JP3116147B2 - ダイカスト機の給湯方法 - Google Patents

ダイカスト機の給湯方法

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JP3116147B2
JP3116147B2 JP04285026A JP28502692A JP3116147B2 JP 3116147 B2 JP3116147 B2 JP 3116147B2 JP 04285026 A JP04285026 A JP 04285026A JP 28502692 A JP28502692 A JP 28502692A JP 3116147 B2 JP3116147 B2 JP 3116147B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイカストマシンに係
り、より一層詳しくは、ダイカストマシンの給湯方法に
関する。
【0002】
【従来技術】従来の給湯方法については、次の各方法が
知られている。 1.保持炉上から給湯位置までラドルを水平にしたまま
移動し、給湯位置で水平のまま給湯指令を待ち、給湯指
令によりラドルを傾斜し給湯する方法 2.保持炉上から給湯位置までラドルを水平にしたまま
移動し、給湯位置で給湯指令を待つ時間を利用しラドル
を傾斜させ待機し、給湯指令によりラドルをさらに傾斜
させ給湯する方法 3.保持炉上から給湯位置までのラドルをラドルを順次
傾斜させながら移動し、給湯位置でラドルの傾斜を完了
させ待機し、給湯指令によりラドルをさらに傾斜させ給
湯する方法
【0003】これらの方法は、いずれもラドルから溶湯
を溢れさせないことおよびサイクルタイムの減少を目的
に考えられてきたものである。
【0004】上述の第1の方法は、サイクルタイムの減
少のためには、明らかに解決すべき課題を有している。
【0005】上述の第2の方法は、サイクルタイムの減
少のためには、一応の貢献はしたものより一層の高速の
サイクルタイムを要請されたときは、解決すべき課題を
有している。すなわち給湯位置に置いて給湯指令のでる
間を使用してラドルを傾斜させるためラドルを傾斜させ
るための時間が必要となる。またこの方法においては、
給湯指令が出力されても、まだラドルの傾斜動作中であ
ることもあり、この点においてもサイクルタイムの短縮
は、解決すべき課題となっていた。
【0006】上述の第3の方法は、ラドルの傾斜動作を
溶湯汲み上げ直後から行うため、給湯位置までラドルを
移動させるために、ラドル保持移動機構との間で、ラド
ル傾斜動作との同期動作を行わせるために複雑で特別な
動作機構および制御機構を必要としていた。
【0007】上述の第2,第3の方法は、サイクルタイ
ムの一応の減少には貢献したものの現在のように、より
一層の高速化を要請されるダイカスト機の給湯方法にお
いては、より一層の工夫が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】従来の方法は、サイク
ルタイムの多少の減少には貢献したものの現在のように
より一層の高速化を要請されるダイカスト機の給湯方法
においては、必ずしも十分に対応できるというものでは
なく、製品成形のためのサイクルタイムの高速化に適応
できるダイカスト機の給湯方法の提供が課題となってい
た。
【0009】本発明の目的は、上述の課題を解決するた
め、より一層のサイクルタイム高速化に適応でき、それ
により製品成形の効率をあげ、生産性を向上したダイカ
スト機の給湯方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的の
ため、溶湯を保温しつつ溜めておく保持炉からラドルに
より溶湯を汲み上げ、給湯位置までそのラドルを移動し
て給湯するダイカスト機の給湯方法において、溶湯を汲
み上げた前記ラドルを保持炉上において水平に保持する
工程と、水平に保持した前記ラドルを給湯位置までの走
行区間の中間位置まで水平のまま移動する工程と、その
中間位置を過ぎた後は給湯位置までの前記ラドルの移動
中に移動速度を減速しつつ前記ラドルを給湯開始の傾斜
角よりも所定量手前まで順次傾斜させる工程と、を備え
て構成し、前記ラドルから溶湯を溢れさせずに保ちなが
ら前記ラドルが給湯位置に至るまでの間の中間地点から
前記ラドルの傾斜動作を開始し、給湯位置ではラドル傾
斜を完了することにより、給湯に必要な時間を短縮させ
たことを特徴とするダイカスト機の給湯方法とした。
