JP3164348U - セパレート型犬用レインコート - Google Patents

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Abstract

【課題】ハーネスを着装するような大型犬に適した犬用レインコートであって、ハーネスを着装しても犬の後半身の動きが拘束されるおそれがなく、胴体カバー部の係着部分に毛足の長い犬の毛が挟まれてしまう場合がなく、さらには、じっとしていない犬の場合であっても着装に苦労することのない、犬用のレインコートを提供する。【解決手段】犬の前半身を覆う上衣と犬の後半身を覆う下衣と犬の頭部を覆う頭カバー部と犬の尻尾を被包する尻尾カバー部と犬の肢部を被包する4つの肢カバー部とからなり、前記上衣は前記下衣を外側から覆うとともに該下衣は犬の前半身から吊り下げられ、前記上衣の犬の胸部をカバーする部分は犬の首筋部から吊着する着脱自在の吊着帯を具える構成とした。【選択図】図1

Description

本考案は、降水の中で犬を散歩させるときに着装させる犬用レインコートに関する。
犬には、適度の運動、生理現象の処理等のために毎日の散歩が必要とされているが、この散歩は、一定時間、一定距離を歩かせたり、走らせたりして屋外で行われる。
ところが、降水時の散歩では、犬の体が濡れたり、跳ねた泥が体に付着したりするため、その都度手入れが必要となるばかりでなく、濡れることによって発病の原因となるおそれもある。
降雨から犬の体の濡れを防ぐものとして犬用のレインコートがあるが、本願出願人は先にこれに関する発明をし、その発明は特許第4153554号公報および特許第4428583号公報に開示されている。
特許第4153554号公報 特許第4428583号公報
特許文献1に開示の「犬用レインコート」は、「毛足の長い犬や濡れることを嫌うような犬に適し、散歩後の犬の毛の手入れが簡単になるような犬用レインコートを提供する」ことを課題とし、その課題を解決するために「犬の胸部、腹部および背中部を覆い該背中部側または該腹部側で開閉自在に係着される胴体カバー部と、該犬の頭部を覆い該胴体カバー部の胸部に対置する箇所で固着される頭カバー部と、犬の尻尾を上部から覆い該胴体カバー部の尻尾側に固着される尻尾カバー部と、犬の四肢の爪先を含めた肢部全体を覆い該胴体カバー部に固着される4つの肢カバー部と、からなり、該頭カバー部の頭頂部には犬の目よりも前方に突出する鍔部を具え該鍔部には折り曲げられたときにその状態を保持する曲折自在の芯棒が前後方向に沿って内挿され、頭カバー部の首筋部分のカバーは尻尾側に延伸して該胴体カバー部の頭部側に着脱自在に重置される、または固着される」構成としている。
特許文献2に開示の「犬用レインコート」は、「毛の長い犬に適した犬用レインコートであって、尻尾カバー部が捲られることなく、また、胴体カバー部の係着部分に毛足の長い犬の毛が挟まれてしまうことなく、着用に苦労することのない、犬用のレインコートを提供する」ことを課題とし、その課題を解決するために「犬の胸部、腹部および背中部を覆い該背中部側で開閉自在に重ね合わされて係着される胴体カバー部と、犬の頭部を覆い該胴体カバー部の胸部に固着される頭カバー部と、犬の尻尾全体を被包し、背中部側で開閉自在に重ね合わされて係着される尻尾カバー部と、犬の四肢の爪先を含めた肢部全体を覆い該胴体カバー部に固着される肢カバー部と、からなり、該胴体カバー部の犬の胸部のカバー部分は犬の首筋部から吊着する吊着帯を具え、該尻尾カバー部の先端部と該頭カバー部の犬の尻尾側とが着脱自在に係着される」構成としている。
しかしながら、特許文献1に開示の「犬用レインコート」は、尻尾カバー部の構成を、犬の排便を考慮して、尻尾の上部から覆うようにしているため、風などにより尻尾カバー部が捲られる場合があった。また、胴体カバー部の係着部分に毛足の長い犬の毛が挟まれてしまう場合があった。さらには、このレインコートを着装させる際には、折角、肢カバー部に肢を挿入してもじっとしていない犬のために外れるなど、苦労させられる場合があった。
また、特許文献1および特許文献2に開示の「犬用レインコート」の上からハーネスを着装した場合には、犬の前半身の動きがハーネスにより拘束され、その拘束力が犬用レインコートを介して犬の後半身の動きも拘束されるおそれがあった。
そこで、本考案は、ハーネスを使用するような大型犬に適した犬用レインコートであって、犬の後半身の動きが拘束されるおそれがなく、胴体カバー部の係着部分に毛足の長い犬の毛が挟まれてしまう場合がなく、さらには、じっとしていない犬の場合であっても着用に苦労することのない、犬用のレインコートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係るセパレート型犬用レインコートは、犬の前半身である胸部、腹部および背中部を覆い背中部側で開閉自在に重ね合わされて係着される上衣と、犬の後半身である尻部を覆い背中部側で開閉自在に重ね合わされて係着される下衣と、犬の頭頂部、耳部、喉部および首筋部を覆い前記上衣の胸部にその喉部が固着される頭カバー部と、犬の尻尾を被包し前記下衣の尻尾側に固着される尻尾カバー部と、犬の肢部を被包し前記上衣および前記下衣に固着される4つの肢カバー部と、からなり、前記上衣は前記下衣を外側から覆うとともに該下衣は犬の前半身から吊り下げられ、前記上衣の犬の胸部をカバーする部分は犬の首筋部から吊着する着脱自在の吊着帯を具え、前記上衣および前記下衣には前記肢カバー部内に連通する肢挿入孔が貫設され、前記頭カバー部の頭頂部は犬の目よりも前方に突出する鍔部を具え、該鍔部にはその形状を保持する曲折自在の芯棒が前後方向および/または該鍔部外周に沿って内挿され、該頭カバー部の首筋部は犬の尻尾側に延伸して前記上衣の犬の頭部側に重置されるとともに該上衣に対し着脱自在に係着される、ことを特徴としている。
