JP6806117B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents

エレベータの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6806117B2
JP6806117B2 JP2018176293A JP2018176293A JP6806117B2 JP 6806117 B2 JP6806117 B2 JP 6806117B2 JP 2018176293 A JP2018176293 A JP 2018176293A JP 2018176293 A JP2018176293 A JP 2018176293A JP 6806117 B2 JP6806117 B2 JP 6806117B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
control unit
power supply
unit
output control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018176293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020045230A (ja
Inventor
琢也 藤井
琢也 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitec Co Ltd
Original Assignee
Fujitec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitec Co Ltd filed Critical Fujitec Co Ltd
Priority to JP2018176293A priority Critical patent/JP6806117B2/ja
Publication of JP2020045230A publication Critical patent/JP2020045230A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6806117B2 publication Critical patent/JP6806117B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、動力装置の駆動用電源として3相交流電源が接続されるエレベータの制御技術に関する。
エレベータでは、動力装置(巻上機など)が備えるモータの回転速度が、商用電源(3相交流電源)を用いてインバータによって制御される。一方、インバータに接続される商用電源の3つの相(R相、S相、T相)は、何れかの相が、ヒューズ切れなどが原因で欠相になる場合がある。欠相状態のまま商用電源を用いてモータの回転速度を制御しようとした場合、欠相による電力不足が原因で、制御指令どおりの回転速度でモータを回転させることができなかったり、制御指令どおりにモータを回転させることができたとしても、モータに過電流が流れ、それによってモータが異常に発熱して破損したりする虞があった。何れの場合も、乗りかごに乗客を乗せたままモータが停止してしまい、乗りかご内に乗客を閉じ込めてしまう虞がある。
そこで、欠相を検出して動力装置の駆動用電源を商用電源から補助電源に切り替えることにより、乗りかごを最寄階に着床させて乗客を救出する技術が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1では、3つの相の何れか1つの相が欠相になった場合に、その欠相を検出し、欠相になっていない残りの2つの相の線間電圧を直流電圧に変換して補助電源として用いる。
実開平5−10380号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術では、欠相になっていない残りの2つの相を用いて補助電源を構築してはいるものの、必ずしも残りの2つの相から安定的に電力が供給されるとは限らない。例えば、1つの相が欠相になっているため、その後に他の相も欠相になる虞がある。又、1つの相が欠相になることで、残りの2つの相における電圧が不安定になる虞がある。そして、これらの事態が生じると、補助電源に悪影響が及んで当該補助電源の出力が不安定になり、それが原因で、乗りかごを最寄階に着床させることができずに乗りかご内に乗客を閉じ込めてしまう虞がある。
そこで本発明の目的は、動力装置の駆動用電源として3相交流電源が接続されるエレベータにおいて、3相交流電源に欠相が発生した場合に乗客を確実に救出できる制御装置を提供することである。
