JP4428094B2 - 画像記録制御装置及び画像形成システム - Google Patents

画像記録制御装置及び画像形成システム Download PDF

Info

Publication number
JP4428094B2
JP4428094B2 JP2004065537A JP2004065537A JP4428094B2 JP 4428094 B2 JP4428094 B2 JP 4428094B2 JP 2004065537 A JP2004065537 A JP 2004065537A JP 2004065537 A JP2004065537 A JP 2004065537A JP 4428094 B2 JP4428094 B2 JP 4428094B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image recording
image
output
data
print data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004065537A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005258544A (ja
Inventor
淳一 清水
裕義 上條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2004065537A priority Critical patent/JP4428094B2/ja
Publication of JP2005258544A publication Critical patent/JP2005258544A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4428094B2 publication Critical patent/JP4428094B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

本発明は、印刷データに基づいて画像を記録材料上に記録する複数の画像記録装置が接続可能に構成された画像記録制御装置及び画像形成システムに関する。
従来の印刷(例えばオフセット印刷)では、写植等の紙焼き(印画紙)、版下、網ネガ、網ポジ、PS版(刷版)等の中間成果物を生成し、これら中間成果物を元に印刷や製本等を行っていた。近年、DTP(DeskTop Publishing /Prepress)の普及によって、DTPデータから直接印刷する「ダイレクト印刷」または「オンデマンド印刷」が知られている。DTPでは、ページレイアウトをコンピュータ上で処理して得た印刷データを印画紙や製版フィルム等に形成し、これに基づいて刷版を作成して印刷する処理が普及している。また、中間成果物を生成せずに電子データにより直接刷版を形成するCTP(Computer To Plate)も注目されている。このような印刷処理に用いることが可能なものとして、プリンタ装置や複写装置等の印刷機能を備えた画像記録装置が知られている。近年の画像記録装置は、画質向上が高まると共にカラー化され、例えば、電子写真プロセス(ゼログラフィ)を用いたカラープリンタ装置は、高品質かつ高速な画像記録が可能である。この画像記録装置では、印刷データを受け取り刷版等を生成せずに印刷物を出力することができる。
図8は、従来の画像記録システムの概略図である。図8(A)に全体構成図を示すように、画像記録システムは、画像記録装置11と、画像記録装置11に印刷データを渡し印刷指示をするDFE(Digital Front End Processor)装置とから構成されている。また、図8(B)にはデータの流れを示した。
DFE装置は、描画機能とプリンタコントローラ(印刷制御装置)機能とを備えており、例えばページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述された印刷データをクライアント端末から順次受け取り、この印刷データをラスターイメージに変換(RIP処理;Raster Image Process)し、さらにRIP処理済みのイメージデータ及び印刷枚数や用紙サイズ等の印刷制御情報(ジョブチケット)を画像記録装置11に送り、画像記録装置11のプリントエンジンや用紙搬送系を制御して、画像記録装置11に印刷処理を実行させる。すなわち、画像記録装置11の印刷動作は、DFE装置によるプリンタコントローラによって制御される。印刷データは、カラー印刷用の基本色の、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の3色と、ブラック(K)とを合わせた4色(YMCK)分が画像記録装置11に送られる。
画像記録装置11は、電子写真プロセスを利用して画像を印刷用紙に記録するもので、IOT(Image Output Terminal)モジュール12、IOTモジュール12に連結されたフィードモジュール(FM;Feeder Module;給紙モジュール)15、出力モジュール17、タッチパネル等を含んで各種データの入力支援をするためのユーザインターフェース装置18、を備えている。IOTモジュール12は、YMCK分のトナーカートリッジ24が搭載されたトナー供給部22と、IOTコア部20とを有する。IOTコア部20は、光走査装置や感光体ドラム等を有するプリントエンジン(印字ユニット)30を色毎でかつベルト回転方向に一列に配置した所謂タンデム構成になっており、プリントエンジン30を制御する電気回路等を収容する電気系制御収納部39を備えている。IOTコア部20では、感光体ドラム上のトナー像を中間転写ベルト43に転写(1次転写)することにより、YMCKの各色トナー像が中間転写ベルト43に多重転写される。中間転写ベルト43上に転写された画像(トナー像)は、所定のタイミングでフィードモジュール15から搬送されてきた印刷用紙上に転写され(2次転写)、定着器(Fuser)70によりトナー像が用紙上に溶融定着される。その後、排紙処理装置72を経由して機外へ排出される。また、両面印刷時には、片面に印刷済みの用紙が排紙トレイ(スタッカ)74に一時的に保持され、排紙トレイ74から引き出され、反転搬送路49を介して反転されて再度IOTコア部20に渡される。
このシステムを用いた場合、画像記録処理(プリント処理)の高性能化や高速化の要求(例えば、100枚〜200枚/分以上のカラー印刷)を実現するためには、画像記録装置の対応のみならず、RIP処理や出力側の画像記録部に対する印刷制御部分であるプリンタコントローラも高速・高性能化が必要である。
ところが、DFE装置は、クライアント端末からのPDLデータに対するRIP処理だけでなく、印刷ジョブに従ったページ再配置(昇順/降順の並び替え、両面印刷時の処理ページ順決定、フィニッシャ対応の位置づらし等)や、プリントエンジンや定着器等の出力側の処理特性に応じたデータ変換(例えばグレイバランスや色ズレ校正等)等の、付加処理も実行するようになっている。このため、DFE装置と画像記録装置11との間を専用の通信プロトコルで接続した専用かつ独立の装置構成を採用していた。
しかしながら、この構成は、専用の装置を個別に用意する必要があり、システム全体がコスト高になるとともに、汎用性にかけていた。
