JP2015101435A - エレベータ制御装置 - Google Patents

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潤 鳥谷部
松本 恵治
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恵治 松本
幸一 山下
Koichi Yamashita
幸一 山下
裕紀 深田
Hironori Fukada
裕紀 深田
力 池富
Tsutomu Iketomi
力 池富
洋平 杉山
Yohei Sugiyama
洋平 杉山
吉宏 徳永
Yoshihiro Tokunaga
吉宏 徳永
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Abstract

【課題】商用電源およびバッテリ電源の混食防止を図ることができるとともに時限調整が容易に行えるエレベータの制御装置を提供することを目的とする。【解決手段】電源喪失検出回路に接続した交流電源用電磁接触器が消磁することで電源喪失を検出し、その常閉接点信号をバッテリ電圧より電源供給する計算機内に取り込み、その入力信号により励磁する切替用リレーの常閉接点を電源喪失検出回路内の交流電源用電磁接触器コイルと直列接続することで、バッテリ電源から直接給電する計算機によって切替用リレーコイルを励磁し、商用電源喪失時から復電までの間、復電不可状態を継続する。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータに備えたバッテリにより、停電発生時においてもエレベータ乗りかごをある一定条件で運転・制御するエレベータ制御装置に関する。
エレベータ駆動用モータに電力を供給するエレベータ主回路の電源は、通常時の商用電源以外に、商用電源停電発生時を想定したバッテリを備えている。このためエレベータ主回路は、商用電源から交流電源用電磁接触器のコンタクタを介して給電する交流電源回路と、バッテリから直流電源用電磁接触器のコンタクタを介して給電するバッテリ電源回路の2系統から給電される構成とされている。かかる電源構成を備えたエレベータ制御装置の事例として例えば、特許文献1が知られている。
特開2010−184748号公報
上記特許文献1には、電源切替の具体的な回路構成を記述していないが、以下のような回路構成とすることができる。
例えば、係る2系統給電回路では、通常商用電源を選択し、その喪失時にバッテリを選択するとともに、商用電源の回復時に速やかに商用電源に復帰する電源選択回路を備える。電源選択回路は交流側の電源選択回路とバッテリ側の電源選択回路で構成され、交流側電源選択回路の交流電源用電磁接触器によりエレベータ主回路を選択し、バッテリ側電源選択回路の直流電源用電磁接触器によりエレベータ主回路を選択する。
また交流電源用電磁接触器を直流電源用電磁接触器の常閉接点で駆動し、直流電源用電磁接触器を交流電源用電磁接触器の常閉接点で駆動する関係とする。また通常時には交流電源用電磁接触器が駆動されてエレベータ主回路に給電するように回路構成しておく。
具体的には、商用電源喪失を交流電源用電磁接触器の消磁により検出し、その電磁接触器の常閉接点はバッテリ電源をエレベータ主回路に給電するための直流電源用電磁接触器のコイルに直列接続する。また、商用電源喪失検出用の交流電源用電磁接触器コイルに対しては、バッテリ電源給電用の直流電源用電磁接触器の常閉接点を直列接続する。
この回路構成によれば、通常時は交流電源用電磁接触器が励磁されてエレベータ主回路に交流を給電するとともに、交流電源用電磁接触器の常閉接点により直流電源用電磁接触器を非励磁状態としている。従って直流電源用電磁接触器は動作しておらず、交流電源用電磁接触器の常閉接点は閉成状態を維持し、交流電源用電磁接触器コイルを励磁し続けてエレベータ主回路に対する交流給電を継続する。
そしてこの回路構成では、商用電源喪失時に以下のように機能する。まず商用電源を喪失するとその電圧低下により、エレベータ主回路側ではエレベータ主回路に対する交流給電が停滞する。さらに交流電源用電磁接触器が非励磁状態となるため、交流側電源選択回路はエレベータ主回路の選択機能を喪失する。
