JP5424599B2 - 金属溶湯供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、溶解炉にて溶解された金属溶湯をダイカストマシンに供給する金属溶湯供給装置に係り、特に、溶解炉から所定量の金属溶湯を汲み上げて射出スリーブに開口された給湯口内に注ぎ込むラドルの構成に関する。
ダイカストマシンには、先端部にラドルが回転可能に取り付けられるラドル搬送用リンク機構と、このラドル搬送用リンク機構を駆動してラドルを溶解炉から射出スリーブに開口された給湯口の上方まで搬送するラドル搬送用モータと、一端がラドルに連結されたラドル回転機構と、このラドル回転機構を駆動してラドルをラドル搬送用リンク機構に対して回転させ、ラドル内の金属溶湯を射出スリーブの給湯口内に注ぎ込むラドル回転用モータとを備えた金属溶湯供給装置が付設されており、各ショットサイクル毎に所定量の金属溶湯を射出スリーブの給湯口に自動的に供給するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、溶解炉から給湯口までの中間位置まではラドルを水平に保ち、中間位置からはラドルの傾斜動作を開始し、給湯位置でラドルの傾斜動作を完了するように金属溶湯供給装置を駆動して、コントローラからの注湯指令に対する即応性を高め、製品成形までのサイクルタイムを短縮化する技術が開示されている。
特許第3116147号公報
ところで、この種の金属溶湯供給装置を備えたダイカストマシンには、サイクルタイムの短縮化のほかに、射出スリーブに開口される給湯口の小型化も求められている。これは、給湯口を小型化すると、射出スリーブ内に注入可能な金属溶湯量を増加できて、射出スリーブ内における金属溶湯充填率が高められ、鋳造品への空気の巻き込みを減少できて、高品質品の鋳造が可能になるためである。即ち、図11(a)に示すように、射出スリーブ100に開口される給湯口101の周方向サイズが小さいほど、射出スリーブ100内に給湯される金属溶湯のオーバーフロー位置を高くできると共に、図11(b)に示すように、射出スリーブ100に開口される給湯口101の軸方向サイズが小さいほど、射出スリーブ100内を前進する射出プランジャ102によって給湯口101が閉止されるタイミングを早めることができるので、射出プランジャ102の前進に伴う給湯口101からの金属溶湯Mのオーバーフローを抑制できて、射出スリーブ100内に注入可能な金属溶湯量を増加することができ、かつ射出スリーブ内における金属溶湯の充填率を高めることができる。
しかるに、特許文献1には、給湯口を小型化するための技術が何ら開示されていないので、製品の高品質化を図ることができない。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、射出スリーブに開口される給湯口を小型化できて、射出スリーブ内に注入可能な金属溶湯量を増加可能な金属溶湯供給装置を提供することにある。
本発明は、かかる課題を解決するため、第1に、溶解炉から所定量の金属溶湯を汲み上げる汲み上げ部及び前記溶解炉から汲み上げられた金属溶湯をダイカストマシンに備えられた射出スリーブの給湯口内に注ぎ込む注ぎ口を有するラドルと、先端部に前記ラドルが回転可能に取り付けられたラドル搬送用リンク機構と、このラドル搬送用リンク機構を駆動して前記ラドルを前記溶解炉から前記給湯口の上方まで搬送するラドル搬送用モータと、一端が前記ラドルに連結されたラドル回転機構と、このラドル回転機構を駆動して前記ラドルを前記ラドル搬送用リンク機構に対して回転させ、前記ラドル内の金属溶湯を前記給湯口内に注ぎ込むラドル回転用モータとを備えた金属溶湯供給装置において、前記ラドルに形成された注ぎ口の先端部を、前記ラドル搬送用リンク機構に対する前記ラドルの回転中心位置よりも前記ラドルの汲み上げ部側に偏倚した位置であって、前記ラドルの回転中心位置と汲み上げ部との中間位置に配置するという構成にした。
