること
を特徴とする 巻上機の制御装置。 - 【請求項3】 前記リレーは、前記供給電源のR,S,
Tの相順に応じてリレーの端子電圧を変化させて作動す
ることを特徴とする請求項1または2記載の巻上機の制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16889595A JP3294477B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 巻上機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16889595A JP3294477B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 巻上機の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0920495A JPH0920495A (ja) | 1997-01-21 |
JP3294477B2 true JP3294477B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
ID=15876565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16889595A Expired - Fee Related JP3294477B2 (ja) | 1995-07-04 | 1995-07-04 | 巻上機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3294477B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-04 JP JP16889595A patent/JP3294477B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0920495A (ja) | 1997-01-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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