そこで、近年、DFE装置(フロントエンドプロセッサ)及び画像記録装置の間に出力側に依存した制御を行なうプリンタコントローラ機能を備えた画像記録支援装置(バックエンドプロセッサ)を設け、当該画像記録支援装置がDFE装置から送られたイメージデータを受け取り、出力側の画像記録装置の処理特性に応じて順次イメージデータを画像記録装置へ送ると共に、画像記録装置を制御して印刷処理を行なわせるシステムも提案されている。これにより、クライアントからの要求に基づく出力形態に適合した処理やリカバリ処理等をする際に、DFE装置とは無関係に対応することができる。
ところで、上述した画像記録支援装置や、一般的なパーソナルコンピュータ等では、複数の画像記録装置を接続する形態とすることが可能であり、複数の画像記録装置を使い分けることができる。
例えば、1ページから500ページまでの印刷ジョブを、1から250ページまでのジョブと251ページから500ページまでのジョブの2つに分割して負荷を分散させることは、一般によく知られている。
また、従来、コンピュータに並列に接続された複数の画像形成装置を、その種類、性能や負荷に応じて活用することを目的として、コンピュータにカラー画像形成装置及び白黒画像形成装置を並列に接続しておき、コンピュータからカラーページ及び白黒ページを含む印刷ジョブが出力されると、カラー画像形成装置によってジョブを示すPDLデータを展開し、展開後のデータに基づいて各ページについてカラーページか否かを判定し、カラーページについてのみ画像形成すると共に、判定結果を白黒画像形成装置に送り、白黒ページについては白黒画像形成装置によって画像形成するようにした技術があった(例えば、特許文献1参照)。
一方、複数の画像記録装置が接続されているため、画像記録支援装置やパーソナルコンピュータでは、出力するイメージデータの量も増大することになり、イメージデータの出力処理の高速化が望まれている。
特開2000−112688号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の技術によれば、印刷ジョブ単位で複数の画像記録装置を活用することはできるが、複数の画像記録装置に対するイメージデータの出力を高速に行うことについては何ら考慮されていない、という問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、複数の画像記録装置に対する印刷データの出力処理を高速化することができる画像記録制御装置及び画像形成システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項記載の発明は、印刷データに基づいて画像を記録材料上に記録する複数の画像記録装置が接続可能に構成された画像記録制御装置であって、接続された複数の前記画像記録装置の何れかに選択的に前記印刷データを出力する出力手段と、複数の前記画像記録装置にそれぞれ異なる前記印刷データを出力すると共に、前記複数の画像記録装置の少なくとも1つに前記印刷データを複数回出力する際に、何れかの画像記録装置への前記印刷データの各出力回のインターバル期間が所定期間を越えるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記インターバル期間が所定期間を超えると判断された場合には、前記何れかの画像記録装置のインターバル期間に他の前記画像記録装置への前記印刷データの出力を行なうように前記出力手段を制御する制御手段と、を備えている。
ここで、画像記録装置のインターバル期間の長さに拘わらず、当該インターバル期間に他の画像記録装置に印刷データを出力してしまうと、前記何れかの画像記録装置のインターバル期間が短い場合には、当該何れかの画像記録装置は、インターバル期間が終了してから他の画像記録装置に対する印刷データの出力が終了するまで待機することになる。このような新たな待機期間の発生は、却って複数の画像記録装置に対する印刷データの出力処理の高速化を妨げることになる。
よって、本発明では、複数の前記画像記録装置にそれぞれ異なる前記印刷データを出力する際に、何れかの画像記録装置への前記印刷データの出力時における前記印刷データのインターバル期間が所定期間を越えるか否かが判断され、前記インターバル期間が所定期間を超えると判断された場合には、当該何れかの画像記録装置のインターバル期間に他の前記画像記録装置への前記印刷データの出力を行なうように前記出力手段が制御手段により制御される。
なお、上記所定期間としては、他の画像記録装置への印刷データの出力を実行可能とみなすことができる期間等を適用することができる。
このように、請求項記載の発明によれば、印刷データに基づいて画像を記録材料上に記録する複数の画像記録装置が接続可能に構成されると共に、接続された複数の前記画像記録装置の何れかに選択的に前記印刷データを出力する出力手段を備え、複数の前記画像記録装置にそれぞれ異なる前記印刷データを出力すると共に、前記複数の画像記録装置の少なくとも1つに前記印刷データを複数回出力するに際し、何れかの画像記録装置への前記印刷データの各出力回のインターバル期間が所定期間を越えるか否かを判断し、前記インターバル期間が所定期間を超えると判断された場合には、前記何れかの画像記録装置のインターバル期間に他の前記画像記録装置への前記印刷データの出力を行なうように制御するので、複数の画像記録装置に対する印刷データの出力処理を高速化することができる。
また、本発明は、請求項に記載の発明のように、複数の前記画像記録装置にそれぞれ異なる前記印刷データを出力する際に、各画像記録装置のそれぞれに固有の画像記録速度を示す情報及び前記印刷データに含まれる前記記録材料のサイズを示す情報に基づいて、前記各画像記録装置の前記判断手段で判断されるインターバル期間をそれぞれ導出する導出手段を更に備えたものとすることもできる。これにより、インターバル期間を各画像記録装置に固有の速度情報に基づいて高精度に導出することができ、複数の画像記録装置に対する印刷データの出力処理を高速化することができる。
さらに、本発明の判断手段は、記録材料のサイズが大きくなると、画像記録に要する期間が長くなる点に着目し、請求項記載の発明のように、前記何れかの画像記録装置において前記画像を記録する前記記録材料のサイズが所定サイズよりも大きい場合に、当該画像記録装置の前記インターバル期間が所定期間を越えると判断するようにすることもできる。
これによれば、複雑な演算を行なうことなく、印刷データに含まれる記録材料のサイズを用いて容易にインターバル期間が所定期間を超えるか否かを判断することが可能であり、複数の画像記録装置に対する印刷データの出力処理を容易に高速化することができる。
なお、例えば、接続された画像記録装置の各々に固有の情報に応じて、接続された画像記録装置毎に前記所定サイズを設定することにより、複数の画像記録装置に対する印刷データの出力処理を容易かつ高精度に高速化することができる。
また、本発明の判断手段は、請求項記載の発明のように、前記何れかの画像記録装置において前記画像を記録する前記記録材料の材質が所定の材質である場合に、当該画像記録装置の前記インターバル期間が所定期間を越えると判断するようにすることもできる。
これによれば、複雑な演算を行なうことなく、印刷データに含まれる記録材料の種類を用いて容易にインターバル期間が所定期間を超えるか否かを判断することが可能であり、複数の画像記録装置に対する印刷データの出力処理を容易に高速化することができる。