また同時に電源選択回路側では、交流電源用電磁接触器が非励磁状態となりその常閉接点が閉成状態に推移し、非励磁状態であった直流電源用電磁接触器を励磁し、直流側電源選択回路によりエレベータ主回路にバッテリからの給電を開始する。直流電源用電磁接触器の励磁によりその常閉接点が開放するので交流電源用電磁接触器の非励磁状態を維持する。
なお商用電源回復時には、別途商用電源による電力給電に切替使用される。これにより、商用電源とバッテリからの直流電源の混食防止を図っていた。
また、バッテリ電源を主回路直流部に給電する直流電源用電磁接触器コイルには、特定の時間幅で設定可能なタイマーリレー接点を直列接続して、バッテリ電源に切替る時間を顧客に合わせて設定可能とする。
しかしながら、上記交流電源用電磁接触器に直流電源用電磁接触器の常閉接点を接続し、直流電源用電磁接触に交流電源用電磁接触器の常閉接点を直列接続することで電源混食防止を図る回路では、以下の問題点を生じることが想起できる。
上記の回路構成では、直流電源用電磁接触器の動作時間よりも、交流電源用電磁接触器の動作時間が早い時間設定にされている。このため例えば商用電源喪失の直後に復電した場合、交流側電磁接触器の常開接点がまず閉成して、交流側電磁接触器の常閉接点が開放する前に直流電源用電磁接触器の常開接点が閉成することが考えられる。
このため、復電のタイミングによっては混食が発生する可能性があるため、直流電源用電磁接触器コイルの励磁タイミングを遅らせるなどの対応が必要となる。商用電源からバッテリ電源に切り替わる際は、いづれの電源からも供給が無くなることから、直流電源用電磁接触器の動作タイミングを遅らせる対応が必要である。
また、バッテリ電源への切替時間を顧客仕様に合わせて設定する直流電源用電磁接触器に直列接続したタイマーリレーは、このタイマーリレーの仕様を超えた要求がある場合、タイマーリレーを変更する必要がある。
以上のことから本発明においては、商用電源およびバッテリ電源の混食防止を図ることができるとともに時限調整が容易に行えるエレベータ制御装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、商用電源を交流電源用電磁接触器のコンタクタを介してエレベータ駆動用電力変換装置に接続し、バッテリ電源を直流電源用電磁接触器のコンタクタを介してエレベータ駆動用電力変換装置に接続する電源主回路と、商用電源の端子間に備えられ直流電源用電磁接触器の常閉接点と切替用リレーの常閉接点の直列回路で交流電源用電磁接触器を励磁する電源喪失検出回路と、バッテリ電源の端子間に備えられ交流電源用電磁接触器の常閉接点でバッテリ電源用電磁接触器を励磁するバッテリ電源切替回路とを備え、通常運転時は電源喪失検出回路内の交流電源用電磁接触器を励磁状態としてエレベータ駆動用電力変換装置に商用電源を供給し、商用電源の喪失時にバッテリ電源切替回路内の直流電源用電磁接触器を励磁状態としてエレベータ駆動用電力変換装置にバッテリ電源を供給するように構成されたエレベータ制御装置であって、
バッテリ電源切替回路内の状態を入力し、出力信号を与えるとともにバッテリ電源から電力供給される計算機を備え、計算機は交流電源用電磁接触器の常閉接点の状態を得て商用電源の喪失を検出し、切替用リレーを励磁することにより、交流電源用電磁接触器の消磁状態とし、バッテリ電源によるエレベータ運転が完了するまでの間、復電不可状態を継続して、復電時の直流電源との混食防止を図ることを特徴とする。
本発明は、従来は別条件にて励磁していた切替用リレーコイルをバッテリ電源から電源供給する計算機による出力指令により励磁することで、商用電源喪失直後から復電までの間、交流側電磁接触器を励磁不可状態とすることで、商用電源およびバッテリ電源の混食防止を図ることが出来る。
また、その計算機内ソフトによりバッテリ電源への切替タイミングを変更することで、顧客からの多様な仕様に対して、容易に対応が可能となる。
