JP2024011587A - 注湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロボットが溶湯保持炉からの輻射熱によって故障するリスクを低減する。【解決手段】鋳造装置60に溶湯を注湯する注湯装置10は、前記溶湯を貯蔵する溶湯保持炉12と、前記溶湯を前記溶湯保持炉12から汲み上げるためのラドル50と、前記ラドル50を用いて前記溶湯を前記溶湯保持炉12から汲み上げる溶湯汲み上げ機20と、前記ラドル50とともに前記ラドルに汲み上げられた前記溶湯を前記鋳造装置60まで輸送するロボット30と、を備え、前記溶湯汲み上げ機20と前記ロボット30とは別体構成である。【選択図】図1

Description

本開示は、注湯装置に関する。
引用文献1には、鋳型に溶湯を注ぐ注湯装置が開示されている。この注湯装置は、溶湯炉を有する溶湯汲みステーションと注湯ステーション間を旋回移動するロボットアームを備えている。ロボットアームの先端部には、取鍋が取り付けられている。給湯装置は、ロボットアームのロボット動作により、取鍋を溶湯炉内に浸漬させて溶湯炉から溶湯を汲み上げ、注湯ステーションの鋳型に注湯する。
特開2012-071317号公報
特許文献1に記載の給湯装置では、ロボットアームが取鍋を溶湯炉内に浸漬させて溶湯を汲み上げる。そのため、溶湯の汲み上げ時に、ロボットアームは溶湯炉からの輻射熱の影響を受け易く、ロボットアームが溶湯炉からの輻射熱によって故障するリスクがあった。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、鋳造装置に溶湯を注湯する注湯装置が提供される。この注湯装置は、前記溶湯を貯蔵する溶湯保持炉と、前記溶湯を前記溶湯保持炉から汲み上げるためのラドルと、前記ラドルを用いて前記溶湯を前記溶湯保持炉から汲み上げる溶湯汲み上げ機と、前記ラドルとともに前記ラドルに汲み上げられた前記溶湯を前記鋳造装置まで輸送するロボットと、を備え、前記溶湯汲み上げ機と前記ロボットとは別体構成である。上記形態の注湯装置では、溶湯汲み上げ機とロボットとが別体構成であるので、溶湯汲み上げ機がラドルを用いて溶湯保持炉から溶湯を汲み上げる際に、ロボットを溶湯保持炉からの輻射熱を受け難い位置で待機させることができるので、ロボットが輻射熱によって故障するリスクを低減できる。
注湯装置を示す上面図である。 ラドルを示す正面図である。 溶湯汲み上げ機を示す側面図である。 ロボットを示す側面図である。 注湯作業のフローチャートである。 ステップS30における溶湯汲み上げ機の動作を示す説明図である。 図5のステップS40からS60にかけての溶湯汲み上げ機の動作を示す説明図である。 図5のステップS70における溶湯汲み上げ機からロボットへのラドルの持ち替えを示す説明図である。
A.実施形態
A1.システム構成:
図1は、注湯装置10を示す上面図である。注湯装置10は、アルミニウムなどの金属を加熱溶融させて溶湯を生成し、溶湯を鋳造装置60まで輸送し、溶湯を鋳造装置60の注入口62に注ぐ装置である。注湯装置10は、溶湯保持炉12と、溶湯汲み上げ機20と、ロボット30と、ラドル50と、を備える。溶湯を生成するための金属として、アルミニウムの他、アルミニウム合金、亜鉛合金、マグネシウム合金など、様々な金属が用いられる。
溶湯保持炉12は、アルミニウムなどの金属を熱により溶融することで溶湯を生成し、生成した溶湯を貯蔵する炉である。溶湯保持炉12は、加熱部14と、汲み上げ部16と断熱部18と、を備える。加熱部14は、例えば誘導加熱方式により加熱され、加熱部14内の金属を溶融させる。加熱部14で加熱熔融されることで生成された溶湯は、汲み上げ部16に移動する。汲み上げ部16は、ラドル50により溶湯が汲み上げられる領域である。汲み上げ部16の上方(z方向)は、加熱部14の上方に比べて溶湯からの輻射熱がやや少ない。本実施形態では、溶湯保持炉12は、加熱部14と汲み上げ部16とに分離しているので、溶湯の汲み上げ時における溶湯からの輻射熱の影響を低減できる。
断熱部18は、加熱部14と、汲み上げ部16の外周に設けられており、溶湯保持炉12内の溶湯の温度低下を抑制する。また、断熱部18は、溶湯保持炉12から溶湯保持炉12の側面方向への熱の移動を抑制し、溶湯汲み上げ機20と、ロボット30への熱の影響を低減する。