なお、上記所定の材質としては、熱によって変形しやすいために、普通紙よりも低温で長い時間をかけて定着処理を行なう必要があるOHPシート等があげられる。
さらに、本発明の出力手段は、請求項記載の発明のように、接続された前記画像記録装置がカラー画像を記録するものである場合に、カラー画像を構成する各色毎の印刷データを出力すると共に、当該各色毎の印刷データを出力する前記画像記録装置を各色毎に独立して選択するものとすることもできる。
これによれば、異なる色の印刷データをそれぞれ異なる画像記録装置に出力することが可能である。すなわち、異なる色の印刷データであれば、同時に複数の画像記録装置に印刷データを出力することが可能であり、何れかの画像記録装置への全色分の印刷データの出力完了を待つ必要がないため、複数の画像記録装置に対する印刷データの出力処理をより効率よく高速化することができる。
一方、上記目的を達成するために、請求項6に記載の画像形成システムは、印刷データに基づいて画像を記録材料上に記録する複数の画像記録装置と、前記複数の画像記録装置に接続可能に構成された画像記録制御装置であって、接続された複数の前記画像記録装置の何れかに選択的に前記印刷データを出力する出力手段、複数の前記画像記録装置にそれぞれ異なる前記印刷データを出力すると共に、前記複数の画像記録装置の少なくとも1つに前記印刷データを複数回出力する際に、何れかの画像記録装置への前記印刷データの各出力回のインターバル期間が所定期間を越えるか否かを判断する判断手段、及び前記判断手段により前記インターバル期間が所定期間を超えると判断された場合には、前記何れかの画像記録装置のインターバル期間に他の前記画像記録装置への前記印刷データの出力を行なうように前記出力手段を制御する制御手段を有する画像記録制御装置と、を含んで構成されている。
また、上記目的を達成するために、請求項7に記載の画像形成システムは、クライアント端末から受信した印刷データをラスタデータに変換して出力するラスタデータ変換装置と、前記ラスタデータに基づいて画像を記録材料上に記録する複数の画像記録装置と、前記複数の画像記録装置に接続可能に構成された画像記録制御装置であって、接続された複数の前記画像記録装置の何れかに選択的に前記ラスタデータを出力する出力手段、複数の前記画像記録装置にそれぞれ異なる前記ラスタデータを出力すると共に、前記複数の画像記録装置の少なくとも1つに前記ラスタデータを複数回出力する際に、何れかの画像記録装置への前記ラスタデータの各出力回のインターバル期間が所定期間を越えるか否かを判断する判断手段、及び前記判断手段により前記インターバル期間が所定期間を超えると判断された場合には、前記何れかの画像記録装置のインターバル期間に他の前記画像記録装置への前記ラスタデータの出力を行なうように前記出力手段を制御する制御手段を有する画像記録制御装置と、を含んで構成されている。
以上のように、本発明の画像記録制御装置及び画像形成システムによれば、印刷データに基づいて画像を記録材料上に記録する複数の画像記録装置が接続可能に構成されると共に、接続された複数の前記画像記録装置の何れかに選択的に前記印刷データを出力する出力手段を備え、複数の前記画像記録装置にそれぞれ異なる前記印刷データを出力すると共に、前記複数の画像記録装置の少なくとも1つに前記印刷データを複数回出力する際に、何れかの画像記録装置への前記印刷データの各出力回のインターバル期間が所定期間を超えるか否かを判断し、インターバル期間が所定期間を超えると判断された場合には、何れかの画像記録装置のインターバル期間に、他の画像記録装置への印刷データの出力を行なうように出力手段を制御するので、複数の画像記録装置による印刷データの出力処理を高速化することができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔画像形成システム〕
図1は、本実施の形態に係る画像形成システムの全体概略構成を示す図である。画像形成システムは、汎用の通信プロトコルによる高速LAN(Local Area Network)を備えており、高速LANには例えばページ記述言語(PDL)で記述された電子データ(印刷データ)を入力するためのクライアント端末400,402が接続されている。クライアント端末400,402は、異なるオペレーティングシステム(OS)下で各種アプリケーションプログラムを実行可能なコンピュータである。この高速LANには、原稿の画像を読み取りその画像データを出力するスキャナ装置410も接続されている。また、高速LANには、DFE装置500,502,504,506,508、BEP(Back End Processor:バックエンドプロセッサ)装置600,602,604、電子データで直接刷版を作成するCTP装置702が接続されている。
CTP装置702で作成された刷版を用いてプレス装置710において印刷がなされる。また、このCTP装置702に並列的に(高速LANに)BEP装置600が接続される。このBEP装置600には画像形成装置11と同様の高速プリンタ746が接続される。
また、高速LANに接続されたBEP装置604の出力側には、出力機730、同様の構成の高速プリンター740,742、CTP装置700が接続されている。出力機730、高速プリンター740、742からはプリント出力がなされ、CTP装置700では刷版が作成される。また、DFE装置502は、BEP装置602を介して同様の構成のプリンタプルーファ720,722に接続されている。プリンタプルーファ720,722は印刷のための出力確認用のものであり、画像形成装置として機能する場合がある。
また、DFE装置504は画像形成装置11と同様の高速プリンター744に接続され、DFE装置504と高速プリンター744とはオンデマンド印刷処理を担当する部門を担っている。DFE装置506は出力機732に接続され、DFE装置508は大型出力機750に接続されている。DFE装置506と出力機732からなる構成及びDFE装置508と大型出力機750からなる構成は、従来の画像形成装置の構成と同様である。
本実施の形態の画像形成システムでは、CTPと、POD(プリントオンデマンド)の機能を有する装置を同一のシステム内に混在可能な構成である。これは、本実施の形態にかかるBEP装置が、クライアントからの印刷データがラスタデータに変換(RIP処理)された後のデータを、各種処理する機能を備えているためである。
〔構成例〕
上記構成による画像形成システムにおいて、本発明の実施形態について説明を簡単にするために、刷版を作成して印刷する構成と、刷版作成なしに印刷する構成との代表例を、一実施形態として説明する。すなわち、クライアント端末400、DFE装置500、CTP装置702、及びプレス装置710の装置を利用して画像を形成する場合の構成A、クライアント端末400、DFE装置500、BEP装置600、及び高速プリンタ746(画像形成装置11)の装置を利用して画像を形成する場合の構成B、について説明する。
なお、DFE装置500は、クライアント端末400からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能を備えるが、本実施の形態では、高速プリンタ746(画像形成装置11)に依存した印刷制御機能を果たすプリンタコントローラ機能を要求しない。すなわち、DFE装置500は、主にRIP処理の機能のみを有する構成でよい。
