JP7110591B2 - ラドル給湯システム及びラドル注湯方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ラドル給湯システム及びラドル注湯方法に関するものである。さらに詳しくは、ラドルによる射出スリーブ内への注湯時の、溶湯の乱流による空気の巻き込みの緩和、溶湯の落下による溶湯の跳ね返りの防止、溶湯の落下による溶湯の周囲への飛散の抑制、溶湯を上部から落下させることによる射出スリーブの損傷の軽減を実現するためのラドル給湯システム及びラドル注湯方法に関するものである。
従来技術として、特許文献1の図3に開示されているダイカスト機の自動給湯装置が知られている。
この自動給湯装置は、加熱源を有する保持炉に、金属の溶湯を蓄える鍋が設置されており、鍋の底部あるいは側部には、貫通している穴が開いていて、貫通穴に連通し、貫通穴から溶湯が漏れないように塞ぐ役目も兼ねる溶湯流通管が鍋に、フランジ部にねじなどを用いて、あるいは、ボスのような座を設けて、締結されるように取り付けられている。
溶湯流通管は、油圧シリンダで上下動する開閉バルブに連結されている。油圧シリンダが下降し開閉バルブが閉じていると、溶湯連通管内はヘッド圧により自動的に溶湯で満たされるようになっている。開閉バルブの溶湯連通管と反対側の基端は下向きに流路が変更され、溶湯の出湯口となっており、出湯口はコールドチャンバー型ダイカスト機の射出スリーブの給湯口の上部になるような位置に、給湯装置全体を移動するなどの手段により設置出来るようになっている。給湯口の上部で油圧シリンダが上昇して開閉バルブを開くと溶湯流通管に満たされた溶湯が射出スリーブに給湯され、油圧シリンダが下降して開閉バルブを閉じると1回の給湯が完了し、これを繰り返すことで、連続的な自動給湯が可能となる。
この従来技術は、鍋を載置した架台の下部に油圧シリンダを備え、油圧シリンダの上下動により給湯装置全体が上下動するようになっていて、給湯時は、コールドチャンバー型ダイカスト機の射出スリーブの給湯口を通って射出スリーブの内径内の位置に、開閉バルブの出湯口が有るように給湯装置全体を下降させ、給湯が完了し、コールドチャンバー型ダイカスト機の射出プランジャが前進してきてダイカスト成形時は、給湯装置全体が上昇し射出プランジャの前進を妨げないようにすることを可能としたことを特徴とするものである。
この従来技術によれば、出湯口がコールドチャンバー型ダイカスト機の射出スリーブの内径内にあると、一般的な給湯の場合と比べ、給湯口の上部から滝のように落とさず静かな給湯ができるので空気の巻き込みが少なく、酸化も少なく、温度の低下も抑えられ、周辺にこぼれたり、飛び散ったりすることもなくなるので、良品の成形につながるという効果がある。また、溶湯を上部から落下させないので、射出スリーブへのダメージが少ないという効果もある。
特開2014-188588号公報
上述した従来技術は、保持炉、鍋、溶湯流通管、開閉バルブ、出湯口の全てが一体となった自動給湯装置に関するものである。
本発明では、リンク式、アーム式など、ラドルの搬送動作の軌跡が一定であるラドル給湯装置を備えたラドル給湯システムにおける技術を提供する。リンク式とはモータによりアームを駆動し、各アームがリンク構造で構成されているため、ラドルの搬送動作の軌跡が一定となる。アーム式とは、モータとチェーンによりアームを駆動し、アームが2本で構成されているため、ラドルの搬送動作の軌跡が一定となる。
ラドル内の溶湯は、溶湯保温炉から、ラドルの搬送動作の軌跡を一定として、射出スリーブの上面部に位置する注湯口の上部まで搬送されてくる。このとき、ラドルの位置は、注湯時の乱流緩和の目的で、通例、射出スリーブに干渉しない位置で、極力射出スリーブの近傍であることが好ましい。次に、ラドルを回転させることによって、ダイカストマシンの射出スリーブ内に、ラドル内の溶湯を、注湯口の箇所において、注湯するが、注湯中に射出スリーブとの干渉が発生しない程度に、ラドルの注湯位置を決定しなければならない。したがって、ラドルと射出スリーブの距離が固定値であり、注湯時の乱流緩和を実現するには限界がある。