本発明の電源選択回路の具体的な回路構成事例を示す図。 本発明を適用可能なエレベータの全体構成事例を示す図。 電源選択回路の一般的に想起できる具体的な回路構成事例を示す図。 電源喪失後のバッテリ電源切替時のタイミングチャート。
以下図面を用いて本発明の実施例について説明する。
図2に本発明を適用可能なエレベータの全体構成事例の概略図を示している。
図2においてエレベータは、エレベータ乗りかご8とつり合いおもり9が電動機5を介してロープで釣り合って、上昇下降する。電動機5は、コンバータ3とインバータ4で構成された電力変換装置10により駆動されている。
また電力変換装置10には、商用電源ACとバッテリDCが接続可能であり、例えば3相交流電源である商用電源ACは交流電源用電磁接触器2を介して電動機5に電力供給し、バッテリDCは直流電源用電磁接触器11を介して電動機5に電力供給することができる。なおバッテリDCは、図2のバッテリ電源切替回路7に内包されている。
またこの図で、6は商用電源喪失を検出する電源喪失検出回路、7はバッテリ電源切替回路であり、これらの回路により電源選択回路100を構成している。電源選択回路100を構成する電源喪失検出回路6とバッテリ電源切替回路7は互いに協調して動作し、商用電源ACを喪失したときに交流電源用電磁接触器2を開放し、直流電源用電磁接触器11を閉成して交流電力供給ラインL1に接続された商用電源ACの代わりに直流電力供給ラインL2に接続されたバッテリDCを電動機5に接続する。また商用電源復帰時に直流電源用電磁接触器11を開放し、交流電源用電磁接触器2を閉成してバッテリDCの代わりに商用電源ACを電動機5に接続する。
なお図2では表記を省略しているが、交流電源用電磁接触器2と直流電源用電磁接触器11は、いずれも接点部分(コンタクタ)とコイル部分で構成されている。図2で2あるいは11と表記しているのは、接点部分(コンタクタ2S、11S)であり、コイル部分(2C、11C)は電源喪失検出回路6とバッテリ電源切替回路7内に収納されている。
上記構成により、図2のエレベータは、商用電源ACより3相交流電源を供給される。交流電源用電磁接触器2を介して、電動機5を駆動して、エレベータ乗りかご8と電動機4を介してロープで釣り合っているつり合いおもり9が上昇下降する。なお、交流電源用電磁接触器2の一次側には商用電源喪失を検出する電源喪失検出回路6を接続し、交流電源用電磁接触器2の二次側には、商用電源喪失時にバッテリ電源によりエレベータ乗りかごを低速で一定時間動かすためのバッテリ電源切替回路7が接続されている。
図3は商用電源喪失時にバッテリ電源供給切替を行う電源選択回路100の一般的に想起できる具体的な回路構成事例を示している。先に説明したように電源選択回路100は電源喪失検出回路6とバッテリ電源切替回路7で構成されている。またこの図には電源主回路の一部も記載しており、交流電力供給ラインL1に接続される交流電源用電磁接触器2の接点部分2S(以下単に交流電源用電磁接触器コンタクタ2Sまたはコンタクタ2Sという)と、直流電力供給ラインL2に接続される直流電源用電磁接触器11の接点部分11S(以下単に直流電源用電磁接触器コンタクタ11Sまたはコンタクタ11Sという)を表記している。
これらのコンタクタ2S、11Sは、それぞれのコイル部分2C、11Cにより開閉状態が制御される。以下2C、11Cを直流/交流電源用電磁接触器コイル2C、11Cまたはコイル2C、11Cという。
図3に示した一般的に想起可能な電源喪失検出回路6において、交流電源用電磁接触器コイル2Cは直流電源用電磁接触器11Cの常閉接点11Cbと、切替リレー63の常閉接点63bに直列接続されており、その励磁により交流電源用電磁接触器コンタクタ2Sを閉成して交流電源ACをモータ5に供給している。
なおこの図で、常閉接点63bを駆動する切替リレー63はバッテリ電源切替回路7内に設けられている。この切替リレー63は、手動スイッチ77と直列に接続され、バッテリ電源DCによる運転の動作確認目的で用いられ、手動スイッチ77を運転員が手動にて閉成したときに、切替リレー63の常閉接点63bを開放状態とし、もって交流電源用電磁接触器コイル2Cを非励磁状態として交流電源用電磁接触器コンタクタ2Sを開放し、バッテリ電源DCによる運転に切替るものである。