図2は、本発明に係る画像形成システムの一実施形態を示す図である。すなわち、クライアント端末400で印刷指示した画像をDFE装置500でRIPして、CTP装置702で刷版を作成した後にプレス装置710で印刷する構成Aと、RIPされた画像をBEP装置600を介して高速プリンタ746(画像形成装置11)で印刷する構成Bとを本発明に係る画像形成システムの一実施形態として説明する。図2(A)は本実施形態で構成Aと構成Bからなるシステム構成の概略を示し、図2(B)は、構成Bによる接続例を示している。
〔構成A〕
構成Aは、刷版を作成するCTP装置702と、このCTP装置702に印刷データを出力し刷版作成の指示をするDFE装置500と、CTP装置702で作成された刷版を用いて印刷するプレス装置710と、からシステムを構成する。
この構成Aは、従来の印刷処理と同様のため、詳細な説明を省略するが、DFE装置500は、フロントエンドプロセッサ(FEP:Front End Processor)部や、フロントエンジンによるROP(Raster OPeration)処理によりクライアント端末400からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能を備える。そして、DFE装置500では、刷版を作成するために、主にRIP処理のみを実行する。このRIP処理されたラスタ画像(圧縮画像)のラスタデータにより、CTP装置702で刷版が作成される。このCTP装置702で作成された刷版を用いてプレス装置710で印刷媒体に画像がプレスされ、印刷がなされる。
なお、上記構成Aでは、高速LANに、CTP装置702を接続し、DFE装置500からの印刷データで刷版を作成する場合を説明したが、CTP装置702をBEP装置600を介して接続してもよい(図1のBEP装置604と、CTP装置700の構成)。この場合には、以下の構成Bで説明するように、DFE装置500からの印刷データによりBEP装置600において画像形成装置11などの下流側装置に依存する処理を行ってデータ出力する。この下流側装置として、CTP装置700を採用したときに、BEP装置600は、そのCTP装置700に依存する処理を行ってデータ出力する。
〔構成B〕
次に、構成Bは、画像形成装置11(高速プリンタ746)と、この画像形成装置11に印刷データを渡し印刷指示をするDFE装置500と、画像形成装置11とDFE装置500との間に設けられるBEP装置600からシステムを構成する。
画像形成装置11は、IOTモジュール(IOT本体)12と、フィード(給紙)モジュール(FM:Feeder Module)15と、出力モジュール17と、パソコン(PC)等のユーザインターフェース装置18とを備える。なお、フィードモジュール15は、多段構成としてもよい。また、必要に応じて、各モジュール間を連結する連結モジュールを設けてもよい。また、出力モジュール17の後段に、フィニッシャ(Finisher:後処理装置)モジュールを接続してもよい。フィニッシャモジュールとしては、例えば、用紙をスタック処理し、1個所以上を綴じるステープラを備えたもの、またはパンチ孔を穿設するパンチング機構を備えたもの等がある。
DFE装置500は、クライアント端末400からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能を備えて、主にRIP処理をする。このデータは、BEP装置600により処理されて画像形成装置11へ出力される。
BEP装置600は、画像形成装置11に依存した処理の制御機能を有するが、この制御機能は、ユーザインターフェース装置18により指示してもよく、予め定めておいてもよい。ユーザインターフェース装置18により指示する場合、ユーザインターフェース装置18は、キーボード等の入力デバイスやユーザに画像を提示しつつ指示入力を受け付けるGUI(Graphic User Interface)機能を有し、画像形成装置11に依存した処理を指示するように構成すればよい。
BEP装置600は、DFE装置に保持しておいたRIP処理済みのデータを利用することで、効率的な高速出力を可能としている。すなわち、BEP装置600は、DFE装置500から受け取った印刷制御情報に基づいてコマンドコード(Command Code)を生成し、画像形成装置11内の各部の処理タイミングをエンジン特性に応じて制御する。また、BEP装置600は、IOTモジュール12やフィードモジュール15または出力モジュール17等のエンジン特性に適合するようにスプール(Spool)処理を完結させてからIOTモジュール12に画像データを渡す。
例えば、DFE装置500からBEP装置600には、RIP処理が施されたラスタベース画像を含むデータが送られる。このデータとしては、TIFF(Tagged Image File Format)フォーマット等の圧縮されたラスタベースの画像ファイルデータの他、印刷部数、両面/片面、カラー/白黒、合成印刷、ソートの有無、ステープラの有無等印刷制御情報等が含まれる。以下、印刷制御情報として上記印刷処理に係る各種の制御コマンドが記述されたデータのことを、ジョブチケットと称す。
なお、回転(Rotation)、1枚の用紙内へのページ割付(N−UP)、リピート処理、用紙サイズ合わせ、デバイス差を補正するCMS(Color Management System;カラー管理システム)、解像度変換、コントラスト調整、圧縮率指定(低/中/高)等のRIP処理と関わりのある処理は、DFE装置500にて処理し、その制御コマンドをBEP装置600へは通知しない(非通知)。
また、コレーション(帳合い)、両面印刷、スタンプ・パンチ・ステープラ等のフィニッシャ装置または用紙トレーと関わりのある位置合わせ処理、排出面(上下)合わせ、グレーバランスや色ズレ補正等のキャリブレーション処理、スクリーン指定処理等、画像形成装置11の処理特性と関わりの強いもの(IOT依存の処理)に関しては、その制御コマンドをDFE装置500がスルーすることで、BEP装置600にて処理する。
このように、本実施形態のDFE装置側は1つの印刷ジョブ(JOB)をエンジン特性に依存せずRIP処理した順にBEP装置側へ一方的に転送し、BEP装置側で印刷用にページ再配置をする。
図3は、DFE装置500と画像形成装置11との間にBEP装置600を介在させたときのデータの流れに着目した概念ブロック図である。
DFE装置500は、クライアント端末400からPDLで記述された印刷データ(以下PDLデータという)を受け取り、そのPDLデータを一旦順次格納するデータ格納部509と、データ格納部509からPDLデータを読み出して解釈しページ単位のイメージデータ(ラスタデータ)を生成(ラスタライズ)するRIP処理部510と、このRIP処理部510にて生成されたイメージデータを所定のフォーマットにしたがって圧縮する圧縮処理部530とを備える。この圧縮処理部530の後段には、インターフェース部542が設けられている。RIP処理部510では、PDLデータを展開してイメージデータを生成するため、RIP処理部510には、PDL解釈部およびイメージャとして機能するデコンポーザ、所謂RIPエンジンが組み込まれている。圧縮処理部530は、RIP510からのイメージデータを圧縮し、圧縮済のイメージデータをBEP装置600へ即時に転送する。
