JP2021146354A - リンク式給湯装置及び給湯方法 - Google Patents
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図6はラドル搬送リンク機構の説明図である。図示のようにラドル搬送リンク機構1は4本のアーム(第1〜第4アーム11〜14)を備えており、ラドル搬送用駆動モータにより駆動アーム15を回転させることによってラドル2を保持炉から射出スリーブの給湯口までの間を往復移動させている。また第1及び第2アーム11,12に備えたチェーン等からなる回転伝達機構3によってラドル2を傾転させる構成となっている。なお第3及び第4アーム13,14はラドル2の移動軌跡を構築するためだけに補助的に設けられている。
溶湯を汲み上げたラドル2は計量位置まで上昇して所定時間だけ停止して、この過程で、余分な溶湯がラドル2から排出される。ラドル2が溶湯を汲み上げた位置から計量位置までの距離αは鋳造サイクルの進行に係わらず一定である。従って、溶湯への浸漬深さが浅くなると(d1>d2)、湯面から計量位置までの距離が長くなる(β1<β2)ので、計量位置までの間に溶湯を排出する量が多くなる。これも給湯量がばらつく要因となる。
以上のように、従来給湯量のばらつきが生じることによって、鋳造品の品質を損ねてしまうという問題があった。
前記ラドル搬送リンク機構は、
前記ラドルの回転機構を有し、一端同士が第1支軸で回転可能に軸支された第1及び第2アームと、
前記ラドル搬送駆動モータの駆動アームが中間部に接続し、一端が前記第2アームの中間部に接続する第3アームと、
一端が前記第3アームの他端に接続し、他端が前記第1アームの一端に接続する第4アームを有し、
前記第3アームは、前記第2アームの前記ラドルが前記第1支軸よりも後退限側にあるときの圧縮力を吸収する伸縮機構を備えたことを特徴とするリンク式給湯装置を提供することにある。
上記第1の手段によれば、保持炉の湯面の高低に係わらず第2アームの湯面に対する角度を一定にでき給湯量のバラつきを抑制して、鋳造品の品質を向上できる。またラドル回転機構を有しないアームを対象とするため、取り付け又は取り外しの交換作業を簡易化できる。さらに既存設備にも容易に適用できる。
上記第2の手段によれば、第3アームの伸縮動作時に駆動源を必要とせず、ロッド及びシリンダのみで構成を簡易化できる。
上記第3の手段によれば、ブッシュの経年劣化による後退限側の第2アームの揺動(振り子状態)を回避できる。
前記ラドル搬送リンク機構は、
前記ラドルの回転機構を有し、一端同士が第1支軸で回転可能に軸支された第1及び第2アームと、
前記ラドル搬送駆動モータの駆動アームが中間部に接続し、一端が前記第2アームの中間部に接続する第3アームと、
一端が前記第3アームの他端に接続し、他端が前記第1アームの一端に接続する第4アームを有し、
前記第3アームは、搬送中において前記第2アームの前記ラドルが前記第1支軸よりも前進限側にあるときに加わる引張力で伸長し、前記ラドルが前記第1支軸よりも後退限側にあるときに加わる圧縮力で縮小することを特徴とするリンク式給湯方法を提供することにある。
上記第4の手段によれば、保持炉の湯面の高低に係わらず第2アームの湯面に対する角度を一定にでき給湯量のバラつきを抑制して、鋳造品の品質を向上できる。
本発明は、上記課題を解決するための第5の手段として、前記第4の手段において、前記後退限で圧縮力が加わる前記第3アームが縮小して、前記第2アーム及び前記ラドルの重心位置が前記第1支軸を通る鉛直線上に位置したときに、前記第2アームの湯面検知部で湯面を検知することを特徴とするリンク式給湯方法を提供することにある。
上記第5の手段によれば、後退限のときの第2アーム及びラドルの姿勢が一定、換言すると湯面に対する湯面検知部の角度が一定となり、湯面を正確に検知することができる。
図1は、本発明のラドル搬送リンク機構の説明図である。図示のように本発明のリンク式給湯装置は、ラドル搬送用駆動モータにより駆動され、ラドル2を保持炉から溶湯投入口まで往復移動させるラドル搬送リンク機構1Aを備え、ラドル搬送リンク機構1Aは、ラドル2の回転機構を有し、一端同士が第1支軸4で回転可能に軸支された第1及び第2アーム11,12と、ラドル搬送駆動モータの駆動アーム15が中間部に接続し、一端が第2アーム12の中間部に接続する第3アーム13Aと、一端が第3アーム13Aの他端に接続し、他端が第1アーム11の一端に接続する第4アーム14を有し、第2アーム12は端部にラドル2を有し、第3アーム13Aは、第1支軸4よりも後退限側にあるときに加わる圧縮力を吸収する伸縮機構20を備えている。