【0011】さらにまた本発明は、上述の目的のため、
溶湯を保温しつつ溜めておく保持炉からラドルにより溶
湯を汲み上げ、給湯位置までそのラドルを移動して給湯
するダイカスト機の給湯方法において、溶湯を汲み上げ
た前記ラドルを保持炉上において水平に保持する工程
と、水平に保持した前記ラドルを第1の移動速度により
移動する工程と、前記第1の移動速度よりも高速である
第2の移動速度により前記ラドルを水平に保持したまま
移動する工程と、ラドルを給湯位置へ位置決めするため
の位置決速度により前記ラドルを移動しつつ給湯開始の
傾斜角度よりも所定量手前まで前記ラドルを順次傾斜さ
せる工程と、を備えて構成し、前記ラドルから溶湯を溢
れさせずに保ちながら前記ラドルが給湯位置に至るまで
の減速走行中に前記ラドルの傾斜動作を完了し、給湯に
必要な時間を短縮させたことを特徴とするダイカスト機
の給湯方法とした。
【0012】
【作用】本発明においては、溶湯を汲み上げた前記ラド
ルを保持炉上において水平に保持し、水平に保持したラ
ドルを給湯位置までの走行区間の中間位置まで水平のま
ま移動したのでラドルからの溶湯の溢れが減少する。
【0013】また、その中間位置を過ぎた後は給湯位置
までの前記ラドルの移動中に前記ラドルを給湯開始の傾
斜角よりも所定量手前までしだいに傾斜させたので注湯
指令に即応できる。したがって製品成形までのサイクル
タイムの減少となり、製品成形能率向上となり、生産性
の向上となる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図を用いて説明する。この
実施例におけるダイカスト機の給湯装置の正面図を図2
に示す。この実施例においては、ダイカスト機の給湯装
置は、ラドル10、ラドル移動アーム12、上部移動ア
ーム13,ラドルモータ14、ローラチェーン16、ア
ーム走行モータ18、等を備えて構成される。
【0015】ラドル10は、保持炉に保温され貯留され
ている溶湯を汲み上げるために使用される。ラドル10
は、ラドル移動アーム12の最終端において結合されて
いる。ラドル移動アーム12は、上部移動アーム13お
よび補助アーム36に結合されている。上部移動アーム
13および補助アーム36は、それぞれ走行軸ホイール
32、回転軸ホイール34に結合され、それぞれラドル
走行駆動軸42およびラドル回転駆動軸40に結合され
ている。
【0016】ローラチェーン16は、ラドル移動アーム
12、上部移動アーム13に添って張られていおり、ラ
ドル汲み上げ駆動軸44を回転させ、ラドル10を傾斜
させる。保持炉45から溶湯46を汲み上げるために
は、このローラチェーン16を回転させながらラドルの
傾斜動作を行い上述の各アームと共同して溶湯46を掬
い上げる。
【0017】次に、この実施例におけるダイカスト機の
給湯装置の側面図を図3に示す。図3を参照しつつ、こ
の実施例におけるダイカスト機の給湯装置の構成につい
ての説明を続ける。
【0018】ラドル10の傾斜検知用のリミットスイッ
チは、ラドル回転駆動軸40の反対側面の上部に位置す
るように配置されており、ラドル回転駆動軸40に付加
されたラドル傾斜検出用のドグ60により、ラドルの傾
斜状態を検出する。汲み上げ位置検知リミットスイッチ
20は、ラドルが溶湯を汲み上げる位置の検知用であ
り、水平検知リミットスイッチ21は、ラドルの傾斜が
水平位置であることの検知用である。また傾斜検知リミ
ットスイッチ22は、汲み上げた溶湯を注ぐため溶湯が
溢れない程度に傾斜させるためのラドルの傾斜検出用で
ある。傾斜限検知リミットスイッチ23は、給湯するた
め溶湯を注湯口へ注ぐため、ラドルを最大限傾斜させる
ための傾斜限検知用である。
【0019】ラドルの走行位置を検知するリミットスイ
ッチは、ラドル走行駆動軸42の上部に位置するよう配
置され、ラドル走行駆動軸42に付加されたラドル走行
位置検出用のドグ64により、ラドルの走行位置を検出
する。
【0020】汲み上げ位置検知リミットスイッチ25
は、溶湯を保持炉上で汲み上げるための汲み上げ位置の
検出のために使用されるリミットスイッチである。
【0021】低速移動限検知リミットスイッチ26は、
低速移動限の位置検出用であり、移動の最初の段階にお
いて溶湯がラドルから零れ落ちるのを防止するために低
速で移動しているときに、この低速移動の最終位置であ
ることを検出する。
【0022】高速移動限検知リミットスイッチ27は、