一方、BEP装置600は、DFE装置500にて印刷ジョブやプリントエンジン30の処理特性に無関係に処理された(例えばプリントエンジン30の処理速度に非同期で処理された)圧縮済のイメージデータを受け取り保持する画像記憶部605と、画像記憶部605から圧縮済のイメージデータを読み出して、DFE装置500側の圧縮処理部530の圧縮処理に対応する伸張処理をし、この伸張処理済のイメージデータをIOTコア部20側に送出する伸張処理部610を備える。この伸張処理部610は、画像記憶部605から読み出し伸張処理したイメージデータに対して、画像回転や用紙上の画像位置の調整、または拡大もしくは縮小等、の画像編集機能を備えている。画像記憶部605の前段には、データ受信部601が設けられ、伸張処理部610の後段には、出力側のインターフェース部650が設けられている。
また、BEP装置600は、IOTコア部20の処理性能に依存してBEP装置600の各部やIOTコア部20を制御するプリンタコントローラとして機能する印刷制御部620を備える。印刷制御部620は、DFE装置500からのジョブチケットを解釈(デコード)、またはGUI部80を介したユーザ指示を受けて、プリントエンジン30や定着器70またはフィニッシャの処理特性に応じて出力形態(ページ内の画像位置、またはページ排出順や向き等)を特定する出力形態特定部622と、特定した出力形態で印刷物が出力されるように、プリントエンジン30や定着器70またはフィニッシャ等の各部を制御する制御部624とを備える。出力形態特定部622は、クライアントが希望する出力形態に関する情報を受け付ける出力形態情報収得部としての機能を備える。
従って、DFE装置500では、RIP処理部510にてページ記述言語からラスタライズされた(描画展開された)イメージデータが、BEP装置600側へページ順に転送される。BEP装置600は、DFE装置500から転送されたイメージデータを、一旦バッファとして機能する画像記憶部605に蓄積する。伸張処理部610は、画像記憶部605から圧縮済のイメージデータを読み出して伸張処理するとともに、クライアント端末やDFE装置500から指定された印刷ジョブに従ってページデータを組み立てたり(ページデータの再配置)、指示されたプリントエンジンへの転送準備をしたりする。そして、BEP装置600では、プリントエンジン30の処理速度に同期して制御コマンドをやり取りしながら、エンジン生産性を最大限生かす速度でページデータを所定の順にIOTコア部20に送出する。
したがって、DFE装置500側は1つの印刷ジョブ(JOB)をエンジン特性に依存せずRIP処理した順にBEP装置600側へ一方的に転送すればよい。そして、BEP装置600が、印刷用にページ再配置をする等印刷印刷ジョブやプリントエンジン30に依存した処理を担当する。
このように構成Bでは、画像形成装置11とDFE装置500との間にBEP装置600を介在させているので、RIP処理に関わる処理はDFE装置500で行うが、RIP処理のやり直しが必要な際には、DFE装置500へ再RIP処理を要求することなく(DFE装置500とは独立に)、画像記憶部605に保持しておいたデータを再利用することができる。これにより、DFE装置500にての再RIP処理が不要となる。また、プリントエンジン等出力側の処理特性に適応する性能を持ちプリントエンジン30等と接続されたBEP装置600にて、出力側の処理特性に依存する処理をすることができる。
例えば、クライアントが希望する出力形態にて出力する場合において、出力側の処理特性に依存する処理を必要とする一例で、RIP処理と関わりのある再処理としては、1枚の用紙内へのページ割付(N−UP)、リピート処理、用紙サイズ合わせ、デバイス差を補正するCMS(Color Management System;カラー管理システム)、解像度変換、コントラスト調整、圧縮率指定(低/中/高)等がある。
また、本実施の形態に係るBEP装置600では、インタフェース部650を介して接続された画像形成装置がカラー画像を記録するものである場合には、カラー画像を構成するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色毎にページデータを出力することが可能である。
さらに、BEP装置600は、複数(図3に示す例では、画像形成装置IOT1及び画像形成装置IOT2の2台)の画像形成装置が接続可能とされており、インタフェース部650は、BEP装置600に接続された複数の画像形成装置のうちの何れか1つの画像形成装置と通信を行なうように接続状態を切り替えるセレクタを含んで構成されている。また、当該セレクタは、カラー画像を構成する各色毎にページデータを出力する場合には、ページデータを出力する画像形成装置を各色毎に切り替えることができる。そして、インタフェース部650は、上述した制御部624に接続されており、制御部624の制御下で接続状態を切り替える。
ところで、本実施の形態では、複数の画像形成装置に対するページデータの出力を並行して行なう機能を有しており、複数の画像形成装置によって出力する印刷ジョブが存在する場合に、印刷ジョブに基づくページデータの出力処理を高速に行うことができるようになっている。
すなわち、従来は、一例として図4(A)に示すように、画像形成装置IOT1に対する2ページ分のページデータの出力が終了した後に、画像形成装置IOT2に対するページデータの出力を行なうようにしていた。なお、図4(A)において、「1」はページデータの通信が行なわれていることを、「0」はページデータの通信が行なわれていないことをそれぞれ示しており、下向き矢印はインタフェース部650のセレクタによって接続状態を切り替えるタイミングを示している。
しかしながら、画像形成装置IOT1によって2ページ分の画像を出力する場合、BEP装置600は、画像形成装置IOT1が各ページデータに基づく画像を出力する間、絶えず画像形成装置IOT1にページデータを出力しているわけではなく、1ページ目のページデータを出力した後、画像形成装置IOT1に2ページ目のページデータが出力可能となるまでの間、2ページ目のページデータの出力を開始せずに待機する(この待機する期間が本発明のインターバル期間である)。
そこで、本実施の形態では、図4(B)に示すように、画像形成装置IOT1のインターバル期間に画像形成装置IOT2に対するページデータの出力(データ出力処理)を行なうようにしている。
以下、図5を参照して、本実施の形態に係るデータ出力処理について説明する。図5は、複数の画像形成装置に対するページデータの出力を並行して行なう機能を有するBEP装置600のデータ出力処理の実行時に、制御部524が所定期間(本実施の形態では、5秒)毎に実行するデータ出力処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップ100では、DFE装置500からのRIP処理済みの印刷ジョブの入力待ちを行ない、次のステップ102では、入力された印刷ジョブを出力する画像形成装置を選択する。