図2は、ラドル50を示す正面図である。ラドル50は、溶湯を溶湯保持炉12から汲み上げ、鋳造装置60まで輸送し、鋳造装置60の注入口62に注ぐために用いられる容器である。ラドル50は、取鍋とも呼ばれる。ラドル50は、本体51と、流入用開口52と、注ぎ口54と、挿入部56、58と、を備える。本体51は、内側に汲み上げた溶湯を保持する容器である。流入用開口52は、溶湯の汲み上げ時に、本体51の内側に溶湯を取り入れるために、本体51の側面に設けられた開口である。注ぎ口54は、溶湯を鋳造装置60の注入口62に注ぐために用いられる注ぎ口である。注ぎ口54は、本体51の流入用開口52と反対側の側面に設けられている。ラドル50の上面を水平状態としたとき、注ぎ口54の下端は、流入用開口52の下端よりもΔzだけ高い位置にある。
挿入部56は、後述する溶湯汲み上げ機20がラドル50を保持する際に用いられ、挿入部58は、後述するロボット30がラドル50を保持する際に用いられる。挿入部56、挿入部58は、図1に示すように、本体51の外側、かつ、注ぎ口54を挟む位置に取り付けられており、棒状の形状を有する。図2に示すように、挿入部56の軸O1と挿入部58の軸O2とは、一つの直線上に乗っている。挿入部56の先端側には、溶湯汲み上げ機20(後述する溶湯汲み上げ機20のラドル保持部23)に嵌合する嵌合部57が形成されている。挿入部58の先端側には、ロボット30(後述するロボット30のラドル保持部44)に嵌合する嵌合部59が形成されている。本実施形態では、嵌合部57の挿入部56の軸O1と垂直な断面は、十字形状を有している。また、嵌合部59の挿入部58の軸O2と垂直な断面も、十字形状を有している。なお、嵌合部57および嵌合部59の断面形状は、嵌合したときに回転方向に滑らない形状であれば、十字形状以外の形状、例えば、六角形などの多角形、星形、楕円形などであってもよい。
図3は、溶湯汲み上げ機20を示す側面図である。溶湯汲み上げ機20は、溶湯保持炉12からラドル50に溶湯を汲み上げる装置である。溶湯汲み上げ機20は、支柱21と、アーム22と、ラドル保持部23と、を備える。支柱21は、汲み上げ部16に隣接して配置されている。支柱21には、汲み上げ部16に向けて突出するアーム22が設けられている。支柱21には、アーム22を上下させる機構が設けられている。本実施形態は、アーム22を上下させる機構として、ボールネジ機構を採用しているが、アーム22を上下させる機構として、ボールネジ機構の他、ロープ機構、油圧機構を用いてもよい。溶湯汲み上げ機20は、アーム22を上下させることで、ラドル50を上下させる。
アーム22の汲み上げ部16側の端部には、ラドル保持部23が設けられている。ラドル保持部23は、挿入穴24と、嵌合部25とを備える。挿入穴24には、ラドル50の挿入部56が挿入可能である。ここで、挿入穴24の内径は、ラドル50の挿入部56の外径よりもわずかに大きくなっている。その結果、挿入部56の外周が挿入穴24の内周に接触しないように、挿入穴24に挿入部56を挿入することが可能となっている。溶湯汲み上げ機20は、溶湯保持炉12からラドル50に溶湯を汲み上げる際に、ラドル50の挿入部56を保持することで、ラドル50を片持ちする。
嵌合部25は、挿入穴24の底に設けられている。嵌合部25は、ラドル50の嵌合部57と嵌合可能な形状を有している。嵌合部25には、スプロケット26が接続されている。また、アーム22の支柱21側には、駆動モータ27と駆動モータ27に接続されたスプロケット28とが設けられている。スプロケット26と、スプロケット28の間には、チェーン29が掛けられている。駆動モータ27がスプロケット28を回転させると、チェーン29が回転を伝達し、スプロケット26を回転させる。スプロケット26が回転すると、嵌合部25も回転し、嵌合部25と嵌合しているラドル50の嵌合部57も回転する。嵌合部57は挿入部56の先端に形成されているので、嵌合部57が回転すると、挿入部56も回転する。ラドル50は、駆動モータ27の回転方向により、水平状態から傾斜した状態に遷移し、あるいは、傾斜した状態から水平状態に遷移することができる。溶湯汲み上げ機20は、ラドル50の挿入部56を軸として、ラドル50を回転させて傾斜させることで、溶湯保持炉12の汲み上げ部16からラドル50に溶湯を汲み上げる。
本実施形態では、アーム22を上下させるボールネジ機構、および、嵌合部25を回転させるための駆動モータ27は、いずれも、溶湯保持炉12の側面方向にあり、溶湯保持炉12からの輻射熱の影響を受け難くなっている。