そこで、ラドルの搬送動作の軌跡が一定であるラドル給湯装置を備えたラドル給湯システムにおいて、ラドルによる射出スリーブ内への注湯時に、ラドルを射出スリーブの底部に向かって下降動作させ、溶湯の乱流による空気の巻き込みの緩和、溶湯の落下による溶湯の跳ね返りの防止、溶湯の落下による溶湯の周囲への飛散の抑制、溶湯を上部から落下させることによる射出スリーブの損傷の軽減を実現するためのラドル給湯システム及びラドル注湯方法に関する技術が必要である、という課題がある。
請求項1の発明は、ラドルの搬送動作の軌跡が一定であるラドル給湯装置を備えたラドル給湯システムにおいて、前記ラドル給湯装置全体を移動させる移動装置を設けて、
前記ラドルが下降動作開始位置に位置した時点で、前記ラドルが射出スリーブの底部に向かって前記移動装置による下降動作を開始するとともに、前記ラドル給湯装置に備えられた回転機構により、前記ラドルを回転させることによって、注湯口を介して前記射出スリーブ内に溶湯を注湯するラドルによる注湯動作も開始し、
前記ラドルが下降動作完了位置に位置した時点で、前記ラドルが前記移動装置による下降動作を終了するとともに、ラドルによる注湯動作も終了し、
前記ラドルの回転による前記ラドルの底部の上昇に伴って、前記ラドル給湯装置全体を下降させ、前記ラドルからの溶湯の流出位置を前記射出スリーブの底部に向かって近づけながら注湯する、
ように制御する制御装置を備えたことを特徴とするラドル給湯システムである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記移動装置が、前記ラドル給湯装置の基礎を、垂直方向に上下動作させて、前記ラドル給湯装置全体を昇降させる昇降装置であるラドル給湯システムである。
請求項3の発明は、請求項1の発明又は請求項2の発明において、前記移動装置が、前記ラドル給湯装置の前記基礎を、前記基礎の一点を中心に回転動作させて、前記ラドル給湯装置全体を傾転させる傾転装置であるラドル給湯システムである。
請求項4の発明は、ラドルの搬送動作の軌跡が一定であるラドル給湯装置を備えるとともに、前記ラドル給湯装置全体を移動させる移動装置を設けたラドル給湯システムによるラドル注湯方法において、
前記ラドルが下降動作開始位置に位置した時点で、前記ラドルが射出スリーブの底部に向かって前記移動装置による下降動作を開始するとともに、前記ラドル給湯装置に備えられた回転機構により、前記ラドルを回転させることによって、注湯口を介して前記射出スリーブ内に溶湯を注湯するラドルによる注湯動作も開始し、
前記ラドルが下降動作完了位置に位置した時点で、前記ラドルが前記移動装置による下降動作を終了するとともに、ラドルによる注湯動作も終了し、
前記ラドルの回転による前記ラドルの底部の上昇に伴って、前記ラドル給湯装置全体を下降させ、前記ラドルからの溶湯の流出位置を前記射出スリーブの底部に向かって近づけながら注湯する、
ことを特徴とするラドル注湯方法である。

請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記移動装置が、前記ラドル給湯装置の基礎を、垂直方向に上下動作させて、前記ラドル給湯装置全体を昇降させる昇降装置であるラドル注湯方法である。
請求項6の発明は、請求項4の発明又は請求項5の発明において、前記移動装置が、前記ラドル給湯装置の前記基礎を、前記基礎の一点を中心に回転動作させて、前記ラドル給湯装置全体を傾転させる傾転装置であるラドル注湯方法である。
