JP4428583B1 - 犬用レインコート - Google Patents

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Abstract

【課題】毛の長い犬に適した犬用レインコートであって、尻尾カバー部が捲られることなく、また、胴体カバー部の係着部分に毛足の長い犬の毛が挟まれてしまうことなく、着用に苦労することのない、犬用のレインコートを提供する。
【解決手段】犬の胸部、腹部および背中部を覆い該背中部側で開閉自在に重ね合わされて係着される胴体カバー部と、犬の頭部を覆い該胴体カバー部の胸部に固着される頭カバー部と、犬の尻尾全体を被包し、背中部側で開閉自在に重ね合わされて係着される尻尾カバー部と、犬の四肢の爪先を含めた肢部全体を覆い該胴体カバー部に固着される肢カバー部と、からなり、該胴体カバー部の犬の胸部のカバー部分は犬の首筋部から吊着する吊着帯を具え、該尻尾カバー部の先端部と該頭カバー部の犬の尻尾側とが着脱自在に係着される構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、降水の中で犬を散歩させるときに着用させる犬用レインコートに関する。
犬には、適度の運動、生理現象の処理等のために毎日の散歩が必要とされているが、この散歩は、一定時間、一定距離を歩かせたり、走らせたりして屋外で行われる。
ところが、降水時の散歩では、犬の体が濡れたり、跳ねた泥が体に付着したりするため、その都度手入れが必要となるばかりでなく、濡れることによって病気の発生の原因となるおそれもある。ことに毛足の長い犬にとっては、体が濡れるとその乾きも遅くなり、この傾向がより強くなる。
降雨から犬の体の濡れを防ぐものとして犬用のレインコートがあるが、本願出願人は先にこれに関する発明をし、その発明は特許第4153554号公報に開示されている。
特許第4153554号公報
この特許第4153554号公報に開示の「犬用レインコート」は、「毛足の長い犬や濡れることを嫌うような犬に適し、散歩後の犬の毛の手入れが簡単になるような犬用レインコートを提供する」ことを課題とし、その課題を解決するために「犬の胸部、腹部および背中部を覆い該背中部側または該腹部側で開閉自在に係着される胴体カバー部と、該犬の頭部を覆い該胴体カバー部の胸部に対置する箇所で固着される頭カバー部と、犬の尻尾を上部から覆い該胴体カバー部の尻尾側に固着される尻尾カバー部と、犬の四肢の爪先を含めた肢部全体を覆い該胴体カバー部に固着される4つの肢カバー部と、からなり、該頭カバー部の頭頂部には犬の目よりも前方に突出する鍔部を具え該鍔部には折り曲げられたときにその状態を保持する曲折自在の芯棒が前後方向に沿って内挿され、頭カバー部の首筋部分のカバーは尻尾側に延伸して該胴体カバー部の頭部側に着脱自在に重置される、または固着される」構成としている。
しかしながら、特許第4153554号公報に開示の「犬用レインコート」は、尻尾カバー部の構成を、犬の排便を考慮して、尻尾の上部から覆うようにしているため、風などにより尻尾カバー部が捲られる場合があった。また、胴体カバー部の係着部分に毛足の長い犬の毛が挟まれてしまう場合があった。さらには、このレインコートを着用させる際には、折角、肢カバー部に肢を挿入してもじっとしていない犬のために外れるなど、苦労させられる場合があった。
そこで、本発明は、毛足の長い犬や濡れることを嫌うような犬に適した犬用レインコートであって、尻尾カバー部が捲られることなく、また、胴体カバー部の係着部分に毛足の長い犬の毛が挟まれてしまう場合がなく、さらには、じっとしていない犬の場合であっても着用に苦労することのない、犬用のレインコートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る犬用レインコートは、犬の胸部、腹部および背中部を覆い背中部側で開閉自在に重ね合わされて係着される胴体カバー部と、犬の頭頂部、耳部、喉部および首筋部を覆い前記胴体カバー部の胸部にその喉部が固