図4は、ロボット30を示す側面図である。ロボット30は、溶湯汲み上げ機20からラドル50を受け取り、汲み上げられた溶湯が入ったラドル50を鋳造装置60まで移動させ、ラドル50の中の溶湯を鋳造装置60の注入口62に注ぐ。ロボット30は、基部31と、複数のロボットアーム33、35、37、39、41、43と、関節32、34、36、38、40、42と、ラドル保持部44とを備える。関節32は、基部31と、ロボットアーム33との間に設けられている。関節32により、ロボットアーム33は基部31に対して回転可能である。関節34は、ロボットアーム33とロボットアーム35の間に設けられている。関節34により、ロボットアーム35はロボットアーム33に対して回転可能である。同様に、関節36、38、40、42は、それぞれ、ロボットアーム35とロボットアーム37の間、ロボットアーム37とロボットアーム39の間、ロボットアーム39とロボットアーム41の間、ロボットアーム41とロボットアーム43の間に設けられいる。ロボットアーム35、37、39、41、43は、それぞれ関節34、36、38、40、42を挟んだ他方のロボットアーム33、35、37、39、41に対して回転可能である。
ラドル保持部44には、挿入穴45が設けられている。挿入穴45には、ラドル50の挿入部58が挿入される。ここで、挿入穴45の内径は、ラドル50の挿入部58の外径よりもわずかに大きくなっている。その結果、挿入部58の外周が挿入穴45の内周に接触しないように、挿入穴45に挿入部58を挿入することが可能となっている。ロボット30は、ラドル50の挿入部56を保持することで、ラドル50を片持ちする。
ラドル保持部44の挿入穴45の底には、ラドル50の挿入部58の嵌合部59と嵌合可能な嵌合部46が形成されている。ロボット30がロボット動作によりラドル保持部44を傾斜させると、嵌合部46およびラドル50の挿入部58の嵌合部59を回転させ、ラドル50を傾斜させることができる。
A2.注湯作業:
図5は、注湯作業のフローチャートである。ステップS10では、作業者は、ロボット30に対し、溶湯汲み上げ機20のラドル保持部23にラドル50を配置させる指示を行う。指示を受けたロボット30は、ラドル50が水平状態となるようにラドル保持部23にラドル50を配置させる。ラドル50が水平状態とは、図2に示す状態である。
ステップS20では、作業者は、ロボット30に対し、ロボット30のロボットアーム33,35,37,39,41,43および関節32,34、36,38,40,42が溶湯保持炉12からの輻射熱の影響を受けにくくなるように、ロボット30のロボットアーム33,35,37,39,41,43を退避させる指示を行う。
ステップS30では、作業者は、溶湯汲み上げ機20に対し、アーム22を下降させることで、ラドル50を下降させる指示を行う。図6は、ステップS30における溶湯汲み上げ機20の動作を示す説明図である。溶湯汲み上げ機20は、ラドル50を下降させる指示を受けると、ラドル50の流入用開口52が溶湯の新生面13よりも高い位置までラドル50を降下させる。
図5のステップS40では、作業者は、溶湯汲み上げ機20に対し、駆動モータ27を駆動しチェーン29を回転させてラドル50を傾斜させ、ラドル50の流入用開口52からラドル50の本体51内側に溶湯を流入させる指示を行う。図7は、図5のステップS40からS60にかけての溶湯汲み上げ機20の動作を示す説明図である。図5のステップS40の指示を受けると、図7の上段に示すように、溶湯汲み上げ機20は、ラドル50を傾斜させる際、ラドル50の流入用開口52が溶湯の新生面13よりも低くなり、かつ、ラドル50の流入用開口52側の先端部53が新生面13よりも高い位置となるように傾斜させる。これにより、溶湯の新生面13より下のノロ(「スラグ」とも呼ぶ。)を含まない溶湯をラドル50の本体51の内側に流入させることができる。
ステップS50では、図7の下段に示すように、作業者は、溶湯汲み上げ機20に対し、ラドル50を傾斜させたまま溶湯汲み上げ機20のアーム22を上昇させることで、ラドル50を上昇させる指示を行う。ラドル50の本体51の流入用開口52が新生面13よりも上に移動すると、ラドル50の本体51の流入用開口52よりも上側の溶湯は、流入用開口52から流出する。このとき、作業者は、溶湯汲み上げ機20に対し、ラドル50の本体51の内側の溶湯の量が所望の量となるように、ラドル50の傾斜を調整し、過剰な溶湯を流入用開口52から排出させる指示を行ってもよい。本実施形態では、ラドル50の傾斜角度により、ラドル50に汲み上げられた溶湯の量がわかるようになっている。
