JP4436113B2 - ダイカストマシンの給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイカストマシンの給湯装置に関する。
ダイカストマシンでは、スリーブに金属溶湯を供給した後、この金属溶湯を射出プランジャにより金型のキャビティに溶湯を射出することにより鋳造を行う。スリーブへ金属溶湯を供給する給湯装置としては、たとえば、ラドルを用いたものが知られている。
この給湯装置では、金属溶湯炉の溶湯をラドルによって汲み上げ、搬送装置によってスリーブにラドルを搬送したのち、ラドルを所定の回転軸を中心に傾斜させてスリーブに金属溶湯を注入する。
ところで、上記のラドルを用いた給湯装置では、たとえば、ラドルの注ぎ口の先端部の位置に回転軸を配置し、この回転軸をチェーンで駆動することによりラドルを傾斜させる。このため、ラドルの注ぎ口の先端部の位置は略一定位置のまま金属溶湯の注入が行われる。
ラドルの注ぎ口の先端部の位置がスリーブに対して略一定であると、スリーブに対する金属溶湯の落下位置が略一定となり、金属溶湯はスリーブの限られた狭い範囲に落下する。
金属溶湯がスリーブの限られた狭い範囲に落下すると、この範囲が局所的に加熱され、損傷を受けやすい。この局所的な加熱がスリーブの寿命を短くする原因となる。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであって、その目的は、ダイカストマシンのスリーブへの給湯の際に、スリーブの局所的な加熱によりスリーブの寿命が短かくなるのを防ぐことにある。
本発明の第1の観点に係るダイカストマシンの給湯装置は、ラドルと、当該ラドルの回転軸を中心として前記ラドルを回転させて傾斜させる傾斜機構と、前記ラドルと前記傾斜機構とが搭載され、金属溶湯炉に前記ラドルを搬送して前記ラドルに金属溶湯をくみ上げ可能とし、金属溶湯を収容した前記ラドルをダイカストマインのスリーブの位置に搬送して前記スリーブに金属溶湯を供給可能とする搬送手段と、を有し、前記ラドルは、上部が開口し、下部が金属溶湯を収容する凹んだ形状をしている収容部と、前記収容部の上部開口面を底面とし、当該底面とこの底面の両側に位置する壁面部とで構成され、前記収容部の一端から突出して延び、先端が注ぎ口を形成している案内部と、を有し、前記収容部と前記案内部とは、前記収容部から前記案内部への金属溶湯の流れを円滑にする屈曲部を介して連続的に一体的に形成されており、前記屈曲部の近傍の前記案内部に、前記収容部の前記上部開口面と同じ高さに、当該ラドルを傾斜させる為の回転軸の中心が規定され、前記収容部に金属溶湯を収容するとき、前記回転軸を中心として、前記屈曲部から離れた前記収容部の前記上部開口面の端部が下降するように、当該ラドルが傾斜されたとき、前記収容部の前記上部開口面の端部が、前記屈曲部の近傍の前記収容部の前記上部開口面より大きく傾斜して、金属溶湯炉内の金属溶湯に浸されて金属溶湯を前記収納部に収容し、前記収容部に収容された金属溶湯を前記スリーブに供給するため、前記回転軸を中心として、前記屈曲部から離れた前記収容部の上部開口面の端部が上昇するように当該ラドルが傾斜されたとき、その傾斜に応じて、前記案内部の先端の前記注ぎ口の位置が下降して、当該注ぎ口から排出される金属溶湯が前記スリーブに落下する範囲が拡大されるように構成され、前記回転軸は、前記ラドルの一方の外壁面に取り付けられた取付部を介して、前記収納部の上部開口面の高さ、かつ、前記屈曲部の近傍の前記案内部に回転中心が位置するように、取り付けられている。
本発明では、金属溶湯を汲み上げたラドルを傾斜させてスリーブへ注ぐと、ラドルの注ぎ口の先端部から金属溶湯がスリーブに向けて落下する。このとき、ラドルの姿勢の変動に応じてラドルの注ぎ口先端部の位置が変動すると、金属溶湯のスリーブに対する落下位置も変動し、金属溶湯の落下範囲が拡がり、スリーブの局所的な加熱が防止される。
本発明によれば、ダイカストマシンのスリーブへの金属溶湯の供給によるスリーブの局所的な加熱を防ぐことができ、スリーブの寿命を延ばすことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