着される頭カバー部と、犬の尻尾全体を被包し、背中部側で開閉自在に重ね合わされて係着されるとともに前記胴体カバー部の尻尾側にその下部を残して固着される尻尾カバー部と、犬の爪先を含めた肢部を被包し前記胴体カバー部に固着される4つの肢カバー部と、からなり、前記胴体カバー部の犬の胸部をカバーする部分は犬の首筋部から吊着する着脱自在の吊着帯を具え、前記胴体カバー部には前記肢カバー部内に連通する4つの肢挿入孔が貫設され、前記頭カバー部の頭頂部は犬の目よりも前方に突出する鍔部を具え、該鍔部にはその形状を保持する曲折自在の芯棒が前後方向および/または該鍔部外周に沿って内挿され、該頭カバー部の首筋部は犬の尻尾側に延伸して前記胴体カバー部の犬の頭部側に重置されるとともに該胴体カバー部に対し着脱自在に係着され、前記尻尾カバー部の先端部と前記胴体カバー部の犬の頭部側または前記頭カバー部の犬の尻尾側とが着脱自在に係着される、ことを特徴としている。なお、本明細書において「前後方向」における「前」、「後」の概念、および「上下方向」における「上」、「下」の概念は、犬用レインコートを着用させたとき状態をいい、たとえば、「前」とは、犬用レインコートの頭部側をいう。
また、本願請求項2に係る犬用レインコートは、請求項1に記載の犬用レインコートであって、前記胴体カバー部および前記尻尾カバー部の係着のための重ね合わせ部分における犬の毛に接する側は犬の腹部方向に延伸して犬の毛保護部が形成される、ことを特徴としている。
そして、本願請求項3に係る犬用レインコートは、請求項1または請求項2に記載の犬用レインコートであって、前記胴体カバー部の犬の腹部のカバー部分は、前後方向に伸縮可能なギャザーが設けられ、または前後方向に伸縮可能な伸縮材で構成されている、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項4に係る犬用レインコートは、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の犬用レインコートであって、前記肢カバー部の上部は上下方向に伸縮可能な伸縮材で構成されている、ことを特徴としている。
また、本願請求項5に係る犬用レインコートは、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の犬用レインコートであって、前記胴体カバー部の犬の腹部のカバー部分には、雄犬の小便排出部に対置する箇所に小便排出孔が貫設されている、ことを特徴としている。
そして、本願請求項6に係る犬用レインコートは、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の犬用レインコートであって、前記頭カバー部の犬の耳部のカバー部分は犬の前肢の付け根近傍まで垂下している、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項7に係る犬用レインコートは、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の犬用レインコートであって、前記肢カバー部には犬の肢部を締め付ける着脱自在の肢部ベルトが捲回されている、ことを特徴としている。
また、本願請求項8に係る犬用レインコートは、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の犬用レインコートであって、前記頭カバー部の首筋部のカバー部分には首輪に連結されるリード紐の挿通孔が貫設されている、ことを特徴としている。
そして、本願請求項9に係る犬用レインコートは、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の犬用レインコートであって、前記胴体カバー部同士、前記尻尾カバー部同士および前記尻尾カバー部の先端部と前記胴体カバー部の犬の頭部側または前記頭カバー部の犬の尻尾側との係着は面ファスナーを介して行われる、ことを特徴としている。