すなわち、画像形成装置毎に出力可能な記録材料のサイズや記録材料の種類(紙種)が異なるため、印刷ジョブの出力サイズ、部数、紙種等を加味して印刷ジョブを出力する画像形成装置を選択する必要がある。また、白黒画像のみが出力可能な画像形成装置や、白黒画像だけでなくカラー画像も出力可能な画像形成装置が接続されている場合には、入力された印刷ジョブにカラー画像が含まれているか否かを加味して画像形成装置を選択する必要がある。
次のステップ103では、選択した画像形成装置の出力速度に関する情報を取得し、その後にステップ104に移行して、選択した画像形成装置のインターバル期間を導出する。
当該インターバル期間は、画像形成装置の速度に関する情報に、印刷ジョブに基づく出力サイズ、記録材料の紙種等、画像形成装置の出力処理の速度を左右する情報を加味することにより導出することができる。
また、画像形成装置の速度に関する情報としては、単位時間あたりの所定サイズの画像の出力枚数を示す情報や、露光スピード、紙種に応じた転写スピード、記録材料の搬送スピード等の画像を出力するのに要する期間を導出するための情報等があげられる。なお、感光体ベルト等に画像を形成して記録材料に転写する画像形成装置においては、感光体ベルトの長さや、ベルトの移動速度、ベルト上に形成可能な画像の大きさ、ベルト上の1ページ目の画像と2ページ目の画像の間隔等を示す情報もこれに含まれる。
なお、当該画像形成装置の速度に関する情報は、インターバル期間を導出する際に画像形成装置との通信により取得するようにしてもよいし、予め画像形成装置に関する情報としてBEP装置600内の不図示のメモリ等に記憶しておき、インターバル期間を導出する際に読み出すようにしてもよい。
次のステップ108では、選択した画像形成装置の他の画像形成装置が動作中であるか否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合はステップ110に移行して、選択した画像形成装置へのページデータの出力を開始し、その後にステップ126に移行する。
一方、ステップ108で肯定判定となった場合はステップ112に移行して、動作中の画像形成装置のインターバル期間を読み出した後にステップ114に移行して、読み出したインターバル期間が所定期間以上であるか否かを判定する。当該判定が肯定判定の場合はステップ116に移行して、動作中の画像形成装置のインターバル期間に選択した画像形成装置にページデータを出力するように出力処理をスケジューリングし、その後にステップ120に移行する。
なお、上記所定期間は、実機を用いた実験や、シミュレーションにより予め得られた、他の画像形成装置へのページデータの出力に要する期間や、このようにして得られた期間にさらにインタフェース部650のセレクタによる出力先の切り替えに要する期間を加算した期間等を適用することができる。また、上記所定期間を他の画像形成装置とBEP装置600との間の通信速度及びページデータのデータ容量に基づいてその都度導出するようにしてもよい。
また、ステップ114で否定判定となった場合は、ステップ118に移行して、動作中の画像形成装置へのページデータの出力が終了した後に選択した画像形成装置に対するページデータの出力を行なうように出力処理をスケジューリングし、ステップ120に移行する。
このようにして、動作中の画像形成装置がある場合、後から入力された印刷ジョブに基づく画像を出力する画像形成装置のインターバル期間が所定期間以上か否かに拘わらず、動作中の画像形成装置のインターバル期間が所定期間以下であれば当該動作中の画像形成装置へのページデータの出力が優先される。これにより、先に入力された印刷ジョブに基づく画像の出力に要する期間が、当該印刷ジョブよりも後から入力された印刷ジョブの影響により増大することがない。
ステップ120では、スケジュールに応じたデータ出力を開始した後に、ステップ122に移行して、何れかのジョブのページデータの出力終了待ちを行う。
次のステップ124では、全ての印刷ジョブについてのページデータの出力が終了したか否かを判定して、当該判定が否定判定となった場合はステップ126に移行し、肯定判定となった場合は本データ出力処理プログラムを終了する。
ステップ126では、新規に印刷ジョブの入力があったか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合は再びステップ102に戻り、出力処理のスケジュールが見直される。一方、ステップ126で否定判定となった場合は再びステップ124に戻る。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、ページデータに基づいて画像を記録材料上に記録する複数の画像形成装置が接続可能に構成されると共に、接続された複数の前記画像形成装置の何れかに選択的にページデータを出力するインタフェース部650を備え、複数の前記画像形成装置にそれぞれ異なる前記ページデータを出力すると共に、前記複数の画像形成装置の少なくとも1つにページデータを複数回出力する際に、何れかの画像形成装置へのページデータの各出力回のインターバル期間に、他の前記画像形成装置へのページデータの出力を行なうようにインタフェース部650を制御するので、複数の画像形成装置に対するページデータの出力処理を高速化することができる。
また、本実施の形態によれば、ページデータに基づいて画像を記録材料上に記録する複数の画像形成装置が接続可能に構成されると共に、接続された複数の前記画像形成装置の何れかに選択的にページデータを出力するインタフェース部650を備え、複数の前記画像形成装置にそれぞれ異なる前記ページデータを出力すると共に、前記複数の画像形成装置の少なくとも1つにページデータを複数回出力する際に、何れかの画像形成装置へのページデータの各出力回のインターバル期間が所定期間を越えるか否かを判断し、前記インターバル期間が所定期間を超えると判断された場合には、前記何れかの画像形成装置のインターバル期間に他の前記画像形成装置への前記印刷データの出力を行なうように制御するので、複数の画像形成装置に対する印刷データの出力処理を高速化することができる。
さらに、本実施の形態によれば、複数の画像形成装置にそれぞれ異なるページデータを出力する際に、各画像形成装置のそれぞれに固有の画像形成速度を示す情報及びページデータに含まれる前記記録材料のサイズを示す情報に基づいて、前記各画像形成装置のインターバル期間をそれぞれ導出するようにしているので、インターバル期間を各画像形成装置に固有の速度情報に基づいて高精度に導出することができ、複数の画像形成装置に対するページデータの出力処理を高速化することができる。
また、本実施の形態によれば、接続された画像形成装置がカラー画像を記録するものである場合に、カラー画像を構成する各色毎のページデータを出力すると共に、当該各色毎の印刷データを出力する前記画像形成装置を各色毎に独立して選択するようにしているので、異なる色のページデータをそれぞれ異なる画像形成装置に出力することが可能である。すなわち、異なる色のページデータであれば、同時に複数の画像形成装置に出力することが可能であり、何れかの画像形成装置への全色分のページデータの出力完了を待つ必要がないため、複数の画像形成装置に対するページデータの出力処理をより効率よく高速化することができる。
なお、本実施の形態では、BEP装置600に2台の画像形成装置が接続されているものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、3台以上の画像形成装置が接続されるものにも適用可能である。