このように交流電源用電磁接触器コイル2Cの励磁状態を左右する切替リレー63の常閉接点63bは、手動操作時に意味を有するものであり、電源喪失検出回路6におけるモータ運転時の電源切替動作については直流電源用電磁接触器11Cの常閉接点11Cbとの関係を考えておけばよい。
図3に示したバッテリ電源切替回路7において、直流電源用電磁接触器コイル11Cは交流電源用電磁接触器コイル2Cの常閉接点2Cbに直列接続されており、その励磁により直流電源用電磁接触器コンタクタ11Sを閉成してバッテリ電源DCをモータ5に供給している。なお直流電源用電磁接触器コイル11Cはタイマーリレー79と組み合わされて、限時動作を行う。タイマーリレー79で定まる限時動作時間経過後に、その常開接点79bが閉じて直流電源用電磁接触器コイル11Cを励磁する。なお復帰動作については大麻要素を持たないので瞬時復帰とされる。
なおバッテリ電源切替回路7において、DCはバッテリ電源であり、直流電源用電磁接触器コイル11Cなどは、バッテリ電源DCを電源とした制御回路を構成している。先の電源喪失検出回路6では、直流電源用電磁接触器コイル2Cなどは、交流電源ACを電源とした制御回路を構成している。
図3に示した電源選択回路100は、要するに商用電源喪失を交流電源用電磁接触器2Cの消磁により検出し、その交流電源用電磁接触器2Cの常閉接点2Cbはバッテリ電源DCをエレベータ主回路に給電するための直流電源用電磁接触器11のコイル11Cに直列接続している。また、商用電源喪失検出用の交流電源用電磁接触器コイル2Cに対しては、バッテリ電源給電用の直流電源用電磁接触器11Cの常閉接点11Cbを直列接続している。
図3の回路では、商用電源AC喪失時に以下のように働く。まず商用電源喪失後に、交流電源用電磁接触器コイル2Cが消磁して、バッテリ電源切替回路7内の交流電源用電磁接触器コイル2Cの常閉接点2Cbが閉成する。これにより、タイマーリレー79が励磁されて、顧客仕様に設定している時間経過後、タイマーリレー79の常開接点79bが閉成して直流電源用電磁接触器コイル11Cが励磁される。これにより、直流電源用電磁接触器コイル11Cのコンタクタ11Sが閉成してバッテリ電源DCが各負荷に供給される。
ただし、このとき、タイマーリレー79の常開接点79bが閉成し、直流電源用電磁接触器コイル11Cが励磁された直後に商用電源ACが復電した場合、直流電源用電磁接触器コイル11Cの常閉接点11Cbは閉成状態を継続しているため、交流電源用電磁接触器コイル2Cが励磁される。交流電源用電磁接触器と直流電源用電磁接触器では、交流電源用電磁接触器の動作が早い。このため、交流電源用電磁接触器コイル2Cが励磁されると、直流電源用電磁接触器コイル11Cのコンタクタ11S閉成前に交流電源用電磁接触器コイル2Cの常閉接点2Cbが閉成し、交流電源用電磁接触器コイル2Cの常閉接点2Cb開放前に直流電源用電磁接触器コイル11Cのコンタクタ11Sが閉成するため混食が発生する。
上記混食防止を図った本発明に係る電源選択回路100が図1に示されている。またこの電源選択回路各部の動作を示すタイムチャートが図4に示されている。この電源喪失検出回路6の構成は、図3のそれと全く同じである。バッテリ電源切替回路7側が以下のように構成変更されている。
図1のバッテリ電源切替回路7を図2のバッテリ電源切替回路7と比較すると、タイマーリレー79とその常閉接点79bが削除されている。他方、光ダイオードOD(OD1、OD2、OD3)、入力部I(I1、I2、I3)、出力部O(O1、O2、O3)が追加されている。これらの追加回路は要するに、バッテリDCに直結された既存の電力回路機器(11C、2Cb、63)に対し、回路各部の状態を計算機などの演算回路に取り込み、あるいは演算回路から操作するための絶縁回路、レベル変換回路の役割を果たしている。