本願請求項1ないし請求項9に係る発明は、上記構成により以下の効果を奏する。
(1)犬の胸部、腹部および背中部を覆う胴体カバー部と、犬の頭頂部、耳部、喉部および首筋部を覆う頭カバー部と、犬の尻尾全体を被包する尻尾カバー部と、犬の四肢の爪先を含めた肢部を覆う4つの肢カバー部と、から構成されていて、胴体カバー部および尻尾カバー部の開閉自在の係着部分は重ね合わされているので、尻尾カバー部が捲られることもなく、犬用レインコートの素材を防水性や撥水性に富んだものとすることにより、降水で犬の身体が濡れることはない。
(2)尻尾カバー部が犬の尻尾全体を被包していても、尻尾カバー部は胴体カバー部の尻尾側にその下部を残して固着されていて、尻尾カバー部の先端部と胴体カバー部の犬の頭部側または頭カバー部の犬の尻尾側とを係着部で係着することにより、犬の便排出部が剥き出しになるため、便排出時に本願発明の犬用レインコートが汚れるおそれがなく、さらに、雄犬の場合には、小便排出部に対置する箇所に小便排出孔が貫設されるので、雄犬の小便の処理に支障をきたすおそれはない。
(3)胴体カバー部および尻尾カバー部の重ね合わせ部分における犬の毛に接する側は犬の腹部方向に延伸しているので毛の長い犬であってもその毛が係着部分に絡まることがない。
(4)胴体カバー部および尻尾カバー部の係着は背中部側で行い、胴体カバー部の犬の胸部のカバー部分は吊着帯により犬の首筋部から吊着されるので、じっとしていない犬の場合であっても、肢カバー部に挿入した前肢が外れることがなく、着用が容易に行える。
(5)頭カバー部の頭頂部は犬の目よりも前方に突出する鍔部を具えていて、鍔部にはその形状を保持する曲折自在の芯棒が前後方向および/または該鍔部外周に沿って内挿されているので、カバーされていない犬の鼻の上部であっても、濡れ難くなるとともに、鍔部が犬の目の前に垂れ下がり視界を妨げることはない。
(6)胴体カバー部の犬の腹部のカバー部分は、前後方向に伸縮可能なギャザーが設けられ、または前後方向に伸縮可能な伸縮材で構成されているため、本願発明の犬用レインコートは、犬が激しい動きをしてもその動きに追随することができ、さらに、肢カバー部の上部を上下方向に対する伸縮性に富んだ伸縮材で構成し、肢カバー部に犬の肢部を締め付ける肢部ベルトを捲回した場合には、犬の激しい動きに追随し得るとともに、その位置がずれることはない。
(7)また、頭カバー部の犬の耳部のカバー部分を犬の前肢の付け根近傍まで垂下させた場合には、頭カバー部と胴体カバー部の重ね合わせ部分から雨水などが入り込まず、耳の垂れ下がった犬であっても降水による耳部の濡れはない
(8)頭カバー部の首筋部のカバー部分に貫設されたリード紐の挿通孔により、本願発明の犬用レインコートを着用させてもリード紐を自由に使えることができる。
(9)胴体カバー部同士の係着、尻尾カバー部同士の係着および尻尾カバー部の先端部と胴体カバー部の犬の頭部側または頭カバー部の犬の尻尾側との係着を面ファスナーとした場合には、片手であってもワンタッチで簡単に係着を行うことができる。
図1は、実施例に係る犬用レインコートの着用状態を示す側面図である。 図2は、実施例に係る犬用レインコートの構成各部の展開図であり、図2(a)は胴体カバー部の展開図、図2(b)は頭カバー部の展開図、図2(c)は尻尾カバー部の展開図、図2(d)は肢カバー部の展開図、図2(e)は肢部ベルトの展開図、である。
以下、本願発明を実施するための形態に係る実施例について、図1および図2に基づいて説明する。なお、以下の説明で、「上」、「下」、「左」、「右」とは、図2における図面の各方向をいう。