なお、本明細書において、「前」、「後」の概念、および「右」、「左」の概念は、本考案に係るセパレート型犬用レインコートを着装させたとき状態をいい、たとえば、「前」とは、セパレート型犬用レインコートの頭部側をいう。そして、「吊り下げられる」とは、犬が2本足で立ち上がった状態における概念である。
また、本願請求項2に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項1に記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記下衣は犬の胸部を捲回する着脱自在のサスペンダーにより犬の前半身から吊り下げられる、ことを特徴としている。
そして、本願請求項3に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項2に記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記サスペンダーは少なくとも犬の胸部を捲回する部分を除き長手方向に伸縮可能な伸縮材で構成され、その両端は前記下衣の外側に雌雄一対の係着具を介して着脱自在に係着される、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項4に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項1に記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記上衣と前記下衣とは連結帯により着脱自在に連結されることにより、該下衣は該上衣を介して犬の前半身から吊り下げられる、ことを特徴としている。
また、本願請求項5に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項4に記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記連結帯は長手方向に伸縮可能な伸縮材で構成され、その一端は前記上衣の内側に固着されその他端は前記下衣の外側に雌雄一対の係着具を介して着脱自在に係着される、ことを特徴としている。
そして、本願請求項6に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記尻尾カバー部の先端部と前記上衣または前記下衣の犬の背中側とは着脱自在に係着され、該下衣および該上衣の犬の腹部に接する部分には犬の小便排出部に対置する位置に小便排出孔が貫設され、該小便排出孔は犬の大便排出部に対置する位置まで延伸している、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項7に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記肢カバー部は犬の肢の上部を被包する上部肢カバー部と犬の肢の下部および爪先まで被包する下部肢カバー部とからなり、該上部肢カバー部は該下部肢カバー部を外側から覆い、該該上部肢カバー部および該下部肢カバー部との重ね合わせ部分には犬の肢部を締め付ける着脱自在の肢部ベルトが捲回される、ことを特徴としている。
また、本願請求項8に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項7に記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記下部肢カバー部は耐摩耗性および耐スリップ性を有する外カバー部と防水性を有する内カバー部の二重構造になっている、ことを特徴としている。
そして、本願請求項9に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記肢カバー部の先端部は犬の爪先まで被包し、該肢カバー部の犬の足首に対置する位置には犬の肢部を締め付ける着脱自在の肢部ベルトが捲回される、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項10に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記上衣および前記下衣の重ね合わせ部分は雌雄一対の面ファスナーで開閉自在に係着され、該重ね合わせ部分の内、犬の身体に接する内側には複数条の雄型面ファスナーが左右方向に固着され、外側には雌型面ファスナーが前後方向に固着されている、ことを特徴としている。
さらに、本願請求項11に係るセパレート型犬用レインコートは、請求項10に記載のセパレート型犬用レインコートであって、前記重ね合わせ部分の外側に位置する端縁部は該重ね合わせ部分の内側に線ファスナーを介して開閉自在に係着されている、ことを特徴としている。
本願請求項1ないし請求項11に係る考案は、上記構成により以下の効果を奏する。