本発明によれば、ラドルの搬送動作の軌跡が一定であるラドル給湯装置を備えたラドル給湯システムにおいて、ラドル給湯装置全体を移動させる移動装置を設けることにより、ラドルによる射出スリーブ内への注湯時に、ラドルを射出スリーブの底部に向かって下降動作させるラドル注湯方法が可能である。
本発明のラドル給湯システムによるラドル注湯方法により、ラドルによる射出スリーブ内への注湯時に、
溶湯の乱流による空気の巻き込みの緩和、
溶湯の落下による溶湯の跳ね返りの防止、
溶湯の落下による溶湯の周囲への飛散の抑制、
溶湯を上部から落下させることによる射出スリーブの損傷の軽減
を実現することができ、従来の技術と比較して、良品鋳造、危険防止、部品損傷軽減の面で、優れた技術を提供し、鋳造に対して効果がある。
本発明の一態様であるラドル給湯システムを説明する図である。 昇降装置を備えたラドル給湯システム及びラドル注湯方法を説明する図である。 ラドルを下降動作させる状況を説明する図である。 傾転装置を備えたラドル給湯システム及びラドル注湯方法を説明する図である。
本発明をより詳細に説明するために、以下、本発明を実施するための形態を、好適な例を挙げて、適宜図面を用いて説明する。
ここでは、例えばダイカストマシン10に、溶湯保温炉22を設置した場合の、ラドル給湯システム1を備えた一態様について、図1を用いて説明する。
ラドル給湯システム1は、ダイカストマシン10に自動的に溶湯21を供給するシステムであり、上方のラドル給湯装置5と、下方の移動装置7から構成されており、ラドル給湯装置5本体の構成は、例えば、
(1)溶湯21を汲み出すラドル2
(2)ラドル2を溶湯保温炉22からダイカストマシン10の注湯位置まで搬送するアーム3(ここでは、例えば、アームは合計2本有り)
(3)ラドル2およびアーム3を駆動するためのモータ(図示せず)、減速機(図示せず)およびチェーン(図示せず)
から成っている。
動作は手動およびダイカストマシン10本体との連動自動運転のいずれも可能となっている。
本発明は、図1に示すようなラドルの搬送動作の軌跡4が一定であるラドル給湯装置5を備えたラドル給湯システム1に関する技術であり、ラドルの搬送動作の軌跡4が一定であるラドル給湯装置5としては、リンク式、アーム式などが該当する。
また、図1に示すように、鋳造に用いられるダイカストマシン10は、射出スリーブ11を有する射出装置(図示せず)と、この射出装置の射出スリーブ11内に溶湯21を供給するためのラドル2とを備える。射出装置の射出スリーブ11は、金型(図示せず)のキャビティに連通している。
射出スリーブ11の上面部には、ラドル2から溶湯21を射出スリーブ11内に供給するための注湯口12が形成されている。射出スリーブ11は、例えば、円筒状に形成されている。このように構成された射出スリーブ11内に供給された溶湯21は、プランジャチップ13が金型のキャビティ側へ前進することによって、キャビティ内へ射出されて充填される。
射出スリーブ11に供給される溶湯21は、射出スリーブ11から離れた所定位置に設置された溶湯保温炉22内に溶融状態で貯留されている。溶湯保温炉22内に貯留された溶湯21は、アーム3の先端に取り付けられたラドル2により、溶湯保温炉22から汲み出されて射出スリーブ11内に払い出されて供給される。
そして、金型のキャビティ内へ射出されて充填が完了した後、例えば、型締、型開、押出、取出し、冷却、後処理の工程を経て、製品の鋳造が繰り返し行われる。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態を図に基づいて説明する。
図2に示すように、本発明に係るラドル給湯システム1は、ラドルの搬送動作の軌跡4が一定であるラドル給湯装置5と、ラドル給湯装置5の基礎6を、垂直方向に上下動作させて、ラドル給湯装置5全体を昇降させる昇降装置31により構成されており、ラドル2の回転機構により、ラドル2を回転させることによって、ダイカストマシン10(図示せず)の射出スリーブ11内に、ラドル2内の溶湯21を、注湯口12の箇所において、注湯するものである。