この弱電と強電が混在する回路構成では、入力部I1は交流電源用電磁接触器の常閉接点2Cbに直列に接続されており、この結果常閉接点2Cbの開閉状態を計算機内部に取り込んでいる。また入力部I1の出力は出力部O1に伝達されるが、出力部O1は切替リレー63と直列に接続されている。
この一連の回路構成による動作を商用電源喪失時の態様に照らして図4で説明する。まず、商用電源喪失により交流電源用電磁接触器コイル2Cが消磁されて常閉接点2Cbが時刻t1で閉成(ハイレベルHで表示)したことが入力部I1でのレベル変化検出によりハイレベルHとして計算機に取り込まれて「常閉接点2Cb閉成」が確認される。また入力部I1の出力が時刻t2で出力部O1に伝達され、切替リレー63は出力部O1を経由して励磁されて、その常閉接点63bを時刻t3で開放している。これにより交流電源用電磁接触器コイル2Cは、商用電源の喪失または復電の状態、あるいは直流電源用電磁接触器コイル11Cの動作状態に関わりなく、消磁状態が継続される。なお、切替リレー63励磁(出力部O1出力)したことの情報は、光ダイオードOD2を通じて入力部I2に伝達されて、入力部I2でのレベル変化検出により計算機に取り込まれて「切替リレー63動作」が確認される。
図1では、タイマーリレー79とその常開接点79bが削除されているが、この部分の機能は計算機が実現している。入力部I1でのレベル変化検出(ハイレベルH、時刻t1)により「常閉接点2Cb閉成」を検知した計算機は、タイマーリレー79の限時動作時間Tmの経過をもって、出力部O2をハイレベルHとする。これにより直流電源用電磁接触器コイル11Cが時刻t4で励磁される。なお、直流電源用電磁接触器コイル11Cが励磁されたことの情報は、光ダイオードOD3を通じて入力部I3に伝達されて、入力部I3でのレベルHへの変化検出により計算機に取り込まれて「直流電源用電磁接触器コイル11C励磁」が確認される。
この一連の回路構成による動作を商用電源喪失時の態様に照らして説明する。交流電源用電磁接触器コイル2Cが消磁されて常閉接点2Cbが閉成して、これが入力部I1経由で計算機に取り込まれてから、一定時間Tm後に出力部O2が計算機からの指示でハイレベルHとされ、直流電源用電磁接触器コイル11Cが時刻t4で励磁される。この結果、直流電源用電磁接触器のコンタクタ11Sが時刻t5で閉じて、バッテリ電力を電動機5に供給する。
これにより時刻t5以降、バッテリによるエレベータ運転が実行される。図1の構成では、これによりバッテリDCからエレベータ主回路に電源が供給され一定条件にて運転が可能となる。係るバッテリによるエレベータへの電源供給により、エレベータは例えば至近階への緊急避難的な移動を完了することができる。もちろん、商用電源が回復すれば目的階までの移動が可能である。
なお商用電源ACからバッテリ電源DCに切り替わる際、エレベータ主回路に電源が供給されない時間(時刻t1から時刻t5の期間)が発生するが、各種入出力回路の電源は常時バッテリDCから供給する方式としているため、商用電源喪失に関わらず状態を保持することが可能となる。
図1の回路構成例によれば、図3の回路構成例と大きく2点で相違している。第1点は、電磁的なタイマリレー79が、計算機での処理に変更された点である。このため、タイマーリレーの仕様変更が広範囲に簡便に行うことができ、他の電磁機器(直流電源用電磁接触器コイル11C、交流電源用電磁接触器コイル2C)との時限調整が容易に行える。
第2点は、商用電源喪失時の交流電源用電磁接触器コイル2Cの消磁動作確保が、切替リレー63により実現された点である。図3の構成では、直流電源用電磁接触器コイル11Cと交流電源用電磁接触器コイル2Cの常閉接点11Cb、2Cbが互いに相手側の動作に関与しており、この結果商用電源の喪失から復電に至る過程で、双方のコンタクタがともに閉成して混食を生じていた。この点、切替リレー63により交流電源用電磁接触器コイル2Cの電源を遮断したので、他の電磁気器からの影響を受けないものにすることができる。