(1)本考案は犬の前半身を覆う上衣と犬の後半身を覆う下衣とから構成されていて、該上衣は該下衣を外側から覆うとともに該下衣は犬の前半身からサスペンダーあるいは連結帯により着脱自在に吊り下げられているため、上衣の上からハーネスを着装した場合に犬の前半身の動きがハーネスにより拘束されたとしても、その拘束力はサスペンダーあるいは連結帯により吸収されて下衣に伝達されることはなく、犬の後半身の動きは拘束されない。また、サスペンダーあるいは連結帯を長手方向に伸縮可能な伸縮材で構成した場合には、犬の体格に合わせて犬用レインコートの長さ調整が可能であり、その上、下衣は犬の前半身方向に付勢されるので犬の身体に密着する。
(2)上衣と下衣のそれぞれの開閉自在の係着部分は重ね合わされているので、毛の長い犬であってもその毛が係着部分に絡まることがない。また、重ね合わせ部分の係着具を雌雄一対の面ファスナーとして、犬の身体に接する内側に複数条の雄型面ファスナーを左右方向に固着され、外側に雌型面ファスナーが前後方向に固着されることにより、重ね合わせ幅を犬の体格に合わせて自由に調整することができる。
(3)頭カバー部の頭頂部は犬の目よりも前方に突出する鍔部を具えていて、鍔部にはその形状を保持する曲折自在の芯棒が前後方向および/または該鍔部外周に沿って内挿されているので、カバーされていない犬の鼻の上部であっても、濡れ難くなるとともに、鍔部が犬の目の前に垂れ下がり視界を妨げることはない。
(4)尻尾カバー部の先端部と上衣または下衣の犬の背中側とは着脱自在に係着され、該上衣および該下衣の犬の腹部に接する部分には犬の小便排出部に対置する位置に小便排出孔が貫設されるとともに、該小便排出孔は犬の大便排出部に対置する位置まで延伸していて、大小便排出時には尻尾カバー部を犬の尻尾ごと捲りあげることができるため、犬用レインコート自体を排出物で汚すおそれがない。
(5)上衣の犬の胸部のカバー部分は吊着帯により犬の首筋部から吊着されるので、じっとしていない犬の場合であっても、肢カバー部に挿入した前肢が外れることがなく、上衣の着装が容易に行える。
(6)上衣および下衣同士の係着、尻尾カバー部の先端部と上衣または下衣との係着および頭カバー部と上衣との係着を雌雄一対の面ファスナーとした場合には、片手であってもワンタッチで簡単に係着を行うことができる。
(7)肢カバー部を上部肢カバー部と下部肢カバー部とから構成し、該上部肢カバー部と該下部肢カバー部の重ね合わせ部を肢部ベルトで捲回するようにした場合には、犬の肢の長さに応じた肢カバー部の長さ調整が可能になるばかりでなく、上部肢カバー部と下部肢カバー部とを異なる材質のものとすることにより、下部肢カバー部を耐摩耗性および耐スリップ性を有する雨靴とすることができる。特に下部肢カバー部を外カバー部と内カバー部との二重構造とすることにより、犬の足に直接接する内カバー部を肌触りの良いものにすることができる。また、下部肢カバー部の底は直接地面に接するため消耗が激しいが、その場合、下部肢カバー部のみを交換すればすむため、犬用レインコートそのものを代える必要がない。
(8)肢カバー部の先端部が犬の爪先まで被包し、該肢カバー部の犬の足首に対置する位置に犬の肢部を締め付ける着脱自在の肢部ベルトを捲回することとした場合には、犬の肢部全体が雨に濡れることがなく、確実に肢カバー部は犬の肢部に固定される。
図1は、実施例1に係るセパレート型犬用レインコートの着装状態を示す側面図である。 図2は、実施例1に係るセパレート型犬用レインコートの構成各部の展開図であり、図2(a)は上衣の展開図、図2(b)は下衣の展開図、図2(c)は尻尾カバー部の展開図、図2(d)は頭カバー部の展開図、図2(e)は肢カバー部の展開図、図2(f)は肢部ベルトの展開図、である。 図3は、実施例2に係るセパレート型犬用レインコートの着装状態を示す側面図である。 図4は、実施例2に係るセパレート型犬用レインコートの構成各部の展開図であり、図4(a)は上衣の展開図、図4(b)は下衣の展開図、図4(c)は尻尾カバー部の展開図、図4(d)は頭カバー部の展開図、図4(e)は肢カバー部の展開図、図4(f)は肢部ベルトの展開図、である。 図5は、実施例3に係る二重構造の下部肢カバー部の展開図であり、図5(a)は内カバー部の展開図、図5(b)は外カバー部の縫製順序図である。
以下、本考案を実施するための形態に係る実施例1ないし実施例3について、図1ないし図5に基づいて説明するが、以下の説明で、「上」、「下」、「左」、「右」とは、図2、図4および図5における図面の各方向をいう。
なお、図1ないし図5において、符号1は実施例1に係るセパレート型犬用レインコート、符号2は実施例2に係るセパレート型犬用レインコート、符号10は上衣、符号11は上衣本体、符号111は胸部布、符号112は腹部布、符号113は重ね合わせ部、符号114は重ね合わせ部係着線ファスナー、符号12は前肢挿通孔、符号13は上衣係着雌型面ファスナー、符号14は上衣係着雄型面ファスナー、符号15は吊着帯、符号16は吊着帯係着部、符号17は上衣・頭カバー係着部、符号18aはサスペンダー、符号18bは連結帯、符号19aはサスペンダー係着部、符号19bは連結帯係着部、符号20は下衣、符号21は下衣本体、符号211は腹部布、符号212は重ね合わせ部、符号213は重ね合わせ部係着線ファスナー、符号22は後肢挿通孔、符号23は小便排出孔、符号24は下衣係着雌型面ファスナー、符号25は下衣係着雄型面ファスナー、符号26は下衣・尻尾カバー係着部、符号30は尻尾カバー部、符号31は尻尾カバー本体、符号40は頭カバー部、符号41は鍔部、符号42は芯棒、符号43は頭頂部布、符号44は後頭部布、符号45は首筋部布、符号46は耳部布、符号47は口部布、符号48はリード紐挿通孔、符号50は実施例1に係る肢カバー部、符号51は上部肢カバー部、符号52は下部肢カバー部、符号53は肢カバー底部、符号60は実施例2に係る肢カバー部、符号61は肢カバー部本体、符号62は肢カバー底部、符号70は実施例3に係る下部肢カバー部、符号71は内カバー部本体、符号72は内カバー底部、符号73は外カバー部、符号74は下部肢カバー係着面ファスナー、符号80は肢部ベルト、符号81は肢部ベルト本体、符号82は肢部ベルト係着部、符号83は肢部ベルト連結紐、である。