図5のステップS60では、作業者は、溶湯汲み上げ機20に対し、ラドル50を傾斜状態から水平状態に戻させる指示を行う。これにより、作業者が次工程のステップS70において、ロボット30に対し、溶湯汲み上げ機20からロボット30にラドル50を持ち替えさせる指示を行い、ロボット30が溶湯汲み上げ機20からラドル50を受け取る際に、ラドル50がわずかに傾斜しても、ラドル50の流入用開口52、あるいは、注ぎ口54から溶湯がこぼれなくできる。
ステップS70では、作業者は、ロボット30に対し、溶湯汲み上げ機20からロボット30にラドル50を持ち替えさせる指示を行う。図8は、図5のステップS70における溶湯汲み上げ機20からロボット30へのラドル50の持ち替えを示す説明図である。
図8の上段に示す状態では、ラドル50の挿入部56は、溶湯汲み上げ機20のラドル保持部23の挿入穴24に挿入され、ラドル50は、ラドル保持部23により、片持ちで保持されている。作業者は、ロボット30に対し、ラドル保持部44の挿入穴45にラドル50の挿入部58が挿入されるように、ラドル保持部44を移動させる指示を行う。
図8の中段に示す状態は、ロボット30のラドル保持部44の挿入穴45にも挿入部58が挿入された状態を示す。この状態では、挿入穴45の内周と、挿入部58の外周との間には、図示しないわずかな隙間がある。挿入穴45に挿入部58が挿入された状態で、ロボット30がラドル保持部44を上方にわずかに移動させると、挿入穴45の内周と、挿入部58の外周とが接触し、一方、溶湯汲み上げ機20のラドル保持部23の挿入穴24の内周とラドル50の挿入部56の外周との間が接触しなくなる。この状態でロボット30のラドル保持部44をラドル保持部23から遠ざかるように移動させると、ラドル50の挿入部56がラドル保持部23の挿入穴24から抜ける。その結果、図8の下段に示すように、ラドル50は、挿入部58がロボット30のラドル保持部44の挿入穴45に挿入された状態で、ラドル保持部44により、片持ちで保持される状態となる。
図5のステップS80では、作業者は、ロボット30に対し、ラドル50を鋳造装置60に移動させる指示を行う。ステップS90では、作業者は、ロボット30に対し、注ぎ口54が下向きとなるように、ラドル50を傾斜させ、注ぎ口54から鋳造装置60の注入口62に溶湯を注がせる指示を行う。
ステップS100では、作業者は、注湯作業を継続するか否かを判断する。注湯作業を継続する場合には、処理をステップS10に戻り、作業者は、ロボット30に対し、溶湯汲み上げ機20にラドル50を持ち替えさせ、溶湯汲み上げ機20にラドル50を配置する指示を行う。ロボット30から溶湯汲み上げ機20へのラドル50の持ち替え動作は、図8に示す動作と逆の動作である。作業者は、ロボット30に対し、溶湯汲み上げ機20のラドル保持部23の挿入穴24にラドル50の挿入部56が挿入されるように、ラドル保持部44を移動させる指示を行う。図8の中段に示すように、溶湯汲み上げ機20のラドル保持部23の挿入穴24にもラドル50の挿入部56が挿入された状態で、ロボット30がラドル保持部44を下方にわずかに移動させると、挿入穴45の内周と挿入部58の外周とが接触しなくなり、一方、挿入部56が下方に移動するため、挿入穴24の内周と挿入部56の外周とが接触する。この状態でロボット30がラドル保持部44をラドル保持部23から遠ざかるように移動させると、ラドル50の挿入部58がロボット30のラドル保持部44の挿入穴45から抜け、図8の上段に示すように、ラドル50は、溶湯汲み上げ機20のラドル保持部23により、片持ちで保持される状態となる。
以上、本実施形態によれば、ロボット30は、溶湯汲み上げ機20と、別体構成となっている。そのため、溶湯汲み上げ機20がラドル50を用いて溶湯保持炉12から溶湯を汲み上げる際、ロボット30を溶湯保持炉12からの輻射熱を受け難い位置で待機させることができる。その結果、ロボット30が輻射熱によって故障するリスクを低減できる。ここで、「溶湯汲み上げ機20とロボット30が別体構成である」とは、言い換えると、溶湯汲み上げ機20がラドル50を用いて溶湯を溶湯保持炉12から汲み上げる際には、ロボット30は汲み上げ動作に関与しない構成であることを意味する。