昇降装置31は、モータ32、減速機33を設け、減速機33の軸34がカップリング35を介して、ボールねじの軸36と連結されており、モータ32の回転(右回転あるいは左回転)によって、ボールねじのナット37に固定された支柱38を上下動作させて、ラドル給湯装置5全体を昇降させる構成となっている。
図3により、昇降装置31の動作を説明する。
まず、ラドル2内の溶湯21は、溶湯保温炉22から、ラドルの搬送動作の軌跡4を一定として、射出スリーブ11の上面部に位置する注湯口12の上部まで搬送されてくる。このとき、ラドル2の位置は、注湯時の乱流緩和の目的で、通例、射出スリーブ11に干渉しない位置で、極力射出スリーブ11の近傍であることが好ましい。
ラドル2の位置が、射出スリーブ11の近傍である下降動作開始位置51に位置した時点で、昇降装置31が動作し、ラドル給湯装置5全体、つまり、ラドル2を射出スリーブ11の底部14に向かって下降動作させる。このラドル2の下降動作中は、同時にラドル2の回転機構により、ラドル2を回転させることによって、ダイカストマシン10(図示せず)の射出スリーブ11内に、ラドル2内の溶湯21を、注湯口12の箇所において、注湯する。注湯動作は、ラドル2が射出スリーブ11に干渉しない位置である下降動作完了位置52に位置した時点で、昇降装置31が動作を停止して、ラドル2の下降動作が終了する。そして、ラドル2の下降動作が終了すると同時に、ラドル2による注湯動作も終了するようになっている。
以上まで説明した工程を、鋳造サイクル毎に繰り返して、鋳造を実施することが可能となっている。
このラドル給湯システム1およびラドル注湯方法により、可能な限り射出スリーブ11の底部14の近傍で、ラドル2による射出スリーブ11内への注湯が可能となるため、
溶湯の乱流による空気の巻き込みの緩和、
溶湯の落下による溶湯の跳ね返りの防止、
溶湯の落下による溶湯の周囲への飛散の抑制、
溶湯を上部から落下させることによる射出スリーブの損傷の軽減
を実現することができ、従来の技術と比較して、良品鋳造、危険防止、部品損傷軽減の面で、新たな技術を提供し、鋳造に対して優れた作用効果がある。
ここでは、昇降装置31として、ボールねじを使用した例を説明したが、昇降可能であれば、各種シリンダなど、適宜、好適な機構を選定することが可能である。
また、下降動作開始位置51、および、下降動作完了位置52は、ラドル2を、別のサイズ、あるいは、別のタイプ、のラドル2に交換する場合において、適宜、好適な位置に設定することが可能である。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態を図に基づいて説明する。
図4に示すように、本発明に係るラドル給湯システム1は、ラドルの搬送動作の軌跡4が一定であるラドル給湯装置5と、ラドル給湯装置5の基礎6を、基礎6の支持ピン42を中心に回転動作させて、ラドル給湯装置5全体を傾転させる傾転装置41により構成されており、ラドル2の回転機構により、ラドル2を回転させることによって、ダイカストマシン10(図示せず)の射出スリーブ11内に、ラドル2内の溶湯21を、注湯口12の箇所において、注湯するものである。
傾転装置41は、モータ43を設け、モータ43の軸44がカップリング45を介して、ボールねじの軸46と連結されており、モータ43の回転(右回転あるいは左回転)によって、ボールねじのナット47にピン接合されたリンク48を上下動作させて、ラドル給湯装置5全体を傾転させる構成となっている。
図3により、傾転装置41の動作を説明する。
