JP2019111559A - ラドル給湯システム及びラドル注湯方法 - Google Patents
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Abstract
Description
溶湯の乱流による空気の巻き込みの緩和、
溶湯の落下による溶湯の跳ね返りの防止、
溶湯の落下による溶湯の周囲への飛散の抑制、
溶湯を上部から落下させることによる射出スリーブの損傷の軽減
を実現することができ、従来の技術と比較して、良品鋳造、危険防止、部品損傷軽減の面で、優れた技術を提供し、鋳造に対して効果がある。
ここでは、例えばダイカストマシン10に、溶湯保温炉22を設置した場合の、ラドル給湯システム1を備えた一態様について、図1を用いて説明する。
ラドル給湯システム1は、ダイカストマシン10に自動的に溶湯21を供給するシステムであり、上方のラドル給湯装置5と、下方の移動装置7から構成されており、ラドル給湯装置5本体の構成は、例えば、
(1)溶湯21を汲み出すラドル2
(2)ラドル2を溶湯保温炉22からダイカストマシン10の注湯位置まで搬送するアーム3(ここでは、例えば、アームは合計2本有り)
(3)ラドル2およびアーム3を駆動するためのモータ(図示せず)、減速機(図示せず)およびチェーン(図示せず)
から成っている。
動作は手動およびダイカストマシン10本体との連動自動運転のいずれも可能となっている。
本発明は、図1に示すようなラドルの搬送動作の軌跡4が一定であるラドル給湯装置5を備えたラドル給湯システム1に関する技術であり、ラドルの搬送動作の軌跡4が一定であるラドル給湯装置5としては、リンク式、アーム式などが該当する。
射出スリーブ11の上面部には、ラドル2から溶湯21を射出スリーブ11内に供給するための注湯口12が形成されている。射出スリーブ11は、例えば、円筒状に形成されている。このように構成された射出スリーブ11内に供給された溶湯21は、プランジャチップ13が金型のキャビティ側へ前進することによって、キャビティ内へ射出されて充填される。
射出スリーブ11に供給される溶湯21は、射出スリーブ11から離れた所定位置に設置された溶湯保温炉22内に溶融状態で貯留されている。溶湯保温炉22内に貯留された溶湯21は、アーム3の先端に取り付けられたラドル2により、溶湯保温炉22から汲み出されて射出スリーブ11内に払い出されて供給される。
そして、金型のキャビティ内へ射出されて充填が完了した後、例えば、型締、型開、押出、取出し、冷却、後処理の工程を経て、製品の鋳造が繰り返し行われる。
以下、本発明の第1の実施形態を図に基づいて説明する。
図2に示すように、本発明に係るラドル給湯システム1は、ラドルの搬送動作の軌跡4が一定であるラドル給湯装置5と、ラドル給湯装置5の基礎6を、垂直方向に上下動作させて、ラドル給湯装置5全体を昇降させる昇降装置31により構成されており、ラドル2の回転機構により、ラドル2を回転させることによって、ダイカストマシン10(図示せず)の射出スリーブ11内に、ラドル2内の溶湯21を、注湯口12の箇所において、注湯するものである。
まず、ラドル2内の溶湯21は、溶湯保温炉22から、ラドルの搬送動作の軌跡4を一定として、射出スリーブ11の上面部に位置する注湯口12の上部まで搬送されてくる。このとき、ラドル2の位置は、注湯時の乱流緩和の目的で、通例、射出スリーブ11に干渉しない位置で、極力射出スリーブ11の近傍であることが好ましい。
このラドル給湯システム1およびラドル注湯方法により、可能な限り射出スリーブ11の底部14の近傍で、ラドル2による射出スリーブ11内への注湯が可能となるため、
溶湯の乱流による空気の巻き込みの緩和、
溶湯の落下による溶湯の跳ね返りの防止、
溶湯の落下による溶湯の周囲への飛散の抑制、
溶湯を上部から落下させることによる射出スリーブの損傷の軽減
を実現することができ、従来の技術と比較して、良品鋳造、危険防止、部品損傷軽減の面で、新たな技術を提供し、鋳造に対して優れた作用効果がある。
また、下降動作開始位置51、および、下降動作完了位置52は、ラドル2を、別のサイズ、あるいは、別のタイプ、のラドル2に交換する場合において、適宜、好適な位置に設定することが可能である。
以下、本発明の第2の実施形態を図に基づいて説明する。
図4に示すように、本発明に係るラドル給湯システム1は、ラドルの搬送動作の軌跡4が一定であるラドル給湯装置5と、ラドル給湯装置5の基礎6を、基礎6の支持ピン42を中心に回転動作させて、ラドル給湯装置5全体を傾転させる傾転装置41により構成されており、ラドル2の回転機構により、ラドル2を回転させることによって、ダイカストマシン10(図示せず)の射出スリーブ11内に、ラドル2内の溶湯21を、注湯口12の箇所において、注湯するものである。
まず、ラドル2内の溶湯21は、溶湯保温炉22から、ラドルの搬送動作の軌跡4を一定として、射出スリーブ11の上面部に位置する注湯口12の上部まで搬送されてくる。このとき、ラドル2の位置は、注湯時の乱流緩和の目的で、通例、射出スリーブ11に干渉しない位置で、極力射出スリーブ11の近傍であることが好ましい。
好適には、ラドル2の下降動作中に、ラドル2をより射出スリーブ11の底部14に接近させる目的で、射出スリーブ11に干渉しない範囲内において、アーム3を型締装置15(図示せず)の方に向かって、前進動作させ、傾転装置41と同期制御することにより、ラドル2を垂直下降させるのが良い。
このラドル給湯システム1およびラドル注湯方法により、可能な限り射出スリーブ11の底部14の近傍で、ラドル2による射出スリーブ11内への注湯が可能となるため、
溶湯の乱流による空気の巻き込みの緩和、
溶湯の落下による溶湯の跳ね返りの防止、
溶湯の落下による溶湯の周囲への飛散の抑制、
溶湯を上部から落下させることによる射出スリーブの損傷の軽減
