JP3577827B2 - エレベータの制御装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるコンバータ、インバータからなり、交流電圧の電源から直流に変換し再度交流電圧に変換することによって、エレベータの駆動用誘導電動機を可変電圧可変周波数の交流で制御するエレベータの制御装置に於て、その制御装置の安全機器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からこの種の安全機器としては、コンバータやインバータなどの機器故障による過電流に対して、その機器毎に設けた磁気式電流検出器で検出して、エレベータの走行中であれば直ちに緊急停止の処置を行い、合わせて他の機器に故障を波及させない処置を取るものである。ここで言う磁気式電流検出器とは、一例としてホール素子を利用した直流成分電流も検出可能な電流検出器であり、一般にDC−CTとも称されるものである。以下ここでは電流検出器と言う。
【0003】
この様な電流検出器を使用した安全装置としては、例えば特公平1ー30756号公報に示すエレベータの制御装置は、コンバータとインバータ間に配設した平滑コンデンサの入出力電流を監視し、故障を検出するものである。しかし、装置の故障は判っても、故障部位の弁別については何も述べられていない。また、特開平3ー216476号公報に示すエレベータの制御装置は、特別に充電回路あるいは主回路の切り替えのための機器を設けずに、簡易な構成で直流制動をかけるものであって、平滑コンデンサを挟んでコンバータ側及びインバータ側の両側に電流検出器が配設され安全回路に接続される図面が示されているが、その動作機能について何も述べられていない。さらに、特開平1ー321277号公報に示すエレベータの制御装置は、インバータを2台並列運転するものであって、各々インバータの直流側に電流検出器を設け、いずれの検出器が過電流を検出したかを弁別し、故障側のインバータを切り放すものである。
また、特公平1ー17985号公報には、コンバータと充電回路が並列に配設され負荷側に平滑コンデンサを設けたものにおいて、平滑コンデンサの電圧と予想されるコンバータ出力電圧とを各々測定し、その差電圧が所定値以内となって初めてコンバータを活かし、コンデンサへの突入電流を防止することが記載されている。
【0004】
つぎに、本願に係わる従来例を2種示す。まず、図8はコンバータ及びインバータの両方ともにトランジスタなどの半導体素子を使用し制御するタイプのエレベータの制御装置の回路構成図である。1は三相交流電源、2は主回路の過電流遮断器、3はエレベータが走行するとき投入され停止後あるいは異常時に遮断される主回路接触器、4は半導体素子を使用したコンバータ、5はコンバータ4の直流側に配設された直流電圧の平滑用コンデンサ、6は半導体素子を使用したインバータ、7はエレベータ駆動用電動機、8は電動機7の回転を検出する速度検出器、9はエレベータを駆動する綱車、10は綱車9に捲回されたロープ、11はロープ10の一端に吊下げられたかご室、12はロープ10の他端に吊下げられた釣合おもりである。
【0005】
13、14はインバータ6の交流側の電流を検出する電流検出器である。15はエレベータの運転の速度を指令する速度指令回路、16は制御回路であり、速度検出器8、電流検出器13、14、速度指令回路15などのデータに基づき主接触器3の投入遮断、コンバータ4、インバータ6の制御などを行う。17は平滑用コンデンサ5とインバータ6との間の主回路に配設した電流検出器、18は平滑コンデンサ5とコンバータ4との間の主回路に配設した電流検出器、19は電流検出器17、18の出力に基づき故障を判断する安全回路である。
以上による構成によって、電流検出器17、18が各々異常電流を検出すると安全回路19で故障を判定し制御回路16にてインバータ6、コンバータ4の運転を停止し、主接触器3を開放し異常電流が三相交流電源1まで達しない様にするものである。
【0006】
つぎに図9は、コンバータにはダイオードを及びインバータにはトランジスタなどの半導体素子を使用し、制御するタイプのエレベータの制御装置の回路構成図である。図中においては、上記と同一符号は同一部分もしくは相当部分を示し、20は半導体素子としてダイオードを使用したコンバータ、21は接触器3の投入以前に平滑コンデンサ5に充電する充電回路、22は電動機7が電力回生モードで運転されるとき、インバータ6により交流から変換された直流電力を消費するすなわち放電回路を形成するための抵抗、23は抵抗22に流す電流を制御するスイッチである半導体スイッチ素子である。24は抵抗22に流れる電流を検知する電流検出器、25はコンバータ20の出力電流を検知する電流検出器である。
以上による構成によって、電流検出器24は放電回路の異常電流を検知し半導体スイッチ素子23のON故障あるいは抵抗22の短絡故障を検出する。電流検出器25はコンバータ20の半導体故障を検出するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエレベータの制御装置は、以上のように構成され安全回路としては、故障部位までは問わないが故障そのもののみを検出するもの、あるいは故障部位を特定するために個々の機器にそれぞれ検出器を設けるものであった。従って、制御装置が改良されていく中で、この安全回路についても故障内容あるいは故障部位に応じて対応できるように機能向上が図られるが、そのために電流検出器を個々の機器にそれぞれ設けるとコストアップを招いてしまう。
【0008】
この発明は上記なような問題点を解消するためになされたもので、1台の電流検出器で複数の部位の故障弁別を可能とする安全回路を備えたエレベータの制御装置を提供するものである。
【0009】
この発明の第一の発明に係るエレベータの制御装置は、平滑コンデンサからインバータに接続する主回路電線と、コンバータに接続する主回路電線をひとつの電流検出器にそれぞれ逆方向に挿通させ故障検出を行うものである。この発明の第二の発明に係るエレベータの制御装置は、第一の発明による電流検出器の出力の極性を基に、正の所定値を越えているか、あるいは負の所定値を下回っているかで、故障部位を判別するものである。
【0010】
この発明の第三の発明に係るエレベータの制御装置は、電流検出器の出力の検出レベルとなる所定値を、放電回路の半導体スイッチをONさせたときの電流より大きな値とするものである。
【0011】
この発明の第四の発明に係るエレベータの制御装置は、主回路接触器を投入しコンバータを生かしたときに、充電回路で充電した平滑コンデンサ電圧とコンバータ出力電圧とを、接続した時のラッシュ電流で比較し、その差が大きいときは機器の故障と判断するものである。この発明の第五の発明に係るエレベータの制御装置は、第四の発明による電流検出器の出力の極性を基に、正の所定値を越えているか、あるいは負の所定値を下回っているかで、故障部位を判別するものである。