本発明に係るエレベータの制御装置は、動力装置の駆動用電源として3相交流電源が接続されるエレベータの制御装置であり、補助電源と、当該補助電源の出力を制御する出力制御部と、スイッチ部と、当該スイッチ部を制御するスイッチ制御部と、を備える。補助電源は、3相交流電源の異常時に駆動用電源として用いられる。出力制御部は、3相交流電源の3つの相のうちの少なくとも2つの相に接続され、接続された相の少なくとも何れかが欠相になった場合にその欠相を検出でき、当該欠相を検出した場合に補助電源の出力をオンに制御する。スイッチ部は、出力制御部に接続された相を切断できる。そして、スイッチ制御部は、3相交流電源に欠相が発生した場合、出力制御部に接続された全ての相をスイッチ部で切断する。
上記制御装置によれば、3つの相の何れの相が欠相になった場合でも、出力制御部に接続された全ての相がスイッチ部で切断される。従って、3相交流電源に更なる欠相が発生したり、欠相の発生が原因で、出力制御部に接続された相の電圧が不安定になったりした場合でも、それらの影響が出力制御部や補助電源に及ぶことがない。よって、3相交流電源に欠相が発生した場合に駆動用電源として用いられる補助電源の出力が安定する。
上記制御装置は、3相交流電源に発生した欠相を検出できる監視部を更に備えていてもよい。この構成において、スイッチ制御部は、監視部が欠相を検出した場合に、出力制御部に接続された全ての相をスイッチ部で切断してもよい。
この構成によれば、スイッチ制御部は、監視部による欠相の検出結果(3相交流電源に対する監視結果)を受けてスイッチ部を制御する。これに対し、出力制御部に接続された相の少なくとも何れかが欠相になった場合には、出力制御部は、監視部による欠相の検出と殆ど同じタイミングで欠相を検出できる。従って、出力制御部は、スイッチ制御部によってスイッチ部が制御される前(即ち、出力制御部に接続された全ての相が切断させる前)に、自発的に欠相を検出できる。よって、出力制御部に接続された相が欠相になった場合には、出力制御部は、スイッチ制御部によるスイッチ部の制御を待たずに、即座に欠相を検出して補助電源に対する出力制御を実行できる。そして、その直後にスイッチ制御部によってスイッチ部が開放されることにより、発生した欠相の影響が出力制御部や補助電源に及ぶことがなくなり、その結果として補助電源の出力を安定させることができる。
上記制御装置において、出力制御部は、3相交流電源の3つの相のうちの2つの相に接続されていてもよい。この構成において、2つの相の少なくとも何れかが欠相になった場合には、出力制御部が、その欠相を検出して補助電源の出力をオンに制御し、且つ、スイッチ制御部は、出力制御部に接続された2つの相を何れもスイッチ部で切断してもよい。一方、3つの相のうちの出力制御部に接続されない残りの1つの相が欠相になった場合には、スイッチ制御部が、出力制御部に接続された2つの相を何れもスイッチ部で切断し、且つ、その切断により、2つの相が擬似的に欠相になった状態を作り出すことで、出力制御部に、その擬似的な欠相を検出させて補助電源に対する出力制御を強制的に実行させてもよい。
この構成では、3つの相のうちの出力制御部に接続されない残りの1つの相については、たとえ欠相になったとしても、出力制御部は、その欠相を検出することができない。そこで、出力制御部で検出できない欠相が発生した場合には、出力制御部に接続された2つの相をスイッチ部で切断することにより、出力制御部に検出させるための擬似的な欠相を作り出す。これにより、スイッチ部による切断といった簡単な制御で、出力制御部に、欠相(擬似的な欠相)を検出させて補助電源に対する出力制御を強制的に実行させることができる。
本発明によれば、動力装置の駆動用電源として3相交流電源が接続されるエレベータにおいて、3相交流電源に欠相が発生した場合に乗客を確実に救出できる。
実施形態に係るエレベータ制御装置の構成を示した概念図である。 第1変形例に係るエレベータ制御装置の構成を示した概念図である。 第2変形例に係るエレベータ制御装置の構成を示した概念図である。 第3変形例に係るエレベータ制御装置の構成を示した概念図である。 第3変形例において制御部が実行する出力制御部に対する制御処理を示したフローチャートである。 他の実施形態に係るエレベータ制御装置の構成例を示した概念図である。
[1]エレベータ制御装置の構成
図1は、実施形態に係るエレベータ制御装置100の構成を示した概念図である。図1に示されるように、エレベータ制御装置100は、動力装置102(巻上機など)の駆動用電源として3相交流電源101(商用電源)が接続されるエレベータの制御装置であり、入力部T1と、出力部T2と、インバータ1と、スイッチ部SwA〜SwCと、補助電源2と、出力制御部3と、監視部4と、制御部5と、を備える。