第1実施形態
図1は、本発明の一実施形態に係る給湯装置およびダイカストマシンの構成を示す図である。
図1において、ダイカストマシン100は、固定金型101、移動金型102、スリーブ104、プランジャ105、射出シリンダ109等から構成される。
固定金型101は、図示しない型締装置の固定ダイプレートに保持されており、移動金型102は図示しない型締装置の移動ダイプレートに保持されている。
固定金型101と移動金型102とは、図示しない型締装置により、型開閉および型締が行われ、固定金型101と移動金型102との間にキャビティ103が形成される。このキャビティ103は、スリーブ104に連通している。
スリーブ104は、たとえば、金属等の材料で形成された円筒状の部材であり、一端が固定金型101に設けられ、他方端に金属溶湯の供給のための開口104aを備えているる。
プランジャ105は、プランジャロッドの106の先端に連結されており、スリーブ104の内周に嵌合している。プランジャロッド106は、カップリング107によって射出シリンダ109のピストンロッド108に連結されている。
射出シリンダ109は、ピストンロッド108に連結された図示しないピストンを内蔵しており、図示しない油圧回路からの作動油の供給によって駆動される。射出シリンダ109の駆動により、プランジャチップ105は、前進方向A1および後退方向A2に移動する。
スリーブ104内に開口104aを通じて金属溶湯MLが供給されたのち、プランジャチップ105が前進方向A1に前進することにより、キャビティ103内に金属溶湯MLが射出、充填される。
給湯装置1は、ダイカストマシン100のスリーブ104の近傍に配置されている。また、スリーブ104に対して所定の位置に金属溶湯MLを収容する溶湯炉150が配置されている。
給湯装置1は、ラドル2と、このラドル2を保持し、スリーブ104と溶湯炉150との間でラドル2を搬送する搬送装置30とを有する。
搬送装置30は、第1アーム11と、第2アーム14と、第3アーム20と、第4アーム17と、第5アーム21とを備える。
第1アーム11は、図示しないサーボモータに減速機を介して接続されている。このサーボモータの駆動により、第1アーム11は、矢印B1およびB2の向きに旋回する。
第1アーム11の先端部は、第2アーム14の長手方向の中途部に連結軸13を介して回転自在に連結されている。この連結軸13は、第1アーム11および第2アーム14のいずれにも回転自在に保持されている。
第3アーム20は、回転軸18に回転自在に連結されている。回転軸18は図示しないサーボモータに減速機を介して接続されている。第3アーム20は、回転軸18を中心に鉛直平面内で旋回する。
第3アーム20の先端部は、第2アーム14の一端部に連結軸15を介して回転自在に連結されている。
第4アーム17は、第3アーム20と同様に、回転軸18に回転自在に連結されており、この第4アーム17は回転軸18を中心に鉛直平面内で旋回する。
第4アーム17の先端部は、第5アーム21の一端部に回転軸19を介して回転自在に連結されている。この回転軸19は、第4アーム17および第5アーム21のいずれにも回転自在に保持されている。
なお、回転軸18および回転軸19には、図示しないスプロケットが設けられており、これらのスプロケットにチェーンが巻回されている。このため、回転軸18が駆動されると、チェーンによって回転力が回転軸19に伝達され、回転軸19も回転する。
第2アーム14の他端部は、第5アーム21の長手方向の中途部に連結軸16を介して回転自在に連結されている。
ここで、図2は搬送装置30の第5アーム21の先端部の構造を示す図であって、(a)は第5アーム21の長手方向に沿った断面図であり、(b)は(a)の矢印Aの向きから見た側面図である。
図2に示すように、第5アーム21の先端部には、第5アーム21の長手方向に直交する向きに回転軸23が配置されている。この回転軸23は、複数の軸受BRによって軸線J1を中心に回転自在に支持されている。