第2アーム12は湯面検知棒5を備えている。湯面検知棒5には微小電流が流れており、湯面に接地することで湯面と導通し、湯面の位置を検知する。
図2は第3アームの一部断面の側面図である。図3は第3アームの平面図である。
図示のように第3アーム13Aは、第2アーム12が接続する第1部材21と、第4アーム14及び駆動アーム15が接続する第2部材22の二分割した構成である。伸縮機構20は、第1部材21と第2部材22の間、換言すると第3アーム13Aの駆動アーム15と第2アーム12が接続する間に設け、第1部材21にロッド23と、第2部材22にロッド23が嵌るブッシュ26を有するシリンダ24を備えている。ロッド23は軸心を第1部材21と同軸上に配置し、第2部材22に向けて延出している。シリンダ24は、ロッド23のピストン(ヘッド)が挿入されてロッド外周に密着する環状のブッシュ26をロッド側に設けている。ブッシュ26の隙間調整は、第3アーム13Aに加わる引張力又は圧縮力の妨げとならない滑り具合となるようにしている。また第1及び第2部材21,22が伸縮する際に露出するロッド23を覆うカバー28を外周に沿って筒状に設けている。伸縮機構20は全体として第3アーム13Aよりも断面積が大きい円柱状に形成している(図3参照)。このような構成の伸縮機構20は、ラドル2搬送中において第3アーム13Aに加わる圧縮力によりアーム長さを変更できる。
図4は変形例の第3アームの一部断面の側面図である。図示のように変形例の伸縮機構20Aは全体として第3アーム13Aよりも断面積が大きい円柱状に形成、換言するとシリンダ24を中空形状に形成している。そしてシリンダ24のヘッド側の内部空間に接続するエアーベント24aを設けている。エアーベント24aには内部空気を排出する量を調整できる絞り部24bとなる絞り弁を設けている。このような構成により、ブッシュ26が経年劣化で摩耗しても、絞り部24bで内部空気の排気量を調整することにより、後退限の第2アーム12が振り子状態となることを防止できる。
上記構成による本発明のリンク式給湯装置を用いた給湯方法について以下説明する。
リンク式給湯装置のラドル搬送リンク機構1Aの構成で前進限(溶湯投入口)から後退限(保持炉側)までラドル2を移動させるときに、ラドル2が第1支軸4よりも前進限側に位置する間、換言すると前進限からラドル2の搬送時及び注湯時は、第3アーム13Aに第2アーム12及びラドル2の重量がかかり、アームの中心から両端に向けて引っ張られる引張力が作用する。このとき伸縮機構20は、ロッド23のピストンがシリンダ24のブッシュ26と接触する動作限界で止まる位置、アーム長さが最大の引張限(基準限)まで伸長した一定の長さで移動する。
ラドル2が第1支軸4よりも後退限側に位置する間は、ラドル2の動作軌跡は円弧を描き、縮小限は動作限界で止まる。この間、第3アーム13Aは、第2アーム12及びラドル2の重量がかかり、アーム両端から中心に向けて縮まる圧縮力が作用する。この圧縮力に対して、アーム長さが最大の引張限まで伸長していた伸縮機構20が縮小して圧縮力を吸収(解消)する。
図5は伸縮機構のアーム縮小の説明図であり、(1)は本発明の後退限、(2)は従来の後退限を示す。
ラドル2が後退限側である保持炉の上方に位置する状態のときは、第1支軸4を支点として第2アーム12及びラドル2が宙づり状態となるが、第2アーム12及びラドル2の重心位置が重量バランスの取れた第1支軸4を通る鉛直線上に位置するように伸縮機構20が縮小する(図5(1)参照)。これにより第3アーム13Aの伸縮機構20によって保持炉の湯面の高低に係わらず(鋳造サイクルの進行に係わらず)、第2アーム12の湯面検知棒5の湯面に対する角度が常に一定となる。この湯面検知棒5の湯面に対する角度が常に一定の状態で、ラドル2が保持炉内の溶湯に浸漬されるため、浸漬深さは常に一定となり、湯面から計量位置までの距離も常に一定となる。従って、ラドル2で汲み上げる溶湯の量が等しくなるとともに、湯面から計量位置までの間にラドル2から排出する溶湯の量も等しくなり、給湯量のバラつきを抑制することが可能である。