図1および図2において、符号1は実施例に係る犬用レインコート、符号10は胴体カバー部、符号11は腹部カバー布、符号13は背中部カバー布、符号15は胸部カバー布、符号17は前肢挿通孔、符号19は後肢挿通孔、符号21は小便排出孔、符号23は腹部切り込み部、符号24は腹部ギャザー形成布、符号25は胸部カバー吊着帯、符号26は吊着帯係着部、符号27は背中の毛保護部、符号28は胴体カバー係着部、符号29は胴体・頭カバー係着部、符号30は頭カバー部、符号31は鍔部、符号33は芯棒、符号35は頭頂部布、符号37は後頭部布、符号39は首筋部布、符号41は耳部布、符号43は口部布、符号45はリード紐挿通孔、符号47は頭・尻尾カバー係着部、符号49は胴体・頭カバー係着部、符号50は尻尾カバー部、符号51、53は尻尾カバー布、符号55は尻尾の毛保護部、符号57は尻尾カバー係着部、符号59は頭・尻尾カバー係着部、符号61は尻尾出し入れ部、符号70は肢カバー部、符号71は前肢カバー部本体、符号73は前肢カバー部肢先部、符号75は後肢カバー部本体、符号77は後肢カバー部肢先部、符号90は肢部ベルト、符号91は肢部ベルト本体、符号93は肢部ベルト係着部、符号95は肢部ベルト連結紐、である。
また、図2において、点線部分に付した符号イ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘ、ト、チ、リ、ヌ、ル、ヲ、ワ、カ、ヨ、タ、レ、ソ、ツ、ネ、ナ、ラ、ム、ウ、ノ、オ、ク、ヤ、マ、ケ、フ、コ、は各布の縫着箇所を示し、一点鎖線は山折り線を示し、長破線は谷折り線を示している。
犬用レインコート1は、胴体カバー部10、頭カバー部30、尻尾カバー部50、一対の前肢用の肢カバー部70、一対の後肢用の肢カバー部70および4本の肢部ベルト90から構成されていて、所定の箇所が縫着されることにより形成されている。
胴体カバー部10自体は1枚の布片であって、腹部カバー布11、背中部カバー布13、胸部カバー布15から構成されている。腹部カバー布11は略方形を呈していて、その左右に略方形の背中部カバー布13が連設され、腹部カバー布11の上部には略方形の胸部カバー布15が連設されている。
腹部カバー布11には上部と下部の左右対称のそれぞれの位置に略楕円形の前肢挿通孔17、17、および略楕円形の後肢挿通孔19、19が貫設されるとともに、後肢挿通孔19、19間には、略円形の小便排出孔21が貫設されている。なお、この小便排出孔21は雄犬用のものであり、雌犬用としては不要であるため、必要に応じて貫設することになる。そして、腹部カバー布11の中央部には左右方向に切断された腹部切り込み部23が形成されていて、この腹部切り込み部23の符号ヌおよび符号ルの部分に中央部分の幅が広い形状の腹部ギャザー形成布24の上辺部(符号ヌの部分)および下辺部(符号ルの部分)が縫着されて、ギャザーが形成されている。なお、腹部カバー布11の左右両端部を縫い縮めてひだを作ることによりギャザーを形成することもできる。さらに、ギャザーに代えて、腹部カバー布11自体に伸縮性のある布を使用しても良い。
腹部カバー布11の左右に連設される背中部カバー布13、13の内、左側の背中部カバー布13表面の左辺近傍には胴体カバー係着部28が縫着され、この胴体カバー係着部28に対応する右側の背中部カバー布13裏面の位置にも胴体カバー係着部28が縫着されていて、胴体カバー係着部28同士を係着することができるようになっている。また、左側の背中部カバー布13裏面の上部には頭カバー係着部29が縫着されている。なお、実施例では、胴体カバー係着部28を雌雄一対の面ファスナーとしている。そして、右側の背中部カバー布13の右辺部分は左側の背中部カバー布13の左辺部分よりも長く伸びていて、背中の毛保護部27が形成されている。
さらに、腹部カバー布11の上部に位置する胸部カバー布15の上辺は円弧状に抉られていて、この抉られた部分に犬の喉部が当接するようになっている。
そして、胸部カバー布15の左辺(符号イの部分)と腹部カバー布11の左上辺(符号イの部分)が縫着され、胸部カバー布15の右辺(符号ロの部分)と腹部カバー布11の右上辺(符号ロの部分)が縫着されて、胴体カバー部10は立体的な形状に形成される。
また、腹部カバー布11の左上端部(符号ヘの部分)および右上端部(符号トの部分)にはそれぞれ一対の帯状の胸部カバー吊着帯25が縫着されていて、一対の胸部カバー吊着帯25同士はその先端部に縫着された吊着帯係着部26を介して係着することにより、胴体カバー部10の犬の胸部をカバーする部分が犬の首筋部から吊着することができるようになっている。なお、実施例では、吊着帯係着部26を雌雄一対の面ファスナーとしている。