高速移動限の位置検出用であり、ラドルが高速で移動し
ているときに、その高速移動の最終位置を検出する。こ
の信号の検出は、ラドルの給湯位置への接近を意味す
る。
【0023】ラドルモータ14は、ラドル回転駆動軸4
0に結合されており、ラドル回転駆動軸40に張られて
いるローラチェーン16を駆動し、ラドル10を傾斜さ
せる。
【0024】保持炉から溶湯をラドル10により汲み上
げた後、ラドルを給湯位置まで移動するには、アーム走
行モータ18を使用する。アーム走行モータ18の回転
軸は、ウォーム減速機構30に接続されている。ウォー
ム減速機構30は、アーム走行モータ18の回転速度を
減速し、ラドル10の移動を走行速度に適合した速度に
する。ウォーム減速機構30の駆動軸には、走行軸ホイ
ール32が結合されている。
【0025】図2においてこの走行軸ホイール32の半
時計方向の回転は、ラドルを保持炉上の位置Aから低速
移動限位置B、高速移動限位置C、および給湯位置Dま
での移動となる。
【0026】図4は、この実施例のダイカスト機の給湯
装置を制御する制御装置70の構成を示したものであ
る。この制御装置70は、マイロプロセッサ74を使用
したプログラマブルコントローラ72を主体としてお
り、給湯装置を制御するためのシーケンスプログラムを
記憶しているシーケンスプロクラム記憶部76、制御装
置の制御プログラムを記憶している制御プログラム記憶
部(ROM)77、制御状態の変化を一時的に記憶する
一時記憶部(RAM)78、タイミング回路80、入力
回路82、出力回路84を備えている。
【0027】また出力回路84には、ラドルモータドラ
イブ回路86およびアームモータドライブ回路90が接
続されいる。これらは、制御用信号バス75に接続され
ており、制御のための信号等は、この制御用バスを経由
してマイクロプロセッサ74により制御される。ラドル
モータドライブ回路86には、ラドルモータ14が接続
され、アームモータドライブ回路90には、アーム走行
モータ18が接続されてる。
【0028】入力回路82には、ラドルの傾斜を検知す
るリミットスイッチの信号およびラドルの走行位置を検
知リミットスイッチの信号が接続され、制御装置70の
中への入力信号となる。
【0029】タイミング回路80は、時間の制御のため
に使用される時間の制御手段である。
【0030】マイクロプロセッサ74は、制御プログラ
ム記憶部(ROM)77の制御プログラルを使用し、シ
ーケンスプログラム記憶部76に設定された制御シーケ
ンスを解読しつつ、ラドルモータ14の制御およびアー
ム走行モータ18の制御を行う。また低速移動限を検知
する低速移動限リミットスイッチ26および高速移動限
を検知する高速移動限検知リミットスイッチ27の信号
を処理し、ラドルの傾斜制御およびラドル走行位置の制
御を行う。
【0031】次に以上のとおり構成された実施例の動作
を図1を参照しながら説明する。
【0032】制御装置70は、汲み上げ指令に基き、ア
ーム走行モータ18を回転し、ラドル10を汲み上げ位
置検知リミットスイッチ25の信号を検知するまでつま
り、図1の位置A付近の保持炉上まで移動する。さらに
制御装置70は、ラドルモータ14とアーム走行モータ
18とを制御し、保持炉45上でラドル10を汲み上げ
傾斜検知リミットスイッチ20を検知するまで傾斜させ
つつ保持炉中位置検知リミットスイッチ24の信号を検
知するまで、つまりラドル10が保持炉45中まで移動
し溶湯を汲み上げるまでラドルを走行させ、ラドルの位
置を制御する。ラドル10は、溶湯46を汲み上げた後
は、汲み上げた溶湯がラドルから溢れないように、ほぼ
水平に保持される。これは、制御装置70が前述の入力
回路82を通してラドルの水平検知リミットスイッチ2
1を検知することにより行われる。
【0033】次にラドル10は、汲み上げた溶湯がラド
ルから溢れないよう、ラドルの走行速度Vは、最初は低
速VLで給湯位置である位置D方向に移動する。制御装
置70は、ラドルの給湯位置への移動中に低速移動限で
ある位置B付近において低速移動限検知リミットスイッ
チ26の信号を検出すると、ラドルを高速移動させるた
めの制御に移る。ラドルは、この後高速VHで給湯位置
の方向へ移動する。
【0034】ラドルの高速移動中に位置Cにおいて、高
速移動限検知リミットスイッチ27の信号を検出する
と、制御装置70は、ラドルを給湯位置である位置Dに
正確に位置決めするためラドル10の走行速度を再び低