入力部T1は、3相交流電源101が接続される部分であり、入力部T1には、3相交流電源101からの3相交流が入力される。出力部T2は、動力装置102が接続される部分であり、出力部T2からは、インバータ1が生成した3相交流が出力される。
インバータ1は、コンバータ回路11と、インバータ回路12と、を含む。コンバータ回路11は、入力部T1に入力される3相交流を直流に変換して出力する。インバータ回路12は、コンバータ回路11から出力される直流を、制御部5(インバータ制御部51)の指令に応じた3相交流に変換して出力する。そして、インバータ回路12から出力される3相交流が、出力部T2を通じて動力装置102に供給される。このようなインバータ制御で動力装置102を制御することにより、動力装置102(巻上機など)が備えるモータの回転速度を精度良く調整できる。
スイッチ部SwAは、入力部T1とインバータ1との間に設けられており、3つの相(R相、S相、T相)をインバータ1の一次側で切断できる。スイッチ部SwB及びSwCについては後述する。
補助電源2は、3相交流電源101の異常時(欠相発生時)に駆動用電源として用いられる。本実施形態では、補助電源2は直流電源であり、補助電源2の出力側の結線(2本の結線)が、インバータ1とスイッチ部SwAとを接続する3つの相(3本の結線)のうちの2つの相(本実施形態では、R相及びS相)に接続されている。尚、補助電源2は、3相交流電源101の異常時(欠相発生時)において、駆動用電源として用いられることに加えて、制御部5のバックアップ電源として用いられてもよい。
尚、補助電源2は、直流電源に限らず、単相交流電源又は3相交流電源であってもよい。補助電源2が直流電源又は単相交流電源である場合には、補助電源2の出力側の結線は、インバータ1とスイッチ部SwAとを接続する3つの相のうちのR相及びS相に限定されない他の2つの相に接続されてもよい。又、補助電源2が直流電源である場合には、補助電源2の出力側の結線は、コンバータ回路11とインバータ回路12とを接続する2本の結線に接続されてもよい。補助電源2が3相交流電源である場合には、補助電源2の出力側の結線(3本の結線)は、インバータ1とスイッチ部SwAとを接続する3つの相全てに接続される。
スイッチ部SwBは、補助電源2の出力側の結線に設けられており、当該結線を切断できる。スイッチ部SwA及びSwBによれば、スイッチ部SwAを短絡させる一方でスイッチ部SwBを開放することにより、駆動用電源として3相交流電源101を用いることができ、スイッチ部SwAを開放する一方でスイッチ部SwBを短絡させることにより、駆動用電源として補助電源2を用いることができる。
出力制御部3は、例えば無停電電源装置(UPS)としての機能を備えた部分であり、補助電源2の出力を制御する。本実施形態では、出力制御部3の一次側が、入力部T1とスイッチ部SwAとを接続する3つの相(3本の結線)のうちの2つの相(本実施形態では、R相及びS相)に接続されており、出力制御部3は、接続された当該2つの相の少なくとも何れかが欠相になった場合にその欠相を検出できる。又、出力制御部3の二次側には補助電源2が接続されている。そして、出力制御部3は、欠相を検出した場合に補助電源2の出力をオンに制御する。尚、出力制御部3の一次側は、R相及びS相に限定されない他の2つの相に接続されてもよい。
スイッチ部SwCは、出力制御部3の一次側に設けられており、当該出力制御部3に接続された2つの相(本実施形態では、R相及びS相)を切断できる。
監視部4は、3相交流電源101の状態を監視する部分であり、3相交流電源101に発生した欠相を出力制御部3とは別に検出できる。具体的には、監視部4は、入力部T1とスイッチ部SwAとを接続する3つの相(3本の結線)全てに接続されており、接続された当該3つの相の少なくとも何れかが欠相になった場合にその欠相を検出できる。そして、監視部4は、3相交流電源101に対する監視結果(欠相の検出結果を含む)を制御部5に送信する。
制御部5は、インバータ1やスイッチ部SwA〜SwCなどの動作部を制御する。本実施形態では、制御部5は、インバータ1を制御するインバータ制御部51と、スイッチ部SwA〜SwCを制御するスイッチ制御部52と、を含む。そして、スイッチ制御部52は、監視部4が欠相を検出した場合、その検出結果(3相交流電源101に対する監視結果)を受けてスイッチ部SwA〜SwCを以下のように制御する。尚、欠相が発生していない正常時においては、スイッチ制御部52は、スイッチ部SwA及びSwCを短絡させる一方で、スイッチ部SwBを開放する。これにより、駆動用電源として3相交流電源101が用いられる。
監視部4が欠相を検出した場合、スイッチ制御部52は先ず、入力部T1とインバータ1とを接続する3つの相(3本の結線)全てを、スイッチ部SwAを開放して切断することにより、3相交流電源101からインバータ1への電力の供給を遮断する。又、スイッチ制御部52は、出力制御部3に接続された全ての相(本実施形態では、R相及びS相の両方)を、スイッチ部SwCを以下のように開放して切断する。