頭カバー部30は、頭頂部布35、後頭部布37、首筋部布39、耳部布41、41、および口部布43の布片から構成されていて、頭頂部布35、後頭部布37および首筋部布39は上部が扇形の略帆立貝に似た形状の1枚の布片であり、耳部布41、41および口部布43は門型の1枚の布片である。
そして、略帆立貝形状の1枚の布片を左右方向に伸びる山折り線に沿って略直角に折り曲げることにより、頭頂部布35、後頭部布37および首筋部布39が区分されるとともに、頭頂部布35および後頭部布37には上下方向に3本の芯棒33、33、33が内挿されていて、この芯棒33にはなまし鉄線が使用されている。なお、上下方向に内挿して芯棒33に代えて、あるいはさらに加えて、頭頂部布35の外周に沿って芯棒を内挿しても良い。この芯棒33により、頭頂部布35および後頭部布37の成す角度が略直角となるように保持される。
また、後頭部布37および首筋部布39の境界部分には横長のリード紐挿通孔45が貫設され、首筋部布39表面の下辺中央部近傍には尻尾カバー係着部47が縫着されるとともに、首筋部布39裏面には胴体・頭カバー係着部49が縫着されている。なお、実施例では胴体・頭カバー係着部29および胴体・頭カバー係着部49を雌雄一対の面ファスナーとしている。
門型の布片の左右に位置する耳部布41、41は略方形であって、互いに向き合う隅部は円弧状に切り取られた形状を呈し、口部布43は耳部布41、41を連結している方形の布片となっている。
そして、頭頂部布35の左右辺(符号ヨ、タの部分)に耳部布41の上辺(符号ヨ、タの部分)がそれぞれ縫着され、後頭部布37の左右辺(符号レ、ソの部分)に耳部布41の左辺あるいは右辺(符号レ、ソの部分)がそれぞれ縫着され、さらに、首筋部布39の左右辺(符号ツ、ネの部分)に耳部布41の左辺あるいは右辺の中間部分(符号ツ、ネの部分)がそれぞれ縫着されて、頭カバー部30が立体的な形状に形成される。このように頭カバー部30を構成する各布片が互いに縫着されることにより、頭頂部布35が図2の表側方向に湾曲して鍔部31が形成されるとともに、頭カバー部30は、図面の裏側方向と頭頂部布35および口部布43の上辺の間の部分が開放された袋状に形成される。
そして、口部布43の下辺(符号ハの部分)が胴体カバー部10を構成する胸部カバー布15の符号ハの部分と縫着されることにより、頭カバー部30は胴体カバー部10に対し回動自在に固着される。
尻尾カバー部50は、尻尾カバー部布51および尻尾カバー部布53の2枚の布片から構成されていて、略左右対称のそれぞれの布片は互いに向き合う下部の隅部が円弧状になっていて、この円弧状の部分(符号カの部分)が互いに縫着される。尻尾カバー部布51表面の左辺近傍には尻尾カバー係着部57が縫着され、この尻尾カバー係着部57に対応する尻尾カバー部布53の裏面の位置にも尻尾カバー係着部57が縫着されていて、尻尾カバー係着部57同士を係着することができるようになっている。また、尻尾カバー部布51裏面には頭・尻尾カバー係着部59が縫着されている。
そして、尻尾カバー部布51および尻尾カバー部布53の上辺(符号ヲ、ワの部分)が胴体カバー部10の符号ヲおよび符号ワの部分と縫着されて一体となるが、尻尾カバー部50の下部に当たる部分は縫着されずに尻尾出し入れ部61が形成される。そして、尻尾カバー部布53の右辺部分は尻尾カバー部布51の左辺部分よりも長く伸びていて、尻尾の毛保護部55が形成されている。
なお、実施例では、尻尾カバー係着部57を雌雄一対の面ファスナーとし、頭・尻尾カバー係着部59および頭・尻尾カバー係着部47を雌雄一対の面ファスナーとしている。
肢カバー部70は、一対の前肢カバー部本体71、71、前肢カバー部肢先部73、一対の後肢カバー部本体75、75、および後肢カバー部肢先部77から構成されている。