回転軸23には、スプロケットSPが固定されている。このスプロケットSPには、図示しないチェーンが巻回されている。このチェーンは、回転軸19に設けられた図示しないスプロケットにも巻回されている。このため、回転軸19の回転は、チェーンを介して回転軸23に伝達される。
また、回転軸23の一端部には、取付軸22が設けられている。この取付軸22は、回転軸23の軸線J1と同心上に設けられている。取付軸22には、軸線J1に直交する向きに貫通穴からなるピン穴22hが形成されている。このピン穴22hには、後述するように、連結ピンが挿入される。
図3は、ラドル2の構造を示す図であって、(a)は取付軸22側から見た側面図であり、(b)は上面図であり、(c)は注ぎ口側の側面図である。
ラドル2は、耐熱性の材料、たとえば、セラミックスで形成されており、上端側が開口しており、内部に金属溶湯の収容部2bを有している。また、ラドル2の一側方に略平行に延びる壁面部2wに挟まれる領域に注ぎ口2dが形成されている。
図3(b)に示すように、ラドル2の一側面には、側方に突出する取付部3が一体に形成されている。この取付部3の先端部3aには、ラドル2の壁面部2w(注ぎ口2d)に略直交する向きに取付穴3hが形成されている。この取付穴3hには、上記した取付軸22が嵌合挿入される。注ぎ口2dの先端部2eは、取付穴3hの軸線J2の延長線から所定距離Laだけ離れている。
また、取付部3の先端部3aには、取付穴3hに直交する向きに貫通穴からなるピン穴3kが形成されている。
図4は、上記構成のラドル2を搬送装置30の取付軸22に取り付けた状態を示す図である。
図4に示すように、ラドル2の取付穴3hに取付軸22が嵌合挿入されたのち、ラドル2の取付部3に形成されたピン穴3kと、取付軸22に形成されたピン穴22hに連結ピン50を共通に挿入することにより、ラドル2が取付軸22に取り付けられる。
図4に示す状態において、ラドル2の取付穴3hの軸線J2は、取付軸22の軸線J1上にある。このため、取付軸22の軸線J1と、ラドル2の注ぎ口2dの先端部2eとの間は、距離Laだけ離れている。
次に、搬送装置30の基本動作について説明する。
搬送装置30では、回転軸18がサーボモータによって駆動されると、回転軸18に伝達された回転力は、スプロケットおよびチェーンを介して回転軸19に伝達される。
回転軸19に伝達された回転力は、スプロケットおよびチェーンを介して取付軸22に伝達される。この取付軸22の回転により、ラドル2の姿勢が変更される。
一方、第1アーム11が図1に示した矢印B1の向きに旋回すると、相互に連結された第2アーム14、第3アーム20、第4アーム17および第5アーム21が連動して旋回する。この旋回により、第5アーム21の先端に設けられた取付軸22およびラドル2が、溶湯炉150からスリーブに向けて搬送される。
搬送軌跡Lmは、ラドル2が取付けされている取付軸22の移動する軌跡である。この搬送軌跡Lmは、リンク機構の構成により予め決定されている。
また、ラドル2を搬送軌跡Lmに沿って搬送中には、ラドル2の姿勢は一定に保たれる。
スリーブ104に金属溶湯を供給する際には、図1に示したように、まず、溶湯炉150にラドル2を漬けて金属溶湯MLを汲み上げる。
次いで、金属溶湯MLを汲み上げたラドル2を搬送軌跡Lmに沿って搬送し、ラドル2をスリーブ104に対して金属溶湯MLを供給する所定の供給位置に移動させる。
次いで、ラドル2を取付軸22を中心に傾斜させ、スリーブ104の開口104aに金属溶湯MLを注ぐ。
図5は、上記したラドル2と取付軸22(回転軸23)との関係を示す図である。
なお、図5はラドル2がスリーブ104に対して金属溶湯MLを供給する所定の供給位置に移動した状態を示している。
ラドル2の注ぎ口2dの先端部2eは、ラドル2を傾斜させて収容部2bに収容された金属溶湯MLをスリーブ104に注ぐときの基準位置(落下開始位置)となる。この先端部2eのスリーブ104に対する位置に応じて、金属溶湯MLのスリーブ104への落下位置が決まる。