また、本実施形態によれば、溶湯汲み上げ機20、および、ロボット30は、ラドル50を保持する際に、ラドル50を把持するのではなく、嵌合により保持する。一般に、嵌合部分は、嵌め込みにより噛み合うので溶湯保持炉12からの輻射熱を受けても、故障し難い。
また、本実施形態によれば、溶湯汲み上げ機20は、嵌合部25を回転させる機構として、チェーン29によるメカニカル機構を用いているため、溶湯保持炉12からの輻射熱による故障を低減できる。なお、嵌合部25を回転させるメカニカル機構としては、チェーン29の他、ギヤを用いたメカニカル機構が用いられてもよい。
また、本実施形態によれば、溶湯汲み上げ機20のアーム22を上下させるボールネジ機構や、溶湯汲み上げ機20のラドル保持部23の嵌合部25を回転させる駆動モータ27は、溶湯保持炉12からの輻射熱を受け難い位置である溶湯保持炉12の側面方向に配置されている。そのため、ボールネジ機構や嵌合部25を回転させる駆動モータ27が溶湯保持炉12からの輻射熱により故障することを抑制できる。
B.他の実施形態:
上記実施形態では、ロボット30は、図1に示されるように、汲み上げ部16の上方で溶湯汲み上げ機20からラドル50を受け取る構成となっているが、汲み上げ部16の上方以外の位置で溶湯汲み上げ機20からラドル50を受け取る構成にしてもよい。溶湯保持炉12の輻射熱は、溶湯保持炉12の上方に伝わりやすいが、上方以外は、断熱部18により、輻射熱が伝わり難い。例えば、溶湯汲み上げ機20が、支柱21回りにアーム22を回転させる回転機構、あるいは、支柱21ごとアーム22を回転させる回転機構を有すれば、溶湯汲み上げ機20は、溶湯保持炉12の上方以外の位置にラドル50を移動させることができ、ロボット30は、溶湯保持炉12の上方以外の位置でラドル50を受け取ることができる。その結果、ロボット30が湯汲み上げ機20からラドル50を受け取る際に、ロボット30は、溶湯保持炉12からの輻射熱の影響を受けにくくなり、ロボット30が輻射熱によって故障するリスクをさらに低減できる。
上記実施形態では、注湯装置10は、ラドル50を1つ用いているが、注湯装置10は、2つのラドル50を用いてもよい。ロボット30は、溶湯汲み上げ機20と、別体構成となっているので、注湯装置10が2つのラドル50を用いる場合、ロボット30が、一方のラドル50を鋳造装置60に輸送し、溶湯を注湯している間に、溶湯汲み上げ機20が他方のラドル50を用いて溶湯を汲み上げることが可能となる。その結果、鋳造製品の生産効率が向上する。
上記実施形態のステップS10からステップS90におけるロボット30または溶湯汲み上げ機20への指示を、作業者による指示に代えて、図示しない制御装置からのプログラムに従った指示により実現してもよい。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…注湯装置、12…溶湯保持炉、13…新生面、14…加熱部、16…汲み上げ部、18…断熱部、20…溶湯汲み上げ機、21…支柱、22…アーム、23…ラドル保持部、24…挿入穴、25…嵌合部、26…スプロケット、27…駆動モータ、28…スプロケット、29…チェーン、30…ロボット、31…基部、32,34、36,38,40,42…関節、33,35,37,39,41,43…ロボットアーム、44…ラドル保持部、45…挿入穴、46…嵌合部、50…ラドル、51…本体、52…流入用開口、53…先端部、54…注ぎ口、56,58…挿入部、57,59…嵌合部、60…鋳造装置、62…注入口、O1,O2…軸

Claims (1)

  1. 鋳造装置に溶湯を注湯する注湯装置であって、
    前記溶湯を貯蔵する溶湯保持炉と、
    前記溶湯を前記溶湯保持炉から汲み上げるためのラドルと、
    前記ラドルを用いて前記溶湯を前記溶湯保持炉から汲み上げる溶湯汲み上げ機と、
    前記ラドルとともに前記ラドルに汲み上げられた前記溶湯を前記鋳造装置まで輸送するロボットと、
    を備え、
    前記溶湯汲み上げ機と前記ロボットとは別体構成である、
    注湯装置。
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