この場合、例えば図6(A)に示すように、3台の画像形成装置IOT1〜3に対して、それぞれ2ページ分のページデータを出力する場合、図6(B)に示すように、各画像形成装置に対して順次1ページ目のページデータを出力し、その後に2ページ目のページデータをそれぞれの画像形成装置に対して出力することになる。
これにより、画像形成装置IOT1〜3に対するページデータの出力を、効率よく短縮させることができる。
また、本実施の形態では、データ出力処理(図5参照)において、インターバル期間を画像形成装置の出力速度に関する情報に基づいて導出するものとして説明したが(図5のステップ103及びステップ104)、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、記録材料のサイズが大きくなると、画像記録に要する期間が長くなる点に着目し、何れかの画像形成装置において前記画像を記録する前記記録材料のサイズが所定サイズよりも大きい場合に、当該画像形成装置の前記インターバル期間が所定期間を越えると判断するようにすることもできる。
これによれば、複雑な演算を行なうことなく、印刷データに含まれる記録材料のサイズを用いて容易にインターバル期間が所定期間を超えるか否かを判断することが可能であり、複数の画像形成装置に対する印刷データの出力処理を容易に高速化することができる。
なお、例えば、接続された画像形成装置の各々に固有の情報に応じて、接続された画像形成装置毎に前記所定サイズを設定することにより、複数の画像形成装置に対する印刷データの出力処理を容易かつ高精度に高速化することができる。
また、熱によって変形しやすいOHPシート等に画像形成を行なう際には、普通紙よりも低温で長い時間をかけて定着処理を行なう必要があるため、普通紙に画像形成を行なう場合よりも記録材料の搬送速度が遅くなり、画像形成に要する期間が長くなる点に着目し、前記何れかの画像形成装置において前記画像を記録する前記記録材料の材質が所定の材質である場合に、当該画像形成装置の前記インターバル期間が所定期間を越えると判断するようにすることもできる。
これによれば、複雑な演算を行なうことなく、印刷データに含まれる記録材料の種類を用いて容易にインターバル期間が所定期間を超えるか否かを判断することが可能であり、複数の画像形成装置に対する印刷データの出力処理を容易に高速化することができる。
ここで、図7には、記録材料のサイズに応じて、インターバル期間が所定期間を超えるか否かを判定する場合におけるデータ出力処理プログラムの処理の流れが示されている。なお、同図において、図5と同様の処理を行なうステップについては同一の符号を付して、その説明を省略する。
ステップ102で入力された印刷ジョブを出力する画像形成装置が選択されると、ステップ105に移行して、印刷ジョブにより示される出力サイズ(記録材料の大きさ)が所定サイズよりも大きいか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ106に移行して、選択した画像形成装置のインターバル期間を示す情報として、所定期間以上であることを示す情報を記憶し、その後にステップ108に移行する。
一方、ステップ105で否定判定となった場合はステップ107に移行して、選択した画像形成装置のインターバル期間を示す情報として、所定期間以下であることを示す情報を記憶して、その後にステップ108に移行する。
なお、図5及び図7に示すフローチャートでは、1つの印刷ジョブに基づく画像を1つの画像形成装置によって出力することを前提としてものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つの印刷ジョブに基づく画像を複数の画像形成装置によって分担して出力するものにも適用することができる。
この場合、1つの印刷ジョブを複数のジョブに分割し、分割したジョブ毎に選択された画像形成装置のインターバル期間を導出して出力処理をスケジューリングすることになる。また、この場合、分割後のジョブに出力処理の優先順位がないため、何れかの画像形成装置のインターバル期間が所定期間以上であれば、当該インターバル期間が所定期間以上の画像形成装置のインターバル期間に、その他の画像形成装置に対するデータの出力を行なうようにすることで、分割前の印刷ジョブ全体として、画像の出力を高速化できる。
また、本実施の形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。本実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
実施の形態に係る画像形成システムの全体構成を示す概略図である。 画像形成システムの一実施形態を示す図である。 DFE装置およびBEP装置の一実施形態を示すブロック図である。 実施の形態に係る各色毎のページデータの出力状態を示すタイムチャートである。 実施の形態に係るデータ出力処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 他の形態に係る各色毎のページデータの出力状態を示すタイムチャートである。 他の形態に係るデータ出力処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 従来の画像形成システムの概略を示す図である。
符号の説明
11 画像形成装置(画像記録装置)
20 IOTコア部
80 GUI部
400 クライアント端末
500 DFE装置
509 データ格納部
510 RIP処理部
512 制御部
530 圧縮処理部
542 インターフェース部
600 BEP装置
601 データ受信部
605 画像記憶部
610 伸張処理部
620 印刷制御部
622 出力形態特定部
624 制御部(制御手段、判断手段、導出手段)
650 インターフェース部(出力手段)
746 高速プリンタ

Claims (7)

  1. 印刷データに基づいて画像を記録材料上に記録する複数の画像記録装置が接続可能に構成された画像記録制御装置であって、
    接続された複数の前記画像記録装置の何れかに選択的に前記印刷データを出力する出力手段と、
    複数の前記画像記録装置にそれぞれ異なる前記印刷データを出力すると共に、前記複数の画像記録装置の少なくとも1つに前記印刷データを複数回出力する際に、何れかの画像記録装置への前記印刷データの各出力回のインターバル期間が所定期間を越えるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記インターバル期間が所定期間を超えると判断された場合には、前記何れかの画像記録装置のインターバル期間に他の前記画像記録装置への前記印刷データの出力を行なうように前記出力手段を制御する制御手段と、
    を備えた画像記録制御装置。
  2. 複数の前記画像記録装置にそれぞれ異なる前記印刷データを出力する際に、各画像記録装置のそれぞれに固有の画像記録速度を示す情報及び前記印刷データに含まれる前記記録材料のサイズを示す情報に基づいて、前記各画像記録装置の前記判断手段で判断されるインターバル期間をそれぞれ導出する導出手段を更に備えた
    請求項1記載の画像記録制御装置。