【0012】
この発明の第六の発明に係るエレベータの制御装置は、第四の発明による電流検出器の出力の判別を、主接触器が投入されて所定期間以内のみ実施するものである。この発明の第七の発明に係るエレベータの制御装置は、主回路接触器を投入しコンバータを生かしたときに、充電回路で充電した平滑コンデンサ電圧とコンバータ出力電圧とを接続したときのラッシュ電流で比較し、主接触器が投入されてから所定期間の間のみ、電流検出器の出力の極性を基に、正の所定値を越えているか、あるいは負の所定値を下回っているかで、故障部位を判別するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1及び図2はこの発明の第一の実施の形態を示す図で、図1は回路構成図、図2は電流波形による動作説明図で、(イ)は正常時の電流波形の一例であり、(ロ)はインバータ6が走行中にON(短絡)故障した場合の電流波形の一例であり、(ハ)はコンバータ4が走行中にON(短絡)故障した場合の電流波形の一例である。これらの電流波形において横軸は時間軸であるが、ON故障から検出までの時間に示す短絡電流は、実際にはもっと急峻であるが、説明のためにこの間の時間を引き延ばして記してある。尚、後に記す電流波形の図も同様である。図中、従来例と同一符号は同一部分あるいは相当部分を示す。31はこの発明の電流検出器であり、平滑コンデンサ5からインバータ6に向かって流れる電流(I1 とする)と平滑コンデンサ5からコンバータ4に向かって流れる電流(I2 とする)とを逆極性で合成して検出する、すなわち接続電線を各々逆方向にして電流検出器31に通線し両者の差の電流(IS とする)を検出するものである。32は電流IS を入力する安全回路である。尚、ここで41は平滑コンデンサ5からインバータ6へ接続された第一の主回路電線、42は平滑コンデンサ5からコンバータ4へ接続された第二の主回路電線である。
【0014】
次に正常時の動作の一例を示す。速度指令回路よりエレベータの起動指令がでると制御回路16は主接触器3を投入しコンバータ4に三相交流電源1を接続する。つぎにコンバータ4を動作させ平滑コンデンサ5を所定値まで充電する。つぎに速度指令回路15から制御回路16に速度パターンが指示されそのパターンに応じてインバータ6が制御され電動機7に駆動電流が流され、その結果綱車9が回転することでかご室11が昇降する。この時速度検出器8の出力あるいは電動機駆動電流の電流検出器13、14の出力により速度帰還制御、電流帰還制御を行い、指定速度パターンでのかご室の走行が制御される。この時のコンバータ4とインバータ6間での電流波形と、電流検出器31の検出電流波形(IS )を図2の(イ)に示す。この様な電流波形については公知であり詳細な説明は省略するが、エレベータの起動から停止まで加減速に応じた波形で電流が流れる。
【0015】
次に、インバータ6がON故障した場合の一例を示す。インバータは半導体素子で構成されているために、何等かの原因で素子のわずかな部分で短絡を起こしてもその短絡電流による発熱から連鎖的に故障部位が拡大し、素子を破壊して全短絡に至ることが言われている。従って、インバータ6の素子がON故障すると、その直流側からみれば電源回路を短絡した状態に相当することにより、平滑コンデンサ5に充電されていた電力がインバータに向かって流出し、図2の(ロ)のI1 に示す短絡電流が流れる。
【0016】
また、この時コンバータ側では平滑コンデンサの電力が流出し出力側の電圧が低下するのに従って、平滑コンデンサへの充電電流(I2 )を図2に示すように流し込むことになる。これら短絡電流は通常半導体素子の定格電流の約10倍かそれ以上の電流となる。その結果、電流検出器31にはON故障後にI1 とI2 とを加算した電流が検出され、その極性を正方向とすれば、安全回路32において電流検出値が図中に示すIS+となったところでインバータの故障と認識し、主回路電流を停止する処置が実行される。ちなみにコンバータ側のこの時の最大電流は電源インピーダンスにより制限されインバータ側程は流れないが、上記Is+を半導体素子の定格電流の2〜3倍に設定することで、早期に検出し装置を破壊に至る前に保護する。すなわち制御回路16からコンバータ4を停止させ、主接触器3を遮断する指令が出され、短絡電流を停止させることで三相交流電源1への電源短絡の波及を防止し、またエレベータの主回路機器の短絡電流による破損拡大を防止するものである。
【0017】
次に、コンバータ4がON故障した場合の一例を示す。コンバータもインバータ同様半導体素子で構成されているために、何等かの微少な原因でも素子破壊に至る全短絡を起こすことがある。この全短絡の後に他の半導体素子に駆動指令が出ると電源短絡となり次々と全短絡が波及してしまう。従ってコンバータ素子がON故障すると、その直流側からみれば電源回路を短絡した状態に相当し、平滑コンデンサに充電されていた電力がコンバータに向かって流出し、図2の(ハ)のI2 に示す電流が流れる。また、三相交流電源側でも電源短絡となり、この短絡電流に対しては主回路遮断器2が動作して遮断しようとする。しかし、この動作電流に対して短絡電流値は個々のエレベータの設置環境で変化する電源インピーダンスにより制限され、従って動作時間にばらつきが生じ、またこの主回路遮断器は通常電磁作動方式のものが使用されるので、遮断までの動作時間に多少遅れのあるものがあり機器の保護としては不十分である。
【0018】
さらに、この時平滑コンデンサのインバータ側では、直流電圧の低下にともないインバータの出力も低下し電流I1 も図2のように低下する。その結果、電流検出器31には上記と同様にI1 とI2 の加算した電流が検出され、その極性は図2の(ハ)に示すように上記インバータ故障時とは反対となる。安全回路32において、電流検出値がISーとなったところでコンバータの故障と認識することにより、主回路電流を停止する処置、すなわち制御回路16からインバータ6を停止させ、主接触器3を遮断する指令が出され、短絡電流を停止させることでインバータあるいは三相交流電源への電源短絡の波及を防止し、またエレベータの主回路機器の短絡電流による破損拡大を防止するものである。つまり、この時インバータかコンバータのいずれの機器が故障したのか判別できるので、各々に最適な防護処置を採ることが可能となる。
尚、この時のIS+とIS−の絶対値は同じ値としても良いが、必ずしも一致させる必要はなく、また図示の様にインバータ側のON故障の方がコンバータ側のON故障よりも電流が低い可能性がありIS−の絶対値の方を低くすることも考えられる。
【0019】
実施の形態2.