下させる。このときのラドルの移動速度Vは、給湯位置
への位置決めのための速度である位置決め速度VPであ
り、一般に給湯直後の最初の低速VLよりも遅い移動速
度により制御される。
【0035】位置決め速度に移行すると、制御装置70
は、ラドルモータ14を制御し、徐々にラドルを傾斜さ
せる制御を平行して実行する。この制御により、溶湯が
ラドルから溢れ出す一歩手前までラドルを傾斜させる。
この溶湯がラドルから溢れ出す一歩手前間で傾斜させる
制御は、ラドルの傾斜を検知する傾斜検知リミットスイ
ッチ22の信号を検知することにより行われる。これに
よりラドルが給湯位置へ位置決めされたときは、新たに
傾斜動作を行わせることなく、すぐに金型へ溶湯を注ぐ
ことが可能な角度まで、位置決め移動中にラドルを傾斜
を完了させたことになる。
【0036】給湯位置に移動したラドル10は、金型中
に溶湯を注ぐための注湯指令を待つことになる。もしこ
のとき、すでに注湯指令が有れば、位置決め動作の完了
に引き続き注湯を行う。このときラドルは、既に位置決
め移動中にすぐに金型へ溶湯を注ぐことが可能な角度ま
で傾斜されているので、溶湯は、給湯口48球頭用スリ
ーブ47を通り金型中にすぐに注がれる。
【0037】ラドル10の位置決め動作の完了時点に注
湯指令がまだ発生されていないときは、ラドルは、溶湯
がラドルから溢れ出す一歩手前までラドルを傾斜させた
まま、つまり傾斜のままで待機することになり、注湯指
令の発生まで待つことになる。注湯指令が発生されたと
きは、溶湯は、すぐに金型中に注がれる。ラドル10か
らの注湯は、ラドル傾斜限検知リミットスイッチ23の
信号を検知し、ラドルを傾斜限まで傾斜させることによ
り行われる。
【0038】以上詳細に説明したとおりこの実施例で
は、最初はラドル10の傾斜を水平に保ちつつ高速移動
限のリミットスイッチ27を検知しそれにより、ラドル
10の走行速度を変化しつつ、ラドル10の走行中にラ
ドル傾斜動作を開始し、かつラドルを注湯位置に位置決
め完了した時は、ラドル10の傾斜を完了しているの
で、すぐに注湯指令に応答できる。従って、このことは
ダイカスト機の給湯時間の短縮が出来ることになる。
【0039】以上の通り構成されたこの実施例では、移
動中の中間点を高速移動限のリミットスイッチ27を使
用しラドルの傾斜開始指令信号を得ているが、ラドルの
傾斜開始点は、独立に単独の位置として設定しても良い
ことはいうまでもない。例えばこの実施例では、傾斜開
始位置設定用の傾斜開始位置検知リミットスイッチ28
を高速移動限のリミットスイッチ27とは独立し、単独
に用意して構成している。従って、この傾斜開始位置検
知リミットスイッチ28に切り替えて制御しても良い。
【0040】またこの実施例では、ラドルの移動速度お
よびラドル傾斜の開始位置の制御は、リミットスイッチ
の信号を検出することにより行われたが、その他タイマ
ー等の手段を使用することも可能である。例えば、給湯
指令開始からの経過時間を計測し、その経過時間により
高速移動速度および位置決め速度に速度制御をしても良
い。この場合は、上記の実施例においては、制御装置7
0に構成されているタイミング回路80を利用した時間
の計時手段を使用することにより可能である。
【0041】また、この実施例においては、低速の速度
VLおよびびラドルの傾斜動作に伴う減速位置決め速度
VPについては、一定速度の速度として説明したが、V
Lは、徐々に加速、VPは、徐々に減速しても良く、例
えば一次関数的に直線加減速したり、指数関数的に過減
速制御しつつ行っても良い。この場合は、ラドルの溶湯
へのショックをいっそう軽減できる。
【0042】さらに本発明の他の実施例として、ラドル
傾斜の開始位置の制御は、アーム走行モータの速度制御
用のパルス発生器もしくは、位置決め用のエンコーダな
どの測長手段を使用しても良い。そのような場合には、
より一層の精密な制御が可能となる。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り、本願発明によ
れば、溶湯を汲み上げるラドルを保持炉上において水平
に保持し、水平に保持したラドルを給湯位置までの走行
区間の中間位置まで水平のまま移動したので汲み上げ直
後には溶湯のラドルからの溢れが減少できる。
【0044】また、走行区間の中間位置を過ぎた後は給
湯位置までのラドルの移動中に減速しつつラドルを給湯
開始の傾斜角よりも所定量手前まで順次傾斜させ、さら