  3. 前記判断手段は、前記何れかの画像記録装置において前記画像を記録する前記記録材料のサイズが所定サイズよりも大きい場合に、当該画像記録装置の前記インターバル期間が所定期間を越えると判断する
    請求項1記載の画像記録制御装置。
  4. 前記判断手段は、前記何れかの画像記録装置において前記画像を記録する前記記録材料の材質が所定の材質である場合に、当該画像記録装置の前記インターバル期間が所定期間を越えると判断する
    請求項1記載の画像記録制御装置。
  5. 前記出力手段を、接続された前記画像記録装置がカラー画像を記録するものである場合に、カラー画像を構成する各色毎の印刷データを出力すると共に、当該各色毎の印刷データを出力する前記画像記録装置を各色毎に独立して選択するものとした
    請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の画像記録制御装置。
  6. 印刷データに基づいて画像を記録材料上に記録する複数の画像記録装置と、
    前記複数の画像記録装置に接続可能に構成された画像記録制御装置であって、接続された複数の前記画像記録装置の何れかに選択的に前記印刷データを出力する出力手段、複数の前記画像記録装置にそれぞれ異なる前記印刷データを出力すると共に、前記複数の画像記録装置の少なくとも1つに前記印刷データを複数回出力する際に、何れかの画像記録装置への前記印刷データの各出力回のインターバル期間が所定期間を越えるか否かを判断する判断手段、及び前記判断手段により前記インターバル期間が所定期間を超えると判断された場合には、前記何れかの画像記録装置のインターバル期間に他の前記画像記録装置への前記印刷データの出力を行なうように前記出力手段を制御する制御手段を有する画像記録制御装置と、
    を含む画像形成システム。
  7. クライアント端末から受信した印刷データをラスタデータに変換して出力するラスタデータ変換装置と、
    前記ラスタデータに基づいて画像を記録材料上に記録する複数の画像記録装置と、
    前記複数の画像記録装置に接続可能に構成された画像記録制御装置であって、接続された複数の前記画像記録装置の何れかに選択的に前記ラスタデータを出力する出力手段、複数の前記画像記録装置にそれぞれ異なる前記ラスタデータを出力すると共に、前記複数の画像記録装置の少なくとも1つに前記ラスタデータを複数回出力する際に、何れかの画像記録装置への前記ラスタデータの各出力回のインターバル期間が所定期間を越えるか否かを判断する判断手段、及び前記判断手段により前記インターバル期間が所定期間を超えると判断された場合には、前記何れかの画像記録装置のインターバル期間に他の前記画像記録装置への前記ラスタデータの出力を行なうように前記出力手段を制御する制御手段を有する画像記録制御装置と、
    を含む画像形成システム。
JP2004065537A 2004-03-09 2004-03-09 画像記録制御装置及び画像形成システム Expired - Fee Related JP4428094B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004065537A JP4428094B2 (ja) 2004-03-09 2004-03-09 画像記録制御装置及び画像形成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004065537A JP4428094B2 (ja) 2004-03-09 2004-03-09 画像記録制御装置及び画像形成システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005258544A JP2005258544A (ja) 2005-09-22
JP4428094B2 true JP4428094B2 (ja) 2010-03-10

Family

ID=35084228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004065537A Expired - Fee Related JP4428094B2 (ja) 2004-03-09 2004-03-09 画像記録制御装置及び画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4428094B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005258544A (ja) 2005-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004086809A (ja) 画像形成システム、バックエンドプロセッサ
JP2005223381A (ja) 画像形成システム
US20040042037A1 (en) Image forming system, front-end processor and back-end processor
JP4182894B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成支援装置
JP4211641B2 (ja) 画像形成支援装置
JP4428094B2 (ja) 画像記録制御装置及び画像形成システム
JP4182895B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成支援装置
JP4238753B2 (ja) 画像形成支援装置、画像形成支援方法、及び画像形成支援システム
JP4487605B2 (ja) セットアップ制御装置及び画像形成装置
JP4400265B2 (ja) 画像形成支援装置、画像形成支援方法、及び画像形成支援システム
JP4241453B2 (ja) 画像形成支援装置
JP2005258956A (ja) ジョブ管理装置、画像形成支援装置、及び画像形成システム
JP4407327B2 (ja) 出力管理装置、画像形成支援装置、及び画像形成システム
JP2009295183A (ja) 画像形成支援装置及び画像形成支援方法
JP2005216252A (ja) 画像形成システム及びジョブ管理装置
JP4380363B2 (ja) 画像形成支援装置
JP4238754B2 (ja) 画像形成支援装置、画像形成支援方法、及び画像形成支援システム
JP4182903B2 (ja) 画像処理装置
JP4200913B2 (ja) 画像形成支援システム
JP2005212457A (ja) 画像形成システム及び画像形成支援装置
JP2005267426A (ja) 画像形成支援装置及び画像形成支援システム
JP2005212455A (ja) 画像形成装置及び画像形成支援装置
JP2005277478A (ja) 画像形成支援装置
JP2005258957A (ja) 動作モード制御装置、画像形成支援装置、及び画像形成システム
JP2005212443A (ja) 印刷制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4428094

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131225

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350