図3及び図4はこの発明の第二の実施の形態を示す図で、図3は回路構成図、図4は電流波形による動作説明図で、(イ)は正常時の電流波形の一例であり、(ロ)はインバータ6aが走行中にON(短絡)故障した場合の電流波形の一例であり、(ハ)はインバータ6bが走行中にON(短絡)故障した場合の電流波形の一例である。図中、従来例もしくは上記実施の形態と同一符号は同一部分あるいは相当部分を示す。6a、6bはそれぞれ入出力が並列となるように接続されたインバータ、33a、33bはインバータ6a、6bの交流側に接続され、並列運転されるインバータの循環電流を制限するリアクトル、34はこの発明の電流検出器であり、平滑コンデンサ5からインバータ6aに向かって流れる電流(Ia とする)と平滑コンデンサ5からインバータ6bに向かって流れる電流(Ib とする)とを逆極性で合成して検出する、すなわち接続電線を各々逆方向にして電流検出器34に通線し両者の差の電流(IS とする)を検出するものである。35は電流IS を入力する安全回路である。尚、41aは平滑コンデンサ5からインバータ6aに接続した第一の主回路電線であり、41bは平滑コンデンサ5からインバータ6bに接続した第二の主回路電線である。
【0020】
次に正常時の動作の一例を示す。上記実施の形態1と同様にインバータを駆動してかご室を昇降させるものであるが、1台のインバータでは内蔵する半導体素子の定格電流が不足するので、2台のインバータを並列に接続し並列運転することで出力電流を確保するものである。この様な場合に、2台の内1台でも短絡故障を起こすことによって、連鎖的に正常なインバータあるいはコンバータなど他の機器を破損する恐れがあるため、上記同様に不具合箇所を弁別し最適な運転停止策を取らなくてはならない。
【0021】
図4の(イ)は正常時の電流波形で、Ia 、Ib のインバータ電流は電線の電流検出器への通線が反対故に、逆極性のほぼ同等な電流が流れる。従って、それらの電流の和であるIS は、ほぼゼロとなる。次に、インバータ6aがON故障すると図中(ロ)のように、故障と共にIa の電流が増大する。従って、Ib との間で増大する差電流がIs に流れ、Is+となったところで安全回路35でインバータ6aの故障を検出する。同様に、インバータ6bがON故障すると図中(ハ)のように、逆極性の電流が増大し、Isーとなったところで安全回路35でインバータ6bの故障を検出する。その結果、制御回路16で主接触器3を遮断し、コンバータと正常な側のインバータを停止処理することで、短絡電流による破損拡大を防止するものである。
【0022】
実施の形態3.
図5及び図6はこの発明の第三の実施の形態を示す図で、図5は回路構成図、図6は電流波形による動作説明図で、(イ)はインバータ6が走行中にON故障した場合の電流波形の一例であり、(ロ)はコンバータ20が走行中にON故障した場合の電流波形の一例である。図中、従来例もしくは上記実施の形態と同一符号は同一部分あるいは相当部分を示す。36はこの発明の電流検出器であり、I1 、I2 は実施の形態1と同様であり、特に平滑コンデンサ5からコンバータ20に向けた電流をI2a、同じく放電回路22に向けた電流をI2bとしている。
【0023】
次に異常時の動作例について述べる。先ず、インバータのON故障時には、図6の(イ)に示すように、前記実施の形態1と同様に、ON故障と共にI1 が増加し、電流検出器の検出電流IS がIS+に達すると安全回路37が動作して、制御回路16はインバータを停止した後に主接触器3を開放し、三相交流電源あるいはコンバータへの短絡電流による破損拡大を防止するものである。また、コンバータのON故障時には、図中(ロ)に示すように、前記実施の形態1と同様に、ON故障と共にコンデンサ5から放電電流が流れる。従ってこの電流検出器の検出電流IS がIS−に達すると、安全回路37が動作して制御回路16は主接触器3を開放し、インバータ6の駆動を停止して他の機器への破損拡大を防止するものである。
【0024】
次に放電回路の半導体スイッチ素子23の動作について説明する。回生運転においては、電動機7が発電機として作用し、インバータ6は電力を交流側から直流側へ変換する。変換された電力は先ず平滑コンデンサに充電され、充電電圧が上昇する。この時、電流I1 はマイナスの値を示す。正常時にはこのコンデンサ電圧が所定値を越えている間、制御回路16により、放電回路の半導体スイッチ素子23が駆動され抵抗22を流れる電流により、余分の電力を消費し電圧を低下させるもので、ここまでの回生動作は公知の技術である故に、ここでは詳細は述べない。
【0025】
次に、この回生動作中に半導体スイッチ素子23がON故障すると、コンデンサ電圧が所定値に下がっても半導体スイッチ素子23が電流を遮断できずに、I2bが継続して流れ続けることになる。その値はコンデンサからのラッシュ電流により、放電電流の最大値に達した後に指数関数的に下がったもので、最終的にはその最大値よりは小さい値となる。従って、安全回路の検出電流IS−は正常時の誤動作を防ぐため、正常時の制御された放電電流の最大値よりも大きな値としなければならない。尚、本発明の安全回路で放電回路のON故障とコンバータのON故障とは弁別できないが、他の手段(例えば後述する実施の形態4)で主回路のON故障を検出したときに、コンバータのON故障は弁別できるので、原因の消去法により、この放電回路の半導体スイッチ素子のON故障を推定できる。
【0026】
実施の形態4.