従来のラドルは、特許文献1の図からも明らかなように、注ぎ口の先端部が、ラドル搬送用リンク機構に対するラドルの回転中心の近傍に配置されているものが多い。これは、ラドル搬送用リンク機構に対してラドルを回転しても、その回転中心と注ぎ口の先端部との位置関係が常に一定に保たれるため、ラドルから射出スリーブ内に供給される金属溶湯の流れを安定化しやすいためであると思われる。かかる構成によると、図9(c)に示す金属溶湯の注入開始から図9(h)に示す金属溶湯の注入終了に至るまでの金属溶湯の挙動を考慮した場合、金属溶湯をこぼすことなく射出スリーブ内に供給するためには、給湯口のサイズを少なくとも、注入開始時における金属溶湯の到達位置から注入終了時における金属溶湯の滴下位置であるラドルの回転中心Oの垂直下方までの長さAにする必要がある。これに対して、ラドルに形成された注ぎ口の先端部を、ラドルの回転中心Oよりもラドルの汲み上げ部側に偏倚すると、ラドル内の金属溶湯の量を一定とし、かつラドルの回転速度を一定とした場合、図8(c)に示す金属溶湯の注入開始時において、金属溶湯の到達位置を、ラドルの回転中心Oとラドルに形成された注ぎ口の先端部との偏倚量Cだけ回転中心Oの垂直下方側に移動することができ、かつ注入終了時における金属溶湯の滴下位置は、図8(h)に示すように、注ぎ口の先端部をラドルの回転中心Oに配置した場合と同じになるので、給湯口のサイズをB=A−Cにすることができる。
本発明は第2に、前記第1の金属溶湯供給装置において、前記ラドル内の金属溶湯を前記給湯口内に注ぎ込む際、前記ラドル回転用モータにより前記ラドルを回転しつつ、前記ラドル搬送用モータにより前記ラドル搬送用リンク機構を駆動して、金属溶湯の注入開始時における金属溶湯の到達位置と金属溶湯の注入終了時における金属溶湯の滴下位置とを一致させるか、前記ラドル搬送用リンク機構を駆動しない場合よりも近づけるという構成にした。
かかる構成によると、ラドル内の金属溶湯を給湯口内に注ぎ込む際にラドル搬送用リンク機構を駆動して、金属溶湯の注入開始時における金属溶湯の到達位置と金属溶湯の注入終了時における金属溶湯の滴下位置とを一致させるか、ラドル搬送用リンク機構を駆動しない場合よりも近づけるので、射出スリーブに開口される給湯口のサイズをより小型化することができる。
本発明の金属溶湯供給装置は、ラドルに形成された注ぎ口の先端部を、ラドル搬送用リンク機構に対するラドルの回転中心位置よりもラドルに形成された金属溶湯の汲み上げ部側に偏倚した位置に配置するので、射出スリーブの給湯口を小型化でき、射出スリーブ内への金属溶湯の注入量及び充填率を増加できて、ダイカストマシンによって成形される成形品の高品質化を図ることができる。
以下、本発明に係る金属溶湯供給装置の一実施形態を、図1乃至図9を参照して説明する。図1は実施形態に係る金属溶湯供給装置の要部構成図、図2はラドルが金属溶湯の汲み取り位置まで回転されたときの状態を示す説明図、図3はラドルが金属溶湯の搬送位置まで回転されたときの状態を示す説明図、図4はラドルが射出スリーブ側に移動されたときの状態を示す説明図、図5はラドルが金属溶湯の注ぎ込みのために回転した状態を示す説明図、図6は実施形態に係るラドルの側面図、図7は実施形態に係るラドルの平面図、図8は実施形態に係る金属溶湯供給装置を用いた場合における金属溶湯の注ぎ込みに要する給湯口のサイズを示す説明図、図9は従来例に係る金属溶湯供給装置を用いた場合における金属溶湯の注ぎ込みに要する給湯口のサイズを示す説明図である。
図1〜図5に示すように、本実施形態に係る金属溶湯供給装置には、ダイカストマシン本体の設置現場に固設された支持フレーム1と、支持フレーム1に設けられた5節リンク機構よりなるラドル搬送用リンク機構2と、ラドル搬送用リンク機構2によって図示せぬ溶解炉と射出スリーブ40との間を搬送されるラドル3と、ラドル搬送用リンク機構2を駆動するために支持フレーム1に搭載されたラドル搬送用モータ4と、ラドル3を回転するために支持フレーム1に搭載されたラドル回転用モータ6と、ラドル3とラドル回転用モータ6とを繋いで、ラドル回転用の回転伝達機構を構成する第1平行リンク機構14及び第2平行リンク機構15とが備えられている。ラドル搬送用モータ4及びラドル回転用モータ6としては、減速機構(減速ギヤ列)が一体に付設されたギヤードモータがそれぞれ用いられており、ラドル搬送用モータ4は減速ギヤ列を介して出力軸5を回転させ、ラドル回転用モータ6は減速ギヤ列を介して出力軸7を回転させるようになっている。