そして、図2、図4および図5において、点線部分に付した符号イ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘ、ト、チ、チ、チ、チ、リ、ヌ、ル、ヲ、ワ、カ、ヨ、タ、レ、ソ、ツ、ネ、ナ、ラ、ム、ウ、ノ、オ、ク、ヤ、マ、ケ、フ、コ、エ、テは各縫着箇所を示している。また、一点鎖線は山折り線を示し、長破線は谷折り線を示している。
まず、実施例1に係るセパレート型犬用レインコート1について、図1および図2を基に説明する。
セパレート型犬用レインコート1は、上衣10、下衣20、下衣20を犬の胸部から吊り下げるサスペンダー18a、尻尾カバー部30、頭カバー部40、4本の実施例1に係る肢カバー部50(以下、「肢カバー部50」という。)、それぞれの肢カバー部50に連結される肢部ベルト80から構成されていて、所定の箇所が縫着されることにより形成されている。
1枚の布が型抜きされた上衣10の上衣本体11は略矩形を呈し、その上辺中央から胸部布111が二段に突き出したようになっていて、二段目の根本には略楕円形の前肢挿通孔12、12が貫設されている。そして、上衣本体11の中央部は腹部布112となっていて左右が重ね合わせ部113、113となっている。上衣本体11の中央部には下方に開放するように上下方向に切れ込みが入れられ小便排出孔23が形成されている。この小便排出孔23は後述する下衣本体21の中央部にも形成されていて、上下に細長い小便排出孔23により犬にセパレート型犬用レインコート1を着装させたときには大小便の排出が可能となる。そして、腹部布112の左側の重ね合わせ部113の表面には上下方向に1本の上衣係着雌型面ファスナー13が縫着され、上衣係着雌型面ファスナー13の近傍の裏面には雌型面ファスナーが縫着されて上衣・頭カバー係着部17が形成されていて、右側の重ね合わせ部113の裏面には左右方向に4本の上衣係着雄型面ファスナー14が縫着されている。また、二段階に突き出した上衣本体11の一段目と二段目が形成するコーナー同士(符号イとイ、符号ロとロ)を縫い合わせることにより上衣10が形成される。
なお、重ね合わせ部113、113の面ファスナーの取り付け方向を一方は左右方向とし他方は上下方向とすることで重ね合わせ幅の微妙な調整が可能となる。このことは後述する下衣20の重ね合わせ部212でも同様である。
サスペンダー18aは細長い帯状を呈し、その両端は二股に分かれていてそれぞれの先端部には雌型面ファスナーが縫着されて連結帯係着部19bが形成されている。また、二股に分かれている部分をゴムが編み込まれた伸縮材で構成している。なお、実施例では伸縮材としてゴム紐と布製帯を連設しているが、ゴム紐のみでも良く、他の伸縮材を使用しても良いことは勿論である。
1枚の布が型抜きされた下衣20の下衣本体21は略矩形を呈し、その下辺中央は下側に向けて略三角形を形成するように膨らんだ形状となっている。そして、下衣本体21の中央部には下方に開放するように上下方向に切れ込みが入れられ小便排出孔23が形成されている。この上下に細長い小便排出孔23により犬にセパレート型犬用レインコート1を着装させたときには大小便の排出が可能となる。また、小便排出孔23の両脇には略楕円形の後肢挿通孔22、22が貫設されている。そして、下衣本体21の中央部は腹部布211となっていて左右が重ね合わせ部212、212となっている。左側の重ね合わせ部212の表面には上下方向に1本の下衣係着雌型面ファスナー24が縫着され、下衣係着雌型面ファスナー24の上部近傍の裏面には雌型面ファスナーが縫着されて下衣・尻尾カバー係着部26が形成される。そして、右側の重ね合わせ部212の裏面には左右方向に3本の下衣係着雄型面ファスナー25が縫着されている。また、下衣本体21の上辺近傍に沿って雄型面ファスナーが略等間隔に4箇所縫着されてサスペンダー係着部19a、19a、・・が形成されている。
尻尾カバー部30を構成する尻尾カバー本体31の形状は本来、下に凸の半円状であるが、説明の便宜上、上下方向に二分割したものを示している。そして、直線状の左右辺同士(符号ワとワ)を縫着して下に凸の半円状に形成され、さらに、曲線状の辺同士(符号カとカ)を縫着することにより袋状となって尻尾カバー部30が形成される。なお、曲線状の辺同士の上部は縫着しないことにより、小便排出孔23の一部となる。そして、尻尾カバー本体31の上辺と下衣本体21の下辺同士(符号ルとル、符号ヲとヲ)を縫着することにより、下衣20と尻尾カバー部30は一体となる。
頭カバー部40は、頭頂部布43、後頭部布44、首筋部布45、耳部布46、46、および口部布47の布片から構成されていて、頭頂部布43、後頭部布44および首筋部布45は上下辺が外側に向けて湾曲し上部に向けて広がる略台形状を呈していて、耳部布46、46および口部布47は門型形状となっている。そして、略台形状の布片を左右方向の山折り線に沿って略直角に折り曲げることにより、頭頂部布43、後頭部布44および首筋部布45が区分されるとともに、頭頂部布43および後頭部布44には上下方向に3本の芯棒42が内挿されていて、この芯棒42には合成樹脂製の形状保持芯が使用されている。なお、上下方向に内挿される芯棒42に代えて、あるいはさらに加えて、頭頂部布43の上辺縁に沿って芯棒を内挿しても良い。この芯棒42により、頭頂部布43および後頭部布44の成す角度が略直角となるように保持される。また、後頭部布44および首筋部布45の境界部分には横長のリード紐挿通孔48が貫設されている。
