JP4685968B1 - セパレート型犬用レインコート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】犬の前半身を覆い腹部側で重ね合わされて係着される上衣と犬の後半身を覆い腹部側は重ね合わされることなくスリット状の間隙が形成される下衣と犬の頭部を覆う頭カバー部と犬の尻尾を被包する尻尾カバー部と犬の肢部を被包する4つの肢カバー部とからなり、前記上衣は前記下衣を外側から覆うとともに該下衣はサスペンダーにより犬の前半身から吊り下げられる構成とした。
【選択図】図1
Description
ところが、降水時の散歩では、犬の体が濡れたり、跳ねた泥が体に付着したりするため、その都度手入れが必要となるばかりでなく、濡れることによって発病の原因となるおそれもある。
なお、本明細書において、「前」、「後」の概念、および「右」、「左」の概念は、本発明に係るセパレート型犬用レインコートを犬に着装させたとき状態をいい、たとえば、「前」とは、セパレート型犬用レインコートの頭部側をいう。そして、「吊り下げられる」とは、仮に犬が2本足で立ち上がったとした場合に、その状態における概念である。
また、本願請求項2に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項1に記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記頭カバー部の後頭部は前記上衣に固着されるとともに、該頭カバー部の喉部は該上衣に着脱自在に係着される、ことを特徴している。
そして、本願請求項3に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項1に記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記頭カバー部の後頭部および喉部は前記上衣に着脱自在に係着されるとともに該頭カバー部の喉部は係着自在に重ね合わされている、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項4に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項1に記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記頭カバー部は前記上衣に固着され、該上衣の重ね合わせ部分は該頭カバー部の喉部まで延伸して雌雄一対の係着具を介して着脱自在に係着される、ことを特徴としている。
また、本願請求項5に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコートであって、一対の前記サスペンダーの両端はそれぞれ前記下衣の腹部側の前端部および背中部側の前端部に固着および/または着脱自在に係着され、一対の該サスペンダーは少なくとも腹部側で交差して犬の前肢の付け根部を捲回する、ことを特徴としている。
そして、本願請求項6に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコートであって、一本の前記サスペンダーの両端は前記下衣の腹部側の前端部に固着および/または着脱自在に係着され、腹部側で交差して犬の後頭部を捲回する、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項7に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記サスペンダーは犬の首部を捲回する首輪と該首輪および前記下衣の前端部を連結する少なくとも腹部側の一対の連結帯とからなり、該腹部側の一対の連結帯は交差している、ことを特徴としている。
また、本願請求項8に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記肢カバー部は犬の爪先を除く肢部を覆い、前記上衣および前記下衣の固着部から下端部まで一重または二重となっていて、該肢カバー部の犬の足首に対置する位置には犬の肢部を締め付ける着脱自在の肢部ベルトが捲回される、ことを特徴としている。
(1)本発明は犬の前半身を覆う上衣と犬の後半身を覆う下衣とから構成されていて、上衣は下衣を外側から覆うとともに下衣は犬の前半身からサスペンダーにより吊り下げられているため、上衣の上からハーネスを着装した場合に犬の前半身の動きがハーネスにより拘束されたとしても、その拘束力はサスペンダーあるいは連結帯により吸収されて下衣に伝達されることはなく、犬の後半身の動きが拘束されない。
(2)上衣の係着部分は重ね合わされているので、毛の長い犬であってもその毛が係着部分に絡まることがない。
(3)下衣の腹部側は重ね合わされることなく犬の大便排出部に対面する位置から前端部までスリット状に間隙が形成されているため、大小便排出時には尻尾カバー部を犬の尻尾ごと捲りあげることにより、犬用レインコート自体を排出物で汚すおそれがない。