ラドル搬送用リンク機構2は、その一端部がラドル回転用モータ6側の出力軸7に転がり軸受けを介して回転可能に保持され、出力軸7を回転中心として回転可能な第1リンク8と、第1リンク8の他端部に転がり軸受けを介して回転可能に保持された第1支軸9に、その一端部が転がり軸受けを介して回転可能に保持された第2リンク10と、ラドル搬送用モータ4側の出力軸5にその一端部を挿入・固着されて、ラドル搬送用モータ4の回転により、その一端部を回転中心として回転駆動される第3リンク11と、その一端部が第2リンク10の中間部に回転可能に連結され、その中間部に第3リンク11の他端部が回転可能に連結された第4リンク12と、その一端部が出力軸7と同軸であるように支持フレーム1に適宜回転保持手段を介して回転可能に保持されて、その他端部が第4リンク12の他端部と回転可能に連結された第5リンク13とから構成されており、第2リンク10の他端部には、ラドル3の基端部が回転可能に保持されている。
ラドル搬送用リンク機構2は、その原動節である第3リンク11が、ラドル搬送用モータ4によって減速機構を介して出力軸5で回転駆動されることで、他の4つのリンク8、10、12、13が連携運動し、これによりラドル3の基端部(ラドル3の回転中心O)を、図1に2点鎖線で示した軌跡に沿って移動させる。
図2〜図5に示すように、第1平行リンク機構14は、第1リンク8の一端部内に収納されて、第1リンク8の一端部に転がり軸受けを介して回転可能に保持されると共に、ラドル回転用モータ6側の出力軸7に固着された第1回転体16と、第1リンク8内に収納されて、第1回転体16にその一端部をそれぞれ回転可能に連結された1対の平行な第1バー状リンク17A、17Bと、第1リンク8の他端部内に収納されて、第1支軸9に固着されることで第1リンク8の他端部に回転可能に保持されると共に、1対の第1バー状リンク17A、18Bの他端部がそれぞれ回転可能に連結された第2回転体18とで構成されている。
また、第2平行リンク機構15は、第2リンク10の一端部内に収納されて、第1支軸9に固着されることで、第2リンク10の一端部に回転可能に保持されると共に、第2回転体18と一体となって回転する第3回転体19と、第2リンク10内に収納されて、第3回転体19にその一端部をそれぞれ回転可能に連結された1対の平行な第2バー状リンク20A、20Bと、第2リンク10の他端部内に収納されて、第2リンク10の他端部に転がり軸受けを介して回転可能に保持された第2支軸21に固着されることで、第2リンク10の他端部に回転可能に保持されると共に、1対の第2バー状リンク20A、20Bの他端部がそれぞれ回転可能に連結された第4回転体22とで構成されている。
第2リンク10の他端部に回転可能に保持された第2支軸21には、ラドル3の基端部が固着されていて、ラドル3は、その基端部を回転中心Oとして第2支軸21及び第4回転体22と一体となって回転するようになっている。
ラドル3は、図6及び図7に示すように、カップ状に形成されており、開放端の一方側には半割り筒状の注ぎ口31が設けられると共に、これと対向する開放端の他方側には汲み上げ部32が設けられている。汲み上げ部32には、表面張力による金属溶湯の盛り上がりを抑制して、溶解炉から一定量の金属溶湯を汲み上げるための爪33が形成される。注ぎ口31の側方には、第2リンク10の先端部にラドル3を回転可能に取り付けるためのボス34が形成されており、ボス34には、ラドルの回転中心Oとなる第2支軸21を挿入するための透孔35が開設されている。注ぎ口31の先端部31aは、図6に示すように、透孔35の中心から汲み上げ部32側に偏倚しており、透孔35の中心と汲み上げ部32との中間位置に配置される。
第1バー状リンク17A、17Bは、第1回転体16及び第2回転体18に、90°ずつ位相をずらせて取り付けられており、同様に、第2バー状リンク20A、20Bは、第3回転体19及び第4回転体22に、90°ずつ位相をずらせて取り付けられている。このように対をなす平行なバー状リンクを90°位相をずらせて配設させる所以は、第1バー状リンク17A、17B及び第2バー状リンク20A、20Bの動作過程に、デッドポイントができないようにするためであり、このようにすることで、第1平行リンク機構14及び第2平行リンク機構15の動作を、滞りのない動作信頼性の高いものとすることができる。