まず、ラドル2内の溶湯21は、溶湯保温炉22から、ラドルの搬送動作の軌跡4を一定として、射出スリーブ11の上面部に位置する注湯口12の上部まで搬送されてくる。このとき、ラドル2の位置は、注湯時の乱流緩和の目的で、通例、射出スリーブ11に干渉しない位置で、極力射出スリーブ11の近傍であることが好ましい。
ラドル2の位置が、射出スリーブ11の近傍である下降動作開始位置51に位置した時点で、傾転装置41が動作し、ラドル給湯装置5全体、つまり、ラドル2を射出スリーブ11の底部14に向かって下降動作させる。このラドル2の下降動作中は、同時にラドル2の回転機構により、ラドル2を回転させることによって、ダイカストマシン10(図示せず)の射出スリーブ11内に、ラドル2内の溶湯21を、注湯口12の箇所において、注湯する。注湯動作は、ラドル2が射出スリーブ11に干渉しない位置である下降動作完了位置52に位置した時点で、傾転装置41が動作を停止して、ラドル2の下降動作が終了する。そして、ラドル2の下降動作が終了すると同時に、ラドル2による注湯動作も終了するようになっている。
好適には、ラドル2の下降動作中に、ラドル2をより射出スリーブ11の底部14に接近させる目的で、射出スリーブ11に干渉しない範囲内において、アーム3を型締装置15(図示せず)の方に向かって、前進動作させ、傾転装置41と同期制御することにより、ラドル2を垂直下降させるのが良い。
以上まで説明した工程を、鋳造サイクル毎に繰り返して、鋳造を実施することが可能となっている。
このラドル給湯システム1およびラドル注湯方法により、可能な限り射出スリーブ11の底部14の近傍で、ラドル2による射出スリーブ11内への注湯が可能となるため、
溶湯の乱流による空気の巻き込みの緩和、
溶湯の落下による溶湯の跳ね返りの防止、
溶湯の落下による溶湯の周囲への飛散の抑制、
溶湯を上部から落下させることによる射出スリーブの損傷の軽減
を実現することができ、従来の技術と比較して、良品鋳造、危険防止、部品損傷軽減の面で、新たな技術を提供し、鋳造に対して優れた作用効果がある。
ここでは、傾転装置41として、ボールねじを使用した例を説明したが、傾転可能であれば、各種シリンダなど、適宜、好適な機構を選定することが可能である。
また、下降動作開始位置51、および、下降動作完了位置52は、ラドル2を、別のサイズ、あるいは、別のタイプ、のラドル2に交換する場合において、適宜、好適な位置に設定することが可能である。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態を図に基づいて説明する。
本発明によれば、図2に示す第1の実施形態の昇降装置31と、図4に示す第2の実施形態の傾転装置41を、両方組み合わせた移動装置7を構成することが可能である。
この場合、昇降装置31が上方、傾転装置41が下方でも、昇降装置31が下方、傾転装置41が上方でも、適宜、好適な構成を選択することが可能である。
これにより、より厳密な下降動作開始位置51、および、下降動作完了位置52を決定することができるため、
溶湯の乱流による空気の巻き込みの緩和、
溶湯の落下による溶湯の跳ね返りの防止、
溶湯の落下による溶湯の周囲への飛散の抑制、
溶湯を上部から落下させることによる射出スリーブの損傷の軽減
を実現することができ、従来の技術と比較して、良品鋳造、危険防止、部品損傷軽減の面で、新たな技術を提供し、鋳造に対して優れた作用効果がある。
本発明によれば、ラドルによる射出スリーブ内への注湯時に、
溶湯の乱流による空気の巻き込みの緩和、
溶湯の落下による溶湯の跳ね返りの防止、
溶湯の落下による溶湯の周囲への飛散の抑制、
溶湯を上部から落下させることによる射出スリーブの損傷の軽減、
を実現することができ、鋳造に対して優れた作用効果がある溶湯の注湯が可能となり、移動装置を設けたラドル給湯システムおよびラドル注湯方法を用いる分野で利用、貢献することができるものである。