(4)頭カバー部の頭頂部は犬の前方に突出する鍔部を具えていて、鍔部にはその形状を保持する曲折自在の芯棒が前後方向および/または該鍔部外周に沿って内挿されているので、カバーされていない犬の鼻の上部であっても、濡れ難くなるとともに、鍔部が犬の目の前に垂れ下がり視界を妨げることはない。
(5)下衣の腹部側の前端部に固着および/またはおよび/または着脱自在に係着されるサスペンダーが腹部側で交差しているため、下衣のスリットを形成する縁部は互いに相手方向に付勢されて下衣の前端部が犬の体に密着する。
(6)肢カバー部を二重とした場合には、消耗の激しい肢カバー部の耐久性が向上する。
そして、図2および図3において、点線部分に付した符号ア、イ、ウ、エ、オ、カ、キ、ク、ケ、コ、サ、シ、ス、セ、ソ、タ、チは各縫着箇所を示している。また、図3(a)および図5(a)において一点鎖線は山折り線を示し、長破線は谷折り線を示している。
セパレート型犬用レインコート1は、上衣10a、下衣20a、尻尾カバー部30a、頭カバー部40a、4本の肢カバー部50から構成されていて、所定の箇所が縫着されることにより形成されている。
そして、尻尾カバー本体31の上辺と下衣本体21の下辺同士(符号クとク)を縫着することにより、下衣20aと尻尾カバー部30aは一体となる。なお、後述する実施例2のように、尻尾カバー本体31の上辺と下衣本体21の下辺同士を縫着せずに着脱自在に係着するようにしても良い
なお、肢カバー部50を大型犬に使用する場合には、肢カバー部本体51をその下端部で折り返して二重とすれば耐久性が良くなり、上衣や下衣と同一の材料で形成することができる。
(1)下衣20aの後肢挿通孔22に連通する肢カバー部50、50に犬の後肢を挿入するとともに尻尾カバー部50に犬の尻尾を挿入して、下衣20aを犬の背中部から腹部を包み込むようにする。さらに、肢部ベルト52を肢カバー部50に捲回して係着する。
(2)一対のサスペンダー24、24を犬の腹部で交差させて犬の前肢の付け根を捲回するようにその先端を犬の背中部に持って行き、さらに、犬の背中部で交差させてサスペンダー係着ホック241を下衣本体21側のサスペンダー係着ホック242に係着させる。この係着と下衣前縁部ギャザー26の働きにより下衣20aは犬の後半身に密着する。なお、実施例では一対のサスペンダー24、24を犬の腹部で交差させ、さらに犬の背中部で交差させているが、犬の腹部側のみで交差させても良い。
(3)上衣10aの腹部の係着状態を解除して押し広げ、前肢挿通孔12に連通する肢カバー部50、50に犬の前肢を挿入し、上衣10aを下衣20aの外側から重ね合わせ、上衣・下衣係着面ファスナー13、13に下衣20aの上衣・下衣係着面ファスナー25、25を係着させる。そして、犬の腹部側で重ね合わせ部113を互いに重ね合わせて重ね合わせ部係着ホック115同士を係着させるとともに、重ね合わせ部係着線ファスナー114同士も係着させる。さらに、肢部ベルト52を肢カバー部50に捲回して係着する。
(4)犬の背中部にある頭カバー部40aを犬の頭部を押し込むようにして回動させ、上衣・頭カバー係着ホック48を上衣10aにある上衣・頭カバー係着ホック116に係着させる。そして、必要に応じて、犬の視界を妨げないように頭カバー部40aの鍔部41の形を整え、口周り紐49を引き出すようにする。
(5)なお、犬にリード紐を使用する場合には、リード紐をリード紐挿通口47から挿入して犬の首輪に連結すれば良い。また、セパレート型犬用レインコート1の上からハーネスを使用する場合には、ハーネスを上衣10aにのみ掛かるようにする。
また、犬がセパレート型犬用レインコート1を着装中に便意を催した場合には、図1の一点鎖線で示すように尻尾カバー部30aの先端の下衣・尻尾カバー仮止め面ファスナー33と下衣20aの下衣・尻尾カバー仮止め面ファスナー28同士を係着させると、犬の大小便排出部が剥き出しになり、セパレート型犬用レインコート1を汚すことなく犬が用を足すことができる。
なお、その他については、頭カバー部40bと頭カバー部40aとは同一構成であるので、その説明を省略する。
(1)下衣20bおよび一対のサスペンダー24、24については、セパレート型犬用レインコート1の着装手順例と同様である(段落〔0029〕の(1)(2)参照)。
(2)上衣10bの腹部の係着状態および頭カバー部40bの口部の係着状態を解除して押し広げ、前肢挿通孔12に連通する肢カバー部50、50に犬の前肢を挿入するとともに犬の頭部を頭カバー部40b内に挿入する。そして、上衣10bを下衣20bの外側から重ね合わせ、上衣・下衣係着面ファスナー13、13に下衣20bの上衣・下衣係着面ファスナー25、25を係着させる。さらに、犬の腹部側で重ね合わせ部113を互いに重ね合わせて重ね合わせ部係着ホック115同士を係着させるとともに、口部係着線ファスナー461、461同士および重ね合わせ部係着線ファスナー114、114同士も係着させる。そして、肢部ベルト52を肢カバー部50に捲回して係着する。また、必要に応じて、犬の視界を妨げないように頭カバー部40aの鍔部41の形を整え、口周り紐49を引き出して犬の口周りに頭カバー部40bを密着させるようにする。