前肢カバー部本体71は縦長の下に向かってその幅が徐々に狭まった略台形の2枚の布片であって、その左辺と右辺(符号ナの部分)およびその右辺と左辺(符号ラの部分)が縫着されて略円筒状に形成される。前肢カバー部肢先部73は5角形の布片であって、その中心線に沿って谷折りされ、符号ノ同士および符号オ同士が縫着されて筒状に形成される。そして、略円筒状に形成された前肢カバー部本体71の下端部(符号ム、ウの部分)と筒状に形成された前肢カバー部肢先部73の上部(符号ム、ウの部分)が縫着されて前肢に使用される肢カバー部70が形成される。同様にして、後肢に使用される肢カバー部70が形成される。
そして、前肢に使用される肢カバー部70はそれぞれ前肢挿通孔17の周りの符号ニおよびホの部分に縫着され、後肢に使用される肢カバー部70はそれぞれ後肢挿通孔19の周りの符号チおよびリの部分に縫着される。
肢部ベルト90は、帯状の肢部ベルト本体91、肢部ベルト本体91の両端部に縫着される一対の肢部ベルト係着部93および肢部ベルト本体91の中間部に取着された紐状の肢部ベルト連結紐95から構成されていて、肢部ベルト連結紐95の先端は、前肢カバー部本体71や後肢カバー部本体75に縫着されている。なお、実施例では、肢部ベルト本体91をゴム入りの布とし、肢部ベルト係着部93を雌雄一対の面ファスナーとしている。
上述のようにして犬用レインコート1は組み立てられるが、固着方法としては、実施例に示す縫着以外に、糊着、融着、溶着であっても良いことは勿論である。
つぎに、犬用レインコート1の使用方法の例について説明する。
以下は、犬に犬用レインコート1を着用させる手順の一例である。
(1)犬用レインコート1の胴体カバー部10と尻尾カバー部50の背中部の係着状態を解除して押し広げる。
(2)広げた胴体カバー部10の前肢の肢カバー部70、70に犬の前肢を挿入し、胸部カバー吊着帯25を犬の首筋部を捲回させて係着させる。これにより、犬の前肢が前肢の肢カバー部70から外れ難くなる。
(3)さらに、後肢の肢カバー部70、70に犬の後肢を挿入して、胴体カバー部10を犬の腹部から背中を包み込むようにして背中部カバー布13を重ね合わせて胴体カバー係着部28同士を係着させる。さらに、尻尾カバー部50に犬の尻尾を挿入して尻尾カバー部布51および尻尾カバー部布53を重ね合わせて尻尾部係着部57同士を係着させる。この際、背中の毛保護部27や尻尾の毛保護部55をできるだけ犬の腹部の方へ押し込むようにする。
(4)犬の前面にぶら下がった状態となっている頭カバー部30を、犬の頭部を押し込むようにして回動させ、首筋部布39を胴体カバー部10の犬の頭部側に重置させて、胴体・頭カバー係着部29に胴体・頭カバー係着部49を係着させる。そして、必要に応じて、犬の視界を妨げないように頭カバー部30の鍔部31の形を整える。また、鍔部31に内挿された曲折自在の芯棒により、降水の強いときには鍔部を下げて犬の顔面が濡れるのを防ぎ、降水の弱いときには鍔部を上げて犬の視界を広げることができる。
なお、犬にリード紐を使用する場合には、この手順において、リード紐を犬の首輪に連結させ、その先端部をリード紐挿通孔45に挿通させれば良い。
(5)さらに、それぞれの肢カバー部70に肢部ベルト連結紐95を介して連結している肢部ベルト90を肢カバー部70の外周面に捲回させて、犬の四肢を肢カバー部70の上から締め付ける。これにより、犬用レインコート1は犬が激しい動きをしてもその動きに追随し、その位置がずれることがなくなる。
なお、上記手順を逆に行うことにより、犬用レインコート1を犬から脱がせることができる。
また、犬が犬用レインコート1を着用中に便意を催した場合には、尻尾カバー部50の先端の頭・尻尾カバー係着部59を頭カバー部30の頭・尻尾カバー係着部47に係着させると、犬の尻尾が尻尾カバー部50から外れて犬の尻部が剥き出しになるので、犬用レインコート1を汚すことなく犬が用を足せる。
1 実施例に係る犬用レインコート
10 胴体カバー部
17 前肢挿通孔
19 後肢挿通孔
21 小便排出孔