門型の布片の左右に位置する耳部布46、46は略矩形であって、互いに向き合う隅部は円弧状に切り取られた形状を呈し、口部布47は耳部布46、46を連結している矩形の布となっている。そして、頭頂部布43の左右辺(符号ヨ、レの部分)に耳部布41の上辺(符号ヨ、レの部分)がそれぞれ縫着され、後頭部布44の左右辺(符号タ、ソの部分)に耳部布46の左辺および右辺(符号タ、ソの部分)がそれぞれ縫着されて、頭カバー部40が立体的な形状に形成される。このように頭カバー部40を構成する各布が互いに縫着されることにより、頭頂部布43が図2の表側方向に湾曲して鍔部41が形成されるとともに、頭カバー部40は、図面の裏側方向と頭頂部布43および口部布47の上辺の間の部分が開放された袋状に形成される。
そして、口部布47の下辺(符号ハの部分)が上衣10の符号ハの部分と縫着されることにより、頭カバー部40は上衣10に対し回動自在に固着される。
肢カバー部50(以下、「肢カバー部50」という。)は、略矩形の上部肢カバー部51と略矩形の下部肢カバー部52と犬の足裏の形状に合わせて略円形の肢カバー底部53から構成されている。
略矩形の上部肢カバー部51の左辺と右辺同士(符号ツとツの部分)が縫着されて略円筒状に形成され、その上部が上衣10の前肢挿通孔12の周りに沿って縫着されて(符号ニとニの部分、符号ホとホの部分)、上部肢カバー部51と上衣10が一体となり、上部肢カバー部51の上部が下衣20の後肢挿通孔22の周りに沿って縫着されて(符号リとリの部分、符号ヌとヌの部分)、上部肢カバー部51と下衣20が一体となる。
実施例1に係る下部肢カバー部52は雨靴として使用できるようになっている。下部肢カバー部52の下部には略円形の肢カバー底部53が縫着され(符号ナとナの部分)、略矩形の下部肢カバー部52は円筒状に重ね合わされていて、犬の大きさに合わせて重ね合わせ部分(符号ネとネの部分)を縫着しても良いし、防水テープ等で止めるようにしても良い。なお、実施例では、下部肢カバー部52をビニール製とし、肢カバー底部53については耐スリップ性を具えたゴム製としている。
肢部ベルト80は、帯状の肢部ベルト本体81、肢部ベルト本体81の両端部に縫着される一対の肢部ベルト係着部82および肢部ベルト本体91の中間部に固着された紐状の肢部ベルト連結紐83から構成されていて、肢部ベルト連結紐83の先端は、肢カバー部50に縫着されている。なお、実施例では、肢部ベルト本体81をゴム入りの布とし、肢部ベルト係着部82を雌雄一対の面ファスナーとしている。
上述のようにしてセパレート型犬用レインコート1は構成されるが、構成部材の固着方法としては、実施例に示す縫着以外に、糊着、融着、溶着であっても良いことは勿論である。
つぎに、セパレート型犬用レインコート1の着装手順例について説明する。着装手順例は以下の通りである。
(1)下衣20の背中部の係着状態を解除して押し広げ、後肢挿通孔22に連通する上部肢カバー部51、51に犬の後肢を挿入するとともに尻尾カバー部50に犬の尻尾を挿入して、下衣20を犬の腹部から背中を包み込むように重ね合わせ部212を互いに重ね合わせて下衣係着雌型面ファスナー24と下衣係着雄型面ファスナー25とを係着させる。
(2)サスペンダー18aを犬の胸部に捲回し、その両端部にある連結帯係着部19bを下衣20の連結帯係着部19bに係着させる。これにより下衣20は犬の後半身に密着する。
(3)上衣10の背中部の係着状態を解除して押し広げ、前肢挿通孔12に連通する上部肢カバー部51、51に犬の前肢を挿入し、吊着帯15を犬の首筋部に捲回させて係着させる。これにより、犬の前肢が前肢の上部肢カバー部51から外れ難くなる。
(4)上衣10を下衣20をも包み込むようにして犬の腹部から背中を包み込んで重ね合わせ部113を互いに重ね合わせて上衣係着雌型面ファスナー13と上衣係着雄型面ファスナー14とを係着させる。
(5)犬の前面にぶら下がった状態となっている頭カバー部40を、犬の頭部を押し込むようにして回動させ、首筋部布45を上衣10の犬の頭部側に重置させて、上衣・頭カバー係着部17同士を係着させる。そして、必要に応じて、犬の視界を妨げないように頭カバー部40の鍔部41の形を整える。また、鍔部41に内挿された曲折自在の芯棒により、降水の強いときには鍔部を下げて犬の顔面が濡れるのを防ぎ、降水の弱いときには鍔部を上げて犬の視界を広げることができる。
なお、犬にリード紐を使用する場合には、この手順(4)において、リード紐を犬の首輪に連結し、その先端部をリード紐挿通孔48に挿通させれば良い。また、セパレート型犬用レインコート1の上からハーネスを使用する場合には、ハーネスを上衣10にのみ掛かるようにする。
(6)さらに、犬の四肢に下部肢カバー部52、52、・・を履かせて、下部肢カバー部52の上から上部肢カバー部51を被せ、上部肢カバー部51または下部肢カバー部52に肢部ベルト連結紐83を介して連結している肢部ベルト80を被せた部分の外周面に捲回させて、犬の四肢を肢カバー部50の上から締め付ける。
これにより、セパレート型犬用レインコート1は犬が激しい動きをしてもその動きに上衣10および下衣20が互いに独立して追随し、その位置がずれることがなくなる。