(3)なお、実施例1と同様、犬にリード紐を使用する場合には、リード紐をリード紐挿通口47から挿入して犬の首輪に連結すれば良い。また、セパレート型犬用レインコート2の上からハーネスを使用する場合には、ハーネスを上衣10bにのみ掛かるようにする。
この着装手順により、セパレート型犬用レインコート2は犬が激しい動きをしてもその動きに上衣10bおよび下衣20bが互いに独立して追随し、その位置がずれることがなくなる。
2 実施例2に係るセパレート型犬用レインコート
10 上衣
10a 実施例1に係る上衣
10b 実施例2に係る上衣
11 上衣本体
113 重ね合わせ部
114 重ね合わせ部係着線ファスナー
116 上衣・頭カバー係着ホック
12 前肢挿通孔
13 上衣・下衣係着面ファスナー
20 下衣
20a 実施例1に係る下衣
20b 実施例2に係る下衣
21 下衣本体
22 後肢挿通孔
24 サスペンダー
241 サスペンダー側のサスペンダー係着ホック
242 下衣本体側のサスペンダー係着ホック
25 上衣・下衣係着面ファスナー
27 下衣・尻尾カバー係着面ファスナー
28 下衣・尻尾カバー仮止め面ファスナー
30 尻尾カバー部
30a 実施例1に係る尻尾カバー部
30b 実施例2に係る尻尾カバー部
31 尻尾カバー本体
32 下衣・尻尾カバー係着面ファスナー
33 下衣・尻尾カバー仮止め面ファスナー
40 頭カバー部
40a 実施例1に係る頭カバー部
40b 実施例2に係る頭カバー部
41 鍔部
42 芯棒
461 口部係着線ファスナー
47 リード紐挿通口
48 上衣・頭カバー係着ホック
49 口周り紐
50 肢カバー部
52 肢部ベルト
Claims (8)
- 犬の前半身の胸部、背中部および腹部を覆い腹部側で重ね合わされる上衣と、
犬の後半身の背中部および尻部を覆う下衣と、
犬の頭頂部、耳部、喉部および後頭部を覆い前記上衣に固着または着脱自在に係着される頭カバー部と、
犬の尻尾を被包し前記下衣の尻尾側に固着または着脱自在に係着される尻尾カバー部と、
犬の肢部を被包し前記上衣および前記下衣に固着される4つの肢カバー部と、からなり、
前記上衣は前記下衣を外側から覆うとともに該下衣はサスペンダーにより犬の前半身から吊り下げられ、
前記上衣および前記下衣には前記肢カバー部内に連通する肢挿入孔が貫設され、
前記頭カバー部の頭頂部は前方に突出する鍔部を具え、該鍔部にはその形状を保持する曲折自在の芯棒が前後方向および/または該鍔部外周に沿って内挿され、該頭カバー部の後頭部は犬の尻尾側に延伸して前記上衣の犬の頭部側に重置され、
前記上衣の重ね合わせ部分は雌雄一対の係着具を介して着脱自在に係着され、前記下衣の腹部側は重ね合わされることなく犬の大便排出部に対面する位置から前端部までスリット状の間隙が形成されて前記サスペンダーの端部は該スリット状の間隙際に固着および/または着脱自在に係着される、ことを特徴とするセパレート型犬用レインコート。 - 前記頭カバー部の後頭部は前記上衣に固着されるとともに、該頭カバー部の喉部は該上衣に着脱自在に係着される、ことを特徴とする請求項1に記載のセパレート型犬用レインコート。
- 前記頭カバー部の後頭部および喉部は前記上衣に着脱自在に係着されるとともに該頭カバー部の喉部は係着自在に重ね合わされている、ことを特徴とする請求項1に記載のセパレート型犬用レインコート。
- 前記頭カバー部は前記上衣に固着され、該上衣の重ね合わせ部分は該頭カバー部の喉部まで延伸して雌雄一対の係着具を介して着脱自在に係着される、ことを特徴とする請求項1に記載のセパレート型犬用レインコート。
- 一対の前記サスペンダーの両端はそれぞれ前記下衣の腹部側の前端部および背中部側の前端部に固着および/または着脱自在に係着され、一対の該サスペンダーは少なくとも腹部側で交差して犬の前肢の付け根部を捲回する、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコート。
- 一本の前記サスペンダーの両端は前記下衣の腹部側の前端部に固着および/または着脱自在に係着され、腹部側で交差して犬の後頭部を捲回する、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコート。
- 前記サスペンダーは犬の首部を捲回する首輪と該首輪および前記下衣の前端部を連結する少なくとも腹部側の一対の連結帯とからなり、該腹部側の一対の連結帯は交差している、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコート。
- 前記肢カバー部は犬の爪先を除く肢部を覆い、前記上衣および前記下衣の固着部から下端部まで一重または二重となっていて、該肢カバー部の犬の足首に対置する位置には犬の肢部を締め付ける着脱自在の肢部ベルトが捲回される、ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコート。
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