23 腹部切り込み部
24 腹部ギャザー形成布
25 胸部カバー吊着帯
27 背中の毛保護部
28 胴体カバー係着部
29 胴体・頭カバー係着部
30 頭カバー部
31 鍔部
33 芯棒
45 リード紐挿通孔
47 頭・尻尾カバー係着部
49 胴体・頭カバー係着部
50 尻尾カバー部
55 尻尾の毛保護部
57 尻尾カバー係着部
59 頭・尻尾カバー係着部
61 尻尾出し入れ部
70 肢カバー部
90 肢部ベルト

Claims (9)

  1. 犬の胸部、腹部および背中部を覆い背中部側で開閉自在に重ね合わされて係着される胴体カバー部と、
    犬の頭頂部、耳部、喉部および首筋部を覆い前記胴体カバー部の胸部にその喉部が固着される頭カバー部と、
    犬の尻尾全体を被包し、背中部側で開閉自在に重ね合わされて係着されるとともに前記胴体カバー部の尻尾側にその下部を残して固着される尻尾カバー部と、
    犬の爪先を含めた肢部を被包し前記胴体カバー部に固着される4つの肢カバー部と、からなり、
    前記胴体カバー部の犬の胸部をカバーする部分は犬の首筋部から吊着する着脱自在の吊着帯を具え、
    前記胴体カバー部には前記肢カバー部内に連通する4つの肢挿入孔が貫設され、
    前記頭カバー部の頭頂部は犬の目よりも前方に突出する鍔部を具え、該鍔部にはその形状を保持する曲折自在の芯棒が前後方向および/または該鍔部外周に沿って内挿され、該頭カバー部の首筋部は犬の尻尾側に延伸して前記胴体カバー部の犬の頭部側に重置されるとともに該胴体カバー部に対し着脱自在に係着され、
    前記尻尾カバー部の先端部と前記胴体カバー部の犬の頭部側または前記頭カバー部の犬の尻尾側とが着脱自在に係着される、ことを特徴とする犬用レインコート。
  2. 前記胴体カバー部および前記尻尾カバー部の係着のための重ね合わせ部分における犬の毛に接する側は犬の腹部方向に延伸して犬の毛保護部が形成される、ことを特徴とする請求項1に記載の犬用レインコート。
  3. 前記胴体カバー部の犬の腹部のカバー部分は、前後方向に伸縮可能なギャザーが設けられ、または前後方向に伸縮可能な伸縮材で構成されている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の犬用レインコート。
  4. 前記肢カバー部の上部は上下方向に伸縮可能な伸縮材で構成されている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の犬用レインコート。
  5. 前記胴体カバー部の犬の腹部のカバー部分には、雄犬の小便排出部に対置する箇所に小便排出孔が貫設されている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の犬用レインコート。
  6. 前記頭カバー部の犬の耳部のカバー部分は犬の前肢の付け根近傍まで垂下している、ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の犬用レインコート。
  7. 前記肢カバー部には犬の肢部を締め付ける着脱自在の肢部ベルトが捲回されている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の犬用レインコート。
  8. 前記頭カバー部の首筋部のカバー部分には首輪に連結されるリード紐の挿通孔が貫設されている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の犬用レインコート。
  9. 前記胴体カバー部同士、前記尻尾カバー部同士および前記尻尾カバー部の先端部と前記胴体カバー部の犬の頭部側または前記頭カバー部の犬の尻尾側との係着は面ファスナーを介して行われる、ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の犬用レインコート。
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