図7はこの発明の第四の実施の形態を示す図で、異常検出のフローチャートである。尚、回路構成図は図5と同じである。
次に、この異常検出の動作について説明する。図5において、エレベータを起動するとき主接触器3を投入して、コンバータ20を働かせる状態にしてインバータ6を駆動する。この主接触器を投入するとき、平滑コンデンサ5が充分に充電されていないと、投入と同時に充電のためのラッシュ電流が流れ、それを繰り返すことにより主接触器あるいはコンバータを損傷してしまう恐れがある。従って、投入前に充電回路21で平滑コンデンサの電圧を所定値まで充電することが従来から行われている。
【0027】
しかし、充電回路による充電が不十分で所定の電圧まで充電できないとき、あるいは主接触器またはコンバータの何等かの異常から、コンバータが所定の電圧を出力できないとき、あるいは充電回路で充分に充電する前に主接触器が投入されるタイミング異常があるとき、充電回路出力電圧とコンバータ出力電圧との電圧差によるラッシュ電流がコンデンサに流入し、あるいはコンデンサから流出する。従って、本発明はこの電圧差によるラッシュ電流を検出することでコンバータ側の回路動作異常を検出し主接触器あるいはコンバータの損傷を防止するものである。
【0028】
本発明の動作を図7のフローチャートを使用して説明する。このフローチャートは図5の制御回路16で、図示しないが、いわゆるCPU、ROM、RAM、インターフェイスを介して演算される。先ず、ステップ01(S01;以下ステップはSと記す)はこのフローの入口である。S02は主接触器3の投入指示がでているか否かを判別する。出ていないとS10へ進み、出ているとS03へ進む。S03ではデータTが所定値TMAX より小さいか否かを判別する。小さくない場合はS10へ進み、小さいときはS04に進む。尚、この所定値TMAX は主接触器が投入されて、この動作チェックを行う期間を示すものである。S04では電流検出器36の検出した電流値を、I1 方向の電流を正として制御回路に読み込み、その値をデータIC として格納し、S05に進む。
【0029】
S05ではデータIC が所定値IL より小さいか否かを判別し、小さくないときはS07へ進み、小さいときはS06へ進む。尚、この時の所定値IL は負の値を示し、コンデンサからコンバータへのラッシュ電流の検出するレベルを示した値である。S06ではコンバータ出力電圧が、主接触器の投入時の充電電圧より低い旨の異常検出出力を出力し、S11に進む。S07ではデータIC が所定値IH より大きいか否かを検出し、大きくない場合はS09に進み、大きい場合はS08へ進む。尚、この所定値IH は正の値を示し、コンバータからコンデンサへのラッシュ電流の検出するレベルを示した値である。S08ではコンバータ出力電圧が、主接触器の投入時の充電電圧より高い旨の異常検出出力を出力し、S11に進む。S09ではデータTの値を1加算し、S11に進む。S10ではデータIC 及びTを「ゼロ」に設定する。S11では、このフローチャートで示すルーチンを終了する。
【0030】
すなわちここでは、主接触器が投入され、充電回路ですでに充電されていたコンデンサ電圧と、新たに出力されたコンバータ電圧との差電圧によって流れる電流を、投入から所定時間(TMAX )の間チェックし、所定値(IH )を越える正の電流が流れれば相対的にコンバータ電圧が高いとの異常を報知し、所定値(IL )より小さい負の電流(絶対値で言えば所定値を越える大きな電流)が流れれば相対的にコンバータ電圧が低い、すなわち充電電圧が高いとの異常を報知するものである。ここでTMAX を設定するのは、検出する所定値であるIL 、IH は前述のIS+、ISーと較べて小さい値であり、エレベータの走行開始後はその走行電流によって誤動作する恐れがあるから、主接触器の投入からの時間を限るための時限である。。
尚、電流検出器として図5の36をもって説明したが、コンデンサから充電回路及びコンバータへの入出力電流が測定できればよい。すなわち、この時点ではインバータはまだ動作しておらず、電流検出器36においてもコンデンサからインバータへの通線した電線は電流の検出に寄与していない。従って、平滑コンデンサからコンバータ並びに充電回路に接続される主回路をひとつの電流検出器に挿通すれば、上記と同様な効果が得られることは自明である。また、ここではIH 、IL の両者について検出するように述べたが、必要に応じて、いずれかの検出したい一方のみとしても良い。
【0031】
【発明の効果】
この発明では、ひとつの電流検出器を用いてインバータの故障とコンバータの故障を弁別できるので、故障部位に応じた適切な主回路遮断操作を実施でき、短絡電流による主回路機器の破損拡大を防止することができる。
【0032】
また、別の発明では、並列運転するインバータの片側が故障したことを、ひとつの電流検出器により区別して検出することができ、故障インバータを認識した上で適切なエレベータの停止操作を実施できる。
【0033】
また、別の発明では、充電回路で充電したコンデンサ電圧と、コンバータ電圧とを比較するのを、主接触器投入時点でのラッシュ電流で判別し異常の有無を報知するもので、充電回路あるいはコンバータなどの異常の状態を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のエレベータ制御装置の回路構成図。
【図2】この発明の一実施例の電流波形による動作説明図。
【図3】この発明の他の実施例のエレベータ制御装置の回路構成図。
【図4】この発明の他の実施例の電流波形による動作説明図。
【図5】この発明の更に他の実施例のエレベータ制御装置の回路構成図。
【図6】この発明の更に他の実施例の電流波形による動作説明図。
【図7】この発明の一実施例の動作フローチャート。
【図8】従来のエレベータ制御装置の回路構成図。
【図9】他の従来例のエレベータ制御装置の回路構成図。
【符号の説明】
3 主接触器、 4 コンバータ、 5 平滑コンデンサ、 6、6a、6bインバータ、 16 制御回路、 21 充電回路、 22 放電回路用抵抗、 23 放電回路用半導体スイッチ素子、 31、34、36 電流検出器、32、35、37 安全回路、 41、41a 第一の主回路電線、 42、41b 第二の主回路電線
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆるコンバータ、インバータからなり、交流電圧の電源から直流に変換し再度交流電圧に変換することによって、エレベータの駆動用誘導電動機を可変電圧可変周波数の交流で制御するエレベータの制御装置に於て、その制御装置の安全機器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からこの種の安全機器としては、コンバータやインバータなどの機器故障による過電流に対して、その機器毎に設けた磁気式電流検出器で検出して、エレベータの走行中であれば直ちに緊急停止の処置を行い、合わせて他の機器に故障を波及させない処置を取るものである。ここで言う磁気式電流検出器とは、一例としてホール素子を利用した直流成分電流も検出可能な電流検出器であり、一般にDC−CTとも称されるものである。以下ここでは電流検出器と言う。
【0003】