本実施形態では、ラドル2の注ぎ口2dの先端部2eは、取付軸22の軸線J1とは異なる位置に設け、取付軸22の回転に従ってラドル2の注ぎ口2dの先端部2eの位置が変動するように構成している。
図6は、ラドル2からスリーブ104へ落下する金属溶湯MLの落下範囲を説明するための図である。
ラドル2を図5に示した水平な姿勢から、取付軸22の軸線J1を中心に、90度回転すると、図6に示すように、ラドル2の注ぎ口2dの先端部2eは、軌跡M上を移動する。
このため、ラドル2に収容された金属溶湯MLの落下開始位置は、ラドル2の傾斜角度に応じて変化することになる。金属溶湯MLは、たとえば、図6におけるスリーブ104の範囲Raに落下する。この範囲Raは、ラドル2の注ぎ口2dの先端部2eが軌跡M上を移動するため比較的広い範囲となる。
このように、本実施形態では、積極的にラドル2の注ぎ口2dの先端部2eと搬送装置30の取付軸22とを異なる位置に設けることにより、高温の金属溶湯MLのスリーブ104への落下位置を分散させる。
すなわち、ラドル2を傾斜させる回転軸である取付軸22の軸線J1とラドル2の注ぎ口2dの先端部2eとを偏心させることにより、高温の金属溶湯MLのスリーブ104への落下範囲が拡大する。
この結果、スリーブ104の特定箇所に高温の金属溶湯MLが集中せず、スリーブ104の特定箇所のみが損傷するのを防ぐことができ、スリーブ104の寿命を延ばすことができる。
第2実施形態
次に、本発明の他の実施形態に係る給湯装置について説明する。
本実施形態に係る給湯装置は、搬送装置とラドルとを有し、これらの基本的な構造は第1の実施形態と同様であり、異なる構成部分について説明する。
図7は、本実施形態に係る搬送装置の第5アーム21Aの先端部の構造を示す図であって、(a)は第5アーム21Aの長手方向に沿った断面図であり、(b)は(a)の矢印Aの向きから見た側面図である。
図7に示すように、回転軸23の一端部には、鍔部24が形成され、この鍔部24に取付軸22が形成されている。取付軸22の直径方向には、ピン穴3kが形成されている。 図7に示すように、回転軸23の軸線J1と取付軸22の軸線J3とは距離Lbだけ離れている。すなわち、回転軸23の軸線J1に対して取付軸22の軸線J3は偏心している。
図8は、本実施形態の給湯装置に用いられるラドル2Aの構造を示す図であって、(a)は取付軸22側から見た側面図であり、(b)は上面図である。
図8に示すように、ラドル2Aの基本的な構造は、第1の実施形態と同じであるが、ラドル2Aでは、取付穴3hの軸線J2上に実質的に注ぎ口2dの先端部2eが位置している点が異なる。
図9は、上記構成のラドル2Aを搬送装置の取付軸22に取り付けた状態を示す図である。
図9に示すように、取付穴3hの軸線J2と取付軸22の軸線J3とは一致する。このため、回転軸23の軸線J1とラドル2Aの注ぎ口2dの先端部2eとは所定距離Lbだけ離れる。
回転軸23の軸線J1とラドル2Aの注ぎ口2dの先端部2eとが所定距離Lbだけ離れると、回転軸23が回転したときに先端部2eは所定距離Lbを半径とする円周上を移動する。この結果、ラドル2Aに収容された金属溶湯MLの落下開始位置は、ラドル2Aの傾斜角度に応じて変動することになる。
落下開始位置がラドル2Aの傾斜角度に応じて変動すると、高温の金属溶湯MLのスリーブ104への落下範囲が拡大する。
この結果、スリーブ104の特定箇所に高温の金属溶湯MLが集中せず、スリーブ104の特定箇所のみが損傷するのを防ぐことができ、スリーブ104の寿命を延ばすことができる。
このように、本実施形態によれば、回転軸23の軸線J1と取付軸22の軸線J3と離隔させ、取付穴3hの軸線J2上に注ぎ口2dの先端部2eを配置することにより、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
第3実施形態
次に、本発明のさらに他の実施形態に係る給湯装置について説明する。
上述した第1の実施形態では、回転軸23とラドル2との位置関係は固定であった。