スイッチ制御部52は、上述したように監視部4による欠相の検出結果を受けてスイッチ部SwCを制御する。このため、欠相が発生してからスイッチ部SwCの開放が実行されるまでの所要時間が、スイッチ制御部52が監視部4から検出結果(監視結果)を受け取るために要する時間の分だけ長くなる。これに対し、出力制御部3に接続された2つの相(本実施形態では、R相及びS相)の少なくとも何れかが欠相になった場合には、出力制御部3は、監視部4による欠相の検出と殆ど同じタイミングで欠相を検出できる。従って、出力制御部3は、スイッチ制御部52によってスイッチ部SwCが制御される前(即ち、出力制御部3に接続された全ての相が切断させる前)に、自発的に欠相を検出できる。
よって、出力制御部3に接続された2つの相が欠相になった場合には、出力制御部3は、スイッチ制御部52によるスイッチ部SwCの制御を待たずに、即座に欠相を検出して補助電源2に対する出力制御を実行できる。そして、その直後にスイッチ制御部52によってスイッチ部SwCが開放されることにより、発生した欠相の影響が出力制御部3や補助電源2に及ぶことがなくなり、その結果として補助電源2の出力を安定させることができる。即ち、3相交流電源101に更なる欠相が発生したり、欠相の発生が原因で、出力制御部3に接続された相の電圧が不安定になったりした場合でも、それらの影響が出力制御部3や補助電源2に及ぶことがなくなり、その結果として補助電源2の出力を安定させることができる。
一方、3つの相のうちの出力制御部3に接続されない残りの1つの相(本実施形態では、T相)については、たとえ欠相になったとしても、出力制御部3は、その欠相を検出できない。そこで、出力制御部3で検出できない欠相が発生した場合には、スイッチ制御部52が、監視部4による欠相の検出結果を受けてスイッチ部SwCを制御するにより、出力制御部3に接続された2つの相(本実施形態では、R相及びS相)を何れもスイッチ部SwCで切断し、且つ、その切断により、当該2つの相が擬似的に欠相になった状態を作り出す。即ち、スイッチ制御部52は、出力制御部3に検出させるための擬似的な欠相を作り出す。これにより、スイッチ制御部52は、スイッチ部SwCによる切断といった簡単な制御で、出力制御部3に、擬似的な欠相を検出させて補助電源2に対する出力制御を強制的に実行させることができる。この場合、スイッチ部SwCが開放された状態で補助電源2に対する出力制御が実行されるため、この場合も、発生した欠相の影響が出力制御部3や補助電源2に及ぶことがなくなり、その結果として補助電源2の出力を安定させることができる。
そして、3つの相(R相、S相、T相)の何れの相が欠相になった場合でも、スイッチ制御部52は、上述したようにスイッチ部SwA及びSwCを開放した後、スイッチ部SwBを短絡させることにより、補助電源2からインバータ1への電力の供給を開始する。これにより、駆動用電源が、3相交流電源101から補助電源2に切り替えられる。このようなスイッチ制御部52によるスイッチ部SwA〜SwCの制御によれば、欠相が発生した場合の駆動用電源の切替えが確実に実行される。
又、上述したように、3つの相(R相、S相、T相)の何れの相が欠相になった場合でも、出力制御部3に接続された全ての相(本実施形態では、R相及びS相)がスイッチ部SwCで切断される。従って、3相交流電源101に更なる欠相が発生したり、欠相の発生が原因で、出力制御部3に接続された相の電圧が不安定になったりした場合でも、それらの影響が出力制御部3や補助電源2に及ぶことがない。よって、3相交流電源101に欠相が発生した場合に駆動用電源として用いられる補助電源2の出力が安定し、その結果として、確実に乗りかごを最寄階に着床させて乗客を救出できる(救出運転)。
尚、3相交流電源101において欠相の発生が解消された場合には、欠相の発生が解消したという監視結果が監視部4から制御部5に送信され、制御部5は、その監視結果を受けた場合、救出運転が完了しているか否かを判断する。そして、制御部5は、「完了している(Yes)」と判断できた場合、スイッチ制御部52を通じて先ずスイッチ部SwBを開放することにより、補助電源2からインバータ1への電力の供給を遮断する。その後、制御部5(スイッチ制御部52)は、出力制御部3に接続された全ての相(本実施形態では、R相及びS相の両方)においてスイッチ部SwCを短絡させ、且つ、入力部T1とインバータ1とを接続する3つの相(3本の結線)全てにおいてスイッチ部SwAを短絡させることにより、3相交流電源101からインバータ1への電力の供給を再開する。これにより、出力制御部3は、入力側に接続された2つの相の何れからも欠相を検出しなくなり、補助電源2の出力をオフに制御する。このようにして、駆動用電源が、補助電源2から3相交流電源101に切り替えられる。