この様な電流検出器を使用した安全装置としては、例えば特公平1ー30756号公報に示すエレベータの制御装置は、コンバータとインバータ間に配設した平滑コンデンサの入出力電流を監視し、故障を検出するものである。しかし、装置の故障は判っても、故障部位の弁別については何も述べられていない。また、特開平3ー216476号公報に示すエレベータの制御装置は、特別に充電回路あるいは主回路の切り替えのための機器を設けずに、簡易な構成で直流制動をかけるものであって、平滑コンデンサを挟んでコンバータ側及びインバータ側の両側に電流検出器が配設され安全回路に接続される図面が示されているが、その動作機能について何も述べられていない。さらに、特開平1ー321277号公報に示すエレベータの制御装置は、インバータを2台並列運転するものであって、各々インバータの直流側に電流検出器を設け、いずれの検出器が過電流を検出したかを弁別し、故障側のインバータを切り放すものである。
また、特公平1ー17985号公報には、コンバータと充電回路が並列に配設され負荷側に平滑コンデンサを設けたものにおいて、平滑コンデンサの電圧と予想されるコンバータ出力電圧とを各々測定し、その差電圧が所定値以内となって初めてコンバータを活かし、コンデンサへの突入電流を防止することが記載されている。
【0004】
つぎに、本願に係わる従来例を2種示す。まず、図8はコンバータ及びインバータの両方ともにトランジスタなどの半導体素子を使用し制御するタイプのエレベータの制御装置の回路構成図である。1は三相交流電源、2は主回路の過電流遮断器、3はエレベータが走行するとき投入され停止後あるいは異常時に遮断される主回路接触器、4は半導体素子を使用したコンバータ、5はコンバータ4の直流側に配設された直流電圧の平滑用コンデンサ、6は半導体素子を使用したインバータ、7はエレベータ駆動用電動機、8は電動機7の回転を検出する速度検出器、9はエレベータを駆動する綱車、10は綱車9に捲回されたロープ、11はロープ10の一端に吊下げられたかご室、12はロープ10の他端に吊下げられた釣合おもりである。
【0005】
13、14はインバータ6の交流側の電流を検出する電流検出器である。15はエレベータの運転の速度を指令する速度指令回路、16は制御回路であり、速度検出器8、電流検出器13、14、速度指令回路15などのデータに基づき主接触器3の投入遮断、コンバータ4、インバータ6の制御などを行う。17は平滑用コンデンサ5とインバータ6との間の主回路に配設した電流検出器、18は平滑コンデンサ5とコンバータ4との間の主回路に配設した電流検出器、19は電流検出器17、18の出力に基づき故障を判断する安全回路である。
以上による構成によって、電流検出器17、18が各々異常電流を検出すると安全回路19で故障を判定し制御回路16にてインバータ6、コンバータ4の運転を停止し、主接触器3を開放し異常電流が三相交流電源1まで達しない様にするものである。
【0006】
つぎに図9は、コンバータにはダイオードを及びインバータにはトランジスタなどの半導体素子を使用し、制御するタイプのエレベータの制御装置の回路構成図である。図中においては、上記と同一符号は同一部分もしくは相当部分を示し、20は半導体素子としてダイオードを使用したコンバータ、21は接触器3の投入以前に平滑コンデンサ5に充電する充電回路、22は電動機7が電力回生モードで運転されるとき、インバータ6により交流から変換された直流電力を消費するすなわち放電回路を形成するための抵抗、23は抵抗22に流す電流を制御するスイッチである半導体スイッチ素子である。24は抵抗22に流れる電流を検知する電流検出器、25はコンバータ20の出力電流を検知する電流検出器である。
以上による構成によって、電流検出器24は放電回路の異常電流を検知し半導体スイッチ素子23のON故障あるいは抵抗22の短絡故障を検出する。電流検出器25はコンバータ20の半導体故障を検出するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエレベータの制御装置は、以上のように構成され安全回路としては、故障部位までは問わないが故障そのもののみを検出するもの、あるいは故障部位を特定するために個々の機器にそれぞれ検出器を設けるものであった。従って、制御装置が改良されていく中で、この安全回路についても故障内容あるいは故障部位に応じて対応できるように機能向上が図られるが、そのために電流検出器を個々の機器にそれぞれ設けるとコストアップを招いてしまう。
【0008】
この発明は上記なような問題点を解消するためになされたもので、1台の電流検出器で複数の部位の故障弁別を可能とする安全回路を備えたエレベータの制御装置を提供するものである。
【0009】
この発明の第一の発明に係るエレベータの制御装置は、平滑コンデンサからインバータに接続する主回路電線と、コンバータに接続する主回路電線をひとつの電流検出器にそれぞれ逆方向に挿通させ故障検出を行うものである。この発明の第二の発明に係るエレベータの制御装置は、第一の発明による電流検出器の出力の極性を基に、正の所定値を越えているか、あるいは負の所定値を下回っているかで、故障部位を判別するものである。
【0010】
この発明の第三の発明に係るエレベータの制御装置は、電流検出器の出力の検出レベルとなる所定値を、放電回路の半導体スイッチをONさせたときの電流より大きな値とするものである。
【0011】
この発明の第四の発明に係るエレベータの制御装置は、主回路接触器を投入しコンバータを生かしたときに、充電回路で充電した平滑コンデンサ電圧とコンバータ出力電圧とを、接続した時のラッシュ電流で比較し、その差が大きいときは機器の故障と判断するものである。この発明の第五の発明に係るエレベータの制御装置は、第四の発明による電流検出器の出力の極性を基に、正の所定値を越えているか、あるいは負の所定値を下回っているかで、故障部位を判別するものである。
【0012】
この発明の第六の発明に係るエレベータの制御装置は、第四の発明による電流検出器の出力の判別を、主接触器が投入されて所定期間以内のみ実施するものである。この発明の第七の発明に係るエレベータの制御装置は、主回路接触器を投入しコンバータを生かしたときに、充電回路で充電した平滑コンデンサ電圧とコンバータ出力電圧とを接続したときのラッシュ電流で比較し、主接触器が投入されてから所定期間の間のみ、電流検出器の出力の極性を基に、正の所定値を越えているか、あるいは負の所定値を下回っているかで、故障部位を判別するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1及び図2はこの発明の第一の実施の形態を示す図で、図1は回路構成図、図2は電流波形による動作説明図で、(イ)は正常時の電流波形の一例であり、(ロ)はインバータ6が走行中にON(短絡)故障した場合の電流波形の一例であり、(ハ)はコンバータ4が走行中にON(短絡)故障した場合の電流波形の一例である。これらの電流波形において横軸は時間軸であるが、ON故障から検出までの時間に示す短絡電流は、実際にはもっと急峻であるが、説明のためにこの間の時間を引き延ばして記してある。尚、後に記す電流波形の図も同様である。図中、従来例と同一符号は同一部分あるいは相当部分を示す。31はこの発明の電流検出器であり、平滑コンデンサ5からインバータ6に向かって流れる電流(I1 とする)と平滑コンデンサ5からコンバータ4に向かって流れる電流(I2 とする)とを逆極性で合成して検出する、すなわち接続電線を各々逆方向にして電流検出器31に通線し両者の差の電流(IS とする)を検出するものである。32は電流IS を入力する安全回路である。尚、ここで41は平滑コンデンサ5からインバータ6へ接続された第一の主回路電線、42は平滑コンデンサ5からコンバータ4へ接続された第二の主回路電線である。