本実施形態では、図10に示すように、回転軸23(取付軸22)とラドル2との間に連結板25を介在させて、この連結板25に複数の取付穴25ha〜25hdを設けて、ラドル2の注ぎ口の先端部2eと回転軸23の軸線J1との位置関係を変更可能としている。
具体的には、連結板25には、ラドル2の注ぎ口2dの先端部2eを中心にとする同心円上の異なる4か所に回転軸22が嵌合する取付穴25ha〜25hdが形成されている。
回転軸23(取付軸22)と連結用穴25ha〜25hdの間で、定期的にローテーションすることにより、ラドル2の注ぎ口2dの先端部2eの移動する範囲がさらに変動し、高温の金属溶湯のラドル2からスリーブ104への落下範囲をさらに拡大、分散させることができる。
第4実施形態
図11は、本発明のさらに他の実施形態に係るダイカストマシンの給湯装置および給湯方法を説明するための図である。
図11に示すように、本実施形態では、ラドル2Aを保持し、搬送する搬送装置30Aとして、汎用の産業用ロボットを用いている。
搬送装置30Aは、5軸の多関節ロボットであり、アームの先端部に回転軸23Aを有する。この回転軸23Aに第2の実施形態で説明したラドル2Aが連結されている。
搬送装置30Aは、コントローラ210によって制御される。コントローラ210には、ティーチングペンダント220が接続されており、このティーチングペンダント220を用いて、搬送装置30Aのコントローラ210に所望の動作を教示し、記憶させることができる。
本実施形態では、ラドル2Aによって溶湯炉150内の金属溶湯を汲み上げ、ラドル2Aをダイカストマシンのスリーブ104の所定の供給位置へ搬送し、ラドル2Aを傾斜させて汲み上げた金属溶湯をスリーブ104へ注ぐ動作を教示する。
搬送装置30Aには、所望の動作を教示できるので、スリーブ104への金属溶湯の落下範囲を拡大するために、たとえば、図12に示すような動作をさせることができる。
図12に示すように、金属溶湯MLをスリーブ104に供給する際に、ラドル2Aの姿勢を回転軸23Aを中心に傾けながら、ラドル2Aの供給位置を矢印Dに示す向きに移動させる。すなわち、ラドル2Aを傾斜させると同時に、搬送装置30Aによりラドル2Aの供給位置を移動させる。これにより、ラドル2Aの姿勢の変動に応じて、スリーブ104に対するラドル104の注ぎ口先端部2eの位置を変動させながらスリーブ104へ金属溶湯MLを注ぐことができる。
この結果、回転軸23Aの位置をラドル2Aの注ぎ口2dの先端部2eと同じにしていても、スリーブ104へ落下する金属溶湯MLの落下範囲を拡げることができ、スリーブ104の局所的な加熱が防止され、スリーブ104の寿命を延ばすことができる。
本実施形態によれば、汎用的な産業用ロボットを用いることで、ラドル2Aの搬送軌跡を任意にかつ容易に変更することができ、また、スリーブ104へ落下する金属溶湯MLの落下範囲の調整が容易である。
なお、本実施形態は、回転軸の軸線と注ぎ口2dの先端部2eの位置とが略同じラドル2Aを用いた場合について説明したが、第1実施形態に係るラドル2のように回転軸の軸線と注ぎ口2dの先端部2eの位置とが離れているラドルを用いることも可能である。
第5実施形態
次に、図13を参照して、本発明のさらに他の実施形態に係るダイカストマシンの給湯方法を説明する。
図13において、スリーブ104を長手方向C1およびC2に移動させるための移動機構300をダイカストマシンに設けられている。
ラドル2を傾斜させてスリーブ104へ金属溶湯MLを注ぐ際に、この移動機構300によって、たとえば、スリーブ104を長手方向C1およびC2に往復動作させる。
これによって、スリーブ104へ落下する金属溶湯MLの落下範囲を拡げることができ、スリーブ104の局所的な加熱が防止され、スリーブ104の寿命を延ばすことができる。
また、ラドルと連結される回転軸の軸線と注ぎ口先端部2eの位置は離隔させたラドル2を用いることにより、スリーブ104における金属溶湯MLの落下範囲をさらに拡げることができる。