第1平行リンク機構14及び第2平行リンク機構15からなるラドル回転用の回転伝達機構は、ラドル回転用モータ6の回転が減速されて出力される出力軸7が回転して、この出力軸7に固着された第1回転体16が出力軸7と一体となって回転駆動されることで、対をなす第1バー状リンク17A、17Bを介して第2回転体18及び第1支軸9が回転し、これにより第3回転体19が第1支軸9と一体となって回転することで、対をなす第2バー状リンク20A、20Bを介して第4回転体22及び第2支軸21が回転し、第2支軸21が回転することで、第2支軸21と一体となってラドル3が回転する。したがって、ラドル回転用モータ6を適宜方向に適宜の回転量だけ回転させることで、ラドル3に溶解炉での金属溶湯の汲み取り姿勢をとらせたり、搬送時の移送姿勢をとらせたり、射出スリーブへの金属溶湯の注ぎ込み姿勢をとらせることができる。
以下、本実施形態に係る金属溶湯供給装置の動作を、図2〜図5を用いて説明する。金属溶湯の汲み取りに際しては、まず図2に示すように、ラドル搬送用モータ4を駆動して、ラドル3が溶解炉の上方に配置される位置までラドル搬送用リンク機構2を移動する。また、ラドル回転用モータ6を駆動して、ラドル3を図1、図3及び図4に示す搬送時の姿勢から時計方向に回転し、汲み上げ部32が注ぎ口31よりも所定の角度下がった図2の姿勢にする。この状態からラドル搬送用モータ4を駆動してラドル3を垂直に下降し、ラドル3を図示しない溶解炉中に浸漬する。しかる後に、再度ラドル搬送用モータ4を駆動してラドル3を垂直に上昇させ、図示しない溶解炉中からラドル3を取り出す。これにより、ラドル3内にはラドルの姿勢に応じた所定量の金属溶湯が汲み取られ、金属溶湯の計量が完了する。
金属溶湯の計量完了後、ラドル回転用モータ6を駆動して、ラドル3を反時計方向に回転し、図3に示すように、開口部が水平になった搬送時の姿勢にする。しかる後に、ラドル搬送用モータ4を駆動して、図1に2点鎖線で示す所定の経路に沿って、ラドル3を射出スリーブ40に開口された給湯口41の上方まで搬送する。図4に、ラドル3を給湯口41の上方まで搬送したときの金属溶湯供給装置の状態を示す。
ラドル3の搬送時、第1リンク8は、その一端側のラドル回転用モータ6側の出力軸7を回転中心として回転し、第2リンク10は、第1リンク8の他端側に設けた第1支軸9を回転中心として回転する。このとき、出力軸7の回転をロック状態に保てば、第1リンク8及び第2リンク10の回転角度に関係なく、つまり、第1リンク8及び第2リンク10の傾斜姿勢の如何にかかわらず、ラドル3の姿勢は、その時の出力軸7の回転停止位置に対応した姿勢を維持される。これは、第1平行リンク機構14及び第2平行リンク機構15が平行4辺形リンクの構成であるため、第1リンク8及び第2リンク10が回転(揺動)した角度分だけ、第1バー状リンク17A、17B及び第2バー状リンク20A、20Bに連結している第2回転体18、第3回転体19、第4回転体22が回転して、角度の変位を打ち消すことにより、ラドル3の姿勢を一定に保つためである。
ラドル3が給湯口41の上方まで搬送され、かつ所定の給湯タイミングに至ったとき、ラドル回転用モータ6を駆動して、ラドル3を反時計方向に回転し、射出スリーブ40内への金属溶湯の供給を開始する。射出スリーブ40内への金属溶湯の供給は、図8(a)の状態から図8(h)の状態まで、ラドル3を約90°回転することにより行われる。本例の金属溶湯供給装置は、注ぎ口31の先端部31aをラドル3の回転中心Oよりもラドル3の汲み上げ部32側に偏倚したので、注ぎ口31の先端部31aをラドル3の回転中心Oの位置にした従来例に係るラドルを備えた金属溶湯供給装置よりも、射出スリーブに開口される給湯口の開口サイズを小さくすることができる。
即ち、従来例に係るラドル3は、図9に示すように、注ぎ口31の先端部31aが、ラドル搬送用リンク機構2に対するラドル3の回転中心Oの近傍に配置されており、射出スリーブ40内への金属溶湯の供給は、図9(a)の状態から図9(h)の状態まで、ラドル3を約90°回転することにより行われる。従来例に係るラドル3は、図9(c)に示す金属溶湯Mの注入開始時点においては、a点まで金属溶湯Mが到達し、図9(h)に示す金属溶湯Mの注入終了時点においては、ラドル3の回転中心Oの垂直下方位置o点に金属溶湯Mが滴下する。したがって、このような金属溶湯Mの注入開始から注入終了に至るまでの挙動を考慮した場合、金属溶湯Mをこぼすことなく射出スリーブ40内に供給するためには、給湯口41のサイズを、少なくとも注入開始時における金属溶湯Mの到達位置であるa点から注入終了時における金属溶湯Mの滴下位置であるo点までの長さAにする必要がある。