【0014】
次に正常時の動作の一例を示す。速度指令回路よりエレベータの起動指令がでると制御回路16は主接触器3を投入しコンバータ4に三相交流電源1を接続する。つぎにコンバータ4を動作させ平滑コンデンサ5を所定値まで充電する。つぎに速度指令回路15から制御回路16に速度パターンが指示されそのパターンに応じてインバータ6が制御され電動機7に駆動電流が流され、その結果綱車9が回転することでかご室11が昇降する。この時速度検出器8の出力あるいは電動機駆動電流の電流検出器13、14の出力により速度帰還制御、電流帰還制御を行い、指定速度パターンでのかご室の走行が制御される。この時のコンバータ4とインバータ6間での電流波形と、電流検出器31の検出電流波形(IS )を図2の(イ)に示す。この様な電流波形については公知であり詳細な説明は省略するが、エレベータの起動から停止まで加減速に応じた波形で電流が流れる。
【0015】
次に、インバータ6がON故障した場合の一例を示す。インバータは半導体素子で構成されているために、何等かの原因で素子のわずかな部分で短絡を起こしてもその短絡電流による発熱から連鎖的に故障部位が拡大し、素子を破壊して全短絡に至ることが言われている。従って、インバータ6の素子がON故障すると、その直流側からみれば電源回路を短絡した状態に相当することにより、平滑コンデンサ5に充電されていた電力がインバータに向かって流出し、図2の(ロ)のI1 に示す短絡電流が流れる。
【0016】
また、この時コンバータ側では平滑コンデンサの電力が流出し出力側の電圧が低下するのに従って、平滑コンデンサへの充電電流(I2 )を図2に示すように流し込むことになる。これら短絡電流は通常半導体素子の定格電流の約10倍かそれ以上の電流となる。その結果、電流検出器31にはON故障後にI1 とI2 とを加算した電流が検出され、その極性を正方向とすれば、安全回路32において電流検出値が図中に示すIS+となったところでインバータの故障と認識し、主回路電流を停止する処置が実行される。ちなみにコンバータ側のこの時の最大電流は電源インピーダンスにより制限されインバータ側程は流れないが、上記Is+を半導体素子の定格電流の2〜3倍に設定することで、早期に検出し装置を破壊に至る前に保護する。すなわち制御回路16からコンバータ4を停止させ、主接触器3を遮断する指令が出され、短絡電流を停止させることで三相交流電源1への電源短絡の波及を防止し、またエレベータの主回路機器の短絡電流による破損拡大を防止するものである。
【0017】
次に、コンバータ4がON故障した場合の一例を示す。コンバータもインバータ同様半導体素子で構成されているために、何等かの微少な原因でも素子破壊に至る全短絡を起こすことがある。この全短絡の後に他の半導体素子に駆動指令が出ると電源短絡となり次々と全短絡が波及してしまう。従ってコンバータ素子がON故障すると、その直流側からみれば電源回路を短絡した状態に相当し、平滑コンデンサに充電されていた電力がコンバータに向かって流出し、図2の(ハ)のI2 に示す電流が流れる。また、三相交流電源側でも電源短絡となり、この短絡電流に対しては主回路遮断器2が動作して遮断しようとする。しかし、この動作電流に対して短絡電流値は個々のエレベータの設置環境で変化する電源インピーダンスにより制限され、従って動作時間にばらつきが生じ、またこの主回路遮断器は通常電磁作動方式のものが使用されるので、遮断までの動作時間に多少遅れのあるものがあり機器の保護としては不十分である。
【0018】
さらに、この時平滑コンデンサのインバータ側では、直流電圧の低下にともないインバータの出力も低下し電流I1 も図2のように低下する。その結果、電流検出器31には上記と同様にI1 とI2 の加算した電流が検出され、その極性は図2の(ハ)に示すように上記インバータ故障時とは反対となる。安全回路32において、電流検出値がISーとなったところでコンバータの故障と認識することにより、主回路電流を停止する処置、すなわち制御回路16からインバータ6を停止させ、主接触器3を遮断する指令が出され、短絡電流を停止させることでインバータあるいは三相交流電源への電源短絡の波及を防止し、またエレベータの主回路機器の短絡電流による破損拡大を防止するものである。つまり、この時インバータかコンバータのいずれの機器が故障したのか判別できるので、各々に最適な防護処置を採ることが可能となる。
尚、この時のIS+とIS−の絶対値は同じ値としても良いが、必ずしも一致させる必要はなく、また図示の様にインバータ側のON故障の方がコンバータ側のON故障よりも電流が低い可能性がありIS−の絶対値の方を低くすることも考えられる。
【0019】
実施の形態2.
図3及び図4はこの発明の第二の実施の形態を示す図で、図3は回路構成図、図4は電流波形による動作説明図で、(イ)は正常時の電流波形の一例であり、(ロ)はインバータ6aが走行中にON(短絡)故障した場合の電流波形の一例であり、(ハ)はインバータ6bが走行中にON(短絡)故障した場合の電流波形の一例である。図中、従来例もしくは上記実施の形態と同一符号は同一部分あるいは相当部分を示す。6a、6bはそれぞれ入出力が並列となるように接続されたインバータ、33a、33bはインバータ6a、6bの交流側に接続され、並列運転されるインバータの循環電流を制限するリアクトル、34はこの発明の電流検出器であり、平滑コンデンサ5からインバータ6aに向かって流れる電流(Ia とする)と平滑コンデンサ5からインバータ6bに向かって流れる電流(Ib とする)とを逆極性で合成して検出する、すなわち接続電線を各々逆方向にして電流検出器34に通線し両者の差の電流(IS とする)を検出するものである。35は電流IS を入力する安全回路である。尚、41aは平滑コンデンサ5からインバータ6aに接続した第一の主回路電線であり、41bは平滑コンデンサ5からインバータ6bに接続した第二の主回路電線である。
【0020】
次に正常時の動作の一例を示す。上記実施の形態1と同様にインバータを駆動してかご室を昇降させるものであるが、1台のインバータでは内蔵する半導体素子の定格電流が不足するので、2台のインバータを並列に接続し並列運転することで出力電流を確保するものである。この様な場合に、2台の内1台でも短絡故障を起こすことによって、連鎖的に正常なインバータあるいはコンバータなど他の機器を破損する恐れがあるため、上記同様に不具合箇所を弁別し最適な運転停止策を取らなくてはならない。
【0021】
図4の(イ)は正常時の電流波形で、Ia 、Ib のインバータ電流は電線の電流検出器への通線が反対故に、逆極性のほぼ同等な電流が流れる。従って、それらの電流の和であるIS は、ほぼゼロとなる。次に、インバータ6aがON故障すると図中(ロ)のように、故障と共にIa の電流が増大する。従って、Ib との間で増大する差電流がIs に流れ、Is+となったところで安全回路35でインバータ6aの故障を検出する。同様に、インバータ6bがON故障すると図中(ハ)のように、逆極性の電流が増大し、Isーとなったところで安全回路35でインバータ6bの故障を検出する。その結果、制御回路16で主接触器3を遮断し、コンバータと正常な側のインバータを停止処理することで、短絡電流による破損拡大を防止するものである。
【0022】
実施の形態3.