[2]変形例
[2−1]第1変形例
上記エレベータ制御装置100において、出力制御部3は、一次側が3つの相(3本の結線)全てに接続され、接続された3つの相の少なくとも何れかが欠相になった場合にその欠相を検出するものであってもよい。尚、図2は、第1変形例に係るエレベータ制御装置100の構成を示した概念図である。
第1変形例によれば、3つの相(R相、S相、T相)の何れの相が欠相になった場合でも、出力制御部3は、自発的にその欠相を検出して補助電源2に対する出力制御を実行できる。よって、3つの相の何れかが欠相になった場合、出力制御部3は、即座に欠相を検出して補助電源2に対する出力制御を実行できる。そして、その直後にスイッチ制御部52によってスイッチ部SwCが開放されることにより、欠相が発生した影響が出力制御部3や補助電源2に及ぶことがなくなり、その結果として補助電源2の出力が安定するため、確実に乗りかごを最寄階に着床させて乗客を救出できる。
[2−2]第2変形例
上記第1変形例において、スイッチ制御部52は、監視部4による欠相の検出結果の代わりに出力制御部3による欠相の検出結果を用いて、スイッチ部SwA〜SwCを制御してもよい。この場合、エレベータ制御装置100には、監視部4がない構成が適用されてもよい。尚、図3は、第2変形例に係るエレベータ制御装置100の構成を示した概念図である。本変形例のように監視部4がない構成では、3相交流電源101において欠相の発生が解消したことを監視部4とは別の手段(外部装置を含む)で検出し、その検出結果を受けてスイッチ制御部52がスイッチ部SwA〜SwCを制御することにより、駆動用電源が、補助電源2から3相交流電源101に切り替えられてもよい。或いは、保守員による手作業で、駆動用電源が、補助電源2から3相交流電源101に切り替えられてもよい。
[2−3]第3変形例
図4は、第3変形例に係るエレベータ制御装置100の構成を示した概念図である。図4に示されるように、出力制御部3の一次側が3つの相(3本の結線)のうちの2つの相(本変形例では、R相及びS相)に接続されたエレベータ制御装置100において、出力制御部3に接続されない残りの1つの相(本変形例では、T相)が欠相になった場合には、制御部5は、スイッチ部SwCを開放して出力制御部3に擬似的な欠相を検出させることに代えて、以下のように制御することにより、出力制御部3に、補助電源2に対する出力制御を強制的に実行させてもよい。尚、出力制御部3の一次側は、R相及びS相に限定されない他の2つの相に接続されてもよい。
本変形例のエレベータ制御装置100では、3つの相のうちの出力制御部3に接続されない残りの1つの相(本変形例では、T相)については、たとえ欠相になったとしても、出力制御部3は、その欠相を検出することができない。一方、監視部4は、出力制御部3に接続されていない相が欠相になった場合でも、その欠相を検出できる。そこで、本変形例では、監視部4が欠相を検出する一方で、出力制御部3が欠相を検出しなかった場合に、制御部5が、出力制御部3を直接的に制御することにより、出力制御部3に、補助電源2に対する出力制御を強制的に実行させる。具体的には、以下に説明するように、制御部5は、出力制御部3による欠相の検出結果と、監視部4による欠相の検出結果と、を用いて出力制御部3を制御する。
図5は、制御部5が実行する出力制御部3に対する制御処理を示したフローチャートである。先ず、制御部5は、監視部4が欠相を検出したか否かを判断する(図5のステップS11)。そして、制御部5は、ステップS11にて「検出した(Yes)」と判断できるまで、ステップS11を繰り返し実行する。
制御部5は、ステップS11にて「検出した(Yes)」と判断した場合、出力制御部3が欠相を検出したか否かを判断する(図5のステップS12)。そして、制御部5は、ステップS12にて「検出した(Yes)」と判断した場合には、出力制御部3に対する制御を行わずに制御処理を終了する。一方、制御部5は、ステップS12にて「検出していない(No)」と判断した場合には、この判断を以て、出力制御部3に接続されていない相が欠相になったと判断できるため、出力制御部3を制御することにより、出力制御部3に補助電源2に対する出力制御を強制的に実行させ(図5のステップS13)、その後、制御処理を終了する。ステップS13では、制御部5は、例えば出力制御部3に指令信号を入力することにより、出力制御部3を制御する。