図4において、バッテリ電源供給によるエレベータ運転が時刻t6で完了すると、出力部O2が計算機からの制御指示により開放(ローレベルL)することで、光ダイオードOD3に直列接続された入力部I3の入力信号はLレベルとなる。入力部I3の入力信号がLレベルになる状態では、出力部O2の開放により時刻t6で直流電源用電磁接触器コイル11Cは消磁され、その後の時刻t7で直流電源用電磁接触器の常閉接点11Cbが開放される。計算機は、出力部O2による開放指示が実行され、直流電源用電磁接触器コイル11Cが消磁されたことを確認する。
またこのとき計算機は、入力部I3からの入力信号がLレベルになると、これに連動して出力部O1を時刻t8で開放する。この状態では、入力部I3の入力信号がLレベルになっているため、直流電源用電磁接触器コイル11Cは消磁(時刻t6)して直流電源用電磁接触器の常閉接点11Cbは開放(時刻t7)している。よって、復電しても問題無いことから、出力部O1の開放により、切替リレー63が消磁して、電源喪失検出回路6内の切替リレーの常閉接点63bが閉成し、復電可能状態となる。
以上の説明においては、図4回路の入力部Iと出力部Oを用いた制御の考えかたを説明した。次に入力部Iと出力部Oを用いた監視の考え方について説明する。
まず、故障検出用出力部O3を用いて、出力部O2の閉成故障を検出することが可能である。通常運転時、エレベータ呼びが無く乗りかごが停止している状態で、故障検出用出力部O3を閉成する。このとき、交流電源用電磁接触器コイル2Cは励磁状態にあり交流電源用電磁接触器コイル2Cの常閉接点2Cbは開放しているため、バッテリ電源切替用直流電源用電磁接触器コイル11Cが励磁されることは無い。故障検出用出力部O3閉成後、仮に出力部O2が閉成故障していると、本来Lレベルの入力部I3がHレベルとなるため、異常と判断することができる。
なお、出力部O2を閉成した場合、仮に故障検出用出力部O3が閉成故障していると、出力部O2を閉成すると、前述同様、本来Lレベルの入力部I3がHレベルとなるため、異常と判断することができる。
出力部O2および故障検出用出力部O3の開放故障は、出力部O2および故障検出用出力部O3同時閉成にも関わらず、入力部I3がLレベルであることにより検出可能である。また出力部O1の閉成/開放故障は自身の入力部I2により検出可能である。
なお、図4の入力部I(I1、I2、I3)、出力部O(O1、O2、O3)が果たす役割をごく簡単に述べると、以下のようである。出力部O1は混食防止用出力部、出力部O2はバッテリ電源供給用出力部、出力部O3は故障検出用出力部、入力部I1は商用電源喪失確認用入力部、入力部I2は出力部O1チェック用入力部、入力部I3は出力部O2チェック用入力部ということができる。
以上説明した本発明においては、バッテリ電源DCへの電源切替回路7に使用する入出力回路電源を常時バッテリからの供給とすることで、商用電源喪失時も切替リレー63により復電不可状態を保持して、混食防止を図ることができる。
なお、切替リレー63はバッテリ電源DCによる運転の動作確認目的で、従来より手動スイッチ77を閉成し、切替リレーの常閉接点63bを開放させて、バッテリ運転に切替ており、本発明で追加するリレーでは無い。
また、様々な仕様に対応するため、バッテリ電源に切替る時間を変更する場合は、従来はタイマーリレー79の設定値を変更しており、タイマーリレー79の設定範囲を超える場合は、タイマーリレー本体を変更することで対応していたが、本発明では、出力部O2を閉成する際の時間をソフトにて変更することが可能となるため、様々な仕様に対して容易に対応することが可能となる。
最後に、請求項1の構成とすることにより、バッテリ電源から直接給電するマイコンによって切替用リレーコイルを励磁しているため、商用電源喪失時から復電までの間、復電不可状態を継続することが可能となり、混食防止を図ることが出来る。
また、請求項2の構成とすることにより、時間の設定をソフトにより変更可能なため、タイマーリレーの変更などの必要なく、容易な変更により顧客仕様に合わせることが出来る。