本発明が適用されるダイカストマシンの給湯装置の構成を示す図である。 搬送装置の第5アーム21の先端部の構造を示す図であって、(a)は第5アーム21の長手方向に沿った断面図であり、(b)は(a)の矢印Aの向きから見た側面図である。 ラドル2の構造を示す図であって、(a)は取付軸22側から見た側面図であり、(b)は上面図であり、(c)は注ぎ口側の側面図である。 ラドル2を搬送装置30の取付軸22に取り付けた状態を示す図である。 ラドル2と取付軸22(回転軸23)との関係を示す図である。 ラドル2からスリーブ104へ落下する金属溶湯MLの落下範囲を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る搬送装置の第5アーム21Aの先端部の構造を示す図であって、(a)は第5アーム21Aの長手方向に沿った断面図であり、(b)は(a)の矢印Aの向きから見た側面図である。 ラドル2Aの構造を示す図であって、(a)は取付軸22側から見た側面図であり、(b)は上面図である。 ラドル2Aを搬送装置の取付軸22に取り付けた状態を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る給湯装置における連結部材を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る給湯装置および給湯方法を説明するための図である。 スリーブへの金属溶湯の供給動作を説明するための図である。 本発明の第4の実施形態に係るダイカストマシンの給湯方法を説明するための図である。
符号の説明
1…給湯装置
2,2A…ラドル
2b…収容部
2d…注ぎ口
2e…注ぎ口先端部
3…取付部
3h…取付穴
3k…ピン穴
22…取付軸
22h…ピン穴
23…回転軸
30,30A…搬送装置
104…スリーブ
150…溶湯炉

Claims (1)

  1. ラドルと、
    当該ラドルの回転軸を中心として前記ラドルを回転させて傾斜させる傾斜機構と、
    前記ラドルと前記傾斜機構とが搭載され、金属溶湯炉に前記ラドルを搬送して前記ラドルに金属溶湯をくみ上げ可能とし、金属溶湯を収容した前記ラドルをダイカストマインのスリーブの位置に搬送して前記スリーブに金属溶湯を供給可能とする搬送手段と、を有し、
    前記ラドルは、
    上部が開口し、下部が金属溶湯を収容する凹んだ形状をしている収容部と、
    前記収容部の上部開口面を底面とし、当該底面とこの底面の両側に位置する壁面部とで構成され、前記収容部の一端から突出して延び、先端が注ぎ口を形成している案内部と、を有し、
    前記収容部と前記案内部とは、前記収容部から前記案内部への金属溶湯の流れを円滑にする屈曲部を介して連続的に一体的に形成されており、
    前記屈曲部の近傍の前記案内部に、前記収容部の前記上部開口面と同じ高さに、当該ラドルを傾斜させる為の回転軸の中心が規定され、
    前記収容部に金属溶湯を収容するとき、前記回転軸を中心として、前記屈曲部から離れた前記収容部の前記上部開口面の端部が下降するように、当該ラドルが傾斜されたとき、前記収容部の前記上部開口面の端部が、前記屈曲部の近傍の前記収容部の前記上部開口面より大きく傾斜して、金属溶湯炉内の金属溶湯に浸されて金属溶湯を前記収納部に収容し、
    前記収容部に収容された金属溶湯を前記スリーブに供給するため、前記回転軸を中心として、前記屈曲部から離れた前記収容部の上部開口面の端部が上昇するように当該ラドルが傾斜されたとき、その傾斜に応じて、前記案内部の先端の前記注ぎ口の位置が下降して、当該注ぎ口から排出される金属溶湯が前記スリーブに落下する範囲が拡大されるように構成され
    前記回転軸は、前記ラドルの一方の外壁面に取り付けられた取付部を介して、前記収納部の上部開口面の高さ、かつ、前記屈曲部の近傍の前記案内部に回転中心が位置するように、取り付けられている
    ダイカストマシンの給湯装置。
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