第3変形例によれば、3つの相(R相、S相、T相)の何れの相が欠相になった場合でも、補助電源2に対する出力制御が確実に出力制御部3で実行される。又、出力制御部3に接続されていない相(即ち、欠相になったことを出力制御部3が検出できない相)が欠相になった場合にだけ、出力制御部3が強制的に制御される。よって、出力制御部3において、自身で欠相を検出して自発的に補助電源2に対する出力制御を実行する制御と、制御部5による強制的な制御とが衝突することがなく、従って、補助電源2に対する出力制御(延いては、駆動用電源の切替え)がスムーズに実行される。
第3変形例では、上記実施形態で説明したのと同様に、スイッチ制御部52は、監視部4が欠相を検出した場合、出力制御部3に接続された全ての相(本変形例では、R相及びS相の両方)をスイッチ部SwCで切断することができる。よって、3相交流電源101に欠相が発生した場合に駆動用電源として用いられる補助電源2の出力が安定し、その結果として、確実に乗りかごを最寄階に着床させて乗客を救出できる。
[3]他の実施形態
図6は、他の実施形態に係るエレベータ制御装置100の構成例を示した概念図である。図6に示されるように、エレベータ制御装置100は、上記第3変形例においてスイッチ部SwCがない構成を有していてもよい。
他の構成例として、上記第3変形例(図4)において、制御部5は、出力制御部3を直接的に制御することに代えて、監視部4が欠相を検出する一方で、出力制御部3が欠相を検出しなかった場合にだけ、スイッチ制御部52を通じてスイッチ部SwCを開放することで、出力制御部3を間接的に制御してもよい。このとき、スイッチ制御部52は、出力制御部3に接続された2つの相(本変形例では、R相及びS相)の少なくとも何れかをスイッチ部SwCで切断して擬似的な欠相を作り出すことにより、出力制御部3に、その擬似的な欠相を検出させて補助電源2に対する出力制御を強制的に実行させる。
他の実施形態によれば、上述した第3変形例と同様、3つの相(R相、S相、T相)の何れの相が欠相になった場合でも、補助電源2に対する出力制御(延いては、駆動用電源の切替え)が確実且つスムーズに出力制御部3で実行される。
<付記>
本願には、上記他の実施形態の構成を以下のように捉えた発明が含まれる。
(付記1)
動力装置の駆動用電源として3相交流電源が接続されるエレベータの制御装置であって、
前記3相交流電源の異常時に前記駆動用電源として用いられる補助電源と、
前記補助電源の出力を制御する出力制御部であって、前記3相交流電源の3つの相のうちの2つの相に接続され、当該2つの相の少なくとも何れかが欠相になった場合にその欠相を検出でき、当該欠相を検出した場合には前記補助電源の出力をオンに制御する出力制御部と、
前記3相交流電源に発生した欠相を検出できる監視部と、
前記監視部が欠相を検出する一方で、前記出力制御部が欠相を検出しなかった場合に、前記出力制御部に、前記補助電源に対する出力制御を強制的に実行させる制御部と、
を備える、エレベータの制御装置。
(付記2)
前記出力制御部に接続された前記2つの相を切断できるスイッチ部を更に備え、
前記制御部は、前記出力制御部に接続された前記2つの相の少なくとも何れかを前記スイッチ部で切断して擬似的な欠相を作り出すことにより、前記出力制御部に、その擬似的な欠相を検出させて前記補助電源に対する出力制御を強制的に実行させる、付記1に記載のエレベータの制御装置。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 インバータ
2 補助電源
3 出力制御部
4 監視部
5 制御部
11 コンバータ回路
12 インバータ回路
51 インバータ制御部
52 スイッチ制御部
T1 入力部
T2 出力部
100 エレベータ制御装置
101 3相交流電源
102 動力装置
SwA、SwB、SwC スイッチ部

Claims (2)

  1. 動力装置の駆動用電源として3相交流電源が接続されるエレベータの制御装置であって、
    前記3相交流電源の異常時に前記駆動用電源として用いられる補助電源と、
    前記補助電源の出力を制御する出力制御部であって、前記3相交流電源の3つの相のうちの少なくとも2つの相に接続され、接続された相の少なくとも何れかが欠相になった場合にその欠相を検出でき、当該欠相を検出した場合に前記補助電源の出力をオンに制御する出力制御部と、
    前記出力制御部に接続された相を切断できるスイッチ部と、
    前記スイッチ部を制御するスイッチ制御部と、
    前記3相交流電源に発生した欠相を検出できる監視部と、
    を備え、
    前記スイッチ制御部は、前記監視部が欠相を検出した場合に、前記出力制御部に接続された全ての相を前記スイッチ部で切断する、エレベータの制御装置。
  2. 前記出力制御部は、前記3相交流電源の前記3つの相のうちの2つの相に接続され、
    前記2つの相の少なくとも何れかが欠相になった場合には、前記出力制御部が、その欠相を検出して前記補助電源の出力をオンに制御し、且つ、その欠相を前記監視部も検出することで、前記スイッチ制御部は、前記出力制御部に接続された前記2つの相を何れも前記スイッチ部で切断し、