なお、上記手順を逆に行うことにより、セパレート型犬用レインコート1を犬から脱がせることができる。
また、犬がセパレート型犬用レインコート1を着装中に便意を催した場合には、図1の一点鎖線で示すように尻尾カバー部30の先端の下衣・尻尾カバー係着部26と下衣20の下衣・尻尾カバー係着部26同士を係着させると、犬の大小便排出部が剥き出しになり、セパレート型犬用レインコート1を汚すことなく犬が用を足すことができる。
つぎに、実施例2に係るセパレート型犬用レインコート2について、図3および図4を基に説明するが、セパレート型犬用レインコート2は前述したセパレート型犬用レインコート1に構成要素の多くが共通しているので、主に、異なる構成要素について説明する。
セパレート型犬用レインコート2は、上衣10、下衣20、上衣10と下衣20とを連結する4本の連結帯18b、尻尾カバー部30、頭カバー部40、4本の実施例2に係る肢カバー部60(以下、「肢カバー部60」という。)、それぞれの肢カバー部60に連結される肢部ベルト80から構成されていて、所定の箇所が縫着されることにより形成されている。
1枚の布が型抜きされた上衣10の上衣本体11は略矩形を呈し、その上辺中央から胸部布111が二段に突き出したようになっていて、二段目の根本には略楕円形の前肢挿通孔12、12が貫設されている。そして、上衣本体11の中央部は腹部布112となっていて左右が重ね合わせ部113、113となっている。上衣本体11の中央部には下方に開放するように上下方向に切れ込みが入れられ小便排出孔23が形成されている。この小便排出孔23は後述する下衣本体21の中央部にも形成されていて、上下に細長い小便排出孔23により犬にセパレート型犬用レインコート1を着装させたときには大小便の排出が可能となる。左側の重ね合わせ部113の表面には上下方向に1本の上衣係着雌型面ファスナー13が縫着されるとともに、端縁部に沿って重ね合わせ部係着線ファスナー114が縫着され、上衣係着雌型面ファスナー13の近傍の裏面には雌型面ファスナーが縫着されて上衣・頭カバー係着部17が形成される。さらに、右側の重ね合わせ部113の裏面には左右方向に4本の上衣係着雄型面ファスナー14が縫着されるとともに、上衣係着雄型面ファスナー14の左側端部に沿って、重ね合わせ部係着線ファスナー114が縫着されている。そして、二段階に突き出した上衣本体11の一段目と二段目が形成するコーナー同士(符号イとイ、符号ロとロ)を縫い合わせることにより上衣10が形成される。
なお、重ね合わせ部113、113の面ファスナーの取り付け方向を一方は左右方向とし他方は上下方向とすることで重ね合わせ幅の微妙な調整が可能となる。このことは後述する下衣20の重ね合わせ部212でも同様である。
一対の吊着帯15については実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
伸縮材で形成される連結帯18は上下に細長い矩形を呈していて、その下端には雌型面ファスナーが縫着されて連結帯係着部19が形成され、他端は上衣本体11の下辺近傍に略等間隔に縫着されている(符号チとチ、符号チとチ、符号チとチ、符号チとチ)。なお、実施例では伸縮材としてゴム紐と布製帯を連設しているが、ゴム紐のみでも良く、他の伸縮材を使用しても良いことは勿論である。
1枚の布が型抜きされた下衣20の下衣本体21は略矩形を呈し、その下辺中央は下側に向けて略三角形を形成するように膨らんだ形状となっている。そして、下衣本体21の中央部は下方に開放するように上下方向に切れ込みが入れられ小便排出孔23が形成されている。また、小便排出孔23の両脇には略楕円形の後肢挿通孔22、22が貫設されている。そして、下衣本体21の中央部は腹部布211となっていて左右が重ね合わせ部212、212となっている。左側の重ね合わせ部212の表面には上下方向に1本の上衣係着雌型面ファスナー24が縫着されるとともに、端縁部に沿って重ね合わせ部係着線ファスナー213が縫着され、下衣係着雌型面ファスナー24の上部近傍の裏面には雌型面ファスナーが縫着されて下衣・尻尾カバー係着部26が形成される。そして、右側の重ね合わせ部212の裏面には左右方向に3本の下衣係着雄型面ファスナー25が縫着されるとともに、下衣係着雄型面ファスナー25の左側端部に沿って重ね合わせ部係着線ファスナー213が縫着されている。また、下衣本体21の上辺近傍に沿って雄型面ファスナーが略等間隔に縫着されて連結帯係着部19、19、・・が形成されている。
尻尾カバー部30および頭カバー部40については、実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
肢カバー部60は肢カバー部本体61および肢カバー底部62から構成されている。肢カバー部本体61は縦長の下に向かってその幅が徐々に狭まった略台形を呈していて、その左辺と右辺(符号ラの部分)が縫着されて略円筒状に形成される。肢カバー底部62は五角形の布片であって、その中心線に沿って谷折りされ、符号ノ同士および符号オ同士が縫着されて筒状に形成される。そして、略円筒状に形成された肢カバー部本体61の下端部(符号ム、ウの部分)と筒状に形成された肢カバー底部62の上部(符号ム、ウの部分)が縫着されて肢カバー部60が形成される。そして、肢カバー部50の上部が上衣10の前肢挿通孔12の周りに沿って縫着されて(符号ニとニ、符号ホとホ)肢カバー部50と上衣10が一体となり、肢カバー部50の上部が下衣20の後肢挿通孔22の周りに沿って縫着されて(符号リとリ、符号ヌとヌ)肢カバー部50と下衣20が一体となる。