また後退限で圧縮力が加わる第3アーム13Aが縮小して、第2アーム12及びラドル2の重心位置が第1支軸4を通る鉛直線上に位置したときに、第2アーム12の湯面検知部となる湯面検知棒5で湯面を検知できる。これにより後退限のときの第2アーム12及びラドル2の姿勢が一定、換言すると湯面に対する湯面検知部の角度が一定となり、湯面を正確に検知することができる。
一方、従来の後退限の第2アーム12及びラドル2の重心位置は、第1支軸4を通る鉛直線に対して鉛直線状にない位置(外側)に配置される(図5(2)参照)。ラドル搬送リンク機構1又はラドル2の軌跡上、第2アーム12の姿勢が変動するため給湯量のばらつきが生じていた。本発明の伸縮機構20では後退限までの移動中に第1支軸4を通る鉛直線上にアーム及びラドル2の重心位置がくるように第3アーム13Aが伸縮して第2アーム12が移動する。このためアーム及びラドル2の重心バランスが整った姿勢を常に一定の姿勢で維持できる。
なお伸縮機構20は、ラドル2が後退限まで移動した後、回転して溶湯を汲み上げる前に第2アーム12の姿勢を維持(ロック)し、汲み上げ後は維持を解除するロック部を設けても良い。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
また、本発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
2 ラドル
3 回転伝達機構
4 第1支軸
5 湯面検知棒
11 第1アーム
12 第2アーム
13,13A 第3アーム
14 第4アーム
15 駆動アーム
20,20A 伸縮機構
21 第1部材
22 第2部材
23 ロッド
24 シリンダ
24a エアーベント
24b 絞り部
26 ブッシュ
28 カバー
Claims (5)
- ラドル搬送用駆動モータにより駆動され、ラドルを保持炉から溶湯投入口まで往復移動させるラドル搬送リンク機構を備え、
前記ラドル搬送リンク機構は、
前記ラドルの回転機構を有し、一端同士が第1支軸で回転可能に軸支された第1及び第2アームと、
前記ラドル搬送駆動モータの駆動アームが中間部に接続し、一端が前記第2アームの中間部に接続する第3アームと、
一端が前記第3アームの他端に接続し、他端が前記第1アームの一端に接続する第4アームを有し、
前記第3アームは、前記第2アームの前記ラドルが前記第1支軸よりも後退限側にあるときの圧縮力を吸収する伸縮機構を備えたことを特徴とするリンク式給湯装置。 - 請求項1に記載されたリンク式給湯装置であって、
前記伸縮機構は、前記第3アームの一端側に他端側に向けて延出したロッドと、前記第3アームの他端側に前記ロッドが嵌るブッシュを有するシリンダを備えたことを特徴とするリンク式給湯装置。 - 請求項2に記載されたリンク式給湯装置であって、
前記伸縮機構は、前記シリンダのエアーベントに内部空気の排気量を制御する絞り部を設けたことを特徴とするリンク式給湯装置。 - ラドル搬送用駆動モータにより駆動され、ラドルを保持炉から溶湯投入口まで往復移動させるラドル搬送リンク機構のリンク式給湯方法であって、
前記ラドル搬送リンク機構は、
前記ラドルの回転機構を有し、一端同士が第1支軸で回転可能に軸支された第1及び第2アームと、
前記ラドル搬送駆動モータの駆動アームが中間部に接続し、一端が前記第2アームの中間部に接続する第3アームと、
一端が前記第3アームの他端に接続し、他端が前記第1アームの一端に接続する第4アームを有し、
前記第3アームは、前記ラドルの搬送中において前記第1支軸よりも前進限側にあるときに加わる引張力で伸長し、前記第1支軸よりも後退限側にあるときに加わる圧縮力で縮小することを特徴とするリンク式給湯方法。 - 請求項4に記載のリンク式給湯方法であって、
前記後退限で圧縮力が加わる前記第3アームが縮小して、前記第2アーム及び前記ラドルの重心位置が前記第1支軸を通る鉛直線上に位置したときに、前記第2アームの湯面検知部で湯面を検知することを特徴とするリンク式給湯方法。
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JP2020046702A JP7332984B2 (ja) | 2020-03-17 | 2020-03-17 | リンク式給湯装置及び給湯方法 |
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