    前記3つの相のうちの前記出力制御部に接続されない残りの1つの相が欠相になった場合には、その欠相を前記監視部が検出することで、前記スイッチ制御部が、前記出力制御部に接続された前記2つの相を何れも前記スイッチ部で切断し、且つ、その切断により、前記2つの相が擬似的に欠相になった状態を作り出すことで、前記出力制御部に、その擬似的な欠相を検出させて前記補助電源に対する出力制御を強制的に実行させる、請求項1に記載のエレベータの制御装置。
JP2018176293A 2018-09-20 2018-09-20 エレベータの制御装置 Active JP6806117B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018176293A JP6806117B2 (ja) 2018-09-20 2018-09-20 エレベータの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018176293A JP6806117B2 (ja) 2018-09-20 2018-09-20 エレベータの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020045230A JP2020045230A (ja) 2020-03-26
JP6806117B2 true JP6806117B2 (ja) 2021-01-06

Family

ID=69900774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018176293A Active JP6806117B2 (ja) 2018-09-20 2018-09-20 エレベータの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6806117B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112290510B (zh) * 2020-11-06 2023-02-24 广东电网有限责任公司佛山供电局 一种电机缺相检测保护系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020045230A (ja) 2020-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0697875B2 (ja) エレベ−タ駆動用インバ−タ
JP6420399B1 (ja) パワー素子の故障検出機能を備えたコンバータ装置及びパワー素子の故障検出方法
CN108666966B (zh) 具备短路故障检测功能的变换装置及其短路故障检测方法
JP6806117B2 (ja) エレベータの制御装置
JPH04223987A (ja) エレベータ用かご型モータの制動方法および装置
JP3678069B2 (ja) 無停電電源装置のバイパス回路
JP2001218476A (ja) 電動機の制御装置
JP2009183124A (ja) インバータ装置及び電動巻上機
JP5629639B2 (ja) 無停電電源システム
JP2006160441A (ja) エレベータの制御装置
JP4663849B2 (ja) エレベータの制御装置
JP2002137875A (ja) エレベータの停電時運転装置
JP4644104B2 (ja) 無停電電源装置の並列運転システム
JP4077326B2 (ja) インバータ装置の回生電力の処理方法およびこの方法に使用するインバータ装置
JPH10337091A (ja) 電動機駆動用インバータの再始動制御方法
JP2004282812A (ja) 無停電電源装置用バイパス開閉器の異常診断方法
KR101632786B1 (ko) 유도 전동기 구동용 인버터
JP2019146331A (ja) 無停電電源システム及びその制御方法
CN211209367U (zh) 一种双电源自动切换电路
JP3794208B2 (ja) 系統連系システムの保護装置
JP2005124279A (ja) 自立運転保護装置
JP3577827B2 (ja) エレベータの制御装置
JPH05270755A (ja) エレベーターの保全装置
JP2015101435A (ja) エレベータ制御装置
JPH0859124A (ja) エレベーターの運転制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6806117

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250