なお、実施例では、肢カバー部60が犬の爪先まで被包するようになっているが、肢全体を被包することなく、例えば七分ズボンのように犬の爪先を剥き出しにするようにしても良い。
なお、肢部ベルト80についても、実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
上述のようにしてセパレート型犬用レインコート2は構成されるが、固着方法としては、実施例に示す縫着以外に、糊着、融着、溶着であっても良いことは勿論である。
つぎに、セパレート型犬用レインコート2の着装手順例について説明する。着装手順例は以下の通りである。
(1)上衣10の背中部の係着状態を解除して押し広げ、前肢挿通孔12に連通する上部肢カバー部51、51に犬の前肢を挿入し、吊着帯15を犬の首筋部に捲回させて係着させる。これにより、犬の前肢が前肢の上部肢カバー部51から外れ難くなる。
(2)下衣20の背中部の係着状態を解除して押し広げ、後肢挿通孔22に連通する肢カバー部50、50に犬の後肢を挿入するとともに尻尾カバー部50に犬の尻尾を挿入して、下衣20を犬の腹部から背中を包み込むように重ね合わせ部212を互いに重ね合わせて下衣係着雌型面ファスナー24と下衣係着雄型面ファスナー25とを係着させる。この際、必要に応じて重ね合わせ部係着線ファスナー213同士を係着させても良い。
(3)上衣10を下衣20をも包み込むようにして犬の腹部から背中を包み込んで重ね合わせ部113を互いに重ね合わせて上衣係着雌型面ファスナー13と上衣係着雄型面ファスナー14とを係着させ、上衣10に固着されたそれぞれの連結帯18を伸ばすようにして下衣20の連結帯係着部19に係着させる。
(4)犬の前面にぶら下がった状態となっている頭カバー部40を、犬の頭部を押し込むようにして回動させ、首筋部布45を上衣10の犬の頭部側に重置させて、上衣・頭カバー係着部17同士を係着させる。そして、必要に応じて、犬の視界を妨げないように頭カバー部40の鍔部41の形を整える。また、鍔部41に内挿された曲折自在の芯棒により、降水の強いときには鍔部を下げて犬の顔面が濡れるのを防ぎ、降水の弱いときには鍔部を上げて犬の視界を広げることができる。
なお、犬にリード紐を使用する場合には、この手順(4)において、リード紐を犬の首輪に連結させ、その先端部をリード紐挿通孔48に挿通させれば良い。また、セパレート型犬用レインコート1の上からハーネスを使用する場合には、ハーネスを上衣10にのみ掛かるようにする。
(5)さらに、それぞれの肢カバー部50に肢部ベルト連結紐83を介して連結している肢部ベルト80を肢カバー部50の外周面に捲回させて、犬の四肢を肢カバー部50の上から締め付ける。
なお、上記手順を逆に行うことにより、セパレート型犬用レインコート2を犬から脱がせることができる。
つぎに、実施例3に係るセパレート型犬用レインコートについて、主に、図5を基に説明するが、実施例3はセパレート型犬用レインコート1に係る肢カバー部50の下部肢カバー部52のみを変えたものであり、ここでは、実施例3に係る下部肢カバー部70(以下、「下部肢カバー部70」という。)についてのみを説明することとする。
下部肢カバー部70は、内カバー部本体71および内カバー底部72から構成される内カバー部と内カバー部を被包する外カバー部73とから構成されている。
前述したように、内カバー部は内カバー部本体71および内カバー底部72から構成されているが、内カバー部本体71は下に向かってその幅が徐々に狭まった略台形を呈していて、その左辺と右辺(符号クの部分)が縫着されて略円筒状に形成される。内カバー底部72は五角形の布片であって、その中心線に沿って谷折りされ、符号ケ同士および符号フ同士が縫着されて筒状に形成される。そして、略円筒状に形成された内カバー部本体71の下端部(符号ヤ、マの部分)と筒状に形成された内カバー底部72の上部(符号ヤ、マの部分)が縫着されて内カバー部が形成される。さらに、内カバー部本体71の上部には下部肢カバー係着面ファスナー74が縫着されている。
図5(b)の(b)に示すように縫製前の外カバー部73は略矩形であって、左右の辺(符号コとコ)、および左右の下のコーナー部分(符号エとエ)を縫着した後、符号エの外側に当たる部分をカットし、縫着箇所を正面にして押し潰すと(b)に示す縦に長い略矩形となる。この矩形の左右の下のコーナー部分(符号テとテ)を縫着した後、符号テの外側に当たる部分をカットすることにより袋状となった外カバー部73が形成される。なお、外カバー部73の上部にも下部肢カバー係着面ファスナー74が縫着されている。
そして、袋状の外カバー部73に袋状の内カバー部を挿入し、内カバー部の上部を図5(a)に示す長破線に沿って外側に折り返して外カバー部73の下部肢カバー係着面ファスナー74に内カバー部の下部肢カバー係着面ファスナー74を係着させることにより、下部肢カバー部70が形成される。
このように下部肢カバー部70を二重構造とすることにより、犬の足に直接接する内カバー部を肌触りの良い防水性に富んだ布製とし、外カバー部73を耐摩耗性および耐スリップ性に優れた強化ゴム製とすることができる。
下部肢カバー部70の着装手順例は、セパレート型犬用レインコート1の着装手順例の(6)と同様である。