このように構成した本発明では、バッテリ電源から電源供給するマイコンにより切替用リレーコイルを励磁することで交流側電磁接触器を励磁不可状態とし、そのマイコン内ソフトによりバッテリ電源への切替タイミングを設定することにより、混食防止およびバッテリ電源への切替タイミングの容易な変更が実現可能である。
2:交流電源用電磁接触器
2C:交流電源用電磁接触器コイル
2S:交流電源用電磁接触器コンタクタ
2Cb:交流電源用電磁接触器常閉接点
3:コンバータ
4:インバータ
5:電動機
6:電源喪失検出回路
7:電源切替回路
8:エレベータ乗りかご
9:つり合いおもり
11C:直流電源用電磁接触器コイル
11S:直流電源用電磁接触器コンタクタ
11Cb:直流電源用電磁接触器常閉接点b接点
63:切替用リレーコイル
63b:切替用リレー常閉接点
79:タイマーリレー
79b:タイマーリレー常閉接点AC:商用電源
DC:バッテリ
O1:出力部(混食防止用出力部)
O2:出力部(バッテリ電源供給用出力部)
O3:故障検出用出力部
I1:入力部(商用電源喪失確認用入力部)
I2:入力部(出力部O1チェック用入力部)
I3:入力部(出力部O2チェック用入力部)

Claims (4)

  1. 商用電源を交流電源用電磁接触器のコンタクタを介してエレベータ駆動用電力変換装置に接続し、バッテリ電源を直流電源用電磁接触器のコンタクタを介して前記エレベータ駆動用電力変換装置に接続する電源主回路と、前記商用電源の端子間に備えられ前記直流電源用電磁接触器の常閉接点と切替用リレーの常閉接点の直列回路で前記交流電源用電磁接触器を励磁する電源喪失検出回路と、前記バッテリ電源の端子間に備えられ前記交流電源用電磁接触器の常閉接点で前記バッテリ電源用電磁接触器を励磁するバッテリ電源切替回路とを備え、通常運転時は前記電源喪失検出回路内の前記交流電源用電磁接触器を励磁状態として前記エレベータ駆動用電力変換装置に前記商用電源を供給し、前記商用電源の喪失時に前記バッテリ電源切替回路内の前記直流電源用電磁接触器を励磁状態として前記エレベータ駆動用電力変換装置に前記バッテリ電源を供給するように構成されたエレベータ制御装置であって、
    前記バッテリ電源切替回路内の状態を入力し、出力信号を与えるとともに前記バッテリ電源から電力供給される計算機を備え、該計算機は前記交流電源用電磁接触器の常閉接点の状態を得て前記商用電源の喪失を検出し、前記切替用リレーを励磁することにより、前記交流電源用電磁接触器の消磁状態とし、バッテリ電源によるエレベータ運転が完了するまでの間、復電不可状態を継続して、復電時の直流電源との混食防止を図ることを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータ制御装置であって、
    前記計算機は、前記交流電源用電磁接触器の常閉接点の状態を得て前記商用電源の喪失を検出し、所定時間経過後に前記直流電源用電磁接触器を励磁して、前記バッテリ電源に切替ることを特徴とするエレベータ制御装置。
  3. 請求項2に記載のエレベータ制御装置であって、
    前記計算機は、前記バッテリ電源によるエレベータ運転完了後に前記直流電源用電磁接触器を消磁し、その後に前記切替用リレーを消磁することを特徴とするエレベータ制御装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載のエレベータ制御装置であって、
    バッテリ電源切替回路は、前記交流電源用電磁接触器の常閉接点と前記バッテリ電源用電磁接触器のコイルと前記計算機により操作されるバッテリ電源切替用出力部とが直列に接続された第1回路と、該第1回路のバッテリ電源切替用出力部に並列に設けられ前記計算機により操作される故障検出用出力部を備え、前記商用電源が生きている通常状態においてエレベータ呼びが無く乗りかごが停止している状態で、前記故障検出用出力部を制御し、前記バッテリ電源切替用出力部の故障を検出することを特徴とするエレベータ制御装置。
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