図5及び図6はこの発明の第三の実施の形態を示す図で、図5は回路構成図、図6は電流波形による動作説明図で、(イ)はインバータ6が走行中にON故障した場合の電流波形の一例であり、(ロ)はコンバータ20が走行中にON故障した場合の電流波形の一例である。図中、従来例もしくは上記実施の形態と同一符号は同一部分あるいは相当部分を示す。36はこの発明の電流検出器であり、I1 、I2 は実施の形態1と同様であり、特に平滑コンデンサ5からコンバータ20に向けた電流をI2a、同じく放電回路22に向けた電流をI2bとしている。
【0023】
次に異常時の動作例について述べる。先ず、インバータのON故障時には、図6の(イ)に示すように、前記実施の形態1と同様に、ON故障と共にI1 が増加し、電流検出器の検出電流IS がIS+に達すると安全回路37が動作して、制御回路16はインバータを停止した後に主接触器3を開放し、三相交流電源あるいはコンバータへの短絡電流による破損拡大を防止するものである。また、コンバータのON故障時には、図中(ロ)に示すように、前記実施の形態1と同様に、ON故障と共にコンデンサ5から放電電流が流れる。従ってこの電流検出器の検出電流IS がIS−に達すると、安全回路37が動作して制御回路16は主接触器3を開放し、インバータ6の駆動を停止して他の機器への破損拡大を防止するものである。
【0024】
次に放電回路の半導体スイッチ素子23の動作について説明する。回生運転においては、電動機7が発電機として作用し、インバータ6は電力を交流側から直流側へ変換する。変換された電力は先ず平滑コンデンサに充電され、充電電圧が上昇する。この時、電流I1 はマイナスの値を示す。正常時にはこのコンデンサ電圧が所定値を越えている間、制御回路16により、放電回路の半導体スイッチ素子23が駆動され抵抗22を流れる電流により、余分の電力を消費し電圧を低下させるもので、ここまでの回生動作は公知の技術である故に、ここでは詳細は述べない。
【0025】
次に、この回生動作中に半導体スイッチ素子23がON故障すると、コンデンサ電圧が所定値に下がっても半導体スイッチ素子23が電流を遮断できずに、I2bが継続して流れ続けることになる。その値はコンデンサからのラッシュ電流により、放電電流の最大値に達した後に指数関数的に下がったもので、最終的にはその最大値よりは小さい値となる。従って、安全回路の検出電流IS−は正常時の誤動作を防ぐため、正常時の制御された放電電流の最大値よりも大きな値としなければならない。尚、本発明の安全回路で放電回路のON故障とコンバータのON故障とは弁別できないが、他の手段(例えば後述する実施の形態4)で主回路のON故障を検出したときに、コンバータのON故障は弁別できるので、原因の消去法により、この放電回路の半導体スイッチ素子のON故障を推定できる。
【0026】
実施の形態4.
図7はこの発明の第四の実施の形態を示す図で、異常検出のフローチャートである。尚、回路構成図は図5と同じである。
次に、この異常検出の動作について説明する。図5において、エレベータを起動するとき主接触器3を投入して、コンバータ20を働かせる状態にしてインバータ6を駆動する。この主接触器を投入するとき、平滑コンデンサ5が充分に充電されていないと、投入と同時に充電のためのラッシュ電流が流れ、それを繰り返すことにより主接触器あるいはコンバータを損傷してしまう恐れがある。従って、投入前に充電回路21で平滑コンデンサの電圧を所定値まで充電することが従来から行われている。
【0027】
しかし、充電回路による充電が不十分で所定の電圧まで充電できないとき、あるいは主接触器またはコンバータの何等かの異常から、コンバータが所定の電圧を出力できないとき、あるいは充電回路で充分に充電する前に主接触器が投入されるタイミング異常があるとき、充電回路出力電圧とコンバータ出力電圧との電圧差によるラッシュ電流がコンデンサに流入し、あるいはコンデンサから流出する。従って、本発明はこの電圧差によるラッシュ電流を検出することでコンバータ側の回路動作異常を検出し主接触器あるいはコンバータの損傷を防止するものである。
【0028】
本発明の動作を図7のフローチャートを使用して説明する。このフローチャートは図5の制御回路16で、図示しないが、いわゆるCPU、ROM、RAM、インターフェイスを介して演算される。先ず、ステップ01(S01;以下ステップはSと記す)はこのフローの入口である。S02は主接触器3の投入指示がでているか否かを判別する。出ていないとS10へ進み、出ているとS03へ進む。S03ではデータTが所定値TMAX より小さいか否かを判別する。小さくない場合はS10へ進み、小さいときはS04に進む。尚、この所定値TMAX は主接触器が投入されて、この動作チェックを行う期間を示すものである。S04では電流検出器36の検出した電流値を、I1 方向の電流を正として制御回路に読み込み、その値をデータIC として格納し、S05に進む。
【0029】
S05ではデータIC が所定値IL より小さいか否かを判別し、小さくないときはS07へ進み、小さいときはS06へ進む。尚、この時の所定値IL は負の値を示し、コンデンサからコンバータへのラッシュ電流の検出するレベルを示した値である。S06ではコンバータ出力電圧が、主接触器の投入時の充電電圧より低い旨の異常検出出力を出力し、S11に進む。S07ではデータIC が所定値IH より大きいか否かを検出し、大きくない場合はS09に進み、大きい場合はS08へ進む。尚、この所定値IH は正の値を示し、コンバータからコンデンサへのラッシュ電流の検出するレベルを示した値である。S08ではコンバータ出力電圧が、主接触器の投入時の充電電圧より高い旨の異常検出出力を出力し、S11に進む。S09ではデータTの値を1加算し、S11に進む。S10ではデータIC 及びTを「ゼロ」に設定する。S11では、このフローチャートで示すルーチンを終了する。
【0030】
すなわちここでは、主接触器が投入され、充電回路ですでに充電されていたコンデンサ電圧と、新たに出力されたコンバータ電圧との差電圧によって流れる電流を、投入から所定時間(TMAX )の間チェックし、所定値(IH )を越える正の電流が流れれば相対的にコンバータ電圧が高いとの異常を報知し、所定値(IL )より小さい負の電流(絶対値で言えば所定値を越える大きな電流)が流れれば相対的にコンバータ電圧が低い、すなわち充電電圧が高いとの異常を報知するものである。ここでTMAX を設定するのは、検出する所定値であるIL 、IH は前述のIS+、ISーと較べて小さい値であり、エレベータの走行開始後はその走行電流によって誤動作する恐れがあるから、主接触器の投入からの時間を限るための時限である。。