を実現することができ、従来の技術と比較して、良品鋳造、危険防止、部品損傷軽減の面で、新たな技術を提供し、鋳造に対して優れた作用効果がある。
また、下降動作開始位置51、および、下降動作完了位置52は、ラドル2を、別のサイズ、あるいは、別のタイプ、のラドル2に交換する場合において、適宜、好適な位置に設定することが可能である。
以下、本発明の第3の実施形態を図に基づいて説明する。
本発明によれば、図2に示す第1の実施形態の昇降装置31と、図4に示す第2の実施形態の傾転装置41を、両方組み合わせた移動装置7を構成することが可能である。
この場合、昇降装置31が上方、傾転装置41が下方でも、昇降装置31が下方、傾転装置41が上方でも、適宜、好適な構成を選択することが可能である。
溶湯の乱流による空気の巻き込みの緩和、
溶湯の落下による溶湯の跳ね返りの防止、
溶湯の落下による溶湯の周囲への飛散の抑制、
溶湯を上部から落下させることによる射出スリーブの損傷の軽減
を実現することができ、従来の技術と比較して、良品鋳造、危険防止、部品損傷軽減の面で、新たな技術を提供し、鋳造に対して優れた作用効果がある。
溶湯の乱流による空気の巻き込みの緩和、
溶湯の落下による溶湯の跳ね返りの防止、
溶湯の落下による溶湯の周囲への飛散の抑制、
溶湯を上部から落下させることによる射出スリーブの損傷の軽減、
を実現することができ、鋳造に対して優れた作用効果がある溶湯の注湯が可能となり、移動装置を設けたラドル給湯システムおよびラドル注湯方法を用いる分野で利用、貢献することができるものである。
2 ラドル
3 アーム
4 ラドルの搬送動作の軌跡
5 ラドル給湯装置
6 ラドル給湯装置の基礎
7 移動装置
10 ダイカストマシン
11 射出スリーブ
12 注湯口
13 プランジャチップ
14 射出スリーブの底部
15 型締装置
21 溶湯
22 溶湯保温炉
31 昇降装置
32 モータ(昇降装置用)
33 減速機
34 減速機の軸
35 カップリング(昇降装置用)
36 ボールねじの軸(昇降装置用)
37 ボールねじのナット(昇降装置用)
38 支柱
41 傾転装置
42 基礎の支持ピン
43 モータ(傾転装置用)
44 モータの軸
45 カップリング(傾転装置用)
46 ボールねじの軸(傾転装置用)
47 ボールねじのナット(傾転装置用)
48 リンク
51 下降動作開始位置
52 下降動作完了位置
Claims (6)
- ラドルの搬送動作の軌跡が一定であるラドル給湯装置を備えたラドル給湯システムにおいて、前記ラドル給湯装置全体を移動させる移動装置を設けて、射出スリーブ内への注湯時に、前記ラドルを前記射出スリーブの底部に向かって下降動作させることを特徴とするラドル給湯システム。
- 前記移動装置は、前記ラドル給湯装置の基礎を、垂直方向に上下動作させて、前記ラドル給湯装置全体を昇降させる昇降装置である請求項1記載のラドル給湯システム。
- 前記移動装置は、前記ラドル給湯装置の前記基礎を、前記基礎の一点を中心に回転動作させて、前記ラドル給湯装置全体を傾転させる傾転装置である請求項1又は請求項2に記載のラドル給湯システム。
- ラドルの搬送動作の軌跡が一定であるラドル給湯装置を備えるとともに、前記ラドル給湯装置全体を移動させる移動装置を設けたラドル給湯システムによるラドル注湯方法において、射出スリーブ内への注湯時に、前記ラドルを前記射出スリーブの底部に向かって下降動作させることを特徴とするラドル注湯方法。
- 前記移動装置は、前記ラドル給湯装置の基礎を、垂直方向に上下動作させて、前記ラドル給湯装置全体を昇降させる昇降装置である請求項4記載のラドル注湯方法。
- 前記移動装置は、前記ラドル給湯装置の前記基礎を、前記基礎の一点を中心に回転動作させて、前記ラドル給湯装置全体を傾転させる傾転装置である請求項4又は請求項5に記載のラドル注湯方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017247163A JP7110591B2 (ja) | 2017-12-25 | 2017-12-25 | ラドル給湯システム及びラドル注湯方法 |
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JP2017247163A JP7110591B2 (ja) | 2017-12-25 | 2017-12-25 | ラドル給湯システム及びラドル注湯方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111496237A (zh) * | 2020-03-31 | 2020-08-07 | 安徽省安工机械制造有限公司 | 一种小型便于移动的浇注铁水包 |
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JPS49122115U (ja) * | 1973-02-21 | 1974-10-18 | ||
JPS61232056A (ja) * | 1985-04-05 | 1986-10-16 | Toyota Motor Corp | 注湯ロボツトの制御装置 |
JPH0677963U (ja) * | 1993-04-05 | 1994-11-01 | 戸田精機株式会社 | 金属湯汲出し装置 |
JP2014188588A (ja) * | 2013-03-27 | 2014-10-06 | Hot Chamber Kaihatsu Kk | ダイカスト機の自動給湯装置 |
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2017
- 2017-12-25 JP JP2017247163A patent/JP7110591B2/ja active Active
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