すなわち、犬の四肢に下部肢カバー部70、70、・・を履かせて、下部肢カバー部70の上から上部肢カバー部51を被せ、上部肢カバー部51または下部肢カバー部70に肢部ベルト連結紐83を介して連結している肢部ベルト80を被せた部分の外周面に捲回させて、犬の四肢を肢カバー部50の上から締め付ける。
1 実施例1に係るセパレート型犬用レインコート
2 実施例2に係るセパレート型犬用レインコート
10 上衣
113 重ね合わせ部
12 前肢挿通孔
13 上衣係着雌型面ファスナー
14 上衣係着雄型面ファスナー
15 吊着帯
16 吊着帯係着部
17 上衣・頭カバー係着部
18 連結帯
19 連結帯係着部
20 下衣
212 重ね合わせ部
22 後肢挿通孔
23 小便排出孔
24 下衣係着雌型面ファスナー
25 下衣係着雄型面ファスナー
26 下衣・尻尾カバー係着部
30 尻尾カバー部
40 頭カバー部
41 鍔部
42 芯棒
43 頭頂部布
44 後頭部布
45 首筋部布
46 耳部布
47 口部布
50 実施例1に係る肢カバー部
51 上部肢カバー部
52 下部肢カバー部
53 肢カバー底部
52 肢カバー底部
60 実施例2に係る肢カバー部
70 実施例3に係る下部肢カバー部
71 内カバー部本体
72 内カバー底部
73 外カバー部
80 肢部ベルト

Claims (11)

  1. 犬の前半身である胸部、腹部および背中部を覆い背中部側で開閉自在に重ね合わされて係着される上衣と、
    犬の後半身である尻部を覆い背中部側で開閉自在に重ね合わされて係着される下衣と、
    犬の頭頂部、耳部、喉部および首筋部を覆い前記上衣の胸部にその喉部が固着される頭カバー部と、
    犬の尻尾を被包し前記下衣の尻尾側に固着される尻尾カバー部と、
    犬の肢部を被包し前記上衣および前記下衣に固着される4つの肢カバー部と、からなり、
    前記上衣は前記下衣を外側から覆うとともに該下衣は犬の前半身から吊り下げられ、
    前記上衣の犬の胸部をカバーする部分は犬の首筋部から吊着する着脱自在の吊着帯を具え、
    前記上衣および前記下衣には前記肢カバー部内に連通する肢挿入孔が貫設され、
    前記頭カバー部の頭頂部は犬の目よりも前方に突出する鍔部を具え、該鍔部にはその形状を保持する曲折自在の芯棒が前後方向および/または該鍔部外周に沿って内挿され、該頭カバー部の首筋部は犬の尻尾側に延伸して前記上衣の犬の頭部側に重置されるとともに該上衣に対し着脱自在に係着される、ことを特徴とするセパレート型犬用レインコート。
  2. 前記下衣は犬の胸部を捲回する着脱自在のサスペンダーにより犬の前半身から吊り下げられる、ことを特徴とする請求項1に記載のセパレート型犬用レインコート。
  3. 前記サスペンダーは少なくとも犬の胸部を捲回する部分を除き長手方向に伸縮可能な伸縮材で構成され、その両端は前記下衣の外側に雌雄一対の係着具を介して着脱自在に係着される、ことを特徴とする請求項2に記載のセパレート型犬用レインコート。
  4. 前記上衣と前記下衣とは連結帯により着脱自在に連結されることにより、該下衣は該上衣を介して犬の前半身から吊り下げられる、ことを特徴とする請求項1に記載のセパレート型犬用レインコート。
  5. 前記連結帯は長手方向に伸縮可能な伸縮材で構成され、その一端は前記上衣の内側に固着されその他端は前記下衣の外側に雌雄一対の係着具を介して着脱自在に係着される、ことを特徴とする請求項4に記載のセパレート型犬用レインコート。
  6. 前記尻尾カバー部の先端部と前記上衣または前記下衣の犬の背中側とは着脱自在に係着され、該下衣および該上衣の犬の腹部に接する部分には犬の小便排出部に対置する位置に小便排出孔が貫設され、該小便排出孔は犬の大便排出部に対置する位置まで延伸している、ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコート。
  7. 前記肢カバー部は犬の肢の上部を被包する上部肢カバー部と犬の肢の下部および爪先まで被包する下部肢カバー部とからなり、該上部肢カバー部は該下部肢カバー部を外側から覆い、該該上部肢カバー部および該下部肢カバー部との重ね合わせ部分には犬の肢部を締め付ける着脱自在の肢部ベルトが捲回される、ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコート。
  8. 前記下部肢カバー部は耐摩耗性および耐スリップ性を有する外カバー部と防水性を有する内カバー部の二重構造になっている、ことを特徴とする請求項7に記載のセパレート型犬用レインコート。
  9. 前記肢カバー部の先端部は犬の爪先まで被包し、該肢カバー部の犬の足首に対置する位置には犬の肢部を締め付ける着脱自在の肢部ベルトが捲回される、ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコート。
  10. 前記上衣および前記下衣の重ね合わせ部分は雌雄一対の面ファスナーで開閉自在に係着され、該重ね合わせ部分の内、犬の身体に接する内側には複数条の雄型面ファスナーが左右方向に固着され、外側には雌型面ファスナーが前後方向に固着されている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のセパレート型犬用レインコート。
  11. 前記重ね合わせ部分の外側に位置する端縁部は該重ね合わせ部分の内側に線ファスナーを介して開閉自在に係着されている、ことを特徴とする請求項10に記載のセパレート型犬用レインコート。
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