1 ラドル給湯システム
2 ラドル
3 アーム
4 ラドルの搬送動作の軌跡
5 ラドル給湯装置
6 ラドル給湯装置の基礎
7 移動装置
10 ダイカストマシン
11 射出スリーブ
12 注湯口
13 プランジャチップ
14 射出スリーブの底部
15 型締装置
21 溶湯
22 溶湯保温炉
31 昇降装置
32 モータ(昇降装置用)
33 減速機
34 減速機の軸
35 カップリング(昇降装置用)
36 ボールねじの軸(昇降装置用)
37 ボールねじのナット(昇降装置用)
38 支柱
41 傾転装置
42 基礎の支持ピン
43 モータ(傾転装置用)
44 モータの軸
45 カップリング(傾転装置用)
46 ボールねじの軸(傾転装置用)
47 ボールねじのナット(傾転装置用)
48 リンク
51 下降動作開始位置
52 下降動作完了位置

Claims (6)

  1. ラドルの搬送動作の軌跡が一定であるラドル給湯装置を備えたラドル給湯システムにおいて、前記ラドル給湯装置全体を移動させる移動装置を設けて、
    前記ラドルが下降動作開始位置に位置した時点で、前記ラドルが射出スリーブの底部に向かって前記移動装置による下降動作を開始するとともに、前記ラドル給湯装置に備えられた回転機構により、前記ラドルを回転させることによって、注湯口を介して前記射出スリーブ内に溶湯を注湯するラドルによる注湯動作も開始し、
    前記ラドルが下降動作完了位置に位置した時点で、前記ラドルが前記移動装置による下降動作を終了するとともに、ラドルによる注湯動作も終了し、
    前記ラドルの回転による前記ラドルの底部の上昇に伴って、前記ラドル給湯装置全体を下降させ、前記ラドルからの溶湯の流出位置を前記射出スリーブの底部に向かって近づけながら注湯する、
    ように制御する制御装置を備えたことを特徴とするラドル給湯システム。
  2. 前記移動装置は、前記ラドル給湯装置の基礎を、垂直方向に上下動作させて、前記ラドル給湯装置全体を昇降させる昇降装置である請求項1記載のラドル給湯システム。
  3. 前記移動装置は、前記ラドル給湯装置の前記基礎を、前記基礎の一点を中心に回転動作させて、前記ラドル給湯装置全体を傾転させる傾転装置である請求項1又は請求項2に記載のラドル給湯システム。
  4. ラドルの搬送動作の軌跡が一定であるラドル給湯装置を備えるとともに、前記ラドル給湯装置全体を移動させる移動装置を設けたラドル給湯システムによるラドル注湯方法において、
    前記ラドルが下降動作開始位置に位置した時点で、前記ラドルが射出スリーブの底部に向かって前記移動装置による下降動作を開始するとともに、前記ラドル給湯装置に備えられた回転機構により、前記ラドルを回転させることによって、注湯口を介して前記射出スリーブ内に溶湯を注湯するラドルによる注湯動作も開始し、
    前記ラドルが下降動作完了位置に位置した時点で、前記ラドルが前記移動装置による下降動作を終了するとともに、ラドルによる注湯動作も終了し、
    前記ラドルの回転による前記ラドルの底部の上昇に伴って、前記ラドル給湯装置全体を下降させ、前記ラドルからの溶湯の流出位置を前記射出スリーブの底部に向かって近づけながら注湯する、
    ことを特徴とするラドル注湯方法。
  5. 前記移動装置は、前記ラドル給湯装置の基礎を、垂直方向に上下動作させて、前記ラドル給湯装置全体を昇降させる昇降装置である請求項4記載のラドル注湯方法。
  6. 前記移動装置は、前記ラドル給湯装置の前記基礎を、前記基礎の一点を中心に回転動作させて、前記ラドル給湯装置全体を傾転させる傾転装置である請求項4又は請求項5に記載のラドル注湯方法。
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