尚、電流検出器として図5の36をもって説明したが、コンデンサから充電回路及びコンバータへの入出力電流が測定できればよい。すなわち、この時点ではインバータはまだ動作しておらず、電流検出器36においてもコンデンサからインバータへの通線した電線は電流の検出に寄与していない。従って、平滑コンデンサからコンバータ並びに充電回路に接続される主回路をひとつの電流検出器に挿通すれば、上記と同様な効果が得られることは自明である。また、ここではIH 、IL の両者について検出するように述べたが、必要に応じて、いずれかの検出したい一方のみとしても良い。
【0031】
【発明の効果】
この発明では、ひとつの電流検出器を用いてインバータの故障とコンバータの故障を弁別できるので、故障部位に応じた適切な主回路遮断操作を実施でき、短絡電流による主回路機器の破損拡大を防止することができる。
【0032】
また、別の発明では、並列運転するインバータの片側が故障したことを、ひとつの電流検出器により区別して検出することができ、故障インバータを認識した上で適切なエレベータの停止操作を実施できる。
【0033】
また、別の発明では、充電回路で充電したコンデンサ電圧と、コンバータ電圧とを比較するのを、主接触器投入時点でのラッシュ電流で判別し異常の有無を報知するもので、充電回路あるいはコンバータなどの異常の状態を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のエレベータ制御装置の回路構成図。
【図2】この発明の一実施例の電流波形による動作説明図。
【図3】この発明の他の実施例のエレベータ制御装置の回路構成図。
【図4】この発明の他の実施例の電流波形による動作説明図。
【図5】この発明の更に他の実施例のエレベータ制御装置の回路構成図。
【図6】この発明の更に他の実施例の電流波形による動作説明図。
【図7】この発明の一実施例の動作フローチャート。
【図8】従来のエレベータ制御装置の回路構成図。
【図9】他の従来例のエレベータ制御装置の回路構成図。
【符号の説明】
3 主接触器、 4 コンバータ、 5 平滑コンデンサ、 6、6a、6bインバータ、 16 制御回路、 21 充電回路、 22 放電回路用抵抗、 23 放電回路用半導体スイッチ素子、 31、34、36 電流検出器、32、35、37 安全回路、 41、41a 第一の主回路電線、 42、41b 第二の主回路電線
Claims (7)
- 交流電源を直流に変換するコンバータと、該コンバータの直流側に接続された平滑コンデンサと、該平滑コンデンサを直流電源として可変電圧、可変周波数の交流電源に変換し巻上機用電動機を駆動するインバータを備えたエレベータの制御装置において、上記平滑コンデンサから上記インバータに接続する第一の主回路電線と、上記平滑コンデンサから上記コンバータに接続する第二の主回路電線と、上記平滑コンデンサからの該第一の主回路電線と該第二の主回路電線とをそれぞれ逆方向から挿通した電流検出器とを備えた主回路であって、該電流検出器の出力により主回路の故障弁別を行うことを特徴とするエレベータの制御装置。
- 電流検出器の出力の極性で、故障がインバータ側あるいは上記コンバータ側であるかの故障弁別を行うことを特徴とする請求項第1項記載のエレベータの制御装置。
- 交流電源を直流に変換するコンバータと、該コンバータの直流側に接続された抵抗と半導体スイッチ素子とを直列に接続した放電回路と、該放電回路と並列に接続された平滑コンデンサと、該平滑コンデンサを直流電源として可変電圧、可変周波数の交流電源に変換し巻上機用電動機を駆動するインバータを備えたエレベータの制御装置において、上記平滑コンデンサから上記インバータに接続する第一の主回路電線と、上記平滑コンデンサから上記コンバータ及び放電回路に接続する第二の主回路電線と、上記平滑コンデンサからの該第一の主回路電線と該第二の主回路電線とをそれぞれ逆方向から挿通した電流検出器とを備えた主回路であって、該電流検出器の出力により主回路の故障を検出する所定値を、上記半導体スイッチ素子を同通させる時に上記放電回路に流れる電流より大きな値とすることを特徴とするエレベータの制御装置。
- 交流電源に接続された主回路接触器と、該主回路接触器の交流電源とは反対側に接続され交流電源を直流に変換するコンバータと、一方が上記主接触器の交流電源側に接続され他方が該コンバータの直流側に接続された充電回路と、上記コンバータの直流側に接続された平滑コンデンサと、該平滑コンデンサを直流電源として可変電圧、可変周波数の交流電源に変換し巻上機用電動機を駆動するインバータを備えたエレベータの制御装置において、上記平滑コンデンサから上記インバータに接続する第一の主回路電線と、上記平滑コンデンサから上記コンバータ及び上記充電回路に接続する第二の主回路電線と、上記平滑コンデンサからの該第一の主回路電線と該第二の主回路電線とをそれぞれ逆方向から挿通した電流検出器とを備えた主回路であって、上記主回路接触器を投入したときの該電流検出器の出力により主回路の故障弁別を行うことを特徴とするエレベータの制御装置。
- 電流検出器の出力の極性で、上記充電回路の出力電圧と上記コンバータ電圧を比較して故障弁別することを特徴とする請求項第4項記載のエレベータの制御装置。
- 主回路接触器が投入されて所定期間以内に、該電流検出器の出力により主回路の故障弁別を行うことを特徴とする、請求項第4項に記載のエレベータの制御装置。
- 交流電源に接続された主回路接触器と、該主回路接触器の交流電源とは反対側に接続され交流電源を直流に変換するコンバータと、一方が上記主接触器の交流電源側に接続され他方が該コンバータの直流側に接続された充電回路と、上記コンバータの直流側に接続された平滑コンデンサと、該平滑コンデンサを直流電源として可変電圧、可変周波数の交流電源に変換し巻上機用電動機を駆動するインバータを備えたエレベータの制御装置において、上記平滑コンデンサから上記コンバータ及び上記充電回路に接続する主回路電線と、該主回路電線を挿通した電流検出器とを備え、上記主回路接触器が投入されて所定期間以内に、該電流検出器の出力の極性により、上記充電回路の出力電圧と較べて、上記コンバータ電圧が低いのか、あるいは上記コンバータ電圧が高いのかを判別することを特徴とするエレベータの制御装置。
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