に給湯位置においてラドルの傾斜動作を完了させたの
で、給湯指令に即応でき製品成形までのサイクルタイム
の減少となる。したがって、製品成形のサイクルタイム
を短縮し、成形効率を高めたダイカスト機の給湯方法を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイカスト機の給湯方法の説明図。
【図2】本発明を実施するためのダイカスト機の給湯装
置の一実施例の正面図。
【図3】本発明を実施するためのダイカスト機の給湯装
置の一実施例の側面図。
【図4】実施例のダイカスト機の給湯装置を制御するた
めの制御装置の構成図。
【符号の説明】
10 ラドル 12 ラドル移動アーム 13 上部ラドル移動アーム 14 ラドルモータ 16 ローラチェーン 18 アーム走行モータ 20 汲み上げ傾斜検知リミットスイッチ 21 水平検知リミットスイッチ 22 傾斜検知リミットスイッチ 23 傾斜限検知リミットスイッチ 24 保持炉中位置検知リミットスイッチ 25 汲み上げ位置検知リミットスイッチ 26 低速移動限検知リミットスイッチ 27 高速移動限検知リミットスイッチ 28 傾斜開始位置検知リミットスイッチ 29 給湯位置検知リミットスイッチ 30 ウォーム減速機構 32 走行軸ホイール 34 回転軸ホイール 36 補助アーム 40 ラドル回転駆動軸 42 ラドル走行駆動軸 44 ラドル汲み上げ駆動軸 45 保持炉 46 溶湯 47 給湯用スリーブ 48 給湯口 60 ラドル傾斜検出用ドグ 64 走行位置検出用ドグ 70 制御装置 72 プログラマブルコントローラ 74 マイクロプロセッサ 75 制御用信号バス 76 シーケンスプログラム記憶部 77 制御プログラム記憶部(ROM) 78 一時記憶部(RAM) 80 タイミング回路 82 入力回路 84 出力回路 86 ラドルモータドライブ回路 88 アームモータドライブ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−148070(JP,A) 特開 昭58−184061(JP,A) 特開 平3−207566(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 17/30 B22D 39/02 B22D 41/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶湯を保温しつつ溜めておく保持炉からラ
    ドルにより溶湯を汲み上げ、給湯位置までそのラドルを
    移動して給湯するダイカスト機の給湯方法において、 溶湯を汲み上げた前記ラドルを保持炉上において水平に
    保持する工程と、 水平に保持した前記ラドルを給湯位置までの走行区間の
    中間位置まで水平のまま移動する工程と、 その中間位置を過ぎた後は給湯位置までの前記ラドルの
    移動中に移動速度を減速しつつ前記ラドルを給湯開始の
    傾斜角度よりも所定量手前まで順次傾斜させる工程と、 を備えて構成し、前記ラドルから溶湯を溢れさせずに保
    ちながら前記ラドルが給湯位置に至るまでの間の中間地
    点から前記ラドルの傾斜動作を開始し、給湯位置ではラ
    ドル傾斜を完了することにより、給湯に必要な時間を短
    縮させたことを特徴とするダイカスト機の給湯方法。
  2. 【請求項2】溶湯を保温しつつ溜めておく保持炉からラ
    ドルにより溶湯を汲み上げ、給湯位置までそのラドルを
    移動して給湯するダイカスト機の給湯方法において、 溶湯を汲み上げた前記ラドルを保持炉上において水平に
    保持する工程と、 水平に保持した前記ラドルを第1の移動速度により移動
    する工程と、 前記第1の移動速度よりも高速である第2の移動速度に
    より前記ラドルを水平に保持したまま移動する工程と、 前記ラドルを給湯位置へ位置決めするため位置決速度に
    より減速走行しつつ前記ラドルを給湯開始の傾斜角度よ
    りも所定量手前まで前記ラドルを順次傾斜させる工程
    と、 を備えて構成し、前記ラドルから溶湯を溢れさせずに保
    ちながら前記ラドルが給湯位置に至るまでの減速走行中
    に前記ラドルの傾斜動作を完了し、給湯に必要な時間を
    短縮させたことを特徴とするダイカスト機の給湯方法。
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