これに対して、ラドル3に形成された注ぎ口31の先端部31aを、ラドル3の回転中心Oよりもラドル3の汲み上げ部32側に偏倚すると、ラドル3内の金属溶湯Mの量を一定とし、かつラドルの回転速度を一定とした場合、図8(c)に示す金属溶湯Mの注入開始時においては、金属溶湯の到達位置を、ラドル3の回転中心Oとラドル3に形成された注ぎ口31の先端部31aとの偏倚量Cだけ回転中心Oの垂直下方側に移動することができ、かつ注入終了時における金属溶湯Mの滴下位置は、図8(h)に示すように、従来例に係るラドル3と同じ回転中心Oの垂直下方位置のo点になるので、給湯口41のサイズをB=A−Cにすることができる。
よって、本例の金属溶湯供給装置から金属溶湯の供給を受けるダイカストマシンは、給湯口のサイズを小型化できて、射出スリーブ40内に供給可能な金属溶湯量及び金属溶湯充填率を増加することができ、高品質の成形品の鋳造が可能になる。
なお、前記実施形態においては、金属溶湯の注入開始から注入終了まで、ラドル3の回転中心Oを一定位置に保持したが、かかる構成に代えて、図10に示すように、金属溶湯の注入開始から注入終了まで、ラドル3の回転中心Oを連続的に前進させ、金属溶湯の注入開始時における金属溶湯の到達位置であるa点と、金属溶湯の注入終了時における金属溶湯の滴下位置であるo点とがほぼ一致するようにすることもできる。本実施形態によれば、給湯口41のより一層の小型化を図ることができる。
実施形態に係る金属溶湯供給装置の要部構成図である。 ラドルが金属溶湯の汲み取り位置まで回転したときの状態を示す説明図である。 ラドルが金属溶湯の搬送位置まで回転したときの状態を示す説明図である。 ラドルが射出スリーブ側に移動されたときの状態を示す説明図である。 ラドルが金属溶湯の注ぎ込みのために回転した状態を示す説明図である。 実施形態に係るラドルの側面図である。 実施形態に係るラドルの平面図である。 実施形態に係る金属溶湯供給装置を用いた場合における金属溶湯の注ぎ込みに要する給湯口のサイズを示す説明図である。 従来例に係る金属溶湯供給装置を用いた場合における金属溶湯の注ぎ込みに要する給湯口のサイズを示す説明図である。 本発明に係る金属溶湯供給装置の他の実施形態を示す説明図である。 給湯口を小型化することにより得られる効果を示す説明図である。
符号の説明
1 支持フレーム
2 ラドル搬送用リンク機構
3 ラドル
4 ラドル搬送用モータ
6 ラドル回転用モータ
14 第1平行リンク機構
15 第2平行リンク機構
31 注ぎ口
32 汲み上げ部
33 爪
34 ボス
35 透孔
40 射出スリーブ
41 給湯口

Claims (2)

  1. 溶解炉から所定量の金属溶湯を汲み上げる汲み上げ部及び前記溶解炉から汲み上げられた金属溶湯をダイカストマシンに備えられた射出スリーブの給湯口内に注ぎ込む注ぎ口を有するラドルと、先端部に前記ラドルが回転可能に取り付けられたラドル搬送用リンク機構と、このラドル搬送用リンク機構を駆動して前記ラドルを前記溶解炉から前記給湯口の上方まで搬送するラドル搬送用モータと、一端が前記ラドルに連結されたラドル回転機構と、このラドル回転機構を駆動して前記ラドルを前記ラドル搬送用リンク機構に対して回転させ、前記ラドル内の金属溶湯を前記給湯口内に注ぎ込むラドル回転用モータとを備えた金属溶湯供給装置において、
    前記ラドルに形成された注ぎ口の先端部を、前記ラドル搬送用リンク機構に対する前記ラドルの回転中心位置よりも前記ラドルの汲み上げ部側に偏倚した位置であって、前記ラドルの回転中心位置と汲み上げ部との中間位置に配置したことを特徴とする金属溶湯供給装置。
  2. 前記ラドル内の金属溶湯を前記給湯口内に注ぎ込む際、前記ラドル回転用モータにより前記ラドルを回転しつつ、前記ラドル搬送用モータにより前記ラドル搬送用リンク機構を駆動して、金属溶湯の注入開始時における金属溶湯の到達位置と金属溶湯の注入終了時における金属溶湯の滴下位置とを一致させるか、前記ラドル搬送用リンク機構を駆動しない場合よりも近づけることを特徴とする請求項1に記載の金属溶湯供給装置。
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